JP6024174B2 - 冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システム - Google Patents

冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システム Download PDF

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Description

本発明は、冷凍器を用いて、超伝導磁石及び試料の温度を極低温から変化させつつ外部磁場を印加してメスバウアスペクトルを得ることができ、液体ヘリウムを用いることなく、冷凍器を用いて超伝導磁石を冷却しつつ外部磁場を印加する装置であるので液体ヘリウムの消耗による運転コストを節約することができ、測定しようとする試料が取り付け易いので作業者のγ線への被曝可能性を極力抑えることができ、しかも、装置の使い勝手がよい、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムに関する。
従来の外部磁場を印加するメスバウア分光分析装置は、液体ヘリウムを用いて超伝導磁石を冷却して外部磁場を得るものであり、周辺装置、すなわち、スペクトルを得るためのトランスデューサと検出器が設置し難く、運転する過程においても冷却過程に長時間がかかるという難点があり、長時間に亘って試料を測定する場合に液体ヘリウムのコストがかなり高くつくという問題点がある。
また、メスバウア分光分析装置は、放射線源として57Coを用いて相分析を行う機器であり、放射線源への長時間露出は人体に致命的なダメージを与える虞があるという問題がある。
この理由から、メスバウア分光分析装置の操作者にとっては、できる限り短時間内に試料の取り付けを完了して分析を行うことが非常に肝要である。
従って、液体ヘリウムを用いることなく、冷凍器を用いて超伝導磁石を冷却しつつ外部磁場を印加する装置であるので液体ヘリウムの消耗による運転コストを節約することができ、測定しようとする試料が取り付け易いので作業者のγ線への被曝可能性を極力抑えることができ、しかも、装置の使い勝手がよい、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムの開発が切望されているのが現状である。
そこで、本発明は上記問題を解決するために案出されたものであり、冷凍器を用いて超伝導磁石及び試料の温度を極低温から変化させつつ外部磁場を印加してメスバウアスペクトルを得ることができる、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムを提供するところにその目的がある。
本発明の他の目的は、液体ヘリウムを用いることなく、冷凍器を用いて超伝導磁石を冷却しつつ外部磁場を印加する装置であるので液体ヘリウムの消耗による運転コストを節約することができる、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムを提供するところにある。
本発明のさらに他の目的は、測定しようとする試料が取り付け易いので作業者のγ線への被曝可能性を極力抑えることができる、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムを提供するところにある。
本発明のさらに他の目的は、装置の使い勝手がよい、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムを提供するところにある。
上記の目的を達成するための本発明の好適な一実施の形態による、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムは、電源部を介して電源の供給を受けて周期的な信号を発生し、メスバウア速度トランスデューサに送信するメスバウア駆動ユニットと、前記メスバウア駆動ユニットから信号を受信することを開始点として一つの鋸歯状波形が生成されると、この波形を積分回路を介して放物線波形にした後、この放物線波形を大きくし、強い電流信号を得るために増幅する機能と、前記増幅された信号をメスバウア速度トランスデューサの推進用コイルに印加すると、このコイルに垂直に作用する磁場によってコイルの中央に位置する銅製軸は周期的に等加速度運動をするものの、完全な等加速度運動は起こらないので、同じ銅製において推進用コイル反対側にある誘導コイルに誘導された電気信号を負帰還(ネガティブ・フィードバック)して不均一な運動を打ち消す機能とを有するメスバウア速度トランスデューサと、前記メスバウア速度トランスデューサ内の銅製軸の一方の先端に取り付けられてγ線を発生するγ線発生と、前記γ線を吸収する試料(吸収体)と、前記試料に磁場を供給する超伝導磁石と、前記試料の温度を極低温まで冷却する冷凍器と、前記試料に共鳴吸収で透過されて信号を計数する検出器と、前記比例計数器からの電気的な信号(パルス電流)を増幅する増幅器と、前記増幅器において増幅された信号を受信し、メスバウアプログラムを用いて、比例計数器のデータをチャネル別に蓄積するデータ取得モジュールと、前記データ取得モジュールの蓄積された温度と磁場の変化値を含むデータを、メスバウアデータ分析プログラムを用いて、メスバウアスペクトルとして表示するコンピュータと、を備えることを特徴とする。
前記本発明において、前記比例計数器は、高電圧電源装置(High Voltage Power Supply)から直流高電圧(1000〜2000V)をかけると、γ線が計数管内に入射して計数管内のガスをイオン化させ、イオンの数はγ線の光量子(フォトン)のエネルギーに比例するため、計数管内に入射したγ線の光量子はパルス電流として計数することを含むことを特徴とする。
前記本発明において、前記増幅器は、低騒音前置増幅器(プレアンプ)とメイン前置増幅器を両方とも含むことを特徴とする。
前記本発明において、前記超伝導磁石はNbTi超伝導線材を用い、50KG(キロガウス)まで試料に磁場を印加することができ、超伝導磁石への外部の熱侵入を遮断し、熱を生じることなく大電流を流すために用いられる電流供給用の高温超伝導線として、70K以上の超伝導物質が用いられることを特徴とする。
前記本発明において、前記試料の温度は、冷凍器により極低温まで冷却した後、試料管と試料ホルダーに取り付けられたヒーター及び温度調節器によって4.2Kから325Kまで調節されることを特徴とする。
本発明に係る、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムは、下記の効果を奏する。
先ず、第一に、本発明は、冷凍器を用いて、超伝導磁石及び試料の温度を極低温から変化させつつ外部磁場を印加してメスバウアスペクトルを得ることができる。
第二に、本発明は、液体ヘリウムを用いることなく、冷凍器を用いて超伝導磁石を冷却しつつ外部磁場を印加する装置であるので液体ヘリウムの消耗による運転コストを節約することができる。
第三に、本発明は、測定しようとする試料が取り付け易いので作業者のγ線への被曝可能性を極力抑えることができる。
最後に、本発明は、ユーザにとって装置の使い勝手がよい。
本発明の一実施の形態による、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムの構成を示す図。 本発明の一実施の形態による、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムの構成のうち、試料が取り付けられ、極低温での磁場の印加下で測定を行うための主な構成を示す図。 本発明の一実施の形態による、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムの構成のうち、試料が取り付けられ、極低温での磁場の印加下で測定を行うための細部構成を示す図。
以下、添付図面に基づき、本発明の好適な実施形態を説明する。本発明を説明するに当たって、関連する公知技術又は構成についての具体的な説明が本発明の要旨を余計に曖昧にする虞があると判断される場合には、その詳細な説明は省き、後述する用語は、本発明における機能を考慮して定義された用語であり、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによって異なってくるため、その定義は、本発明に係る冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムを説明する本明細書の全般に亘っての内容を踏まえて下されるべきである。
