JP6052699B1 - 内燃機関の過給装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機で発生する圧縮空気を駆動流とする空気流量増幅器にて過給を行う内燃機関において、前記内燃機関の排気で回生ポンプを駆動してエネルギ回生を行うには、前記過給と回生を行うために前記圧縮機と回生ポンプを設ける必要があるので、装置が大きく、複雑な構造になる問題点がある。【解決手段】前記内燃機関の過給装置の前記圧縮機と前記回生ポンプとして、従来のロータリピストンエンジンと同じ構造のケーシング、ロータ、エキセントリックシャフト、および固定歯車から成り、更に、前記ケーシングに位相が異なる複数の吸入口と吐出口を備え、互いに略等間隔位相で運転する空気圧縮手段および/または回生手段とする空気圧縮/回生手段を設け、前記空気圧縮/回生手段の容積型ポンプを圧縮機と回生ポンプに切換運転することにより、前記内燃機関の運転状況により過給および/または回生運転を行う。【選択図】 図1

Description

本願発明は、空気流量増幅器を用いた内燃機関の過給装置に関するものである。
内燃機関の出力増大等のために、吸気の圧力を大気圧以上にする内燃機関の過給手段として、吸気を直接加圧する機械式過給機やターボ式過給機とは異なり、空気流量増幅器を用いて吸気を駆動流で加速して流量増幅する過給手段が従来技術(特許文献1)としてある。
この空気流量増幅器には、流量増幅比が大きい順に、トランスベクタ(登録商標)、フロートランスベクタ(市販品の商品名)、エジェクタ等があり、駆動流による流量増幅気流の推力は概ね流量増幅比に反比例する。
前記過給手段である空気流量増幅器は回転部がないので、機械式過給機やターボ式過給機より簡素な構造であり、安価で信頼性が高く、高速運転からの急減速時に前記回転部による慣性の問題がなく、駆動流により過給を制御するので応答性の高い過給制御ができる。
駆動流による吸気流の加速を行う過給手段であるので構造が簡単で小型であり、更に通路抵抗が小さいので、過給手段の故障時を含む過給停止時に、自然吸気内燃機関として運転できるので過給手段のバイパス通路を設ける必要が無い等の利点があるが、過給運転には動力源である駆動流が必要である。
内燃機関の過給は、過給による圧縮仕事は増大するがそれ以上に出力が増大し、吸入行程の過給圧によるポンプ作用も加わり、内燃燃機関の出力は増大するが、内燃機関の行程容積が同じであるので過給により排気圧力が高くなるので排気のエネルギ損失が増大し、内燃機関の熱効率は低下する問題点がある。
内燃機関により駆動される圧縮機で発生する圧縮空気を駆動流とする場合は、前記圧縮機に必要な吐出量(以下「容量」という)は、過給状態の吸気の流量を空気流量増幅器の流量増幅比で除した容量となるので、吸気を直接加圧する前記機械式過給機より容量が小さく小型となるが、圧縮機を駆動する動力損失が発生し、前記圧縮機は回転部を有するので信頼性向上のために潤滑、吸気充填率の向上のために断熱圧縮により昇温する圧縮空気を冷却することが重要となる。
特許文献2は、前記空気流量増幅器を過給手段とし、圧縮機で発生する駆動流を蓄圧する蓄圧制御手段を設け、前記蓄圧駆動流にて前記圧縮機をポンプとしてエネルギ回生を行い、さらに前記蓄圧制御手段にて内燃機関のトルクアシストである制動アシスト、駆動アシストを行う。
内燃機関のヴァンケル型ロータリエンジン(以下「ロータリピストンエンジン」という)は、カムシャフト等により往復動する吸排気バルブの動弁系は不要であるが、シリンダ径や行程ストローク等の設定により圧縮比を任意に設定できる往復動機関よりも設計自由度が低く、ケーシングとロータにより形成される圧縮時の燃焼室が扁平で体積当たりの表面積が大きく冷却損失や燃焼性の問題点があり、この対策としてロータ面に深いリセスを設けると圧縮比が低下して高圧縮比が困難となる。
ロータリピストンエンジンを改良してディーゼルサイクルに必要な高圧縮比を容易に得られるようにしたロータリピストンエンジンがあり、異なる軸線上に設けた連動する2組のロータリ機械を設け、それぞれを圧縮機と内燃機関として2段圧縮を行い、排気を前記圧縮機にて膨張させて排気エネルギの回収を図るロータリ式複合内燃機関(特許文献3)がある。
前記ロータリ式複合内燃機関(特許文献3)の圧縮機と内燃機関による2段圧縮を行う駆動軸を共有させた従来技術として回転ピストン式複合内燃機関(特許文献4)があり、前記回転ピストン式複合内燃機関(特許文献4)の構成に、更に2段圧縮の通路間を制御する補助複合制御弁により内部EGRを行うことにより有効圧縮比を増大できるロータリピストンエンジン用の補助複合制御弁(特許文献5)が従来技術としてある。
前記特許文献3〜5は、いずれも2組のロータリピストン機構により2段圧縮を行うが、ロータリピストン機構の圧縮機の容量が内燃機関のロータリピストン機構の容量より大きいことにより過給を行い2段圧縮作用が可能となる。
本発明の請求項1は、過給手段を空気流量増幅器とする内燃機関において、駆動流を発生する圧縮機を2系統のロータリピストン式ポンプとし、前記ロータリピストン式ポンプを前記圧縮機および/または排気エネルギの回生ポンプとし、運転状況により過給および/または回生運転を行う内燃機関の過給装置である。
本発明の請求項2は、内燃機関に電気的あるいは機械的に連動する過給/回生制御手段により、排気の回生タイミングを改善することにより内燃機関の排気背圧による出力損失を低減する。
本発明の請求項3は、内燃機関がロータリピストンエンジンであって、排気開口タイミングの異なる複数の排気口を設け、前記内燃機関の排気背圧による出力損失を低減する。
本発明の請求項4は、内燃機関がロータリピストンエンジンであって、ケーシングに設けた複数の吸気口により燃焼室に渦流を発生し、燃焼速度を増大し燃焼性を改善する。
本発明により、前記特許文献3〜5では、2組のロータリピストン機構により2段圧縮を行うので、ロータリピストン機構の圧縮機の容量が内燃機関のロータリピストン機構の容量より大きいことにより内燃機関の構造が大型になる問題点があるが、本発明の請求項3、および請求項4のロータリピストンエンジンの過給装置は、圧縮機の圧縮空気を空気流量増幅器の駆動流として流量増幅して過給を行うので、ロータリピストン機構の圧縮機の容量は内燃機関であるロータリピストンエンジンの容量を流量増幅比で除した容量であるので前記ロータリピストンエンジンの容量より小さく、内燃機関を基準に比較すると本発明は小型の過給式内燃機関にできるので、内燃機関の出力密度を高くできる効果がある。
実開平03−047431号公報 特願2015−231480号 特公昭39−12554号公報 特公昭40−000681号公報 特表2013−507560号公報
圧縮機で発生する駆動流で空気流量増幅器にて過給を行う内燃機関において、排気で回生ポンプを駆動してエネルギ回生ができるが、前記過給と回生を行うために前記圧縮機と回生ポンプを設ける必要があるので、装置が大きく、複雑な構造になる問題点がある。
本願発明の請求項1は、内燃機関の燃焼室に吸気を供給する吸気系統のダクト入口、エアクリーナ、または吸気通路途中に、吸気を加圧して燃焼室に送り込む過給手段を備えた内燃機関の過給装置であって、前記過給手段は、空気流量増幅器と、前記内燃機関の排気および/または回転力により駆動される空気圧縮/回生手段の圧縮機で発生する駆動流を前記空気流量増幅器に供給する駆動流通路と、を備え、前記過給装置は、前記過給手段と、前記吸気通路の前記過給手段と燃焼室との間に設けた過給センサと、過給/回生制御手段と、空気圧縮/回生手段と、を備え、
前記過給/回生制御手段は、前記過給手段に供給する駆動流の圧力および/または流量を制御する過給制御手段と、前記空気圧縮/回生手段の吸入口と前記内燃機関の燃焼室または排気通路に連通する回生排気通路と、を備え、前記空気圧縮/回生手段は、ロータリピストンエンジンと同じ構造のケーシング、ロータ、エキセントリックシャフト、および固定歯車から成り、更に、前記ケーシングに位相が異なる複数の吸入口と吐出口を備え、互いに略等間隔位相で運転する空気圧縮手段および/または回生手段とし、前記内燃機関の運転状況により過給および/または回生運転を行うことを特徴とする内燃機関の過給装置であることを最も主要な特徴とする。
本願発明の請求項2は、前記過給装置において、前記内燃機関の回転軸に電気的あるいは機械的に連動し、前記内燃機関の燃焼行程末期および/または排気行程初期の排気ガスを前記回生排気通路にて回生し、残余の排気ガスを排気する回生制御手段を排気通路および/または回生排気通路に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給装置である。
本願発明の請求項3は、前記内燃機関がロータリピストンエンジンであって、前記ロータリピストンエンジンは、
