JP6019912B2 - 画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御プログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像処理装置、画像処理システム及び画像処理装置の制御プログラムに関し、特に、複数機器の連携に関する。
近年、情報の電子化が推進される傾向にあり、電子化された情報の出力に用いられるプリンタやファクシミリ及び書類の電子化に用いるスキャナ等の画像処理装置は欠かせない機器となっている。このような画像処理装置は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)として構成されることが多い。
このような画像処理装置のうち、電子化された情報の出力に用いられる画像形成装置において、同じ印刷ページを多部数印刷する場合に、指定した部数の全ての印刷が完了するまでの時間を短縮するために、複数のプリンタで部数を分担して印刷する方法(以降、分散印刷とする)が実施されている。
他方、近年、携帯電話が高機能化され、PC(Personal Computer)に準じた情報処理機能を有するスマートフォンやタブレット端末のような携帯型情報処理端末(以降、「携帯端末」とする)の普及が進んでいる。このような携帯端末の使用により、業務上においてPCから画像形成装置へ画像データを送信して画像形成出力を実行する従来の態様に加えて、携帯端末から画像形成装置へ画像データを送信して画像形成出力を実行する態様も増えている。
このような携帯端末と画像形成装置を連動させるための技術として、NFC(Near Field Communication)を用いた使用権限の認証処理が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述したような分散印刷においては、連携させる夫々の画像形成装置において、他の画像形成装置の情報を登録しておく必要がある。そのため、機器制御やネットワークに関する知識が不十分であるユーザにとっては困難な作業となる。特許文献1に開示された技術は、携帯端末と画像形成装置との間の情報のやり取りを規定したものであり、画像形成装置間の連携に際して情報の事前登録が必要である点は同様である。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、携帯端末から画像形成出力を実行する場合において、複数の画像形成装置間の連携を容易化することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、携帯型情報処理端末との間で近距離通信が可能な画像処理装置であって、携帯型情報処理端末を識別するための端末識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する端末識別情報取得部と、前記端末識別情報を取得した携帯型情報処理端末に対して、自身をネットワーク上で識別するためのネットワーク識別情報を近距離通信により送信するネットワーク識別情報送信部と、送信した前記ネットワーク識別情報に基づいて前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を受信し、画像形成出力の実行を制御すると共に、前記実行命令を識別するための実行命令識別情報と取得された前記端末識別情報とを関連付けて記憶媒体に格納する画像形成制御部と、前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断する連携判断部と、前記他の画像形成出力を連携実行することを判断した場合に、連携先である画像処理装置のネットワーク識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する連携先ネットワーク識別情報取得部と、取得した前記連携先ネットワーク識別情報に基づき、前記連携先である画像処理装置に対して画像形成出力の連携が可能であること及び取得した前記端末識別情報を通知する連携可能通知部と、他の画像処理装置から連携が可能であることの通知と共に通知された前記端末識別情報に基づき、その端末識別情報に関連付けて格納された実行命令識別情報によって識別される実行命令に係る画像形成出力の一部を他の画像処理装置に実行させるための実行命令を生成し、前記連携が可能であることの通知元に送信する連携実行命令送信部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の他の態様は、携帯型情報処理端末を介して複数の画像処理装置を連携させる画像処理システムであって、携帯型情報処理端末を識別するための端末識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する端末識別情報取得部と、前記端末識別情報を取得した携帯型情報処理端末に対して、自身をネットワーク上で識別するためのネットワーク識別情報を近距離通信により送信するネットワーク識別情報送信部と、送信された前記ネットワーク識別情報を前記携帯型情報処理端末において受信して記憶媒体に格納し、格納した前記ネットワーク識別情報に基づいて画像形成出力の実行命令を送信する画像形成出力命令送信部と、前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を受信し、画像形成出力の実行を制御すると共に、前記実行命令を識別するための実行命令識別情報と取得された前記端末識別情報とを関連付けて記憶媒体に格納する画像形成制御部と、前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断する連携判断部と、前記他の画像形成出力を連携実行することが判断された場合に、連携先である画像処理装置のネットワーク識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する連携先ネットワーク識別情報取得部と、前記連携先ネットワーク識別情報取得部の要求に応じて、前記携帯型情報処理端末において格納されている前記ネットワーク識別情報を前記ネットワーク識別情報取得部に送信する連携先ネットワーク識別情報送信部と、取得した前記連携先ネットワーク識別情報に基づき、前記連携先である画像処理装置に対して画像形成出力の連携が可能であること及び取得した前記端末識別情報を通知する連携可能通知部と、他の画像処理装置から連携が可能であることの通知と共に通知された前記端末識別情報に基づき、その端末識別情報に関連付けて格納された実行命令識別情報によって識別される実行命令に係る画像形成出力の一部を他の画像処理装置に実行させるための実行命令を生成し、前記連携が可能であることの通知元に送信する連携実行命令送信部とを含むことを特徴とする。
