JP6026292B2 - パレットとその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、フォークリフト等を用いて荷物を移送する際に使用されるパレットとその製造方法に関する。
従来、この種のパレットとして、例えば特許文献1に開示されているように、アルミニウム製の一対の堅枠(脚体部)と、一対の堅枠(脚体部)に架設固定された方形状の載荷板(台板部)とを備えたパレットがあった。堅枠(脚体部)は、断面が矩形で筒状の脚部と、脚部の上方に設けられ、脚部の上面との間で断面コの字状に形成された嵌合受け部とを有し、載荷板(台板部)の端部が嵌合受け部に差し込まれる。堅枠(脚体部)と載荷板(台板部)との固定方法として、ボルト等で結合する方法や、溶接等で結合する方法が例示されている。
また、特許文献2に開示されているように、パレット上面に配列される複数の載荷板(載荷枠)と、これらの端部同士を連結する一対の端部連結枠と、一対の端部連結枠の下端部を連結する連結板(連結枠)とを備えた荷役用金属パレットがあった。端部連結枠は、上端部と下端部に、内向きに開放された溝部が設けられて断面が略W字状であり、載荷板(載荷枠)の端部と連結板(連結枠)の端部が、上下の溝部にそれぞれ差し込まれる。載荷板(載荷枠)と端部連結枠との固定方法、及び連結板(連結枠)と端部連結枠との固定方法として、スポット溶接で結合する方法が例示されている。また、端部連結枠を補強するため所定の補強枠が付設されている。
実用新案登録第3038917号公報 実開昭63−158839号公報
特許文献1のパレットは、一対の堅枠(脚体部)の脚部同士が連結固定されていないので、構造的に強度が弱く、重い荷物を載置するのに適していない。また、組み立てる際、載荷板(台板部)と堅枠(脚体部)とを固定するボルト締め等の作業が非常に面倒であった。
特許文献2の荷役用金属パレットは、載荷板(載荷枠)と端部連結枠との固定に加え、連結板(連結枠)と端部連結枠との固定も行う必要があるので、スポット溶接という面倒な作業がさらに増えてしまう。特に、各構成部材がアルミニウム製の場合、アルミニウムは表面が酸化しやすいので、スポット溶接による接合が上手くいかない不具合が発生する恐れもある。また、この荷役用金属パレットは構成部材の種類が多いので、コストが高くなる傾向があり、部材管理の面でも煩雑さがあった。
本発明は、上記背景技術に鑑みて成されたものであり、構成部材の種類が少なく組み立てが容易であり、耐荷重性にも優れたパレットとその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、左右一対に設けられたアルミニウム押出形材の横長の堅枠と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の上端部に架設されたアルミニウム材押出形材の複数の載荷板と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の下端部に固定されたアルミニウム材押出形材の連結板とを備え、前記複数の載荷板が横方向に並んだ上面が載荷面となるパレットである。前記堅枠は、縦板部と、前記縦板部の上端から横向きに延設された上板部と、前記縦板部の下端から横向きに延設されて前記上板部と平行に対向する下板部と、前記縦板部の中央部から横向きに断面コの字状に延設され、コの字状の上面が前記上板部と平行に対向し、コの字状の下面が前記下板部と平行に対向した膨出部とを備え、前記上板部の内側面には、前記堅枠の長手方向に沿って複数の上側突片が同一線上に立設され、前記下板部の内側面にも、前記堅枠の長手方向に沿って複数の下側突片が同一線上に立設され、前記載荷板及び前記連結板はアルミニウム材押出形材の同じフレーム材が使用され、互いに平行な一対の平坦面と、前記平坦面を連結する複数の連結面とを有し、一方の前記平坦面の長手方向の端部に、前記上側突片又は前記下側突片が係合可能な係合孔が形成されている。組み立て状態で、前記載荷板は、長手方向の両端部表面が一対の前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間の上側受け部に各々接して、前記一対の平坦面が前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間に挟持され、前記堅枠の前記上側突片が前記係合孔に係合することによって前記載荷板が一対の前記堅枠に固定され、前記連結板は、長手方向の両端部表面が一対の前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間の下側受け部に各々接して、前記一対の平坦面が前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間に挟持され、前記堅枠の前記下側突片が前記係合孔に係合することによって前記連結板が一対の前記堅枠に固定されているパレットである。
