以下、本発明を詳細に説明する。
本発明は、水又は有機溶媒と水との均一系又は不均一な混合系で、尿素の電解酸化反応を行うことにより、アゾジカルボンアミドを製造する方法であり、下記の反応式で表される。
前記電解酸化反応は、式(8)で表される化合物、式(9)で表される化合物、式(10)で表される化合物、ハロゲン化水素又はハロゲンからなる第一の化合物群より選択される1種又は2種以上の化合物を含む、水又は有機溶媒と水との均一系又は不均一な混合系で、2分子の尿素を四電子酸化電解することにより進行する。
(式中、Mは、Li、Na、K、Mg、Ca、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Zn、Snよりなる群から選択される1〜4価の金属を示す。Xはハロゲン、mは1〜4の整数を示す。)
(式中、Aは、N又はPを示す。R1、R2、R3、R4は、水素又は炭化水素基を示し、当該炭化水素基は、少なくとも1つの置換基を有していてもよい。また、R1、R2、R3、R4の少なくとも2つ以上が、他のヘテロ原子を介し、又は介することなく、互いに結合して、これらが結合するAを含む飽和又は不飽和の環を形成していてもよい。また、R1、R2、R3又はR4の少なくとも1つ以上が、Aに直接結合する代わりにヘテロ原子を介して結合し、環を形成してもよい。さらに、当該環上に1つ以上の置換基を有していてもよい。Xはハロゲンを示す。)
(式中、M’’は、Li、Na、K、Mg、Ca、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Zn、Sn等から選択される金属イオン、式(9)のカチオン部分又はHを示し、Xはハロゲンを示す。Y及びZは1〜4から選択される整数を示す。)
式(8)のXにおけるハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
式(8)で表される化合物としては、例えば、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化鉄、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化銅、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化錫、塩化銀、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化銅、臭化マグネシウム、臭化鉄、臭化マンガン、臭化亜鉛、臭化ニッケル、臭化錫、臭化銀、沃化リチウム、沃化ナトリウム、沃化カリウム、沃化カルシウム、沃化銅、沃化マグネシウム、沃化鉄、沃化マンガン、沃化亜鉛、沃化ニッケル、沃化錫、沃化銀等が挙げられる。
好ましくは、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化銅、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化亜鉛、臭化銅、沃化リチウム、沃化ナトリウム、沃化カリウム、沃化銅を挙げることができるが、特にこれらの化合物に限定されるものではない。
式(9)で表される化合物において、AがNである場合には、アゾニアの塩を示し、AがPである場合には、ホスホニウム塩を示す。
式(9)のXにおけるハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
式(9)で表される化合物がアゾニアの塩の場合、R1、R2、R3又はR4における炭化水素基としては、例えば、直鎖又は分岐のC1〜C6の飽和、又は不飽和の炭化水素基、C3〜C8の飽和、又は不飽和の環状炭化水素基、C6〜C18の芳香族炭化水素基等が挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フルオレニル基等が挙げられる。
好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、フェニル基である。しかしこれらに限定されるものではない。
また、当該炭化水素基上に有していてもよい置換基としては、例えば、アルキル基(C1〜C6のアルキル基)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基など)、ハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、アルキルチオ基等が挙げられる。
好ましくは、C1〜C6程度のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、ハロゲン基、ニトロ基である。しかしこれらに限定されるものではない。
また、式(9)におけるR1、R2、R3又はR4の少なくとも2つ以上が、他のヘテロ原子を介し、又は介することなく、互いに結合して、これらが結合するAを含み形成する飽和又は不飽和の環において、当該ヘテロ原子としては、例えば、O、N、S等があげられる。また、形成する環としては、5又は8員環、スピロ環が挙げられ、例えば、他のヘテロ原子を介して形成する環としては、ピラゾール環、イミダゾール環、ベンゾイミダゾール環、イミダゾリン環、ピリミジン環、オキサゾール環、チアゾール環、プリン環、トリアジン環、ピラジン環、フェノチアジン環、フェナジン環、モルフォリン環、ピペラジン環、イミダゾリン環、イソオキサゾリン環等が挙げられ、他のヘテロ原子を介することなく形成する環としては、アゼチジン環、ピロール環、ピロリジン環、ピペリジン環、ヘキサメチレンイミン環、ピリジン環、アゼピン環、キノリン環、インドール環、イソキノリン環、カルバゾール環等が挙げられる。
また、式(9)において、R1、R2、R3又はR4の少なくとも1つ以上が、Aに直接結合する代わりにヘテロ原子を介して結合し、環を形成してもよい。当該環としては、例えば、トリアゾール環、テトラゾール環、ピラゾリジン環等が挙げられる。
好ましくは、ピラゾール環、イミダゾール環、イミダゾリン環、トリアゾール環、ピラジン環、ピロール環、ピリジン環、キノリン環、ピロリジン環、ピペリジン環である。しかしこれらに限定されるものではない。
さらに、当該環上に有していてもよい置換基としては、例えば、アルキル基(C1〜C6のアルキル基)、芳香環基、複素環基、アルコキシ基、ニトロ基、アミノ基等が挙げられる。
好ましくは、C1〜C6程度のアルキル基、フェニル基、ナフチル基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、トリアルキルアミノ基である。しかしこれらに限定されるものではない。
式(9)で表されるアゾニアの塩としては、ハロゲン化アンモニウム塩、ハロゲン化第1級アンモニウム塩、ハロゲン化第2級アンモニウム塩、ハロゲン化第3級アンモニウム塩、ハロゲン化第4級アンモニウム塩、化合物中の窒素がカチオンとなったハロゲン塩が挙げられる。より具体的には、ハロゲン化アンモニウム、アルキルアンモニウムハライド、アリールアンモニウムハライド、ピラゾリウムハライド、イミダゾリウムハライド、ピリミジニウムハライド、オキサゾリウムハライド、チアゾリウムハライド、プリニウムハライド、トリアゾリウムハライド、テトラゾリウムハライド、トリアジニウムハライド、ピラジニウムハライド、フェノチアジニウムハライド、フェナジニウムハライド、モルフォリニウムハライド、ピペラジニウムハライド、ピラゾリジニウムハライド、イソオキサゾリニウムハライド、ピラジニウムハライド、ピペリジニウムハライド、ピロリジニウムハライド、ピリジニウムハライド、スピロ化合物ハロゲン塩等、少なくともNを含む複数のヘテロ原子が隣り合って、又は離れて存在する飽和、不飽和の複素環化合物及びその縮合環化合物塩等である。
ハロゲン化アンモニウムとしては、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、沃化アンモニウムを挙げることができる。
アルキルアンモニウムハライドとしては、例えば、塩化モノメチルアンモニウム、臭化モノメチルアンモニウム、沃化モノメチルアンモニウム、塩化ジメチルアンモニウム、臭化ジメチルアンモニウム、沃化ジメチルアンモニウム、塩化トリメチルアンモニウム、臭化トリメチルアンモニウム、沃化トリメチルアモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、沃化テトラメチルアンモニウム、塩化エチルアンモニウム、臭化エチルアンモニウム、沃化エチルアンモニウム、塩化ジエチルアンモニウム、臭化ジエチルアンモニウム、沃化ジエチルアンモニウム、塩化トリエチルアンモニウム、臭化トリエチルアンモニウム、沃化トリエチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、沃化テトラエチルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウムクロライド、トリエチルメチルアンモニウムブロマイド、トリエチルメチルアンモニウムイオダイド、ジメエチルジエチルアンモニウムクロリド、ジメエチルジエチルアンモニウムブロミド、ジメエチルジエチルアンモニウムイオダイド、シクロヘキシルトリメチルアンモニウムクロリド、シクロヘキシルトリメチルアンモニウムブロミド、シクロヘキシルトリメチルアンモニウムイオダイド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムクロライド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムブロマイド、N,N−ジエチル−N−メチル−N−(2−メトキシエチル)アンモニウムイオダイド等が挙げられる。
また、アリールアンモニウムハライドとしては、例えば、塩化フェニルトリメチルアンモニウム、塩化ジフェニルジメチルアンモニウム等の塩化アリールアンモニウム、臭化フェニルトリメチルアンモニウム、臭化ジフェニルジメチルアンモニウム等の臭化アリールアンモニウム、沃化フェニルトリメチルアンモニウム、沃化ジフェニルジメチルアンモニウム等の沃化アリールアンモニウム等が挙げられる。
また、ピラゾリウムハライドとしては、例えば、1−N−ジメチルピラゾリウムクロライド、1−N−ジエチルピラゾリウムクロライド、1−N−イソプロピル−1−メチルピラゾリウムクロライド、1−メチル−1−エチルピラゾリウムクロライド、1−N−ジメチルピラゾリウムブロマイド、1−N−ジエチルピラゾリウムブロマイド、1−N−イソプロピル−1−メチルピラゾリウムブロマイド、1−メチル−1−エチルピラゾリウムブロマイド、1−N−ジメチルピラゾリウムイオダイド、1−N−ジエチルピラゾリウムイオダイド、1−N−イソプロピル−1−メチルピラゾリウムイオダイド、1−メチル−1−エチルピラゾリウムイオダイド等を挙げることができる。
また、イミダゾリウムハライドとしては、例えば、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムブロミド、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムイオダイド、1,3−ジメチルイミダゾリウムクロリド、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムイオダイド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムブロミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオダイド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムブロミド、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムクロリド、1−メチル−3−n−オクチルイミダゾリウムブロミド、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムクロライド、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムブロマイド、1,2,3−トリメチルイミダゾリウムイオダイド、ベンゾイミダゾリウムクロリド、ベンゾイミダゾリウムブロミド、ベンゾイミダゾリウムイオダイド等が挙げられる。
また、ピリミジニウムハライドとしては、例えば、1−メチルピリミジニウムクロライド、1−メチルピリミジニウムブロマイド、1−メチルピリミジニウムイオダイド、1−エチルピリミジニウムクロライド、1−エチルピリミジニウムブロマイド、1−エチルピリミジニウムイオダイド、1−イソプロピルピリミジニウムクロライド、1−イソプロピルピリミジニウムブロミド、1−イソプロピルピリミジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、オキサゾリウムハライドとしては、例えば、N−メチルオキサゾリウムクロライド、N−メチルオキサゾリウムブロマイド、N−メチルオキサゾリウムイオダイド、N−エチルオキサゾリウムクロライド、N−エチルオキサゾリウムブロマイド、N−エチルオキサゾリウムイオダイド、N−イソプロピルオキサゾリウムクロライド、N−イソプロピルオキサゾリウムブロマイド、N−イソプロピルオキサゾリウムイオダイド等を挙げることができる。
また、チアゾリウムハライドとしては、例えば、N−メチルチアゾリウムクロライド、N−メチルチアゾリウムブロマイド、N−メチルチアゾリウムイオダイド、N−エチルチアゾリウムクロライド、N−エチルチアゾリウムブロマイド、N−エチルチアゾリウムイオダイド、N−イソプロピルチアゾリウムクロライド、N−イソプロピルチアゾリウムブロマイド、N−イソプロピルチアゾリウムイオダイド等を挙げることができる。
また、プリニウムハライドとしては、例えば、1,1−ジメチルプリニウムクロライド、1,1−ジメチルプリニウムブロマイド、1,1−ジメチルプリニウムイオダイド、1,1−ジエチルプリニウムクロライド、1,1−ジエチルプリニウムブロマイド、1,1−ジエチルプリニウムイオダイド、1−メチル−1−エチルプリニウムクロライド、1−メチル−1−エチルプリニウムブロマイド、1−メチル−1−エチルプリニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、トリアゾリウムハライドとしては、例えば、1,1−ジメチルトリアゾリウムクロライド、1,1−ジメチルトリアゾリウムブロマイド、1,1−ジメチルトリアゾリウムイオダイド、1,1−ジエチルトリアゾリウムクロライド、1,1−ジエチルトリアゾリウムブロマイド、1,1−ジエチルトリアゾリウムイオダイド、1−メチル−1−エチルトリアゾリウムクロライド、1−メチル−1−エチルトリアゾリウムブロミド、1−メチル−1−エチルトリアゾリウムイオダイド等を挙げることができる。
また、テトラゾリウムハライドとしては、例えば、1,1−ジメチルテトラゾリウムクロライド、1,1−ジメチルテトラゾリウムブロマイド、1,1−ジメチルテトラゾリウムイオダイド、1,1−ジエチルテトラゾリウムクロライド、1,1−ジエチルテトラゾリウムブロマイド、1,1−ジエチルテトラゾリウムイオダイド、1−メチル−1−エチルテトラゾリウムクロライド、1−メチル−1−エチルテトラゾリウムブロマイド、1−メチル−1−エチルテトラゾリウムイオダイド等を挙げることができる。
また、トリアジニウムハライドとしては、例えば、1−メチルトリアジニウムクロライド、1−メチルトリアジニウムブロマイド、1−メチルトリアジニウムイオダイド、1−エチルトリアジニウムクロライド、1−エチルトリアジニウムブロマイド、1−エチルトリアジニウムイオダイド、1−イソプロピルトリアジニウムクロライド、1−イソプロピルトリアジニウムブロマイド、1−イソプロピルトリアジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、ピラジニウムハライドとしては、例えば、1−メチルピラジニウムクロライド、1−メチルピラジニウムブロマイド、1−メチルピラジニウムイオダイド、1−エチルピラジニウムクロライド、1−エチルピラジニウムブロマイド、1−エチルピラジニウムイオダイド、1−イソプロピルピラジニウムクロライド、1−イソプロピルピラジニウムブロマイド、1−イソプロピルピラジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、フェノチアジニウムハライドとしては、例えば、10,10−ジメチルフェノチアジニウムクロライド、10,10−ジメチルフェノチアジニウムブロマイド、10,10−ジメチルフェノチアジニウムイオダイド、10,10−ジエチルフェノチアジニウムクロライド、10,10−ジエチルフェノチアジニウムブロマイド、10,10−ジエチルフェノチアジニウムイオダイド、10−メチル−10−エチルフェノチアジニウムクロライド、10−メチル−10−エチルフェノチアジニウムブロマイド、10−メチル−10−エチルフェノチアジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、フェナジニウムハライドとしては、例えば、5,5−ジメチルフェナジニウムクロライド、5,5−ジメチルフェナジニウムブロマイド、5,5−ジメチルフェナジニウムイオダイド、5,5−ジエチルフェナジニウムクロライド、5,5−ジエチルフェナジニウムブロマイド、5,5−ジエチルフェナジニウムイオダイド、5−メチル−5−エチルフェナジニウムクロライド、5−メチル−5−エチルフェナジニウムブロマイド、5−メチル−5−エチルフェナジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、モルフォリニウムハライドとしては、例えば、4,4−ジメチルモルフォリニウムクロライド、4,4−ジメチルモルフォリニウムブロマイド、4,4−ジメチルモルフォリニウムイオダイド、4,4−ジエチルモルフォリニウムクロライド、4,4−ジエチルモルフォリニウムブロマイド、4,4−ジエチルモルフォリニウムイオダイド、4−メチル−4−エチルモルフォリニウムクロライド、4−メチル−4−エチルモルフォリニウムブロマイド、4−メチル−4−エチルモルフォリニウムイオダイド等が挙げられる。
