JP6028491B2 - 頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 - Google Patents

頭部装着型表示装置および頭部装着型表示装置の制御方法 Download PDF

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本発明は、頭部装着型表示装置に関する。
頭部に装着する表示装置として、頭部装着型表示装置(ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display))が知られている。頭部装着型表示装置は、コンテンツ映像等の画像を表す画像光を生成し、生成された画像光を投写光学系や導光板を利用して使用者の眼に導くことにより、使用者に虚像を視認させる。なお、本明細書では、頭部装着型表示装置によって使用者が視認する虚像を便宜的に「表示画像」とも呼ぶ。
頭部装着型表示装置には、例えば、使用者の耳に装着して音声等を出力するイヤホン等が接続されるジャックが形成されており、イヤホンに形成されたプラグをジャックに挿入して接続することで、頭部装着型表示装置の使用者は、表示画像等のコンテンツにおける音声等を聞くことができる。ジャックとプラグとの接続に関し、特許文献1には、ジャックからプラグが抜けてしまうことを防止するために、電子機器に形成されたジャックにL型プラグを挿入して回転させるとL型プラグの回転を規制する回り止めと、回転後のL型プラグにおける抜け方向の動きを規制する抜け止めと、が形成された抜け止め防止構造が開示されている。また、特許文献2には、電子機器内に形成されたロック部によって、プラグを挿入するときにジャックがスライドして電子機器の筐体から突出した状態になり、プラグを挿入していないときには筐体内にジャックが収納されることにより、小型化を実現した電子機器について開示されている。
特開2002−216885号公報 特開2001−23719号公報 特開平5−152035号公報 特開2009−163967号公報
しかし、特許文献1に記載された技術では、イヤホンにおけるプラグの抜け方向に抜け止め用のカバーを広範囲に配置する必要があるが、頭部装着型表示装置にこのような抜け止め防止構造を用いることは、頭部装着型表示装置の装着の妨げとなるために適していない。そのため、頭部装着型表示装置の装着の妨げとならずに、かつ、頭部装着型表示装置に形成された接続部であるジャックからプラグを抜けにくくしたいという課題があった。また、頭部装着型表示装置を装着している頭部から取り外すときに、イヤホンが耳に引っかかり、ジャックからプラグが抜けて(「プラグ抜け」とも呼ぶ)しまう場合があり、このようなプラグ抜けを防止したいという課題があった。また、プラグ抜けが繰り返し発生すると、ジャックが緩くなってしまい、プラグをジャックに接続できなくなるという課題があった。また、特許文献2に記載された技術では、プラグの挿入時に、外部からの力によってジャックがスライドして突出する状態になるが、頭部装着型表示装置には、プラグ挿入時以外のときにジャックを格納するスペースはなく、また、使用者は、頭部装着型表示装置を装着した状態で外部から力を加えることは難しいという課題があった。また、使用者は、頭部装着型表示装置を装着した状態で、プラグを頭部装着型表示装置に形成されたジャックに挿入することは難しく、装着時でも容易にプラグをジャックに挿入したいという課題があった。なお、上述の課題は、イヤホンに限らず、使用者の耳に装着される音声出力部である耳装着型音声出力部が装着される頭部装着型表示装置に共通する課題であった。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
[形態1]
使用者の耳に装着されて音声を出力する耳装着型音声出力部が接続される頭部装着型表示装置であって、
前記耳装着型音声出力部に配置された音声出力側接続部を着脱可能に接続する装着部側接続部と、画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、を有し、使用者の頭部に装着された状態において使用者に前記画像光を虚像として認識させる頭部装着部と、
操作を受け付ける第1の操作部と、
前記装着部側接続部に前記音声出力側接続部が接続する場合に、前記接続する力を強くする調整部と、を備え、
前記調整部は、前記第1の操作部が操作を受け付けると、前記接続する力を強くする、頭部装着型表示装置。
この形態によれば、使用者の頭部に装着された頭部装着型表示装置が頭部から取り外される場合に、装着部側接続部と耳装着型音声出力部とを接続する力が強くなるため、耳装着型音声出力部が使用者の耳に引っかかって装着部側接続部から抜けてしまうことを抑制することができる。また、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けるのを防止する抑制機能を設けたため、使用者が頭部装着型表示装置の着脱時に妨げとなることを抑制することができる。また、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることが繰り返し発生することを抑制することにより、装着部側接続部と音声出力側接続部との着脱の頻度を抑制して摩耗を少なくすることができ、装着部側接続部および頭部装着部の耐久性を向上させることができる。また、第1の操作部を操作すれば耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることを抑制することができる。
[形態2]
使用者の耳に装着されて音声を出力する耳装着型音声出力部に配置された音声出力側接続部を着脱可能に接続する装着部側接続部と、画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、を有し、使用者の頭部に装着された状態において使用者に前記画像光を虚像として認識させる頭部装着部を備える頭部装着型表示装置の制御方法であって、
操作を受け付ける工程と、
前記装着部側接続部に前記音声出力側接続部が接続する場合に、前記接続する力を強くする工程と、を備え、
前記接続する力を強くする工程は、前記操作を受け付ける工程によって操作を受け付けると、前記接続する力を強くする、制御方法。
この形態によれば、使用者の頭部に装着された頭部装着型表示装置が頭部から取り外される場合に、装着部側接続部と耳装着型音声出力部とを接続する力が強くなるため、耳装着型音声出力部が使用者の耳に引っかかって装着部側接続部から抜けてしまうことを抑制することができる。また、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けるのを防止する抑制機能を設けたため、使用者が頭部装着型表示装置の着脱時に妨げとなることを抑制することができる。また、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることが繰り返し発生することを抑制することにより、装着部側接続部と音声出力側接続部との着脱の頻度を抑制して摩耗を少なくすることができ、装着部側接続部および頭部装着部の耐久性を向上させることができる。また、操作を受け付ける工程によって操作を受け付けることで、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることを抑制することができる。
