JP6032825B2 - 多関節型ロボット - Google Patents

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Description

この発明は、前腕部が交換可能な多関節型ロボットに関するものである。
従来の多関節型ロボットとしては、例えば本願出願人が先に特許文献1にて開示した双腕ロボットが知られており、この双腕ロボットは、ロボット制御装置を内蔵した台車上に搭載された上半身が、頭部と胴部と双腕すなわち左右二本の腕部とを具える人型のもので、その頭部に二台のカメラを有してそれらのカメラの画像から作業対象物や工具等の位置や向きを認識し、それら作業対象物や工具等の認識に基づき、二本の腕部の手首部に装着したハンドとしてのエンドエフェクタで作業対象物や工具等を保持し、適宜に移動させて組立作業や検査作業等を行う。
特開2010−064198号公報
しかしながら、上述の如き従来の多関節型ロボットは軸構成が決まっているため、得意な作業や不得意な作業があり、場合によっては、実行できない作業や、不得意なため実行に時間がかかる作業が存在している。
すなわち、従来の多関節型ロボットの腕部は、手首部の先のハンドまで可動軸の配置が決まっていて、可動軸の配置を現場で簡単に変更することはできず、あえて変更する場合は、改造工事が必要となり、多大なコストや時間およびソフトウェアの変更が必要となっていた。そのため、必要な作業毎に最適な可動軸の配置のロボットを用意して作業を行ったり、場合によっては手首部の先のハンドにツールチェンジャをつけ、ハンドで保持する使用工具を交換するのみで対応できる作業を行ったりしていた。
それゆえ本発明は、ロボットの腕の中間部から先を脱着可能にし、作業に適した可動軸構成の、腕の中間部からハンド(エンドエフェクタを含む)までの手首部側部分を腕の基部側部分に装着できるようにすることにより、作業に最適な動作ができ、必要な駆動力を出し、作業時間を最短化できる効率のよい多関節型ロボットを提供することを目的としている。
この発明は、上記課題を有利に解決するものであり、この発明の多関節型ロボットは、
手首部から先にハンドを持つ単一または二本の腕を有するロボット本体と、
前記腕の作動を制御するロボット制御装置と、
前記腕の中間部に設けられてその中間部に対し前記腕の手首部側に位置する手首部側部分をその中間部に対し前記腕の基部側に位置する基部側部分に脱着可能に装着する手首部側部分脱着機構と、
を具え、
前記手首部側部分脱着機構が、
前記基部側部分と前記手首部側部分とを脱着可能に機械的に接続する機械的接続機構を有し、
前記機械的接続機構は、前記基部側部分に設けられた操作リングの操作に連動して前記手首部側部分を前記基部側部分に対し掛止および解放する掛合構造を有するものであり、
前記手首部側部分脱着機構がさらに、電気回路を脱着可能に接続する電気回路接続機構と流体回路を脱着可能に接続する流体回路接続機構との少なくとも一方を有し、
前記電気回路と前記流体回路との少なくとも一方を介して前記腕の前記中間部から前記ハンドまでの全ての可動軸の作動を前記ロボット制御装置で制御可能とすることを特徴とするものである。
この発明の多関節型ロボットにあっては、ロボット本体の腕の中間部に設けられてその中間部に対し腕の手首部側に位置する手首部側部分をその中間部に対し腕の基部側に位置する基部側部分に脱着可能に装着する手首部側部分脱着機構が、基部側部分と手首部側部分とを脱着可能に機械的に接続する機械的接続機構を有するのに加えて、電気回路を脱着可能に接続する電気回路接続機構と流体回路を脱着可能に接続する流体回路接続機構との少なくとも一方を有し、それら電気回路と流体回路との少なくとも一方を介して腕の中間部からハンドまでの全ての可動軸の作動をロボット制御装置で制御可能とする。
従って、この発明の多関節型ロボットによれば、作業に適した可動軸構成の、腕の中間部からハンド(エンドエフェクタを含む)までの手首部側部分を腕の基部側部分に装着でき、その手首部側部分によって作業に最適な動作ができ、必要な駆動力を出し、作業時間を最短化することができる。
なお、この発明の多関節型ロボットにおいては、前記手首部側部分脱着機構は、その手首部側部分脱着機構を介して前記基部側部分に装着された前記手首部側部分に関して、前記中間部から前記ハンドまでの全ての可動軸の構成や機械的寸法等、制御に必要な制御情報またはその制御情報を識別する識別情報を保持し、前記手首部側部分の装着時に前記電気回路接続機構を介して前記ロボット制御装置に前記制御情報または前記識別情報を伝達するものであると好ましい。