また、ピペラジニウムハライドとしては、例えば、1,1−ジメチルピペラジニウムクロライド、1,1−ジメチルピペラジニウムブロマイド、1,1−ジメチルピペラジニウムイオダイド、1,1−ジエチルピペラジニウムクロライド、1,1−ジエチルピペラジニウムブロマイド、1,1−ジエチルピペラジニウムイオダイド、1−メチル−1−エチルピペラジニウムクロライド、1−メチル−1−エチルピペラジニウムブロマイド、1−メチル−1−エチルピペラジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、ピラゾリジニウムハライドとしては、例えば、1,1−ジメチルピラゾリジニウムクロライド、1,1−ジメチルピラゾリジニウムブロマイド、1,1−ジメチルピラゾリジニウムイオダイド、1,1−ジエチルピラゾリジニウムクロライド、1,1−ジエチルピラゾリジニウムブロマイド、1,1−ジエチルピラゾリジニウムイオダイド、1,1−ジプロピルチルピラゾリジニウムクロライド、1,1−ジプロピルチルピラゾリジニウムブロマイド、1,1−ジプロピルチルピラゾリジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、イソオキサゾリニウムハライドとしては、例えば、2,2−ジメチルイソオキサゾリニウムクロライド、2,2−ジメチルイソオキサゾリニウムブロマイド、2,2−ジメチルイソオキサゾリニウムイオダイド、2,2−ジエチルイソオキサゾリニウムクロライド、2,2−ジエチルイソオキサゾリニウムブロマイド、2,2−ジエチルイソオキサゾリニウムイオダイド、2,2−ジプロピルイソオキサゾリニウムクロライド、2,2−ジプロピルイソオキサゾリニウムブロミド、2,2−ジプロピルイソオキサゾリニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、ピラジニウムハライドとしては、例えば、1−メチルピラジニウムクロライド、1−メチルピラジニウムブロマイド、1−メチルピラジニウムイオダイド、1−エチルピラジンクロライド、1−エチルピラジニウムブロマイド、1−エチルピラジニウムイオダイド、1−イソプロピルピラジニウムクロライド、1−イソプロピルピラジニウムブロマイド、1−イソプロピルピラジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、ピペリジニウムハライドとしては、例えば、1,1−ジメチルピペリジニウムクロライド、1,1−ジメチルピペリジニウムブロマイド、1,1−ジメチルピペリジニウムイオダイド、1,1−ジエチルピペリジニウムクロライド、1,1−ジエチルピペリジニウムブロミド、1,1−ジエチルピペリジニウムイオダイド、1,1−ジプロピルピペリジニウムクロライド、1,1−ジプロピルチルピペリジニウムブロミド、1,1−ジプロピルピペリジニウムイオダイド等を挙げることができる。
また、ピロリジニウムハライドとしては、例えば、1,1−ジメチルピロリジニウムクロライド、1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイド、1,1−ジメチルピロリジニウムイオダイド、1−メチル−1−エチルピロリジニウムクロリド、1−メチル−1−エチルピロリジニウムブロミド、1−メチル−1−エチルピロリジニウムイオダイド、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムブロミド、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムクロリド、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムクロライド、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムブロマイド、1−メチル−1−プロピルピロリジニウムイオダイド、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムクロリド、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムブロミド、1−ブチル−1−メチルピロリジニウムイオダイド、1−メチル−1−メトキシメチルピロリジニウムクロライド、1−メチル−1−メトキシメチルピロリジニウムブロミド、1−エチル−1−メトキシメチルピロリジニウムイオダイド等が挙げられる。
また、ピリジニウムハライドとしては、例えば、1−ブチル−4−メチルピリジニウムクロリド、1−ブチル−4−メチルピリジニウムブロミド、1−ブチル−4−メチルピリジニウムイオダイド、1−ブチル−3−メチルピリジニウムブロミド、1−ブチル−3−メチルピリジニウムクロリド、1−ブチル−3−メチルピリジニウムイオダイド、1−ブチルピリジニウムブロミド、1−ブチルピリジニウムクロリド、1−ブチルピリジニウムイオダイド、1−エチルピリジニウムブロミド、1−エチルピリジニウムクロリド、1−エチルピリジニウムイオダイド等が挙げられる。
スピロ化合物ハロゲン塩としては、例えば、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンクロライド、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンブロマイド、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンイオダイド等を挙げることができる。
これらの式(9)で表されるアゾニアの塩の中でも、塩化アンモニウム、臭化アンモニウム、沃化アンモニウム、塩化テトラメチルアンモニウム、臭化テトラメチルアンモニウム、沃化テトラメチルアンモニウム、トリエチルメチルアンモニウムクロライド、トリエチルメチルアンモニウムブロマイド、トリエチルメチルアンモニウムイオダイド、塩化フェニルトリメチルアンモニウム、臭化フェニルトリメチルアンモニウム、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムブロミド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムクロリド、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムイオダイド、1,1−ジメチルピロリジニウムクロライド、1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイド、1,1−ジメチルピロリジニウムイオダイド、1−ブチル−4−メチルピリジニウムクロリド、1−ブチル−4−メチルピリジニウムブロミド、1−ブチル−4−メチルピリジニウムイオダイド、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンクロライド、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンブロマイド、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンイオダイド等を好ましく挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(9)で表される化合物がホスホニウム塩の場合、R1、R2、R3又はR4における炭化水素基としては、例えば、直鎖又は分岐のC1〜C14の飽和、又は不飽和の炭化水素基、C3〜C14の飽和、又は不飽和の環状炭化水素基、C6〜C18の芳香族炭化水素基、等が挙げられる。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、n−デカ基、n−ヘキサデカ基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、フェニル基、ナフチル基等が挙げられる。
好ましくは、メチル基、エチル基、n−プロピル基、n−ブチル基、n−ヘキシル基、n−オクチル基、シクロヘプチル基、シクロヘキシル基、フェニル基である。しかしこれらに限定されるものではない。
また、当該炭化水素基上に有していてもよい置換基としては、例えば、アルキル基(C1〜C6のアルキル基)、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基など)、ハロゲン基、ニトロ基、アミノ基、アルキルチオ基等が挙げられる。
好ましくは、C1〜C6程度のアルキル基、メトキシ基、エトキシ基、メトキシエトキシ基、ハロゲン基、ニトロ基である。しかしこれらに限定されるものではない。
式(9)で表されるホスホニウム塩としては、例えば、テトラメチルホスホニウムクロライド、テトラメチルホスホニウムブロマイド、テトラメチルホスホニウムイオダイド、テトラエチルホスホニウムクロライド、テトラエチルホスホニウムブロマイド、テトラエチルホスホニウムイオダイド、テトラブチルホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムブロマイド、テトラブチルホスホニウムイオダイド、メチル―エチル―プロピル―ブチルホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド、テトラフェニルホスホニウムイオダイド等を挙げることができる。
好ましくは、テトラメチルホスホニウムクロライド、テトラエチルホスホニウムブロマイド、テトラブチルホスホニウムブロマイド、メチル、エチル、プロピル、ブチルホスホニウムクロライド、テトラフェニルホスホニウムブロマイド、テトラエチルホスホニウムビストリフルオロメタンスルホンイミド、テトラプロピルホスホニウムテトラフルオロボレート、テトラブチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
式(10)のXにおけるハロゲンとしては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
式(10)で表される化合物としては、例えば、次亜塩素酸、次亜塩素酸リチウム、亜塩素酸、亜塩素酸リチウム、塩素酸、塩素酸リチウム、過塩素酸、過塩素酸リチウム、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、亜塩素酸カリウム、塩素酸カリウム、過塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸カルシウム、塩素酸カルシウム、過塩素酸カルシウム、次亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸マグネシウム、塩素酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム、次亜臭素酸、次亜臭素酸リチウム、亜臭素酸、亜臭素酸リチウム、臭素酸、臭素酸リチウム、過臭素酸、過臭素酸リチウム、次亜臭素酸ナトリウム、亜臭素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウム、次亜臭素酸カリウム、亜臭素酸カリウム、臭素酸カリウム、過臭素酸カリウム、次亜臭素酸カルシウム、亜臭素酸カルシウム、臭素酸カルシウム、過臭素酸カルシウム、次亜臭素酸マグネシウム、次亜沃素酸、次亜沃素酸リチウム、亜沃素酸、亜沃素酸リチウム、沃素酸、沃素酸リチウム、過沃素酸、過沃素酸リチウム、次亜沃素酸ナトリウム、亜沃素酸ナトリウム、沃素酸ナトリウム、過沃素酸ナトリウム、次亜沃素酸カリウム、亜沃素酸カリウム、過沃素酸カリウム、次亜沃素酸カルシウム、亜沃素酸カルシウム、沃素酸カルシウム、過沃素酸カルシム、次亜沃素酸マグネシウム、亜沃素酸マグネシウム、沃素酸マグネシウム、過沃素酸マグネシウム等の次亜ハロゲン酸、亜ハロゲン酸、ハロゲン酸、過ハロゲン酸、及びこれらの塩を挙げることができる。
好ましくは、次亜塩素酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム、塩素酸カルシウム、次亜塩素酸マグネシウム、塩素酸マグネシウム、次亜臭素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、次亜臭素酸カリウム、臭素酸カリウム、次亜臭素酸カルシウム、臭素酸カルシウム、次亜臭素酸マグネシウム、臭素酸マグネシウム、次亜沃素酸ナトリウム、沃素酸ナトリウム、次亜沃素酸カリウム、沃素酸カリウム、次亜沃素酸カルシウム、沃素酸カルシウム、次亜沃素酸マグネシウム、沃素酸マグネシウム等を挙げることができるが、これ等の化合物に限定されるものではない。
また、上記ハロゲン化水素としては、例えば、塩化水素、臭化水素、沃化水素が挙げられる。
また、上記ハロゲンとしては、例えば、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
式(8)〜(10)で表される化合物、ハロゲン化水素及びハロゲンからなる群(第一の化合物群)から選択される1種又は2種以上の化合物を、尿素に対して0.001〜10モル当量用いて、電解を行う。好ましくは、0.01〜5モル等量である。
さらに、本発明の電解酸化反応は、第一の化合物群から選ばれる少なくとも1種の化合物に加え、前記で選択された化合物とは異なる、式(11)で表される化合物及びハロゲンからなる第二の化合物群より選ばれる少なくとも1種を併用して、電解を行うことが有効である。この場合、第二の化合物群より選ばれる少なくとも1種の化合物は、第一の化合物群から選ばれる化合物と同時に添加してもよく、別々に添加するか、時間を開けて添加してもよい。
(式中、M’は、Li、Na、K、Mg、Ca、Ti、Zr、Mn、Fe、Ni、Cu、Ag、Zn、Al、Si、Sn等の金属イオン、式(9)で表される化合物のカチオン部分又はHを示し、X’は、ハロゲンイオン、式(10)で表される化合物のアニオン部分、BF4アニオン、PF6アニオン、PO4アニオン、H2PO4アニオン、HPO4アニオン、PO3アニオン、HPO3アニオン、PO2アニオン、HSO4アニオン、SO4アニオン、SO3アニオン、HSO3アニオン、SO2アニオン、BO3アニオン、HBO3アニオン、H2BO3アニオン、アルミン酸アニオン、ケイ酸アニオン、チタン酸アニオン等の無機アニオンと、スルホン酸アニオン、スルフィン酸アニオン、スルフェン酸アニオン、ホスホン酸アニオン、ホスフィン酸アニオン、OCOR5アニオン、OCOR6CX’’3アニオン、トリフルオロメタンスルホン酸アニオン、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドアニオン、シュウ酸アニオン、マレイン酸アニオン、クエン酸アニオン、乳酸アニオン、グリコール酸アニオン、リンゴ酸アニオン、アジピン酸アニオン、安息香酸アニオン、テレフタル酸アニオン、マロン酸アニオン等の1価から多価の有機酸アニオンを示す(但し、X’がハロゲンイオン及び式(10)で表される化合物のアニオン部分の場合、M’はTi、Zr、Al、Siを除く。但し、ポリ塩化アルミニウムは除外されない。)。X’’はハロゲンを示し、R5はHか、直鎖又は分岐状のアルキル基、アリール基及びこれらに置換基を有する基を示し、R6はアルキレン基、アリーレン基及びこれらに置換基を有する基を示す。i及びjは1〜4の整数を示す。)
式(11)のX’におけるハロゲンイオンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。好ましくは、塩素、臭素、ヨウ素である。
式(11)のM’がHである場合、式(11)で表される化合物としては無機酸が挙げられ、具体的には、塩化水素酸、過塩素酸、亜塩素酸、次亜塩素酸、臭化水素酸、過臭素酸、亜臭素酸、次亜臭素酸、沃化水素酸、過ヨウ素酸、亜ヨウ素酸、次亜ヨウ素酸、硫酸、亜硫酸、硝酸、亜硝酸、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、ホウ酸、ケイ酸、アルミン酸、チタン酸等が挙げられる。
好ましくは、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、ホウ酸等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
X’がハロゲンイオンの場合、式(11)で表される化合物としては、ハロゲン化水素、金属ハロゲン化物および式(9)で表されるカチオン部分とのハロゲン塩等が挙げられる。
ハロゲン化水素としては、例えば、塩化水素、臭化水素、沃化水素等が挙げられる。
好ましくは、塩化水素、臭化水素を挙げることができるが、これら化合物に限定されるものではない。
金属ハロゲン化物としては、例えば、フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化鉄、フッ化チタン、フッ化アルミニウム、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化銅、塩化マグネシウム、塩化鉄、塩化アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、塩化亜鉛、塩化ニッケル、塩化錫、塩化銀、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化銅、臭化マグネシウム、臭化鉄、臭化マンガン、臭化アルミニウム、臭化亜鉛、臭化ニッケル、臭化錫、臭化銀、沃化リチウム、沃化ナトリウム、沃化カリウム、沃化カルシウム、沃化銅、沃化マグネシウム、沃化鉄、沃化マンガン、沃化アルミニウム、沃化亜鉛、沃化ニッケル、沃化錫、沃化銀等が挙げられる。
好ましくは、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化亜鉛、塩化鉄、塩化銅、塩化水素、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化カルシウム、臭化マグネシウム、臭化亜鉛、臭化銅、臭化水素、沃化リチウム、沃化ナトリウム、沃化カリウム、沃化銅、沃化水素を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
X’が式(10)で表される化合物のアニオン部分の場合、式(11)で表される化合物としては、ハロゲン酸化物が挙げられる。
ハロゲン酸化物としては、例えば、次亜塩素酸、次亜塩素酸アンモニウム、次亜塩素酸リチウム、亜塩素酸、亜塩素酸アンモニウム、亜塩素酸リチウム、塩素酸、塩素酸アンモニウム、塩素酸リチウム、過塩素酸、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸リチウム、次亜塩素酸ナトリウム、亜塩素酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、過塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、亜塩素酸カリウム、塩素酸カリウム、過塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム、亜塩素酸カルシウム、塩素酸カルシウム、過塩素酸カルシウム、次亜塩素酸マグネシウム、亜塩素酸マグネシウム、塩素酸マグネシウム、過塩素酸マグネシウム、次亜臭素酸、次亜臭素酸アンモニウム、次亜臭素酸リチウム、亜臭素酸、亜臭素酸アンモニウム、亜臭素酸リチウム、臭素酸リチウム、過臭素酸、過臭素酸アンモニウム、過臭素酸リチウム、次亜臭素酸ナトリウム、亜臭素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、過臭素酸ナトリウム、次亜臭素酸カリウム、亜臭素酸カリウム、臭素酸カリウム、過臭素酸カリウム、次亜臭素酸カルシウム、亜臭素酸カルシウム、臭素酸カルシウム、過臭素酸カルシウム、次亜臭素酸マグネシウム、次亜沃素酸、次亜沃素酸アンモニウム、次亜沃素酸リチウム、亜ヨウ素酸、亜ヨウ素酸アンモニウム、亜沃素酸リチウム、ヨウ素酸、ヨウ素酸アンモニウム、沃素酸リチウム、過ヨウ素酸、過沃素酸リチウム、次亜沃素酸ナトリウム、亜沃素酸ナトリウム、沃素酸ナトリウム、過沃素酸ナトリウム、次亜沃素酸カリウム、亜沃素酸カリウム、過沃素酸カリウム、次亜沃素酸カルシウム、亜沃素酸カルシウム、沃素酸カルシウム、過沃素酸カルシム、次亜沃素酸マグネシウム、亜沃素酸マグネシウム、沃素酸マグネシウム、過沃素酸マグネシウム等が挙げられる。