前記堅枠の前記上側突片及び前記下側突片は、前記縦板部の方向に傾斜しており、組み立て状態で、前記載荷板の一端部が前記上側受け部に配置されて、前記係合孔に前記上側突片が入って反対側から突出し、前記上側突片の内側の側面が前記係合孔の周縁部に圧接状態で係合し、前記連結板の一端部が前記下側受け部に配置されて、前記係合孔に前記下側突片が入って反対側から突出し、前記下側突片の内側の側面が前記係合孔の周縁部に圧接状態で係合している
また、前記堅枠の前記膨出部の上下の角部に傾斜面が設けられ、前記上側受け部及び前記下側受け部の開口部が外側に向かって徐々に広くなっていることが好ましい。また、前記堅枠の前記上側突片は、前記上板部の先端から内側に入った位置に設けられ、組み立てた状態で、前記載荷板の前記係合孔が前記堅枠の前記上板部に覆われることが好ましい。また、前記フレーム材は、前記係合孔がない方の前記平坦面の表面に、その長手方向に延びる筋状の凹凸部が形成されていていることが好ましい。
またこの発明は、左右一対に設けられたアルミニウム押出形材の横長の堅枠と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の上端部に架設されたアルミニウム押出形材の複数の載荷板と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の下端部に固定されたアルミニウム押出形材の連結板とを備え、前記複数の載荷板が横方向に並んだ上面が載荷面となるパレットの製造方法において、前記堅枠は、長尺のアルミニウム押出形材により、縦板部と、前記縦板部の上端から横向きに延設された上板部と、前記縦板部の下端から横向きに延設されて前記上板部と対向する下板部と、前記縦板部の中央部から横向きに断面コの字状に延設されコの字状の上面が前記上板部と対向しコの字状の下面が前記下板部と対向する膨出部と、前記上板部の内側面に立設された筋状の上側突条と、前記下板部の内側面に立設された筋状の下側突条とを一体に形成し、前記上側突条の一部を除去する加工を行い、残った部分で複数の上側突片を形成し、前記下側突条の一部を除去する加工を行い、残った部分で複数の下側突片を形成し、前記載荷板及び前記連結板となる同じフレーム材を長尺のアルミニウム押出形材により形成し、互いに平行な一対の平坦面と、前記平坦面を連結する複数の連結面とを一体に設け、一方の前記平坦面の長手方向の端部を加工して、前記上側突片又は前記下側突片が係合可能な係合孔を形成し、前記載荷板の長手方向の両端部を一対の前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間の上側受け部に各々差し込み、前記一対の平坦面を前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間に挟持させ、前記堅枠の前記上側突片を前記係合孔に係合させることによって、前記載荷板を前記堅枠に固定するとともに、前記連結板の長手方向の両端部を一対の前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間の下側受け部に差し込み、前記一対の平坦面を前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間に挟持させ、前記堅枠の前記下側突片を前記係合孔に係合させることによって、前記連結板を前記堅枠に固定するパレットの製造方法である。
本発明のパレットとその製造方法は、構成部材の種類が2種類(堅枠、フレーム材)で非常に少ない。また、堅枠及びフレーム材は、いずれも長尺のアルミニウム押出形材に簡単な加工を行って製造できるシンプルな構造なので、アルミニウム製パレット全体の低コスト化と軽量化を図ることができる。
また、堅枠とフレーム材(載荷板、連結板)は、互いの上側突片及び下側突片と係合孔とが係合することによって強く固定され、優れた耐荷重性を得ることができる。また、組み立てが容易で、ボルト締めやスポット溶接等の面倒な作業も不要なので、組み立て工数を大幅に削減できる。