また、この発明の多関節型ロボットにおいては、前記ロボット制御装置は、前記手首部側部分脱着機構を介して前記基部側部分に装着された前記手首部側部分に関して、前記中間部から前記ハンドまでの全ての可動軸の作動を制御するソフトウェア並びに、電気制御系および流体圧制御系の少なくとも一方を制御するモータドライバや空気圧電磁弁等のハードウェアを装備するものであると好ましい。
そして、この発明の多関節型ロボットにおいては、
前記掛合構造は、前記基部側部分に設けられるとともに外周フランジを有する円筒状の機構基部と、前記手首部側部分に設けられるとともに円筒状の嵌合部を有する着脱部と、を有し、
前記機構基部は、同一軸線上で前記嵌合部を収容するとともに、前記外周フランジの外側に回動可能かつ軸線方向移動可能に配置された前記操作リングを有し、
前記操作リングは、同一軸線上で前記着脱部を収容するとともに、前記外周フランジとの間に介挿されたスプリングで当該操作リングの後端方向へ常時付勢される内周フランジを有し、
前記操作リングはその内周面に、当該操作リングの前端から奥に向かって一旦軸線方向に延在した後周方向にかつ僅かに傾斜して延在し、最奥部で僅かに戻る掛合溝を有し、
前記着脱部は、軸線上から外れた位置で軸線方向に突出して前記外周フランジのピン孔に挿入される周方向位置決めピンと、半径方向外方に突出して前記掛合溝と掛合する掛合ピンと、を有している。
(a)および(b)は、この発明の多関節型ロボットの一実施例の上半身を前腕部脱着機構の分離状態で示す正面図および側面図である。 上記実施例の多関節型ロボットの前腕部脱着機構を分離状態で示す一部切欠き側面図である。 (a)は、図2に示す前腕部脱着機構を分離状態で示す前腕側から見た斜視図であり、(b)は、その前腕部脱着機構を分離状態で示す肘部側から見た斜視図である。 上記実施例の多関節型ロボットのロボット制御装置と前腕部との間の前腕部脱着機構を介する電気系統の接続状態を示すブロック線図である。 上記実施例の多関節型ロボットのロボット制御装置と前腕部との間の前腕部脱着機構による前腕部装着時の信号のやり取りを示す説明図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部の一例としての図1の多関節型ロボットにおける前腕部を示す正面図、平面図および側面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部の他の一例を示す正面図、平面図および側面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部のさらに他の一例を示す正面図、平面図および側面図である。 (a),(b)および(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部に代えて用い得る参考例を示す正面図、平面図および側面図である。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づく実施例によって詳細に説明する。ここに、図1(a)および図1(b)は、この発明の多関節型ロボットの一実施例の上半身を前腕部脱着機構の分離状態で示す正面図および側面図である。
この実施例の多関節型ロボットは、例えば本願出願人が先に特開2010−064198号公報(特許文献1)にて開示した如き多関節型双腕ロボットもしくは本願出願人が市販している多関節型双腕ロボット「NEXTAGE(商標名)」を用いて構成されていて、図1に示すように、ロボット制御装置を内蔵した図示しない手押し型または自走型の台車上に搭載されたロボット本体としての上半身1を具え、その上半身1が、頭部2と胴部3と双腕すなわち左右二本の腕部4とを具える人型のものであり、上記台車内のロボット制御装置が有する通常のコンピュータが、あらかじめ与えられたプログラムに基づき、頭部2が有する二台のカメラ5や他の補助カメラの画像から作業対象物や工具等の位置や向きを認識し、その認識に基づいて二本の腕部4を作動させることにより、二本の腕部4の手首部に装着した図示しないハンド(エンドエフェクタを含む)で作業対象物や工具等を保持し、それら作業対象物や工具等を適宜に移動させて組立作業や検査作業等を行う。
