JP6028448B2 - 熱処理装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載された熱処理装置は、ターンテーブル上において周方向に所定間隔をあけて配置された複数のチャックにワークが支持され、ターンテーブルを所定角度づつ回転させることにより、ワークの搬入、加熱、冷却及び搬出の各工程が順次行われるようになっている。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、ワークに酸化スケールが発生するのを抑制することができる熱処理装置を提供することを目的とする。
この場合、クランプ装置は、クランプピンをパレットに係合した状態で保持するための流体を不活性ガスとしたので、ケーシング内においてクランプ装置に不活性ガスを供給する配管が破損しても、ケーシング内を低酸素雰囲気に保持することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る熱処理装置の概略構成を示す斜視図である。また、図2は、その熱処理装置を示す要部拡大斜視図である。図1及び図2において、本実施形態の熱処理装置1は、転がり軸受の軌道輪を製造する際、SUJ2等の軸受鋼からなる鋼材から製造された環状ワーク(以下、単に「ワーク」ともいう)Wに対して焼入れ処理を行うものである。この熱処理装置1は、ターンテーブル2と、搬入部3と、加熱部4と、冷却部5と、乾燥部6とを備えている。
ワークWは、搬入用のロボット(図示省略)により搬入部3に搬入され、ターンテーブル2により乾燥部6まで搬送されて乾燥工程が終了した後、搬出用のロボット(図示省略)により乾燥部6から搬出される。
支持枠9aの外周には一対のブラケット9dが一体に固定されており、各ブラケット9dには後述するクランプピンが係脱する係合穴9eが形成されている。
規制ピン9cは、支持枠9aの内周面に対して周方向に等間隔をあけて配置されるとともに径方向内方に突出して固定されている。この規制ピン9cの突出端に、支持ピン9bで支持されたワークWの外周面が当接(点接触)することにより、当該ワークWが支持枠9aと略同軸上に配置された状態から径方向に移動するのを規制することができる。
クランプ装置10は、テーブル本体8の上面に固定されたクランプ本体10aと、このクランプ本体10a内において上下方向に往復動可能なピストン10bと、このピストン10bの上端に取り付けられたクランプピン10cとを有している。
以上の構成により、図4(b)に示すように、クランプ本体10aの上面にパレット9のブラケット9dを載置した状態で、クランプ本体10a内に窒素ガスを供給すると、窒素ガスのガス圧によってクランプピン10cが上方に突出してブラケット9dの係合穴9eに係合する。これにより、パレット9はテーブル本体8側に取り付けられた状態で保持される。
これにより、図6(b)に示すように、内金型32をワークWの内周に挿入した状態でワークWを外金型31内に挿入することにより、ワークWの内周面及び外周面を拘束することができる。さらに、ワークWを内金型32と幅拘束治具33との間で挟み込むことでワークWを幅方向に押圧して拘束することができる。
なお、外金型31及び内金型32には、冷却工程が終了してワークWを乾燥部6に搬送した後に、専用の噴射ノズル(図示省略)から不活性ガスとして例えば窒素ガスが吹き付けられるようになっている。これにより、両金型31,32に付着した冷却水を吹き飛ばして除去することができる。
また、図8に示すように、オイルパン7の上面には、前記前壁12aの下面に対向する位置に、前記仕切部材13の突出部13aと同様に形成された突出部7aが一体に固定されている。この突出部7aは、テーブル本体8の下面との間でラビリンスシールを構成している。突出部7a,13aの各上面には、緩衝材としてシリコン膜(図示省略)が塗布されている。
さらに、図1及び図8に示すように、ケーシング12の前壁12aの外面には、その幅方向全長に亘って、不活性ガスとして例えば窒素ガスを下方に向けて噴射する複数のガス噴射ノズル14が取り付けられている。これらの各ガス噴射ノズル14から噴射される窒素ガスによって、ケーシング12の前壁12aの下面とテーブル本体8の上面との間の隙間には窒素カーテン(不活性ガスのカーテン)が形成されている。
また、爪部材47は、径方向外側から径方向内側に向かうに従って上下方向(軸線P方向)の厚さが徐々に厚くなるように階段状の複数の段部47aが形成されている。図10に示すように、これら複数の段部47aのうち、最も径方向外側に形成された段部47aのチャック高さh1は例えば10mm、最も径方向内側に形成された段部47aのチャック高さh2は例えば5mmにそれぞれ設定されている。そして、径方向中間部に位置する複数の段部47aは、径方向外側から径方向内側に向かうに従って、チャック高さが徐々に小さくなうように形成されている。
これにより、図5(a)〜(c)に示すように、内径が異なる複数種類のワークWの各内周面に、前記複数の段部47aのうちのいずれかを係合させることにより、複数種類のワークWを把持することができる。
また、モータ45は、インバータ制御によりその駆動回転数を、例えば50〜500min−1の範囲で変更可能とされている。これにより、チャック41が前記複数種類のワークWを把持した状態で回転する際に、各ワークWが同一の周速度となるように、チャック41の回転速度を調整することができる。
また、図10に示すように、チャック41がワークWを把持した状態で上昇すると、カバー部材48は、パレット9との当接が解除されるとともに、前記付勢力により再びガイド部材49の下端に保持される。これにより、チャック41に把持されたワークWは、カバー部材48により全体が覆われた状態で保持される。
したがって、回転軸44とともにチャック41に把持されたワークWが回転する際に、内周面用噴射ノズル55がワークWとともに回転するのを規制することができる。これにより、内周面用噴射ノズル55から噴射されるエアは、回転するワークWの内周面全体に吹き付けることができる。
Claims (3)
- ワークを載置した状態で搬送するターンテーブルと、
前記ターンテーブルにより搬送されたワークを、当該ターンテーブルの上方で加熱する加熱部と、
前記ターンテーブルにより前記加熱部から搬送されたワークを、当該ターンテーブルの上方で冷却する冷却部と、を備えた熱処理装置であって、
前記ターンテーブルの上方において前記加熱部及び冷却部を覆うケーシングを備え、
前記ケーシングの下面と前記ターンテーブルの上面との間の隙間に不活性ガスのカーテンを形成するための複数のガス噴射ノズルを備えるとともに、前記ケーシングの内部は、低酸素雰囲気に保持されていることを特徴とする熱処理装置。 - 前記ターンテーブル上には、ワークを前記加熱部及び冷却部に搬送した各回転位置において、前記ケーシングの下面との間でラビリンスシールを構成する突出部が設けられている請求項1に記載の熱処理装置。
- 前記ターンテーブルは、テーブル本体と、ワークが載置されるパレットと、前記テーブル本体に固定されているとともに前記パレットが着脱可能に取り付けられるクランプ装置とを備え、
前記クランプ装置は、前記パレットに係脱可能なクランプピンを有し、前記クランプピンを不活性ガスのガス圧によって前記パレットに係合させた状態で保持する請求項1又は2に記載の熱処理装置。
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