JP6016389B2 - X線光学装置の調整方法 - Google Patents

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Description

本発明は、X線を被写体に照射するためのX線光学装置に関し、特に、X線源と光学素子の相対位置を適正化したX線光学装置に関する。
X線を1次元平行化するために、いくつかの光学素子が考案されている。金属平板を一定間隔で積層したいわゆるソーラースリットはその一つであり、X線の進行方向と平行に金属平板を積層し、X線の非平行成分を金属平板に吸収させ、一定範囲の平行成分だけを透過させる。X線が金属平板で反射すると、ソーラースリットを透過するX線の非平行成分が増加し平行度が下がる。このため、特許文献1では、金属箔の表面に面粗さを持たせて反射を防止し、所定の平行成分のX線のみを透過させ、高精度の平行X線ビームを形成している。ソーラースリットの他にも以下の光学素子が考案されている。
特許文献2では、複数の微小なキャピラリが2次元に配置されたコリメータを、2次元格子状に配置したマルチX線源と組み合わせることで、マルチX線源からキャピラリの一端側にX線を照射してキャピラリから出力されるX線を平行化している。
また、特許文献3では、小さなスポットのX線源から出現する発散X線を、複数の中空ガラスの毛細管を備えるモノリシックな光学素子内で効率的に捕捉し、捕捉されたX線ビームをその光学素子によって疑似平行ビームに形成している。
特開2000−137098号公報 特開2004−89445号公報 特許第3057378号
特許文献1に記載の技術では、X線の平行成分だけを取り出すため、発生したX線の極めて一部しか使用できず利用効率が低いという問題があった。また、X線源に投入されるパワーはX線源の発熱の影響で限界があるため、発生するX線照射量にも限界があり、X線の照度を向上させることが難しかった。
特許文献2に記載の技術では、コリメータに均一なキャピラリを形成する必要があるが、その形成が難しいという問題があった。また、X線源を2次元に高密度で配置する必要があるが、その配置が難しかった。X線源を2次元に高密度で配置したとしても、その重量が大きくなり、その制御が複雑であった。
特許文献3に記載の技術では、中空ガラスの毛細管が一緒に融解されて塑造成形されるため、均一な毛細管を形成するのが難しいという問題があった。
よって、発生したX線を効率的に平行化して出射させる簡易な構造の光学素子が求められていた。
また、高強度のX線と高分解能を得るためにはX線源と光学素子の相対位置が重要であるが、特許文献1に記載の技術では、両者の相対位置のアライメントはソーラースリットを透過するX線の強度が最大となるように行われている。例えば図10においてX線源をy方向に動かした場合、X線源1が点線の範囲内にあればソーラースリット31を透過するX線の強度が最大となり、その強度に変化はない。角度幅αの大きさもほとんど変化がないため、像の分解能への影響も少ない。一方、X線源1が点線の範囲内から外れるとX線の強度が低下する。このことから、上記のようにX線の強度が最大となるようなアライメント方法がとられている。
しかしながら、上記アライメント方法では、両者の相対位置が設計よりずれたときに、そのズレがわずかであってX線の強度の低下を起こさないような場合でも、像の分解能が低下することがあった。また、特許文献1に記載の光学素子に限らず、特許文献2及び3の光学素子でも、上記アライメント方法では像の分解能が低下することがあった。
そこで、本発明は、簡易な構造で、発生したX線を効率的に平行化して出射させることができ、像の分解能が最良となるX線光学装置及びその調整方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、X線源と、隣接する一対により規定される間隙 をX線通路とするように、間隔を空けて配置された複数のX線反射基板を有するX線平行 化光学素子と、を備えるX線光学装置の調整方法を提供するものである。
本発明の第一は、前記X線平行化光学素子に前記X線源からのX線が入射するときの視 射角が臨界角を超えるとともに、前記X線平行化光学素子を通過したX線の強度が前記X 線源の位置に対して極大をとる領域を挟む2つの領域の少なくとも一方において、前記X 線源を配置し、前記X線通路から出射されたX線の強度を検出する工程と、
前記2つの領域の少なくとも他方において前記X線平行化光学素子に対する相対位置を 変化させるとともに、前記X線源の強度を検出し前記一方の領域と前記他方の領域のそれ ぞれにおける前記X線の強度が等しくなるときの前記X線源の位置y1、y2を同定する 工程と、