(1)本発明の一形態によれば、使用者の耳に装着されて音声を出力する耳装着型音声出力部が接続される頭部装着型表示装置が提供される。この頭部装着型表示装置は、前記耳装着型音声出力部に配置された音声出力側接続部を着脱可能に接続する装着部側接続部と、画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、を有し、使用者の頭部に装着された状態において使用者に前記画像光を虚像として認識させる頭部装着部と;操作を受け付ける第1の操作部と;前記装着部側接続部に前記音声出力側接続部が接続する場合に、前記接続する力を強くする調整部と、を備える。この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者の頭部に装着された頭部装着型表示装置が頭部から取り外される場合に、装着部側接続部と耳装着型音声出力部とを接続する力が強くなるため、耳装着型音声出力部が使用者の耳に引っかかって装着部側接続部から抜けてしまうことを抑制することができる。また、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けるのを防止する抑制機能を設けたため、使用者が頭部装着型表示装置の着脱時に妨げとなることを抑制することができる。また、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることが繰り返し発生することを抑制することにより、装着部側接続部と音声出力側接続部との着脱の頻度を抑制して摩耗を少なくすることができ、装着部側接続部および頭部装着部の耐久性を向上させることができる。
(2)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記第1の操作部は、前記頭部装着部に配置されても良い。この形態の頭部装着型表示装置によれば、第1の操作部は、使用者が頭部装着部を頭部から取り外す場合に操作しやすい位置に形成されているため、頭部装着部が取り外される動作に伴って装着部側接続部に耳装着型音声出力部を接続する力を強くできる。よって、使用者は、意図して第1の操作部を操作しなくても耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることを抑制することができ、頭部装着型表示装置の取り外し時における操作性が向上する。
(3)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記頭部装着部は、使用者の頭部に装着された状態において、使用者の眼に向けて前記画像光を照射するために眼前に配置される画像光照射部と、前記画像光照射部の端部から延伸して使用者の頭部側面を挟むように形成されて接触する保持部と、を有し;前記第1の操作部は、前記保持部に配置されても良い。この形態の頭部装着型表示装置によれば、第1の操作部は、使用者が頭部装着部を頭部から取り外す場合に操作しやすい位置に形成されているため、頭部装着部が取り外される動作に伴って装着部側接続部に耳装着型音声出力部を接続する力を強くできる。よって、使用者は、意図して第1の操作部を操作しなくても耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることを抑制することができ、頭部装着型表示装置の取り外し時における操作性がより向上する。
(4)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記調整部は、電流が供給される電磁石と前記操作が受け付けられると前記電磁石に電流を供給する電流供給部とを有し、前記電磁石に電流を供給することによって前記音声出力側接続部に配置された金属部分を引き寄せて前記接続する力を強くしても良い。この形態の頭部装着型表示装置によれば、電磁石の磁力によって装着部側接続部と耳装着型音声出力部とが接続されるので、頭部装着部に複雑な構成が必要とされずに、簡便な構成によって耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることを抑制することができる。
(5)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記調整部は、電流が供給される電磁石と前記操作が受け付けられると前記電磁石に電流を供給する電流供給部とを有し、前記装着部側接続部に前記音声出力側接続部が接続されていない場合に、前記電磁石に電流を供給することによって前記音声出力側接続部に配置された金属部分を前記装着部側接続部に引き寄せても良い。この形態の頭部装着型表示装置によれば、耳装着型音声出力部が接続されていない頭部装着部を使用者の頭部に装着した後に、耳装着型音声出力部が装着部側接続部に接続される場合には、電磁石の磁力によって耳装着型音声出力部が装着部側接続部に誘導される。よって、使用者は、容易に頭部装着部に耳装着型音声出力部を接続することができる。
(6)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記電流供給部は、前記操作を受け付けた時点から所定の時間が経過するまで前記電磁石に前記電流を供給しても良い。この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者が頭部に装着していた頭部装着型表示装置を取り外す場合に、一時的に第1の操作部を操作しなかったとしても、所定の時間は電磁石が磁石として機能するため、耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることをより抑制することができる。
(7)上記形態の頭部装着型表示装置において、さらに;操作を受け付ける第2の操作部を備え;前記電流供給部は、前記第2の操作部が操作を受け付けている間、前記電磁石に電流を供給しなくても良い。この形態の頭部装着型表示装置によれば、使用者が頭部装着部に接続された耳装着型音声出力部を取り外したい場合に、頭部装着部を掴んだ位置に第1の操作部が配置されていたとしても、第2の操作部を操作することで、容易に頭部装着部から耳装着型音声出力部を取り外すことができる。
(8)上記形態の頭部装着型表示装置において、前記第1の操作部は、前記操作の圧力を検出し;前記調整部は、前記圧力に基づいて前記接続する力の強さを変化させても良い。この頭部装着型表示装置によれば、使用者は、装着部側接続部が耳装着型音声出力部を接続する力の強さを、第1の操作部を操作する圧力として感覚的に操作でき、操作性が向上する。
(9)上記形態の頭部装着型表示装置において、複数の前記第1の操作部を備え;前記調整部は、複数の前記第1の操作部のうちの1つが操作を受け付けると、前記接続する力を強くしても良い。この頭部装着型表示装置によれば、複数の第1の操作部のうち一部の第1の操作部を操作すれば耳装着型音声出力部が装着部側接続部から抜けることを抑制することができ、操作性が向上する。
上述した本発明の各形態の有する複数の構成要素はすべてが必須のものではなく、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、適宜、前記複数の構成要素の一部の構成要素について、その変更、削除、新たな他の構成要素との差し替え、限定内容の一部削除を行うことが可能である。また、上述の課題の一部または全部を解決するため、あるいは、本明細書に記載された効果の一部または全部を達成するために、上述した本発明の一形態に含まれる技術的特徴の一部または全部を上述した本発明の他の形態に含まれる技術的特徴の一部または全部と組み合わせて、本発明の独立した一形態とすることも可能である。
例えば、本発明の一形態は、頭部装着部と、第1の操作部と、調整部と、の3つ要素の内の一つ以上または全部の要素を備えた装置として実現可能である。すなわち、この装置は、頭部装着部を有していても良く、有していなくても良い。また、装置は、第1の操作部を有していても良く、有していなくても良い。また、装置は、調整部を有していても良く、有していなくても良い。頭部装着部は、例えば、画像を表す画像光を生成する画像光生成部を有し、使用者の頭部に装着された状態において使用者に画像光を虚像として認識させ、耳装着型音声出力部に形成された音声出力側接続部に着脱可能を接続する装着部側接続部を有していても良い。第1の操作部は、例えば、操作を受け付けても良い。調整部は、装着部側接続部に音声出力側接続部が接続する場合に、接続する力を強くしても良い。こうした装置は、例えば頭部装着型表示装置として実現できるが、頭部装着型表示装置以外の他の装置としても実現可能である。このような形態によれば、装置の操作性の向上、耐久性の向上、着脱時の容易化、装置の小型化や、低コスト化、製造の容易化等の種々の課題の少なくとも1つを解決することができる。前述した頭部装着型表示装置の各形態の技術的特徴の一部または全部は、いずれもこの装置に適用することが可能である。
