JP6021786B2 - 過熱低減器 - Google Patents

過熱低減器 Download PDF

Info

Publication number
JP6021786B2
JP6021786B2 JP2013223085A JP2013223085A JP6021786B2 JP 6021786 B2 JP6021786 B2 JP 6021786B2 JP 2013223085 A JP2013223085 A JP 2013223085A JP 2013223085 A JP2013223085 A JP 2013223085A JP 6021786 B2 JP6021786 B2 JP 6021786B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protection cylinder
nozzle
nozzle protection
steam
slit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013223085A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015087017A (ja
Inventor
拓也 深堀
拓也 深堀
川水 努
努 川水
菅 啓史
啓史 菅
時吉 巧
巧 時吉
洋祐 ▲高▼木
洋祐 ▲高▼木
真太郎 松本
真太郎 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Power Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd filed Critical Mitsubishi Hitachi Power Systems Ltd
Priority to JP2013223085A priority Critical patent/JP6021786B2/ja
Publication of JP2015087017A publication Critical patent/JP2015087017A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6021786B2 publication Critical patent/JP6021786B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Nozzles (AREA)

Description

本発明は、例えば陸用ボイラや排熱回収ボイラ等の各種ボイラ設備に適用される過熱低減器に関する。
従来、各種ボイラ装置においては、蒸気温度が所定値以上に高くなると、冷却水を噴霧して蒸気温度を一定に保つことが行われている。このような冷却水の噴霧を行う装置としては、例えば下記の特許文献1に開示された過熱低減器や特許文献2に開示された蒸気温度低減器が知られている。
特開2004−85124号公報 実開平1−94709号公報
ところで、従来の過熱低減器は、蒸気の流れに冷却水を噴霧する低温流体噴霧ノズルを保護するため、低温流体噴霧ノズルの外側にウォーミング蒸気を流すことが必要である。このため、低温流体噴霧ノズルの外側には、ノズル全体を覆うようにしてノズル保護筒が設けられている。このようなノズル保護筒を備えた過熱低減器においては、冷却水などの低温流体の外筒への接触に伴う温度変化により、すなわち、冷却水噴霧の実施及び停止の繰り返しによる熱応力を受けて、ノズル保護筒の下面に熱疲労亀裂が発生するという問題が生じており、その対策が求められている。
上述した熱疲労亀裂は、冷却水が垂れ込んでノズル保護筒の内面に溜まることや、低温流体噴霧ノズルの外側に発生する水滴(凝縮水)の滴下に原因があると推測される。すなわち、垂れ込んだ冷却水や凝縮水が溜まる領域では、水の存在によりノズル保護筒の温度が低い状態となり、ウォーミング蒸気や主蒸気により加熱される周囲との間に生じる大きな温度差による熱応力を受ける。この結果、冷却水噴霧等が繰り返されることで同じ領域に繰り返しの熱応力を受けるため、最終的に熱疲労亀裂が発生することとなる。
このような背景から、過熱低減器においては、ノズル保護筒に熱疲労亀裂が生じることを防止または抑制し、その耐久性や信頼性を向上させることが望まれる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、ノズル保護筒に熱疲労亀裂を生じにくくすることにより、ノズル保護筒の耐久性や信頼性を向上させた過熱低減器を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するため、下記の手段を採用した。
本発明に係る過熱低減器は、低温流体を高温流体に注入する噴霧孔を有する低温流体噴霧ノズルと、前記低温流体噴霧ノズルの外周に配置されるとともに前記噴霧孔側に開口部を設けたノズル保護筒とによる二重管構造を有し、前記高温流体を流す流路内を横断して水平方向に設置される過熱低減器において、前記ノズル保護筒の水滞留領域に、1または複数の周方向スリットを設けたことを特徴とするものである。
このような本発明の過熱低減器によれば、ノズル保護筒の水滞留領域に、1または複数の周方向スリットを設けたので、特にノズル保護筒に作用する軸方向の熱応力を低減することができる。
上記の発明において、前記周方向スリットの両端部にストップホールを設けることが好ましく、これにより、スリット先端の応力集中を緩和することができる。
上述した本発明によれば、水滞留領域に設けた周方向スリットがノズル保護筒に作用する軸方向の熱応力を低減するので、ノズル保護筒に熱疲労亀裂が生じにくくなる。この結果、ノズル保護筒の耐久性や信頼性を向上するので、このノズル保護筒を備えた過熱低減器の耐久性や信頼性も向上する。
本発明に係る過熱低減器の一実施形態を示す図で、過熱低減器を構成するノズル保護筒の横断面図である。 本発明に係る過熱低減器が高温流体の主蒸気を流す蒸気配管に取り付けられた状態を示す横断面図である。 本発明の周方向スリットについて、スリット長さ及び本数を変更した2ケースの軸方向応力分布を示す図である。 周方向スリットの両端部に設けるストップホールについて、ストップホール半径と相当応力との関係を示す図である。