前記同定したy1とy2の加法平均で求められる強度平均位置に前記X線源を移動させ る工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第二は、前記X線平行化光学素子に前記X線源からのX線が入射すると きの視射角が臨界角を超えるとともに、前記X線平行化光学素子を通過したX線の強度が 前記X線源の位置に対して極大をとる領域を挟む2つの領域を同定する工程と、
前記X線の強度を前記X線源の位置の関数としたとき、前記2つの領域のそれぞれにお いて前記X線源の前記X線平行化光学素子に対する相対位置を変化させることにより前記 関数の一次微分係数を求め、前記関数の一次微分係数が最大、最小となるときの前記X線 源の位置y11、y21を同定する工程と、
前記y11と前記y21の加算平均で求められる1次微分平均位置に前記X線源を移動 させる工程と、を有することを特徴とする。
また、本発明の第三は、前記X線平行化光学素子に前記X線源からのX線が入射すると きの視射角が臨界角を超えるとともに、前記X線平行化光学素子を通過したX線の強度が 前記X線源の位置に対して極大をとる領域を挟む2つの領域を同定する工程と、
前記X線の強度を前記X線源の位置の関数としたとき、前記2つの領域のそれぞれにお いて前記X線源の前記X線平行化光学素子に対する相対位置を変化させることにより前記 関数の二次微分係数を求め、前記関数の二次微分係数がピークを呈するときの前記X線源 の位置y12、y22を同定する工程と、
前記y12と前記y22の加算平均で求められる2次微分平均位置に前記X線源を移動 させる工程と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡易な構造で、発生したX線を効率的に平行化することができる。また、X線源が、X線が入射するときの視射角が臨界角を超える位置にあるときに各X線通路から出射され検出されたX線の強度に基づいて、像の分解能が最良となる光源位置を推定することができる。このため、X線源とX線反射構造体を、像の分解能が最良となるように配置することができる。
本発明における平行化原理の概念図である。 本発明に用いるX線反射構造体の一例を示す図である。 石英基板のX線反射率を示すグラフである。 本発明に用いるX線反射構造体の他の一例を示す図である。 本発明のX線光学装置の調整方法のフローチャートである。 本発明に係るX線光学装置の一例を示す図である。 光源中心位置とX線強度との関係、光源中心位置と半影量との関係を示すグラフである。 光源中心位置とX線強度の一次微分係数との関係を示すグラフである。 光源中心位置とX線強度の二次微分係数との関係を示すグラフである。 従来技術の光学素子を示す図である。
まず、本発明に用いるX線反射構造体(以下、「スリットレンズ」という。)によるX線の平行化原理について、本発明をX線撮影装置に適用した場合で説明する。
(1)スリットレンズ
図1に示すように、スリットレンズ3は、X線反射基板11が間隔を空けて並べて配置された構造を有し、少なくとも3枚のX線反射基板11で構成される。隣り合うX線反射基板間の間隔はスペーサ等により形成される。X線反射基板11に両側を挟まれた複数の通路(以下、「X線通路」という。)にそれぞれ入射したX線2は、各X線通路の両側のX線反射基板11で反射され平行化されて各X線通路から出射される。スリットレンズ3の一端面をX線の入口、他端面をX線の出口としたときに出口のX線反射基板11のピッチの方が入口のピッチよりも広くなっている。本発明における「平行化」とは、X線反射基板11の積層方向(y方向)のX線の成分を小さくして、X線の出射方向をy方向と垂直な面(xz平面)に揃えることをいう。
(2)解像力
まず、本発明を適用したX線撮影装置において、X線源1からスリットレンズ3のX線通路に入射しX線通路を透過したX線を試料に照射して、その透過像をX線検出器4に投影したときの半影量(分解能)について図1及び図2(a)を用いて説明する。図1は本発明における平行化原理の概念図、図2(a)は図1のスリットレンズ3のX線源1を通るYZ平面である。
図2に示すように、スリットレンズ3の出口に無限小の物体Aがあって、そのボケを像の半影量Δpと定義すると、半影量Δpはスリットレンズ3の出口におけるX線の発散角θout、スリットレンズ3の出口とX線検出器4との対向方向の距離L3を用いて、
Δp=L3×θout (式1)
と表せる。上記式1は各X線通路から出射されるX線について成立する。