本発明は、頭部装着型表示装置以外の種々の形態で実現することも可能である。例えば、頭部装着型表示装置の制御方法、頭部装着型表示システム、これらの方法、装置またはシステムの機能を実現するためのコンピュータープログラム、そのコンピュータープログラムを記録した記録媒体、そのコンピュータープログラムを含み搬送波内に具現化されたデータ信号等の形態で実現することができる。
本発明の実施形態における頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。 本発明の実施形態における頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。 頭部装着部20とイヤホン70との接続部の詳細を示す説明図である。 本実施形態における頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示す説明図である。 頭部装着型表示装置100に着脱されるイヤホン70,80におけるイヤホンロックの制御処理の流れを示す説明図である。 頭部装着型表示装置100を使用者の頭部から取り外す場合の概略を示す説明図である。 変形例における頭部装着部20と右イヤホン70との接続部の詳細を示す説明図である。
次に、本発明の実施の形態を実施例に基づいて以下の順序で説明する。
A.実施形態:
A−1.頭部装着型表示装置の装置構成:
A−2.イヤホンロックの制御処理:
B.変形例:
A.実施形態:
A−1.頭部装着型表示装置の装置構成:
図1および図2は、本発明の実施形態における頭部装着型表示装置100の外観構成を示す説明図である。図3は、頭部装着部20とイヤホン70との接続部の詳細を示す説明図である。
図1に示すように、頭部装着型表示装置100は、頭部に装着する表示装置であり、ヘッドマウントディスプレイ(Head Mounted Display、HMD)とも呼ばれる。本実施形態の頭部装着型表示装置100は、使用者が、虚像を視認すると同時に外景も直接視認可能な光学透過型の頭部装着型表示装置である。頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着される眼鏡形状の装着体で、装着された状態において使用者に虚像を視認させる頭部装着部20と、頭部装着部20を制御する制御部(コントローラー)10と、を備えている。
頭部装着部20は、右保持部21と、右表示駆動部22と、左保持部23と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26と、左光学像表示部28と、を含んでいる。右光学像表示部26および左光学像表示部28は、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の右および左の眼前に対応する位置に配置されている。右光学像表示部26の一端と、左光学像表示部28の一端は、それぞれ、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の眉間に対応する位置で接続されている。右光学像表示部26の他端である端部ERからは、右保持部21が延伸している。同様に、左光学像表示部28の他端である端部ELからは、左保持部23が延伸している。
右保持部21は、右光学像表示部26の端部ERから、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の側頭部に対応する位置にかけて、右光学像表示部26とほぼ直角をなすように延伸して設けられた部材である。同様に、左保持部23は、左光学像表示部28の端部ELから、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の側頭部に対応する位置にかけて、左光学像表示部28とほぼ直角をなすように延伸して設けられた部材である。右保持部21と左保持部23とは、眼鏡のテンプル(つる)のようにして、使用者の頭部に頭部装着型表示装置100を保持する。なお、右保持部21と左保持部23とを合わせて「保持部」とも呼ぶ。
図1に示すように、右表示駆動部22は、右保持部21の内側(換言すれば、頭部装着型表示装置100の装着時における使用者の頭部に対向する側)であって、右光学像表示部26の端部ER側に配置されている。また、左表示駆動部24は、左保持部23の内側であって、左光学像表示部28の端部EL側に配置されている。なお、以降では、右表示駆動部22および左表示駆動部24を総称して単に「表示駆動部」と、右光学像表示部26および左光学像表示部28を総称して単に「光学像表示部」とも呼び、光学像表示部26,28は、本発明における画像光照射部に相当する。
表示駆動部22、24は、図示しないLCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)や、投写光学系等を含む。詳細は後述する。光学部材としての光学像表示部26、28は、図示しない導光板と、調光板とを含んでいる。導光板は、光透過性の樹脂材料等によって形成され、表示駆動部22、24から取り込んだ画像光を使用者の眼に向けて出力させる。調光板は、薄板状の光学素子であり、頭部装着型表示装置100の表側(使用者の眼の側とは反対の側)を覆うように配置されている。調光板は、導光板を保護し、導光板の損傷や、汚れの付着等を抑制するとともに、調光板の光透過率を調整することにより、使用者の眼に入る外光量を調整し、虚像の視認のしやすさを調整することができる。なお、調光板は省略可能である。
頭部装着部20には、右耳用の右イヤホン70および左耳用の左イヤホン80が接続されている。右イヤホン70および左イヤホン80(以降、合わせて「イヤホン」とも呼ぶ)は、使用者が頭部装着部20を装着した際に、それぞれ右および左の耳に装着され、頭部装着部20と着脱可能に形成されている。
図2(a)には、頭部装着部20の斜視図が示されている。図2(b)には、頭部装着部20における右保持部21の斜視図が示されている。図2(a)に示すように、左表示駆動部24には、左ロックボタン27と左イヤホンジャック34とが形成されている。また、同じように、右表示駆動部22には、右ロックボタン25と右イヤホンジャック32とが形成されている。なお、右ロックボタン25と左ロックボタン27とを合わせて「ロックボタン」とも呼び、右イヤホンジャック32と左イヤホンジャック34とを合わせて「イヤホンジャック」とも呼ぶ。
左表示駆動部24における左イヤホンジャック34は、左イヤホン80の一端に形成された左イヤホンプラグ82が挿入されて接続する部材である。また、図2(b)に示すように、右表示駆動部22における右イヤホンジャック32は、右イヤホン70の一端に形成された右イヤホンプラグ72が挿入されて接続する部材である。なお、右イヤホンプラグ72と左イヤホンプラグ82とを合わせて「イヤホンプラグ」とも呼ぶ。なお、イヤホン70,80は、本発明における耳装着型音声出力部(「耳装着型音声出力装置」であっても良い)に相当し、イヤホンプラグ72,82は、本発明における音声出力側接続部に相当する。また、イヤホンジャック32,34は、本発明における装着部側接続部に相当する。