好ましくは、次亜塩素酸ナトリウム、塩素酸ナトリウム、次亜塩素酸カリウム、塩素酸カリウム、次亜塩素酸カルシウム、塩素酸カルシウム、次亜塩素酸マグネシウム、塩素酸マグネシウム、次亜臭素酸ナトリウム、臭素酸ナトリウム、次亜臭素酸カリウム、臭素酸カリウム、次亜臭素酸カルシウム、臭素酸カルシウム、次亜臭素酸マグネシウム、臭素酸マグネシウム、次亜沃素酸ナトリウム、沃素酸ナトリウム、次亜沃素酸カリウム、沃素酸カリウム、次亜沃素酸カルシウム、沃素酸カルシウム、次亜沃素酸マグネシウム、沃素酸マグネシウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
X’がBF4アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、テトラフルオロホウ酸塩、テトラフルオロホウ酸アゾニア塩、テトラフルオロホウ酸ホスホニウム塩等が挙げられる。
テトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、テトラフルオロホウ酸リチウム、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、テトラフルオロホウ酸カルシウム、テトラフルオロホウ酸マグネシウム、テトラフルオロホウ酸アルミニウム、テトラフルオロホウ酸ニッケル、テトラフルオロホウ酸銀、テトラフルオロホウ酸亜鉛、テトラフルオロホウ酸鉄等が挙げられる。
テトラフルオロホウ酸アゾニア塩の具体例としては、テトラフルオロホウ酸アンモニウム、テトラフルオロホウ酸第1級アンモニウム塩、テトラフルオロホウ酸第2級アンモニウム塩、テトラフルオロホウ酸第3級アンモニウム塩、テトラフルオロホウ酸第4級アンモニウム塩である。
テトラフルオロホウ酸アンモニウム塩としては、例えば、モノメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、ジメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、トリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、テトラメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、エチルアンモニウムテトラフルオロボレート、ジエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、トリエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、トリエチルメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、シクロヘキシルトリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート等が挙げられる。
また、アリールアンモニウムテトラフルオロホウ酸塩の具体例としては、例えば、フェニルトリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、ジフェニルジメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、フェニルトリメチルアンモニウムテトラフルオロボレート等が挙げられる。
また、ピラゾリウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1−N−ジメチルピラゾリウムテトラフルオロボレート、1−N−ジエチルピラゾリウムテトラフルオロボレート、1−N−イソプロピル−1−メチルピラゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルピラゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシエチルピラゾリウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、イミダゾリウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−3−n−オクチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート等が挙げられる。
また、ピリミジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1−メチルピリミジニウムテトラフルオロボレート、1−エチルピリミジニウムテトラフルオロボレート、1−プロピルピリミジニウムテトラフルオロボレート、1−イソプロピルピリミジニウムテトラフルオロボレート、1−メトキシエチルピリミジニウムテトラフルオロボレート、1−ベンジルピリミジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、オキサゾリウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、N−メチルオキサゾリウムテトラフルオロボレート、N−エチルオキサゾリウムテトラフルオロボレート、N−イソプロピルオキサゾリウムテトラフルオロボレート、N−ベンジルオキサゾリウムテトラフルオロボレート、N−メトキシエチルオキサゾリウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、チアゾリウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、N−メチルチアゾリウムテトラフルオロボレート、N−エチルチアゾリウムテトラフルオロボレート、N−イソプロピルチアゾリウムテトラフルオロボレート、N−ベンジルチアゾリウムテトラフルオロボレート、N−メトキシエチルチアゾリウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、プリニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルプリニウムテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルプリニウムテトラフルオロボレート、1,1−プロピルプリニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルプリニウムテトラフルオロボレート、1−メトキシエチル−1−メチルプリニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、トリアゾリウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルトリアゾリウムテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルトリアゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルトリアゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシエチルトリアゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−プロピルトリアゾリウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、テトラゾリウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルテトラゾリウムテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルテトラゾリウムテトラフルオロボレート、1,1−プロピルテトラゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルテトラゾリウムテトラフルオロボレート、1−メトキシエチル−1−エチルテトラゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−プロピルテトラゾリウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、トリアジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1−メチルトリアジニウムテトラフルオロボレート、1−エチルトリアジニウムテトラフルオロボレート、1−イソプロピルトリアジニウムテトラフルオロボレート、1−ベンジルトリアジニウムテトラフルオロボレート、1−ブチルトリアジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、ピラジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1−メチルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−エチルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−プロピルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−イソプロピルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−メトキシエチルピラジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、フェノチアジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、10,10−ジメチルフェノチアジニウムテトラフルオロボレート、10,10−ジエチルフェノチアジニウムテトラフルオロボレート、10−メチル−10−エチルフェノチアジニウムテトラフルオロボレート、10−メトキシエチル−10−エチルフェノチアジニウムテトラフルオロボレート、10−メトキシエチル−10−メチルフェノチアジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、フェナジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、5,5−ジメチルフェナジニウムテトラフルオロボレート、5,5−ジエチルフェナジニウムテトラフルオロボレート、5−メチル−5−エチルフェナジニウムテトラフルオロボレート、5−メトキシエチル−5−エチルフェナジニウムテトラフルオロボレート、5−メチル−5−プロピルフェナジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、モルフォリニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、4,4−ジメチルモルフォリニウムテトラフルオロボレート、4,4−ジエチルモルフォリニウムテトラフルオロボレート、4−メチル−4−エチルモルフォリニウムテトラフルオロボレート、4−エチル−4−プロピルモルフォリニウムテトラフルオロボレート、4−メトキシエチル−4−エチルモルフォリニウムテトラフルオロボレート等が挙げられる。
また、ピペラジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピペラジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルピペラジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシエチルピペラジニウムテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルピペラジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、ピラゾリジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピラゾリジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルピラゾリジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシエチルピラゾリジニウムテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルピラゾリジニウムテトラフルオロボレート、1,1−ジプロピルチルピラゾリジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、イソオキサゾリニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、2,2−ジメチルイソオキサゾリニウムテトラフルオロボレート、2,2−ジエチルイソオキサゾリニウムテトラフルオロボレート、2,2−ジプロピルイソオキサゾリニウムテトラフルオロボレート、2−メチル−2−プロピルイソオキサゾリニウムテトラフルオロボレート、2−メチル−2−エチルイソオキサゾリニウムテトラフルオロボレート、2−エチル−2−メトキシエチルイソオキサゾリニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、ピラジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1−メチルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−エチルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−イソプロピルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−ベンジルピラジニウムテトラフルオロボレート、1−メトキシエチルピラジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、ピペリジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピペリジニウムテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルピペリジニウムテトラフルオロボレート、1,1−ジプロピルピペリジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルピペリジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシエチルピペリジニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、ピロリジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、1-ブチル-1-メチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、1-メチル-1-プロピルピロリジニウムテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、1−エチル−1−メトキシメチルピロリジニウムテトラフルオロボレート、1−メトキシエトキシメチル−1−メチルピロジニウムテトラフルオロボレート等が挙げられる。
また、ピリジニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、1−ブチル−4−メチルピリジニウムテトラフルオロボレート、1−ブチル−3−メチルピリジニウムテトラフルオロボレート、1−ブチルピリジニウムテトラフルオロボレート、1−エチルピリジニウムテトラフルオロボレート、3−フルオロピリジニウムテトラフルオロボレート、2−フルオロ−N−メチルピリジニウムテトラフルオロボレート、1−メチルピリジニウムテトラフルオロボレート等が挙げられる。
スピロ化合物テトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンテトラフルオロボレート、5−アゾニアスピロ[5.5]ウンデカノンテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
また、ホスホニウムテトラフルオロホウ酸塩としては、例えば、テトラメチルホスホニウムテトラフルオロボレート、テトラエチルホスホニウムテトラフルオロボレート、テトラプロピルホスホニウムテトラフルオロボレート、テトラブチルホスホニウムテトラフルオロボレート、ジメチル、ジエチルホスホニウムテトラフルオロボレート、ジメチル、ジブチルホスホニウムテトラフルオロボレート、メチル、エチル、プロピル、ブチルホスホニウムテトラフルオロボレート、テトラフェニルホスホニウムテトラフルオロボレート、ジメチル、ジフェニルホスホニウムテトラフルオロボレート、ジプロピル、ジフェニルホスホニウムテトラフルオロボレート等を挙げることができる。
これらX’がBF4アニオンである式(11)で表される化合物の中でも、テトラフルオロホウ酸リチウム、テトラフルオロホウ酸ナトリウム、テトラフルオロホウ酸カリウム、テトラフルオロホウ酸カルシム、テトラフルオロホウ酸マグネシウム、テトラフルオロホウ酸銀、テトラメチルアンモニウムテトラフルオロボレート、テトラエチルアンモニウムテトラフルオロボレート、1−N−ジメチルピラゾールテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルピラゾールテトラフルオロボレート、1,3−ジメチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムテトラフルオロボレート、1−メチルピリミジンテトラフルオロボレート、1−メトキシエチルピリミジンテトラフルオロボレート、N−メチルオキサゾールテトラフルオロボレート、N−エチルオキサゾールテトラフルオロボレート、N−メチルチアゾールテトラフルオロボレート、N−エチルチアゾールテトラフルオロボレート、1,1−ジメチルプリンテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルプリンテトラフルオロボレート、1,1−ジメチルトリアゾールテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルトリアゾールテトラフルオロボレート、1,1−ジメチルテトラゾールテトラフルオロボレート、1,1−ジエチルテトラゾールテトラフルオロボレート、1−メチルトリアジンテトラフルオロボレート、1−エチルトリアジンテトラフルオロボレート、1−メチルピラジンテトラフルオロボレート、1−エチルピラジンテトラフルオロボレート、10,10−ジメチルフェノチアジンテトラフルオロボレート、10−メチル−10−エチルフェノチアジンテトラフルオロボレート、5,5−ジメチルフェナジンテトラフルオロボレート、5,5−ジエチルフェナジンテトラフルオロボレート、4,4−ジメチルモルフォリンテトラフルオロボレート、4−メチル−4−エチルモルフォリンテトラフルオロボレート、1,1−ジメチルピペラジンテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシエチルピペラジンテトラフルオロボレート、1,1−ジメチルピラゾリジンテトラフルオロボレート、1−メチル−1−エチルピラゾリジンテトラフルオロボレート、2,2−ジメチルイソオキサゾリンテトラフルオロボレート、2,2−ジエチルイソオキサゾリンテトラフルオロボレート、1−メチルピラジンテトラフルオロボレート、1−エチルピラジンテトラフルオロボレート、1,1−ジメチルピペリジンテトラフルオロボレート、1−メチル−1−メトキシエチルピペリジンテトラフルオロボレート、1−ブチル−4−メチルピリジニウムテトラフルオロボレート、2−フルオロ−N−メチルピリジニウムテトラフルオロボレート、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンテトラフルオロボレート等を好ましいテトラフルオロホウ酸塩、テトラフルオロホウ酸アゾニア塩、テトラフルオロホウ酸ホスホニウム塩として挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