以下、本発明に係る過熱低減器の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図2に示すように、本実施形態の過熱低減器10は、蒸気配管1の内部を流れる主蒸気(高温流体)の蒸気温度が所定値以上に高くなると、スプレー用の冷却水(低温流体)を主蒸気中に噴霧して蒸気温度を一定に保つ装置である。この過熱冷却器10は、低温流体噴霧ノズル20と、この低温流体噴霧ノズル20の外周に配置されるノズル保護筒30とにより構成される二重管構造を有し、主蒸気を流す蒸気配管1の流路内を横断して水平方向に設置されている。すなわち、二重管構造の過熱低減器10は、上下方向に設置されて主蒸気を上向きに流す蒸気配管1の管軸と直交するようにして、低温流体噴霧ノズル20及びノズル保護管30が蒸気配管1の内部に横向きに設置されており、低温流体噴霧ノズル20から蒸気流れ方向へ向けて上向きに冷却水を噴霧する。
低温流体噴霧ノズル20には、冷却水を蒸気に注入する噴霧孔21が設けられている。この噴霧孔21は、蒸気流れ方向の下流側となる上向きに開口している。また、低温流体噴霧ノズル20は、その一端に冷却水供給管22が接続されるとともに、他端が閉塞された構造となっている。
ノズル保護筒30は、低温流体噴霧ノズル20の外周を覆うように設置され、低温流体噴霧ノズル20の外周面との間には所定の間隙を有する空間部31が形成されている。また、ノズル保護筒30は、低温流体噴霧ノズル20の噴霧孔21側に設けた開口部32を備えている。この開口部32及び噴霧孔21は、互いの軸線が略一致している。
また、図中の符号2は冷却水管台であり、この冷却水管台2には、蒸気配管1の外部においてノズル保護筒30の内部にウォーミング蒸気を流す補助蒸気供給配管40が接続されている。なお、図中の符号3過熱低減器保護筒である。
このように構成された過熱低減器10において、本実施形態では、例えば図1に示すように、ノズル保護筒30の水滞留領域に周方向スリット33を設けてある。この周方向スリット33を設ける水滞留領域は、ノズル保護筒30に熱疲労亀裂を生じさせる原因と考えられ水が空間部31内の保護筒内表面30aに滞留する領域である。
上述した水滞留領域について具体的に説明すると、噴霧孔21から噴霧される冷却水が垂れ込んで保護筒内表面30aに溜まるノズル保護筒30の軸方向領域や、低温流体噴霧ノズル20の外側に発生する凝縮水の水滴が滴下して保護筒内表面30aに溜まるノズル保護筒30の軸方向領域となる。
上述した水滞留領域は、例えば試運転時や点検時等において見出される水の溜まった領域であり、こうして見出された水滞留領域については、さらに熱応力の応力解析を行い、応力の立つ領域に対して、1または複数本の周方向スリット33を適宜配置して設けることが望ましい。この周方向スリット33は、スリット幅Wで周面に沿ってスリット長さLを有するものであり、ノズル保護筒30の円筒を形成する壁面に対して、円周方向の一部を貫通するように設けたものである。
また、図示の周方向スリット33は、蒸気流れ方向の上向きに開口する開口部32に対して側壁部となる壁面に、軸方向に同じピッチPで平行に3本設けられているが、例えば開口部32と対向する下方の壁面(最も低く水の溜まり易い壁面)に1または複数本を設けるなど、その位置や数が限定されることはない。すなわち、周方向スリット33は、応力解析で応力の立つ領域、あるいは、実際に熱疲労亀裂が発生した領域に設けることが好ましい。
上述した周方向スリット33を設けることにより、ノズル保護筒においては、特に軸方向の熱応力を低減することができる。
図3は、上述した周方向スリット33について、幅なしの亀裂欠陥とし、スリット長さL及び本数を変更した2つのケースに関する軸方向応力分布の解析結果を示す図である。なお、ケース1は、スリット長さLを120mmとした周方向スリット(亀裂)A,Bを100mmピッチで水滞留領域CWに2本設けた場合、ケース2は、スリット長さLを80mmとした周方向スリット(亀裂)A,B,Cを50mmピッチで水滞留領域CWに3本設けた場合について解析したものである。
ケース1及びケース2の解析結果によれば、軸方向応力は、両ケースにおいてノズル保護筒30の外面(破線表示)及び内面(実線表示)で図中に一点鎖線で示す亀裂なしの値Sよりも低下していることがわかる。そして、亀裂A,B,Cによりノズル保護筒30の肉厚が存在しない位置では、軸方向応力の値が上外面及び内面ともに0で一致している。
この場合、軸方向応力分布を示す横軸のX位置は、水滞留位置CWの紙面右側端部を基準(0)に左側を負(−)としたものであり、ケース1では、−55mmの位置に亀裂Aが存在し、−155mmの位置に亀裂Bが存在している。同様に、ケース2では、−55mmの位置に亀裂Aが存在し、−105mmの位置に亀裂Bが存在し、−155mmの位置に亀裂Cが存在している。なお、ケース1とケース2とを比較すると、ケース2の軸方向応力低下が顕著である。
ところで、上述した周方向スリット33は、両端部にストップホール33aを設けることが好ましい。
すなわち、図4に示すように、ストップホール半径を大きくすれば相当応力が低下するので、周方向スリット33の両端にスリット幅Wより大きな径を有するストップホール33aを設け、周方向スリット33の先端に作用する応力集中を緩和して熱応力の相当応力を低減することが望ましい。具体的に説明すると、ストップホール半径r1のストップホール33aを設けた場合の相当応力Saは、ストップホール半径r2(r1>r2)のストップホール33aを設けた場合の相当応力Sbから大幅に低下していることがわかる。
このように、水滞留領域CWに周方向スリット33を設けたノズル保護筒30は、スリット33がノズル保護筒33に作用する軸方向の熱応力を低減するので、冷却水噴霧が繰り返されてもノズル保護筒30に熱疲労亀裂が生じにくくなる。この結果、ノズル保護筒33の耐久性や信頼性を向上するので、このノズル保護筒30を備えた過熱低減器10の耐久性や信頼性も向上する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、たとえば周方向スリットの数や配置など、その要旨を逸脱しない範囲内において適宜変更することができる。
1 蒸気配管
10 過熱低減器
20 低温流体噴霧ノズル
21 噴霧孔
30 ノズル保護筒
31 空間部
32 開口部
33 周方向スリット
33a 噴霧孔

