JP6024292B2 - 二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法 - Google Patents

二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6024292B2
JP6024292B2 JP2012186862A JP2012186862A JP6024292B2 JP 6024292 B2 JP6024292 B2 JP 6024292B2 JP 2012186862 A JP2012186862 A JP 2012186862A JP 2012186862 A JP2012186862 A JP 2012186862A JP 6024292 B2 JP6024292 B2 JP 6024292B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ion beam
region
sample
sample surface
irradiation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012186862A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014044124A (ja
Inventor
佐々木 真
真 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2012186862A priority Critical patent/JP6024292B2/ja
Publication of JP2014044124A publication Critical patent/JP2014044124A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6024292B2 publication Critical patent/JP6024292B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法に関し、例えば、試料表面内のイオンビームが照射される領域を時間とともに連続的に縮小させる二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法に関する。
二次イオン質量分析法(Secondary Ion Mass Spectrometry:SIMS)は、試料の表面を構成している元素の情報を得ることを目的とする表面分析法である。SIMSにおいては、加速した一次イオンを試料の表面に照射し、試料の表面からスパッタリング現象によって放出される二次イオンを質量分析器で検出することにより表面分析を行なう。SIMSは、検出感度の高さから、半導体産業をはじめとして、様々な分野において広く活用されている。
SIMS装置において、一次イオンビームを試料表面にラスタースキャンさせ、試料表面のラスタースキャンされる領域の一部をスキャンする間は、一次イオンビームを照射させない手段を設けることが知られている(例えば、特許文献1)。
特開平3−285241号公報
SIMSにおいては、一次イオンビームにより試料表面をエッチングしながら分析を行なう。一次イオンビームによりエッチングされたクレーターの側壁に一次イオンビームが照射されると、側壁から放出された不純物原子がクレーター底面に再付着する。これにより、測定が影響される。例えば、不純物原子を含有する層をエッチングした後に、一次イオンビームの照射される領域を小さく切り換えることにより、クレーターの側壁からの不純物原子の放出を抑制できる。しかしながら、一次イオンビームの照射される領域を切り換えるタイミングにより、測定結果が影響されてしまう。
本二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法は、イオンビームの照射領域を切り換えるタイミングにより測定結果が影響されることを抑制することを目的とする。
イオンビームを試料表面に照射し、前記イオンビームを前記試料表面にスキャンさせるスキャン機構と、前記イオンビームの前記試料表面への照射を遮断する遮断機構と、を備える照射部と、前記イオンビームにより前記試料表面から放出された二次イオンを検出する検出部と、前記試料表面内のイオンビームが照射される第1領域を時間とともに連続的に縮小させるように前記照射部を制御する制御部と、を具備し、前記スキャン機構は、前記イオンビームをスキャンさせる領域を一定とし、前記遮断機構が前記イオンビームを遮断しないときに前記スキャン機構が前記イオンビームをスキャンさせる前記試料表面が前記第1領域であることを特徴とする二次イオン質量分析装置を用いる。
イオンビームを試料表面に照射し、前記イオンビームにより前記試料表面から放出された二次イオンを検出する二次イオン質量分析方法であって、前記イオンビームを前記試料表面にスキャンさせるスキャン機構は前記イオンビームをスキャンさせる領域を一定とし、前記イオンビームの前記試料表面への照射を遮断する遮断機構が前記イオンビームを遮断しないときに前記スキャン機構が前記イオンビームをスキャンさせる前記試料表面が前記試料表面内のイオンビームが照射される領域であり、前記領域を時間とともに連続的に縮小させることを特徴とする二次イオン質量分析方法を用いる。
