JP6022180B2 - 基板実装用コネクタ - Google Patents
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Description
一般的に、対応コネクタとの嵌合作業の際、対応コネクタは背面に束になったケーブルが連なっていることもあって、ロックレバーによる作動力とは別に、コアアセンブリ全体を対応コネクタの側に引く力が作用する場合がある。この引く力が作用した場合、コアアセンブリは前方(対応コネクタ側)に引かれる。これにより、コア基準部の嵌合方向の基準部がフード基準部の嵌合方向の基準部に当接する。このとき、フードはケースに固く結びつき、ケースは車体に固定されているので、コア基準部とフード基準部との当接によって、コアアセンブリの前方への倒れ込みは、フードによって支えられることとなる。したがって、上記の引く力はフードを介してケース全体で受け止められるので、リード先端の実装部にかかるストレスは抑制されることとなる。
が2個並列に並ぶ場合は、一方は、対応可能域が拡大され、他方は、対応可能域が拡大されていない構造の組み合わせが好ましい。また、コアアセンブリが3個以上並列に並ぶ場合は、両端部のコアアセンブリは対応可能域の拡大がされ、中央部のコアアセンブリは対応可能域が拡大されていない構造の組み合わせが好ましい。また、上下方向の対応可能域の拡大と同時に、左右方向に生じるズレを考慮してコア基準部とフード基準部との左右方向の対応可能域が拡大されていることが好ましい。
本発明のコネクタCは、図1に示されるように、コネクタ本体である箱形のコアアセンブリ1と、筒状のフード40とに分割可能で、対応する雌型コネクタXに備わるロックレバー140と係合する係合手段を備えるとともに、基板Pに実装された状態でケース70に収容され、その形態で主に車に搭載されるものである。また、コアアセンブリ1は、ロックレバー140と係合するためのロックボス20を備えるとともに、フード40との嵌合時の左右方向D12、上下方向D34、および前後方向D56(以下、特に方向を特定する場合は嵌合方向D5(コアアセンブリから見た場合)、あるいは嵌合方向D6(フードから見た場合)という)の各方向に対して空間的な位置関係を特定するための基準となるコア基準部25を備える一方、フード40はこのコア基準部25に対してクリアランスをもって係合するフード基準部51を備えるところに特徴を有している。
また、フード40は、対応する雌型コネクタXの誤嵌合を防止するための手段、こじりを防止するための手段、および傾きを防止するための手段を備えるところに特徴を有している。
コアアセンブリ1は、図2に示されるように、コネクタ本体で、絶縁性の合成樹脂から
なるコアハウジング10と、このコアハウジング10に組み付けられた導電性の金属材料からなるコンタクト60とを備えている。コンタクト60は、上下方向D34に四段、左右方向D12に数十列に亘り組み付けられている。また、金属製の固定部材30をコアハウジング10の左右壁13、14に備えている。コアアセンブリ1は、対応する雌型コネクタXと嵌合するための嵌合構造、および基板Pと電気的に接続するための接続構造を備えているコネクタ本体である。
コアハウジング10は、図2、図3に示されるように、上壁11、前壁16、および左右壁13、14にコア基準部25を備えている。コア基準部25は、組み付けられたコアアセンブリ1と、フード40との空間的な位置関係を特定するための基準である。コア基準部25は、左右方向D12の空間的な位置関係を特定するためのCX基準部25a、上下方向D34の空間的な位置関係を特定するためのCY基準部25b、および嵌合方向D5の空間的な位置関係を特定するためのCZ基準部25cを備えている。
CY基準部25bは、図2、図3に示されるように、上壁11の両側部後端に備わる。CY基準部25bは、正面視コの字状の構造体であり、上下方向D34に延びる縦支持部26と、この縦支持部26の端部から左右方向D12外向きに延びる横支持部27、28とを備えている。この上下2個の横支持部27、28で挟持して対応するフード40のフード基準部51と係合する。下側の横支持部28は、上壁11の壁面の一部をなしていて、上壁11面と同一平面上にある。上側の横支持部27は、水平方向に張出す板片である。上側の横支持部27の下面、および、これに対向する下側の横支持部28の上面は、一対で上下方向D34の基準面となるCY基準面27aおよび28aを構成する。CY基準面27aおよび28aは、ともに平坦で並行している。