しかしてこの実施例の多関節型ロボットでは、各腕部4が、胴部3に肩部6の軸線C1,C2周りの二つの駆動軸を介して概ね前後方向および上下方向に揺動可能に上端部を接続された上腕部7と、その上腕部7の下端部に肘部8の軸線C3,C4周りの二つの駆動軸を介して概ね上下方向に揺動可能かつ腕ひねり(ロール)方向に回動可能に接続された前腕部9とを有し、腕部4の中間部としての、その肘部8と前腕部9との間の位置に、その位置に対し腕部4の手首部側に位置する手首部側部分としての前腕部9を、その位置に対し腕部4の反対側である基部側に位置する基部側部分としての肘部8に脱着可能に装着する、手首部側部分脱着機構としての前腕部脱着機構10が設けられている。
図2は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部脱着機構を分離状態で示す一部切欠き側面図、図3(a)は、図2に示す前腕部脱着機構を分離状態で示す前腕側から見た斜視図、図3(b)は、その前腕部脱着機構を分離状態で示す肘部側から見た斜視図であり、図示のように、前腕部脱着機構10は、肘部8と前腕部9とを脱着可能に機械的に接続する機械的接続機構11に加えて、電気回路を脱着可能に接続する電気回路接続機構12を有しており、その電気回路接続機構12が接続する電気回路を介して、前腕部9からハンドまでの全ての可動軸の作動を上記台車内のロボット制御装置で制御可能とする。
ここで、機械的接続機構11は、肘部8に設けられた概略円筒状の基部11aと、前腕部9に設けられた概略円盤状の着脱部11bとを有しており、基部11aは、外周フランジ11cを一体に有するとともに、その外周フランジ11cの外側に軸線C4方向に移動可能かつ軸線C4周りに回動可能に配置された操作リング11dを有し、操作リング11dは着脱部11bを収容可能な内周面を有するとともに内周フランジ11eを一体に有し、外周フランジ11cと内周フランジ11eとの間には操作リング11dを肘部8側へ常時付勢するスプリング11fが介挿されている。
また、外周フランジ11cには図では一箇所のピン孔11gが形成され、操作リング11dの内周面には操作リング11dの前端から一旦軸線C4と平行に延在した後、操作リング11dの周方向に沿って奥に向かって僅かに傾斜しつつ延在し、最奥部で操作リング11dの前端側に僅かに戻る図では三本の掛合溝11hが形成されている。
一方、着脱部11bは、基部11aの内側に嵌合可能な円筒状の嵌合部11iと、その嵌合部11iの外側で軸線C4と平行に突出した図では一本の周方向位置決めピン11jと、着脱部11bの外周面から半径方向外方に突出した、各々操作リング11dの掛合溝11hと掛合可能な図では三本の掛合ピン11kとを有している。
これにより機械的接続機構11は、着脱部11b側の周方向位置決めピン11jを基部11a側のピン孔11gに挿入するとともに着脱部11b側の嵌合部11iを基部11a内に嵌入し、併せて着脱部11b側の操作リング11dの三本の掛合溝11h内に基部11a側の三本の掛合ピン11kをそれぞれ嵌入してから、図3中に矢印で示すように操作リング11dを基部11aに対して概略120度回動させると、三本の掛合ピン11kがスプリング11fを圧縮しつつ操作リング11dを着脱部11b側へ引き寄せながら三本の掛合溝11h内をそれぞれ奥に進んで最奥部で操作リング11dの前端側に僅かに戻ることでロックされ、掛合溝11hと掛合ピン11kとの掛合構造により基部11aと着脱部11bとを機械的に接続する。また、操作リング11dを上記と逆方向へ回動させると、スプリング11fの反発力による助力下で三本の掛合ピン11kが三本の掛合溝11h内からそれぞれ離脱して、基部11aからの着脱部11bの抜き取りが可能になる。
電気回路接続機構12は、例えばプリント配線基板12a上に搭載されて基部11a内に配置された雌コネクタ12bと、例えばプリント配線基板12c上に搭載されて着脱部11b内に配置された雄コネクタ12dとを有しており、これら雌コネクタ12bと雄コネクタ12dとは、例えば基板対基板用の多ピン型の電気コネクタを構成するもので、機械的接続機構11が基部11aと着脱部11bとを機械的に接続すると、雄コネクタ12dが雌コネクタ12bに挿入されてそれら雄コネクタ12dと雌コネクタ12bとが互いに電気的に接続される。また、プリント配線基板12aおよびプリント配線基板12c上はそれぞれ、上記ロボット制御装置と前腕部9との間の信号のやり取りのための図示しない通信インターフェイス(I/F)用ICチップも搭載されている。