ケーシングに開口タイミングの異なる複数の排気口を備え、先に開口する前記排気口を前記回生排気通路に連通し、後で開口する前記排気口を前記排気通路に連通したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給装置である。
本願発明の請求項4は、前記内燃機関がロータリピストンエンジンであって、ケーシングに複数の吸気口を設け、前記吸気口の開口タイミングおよび/または流入方向により吸気が旋回し、前記吸気の旋回方向が同一方向であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の内燃機関の過給装置である。
前記過給手段である空気流量増幅器は、前記機械式過給機やターボ式過給機とは異なり、簡素な構造で小型であるので安価で信頼性が高く、通路抵抗が小さいので過給不要時等の過給装置の停止時に自然吸気内燃機関として運転できるので、過給手段のバイパス通路を設ける必要がない等の利点があるが、駆動流を発生する圧縮機が必要であり、前記圧縮機の駆動力により内燃機関の動力損失が発生する問題点がある。
前記過給により内燃機関の出力は増大するが、排気圧が高くなることによる排気損失の増大、内燃機関の強度制約による圧縮比の低下、等により熱効率が低下する。
この対策として、排気の圧力エネルギを利用してエネルギ再生を行う回生手段があり、本発明の請求項1は、空気流量増幅器の駆動流を発生する空気圧縮手段である圧縮機と、排気のエネルギ再生を行う回生手段を、ロータリピストンエンジンと同じ構造のケーシング、ロータ、エキセントリックシャフト、および固定歯車で構成し、更に複数の吸入口と吐出口を備えることにより、互いに略等間隔位相で運転する空気圧縮手段および/または回生手段とし、簡素な構成で内燃機関の運転状況により過給および/または回生運転を行うことができる。
前記空気圧縮/回生手段を内燃機関と連動し、簡素な構成で前記回生手段にて発生する回転力を内燃機関の回転力に付加できる。
前記内燃機関は、火花着火内燃機関または圧縮着火内燃機関の往復動機関またはロータリピストンエンジンであり、前記過給により低い圧縮比のロータリピストンエンジンでも圧縮着火内燃機関が容易にできる効果がある。
本発明の請求項2は、前記内燃機関に電気的あるいは機械的に連動する回生制御手段により、内燃機関の燃焼行程末期および/または排気行程初期の排気ガスを回生し、残余の排気ガスを排気通路に排出することにより、内燃機関の排気行程時の排気背圧によるポンピングロス(出力低下)を抑制できるので前記内燃機関の熱効率を向上する効果がある。
本発明の請求項3は、前記内燃機関がロータリピストンエンジンであって、前記ロータリピストンエンジンは、ケーシングに開口タイミングの異なる複数の排気口等を備えることにより、内燃機関の燃焼行程末期および/または排気行程初期の排気ガスを回生し、残余の排気ガスを排気通路に排出するので、内燃機関の排気行程時の排気背圧によるポンピングロス(出力低下)を抑制できるので前記内燃機関の熱効率を向上する効果があり、前記内燃機関に電気的あるいは機械的に連動する装置を付加する必要が無く、安価で信頼性が高く、簡素な対応でよい等の効果がある。
また、前記空気圧縮/回生手段とロータリピストンエンジンのエキセントリックシャフトを連結あるいは一体化し、サイドハウジングの共用により簡素な構成となり、装置の小型化、部品点数の削減、および冷却と潤滑の液およびポンプの共用ができる効果がある。
上記効果により、安価で、信頼性が高く、剛性が高く、内燃機関の出力密度が高い過給式内燃機関ができる。
本発明の請求項4は、前記内燃機関がロータリピストンエンジンであって、ケーシングに複数の吸気口を設け、前記吸気口の開口タイミングおよび/または流入方向により吸気が旋回し、前記吸気の旋回が同一回転方向であることにより、渦流によりロータリピストンエンジンの問題点である燃焼性を向上し、内燃機関の熱効率の向上、出力の増大等の内燃機関の性能改善効果がある。
前記請求項3と同様にエキセントリックシャフトを連結あるいは一体化し、サイドハウジングの共用することにより前記請求項3と同様の効果が得られる。
請求項4により、ロータリピストンエンジンの燃焼室形状による燃焼性の問題を改善し、低圧縮比を過給により補完することにより圧縮着火内燃機関とすることもできる。
実施例1(請求項1対応)の、逆止弁に連通する2組の吸入口と吐出口を備えたロータリピストン式の空気圧縮/回生手段を設けた内燃機関の過給装置の構成図である。 実施例2(請求項1対応)の、前記実施例1の逆止弁をリードバルブとした前記空気圧縮/回生手段である圧縮機/空気圧モータと逆止弁の作用説明図である。 実施例3(請求項1対応)の、互いに連通しない2組の図示しない吸入口と吐出口を備えた圧縮機/空気圧モータを設けた内燃機関の過給装置の構成図である。 実施例4(請求項1対応)の、互いに連通しない2組の吸入口と吐出口を備えた圧縮機/空気圧モータの断面図である。 前記実施例4の空気圧縮/回生手段である圧縮機/空気圧モータの構造を示す分解斜視図である。 実施例5(請求項2対応)の、内燃機関の回転軸に電気的に連動し、回生排気以外を大気側に排気する回生制御手段を設けた過給装置の構成概念の説明図である。 前記実施例5の、回生運転時の試算による前記往復動機関の1気筒の回転力(クランク軸トルク)である。 前記実施例5の、試算による前記内燃機関の(R1)PV線図と、(R2)クランク位相とトルク変換率である。 実施例6(請求項2対応)の、往復動機関において機械的に連動する回生制御手段を設けた内燃機関の過給装置の構成図である。 実施例7(請求項2対応)の、往復動機関において機械的に連動する回生制御手段と内燃機関の過給装置の構成説明図である。 前記実施例7の過給/回生制御手段の排気回生制御用の制御弁による排気制御のタイミングチャートである。 実施例8(請求項3対応)の、排気開口タイミングの異なる排気口を備えた、ロータリピストンエンジンの過給装置の構成概念の説明図である。 前記実施例8(図12)の前記ロータリピストンエンジンの各位相の断面図による過給/回生運転中の回生排気の動作説明図である。 前記実施例8の内燃機関であるロータリピストンエンジンの過給装置の制御フローチャートである。 前記実施例8の前記内燃機関と空気圧縮/回生手段の各運転モードの試算による回転力である。 実施例9(請求項3、4対応)の、開口タイミングの異なる複数の吸気口と排気口を備えた前記ロータリピストンエンジンの断面図である。 前記実施例9の開口タイミングの異なる吸気口を設けた前記ロータリピストンエンジンの吸入、圧縮行程における過給吸気の挙動説明図である。 図18は、前記実施例9の開口タイミングの異なる吸気口から燃焼室に流入する過給吸気流による渦流発生作用の説明図である。 実施例10(請求項3、4対応)の、前記実施例4の圧縮機/空気圧モータを前記実施例8、9のロータリピストンエンジンに結合した内燃機関の分解斜視図である。 前記実施例10の過給手段であるフロートランスベクタ(従来技術)を用いた空気流量増幅器の断面図である。
以下、本願発明の実施の形態について添付図面に基づいて説明する。
図1は、実施例1(請求項1対応)の、逆止弁(87−1〜87−4)に連通する2組の図示しない吸入口と吐出口を備えたロータリピストン式の空気圧縮/回生手段8を設けた内燃機関1の過給装置2の構成図である。
図1は、内燃機関1の燃焼室に吸気を供給する吸気通路途中である吸気流入通路22と吸気流出通路23の間に、吸気を加圧して燃焼室に送り込む過給手段5を備えた内燃機関1の過給装置2であって、前記過給手段5は、空気流量増幅器6と、前記内燃機関1の回転力により駆動される空気圧縮/回生手段8の圧縮機81で発生する駆動流を前記空気流量増幅器6に供給する駆動流通路41と、を備え、前記過給装置2は、前記過給手段5と、前記吸気通路の前記過給手段5と燃焼室との間である吸気流出通路23に設けた過給センサ44と、過給/回生制御手段7と、空気圧縮/回生手段8と、を備え、前記過給/回生制御手段7は、前記過給手段5に供給する駆動流の流量を制御する過給制御手段である制御弁42と、前記空気圧縮/回生手段8の吸入口と排気通路31に連通する回生排気通路38と、を備え、前記空気圧縮/回生手段8は、ロータリピストンエンジンと同じ構造の図示しないケーシング、ロータ、エキセントリックシャフト、および固定歯車から成り、更に、前記ケーシングに位相が異なる複数の吸入口と吐出口を備え、前記全ての吸入口と吐出口は逆止弁(871−1、871−2、871−3、871−4)を備え、互いに略等間隔位相で運転する空気圧縮手段である圧縮機81および回生手段である空気圧モータ82とし、前記内燃機関1の運転状況により過給および回生運転を行う内燃機関1の過給装置2である。
前記回生排気通路38と、前記駆動流通路41の冷却器75と圧縮機81との間に連通するリリーフ弁78を設ける。
前記空気流量増幅器6は、トランスベクタ、フロートランスベクタ、エジェクタ等より、過給圧、流量増幅比等の設定に適合するものを選定する。
