JPS5812737Y2

JPS5812737Y2 - パレツト

Info

Publication number: JPS5812737Y2
Application number: JP906778U
Authority: JP
Inventors: 宏河野; 勝則吉田; 茂樹向山
Original assignee: 日本軽金属株式会社
Priority date: 1978-01-28
Filing date: 1978-01-28
Publication date: 1983-03-11
Also published as: JPS54112272U

Description

【考案の詳細な説明】本考案はパレットに関し、特に詳述すれば、アルミニウ
ム合金からなるパレットに関する。

アルミ製パレットは、従来の木製パレットに較べて優れ
た利点を有する。

即ち、軽量であり、火災の危険も少なく、腐蝕もない。

さらに、洗浄、消毒用薬剤にも強く、このため、製薬、
食品、或いは、化粧品工業界の如き、衛生管理を特に要
する分野に広く利用されようとする傾向がある。

しかしながら、従来のアルミ製パレットは、市販アルミ
部品を適宜選択組合せてデツキボードおよび脚を構成さ
せていたに過ぎないことから、いくつかの不具合を生じ
ている。

第１の難点は、アルミ製パレットを構成するテ゛ツキボ
ードと脚との組付けが複雑であるため、工場組立が必要
であり、このことから、輸送、在庫に大きなスペースを
要することである。

このことは、又、使用者に、不使用時、分解保管を困難
にさせることから、使用者側にも大きなスペースを要求
させることになる。

第２の難点は、パレットを構成する部品の一部破損の際
の部品交換が容易でないことである。

これは、部品組付が煩雑になっていることに原因して、
使用者が簡単に補修できないためである。

さらなる難点は、洗浄、消毒の際、その複雑構造が、パ
レットの全域を均一に洗浄、消毒を困難にさせることで
ある。

従って、アルミ製パレットの特性の一つである耐水およ
び耐消毒薬特性を充分に活用するに至っていないそれ故に、本考案の目的は、簡単な構造で、充分な強度
を確保させ、さらに、前述した不具合を解消させたパレ
ットを提供することにある。

本考案によれは＼両側桁材とその間に配される中桁材を
有し、こ゛れ゛ら桁材に離間して固定されるエッヂおよ
びセンターボードを有するパレットに於いて、前記両側
および中桁材がナツトおよびスペーサを滑動収容する溝
を有し、前記エッヂボードを前記両側および中桁材にボ
ルト締めし、さらに、前記センターボードを、前記各ボ
ード間に配され且つ前記溝に収容されているスペーサに
設けたデツキボード押えにより、前記両側および中桁材
に固定させるようにしたことを特徴とする特許トが提供
される。

本考案の実施例を述べる。

パレット１は、デツキボードを構成する両側のエッヂボ
ード２、その間に離間して平行に配されるセンターボー
ド３、両側に配される両側桁材４および゛その間の中桁
材５とよりなる。

エッヂボード２は、第２図に示されるように、下基板６
から離間して四本の垂直片７，８，９．１０を設け、片
７，８を上壁１１で連結し、又、片９，１０を上壁１１
′で連結させる。

かくして、平行な中空部１２．１２’が形成され、片８
と片９間には、開口溝１３が形成される。

エッヂボード２の一端の片１０は、下基板６の側縁より
延在し且つ他端の片７は、下基板６の側縁内方に位置し
、上壁１１の側部が外方に延在し、側方開口溝１４を構
成する。

中央開口溝１３は、ボルト１５のヘッドの回転を可能に
する大きさとする。

センターボード３は、上基板１６から複数の垂下片１７
，１８．１９を一体に設け、その下端に水平な係止片２
０，２１．２２を設けた構成とする。

両側垂下片１７゜１９は、上基板１６の側端より内方に
位置し、係止片２０．２２と共に側方開口溝２３．２４
を形成させる。

第３図を参照する。

両側桁材４は、上下壁２５．２６および側壁２７により
中空部２８を形成させ、上下壁２５．２６には、夫々、
開口溝２９を形成させる。

開口溝２９の開口部は、溝２９の巾より小さくシ、溝２
９の内に収容されたものが、開口より出ないようにさせ
る。

一方の側壁２７からは、第３図でみて、上下方向に垂直
壁３０を延在させデツキボードの小口覆いとし、その端
部を水平方向に延在させてフランジ３１を形成させる。

フランジ３１と上下壁２５゜２６との間には、側方開口
溝３８が形成される。

中桁材５は、第３図からも理解されるように、両側桁材
４の垂直壁３０およびフランジ３１がない構成と同じで
ある。

又、開口溝２９は、中桁材５では、その中央部に位置す
るが、両側桁材４では、フランジ３１の先端より外方に
位置させる。

開口溝２９に摺動収納されるスペーサ３２は、該溝２９
内に入る脚３３と、鉄脚から延在し溝２９の開口を通っ
て上下壁２５．２６に着座する水平部３４と該水平部３
４の両端より延在する対の垂直壁３５とよりなる。