図2(b)に示すように、右表示駆動部22における右ロックボタン25は、図示していないスプリングによって右表示駆動部22との相対位置関係が定められており、力が加えられていない状態では決まった位置に戻るように設定されている。右ロックボタン25は、Y軸に沿って動くことができ、Y軸下方向に押し下げられると右表示駆動部22の内部に形成された検出基板65との位置関係が変化する。なお、右表示駆動部22に対する検出基板65の相対位置は固定されている。検出基板65には、右ロックボタン25と対向する面に、接触式のスイッチと圧力センサーとが形成されている。検出基板65における接触式のスイッチは、右ロックボタン25が一定量押し下げられると、右ロックボタン25と接触して、接触があったことを検出する。また、接触式の圧力センサーは、使用者がロックボタン25,27を押し下げる力、すなわち、右ロックボタン25が検出基板65に及ぼす接触圧力を検出する。なお、他の実施形態では、右ロックボタン25と検出基板65との接触有無および接触圧力を検出する方法は種々変形可能であり、例えば、非接触のセンサー等を用いても良いし、接触式のスイッチおよび圧力センサーが検出基板65ではなく、右ロックボタン25に形成されていても良い。左ロックボタン27は、右ロックボタン25と同じように、一定量Y軸下方向に押し下げられると左表示駆動部24の内部に形成された検出基板65に接触して、検出基板65に形成された接触式のスイッチと圧力センサーとが接触および接触圧力を検出する。なお、ロックボタン25,27は、本発明における第1の操作部に相当する。
検出基板65は、配線を介して制御部10と接続されており、ロックボタン25,27との接触を検出信号として制御部10に送信する。また、検出基板65は、検出基板65にロックボタン25,27が接触する圧力を検出して、検出圧力についても制御部10に送信する。
図3(a)には、頭部装着部20における右イヤホンジャック32に右イヤホン70が接続されている状態が示され、図3(b)には、右イヤホンジャック32に右イヤホン70が接続されていない状態が示されている。なお、右イヤホンジャック32および右イヤホン70に接続されている配線は図示を省略している。また、左イヤホンジャック34と左イヤホン80とは、右イヤホンジャック32と右イヤホン70との関係と同じように接続される。
右イヤホンジャック32は、円筒状の形状をしている。右イヤホンジャック32には、円筒の中心軸を同軸として、さらに半径の小さい円筒状の穴部が右イヤホンプラグ72の挿入部37として形成されており、この挿入部37に右イヤホンプラグ72の先端が挿入されて接続される。また、右イヤホンジャック32には、円筒における一端である右イヤホンプラグ72との接続側にドーナツ状の右側電磁石36が形成されている。右側電磁石36は、挿入部37を取り囲むようなコイルとして形成されており、制御部10から電流が供給されると磁石として機能する。なお、右イヤホンジャック32と同じように、左イヤホンジャック34に左側電磁石38が形成されており、右側電磁石36と左側電磁石38とを合わせて「電磁石」と呼ぶ。
右イヤホンプラグ72は、挿入部37に挿入されて右イヤホンジャック32と接続されることで、頭部装着部20を介して音声信号を受信する。また、右イヤホンプラグ72には、右イヤホンジャック32と接続したときに右イヤホンジャック32の右側電磁石36と隣接する金属部74が形成されている。金属部74は、右イヤホンジャック32の右側電磁石36に電流が供給されて磁石として機能すると、右側電磁石36と磁力によって吸着する。なお、左イヤホン80には、右イヤホン70と同じように、左イヤホンプラグ82および金属部84が形成されている。
図1に示すように、頭部装着部20は、さらに、頭部装着部20を制御部10に接続するための接続部40を有している。接続部40は、制御部10に接続される本体コード48と、本体コード48が2本に分岐した右コード42と、左コード44と、分岐点に設けられた連結部材46と、を含んでいる。右コード42は、右保持部21の延伸方向の先端部APから右保持部21の筐体内に挿入され、右表示駆動部22に接続されている。同様に、左コード44は、左保持部23の延伸方向の先端部APから左保持部23の筐体内に挿入され、左表示駆動部24に接続されている。
頭部装着部20と制御部10とは、接続部40を介して各種信号の伝送を行う。本体コード48における連結部材46とは反対側の端部と、制御部10とのそれぞれには、互いに嵌合するコネクター(図示省略)が設けられており、本体コード48のコネクターと制御部10のコネクターとの嵌合/嵌合解除により、制御部10と頭部装着部20とが接続されたり切り離されたりする。右コード42と、左コード44と、本体コード48と、には、例えば、金属ケーブルや光ファイバーを採用することができる。
制御部10は、頭部装着型表示装置100を操作するための装置である。制御部10は、決定キー11と、点灯部12と、表示切替キー13と、トラックパッド14と、輝度切替キー15と、方向キー16と、メニューキー17と、電源スイッチ18と、を含んでいる。決定キー11は、押下操作を検出して、制御部10で操作された内容を決定する信号を出力する。点灯部12は、頭部装着型表示装置100の動作状態(例えば、電源のON/OFF等)を、その発光状態によって通知する。点灯部12としては、例えば、LED(Light Emitting Diode)を用いることができる。表示切替キー13は、押下操作を検出して、例えば、コンテンツ動画の表示モードを3Dと2Dとに切り替える信号を出力する。トラックパッド14は、トラックパッド14の操作面上での使用者の指の操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。トラックパッド14としては、静電式や圧力検出式、光学式といった種々のトラックパッドを採用することができる。輝度切替キー15は、押下操作を検出して、頭部装着部20の輝度を増減する信号を出力する。方向キー16は、上下左右方向に対応するキーへの押下操作を検出して、検出内容に応じた信号を出力する。電源スイッチ18は、スイッチのスライド操作を検出することで、頭部装着型表示装置100の電源投入状態を切り替える。
図4は、本実施形態における頭部装着型表示装置100の構成を機能的に示す説明図である。図4に示すように、制御部10は、CPU140と、使用者により操作される操作部135(本実施形態では、決定キー11、表示切替キー13、トラックパッド14、輝度切替キー15、方向キー16、メニューキー17、電源スイッチ18)と、使用者による操作入力に応じた信号(例えば、トラックパッド14や方向キー16、電源スイッチ18に対する操作入力)を取得する入力情報取得部110と、ROMやRAM等により構成された記憶部120と、頭部装着型表示装置100の各部に電力を供給する電源130と、画像(静止画像、動画像)や音声等のコンテンツデータの供給元となる種々の外部機器OA(例えば、パーソナルコンピューターPCや携帯電話端末、ゲーム端末)を接続するためのインターフェイス180と、送信部(Tx)51および52と、頭部装着部20に電流を供給する電流供給部168と、を有している。電源130としては、例えば二次電池を用いることができ、インターフェイス180としては、例えばUSBインターフェイスやメモリーカード用インターフェイス、無線LANインターフェイス等を採用することができる。
記憶部120には、種々のコンピュータープログラムが格納されており、CPU140は、記憶部120からコンピュータープログラムを読み出して実行することにより、オペレーティングシステム(OS)150、画像処理部160、表示制御部190、音声処理部170、検出制御部165として機能する。
画像処理部160は、インターフェイス180を介して入力されるコンテンツに基づき、クロック信号PCLK、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSync、画像データDataを生成し、接続部40を介してこれらの信号を頭部装着部20に供給する。具体的には、画像処理部160は、コンテンツに含まれる画像信号を取得する。取得した画像信号は、例えば動画像の場合、一般的に、1秒あたり30枚のフレーム画像から構成されているアナログ信号である。画像処理部160は、取得した画像信号から、垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSync等の同期信号を分離する。また、画像処理部160は、分離した垂直同期信号VSyncや水平同期信号HSyncの周期に応じて、図示しないPLL(Phase Locked Loop)回路等を利用してクロック信号PCLKを生成する。
