JP6021325B2 - 乗用玩具 - Google Patents
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Description
例えば、引き車の遊び態様として選択使用することができる特許文献3に記載の乗用玩具は、車体の前面両側に収納引出し可能に左右一対の牽引紐の一端側を取り付けとともに、左右一対の牽引紐の他端側には握り部を備えて、左右一対の牽引紐を引き出した状態で幼児が自ら握り部を握って牽引する引き車として遊ぶことができるように構成されている。
すなわち、本発明では、前輪および後輪を備える車体に、座部と、前輪操舵用のハンドルを備えて構成されている乗用玩具であって、
前記車体は、前記前輪および後輪を備える車体下半部側と、前記座部を備える車体上半部側とから、該車体上半部側を前記車体下半部側に対して開閉可能と成し、
前記車体下半部側と前記車体上半部側との内側に遊戯施設を備えて、前記車体上半部側を開いて前記車体下半部側に隣接させることにより、該車体上半部側と該車体下半部側に前記遊戯施設が出現するように構成してなり、前記車体上半部側は、前記車体下半部側の側方に隣接開閉可能と成し、前記遊戯施設は、少なくとも走行玩具を走行させる誘導路を備え、前記誘導路は、前記車体下半部側に備えられる上部走行路と、前記車体上半部側に備えられる下部走行路と、前記上部走行路と前記下部走行路とを連結する連結走行路と、から形成され、前記連結走行路は、前記車体上半部側の開閉動作に追従してスライド進退するように前記上部走行路側に備えられ、前記車体上半部側の開動作に追従してスライド前進して前記下部走行路に突き合わせ連結するように構成されていることを特徴とする。
これにより、車体下半部側に対して車体上半部側を閉じた乗用態様の状態では上部走行路と下部走行路とが分離されて車体下半部側と車体上半部側のそれぞれの内側に収まる一方で、車体上半部側を開いた遊戯態様の状態では上部走行路に対して下部走行路が連結されて車体下半部側から車体上半部側に至る一連の誘導路が構成される。
つまり、自動車などの走行玩具で遊ぶときには、車体下半部側から側方に隣接状態で開かれる車体上半部側に至る広範囲(乗用で遊ぶときの車体の略2倍の広さ)にて構成される長い距離の誘導路によって走行玩具を長く走行させることができる。
これにより、乗用態様の状態では、誘導路の上部走行路と下部走行路とが分離された状態で車体下半部側と車体上半部側のそれぞれの内側に収まり、一方、乗用態様の閉じの状態から車体上半部側を開いて遊戯態様の状態として走行玩具を走行させて遊ぶときは、上部走行路側に対して下部走行路側が自動的に連結されて車体下半部側から車体上半部側に至る広範囲にて一連に構成される長い距離の誘導路全長において走行玩具を走行させる遊びを幼児に楽しませることができる。
図1および図2は、本発明の実施形態に係る乗用玩具の遊戯態様ときの状態を示す斜視図および平面図であり、図3は、同遊戯態様のときの縦断面図であり、図4および図5は、同乗用玩具の乗用態様のときの状態を示す斜視図および縦断面図であり、図6は、分解斜視図である。
なお、本実施形態では、車体1を跨いで座部4に座る幼児から見た方向に従い、図4において、Frが車体1の前側、Rrが車体1の後側、Lが車体1の左側、Rが車体1の右側を示す。
乗用玩具Aは、前輪2および後輪3を備える車体1と、車体1の略後半部側に位置して備えられる座部4と、車体1の前側に位置して備えられる前輪操舵用のハンドル5とから構成されている。
車体1は、例えば、合成樹脂材料などからなる成形材料を用いた射出成形やブロー成形などによる金型成形によって形成される成形品である。
この車体1は、前輪2および後輪3を備える車体下半部1a側と、座部4を備える車体上半部1b側とから、車体上半部1b側を車体下半部1a側に対して開閉可能に構成されている。そして、車体下半部1a側と車体上半部1b側の内側に、車体上半部1b側を開いたときに出現する遊戯施設Bを備えるように形成されている。
これにより、幼児用玩具Aは、図4に示す乗用態様の状態から、図1および図2に示すように、車体上半部1b側を開くことで、後記する走行玩具bを走行させるなどによって遊ぶことができる遊戯態様としても選択使用することができるように構成されている。
まず、車体下半部1a側について説明する。