対の垂直壁３５により郭定される空間部にはチャンネル
型のデツキボード押え３６が収容される。

デツキボード押え３６は、スペーサ３２より長く作られ
、その両端は、スペーサ３２より外方に延在させる。

尚、スペーサ３２の水平部３４の厚みは、エッヂボード
２の下基板６およびセンターボード３の係止片２０，２
１．２２の厚みと同一にさせる。

又、テ゛ツキボード押え３６の上端は、スペーサ３２の
対向垂直壁３５の端部フランジ３７で押えられるように
する。

次に組立について述べる。

両側桁材４の間に中桁材５を、夫々、離間して平行に配
する。

エッヂボード２の両端を両側桁材４の溝３８内に収容す
るようにする。

次いで、土壁１１．１１’の孔３９からボルト１５を差
し込み下基板６の孔４０を介して、両側桁材４の溝２９
内に収容されたナツト４１へとボルト１５をねじ込む。

ナツト４１は、例えば゛、四角に成形し、溝２９内での
自転を防止させる。

土壁１１．１１’の孔３９は、ボルト締めのレンチが入
る大きさとする。

ボルトに代へて、勿論、スクリュー等の他の手段を用い
てもよい。

エッヂボード２と中桁材５とは、エッヂボード２の中間
空間から下基板６を介してボルト１５を中桁材５の溝２
９内のナツト４１へとねじ込むことで威される。

エッヂボード２を桁材４，５に固定した後、桁材４，５
の溝２９に、デツキボード押え３６を有するスペーサ３
２を、その端部開口より挿入し、エッヂボード２の下基
板６の端部にデツキボード押え３６のスペーサより外方
に延在している部分をのせる。

センターボード３をその両端が両側桁材４の溝３８に収
容されるように配置させ且つセンターボード３の一方の
側部の係止片２０が桁材４，５の溝２９に収容されてい
るテ゛ツキボード押え３６の下側にくるようにさせる。

順次、該作業を繰り返し、センターボード３を、スペー
サ３２およびデツキボード押え３６により、桁材４，５
に固定させる。

最終的に、他方のエッヂボード２をボルト１５とナツト
４１を用いて、前述したように、桁材４，５に固定させ
る。

スペーサ３２は、各ボード間の間隔をとる働きをする。

パレット１の下部は両側エッヂボードとその間に、例え
ば、１個のセンターボードを固定させる構成でよい。

以上から明らかなように、本考案の実施例では、両エッ
ヂボードを両側および中桁材にボルト締めし、強固に結
合させ、その間のセンターボードを両側および中桁材に
装着したテ゛ツキボード押えで両側および中桁材に固定
させているので、組立分解が容易であり、強度も充分に
確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図はパレットの平面図、第２図は第１図の矢視ＩＩ
−ＩＩよりみた断面図、第３図は第１図の矢視ＩＩＩ−
ＩＩＩよりみた断面図である。図中：１・・・・・・パレット、２・・・・・・エッチ
゛ボード、３・・・・・・センターボルド、４，５・・
・・・・桁材、１５・・・・・・ボルト、２９・・・・
・・溝、３２・・・・・・スペーサ、３６・・・・・・
デツキボード押え、４１・・・・・・ナツト。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

（１）両側桁材とその間に配される中桁材を有し、これ
ら桁材に離間して固定されるエッヂおよびセンターボー
ドを有するパレットに於いて、前記両側および中桁材が
ナツトおよびスペーサを滑動収容する溝を有し、前記エ
ッヂボードを前記両側および中桁材にボルト締めし、さ
らに、前記センターボードを、前記各ボード間に配され
且つ前記溝に収容されているスペーサに設けたテ゛ツキ
ボード押えにより、前記両側および中桁材に固定させる
ようにしたことを特徴とするパレット。
（２）前記デツキボード押えが前記スペーサより外方に
延在している部分を有し、該外方延在部分が前記エッヂ
およびセンターボードの側方開口溝内に収容されること
を特徴とする第（１）項記載のパレット。