画像処理部160は、同期信号が分離されたアナログ画像信号を、図示しないA/D変換回路等を用いてディジタル画像信号に変換する。その後、画像処理部160は、変換後のディジタル画像信号を、対象画像の画像データData(RGBデータ)として、1フレームごとに記憶部120内のDRAMに格納する。なお、画像処理部160は、必要に応じて、画像データに対して、解像度変換処理、輝度、彩度の調整といった種々の色調補正処理、キーストーン補正処理等の画像処理を実行してもよい。
画像処理部160は、生成したクロック信号PCLK、垂直同期信号VSync、水平同期信号HSyncと、記憶部120内のDRAMに格納された画像データDataとを、送信部51、52を介してそれぞれ送信する。送信部51、52は、制御部10と頭部装着部20との間におけるシリアル伝送のためのトランシーバーとして機能する。
表示制御部190は、表示駆動部22、24を制御する制御信号を生成する。具体的には、表示制御部190は、制御信号により、右LCD制御部211による右LCD241の駆動ON/OFFや、右バックライト制御部201による右バックライト221の駆動ON/OFF、左LCD制御部212による左LCD242の駆動ON/OFFや、左バックライト制御部202による左バックライト222の駆動ON/OFF、などを個別に制御することにより、表示駆動部22、24のそれぞれによる画像光の生成および出力を制御する。例えば、表示制御部190は、表示駆動部22および左表示駆動部24の両方に画像光を生成させたり、一方のみに画像光を生成させたり、両方共に画像光を生成させなかったりする。なお、右LCD241および左LCD242を合わせて「画像形成パネル」とも呼ぶ。
表示制御部190は、右LCD制御部211と左LCD制御部212とに対する制御信号を、送信部51、52を介してそれぞれ送信する。また、表示制御部190は、右バックライト制御部201と左バックライト制御部202とに対する制御信号を、それぞれ送信する。
音声処理部170は、コンテンツデータに含まれる音声信号を取得し、取得した音声信号を増幅する。
検出制御部165は、頭部装着部20におけるロックボタン25,27と検出基板65との接触による圧力に関して検出基板65が送信する検出信号を接続部40を介して受信し、検出信号に基づいて電流供給部168に電流の供給についての制御信号を送信する。
電流供給部168は、検出制御部165から送信された制御信号を受信して、イヤホンジャック32,34における電磁石36,38に電流を供給する。本実施形態では、電磁石36,38に供給される電流は、検出基板65が検出した圧力の大きさに応じて大きくなる。具体的には、電流供給部168は、右ロックボタン25または左ロックボタン27が強い力で押し下げられると大きな電流を供給し、弱い力で押し下げられると小さな電流を供給する。なお、検出基板65、検出制御部165、電流供給部168および電磁石36,38は、本発明における調整部に相当する。
頭部装着部20は、右表示駆動部22と、左表示駆動部24と、右光学像表示部26としての右導光板261と、左光学像表示部28としての左導光板262と、検出基板65と、右ロックボタン25と、左ロックボタン27と、右イヤホンジャック32と、左イヤホンジャック34と、を備えている。
右表示駆動部22は、受信部(Rx)53と、光源として機能する右バックライト(BL)制御部201および右バックライト(BL)221と、表示素子として機能する右LCD制御部211および右LCD241と、右投写光学系251と、を含んでいる。
受信部53は、制御部10と頭部装着部20との間におけるシリアル伝送のためのレシーバーとして機能する。右バックライト制御部201は、入力された制御信号に基づいて、右バックライト221を駆動する機能を有する。右バックライト221は、例えば、LEDやエレクトロルミネセンス(EL)等の発光体である。右LCD制御部211は、受信部53を介して入力されたクロック信号PCLKと、垂直同期信号VSyncと、水平同期信号HSyncと、右眼用画像データと、に基づいて、右LCD241を駆動する機能を有する。右LCD241は、複数の画素を配置した透過型液晶パネルである。
右投写光学系251は、右LCD241から出力された画像光を並行状態の光束にするコリメートレンズによって構成される。右光学像表示部26としての右導光板261は、右投写光学系251から出力された画像光を、所定の光路に沿って反射させつつ使用者の右眼REに導く。導光部は、画像光を用いて使用者に虚像を視認させる限りにおいて任意の方式を用いることができ、例えば、回折格子を用いても良いし、半透過反射膜を用いても良い。
左表示駆動部24は、受信部(Rx)54と、光源として機能する左バックライト(BL)制御部202および左バックライト(BL)222と、表示素子として機能する左LCD制御部212および左LCD242と、左投写光学系252と、を含んでいる。右表示駆動部22と左表示駆動部24とは対になっており、左表示駆動部24の各部は、右表示駆動部22で説明する各部と同様の構成および動作を有するので詳細な説明は省略する。
検出基板65は、右ロックボタン25または左ロックボタン27が押し下げられると、押し下げられたロックボタン25,27の一部と接触し、検出制御部165に接触したことおよび接触圧力を検出信号として送信する。
このようにして、頭部装着型表示装置100の使用者の両眼に導かれた画像光が網膜に結像することにより、使用者は虚像を視認する。
A−2.イヤホンロックの制御処理:
図5は、頭部装着型表示装置100に着脱されるイヤホン70,80におけるイヤホンロックの制御処理の流れを示す説明図である。図5には、使用者が、頭部装着型表示装置100を装着し、装着後にイヤホン70,80を頭部装着型表示装置100に取り付け、その後、イヤホン70,80と頭部装着型表示装置100とを一体で頭部から取り外すまでの処理が示されている。
初めに、使用者は、イヤホン70,80が装着されていない頭部装着型表示装置100を頭部に装着する(ステップS310)。次に、使用者の頭部に装着された頭部装着型表示装置100にイヤホン70,80が装着される(ステップS320)。
使用者は、頭部に装着した頭部装着型表示装置100のイヤホンジャック32,34にイヤホン70,80を挿入する場合、視覚でイヤホンジャック32,34を確認することができないため、イヤホン70,80を挿入しづらい。本実施形態では、使用者は、右ロックボタン25または左ロックボタン27のいずれか1つを押し下げると、右側電磁石36および左側電磁石38の両方に電流が供給されて磁力が発生し、イヤホン70,80をイヤホンジャック32,34に挿入しやすくなる。具体的には、例えば、使用者は、右手で右ロックボタン25を押し下げると(ステップS330)、右ロックボタン25と検出基板65とが接触する。その後、左側電磁石38は、電流が供給されて磁石として機能する(ステップS340)。左側電磁石38と左イヤホン80における金属部84との間に生じる磁力によって、左側電磁石38と金属部84とが吸着して、左イヤホンジャック34に左イヤホン80が挿入される(ステップS350)。同じように、右イヤホン70は、右イヤホンジャック32に挿入される。そのため、使用者は、頭部装着型表示装置100を頭部に装着した後でも、容易にイヤホン70,80を頭部装着型表示装置100に装着することができる。
