JP6032579B1 - 内燃機関の過給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】空気流量増幅器を過給手段とする内燃機関の過給装置において、制動時に減速により失われる運動エネルギの回収を行うと過給運転に制約が発生する問題点がある。また、駆動流を発生する圧縮機は、内燃機関で駆動できる設置で、潤滑、冷却等が必要であり内燃機関の周辺に前記要件を満足して圧縮機を設置するのは困難である。【解決手段】流量制御手段を備えた前記駆動流の貯蔵手段を設け、内燃機関の運転状況に対応した蓄圧及び放出を行い、駆動流を供給する通路に減圧弁を設けることにより前記貯蔵手段の圧力を高くしてエネルギ回収量を増大し、更に前記圧縮機を往復圧縮機とし、前記往復圧縮機の空気圧回路を制御するトルクアシスト手段を設けることにより、前記往復圧縮機をアクチュエータとして制動アシストによるエンジンブレーキ力の増大あるいは発進時等の駆動アシストによる出力の増大を行う。【選択図】 図1

Description

本願発明は、空気流量増幅器を用いた内燃機関の過給装置に関するものである。
内燃機関の出力増大等のために、吸気の圧力を大気圧以上にする内燃機関の過給手段として、吸気を直接加圧する機械式過給機やターボ式過給機とは異なり、空気流量増幅器を用いて駆動流で吸気を加速して流量増幅する過給手段(特許文献1および2)が従来技術としてある。
この空気流量増幅器には、流量増幅比が大きい順に、トランスベクタ(登録商標)、フロートランスベクタ(市販品の商品名)、エジェクタ等があり、駆動流による流量増幅気流の推力は概ね流量増幅比に反比例する。
前記過給手段である空気流量増幅器は回転部がないので、機械式過給機やターボ式過給機より簡素な構造であり、安価で信頼性が高く、高速運転時に吸気流による慣性は発生するが前記回転部による慣性の問題が発生しないのでウエストゲートバルブを設ける必要がなく、駆動流の制御により応答性の高い過給制御ができる。
駆動流での吸気流加速による過給手段であるので過給装置が小型であり、更に通路抵抗が小さいので、過給装置の故障時を含む過給停止時に自然吸気内燃機関として運転できるので過給装置のバイパス通路を設ける必要が無い等の利点があるが、過給運転には動力源である駆動流が必要である。
前記空気流量増幅器の駆動流は、内燃機関により駆動される圧縮機による圧縮空気を利用する圧縮機方式(特許文献1及び2)と、内燃機関の排気ガスを利用するEGR方式(特許文献2)がある。
前記駆動流の圧縮機方式は、内燃機関により駆動される圧縮機が必要であり、この圧縮機に必要な容量(吐出量)は、過給状態の吸気の流量を空気流量増幅器の流量増幅比で除した容量であるので、吸気を直接加圧する前記機械式過給機より容量が小さく小型化となるが、圧縮機を駆動する動力損失が発生する問題点がある。
前記圧縮機は、高圧縮比が得られる容積圧縮機が駆動流には適しており、構造が簡素な往復圧縮機は安価であるが、圧縮空気の間欠吐出による脈動を平滑して安定した圧力で圧縮空気を供給するために、圧縮機の下流に圧縮空気の貯蔵手段である蓄圧器(以下、空気タンクという)を設ける場合がある。
前記圧縮機を起動して前記空気タンクの内圧が徐々に上昇して運転圧力の上限圧になると前記圧縮機は停止し、空気タンクの圧縮空気の流出により内圧が運転圧力の下限圧になると前記圧縮機を再度運転することにより、運転圧力は前記上限圧と下限圧の間に管理されるので駆動流は運転圧力の上限圧での過給を任意に行うことができない。
空気タンクのドレン排出等にて空気タンクの内圧が大気圧状態から運転する場合は、起動後に前記空気タンクの内圧が運転圧力の下限圧に達するまで過給運転ができない問題点がある。
内燃機関の過給装置において、前記圧縮機は信頼性向上のための潤滑、吸気充填率の向上のための冷却等の対応が重要である。
駆動流のEGR方式は、前記空気流量増幅器により過給を行うと同時に、駆動流である排気再循環ガスが吸気に混合してEGRを行うことができるので、排気の圧力エネルギを回収する駆動流方式であるが、EGRガスの過熱高温時には駆動流として性状不適となり、低負荷時にはEGRガス圧力が不足となる等の、内燃機関の運転状況により過給運転ができない場合が発生する問題点がある。
内燃機関とは異なるが、加圧貯蔵した空気を空気エンジンの動力とする圧縮空気推進の圧縮空気車があり、圧縮空気を貯蔵するタンクは300BArの圧縮空気を貯蔵できる。
自動車等の内燃機関において、制動時の運動エネルギを圧力エネルギに変換してエネルギ回収を行う油圧ポンプを設けた従来技術(特許文献3)があり、油圧ではなく空気圧の圧縮機を設け、蓄圧したエアータンクからの圧縮空気でターボ過給機のタービン回転を付勢する従来技術(特許文献4)がある。
これらの従来技術の圧縮機(再生時はポンプ)は、エネルギ回収あるいは動力として再生するのために設けるので制動(減速)中のエネルギ回収時及び加速時等のエネルギ再生時にのみ稼働するので、長時間の定速運転等の稼働率が低い運転状況ではシステムの稼働率が低いので費用対効果が小さくなる問題点がある。
また、圧縮機は潤滑等のメンテナンスが必要となる問題点がある。
自動車等の内燃機関において、制動時等に運動エネルギを電気エネルギに変換する内燃機関と電動機を動力とするHEV及びPHVのように、運動エネルギを電気エネルギに変換する方式は、2次電池が構成上必要であり、重量、コスト、性能劣化の問題点がある。
本願発明は、駆動流で吸気を過給する空気流量増幅器を過給手段とし、内燃機関により駆動する圧縮機で発生する圧縮空気を前記駆動流とする過給装置において、流量制御手段を介して駆動流通路に連通する貯蔵手段から成る蓄圧制御手段を設けることにより、駆動流である圧縮空気を媒体としてエネルギ回生機能を内燃機関の過給装置に付加するものである。
更に、空気圧回路の制御改良にて駆動流より高い圧力でエネルギ回生することにより、高いエネルギ密度でのエネルギ回生を実現する。
また、回生エネルギにて、加速時に出力を増大する駆動アシスト、制動時に制動トルクを増大する制動アシストを行うことにより、内燃機関の動力性能を向上する。
実開平03−047431号公報 特願2015−000144号 特開昭62−031522号公報 実開昭63−082631号公報
駆動流で吸気を加速する空気流量増幅器を過給手段とする内燃機関の過給装置において、駆動流を発生する圧縮機を内燃機関により駆動することにより内燃機関の動力損失が発生する問題点がある。
自動車等の運転状況が変化する内燃機関において、制動時に減速により失われる運動エネルギの回収を空気タンクを設けて行う場合、過給運転に下記制約が発生する問題点がある。
前記圧縮機の脈動の緩和(減衰)、前記制動時の運動エネルギの回収のために圧縮機の下流に空気タンクを設けると、前述のように駆動流圧力が運転圧力の上限圧と下限圧の間に管理されるので運転圧力の上限圧での過給を適時任意に行うことができない。
始動時に空気タンクの内圧が運転圧力の下限圧より低い場合は、起動後に前記空気タンクの内圧が運転圧力の下限圧に達するまで過給運転ができない問題点がある。
前記圧縮機を、内燃機関で駆動できる設置方法で、信頼性向上のための潤滑、吸気充填率の向上のための冷却等が重要となるが、内燃機関の近傍に前記要件を満たして圧縮機を設置するのは設計上困難である。
本願発明の請求項1は、駆動流で吸気を加速する空気流量増幅器を過給手段とする内燃機関の圧縮機方式の過給装置において、流量制御手段を介して駆動流通路に連通する貯蔵手段から成る蓄圧制御手段を設け、制動時に慣性力により圧縮機を駆動し、エンジンブレーキトルクの増大と、減速時に吸収する運動エネルギを圧縮空気として圧力エネルギに変換して前記蓄圧制御手段に貯蔵し、過給運転時に圧縮機を運転することなく前記蓄圧制御手段に貯蔵された圧縮空気を駆動流として適時放出することによりエネルギ回生を行うことを最も主要な特徴とする。
本願発明の請求項2は、駆動流制御手段に減圧手段を設け、前記過給手段に供給する駆動流圧力より前記蓄圧制御手段に蓄圧する駆動流の圧力を高くして、エネルギ回生のエネルギ量を増大できる内燃機関の過給装置である。