以下、本発明の好適な一実施の形態による、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムを添付図面に基づいて詳述する。
メスバウア分光技術(Mossbauer spectroscopy)とは、ハイゼンベルグの不確定性原理を満たす10−12 eVの大きさの高分解能エネルギー値と、10−7秒内の時間間隔で発生する微細現象を用いた特性分析技術である。
また、メスバウア分光器は、ドップラー効果によるγ線共鳴現象を用い、特定のエネルギー準位の微細な変化をスペクトルにより量子力学的に分析して、磁気超微細場(Hyperfine field)、異性体シフト(Isomer shift)、超交換(Super−exchange)相互作用、電気四重極分裂(Quadrupole splitting)、電場勾配斜分布、キュリー温度決定、共鳴吸収線の面積変化から、デバイ温度決定、スピン波定数決定、超常磁性限界などを推定するものである。
図1から図3に示すように、メスバウア分光システムは、メスバウア駆動ユニット100と、メスバウア速度トランスデューサ200と、γ線源300と、試料(吸収体)400と、超伝導磁石500と、冷凍器600と、 比例計数器(検出器)700と、低騒音前置増幅器800と、データ取得モジュール900と、コンピュータ1000と、を備える。
以下、前記本発明に係る、冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムを構成する技術的な手段の構成および機能を説明する。
前記メスバウア駆動ユニット100は、電源部120を介して電源の供給を受けて周期的な信号を発生し、メスバウア速度トランスデューサ200に送信する。
前記メスバウア速度トランスデューサ200は、前記メスバウア駆動ユニット100から信号を受信することを開始点として一つの鋸歯状波形が生成されると、この波形を、積分回路を介して放物線波形にした後、この放物線波形を大きくし、強い電流信号を得るために増幅する機能と、前記増幅された信号をメスバウア速度トランスデューサの推進用コイルに印加すると、このコイルに垂直に作用する磁場によってコイルの中央に位置する銅製軸は周期的に等加速度運動をするものの、完全な等加速度運動は起こらないので、同じ銅製において推進用コイル反対側にある誘導コイルに誘導された電気信号を負帰還(ネガティブ・フィードバック)して不均一な運動を打ち消す機能と、を有する。
前記γ線源300は、前記メスバウア速度トランスデューサ内の銅製軸の一方の先端に取り付けられてγ線を発生する。
前記試料(吸収体)400は、前記γ線を吸収する。
前記超伝導磁石500は、前記試料に磁場を供給するものであり、電源部510によって電源が供給される。ここで、前記超伝導磁石500は、NbTi超伝導線材を用い、50KG(キロガウス)まで試料に磁場を印加することができ、超伝導磁石への外部の熱侵入を遮断し、熱を生じることなく大電流を流すために用いられる電流供給用の高温超伝導線として、70K以上の超伝導物質が用いられる。
前記冷凍器600は、前記試料の温度を極低温まで冷却する。ここで、前記試料の温度は、冷凍器により極低温まで冷却した後、試料管と試料ホルダーに取り付けられたヒーター及び温度調節器610によって4.2Kから325Kまで調節される。前記超伝導磁石の温度を6K以下に維持しつつ、試料の温度を4K〜300Kに調節するために、ヒーター12とニードル弁3が用いられる。ヘリウムガス供給弁3−2を介して所定の圧力(5Psig未満)でヘリウムガスを供給すると、ヘリウムガスは冷凍器の第1段17において60Kまで冷却され、60Kまで冷却されたヘリウムガスは冷凍器の第2段19に入り込んで凝縮されて、液体ヘリウム(LHe、4.2K)となる。凝縮された液体ヘリウムは、ニードル弁ノブ3−1を回して試料ホルダー28に向かって供給される液体ヘリウムの量を調節して試料管14の温度(4.2K)を下げる。試料の温度は、試料ホルダー28と、試料管14に取り付けられたヒーター12及びニードル弁ノブ3−1を用いて、4.2Kから325Kまで調節することができる。
前記検出器700は、前記試料に共鳴吸収で透過されて信号を計数する。ここで、前記比例計数器700は、 高電圧電源装置110から直流高電圧(1000〜2000V)をかけると、γ線が計数管内に入射して計数管内のガスをイオン化させ、イオンの数はγ線の光量子(フォトン)のエネルギーに比例するため、計数管内に入射したγ線の光量子はパルス電流として計数する。