本二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法によれば、イオンビームの照射領域を切り換えるタイミングにより測定結果が影響されることを抑制することができる。
図1は、二次イオン質量分析法について説明する図である。 図2は、二次イオン質量分析装置のブロック図である。 図3(a)および図3(b)は、それぞれ比較例1の方法における試料の平面図および断面図である。 図4(a)および図4(b)は、それぞれ比較例2の方法における試料の断面図および平面図である。 図5は、比較例2の方法における問題を説明する試料の断面図である。 図6(a)および図6(b)は、それぞれ比較例3の方法における試料の平面図および断面図である。 図7(a)は、実施例に係る二次イオン質量分析装置の動作を説明するための試料の平面図、図7(b)は、各領域の外周のスキャン領域の中心からの距離Xの時間依存を示す図である。 図8(a)および図8(b)は、実施例の動作を説明するための試料の断面図および斜視図である。 図9は、実施例に係る二次イオン質量分析装置のブロック図である。 図10は、制御部の処理を示すフローチャートである。 図11は、実施例の試料の断面図である。 図12(a)および図12(b)は、それぞれ比較例4および実施例における時間に対する二次イオン信号強度を示す図である。
以下、図面を参照し、実施例について説明する。
図1は、二次イオン質量分析法について説明する図である。図1を参照し、二次イオン質量分析装置100は、一次イオンガン14、質量分析器18および試料台12を備えている。試料台12は試料10を保持する。一次イオンガン14は、内部で発生させた一次イオンを試料10表面に照射する。一次イオンのエネルギーは例えば100eVから数1000eVである。一次イオンは、例えばO イオンまたはCsイオンである。一次イオンは、一次イオンガン14において、1または複数段階の静電レンズを通過し、空間的に細いビーム状の一次イオンビーム16となり、試料10に照射される。
試料10表面に照射された一次イオンビーム16の直径は、例えば0.1μmから数μmである。一次イオンビーム16が試料10表面に照射されると、試料10の表面において、一次イオンと、試料10を構成している原子との間で、エネルギーと運動量との複雑なやりとりが行なわれる。その結果、試料10の最表面から、試料10に含まれる原子が空間に放出されるスパッタリング現象が発生する。スパッタリング現象によって空間に放出された原子の一部はイオン化して二次イオン20となる。二次イオン20は空間内のあらゆる方向に放出される。図1においては、二次イオン20として質量分析器18に向かうものを矢印で示している。質量分析器18は、二次イオン20を取り込み、二次イオン20を質量数ごとに分離する。質量分析器18は、質量数ごとに単位時間あたりの二次イオン20の検出個数(すなわち二次イオン信号強度)を計測する。
一方、一次イオンビーム16を試料10表面に照射し続けると、試料10の最表面に含まれる原子がスパッタリング現象により空間に放出され続ける。これにより、試料10の表面がエッチングされていく。二次イオン信号強度は、試料10の最表面の元素のうち対応する質量数の元素の濃度に比例する。これにより、試料10の表面からのエッチング深さと特定の元素の二次イオン信号強度を計測することにより、試料10の表面からの深さ方向の特定の元素の濃度分布を測定できる。
図2は、二次イオン質量分析装置のブロック図である。二次イオン質量分析装置100において、真空チャンバ21内に図1に示したように試料10が配置される真空チャンバ21内は真空ポンプにより高真空に維持されている。一次イオンガン14は、偏向電極およびブランキング電極(例えば特許文献1のデイフレクタ)を備えている。偏向電極に電圧を印加することにより、一次イオンビーム16により試料10の表面をスキャンさせることができる。ブランキング電極に電圧が印加される(ブランキング電極がオン)と、一次イオンビーム16が回折し、一次イオンガン14から照射できなくなる。ブランキング電極に電圧が印加されない(ブランキング電極がオフ)と、一次イオンビーム16は一次イオンガン14から試料10表面に照射される。ブランキング電極制御部38および偏向電極制御部40は、それぞれ、ブランキング電極および偏向電極を制御する。
質量分析器18は、引き出し電極、質量分離器34、イオン検出器32を備える。引き出し電極は、二次イオン20を質量分析器18内に取り込む。引き出し電極制御部26は、引き出し電極を制御する。質量分離器34は、二次イオン20のうち注目する特定の質量数の二次イオンをイオン検出器32に送り込む。イオン検出器32は、二次イオンを捕獲するごとにパルス電気信号を発生させる。イオン強度計測部30は、単位時間当たりのパルス信号数を単位時間当たりに検出された二次イオンの数として計測する。イオン強度計測部30が検出した単位時間当たりの二次イオンの数が二次イオン信号強度に相当する。記録処理部28は、試料10のエッチング開始時間からの経過時間と二次イオン信号強度とを対応付けて補助記憶装置に記録する。経過時間が試料10の深さ、二次イオン信号強度が対応する元素の濃度となる。なお、質量分析器18は、同時に質量数の異なる二次イオンの二次イオン信号強度を計測できないが、質量分離器34を通過する二次イオンの質量数の設定を、時間を分割して行なう。これにより、複数の元素について、深さに対する元素の濃度を測定することができる。