図4は、上記実施例の多関節型ロボットのロボット制御装置と前腕部との間の前腕部脱着機構を介する電気系統の接続状態を示すブロック線図、また図5は、上記実施例の多関節型ロボットのロボット制御装置と前腕部との間の前腕部脱着機構による前腕部装着時の信号のやり取りを示す説明図であり、図中符号12eは、上記雌コネクタ12bと雄コネクタ12dとで構成される電気コネクタ、13は上記ロボット制御装置をそれぞれ示している。
ロボット制御装置13は、前腕制御部を有する他、動力用電源部と制御用電源部とを有しており、前腕制御部は、プリント配線基板12a上のICチップの通信I/F回路およびプリント配線基板12c上のICチップの通信I/F回路を介して前腕部9内の前腕部以先制御部との間で信号のやり取りを行い、前腕部以先制御部は、前腕部以先の手首部やハンド等の各可動軸の角度制御部との間で信号のやり取りを行い、角度制御部はアンプに駆動信号を送り、アンプはその駆動信号を増幅して可動軸のモータを駆動し、角度センサは可動軸の動作角度を検出してその動作角度を角度制御部にフィードバックする。前腕部以先制御部はまた、ハンドに加わる反力を検出する力センサからの信号と、ハンドに設けられて作業対象物や工具等を撮像するハンドカメラからの画像とを受け取って、上記通信I/F回路を介したやり取りによりロボット制御装置13へ送る。なお、ロボット本体側の通信は、ロボット制御装置13の前腕制御部または前腕制御部近傍に通信I/F回路を配置して行っても良い。
また、動力用電源部と制御用電源部とは、前腕部以先の各可動軸のための前腕部9内の配電基板に動力用電源と制御用電源とを供給し、電気コネクタ12eは、それら前腕制御部と前腕部以先制御部との間の通信I/F回路を介した信号回路(通信バス)と、動力用電源を供給する動力用電源回路と、制御用電源を供給する制御用電源回路とを一括して接続および分離する。
ロボット制御装置13は、定期的に通信バスを監視しており、その監視によって電気回路接続機構12が前腕制御部と前腕部以先制御部との間の通信I/F回路を接続したことを知ると、図5に示すようにして初期化処理を行う。
すなわち、電気回路接続機構12が前腕制御部と前腕部以先制御部との間の通信I/F回路を接続すると、前腕部9の前腕部以先制御部は、ロボット制御装置13の前腕制御部へ向けて接続要請を行い、接続要請を受けるとロボット制御装置13の前腕制御部は、前腕部9の前腕部以先制御部へ当該前腕部9を特定するためのID(識別情報)を要求し、前腕部9の前腕部以先制御部は、ロボット制御装置13の前腕制御部へ当該前腕部9を特定するためにあらかじめ記憶しているIDを応答し、ロボット制御装置13の前腕制御部は、あらかじめ記憶している各種前腕部の情報の中からこのIDに対応する前腕部9の情報を読み出してコンフィギュレーション(各種設定)を行う。なお、このコンフィギュレーションには、各可動軸の配置情報や可動制限、各センサの種別やセンサ信号から物理量への変換式情報、センサ取付け位置情報等の設定の他、その可動軸の制御に適した制御ソフトウェアの設定も含まれる。
次いでロボット制御装置13の前腕制御部は、前腕部9の前腕部以先制御部へ原点出し指令を送り、前腕部9の前腕部以先制御部は、制御対象の各可動軸の原点出しを行う。各可動軸の原点出しが終了すると、前腕部9の前腕部以先制御部はその旨を示す信号をロボット制御装置13の前腕制御部に送る。ロボット制御装置13の前腕制御部は、図示しないが同様にして前腕部9の前腕部以先制御部に、制御対象の各センサのキャリブレーションを行わせる。これによりロボット制御装置13の前腕制御部は、前腕部以先制御部を介して前腕部以先の各可動軸の制御を行うことができる。
なお、前腕部脱着機構10は、肘部8と前腕部9とを脱着可能に機械的に接続する機械的接続機構11に加えて、電気回路を脱着可能に接続する電気回路接続機構12の他にあるいは代りに、空圧回路や油圧回路等の流体回路を脱着可能に接続し、分離すると内蔵する弁で流体回路を自動的に閉止して流体の漏出を防止する図示しない通常のいわゆるワンタッチ着脱型のカプラや、その流体回路の流体圧制御用の電磁弁等の制御手段を有していても良い。またロボット制御装置13が、その前腕部脱着機構10のカプラを介してハンド(エンドエフェクタを含む)等に接続する流体回路の流体圧制御用の電磁弁等の制御手段を有していても良い。