本発明のパレットの一実施形態を上方から見た斜視図(a)、下方から見た斜視図(b)である。 この実施形態の堅枠を示す正面図(a)、一端部を拡大した図(b)、左側面図(c)である。 この実施形態のフレーム材(載荷板、連結板)を示す左側面図(a)、平面図(b)、正面図(c)、A部詳細図(d)である。 この実施形態の堅枠とフレーム材(載荷板、連結板)との固定構造を説明する部分拡大断面図である。
以下、本発明のパレットの一実施形態について、図面に基づいて説明する。この実施形態のパレット10は、図1に示すように、左右一対に設けられた横長の堅枠12と、長手方向の両端部が一対の堅枠12の上端部に架設された6つの載荷板14と、長手方向の両端部が一対の堅枠12の下端部に固定された2つの連結板16とで構成されている。パレット10全体の外形は、例えば縦横が約1m、高さが約15cmで、6つの載荷板14が横方向に均等間隔で並んだ上面が載荷面であり、載荷板14と連結板16が対向する隙間が、荷物移送用のフォークリフトの爪の差し込み孔となる。
堅枠12は、長尺のアルミニウム押出形材を形成し、所定の追加工を施した枠体である。図2に示すよう、ほぼ平坦な板である縦板部18を有し、縦板部18の上端から横向きに上板部20が延設され、縦板部18の下端から横向きに下板部22が延設され、上板部20と下板部22とが略平行に対向している。縦板部18の中央部には、横向きに断面コの字状の膨出部24が延設され、コの字状の上面24aが上板部20と略平行に対向し、コの字状の下面24bが下板部22と略平行に対向している。膨出部24の上下の角部には、それぞれ上側傾斜面24cと下側傾斜面24dが設けられている。
上板部20の内側面には、押出成形によって筋状に連続する上側突条26が設けられ、その一部が後加工により除去され、残った部分で6組の上側突片28(28(1)〜28(6))と5つのダミー部30(30(1)〜30(5))とが交互に形成されている。上側突片28は、図2(c)に示すように、上板部20の先端部からやや内側に入った位置に設けられ、縦板部18の方向に傾斜して起立し、先端部が適度に丸くなっている。同様に、下板部22の内側面にも、押出成形によって筋状に連続する下側突条32が設けられ、その一部が後加工により除去され、残った部分で2組の下側突片34(34(1),34(2))と1つのダミー部36が交互に形成されている。下側突片34も、下板部22の先端部からやや内側に入った位置に立設され、縦板部18の方向に傾斜して起立し、先端部が適度に丸くなっている。
6組の上側突片28(1)〜28(6)は互いに同じ形状であり、5つのダミー部30(1)〜30(5)を挟んで均等間隔に配置されている。下側突片34(1)は、上側突片28(1)と同じ形状であり、かつ上下に対称の位置に設けられている。下側突片34(2)は、上側突片28(6)と同じ形状であり、かつ上下に対称の位置に設けられている。
載荷板14と連結板16は同じものであり(以下、フレーム材38と称す)、長尺のアルミニウム押出形材に追加工して形成された枠体である。フレーム材38は、図3に示すように、互いに平行な一対の平坦面40(1),40(2)を有し、平坦面40(1),40(2)が複数の連結面42で連結されている。一方の平坦面40(1)の長手方向の両端部には、堅枠12の上側突片28及び下側突片34が入って係合する長穴である係合孔44が後加工により形成されている。フレーム材38の場合、平坦面40(1)の内側領域の2箇所に連結面42が連結されているので、その連結面42がある部分は係合孔44が切られている。例えば、平坦面40(1)の内側領域に連結面42がない場合は、貫通孔44を連続させ1つにすることができる。
ここで、堅枠12とフレーム材38との嵌め合いに関連する部分の寸法について説明する。フレーム材38の高さ寸法は、堅枠12の上板部20と上面24aとが対向する間隔とほぼ等しく、下板部22と下面24bとが対向する間隔とほぼ等しい。フレーム材38の端面から係合孔44までの距離は、堅枠12の縦板部18の内側面から上側及び下側突片28,34までの距離とほぼ等しい。また、堅枠12の上側及び下側突片28,34の長さは、対応する係合孔44の長さとほぼ等しく、立設高さは、平坦面40(1)の板厚よりも高い。
次に、パレット10の組み立て方法について説明する。なお、組み立て方法の説明をする際、堅枠12の上板部20と縦板部18と膨出部18の上面24aとで囲まれた内側を上側受け部46と称し、同様に、堅枠12の下板部22と縦板部18と膨出部18の下面24bとで囲まれた内側を下側受け部48と称することとする。