主制御部24は、CPU(Central Processing Unit)および補助記憶装置を備えている。主制御部24は、ブランキング電極制御部38および偏向電極制御部40に一次イオンビーム16を制御させる。また、主制御部24は、引き出し電極制御部26に二次イオン20を質量分析器18取り込ませる。主制御部24は、質量分析器18に、所望の二次イオンの分析を行なわせ、経過時間に対する二次イオン信号強度のデータを補助記憶装置に記憶させる。
ユーザは、操作盤(および表示画面)22を操作することにより、主制御部24に様々な測定の指示を行なう。また、操作盤22は、測定結果等を表示する。
まず、比較例1について説明する。図3(a)および図3(b)は、それぞれ比較例1の方法における試料の平面図および断面図である。図3(a)を参照し、試料10の表面にスキャン領域50が設けられている。スキャン領域50は、一次イオンビーム16がスキャンする領域である。一次イオンビーム16は、軌跡52のようにスキャンの始点54からスキャンの終点56まで矢印の方向にラスタースキャンされる。スキャン領域50の大きさは、例えば数百μmから数mmである。一次イオンビーム16の直径は、例えば0.1μmから数μmである。軌跡52の折り返し数は、例えばスキャン領域50あたり512である。軌跡52の折り返し数は、任意に設定可能である。軌跡52の折り返し数は、隣接する軌跡52の間隔が一次イオンビーム16の直径より小さくなるように設定することが好ましい。これにより、試料10表面のエッチングの分布を均一にできる。
図3(b)を参照し、一次イオンビーム16が幅60内でスキャンされ、試料10の表面に照射された範囲がスキャン領域50である。スキャン領域50の試料10は、点線66のように時間経過とともにエッチングされる。試料10がエッチングされることにより、試料10の表面にクレーター80が形成される。クレーター80の底面82から放出される二次イオンが質量分析される。図3(a)および図3(b)においては、スキャン領域50を正方形に記載しているが、図3(a)および以降の図において、長方形等でもよい。図3(b)において、一次イオンビーム16が試料10の表面に対し傾斜して照射されてもよい。しかしながら、図3(b)および以降に説明する図においては、一次イオンビーム16を垂直に照射したものとして図示する。
比較例1では、点線66のように、クレーター80の底面82が略平行にエッチングされるため、底面82内の各点は、試料10の表面からの深さが略等しくなる。これにより、深さ分解能のよい測定を行なうことができる。
しかしながら、一次イオンビーム16の断面内の一次イオンの密度は均一ではない。たとえば、一次イオンビーム16の中心で密度が高く、周辺では密度が低い。このため、スキャン領域50の最外周においては、クレーター80の側壁83にも一次イオンビーム16の一部が照射される。これにより、質量分析器18が、スキャン領域50内から放出される二次イオンを分析する場合、クレーター80の底面82に加え側壁83に照射された一次イオンビーム16により放出される二次イオンも分析してしまう。よって、クレーター80の底面82に含まれる元素以外に側壁83に含まれる元素を検出する。これにより、測定の深さ分解能が低下してしまう。
比較例2は、側壁83からの二次イオン放出に起因した深さ方向の分解能低下を抑制するエレクトリックゲート法の例である。図4(a)および図4(b)は、それぞれ比較例2の方法における試料の断面図および平面図である。図4(a)および図4(b)を参照し、二次イオンの計測領域64をクレーター80の底面82のうち中央部分のみとする。例えば、主制御部24は、図3(a)のように一次イオンビーム16をスキャン領域50全体にスキャンさせる。主制御部24は、一次イオンビーム16が計測領域64内の場合、引き出し電極制御部26に二次イオンを質量分析器18に取り込ませる。一次イオンビーム16が計測領域64外の場合、引き出し電極制御部26に二次イオンを質量分析器18に取り込ませない。
比較例2によれば、一次イオンビーム16が側壁83に照射されているときに、質量分析器18は二次イオンを取り込まない。これにより、側壁83から放出された二次イオンに起因した深さ方向の分解能の低下を抑制できる。
図5は、比較例2の方法における問題を説明する試料の断面図である。図5を参照し、試料10は深さ方向に異なる複数の層を含んでいる。例えば、不純物含有層11が試料10内に設けられている。不純物含有層11はその他の試料10の層に対し異なる元素を含んでいる。クレーター80が不純物含有層11より深くなると、一次イオンビーム16により不純物含有層11の二次イオンと原子が放出される。放出される原子には、クレーター80の底面82に含まれない不純物原子84も含まれる。不純物原子84はあらゆる方向に放出されるため、不純物原子84の一部はクレーター80の底面82の計測領域64内に付着する。一次イオンビーム16が計測領域64内をスキャンする際に、付着した不純物原子84が二次イオンとして放出される。これにより、質量分析器18は、底面82に含まれない元素を検出してしまう。これにより、不純物原子84をバックグランドとして検出してしまう。