前記圧縮機81の容量は、連動する内燃機関1の過給時の吸気容量を前記空気流量増幅器6の流量増幅比で除した容量以上であればよく、内燃機関1より小さい容量でよい。
図1に示すロータリピストン式の前記圧縮機/空気圧モータ80は仮記号で記載しているが、以下の実施例にも同記号を用いて説明を行う。
エアクリーナ21、排気浄化装置32、消音器33等の補器類は、従来の内燃機関に一般に使用されるものであり、前記圧縮機/空気圧モータ80の潤滑、冷却、密封要素(アペックスシール等)等の補器類、機械要素等はロータリピストンエンジンと同じであるので以下の説明において、必要が無い限り説明を省略する。
図1の過給装置2の作用は、内燃機関1の前記吸気通路(22、23)の途中に設けた過給手段5の空気流量増幅器6に、駆動流として前記圧縮気/空気圧モータ80の圧縮機81で発生する圧縮空気は駆動流として駆動流通路41に供給され、前記空気流量増幅器6は前記駆動流にて吸気を流量増幅して燃焼室に送り込むことにより過給を行う。
前記駆動流は、前記圧縮機81での断熱圧縮により温度上昇し、前記駆動流通路41の冷却器75で冷却され、空気流量増幅器6にてノズルから放出されて断熱膨張することにより低温駆動流となるので、吸気を過給圧に断熱圧縮することによる昇温に対して十分でないが、過給吸気の昇温を抑制し、燃焼室の吸気の充填効率を向上する効果がある。
内燃機関1の排気は、回生排気通路38を通って前記圧縮気/空気圧モータ80の空気圧モータ82に流入し、前記排気の圧力により正回転の駆動力を得ることにより排気の圧力エネルギを回生し、排気通路31−1に排出される。
過給制御は、前記過給センサ44にて過給圧を検知し、図示しないECU(エンジンコントロールユニット)にて過給/回生制御手段7の制御弁42を制御して前記駆動流を調整し、空気流量増幅器6による吸気の加速を制御して前記内燃機関の運転状況に対応した過給運転を行う。
前記圧縮気/空気圧モータ80は内燃機関1と連動するので、内燃機関1の回転数と過給圧に連動して吸気流量が変動するので、過給運転に必要な駆動流が供給できるが、過給圧が低い場合等に駆動流圧力が設定以上となると、前記リリーフ弁78により回生排気通路38に圧縮空気を流出して回生を行うので、圧縮機駆動によるエネルギ損失を抑制できる。
前記逆止弁を備えた圧縮気/空気圧モータ80の作用は、図2にて説明する。
図1の構成図に、前記回生排気通路38と排気通路31−1に連通するバイパス手段を設けた場合は、エンジンブレーキ時等の不要な回生を抑制でき、前記圧縮機/空気圧モータ80と内燃機関1との連動の駆動系統を削除、あるいは前記駆動系統にクラッチを設けた場合は、前記圧縮機/空気圧モータ80を回生排気により駆動でき、前記対応により、前記圧縮機/空気圧モータ80の故障時でも自然吸気運転ができる。
図2は、実施例2(請求項1対応)の、前記実施例1の逆止弁(87−1〜87−4)をリードバルブとした前記空気圧縮/回生手段8fである圧縮機/空気圧モータ80fの作用説明図である。
図2は、前記実施例1の前記空気圧縮/回生手段8の圧縮機/空気圧モータ80と逆止弁の実施例2で、空気圧縮/回生手段8fである圧縮機/空気圧モータ80fの各位相の断面図(F1〜F4)で、前記圧縮機/空気圧モータ80fは、ロータリピストンエンジンと同じ構造のケーシングであるロータハウジング801、ロータ803、エキセントリックシャフト804、および固定歯車808から成り、更に、前記ケーシングであるロータハウジング801に位相が異なる複数の吸入口(805−1、805−2)と吐出口(806−1、806−2)を備え、前記全ての吸入口(805−1、805−2)と吐出口(806−1、806−2)には逆止弁(871f1、871f2、871f3、871f4)であるリードバルブを備え、互いに略等間隔位相で運転する空気圧縮手段である圧縮機81および回生手段である空気圧モータ82を構成する。
前記圧縮機/空気圧モータ80fは、ロータリピストンエンジンの吸入、圧縮行程を一方のポンプ作用とし、燃焼、排気行程を他方のポンプ作用とするので、ロータハウジング801の内周に設けた前記吸入口(805−1、805−2)と吐出口(806−1、806−2)は、(F1)に示すように前記エキセントリックシャフト804の回転軸に対し略点対称の位置に設けたフェリペラルポートである。
前記固定歯車804はロータ803の内歯車に噛合い、前記内歯車と固定歯車の歯数比はロータリピストンエンジンと同じ(3:2)である。
図2は(F1)、(F2)、(F3)、(F4)の順に、エキセントリックシャフト804を90°毎回転した空気圧縮/回生手段8fの断面図である。
各逆止弁が連通する通路は、図1の前記圧縮機/空気圧モータ80に連通する通路と同じである。
図2の空気圧縮/回生手段8fの作用は、内燃機関が前記圧縮機/空気圧モータ80fを回転駆動し、エキセントリックシャフト804が回転することにより、ロータ803が回転運動するが前記ロータ803の内歯車が固定歯車808と噛合うことにより、ロータ803はエキセントリックシャフト804が(F1)から(F2)に90°回転することにより、ロータは同じ回転方向に30°回転するので、遊星回転運動にて前記エキセントリックシャフト804が3回転する間にロータ803は遊星回転運動にて1回転する。
ケーシングであるロータハウジング801とロータ804による容積変化は、ロータリピストンエンジンと同じであり、(F1)に示すように、前記吸入口805−1は吸気副通路28から吸気を吸入し、ロータ803にはリセスを設けないので効率のよい圧縮ができ、吐出口806−1から駆動流通路41に前記吸気を圧縮して吐出する容積型ポンプとして作用する圧縮機81fである。
(F3)に示すように、前記吸入口805−2は前記回生排気通路38から供給される回生排気を吸入し、吐出口806−2から前記回生排気を排気通路に放出する容積型ポンプであるが、前記回生排気が放出時の大気圧に近い排気より圧力が高いので、前記回生排気の圧力により正回転の回転力を発生する容積型の空気圧モータ82fとして作用する。
(F1)において、吸入口805−1と吐出口806−2は、ロータハウジング801とロータ803により形成される空間にて連通し、前記空間は吸入行程であるので負圧となり、排気通路31−1に設けた逆止弁87f4が閉弁し、吸気が前記排気通路31−1に流出することなく吸気副通路28より流入する。
(F3)において、吸入口805−1と吐出口806−2は、ロータハウジング801とロータ803により形成される空間にて連通し、前記空間は圧縮行程であるので正圧となり、吸気副通路28に連通する逆止弁87f1が閉弁し、回生排気を前記吸気副通路28に流出することなく排気通路31−1より排出する。
(F1)〜(F3)においては、吐出口806−1と吸入口805−2も上記作用と同様に連通し、(F1)において、前記連通空間が圧縮行程の後期の回生排気より低い時は、圧縮空気に回生排気が流入してEGRが行われ、回生排気より高圧になると逆止弁87−f3が閉弁し、前記圧縮空気が駆動流より高圧になると逆止弁87f2が開弁し、駆動流通路41に圧縮空気が供給される。
前記EGRが行われた前記駆動流は空気流量増幅器の流量増幅によりEGRの還流率が低下し、更に駆動流に前記吸入口805−2の設置位置の設定により、開口を早期化または遅行化し、前記EGRの還流量を増加または減少することができる。
(F3)において、ロータハウジング801とロータ803により形成される空間が吸入行程の間は、回生排気より圧力が低くなるので逆止弁87f2が閉弁し、前記空間に回生排気が流入し、前記回生排気により正回転の回転力が発生し回生が行われる。
上記作用により、圧縮機/空気圧モータ80fは、前記ロータハウジング801とロータ803により形成される空間により前記ペリフェラルポートが連通しても、前記逆止弁により容積型の前記圧縮機81fと空気圧モータ82fとして作用する。
図3は、実施例3(請求項1対応)の、互いに連通しない2組の図示しない吸入口と吐出口を備えた圧縮機/空気圧モータ80pを設けた内燃機関1pの過給装置2pの構成図である。
図3は、前記実施例1の構成図(図1)の過給装置2の空気圧縮/回生手段8である圧縮機/空気圧モータ80と逆止弁(87−1(〜87―4))を、互いに連通しない2組の吸入口と吐出口を備えた圧縮機/空気圧モータ80pに置き換え、空気流量増幅器をエジェクタ61とした過給装置2nである。
更に、前記過給手段5pの下流である吸気流出通路23pには、アキュムレータ46とインタークーラ45を設け、前記過給手段5pに駆動流を供給する駆動流通路41pには駆動流センサ43を設ける。
前記回生排気通路38pに設けた逆止弁77とアキュムレータ76は、内燃機関1pと前記空気圧モータ82pとの間に逆流を防止した蓄圧機能を設ける事により内燃機関1pの排気行程の背圧の低減と回生排気圧を平準化する目的であるので、内燃機関1pと前記空気圧モータ82pが位相適合により干渉等が小さい場合は設けなくてもよい。