前記低騒音前置増幅器800は、前記比例計数器からの電気的な信号(パルス電流)を増幅する。ここで、前記低騒音前置増幅器800は、低騒音前置増幅器(プレアンプ)とメイン前置増幅器を両方とも含む 。
前記データ取得モジュール900は、前記増幅器において増幅された信号を受信し、メスバウアプログラムを用いて、比例計数器のデータをチャネル別に蓄積する
前記コンピュータ1000は、前記データ取得モジュールの蓄積された温度と磁場の変化値を含むデータを、メスバウアデータ分析プログラムを用いて、メスバウアスペクトルとして表示する。
以下、図2および図3に示す冷凍器を用いて、極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムの構成のうち、試料が取り付けられ、極低温での磁場の印加下で測定を行うための細部構成を通じて、より具体的に技術的手段の機能と相互関係を説明する。
図2および図3は、液体ヘリウムを用いることなく、冷凍器1を用いて超伝導磁石21を運用して、試料位置15の試料に外部磁場を最大50KGまで印加することができ、試料の温度を4K〜300Kの範囲において調節可能にする構造図であり、試料ホルダー28に試料を取り付けた後、試料入口24を介して試料棒26を取り付ける。また、真空容器16の内部を真空状態に維持し、冷凍器1を稼動させると、冷凍器の第1段17と第2段19の温度は下がり始める。第1段17に連結された銅糸5を介して熱の伝達がなされて、輻射シールド18の温度は60K以下に下がり、第2段19に連結された銅糸10は超伝導磁石21の温度を6K以下に維持して外部磁場を印加することができる。
冷凍器1は、ヘリウムガスを閉回路内において循環させて温度を下げる冷却器であり、4.2Kにおいて1.5Wの冷却パワーを有する。冷凍器は、機械的な駆動をすることにより振動が発生し、振動が試料ホルダー28、真空容器16、輻射シールド18、超伝導磁石21、試料管14に伝わることを防ぐために、ゴム空気ばね2、スーパーベローズ3、銅糸5、銅糸10、ゴムダンパー4、ゴムベローズ分離器23などを用いている。
高温超伝導線9は、超伝導磁石21への外部熱の侵入を遮断し、熱を生じることなく大電流を流すために用いられる電流供給用の導線であり、70K以上の超伝導物質が用いられ、NbTi超伝導線材を用いて、9.8K以下においては超伝導磁石となる。永久スイッチを取り付けて長時間に亘ってデータを取得するとき、外部から電流を供給することなく、外部磁場を試料に印加することができる。保護装置としては、クエンチ保護用のダイオードが取り付けられている。
超伝導磁石21は、真空容器16と輻射シールド18の内側にG10支持台6により設けられ、冷凍器の第2段19からの振動伝達を抑えるために、銀コーティングの銅糸と金コーティングの無酸素銅板による熱伝達によって6K以下を維持する。
真空容器16は、超伝導磁石21と、冷凍器の第1段17と、第2段19と、輻射シールド18が取り付けられた内部を真空引きして、真空容器の外部からの熱の流入を遮断する。
輻射シールド18は、冷凍器の第1段17に銀コーティングの銅糸5を連結して、冷凍器からの振動を遮断しつつ60K以下に温度を下げ、輻射シールド18の内側部分、すなわち、4K冷却部分(第2段)19、超伝導磁石21に影響する外部(300K)から流入する輻射熱の侵入を遮蔽する。
ゴムベローズ分離器23は、真空容器16からの微細振動が試料に伝わることを防ぐために用いられる。
試料管14に取り付けられたヒーター12及び試料ホルダー28に取り付けられたヒーターは、試料の温度を4K〜300Kまで非常に精度よく(+/−0.01K以下)調節する。
試料棒26は、試料を超伝導磁石21の途中に位置させ、メスバウア検出器20とメスバウア源13への最適な位置に試料を位置させる。試料の温度測定および温度調節は、10ピンコネクター25によって行うことができる。