X線撮影装置の解像力は半影量Δpが大きいほど低くなる。従って、解像力を上げるためには、L3を一定とすると発散角θoutを小さくすること、即ちスリットレンズ3の各X線通路から出射されるX線の平行度を上げることが重要である。
しかしながら、X線撮影装置の解像力は、半影量Δpだけで決まるわけではなく、半影量ΔpとX線検出器4(例えばフラットパネルディテクタ(FPD)等)の画素サイズΔdのいずれか大きい方で決まる。画素サイズΔdを小さくすると、X線検出器4が高価になるほかデータ転送処理時間がかかる。一方、半影量Δpを小さくするのは、X線源1の光源サイズを小さくするなど後述のように光学系にかかる負荷が大きくなる。このため、画素サイズΔdと半影量Δpのバランスをとることが重要である。この両者の比が2倍を許容範囲とすると、以下の式が成立する。
0.5<Δp/Δd<2 (式2)
(3)平行化原理
次に、スリットレンズ3の各X線通路から出射されるX線を平行化する原理(平行化原理)について図2を用いて説明する。図2(b)は図2(a)のスリットレンズ3の二点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。以下、X線反射基板11としてガラス薄板を用いた場合で説明するが、X線反射基板11はガラス薄板でなくても良く、金属等でも良い。
図2(a)に示すように、X線源1から発せられたX線2は発散光であり全方位に放射される。X線源1の対向方向に距離L1だけ離れてスリットレンズ3が配置されている。スリットレンズ3は、緩やかな曲率を持つガラス薄板が、所定のピッチで間隔を空けて並べて配置されてなり、X線の出口のピッチの方がX線の入口のピッチよりも広くなっている。ピッチとは、隣接するガラス薄板の対応する面間の距離である。ガラス薄板は、1枚の厚さが数μm〜数十μmで、数十枚から数百枚重ねられており、両面でX線を反射することができる。ガラス薄板11aと11bの間のX線通路に入射したX線2は、ガラス薄板11aと11bの両方で反射されながら進んでいき、X線通路から出射される。ガラス薄板11bと11cの間のX線通路でも同様に、入射したX線がガラス薄板11bと11cの両方で反射されながら進んでいき、X線通路から出射される。他の隣り合うガラス薄板間のX線通路でも同様である。各X線通路に入射したX線2の多くは上述のようにして平行化されるが、各X線通路に入射したX線2のうち、平行な方向に進むX線は、ガラス薄板で反射されず、各X線通路からそのまま出射される。
このように、スリットレンズ3のX線通路をX線が進行するにつれて、進行方向が平行な方向ではないX線は、ガラス薄板で複数回反射されて、進行方向が徐々に平行に近づいていき、平行化されて各X線通路から出射される。また、平行な方向に進むX線は、各X線通路からそのまま出射される。よって、簡易な構造で、X線を効率的に平行化して出射させることができる。これにより、X線検出器4に形成される半影量Δpも小さくなる。
ここで、X線通路の両側のガラス薄板から等距離の位置に仮想面5を置き、スリットレンズ3の入口において仮想面5の接平面6を考える。X線源1が複数の仮想面5の入口側の接平面上に位置していると、より多くのX線を各X線通路に入射させることができる点で良い。図2に示すように、隣り合うガラス薄板間に作製した複数の仮想面5の入口側の全ての接平面6が共通の直線で交わり、その直線上にX線源1が位置していると、X線源1の光源サイズを小さくすることができる点で好ましい。また、スリットレンズ3の出口においてガラス薄板が平行になっている、即ち複数の仮想面5の出口側の接平面6が略平行であると、各X線通路から出射されるX線の平行度を上げることができる点で良い。
図3に波長0.071nmのX線に対する石英基板のX線反射率を示す。横軸は各X線通路にX線が入射するときの視射角θg、縦軸はX線反射率である。視射角θg=0.5mradでは、X線反射率が99.8%以上であり、50回の反射で90%以上透過することが分かる。また、図3より、視射角θg=1.8mradでX線反射率が急激に減衰しているが、このときの視射角θgを臨界角と呼びθcで表す。X線源1が複数の仮想面5の入口側の接平面上に位置する場合、各接平面6の角度ずれが大きくなると、X線源1を見込む各ガラス薄板の角度ずれが生じ、視射角θgが臨界角θcより大きくなる位置のX線源1から発せられたX線2がガラス薄板で反射しなくなる。このため、X線源1とスリットレンズ3の入口との対向方向の距離をL1、各X線通路にX線が入射するときの視射角θgの臨界角θcを用いて、X線源1とX線通路との前記対向方向に垂直な方向の距離Δsが、