比較例3は、比較例2における不純物含有層11から放出された不純物原子の計測領域64への再付着を抑制するペリメーターブランキング法の例である。図6(a)および図6(b)は、それぞれ比較例3の方法における試料の平面図および断面図である。図6(a)および図6(b)を参照し、不純物含有層11をエッチングするまでは、スキャン領域50全体に一次イオンビーム16を照射する。不純物含有層11をエッチングした後、一次イオンビーム16を照射する領域を照射領域62とする。このとき、偏向電極制御部40は、一次イオンビーム16がスキャン領域50内をスキャンするように偏向電極を制御する。ブランキング電極制御部38は、一次イオンビーム16が照射領域62内のときはブランキング電極をオフし、一次イオンビーム16が照射領域62外のときはブランキング電極をオンする。これにより、一次イオンビーム16は照射領域62内に照射され、照射領域62外に照射されない。これにより、試料10の表面に、スキャン領域50に対応するクレーター80aと照射領域62に対応するクレーター80bとが形成される。
一次イオンビーム16が照射領域62内に照射される際は、不純物含有層11の側壁83aには一次イオンビーム16は照射されない。このため、不純物含有層11の側壁83aから不純物原子は放出されない。側壁83bに一次イオンビーム16が照射されるが、側壁83bは不純物を含まない。これにより、クレーター80bの底面82の計測領域64内に不純物原子が付着することはない。
比較例3によれば、不純物含有層11の側壁83aから放出される不純物原子の計測領域64への再付着を抑制できる。しかしながら、比較例3においては、一次イオンビーム16を照射する領域をスキャン領域50から照射領域62に切り換えるタイミングによって、不純物原子84が計測される深さが異なってくる。例えば、検出された元素が不純物含有層11の側壁83aから放出された不純物原子84に起因したバックグランドか、底面82に含まれる元素か、が判断できない場合がありうる。このような場合には、スキャン領域50から照射領域62に切り換えるタイミングによって、不純物原子84の二次イオン信号強度が異なってしまう。このように、上記タイミングによって、測定結果が影響されてしまい、測定を客観的に行なうことができない。例えば、照射領域62の切り換えタイミングを測定者が判断する場合、測定者に起因した恣意的な要素が測定結果に影響してしまう。さらに、試料10が多層構造の場合、各層が不純物含有層となり得るため、不純物原子の底面82への再付着を抑制できない。
実施例は、比較例3における照射領域62の切り換えタイミングによる測定結果への影響を抑制する例である。図7(a)は、実施例に係る二次イオン質量分析装置の動作を説明するための試料の平面図、図7(b)は、各領域の外周のスキャン領域の中心からの距離Xの時間依存を示す図である。図7(a)を参照し、試料10の表面にスキャン領域50と計測領域64が設けられる。照射領域62は、スキャン領域50と計測領域64との間に設けられる。図7(b)を参照し、時間t0に一次イオンビーム16の試料10への照射を開始し、時間t1に一次イオンビーム16の試料10への照射を終了する。スキャン領域50および計測領域64の距離Xは、それぞれX2およびX0であり、時間に対し不変である。照射領域62の距離Xは、時間の経過とともにX2からX1まで徐々に短くなる。
図8(a)および図8(b)は、実施例の動作を説明するための試料の断面図および斜視図である。図8(a)および図8(b)を参照し、照射領域62が時間とともに小さくなるため、クレーター80の側壁88は斜めに形成される。一次イオンビーム16の照射が終わったとき、照射領域62は計測領域64より大きい。これにより、一次イオンビーム16の照射が終了する直前においても、側壁88からの二次イオンの放出を抑制できる。
このように、照射領域62が徐々に小さくなるため、試料10をエッチングして形成される側壁88は、以降に試料10をエッチングする際に一次イオンビーム16に曝されない。これにより、側壁88から不純物原子が放出されることを抑制できる。よって、比較例3のようにタイミングによって、測定結果が影響されてしまうことを抑制でき、測定を客観的に行なうことができる。さらに、試料10が多層構造の場合であっても、不純物原子の底面82への再付着を抑制できる。
また、スキャン領域50が一定なため、単位時間に単位面積に照射される一次イオンの数は時間によらず一定である。このため、一次イオンの照射に起因するスパッタリング現象も時間によらず同一条件で生じる。試料10の深さ方向のエッチング速度は時間によらず一定である。さらに、計測領域64が一定なため二次イオンの検出感度は時間によらず一定である。このように、時間によらず、同一条件での測定が可能である。