図6は、頭部装着型表示装置100を使用者の頭部から取り外す場合の概略を示す説明図である。図6には、使用者が頭部装着型表示装置100を頭部から取り外す場合に、使用者の両手がロックボタン25,27を押し下げている状態が示されている。
使用者は、頭部装着型表示装置100を取り外す場合に、頭部装着型表示装置100の一部を手で掴むことになり、最も掴みやすい位置に形成された右ロックボタン25および左ロックボタン27を押し下げる(ステップS360)。
次に、押し下げられたロックボタン25,27と検出基板65との接触により、電磁石36,38は、電流が供給されて磁石として機能する(ステップS370)。なお、本実施形態では、検出基板65が検出したロックボタン25,27との接触圧力が高いほど、電流供給部168が供給する電流が大きくなる。すなわち、ロックボタン25,27が押し下げられる力が強いほど、イヤホンジャック32,34がイヤホン70,80を電気的に接続する力が強くなるように設定されている。
次に、検出制御部165は、右ロックボタン25または左ロックボタン27が引き続き押し下げられた状態であるか否かを判定する(ステップS380)。右ロックボタン25または左ロックボタン27が押し下げられた状態である場合には(ステップS380:YES)、電磁石36,38は、電流が供給されて磁石として機能し続ける(ステップS370)。右ロックボタン25および左ロックボタン27が押し下げられずに検出基板65と接触していない場合には(ステップS380:NO)、検出制御部165は、ロックボタン25,27と検出基板65とが接触しなくなってから10秒が経過しているか否かを判定する(ステップS390)。
ステップS390において、経過した時間が10秒未満の場合には(ステップS390:NO)、使用者が頭部から頭部装着型表示装置100を取り外す作業の途中であるかもしれないため、検出制御部165は、電磁石36,38に電流を供給させ続けて、磁石として機能させる。ステップS390において、経過した時間が10秒以上の場合には(ステップS390:YES)、使用者が頭部から頭部装着型表示装置100を取り外す作業を終えたと考えられるため、検出制御部165は、電磁石36,38に電流の供給を中止させる(ステップS400)。
以上説明したように、本実施形態における頭部装着型表示装置100は、使用者の頭部に装着される表示装置である。頭部装着型表示装置100は、装着された状態において使用者に画像形成パネルによって生成した画像光を虚像として視認させ、使用者の耳に装着されるイヤホン70,80のイヤホンプラグ72,82が着脱可能に接続されるイヤホンジャック32,34を有する頭部装着部20を備えている。また、頭部装着型表示装置100は、使用者の押下操作を受け付けるロックボタン25,27を備える。また、頭部装着型表示装置100に形成された検出基板65、検出制御部165、電流供給部168および電磁石36,38は、イヤホンジャック32,34とイヤホンプラグ72,82とが接続される力を強くすることができる。そのため、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、使用者の頭部に装着された頭部装着型表示装置100が頭部から取り外される場合に、イヤホンジャック32,34とイヤホン70,80とを接続する力が強くなる。よって、イヤホン70,80が使用者の耳に引っかかってイヤホンジャック32,34から抜けてしまうこと(以降、「プラグ抜け」とも呼ぶ)を抑制することができる。また、プラグ抜けを防止するために、イヤホンジャック32,34とイヤホン70,80におけるイヤホンプラグ72,82との間にプラグ抜けを抑制する機能を設けたため、使用者が頭部装着型表示装置100の着脱時に妨げとなることを抑制することができる。また、プラグ抜けが繰り返し発生することを抑制することにより、イヤホンジャック32,34とイヤホンプラグ72,82との着脱の頻度を抑制して摩耗を少なくすることができ、イヤホンジャック32,34および頭部装着部20の耐久性を向上させることができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、頭部装着部20は、頭部装着型表示装置100が装着された状態において、使用者の眼前に対応する位置に配置された光学像表示部26,28と、光学像表示部26,28とほぼ直角をなすように延伸して使用者の側頭部に対応する位置に設けられた保持部21,23と、を有している。ロックボタン25,27は、保持部21,23に形成されている。そのため、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、ロックボタン25,27は、使用者が頭部装着部20を頭部から取り外す場合に掴みやすい位置に配置されているため、頭部装着部20が取り外される動作に伴ってイヤホンジャック32,34にイヤホン70,80を接続する力を強くできる。よって、使用者は、意図してロックボタン25,27を押し下げなくてもプラグ抜けを抑制することができ、頭部装着型表示装置100の取り外し時における操作性が向上する。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、頭部装着部20の表示駆動部22,24に配置された検出基板65は、ロックボタン25,27が押し下げられると、ロックボタン25,27との接触に基づく検出信号を制御部10における検出制御部165に送信する。検出制御部165は、受信した検出信号に基づいて電流供給部168に制御信号を送信する。電流供給部168は、受信した制御信号に基づきイヤホンジャック32,34に配置された電磁石36,38に電流を供給する。電磁石36,38は、供給された電流によって磁石として機能し、イヤホンプラグ72,82に配置された金属部74,84と吸着する。そのため、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、電磁石36,38の磁力によってイヤホンジャック32,34とイヤホン70,80とが接続されるので、頭部装着部20に複雑な構成が必要とされずに、簡便な構成によってプラグ抜けを抑制することができる。また、イヤホン70,80が接続されていない頭部装着部20を使用者の頭部に装着した後に、イヤホン70,80がイヤホンジャック32,34に接続される場合には、電磁石36,38の磁力によってイヤホン70,80がイヤホンジャック32,34に誘導される。よって、使用者は、容易に頭部装着部20にイヤホン70,80を接続することができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、電流供給部168は、ロックボタン25,27が押し下げられた後に押し下げられなくなっても、押し下げられなくなった時点から10秒経過するまでは、電磁石36,38に電流を供給し続ける。そのため、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、使用者が頭部に装着していた頭部装着型表示装置100を取り外す場合に、一時的にロックボタン25,27を押し下げなかったとしても、一定時間は電磁石36,38が磁石として機能するため、プラグ抜けをより抑制することができる。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、検出基板65は、ロックボタン25,27と接触して接触圧力を検出する。イヤホンジャック32,34がイヤホン70,80を接続する力は、検出基板65が検出した接触圧力に基づいて調整される。そのため、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、使用者は、イヤホンジャック32,34がイヤホン70,80を接続する力の強さを、ロックボタン25,27を押し下げる力として感覚的に操作でき、操作性が向上する。