車体下半部1aは、図4に示すように、車体1の前部(フロント部)6、後部(リア部)7と、操作ハンドル5のステアリング軸5aが上下貫通状に挿通される軸挿通孔8が開口される車体前側の部分8a(以後、開口部分と称する)とを含めた車体1の全長、全幅を有する平面視形態を呈して、遊戯施設Bの後記する誘導路b1の上部走行路16側、走行玩具bのスタート台14および搬入台(エレベータ)15などが組み込み配置されるように形成されている。
そして、車体下半部1a側は、図6に示すように、車体一側面に沿う前部6と後部7とのそれぞれの立上り基部、この前後部6,7間における中央よりも前部6側寄りの一ヵ所に枢支用の横向き凹部(横孔)9をそれぞれ備えて、車体上半部1b側の後記する後半部1b−1側と前半部1b−2の一方側とを車体1の側方に向けて開閉可能に枢支(連結)し得るようにしている。
また、図示を省略しているが、車体下半部1aの車体他側面に沿う前部6の立上り基部、一側面側の横向き凹部9と対向する立上り基部に枢支用の横向き凹部をそれぞれ備えており、車体上半部1b側の前半部1b−2の他方側を車体1の側方に向けて開閉可能に枢支し得るようにしている。
車体上半部1bは、図4に示すように、座部4を備える後半部1b−1側と、操作ハンドル5が装着される前半部1b−2側との前後に2分され、さらに前半部1b−2側が軸挿通孔8の開口部分8aを左右(車体両側)への開閉分離部(境目)として左右に2分された形態を成して、遊戯施設Bの誘導路b1の下部走行路17側と駐車場エリア50、61などが後半部1b−1側および前半部1b−2の一方側に配置されるように形成されている。
これにより、後半部1b−1側は、横向き凸部12を車体下半部1a側の車体一側面における横向き凹部9に対して枢支させ、当該両枢支部Pを支点に車体1の側方に向けて隣接開くように、車体下半部1aの後半側に組み込み取り付けられるように形成されている。
これにより、左右に2分されている前半部1b−2側は、横向き凸部12を車体下半部1a側の両側面における横向き凹部9に対して枢支させ、当該両枢支部pを支点に車体1の両面側方に向けてそれぞれ隣接開くように、車体下半部1aの前半側に組み込み取り付けられるように形成されている。
遊戯施設Bは、乗用玩具A本来の、車体1を跨いで座部4に座り両足で地面などを蹴りながら幼児が自ら走行を楽しむ乗用態様とは全く異なる他の遊びを展開させるための施設である。
遊戯施設Bは、例えば、図1および図2に示すように、走行玩具bを走行させて遊ぶ誘導路b1、走行玩具bを駐車させるなどによって遊ぶ駐車場エリアb2などを配置した形態に構成されている。
走行玩具bは、前後輪(四輪)とも遊転可能とする無動力の自動車(ミニカー)であり、遊戯施設Bの誘導路b1上を走行するように形成されている。
図7〜図12は、誘導路の一部を示す縦断面図である。ここでは、図1〜図3、および図6を適宜参照しながら説明する。
誘導路b1は、スロープを利用して走行玩具bを走行させる遊びを幼児に与えるコースである。
この誘導路b1は、図1および図2に示すように、車体前側におけるステアリング軸5aの回りを平面視で車体の幅方向一方側(走行玩具bのスタート位置)から他方側へ急激にカーブして車体後側へ向けて直線的に下り、車体後側において車体一側に向けて大きくカーブした後に急激下って車体外へと走行玩具bが走行するコース設定にて構成されている。
また、誘導路b1のスタート位置には、スタート台14と、このスタート台14に走行玩具bを搬入するための搬入台15とが備えられている。
また、誘導路b1は、図1および図2、図6に示すように、上部走行路16と下部走行路17とを分離可能に連結するための連結走行路18を備えている。
そして、上部走行路16は、車体側方に向けた路面幅(走行幅)が連結走行路18の路面幅よりも狭く形成されており、連結走行路18が外側に位置してスライド進退可能に組み込み連結されるようにしている。
そして、下部走行路17は、その路面幅(走行幅)が連結走行路18の路面幅よりも広く形成されており、後記する初期後退縁部21を内側に位置させた状態で連結走行路18が突き合わせ連結されるようにしている。
この後退用エッジ19は、図6および図7に示すように、下部走行路17の分離・連結端部17a側から走行方向(走行玩具bの走行出口側)に向けて高さが徐々に高くなる異形状の略弓なりに形成されている。これにより、枢支部Pを支点に車体上半部1aの後半部1b−1が閉じられるときに、下部走行路17の分離・連結端部17aから分離された連結走行路18が上部走行路b1側のスライド後退限(車体上半部1bが完全に閉じられる状態、図5および図12参照)まで移動させるようにしている。