X’がPF6アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、ヘキサフルオロリン酸塩、ヘキサフルオロリン酸アゾニア塩等が挙げられる。
ヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、ヘキサフルオロリン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸ナトリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム、ヘキサフルオロリン酸マグネシウム、ヘキサフルオロリン酸カルシウム、ヘキサフルオロリン酸ニッケル、ヘキサフルオロリン酸銅、ヘキサフルオロリン酸銀、ヘキサフルオロリン酸鉄、ヘキサフルオロリン酸亜鉛、ヘキサフルオロリン酸アルミニウム等が挙げられる。
好ましくは、ヘキサフルオロリン酸リチウム、ヘキサフルオロリン酸ナトリウム、ヘキサフルオロリン酸カリウム、ヘキサフルオロリン酸カルシウム、ヘキサフルオロリン酸ニッケル、ヘキサフルオロリン酸銀を挙げることができるが、これ等の化合物に限定されるものではない。
ヘキサフルオロリン酸アゾニア塩としては、例えば、ヘキサフルオロリン酸アンモニウム、ヘキサフルオロリン酸第1アモニウム塩、ヘキサフルオロリン酸第2級アンモニウム塩、ヘキサフルオロリン酸第3級アンモニウム塩、ヘキサフルオロリン酸第4級アンモニウム塩である。
ヘキサフルオロリン酸アンモニウム塩としては、例えば、モノメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、ジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、トリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、エチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、ジエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、トリエチルメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、シクロヘキシルトリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。
また、アリールアンモニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、フェニルトリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、ジフェニルジメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、フェニルトリメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。
また、ピラゾリウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1−N−ジメチルピラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−N−ジエチルピラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−N−イソプロピル−1−メチルピラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルピラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−メトキシエチルピラゾリウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、イミダゾリウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1−ブチル−2,3−ジメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−ブチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,3−ジメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,2−ジメチル−3−プロピルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−ヘキシル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−3−n−オクチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。
また、ピリミジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1−メチルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−プロピルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−イソプロピルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メトキシエチルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ベンジルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、オキサゾリウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、N−メチルオキサゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−エチルオキサゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−イソプロピルオキサゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−ベンジルオキサゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−メトキシエチルオキサゾリウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、チアゾリウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、N−メチルチアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−エチルチアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−イソプロピルチアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−ベンジルチアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−メトキシエチルチアゾリウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、プリニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルプリニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルプリニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−プロピルプリニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルプリニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メトキシエチル−1−メチルプリニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、トリアゾリウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−メトキシエチルトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−プロピルトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、テトラゾリウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−プロピルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メトキシエチル−1−エチルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−プロピルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、トリアジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1−メチルトリアジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルトリアジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−イソプロピルトリアジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ベンジルトリアジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ブチルトリアジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、ピラジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1−メチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−プロピルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−イソプロピルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メトキシエチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、フェノチアジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、10,10−ジメチルフェノチアジニウムヘキサフルオロホスフェート、10,10−ジエチルフェノチアジニウムヘキサフルオロホスフェート、10−メチル−10−エチルフェノチアジニウムヘキサフルオロホスフェート、10−メトキシエチル−10−エチルフェノチアジニウムヘキサフルオロホスフェート、10−メトキシエチル−10−メチルフェノチアジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、フェナジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、5,5−ジメチルフェナジニウムヘキサフルオロホスフェート、5,5−ジエチルフェナジニウムヘキサフルオロホスフェート、5−メチル−5−エチルフェナジニウムヘキサフルオロホスフェート、5−メトキシエチル−5−エチルフェナジニウムヘキサフルオロホスフェート、5−メチル−5−プロピルフェナジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、モルフォリニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、4,4−ジメチルモルフォリニウムヘキサフルオロホスフェート、4,4−ジエチルモルフォリニウムヘキサフルオロホスフェート、4−メチル−4−エチルモルフォリニウムヘキサフルオロホスフェート、4−エチル−4−プロピルモルフォリニウムヘキサフルオロホスフェート、4−メトキシエチル−4−エチルモルフォリニウムヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。
また、ピペラジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピペラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルピペラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−メトキシエチルピペラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルピペラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルピペラジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、ピラゾリジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピラゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルピラゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−メトキシエチルピラゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルピラゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジプロピルピラゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、イソオキサゾリニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、2,2−ジメチルイソオキサゾリニウムヘキサフルオロホスフェート、2,2−ジエチルイソオキサゾリニウムヘキサフルオロホスフェート、2,2−ジプロピルイソオキサゾリニウムテトラフルオロボレート、2−メチル−2−プロピルイソオキサゾリニウムヘキサフルオロホスフェート、2−メチル−2−エチルイソオキサゾリニウムヘキサフルオロホスフェート、2−エチル−2−メトキシエチルイソオキサゾリニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、ピラジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1−メチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−イソプロピルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ベンジルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メトキシエチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、ピペリジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピペリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルピペリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジプロピルピペリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルピペリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−メトキシエチルピペリジニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、ピロリジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1,1−ジメチルピロリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルピロリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1-ブチル-1-メチルピロリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1-メチル-1-プロピルピロリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−メトキシメチルピロリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチル−1−メトキシメチルピロリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メトキシエトキシメチル−1−メチルピロジニウムヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。
また、ピリジニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、1−ブチル−4−メチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ブチル−3−メチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ブチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、3−フルオロピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、2−フルオロ−N−メチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート等が挙げられる。
スピロ化合物ヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンヘキサフルオロホスフェート、5−アゾニアスピロ[5.5]ウンデカノンヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