CZ基準部25cは、図2に示されるように、前壁16に形成された開口部17の周縁部に位置し、下辺の左右端部、および左右辺の下部に備わる。CZ基準部25cは、周囲の壁面に対して高さ方向に段差を有さない、この周縁部の一部分を構成する正面視矩形の構造体である。CZ基準部25cを構成する平坦面は、嵌合方向D5のCZ基準面25ccである。CZ基準面25ccは、コアアセンブリ1と、フード40との嵌合方向5(嵌
合方向D6;フードから見た場合)の正規組み付け位置を特定するための基準面である。
フード40は、図4に示されるように、扁平矩形の筒状体で、内部の2箇所に縦壁50a、50bの仕切りを備えている。フード40は、内側に形成された嵌合空間55でコアアセンブリ1と嵌合し、一体でコネクタCを構成する。嵌合空間55は、コアアセンブリ1と嵌合するための空間である。フード40は、嵌合空間55の周囲4面に上壁41、下壁42、左壁43、および右壁44を備え、前後面にそれぞれ前開口部45、後開口部46を備えている。前開口部45の周縁にはフランジ47が備わる。フランジ47は、前開口部45周辺の強度を補強するために備わる。上壁41、下壁42、左壁43、および右壁44は、強度を増すために所定箇所に補強リブを備えている。フード40は、ケース70と係合するための係合部48を備えている。係合部48は、上壁41、下壁42、左壁43、および右壁44に備わる。この係合部48を介してフード40は、ケース70と固く結合する。
間55b、および第3嵌合空間55cの3つに分割されている。この第1、第2、第3の嵌合空間55a、55b、55cは、それぞれコアアセンブリ1と嵌合するための独立した空間を構成している。
フード基準部51は、組み付けられたコアアセンブリ1と、フード40との空間的な位置関係を特定するための基準である。フード基準部51は、左右方向D12の空間的な位置関係を特定するためのFX基準部51a、上下方向D34の空間的な位置関係を特定するためのFY基準部51b、および嵌合方向D6(嵌合方向D5;コアアセンブリから見た場合)の空間的な位置関係を特定するためのFZ基準部51cを備えている。なお、説明は代表して第1嵌合空間についておこなう。
FX基準部51aは、図4、図5に示されるように、左壁43の内側、および第1縦壁50aの内側に備わる、周囲の壁面に対して一段張出した正面視矩形の台地状の構造体であり、FX基準部51aを構成する平坦な上面が左右方向D12のFX基準面51aaである。FX基準部51aは、左右一対で左右方向D12の位置関係を特定する。
FY基準部51bは、左壁43の内側の上端部、および第1縦壁50aの内側の上端部に備わる片持ち梁状の構造体であり、FY基準部51bを構成する平坦な上面、および下面が上下方向D34のFY基準面51bb、および51bb´である。FY基準部51bは、左右2箇所で上下方向D34の位置関係を特定する。
FZ基準部51cは、左壁43の内側、および第1縦壁50aの内側に位置する前後方向D56に延びる、正面視矩形の突条部である。FZ基準部51cは、前後方向D56に並行して3個備わり、前方D5端は、フード40の前開口部45にあり、後方D6端は、フード40の奥方向(後方向D6)に1/4(フード前後長の1/4)ほど入ったところにある。FZ基準部51cを構成する平坦な後端面が、嵌合方向D6(嵌合方向D5;コアアセンブリから見た場合)のFZ基準面51ccである。なお、第2嵌合空間および第3嵌合空間に備わるフード基準部51は、第1嵌合空間に備わるフード基準部51と基本構成は同じである。
FY基準部51bは、コア基準部25のCY基準部25bと係合し、片持ち梁状の板片の両面に備わる平坦なFY基準面51bb、51bb´を、コの字状を構成する対向位置にある板片の平坦なCY基準面27a、28aに当接(係合)させ、左右2箇所で上下方向D34の位置関係を特定する。
さらに、FZ基準部51cは、コア基準部25のCZ基準部25cと係合し、FZ基準部51cの後端面のFZ基準面51ccを開口部17の周縁部の一部分である平坦なCZ基準面25ccに当接(係合)させ、嵌合方向D5(嵌合方向D6;フードから見た場合)の位置関係を特定する。コアアセンブリ1のコア基準部25と、フード40のフード基準部51との係合は、それぞれクリアランスを有している。したがって、組み付けられた
コアアセンブリ1と、フード40とは、両者間でそのクリアランス相当分移動可能である。すなわち、組み付けられたコアアセンブリ1と、フード40とは緩やかに結合された関係である。