図3の過給装置2pの作用は、前記過給手段5pの下流である吸気流出通路23pに設けたアキュムレータ46は、内燃機関1pの吸入行程で発生する脈動を緩和して過給圧を安定し、インタークーラ45は過給(加圧)により温度上昇した吸気の冷却により充填率を向上して内燃機関1pの出力を増大し、前記駆動流通路41pに設けた駆動流センサ43にて駆動流の圧力、温度等を検知して図示しないECUにて空気流量増幅器である前記エジェクタ61による過給の安定性を向上する。
前記圧縮機/空気圧モータ80pの作用は、実施例4(図4)にて説明する。
前記実施例1(図1)、および実施例3(図3)の構成では、回生排気による内燃機関の排気時の圧が上昇し、排気背圧によるポンピングロスが大きい場合は請求項2等の形態とする、あるいは回生を行わずに前記空気圧/回生手段8の両方のポンプを圧縮機81とすることにより、圧縮機の容量が前記実施例1または3の2倍となるので、更に小型の前記空気圧/回生手段8とすることもできる。
図4は、実施例4(請求項1対応)の、互いに連通しない2組の吸入口と吐出口を備えた圧縮機/空気圧モータ80aの作用説明図である。
図4は、前記実施例3の前記空気圧縮/回生手段8pである圧縮機/空気圧モータ80pの実施例である実施例4の圧縮機/空気圧モータ80aの各位相の断面図で、前記実施例2(図2)の前記圧縮機/空気圧モータ80fと同様の機構のロータリピストン式容積型ポンプであるが、以下の構成が異なる。
前記実施例2の圧縮機/空気圧モータ80fのロータリハウジング801に設けたペリフェラルポートである吸入口(805−1、805−2)と吐出口(806−1、806−2)の替わりに、実施例4ではサイドハウジング802a1に設けたサイドポートで2組の容積型ポンプを構成し、互いに連通しない位置の吸入口(805a1,805a2)と吐出口(806a1,806a2)を備えること、および前記逆止弁(87f1(〜f4))が不要である点が異なる。
図4は(A1)、(A2)、(A3)、(A4)の順に、エキセントリックシャフト804aを90°毎回転した空気圧縮/回生手段8fの断面図であり、ロータ803aの遊星回転運動の構成と作用は実施例2(図2)と同じである。
図4の前記圧縮機/空気圧モータ80aに連通する4本の通路は、前記実施例3(図3)の前記圧縮機/空気圧モータ80pに置き換えた場合の各通路である。
図4の圧縮機/空気圧モータ80aの作用は、ケーシングであるロータハウジング801aとロータ804aによる容積変化は、ロータリピストンエンジンと同じであり、(F1)に示すように、前記吸入口805a1は吸気副通路28pから吸気を吸入し、吐出口806a1から駆動流通路41pに前記吸気を圧縮して吐出する容積型ポンプとして作用する圧縮機81aである。
(F3)に示すように、前記吸入口805a2は前記回生排気通路38pから供給される回生排気を吸入し、吐出口806a2から前記回生排気を排気通路31p1に放出する容積型ポンプであるが、前記回生排気が大気圧に近い放出時の排気より圧力が高いことにより、前記回生排気の圧力により正回転の回転力を発生する容積型の空気圧モータ82aである。
(A1)〜(A4)に示すように、前記2組の容積ポンプの互いに連通しない位置に設けた吸入口(805a1,805a2)と吐出口(806a1,806a2)により、逆流等を生じることなくポンプ作用を行うが、サイドポートの設置位置の制約より、開口面積が十分に確保できない場合は、図5に示すように、両側のサイドハウジングに吸入口と吐出口をサイドポートとして設けることができる。
図5は、前記実施例4の空気圧縮/回生手段8aである圧縮機/空気圧モータ80aの構造を示す分解斜視図である。
ケーシングを構成するロータハウジング801aと、その両側に設けたサイドハウジング(802a1、802a2)は、共通の冷却液の通路であるウォータジャケットを設け、エキセントリックシャフト804aにはロータ803aの冷却と潤滑を行う潤滑油の通路を回転軸中心に設け、図示しないそれぞれのポンプにて前記冷却液と潤滑油をロータリピストンエンジンと同様に循環供給する。
ロータリピストンエンジンと異なるのは、吸入口および吐出口が前記サイドハウジング(802a1、802a2)に設けたサイドポートであるので、ロータハウジング801aの内周摺動面にはペリフェラルポートやプラグホールがなく、ロータ803aの3頂点に設けたアペックスシールは、前記摺動面が潤滑油膜を保持して摺動できるのでチャターマーク等を抑制でき、耐久性のよい圧縮機/空気圧モータ80aができる。
図6は、実施例5(請求項2対応)の、内燃機関の回転軸に電気的に連動し、回生排気以外を大気側に排気する回生制御手段を設けた過給装置2nの構成概念の説明図である。
図6は、前記過給装置2nにおいて、前記内燃機関である往復動機関11の回転軸により駆動されるカム軸115に設けたカム角センサ117により電気的に連動し、前記往復動機関11の燃焼行程末期および排気行程初期の排気ガスを排気通路31nに連通する回生排気通路38nにて圧縮機/回生手段8nの空気圧モータ82nに回生し、残余の排気ガスを排気通路31n1に排気する回生制御手段である制御弁71を排気通路31nと排気通路31n1との間に設けた前記往復動機関11の過給装置2nの構成概念の説明図である。
前記往復動機関11は、燃焼行程の終了前に排気弁を早期開弁するようにバルブタイミングを設定した、1〜3気筒の内燃機関である。
過給手段5nは、空気流量増幅器であるトランスベクタ63と前記トランスベクタ63のノズルの上流である吸気流入通路22nに逆止弁57を設け、前記回生排気通路38nに、上流から逆止弁77nとアキュムレータ76nを設ける。
前記逆止弁(57、77n)は、リードバルブ、ポペット式ばね付逆止弁等のインライン逆止弁でもよい。
図6の過給装置2nの作用は、前記往復動機関11の燃焼行程の終了前に排気弁を開口するので従来の内燃機関の排気圧より高圧の排気を前記回生排気通路38nに送り、前記カム角センサ117の入力情報を図示しないECUに入力し、前記ECUの出力により前記往復動機関11の排気通路31nと排気通路31n1の間に設けた前記制御弁71を前記往復動機関11の排気行程の途中に開弁して残余の排気を排気通路31n1に排気する。
上記作用の効果は、回生排気圧力を増大して回生エネルギを増大し、残余の排気を排気通路31n1から排気して、排気残圧を低下することにより前記往復動機関11の排気行程の排気残圧によるポンピングロスを低減できる効果がある。
前記効果の詳細は、1気筒分の試算トルク(図7)およびPV線図(図8)にて説明する。
前記回生排気通路38nに設けた逆止弁77nは、アキュムレータ76nに蓄圧された回生排気が、連通する排気通路31nの前記排気の圧力低下により逆流するのを防止し、排気通路31nの前記回生排気による圧力上昇を防止し、往復動機関11の排気背圧による熱効率の低下を抑制する。
過給手段5nに設けた前記逆止弁57の作用は、往復動機関11が高速回転化から急減速する場合等に発生する吸気のサージングによる吸気逆流発生時に、空気流量増幅器であるトランスベクタ63により発生する、吸気を継続して逆方向に流量増幅する逆流流量増幅現象を防止する。
過給装置2nの制御弁42n等の作用は、前記実施例と同じであるので説明を省略する。
図7は、前記実施例5(図6)の、回生運転時の試算による前記往復動機関11の1気筒の回転力(クランク軸トルク)である。
図7の上部の(G)制御関連は、(H)前記往復動機関11と(J)過給装置2nの制御関連で、下部の(K)往復動機関の出力関連は、(L)前記往復動機関11の筒内圧力と(M)回転力の図である。
前記(H)前記往復動機関11のピストンの変位は、4サイクルの作動行程である吸入、圧縮、燃焼、排気の各行程毎に、TDC(上死点)とBDC(下死点)の間を図のように変位し、前記吸入行程では図示しないカムにより、図に示すように吸気弁がリフト(開弁)して吸気を行い、排気行程では図示しないカムにより、図に示すように排気弁がリフト(開弁)して排気を行うが、この排気弁は実施例5(図6)で説明したように、燃焼行程の終了前に排気弁をリフト(開弁)するので、前記排気弁は燃焼行程にオーバーラップして開弁する。
(K)往復動機関の出力関連に示す(L)圧力は、前記往復動機関11の前記1気筒の筒内圧力であり、作動行程である吸入、圧縮、燃焼、排気の各行程のうち、圧縮行程では吸気を断熱圧縮する圧縮仕事により圧力が上昇し、次に燃焼行程の初期に圧縮された吸気と燃料が急速に燃焼(複合サイクルとして図示)して筒内圧力は急速に上昇し、その後はピストンの移動により筒内容積が大きくなり圧力が低下(断熱膨張)し、前記燃焼行程末期に排気弁を開口することにより前記回生排気通路38nに排気が流出して排気圧は更に低下し、(J)過給装置2nの制御弁71を前記ECUの出力によりONして開弁することにより、排気が排気通路31n1に放出され筒内圧力は急速に大気圧に下降し、以降は排気行程での排気残圧によるポンピングロスが抑制される。