個々の載荷板14の一端を堅枠12に固定する作業は、次のように行う。まず、載荷板14(フレーム材38)を係合孔44がある平坦面40(1)を上向きに配し、長手方向の一端部を上側受け部46に差し込む。上側受け部46の開口部は、膨出部24の傾斜面24cによって外側に向かって徐々に広くなっているので、載荷板14の端部がガイドされ、スムーズに差し込むことができる。
載荷板14を差し込む過程で、まず堅枠12の上側突片28が載荷板14に押されて上板部20が上向きに撓む。上板部20が撓む動作は、上側突片28が縦板部18の方向に傾斜して先端部も適度に丸くなっていることから、無理なく行われる。載荷板14をさらに深く差し込むと、係合孔44に上側突片28が入って反対側から突出し、上板部20の撓みが復帰する。そして、図4に示すように、上側突片28の内側の側面が係合孔44の周縁部に食い込むように圧接して係合し、それと同時に、載荷板14の端部が堅枠12の縦板部18に係止され、載荷板14と堅枠12が強固に連結される。
個々の連結板16の一端を縦枠12に固定する作業も同様である。まず、連結板16(フレーム材38)を係合孔44がある平坦面40(1)を下向きに配し、長手方向の一端部を下側受け部48に差し込む。下側受け部48の開口部は、膨出部24の傾斜面24dによって外側に向かって徐々に広くなっているので、連結板16の端部がガイドされ、スムーズに差し込むことができる。
連結板16を差し込む過程で、まず堅枠12の下側突片34が連結板16に押されて下板部22が下向きに撓む。下板部22が撓む動作は、下側突片34が縦板部18の方向に傾斜して先端部も適度に丸くなっていることから、無理なく行われる。連結板16をさらに深く差し込むと、係合孔44に下側突片34が入って反対側から突出し、下板部22の撓みが復帰する。そして、図4に示すように、下側突片34の内側の側面が係合孔44の周縁部に食い込むように圧接して係合し、それと同時に、連結板16の端部が堅枠12の縦板部18に係止され、連結板16と堅枠12が強固に連結される。
パレット10は、6つの載荷板14及び2つの連結板16を一対の堅枠12を取り付ける構造なので、上記の取り付け作業を載荷板14について実質12回行い、連結板16について実質4回行うと、図1の完成体の状態になる。取り付ける順番は、まず、一方の堅枠12に載荷板14及び連結板16の一端を全て取り付け、その後で、2つ目の堅枠12を載荷板14及び連結板の他端に取り付けるとよい。
ここで、堅枠12のダミー部30,36について説明する。ダミー部30,36は、図2を用いて説明したように、押出成形により設けた上側及び下側突条26,32の一部を除去する追加工を行い、残した部分であるが、パレット10においては全く機能していない。したがって、上記の追加工の中で全て除去しても構わない。しかし、この実施形態では、追加工の工数(除去する工数)を最小限に抑えるため、載荷板14及び連結板16を取り付けるときに邪魔にならない範囲で残している。なお、複数の載荷板14(又は複数の連結板16)を隙間なく並べる構造のパレットを製作する場合は、ダミー部30(又はダミー部36)は発生しない。
以上説明したように、パレット10は、一対の堅枠12と複数のフレーム材38(載荷板14、連結板16)とで構成され、構成部材の種類が2種類と非常に少ない。堅枠12及びフレーム材38は、いずれも長尺のアルミニウム押出形材に簡単な追加工を施して製造できるシンプルな構造なので、パレット10の低コスト化と軽量化を図ることができる。
堅枠12とフレーム材38(載荷板14、連結板16)は、互いの上側突片28及び下側突片34と係合孔44とが圧接して係合し、強く固定される。しかも、上側突片28及び下側突片34は、縦板部18の方向に傾斜して起立しているので、フレーム材38の係合孔44に係合した状態で、フレーム材38の引き抜き方向の力に対しては、上側突片28及び下側突片34が係合孔44に食い込むように嵌合して容易に抜けないものである。
その他、上側突片28及び下側突片34の長さが対向する係合孔44の長さとほぼ等しいので、載荷板14及び連結板16の幅方向の位置決めも簡単である。また、上側突片28及び下側突片34の形状により、上板部20及び下板部22が撓む動作がスムーズに行われるので、フレーム材38(載荷板14、連結板16)が差し込みやすい。したがって、パレット10として十分な強度を得ることができ、しかも、組み立てが容易でボルト締めやスポット溶接等の面倒な作業も不要なので、組み立て工数を大幅に削減できる。