フード40と、コアアセンブリ1との組み付けについて説明する。図8は、本発明の実施形態に係るコアアセンブリ、フード、およびケースの組み付け状態を示す図であって、(A)は、全体を示す外観斜視図であり、(B)は、上記(A)のB−B線に沿った断面図である。図9は、本発明の実施形態に係るコネクタ、ケース、および対応するコネクタの組み付け関係を示す図であって、(A)は、対応するコネクタが挿入される状態を示す外観斜視図であり、(B)は、フード内側の構造を示す正面図である。
上下方向D34を規制するコア基準部25のCY基準部25bは、フード基準部51のFY基準部51bと係合し、コの字状を構成する互いに並行する板片の対向位置に備わるCY基準面27a、28aは、片持ち梁状の板片の上面、および下面に備わるFY基準面51bb、51bb´に当接(係合)し、上下方向D34の位置関係を特定する。
嵌合方向D5(嵌合方向D6;フードから見た場合)を規制するコア基準部25のCZ基準部25cは、フード基準部51のFZ基準部51cに係合し、壁面の一部を構成するCZ基準面25ccは、突条部を構成する後端部に備わるFZ基準面51ccに当接(係合)し、嵌合方向D5(嵌合方向D6;フードから見た場合)の位置関係を特定する。
フード40は、コア基準部25と、フード基準部51との係合で、コアアセンブリ1に対して空間的に位置関係が特定される。フード40と、コアアセンブリ1とは、緩やかな結合関係であり、左右方向D12、上下方向D34、および嵌合方向D5(嵌合方向D6;フードから見た場合)に関して当初設定のクリアランス相当分は移動可能である。このクリアランスによって、コアアセンブリ1の基板Pに対する位置ズレや、半田実装時の環境条件(熱)によって生じる基板Pやコアハウジング10の反りに対する許容量が拡大されている。
ない。また、前後方向D56および左右方向D12に関しても、基板Pの動きを規制するものではない。このように、フード40は、コアアセンブリ1に組み付けられた状態で、基板Pと一部接触箇所を設けているが、これによって基板Pと固く結合したり、基板Pの動きを規制したりするものではない。
雌型コネクタXとの嵌合について図面を参照しながら説明する。図10は、本発明の実施形態に係るコネクタと対応するコネクタとの嵌合時のロックレバーの動作を示す外観斜視図である。図11は、本発明の実施形態に係るコネクタのコアハウジングとフード間の力の伝達する様子を示す外観斜視図である。
雌型コネクタXは、図10に示されるように、次の手順でコアアセンブリ1と嵌合する。第1工程;雌型コネクタXは、ロックレバー140のロック溝142がコアアセンブリ1のロックボス20に係合する位置まで押し込まれる。この工程で、雌型コネクタXのコンタクト、およびコアアセンブリ1のコンタクト60同士の接触が始まる。第2工程;ロックレバー140がロック軸143を中心に回転し、ロック溝142に沿ってロックボス20を引き込む。この動きにあわせて、雌型コネクタXは、さらに奥まで押し込まれる。この工程で、コアアセンブリ1は、雌型コネクタXのハウジング100内に収容されてい
くとともに、コアアセンブリ1のコンタクト60、および雌型コネクタXのコンタクト同士の接続は、その接触範囲をより拡大していく。第3工程;ロックレバー140が最終位置まで押し切られることで、雌型コネクタXは、コアアセンブリ1の最深部まで押し込まれる。これにより、雌型コネクタXは、コアアセンブリ1と正規嵌合位置で嵌合することとなる。
フード40に備わる誤嵌合防止手段、および、こじり防止手段について図面を参照しつつ説明する。図12は、本発明の実施形態に係るコネクタのフード内側の構造を示す外観斜視図である。
雌型コネクタの嵌合過程での傾き抑制手段について図面を参照しつつ説明する。図12は、本発明の実施形態に係るコネクタのフード内側の構造を示す外観斜視図である。図13は、本発明の実施形態に係るコネクタの横傾き(左右方向)防止手段を示す図であって
、(A)は、嵌合途中の状態を示す要部の拡大図であり、(B)は、嵌合完了後の状態を示す要部の拡大図である。図14は、本発明の実施形態に係るコネクタの前傾き(前後方向)防止手段を示す図であって、(A)は、嵌合途中の状態を示す要部の拡大図であり、(B)は、嵌合完了後の状態を示す要部の拡大図である。
規制部58は、このような雌型コネクタXの前のめり姿勢を正し、コアアセンブリ1に対して正対した姿勢をとり、この姿勢を維持したまま嵌合できるように、雌型コネクタXを案内するものである。なお、規制部58の説明は、代表して第3嵌合空間55cについておこなう。