Δs<L1×θc (式3)
となる必要がある。即ち、上記式3を満たすように、スリットレンズ3とX線源1の相対位置、ガラス薄板とX線源1の相対位置を決める必要がある。
ここで、図2に示すように、隣り合うガラス薄板間の間隔は一定で、全てのガラス薄板の厚さは出口側の方が入口側よりも厚いスリットレンズ3を考える。このようなスリットレンズ3は、楔形の厚さのガラス薄板を積層することで作製することができる。各X線通路にX線が入射しガラス薄板で反射する最大の視射角θgmaxは、
θgmax=(s+g)/2L1 (式4)
となる。ここで、sはX線源1の光源サイズ(光源の直径)であり、光源の強度分布がガウシアン分布に近似できる場合2σとする。gは隣り合うガラス薄板間の間隔とする。但し、θgmaxは臨界角θcより小さい角度でなければならない。
スリットレンズ3の出口においてガラス薄板が平行になっていると、スリットレンズ3の各X線通路から出射されるX線の発散角θoutは、
θout=2×θgmax (式5)
となる。このとき、半影量Δpは、上記式1、式4及び式5より、
Δp=L3×(s+g)/L1 (式6)
となる。また、上記式2及び式6より、
0.5×Δd<L3×(s+g)/L1<2×Δd (式7)
となる。
ガラス薄板の平行度が下がると、X線の強度を検出するX線検出器4の画素にX線が到達しない、又は極端にX線の強度が低い画素が生じる。このため、全てのガラス薄板の平行度Δoutは、以下の式8aの許容値Δout-a又は式8bの許容値Δout-bのどちらか大きい方の許容値を満たす必要がある。ここで、ΔdはX線検出器4の画素サイズとする。
Δout-a<(s+g)/L1 (式8a)
Δout-b<Δd/L3 (式8b)
続いて、全てのガラス薄板の厚さは一定で、隣り合うガラス薄板間の間隔は出口側の方が入口側よりも広いスリットレンズ3を考える。ここでは、簡単にするために、図4に示すように、ガラス薄板11aと11bが角度θaをなす直管の場合を考える。仮想面5とX線2のなす角を半発散角とすると、半発散角θ0(0.5×θa<θ0<θc)でガラス薄板11aと11bの間のX線通路に入射したX線はガラス薄板11bの点P0で反射した後、ガラス薄板11aの点P1で反射するものとする。1回目の反射後の半発散角θ1は、
θ1=θ0−θa (式9)
となる。従って、n回目の反射後の角度θnは、θ0−n×θa>0の範囲で、
θn=θ0−n×θa (式10)
となる。θn<0.5×θaとなると、X線2がガラス薄板に到達しないので、半発散角は変わらない。また、隣り合うガラス薄板間の出口側の間隔をgout、隣り合うガラス薄板間の入口側の間隔をginとし、ガラス薄板の長さをL2とすると、
θa=(gout−gin)/L2 (式11)
となる。このとき、θa<θoutなので、半影量Δpは、上記式1及び式11より、
(gout−gin)×L3/L2<Δp (式12)
となる。また、上記式2及び式12より、
0.5×Δd<L3×(gout−gin)/L2<2×Δd (式13)
となる。
上述した図2に示す構成のスリットレンズ3と同じ理由から、全てのガラス薄板の厚さは一定で、隣り合うガラス薄板間の間隔は出口側の方が入口側よりも広いスリットレンズ3でも、スリットレンズ3の出口においてガラス薄板が平行になっているのが良い。このため、全てのガラス薄板の平行度Δoutは、以下の式14aの許容値Δout-a又は式14bの許容値Δout-bのどちらか大きい方の許容値を満たす必要がある。ここで、ΔdはX線検出器4の画素サイズとする。
Δout-a<(gout−gin)/L2 (式14a)
Δout-b<Δd/L3 (式14b)
一方、ガラス薄板が曲率を持たない次元、即ちX線源1とスリットレンズ3の入口との対向方向と、X線源1とX線通路との前記対向方向に垂直な方向とのいずれにも垂直な方向(x方向)の半影量Δxは、
Δx=s×L3/(L2+L1) (式15)
となり、スリットレンズ3、X線源1、X線検出器4の相対位置で決まる。
尚、X線源1が複数の仮想面5の入口側の接平面上に位置しており、複数の仮想面の出口側の接平面が共通の直線で交差しているスリットレンズ3も本発明に適用でき、この構成でも平行化を実現できる。複数の仮想面5の入口側の全ての接平面6が共通の直線で交わり、その直線上にX線源1が位置していると、X線源1の光源サイズを小さくすることができる点で好ましい。この場合、入口側で交差する共通の直線は、出口側で交差する共通の直線とは別の直線である。
次に、本発明のX線光学装置の調整方法の好適な実施形態を示す。
〔第1の実施形態〕