また、堅枠12の上側突片28が上板部20の先端から内側に入った位置に設けられており、組み立てた状態で、載荷板14の係合孔44が上板部20で覆われる構造なので、パレット10の見栄えがよく、係合孔44内に土や小石等の異物の侵入するのを防止する効果も得られる。ただし、堅枠12の小型化や軽量化を重視する場合は、上板部20における上側突片20より端縁側の部分をなくしても構わない。下板部22と下側突片22についても同様である。
なお、本発明のパレットとその製造方法は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記のパレット10の場合、堅枠12の膨出部24に傾斜面24c,24dを設けることによって、載荷板14と連結板16の端部がガイドされ差し込みやすくなっているが、傾斜面24c,24dは必要に応じて省略することができる。傾斜面24c,24dを省略すると、上板部20と膨出部24の上面24aとが対向する面積、及び、下板部22と膨出部24の下面24bとが対向する面積が相対的に広くなるので、載荷板14及び連結板16と堅枠12との固定をより安定にすることができる。
また、上記パレット10の場合、連結板16の数が2つに決められているので、下側突条30の一部を除去する追加工を簡単化した結果、長いダミー部36が残っている。しかし、このダミー部36の部分にも追加工を行い、上側突片28(2)〜28(5)及びダミー部30(1)〜30(5)と上下対称になる構造にすることも可能である。そうすれば、連結板16の数を自由に変更することができるようになり、例えば、軽量化と低コスト化を重視したパレット10を製作する場合は連結板16の数を少なくし、耐荷重性を重視したパレット10を製作する場合は連結板16の数を多くすることによって、部材の種類を増やすことなく、様々な用途に合うパレット10を得ることができる。
さらに、堅枠とフレーム材(載荷板、連結板)の大きさは、荷物の大きさや用途に合わせて変更することができる。堅枠の上側突片及び下側突片の形状、及びこれに対応するフレーム材(載荷板、連結板)の係合孔の形状についても、互いに係合して強く結合可能なものであれば、他の形状に変更しても構わない。例えば、上側突片28及び下側突片34の形状を、上記実施形態のように傾斜した形状の他、係合孔44との係合強度が得られる形状であれば、断面が台形等の四角形や三角形にしても良い。
フレーム材は、載荷板として使用されときに荷物が置かれる側の面(例えば、図3のフレーム材38の平坦面40(2)の表面)に、押出成形によって長手方向に延びる筋状の凹凸部を形成してもよい。これにより、例えば、荷物を置いたときの滑り止めの効果や、意匠的な効果を得ることができる。
10 パレット
12 堅枠
14 載荷板
16 連結板
18 縦板部
20 上板部
22 下板部
24 膨出部
24a 上面
24b 下面
24c,24d 傾斜面
26 上側突条
28,28(1)〜28(6) 上側突片
30,30(1)〜30(5) ダミー部
32 下側突条
34,34(1),34(2) 下側突片
36 ダミー部
38 フレーム材(載荷板、連結板)
40(1),40(2) 平坦面
42 連結面
44 係合孔

Claims (5)

  1. 左右一対に設けられたアルミニウム押出形材の横長の堅枠と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の上端部に架設されたアルミニウム材押出形材の複数の載荷板と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の下端部に固定されたアルミニウム材押出形材の連結板とを備え、前記複数の載荷板が横方向に並んだ上面が載荷面となるパレットであって、
    前記堅枠は、縦板部と、前記縦板部の上端から横向きに延設された上板部と、前記縦板部の下端から横向きに延設されて前記上板部と平行に対向する下板部と、前記縦板部の中央部から横向きに断面コの字状に延設され、コの字状の上面が前記上板部と平行に対向し、コの字状の下面が前記下板部と平行に対向した膨出部とを備え、前記上板部の内側面には、前記堅枠の長手方向に沿って複数の上側突片が同一線上に立設され、前記下板部の内側面にも、前記堅枠の長手方向に沿って複数の下側突片が同一線上に立設され、