また、ホスホニウムヘキサフルオロリン酸塩としては、例えば、テトラメチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラエチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラプロピルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラブチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジメチル、ジエチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジメチル、ジブチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、メチル、エチル、プロピル、ブチルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラフェニルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジメチル、ジフェニルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート、ジプロピル、ジフェニルホスホニウムヘキサフルオロホスフェート等を挙げることができる。
これらX’がPF6アニオンである式(11)で表される化合物の中でも、テトラメチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、テトラエチルアンモニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,3−ジメチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチル−3−メチルイミダゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルピリミジニウムヘキサフルオロホスフェート、N−メチルオキサゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−エチルオキサゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−メチルチアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、N−エチルチアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジメチルプリニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルプリニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジメチルトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−メトキシエチルトリアゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジメチルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルテトラゾリウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチルトリアジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルトリアジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−エチルピラジニウムヘキサフルオロホスフェート、10,10−ジメチルフェノチアジニウムヘキサフルオロホスフェート、10−メトキシエチル−10−メチルフェノチアジニウムヘキサフルオロホスフェート、5,5−ジメチルフェナジニウムヘキサフルオロホスフェート、5−メチル−5−エチルフェナジニウムヘキサフルオロホスフェート、4,4−ジメチルモルフォリニウムヘキサフルオロホスフェート、4−メチル−4−エチルモルフォリニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジメチルピペラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルピペラジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジメチルピラゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−メチル−1−エチルピラゾリジニウムヘキサフルオロホスフェート、2,2−ジメチルイソオキサゾリニウムヘキサフルオロホスフェート、2−メチル−2−エチルイソオキサゾリニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジメチルピペリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1,1−ジエチルピペリジニウムヘキサフルオロホスフェート、1−ブチル−4−メチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、2−フルオロ−N−メチルピリジニウムヘキサフルオロホスフェート、5−アゾニアスピロ[4.4]ノナンヘキサフルオロホスフェート等を好ましいヘキサフルオロリン酸塩、ヘキサフルオロリン酸アゾニア塩として挙げることができるが、特にこれら化合物に限定されるものではない。
X’がPO4アニオン、H2PO4アニオン、HPO4アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、リン酸、リン酸塩、リン酸1水素塩、リン酸2水素塩等が挙げられる。
リン酸塩、リン酸1水素塩、リン酸2水素塩としては、例えば、リン酸アンモニウム、リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸マンガン、リン酸鉄、リン酸ニッケル、リン酸銅、リン酸銀、リン酸亜鉛、リン酸アルミニウム、リン酸1水素アンモニウム、リン酸1水素リチウム、リン酸1水素ナトリウム、リン酸1水素カリウム、リン酸1水素マグネシウム、リン酸1水素カルシウム、リン酸1水素マンガン、リン酸1水素鉄、リン酸1水素ニッケル、リン酸1水素銅、リン酸1水素銀、リン酸1水素亜鉛、リン酸1水素アルミニウム、リン酸2水素アンモニウム、リン酸2水素リチウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸2水素マグネシウム、リン酸2水素カルシウム、リン酸2水素マンガン、リン酸2水素鉄、リン酸2水素ニッケル、リン酸2水素銅、リン酸2水素銀、リン酸2水素亜鉛、リン酸2水素アルミニウム等が挙げられる。
好ましくは、リン酸アンモニウム、リン酸リチウム、リン酸ナトリウム、リン酸カリウム、リン酸鉄、リン酸ニッケル、リン酸銅、リン酸銀、リン酸亜鉛、リン酸1水素リチウム、リン酸1水素ナトリウム、リン酸1水素カリウム、リン酸1水素鉄、リン酸1水素ニッケル、リン酸1水素銅、リン酸1水素銀、リン酸1水素亜鉛、リン酸2水素リチウム、リン酸2水素ナトリウム、リン酸2水素カリウム、リン酸2水素鉄、リン酸2水素ニッケル、リン酸2水素銅、リン酸2水素銀、リン酸2水素亜鉛等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
さらに、式(9)及び(11)の具体的化合物の記載において、リン酸アンモニウム、リン酸一水素アンモニウム、リン酸二水素アンモニウム、上に列記した各アゾニア塩例及びホスホニウム塩例のアニオン部分をリン酸塩、リン酸一水素塩、リン酸二水素塩と書き換えた化合物を示すものを挙げることができる。
X’がPO3アニオン、HPO3アニオンの場合、上記リン酸塩類の化合物を亜リン酸、亜リン酸一水素と書き換えた化合物を示すものを挙げることができる。また式(9)及び(11)の具体的化合物の記載において、亜リン酸アンモニウム、亜リン酸一水素アンモニウムおよび上に列記した各アゾニア塩及びホスホニウム塩のアニオン部分を亜リン酸塩、亜リン酸一水素塩と書き換えた化合物を挙げることができる。
X’がHSO4アニオン、SO4アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、硫酸、硫酸塩、硫酸1水素塩等が挙げられる。
硫酸塩、硫酸1水素塩としては、例えば、硫酸、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸マンガン、硫酸鉄、硫酸ニッケル、硫酸銀、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウム、硫酸チタニウム、硫酸1水素リチウム、硫酸1水素ナトリウム、硫酸1水素カリウム、硫酸1水素マンガン、硫酸1水素鉄、硫酸1水素ニッケル、硫酸1水素銀、硫酸1水素亜鉛、硫酸1水素アルミニウム等が挙げられる。
好ましくは、硫酸、硫酸リチウム、硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸鉄、硫酸銀、硫酸アルミニウム、硫酸チタニウム、硫酸1水素リチウム、硫酸1水素ナトリウム、硫酸1水素カリウム、硫酸1水素鉄、硫酸1水素銀、硫酸1水素アルミニウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
さらに、式(9)及び(11)の具体的化合物の記載において、硫酸アンモニウム、硫酸一水素アンモニウム及び上に列記したアゾニア塩及びホスホニウム塩のアニオン部分を硫酸塩、硫酸一水素又は硫酸一水素塩と書き換えた化合物を示すものを挙げることができる。
X’がSO3アニオン、HSO3アニオン、SO2アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、亜硫酸、亜硫酸塩、亜硫酸1水素塩、次亜硫酸、次亜硫酸塩等が挙げられる。
亜硫酸塩、亜硫酸1水素塩、次亜硫酸、次亜硫酸塩の具体例としては、例えば、亜硫酸、亜硫酸リチウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸マンガン、亜硫酸鉄、亜硫酸ニッケル、亜硫酸銀、亜硫酸亜鉛、亜硫酸アルミニウム、亜硫酸チタニウム、亜硫酸1水素リチウム、亜硫酸1水素ナトリウム、亜硫酸1水素カリウム、亜硫酸1水素マンガン、亜硫酸1水素鉄、亜硫酸1水素ニッケル、亜硫酸1水素銀、亜硫酸1水素亜鉛、亜硫酸1水素アルミニウム、次亜硫酸、次亜硫酸リチウム、次亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸カリウム、次亜硫酸マンガン、次亜硫酸鉄、次亜硫酸ニッケル、次亜硫酸銀、次亜硫酸亜鉛、次亜硫酸アルミニウム、次亜硫酸チタニウム等が挙げられる。
好ましくは、亜硫酸、亜硫酸リチウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸鉄、亜硫酸銀、亜硫酸アルミニウム、亜硫酸チタニウム、亜硫酸1水素リチウム、亜硫酸1水素ナトリウム、亜硫酸1水素カリウム、亜硫酸1水素鉄、亜硫酸1水素銀、亜硫酸1水素アルミニウム、次亜硫酸、次亜硫酸リチウム、次亜硫酸ナトリウム、次亜硫酸カリウム、次亜硫酸ニッケル、次亜硫酸銀、次亜硫酸亜鉛等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
さらに、式(9)及び(11)の記載において、亜硫酸アンモニウム、亜硫酸一水素アンモニウム、次亜硫酸アンモニウム及び上に列記したアゾニア塩及びホスホニウム塩のアニオン部分を亜硫酸塩、亜硫酸1水素塩、次亜硫酸塩と書き換えた化合物を示すものを挙げることができる。
X’がBO3アニオン、HBO3アニオン、H2BO3アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、ホウ酸、ホウ酸塩、ホウ酸1水素塩、ホウ酸2水素塩等が挙げられる。
ホウ酸塩、ホウ酸1水素塩、ホウ酸2水素塩としては、例えば、ホウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸マグネシウム、ホウ酸カルシウム、ホウ酸マンガン、ホウ酸鉄、ホウ酸ニッケル、ホウ酸銅、ホウ酸銀、ホウ酸亜鉛、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸錫、ホウ酸1水素リチウム、ホウ酸1水素ナトリウム、ホウ酸1水素カリウム、ホウ酸1水素マグネシウム、ホウ酸1水素カルシウム、ホウ酸1水素マンガン、ホウ酸1水素鉄、ホウ酸1水素ニッケル、ホウ酸1水素銅、ホウ酸1水素銀、ホウ酸1水素亜鉛、ホウ酸1水素アルミニウム、ホウ酸1水素錫、ホウ酸2水素リチウム、ホウ酸2水素ナトリウム、ホウ酸2水素カリウム、ホウ酸2水素マグネシウム、ホウ酸2水素カルシム、ホウ酸2水素マンガン、ホウ酸2水素鉄、ホウ酸2水素ニッケル、ホウ酸2水素銅、ホウ酸2水素銀、ホウ酸2水素亜鉛、ホウ酸2水素アルミニウム、ホウ酸2水素錫等が挙げられる。
好ましくは、ホウ酸、ホウ酸リチウム、ホウ酸ナトリウム、ホウ酸カリウム、ホウ酸ニッケル、ホウ酸銀、ホウ酸アルミニウム、ホウ酸1水素リチウム、ホウ酸1水素ナトリウム、ホウ酸1水素カリウム、ホウ酸1水素ニッケル、ホウ酸1水素銀、ホウ酸1水素アルミニウム、ホウ酸2水素リチウム、ホウ酸2水素ナトリウム、ホウ酸2水素カリウム、ホウ酸2水素ニッケル、ホウ酸2水素銀、ホウ酸2水素アルミニウムを挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
X’がBO3アニオン、HBO3アニオン、H2BO3アニオンの場合、ホウ酸アンモンニム、ホウ酸一水素アンモニウム、ホウ酸二水素アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩を挙げることができる。
X’がスルホン酸アニオン、スルフィン酸アニオン、スルフェン酸アニオンの場合、アルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸塩、アリールスルホン酸、アリールスルホン酸塩、アルキルスルフィン酸、アルキルスルフィン酸塩、アリールスルフィン酸、アリールスルフィン酸塩、アリールスルフェン酸、アリールスルフェン酸塩等が挙げられる。当該アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のC1〜C6の直鎖又は分岐状のアルキル基が挙げられる。また、アリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、カルバゾール基等が挙げられる。また、当該アルキル基やアリール基上に置換基を有していてもよく、当該有していてもよい置換基としては、例えば、メチル基、エチル基等のアルキル基、及びビニル基、プロペニル基等のアラルキル基及びメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、アミノ基、アルキルアミノ基、フェニル基、フェノキシ基及びアセトキシ基、プロピオネート基等のカルボネート基等が挙げられる。置換基を有する基としては、例えば、ベンジル基、ジフェニルメチル基等が挙げられる。
X’がスルホン酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、アルキルスルホン酸、アルキルスルホン酸塩、アリールスルホン酸、アリールスルホン酸塩等が挙げられる。
アルキルスルホン酸としては、例えば、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、プロパンスルホン酸、イソプロパンスルホン酸、ブタンスルホン酸、イソブタンスルホン酸、t−ブタンスルホン酸等が挙げられる。
好ましくは、メタンスルホン酸、ブタンスルホン酸を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
アルキルスルホン酸塩としては、例えば、メタンスルホン酸リチウム、メタンスルホン酸ナトリウム、メタンスルホン酸カリウム、メタンスルホン酸マグネシウム、メタンスルホン酸鉄、メタンスルホン酸ニッケル、メタンスルホン酸銀、メタンスルホン酸亜鉛、メタンスルホン酸アルミニウム、メタンスルホン酸錫、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸ナトリウム、トリフルオロメタンスルホン酸カリウム、トリフルオロメタンスルホン酸マグネシウム、トリフルオロメタンスルホン酸鉄、トリフルオロメタンスルホン酸ニッケル、トリフルオロメタンスルホン酸銀、トリフルオロメタンスルホン酸亜鉛、トリフルオロメタンスルホン酸アルミニウム、トリフルオロメタンスルホン酸錫、トリクロロメタンスルホン酸リチウム、トリクロロメタンスルホン酸ナトリウム、トリクロロメタンスルホン酸カリウム、トリクロロメタンスルホン酸マグネシウム、トリクロロメタンスルホン酸鉄、トリクロロメタンスルホン酸ニッケル、トリクロロメタンスルホン酸銀、トリクロロメタンスルホン酸亜鉛、トリクロロメタンスルホン酸アルミニウム、トリクロロメタンスルホン酸錫、トリブロモメタンスルホン酸リチウム、トリブロモメタンスルホン酸ナトリウム、トリブロモメタンスルホン酸カリウム、トリブロモメタンスルホン酸マグネシウム、トリブロモメタンスルホン酸鉄、トリブロモメタンスルホン酸ニッケル、トリブロモメタンスルホン酸銀、トリブロモメタンスルホン酸亜鉛、トリブロモメタンスルホン酸アルミニウム、トリブロモメタンスルホン酸錫、エタンスルホン酸リチウム、エタンスルホン酸ナトリウム、エタンスルホン酸カリウム、エタンスルホン酸マグネシウム、エタンスルホン酸カルシウム、エタンスルホン酸ニッケル、エタンスルホン酸亜鉛等が挙げられる。
好ましくは、メタンスルホン酸リチウム、メタンスルホン酸ナトリウム、トリフルオロメタンスルホン酸リチウム、トリフルオロメタンスルホン酸ナトリウム、エタンスルホン酸リチウム、エタンスルホン酸カリウム等を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
アリールスルホン酸としては、例えば、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、p−ニトロベンゼンスルホン酸、p−メトキシベンゼンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸、ビフェニルスルホン酸、キシレンスルホン酸等が挙げられる。
好ましくは、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、ビフェニルスルホン酸等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