前記(L)圧力(筒内圧力)により発生する前記往復動機関11の(M)回転力(クランク軸トルク)は、図に示すように自然吸気運転の場合は、圧縮、燃焼、排気行程で発生し、燃焼行程のみが出力に寄与する正回転トルクであり、図から分かるように、排気行程の初期に発生する排気残圧により発生する逆転トルクは、BDC(下死点)付近であるので発生トルクは小さく、熱効率等への影響は小さいことが分かる。
図8は、前記実施例5の、試算による前記往復動機関11の(R1)PV線図と、(R2)クランク位とトルク変換率である。
図8の(R1)PV線図の縦軸は筒内圧力Pで、前記図7の(L)筒内圧力と同じ絶対圧力(abs)であり、横軸は前記往復動機関11の前記BDCとTDCの間のピストン移動による行程容積Veと前記空気圧縮/回生手段8nである圧縮機/空気圧モータ80nを構成する容積型の空気圧モータ82nの筒内容積V2である。
図8の2点鎖線(Na)のサイクル図は、過給を行わない自然吸気内燃機関として運転する前記往復動機関11のPV線図で、従来の内燃機関のPV線図と同様であるが、火花点火内燃機関、圧縮着火内燃機関等に限定せず、燃焼は複合サイクルとして図示している。
図8の太線(点1〜点5)は、前記往復動機関11の過給運転時のPV線図で、圧縮行程にて、ピストンのTDCへの移動により点1から点2に断熱圧縮されて圧力が上昇し、燃焼行程にて、燃焼開始により急激に圧力上昇して点3に到達し、更に続く燃焼(複合燃焼)と、ピストンのBDCへの移動により緩慢な圧力上昇の後、筒内容積の増大による断熱膨張により筒内圧力は低下し点3eに達する。
前記燃焼行程の終了前の点3eで前記排気弁を開口することにより排気は前記回生排気通路38nに流入し、前記アキュムレータ76nに蓄圧されることにより更に圧力降下する。
前記ピストンがBDCを折り返しTDCに向かう排気行程の初期に、前記過給装置2nの制御弁71の開弁により筒内圧力は急速に略大気圧に下降して点4fから点4mに至り、点4m以降の排気行程での排気残圧等によるポンピングロスは抑制される。
前記点1から点2、点3を経て前記点4mに至るまでの曲線等に囲まれた仕事量(E1)は、前記往復動機関11の燃焼による仕事量である。
前記ピストンがTDCに到達した点5で前記吸気弁が開弁し過給吸気が筒内に流入して点5fで過給圧になり、以降過給吸気による吸入行程が継続するので、前記過給圧が前記ピストンに作用してポンピングすることにより、図に示す仕事量(C1)の前記往復動機関11のトルクアシスト仕事を行い点1に戻る。
以上のように、前記往復動機関11の過給運転時のPV線図で分かるように、前記太線(点1〜点5)が囲む(E1)と(C1)の仕事量を繰り返し行う。
図8の破線で示す仕事量(R)は、前記過給運転時に前記圧縮機/空気圧モータ80nの空気圧モータ82nを前記回生排気によりエネルギ回収する試算による仕事量である。
図8の(R2)の縦軸は前記ピストンの筒内圧力Pによる推力Fによる前記往復動機関11のクランク軸に発生するトルクTへの試算による変換率で、横軸は前記往復動機関11の前記行程容積Veにおけるピストン位相(変位)である。
往復動機関の構造上、前記TDCとBDCの両死点でトルク変換率は零となり、両死点付近の筒内圧力はクランク軸のトルクに大きな寄与をしないことが分かる。
図9は、実施例6(請求項2対応)の、往復動機関11eにおいて機械的に連動する回生制御手段を設けた内燃機関の過給装置2eの構成図である。
図9は、前記過給装置2eにおいて、前記内燃機関である往復動機関11eの回転軸に駆動されるカム軸115eに機械的に連動し、前記往復動機関11eの燃焼行程末期および排気行程初期の排気ガスを前記回生排気通路38eにて回生し、残余の排気ガスを排気通路31e1に排気する回生制御手段である制御弁71eを排気通路31eと前記排気通路31e1の間に設けた前記往復動機関11eの過給装置2eである。
圧縮機/空気圧モータ80eは空気圧モータ82eと圧縮機兼空気圧モータ83から成り、前記圧縮機兼空気圧モータ83の運転切り替えは、吸気副通路28e、回生排気通路38e、駆動流通路41e、および排気通路31e1に連通する制御弁73eを図示しないECUの出力により制御し、前記圧縮機兼空気圧モータ83の吸入口と吐出口に前記圧縮機と空気圧モータに対応する通路を連通する。
前記回生排気通路38eには逆止弁77e1、および前記吸気副通路28eには逆止弁(77e2、77e3)を設けている。
図9の過給装置2eの作用は、前記往復動機関11eの排気弁の開弁タイミングを早めて燃焼行程末期に開弁し、前記往復動機関11eの回転軸に機械的に連動する前記制御弁71eは、排気行程開始時ではなく排気行程の途中から開弁することにより、燃焼行程末期および排気行程初期の排気ガスを前記回生排気通路38eに回生し、残余の排気ガスを前記制御弁71eの開弁により排気通路31e1に排気する。
前記往復動機関11eの運転状況に対応して前記ECUの出力により前記制御弁73eを制御し、過給を必要としない場合は、前記制御弁73eをOFFし、前記圧縮機兼空気圧モータ83の吸入口に前記回生排気通路38eからの回生排気を供給し、吐出口から排気通路31e1に回生排気を排気することにより、前記圧縮機/空気圧モータ80eの前記圧縮機兼空気圧モータ83を空気圧モータとしてエネルギ再生を行い、熱効率を向上する。
過給が必要な場合は、前記ECUの出力により前記制御弁73eをONし、前記圧縮機兼空気圧モータ83の吸入口に前記吸気副通路28eからの吸気を供給し、吐出口から圧縮空気を駆動流通路41eに駆動流として供給し、前記圧縮機兼空気圧モータ83を圧縮機として過給運転する。
前記回生排気通路38eに設けた逆止弁77e1の作用は、実施例5(図6)の逆止弁77nと同じである。
前記吸気副通路28eに設けた逆止弁(77e2、77e3)の作用は、前記制御弁73eの制御により前記圧縮機兼空気圧モータ83の運転切り替えにより、前記吸気副通路28eに負圧で連通するときは吸気流入通路22eの吸気を吸引し、正圧で連通するときは前記排気通路31e1に回生排気を放出する。
図10は、実施例7(請求項2対応)の、往復動機関11dにおいて機械的に連動する回生制御手段と内燃機関の過給装置の構成説明図である。
内燃機関である往復動機関11dは4サイクル3気筒であり、前記往復動機関11dのクランク軸により駆動されるカム軸115dを備えている。
前記回生制御手段である制御弁71dは、前記カム軸115dに連動するカム711、弁体712、スプリング713、およびハウジング714から成り、前記ハウジング714にはアキュムレータ76dを備えた回生排気通路38dに連通する、リード771とストッパ772から成るリードバルブである逆止弁77dを設けている。
前記往復動機関11dの排気カム(118−1、118−2、118−3)の各々のカム位相は各々の燃焼行程の終了前に排気弁を開弁して排気行程の終了時に閉弁する。
前記制御弁71dのカム711は、前記排気カム(118−1、118−2、118−3)と位相がθd遅れることにより前記各気筒の排気行程の途中に開弁し、前記各排気行程の終了時に閉弁する。
過給手段5dの空気流量増幅器は、流量増幅比がエジェクタとトランスベクタの中間のフロートランスベクタ62である。
図10の過給/回生制御手段7dの作用は、前記往復動機関11dの各気筒の燃焼行程終了前に前記前記排気カム(118−1、118−2、118−3)により排気弁が開弁し、排気は前記逆止弁77dと前記回生排気通路38dを通って回生排気として空気圧モータ82dに供給され、エネルギ再生が行われる。
次に、各々の気筒の排気行程中に前記制御弁71dが開弁して排気通路31dが排気通路31d1に連通し、前記排気通路31dの排気圧力(背圧)は急速に低下して前記回生排気通路38dの圧力より低い略大気圧になるので、前記往復動機関11dは前記排気行程における排気背圧による出力の低下を抑制でき、前記逆止弁77dの下流のアキュムレータ76dの回生排気により空気圧モータ82dによるエネルギ再生を行う。
図11は、前記実施例7(図10)の過給/回生制御手段7dの排気回生制御用の制御弁71dによる排気制御のタイミングチャートである。
図11の上図(M1)は、前記実施例7(図10)の前記往復動機関11dの第1気筒(断面図で記載)のピストン、吸気弁、および排気弁118−1の挙動を示す(P)往復動機関のタイミングチャートと、過給/回生制御手段7dの制御弁71dのリフト量のタイミングチャートである(q)過給装置とにより構成される、(n)第1気筒の制御関連のタイミングチャートである。
上図(M1)から分かるように、排気弁118−1は燃焼行程の終了より位相角θだけ早く開弁し、カムプロフィールが同じ前記制御弁71dは前記排気弁118−1より位相角θdだけ遅く開弁する。
前記位相角がθ=θdの場合は、各気筒の排気行程と同時に開弁を開始し、前記位相角θ、およびθdを任意に調整して、内燃機関の特性に応じた回生排気制御を設定できる。
前記制御弁71dのカム711は、前記往復動機関11dが3気筒であるので位相角が120°(360/3)毎にシフトした3個のカムを設ける。