連結走行路18は、車体上半部1bが閉じられた図4に示す乗用態様の状態で下部走行路17側の分離・連結端部17aから分離(離間)し、車体上半部1bが開かれた図1および図2に示す遊戯態様の状態では、下部走行路17の分離・連結端部17aに突き合わせ連結するように、上部走行路16側に位置して車体下半部1a側にスライド進退可能に取り付け配置される。
この連結走行路18は、路面幅(走行幅)が上部走行路16側の路面幅よりも広く、下部走行路17側の路面幅よりも狭く形成されている短尺形態を成している。
この後退用ボス22は、後退用エッジ19と対応する下部走行路17の一側壁の外面に備えられている。これにより、連結走行路18は、継続する車体上半部1bの後半部1b−1の閉じ動作に追従して上部走行路16側のスライド後退限まで押動されるようになっている。換言すれば、連結走行路18がスライド後退限まで確実に後退移動されることで、図12に示すように、車体下半部1b側が車体上半部1aに閉じられる。
この突出杆部23は、断面視で略下向きコの字形状に形成されて、図6および図12の(b)に示すように、車体下半部1a側に設けられている設置溝24に摺動自在に嵌め合わせセットされる。つまり、連結走行路18が、振れることなく車体上半部1b側の開閉動作に追従してスムーズにスライド進退し得るようにしている。
つまり、車体上半部1b側を閉じ状態から開いたときに、弾発部材25によって連結走行路18は下部走行路17側にスライド前進して下部走行路17の分離・連結端部17aに自動的に突き合わせ連結されるようになっている。
フック部材28は、側面視で略L字形状に形成されてその短杆側を引掛け爪部28aと成して、連結走行路18が下部走行路17に突き合わせ連結された時点で、図7および図13に示すように、連結走行路18の裏面に設けられている引掛け突部29に引っ掛かるようにしている。
一方、車体上半部1b側が開いた状態から閉じるときにおいては、その閉じ動作の初期の段階で、引掛け爪部28a側を下げて連結走行路18の裏面引掛け突部29に対する引っ掛かり状態を解除して、連絡走行路18を弾発部材25の弾発力に抗して上部走行路16側にスライド後退させて、下部走行路17の分離・連結端部17aとから自動的に分離(離間)されるようにしている。
また、車体下半部1a側の上部走行路16に対する車体上半部1b側の下部走行路17の分離と連結は、車体上半部1b側の開閉動作に追従してスライド進退する連結走行路18の動きによって自動的に行われる。
これにより、図4に示す乗用態様の状態から車体上半部1b側を開いて遊戯態様として走行玩具bを走行させて幼児を遊ばせるときは、座部4を備える車体上半部1b側を前輪2、後輪3を備える車体下半部1a側の側方に枢支部Pを支点に開くという簡単な操作によって、前記のように、車体下半部1a側から車体上半部1b側に至る広範囲にて一連に構成される長い距離の誘導路b1全長において走行玩具bを走行させる遊びによって幼児が楽しむことができる。
つぎに、このように構成される誘導路b1のスタート位置に配置される走行玩具bのスタート台14とその搬入台15について説明する。
図15は、スタート台およびそのスタート操作部材をそれぞれ示す斜視図であり、図16は、搬入台およびその搬入操作部、連繋部材をそれぞれ示す斜視図であり、図17および図18は、スタート台および搬入台が配置されている車体の一部を拡大して示す断面図である。ここでは、図6を適宜参照しながら説明する。
スタート台14は、幼児が自ら操作するスタート操作部材30の手動操作によって走行玩具bを誘導路b1に送り出して走行させる遊びを楽しむことができるように構成されている。
このスタート台14は、走行玩具bが載る程度の大きさを有する平面視で略矩形形状に形成されて、その後端側(一側短辺側)の両側面に枢支ボス31を備え、前端側(他側短辺側)の前面に連繋部32を備えた形態に成している。
連繋部32は、図15の(a)に示すように、スタート台14の前面から前方に向けて平行に突設されて側面視で傾斜状に開口された連繋傾斜孔32aをそれぞれ備えている。
そして、スタート操作部材30は、連繋腕部30bの突出基部部分に下向き開口のバネ係止凹部36を備えている。
これにより、スタート操作部材30は、図17および図18に示すように、スタートボタン30aをバネ係止凹部36と車体下半部1a側のバネ係止凹部37との間に弾装されるコイルスプリングなどの弾発部材38によって常時上方に付勢させた状態で前面フロント部材39によって車体下半部1aの前側に取り付け配置されるとともに、連繋腕部30bの連繋ボス35をスタート台14の連繋部32の連繋傾斜孔32aに摺動可能に連繋させるように形成されている。