上下方向の規制部58は、フード40の右壁44内側、および縦壁50b内側に備わる前後方向D56に延びる縦リブ56の先端部(前方向D5)の下側面、および上側面と、上壁41内側の左右隅部とに備わる。
ロックレバー140の作動力は、図10に示されるように、ロックボス20を引きつける方向(前方向D5)に作用する一方、雌型コネクタXの挿入力は、コンタクトを介してコアハウジング10を突き放す方向(後方向D6)に作用する。このように作動力と挿入力とは、作用と反作用との関係にあって、ロックレバー140の作動力は、雌型コネクタXと、コアアセンブリ1との間だけで効果的に作用する仕組み(原理)になっている。すなわち、作動力は、原理的には基板Pやフード40には及ばず、これらのものに負荷をかけることはない。これにより、リード部60a先端の実装部60bにかかるストレスは抑制されることとなる。
嵌合作業は、ロックレバー140の作動力や、こじり力のほかに、無理な力をコネクタCにかける場合がある。雌型コネクタXは、図11に示されるように、背面に束になったケーブルWが連なっているので、その荷重によってケーブルWを介して、コアアセンブリ1を背面方向(前方向D5)に引く力が作用する場合がある。嵌合時あるいは嵌合後に、このような引く力が作用した場合、コアアセンブリ1は、前方向D5に倒れ込み、この引く力によって、コア基準部25のCZ基準部25cは、フード基準部51のFZ基準部51cに当接(係合)する。このようにコアアセンブリ1は、フード40側に倒れ込もうとするが、一方フード40は、車体に固定されたケース70と固く結合しているので、この倒れ込みは、フード40で支えられることとなる。これにより、リード部60a先端の実装部60bにかかるストレスは抑制されることとなる。
雌型コネクタXがコアアセンブリ1に嵌合されて組み付けが完了した後、図15に示されるように、実車走行時に生じる力学的な作用がストレスとしてコネクタに及ぶ。図15は、走行時に継続的な小さな振動がケースに伝わる様子を示す模式図である。走行時に生じるストレスには、大きな振動、継続的に生じる小さな振動、他に熱ショックなどがある。これらストレスは、実装部品全体の耐久性に影響を及ぼす。特に継続的に生じる小さな振動は、リード部60a先端の実装部60bにひずみとして蓄積するおそれがある。そのために、この小さな振動を抑制してリード部60a先端の実装部60bのひずみを軽減することが求められている。
エンジンやモーターなどから継続的に生じる小さな振動は、図15に示されるように、車体を介してケース70に伝わる。ケース70は、フード40と係合部で固く結合しているので、振動はケース70を通してフード40に伝わる。これにより、車体の振動はケース70と結合したフード40を一体的に振動させる。
ここで、フード40と、コアアセンブリ1とが固く結合する従来技術の場合には、この振動が基板Pと一体となったコアアセンブリ1に伝わり、基板Pとコアアセンブリ1との結合部分であるリード部60a先端の実装部60bにひずみが蓄積し、この部分に損傷を与えるおそれがある。しかし、本発明に係るコネクタCの場合は、フード40とコアアセンブリ1とが緩やかな結合関係を構成し、これにより、ケース70の振動は、消失するか、あるいは大幅に軽減されてコアアセンブリ1に伝わることとなる。一方、コアアセンブリ1が搭載された基板Pは、ケース70に対して概ね浮いた状態にあり、これにより、ケース70の振動は、この部分で消失するか、あるいは大幅に軽減されて基板Pに伝わることとなる。したがって、リード部60a先端の実装部60bにかかるストレスは、抑制されることとなる。
ブリ1に伝わる振動は減衰されたものとなる。また、基板Pは、ケース70に対して概ね浮いた状態にあり、この振動が直接基板Pに伝わることはない。したがって、走行時の小さな振動は、大幅に減衰されて伝わり、その結果、リード部60a先端の実装部60bのストレスは抑制されることとなる。
基板Pの反りに対する、フード40の組み付け性について図面を参照しつつ説明する。図16は、本発明の実施形態に係るコネクタが反りの生じた基板に装着された状態を示す模式図である。図17は、フード基準部の上下方向の基準部を示す斜視図であって、(A)は、固定式であり、(B)は、可撓式である。