図11の下図(M2)は、全気筒の排気カム(118−1、118−2、118−3)のタイミングチャートである(S)往復動機関と、前記制御弁71dのリフト量のタイミングチャートである(T)過給装置とにより構成される、(R)全気筒の排気制御のタイミングチャートである。
実施例7は、前記往復動機関11dが高速回転の場合は、排気干渉等により十分な効果が得られないので、気筒数が3気筒以下の中低速機関に適する。
図12は、実施例8(請求項3対応)の、排気開口タイミングの異なる排気口(126−1、126−2)を備えた、ロータリピストンエンジン12の過給装置2gの構成概念の説明図である。
図12は、前記内燃機関1gがロータリピストンエンジン12であって、前記ロータリピストンエンジン12は、ケーシングに開口タイミングの異なる複数の排気口(126−1、126−2)を備え、先に開口する前記排気口126−1は排気通路31gを介して前記回生排気通路38gに連通し、後で開口する前記排気口126−2を前記排気通路31g1に連通した内燃機関1gである前記ロータリピストンエンジン12の過給装置2gの構成概念の説明図である。
図12の実施例8は、前記内燃機関1gが前記ロータリピストンエンジン12であること、および前記ケーシングに開口タイミングの異なる前記複数の排気口(126−1、126−2)を設けたことにより、前記実施例6(図9)の前記往復動機関11eの回転軸に機械的に連動する制御弁71eが不要である点が異なる。
図12の前記ロータリピストンエンジン12と過給装置2gの作用は、開口タイミングの異なる複数の排気口(126−1、126−2)の作用を、回生排気中の前記ロータリピストンエンジン12の各位相の断面図による回生排気の動作説明図(図13)にて、前記過給装置2gの運転制御の概要は制御フローチャート(図14)にて説明する。
図13は、前記実施例8(図12)の前記ロータリピストンエンジン12の各位相の断面図による過給/回生運転中の回生排気の動作説明図である。
図13の上から(G1)、(G2)、(G3)の順にロータ123gが遊星回転運動し、各図面(G1〜3)の左図は前記ロータリピストンエンジン12の回転軸に対して垂直に断面した断面図で、右図は前記断面の反対側から見た断面図であり、ロータハウジング121gとロータ123gの下側の空間(ハッチング部)が説明を行う圧縮行程前後の燃焼室空間である。
前記ロータリピストンエンジン12の吸気口(125g1、125g2)は、各図面(G1〜3)に左右対称で記載しているが、吸気口125g1の通路抵抗が小さく、吸入行程でのポンピングロスが問題にならない場合は、吸気口(125g1、125g2)のどちらか一方を省略してもよい。
(G1)、(G2)の左図から分かるように、燃焼行程末期(G1)と排気行程開始時(G2)の間に排気口126g1が開口し、排気が前記排気通路31gの逆止弁77g1を通って回生排気通路38gに回生排気される。
(G2)、(G3)の右図から分かるように、排気行程開始時(G2)と排気行程途中(G3)の間に排気口126g2が開口し、排気が排気通路31g1に放出され、前記燃焼室の圧力が急激に略大気圧に低下し、背圧による前記ロータリピストンエンジン12の出力低下が抑制される。
排気口126g2の開口面積が小さい等により、前記排気放出時にポンピングロスが発生する場合は、回生排気通路38gに別途排気放出手段を設け、前記逆止弁77g1が逆圧(閉弁)の場合は、排気を前記排気通路31g1に放出できる。
ロータリピストンエンジンは往復動する弁機構を伴わないので、簡素な構造で高速運転での回生運転ができる効果がある。
図14は、前記実施例8(図12)の内燃機関1gであるロータリピストンエンジン12の過給装置2gの制御フローチャートである。
前記過給装置2gは、前記実施例8(図12)の過給センサ44g、排気センサ34g、図示しないアクセル開度センサ、ブレーキ開度センサ等の入力情報を図示しないECUに入力し、運転者の意思や内燃機関の運転状況を分析、判断、予測し、図14に示す制御フローチャートに従って、前記ECUの出力により制御弁73g等のアクチュエータを制御する。
まず、前記ECUは運転指令がONであるかを判断する(ステップ0100)。
ここで、運転指令がONでない場合は、運転停止サブルーチン(ステップ0900)を実行し、RETURNにて本処理ルーチンを一旦終了する。
一方、運転指令がONの場合は、アクセルがONであるかを判断する(ステップ0200)。
ここで、アクセルがONでない場合は、制御弁73gをOFF(ステップ0300)にし、前記(ステップ0100)に戻る。
一方、アクセルがONの場合は、内燃機関の出力が不足であるかを判断する(ステップ0400)。
ここで、出力が不足でない場合は、制御弁73gをOFF(ステップ0300)にし、前記(ステップ0100)に戻る。
一方、出力が不足の場合は、排気センサ34gの入力情報により排気の性状、圧力、および温度が正常で過給ができる状態であるかを判断する(ステップ0500)。
ここで、前記排気が正常でない場合は、前記制御弁73gをOFF(ステップ0300)にし、前記(ステップ0100)に戻る。
一方、前記排気が正常の場合は、制御弁73gをON(ステップ0600)にし、過給センサ44gの入力情報により、過給圧(ブースト圧)が目標値であるかを判断する(ステップ0700)。
ここで、前記過給圧が目標値の場合は、前記(ステップ0100)に戻る。
一方、前記過給圧が目標値でない場合は、前記ECUの出力により制御弁42gを制御して、過給手段5gの前記エジェクタ61gに供給する駆動流を調整して過給圧を目標値に近づけるサブルーチン(ステップ0800)を実行し、前記(ステップ0100)に戻る。
前記(ステップ0800)の駆動流調整は、前記内燃機関1gの運転状況の入力情報と、駆動流センサ43gの駆動流圧力、過給センサ44gの過給圧と目標値との差異、等の過給装置2gの入力情報等を基に、前記ECUの出力により制御弁42gを制御して行う。
以上の制御フローチャートにより、前記ロータリピストンエンジン12の運転状況に対応して、過給装置2gによる過給/回生運転の運転制御ができる。
本制御フローチャートは、前記ロータリピストンエンジン12の運転中は繰り返し実行される。
図15は、前記実施例8(図12)の前記内燃機関1gと空気圧縮/回生手段8gの各運転モードの試算による回転力である。
図15の(N)内燃機関の回転力は、過給運転時の前記ロータリピストンエンジン12のロータ面により発生する試算によるロータの各面のトルク(P1、P2、P3)である。
前記ロータの各面のトルク(P1、P2、P3)は、前記実施例5の往復動機関11の1気筒分の試算による回転力(図7)の(M)回転力の値を流用して説明する。
図15の(R)圧縮機/空気圧モータ80gの回転力は、(S)過給運転時トルクと(T)過給停止時トルクであり、前記制御手段73gを前記(ステップ0300)または(ステップ0600)にて切替える。
前記(S)過給運転時トルクのロータの各面(S1〜S3)の作用は、圧縮機として作動行程の吸入行程で吸気を吸入し、圧縮行程でロータの駆動力により駆動流として、圧縮空気を駆動流通路41gに供給する、あるいは空気圧モータとして、回生行程で回生排気を吸入して前記回生排気の圧力エネルギにより回転力を得てエネルギ再生し、排気行程で前記回生排気を排気通路31g2に放出する。
前記(T)過給停止時トルクの(R1)〜(R3)の作用は、作動行程の回生行程で回生排気を吸入して前記回生排気の圧力エネルギにより回転力を得てエネルギ再生し、排気行程で前記回生排気を排気通路31g2に放出する工程を繰り返し、両方の容積型ポンプ(82g、83g)が空気圧モータとして作用する。
従って、負荷等にもよるが回生排気の圧力が過給運転時より低い場合でも、回生運転により回転力を得ることができる。
上記説明には、過給運転時のリリーフ弁78g1の作用による回生は省略している。
図16は、実施例9(請求項3、4対応)の、開口タイミングの異なる複数の吸気口と排気口を備えた前記ロータリピストンエンジン12jの断面図である。
図16は、内燃機関1jがロータリピストンエンジン12jであって、前記ロータリピストンエンジン12jは、ケーシングである図の奥側のサイドハウジング122j1、および図の手前側の図示しないサイドハウジング122j2に、開口タイミングの異なる複数の排気口(126j1、126j2)を各々に一個備え、先に開口する前記排気口126j1を図示しない前記回生排気通路に連通し、後で開口する前記排気口126j2を図示しない前記排気通路に連通した図示しない前記過給装置を備えた内燃機関1jの断面図である。
更に、図16は、前記ロータリピストンエンジン12jであって、ケーシングである前記サイドハウジング122j1、および前記サイドハウジング122j2に、複数の吸気口(125j1、125j2)を各々に一個設け、前記吸気口の開口タイミングおよび流入方向により吸気が旋回し、前記吸気の旋回方向が同一方向である、図示しない前記過給装置を備えた内燃機関1jの断面図である。