    前記載荷板及び前記連結板はアルミニウム材押出形材の同じフレーム材が使用され、互いに平行な一対の平坦面と、前記平坦面を連結する複数の連結面とを有し、一方の前記平坦面の長手方向の端部に、前記上側突片又は前記下側突片が係合可能な係合孔が形成され、
    組み立て状態で、前記載荷板は、長手方向の両端部表面が一対の前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間の上側受け部に各々接して、前記一対の平坦面が前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間に挟持され、前記堅枠の前記上側突片が前記係合孔に係合することによって前記載荷板が一対の前記堅枠に固定され、前記連結板は、長手方向の両端部表面が一対の前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間の下側受け部に各々接して、前記一対の平坦面が前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間に挟持され、前記堅枠の前記下側突片が前記係合孔に係合することによって前記連結板が一対の前記堅枠に固定されていることを特徴とするパレット。
  2. 前記堅枠の前記上側突片及び前記下側突片は、前記縦板部の方向に傾斜しており、
    組み立て状態で、前記載荷板の一端部が前記上側受け部に配置されて、前記係合孔に前記上側突片が入って反対側から突出し、前記上側突片の内側の側面が前記係合孔の周縁部に圧接状態で係合し、前記連結板の一端部が前記下側受け部に配置されて、前記係合孔に前記下側突片が入って反対側から突出し、前記下側突片の内側の側面が前記係合孔の周縁部に圧接状態で係合している請求項1記載のパレット。
  3. 前記堅枠の前記膨出部の上下の角部に傾斜面が設けられ、前記上側受け部及び前記下側受け部の開口部が外側に向かって徐々に広くなっている請求項1又は2記載のパレット。
  4. 前記堅枠の前記上側突片は、前記上板部の先端から内側に入った位置に設けられ、
    組み立てた状態で、前記載荷板の前記係合孔が前記堅枠の前記上板部に覆われる請求項1又は2記載のパレット。
  5. 左右一対に設けられたアルミニウム押出形材の横長の堅枠と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の上端部に架設されたアルミニウム押出形材の複数の載荷板と、長手方向の両端部が前記一対の堅枠の下端部に固定されたアルミニウム押出形材の連結板とを備え、前記複数の載荷板が横方向に並んだ上面が載荷面となるパレットの製造方法において、
    前記堅枠は、長尺のアルミニウム押出形材により、縦板部と、前記縦板部の上端から横向きに延設された上板部と、前記縦板部の下端から横向きに延設されて前記上板部と対向する下板部と、前記縦板部の中央部から横向きに断面コの字状に延設されコの字状の上面が前記上板部と対向しコの字状の下面が前記下板部と対向する膨出部と、前記上板部の内側面に立設された筋状の上側突条と、前記下板部の内側面に立設された筋状の下側突条とを一体に形成し、前記上側突条の一部を除去する加工を行い、残った部分で複数の上側突片を形成し、前記下側突条の一部を除去する加工を行い、残った部分で複数の下側突片を形成し、
    前記載荷板及び前記連結板となる同じフレーム材を長尺のアルミニウム押出形材により各々形成し、互いに平行な一対の平坦面と、前記平坦面を連結する複数の連結面とを一体に設け、一方の前記平坦面の長手方向の端部を加工して、前記上側突片又は前記下側突片が係合可能な係合孔を形成し、
    前記載荷板の長手方向の両端部を一対の前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間の上側受け部に各々差し込み、前記一対の平坦面を前記堅枠の前記上板部と前記膨出部の上面との間に挟持させ、前記堅枠の前記上側突片を前記係合孔に係合させることによって、前記載荷板を前記堅枠に固定するとともに、前記連結板の長手方向の両端部を一対の前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間の下側受け部に差し込み、前記一対の平坦面を前記堅枠の前記下板部と前記膨出部の下面との間に挟持させ、前記堅枠の前記下側突片を前記係合孔に係合させることによって、前記連結板を前記堅枠に固定することを特徴とするパレットの製造方法。
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