本願発明の請求項3は、駆動流で吸気を加速する空気流量増幅器を過給手段とする内燃機関の圧縮機方式の過給装置において、圧縮空気供給手段の圧縮機を往復圧縮機、前記内燃機関を往復動機関とし、前記往復圧縮機のシリンダを前記往復動機関のシリンダヘッドに結合あるいは一体化し、前記往復圧縮機の連結棒を前記往復動機関のクランク軸のクランクピンあるいは前記往復動機関の任意の気筒の連結棒に回動自在に設けた圧縮空気供給手段を備えたことを最も主要な特徴とする。
本願発明の請求項4は、前記請求項3の内燃機関の過給装置において、前記往復圧縮機のピストンの位相検出手段と、前記往復圧縮機に連通する通路を吸気通路または前記駆動流通路に連通させる通路制御手段と、前記蓄圧制御手段と、を備えたトルクアシスト手段を設けることにより、蓄圧を行いながら制動時の制動アシストを行う、あるいは始動加速時に蓄圧を放出して駆動アシストができる内燃機関の過給装置である。
前記過給手段である空気流量増幅器は、前記機械式過給機やターボ式過給機とは異なり、簡素な構造で小型であるので安価で信頼性が高く、通路抵抗が小さいので過給不要時等の過給装置の停止時に自然吸気内燃機関として運転できるので、過給手段のバイパス通路を設ける必要がない等の利点があるが、過給運転には動力源である駆動流が必要であり、駆動流の前記圧縮機方式は、内燃機関により駆動する圧縮機が必要であり、その駆動力により内燃機関の動力損失が発生する問題点がある。
本願発明の請求項1は、駆動流で吸気を加速する空気流量増幅器を過給手段とする内燃機関の圧縮機方式の過給装置において、流量制御手段を介して駆動流通路に連通する貯蔵手段から成る蓄圧制御手段を設けることにより、内燃機関により駆動される前記駆動流を発生する圧縮機を、制動時等にエネルギ回生のポンプとして使用する。
内燃機関の制動時には過給が不要であるので、制動時にエネルギ回生の蓄圧用ポンプとして前記圧縮機を稼働し、前記蓄圧制御手段にて駆動流を貯蔵手段に蓄圧してエネルギ回収することにより、圧縮機を駆動する回転力によるエンジンブレーキトルクの増大効果が発生する。
過給運転時に前記蓄圧駆動流の放出にて内燃機関による圧縮機の駆動エネルギが減少するので、内燃機関の動力損失を削減することにより内燃機関の燃費を向上する効果がある。
貯蔵手段の内圧が運転圧力の下限圧に達していない場合でも、蓄圧制御手段の制御弁にて貯蔵手段と駆動流通路の駆動流流量を制御することにより、貯蔵手段への駆動流流入による駆動流圧力の低下を停止あるいは制御して過給運転ができる。
貯蔵手段の内圧が運転圧力の上限圧に達していない場合でも、蓄圧制御手段の制御弁にて貯蔵手段と駆動流通路の流量を制御することにより、運転圧力の上限圧での過給運転ができる。
内燃機関の制動時には過給が不要であるので、圧縮機をエネルギ回生の蓄圧用ポンプとして稼働することにより、過給制御が高い応答性で任意にできる空気流量増幅器による過給性能を低下することなく、貯蔵手段と流量制御手段等から成る簡素な構造の前記蓄圧制御手段を設けることによりエネルギ回生ができる内燃機関の過給装置にできる。
本願発明の請求項2の内燃機関の過給装置は、駆動流制御手段に減圧手段を設け、前記過給手段に供給する駆動流圧力より前記蓄圧制御手段の駆動流圧力を高くして、空気流量増幅器の許容圧力を超える高い圧力でエネルギ回生することにより、回生エネルギ量を大きくできる、あるいは同じ回生エネルギ量の場合は貯蔵手段である空気タンクを小型化できる効果がある。
回生エネルギ量を大きくした場合は、運転圧力の上限圧と下限圧による圧縮機の運転と停止(またはアンロード)の間隔が長くなるので圧縮機の運転回数が減少する効果がある。
本願発明の請求項3は、駆動流で吸気を加速する空気流量増幅器を過給手段とする内燃機関の圧縮機方式の過給装置において、圧縮空気供給手段の圧縮機を往復圧縮機、前記内燃機関を往復動機関とし、前記往復圧縮機のシリンダを往復動機関のシリンダヘッドに結合あるいは一体化し、前記往復圧縮機の連結棒を前記往復動機関のクランク軸のクランクピンあるいは往復動機関の任意の気筒の連結棒に回動自在に設け、前記圧縮空気供給手段を備えた内燃機関の過給装置とすることにより、往復圧縮機のシリンダを内燃機関のシリンダヘッドに結合あるいは一体化することにより、跳ねかけ潤滑および水冷冷却が共用でき、簡素な構造で信頼性の高い前記往復圧縮機となり、前記往復圧縮機を省スペース設置できる効果がある。
往復圧縮機のクランクピンの偏心量や、往復圧縮機のシリンダ径を任意に設定することができるので、往復圧縮機の容量(吐出量)を空気流量増幅器の流量増幅比等による必要な容量に設定することができる。
本願発明の請求項4の内燃機関の過給装置は、前記請求項3の内燃機関の過給装置において、前記内燃機関のトルクを増大するトルクアシスト手段を設けることにより、蓄圧を行いながら制動時の制動アシストを行う、あるいは始動加速時等に蓄圧を放出して駆動アシストを行うことができるので、エネルギ再生(制動アシスト、駆動アシスト)によりエネルギ回生の再生範囲が拡大し、前記往復圧縮機をアクチュエータとするので新たなアクチュエータを設けることなく、内燃機関の動力性能を向上できる効果がある。
前記往復圧縮機を通路制御手段によりアンロード運転することにより前記往復圧縮機のクラッチを省略でき、前記往復圧縮機を駆動アシストの空気圧アクチュエータとすることにより、エネルギ回収された圧力エネルギを回転の運動エネルギに転換して再生するので内燃機関の燃費を向上する効果があり、前記蓄圧駆動流の放出にて内燃機関の加速時には過給と同時に前記圧縮機を空気圧アクチュエータとしてエネルギ再生を行うので加速時の内燃機関の出力を増大する効果がある。
制動時に前記逆位相(逆回転)の空気圧アクチュエータとすることにより、前記往復圧縮機の運転駆動トルク時以上の制動トルクを発生することができるので制動トルクが増大する効果がある。
前記制動トルクが増大する効果は、過給による出力増大によりダウンサイジングした内燃機関にて往々にして発生する、エンジンブレーキのトルク不足問題に有効に対応できる効果がある。
駆動流で吸気を加速する空気流量増幅器を過給手段とする内燃機関の圧縮機方式の過給装置において、往復圧縮機のシリンダを往復動機関のシリンダヘッドに一体化(請求項3)した過給装置に、更に前記往復圧縮機のピストンの位相検出手段(既存クランク角センサが流用可能)と、前記往復圧縮機に連通する通路を吸気通路または前記駆動流通路に連通させる通路制御手段と、前記蓄圧制御手段(請求項1)と、から成る簡素な構造の前記トルクアシスト手段を設けることにより、エネルギ回生の再生範囲を拡大し、内燃機関の動力性能を向上できる過給装置を省スペースで安価に製作できる効果がある。
実施例1(請求項1対応)の蓄圧制御手段を設けた内燃機関の過給装置の構成概念の説明図である。 実施例2(請求項2対応)の減圧手段を設けた内燃機関の過給装置で、過給段に供給する駆動流の圧力より高い圧力で蓄圧を行う過給装置の構成図である。 実施例3(請求項1、3、4対応)の内燃機関の過給装置で、(1)は、トルクアシスト手段を設けた過給装置の構成図で、(2)は、構成図(1)のX−X断面の説明図である。 実施例3(図3)の内燃機関の通路制御手段とX−X断面の説明図で、(J1)は圧縮機運転時、(J2)は駆動アシスト運転時におけるアシスト位相時、(J3)は駆動アシスト運転時における排気位相時である。 実施例3(図3)の内燃機関1jの、燃料カットで圧縮機アンロード運転時の試算によるクランク軸の合成トルクである。 実施例3(図3)の内燃機関1jの、燃料カットで圧縮機運転時(図7の(T2))の試算によるクランク軸の合成トルクである。 実施例3の往復圧縮機の構成説明図(T1)と、試算によるPV線図で(T2)は圧縮貯蔵運転時、(T3)は制動アシスト運転時ある。 実施例3の制動アシスト運転時(図7の(T3))の試算トルクである。 実施例3の駆動アシスト運転時(図7の(T3)の逆位相運転)の試算トルクである。 実施例4(請求項1〜4対応)の内燃機関の過給装置の制御システム構成の説明図である。 図10の、内燃機関の過給装置の制御フローチャートである。 実施例5(請求項1、3、4対応)の2段流量増幅ができる過給手段を設けた過給装置の、(1)は構成図、(2)は構成図(1)のP−P断面の説明図である。 実施例6(請求項3対応)の往復圧縮機の断面図である。 実施例7(請求項3対応)の往復圧縮機を一体化したV型5気筒内燃機関の、(1)は内燃機関のシリンダブロックの平面図、(2)は前記平面図(1)のY−Y断面のシリンダブロック近傍の断面図である。 実施例8の過給手段で、図12の過給手段に1次空気流量増幅器の吸気量を制御する制御弁を設けた過給手段の断面図である。 従来技術の過給手段が空気流量増幅器である内燃機関の過給装置の構成図である。