上記特徴以外は、従来のロータリピストンエンジンと同じである。
図16の、前記サイドハウジング122j1、および前記サイドハウジング122j2に設けた、開口タイミングの異なる複数の排気口(126j1、126j2)の作用は、前記実施例8の排気口(126−1,126−2)と同じであるので、作用の説明は省略する。
図16の、前記サイドハウジング122j1に設けた、燃焼室に吸気を流入する複数の吸気口(125j1、125j2)の作用は、次の燃焼室での過給吸気の挙動説明図(図17)および渦流発生作用の説明図(図18)にて説明する。
図17は、前記実施例9(図16)の開口タイミングの異なる吸気口を設けた前記ロータリピストンエンジン12jの吸入、圧縮行程における過給吸気挙動の説明図である。
図17の(1)〜(6)は、過給吸気挙動の説明を容易にするためにロータ123jを固定し、ケーシングであるロータハウジング121jを順次回転させ、各位相での簡易断面図であり、前記ロータ123jの図面の上部のロータ面と、回転する前記ロータハウジング121j、および前記サイドハウジングにより形成される燃焼室について説明する。
図17の(1)〜(4)は吸入行程、(4)〜(6)は圧縮行程であり、前記ロータ123jの上部のロータ面と、ロータハウジング121jの2葉のエピトロコイド曲線の内周面とにより形成される燃焼室空間は、(1)〜(4)で分かるように吸入行程で膨張し、(4)〜(6)で分かるように圧縮行程で収縮する。
各位相の断面において、開口タイミングが早い吸気口125j1(実線)は図の奥のサイドハウジング122j1に設けられており、(2)〜(3)に示すようにロータハウジング121jの回転に伴い、前記吸気口125j1は燃焼室の右側から略中央に移動しながら過給吸気を図の奥側から手前方向に流入するので、燃焼室を図の上から見て時計方向に回る渦流(スワール)が発生する。
尚、(4)においても、前記吸気口125j1は燃焼室に開口しているが、過給吸気の流入を抑制される(前記抑制作用は、図18(J2)にて説明する)。
同様に、各位相断面において、開口タイミングが遅い吸気口125j2(二点鎖線)は図の手前側に位置する図示されないサイドハウジング122j2に設けられており、(3)〜(5)に示すようにロータハウジング121jの回転に伴い、前記吸気口125j2は燃焼室の略中央から左側に移動しながら過給吸気を図の手前側から奥方向に流入するので、燃焼室を図の上部から見て時計方向に回る渦流が発生する。
前記吸気口125j1による渦流と前記吸気口125j2による渦流が共に燃焼室を図の上部から見て時計方向に回る渦流であるので、吸入行程(1)〜(4)で充填された過給吸気は同じ方向に回る運動エネルギ(速度)を持っており、次の圧縮行程(4)〜(6)にて減衰はするが前記過給吸気は同じ方向に回る運動エネルギ(速度)を持っているので、(6)に示すように過給吸気は前記ロータ123jに設けたロータリセス120jに流入し、前記運動エネルギ(速度)を持っているので前記ロータリセス120jに設けた円錐台状の空間で曲率半径が小さくなることにより角速度が増大した高速回転の渦流が発生する。
前記渦流の中心付近に点火進角に適した方の点火プラグ101jにて火花点火し、渦流による燃焼速度の増大と、前記ロータリセス120jによる燃焼室形状(対表面積等)の改善による燃焼性の向上等により出力が増大し、更にペリフェラルポートを設けないことにより、ペリフェラルポートでの吹き抜けの問題や、チャターマークの抑制等により、アペックスシールの耐久性を向上できる。
前記点火プラグ101jの替わりに燃料噴射装置を設けことにより、過給により圧縮比不足の問題を解消できるので、圧縮着火機関にも対応できる。
図18は、前記実施例9の開口タイミングの異なる吸気口(125j1,125j2)から燃焼室に流入する過給吸気流による渦流発生作用の説明図である。
図18の(J1)〜(J4)は、内燃機関の吸入行程において前記吸気口(125j1,125j2)から燃焼室に過給吸気が流入する吸入行程のロータ面の前記燃焼室の各位相の模式図で、遊星回転運動によりロータ123jは、回転位相が進むにつれて順次右側に移動し、次の圧縮行程(J4)に移行する。
各位相の模式図において、吸気流入通路22jから供給される吸気は、駆動流通路41jから過給手段5jに供給される駆動流で過給(空気流量増幅)され、過給吸気の一方は、絞り48、アキュムレータ46jを通って早期に開口する吸気口125j1に供給され、他方は、遅く開口する吸気口125j2に供給され、各々の吸気口の開口タイミングに過給吸気を燃焼室に流入する。
前記模式図において、燃焼室であるロータ123jの図面の上端と下端には、前記各々の吸気口の開口タイミングを示すタイムチャート(T1、T2)を記載し、前記ロータ123jに設けた前記ロータリセス120j(図17)は、ロータ面に設けた長円形のロータリセス120jFと円錐台状のロータリセス120jCから成り、矢印は前記ロータリセス内の過給吸気の流れ方向を示す。
図18の開口タイミングの異なる前記吸気口の作用を各位相の模式図にて説明する。
(J1)では、アキュムレータ46jに蓄圧された過給吸気が、早く開口する吸気口125j1から燃焼室に流入し、前記アキュムレータ46jの圧力低下により前記絞り48から過給吸気が供給されて、図に示すように時計方向の渦流が発生する。
(J2)では、前記吸気口125j1と、遅く開口する吸気口125j2の両方の吸気口が開口し、前記吸気口125j1は前記絞り48が通路抵抗となることにより、吸気口125j2の過給吸気の供給圧より低い圧力となり、燃焼室には主に吸気口125j2から過給吸気が流入し、ロータ123jが順次右側に移動することにより、前記燃焼室には時計方向の渦流が継続する。
(J3)では、遅く開口する吸気口125j2だけが開口し、前記時計方向の渦流が更に増強され、前記アキュムレータ46jには過給吸気が徐々に蓄圧される。
(J4)では、内燃機関の4サイクル行程は短時間に行われるので、前記時計方向の渦流は殆んど減衰することなく圧縮行程でも継続する。
前記ロータリピストンエンジン12jの燃焼室での過給吸気の挙動(図17)で説明したように、前記過給はロータリセスjCにてさらに強められるので、前記燃焼性の向上等により出力が向上する。
前記ロータリピストンエンジン12jの吸気口(125j1、125j2)の開口部にリップを設けた場合、あるいは前記開口部に連通する吸気通路を斜めに設けた場合は、過給吸気の噴射方向を過給吸気流の方向に近づけて渦流を強化できる。
前記開口タイミングの異なる吸気口(125j1、125j2)の開口面積が制約されて高速回転に問題が発生する時は、前記過給吸気の噴射方向を変更することにより渦流を発生できる。
図19は、実施例10(請求項3、4対応)の、前記実施例4の圧縮機/空気圧モータを前記実施例8、9のロータリピストンエンジンに結合した内燃機関の分解斜視図である。
図19の、空気圧縮/回生手段8uである圧縮機/空気圧モータ80uは、ロータリピストンエンジンと同じ構造のケーシングであるサイドハウジング(802u、122u2)とロータハウジング801u、ロータ803u、エキセントリックシャフト124u、および固定歯車808uから成り、前記ケーシングであるサイドハウジング802uに位相が異なる複数の、吸入口(805u1、805u2)と吐出口(806u1、806u2)を備え、互いに略等間隔位相で運転する空気圧縮手段および/または回生手段である。
図19のロータリピストンエンジン12uは、ケーシングであるサイドハウジング(122u1、122u2)に、開口タイミングの異なる複数の排気口(126u1,126u2)を備え、先に開口する前記排気口126u1を図示しない回生排気通路に連通し、後で開口する前記排気口126u2を図示しない前記排気通路に連通する。
ケーシングである前記サイドハウジング(122u1、122u2)に、複数の吸気口(125u1,125u2)を設け、開口タイミングおよび流入方向により吸気が旋回し、前記吸気が同じ時計方向に渦流が発生する内燃機関1uである前記ロータリピストンエンジン12uである。
前記圧縮機/空気圧モータ80uと前記ロータリピストンエンジン12uの、各々のロータハウジング(801u、121u)の内周面、ウォータジャケット等の断面形状を同じとして冷却液を共用し、各々のロータ(803u、123u)をエキセントリックシャフト124uにて遊星回転運動させることにより、冷却を兼ねる潤滑油を共用して、冷却液、潤滑油の各循環ポンプを集約できる。
前記ロータハウジング(801u)の内周面の幅を基準に、ロータハウジング(121u)の内周面の幅を調整することにより、フロートランスベクタ62uの流量増幅比と過給設定圧に見合う前記圧縮機/空気圧モータ80uの容量を設定できる。