アリールスルホン酸塩としては、例えば、ベンゼンスルホン酸リチウム、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸カリウム、ベンゼンスルホン酸マグネシウム、ベンゼンスルホン酸カルシウム、ベンゼンスルホン酸鉄、ベンゼンスルホン酸ニッケル、ベンゼンスルホン酸銀、ベンゼンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸リチウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、p−トルエンスルホン酸カリウム、p−トルエンスルホン酸マグネシウム、p−トルエンスルホン酸カルシウム、p−トルエンスルホン酸マグネシウム、p−トルエンスルホン酸ニッケル、p−トルエンスルホン酸銀、p−トルエンスルホン酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸アルミニウム、ナフタレンスルホン酸リチウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸カリウム、ナフタレンスルホン酸銀等が挙げられる。
好ましくは、ベンゼンスルホン酸ナトリウム、ベンゼンスルホン酸カリウム、p−トルエンスルホン酸ナトリウム、p−トルエンスルホン酸カリウム、ナフタレンスルホン酸ナトリウム、ナフタレンスルホン酸カリウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
さらに、式(11)で表されるX’がスルホン酸アニオンの場合、スルホン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がスルフィンアニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、アルキルスルフィン酸、アルキルスルフィン酸塩、アリールスルフィン酸、アリールスルフィン酸塩等が挙げられる。
アルキルスルフィン酸としては、例えば、メタンスルフィン酸、エタンスルフィン酸、プロパンスルフィン酸、イソプロパンスルフィン酸、ブタンスルフィン酸等が挙げられる。
アルキルスルフィン酸塩としては、例えば、メタンスルフィン酸リチウム、メタンスルフィン酸ナトリウム、メタンスルフィン酸カリウム、メタンスルフィン酸マグネシウム、メタンスルフィン酸鉄、メタンスルフィン酸ニッケル、メタンスルフィン酸銀、メタンスルフィン酸亜鉛、メタンスルフィン酸アルミニウム、メタンスルフィン酸錫、エタンスルフィン酸リチウム、エタンスルフィン酸ナトリウム、エタンスルフィン酸カリウム、エタンスルフィン酸マグネシウム、エタンスルフィン酸カルシウム、エタンスルフィン酸ニッケル、エタンスルフィン酸亜鉛等が挙げられる。
アリールスルフィン酸としては、例えば、ベンゼンスルフィン酸、p−トルエンスルフィン酸等が挙げられる。
アリールスルフィン酸塩としては、例えば、ベンゼンスルフィン酸リチウム、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウム、ベンゼンスルフィン酸マグネシウム、ベンゼンスルフィン酸カルシウム、ベンゼンスルフィン酸鉄、ベンゼンスルフィン酸ニッケル、ベンゼンスルフィン酸銀、ベンゼンスルフィン酸亜鉛、ベンゼンスルフィン酸アルミニウム、ベンゼンスルフィン酸錫、p−トルエンスルフィン酸リチウム、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフィン酸カリウム、p−トルエンスルフィン酸マグネシウム、p−トルエンスルフィン酸カルシウム、p−トルエンスルフィン酸亜鉛、p−トルエンスルフィン酸アルミニウム、p−トルエンスルフィン酸錫、ナフタレンスルフィン酸リチウム、ナフタレンスルフィン酸ナトリウム、ナフタレンスルフィン酸カリウム、ナフタレンスルフィン酸銀、ナフタレンスルフィン酸マグネシウム、ナフタレンスルフィン酸カルシウム、ナフタレンスルフィン酸鉄、ナフタレンスルフィン酸ニッケル、ナフタレンスルフィン酸亜鉛、ナフタレンスルフィン酸アルミニウム、ナフタレンスルフィン酸錫等が挙げられる。
好ましくは、メタンスルフィン酸、ベンゼンスルフィン酸、メタンスルフィン酸ナトリウム、メタンスルフィン酸カリウム、メタンスルフィン酸リチウム、ベンゼンスルフィン酸ナトリウム、ベンゼンスルフィン酸カリウム、ベンゼンスルフィン酸銀、ベンゼンスルフィン酸亜鉛、p−トルエンスルフィン酸リチウム、p−トルエンスルフィン酸ナトリウム、p−トルエンスルフィン酸カリウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)で表されるX’がスルフィン酸アニオンの場合、スルフィン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がスルフェンアニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、アリールスルフェン酸、アリールスルフェン酸塩等が挙げられる。
アリールスルフェン酸としては、例えば、ベンゼンスルフェン酸、p−トルエンスルフェン酸等が挙げられる。
アリールスルフェン酸塩としては、例えば、ベンゼンスルフェン酸リチウム、ベンゼンスルフェン酸ナトリウム、ベンゼンスルフェン酸カリウム、ベンゼンスルフェン酸マグネシウム、ベンゼンスルフェン酸カルシウム、ベンゼンスルフェン酸亜鉛、ベンゼンスルフェン酸鉄、ベンゼンスルフェン酸ニッケル、ベンゼンスルフェン酸銀、ベンゼンスルフェン酸アルミニウム、ベンゼンスルフェン錫、p−トルエンスルフェン酸リチウム、p−トルエンスルフェン酸ナトリウム、p−トルエンスルフェン酸カリウム、p−トルエンスルフェン酸マグネシウム、p−トルエンスルフェン酸カルシウム、p−トルエンスルフェン酸鉄、p−トルエンスルフェン酸ニッケル、p−トルエンスルフェン酸銀、p−トルエンスルフェン酸亜鉛、ベンゼンスルフェン酸アルミニウム、ベンゼンスルフェン酸錫、ナフタレンスルフェン酸リチウム、ナフタレンスルフェン酸ナトリウム、ナフタレンスルフェン酸カリウム、ナフタレンスルフェン酸銀、ナフタレンスルフェン酸亜鉛等が挙げられる。
好ましくは、ベンゼンスルフェン酸、p−トルエンスルフェン酸、ベンゼンスルフェン酸リチウム、ベンゼンスルフェン酸ナトリウム、ベンゼンスルフェン酸カリウム、p−トルエンスルフェン酸リチウム、p−トルエンスルフェン酸ナトリウム、p−トルエンスルフェン酸カリウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)で表されるX’がスルフェン酸アニオンの場合、スルフェン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がホスホン酸アニオン、ホスフィン酸アニオンの場合、アルキルホスホン酸、アルキルホスホン酸塩、アリールホスホン酸、アリールホスホン酸塩、アリールホスフィン酸、アリールホスフィン酸塩等が挙げられる。当該アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等のC1〜C6の直鎖又は分岐状のアルキル基が挙げられる。また、アリール基としては、フェニル基、ビフェニル基、ナフチル基、アントラニル基、カルバゾール基等が挙げられる。また、当該アルキル基やアリール基上に置換基を有していてもよく、当該有していてもよい置換基としては、例えば、メチル基、エチル基等のアルキル基、及びビニル基、プロペニル基等のアラルキル基及びメトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、ニトロ基、ハロゲン基、アミノ基、アルキルアミノ基、フェニル基、フェノキシ基及びアセトキシ基、プロピオネート基等のカルボネート基等が挙げられる。置換基を有する基としては、例えば、ベンジル基、ジフェニルメチル基等が挙げられる。
X’がホスホン酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、アルキルホスホン酸、アルキルホスホン酸塩、アリールホスホン酸、アリールホスホン酸塩等が挙げられる。
アルキルホスホン酸としては、例えば、メチルホスホン酸、エチルホスホン酸等が挙げられる。
アルキルホスホン酸塩としては、例えば、メチルホスホン酸リチウム、メチルホスホン酸ナトリウム、メチルホスホン酸カリウム、メチルホスホン酸マグネシウム、メチルホスホン酸カルシウム、メチルホスホン酸鉄、メチルホスホン酸ニッケル、メチルホスホン酸銀、メチルホスホン酸亜鉛、エチルホスホン酸リチウム、エチルホスホン酸ナトリウム、エチルホスホン酸カリウム、エチルホスホン酸マグネシウム、エチルホスホン酸ニッケル、エチルホスホン酸銀、エチルホスホン酸亜鉛等が挙げられる。
アリールホスホン酸の具体的としては、例えば、フェニルホスホン酸等が挙げられる。
アリールホスホン酸塩の具体例としては、例えば、フェニルホスホン酸リチウム、フェニルホスホン酸ナトリウム、フェニルホスホン酸カリウム、フェニルホスホン酸マグネシウム、フェニルホスホン酸カルシウム、フェニルホスフィン酸鉄、フェニルホスホン酸ニッケル、フェニルホスホン酸銀、フェニルホスホン酸亜鉛等が挙げられる。
好ましくは、メチルホスホン酸、フェニルホスホン酸、メチルホスホン酸リチウム、メチルホスホン酸ナトリウム、メチルホスホン酸カリウム、エチルホスホン酸リチウム、エチルホスホン酸ナトリウム、エチルホスホン酸カリウム、フェニルホスホン酸リチウム、フェニルホスホン酸ナトリウム、フェニルホスホン酸カリウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)で表されるX’がホスホン酸アニオンの場合、ホスホン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がホスフィンアニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、アリールホスフィン酸、アリールホスフィン酸塩等が挙げられる。
アリールホスフィン酸としては、例えば、フェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸等が挙げられる。
アリールホスフィン酸塩としては、例えば、フェニルホスフィン酸リチウム、フェニルホスフィン酸ナトリウム、フェニルホスフィン酸カリウム、フェニルホスフィン酸マグネシウム、フェニルホスフィン酸カルシウム、フェニルホスフィン酸鉄、フェニルホスフィン酸ニッケル、フェニルホスフィン酸銀、フェニルホスフィン酸亜鉛、ジフェニルホスフィン酸リチウム、ジフェニルホスフィン酸ナトリウム、ジフェニルホスフィン酸カリウム、ジフェニルホスフィン酸マグネシウム、ジフェニルホスフィン酸カルシウム、ジフェニルホスフィン酸鉄、ジフェニルホスフィン酸ニッケル、ジフェニルホスフィン酸銀、ジフェニルホスフィン酸亜鉛等が挙げられる。
好ましくは、フェニルホスフィン酸、ジフェニルホスフィン酸、フェニルホスフィン酸リチウム、フェニルホスフィン酸ナトリウム、フェニルホスフィン酸カリウム、ジフェニルホスフィン酸リチウム、ジフェニルホスフィン酸ナトリウム、ジフェニルホスフィン酸カリウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)で表されるX’がホスフィン酸アニオンの場合、ホスフィン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がOCOR5アニオンの場合、R5はH、直鎖又は分岐状のアルキル基、アリール基及びこれらに置換基を有する基であり、直鎖又は分岐状のアルキル基としては、C1〜C8のアルキル基、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基等が挙げられ、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラニル基、カルバゾール基等が挙げられる。また、当該アルキル基やアリール基上に置換し得る基としては、例えば、水酸基、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基、ニトロ基、メチル基、エチル基等のアルキル基、ハロゲン基、アミノ基、フェノキシ基、フェニル基等が挙げられる。
X’がOCOR5アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、ギ酸(塩)、酢酸(塩)、プロピオン酸(塩)等のモノカルボン酸(塩)等が挙げられる。
ギ酸(塩)(R5がHの場合)としては、例えば、ギ酸、ギ酸アンモニウム、ギ酸リチウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸カルシム、ギ酸マグネシウム、ギ酸マンガン、ギ酸鉄、ギ酸ニッケル、ギ酸銅、ギ酸銀、ギ酸亜鉛、ギ酸アルミニウム、ギ酸錫等が挙げられる。
酢酸(塩)(R5がメチル基の場合)としては、例えば、酢酸、酢酸アンモニウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸マグネシウム、酢酸マンガン、酢酸ニッケル、酢酸銅、酢酸銀、酢酸亜鉛、酢酸アルミニウム、酢酸ジルコニウム、トリフルオロ酢酸、トリフルオロ酢酸アンモニウム、トリフルオロ酢酸リチウム、トリフルオロ酢酸ナトリウム、トリフルオロ酢酸カリウム、トリフルオロ酢酸カルシウム、トリフルオロ酢酸マグネシウム、トリフルオロ酢酸マンガン、トリフルオロ酢酸ニッケル、トリフルオロ酢酸銅、トリフルオロ酢酸銀、トリフルオロ酢酸亜鉛、トリフルオロ酢酸アルミニウム、トリフルオロ酢酸ジルコニウム、トリクロロ酢酸、トリクロロ酢酸アンモニウム、トリクロロ酢酸リチウム、トリクロロ酢酸ナトリウム、トリクロロ酢酸カリウム、トリクロロ酢酸カルシウム、トリクロロ酢酸マグネシウム、トリクロロ酢酸マンガン、トリクロロ酢酸ニッケル、トリクロロ酢酸銅、トリクロロ酢酸銀、トリクロロ酢酸亜鉛、トリクロロ酢酸アルミニウム、トリクロロ酢酸ジルコニウム、フェニル酢酸、フェニル酢酸アンモニウム、フェニル酢酸リチウム、フェニル酢酸ナトリウム、フェニル酢酸カリウム、フェニル酢酸カルシウム、フェニル酢酸ニッケル、フェニル酢酸銀等が挙げられる。
その他のモノカルボン酸(塩)としては、例えば、プロピオン酸、プロピオン酸アンモニウム、プロピオン酸リチウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、プロピオン酸銅、プロピオン酸銀、プロピオン酸アルミニウム、酪酸、酪酸アンモニウム、酪酸リチウム、酪酸ナトリウム、酪酸カリウム、酪酸銅、酪酸銀、酪酸カルシウム、安息香酸、安息香酸アンモニウム、安息香酸リチウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸銅、安息香酸銀、安息香酸ニッケル、サリチル酸、サリチル酸リチウム、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸カリウム、サリチル酸銀、サリチル酸亜鉛、乳酸、乳酸アンモニウム、乳酸リチウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸カルシウム、乳酸マグネシウム、乳酸アルミニウム、乳酸銅、乳酸銀、乳酸ニッケル、乳酸チタン、グリシン、グリシンリチウム、グリシンナトリウム、グリシンカリウム、グリシン銅、グリシン銀、アラニン、アラニンリチウム、アラニンナトリウム、アラニンカリウム、アラニン亜鉛、アラニン銀、ナフタレンカルボン酸、ナフタレンカルボン酸リチウム、ナフタレンカルボン酸ナトリウム、ナフタレンカルボン酸カリウム、ナフトエ酸、ナフトエ酸リチウム、ナフトエ酸ナトリウム、ナフトエ酸カリウム、アントラセンカルボン酸、アントラセンカルボン酸リチウム、アントラセンカルボン酸ナトリウム、アントラセンカルボン酸カリウム、フェニル酢酸、フェニル酢酸リチウム、フェニル酢酸ナトリウム、フェニル酢酸カリウム、フェニル酢酸銀、フェニルプロピオン酸、フェニルプロピオン酸リチウム、フェニルプロピオン酸ナトリウム、フェニルプロピオン酸カリウム、グリコール酸、グリコール酸リチウム、グリコール酸ナトリウム、グリコール酸カリウム、グルコール酸マグネシウム、グリコール酸カルシウム、グリコール酸鉄、グリコール酸ニッケル、グリコール酸銀、グリコール酸銅、グリコール酸亜鉛、グリコール酸アルミニウム等が挙げられる。
好ましくは、ギ酸、ギ酸アンモニウム、ギ酸リチウム、ギ酸ナトリウム、ギ酸カリウム、ギ酸銀、ギ酸マグネシウム、酢酸、酢酸アンモニウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸銅、酢酸銀、プロピオン酸、プロピオン酸アンモニウム、プロピオン酸リチウム、プロピオン酸ナトリウム、プロピオン酸カリウム、フェニル酢酸アンモニウム、フェニル酢酸リチウム、フェニル酢酸ナトリウム、フェニル酢酸カリウム、フェニル酢酸銀、サリチル酸、サリチル酸アンモニウム、サリチル酸リチウム、サリチル酸ナトリウム、サリチル酸カリウム、乳酸、乳酸アンモニウム、乳酸リチウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸チタン、乳酸カルシウム、グリシン、グリシンアンモニウム、グリシンリチウム、グリシンナトリウム、グリシンカリウム、ナフタレンカルボン酸、グリコール酸リチウム、グリコール酸ナトリウム、グリコール酸カリウム、グリコール酸カルシウム、グリコール酸銀等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
式(11)で表されるX’がOCOR5アニオン(R5がアルキル基及びアリール基の場合)の場合、OCOR5アニオンで表される有機カルボン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がOCOR6CX’’3アニオンの場合、R6はアルキレン基、アリーレン基、アルキレンアリーレン基及びこれらに置換基を有する基であり、アルキレン基としては、C1〜C6のアルキレン基、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が挙げられ、アリーレン基としては、フェニレン基、ナフチレン基等が挙げられる。また、X’’のハロゲンとしては、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げられる。
X’がOCOR6CX’’3アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、2,2,2−トリフルオロプロピオン酸塩、2,2,2−トリクロロプロピオン酸塩、2,2,2−トリブロモプロピオン酸塩、p−トリフルオロメチル安息香酸塩、p−トリクロロメチル安息香酸塩、p−トリブロモメチル安息香酸塩等を挙げることができる。
2,2,2−トリフルオロプロピオン酸塩としては、例えば、2,2,2−トリフルオロプロピオン酸リチウム、2,2,2−トリフルオロプロピオン酸ナトリウム、2,2,2−トリフルオロプロピオン酸カリウム、2,2,2−トリフルオロプロピオン酸ニッケル、2,2,2−トリフルオロプロピオン酸亜鉛、2,2,2−トリフルオロプロピオン酸銀等が挙げられる。
2,2,2−トリクロロプロピオン酸塩としては、例えば、2,2,2−トリクロロプロピオン酸リチウム、2,2,2−トリクロロプロピオン酸ナトリウム、2,2,2−トリクロロプロピオン酸カリウム、2,2,2−トリクロロプロピオン酸マグネシウム、2,2,2−トリクロロプロピオン酸ニッケル、2,2,2−トリクロロプロピオン酸銀、2,2,2−トリクロロプロピオン酸アルミニウム等が挙げられる。