従って、この実施例の多関節型ロボットによれば、作業に適した可動軸構成の前腕部9からハンド(エンドエフェクタを含む)までの構造体を装着でき、その構造体によって作業に最適な動作ができ、必要な駆動力を出し、作業時間を最短化することができる。
図6(a),図6(b)および図6(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部の一例としての図1の多関節型ロボットにおける前腕部9を示す正面図、平面図および側面図であり、この前腕部9は、機械的接続機構11の着脱部11bを有する他、その着脱部11bに配置された電気回路接続機構12の図示しない雄コネクタ12dを有して、肘部8側と脱着可能にされている。またこの前腕部9は、内蔵する二つの駆動機構により、図では前向きの手首部9aの、軸線C5周りの図では上下方向への揺動M1と軸線C6周りの捻り方向への回動M2とを行う二つの可動軸を有している。
図7(a),図7(b)および図7(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部の他の一例を示す正面図、平面図および側面図であり、この前腕部9も、機械的接続機構11の着脱部11bを有する他、その着脱部11bに配置された電気回路接続機構12の図示しない雄コネクタ12dと上述した空圧回路用の図示しないカプラとを有して、肘部8側と脱着可能にされている。またこの前腕部9は、ハンド14を軸線C7周りに図では上下方向へ揺動可能に支持するとともに、内蔵する電磁制御弁による三本のエアシリンダ14aの伸縮作動によりハンド14の三本の指14bの互いに独立の揺動M3を行う三つの可動軸を有しており、これにより、三本の指14bの間に作業対象物を挟持したり、三本の指14bを揃えて作業対象物を引き寄せたりすることができる。なお、ハンド14の三本の指14bの互いに独立の揺動M3を行う三つの可動軸は、エアシリンダ14aの代わりに電気回路接続機構12を介してロボット制御装置13の前腕制御部に接続される前腕部9内の前腕部以先制御部で制御される通常の電動リニアアクチュエータを用いたものでも良い。
図8(a),図8(b)および図8(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部のさらに他の一例を示す正面図、平面図および側面図であり、この前腕部9も、機械的接続機構11の着脱部11bを有する他、その着脱部11bに配置された電気回路接続機構12の図示しない雄コネクタ12dと上述した空圧回路用の図示しないカプラとを有して、肘部8側と脱着可能にされている。またこの前腕部9は、内蔵する二つの駆動機構により、図では下向きの手首部9aの、軸線C5周りの図では上下方向への揺動M1と軸線C6周りの捻り方向への回動M2とを行う二つの可動軸を有する他、その手首部9aに装着されるエンドエフェクタを空圧回路で作動させるための複数のカプラ9bを有している。
図9(a),図9(b)および図9(c)は、上記実施例の多関節型ロボットの前腕部に代えて用い得る参考例を示す正面図、平面図および側面図であり、この前腕部9は、機械的接続機構11の着脱部11bを有して肘部8側と脱着可能にされている。またこの前腕部9はロッド状をなしており、その前腕部9の先端部にハンドとして弾性変形可能な樹脂製のヘラ15を有し、このヘラ15で作業対象物を集めたり接着剤や塗料等を延ばし拡げたりすることができる。
なお、機械的接続機構11は、参考例としては、着脱部11bの外周面に形成された雄ねじと操作リング11dの内周面に形成された雌ねじとの螺合によって基部11aと着脱部11bとを分離可能に接続して肘部8と前腕部9とを脱着可能に機械的に接続するものであっても良い。
また、機械的接続機構11は、参考例としては、上述したワンタッチカップリングのボールロック機構のように、着脱部11bの外周面に形成された外周溝に掛合する複数のボールを基部11aの複数の半径方向孔で半径方向移動可能に保持し、操作リング11dの内周面に設けた小径部でそれらのボールを着脱部11bの外周溝との掛合位置に保持することで着脱部11bを基部11aに掛止(ロック)し、操作リング11dの内周面の小径部よりも先端側に設けた大径部でそれらのボールを上記掛合位置から解放して半径方向外方へ移動可能にすることで着脱部11bを基部11aから分離可能にしても良い。