この搬入台15は、走行玩具bを載せることができる程度の大きさを有する平面視で略矩形形状で、なおかつ、適宜の高さを有する下向き開口のボックス状に形成されているとともに、走行玩具bを載せる上面がスタート台14側に向けたスロープ状に形成されている。
この搬入台15は、図6および図17に示すように、取付部材41の昇降部42に上下摺動可能に組み込まれた状態で車体下半部1b側に上下動可能に取り付け配置されるようにしている。
そして、この搬入操作部40と搬入台15は、図17および図18に示すように、連繋部材44を介して連繋されて、搬入操作部40の下方への押し操作によって搬入台15が上昇するようにしている。
これにより、連繋部材44は、傾動支点部45を車体下半部1aの枢支孔部46に枢支された状態で搬入操作部40の裏面から搬入台15の裏面へとわたり揺動可能に取り付け配置されるようになっている。
なお、連繋部材44の傾動支点部45が搬入操作部40側に位置している点、搬入台15が搬入操作部40よりも大きめで搬入操作部40側よりも重い点によって、搬入台15は、搬入操作部40が押されない状態で下降位置において待機し、幼児が搬入操作部40を押すことでスタート台14の高さ位置まで上昇するものである。
そして、搬入操作部40によって走行玩具bが搬入台15からスタート台14上に乗り移ったところで、スタート台14のスタートボタン30aを下方に押す操作で、図18に示すように、誘導路b1側に傾くスタート台14の動きによって走行玩具bを誘導路b1へと送り出して誘導路b1を走行させることができる。走行玩具bを誘導路b1に送り出したところで、スタートボタン30aから手が離れることで、スタートボタン30aは弾発部材38によって元の突出状態に戻される(図18の実線の状態)。また、スタートボタン30aが元の突出状態に戻ることで、スタート台14の誘導路b1側への傾きも水平に戻される。
また、スタート台14から誘導路b1に送り出された走行玩具bが、急激に曲がるカーブを通過して距離のある直線コースを走行し、そして大きく曲がるカーブを走行した後に急激な下り坂を下るという走行の変化を見る遊びを視覚的に楽しませることができる。
つぎに、遊戯施設Bの駐車場エリアb2について説明する。
図19は、駐車場エリアを示す断面図である。ここでは、図1および図2を適宜参照しながら説明する。
駐車場エリアb2は、車体上半部1bの後半部1b−1側とこの後半部1b−1側に隣接して開かれる前半部1b−2の一方側とに配置されて、走行玩具bの向きを変える遊びや走行玩具bを駐車スペース50に駐車させるなどの遊びを幼児に与えるエリアである。
この駐車場エリアb2は、図1および図2に示すように、開かれた車体上半部1bの後半部1b−1側において手前側に位置して配置されて走行玩具bの向きを変える方向変換設備51と、この方向変換設備51の後側に位置して配置される色彩や図形などの変化を楽しむ回転玩具52、そして、走行玩具bを駐車させる駐車スペース50とから構設されている。
そして、回転盤51aの回転支軸54と回転操作部51bの回転支軸55とには外径が異なる伝達歯車56,57がそれぞれ軸着され、この両伝達歯車56,57を連繋する連繋歯車58が、両伝達歯車56,57の間に回転可能に軸支さている。
これにより、幼児が回転操作部51bを掴んで回すことで、走行玩具bが載せられた回転盤51aに歯車56〜58群を介して回転が伝達されるようになっている。つまり、幼児は回転操作部51bを回して回転盤51a上の走行玩具bが向きを変えるなどの遊びを楽しむことができる。
この回転玩具52は、ドラム形状に形成されているとともに、その一端側に円周外面が凸凹状に施されている操作部52aを備えている。また、回転玩具52は、回転によって順次に展開するように図示省略の色彩や図形(図柄)などを円周外表面に備えている。
これにより、操作部52aに指をかけるなどによって回転玩具52を回転させることで、順次に展開される色彩や図形などによって幼児を楽しませることができる。
スライド玩具60は、駐車スペース50の垂直壁面に横スライド可能に配置されて、手前に突出している摘み部60aを摘まんで横方向に往復移動させることで遊ぶように形成されている。