p−トリフルオロメチル安息香酸塩としては、p−トリフルオロメチル安息香酸リチウム、p−トリフルオロメチル安息香酸ナトリウム、p−トリフルオロメチル安息香酸カリウム、p−トリフルオロメチル安息香酸マグネシウム、p−トリフルオロメチル安息香酸アルミニウム、p−トリフルオロメチル安息香酸銅、p−トリフルオロメチル安息香酸銀等を挙げることができる。
式(11)で表されるX’がOCOR6CX’’3アニオンの場合、OCOR6CX’’3アニオンで表される有機カルボン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がビストリフルオロメタンスルホニルイミドアニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、ビストリフルオロメタンスルホニルイミド、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドアンモニウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドリチウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドナトリウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドカリウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドマグネシウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドカルシウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドチタン、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドジルコニウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドマンガン、ビストリフルオロメタンスルホニルイミド鉄、ビストリフルオロメタンスルホニルイミド鉄、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドニッケル、ビストリフルオロメタンスルホニルイミド銅、ビストリフルオロメタンスルホニルイミド銀、ビストリフルオロメタンスルホニルイミド亜鉛、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドアルミニウム、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドシリコン、ビストリフルオロメタンスルホニルイミド錫等を挙げることができる。
式(11)において、X’がビストリフルオロメタンスルホニルイミドアニオンの場合、ビストリフルオロメタンスルホニルイミドアンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がシュウ酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、シュウ酸、シュウ酸リチウム、シュウ酸モノリチウム、シュウ酸ナトリウム、シュウ酸カリウム、シュウ酸モノカリウム、シュウ酸カルシウム、シュウ酸マグネシウム、シュウ酸モノナトリウム、シュウ酸鉄、シュウ酸1鉄、シュウ酸ニッケル、シュウ酸モノニッケル、シュウ酸銅、シュウ酸1銅、シュウ酸銀、シュウ酸1銀、シュウ酸亜鉛、シュウ酸1亜鉛、シュウ酸アルミニウム、シュウ酸1アルミニウム等が挙げられる。
好ましくは、シュウ酸、シュウ酸リチウム、シュウ酸ナトリム、シュウ酸カリウム、シュウ酸カルシウム、シュウ酸マグネシウム、シュウ酸亜鉛、シュウ酸ニッケル、シュウ酸銀等が挙げられる。
式(11)において、X’がシュウ酸アニオンの場合、シュウ酸モノアンモニウム、シュウ酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がマレイン酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、マレイン酸モノリチウム、マレイン酸ジナトリウム、マレイン酸モノナトリウム、マレイン酸ジナトリウム、マレイン酸モノカリウム、マレイン酸ジカリウム、マレイン酸一銅、マレイン酸二銅、マレイン酸一銀、マレイン酸二銀等が挙げられる。
好ましくは、マレイン酸モノリチウム、マレイン酸ジリチウム、マレイン酸モノナトリウム、マレイン酸ジナトリウム、マレイン酸モノカリウム、マレイン酸ジカリウム、マレイン酸一銅、マレイン酸二銅、マレイン酸一銀、マレイン酸二銀等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)において、X’がマレイン酸アニオンの場合、マレイン酸モノアンモニウム、マレイン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がクエン酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、クエン酸、クエン酸第一リチウム、クエン酸二リチウム、クエン酸三リチウム、クエン酸三ナトリウム、クエン酸三カリウム、クエン酸一カルシウム、クエン酸二カルシウム、クエン酸三カルシウム、クエン酸一亜鉛、クエン酸二亜鉛、クエン酸三亜鉛、クエン酸三銅等が挙げられる。
好ましくは、クエン酸、クエン酸リチウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸銀、クエン酸一リチウム、クエン酸二リチウム、クエン酸一ナトリウム、クエン酸二ナトリウム、クエン酸一カリウム、クエン酸二カリウム、クエン酸一銀、クエン酸二銀等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)において、X’がクエン酸アニオンの場合、クエン酸モノアンモニウム、クエン酸ジアンモニウム、クエン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’が乳酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、乳酸、乳酸アンモニウム、乳酸リチウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸カルシウム、乳酸マグネシウム、乳酸アルミニウム、乳酸銅、乳酸銀、乳酸ニッケル、乳酸チタン等が挙げられる。
好ましくは、乳酸、乳酸アンモニウム、乳酸リチウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸チタン、乳酸カルシウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)において、X’が乳酸アニオンの場合、乳酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がグリコール酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、グリコール酸、グリコール酸リチウム、グリコール酸ナトリウム、グリコール酸カリウム、グルコール酸マグネシウム、グリコール酸カルシウム、グリコール酸鉄、グリコール酸ニッケル、グリコール酸銀、グリコール酸銅、グリコール酸亜鉛、グリコール酸アルミニウム等が挙げられる。
好ましくは、グリコール酸リチウム、グリコール酸ナトリウム、グリコール酸カリウム、グリコール酸カルシウム、グリコール酸銀等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)において、X’がグリコール酸アニオンの場合、グリコール酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がリンゴ酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、リンゴ酸、リンゴ酸リチウム、リンゴ酸二リチウム、リンゴ酸一ナトリウム、リンゴ酸二ナトリウム、リンゴ酸一カリウム、リンゴ酸二カリウム、リンゴ酸一カルシウム、リンゴ酸二カルシウム、リンゴ酸一銅、リンゴ酸二銅、リンゴ酸一鉄、リンゴ酸二鉄、リンゴ酸一ニッケル、リンゴ酸二ニッケル、リンゴ酸一銀、リンゴ酸二銀等が挙げられる。
好ましくは、リンゴ酸一リチウム、リンゴ酸二リチウム、リンゴ酸一ナトリウム、リンゴ酸二ナトリウム、リンゴ酸一カリウム、リンゴ酸二カリウム等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
式(11)において、X’がリンゴ酸アニオンの場合、リンゴ酸モノアンモニウム、リンゴ酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がアジピン酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、アジピン酸、アジピン酸リチウム、アジピン酸ナトリウム、アジピン酸カリウム等が挙げられる。
式(11)において、X’がアジピン酸アニオンの場合、アジピン酸モノアンモニウム、アジピン酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’が安息香酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、安息香酸、安息香酸リチウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸マグネシウム、安息香酸カルシウム、安息香酸鉄、安息香酸ニッケル、安息香酸銅、安息香酸銀が挙げられる。
式(11)において、X’が安息香酸アニオンの場合、安息香酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
好ましくは、安息香酸、安息香酸アンモニウム、安息香酸リチウム、安息香酸ナトリウム、安息香酸カリウム、安息香酸アゾニア塩、安息香酸ホスホニウム塩等を挙げることができるが、これらの化合物に限定されるものではない。
X’がテレフタル酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、テレフタル酸、テレフタル酸モノリチウム、テレフタル酸リチウム、テレフタル酸モノナトリウム、テレフタル酸ナトリウム、テレフタル酸モノカリウム、テレフタル酸カリウム等が挙げられる。
式(11)において、X’がテレフタル酸アニオンの場合、テレフタル酸モノアンモニウム、テレフタル酸アンモニウム及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
X’がアルミン酸アニオン、ケイ酸アニオン、チタン酸アニオンの場合、式(11)で表される化合物としては、例えば、アルミン酸、アルミン酸ナトリウム、アルミン酸カリウム、アルミン酸マグネシウム、アルミン酸カルシウム、アルミン酸銅、アルミン酸銀、アルミン酸亜鉛、アルミン酸アンモニウム、チタン酸、チタン酸リチウム、チタン酸ナトリウム、チタン酸カリウム、チタン酸アンモニウム、ケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸アンモニウム、ケイ酸ナトリウム、ケイ酸カリウム等が挙げられる。
式(11)において、X’がアルミン酸アニオン、ケイ酸アニオン、チタン酸アニオンの場合、アルミン酸アンモニウム、ケイ酸アンモニウム、チタン酸アンモニウム、及び式(9)で表される各アゾニア化合物及びホスホニウム化合物のカチオン部分との塩も挙げることができる。
式(11)で表される化合物は、尿素に対して0.01〜50モル当量用いることが好ましい。更に好ましくは、0.05〜40モル等量の範囲である。
式(11)で表される化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種で、且つ式(8)〜(10)で表される化合物、ハロゲン化水素及びハロゲンからなる群より選ばれる化合物とは異なる化合物を併用することにより、得られるアゾジカルボンアミドの収率、選択率あるいは電流効率を向上させることができる。
式(8)〜(10)で表される化合物および、ハロゲン化水素及びハロゲンからなる群(第一の化合物群)より選択される少なくとも1種の化合物と、式(11)で表される化合物及びハロゲンからなる群(第二の化合物群)より選択される少なくとも1種の化合物の組み合わせとしては、異なる金属イオン種又はカチオン種又は異なるアニオン種及び異なるハロゲン種の化合物の組み合わせが効果的である。
本発明の電解酸化反応は、水又は有機溶媒と水との均一系又は不均一な混合系で行われる。水と混合し得る有機溶媒としては、例えば、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジオキサン、メチル−t−ブチルエーテルなどのエーテル類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、メチルアルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、イオン液体から選ばれる一種もしくは二種以上が挙げられる。
水と有機溶媒との均一混合液の場合、第一の化合物群及び第二の化合物群から選択される化合物が上記の濃度の範囲で溶解していることが必要であり、また同時に原料の尿素が溶解することが必要であり、有機溶媒中の好ましい水の混合比率は、10%以上で任意の割合で水を溶解する比率である。
水又は有機溶媒と水との均一系又は不均一な混合系中に、原料である尿素を0.1〜50 mol/Lの濃度で含むことが好ましい。好ましくは、0.3〜30mol/Lの濃度である。
また、上記溶媒および尿素を含む電解液は、均一相であっても不均一相(液相分離状況)であってもよい。水と有機溶媒との混合溶媒を使用する場合、不均一系の場合は、原料および各種試薬は、主に水層に溶解しており、均一系の場合は、有機溶剤に含まれる水に原料及び各種試薬が主に溶解している。
本電解反応においては、添加した原料の尿素を、電極間を通過する間に全て反応させる必要はなく、反応で直接生成するアゾジカルボンアミドの固体を連続的に分離し、尿素、支持電解質、反応促進剤(第一の化合物群から選択される化合物と第二の化合物群から選択される化合物の組み合わせによって一方が支持電解質の作用を示した場合、他方は反応促進剤の作用を示す。又は第一の化合物群と第二の化合物群のどちらか又は両方が、支持電解質の機能と反応促進剤の機能を同時に示す場合もある)を含有する溶液をリサイクルし、必要に応じて、尿素、支持電解質、反応促進剤を添加して液組成を調整しながら循環させる製造方法とすることもできる。
すなわち、ろ液として回収される未反応の尿素および式(8)〜(10)で表される化合物、ハロゲン化水素及びハロゲンからなる群より選択される化合物と、場合によっては、式(11)で表される化合物及びハロゲンからなる群より選択される化合物とを含む溶液に、消費した尿素及び前記化合物を適宜追加して濃度を調整した水又は有機溶媒と水との均一系又は不均一な混合系を、再び電解溶液として用いることができる。これらの処理により、最も高い尿素の反応転換率を達成できる、尿素の濃度、反応混合液の電解槽での流速、印可電圧、電流密度、反応温度、支持電解質濃度、反応促進剤濃度等の条件で、反応系をリサイクルすることが可能である。
本電解反応は、定電圧電解でも定電流電解でもよい。また、電解方法として、無隔膜、隔膜、イオン交換膜の何れの方法も可能である。さらに、これら電解装置の陰極にガス拡散電極を設置することも可能である。
本発明の電解における陽極としては、金属系電極、炭素系電極およびこれらの複合化電極を用いることができる。
陽極材料としては、金、銀、白金、ルテニウム等の貴金属及びチタン、クロム、ニッケル、マンガン等のマイナーメタル、及びチタン、ステンレス、鉄、ハステロイ等の貴金属以外の金属基材に貴金属で被覆した電極及びオレフィン樹脂、エンジニアリング樹脂、炭素系基材等の金属以外の基材に貴金属被覆した電極、酸化イリジウムや酸化ルテニウムなどの金属酸化物と白金との複合被覆電極、マイナーメタルによる上記と同様の被覆電極等が挙げられる。
また、炭素系電極としては、例えば、カーボン、グラッシーカーボン、グラファイト、グラフェン、カーボンシート、炭素繊維シート、炭素繊維布、ダイアモンドライク被覆電極等の炭素系電極及びこれ等の複合化電極が挙げられる。
陽極として好ましいのは、白金、チタン、及びチタン、ステンレス、鉄、ハステロイ等の貴金属以外の金属基材に白金を被覆した電極及びオレフィン樹脂、エンジニアリング樹脂、炭素系基材等の金属以外の基材に白金を被覆した電極、及び酸化イリジウムや酸化ルテニウムなどの金属酸化物と白金との複合被覆電極及びカーボン、グラッシーカーボン、グラファイト、グラフェン、カーボンシート、炭素繊維シート、炭素繊維布、ダイアモンドライク被覆電極等の炭素系電極、及びこれらの複合化電極等であるが、特にこれらに限定されるものではない。
陰極としては、特に制限されず、陽極電極として例示した材料および鉄、銅、アルミニウム等の汎用金属、及びステンレス、ハステロイ、各種合金及びこれ等の複合化電極が全て使用可能である。
陰極として好ましいのは、白金、ステンレス、チタン、ステンレス、ハステロイ、鉄、及びチタン、ステンレス、鉄、ハステロイ等の貴金属以外の金属基材に白金を被覆した電極及びオレフィン樹脂、エンジニアリング樹脂、炭素系基材等の金属以外の基材に白金を被覆した電極、及び酸化イリジウムや酸化ルテニウムなどの金属酸化物と白金との複合被覆電極及びカーボン、グラッシーカーボン、グラファイト、カーボンシート、炭素繊維シート、炭素繊維布等の炭素系電極、及びこれらの複合化電極等であるが、特にこれらに限定されるものではない。
電極の形状としては、板状、布状、すだれ状、パイプ状、不織布状、紙漉き方法で得られる形状物、フェルト状等の形状が使用でき、更にこれら材料を網状、パンチング状、メッシュ状に加工された物が使用できる。好ましくは、陽極は、隙間の無い状態の形状で陰極は穴や隙間がある形状物であるが、ガス拡散電極を使用する場合陰極での水素発生がないため、陰極の形状は限定されない。特にこれらに限定されるものではない。
本発明の電気分解は、電流密度を1〜20,000mA/cm2、好ましくは、10〜5000mA/cm2で一定に保持した状態で行う。あるいは、電極電位を0.5〜100V vs.Ag/AgCl、好ましくは、1〜70V vs.Ag/AgClで一定に保持し、電解することができるが、特にこれらに限定されるものではない。
また、反応温度は−70〜100℃であるとよい。好ましくは、−30〜80℃であるが、特にこれに限定されるものではない。
以下、実施例を用いて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
以下の各実施例で得られたアゾジカルボンアミドは、赤外吸収スペクトル(IR)及びプロトン核磁気共鳴スペクトル(1H−NMR)により同定した。
IR(KBr):3337、3187cm−1(N-H伸縮)、1743,1731cm−1(C=O伸縮)、1637cm−1(N−H変角)、1369,1331cm−1(C−N伸縮).