そして、この発明においては、腕の基部側部分に対する前腕部等の手首部側部分の交換作業を、双腕ロボットの他方の腕部等の、ロボット本体が有する二本の腕の他方で機械的接続機構11の操作リング11dを回動操作することで、自動的に行うようにしても良い。
かくしてこの発明の多関節型ロボットによれば、作業に適した可動軸構成の、腕の中間部からハンド(エンドエフェクタを含む)までの手首部側部分を腕の基部側部分に装着でき、その手首部側部分によって作業に最適な動作ができ、必要な駆動力を出し、作業時間を最短化することができる。
1 上半身
2 頭部
3 胴部
4 腕部
5 カメラ
6 肩部
7 上腕部
8 肘部
9 前腕部
9a 手首部
9b カプラ
10 前腕部脱着機構
11 機械的接続機構
11a 基部
11b 着脱部
11c 外周フランジ
11d 操作リング
11e 内周フランジ
11f スプリング
11g ピン孔
11h 掛合溝
11i 嵌合部
11j 周方向位置決めピン
11k 掛合ピン
12 電気回路接続機構
12a プリント配線基板
12b 雌コネクタ
12c プリント配線基板
12d 雄コネクタ
12e 電気コネクタ
13 ロボット制御装置
14 ハンド
14a エアシリンダ
14b 指
15 ヘラ

Claims (3)

  1. 手首部から先にハンドを持つ単一または二本の腕を有するロボット本体と、
    前記腕の作動を制御するロボット制御装置と、
    前記腕の中間部に設けられてその中間部に対し前記腕の手首部側に位置する手首部側部分をその中間部に対し前記腕の基部側に位置する基部側部分に脱着可能に装着する手首部側部分脱着機構と、
    を具え、
    前記手首部側部分脱着機構が、
    前記基部側部分と前記手首部側部分とを脱着可能に機械的に接続する機械的接続機構を有し、
    前記機械的接続機構は、前記基部側部分に設けられた操作リングの操作に連動して前記手首部側部分を前記基部側部分に対し掛止および解放する掛合構造を有するものであり、
    前記掛合構造は、前記基部側部分に設けられるとともに外周フランジを有する円筒状の機構基部と、前記手首部側部分に設けられるとともに円筒状の嵌合部を有する着脱部と、を有し、
    前記機構基部は、同一軸線上で前記嵌合部を収容するとともに、前記外周フランジの外側に回動可能かつ軸線方向移動可能に配置された操作リングを有し、
    前記操作リングは、同一軸線上で前記着脱部を収容するとともに、前記外周フランジとの間に介挿されたスプリングで当該操作リングの後端方向へ常時付勢される内周フランジを有し、
    前記操作リングはその内周面に、当該操作リングの前端から奥に向かって一旦軸線方向に延在した後周方向にかつ僅かに傾斜して延在し、最奥部で僅かに戻る掛合溝を有し、
    前記着脱部は、軸線上から外れた位置で軸線方向に突出して前記外周フランジのピン孔に挿入される周方向位置決めピンと、半径方向外方に突出して前記掛合溝と掛合する掛合ピンと、を有し、
    前記手首部側部分脱着機構がさらに、電気回路を脱着可能に接続する電気回路接続機構と流体回路を脱着可能に接続する流体回路接続機構との少なくとも一方を有し、
    前記電気回路と前記流体回路との少なくとも一方を介して前記腕の前記中間部から前記ハンドまでの全ての可動軸の作動を前記ロボット制御装置で制御可能とすることを特徴とする多関節型ロボット。
  2. 前記手首部側部分は、前記手首部側部分脱着機構を介して前記基部側部分に装着されたその手首部側部分に関して、前記中間部から前記ハンドまでの全ての可動軸の制御に必要な制御情報またはその制御情報を識別する識別情報を保持し、前記手首部側部分の装着時に前記電気回路接続機構を介して前記ロボット制御装置に前記制御情報または前記識別情報を伝達するものであることを特徴とする、請求項記載の多関節型ロボット。
  3. 前記ロボット制御装置は、前記手首部側部分脱着機構を介して前記基部側部分に装着された前記手首部側部分に関して、前記中間部から前記ハンドまでの全ての可動軸の作動を制御するソフトウェア並びに、電気制御系および流体圧制御系の少なくとも一方を制御するハードウェアを装備するものであることを特徴とする、請求項1または2記載の多関節型ロボット。
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