また、超伝導磁石21の温度を6K以下に維持しつつ、試料の温度を4K〜300Kに調節するために、ヒーター12とニードル弁3が用いられる。ヘリウムガス供給弁3−2を介して所定の圧力(5Psig未満)でヘリウムガスを供給すると、ヘリウムガスは冷凍器の第1段17において60Kまで冷却され、60Kまで冷却されたヘリウムガスは冷凍器の第2段19に入り込んで凝縮されて、液体ヘリウム(LHe、4.2K)となる。凝縮された液体ヘリウムは、ニードル弁ノブ3−1を回して試料ホルダー28に向かって供給される液体ヘリウムの量を調節して試料管14の温度(4.2K)を下げる。試料の温度は、試料ホルダー28と、試料管14に取り付けられたヒーター12及びニードル弁ノブ3−1を用いて、4.2Kから325Kまで調節することができる。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲内において種々に修正及び変更可能であるということがこの技術分野における通常の知識を持った者であれば誰でも理解できるであろう。
100:メスバウア駆動ユニット、
200:メスバウア速度トランスデューサ
300:γ線源、
400:試料(吸収体)、
500、21:超伝導磁石、
600:冷凍器/圧縮器、
700:検出器、
800:低騒音前置増幅器、
900:データ取得モジュール、
1000:コンピュータ、
110:高電圧電源装置、
120、510:電源部
610:温度調節器、

Claims (2)

  1. 冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムにおいて、
    電源部を介して電源の供給を受けて周期的な信号を発生し、メスバウア速度トランスデューサに送信するメスバウア駆動ユニットと、
    前記メスバウア駆動ユニットから信号を受信することを開始点として一つの鋸歯状波形が生成されると、この波形を、積分回路を介して放物線波形にした後、この放物線波形を大きくし、強い電流信号を得るために増幅する機能と、前記増幅された信号をメスバウア速度トランスデューサの推進用コイルに印加すると、このコイルに垂直に作用する磁場によってコイルの中央に位置する銅製軸は周期的に等加速度運動をするものの、完全な等加速度運動は起こらないので、同じ銅製において推進用コイル反対側にある誘導コイルに誘導された電気信号を負帰還(ネガティブ・フィードバック)して不均一な運動を打ち消す機能と、を有するメスバウア速度トランスデューサと、
    前記メスバウア速度トランスデューサ内の銅製軸の一方の先端に取り付けられてγ線を発生するγ線発生源と、前記γ線を吸収する試料(吸収体)と、
    前記試料に磁場を供給する超伝導磁石と、
    前記試料の温度を極低温まで冷却する冷凍器と、
    前記試料に共鳴吸収で透過されて信号を計数する比例計数器(検出器)と、
    前記比例計数器からの電気的な信号(パルス電流)を増幅する増幅器と、
    前記増幅器において増幅された信号を受信し、メスバウアプログラムを用いて、比例計数器のデータをチャネル別に蓄積するデータ取得モジュールと、
    前記データ取得モジュールの蓄積された温度と磁場の変化値を含むデータを、メスバウアデータ分析プログラムを用いて、メスバウアスペクトルとして表示するコンピュータと、
    を備える冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システムであって、
    前記増幅器は、低騒音前置増幅器(プレアンプ)とメイン前置増幅器を両方とも含み、
    前記超伝導磁石はNbTi超伝導線材を用い、50KG(キロガウス)まで試料に磁場を印加することができ、超伝導磁石への外部の熱侵入を遮断し、熱を生じることなく大電流を流すために用いられる電流供給用の高温超伝導線として、70K以上の超伝導物質が用いられ、
    前記試料の温度は、冷凍器により極低温まで冷却した後、試料管と試料ホルダーに取り付けられたヒーター及び温度調節器によって4.2Kから325Kまで調節されることを特徴とするメスバウア分光システム。
  2. 前記比例計数器は、高電圧電源装置(High Voltage Power Supply)から直流高電圧(1000〜2000V)をかけると、γ線が計数管内に入射して計数管内のガスをイオン化させ、イオンの数はγ線の光量子(フォトン)のエネルギーに比例するため、計数管内に入射したγ線の光量子はパルス電流として計数することを含むことを特徴とする請求項1に記載の冷凍器を用いて極低温で磁場を印加するメスバウア分光システム。
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