1H−NMR(D6−DMSO):δ8.02(s,2H,NH),7.97(s,2H,NH).
以下の各実施例での未反応の尿素の定量は、高速液体クロマトグラフィーにより行った。
高速液体クロマトグラフィーによる分析条件は、以下のとおりである。
カラム:ODS−3 (4.6mmφ x250mm)
移動相:10mM 酢酸水溶液
流速:1 mL/min
検出波長:205nm
下記実施例における変換率とは、消費尿素量を示し、下記の式によって算出したものである。
変換率(%) =[(原料尿素の量−回収尿素の量)/(原料尿素の量)]X100
また、収率は、下記の式によって算出した。
収率(%)=[(得られたアゾジカルボンアミドのモル数×2)/(原料尿素のモル数−回収尿素のモル数)]X100
実施例1
2枚の白金板電極(1.5X1.0cm2)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(1.2g、20mmol)、臭化ナトリウム(41mg、0.4mmol)、水(2.0g)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。電解セルを氷水浴に浸して冷却しつつ、電流密度を66.7mA/cm2に一定に保ちながら5.4時間電解を行い、1F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成する沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.32g、変換率37%、収率74%) が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(0.746g)が確認された。
実施例2〜20
臭化ナトリウムに替えて、表1に示す化合物を用いた以外は、実施例1に記載した方法と同様に電解を行った。
実施例21
2枚の白金板電極(1.5X1.0cm2)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素 (0.3g、5mmol)、臭化ナトリウム(41mg、0.4mmol)、水(2.0g)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。電解セルを氷水浴に浸して冷却しつつ、電流密度を66.7mA/cm2に一定に保ちながら2.7時間電解を行い、2F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成する沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.032g、変換率11%、収率99.9% が、淡橙色の結晶として得られた。ろ液を減圧下濃縮、乾燥して得られた残渣をIPAで洗浄し、洗液を濃縮することで、未反応の尿素(0.261g)を回収した。
実施例22〜24
尿素の仕込み量を表2に示す量に変えた以外は、実施例21に記載した方法と同様に電解を行った。
実施例25
2枚の白金板電極(1.5X1.0cm2)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素 (6.0g、100mmol)、臭化アンモニウム(0.39g、4mmol)、塩化ナトリウム(5.0g)、水(16.0g)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。電解セルを氷水浴に浸して冷却しつつ、電位 2.00V vs Ag/AgClに一定に保ちながら6.6時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成する沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(1.107g、変換率23%、収率83%) が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(4.54g)が確認された。
実施例26〜30
電位を表3に示す電位に変えた以外は、実施例25に記載した方法と同様に電解を行った。
実施例31
2枚の白金電極(1.5x1cm2)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(6.0g、0.1mol)、臭化アンモニウム(0.39g、0.004mol)、塩化ナトリウム(5g、0.085 mol)、水(18 mL)を秤取り、かき混ぜて均一溶液とした。0℃に設定した低温恒温水槽に電解セルを浸して冷却しつつ、電流密度を133mA/cm2に一定に保ちながら、6.7時間電解を行い、0.5 F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.79g、変換率18%、収率76%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行い、ろ液中に未反応の尿素 (4.83g)が確認された。
実施例32〜36
臭化アンモニウムの尿素に対するモル当量を、表4に示す値に変えた以外は、実施例31の方法と同様に電解を行った。
実施例37〜42
塩化ナトリウムの尿素に対するモル当量を、表5に示す値に変更した以外は、実施例31に示す方法と同様に電解を行った。
実施例43〜96
塩化ナトリウムを表6に示す塩に替えて、それぞれ同表に示す濃度(尿素に対するモル当量)に調製した以外は、実施例31に示す方法と同様に電解を行った。
実施例97〜103
表7に示す電気量(F/mol)を通電した以外は、実施例31に示す方法と同様に電解を行った。
実施例104〜110
臭化アンモニウムを臭化ナトリウム(0.41g、0.004mol)に替え、表8に示す電気量(F/mol)を通電した以外は、実施例31に示す方法と同様に電解を行った。
実施例111〜117
臭化アンモニウムを臭化水素 (0.69g、0.004mol)に替え、表9に示す電気量(F/mol)の電気を通じた以外は、実施例31に示す方法と同様に電解を行った。
実施例118〜124
臭化アンモニウムを臭素(0.32g、0.002mol)に替え、表10に示す電気量(F/mol)の電気を通じた以外は、実施例31に示す方法と同様に電解を行った。
実施例125
2枚の白金電極(1.5X1.0cm2)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素 (1.2g、20mmol)、臭素 (20μL、0.4mmol)、25wt%塩化ナトリウム水溶液(2mL)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。電解セルを氷水浴に浸して冷却しつつ、電流密度133mA/cm2に一定に保ちながら5.4時間電解を行い、2F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド7(0.423g、変換率 45%、収率 81%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素 (0.64g)が確認された。
実施例126〜129
反応に供した臭素の量を、表11に示す量に変更した以外は、実施例125に示す方法と同様に電解を行った。
実施例130〜131
25wt%塩化ナトリウム水溶液を1M塩酸に替え、通電量を表12に記載の条件に変更した以外は、実施例125に示す方法と同様に電解を行った。
実施例132
2枚の白金電極(15mm×10mm)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(6.0g、0.1mol)と、25wt%の塩化ナトリウムを含む0.05M 臭化水素(20mL、HBr:0.001mol)を秤取り、かき混ぜて均一溶液とした。電解セルを氷水浴にて浸して冷しつつ、電流密度133mA/cm2に一定に保ちながら、6.7時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.846g、変換率20%、収率73%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(4.74g)が確認された。
実施例133〜138
溶媒の臭化水素酸の濃度を、表13に示す濃度(尿素に対するモル当量数)に変更した以外は、実施例132に示す方法と同様に行った。
実施例139
2枚の白金電極(15mm×10mm)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(6.0g、0.1mol)、臭化ナトリウム(0.41g、0.004mol)と、0.1Mの塩酸(20mL、HCl:0.002mol)を秤取り、かき混ぜて均一溶液とした。電解セルを氷水浴にて浸して冷しつつ、電流密度133mA/cm2に一定に保ちながら6.7時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.334g、変換率14%、収率96%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(5.11g)が確認された。含まれることが分かった。
実施例140〜155
酸の種類と濃度を、表14に示すとおりに変更した以外は、実施例139に示す方法と同様に電解を行った。
実施例156
2枚の白金電極(15mm×20mm)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(6.0g、0.1mol)、臭化ナトリウム(0.41g、0.004mol)、25wt%塩化ナトリウム水溶液(20mL)を秤りとり,かき混ぜて均一溶液とした。0℃に設定した低温恒温水槽に電解セルを浸して冷却しながら、電流密度133mA/cm2に一定に保ち6.7時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.618g、変換率15.0%、収率71.0%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(5.01g)が確認された。
実施例157〜165
反応温度を表15に示す温度に変更した以外は、実施例156に記載の方法と同様に電解を行った。なお、実施例162〜165は冷媒を使用して外部から冷却し、実施例160−161は低温恒温水槽を用いず電解を行った。さらに、実施例157〜159では、熱媒を使用して外部から加熱を行った。
実施例166〜177
臭化ナトリウムに替えて、表16に記載のハロゲン化物又はハロゲン化水素 (0.004mol)を用い、反応温度を同表に記した温度に変更した以外は、実施例156に示す方法と同様に電解を行った。
実施例178
2枚の白金電極(15mm×20mm)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(6.0g、0.1mol)、臭化水素(47%水溶液、0.69g、0.004mol)、25wt%塩化ナトリウム水溶液(20mL)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。0℃に設定した低温恒温水槽に電解セルを浸して冷却しながら、電流密度267mA/cm2に一定に保ち、3.3時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.65g、変換率14%、収率80%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素 (5.11g)が確認された。
実施例179〜186
電流密度を表17に記載の条件に変更した以外は、実施例178に記した方法と同様に電解を行った。
実施例187
2枚の白金電極(15mm×20mm)を取り付けた試験管型電解セルに、尿素(1.5g、0.025mol)、臭化水素(47%水溶液、0.17g、0.001mol)、20wt%塩化ナトリウム水溶液(5mL)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。0℃に設定した低温恒温水槽に電解セルを浸して冷却しながら、電流密度133mA/cm2に一定に保ち1.7時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.184g、変換率15%、収率85%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(1.268g)が確認された。
実施例188〜193
尿素および臭化水素の添加量を、表18に示す量に変更した以外は、実施例187に示す方法と同様に電解を行った。
実施例194
陽極として白金板電極(1.5X1.0cm2)、陰極として白金板電極(1.5X1.0cm2)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素 (1.2g、20mmol)、47%臭化水素酸(0.14g、0.8mmol)、20%食塩水(4g)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。電解セルを氷水浴に浸して冷しつつ、電流密度を267mA/cm2に一定に保ちながら80分間電解を行い、1F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成する沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.251g、変換率23%、収率94%) が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(0.919g)が確認された。
実施例195〜221
陽極又は陰極を表19に示す電極に変えた以外は、実施例194に記載した方法と同様に電解を行った。
実施例222
2枚の白金電極(15mm×20mm)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(6.0g、0.1mol),臭化ナトリウム(0.41g、0.004mol)、25wt%塩化ナトリウム水溶液(20mL)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。0℃に設定した低温恒温水槽に電解セルを浸して冷却しながら、電流密度133mA/cm2に一定に保ち6.7時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.765g、変換率15.0%、収率88.0%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(5.02g)が確認された。
回収したろ液に、尿素(0.9g、0.015mol)を添加して初期尿素濃度(尿素6.0g /20mL)に調製した後、上記と同様の条件で再度電解を行った。これらの操作をさらに2回繰り返し行った。結果を表20にまとめて示す。
実施例223−226
実施例227
2枚の白金電極(15mm×20mm)を取り付けたビーカー型電解セルに、尿素(6.0g、0.1mol),臭化ナトリウム(0.41g、0.004mol)、テトラフルオロホウ酸ナトリウム(0.44g、0.004mol)を秤りとり、かき混ぜて均一溶液とした。0℃に設定した低温恒温水槽に電解セルを浸して冷却しながら、電流密度133mA/cm2に一定に保ち6.7時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(0.765g、変換率15.0%、収率85.0%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(5.02g)が確認された。
実施例228−261
反応に供したテトラフルオロホウ酸ナトリウムを、表21に記載の条件に変更した以外は、実施例227に示す方法と同様に行った。
実施例262
陽極室と陰極室をガラスフィルターで分離した、H型分離型セルを用いて電解を行った。陽極室および陰極室に25wt%塩化ナトリウム水溶液(各10mL)を秤りとり、さらに、陽極室に尿素(3.0g、0.05mol)と臭素(52μL、1.0mmol)を加えた。陽陰極室にそれぞれ白金電極(15mmx10mm)を装着し、電解セルを氷水浴に浸して冷しながら、電流密度133mA/cm2に一定に保って3.4時間電解を行い、0.5F/molの電気量を通電した。反応終了後、陽極室に生成した沈殿物をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド7(0.255g、変換率 10%、収率85%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液の分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(2.62g)が確認された。
実施例263−266
反応に供した臭素および沃素の量を、表22に記載の条件に変更した以外は、実施例262に示す方法と同様に行った。
実施例267
陰極に白金を被覆したチタン電極、陽極に白金電極(それぞれ電極面積9.6cm2)を用い、電極間距離を3.2 mmに設定したフローセルを用いて電解を行った。まず、貯留槽に尿素(18g、0.3mol)、臭化ナトリウム (1.2g、0.012mol)、塩化ナトリウム(7g、0.12mol)、塩酸(3.2g、0.03mol)、水54.5gを秤り取り、かき混ぜて均一溶液とし、−5〜5℃に冷却した。次に、液送ポンプを用いて貯留槽の溶液を流速260 mL/分でフローセルに送液しながら、電流密度を135mA/cm2に一定に保って6.2時間電解を行い、1.0F/molの電気量を通電した。この間、フローセルを通過した電解液は再び貯留槽に戻し循環させた。電解終了後、生成した沈殿をろ過により分取し、水洗、乾燥後、目的のアゾジカルボンアミド(5.29g、変換率35%、収率87%)が、淡橙色の結晶として得られた。高速液体クロマトグラフィーにより、ろ液分析を行ったところ、ろ液中に未反応の尿素(11.4g)が確認された。