また、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、右ロックボタン25および左ロックボタン27が頭部装着部20に配置され、少なくとも一方のロックボタンが押し下げられると、イヤホンジャック32,34がイヤホン70,80を接続する力が強くなる。そのため、本実施形態における頭部装着型表示装置100では、ロックボタン25,27のうち一部のロックボタンを押し下げればプラグ抜けを抑制することができ、操作性が向上する。
B.変形例:
なお、この発明は上記実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
B1.変形例1:
上記実施形態では、イヤホンジャック32,34は、イヤホン70,80を電磁石36,38による磁力によって接続する力を電気的に強くしているが、接続する力は磁力に限られず、種々変形可能である。例えば、保持部21,23の内部には、ロックボタン25,27が押し下げられると、押し下げられた力をイヤホンジャック32,34とイヤホンプラグ72,82との接続部を圧迫するような機械的な構造が形成されていても良い。この変形例の頭部装着型表示装置100では、上記実施形態と同じように、プラグ抜けを抑制でき、使用者の押し下げる力に基づいて接続部を圧迫する力が強くなるので、使用者が感覚的に操作でき、操作性が向上する。
また、上記実施形態では、頭部装着型表示装置100における頭部装着部20と制御部10は別体である構成としたが、構成はこれに限られず、種々変形可能である。例えば、頭部装着部20の内部に制御部10が配置されても良い。この変形例の頭部装着型表示装置100では、制御部10と頭部装着部20とが一体となって形成されているため、携帯性が向上する。
B2.変形例2:
上記実施形態では、ロックボタン25,27は、保持部21,23に配置されたが配置される場所については種々変形可能であり、また、形状についても種々変形可能である。例えば、ロックボタン25,27は、頭部装着部20ではなく、制御部10における操作部135に配置されても良い。また、例えば、ロックボタン25,27は、押し下げ式のボタンではなく、センサーで使用者の指の接触を検出する態様であっても良いし、スプリング等によって頭部装着部20における相対位置が固定されておらず、押し下げられると相対位置が変化して固定されるノック式のボタンであっても良い。
また、上記実施形態では、右ロックボタン25および左ロックボタン27のように2つのロックボタン25,27が配置されたが、ロックボタンの数については種々変形可能であり、1つであっても良いし、3つ以上であっても良い。また、上記実施形態では、右ロックボタン25または左ロックボタン27のいずれか1つを押し下げると、右側電磁石36および左側電磁石38の両方に電流が供給されて、電磁石36,38が磁石として機能する。しかし、ロックボタン25,27と電流が供給される電磁石36,38との関係は、これに限られず、種々変形可能である。例えば、複数配置されたロックボタン全てを押し下げたときのみ、電磁石36,38が磁石として機能しても良い。また、複数あるロックボタンおよび複数ある電磁石のうち、いずれかのロックボタンと電磁石とが対応付けられていても良い。具体的には、右ロックボタン25が押し下げられた場合には、左側電磁石38のみが磁石として機能し、左ロックボタン27が押し下げられた場合には、右側電磁石36のみが磁石として機能しても良い。
また、頭部装着型表示装置100における頭部装着部20または制御部10に、ロックボタン25,27とは異なり、イヤホンロックを行なわないキャンセルボタンを備える態様としても良い。例えば、図1におけるメニューキー17のいずれかにキャンセルボタンとしての機能を割り当てても良い。また、キャンセルボタンが配置される位置は、メニューキー17に限られず、種々変形可能である。なお、この変形例におけるキャンセルボタンとして機能するメニューキー17は、本発明における第2の操作部に相当する。
この変形例の頭部装着型表示装置100では、ロックボタン25,27の隣に、ロックボタン25,27よりも形状が小さい押し下げ式のキャンセルボタンが配置される。使用者がキャンセルボタンを押し下げると、ロックボタン25,27を押し下げているか否かに関わらず、イヤホンジャック32,34の電磁石36,38には電流が供給されずに、電磁石36,38が磁石として機能しない。この変形例の頭部装着型表示装置100では、使用者が頭部装着部20に接続されたイヤホン70または左イヤホン80を取り外したい場合に、頭部装着部20を掴んだ位置にロックボタン25,27が配置されていたとしても、キャンセルボタンを押し下げることで、容易に頭部装着部20からイヤホン70,80を取り外すことができる。
B3.変形例3:
上記実施形態では、頭部装着部20とイヤホン70,80とを接続する接続部として、頭部装着部20におけるイヤホンジャック32,34とイヤホン70,80におけるイヤホンプラグ72,82とが接続するとしたが、接続部の態様はこれに限られず、種々変形可能である。
図7は、変形例における頭部装着部20と右イヤホン70との接続部の詳細を示す説明図である。図7には、頭部装着部20に配置された装着部側接続部31と、右イヤホン70に配置されたイヤホン側接続部71とが示されている。なお、装着部側接続部31およびイヤホン側接続部71に接続される配線の図示は省略している。装着部側接続部31は、円盤状の形状であり、イヤホン側接続部71と接続する面に円盤状の永久磁石39を2つ有している。また、装着部側接続部31の内部には、電磁石36aが2箇所に配置されている。イヤホン側接続部71は、金属製の材質で円盤状の形状であり、装着部側接続部31と接続する面に永久磁石39と嵌合するための穴部79が2つ配置されている。この変形例の装着部側接続部31とイヤホン側接続部71とは、永久磁石39が穴部79と磁力によって吸着することで、頭部装着部20と右イヤホン70とが接続される。また、上記実施例と同じように、電流供給部168が電磁石36aに電流を供給することで、永久磁石39と穴部79との接続する力に加えて、電磁石36aによる磁力によって、装着部側接続部31とイヤホン側接続部71とを接続する力を強くすることができる。この変形例の頭部装着型表示装置100では、上記実施形態の頭部装着型表示装置100と同じように、使用者が頭部に装着された頭部装着型表示装置100を取り外すときに、イヤホン70,80が使用者の耳に引っかかって、装着部側接続部31とイヤホン側接続部71との接続が外れることを抑制することができる。
B4.変形例4:
上記実施形態では、イヤホンロックにおける接続する力の強弱(以降、「イヤホンロックの強弱」とも呼ぶ)は、ロックボタン25,27と検出基板65との接触圧力に基づいて変化するとしたが、イヤホンロックの強弱の変化方法についてはこれに限られず、種々変形可能である。例えば、上記実施形態におけるロックボタン25,27は、保持部21,23において使用者の頭部に装着された状態で眼前側と側頭部側とで2分割されており、眼前側のボタンが接続する力の強いロックボタンであり、側頭部側のボタンが力の弱いロックボタンである構成としても良い。この変形例の頭部装着型表示装置100では、使用者はロックボタン25,27に必要以上に力を加えなくても、押し下げる箇所を変えることでイヤホンロックの強弱を制御でき、使用者の操作性を向上させることができる。
また、制御部10または頭部装着部20に、ロックボタン25,27とは別にイヤホンロックの強弱を調整するスライド式のスイッチを形成しても良い。この変形例の頭部装着型表示装置100では、使用者の意思によってイヤホンロックの強弱の設定を変更でき、かつ、ロックボタン25,27の押し下げ箇所によらないで一定の力でイヤホンロックを行なうことができるため、使用者の操作性を向上させることができる。
B5.変形例5:
上記実施形態では、図5のステップS390において、右ロックボタン25および左ロックボタン27が押し下げられずに経過した時間が10秒未満の場合には、電磁石36,38は、電流が供給されて磁石として機能する。しかし、ロックボタン25,27が押し下げられたタイミングと電磁石36,38が磁石として機能するか否かの制御については、上記実施形態の態様に限られず、種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、制御判定の時間を10秒としているが、制御判定の時間については、これに限られず、5秒または15秒といった時間であっても良い。また、制御判定の時間が0秒、すなわち、ロックボタン25,27が押し下げられない場合には、即座に電磁石36,38に電流の供給を中止する制御であっても良い。また、操作部135が使用者に操作されることにより、制御判定の時間を自由に設定できる態様としても良いし、右ロックボタン25と左ロックボタン27とで、制御判定の時間が異なっていても良い。また、ロックボタン25,27が複数のボタンに分割されていて、ボタンごとに制御判定の時間が異なっていても良い。
B6.変形例6:
上記実施形態では、使用者の耳に装着される音声出力装置(耳装着型音声出力装置)として、使用者の耳の中にスピーカー部分を挿入して耳に引っかけるイヤホン(インナーイヤー型イヤホン)を用いて説明したが、耳装着型音声出力装置はこの態様に限られず、種々変形可能である。例えば、ヘッドホン、耳掛け型のイヤホン、ネックバンド型のイヤホンであっても良い。
本発明は、上記実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…制御部
11…決定キー
12…点灯部
13…表示切替キー
14…トラックパッド
15…輝度切替キー
16…方向キー
17…メニューキー(第2の操作部)
18…電源スイッチ
20…頭部装着部
21…右保持部
22…右表示駆動部
23…左保持部
24…左表示駆動部
25…右ロックボタン(第1の操作部)
26…右光学像表示部(画像光照射部)
27…左ロックボタン(第1の操作部)
28…左光学像表示部(画像光照射部)
31…装着部側接続部
32…右イヤホンジャック(装着部側接続部)
34…左イヤホンジャック(装着部側接続部)
36…右側電磁石(調整部)
37…挿入部
38…左側電磁石(調整部)
39…永久磁石
40…接続部
42…右コード
44…左コード
46…連結部材
48…本体コード
51…送信部
53…受信部
65…検出基板(調整部)
70…右イヤホン(耳装着型音声出力部)
71…イヤホン側接続部
72…右イヤホンプラグ(音声出力側接続部)
74…右イヤホンプラグの金属部
79…イヤホン側接続部の穴部
80…左イヤホン(耳装着型音声出力部)
82…左イヤホンプラグ(音声出力側接続部)
84…左イヤホンプラグの金属部
100…頭部装着型表示装置
110…入力情報取得部
120…記憶部
130…電源
135…操作部
140…CPU
160…画像処理部
165…検出制御部(調整部)
168…電流供給部(調整部)
170…音声処理部
180…インターフェイス
190…表示制御部
201…右バックライト制御部
202…左バックライト制御部
211…右LCD制御部
212…左LCD制御部
221…右バックライト
222…左バックライト
241…右LCD
242…左LCD
251…右投写光学系
252…左投写光学系
261…右導光板
262…左導光板
PCLK…クロック信号
VSync…垂直同期信号
HSync…水平同期信号
Data…画像データ
OA…外部機器
RE…使用者の右眼
LE…使用者の左眼
AP…保持部の先端部
EL…左光学像表示部の端部
ER…右光学像表示部の端部

Claims (10)

  1. 使用者の耳に装着されて音声を出力する耳装着型音声出力部が接続される頭部装着型表示装置であって、
    前記耳装着型音声出力部に配置された音声出力側接続部を着脱可能に接続する装着部側接続部と、画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、を有し、使用者の頭部に装着された状態において使用者に前記画像光を虚像として認識させる頭部装着部と、
    操作を受け付ける第1の操作部と、
    前記装着部側接続部に前記音声出力側接続部が接続する場合に、前記接続する力を強くする調整部と、を備え
    前記調整部は、前記第1の操作部が操作を受け付けると、前記接続する力を強くする、頭部装着型表示装置。
  2. 請求項1に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記第1の操作部は、前記頭部装着部に配置される、頭部装着型表示装置。
  3. 請求項2に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記頭部装着部は、使用者の頭部に装着された状態において、使用者の眼に向けて前記画像光を照射するために眼前に配置される画像光照射部と、前記画像光照射部の端部から延伸して使用者の頭部側面を挟むように形成されて接触する保持部と、を有し、
    前記第1の操作部は、前記保持部に配置される、頭部装着型表示装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記調整部は、電流が供給される電磁石と前記操作が受け付けられると前記電磁石に電流を供給する電流供給部とを有し、前記電磁石に電流を供給することによって前記音声出力側接続部に配置された金属部分を引き寄せて前記接続する力を強くする、頭部装着型表示装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記調整部は、電流が供給される電磁石と前記操作が受け付けられると前記電磁石に電流を供給する電流供給部とを有し、前記装着部側接続部に前記音声出力側接続部が接続されていない場合に、前記電磁石に電流を供給することによって前記音声出力側接続部に配置された金属部分を前記装着部側接続部に引き寄せる、頭部装着型表示装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記電流供給部は、前記操作を受け付けた時点から所定の時間が経過するまで前記電磁石に前記電流を供給する、頭部装着型表示装置。
  7. 請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、さらに、
    操作を受け付ける第2の操作部を備え、
    前記電流供給部は、前記第2の操作部が操作を受け付けている間、前記電磁石に電流を供給しない、頭部装着型表示装置。
  8. 請求項1から請求項7でのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    前記第1の操作部は、前記操作の圧力を検出し、
    前記調整部は、前記圧力に基づいて前記接続する力の強さを変化させる、頭部装着型表示装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の頭部装着型表示装置であって、
    複数の前記第1の操作部を備え、
    前記調整部は、複数の前記第1の操作部のうちの1つが操作を受け付けると、前記接続する力を強くする、頭部装着型表示装置。
  10. 使用者の耳に装着されて音声を出力する耳装着型音声出力部に配置された音声出力側接続部を着脱可能に接続する装着部側接続部と、画像を表す画像光を生成する画像光生成部と、を有し、使用者の頭部に装着された状態において使用者に前記画像光を虚像として認識させる頭部装着部を備える頭部装着型表示装置の制御方法であって、
    操作を受け付ける工程と、
    前記装着部側接続部に前記音声出力側接続部が接続する場合に、前記接続する力を強くする工程と、を備え
    前記接続する力を強くする工程は、前記操作を受け付ける工程によって操作を受け付けると、前記接続する力を強くする、制御方法。
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