図9は、実施例に係る二次イオン質量分析装置のブロック図である。図9を参照し、二次イオン質量分析装置100は、制御部90、照射部92および検出部94を備えている。照射部92は、例えば図2の一次イオンガン14、ブランキング電極制御部38および偏向電極制御部40を含む。照射部92は、一次イオンビーム16を試料10に照射する。検出部94は、例えば図2の質量分析器18、引き出し電極制御部26、イオン強度計測部30および記録処理部28を含む。検出部94は、一次イオンビーム16により試料10表面から放出された二次イオン20を検出する。制御部90は、例えば図2の主制御部24を含む。制御部90は、図7(a)から図8(b)のように試料10表面内の一次イオンビーム16が照射される照射領域62を時間とともに連続的に縮小させる。
図10は、制御部の処理を示すフローチャートである。図10を参照し、制御部90は、スキャン領域50を設定する(ステップS10)。例えば、測定者が操作盤22を用いスキャン領域50を設定する。制御部90は、計測領域64を設定する(ステップS12)。例えば、測定者が操作盤22を用い計測領域64を設定する。制御部90は、エッチング深さまたはエッチング時間を設定する(ステップS14)。例えば、測定者が操作盤22を用いエッチング深さまたはエッチング時間を設定する。
制御部90は、スキャン領域50および計測領域64に基づき、照射領域62の時間ごとの大きさを設定する(ステップS16)。例えば、図7(b)のように、測定開始時間t0においては、照射領域62とスキャン領域50とを等しくし、測定終了時間t1においては、照射領域62が計測領域64よりやや大きくなるように設定する。測定開始時間t0と測定終了時間t1との間の時間においては、照射領域62が連続的に縮小するように設定する。
制御部90は、測定を開始するか判断する(ステップS18)。例えば、測定者が操作盤22を用い測定開始を制御部90に指示すると、制御部90は、測定を開始すると判断する。Noの場合、ステップS18に戻る。Yesの場合、制御部90は、一次イオンビーム16による試料10表面のスキャンを開始する(ステップS20)。例えば、制御部90は、偏向電極制御部40に、図3(a)の始点54から一次イオンビーム16のスキャンを開始させる。制御部90は、図3(a)の軌跡52のように、一次イオンビーム16をスキャンさせながら、一次イオンビーム16が照射領域62内かを判断する(ステップS22)。Yesの場合、制御部90は、一次イオンビーム16を試料10に照射する(ステップS24)。例えば、制御部90は、ブランキング電極制御部38にブランキング電極をオフにさせる。Noの場合、制御部90は、一次イオンビーム16を遮断する(ステップS26)。例えば、制御部90は、ブランキング電極制御部38にブランキング電極をオンにさせる。
次に、制御部90は、一次イオンビーム16が計測領域64内かを判断する(ステップS28)。Yesの場合、制御部90は、二次イオンを検出する(ステップS30)。例えば、制御部90は、引き出し電極制御部26に、二次イオン20を質量分析器18に取り込ませる。Noの場合、制御部90は、二次イオンを検出しない(ステップS32)。例えば、制御部90は、引き出し電極制御部26に、二次イオン20を質量分析器18に取り込ませない。
次に制御部90は、スキャンが終了かを判断する(ステップS34)。例えば、図3(a)において、一次イオンビーム16の位置が終点56の場合、制御部90は、スキャン終了と判断する。Noの場合、ステップS22に戻る。例えば、制御部90は、軌跡52のように一次イオンビーム16をスキャンさせる。ステップS34においてYesの場合、制御部90は、測定を終了するか判断する(ステップS36)。例えば、測定終了時間となった場合、制御部90は、測定終了と判断する。Yesの場合、終了する。Noの場合、制御部90は、照射領域62を縮小する(ステップS40)。例えば、制御部90は、ステップS16において設定した時間と照射領域62の関係から照射領域62を縮小させる。ステップS20に戻り、始点54から一次イオンビーム16のスキャンを開始する。
実施例の二次イオン質量分析装置100を用い、実験を行った。図11は、実施例の試料の断面図である。図10を参照し、試料10は、表面側から膜厚が100nmのGaN層10a、膜厚が20nmのAlGaN層10bおよび膜厚が1200nmのGaN層10cを備えている。
一次イオンとしてO を用いた。一次イオンの加速エネルギーを5keVとした。一次イオンビームは試料10の表面に垂直に照射した。スキャン領域50は、1mm×1mmの正方形とした。計測領域64は、スキャン領域50の中心と同じ中心を有し90μm×90μmの正方形とした。測定開始時点の照射領域62は、スキャン領域50と同じとした。スキャン領域50と計測領域64は、測定時間によらず一定とした。測定時間を60分とした。照射領域62は、測定終了時点において、照射領域62の大きさが300μm×300μmとなるように、時間に対し線形的に照射領域62を縮小させた。
測定時間によらず照射領域62をスキャン領域50と同じとした測定を比較例4とした。比較例4および実施例において、二次イオンとして27Al69Gaおよび14を計測した。