ために第1コアアセンブリ1a、および第3コアアセンブリ1cが、第2コアアセンブリ1bに対して下方向D4に位置ズレが生じたとしても、第1コアアセンブリ1a、および第3コアアセンブリ1cのCY基準部25bに対する、フード40のFY基準部151bの対応可能域が拡大しているので、規定内の反りであれば基板Pに強制力をかけずにフード40をコアアセンブリ1に組み付けることが可能である。すなわち、基板Pに反りが生じた状態のままでフード40を組み付けることができる。その結果、リード部60a先端の実装部60bにかかるストレスを抑制して、反りが生じている基板Pにフード40を組み付けることができる。
固定部材30について図面を参照しつつ説明する。図18は、図1のコアアセンブリに装着された固定部材を示す図であって、(A)は、後方から見た拡大斜視図であり、(B)は、側面から見た拡大側面図である。図19は、図1の基板に実装されたコアアセンブリを上から見た平面図である。
固定部材30は、図18に示されるように、胴部31、脚部32、33、34、実装部35、および窓部36を備えている。固定部材30は、圧延金属板を打ち抜き加工したものである。固定部材30は、コアアセンブリ1の実装強度を補強するための補強部材で、コアハウジング10の左壁13および右壁14に取り付けられる。取り付けは台座部39に後脚部32および中脚部33を圧入する方式でおこなわれる。
および固定部材30の実装部35で半田実装されて基板Pに固定される。実装部35は、半田固着状態が検査される。検査の際、たとえば、フィレット形状を確認する場合、大きな衝立状の固定部材30がリード部60aの近くに備わると、固定部材30の近くにあるリード部60a先端の実装部60bのフィレット形状が採光不足のために正確に読み取れない場合がある。特に極数が増えて四段多列にリード部60aが配列している本実施形態の場合には、内側のリード部60aに関しては、なお一層困難になる。
コンタクトの形状および配列について図面を参照しつつ説明する。図20は、本発明の実施形態に係るコネクタに圧入されるコンタクトの正面図であって、(A)は、第1コンタクトであり、(B)は、第2コンタクトであり、(C)は、第3コンタクトであり、(D)は、第4コンタクトである。図21は、図1の基板に実装されたコアアセンブリを上から見た図であって、(A)は、コンタクトの配列を示す平面図であり、(B)は、上記(A)のコンタクトを拡大した部分拡大図である。
ておこなわれる。そのために、実装部60b周辺のフィレットは、その形態全体が他のものの陰に入ることなく、そのまま認識されるのが好ましい。
・本実施形態に係るコネクタCは、組み付け容易なコネクタ本体(コアアセンブリ1)と、フード40とに分割されている。これにより組み付け作業が容易で小型化が可能なコネクタが得られる。
・本実施形態に係るコネクタCは、ロックレバー方式の嵌合手段を備えている。これにより、嵌合時、リード部60a先端の実装部60bにかかるストレスを抑制できる。
・本実施形態に係るコネクタCは、ロックボス20がコアアセンブリ1に備わるので、雌型コネクタXは、コアアセンブリ1に対してロックレバー140を係合させることができる。これにより、コアアセンブリ1とフード40とは、ネジ締めやロック機構等の特別な固定手段を要せず、緩やかな結合で組み付けることができる。
・本実施形態に係るコネクタCは、コアアセンブリ1とフード40とがそれぞれコア基準部25、およびフード基準部51を備え、双方基準部は、空間的な位置関係を特定するためにクリアランスを有して係合する。これにより、ケース70を介して車体から伝わる継続的な小さな振動は、このクリアランス部分で減衰する。その結果、リード部60a先端の実装部60bにかかる継続的に生じる小さな振動(ストレス)は抑制される。
・本実施形態に係るコネクタCは、中央に位置するコアアセンブリ1bのコア基準部25に対する、フード40のフード基準部51の追従性に比べて、両端のコアアセンブリ1aおよび1cのコア基準部25に対する、フード40のフード基準部51の追従性は大きい。これにより、基板Pに反りが生じても、基板Pを平板状に矯正するための強制力をかけることなくフード40を基板Pと一体となったコアアセンブリ1に組み付けることができる。これにより、リード部60a先端の実装部60bにかかるストレスを抑制することができる。
0a先端の実装部60bにかかるのを防ぐことができる。
・本実施形態に係るコネクタCは、こじり防止のために、フード40に縦リブ56を備えている。これにより、雌型コネクタXとの嵌合の際、こじりによる無理な力がリード部60a先端の実装部60bにかかるのを防ぐことができる。
・本実施形態に係るコネクタCは、傾き防止のために、フード40に規制部58を備えている。これにより、雌型コネクタXの傾きが抑制されて、無理な力がリード部60a先端の実装部60bにかかるのを防ぐことができる。