第2の駐車スペース61は、車体上半1b部の前半部1b−2の一方側に2台の走行玩具bを駐車し得る広さにて配置され、それぞれのスペースに駐車スペース50と同じく、走行玩具bの前後車輪を係合させる凹み62が設けられている。
つぎに、以上のように構成されている遊戯施設Bを備えている本実施形態に係る乗用玩具Aについて簡単に説明する。ここでは、図1〜図5、および図17、図18を適宜参照しながら説明する。
車体下半部1a側に対して車体上半部1b側を閉じた図4および図5に示す乗用態様の状態で、車体1を跨いて座部4に座り両足で地面などを蹴りながら走行する本体の乗用で幼児を遊ばせることができる。このとき、遊戯施設Bの誘導路b1で遊ぶ走行玩具bは、図3に二点鎖線で示すように、車体下半部1aの後側(車体後部)に備えられている保管部10に収容しておく。
走行玩具bが搬入台15からスタート台15上に乗り移ったところで、スタート台14のスタートボタン30aを下方に押す。すると、図18に示すように、誘導路b1側に傾くスタート台14の動きによって走行玩具bは誘導路b1へと送り出され、車体下半部1a側から車体上半部1b側に至る広範囲にて一連に構成される長い誘導路b1を走行する。このとき、車体前側のスタート直後の急激なカーブを曲がり、車体後側に向けて直線的に下り、そして、車体後側において車体一側に向けて大きくカーブした後に急激下って車体外へと走行玩具bが飛び出す。
このように、誘導路b1を走行させる走行玩具bによる遊びでは、走行玩具bをスタートさせるときの搬入台15、スタート台14における幼児自らの手動操作によって走行玩具bを誘導路b1へと送り出す楽しみ、そして、誘導路b1に送り出された走行玩具bが、急激に曲がるカーブを通過して距離のある直線コースを走行し、そして大きく曲がるカーブを走行した後に急激な下り坂を下るという走行の変化を楽しむことができる。
例えば、他の遊戯施設Bとして、遊園地やテーマパークなどの乗用とは全く異なる遊びを展開させて幼児が楽しむことができる施設を挙げることができる。この場合、遊戯態様に合わせてキャラクタなどを模造した歩行玩具などの小物を付加することもできる。
また、車体上半部1b側を車体下半部1a側に開閉可能に枢支せずに、分離開閉し得る形態などとすることができる。つまり、車体下半部1a側と車体上半部1b側との内側に備えられて車体上半部1b側を開いたときに出現する前記の各遊戯施設の形態などに対応させて車体上半部1b側の枢支部を支点とする開閉方向を変えたり、分離開閉式などとすることもできる。
1 車体
1a 車体下半部
1b 車体上半部
1b−1 後半部
1b−2 前半部
2 前輪
3 後輪
4 座部
5 ハンドル
B 遊戯施設
b 走行玩具
b1 誘導路
b2 乗車場エリア
16 上部走行路
17 下部走行路
18 連結走行路
P 枢支部(車両上半部側の開閉支点)
Claims (2)
- 前輪および後輪を備える車体に、座部と前輪操舵用のハンドルを備えて構成されている乗用玩具であって、
前記車体は、前記前輪および後輪を備える車体下半部側と、前記座部を備える車体上半部側とから、該車体上半部側を前記車体下半部側に対して開閉可能と成し、
前記車体下半部側と前記車体上半部側との内側に遊戯施設を備えて、前記車体上半部側を開いて前記車体下半部側に隣接させることにより、該車体上半部側と該車体下半部側に前記遊戯施設が出現するように構成してなり、
前記車体上半部側は、前記車体下半部側の側方に隣接開閉可能と成し、
前記遊戯施設は、少なくとも走行玩具を走行させる誘導路を備え、
前記誘導路は、前記車体下半部側に備えられる上部走行路と、前記車体上半部側に備えられる下部走行路と、前記上部走行路と前記下部走行路とを連結する連結走行路と、から形成され、
前記連結走行路は、前記車体上半部側の開閉動作に追従してスライド進退するように前記上部走行路側に備えられ、前記車体上半部側の開動作に追従してスライド前進して前記下部走行路に突き合わせ連結するように構成されていることを特徴とする乗用玩具。 - 前記車体上半部側は、その一側部が前記車体下半部側の一側部に枢支されて当該枢支部を支点に前記車体下半部側の側方に隣接開閉可能と成し、
前記誘導路は、前記枢支部を支点とする前記車体上半部側の開動作に追従してスライド前進する前記連結走行路の前記下部走行路への突き合わせ連結により前記車体下半部側から前記車体上半部側に向けて一連に下るスロープ状に構成されることを特徴とする請求項1に記載の乗用玩具。
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