図12(a)および図12(b)は、それぞれ比較例4および実施例における時間に対する二次イオン信号強度を示す図である。図12(a)に示すように、比較例4においては、27Alのピークのあとに27Alの信号に10程度の強度のバックグランドが観測される。一方、図12(b)に示すように、実施例においては、27Alのピークのあとの27Alの信号強度は10程度である。このように、実施例においては、AlGaN層10bの側壁からの不純物原子Alによる測定への影響を小さくできる。
実施例によれば、制御部90が試料10表面内の照射領域62(第1領域)を時間とともに連続的に縮小させるように照射部92を制御する。これにより、比較例3のように照射領域62を切り換えるタイミングにより測定結果が影響されることを抑制できる。また、多層構造の測定を精度よく行なうことができる。
また、検出部94が二次イオンを検出する試料10表面の計測領域64(第2領域)を照射領域62より小さくする。これにより、検出部94がクレーター80の側壁から放出された二次イオンを検出することを抑制できる。
さらに、検出部94は、照射領域62が変化した場合であっても計測領域64を変えない。これにより、二次イオンの検出感度を一定にできる。
さらに、計測領域64は、照射領域62の最も小さい領域より小さい。これにより、照射領域62が小さくなったときにおいても検出部94がクレーター80の側壁から放出された二次イオンを検出することを抑制できる。
さらに、照射部92は、照射領域62が変化した場合であっても一次イオンビーム16が試料10表面をエッチングする速度を変化させないように一次イオンビーム16を試料10表面に照射する。例えば、単位時間かつ単位面積あたりの一次イオンの数が時間とともに変化しないようにする。これにより、試料10の深さ方向のエッチング速度を時間によらず一定にできる。
さらに、照射部92は、一次イオンビーム16を試料10表面にスキャンさせるスキャン機構と、一次イオンビーム16の試料10表面への照射を遮断する遮断機構と、を備える。スキャン機構は、例えば一次イオンガン14と偏向電極制御部40であり、遮断機構は、例えば一次イオンガン14とブランキング電極制御部38である。遮断機構が一次イオンビーム16を遮断しないときにスキャン機構が一次イオンビーム16によりスキャンする試料10表面が照射領域62である。これにより、照射領域62が変化した場合であっても一次イオンビーム16が試料10表面をエッチングする速度を変化させないように一次イオンビーム16を試料10表面に照射することができる。
さらに、スキャン機構は、時間とともに照射領域62を縮小しても、一次イオンビーム16が試料10表面をスキャンする速度を変化させない。例えば図3(a)の左端から右端への一次イオンビーム16のスキャン速度は時間によらず一定である。例えば、ラスタースキャンの1行のスキャン速度は一定である。これにより、照射領域62が変化した場合であっても一次イオンビーム16が試料10表面をエッチングする速度を変化させないように一次イオンビーム16を試料10表面に照射することができる。
実施例においては、測定開始から測定終了まで照射領域62を時間とともに連続して縮小させる例を説明した。測定開始から測定終了までの少なくとも一部の期間において、照射領域62を時間とともに連続して縮小させてもよい。また、照射領域62が時間とともに線形的に縮小する例を説明したが、非線形に縮小してもよい。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、以上の説明に関して更に以下の付記を開示する。
(付記1)イオンビームを試料表面に照射する照射部と、前記イオンビームにより前記試料表面から放出された二次イオンを検出する検出部と、前記試料表面内のイオンビームが照射される第1領域を時間とともに連続的に縮小させるように前記照射部を制御する制御部と、を具備することを特徴とする二次イオン質量分析装置。
(付記2)前記制御部は、前記検出部が前記二次イオンを検出する前記試料表面の第2領域を前記第1領域より小さくすることを特徴とする付記1記載の二次イオン質量分析装置。
(付記3)前記制御部は、前記第1領域を縮小させる際に、前記第2領域を変えないことを特徴とする付記2記載の二次イオン質量分析装置。
(付記4)前記制御部は、前記第2領域を前記第1領域の最も小さい領域より小さくすることを特徴とする付記3記載の二次イオン質量分析装置。
(付記5)前記照射部は、前記イオンビームが前記試料表面をエッチングする速度を変化させないように前記イオンビームを前記試料表面に照射することを特徴とする付記1から4のいずれか一項記載の二次イオン質量分析装置。
(付記6)前記照射部は、前記イオンビームを前記試料表面にスキャンさせるスキャン機構と、前記イオンビームの前記試料表面への照射を遮断する遮断機構と、を備えることを特徴とする付記1から5のいずれか一項記載の二次イオン質量分析装置。
(付記7)前記遮断機構が前記イオンビームを遮断しないときに前記スキャン機構が前記イオンビームをスキャンされる前記試料表面が前記第1領域であることを特徴とする付記6記載の二次イオン質量分析装置。