・本実施形態に係るコネクタCは、リード部60aの先端よりもさらに先方向D6に延びる固定部材30を備えている。これにより、リード部60a先端の実装部60bにかかる嵌合時や走行時のストレスを抑制できる。
・本実施形態に係るコネクタCは、固定部材30を備え、この固定部材30は、採光用の窓部36を備えている。これにより、リード検査の際、採光によって明確に視認されるので、リード部60a先端の実装部60b周辺のフィレット形状が正確に読み取れるようになる。
以下、別の実施形態について図面を参照しつつ説明する。符号に関しては、上述した実施形態と、形態が変わらないものについては、上述した符号と同じ符号を付け、形態が変わるものについては、新たな符号を付けることとする。図22は、本発明の別の実施形態に係るコネクタを示す外観斜視図であって、(A)は、コアアセンブリの外観であり、(B)は、フードの外観であり、(C)は、係合要部の拡大図である。
ところと係合することで上下方向D34の位置関係が特定される。さらに、前面部127cがフード基準部151の対応するところと係合することで嵌合方向D5(嵌合方向D6;フードから見た場合)の位置関係が特定される。
1 コアアセンブリ
17 開口部
20 ロックボス
23 嵌合空間
25 コア基準部
25a CX基準部
25aa CX基準面
25b CY基準部
25c CZ基準部
25cc CZ基準面
27b 28b CY基準面
30 固定部材
31 胴部
36 窓部
40 フード
49 基板支持部
50 50a 50b 縦壁
51 フード基準部
51a FX基準部
51aa FX基準面
51b 151b FY基準部
51bb 151bb FY基準面
51c FZ基準部
51cc FZ基準面
55 55a 55b 55c 嵌合空間
56 縦リブ
57 横リブ
58 58a 58b 58c 58d 58e 規制部
60 61 62 63 64 コンタクト
70 ケース
X 雌型コネクタ
120 縦リブ溝
130 横リブ溝
135 凹み部
140 ロックレバー
Claims (6)
- 箱形のコアアセンブリと筒状のフードとが分割可能で、対応するコネクタに備わるロックレバーに作用する係合手段を備えるとともに、基板に実装された状態でケースに収容されて使用されるコネクタであって、
前記コアアセンブリは前記ロックレバーと係合するためのロックボスを備えるとともに、前記フードとの嵌合時の左右方向、上下方向、および嵌合方向の各方向に対して相対的な位置関係を特定するための基準となるコア基準部を備える一方、
前記フードは前記コア基準部に対してクリアランスをもって対応するフード基準部を備え、前記フードは前記コアアセンブリに対して空間的に移動可能に結合し、
2個又は3個以上の前記コアアセンブリが並列位置に備わる前記コネクタであって、この中で両端部に位置する少なくとも1つのコアアセンブリは、この中で他方に位置する前記コアアセンブリに比べて前記コア基準部と、前記フード基準部との少なくとも上下方向の対応可能域が拡大されているところに特徴を有するコネクタ。 - 前記フードは前記対応するコネクタの誤嵌合を防止するための手段、または、前記対応するコネクタのこじりを防止するための手段を備えたところに特徴を有する請求項1に記載のコネクタ。
- 前記フードは前記対応するコネクタが嵌合過程で傾きをもって挿入されることを防止するための手段を備えたところに特徴を有する請求項1又は2記載のコネクタ。
- 前記コアアセンブリは少なくとも一方の側面に実装強度を補強するための固定部材を備え、この固定部材は前記側面に対して平行に位置し背面から延びるコンタクトのリード部の実装位置よりもさらに先に延びているところに特徴を有する請求項1から3のうちいずれか一項記載のコネクタ。
- 前記固定部材は検査時の光を通すための採光手段が備わるところに特徴を有する請求項4記載のコネクタ。
- 前記コンタクトは前記コアアセンブリの一面に少なくとも二段に亘って備わり、前記コンタクトのリード部の先端は少なくとも内列と外列の二列に亘って備わり、前記上段側の少なくとも一部分のコンタクトの水平方向に延びる部分の少なくとも一部分が他のリード部に比べて、前記内列のリード部の先端が上方から認識しやすい程度、幅が細く構成されているところに特徴を有する請求項4又は5記載のコネクタ。
Priority Applications (1)
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