Claims (2)

  1. 低温流体を高温流体に注入する噴霧孔を有する低温流体噴霧ノズルと、前記低温流体噴霧ノズルの外周に配置されるとともに前記噴霧孔側に開口部を設けたノズル保護筒とによる二重管構造を有し、前記高温流体を流す流路内を横断して水平方向に設置される過熱低減器において、
    前記ノズル保護筒の水滞留領域に、1または複数の周方向スリットを設けたことを特徴とする過熱低減器。
  2. 前記周方向スリットの両端部にストップホールを設けたことを特徴とする請求項1に記載の過熱低減器。
JP2013223085A 2013-10-28 2013-10-28 過熱低減器 Active JP6021786B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013223085A JP6021786B2 (ja) 2013-10-28 2013-10-28 過熱低減器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013223085A JP6021786B2 (ja) 2013-10-28 2013-10-28 過熱低減器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015087017A JP2015087017A (ja) 2015-05-07
JP6021786B2 true JP6021786B2 (ja) 2016-11-09

Family

ID=53049991

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013223085A Active JP6021786B2 (ja) 2013-10-28 2013-10-28 過熱低減器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6021786B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3726341B2 (ja) * 1996-04-18 2005-12-14 石川島播磨重工業株式会社 過熱低減器
JP2003161107A (ja) * 2001-11-22 2003-06-06 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 蒸気タービンの仕切板構造
US8469341B2 (en) * 2010-06-03 2013-06-25 Spx Corporation Desuperheater seat-ring apparatus
JP2012145262A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 構造体及びその亀裂伸展防止方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015087017A (ja) 2015-05-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2651027C1 (ru) Охлаждающее устройство
JP2012007761A (ja) 熱交換器および熱交換器の管台
JP5949709B2 (ja) 水冷式過給機のハウジング
JP6021786B2 (ja) 過熱低減器
JP2006017016A (ja) 蒸気タービンケーシングおよび蒸気タービン
ITPD20090071A1 (it) Dispositivo tubolare per il transito di un fluido di scambio termico particolarmente per scambiatori di calore, e scambiatore di calore liquido/aeriforme, particolarmente per caldaie, comprendente una serie di tali dispositivi tubolari
JP6921585B2 (ja) 高温配管の冷却構造
JP4343156B2 (ja) 減温管
KR20170027557A (ko) 이중 배관 장치
CN203772009U (zh) 一种用于整浇炉顶炉衬的管式水冷装置
JP2016217272A (ja) ガスタービン吸気装置
RU2554129C2 (ru) Тепловой экран для трубы впуска пара турбины низкого давления
JP2016125666A (ja) メタルタッチ式圧力開放弁の取付構造
JP5978435B2 (ja) 復水器
JP6723637B2 (ja) 過熱低減器
US9638063B2 (en) Steam turbine facility and method of operating the same
KR20160064162A (ko) 전열관 지지구조물 및 배열회수보일러
JP6543452B2 (ja) 熱交換器の伝熱管補修方法、ならびに伝熱管補修用の挿入管
JP3182320U (ja) 船舶用エンジンの排気消音器
JP6411108B2 (ja) 熱交換器
RU2290585C2 (ru) Конденсатор контурной тепловой трубы
KR20100094171A (ko) 고온 고압용 메탈시트 버터플라이 밸브
JP6071831B2 (ja) 開閉弁及び蒸気タービン
JPH08277703A (ja) 蒸気タービンのケーシング冷却装置
CN106032868A (zh) 耐温耐压多层蒸汽管道

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20151028

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160824

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160906

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161004

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6021786

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350