(付記8)前記スキャン機構は、前記第1領域が縮小する際に、前記イオンビームが前記試料表面をスキャンする速度を変化させないことを特徴とする付記6または7記載の二次イオン質量分析装置。
(付記9)前記スキャン機構は、前記イオンビームを前記試料表面にラスタースキャンさせることを特徴とする付記6から8のいずれか一項記載の二次イオン質量分析装置。
(付記10)イオンビームを試料表面に照射し、前記イオンビームにより前記試料表面から放出された二次イオンを検出する二次イオン質量分析方法であって、前記試料表面内のイオンビームが照射される領域を時間とともに連続的に縮小させることを特徴とする二次イオン質量分析方法。
10 試料
14 一次イオンガン
16 一次イオンビーム
18 質量分析器
20 二次イオン
50 スキャン領域
62 照射領域
64 計測領域
90 制御部
92 照射部
94 検出部

Claims (7)

  1. イオンビームを試料表面に照射し、前記イオンビームを前記試料表面にスキャンさせるスキャン機構と、前記イオンビームの前記試料表面への照射を遮断する遮断機構と、を備える照射部と、
    前記イオンビームにより前記試料表面から放出された二次イオンを検出する検出部と、
    前記試料表面内のイオンビームが照射される第1領域を時間とともに連続的に縮小させるように前記照射部を制御する制御部と、
    を具備し、
    前記スキャン機構は、前記イオンビームをスキャンさせる領域を一定とし、
    前記遮断機構が前記イオンビームを遮断しないときに前記スキャン機構が前記イオンビームをスキャンさせる前記試料表面が前記第1領域であることを特徴とする二次イオン質量分析装置。
  2. 前記制御部は、前記検出部が前記二次イオンを検出する前記試料表面の第2領域を前記第1領域より小さくすることを特徴とする請求項1記載の二次イオン質量分析装置。
  3. 前記制御部は、前記第1領域を縮小させる際に、前記第2領域を変えないことを特徴とする請求項2記載の二次イオン質量分析装置。
  4. 前記制御部は、前記第2領域を前記第1領域の最も小さい領域より小さくすることを特徴とする請求項3記載の二次イオン質量分析装置。
  5. 前記照射部は、前記イオンビームが前記試料表面をエッチングする速度を変化させないように前記イオンビームを前記試料表面に照射することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の二次イオン質量分析装置。
  6. 前記照射部は、前記第1領域に単位時間に単位面積に照射される前記イオンビームのイオンの数を時間によらず一定とすることで、前記イオンビームが前記試料表面をエッチングする速度を変化させないように前記イオンビームを前記試料表面に照射することを特徴とする請求項5記載の二次イオン質量分析装置。
  7. イオンビームを試料表面に照射し、前記イオンビームにより前記試料表面から放出された二次イオンを検出する二次イオン質量分析方法であって、
    前記イオンビームを前記試料表面にスキャンさせるスキャン機構は前記イオンビームをスキャンさせる領域を一定とし、前記イオンビームの前記試料表面への照射を遮断する遮断機構が前記イオンビームを遮断しないときに前記スキャン機構が前記イオンビームをスキャンさせる前記試料表面が前記試料表面内のイオンビームが照射される領域であり、前記領域を時間とともに連続的に縮小させることを特徴とする二次イオン質量分析方法。
JP2012186862A 2012-08-27 2012-08-27 二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法 Expired - Fee Related JP6024292B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012186862A JP6024292B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012186862A JP6024292B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014044124A JP2014044124A (ja) 2014-03-13
JP6024292B2 true JP6024292B2 (ja) 2016-11-16

Family

ID=50395487

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012186862A Expired - Fee Related JP6024292B2 (ja) 2012-08-27 2012-08-27 二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6024292B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015096817A (ja) * 2013-11-15 2015-05-21 富士通株式会社 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置