以下、本願発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
図1は、実施例1(請求項1対応)の蓄圧制御手段を設けた内燃機関の過給装置の構成概念の説明図である。
図1は、内燃機関1の燃焼室に吸気を供給する吸気通路途中である吸気流入通路22と吸気流出通路23の間に、吸気を加圧して燃焼室に送り込む過給手段5を備えた内燃機関1の過給装置2であって、前記過給手段5は、空気流量増幅器6と、前記空気流量増幅器6に内燃機関1により駆動される圧縮空気供給手段45の圧縮機46で発生する圧縮空気を前記空気流量増幅器6に供給する駆動流通路41と、を備え、前記過給装置2は、前記圧縮空気供給手段45と、前記過給手段5と、前記吸気通路の前記過給手段と燃焼室との間である吸気流出通路23に設けた過給センサ44と、前記駆動流通路41の前記過給手段5と前記圧縮空気供給手段45の間に設けた駆動流流量を制御する駆動流制御手段42と、更に前記駆動流通路41の前記圧縮空気供給手段45と前記駆動流制御手段42の間に設けた蓄圧制御手段7と、を備え、前記蓄圧制御手段7は、前記駆動流を蓄圧する貯蔵手段である空気タンク71と、前記駆動流通路41と前記貯蔵手段である空気タンク71に連通する蓄圧通路74と、前記蓄圧通路74に設けた流量制御手段である制御弁72と、を備え、内燃機関の運転状況に対応した蓄圧制御を行う前記蓄圧制御手段7を設けたことを特徴とする内燃機関1の過給装置2である。
前記駆動流通路41には、従来の内燃機関と同様に、駆動流圧力を測定する駆動流センサ423が設けられ、内燃機関1の排気通路31には、上流より、酸素濃度や排気の温度、圧力等を測定する排気センサ34、排気浄化装置32、および消音器33が設けられている。
圧縮機46の吐出量は、内燃機関1の過給時の吸気量を、過給手段5の流量増幅比で除した容量であるので、過給手段5等に対応して設定する。
前記過給手段5の前記空気流量増幅器6の仕様により空気流量増幅比や過給圧が異なるので、内燃機関1の過給仕様に適合するように選択する。
前記内燃機関1は、火花点火式内燃機関でも圧縮着火内燃機関でもよく、図1は往復動機関であるがロータリエンジン(図示せず)であってもよい。
図1の前記過給装置2の作用は、運転状況により過給が必要な場合は、図示しない電子制御装置(以下、ECUという)の出力により前記圧縮機46のクラッチ465をONし、前記圧縮機46で発生する駆動流(圧縮空気)を駆動流通路41に設けた制御弁422で流量制御して過給手段5の空気流量増幅器6に供給し、吸気流入通路22から供給される吸気を前記駆動流で加速して吸気流入通路23に流出することにより過給を行う。
過給運転時の前記制御弁422による流量制御は、前記過給センサ44からの過給圧力情報を基にECUの出力にてフィードバック制御することにより過給制御を行う。
内燃機関1の運転中に駆動流センサ423が運転圧力の上限圧になると、前記ECUの出力によりクラッチ465をOFFし、圧縮機の運転を停止する。
圧縮貯蔵運転は、過給が不要である制動時に制御弁422を閉弁し、本願発明の蓄圧制御手段7の制御弁72を開弁し、クラッチ465をONして圧縮機46を運転することにより、発生する圧縮空気を空気タンク71に蓄圧し、駆動流センサ423が運転圧力の上限圧に達したことを検知すると前記制御弁72を閉弁してクラッチ465をOFFして圧縮貯蔵運転を停止する。
蓄圧放出運転は、制御弁72を開弁して蓄圧放出を開始し、前記制御弁72による流量制御は、前記駆動流センサ423による駆動流圧力の測定情報を基にECUの出力にてフィードバック制御することにより駆動流圧力制御を行い、前記蓄圧駆動流の放出により運転圧力の下限圧になると、クラッチ465をONして圧縮機46を運転する。
以上のように、制動時の蓄圧と蓄圧駆動流の放出を繰り返すことにより、圧縮機46の運転による内燃機関1の動力損失を減少することにより、内燃機関1の燃費の向上ができる。
制動時に圧縮機46を駆動することにより、後述する蓄圧駆動流による制動アシスト(請求項3)には及ばないが、制動力の増大に寄与する副次的効果がある。
過給運転中は、過給運転時に発生する過剰駆動流(圧縮空気)を駆動流センサ423が蓄圧設定値に達することで検知し、蓄圧制御手段7の制御弁72を開弁して圧縮貯蔵運転にて蓄圧を開始することにより下降した駆動流圧力が再び上昇し駆動流センサ423が運転圧力の上限圧に達することで蓄圧の完了を検知し、クラッチ465をOFFして圧縮機46を停止して蓄圧放出運転を行い、前記蓄圧駆動流の放出により運転圧力の下限圧になると、クラッチ465をONして圧縮機46を運転することにより、過給運転時の蓄圧貯蔵運転と蓄圧放出運転を繰り返すことにより、圧縮機46の運転による内燃機関1の動力損失を減少する。
前記過給運転中に、駆動流制御手段42の制御弁422にて過給センサ44の過給圧力が不足する場合は、クラッチ465をONして圧縮機46を運転し、蓄圧制御手段7の制御弁72を閉弁側に制御して駆動流圧力を運転圧力の上限圧にすることにより、過給能力の向上を行う。
排気センサ34等による過給運転の抑制制御等は従来技術と同じであるので説明を省略する。
図2は、実施例2(請求項2対応)の減圧手段を設けた内燃機関の過給装置で、過給段に供給する駆動流の圧力より高い圧力で蓄圧を行う過給装置の構成図である。
図2は、駆動流制御手段42rに減圧手段である減圧弁429を設け、過給手段5rに供給する駆動流圧力より蓄圧制御手段7rの駆動流圧力であるリリーフ弁427の設定圧を高くしたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関1rの過給装置2rである。
駆動流通路41rには、冷却器466と吐出圧センサ76、吸気流出通路23には、インタークーラ25、蓄圧通路74rには、蓄圧センサ73を設け、圧縮機46rの停止時に駆動流が逆流する場合は、駆動流通路41rの圧縮機46rと蓄圧制御手段7rの間に逆止弁469を設ける。
内燃機関1rは、コモンレール方式の燃料噴射装置(図示せず)のインジェクタ92を備えた圧縮着火内燃機関であるが、火花点火式内燃機関でもよく、図2は往復動機関であるがロータリエンジン(図示せず)であってもよい。
図2の前記過給装置2rの作用は、前記過給装置2と過給運転、圧縮貯蔵運転、及び蓄圧放出運転の方法は同じであり、異なる点は、駆動流通路41rに設けた運転圧力の上限圧に駆動流圧力を減圧する減圧弁429と、前記減圧弁429より上流の蓄圧制御手段7fの空気圧回路を、吐出圧センサ76の検知圧力が蓄圧圧力の上限になると圧縮機46rのクラッチ465rをECUの出力によりOFFし、蓄圧圧力を前記運転圧力の上限圧より高い圧力にすることにより、空気流量増幅器の許容圧力を超える高い圧力での蓄圧することにより回生エネルギが増大する、あるいは前記回生エネルギを増大しない場合は貯蔵手段である空気タンク71rの小型化ができる。
前記駆動流通路41rに設けた冷却器466は、圧縮機46rで発生する断熱圧縮による温度上昇した圧縮空気の冷却を行うことにより、空気タンク71rの充填率の向上と、過給手段5rに供給する駆動流温度を下げることにより、過給吸気の温度上昇を抑制する。
従来技術と同様に、前記吸気流出通路23に設けたインタークーラ25の作用は従来と同様で、過給時の断熱圧縮により昇温した吸気を冷却して吸気密度を大きくすることにより燃焼室の吸気充填効率を向上し、内燃機関1rの出力を増大する。
前記駆動流通路41rに設けた吐出圧センサ76と蓄圧通路74rに設けた蓄圧センサ73により蓄圧状況を把握し、小さな運転状況の変化に対しても蓄圧と蓄圧放出を的確に行うことができる。
前記駆動流通路41rの圧縮機46rとリリーフ弁427の間に設けた逆止弁469は、圧縮機46rの運転停止時の蓄圧逆流を防止し、圧縮機起動時の衝撃を減少する。
前記リリーフ弁427は、吐出圧センサ76の出力情報を基にクラッチ465rをOFFする制御に不具合が発生した場合に作動する安全装置である。
図3は、実施例3(請求項1、3、4対応)の内燃機関の過給装置で、(1)は、トルクアシスト手段を設けた過給装置の構成図で、(2)は、構成図(1)のX−X断面の説明図である。
図3は、内燃機関1jの燃焼室に吸気を供給する吸気通路途中である吸気流入通路22jと吸気流出通路23jの間に、吸気を加圧して燃焼室に送り込む過給手段5jを備えた内燃機関1jの過給装置2jであって、前記過給手段5jは、空気流量増幅器6jと、前記空気流量増幅器6jに内燃機関1jにより駆動される圧縮空気供給手段45jの圧縮機で発生する圧縮空気を前記空気流量増幅器6jに供給する駆動流通路41jと、を備え、前記過給装置2jは、前記圧縮空気供給手段45jと、前記過給手段5jと、前記吸気通路の前記過給手段5jと燃焼室との間である吸気流出通路23jに設けた過給センサ44jと、前記駆動流通路41jの前記過給手段5jと前記圧縮空気供給手段45jの間に設けた駆動流流量を制御する駆動流制御手段42jと、を備え、前記過給装置2jにおいて、前記圧縮空気供給手段45jの圧縮機を往復圧縮機461、前記内燃機関1jを往復動機関とし、前記往復圧縮機461のシリンダを往復動機関のシリンダヘッドに一体化し、前記往復圧縮機461の連結棒462を前記往復動機関のクランク軸13のクランクピンに回動自在に設け、前記圧縮空気供給手段45jを設けたことを特徴とする(請求項3対応の)内燃機関1jの過給装置2jである。
前記請求項3の内燃機関1jの過給装置2jにおいて、前記内燃機関1jのトルクを増大するトルクアシスト手段を設け、前記トルクアシスト手段は、 前記往復圧縮機461のピストンの位相検出手段である九ラン各センサ97と、前記往復圧縮機461に連通する通路を吸気通路である吸気副通路28jまたは前記駆動流通路41jに連通させる通路制御手段である制御弁464と、前記蓄圧制御手段7jと、を備え、前記トルクアシスト手段を設けたことを特徴とする(請求項1に記載の)内燃機関1jの過給装置2jである。
前記過給手段5jの空気流量増幅器6jのノズルの上流に吸気の逆流および逆流流量増幅を防止する逆止弁57を設け、蓄圧制御手段7jは、蓄圧通路74jに設けた空気タンク71j、蓄圧センサ73j、および制御弁72jにて構成され、圧縮空気供給手段45jは、前記往復圧縮機461、前記制御弁464、およびバイパス通路428jに設けたリリーフ弁427jにて構成される。
圧縮空気供給手段45jの制御弁464は、4ポート3位置方向制御弁の(スプール式)電磁弁である。
内燃機関1jは、コモンレール方式の燃料噴射装置(図示せず)のインジェクタ92を備えた4気筒の圧縮着火内燃機関であるが、火花点火式内燃機関であってもよい。
実施例3の内燃機関1jは直列4気筒内燃機関であるが、4気筒以外の気筒数でもよく、直列内燃機関でなくV型内燃機関等であっても良い。
図3の前記過給装置2jの作用は、実施例1(図1)の前記過給装置2と過給運転、圧縮貯蔵運転、及び蓄圧放出運転は基本的には同じであるが、圧縮機である往復圧縮機461の運転制御は、クラッチ465のON、OFFではなく、通路制御手段である制御弁464にて空気圧回路を切換えることにより往復圧縮機461を圧縮運転とアンロード運転用に切換えることが異なる。
更に、内燃機関1jのクランク位相を検知するクランク角センサ97にて、内燃機関1jのシリンダと前記往復圧縮機461のシリンダとの挟角(θ)は固定で既知であるので、内燃機関1jに既設のクランク角センサ97にて前記往復圧縮機461のピストン位相を検知できる。
内燃機関1jの運転状況に応じて、前記往復圧縮機461のピストン位相に対応して前記制御弁464にて空気圧回路を切換えることにより、蓄圧放出運転時に前記往復圧縮機461をアクチュエータとして回転力を発生させて、内燃機関1jの回転方向に対して同回転の場合は駆動アシスト、逆回転の場合は制動アシストとして作用するが、制御弁464の応答性等により対応できる回転数には限界(制約)がある。
制御弁464の切換制御の説明は、図4にて行う。
前記圧縮機である往復圧縮機461の連結棒462を前記往復動機関である内燃機関1jのクランク軸13のクランクピンに回動自在に設けた内燃機関1jの過給装置2jであるので、シリンダの水冷冷却、クランク軸による跳ねかけ潤滑が共用できるので、安価で信頼性の高い過給装置の圧縮機となる。
前記冷却、潤滑の共用については、図13および図14にて詳細説明を行う。
図4は、実施例3(図3)の内燃機関の通路制御手段とX−X断面の説明図で、(J1)は圧縮機運転時、(J2)は駆動アシスト運転時におけるアシスト位相時、(J3)は駆動アシスト運転時における排気位相時である。
図4の(J1)は、制動時の圧縮貯蔵運転、あるいは蓄圧放出終了時の過給運転時に往復圧縮機461を圧縮機として運転する場合で、制御弁464にECU(図示せず)からの出力信号がなく、弁体を3位置の中央位置に保持し、吸気副通路28jと駆動流通路41jのポートを向かい合う往復圧縮機461の各通路のポートに連通し、クランク軸13の回転により前記吸気副通路28jから供給される吸気を圧縮加圧して駆動流通路41jに送り出す。
図4の(J2)に示すように、駆動アシスト運転時に前記クランク角センサ97にて往復圧縮機461のピストン位相を検知して、往復圧縮機461のピストンが上死点(以下、TDCという)から下死点(以下、BDCという)に向かう位相では、ECUからの出力信号により制御弁464のソレノイドAをONにし、駆動流通路41jから蓄圧された圧縮空気を供給してクランク軸13の回転を付勢し、クランク軸13の1/2回転にて駆動アシストを行う。
図4の(J3)に示すように、駆動アシスト運転時に前記クランク角センサ97にて往復圧縮機461のピストン位相を検知して、往復圧縮機461のピストンがBDCからTDCに向かうクランク軸13の1/2回転の位相では、ECUからの出力信号により制御弁464のソレノイドBをONにし、往復圧縮機461をアンロード運転として前記供給された圧縮空気を吸気副通路28jに排出して残圧によるポンピングロスを防止する。
上記(J2)と(J3)を繰り返すことにより、蓄圧放出による内燃機関1jの駆動アシスト運転を行い、回転毎に1/2回転で前記駆動アシスト作用による回転力が得られる。
上記(J2)と(J3)の制御弁464の制御のソレノイドAとソレノイドBを入れ換えることにより、前記クランク角センサ97にて検知した往復圧縮機461のピストン位相を180度シフトして繰り返すことにより、正回転を抑制する制動アシスト運転を行い、前記制動アシストでは、アンロード時に吸引した吸気を、制動アシスト時に駆動流通路41jから供給された蓄圧駆動流と一緒に戻すので、蓄圧運転も同時に行える。
内燃機関1jのクランク角センサ97により上記制御を行うので、新たにセンサを設ける必要が無いので、低コストで信頼性の高いアシスト機能が得られる。
図5は、実施例3(図3)の内燃機関1jの、燃料カットで圧縮機アンロード運転時の試算によるクランク軸の合成トルクである。
図5は、圧縮機である往復圧縮機461を、ECUからの出力信号により制御弁464のソレノイドBをON(図4の(J3))したアンロード運転時の説明図で、横軸はクランク軸13の回転位相である。
図5のAは、4気筒内燃機関である前記内燃機関1jの第1気筒の各作動工程でのTDCとBDCの間のピストン変位Bと吸気弁と排気弁の弁変位cであり、前記弁が作動しない作動工程の燃料カット時の圧縮工程と燃焼行程で発生する吸気の圧縮仕事と膨張仕事によりクランク軸13に発生する駆動トルクdの試算値である。
図から分かるように、燃料カット時であるので前記圧縮仕事と棒量仕事は等価であり、位相及びトルク値の正負が逆転している。
図5のeは、Aの前記4気筒内燃機関である前記内燃機関1jの第1気筒の発生トルクdと同じ値のトルクが、4気筒全体ではクランク軸の2回転当たりに等間隔に4回発生し、気筒別の発生トルクgとなる。
図5のfはgの各気筒の圧縮仕事と膨張仕事を行う気筒番号である。
図5のfに示す各気筒別の発生トルクgをトルク合成した図が、4気筒内燃機関である前記内燃機関1jの燃料カット時で、圧縮機をアンロード運転時の4気筒内燃機関の試算による合成トルク(E)となる。
図5の(E)から分かるように、+の正転トルクと−の逆転トルクは交互に等価に発生するので、燃料カット時の圧縮機である往復圧縮機461がアンロード運転時は、回転に対して付勢も抑制もしないことが分かる。
本試算(図5〜図9)は圧縮流体のトルク作用の概要説明が目的であるので、各摺動部の摩擦、吸気排気時のポンピングロス等により発生する制動トルクや各ピストン等の往復動エネルギ等は無視しているが、実際には、これらの制動力によりエンジンブレーキ作用が発生している。
図6は、実施例3(図3)の内燃機関1jの、燃料カットで圧縮機運転時(図7の(T2))の試算によるクランク軸の合成トルクである。
圧縮機である往復圧縮機461は、ECUからの出力信号が無く制御弁464の弁体を3位置の中央位置(図4の(J1))に保持し、吸気副通路28jと駆動流通路41jのポートを対面する往復圧縮機461の各通路のポートに連通し、圧縮機として運転する。
図6のhは、圧縮機である往復圧縮機461のピストン変位iと吸込み弁467と吐出弁468の弁変位jであり、各弁は逆止弁作用により順方向の差圧により作動し、吸入工程で吸気を吸引し、吐出工程で圧縮することにより圧力が上昇し前記駆動流通路41jの圧力以上になると前記吐出弁が差圧により開弁して圧縮空気が吐出される。
圧縮機駆動トルクkは、前記吐出工程の吸気の圧縮仕事に必要なクランク軸13の駆動トルク(F)の試算値である。
図から分かるように、吸入工程である1/2回転ではトルクが発生せず、吐出工程である残りの1/2回転で圧縮が進行するに従って増大する駆動トルク(F)が発生し、クランク軸の1回転毎に発生するトルクサイクルとなっている。
図6のmは、前記図5のeで求めた4気筒内燃機関である前記内燃機関1jの燃料カット時で圧縮機をアンロード運転時の4気筒の合成トルク(E)である。
図6のnは、前記4気筒内燃機関の合成トルク(E)に、圧縮仕事に必要なクランク軸13の駆動トルク(F)を図3のX−X断面図の往復式圧縮機461と内燃機関1jのシリンダとの狭角θによる位相差としてθだけシフトして合成すると、気筒内燃機関である前記内燃機関1jの燃料カット時で、圧縮機を運転時の4気筒の試算による合成トルク(E+F)となる。
図6の(E+F)から分かるように、圧縮仕事に必要なクランク軸13に必要な駆動トルク(F)により、内燃機関1jの合成トルク(E)より小さいトルクであるが制動トルクがクランク軸の回転周期で正転トルクと、少し大きい逆転トルクが交互に発生しているので、圧縮機の駆動トルクによる小さな制動アシストが発生することが分かる。
図7は、実施例3の往復圧縮機の構成説明図(T1)と、試算によるPV線図で(T2)は圧縮貯蔵運転時、(T3)は制動アシスト運転時ある。
図7の(T1)に示すように、往復圧縮機461は、図3の構成図に示すように、制御弁464により往復圧縮機461の吸込み弁467と吐出弁468に吸気副通路28jまたは駆動流通路41jを切換え制御する。
クランク角センサ97にて往復圧縮機461のピストン位相を検出し、前記制御弁464を制御することにより、(T2)の圧縮貯蔵運転、更に蓄圧放出を行うことにより駆動アシスト運転(図示せず)、あるいは(T3)の制動アシスト運転を行うことができ、各運転モードの制御方法は図4の説明と重複するので省略する。
図7の(T2)に示すように、クランク軸13の回転により、TDCからBDCにピスツンが移動して筒内容積が大きくなることにより吸気副通路28jからの大気圧の吸気を吸込み、次にBDCからTDCにピストンが移動して筒内容積が小さくなることにより、前記吸引された吸気を圧縮することにより筒内圧力が上昇し、駆動流通路41jの蓄圧圧力より高くなると、吐出弁468を開弁して筒内から圧縮空気(吸気)を吐出する。
この圧縮工程の筒内圧力は筒内容積が小さくなるに従って筒内圧力が増大するポリトロープ変化となるが、連結棒462とクランク軸13によるトルク作用によりクランク軸トルクは図6の(F)のようにTDCで収束するが、この圧縮仕事(ハッチング部の面積)により逆回転トルクになるので内燃機関1jの動力損失が発生する。
図7の(T3)に示すように、制動時に蓄圧放出を行い、クランク軸13の回転によりTDCからBDCにピストンが移動して筒内容積が大きくなることにより、吸気副通路28jから大気圧の吸気をポンプ負圧により吸込み、次に、BDCにて制御弁464の切換え制御により駆動流通路41jから蓄圧圧力により蓄圧駆動流が筒内に流入し筒内圧力が蓄圧駆動流の流入により圧力上昇し、BDCからTDCにクランク軸13の回転によりピストンが移動して筒内容積が小さくなるので、前記筒内圧力が上昇することにより吐出弁468を開弁して前記流入した蓄圧駆動流が駆動流通路41jに流出して蓄圧制御手段7jの空気タンク71jに戻るので、この制動工程では蓄圧圧力により圧縮機運転(図6(F))より大きい逆回転トルクによる制動アシスト運転ができる。
前記制動アシスト運転では、吸引工程で吸気副通路28jからの大気圧の吸気を吸引し、制動工程の初期に蓄圧駆動流を流入した後、流入した蓄圧駆動流と吸引した吸気を吐出するので、制動アシスト運転では蓄圧駆動流を消費することなく、新たな吸気も蓄圧することによりエネルギ回収量が行える。
(T3)の仕事量(ハッチング部の面積)は、(T2)の仕事量より大きいので、大きい制動トルクが働くので、エネルギ回収された蓄圧駆動流を有効に利用して後述する大きな制動トルク(図8(G))が得られる。
尚、駆動アシスト(図示せず)は、(T3)の位相が逆転したもので、筒内圧力により正回転トルクを発生するので駆動アシストとなりエネルギ再生するが、筒内流入した蓄圧駆動流を吸気副通路28jの大気側に放出することにより、蓄圧された圧力エネルギを運動エネルギに変換してエネルギ再生が行われて蓄圧駆動流は放出され、再生エネルギ量の制御は蓄圧制御手段7jの制御弁72jにより制御することができる。
図8は、実施例3の制動アシスト運転時(図7の(T3))の試算トルクである。
実施例3の圧縮機である往復圧縮機461の、制動アシスト運転の制御弁464の制御方法は、前記図4の(J2)及び(J3)の説明と重複し、圧縮機のピストン463の挙動と圧力変化は図7の(T3)の説明と重複するので、説明を省略する。
制動アシストの作用については、A1の圧縮機は、作動工程の制動工程では、A2のピストン463の位相による変化がBDCからTDCに筒内容積が縮小する工程では、図7の(T3)に示すように、流入した駆動流により蓄圧がピストンにかかり、クランク軸13を回転させることによりA4の制動アシストトルク(G)に示すように、1/2回転毎に発生する。
A5の4気筒内燃機関の合成トルク(E)と、前記制動アシストトルクが前記内燃機関と圧縮機のシリンダの狭角(θ)により位相がシフトして作用する結果、A6に示すように、蓄圧制動時の試算による合成トルク(E+G)は正回転成分が残るが大きな逆回転トルクによる制動アシストができる。
従って、蓄圧駆動流を増大させながら、前記制動アシストすることにより、過給による出力増大効果によりダウンサイジングした内燃機関において往々にして発生するエンジンブレーキパワー不足の問題を、簡素な構成で改善できる効果がある。
前記制動アシスト等の制御は、蓄圧制御手段7jの制御弁72j及び、内燃機関の変速機(変速比)により制御できる。
図9は、実施例3の駆動アシスト運転時(図7の(T3)の逆位相運転)の試算トルクである。
実施例3の圧縮機である往復圧縮機461の、駆動アシスト運転の制御弁464の制御方法は、前記図4の(J2)及び(J3)のソレノイド信号のAとBを入れ換えて位相を180°逆転し、同様に、圧縮機のピストン463の挙動と圧力変化は図7の(T3)の矢印の逆方向となるので、説明を省略する。
駆動アシストの作用は、B1の圧縮機は、作動工程の駆動工程では、B2のピストン463の位相による変化がBDCからTDCに筒内容積が縮小する工程では、図7の(T3)に示すように、流入した駆動流により蓄圧がピストンにかかり、クランク軸13を回転させることによりB4の駆動アシストトルク(H)に示すように、1/2回転毎に発生する。
B5の4気筒内燃機関の合成トルク(E)と、前記駆動アシストトルクが前記内燃機関と圧縮機のシリンダの狭角θにより位相がシフトして作用する結果、B6に示すように、蓄圧駆動時の試算による合成トルク(E+H)は逆回転成分が残るが大きな正回転トルクによる駆動アシストができる。
従って、蓄圧駆動流を放出しながら、前記駆動アシストすることにより、内燃機関のトルクが小さい発進加速時等の低速時に簡素な構成で回生エネルギにより内燃機関の出力アシストができる。
前記駆動アシストの制御は、蓄圧制御手段7jの制御弁72j及び、内燃機関の変速機(変速比)により制御できる。
図10は、実施例4(請求項1〜4対応)の内燃機関の過給装置の制御システム構成の説明図である。
内燃機関1nの過給装置2nの電子制御装置であるECU16は、CPU(中央演算処理装置)、RAMとROMからなる記憶素子、入力ポート、出力ポート、およびDC電源で構成され、本図では前記入出力ポートの接続は、中継機器(コントローラ、アンプ、コンバータ等)は図示省略している。
内燃機関1nの過給装置2nは、往復圧縮機461nの空気圧回路を制御する制御弁464nと、空気タンク71n、蓄圧センサ73n、および制御弁72nから成る蓄圧制御手段7nと、前記制御弁464nと蓄圧制御手段7nの間の駆動流通路41nと吸気副通路28nとの間に蓄圧上限圧を超えた場合の安全装置であるリリーフ弁427nと、駆動流通路41nに設けた駆動流圧力に減圧する減圧弁429nと、減圧された駆動流を制御する制御弁422nと、前記駆動流で過給を行う過給手段5nと、で構成される。
自動車の火花点火式内燃機関である前記内燃機関1nからの、点火プラグ11n、インジェクタ12n、ノックセンサ95n、クランク角センサ97n等の入出力情報と、自動車の制御補助装置であるアクセル開度センサ17、ブレーキ開度センサ18、車速センサ19等の入出力情報と、前記過給装置2nからの入出力情報と、が入出力ポートを経由してECU16により制御される。
ECU16は、入力情報により内燃機関1nの運転状況を分析、判断、及び予想することにより、前記過給装置2n等を制御する。
過給装置2nの作用は、前記蓄圧制御手段7nにより制動時の往復圧縮機461nによる蓄圧によるエネルギ回収と、蓄圧駆動流の放出時の往復圧縮機461nのアンロード運転により往復圧縮機461nの駆動による動力損失を減少し、駆動流通路41nに設けた駆動流圧力に減圧する減圧弁429nと、前記駆動流圧力より高い圧力に設定したリリーフ弁427nにより空気タンク71nに大量の蓄圧駆動流を蓄積できるので、エネルギ回収量が大きくなり、エネルギ回生運転領域が増大する。
内燃機関1nに連動する往復圧縮機461nと、前記制御弁464nと、内燃機関1nのクランク角センサ97nとをECUにて制御することにより、前記空気タンク71nの蓄圧駆動流を放出して、前記制動アシスト運転、駆動アシスト運転を行い、制動時にエネルギ回生を行いながらエンジンブレーキトルクの増大、加速時のエネルギ再生による内燃機関1nの一時的な出力の増大ができる。
図11は、図10の、内燃機関の過給装置の制御フローチャートである。
内燃機関1nの過給装置2nは、図10に示した入出力情報等により制御され、特に加速あるいは減速等の制御判断は、アクセルペダルあるいはブレーキペダル操作によるアクセル開度センサ17、ブレーキ開度センサ18からの入力情報や車速センサ19等により、運転者の意思や内燃機関の運転状況を分析、判断、予測し、各運転サブルーチン(前記制動アシスト運転等)を図11の制御フローチャートに従い実行する。
まず、ECU16は、アクセル及びブレーキの両方の開度センサがOFFであるかを判断する(ステップS0100)。
ここで、両方の開度センサがOFFでない場合は、アクセルあるいはブレーキのどちらかの開度センサがONであるので、次に、蓄圧圧力が運転可能であるかを判断する(ステップS0200)。
具体的には前記蓄圧センサ73nの入力情報により蓄圧圧力が蓄圧運転可能圧力であるかを判断する。
一方、両方の開度センサがOFFであると判断した場合は、アクセルペダルとブレーキペダルがOFFであるので慣性運転か停車中であり、ECU16は車速が増速しているかを判断する(ステップS0500)。
次に、蓄圧圧力が蓄圧運転可能である場合は、ECU16は、蓄圧駆動流の放出運転サブルーチン(ステップS0400)を実行する。
一方、蓄圧圧力が運転可能でないと判断した場合は、ECU16は、圧縮機運転サブルーチン(ステップS0300)を実行する。
次に、ECU16は、車速が増速しているかを車速センサ19の入力情報が時間とともに増大しているかで判断する。
ここで、車速が増速していると判断した場合は、ECU16は、制動力が不足しているかを判断する(ステップS0700)。
一方、車速が増速していないと判断した場合は、ECU16は、RETURNを実行し、本処理ルーチンを一旦終了する。
前記圧縮機サブルーチンまたは蓄圧放出運転サブルーチンを実行した場合は、ECU16は、アクセル開度センサ17がONであるかを判断する(ステップS0600)。
ここで、アクセル開度センサ17がONであると判断した場合は、ECU16は、過給運転サブルーチン(ステップ0800)を実行する。
一方、アクセル開度センサ17がONでないと判断した場合は、ブレーキ開度センサ18がONであるので、ECU16は、制動力が不足であるかを判断する(ステップS0700)。
具体的には、ブレーキ開度センサ18がONの場合の入力情報、あるいは慣性運転に対応して、車速センサ19の入力情報の減少率が設定範囲内であるのかにより、ECU16は制動力不足であるかを判断する。
ここで、制動力不足でないと判断した場合は、圧縮機運転サブルーチン(ステップS1100)を実行し、ECU16はRETURNを実行し、本処理ルーチンを一旦終了する。
一方、制動力が不足であると判断した場合、ECU16は、蓄圧放出運転であるかを判断する(ステップ0900)。
具体的には、ステップS0400を実行したかを蓄圧放出フラグがONであるかで判断する。
ここで、蓄圧放出運転であると判断した場合は、制動アシストサブルーチン(ステップS1200)を実行し、ECU16はRETURNを実行し、本処理ルーチンを一旦終了する。
一方、蓄圧放出運転でないと判断した場合は、圧縮貯蔵運転サブルーチン(ステップS1000)を実行し、ECU16はRETURNを実行し、本処理ルーチンを一旦終了する。
次に、前記過給運転サブルーチン(ステップS0800)を実行した場合は、ECU16は、内燃機関1nが蓄圧放出運転中で低速回転であるかを判断する(ステップS1300)。
具体的には、前記蓄圧放出サブルーチンを実行したかを蓄圧放出フラグがONであるかで判断し、更に、クランク角センサ97の入力情報により内燃機関1nの回転速度が低速であるかを判断する。
ここで、蓄圧放出運転中で内燃機関1nが低速回転である場合は、駆動アシストサブルーチン(ステップ1400)を実行し、ECU16はRETURNを実行し、本処理ルーチンを一旦終了する。
一方、蓄圧放出運転で内燃機関1nが低速回転でない場合は、ECU16はRETURNを実行し、本処理ルーチンを一旦終了する。
以上の制御フローに従って、内燃機関1nの運転状況に対応して、過給装置2nによる過給運転、各アシスト運転等の運転制御を各サブルーチンにて実行する。
各サブルーチンは、前記各運転モードの制御方法に従い、アクチュエータ等を制御して過給運転制御する。
本制御フローチャートは、内燃機関1nの運転中は繰り返し実行される。
図12は、実施例5(請求項1、3、4対応)の2段流量増幅ができる過給手段を設けた過給装置の、(1)は構成図、(2)は構成図(1)のP−P断面の説明図である。
流量制御手段である制御弁72kを介して駆動流通路41kに連通する貯蔵手段である空気タンク71kから成る蓄圧制御手段7kを設け、更に、圧縮機を往復圧縮機461kとし、前記往復圧縮機461kのピストン463kの位相検出手段であるクランク角センサ97kと、前記圧縮機に連通する全ての通路を、大気圧の吸気系統通路である吸気副通路28kまたは駆動流通路41kに連通させる通路制御手段である制御弁464kCと制御弁464kDと、を設け、前記通路制御手段を電子制御装置にて制御する内燃機関1kの過給装置2kである。
往復動機関である内燃機関1kにおいて、往復圧縮機461kの連結棒462kを前記往復動機関のクランク軸13kのクランクピンに回動自在に設けた内燃機関1kの過給装置2kである。
過給手段5kの駆動流通路の途中である駆動流通路41kと駆動流通路411kの間に、前記駆動流を流出するノズル開口部を備えて吸気を1次流量増幅する1次空気流量増幅器601と、前記過給手段5kの空気流量増幅器6kの上流と前記1次空気流量増幅器601の流入口に連通する吸気副通路281と、を設けた2段流量増幅ができる過給手段5kを備えた内燃機関1kの過給装置2kである。
過給手段5kの空気流量増幅器(6K、601K)のノズルの上流に吸気の逆流および逆流流量増幅を防止する逆止弁(57K、58)を設けた内燃機関1kの過給装置2kである。
図12の過給装置2kの作用及び効果について、前記蓄圧制御手段7k及び制御弁464kCと制御弁464kDの基本作用は、実施例3(図3)の蓄圧制御手段7j及び制御弁464と同様であるが、前記蓄圧制御手段7kは方向制御弁から流量制御弁に制御弁74kを変更することにより蓄圧放出の微妙な流量調整ができる効果があり、3位置方向制御弁である前記制御弁464を2位置方向制御弁である制御弁464kCと制御弁464kDに変更することにより、弁体の切換え距離が3位置から2位置に短縮することにより、高い応答性が得られるので各アシスト運転時の対応可能回転領域を拡大できる。
2段流量増幅ができる過給手段5kにより、大きな流量増幅比にできるので、往復圧縮機461kの容量が小さくでき、更に往復圧縮機461kの連結棒462kを前記往復動機関のクランク軸13kのクランクピンに回動自在に設けることにより、圧縮機の省スペース化ができる。
また、逆止弁(57K、58)を設けることにより、吸気の逆流および逆流流量増幅を防止し、安定した過給運転が実現できる。
実施例5の内燃機関1kは直列4気筒内燃機関であるが、4気筒以外の気筒数でもよく、直列内燃機関でなくV型内燃機関等であっても良い。
図13は、実施例6(請求項3対応)の往復圧縮機の断面図である。
内燃機関1u(図示せず)は直列内燃機関で、実施例5(図12)の内燃機関1kのP−P断面と同様の位置の断面図であるが、実施例5のP−P断面では連結棒462kを往復動機関である内燃機関1kのクランク軸13kのクランクピンに回動自在に設けているが、実施例6では連結棒462uを往復動機関1uの連結棒10uに回動自在に設けている。
図13から分かるように、内燃機関1u及び往復圧縮機461uの断面図は、内燃機関1uのシリンダブロック15に、往復圧縮機461uのシリンダを設けることにより、往復圧縮機461uの動力部構成がピストン463u、連結棒462u、および連結ピン等であるので、安価で省スペースとなり、内燃機関1uの冷却液や跳ねかけ潤滑を共有することができるので、往復圧縮機461uの信頼性、およびメンテナンス性が向上する。
内燃機関1uは、点火プラグ11uを設けた火花点火式内燃機関であるが、圧縮着火内燃機関でもよい。
往復圧縮機461uのピストン463uのストロークは内燃機関1uと同じであり、必要な吐出量は、内燃機関1uの各気筒がクランク軸13uの2回転に1回吸入する過給状態の吸気吸入量を、空気流量増幅器(図示せず)の流量増幅比で除して求まる駆動流の容量を、クランク軸の2回転に2回の吐出で供給できればよいので、内燃機関1uの気筒数と過給手段の空気流量増幅比により、前記往復圧縮機461uのシリンダ径は設定される。
従来の自然吸気の直列4気筒内燃機関を、過給による出力増大により直列3気筒とし、削除する1気筒分のスペースを往復圧縮機のシリンダとすることにより、従来のシリンダ配置を流用することもできる。
図14は、実施例7(請求項3対応)の往復圧縮機を一体化したV型5気筒内燃機関の、(1)は内燃機関のシリンダブロックの平面図、(2)は前記平面図(1)のY−Y断面のシリンダブロック近傍の断面図である。
(1)は、V型5気筒内燃機関である内燃機関1vのシリンダブロック15vの平面図で、内燃機関1vのシリンダは3気筒と2気筒に分かれたV型内燃機関であり、前記2気筒の延長線上に往復圧縮機461vのシリンダ部を設け、シリンダ配列の位置関係はV6型と同様の配置である。
(2)は、内燃機関1vと往復圧縮機461vの、Y−Y断面でのオフセット断面図である。
往復圧縮機461vの連結棒462vを内燃機関1vのクランク軸13vにオフセット量を内燃機関1vのクランクピン131vより小さくしたクランクピン132に回動自在に設ける。
内燃機関1vのシリンダブロック15vに往復圧縮機461vのシリンダ部を設けることにより、往復圧縮機461vの動力構造部は、ピストン463v、連結棒462vと、クランク軸13vの前記クランクピン132であるので、比較的安価で省スペースとなり、内燃機関1vの冷却液や跳ねかけ及び動弁部の潤滑を共有することができるので、往復圧縮機461vの信頼性、およびメンテナンス性が向上する。
内燃機関1vは、点火プラグ11vを設けた火花点火式内燃機関であるが、圧縮着火内燃機関でもよい。
駆動流に必要な吐出量は、内燃機関1vの各気筒によるクランク軸の2回転に1回吸入する過給状態の吸気吸入量を、空気流量増幅器(図示せず)の流量増幅比で除して求まる駆動流容量を、同じくクランク軸の2回転に2回の吐出工程で供給するので、内燃機関1vの気筒数と過給手段の空気流量増幅比により、前記往復圧縮機461vのシリンダ径は設定される。
本実施例7では、往復圧縮機461vのクランクピン132の偏心量を内燃機関1vのクランクピン131vの偏心量より小さくし、往復圧縮機461vのストロークを内燃機関1vより短くすることにより、往復圧縮機461vのシリンダ径を内燃機関1vと同じにすることにより、従来のV型6気筒内燃機関のシリンダブロックと同様のシリンダ配置で過給ができる5気筒V型機関にできる。
同様に、従来の直列4気筒内燃機関のシリンダブロックと同様のシリンダ配置で、過給ができる直列3気筒内燃機関とすることもできる。
図15は、実施例8の過給手段で、図12の過給手段に1次空気流量増幅器の吸気量を制御する制御弁を設けた過給手段の断面図である。
前記実施例5(図12)の過給手段5kの逆止弁57kをリードバルブ570、逆止弁58をリフトチェック弁580とした過給手段5mの2段流量増幅運転中の断面図である。
内燃機関の前記過給装置において、過給手段5mの空気流量増幅器6mであるトランスベクタ61と、1次空気流量増幅器601mである1次フロートランスベクタ621の、両者のノズルの上流に吸気の逆流および逆流流量増幅を防止する逆止弁57mであるリードバルブ570と、逆止弁58mであるリフトチェック弁580を設けた過給手段5mである。
1次空気流量増幅器601mの上流の吸気副通路281mには、流量を制御するアクチュエータ(図示せず)により制御されるバタフライバルブである制御弁282が設けられ、過給手段5mの1段流量増幅、2段流量増幅、あるいはその中間の流量増幅比の制御ができる。
前記逆止弁57mであるリードバルブ570は、リード571、ストッパ572、および前記リード571の弁座を設けたフランジ573で構成され、逆止弁58mであるリフトチェック弁580は、ディスク581、スプリング582、および吸気流入通路22mに設けた連通口285mに連通する座面を有するシリンダ部で構成される従来技術の逆止弁である。
過給手段5mの作用は、前記吸気副通路281mに設けた制御弁282による1段流量増幅、2段流量増幅、あるいはその中間の流量増幅比の制御ができる。
1次フロートランスベクタ621のノズルから吸気副通路281mに流出した駆動流40は、吸気副通路281mから供給される吸気を加速して1次流量増幅し、前記1次流量増幅された吸気がトランスベクタ61のノズル615から吸気流通路23mに向けて流出して吸気流入通路22mから供給される吸気20を加速して2次過給を行うことにより、2段流量増幅を行い、前記制御弁282により1次流量増幅を制御(0〜100%)することにより、1段流量増幅、2段流量増幅、あるいはその中間の流量増幅比の制御を行う。
記逆止弁(57m、58m)は、内燃機関の急激な減速等によるサージングにより、上流より下流の圧力が一時的に上昇して逆流が発生し、空気流量増幅器が前記逆流により、逆流方向に流量増幅する逆流流量増幅が発生し、吸気流出通路に空気流量増幅器の到達圧に近い圧力の負圧が継続するのを防止し、安定した過給運転を行う。
前記実施例1〜7は、本願発明の一例を示して説明をしているが、内燃機関は制約のない限り火花点火機関でも圧縮着火機関でも、往復動機関でもロータリエンジン等でもよく、過給装置に設けられている機器や補助機器(センサ、フィルタ、冷却器、等)は、内燃機関の運転条件等により追加削除ができるので、前記実施例1〜7は、本願発明の一例を示すもので本願発明を制約するものではなく、当業者により変更および改良ができる。
過給手段に空気流量増幅器を用いる過給装置は、駆動流を制御することにより応答性の高い過給運転を行えるので運転状況の変動が激しい内燃機関の過給装置に適しており、本願発明により簡素な装置により制動エネルギ回生による燃費の向上、更に駆動アシスト、制動アシストにより動力性能の改善ができるので自動車等の内燃機関に使用することができる。
従来の自然吸気の多気筒内燃機関を、前記過給装置による出力増大により1気筒削減し、前記削減した1気筒分のスペースに往復圧縮機を設けることにより、過給によるダウンサイジングによる空間を利用して、本願発明のエネルギ回生機能と前記駆動アシスト、制動アシスト等の動力性能を向上した内燃機関にできる。
1 内燃機関
2 過給装置
5 過給手段
6 空気流量増幅器
7 蓄圧制御手段
10 連結棒
11 点火プラグ
12 インジェクタ
13 クランク軸
14 クランクケース
15 シリンダブロック
16 ECU(電子制御装置)
17 アクセル開度センサ
18 ブレーキ開度センサ
19 車速センサ
20 (吸気)
21 エアクリーナ
22 吸気流入通路
23 吸気流出通路
24 吸気センサ
25 インタークーラ
28 吸気副通路
31 排気通路
32 排気浄化装置
33 消音器
34 排気センサ
40 (駆動流)
41 駆動流通路
42 駆動流制御手段
44 過給センサ
45 圧縮空気供給手段
46 圧縮機
57 逆止弁
58 逆止弁(1次流量増幅器用)
61 トランスベクタ
71 空気タンク
72 制御弁
73 蓄圧センサ
74 蓄圧通路
76 吐出圧センサ
92 インジェクタ(コモンレール方式)
94 カム角センサ
95 ノックセンサ
96 水温センサ
97 クランク角センサ
98 浄化前センサ
99 浄化後センサ
131 クランクピン(内燃機関)
132 クランクピン(圧縮機)
281 吸気副通路
282 制御弁
285 連通孔
411 駆動流通路
422 制御弁
423 駆動流センサ
427 リリーフ弁
428 バイパス通路
429 減圧弁
461 往復圧縮機
462 連結棒(圧縮機)
463 ピストン(圧縮機)
464 制御弁(圧縮機)
465 クラッチ
466 冷却器
467 吸込み弁
468 吐出弁
469 逆止弁
570 リードバルブ
571 リード
572 ストッパ
573 フランジ
580 リフトチャック弁
581 ディスク
582 スプリング
601 1次空気流量増幅器
612 フランジ
613 ハウジング
614 環状チャンバ
615 ノズル
621 1次フロートランスベクタ
624 ノズルガイド
625 ノズル本体
626 ノズル管

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室に吸気を供給する吸気系統のダクト入口、エアクリーナ、または吸気通路途中に、吸気を加圧して燃焼室に送り込む過給手段を備えた内燃機関の過給装置であって、
    前記過給手段は、
    空気流量増幅器と、
    前記空気流量増幅器に内燃機関により駆動される圧縮空気供給手段の圧 縮機で発生する圧縮空気を前記空気流量増幅器に供給する駆動流通路と、を備え、
    前記過給装置は、
    前記圧縮空気供給手段と、
    前記過給手段と、
    前記吸気通路の前記過給手段と燃焼室との間に設けた過給センサと、
    前記駆動流通路の前記過給手段と前記圧縮空気供給手段の間に設けた駆 動流流量を制御する駆動流制御手段と、
    更に前記駆動流通路の前記圧縮空気供給手段と前記駆動流制御手段の間 に設けた蓄圧制御手段と、を備え、
    前記蓄圧制御手段は、
    前記駆動流を蓄圧する貯蔵手段と、
    前記駆動流通路と前記貯蔵手段に連通する蓄圧通路と
    前記蓄圧通路に設けた流量制御手段と、を備え、
    前記内燃機関の運転状況に対応した蓄圧制御を行う前記蓄圧制御手段を設けたことを特徴とする内燃機関の過給装置。
  2. 前記駆動流制御手段に減圧手段を設け、前記過給手段に供給する駆動流圧力より前記蓄圧制御手段の駆動流圧力を高くしたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給装置。
  3. 内燃機関の燃焼室に吸気を供給する吸気系統のダクト入口、エアクリーナ、または吸気通路途中に、吸気を加圧して燃焼室に送り込む過給手段を備えた内燃機関の過給装置であって、
    前記過給手段は、
    空気流量増幅器と、
    前記空気流量増幅器に前記内燃機関により駆動される圧縮空気供給手段 の圧縮機で発生する圧縮空気を前記空気流量増幅器に供給する駆動流通路と、を備え、
    前記過給装置は、
    前記圧縮空気供給手段と、
    前記過給手段と、
    前記吸気通路の前記過給手段と燃焼室との間に設けた過給センサと、
    前記駆動流通路の前記過給手段と前記圧縮空気供給手段の間に設けた駆 動流流量を制御する駆動流制御手段と、を備え、
    前記過給装置において、
    前記圧縮空気供給手段の圧縮機を往復圧縮機、前記内燃機関を往復動機関とし、前記往復圧縮機のシリンダを往復動機関のシリンダヘッドに結合あるいは一体化し、前記往復圧縮機の連結棒を前記往復動機関のクランク軸のクランクピンあるいは往復動機関の任意の気筒の連結棒に回動自在に設け、
    前記圧縮空気供給手段を設けたことを特徴とする内燃機関の過給装置。
  4. 前記圧縮空気供給手段の圧縮機を往復圧縮機、前記内燃機関を往復動機関とし、前記往復圧縮機のシリンダを往復動機関のシリンダヘッドに結合あるいは一体化し、前記往復圧縮機の連結棒を前記往復動機関のクランク軸のクランクピンあるいは往復動機関の任意の気筒の連結棒に回動自在に設けた前記内燃機関の過給装置において、
    更に前記内燃機関のトルクを増大するトルクアシスト手段を設け、
    前記トルクアシスト手段は、
    前記往復圧縮機のピストンの位相検出手段と、
    前記往復圧縮機に連通する通路を吸気通路または前記駆動流通路に連通させる通路制御手段と、
    前記蓄圧制御手段と、を備え、
    前記蓄圧制御手段は、
    前記駆動流を蓄圧する貯蔵手段と、
    前記駆動流通路と前記貯蔵手段に連通する蓄圧通路と、
    前記蓄圧通路に設けた流量制御手段と、を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の内燃機関の過給装置。
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