尚、図19の前記ロータリピストンエンジン12uは、2ロータ以上のロータリピストエンジンであってもよく、180°回転して設置することにより吸気口、排気口の干渉を避けることができ、空気流量増幅器6uの流量増幅比でも設定条件により3ロータに対応できる。
図19の空気圧縮/回生手段8uである圧縮機/空気圧モータ80uの作用は前記実施例4の説明と、前記ロータリピストンエンジン12uの開口タイミングの異なる複数の排気口(126u1,126u2)の作用は前記実施例8の説明と、複数の吸気口(125u1,125u2)の作用は前記実施例9の説明と重複するので作用の説明を省略する。
図19の前記合体構造による効果として、冷却、潤滑のポンプ等が共用できるので保守が容易であり、過給による出力増大、回生手段による熱効率の向上、前記合体構造によるコンパクトで剛性の高い簡素な構造の過給式ロータリピストンエンジンができる。
従来のロータリピストンエンジンの問題点である、遊星回転運動による圧縮比の制約により容積の大きいリセスが設けられず、燃焼室が扁平で体積当たりの表面積が大きくなり、冷却損失の増大や燃焼性の低下と、圧縮率が小さいことにより燃焼行程の膨張率不足による高圧排気による熱効率の低下等の問題点があり、これらの問題点が実施例10の簡素な構成の内燃機関と過給/回生手段等により改善できる。
図20は、前記実施例10の過給手段5uであるフロートランスベクタ62u(従来技術)を用いた空気流量増幅器6uの断面図である。
図20に示す空気流量増幅器6uは、吸気流入通路22uと吸気流出通路23uの間に、ケーシング628の略中央の長手方向にノズル管626の開口部を吸気流の下流方向に設け、前記ノズル管626の開口部にノズル本体625とノズルガイド624で構成するフロートランスベクタ62を螺合し、前記ケーシング628の吸気通路の正味断面積(前記フロートランスベクタ62u等の断面積を除いた通路部の面積)を前記ケーシング628に連通する吸気流入通路22uおよび吸気流出通路23uの通路断面積より大きくする。
過給手段5uの作用は、前記ケーシング628の吸気通路に設けた前記フロートランスベクタ62のノズル本体625とノズルガイド624のリング状隙間から吸気流に流出する駆動流が、ベルヌーイの定理による負圧により周囲の吸気を吸引して衝突することにより、吸気流を駆動流が加速して過給が行われる。
前記フロートランスベクタ62のリング状の駆動流は、従来のエジェクタの円柱状の駆動流より吸気との接触面積が大きく、同じ駆動流流量での吸気流との接触面積が大きく、大量の吸気を流量増幅できるので従来のエジェクタより大きな流量増幅比が得られる。
前記ケーシング628の前記吸気通路の正味断面積を前記ケーシング628に連通する前記吸気流入通路22u、吸気流出通路23uの断面積より大きくすることにより、過給停止時の空気流量増幅器6uの通路抵抗の増大を防止して自然吸気運転時の支障とならないようにでき、更に前記正味断面積を大きくして前記ケーシング628をチャンバ(拡張室)とすることにより、吸気流を減速して駆動流と吸気流の速度差を確保することにより内燃機関の高速回転域の過給運転対応ができる。
前記実施例1〜10は、本願発明の一例を示して説明をしているが、内燃機関は制約のない限り火花点火機関でも圧縮着火機関でもよく、往復動機関でもロータリピストンエンジンでもよい。
過給装置に設けられている機器や補助機器(センサ、アキュムレータ、冷却器、等)は、内燃機関の運転条件等により追加削除ができるので、前記実施例1〜10は、本願発明の一例を示すもので本願発明を制約するものではなく、当業者により変更および改良ができる。
本発明の内燃機関の過給装置により、エネルギ回生による熱効率の向上が図れ、過給手段である空気流量増幅器の駆動流を制御することにより応答性の高い過給運転ができるので、運転状況の変動が激しい内燃機関の過給装置に適しており、過給手段の流量増幅器作用およびロータリピストン式圧縮機による装置の小型化ができるので、自動車等の移動運搬手段の内燃機関に適する。
回生手段を切換えて、空気圧縮/回生手段の全てを空気圧縮手段とする過給運転により、一時的に出力を優先した高出力運転ができ、更に、内燃機関をロータリピストンエンジンとする場合は内燃機関の小型化と、前記空気圧縮/回生手段と内燃機関の冷却、潤滑手段を共用化することにより、信頼性の高いコンパクトな過給式内燃機関にできるので、高い出力密度が要求される航空機の内燃機関に適する。
1 内燃機関
2 過給装置
5 過給手段
6 空気流量増幅器
7 過給/回生制御手段
8 空気圧縮/回生手段
11 往復動機関
12 ロータリピストンエンジン
20 (吸気)
21 エアクリーナ
22 吸気流入通路
23 吸気流出通路
28 吸気副通路
30 (排気)
31 排気通路
32 排気浄化装置
33 消音器
34 排気センサ
38 回生排気通路
40 (駆動流)
41 駆動流通路
42 制御弁
43 駆動流センサ
44 過給センサ
45 インタークーラ
46 アキュムレータ
48 絞り
57 逆止弁
61 エジェクタ
62 フロートランスベクタ
63 トランスベクタ
71 制御弁(回生制御用)
73 制御弁(運転切替用)
75 冷却器
76 アキュムレータ
77 逆止弁
78 リリーフ弁
80 圧縮機/空気圧モータ(ロータリピストン式)
81 圧縮機
82 空気圧モータ
83 圧縮機兼空気圧モータ
87 逆止弁
88 クラッチ
89 入出力流体通路
101 点火プラグ
114 クランク軸
115 カム軸
117 カム角センサ
118 排気カム
120 ロータリセス
121 ロータハウジング
122 サイドハウジング
123 ロータ
124 エキセントリックシャフト
125 吸気口
126 排気口
127 内歯車
128 固定歯車
129 軸受
461 オリフィス
624 ノズルガイド
625 ノズル本体
626 ノズル管
628 ケーシング
629 ブッシング
711 カム
712 弁体
713 スプリング
714 ハウジング
771 リード
772 ストッパ
801 ロータハウジング
802 サイドハウジング
803 ロータ
804 エキセントリックシャフト
805 吸入口
806 吐出口
807 内歯車
808 固定歯車
809 軸受

Claims (4)

  1. 内燃機関の燃焼室に吸気を供給する吸気系統のダクト入口、エアクリーナ、または吸気通路途中に、吸気を加圧して燃焼室に送り込む過給手段を備えた内燃機関の過給装置であって、
    前記過給手段は、
    空気流量増幅器と、
    前記内燃機関の排気および/または回転力により駆動される空気圧縮/回生手段の圧縮機で発生する駆動流を前記空気流量増幅器に供給する駆動流通路と、を備え、
    前記過給装置は、
    前記過給手段と、
    前記吸気通路の前記過給手段と燃焼室との間に設けた過給センサと、
    過給/回生制御手段と、
    空気圧縮/回生手段と、を備え、
    前記過給/回生制御手段は、
    前記過給手段に供給する駆動流の圧力および/または流量を制御する過給制御手段と、
    前記空気圧縮/回生手段の吸入口と前記内燃機関の燃焼室または排気通路に連通する回生排気通路と、を備え、
    前記空気圧縮/回生手段は、
    ロータリピストンエンジンと同じ構造のケーシング、ロータ、エキセントリックシャフト、および固定歯車から成り、
    更に、前記ケーシングに位相が異なる複数の吸入口と吐出口を備え、
    互いに略等間隔位相で運転する空気圧縮手段および/または回生手段とし、
    前記内燃機関の運転状況により過給および/または回生運転を行うことを特徴とする内燃機関の過給装置。
  2. 前記過給装置において、
    前記内燃機関の回転軸に電気的あるいは機械的に連動し、
    前記内燃機関の燃焼行程末期および/または排気行程初期の排気ガスを前記回生排気通路にて回生し、
    残余の排気ガスを排気する回生制御手段を排気通路および/または回生排気通路に設けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給装置。
  3. 前記内燃機関がロータリピストンエンジンであって、
    前記ロータリピストンエンジンは、
    ケーシングに開口タイミングの異なる複数の排気口を備え、
    先に開口する前記排気口を前記回生排気通路に連通し、
    後で開口する前記排気口を前記排気通路に連通したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の過給装置。
  4. 前記内燃機関がロータリピストンエンジンであって、
    ケーシングに複数の吸気口を設け、
    前記吸気口の開口タイミングおよび/または流入方向により吸気が旋回し、
    前記吸気の旋回方向が同一方向であることを特徴とする請求項1または請求項3に記載の内燃機関の過給装置。
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