また、本発明の更に他の態様は、携帯型情報処理端末との間で近距離通信が可能な画像処理装置の制御プログラムであって、携帯型情報処理端末を識別するための端末識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得するステップと、前記端末識別情報を取得した携帯型情報処理端末に対して、自身をネットワーク上で識別するためのネットワーク識別情報を近距離通信により送信するステップと、送信した前記ネットワーク識別情報に基づいて前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を受信し、画像形成出力の実行を制御すると共に、前記実行命令を識別するための実行命令識別情報と取得された前記端末識別情報とを関連付けて記憶媒体に格納するステップと、前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断するステップと、前記他の画像形成出力を連携実行することを判断した場合に、連携先である画像処理装置のネットワーク識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得するステップと、取得した前記連携先ネットワーク識別情報に基づき、前記連携先である画像処理装置に対して画像形成出力の連携が可能であること及び取得した前記端末識別情報を通知するステップと、他の画像処理装置から連携が可能であることの通知と共に通知された前記端末識別情報に基づき、その端末識別情報に関連付けて格納された実行命令識別情報によって識別される実行命令に係る画像形成出力の一部を他の画像処理装置に実行させるための実行命令を生成し、前記連携が可能であることの通知元に送信するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする。
本発明によれば、携帯端末から画像形成出力を実行する場合において、複数の画像形成装置間の連携を容易化することができる。
本発明の実施形態に係る画像処理システムの運用形態を示す図である。 本発明の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る画像処理装置の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るモバイル機器の機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るクライアントアプリケーションによって管理される情報の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る画像処理システムの動作を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るジョブID、カードID及び連携機器IPアドレスの関連付けの情報を示す図である。 本発明の実施形態に係る連携機器の判断動作を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る印刷ジョブの送信時のモバイル端末の動作を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。本実施形態においては、スマートフォンやタブレット端末等のモバイル機器から画像形成装置に画像データを送信して画像形成出力を実行させる場合において、複数の画像形成装置が分散して画像形成出力を実行する分散印刷を容易に実現可能な画像処理システムを例として説明する。
図1は、本実施の形態に係る画像処理システムの運用形態の例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る画像処理システムは、画像処理装置1、画像処理装置2及びモバイル端末3が、インターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークを介して接続されて構成される。
画像処理装置1は、撮像機能、画像形成機能及び通信機能等を備えることにより、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機として利用可能なMFP(Multi Function Peripheral:複合機)である。また、画像処理装置2は、プリンタ機能のみを備える画像形成装置である。モバイル端末3は、スマートフォン、タブレット端末、PDA(Personal Digital Assistants)等の可搬型の情報処理端末である。本実施形態に係るは、画像処理装置1、2に対して、画像形成出力を実行させるための印刷ジョブを直接送信する機能を有する。
次に、本実施形態に係る画像処理システムに含まれる画像処理装置1、2及びモバイル端末3等の情報処理装置を構成するハードウェアについて説明する。図2は、本実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態に係る情報処理装置は、一般的なサーバやPC等と同様の構成を含む。
即ち、本実施形態に係る情報処理装置は、CPU(Central Processing Unit)10、RAM(Random Access Memory)20、ROM(Read Only Memory)30、HDD(Hard Disk Drive)40及びI/F50がバス80を介して接続されている。また、I/F50にはLCD(Liquid Crystal Display)60及び操作部70が接続されている。この他、画像処理装置1、2の場合、画像形成出力やスキャンを実行するエンジンが含まれる。
CPU10は演算手段であり、情報処理装置全体の動作を制御する。RAM20は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU10が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM30は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。HDD40は、情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OS(Operating System)や各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納される。
I/F50は、バス80と各種のハードウェアやネットワーク等を接続し制御する。LCD60は、ユーザが情報処理装置の状態を確認するための視覚的ユーザインタフェースである。操作部70は、キーボード、マウス、各種のハードボタン、タッチパネル等、ユーザが情報処理装置に情報を入力するためのユーザインタフェースである。
このようなハードウェア構成において、ROM30やHDD40若しくは図示しない光学ディスク等の記憶媒体に格納されたプログラムがRAM20に読み出され、CPU10がそれらのプログラムに従って演算を行うことによりソフトウェア制御部が構成される。このようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、本実施形態に係る画像処理システムを構成する各機器の機能を実現する機能ブロックが構成される。
次に、本実施形態に係る画像処理装置1の機能について説明する。図3は、本実施形態に係る画像処理装置1の機能構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、コントローラ100、ADF(Auto Documennt Feeder:原稿自動搬送装置)110、スキャナユニット120、排紙トレイ130、ディスプレイパネル140、給紙テーブル150、プリントエンジン160、排紙トレイ170、ネットワークI/F180及びカードR/W190を有する。
また、コントローラ100は、主制御部101、エンジン制御部102、入出力制御部103、画像処理部104及び操作表示制御部105を有する。図3に示すように、本実施形態に係る画像処理装置1は、スキャナユニット120、プリントエンジン160を有する複合機として構成されている。尚、図3においては、電気的接続を実線の矢印で示しており、用紙の流れを破線の矢印で示している。
ディスプレイパネル140は、画像処理装置1の状態を視覚的に表示する出力インタフェースであると共に、タッチパネルとしてユーザが画像処理装置1を直接操作し若しくは画像処理装置1に対して情報を入力する際の入力インタフェース(操作部)でもある。ネットワークI/F180は、画像処理装置1がネットワークを介して管理者用端末等の他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)やUSBインタフェースが用いられる。
カードR/W190は、画像処理装置1が近距離無線通信により他の機器と通信するためのインタフェースであり、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、FeliCa(登録商標)等のインタフェースが用いられる。
コントローラ100は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。具体的には、ROM30やHDD40等の不揮発性記憶媒体に格納されたファームウェア等の制御プログラムが、RAM20にロードされ、それらのプログラムに従ってCPU10が演算を行うことにより構成されるソフトウェア制御部と集積回路などのハードウェアとによってコントローラ100が構成される。コントローラ100は、画像処理装置1全体を制御する制御部として機能する。
主制御部101は、コントローラ100に含まれる各部を制御する役割を担い、コントローラ100の各部に命令を与える。エンジン制御部102は、プリントエンジン160やスキャナユニット120等を制御若しくは駆動する駆動手段としての役割を担う。入出力制御部103は、ネットワークI/F180、カードR/W190を介して入力される信号や命令を主制御部101に入力する。また、主制御部101は、入出力制御部103を制御し、ネットワークI/F180やカードR/W190及びネットワークを介して他の装置にアクセスする。
画像処理部104は、主制御部101の制御に従い、印刷出力すべき画像情報に基づいて描画情報を生成する。この描画情報とは、画像形成部であるプリントエンジン160が画像形成動作において形成すべき画像を描画するための情報である。また、画像処理部104は、スキャナユニット120から入力される撮像データを処理し、画像データを生成する。この画像データとは、スキャナ動作の結果物として画像処理装置1に格納され若しくはネットワークI/F180や近距離通信I/F190を介して他の機器に送信される情報である。操作表示制御部105は、ディスプレイパネル140に情報表示を行い若しくはディスプレイパネル140を介して入力された情報を主制御部101に通知する。
尚、プリンタ機能のみを有する画像処理装置2の場合、図3に示すADF110、スキャナユニット120及び排紙トレイ130が省略されると共に、エンジン制御部102の機能から、ADF110、スキャナユニット120及び排紙トレイ130を制御するための機能が省略される。
画像処理装置1、2がプリンタとして動作する場合は、まず、入出力制御部103がネットワークI/F180を介して印刷ジョブを受信する。入出力制御部103は、受信した印刷ジョブを主制御部101に転送する。主制御部101は、印刷ジョブを受信すると、画像処理部104を制御して印刷ジョブに含まれる文書情報若しくは画像情報に基づいて描画情報を生成する。画像処理部104によって描画情報が生成されると、エンジン制御部102は、生成された描画情報に基づき、給紙テーブル150から搬送される用紙に対して画像形成を実行する。プリントエンジン160の具体的態様としては、インクジェット方式による画像形成機構や電子写真方式による画像形成機構等を用いることが可能である。プリントエンジン160によって画像形成が施された文書は排紙トレイ170に排紙される。
画像処理装置1がスキャナとして動作する場合は、ユーザによるディスプレイパネル140の操作若しくはネットワークI/F180を介して外部の機器から入力されるスキャン実行指示に応じて、操作表示制御部105若しくは入出力制御部103が主制御部101にスキャン実行信号を転送する。主制御部101は、受信したスキャン実行信号に基づき、エンジン制御部102を制御する。エンジン制御部102は、ADF110を駆動し、ADF110にセットされた撮像対象原稿をスキャナユニット120に搬送する。また、エンジン制御部102は、スキャナユニット120を駆動し、ADF110から搬送される原稿を撮像する。また、ADF110に原稿がセットされておらず、スキャナユニット120に直接原稿がセットされた場合、スキャナユニット120は、エンジン制御部102の制御に従い、セットされた原稿を撮像する。即ち、スキャナユニット120が撮像部として動作する。
撮像動作においては、スキャナユニット120に含まれるCCD等の撮像素子が原稿を光学的に走査し、光学情報に基づいた撮像情報が生成される。エンジン制御部102は、スキャナユニット120が生成した撮像情報を画像処理部104に転送する。画像処理部104は、主制御部101の制御に従い、エンジン制御部102から受信した撮像情報に基づき画像情報を生成する。画像処理部104が生成した画像情報はHDD40等の画像処理装置1に装着された記憶媒体に保存される。画像処理部104によって生成された画像情報は、ユーザの指示に応じてそのままHDD40等に格納され若しくはネットワークI/F180、近距離通信I/F190を介して、入出力制御部103により外部の装置に送信される。
また、画像処理装置1が複写機として動作する場合は、エンジン制御部102がスキャナユニット120から受信した撮像情報若しくは画像処理部104が生成した画像情報に基づき、画像処理部104が描画情報を生成する。その描画情報に基づいてプリンタ動作の場合と同様に、エンジン制御部102がプリントエンジン160を駆動する。
次に、本実施形態に係るモバイル端末3の機能構成について、図4を参照して説明する。図4に示すように、本実施形態に係るは、図2において説明したLCD60、操作部70に加えて、コントローラ200、ネットワークI/F210及び近距離通信I/F220を含む。また、コントローラ200は、ネットワーク制御部201、操作制御部202、表示制御部203、近距離通信制御部204及びクライアントアプリケーション230を含む。
ネットワークI/F210は、モバイル端末3がネットワークを介して他の機器と通信するためのインタフェースであり、Ethernet(登録商標)等のインタフェースが用いられる。近距離通信I/F220は、モバイル端末3が近距離無線通信により他の機器と通信するためのインタフェースであり、Bluetooth(登録商標)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、FeliCa(登録商標)等のインタフェースが用いられる。ネットワークI/F210、近距離通信I/F220は、図2に示すI/F50によって実現される。
コントローラ200は、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成される。コントローラ200は、モバイル端末3全体を制御する制御部である。ネットワーク制御部201は、ネットワークI/F210を介して入力される情報を取得すると共に、ネットワークI/F210を介して他の機器に情報を送信する。近距離通信制御部204は、近距離通信I/F220を介して入力される情報を取得すると共に、近距離通信I/F220を介して他の機器に情報を送信する。
操作制御部202は、操作部70に対するユーザによる操作内容の信号を取得し、クライアントアプリケーション230等のモバイル端末3において動作するモジュールに入力する。表示制御部203は、クライアントアプリケーション230のGUI(Graphical User Interface)等、モバイル端末3の状態をLCD60に表示させる。
クライアントアプリケーション230は、本実施形態に係る画像処理システムの機能をモバイル端末3において利用するために、モバイル端末3にインストールされて動作するソフトウェア・プログラムによって構成される。クライアントアプリケーション230は、画像処理装置1、2に画像形成出力を実行させるために画像データを送信する機能、画像処理装置1、2との間でカードR/W190を介した近距離通信によって通信する際に、IC(Integrated Circuit)カードとして振る舞うためのカードエミュレーション機能を有する。
図5は、上述したカードエミュレーション機能のために、クライアントアプリケーション230が管理している情報の例を示す図である。図5に示す情報は、RAM20上に確保された記憶領域に格納される。図5に示す“カードID”は、モバイル端末3がICカードとして振る舞う際に、対象のICカードを識別するための識別情報である。“空き領域”は、モバイル端末3がICカードとして振る舞う際に、対象のICカードに記憶されているべき情報や、カードR/Wから書き込まれる情報を格納するための記憶領域である。
このようなシステムの構成において、本実施形態に係る画像処理システムは、モバイル端末3が印刷ジョブとして画像データを出力して画像処理装置1及び画像処理装置2のいずれか一方に画像形成出力を実行させると共に、他方の画像処理装置を連携させて双方に画像形成出力を実行させる。以下、本実施形態に係る画像処理システムの動作について図6に示すシーケンス図を用いて説明する。尚、図6においては、近距離通信によるやり取りを破線で、ネットワークによるやり取りを実線で示している。
ユーザは、モバイル端末3から画像データを送信して画像形成出力を実行する場合、まずモバイル端末3を画像処理装置1のカードR/W190に近付け、モバイル端末3の情報を画像処理装置1に読み取らせる。画像処理装置1においては、カードR/W190が入出力制御部103の制御に従ってポーリングを行っており(S601)、モバイル端末3が画像処理装置1のカードR/W190に近付けられると、モバイル端末3のクライアントアプリケーション230に含まれるカードエミュレーション機能により、近距離通信I/F220が、近距離通信制御部204の制御に従ってカードR/W190のポーリングに応答する(S602)。
モバイル端末3からのポーリング応答を受けた画像処理装置1においては、入出力制御部103がカードR/W190を介して、モバイル端末3に対してカードIDを要求する(S603)。モバイル端末3においては、上述したカードエミュレーション機能により、近距離通信I/F220が、近距離通信制御部204の制御に従ってカードIDを送信する(S604)。
カードIDを取得した画像処理装置1においては、入出力制御部103がカードR/W190を介して、モバイル端末3に画像処理装置1のIPアドレスを書き込む(S604)。このIPアドレスは、図5において説明した“空き領域”に格納される。これにより、モバイル端末3が画像処理装置1のIPアドレスを取得する。画像処理装置1のIPアドレスを取得したモバイル端末3においては、クライアントアプリケーション230が、取得したIPアドレスに対して、ネットワークを介して印刷ジョブを送信する(S606)。これにより、画像処理装置1は、モバイル端末3から受信した印刷ジョブに従って印刷を開始する(S607)。
画像処理装置1は、S607において、印刷を開始した印刷ジョブを識別するためのジョブIDと、その印刷ジョブの送信元であるモバイル端末において格納されているカードIDとを関連付けて保持する。図7(a)は、そのように関連付けられたテーブルの例を示す図である。
画像処理装置1に対する印刷ジョブの送信を完了すると、モバイル端末3のユーザは、画像処理装置1と連携させたい他の画像処理装置、即ち、ここでは画像処理装置2のカードR/W190に、モバイル端末3を近付け、モバイル端末3の情報を画像処理装置1に読み取らせる。画像処理装置2においては、カードR/W190が入出力制御部103の制御に従ってポーリングを行っており(S608)、モバイル端末3が画像処理装置1のカードR/W190に近付けられると、モバイル端末3のクライアントアプリケーション230に含まれるカードエミュレーション機能により、近距離通信I/F220が、近距離通信制御部204の制御に従ってカードR/W190のポーリングに応答する(S609)。
モバイル端末3からのポーリング応答を受けた画像処理装置2においては、入出力制御部103がカードR/W190を介して、モバイル端末3に対してカードIDを要求する(S610)。モバイル端末3においては、上述したカードエミュレーション機能により、近距離通信I/F220が、近距離通信制御部204の制御に従ってカードIDを送信する(S611)。
カードIDを取得した画像処理装置2においては、入出力制御部103がカードR/W190を介して、モバイル端末3に画像処理装置1のIPアドレスを書き込む(S612)。このIPアドレスは、図5において説明した“空き領域”に格納される。これにより、モバイル端末3が画像処理装置2のIPアドレスを取得する。
S608〜S612の処理は、S601〜S605の処理と同様である。即ち、これらの処理は、モバイル端末3を画像処理装置1、2のカードR/W190に読み取らせた場合に必ず実行される一連の処理である。そして、連携させるべき画像処理装置2においては、自身が連携機器であることを認識すると、入出力制御部103がカードR/W190を介して、モバイル端末3に対して既に印刷を開始している他の装置のIPアドレスを要求する(S613)。尚、画像処理装置1、2が、自身が連携機器であることを認識する処理については後に詳述する。
モバイル端末3においては、上述したカードエミュレーション機能により、近距離通信I/F220が、近距離通信制御部204の制御に従って、S605において取得したIPアドレスを画像処理装置2に送信する(S614)。これにより、画像処理装置2が、既に印刷を開始している画像処理装置1のIPアドレスを取得する。画像処理装置1のIPアドレスを取得した画像処理装置2においては、主制御部101の制御に従い、入出力制御部103がカードR/W190を介して、画像処理装置1に対して連携可能であることを通知する(S615)。この際、画像処理装置2は、S611において取得したカードIDを通知して連携可能通知を行う。
画像処理装置2から連携可能であることの通知を受けた画像処理装置1においては、主制御部101が、同時に通知されたカードIDに基づき、図7(a)に示すテーブルを参照してカードIDが一致するジョブを抽出することにより、連携させるべきジョブを判断する。そして、主制御部101は、連携させるべきジョブの一部を画像処理装置2に実行させるための連携ジョブを生成し、画像処理装置2に対して送信する(S616)。
S616において、画像処理装置1の主制御部101は、連携可能通知の送信元である画像処理装置2のIPアドレスを、図7(a)において説明したテーブルのうち、連携させるべきジョブとして判断したジョブのジョブIDと関連付けて保存する。これにより、図7(b)に示すように、連携機器IPアドレスが夫々のジョブIDと関連付けて保存される。S616の処理により、連携ジョブを画像処理装置1から受信した画像処理装置2は、通常の印刷ジョブに基づく画像形成出力と同様に、印刷を開始する(S617)。このような処理により、本実施形態に係る連携印刷動作が完了する。
S616において画像処理装置1の主制御部101が生成する連携ジョブとしては、例えば、現在実行中の印刷ジョブが複数部の印刷である場合、その部数の一部分を画像処理装置2に委託するための印刷ジョブである。10部のうち3部の印刷を画像処理装置2に委託する場合、主制御部101は、S606において受信した印刷ジョブと同一の画像データで、部数が3部である印刷ジョブを生成して画像処理装置2に送信すると共に、画像処理装置1において実行中の印刷ジョブの部数から3部を差し引く。
また、主制御部101は、画像処理装置1において実行中の印刷ジョブが複数ページの印刷である場合、そのページの後半部分の一部分を画像処理装置2に委託するための連携ジョブを生成することも可能である。40ページのうち10ページの印刷を画像処理装置2に委託する場合、主制御部101は、S606において受信した印刷ジョブの画像データのうち、最後の10ページ分の画像データの印刷を実行させるための印刷ジョブを生成して画像処理装置2に送信すると共に、画像処理装置1において実行中の印刷ジョブのうち、最後の10ページ分の印刷出力を無効に設定する。
尚、画像処理装置2に送信する連携用の印刷ジョブは、上述したように、画像処理装置2に実行させるべき部分に基づいて生成された新たなジョブとする場合の他、画像処理装置1がモバイル端末3から受信した印刷ジョブに、画像処理装置2が実行するべき部分を示す情報が付加された情報とすることも可能である。この場合、画像処理装置1の主制御部101は、S616において、上述したように画像処理装置2に委託するべき部分を決定すると、その部分を示す情報をS606において受信した印刷ジョブに付加して、画像処理装置2に転送する。このような処理によっても上記と同様の効果を得ることが可能である他、新たなジョブを生成するための処理負荷を低減することが可能となる。
このように、本実施形態に係る画像処理システムにおいては、画像処理装置1、2がいずれもカードR/W190を有すると共に、モバイル端末3がカードR/W190によって読み取られるICカードとしての機能を有する。そして、モバイル端末3から印刷ジョブを出力する場合において画像処理装置1及び画像処理装置2の双方に分散して出力を実行させたい場合には、夫々のカードR/Wにモバイル端末3を近付けるのみで良く、操作に不慣れなユーザであっても簡単に分散印刷を実現することが可能となる。
次に、画像処理装置2が、S613の処理に際して自身が連携機器であることを認識する処理について説明する。図8は、本実施形態に係る画像処理装置1、2が、自身が連携機器であることを認証する処理の一例を示すフローチャートである。図8に示すように、画像処理装置1、2の主制御部101は、図6のS612においてモバイル端末3にIPアドレスを通知すると、カウントを開始する(S801)。
主制御部101はカウントを開始すると共に、装置がアイドル状態、即ち、印刷ジョブを実行していない待機状態であるか否かを判断し(S802)、アイドル状態でなければ印刷ジョブが完了してアイドル状態になるまで待機する(S802/NO)。他方、装置がアイドル状態であれば(S802/YES)、次に主制御部101は、定められたカウント数をカウントアップしたか否か判断する(S803)。カウントアップの前に(S802/NO)、S611において取得したカードIDを含む印刷ジョブを受信した場合(S805/YES)、主制御部101は、図6のS607の通り、印刷を開始する。
カウントを開始した後、印刷ジョブを受信することなく(S805/NO)カウントアップした場合(S803/YES)、主制御部101は、自身が連携機器であると認識し(S804)、図6のS613の処理に移る。このように、図8の例において、画像処理装置1、2の主制御部101は、近距離通信を介してモバイル端末3との間で通信を行った後、所定のカウントアップ期間内に印刷ジョブを受信せず且つ自身が印刷ジョブを実行中でない場合に、自身が連携機器であると判断する。図8に示すような処理により、待機状態である画像処理装置を効率的に連携機器として動作させることが可能となる。
尚、図8の例を用いる場合、ユーザが1台目の画像処理装置に対して印刷ジョブを送信した後、すぐに2台目、即ち連携機器とするべき画像処理装置のカードR/Wに情報を読み取らせた場合であっても、上述した定められたカウントアップ期間は待機する必要がある。しかしながら、このカウントアップ期間が短すぎる場合、S606においてユーザが印刷ジョブを送信する前にカウントアップされてしまう可能性が高くなり、1台目の画像処理装置であるにも関わらずモバイル端末3への他機IPアドレス要求の処理が発生してしまう。
このような課題を解決するためには、カウントアップ期間をなるべく短くした上で、モバイル端末3が図6のS605において1台目の画像処理装置からIPアドレスを取得した後、1台目の画像処理装置に対して速やかに印刷ジョブが送信されるようにすることが好ましい。そのような機能は、例えば、クライアントアプリケーション230の機能によって実現することが可能である。図9に、S602〜S606までのモバイル端末3におけるクライアントアプリケーション230の動作の一態様を示す。
モバイル端末3から画像データを送信して画像処理装置に画像形成出力を実行させる場合、ユーザは先に出力対象のファイルをモバイル端末3において選択する。これにより、図9に示すように、モバイル端末3のクライアントアプリケーション230は、操作制御部202を介して出力対象のファイルの選択を受け付ける(S901)。その後、ユーザがモバイル端末3を1台目の画像処理装置のカードR/W190に近付けることにより、モバイル端末3がポーリングに応答し(S902)、画像処理装置からのカードID要求に応じてカードIDを送信する(S903)。
カードID送信後、画像処理装置からIPアドレスが通知されることによりIPアドレスを取得すると(S904)、モバイル端末3のクライアントアプリケーション230は、S901において選択された対象ファイルについての印刷ジョブを生成し、S904において取得したIPアドレスに対して印刷ジョブを送信する(S905)。このように、モバイル端末3が画像処理装置のIPアドレスを取得してから印刷ジョブを送信するまでの処理を、クライアントアプリケーション230の機能によって自動化することにより、画像処理装置における図8のS803のカウントアップ期間が短めであっても、上述したような不要な他機IPアドレス要求の処理が発生してしまうことを防ぐことができる。
図8、9に示すような、画像処理装置側においてカウントアップにより連携機器であるか否かを判断する態様の他、モバイル端末3のクライアントアプリケーション230によって、図5に示すように格納されている情報に基づいて判断する態様も考えられる。例えば、図6のS602〜S606の処理が実行されることにより、モバイル端末3においては、画像処理装置1のIPアドレスが“空き領域”に格納される。従って、画像処理装置2においては、モバイル端末3における図5に示す“空き領域”の情報を読み出して参照し、他の機器のIPアドレスが格納されている場合に、自身が連携機器であることを認識することが可能である。
尚、画像処理装置2が連携機器であることを判断するための情報としては、上述した画像処理装置1のIPアドレスの他、その判断のために格納されたフラグ情報を用いることも可能である。そのような態様は、モバイル端末3が、S606において画像処理装置1に印刷ジョブを送信する際に、図5に示す“空き領域”に上述したフラグ情報を格納することによって可能である。
このような処理は、例えば図6のS603やS610において、画像処理装置がモバイル端末2にカードIDを要求する際に、カードIDのみならず“空き領域”の情報も含めて情報を要求することにより容易に実現可能である。この他、S605やS612のIPアドレスの通知処理が完了した後に、画像処理装置がモバイル端末3に対して“空き領域”の情報を要求するようにしても良い。
このような態様の場合、既に完了したジョブについてのIPアドレスが“空き領域”に残っていると、ユーザの意図に反して連携機器としての認識が行われてしまう場合がある。従って、主制御部101は、図6のS606において画像処理装置1に対して印刷ジョブを送信した後、所定期間が経過した場合には“空き領域”に格納した画像処理装置1のIPアドレスや、上述したフラグ情報を消去することが好ましい。
このIPアドレスを消去するまでの期間は、予め定められた固定の期間としても良いし、出力した印刷ジョブの内容に応じて出力完了に要する時間を主制御部101が計算し、その計算結果に基づいて定められた値としても良い。この他、画像処理装置1が、モバイル端末3から受信した印刷ジョブの出力を完了した場合、モバイル端末1に完了通知を送信し、モバイル端末3が、画像処理装置1から完了通知を受信することにより、画像処理装置1のIPアドレスを“空き領域”から消去するようにしても良い。
尚、画像処理装置1において印刷出力が完了するタイミングにおいては、モバイル端末3は画像処理装置1のカードR/W190との間で近距離通信が不可能な状態となっていることが考えられる。従って、モバイル端末3が画像処理装置1からの完了通知を受けるためには、画像処理装置1がモバイル端末3のIPアドレスを保持しておく必要がある。これは、例えばS603において、画像処理装置1がカードIDに加えてIPアドレスを要求し、モバイル端末3がS604においてカードID及びIPアドレスを送信することによって容易に実現可能である。
また、上記実施形態においては、図6において説明したように、印刷ジョブの連携の態様として、画像処理装置1が実行している印刷ジョブの部数の一部分や、複数ページの一部分を、画像処理装置2が連携して処理する態様を例として説明した。この他、画像処理装置1における印刷動作が、用紙切れ、トナー切れ、用紙ジャム等によって停止した場合に、画像処理装置2が印刷動作を引き継ぐような態様も可能である。
このような場合、画像処理装置1の印刷動作が上述したような理由により停止したことを確認したユーザは、図6において説明した態様と同様に、画像処理装置2のカードR/W190にモバイル端末3を読み取らせる。その結果、図6において説明したS608〜S615の処理が実行され、画像処理装置2が画像処理装置1に対して連携可能通知を行う。
上述したような要因によって印刷動作を停止した画像処理装置1は、画像処理装置2からの連携可能通知を受けると、実行中の印刷ジョブの一部ではなく、全部を画像処理装置2に転送する。これにより、画像処理装置2は、画像処理装置1が完了できずに停止した印刷ジョブを実行するため、ユーザは意図した対象ファイルの紙出力を得ることが可能となる。
尚、上述したような要因によって印刷動作が停止した後に画像処理装置2からの連携可能通知を受けた画像処理装置1は、紙出力を完了した範囲を判断し、残りの紙出力を実行するためのジョブを新たに生成して画像処理装置2に送信するようにしても良い。例えば、画像処理装置1が複数部の書類の印刷出力を実行しており、その一部分の部数について印刷出力が完了した後に動作を停止した場合、画像処理装置1は残りの部数分の印刷ジョブを生成して画像処理装置2に送信する。また、画像処理装置1が複数ページの書類の印刷出力を実行しており、その一部分のページについて印刷出力が完了した後に動作を停止した場合、画像処理装置1は残りのページ分の印刷ジョブを生成して画像処理装置2に送信する。このような処理により、同一の書類が重複して出力されてしまうことを防ぐことができる。
1、2 画像処理装置
3 モバイル端末
10 CPU
20 RAM
30 ROM
40 HDD
50 I/F
60 LCD
70 操作部
80 バス
100 コントローラ
101 主制御部
102 エンジン制御部
103 入出力制御部
104 画像処理部
105 操作表示制御部
110 ADF
120 スキャナユニット
130 排紙トレイ
140 ディスプレイパネル
150 給紙テーブル
160 プリントエンジン
170 排紙トレイ
180 ネットワークI/F
190 近距離通信I/F
200 コントローラ
201 ネットワーク制御部
202 操作制御部
203 表示制御部
204 近距離通信制御部
210 ネットワークI/F
220 近距離通信I/F
230 クライアントアプリケーション
特開2011−48483号公報

Claims (9)

  1. 携帯型情報処理端末との間で近距離通信が可能な画像処理装置であって、
    携帯型情報処理端末を識別するための端末識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する端末識別情報取得部と、
    前記端末識別情報を取得した携帯型情報処理端末に対して、自身をネットワーク上で識別するためのネットワーク識別情報を近距離通信により送信するネットワーク識別情報送信部と、
    送信した前記ネットワーク識別情報に基づいて前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を受信し、画像形成出力の実行を制御すると共に、前記実行命令を識別するための実行命令識別情報と取得された前記端末識別情報とを関連付けて記憶媒体に格納する画像形成制御部と、
    前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断する連携判断部と、
    前記他の画像形成出力を連携実行することを判断した場合に、連携先である画像処理装置のネットワーク識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する連携先ネットワーク識別情報取得部と、
    取得した前記連携先ネットワーク識別情報に基づき、前記連携先である画像処理装置に対して画像形成出力の連携が可能であること及び取得した前記端末識別情報を通知する連携可能通知部と、
    他の画像処理装置から連携が可能であることの通知と共に通知された前記端末識別情報に基づき、その端末識別情報に関連付けて格納された実行命令識別情報によって識別される実行命令に係る画像形成出力の一部を他の画像処理装置に実行させるための実行命令を生成し、前記連携が可能であることの通知元に送信する連携実行命令送信部とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記連携判断部は、前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、送信した前記ネットワーク識別情報に基づいて前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を所定の期間以内に受信しなかった場合に、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記連携判断部は、前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、自身が画像形成出力の実行中ではなく、且つ送信した前記ネットワーク識別情報に基づいて前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を所定の期間以内に受信しなかった場合に、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断することを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記連携判断部は、前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、他の画像形成出力を連携して実行することを判断するための判断情報が前記携帯型情報処理端末に格納されている場合に、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記判断情報は、前記携帯型情報処理端末において前記画像形成出力の実行命令の送信に際して格納された識別情報であることを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記画像形成制御部は、不具合によって画像形成出力が中断した場合に、実行命令に係る画像形成出力のうち出力が完了した部分を認識し、
    前記連携実行命令送信部は、他の画像処理装置から連携が可能であることの通知を受けた場合に、実行命令に係る画像形成出力のうち、認識された前記出力が完了した部分の残りの部分を他の画像処理装置に実行させるための実行命令を生成し、前記連携が可能であることの通知元に送信することを特徴とする請求項1乃至いずれか1項に記載の画像処理装置。
  7. 携帯型情報処理端末を介して複数の画像処理装置を連携させる画像処理システムであって、
    携帯型情報処理端末を識別するための端末識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する端末識別情報取得部と、
    前記端末識別情報を取得した携帯型情報処理端末に対して、自身をネットワーク上で識別するためのネットワーク識別情報を近距離通信により送信するネットワーク識別情報送信部と、
    送信された前記ネットワーク識別情報を前記携帯型情報処理端末において受信して記憶媒体に格納し、格納した前記ネットワーク識別情報に基づいて画像形成出力の実行命令を送信する画像形成出力命令送信部と、
    前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を受信し、画像形成出力の実行を制御すると共に、前記実行命令を識別するための実行命令識別情報と取得された前記端末識別情報とを関連付けて記憶媒体に格納する画像形成制御部と、
    前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断する連携判断部と、
    前記他の画像形成出力を連携実行することが判断された場合に、連携先である画像処理装置のネットワーク識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得する連携先ネットワーク識別情報取得部と、
    前記連携先ネットワーク識別情報取得部の要求に応じて、前記携帯型情報処理端末において格納されている前記ネットワーク識別情報を前記連携先ネットワーク識別情報取得部に送信する連携先ネットワーク識別情報送信部と、
    取得した前記連携先ネットワーク識別情報に基づき、前記連携先である画像処理装置に対して画像形成出力の連携が可能であること及び取得した前記端末識別情報を通知する連携可能通知部と、
    他の画像処理装置から連携が可能であることの通知と共に通知された前記端末識別情報に基づき、その端末識別情報に関連付けて格納された実行命令識別情報によって識別される実行命令に係る画像形成出力の一部を他の画像処理装置に実行させるための実行命令を生成し、前記連携が可能であることの通知元に送信する連携実行命令送信部とを含むことを特徴とする画像処理システム。
  8. 前記画像形成制御部は、受信した実行命令に係る画像形成出力が完了した場合に、前記実行命令の送信元である前記携帯型情報処理端末に対して完了通知を送信し、
    前記画像形成出力命令送信部は、前記完了通知を受信した場合に、前記携帯型情報処理端末において格納されている前記ネットワーク識別情報を消去することを特徴とする請求項に記載の画像処理システム。
  9. 携帯型情報処理端末との間で近距離通信が可能な画像処理装置の制御プログラムであって、
    携帯型情報処理端末を識別するための端末識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得するステップと、
    前記端末識別情報を取得した携帯型情報処理端末に対して、自身をネットワーク上で識別するためのネットワーク識別情報を近距離通信により送信するステップと、
    送信した前記ネットワーク識別情報に基づいて前記携帯型情報処理端末から送信された画像形成出力の実行命令を受信し、画像形成出力の実行を制御すると共に、前記実行命令を識別するための実行命令識別情報と取得された前記端末識別情報とを関連付けて記憶媒体に格納するステップと、
    前記端末識別情報を取得すると共に前記ネットワーク識別情報を送信した後、他の画像処理装置において実行されている他の画像形成出力を連携して実行することを判断するステップと、
    前記他の画像形成出力を連携実行することを判断した場合に、連携先である画像処理装置のネットワーク識別情報を近距離通信により前記携帯型情報処理端末から取得するステップと、
    取得した前記連携先ネットワーク識別情報に基づき、前記連携先である画像処理装置に対して画像形成出力の連携が可能であること及び取得した前記端末識別情報を通知するステップと、
    他の画像処理装置から連携が可能であることの通知と共に通知された前記端末識別情報に基づき、その端末識別情報に関連付けて格納された実行命令識別情報によって識別される実行命令に係る画像形成出力の一部を他の画像処理装置に実行させるための実行命令を生成し、前記連携が可能であることの通知元に送信するステップとを情報処理装置に実行させることを特徴とする画像処理装置の制御プログラム。
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