JP6233194B2 (ja) * 2014-05-30 2017-11-22 富士通株式会社 二次イオン質量分析装置の制御方法及び制御プログラム、二次イオン質量分析装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3636506A1 (de) * 1986-10-27 1988-04-28 Atomika Tech Physik Gmbh Spiralabtastverfahren
JPS63236252A (ja) * 1987-03-24 1988-10-03 Toshiba Corp 表面分析装置
FR2620532B1 (fr) * 1987-09-11 1989-12-01 Cameca Procede d'analyse d'un echantillon par erosion au moyen d'un faisceau de particules, et dispositif pour la mise en oeuvre de ce procede
JPH03285241A (ja) * 1990-04-02 1991-12-16 Hitachi Ltd 2次イオン質量分析計
JP3155570B2 (ja) * 1991-09-20 2001-04-09 株式会社日立製作所 収束イオンビーム質量分析方法及び収束イオンビーム質量分析複合装置
JP2008232838A (ja) * 2007-03-20 2008-10-02 Fujitsu Ltd 深さ方向の元素濃度分析方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014044124A (ja) 2014-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5128543A (en) Particle analyzer apparatus and method
JP4914180B2 (ja) 時定数測定機能を搭載した走査型電子顕微鏡
US10892150B2 (en) Imaging mass spectrometer
EP2311068B1 (en) Tof mass spectrometer for stigmatic imaging and associated method
KR102186789B1 (ko) 2차 이온 질량 분석기 및 2차 이온 질량 분석 방법
JPH11326247A (ja) 基板検査装置およびこれを備えた基板検査システム並びに基板検査方法
JP2007526458A (ja) 試料を質量分析するための方法およびシステム
US20170323763A1 (en) Charged Particle Beam Device
JP6024292B2 (ja) 二次イオン質量分析装置および二次イオン質量分析方法
US5272338A (en) Molecular imaging system
JP6117625B2 (ja) 電子線検査装置及び電子線検査方法
US3986025A (en) Ion microanalyzer
JP6233194B2 (ja) 二次イオン質量分析装置の制御方法及び制御プログラム、二次イオン質量分析装置
WO2018143054A1 (ja) 荷電粒子検出器及び荷電粒子線装置
WO2022176322A1 (ja) 質量分析装置及び質量分析方法
US9502212B2 (en) Charged particle beam apparatus
JP5979075B2 (ja) 飛行時間型質量分析装置
JP2007299658A (ja) 飛行時間型質量分析装置
JP6232765B2 (ja) 二次イオン質量分析装置及び方法、並びにプログラム
JP2006275530A (ja) 質量分析装置
JP2015096817A (ja) 二次イオン質量分析方法及び二次イオン質量分析装置
LU100773B1 (en) Multiple beam secondary ion mass spectometry device
JP6938297B2 (ja) 質量分析装置および質量分析方法
JPS6250648A (ja) 電子線照射による試料中の注目元素の分析方法
Eccles et al. Development of a ToF version of the desktop MiniSIMS utilising a continuous primary ion beam

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160223

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160913

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160926

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6024292

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees