JP6016587B2 - 用紙綴じ機 - Google Patents
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Description
この用紙綴じ機は、ステープルの左右の脚部を通すための左右一対の綴じ孔を用紙束に形成するための穿孔装置と、左右の綴じ孔に左右の脚部をそれぞれ挿通した後に各脚部を折り曲げることにより用紙束を綴じる綴じ装置と、用紙束を載置して用紙束に綴じ孔を形成する位置と用紙束を綴じる位置とに移動する移送台とを備えている。
そこで、中空状のドリルビットによって綴じ孔を形成する穿孔ドリルを採用し、綴じ孔を形成する際に生じる穿孔屑が粉状の穿孔屑とはならず容易に収集できると共に、穿孔装置を安価に形成することができる用紙綴じ機を提供することが考えられている。
しかしながら、用紙束を載置して用紙束に綴じ孔を形成する位置と用紙束を綴じる位置
とに移動する移送台を備えた用紙綴じ機において、移送台に、挿通穴を形成し、この挿通穴を介してドリル受けの受け面を接当させると、ドリル受けが移送台の左右移動の邪魔物となるという問題が生じる。
請求項1に係る発明では、左右一対の脚部の上端同士をクラウン部で連結してなるステープルによって用紙束を綴じる用紙綴じ機であって、
ステープルの左右の脚部を用紙束に通すべく該用紙束に左右一対の綴じ孔を形成するための穿孔装置と、左右の綴じ孔にステープルの左右の脚部をそれぞれ挿通した後に各脚部を折り曲げることにより用紙束を綴じる綴じ装置と、用紙束を載置して用紙束に綴じ孔を形成する位置と用紙束を綴じる位置とに移動する移送台とを備え、
前記穿孔装置は、中空状のドリルビットが取り付けられ且つ昇降自在に支持されていて下降することにより移送台上の用紙束に綴じ孔を形成する穿孔ドリルと、用紙束の下面側に位置して穿孔ドリルによって用紙束に綴じ孔を形成する際に穿孔ドリルからの荷重を受けるドリル受けとを備え、
前記移送台に挿通穴を設け、
前記ドリル受けを昇降自在に支持すると共に、該ドリル受けを、移送台の下方に位置する退避位置と、穿孔ドリルによって綴じ孔を形成する際に上昇して前記挿通穴を介して用紙束の下面にドリル受けが接当する受け位置とに、穿孔ドリルの昇降に連動して移動自在とし、
支持フレームに上下揺動自在に支持された揺動フレームに前記ドリル受けを設け、前記揺動フレームに被押圧ローラを設け、穿孔ドリルと一体的に昇降するローラ押動部材を設け、
穿孔ドリルが下降する際に、前記ローラ押動部材が被押圧ローラに接当して該被押圧ローラを押し下げることにより揺動フレームが上方揺動し、且つドリル受けが前記受け位置に位置すると被押圧ローラがローラ押動部材を転動するよう構成したことを特徴とする。
前記受板ホルダの下面に係合歯を周方向に沿って列設すると共に、該係合歯に噛合する噛合部を有する送り部材を前記支持フレームに設け、
前記ドリル受けが下降する際に受板ホルダをホルダ回転方向に所定角度回転させるように送り部材によって受板ホルダが押動され、且つドリル受けが上昇する際には係合歯に対する噛合部の噛み合い位置がホルダ回転方向後方側へと変わるように、送り部材を前記支持フレームに揺動自在に枢支したことを特徴とする。
ドリル受けを昇降自在に支持すると共に、該ドリル受けを、移送台の下方に位置する退避位置と、穿孔ドリルによって綴じ孔を形成する際に上昇して移送台に形成した挿通穴を介して用紙束の下面にドリル受けの受け面を接当させる受け位置とに、穿孔ドリルの昇降に連動して移動自在とすることにより、ドリル受けを退避位置にすることで移送台を左右
移動させることができると共に、綴じ孔を穿孔する際にはドリル受けを用紙束の下面に接当させることができ、用紙束を載置して用紙束に綴じ孔を形成する位置と用紙束を綴じる位置とに移動する移送台とを備えた用紙綴じ機に、中空状のドリルビットを備えた穿孔ドリルを使用することができる。
図1において、符号1は、図3及び図4に示す、左右一対の脚部2の上端同士をクラウン部3で連結してなるステープル4によって伝票等の用紙束5(多数の用紙を上下方向に積み重ねたもの)を綴じる用紙綴じ機である。
図1に示すように、この用紙綴じ機1は、綴じられる用紙束5にステープル4の脚部2を挿通させるための綴じ孔6(図28参照)を形成する穿孔装置7と、用紙束5に綴じ孔6を形成する際及びステープル4で用紙束5を綴じる際等において用紙束5が動かないように用紙束5を押さえる用紙押え装置8と、ステープル4によって用紙束5を綴じる綴じ装置9と、用紙束5を載置して左右方向に移動することで用紙束5を移送する移送台10とを有する。
正面カバー14の下部は、用紙束5の載置や用紙押え装置8の操作やステープル4の装填等が行えるように開放状とされている。左右の側面カバー15の前下部はL字形に切り欠かれている。
脚部2は下方に向かうに従って左右方向外方(対向方向外方)に移行する傾斜状(ハの字状)とされていて、左右脚部2の左右間隔が下方に向けて漸次拡大するように形成されている。
本実施形態のステープル4にあっては、ステープル連結体17の先頭のステープル4から最後尾のステープル4にわたって両面テープを貼着することにより、ステープル4の脚部2の対向面下部に接着剤が施されている。なお、両面テープの、ステープル4に貼り付けられていない側に設けられた剥離紙18は、綴じ装置9に装填する前に剥離され、保管時、搬送時(流通時)は付けたままとされる。
図6に示すように、隣接するステープル4のクラウン部3同士は、連結部19によってごく一部が連結され、その他は相互に切り離されている。
隣接するステープル4の脚部2同士は相互に切り離されている。また、両面テープにあっては、接着剤はカットされており、剥離紙18はカットされていない。したがって、接着剤の接着力によって隣接するステープル4の脚部2同士が相互にくっついた状態となっており、これにより、形状を保持しつつ、相互離反が容易に行えるよう構成されている。
この天板21の上壁21aには、図8(a)に示すように、後部の左右方向中央部から左側寄りには円形状のドリル受け用開口25が形成され、該後部の左右方向中央部分から右側にわたって左右に長いローラ通行穴26が形成されている。
れている。
さらに、天板21の上壁21aには、前記連結部材通行穴27の左右両側にそれぞれガイド孔29が形成され、各ガイド孔29は前記枢支用孔28を中心とする円弧状に形成されている。
この目隠しカバー30は、図8(b)に示すように、天板21の上壁21aの一方のガイド孔29下方位置から他方のガイド孔29の下方位置にわたって設けられる主要部分30aと、この主要部分30aの右側から後方に延出された後方延出部30bとを有する。
また、目隠しカバー30の左右両側には、前記天板21のガイド孔29の下方に位置するネジ取付孔32が形成され、前記ガイド孔29を挿通して前記ネジ取付孔32に取付ネジ33(図13参照)が螺合されており、これによって、取付ネジ33がガイド孔29内を移動する範囲で目隠しカバー30が枢支用孔28回りに揺動自在とされている。
各ガイド溝33は左右方向に長く、且つ、長手方向(左右方向)中央部分が前側に向けて凸となるように長手方向中央部分で屈曲されている。
レール部材36は左右方向に長く形成されていて、上下壁部36a,36bと、これら上下壁部36a,36bの前端同士を連結する前壁部36cとから側面視後方に向けて開口状のコ字形に形成されている。
前記支持板38は、図1に示すように、綴じ装置9を支持する支持台42の前面上部の壁部を構成している。
挿通穴41の前端側には、後方に向かうに従って下方に移行する傾斜状のガイド壁43が設けられている(図55参照)。このガイド壁43は、用紙束5をステープル4で綴じた後に、用紙束5を載置壁34上をスライドさせて前方に引き出す際にステープル4の脚部2の折曲げ部分が挿通穴41の縁部に引っかからないように案内するためのものである。
なお、載置壁34の左端部側には移送台10を左方に延長するための延長台(図示省略)を取り付けるための装着孔45が形成され、また、移送台の前壁37には移送台10を前方に延長するための延長台(図示省略)がネジ止め等によって着脱自在に取付可能とされている。
する移送台駆動装置46が収容されている。
この移送台駆動装置46は、ベース部材12に立設された支持フレーム47と、移送モータ48(駆動手段)と、この移送モータ48によって左右方向に駆動される可動台49と、前記可動台49を左右方向移動自在に支持するガイドレール50と、前記可動台49を左右方向3位置に位置決めするための第1〜3位置決めセンサ51,52,53とを備えている。
左右のレール支持壁47c間には円柱状棒材からなる前記ガイドレール50が横架されている。
可動台49は、上壁56と、この上壁56の後端側に一体形成された左右方向のラック57と、上壁56の左右両側から下方に延出された被支持壁58とを有する。
また、可動台49の上壁56の左右方向中央部には円筒部材からなる前後一対の連結部材59が上方突出状に固定されている。この前後の連結部材59は、目隠しカバー30の前後のガイド溝33及びカバーケース11の天板21の前後の連結部材通行穴27をそれぞれ挿通しており、移送台10に形成されたネジ挿通孔44を上方から挿通して連結部材59にネジを螺合することによって、移送台10が可動台49に固定されている。これによって、移送台10が可動台49と一体的に左右移動可能とされている。
また、可動台49の上壁56には、図9に示すように、その前縁から下方に延出された垂下壁60が設けられ、この垂下壁60の下縁から延出壁61が後方に延出され、この延出壁61の一部分から前記第1〜3位置決めセンサ51,52,53によって検出される被検出部62が上方に向けて延出形成されている。
第1、2位置決めセンサ51,52は、支持フレーム47の右側において切り起しによって形成された第1ブラケット63に取り付けられ、第3位置決めセンサ53は第1ブラケット63の右方に配置されて支持フレーム47に固着された第2ブラケット64に取り付けられている。
第1〜3位置決めセンサ51,52,53は第1、2ブラケット63,64と共に可動台49の上壁56前部の下方側で且つ垂下壁60の後方側に位置しており、被検出部62は各位置決めセンサ51,52,53の下方に向けて開口状のコ字形の切欠部を左右方向に通過可能とされている。
この移送台10にあっては、被検出部62が第1位置決めセンサ51と左右方向で位置
が一致した位置が、図13に示す移送台10のホーム位置である。このホーム位置では、移送台10の挿通穴41が前記ドリル受け用開口25とローラ通行穴26の左側とにわたって位置している(ドリル受け用開口25が挿通穴41の左側に位置している)。また、目隠しカバー30は、右側が後方に揺動した状態とされており、後方延出部30bでローラ通行穴26の右側を下方から覆う状態とされている。また、ガイド溝43の左側は連結部材通行穴27の左側に沿った状態とされ、連結部材59が連結部材通行穴27の中途部に位置している。連結部材通行穴27は移送台10で覆われている。
目隠しカバー30がローラ通行穴26及び連結部材通行穴27の移送台10からはみ出した部分を覆うことにより、該部分からカバーケース11内に何かの物が入り込んだり、移送台10で何かの物を挟み込んで作動不良を起こすということを防止することができる。
この支持フレーム66は、上部が支持レール67に左右方向移動自在に支持されたフレーム本体68と、このフレーム本体68の下部を移送台10に連結する連結フレーム69とを有する。
支持レール67は左右方向の軸心を有する円柱状棒材からなり、フレーム本体68の上部にて、その左右側壁68bを貫通していると共に、左側支持部材70と右側支持部材71とにわたって横架されている。図1に示すように、左側支持部材70は穿孔装置7に取付固定され、右側支持部材71は綴じ装置9に取付固定されている。
横架部材72は、フレーム本体68の左右側壁68b間にわたって配置された縦壁72aと、この縦壁72aの左右両側縁から前方に延設されていてフレーム本体68の側壁68b内面に固着された側壁72bと、縦壁72aの下縁から前方に延設された下壁72c
と、縦壁72aから前方に延出された後、その延出端から下方に延出されてなる左右一対の規制壁72dとから構成されている。
取付部材73は、移送台10の後壁35の背面側に配置された縦壁73aと、この縦壁73aの上縁から後方に延出された補強壁73bとから側面視L字状に形成されている。
図17〜図19に示すように、支持フレーム66のフレーム本体68の正面壁68aの背面には、用紙押え74が設けられている。
前記押えフレーム75は、フレーム本体68の正面壁68aの背面に位置する正面壁75aと、この正面壁75aの下縁から後方に延出された底壁75bと、正面壁の左右両側縁から後方に延出された左右の側壁68cとを有する。
前記被接当部83は、弾性部材によって形成され、フレーム本体68の正面壁68aに設けられた取付片84に固着されている。
この操作レバー86を押し下げることにより、前記押えフレーム75が引上げバネ80の付勢力に抗して下方に移動操作可能とされている。
この規制機構87は、図17〜図19に示すように、押えフレーム75に設けられていて上下方向にラック歯が列設されたラック89と、フレーム本体68に前後軸回りに回転自在に設けられたピニオン90と、このピニオン90と一体回転するラチェット歯車91と、フレーム本体68に設けられていて該ラチェット歯車91に噛み合うラチェット爪92とから主構成されている。
動が許容される。このとき、ラチェット歯車91の歯がラチェット爪92を押し上げることにより、ピニオン90と共にラチェット歯車91も一体回転する。
前記解除レバー88による規制機構87の解除操作は、例えば、操作部88aを引き上げることにより行われる。すなわち、操作部88aを引き上げると、解除アーム93がバネの付勢力に抗して下げられ、該解除アーム93によって被押動部92aが押し下げられることにより、ラチェット爪92が上方に揺動して該ラチェット爪92がラチェット歯車91から外れるように構成されている。ラチェット爪92がラチェット歯車91から外れると、ラチェット歯車91及びピニオン90の回転が許容され、前記引上げバネ80の付勢力によって押えフレーム75が引き上げられる。また、解除レバー88の操作力を解除するとラチェット爪92が下方揺動してラチェット歯車91に噛み合う。
用紙束5を押さえる押えピン76は複数(本実施形態では5つ)設けられている。
この押えピン76は軸部76aと、この軸部76aの下端に設けられた頭部76bとを有し、軸部76aが押えフレーム75の底壁75bを上下動自在に貫通している。押えピン76の軸部76aには、押えフレーム75の底壁75b上面に接当することにより、押えピン76の下方への抜止めをする抜止め部材98が設けられている。また、押えピン76の頭部76bと、押えフレーム75の底壁75b下面との間には、圧縮コイルバネからなる付勢バネ99が介装されている。この付勢バネ99は軸部76aに套嵌されている。
図17等に示すように、押えフレーム75の底壁75b上には、用紙押え装置8によって用紙束5を押さえていることを検出する用紙検出センサ100が設けられている。この用紙検出センサ100はリミットスイッチから構成され、該用紙検出センサ100の接触子に押えピン76の軸部76aが接当することにより、用紙押え装置8によって用紙束5が押さえられていることが検出される。
また、図20に示すように、押えフレーム75の底壁75aの後部には、移送台10の挿通穴41に対する位置(挿通穴41の上方位置)に形成されていて、後述するステープル保持部材204等の通過を許容するめの切欠部101が形成されている。
本実施形態の用紙綴じ機1にあっては、移送台10を前述したホーム位置と第1移送位置とに移動させることにより、この穿孔装置7によってステープル4の左右脚部2に対応した左右一対の綴じ孔6を用紙束5に形成する。
図22及び図23に示すように、昇降フレーム106は、中空箱形に形成されており、穿孔フレーム102の正面壁102aの前方に配置され、背面にラックブラケット107が固定されている。ラックブラケット107の背面にはラック108が固定され、このラック108の背面には、ラック歯が上下方向に列設されて形成されている。このラック108は穿孔フレーム102の正面壁102aの後方側に位置し、穿孔フレーム102の正面壁102aにはラックブラケット107の上下動を許容するための切欠き開口109が形成されている。
昇降フレーム106の後部には、上下方向に配置された円柱丸棒からなる昇降レール112が貫通され、この昇降レール112の上端及び下端は、穿孔フレーム102の正面壁102aに固定された上下の支持ブラケット113に固定されている。また、昇降フレーム106の左右の側面後部には、穿孔フレーム102の正面壁の前面を転動するガイドローラ114が設けられている。
図22に示すように、穿孔フレーム102の正面壁102aの前面には、上側の支持ブラケット113の下方近傍に位置する上位置決めセンサ116と、下側の支持ブラケットの上方近傍に位置する下位置決めセンサ117とが取付固定されている。各位置決めセンサ116,117は、リミットスイッチから構成されている。
前記昇降フレーム106の後部下面には、ローラ押動部材120が取付固定されている。このローラ押動部材120は昇降フレーム106の後部下面から下方に突出状とされて、下側の支持ブラケット113を貫通しており、下端は後述するドリル受け装置105の支持フレーム128の上端部に至る。
前記穿孔ドリル103は、電動ドリルによって構成され、電動モータからなるドリルモータ121(駆動手段)を有する。
屑排出口123が形成されている。
この昇降フレーム106内に排出された穿孔屑は、昇降フレーム106の底部に取り付けられた、図21に示すガイドシュート124を介して下方の穿孔屑収集箱125に落下案内される。この穿孔屑収集箱125はベース部材12上に前後移動自在に設けられ、カバーケース11の前面から引き出し可能とされている。
本実施形態にあっては、穿孔装置7を中空ドリルビット104によって綴じ孔6を穿孔するように構成したので、穿孔屑を簡易な構造で容易に収集することができる。
前記ドリル受け装置105は、図22に示すように、後部が穿孔フレーム102の前面下部に取付固定されると共に前部がカバーケース11内に挿入状とされて前記移送台駆動装置46の支持フレーム47の上壁47a上に載置支持された支持フレーム128を有する。
左側メインプレート129の前部には、延出片136が下方に延出状に形成され、この延出片136の下端にバネ掛け片137が形成されている。このバネ掛け片の上方側には左右方向の軸心を有する枢支軸138が左方突出状に設けられている。
揺動フレーム139の本体部140は、上壁140aと、この上壁140aの左右両側から下方に延出された左右側壁140bとを有する。
揺動フレーム139の支持ブラケット141は、前記揺動フレーム139の本体部140の上壁140aの後部上に固着された底壁141aと、この底壁141aの左右両側から上方に延出された左右の側壁141bとを有する。
図26に示すように、揺動フレーム139の本体部140の上壁140aの前部にはドリルビット104を受けるドリル受け143が設けられており、該ドリル受け143を揺動フレーム139に設けることで該ドリル受け143が昇降自在とされている。このドリル受け143はカバーケース11の天板21のドリル受け用開口25と上下方向で対応す
る位置に配置されていると共に、このドリル受け用開口25をドリル受け143が通過可能とされている。
受板ホルダ151は軸心が縦向きの円柱状を呈している。この受板ホルダ151の上部には嵌合座152が形成され、この嵌合座152に受け板150が着脱可能に嵌合保持されていて、該受け板150が交換可能とされている。この受け板150の上面がドリルビット104の下端が接当する前記受け面147とされている。
図24に示すように、前記支持フレーム128の前部左側(左側のメインプレート129の前部左側)には、ドリル受け143が下降する際に(揺動フレーム139が下方揺動する際に)、該ドリル受け143を、受板ホルダ151の軸心回りに所定角度回転させるための送り部材156が設けられている。
用紙綴じ機1の運転が開始されると、穿孔ドリル103が回転駆動されると共に、該穿孔ドリル103が回転駆動しながら(ドリルビット104が回転しながら)昇降フレーム106及び穿孔ドリル103が下降する。昇降フレーム106が下降する際、ローラ押動部材120も一緒に下降し、穿孔ドリル103のドリルビット104が用紙束5に達する前に、該ローラ押動部材120によって被押圧ローラ148が押し下げられ、前部が上方移動するように揺動フレーム139が揺動し、ドリル受け143が上昇する。
一方、前記送り部材156は噛合部159が係合歯155に噛合するように係合付勢バネ161によって付勢されているので、ドリル受け143が上昇する際においては、該送り部材156は、ドリル受け143に追従して上方移動する。このとき、ドリル受け143及び送り部材156は図29に実線で示す位置から仮想線で示す位置に変位し、送り部材156の噛合部159は、上方移動しながらホルダ回転方向D後方側にも移動し、ドリ
ル受け143をホルダ回転方向D後方に回そうとする力がドリル受け143に作用するが、ドリル受け143はホルダ回転方向D後方には回転しないので、係合歯155に対する噛合部159の噛み合い位置がホルダ回転方向D後方側へ移り変わる(本実施形態では係合歯155の3つ分噛み合い位置がずれる)。
これによって、穿孔ドリル103によって綴じ孔6を穿孔する毎に、受け板150に対するドリルビット104の当り位置が変わり、受け板150の寿命を長くすることができる。
この固定フレーム166は、図32に示すように、左右方向に間隔をおいて配置された左右側壁166aの下縁同士を底壁166bで相互に連結してなる。
固定フレーム166の左右各側壁166aの左右方向内面(対向側)の下部には前後方向に配設された固定レール167が取付固定されている。また、左右各側壁166aの前端側には、図31に示すように、上下方向に長く形成され且つ上方に開放した規制溝168が設けられている。
図31に示すように、前記固定フレーム166の左右側壁166a間には、ステープル4を保持するステープル載置台169が前方に引き出し自在に設けられている。
このステープル載置台169は、図33、図34に示すスライド台170に取付固定されている。このスライド台170は、左右の側壁171aを底壁171bで連結してなる基台171と、この基台171の左右側壁171aの外側面の下部にそれぞれ配設されていて該側壁171aに取付固定されたスライドレール172と、基台171の左右側壁171aの上端にそれぞれ固定されたステープルガイド173とを有する。
ステープル載置台169は、スライド台170の基台171の左右側壁171a間に配置されて、該基台171の底壁171bに取付固定されている。
したがって、ステープル載置台169は、固定フレーム166に対してスライド台170を前方移動させることにより、固定フレーム166の左右側壁166a間に収められた正規位置から前方に引き出し自在とされている。
の接触子に接触することにより、ステープル載置台169が正規位置に位置していることが検出される。
図34に示すように、ステープル載置台169の上壁169bには、前後方向に長い案内孔175が形成されている。また、図35に示すように、該上壁169bの下方側にはガイドロッド176が前後方向に配設され、このガイドロッド176の前端側及び後端側は、ステープル載置台169の上壁169bに設けられた取付片177に取付支持されている。
ステープル載置台169の左右の各側壁169aは、その上部が下方に向かうに従って左右方向外方に向けて傾斜する傾斜状に形成され、下部が該上部の下端から鉛直下方に延設されている。このステープル載置台169にステープル連結体17が上方から外嵌載置され、このステープル載置台169に外嵌載置された状態で、図37に示すように、ステープル4の下部はステープル載置台169の側壁169aから離間した状態となり、接着剤がステープル載置台169に接触しないようになっている。
このプッシャ179には、ステープル載置台169の上壁169bの案内孔175を介して下方に突出された前後一対の支持片179aが設けられ、この前後支持片179aには前記ガイドロッド176が貫通していると共に、後側の支持片179aと後側の取付片177との間でガイドロッド176に套嵌された圧縮コイルバネからなるバネ部材180によって前方に押圧付勢されている。
この位置規制部213がステープル連結体17の先頭のステープル4のクラウン部3に前側から接当することによってステープル連結体17の前方への移動規制がなされる。この位置規制部213によってステープル連結体17の前方への移動規制がされた状態で、先頭のステープル4がステープル載置台169から前方にはみ出すように位置し、前から2番目以降のステープル4がステープル載置台169に載置されるように、ステープル連結体17がステープル載置台169上に保持される。
ラケットフレーム181にステープル載置台169上のステープル4がなくなったことを検出するステープル切れ検出センサ182が取り付けられている。また、このブラケットフレーム181には、下方に向けて延出されていて、下端がステープル連結体17の上方近傍に位置するステープルガイド183が設けられている。
ステープル4がステープル載置台169からなくなると、ステープル載置台169を前方に引き出してステープル連結体17を補充するが、このステープル連結体17の補充時において、ステープル連結体17の前方移動を規制すべく、ステープル載置台169の前方に、図31、図33等に示す規制体184が設けられている。
取付フレーム185は、図36に示すように、前壁185aと、この前壁185aの左右両端下部から後方に延出された取付壁185bとを有し、この取付フレーム185は、その前壁185aとステープル載置台169との間にステープル4を保持した前記ステープル保持部材204が通過可能なスペースが空くように(図35参照)、その取付壁185aがスライド台170の基台171に取付固定されている。
また、取付フレーム185の前壁185aの左右方向中央部分には、干渉回避用の開口188が形成され、該干渉回避用開口188は上部の左右幅が広く、下部の左右幅が狭く形成されている。
ステープル載置台169に保持されたステープル4がなくなってステープル連結体17を補充する際には、規制体184を引き上げる。すると、被ガイド棒191が規制溝168から離脱してステープル載置台169の前方移動が許容されると共にマグネット189が支持ブラケット187の上壁187aに吸着して規制体184が引き上げられた状態(規制位置)に保持される。このとき、規制体184はガイド孔186に案内されて上方移動すると共に後方移動し、接当片184eがステープル載置台169上に外嵌載置されるステープル連結体17の先頭のステープル4に接当して該ステープル連結体17の前方移動を規制する位置に移動する。
すると、該ステープル保持部材204の位置規制部213によって規制体184が押し下げられて、該規制体184が図31に示す退避位置に戻る。
この支持ブラケット193の左右の側壁193aには、下方に向かうに従って後方に向けて傾斜状のガイド孔194が貫通形成されている。この支持ブラケット193の左右側壁193a間にステープル受け192が配置されている。
昇降部材195は、左右の側壁195aと、左右側壁195aの後端下部同士を連結する後壁195bとを有する。左右各側壁195aには、バネ掛け片197が左右方向内方に突出状に切起こしで形成されている。このバネ掛け片197には引張りコイルバネからなる引上げバネ198の一端が引っ掛けられ、この引上げバネ198の他端はステープル載置台169の上壁169bに切起こしで形成されたバネ掛け片199に引っ掛けられている。この引上げバネ198によって昇降部材195が上方に付勢されている。
プレート部材196の前端側上部には、先頭のステープル4のクラウン部3の下面側に位置していて該ステープル4を受持可能な受け部200が設けられている。この受け部200の上面200aと前面200bとの間のコーナー部200cは円弧状に形成されている。
これによって、ステープル受け192は前記支持ブラケット193に上下動自在で且つ下降するに従って後方移動するように支持されている。また、ステープル受け192は、上下移動範囲の上端位置で前上部(受け部200)が、ステープル載置台169の前壁169cに形成された開口部178から前方に突出するように構成されている。
bは前壁203aの下端よりも下方に延出されている。また、装置フレーム203の左右側壁203aはステープル保持装置162の固定フレーム166の左右側壁166aに取付固定されている。また、装置フレーム203の左右側壁203b間の下部には、該左右側壁203bを連結する連結プレート206が設けられていると共に、前記ブラケットフレーム181が連結プレート206の下側に位置していて左右側壁203bを連結するように設けられている。
また、図44及び図45に示すように、ステープル保持部材204の前壁204の上端には、上方に延出された延出壁216の左側縁から前方に延出されたバネ掛け片217が設けられている。このバネ掛け片217は前記第1通過許容孔207を挿通しており、該第1通過許容孔207内を上下動自在である。
図43に示すように、ステープル保持部材204の左右の各側壁204bは上下方向中途部で途切れており、この途切れた部分に前壁204aから左右方向外方に延出する取付片220が設けられている。左右各取付片220には、ねじ込み部221が形成され、取付ネジ222を装置フレーム203の前壁203aのガイド孔209を挿通して前記ねじ込み部221にねじ込むことにより、ステープル保持部材204が装置フレーム203に上下動自在に取り付けられている。
持部材204を上下動自在にガイドする昇降ガイド224が設けられている。この昇降ガイド224は、ステープル保持部材204の前面上部に固定されていて該ステープル保持部材204から左右に突出する前壁224aと、この前壁224aの左右両側縁から後方に延出された左右側壁224bとを有する。
また、ステープル保持部材204の前面にも、装置フレーム203の前壁203a背面に摺動自在に接当する接当部材が設けられている。
図45に示すように、このステープル押下げ部材205の上下方向中央部から下部寄りに規制部228が前方突出状に設けられている。この規制部228は、第3通過許容孔214及び第2通過許容孔208を挿通しており、該第3通過許容孔214内及び第2通過許容孔208内を上下動自在であり、また、ステープル保持部材204に設けた接当部215の下方に位置している。
また、図45に示すように、ステープル押下げ部材205の背面には、ラック歯が上下方向に列設されてなるラック230が形成されている。このラック230には、ステープル4押下げ部材の背面に配置されたピニオン231が噛合している。このピニオン231を装置フレーム203に設けた電動モータからなる駆動モータ232(駆動手段)によって左右軸回りに回転駆動することにより、ステープル押下げ部材205が上下動される。
前記ステープル挿通装置163にあっては、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205が綴じ待機位置に位置するステープル4の上方に位置し且つ該ステープル保持部材204の位置規制部213によってステープル連結体17の前方移動が規制された位置が、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205のホーム位置である。
材204の取付片220に螺合された取付ネジ222がガイド孔209の上端側に位置している。
そして、移送台10が第2移送位置に移動した後、駆動モータ232が駆動されて、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がホーム位置から一体的に下降する。
このステープル押下げ部材205の下端205aがクラウン部3の上面に接当した状態から、ステープル押下げ部材205がさらに下降すると、図48(a)に示すように、ステープル押下げ部材205によって綴じ待機位置のステープル4が押し下げられて、隣接するステープル4から切り離される。このとき、ステープル受け192は、ステープル押下げ部材205に押圧されてステープル4と共に下降する。
ステープル4を隣接したステープル4から切り離した後、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がさらに下降すると、図49(a)に示すように、ステープル保持部材204の下端(本実施形態では、位置規制部213)が用紙束5上に接当する。これによって、ステープル4が用紙束5近傍に確実に移送され、綴じ孔6の真上にステープル4の脚部2が位置する。
本実施形態にあっては、駆動モータ232の動力を前記ピニオン231に伝達する動力伝達系統にトルクリミッタが設けられていて、ステープル押下げ部材205によってステープル4のクラウン部3を用紙束5上面に接当させた際に、駆動モータ232に過負荷が作用するのを防止している。
そこで、最小厚さの用紙束5を綴じる際において、ステープル押下げ部材205がホーム位置から下降してステープル4のクラウン部3を用紙束5の上面に接当させるまでの経過時間を基準にして、駆動モータ232の駆動時間を決定している。
ステープル4の脚部2の折り曲げが完了すると、駆動モータ232が逆転してステープル押下げ部材205が引き上げられ、ステープル保持部材204及びステープル押下げ部材205がホーム位置に戻る。その際、ステープル受け192が元の位置に戻り、ステープル連結体17がプッシャ179に押されて該ステープル連結体17が位置規制部213に接当し、先頭のステープル4が綴じ待機位置に位置する。
前記可動フレーム237は、図51に示すように、底壁237aと、この底壁237aの左右両側縁から上方に延びる側壁237bと、底壁237aの前縁から上方に延びる前壁237cと、前壁237cの左右両側縁から後方に延出して左右方向で同じ側にある側壁237bに接続された後方延出壁237dとを有する。
また、図51に示すように、可動フレーム237には、底壁237aの後縁から後方に延出されると共に左右方向外方に延出された延出壁237eの後縁から上方に立ち上がるラック242が設けられている。このラック242のラック歯は上方を向くように形成されると共に左右方向に列設されている。
可動フレーム237の前面側には、底壁237aの前端から前方に延出する左右一対の
下限規制壁243と、前壁の上縁から前方に延出する上限規制壁244とが設けられている。
可動フレーム237の前壁237cの左右方向中央部分には、脚部曲げローラ236を支持するローラブラケット247を取付支持するためのネジ孔からなる支持孔248が左右一対形成されている。
このローラブラケット247には、後壁247aの左右方向内端側に枢支孔249が貫通形成され、後壁247aの左右方向外端側にはネジ孔250が形成され、前壁247bに挿通孔251が形成されている。前壁247bに形成された挿通孔251は後壁247aに形成されたネジ孔250の前方に位置している。
前記ブラケット枢軸252には、ローラブラケット247の後壁247aの後側においてねじりコイルバネからなるバネ部材253が套嵌され、該バネ部材253の一端側は前記接当壁247dに接当し、バネ部材253の他端側は前記下限規制壁243に接当していて、該バネ部材253の付勢力によってローラブラケット247が上方揺動する方向に付勢されている。
脚部曲げローラ236は、ローラブラケット247の前壁247bと後壁247aとの間に配置され、挿通孔251を挿通すると共に脚部曲げローラ236を貫通してネジ孔にねじ込まれる段付きネジからなるローラ枢軸254によって前後軸回りに回転自在に支持されている。
前記可動フレーム237の上限規制壁244及びローラブラケット247の上部は前記カバーケース11の天板21のローラ通行穴26から上方に突出していて、該ローラ通行穴26内を左右に移動自在であり、左右脚部曲げローラ236の左右移動を許容する。また、可動フレーム237の上限規制壁244及びローラブラケット247の上部は移送台10の下方に位置していて移送台10の下方を左右方向に移動自在である。
出センサ258の接触子に接当することにより脚部曲げローラ236が終端位置に位置することが検出されるよう構成されている。前記各位置検出センサは支持台42に取付固定されている。
図55に示すように、左側の脚部曲げローラ236の前端側には、前方に向かうに従って漸次縮径するテーパ状のガイド面259が形成されている。また、脚部曲げローラ236は、移送台10に形成された挿通穴41の下方に位置する際には、その上端側が挿通穴41から若干上方に突出している。また、移送台10がホーム位置に位置しているときには、ドリル受け143が挿通穴41の左側に位置し、左側の脚部曲げローラ236が挿通穴41の右側に位置している。
また、用紙束5に2つ目の綴じ孔6が形成された後、図54(c)に示すように、移送台10が右方の第2移送位置に移動するが、このとき、挿通穴41が折曲げ準備位置に位置する脚部曲げローラ236に対応する位置にくる。
この脚部2の折曲げ動作を詳細に説明すると、先ず、図56(b)に示すように、脚部曲げローラ236が左方に移動し、左側の脚部曲げローラ236によって左側の脚部2が押圧されて折り曲げられる。このとき、左右の脚部曲げローラ236は少し右側に移動した後、左側の脚部2の折曲げ部分を通過して左側に戻る。これを、1又は複数回繰り返す。
6が右側の脚部2の近傍に位置する。
次に、図56(d)に示すように、脚部曲げローラ236は終端位置から左方に移動し、右側の脚部曲げローラ236によって右側の脚部2が押圧されて折り曲げられる。このときも、左右の脚部曲げローラ236は少し左側に移動した後、右側の脚部2の折曲げ部分を通過して右側に戻る動作を、1又は複数回繰り返す。
以上のようにして、綴じ孔6に挿通された脚部2が折り曲げられて、用紙束5の綴じ動作が終了する。
3 クラウン部
4 ステープル
5 用紙束
6 綴じ孔
7 穿孔装置
9 綴じ装置
10 移送台
41 挿通穴
103 穿孔ドリル
104 ドリルビット
120 ローラ押動部材
128 支持フレーム
132 バックアップ部材
139 揺動フレーム
143 ドリル受け
148 被押圧ローラ
150 受け板
151 受板ホルダ
155 係合歯
156 送り部材
159 噛合部
Claims (3)
- 左右一対の脚部の上端同士をクラウン部で連結してなるステープルによって用紙束を綴じる用紙綴じ機であって、
ステープルの左右の脚部を用紙束に通すべく該用紙束に左右一対の綴じ孔を形成するための穿孔装置と、左右の綴じ孔にステープルの左右の脚部をそれぞれ挿通した後に各脚部を折り曲げることにより用紙束を綴じる綴じ装置と、用紙束を載置して用紙束に綴じ孔を形成する位置と用紙束を綴じる位置とに移動する移送台とを備え、
前記穿孔装置は、中空状のドリルビットが取り付けられ且つ昇降自在に支持されていて下降することにより移送台上の用紙束に綴じ孔を形成する穿孔ドリルと、用紙束の下面側に位置して穿孔ドリルによって用紙束に綴じ孔を形成する際に穿孔ドリルからの荷重を受けるドリル受けとを備え、
前記移送台に挿通穴を設け、
前記ドリル受けを昇降自在に支持すると共に、該ドリル受けを、移送台の下方に位置する退避位置と、穿孔ドリルによって綴じ孔を形成する際に上昇して前記挿通穴を介して用紙束の下面にドリル受けが接当する受け位置とに、穿孔ドリルの昇降に連動して移動自在とし、
支持フレームに上下揺動自在に支持された揺動フレームに前記ドリル受けを設け、前記揺動フレームに被押圧ローラを設け、穿孔ドリルと一体的に昇降するローラ押動部材を設け、
穿孔ドリルが下降する際に、前記ローラ押動部材が被押圧ローラに接当して該被押圧ローラを押し下げることにより揺動フレームが上方揺動し、且つドリル受けが前記受け位置に位置すると被押圧ローラがローラ押動部材を転動するよう構成したことを特徴とする用紙綴じ機。 - 前記ドリル受けを、支持フレームに上下揺動自在に支持された揺動フレームに設けることで昇降自在とし、且つ該ドリル受けは、軸心が縦向きの円柱状を呈すると共に軸心回りに一方向にのみ回転するように揺動フレームに設けられた受板ホルダと、この受板ホルダ
の上面側に設けられていてドリルビットが接当する受け板とを有し、
前記受板ホルダの下面に係合歯を周方向に沿って列設すると共に、該係合歯に噛合する噛合部を有する送り部材を前記支持フレームに設け、
前記ドリル受けが下降する際に受板ホルダをホルダ回転方向に所定角度回転させるように送り部材によって受板ホルダが押動され、且つドリル受けが上昇する際には係合歯に対する噛合部の噛み合い位置がホルダ回転方向後方側へと変わるように、送り部材を前記支持フレームに揺動自在に枢支したことを特徴とする請求項1に記載の用紙綴じ機。 - ドリル受けが前記受け位置にあるときに、前記被押圧ローラとでローラ押動部材を挟むバックアップ部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の用紙綴じ機。
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