本実施形態に用いるスリットレンズ3は、図2に示すように、隣り合うガラス薄板間の間隔gは10μmで一定、全てのガラス薄板の厚さは出口側が20μm、入口側が10μmのものである。X線検出器4にはFPDを用いている。
X線源1から放射されたX線2は、ガラス薄板11aと11bの間のX線通路に入射し、ガラス薄板11aと11bの両方で反射されながら進む。他の隣り合うガラス薄板間のX線通路でも同様である。1個のX線通路に入射するX線の立体角Ω1は間隔gに比例するが、複数のガラス薄板が間隔gを空けて並ぶため、間隔gを小さくしても、全体として取り込めるX線量は、発散角θinと開口率に比例する。ここで、「開口率」とは、スリットレンズ3の入口において間隙が占める割合のことであり、本実施形態では開口率は50%(=10μm/(10μm+10μm))となる。X線源1から発散角θin以下で放射されたX線2の50%が、X線通路に入射し、ガラス薄板で反射されながら進み、発散角θoutでX線通路から放射される。放射されたX線によって、スリットレンズ3の出口とFPDの間に置かれた物体の像がFPDに投影される。このとき、上記式1に従って、FPDには物体の像の半影量Δpが形成される、即ち分解能の低下が起こる。
ここで、分解能低下を所定の範囲に抑える方法について説明する。半影量Δpは上記式6のように表せるため、上記式2及び式6より、X線源1の光源サイズsは、
0.5×L1/L3×Δd−g<s<2×L1/L3×Δd−g (式16)
となる。X線源1とスリットレンズ3の入口との対向方向の距離L1=100mm、スリットレンズ3の出口とFPDとの対向方向の距離L3=200mm、FPDの画素サイズΔd=100μmのとき、光源サイズsの許容範囲は15μm<s<90μmとなる。この範囲に入るように、光源サイズsを調整すれば良い。
一方、上記式15より、スリットレンズ3の長さL2=100mm、光源サイズs=90μmのとき、半影量Δxは90μmとなり、FPDの画素サイズΔdとほぼ同じ大きさとなる。
以上より、X線源1とスリットレンズ3の入口との対向方向と、X線源1とX線通路との前記対向方向に垂直な方向とのいずれにも垂直な方向の分解能も、X線源1とスリットレンズ3の入口との対向方向の分解能と同等な分解能が得られる。よって、簡易な構造で、X線を効率的に平行化して出射させることができ、分解能の低下を所定の範囲に抑えることができる。
ここで、光源サイズsを100μmとした場合のX線源1とスリットレンズ3の相対位置のアライメントについて考える。図5に本発明のX線光学装置の調整方法のフローチャートを、図6(a)に本発明に係るX線光学装置の一例を、図6(b)に図6(a)の光源位置駆動機構21の一例を示す。1はX線源、21は光源位置駆動機構、3はスリットレンズ、4はX線検出器である。光源位置駆動機構21は図6(b)に示すように、透過型ターゲット25に照射する電子線23を電場により偏向することで光源位置28を変化させる。電子線源22、電子線23を収束させる電子レンズ24(レンズ電極)、X線発生用の透過型ターゲット25、電子線23を偏向する偏向器26、これらが真空容器27の中に配置されている。電子線源22から引き出された電子は電子レンズ24により収束され、電子線23として透過型ターゲット25に入射する。透過型ターゲット25に電子線23が入射すると、電子線23が入射した面の反対側の面からX線が放射される。よって、透過型ターゲット25に電子線23が入射した位置が光源位置28となる。この際、偏向器26により、y方向に電子線23を曲げることで、透過型ターゲット25に入射する電子線23の位置がy方向に移動し、光源位置28をy方向に移動させることができる。このようなX線源1を使用することで、偏向器26への電気的な操作で光源位置28をスキャンすることができる。
まず、光源位置駆動機構21により光源位置28をy方向に動かしながらX線の強度を計測する(図5:ステップ1及び2)。この時の、光源中心位置とX線検出器4で検出されるX線の強度との関係、光源中心位置とX線検出器4に形成される像の半影量Δpとの関係を図7に示す。図7では、光源中心位置を光源位置28(X線源1の位置)とし、検出されるX線の強度を、スリットレンズ3の位置を固定したときの光源中心位置の関数としている。半影量Δpは、任意のX線通路から出射されたX線により形成された半影量である。図7の左軸に、光源位置28を駆動したときにX線検出器4で検出されるX線強度を示す。図7の右軸に、光源位置28を駆動したときにX線検出器4に形成される半影量Δpを示す。光源中心位置が−0.15mm〜0.15mmの範囲では、X線は隣り合うガラス薄板間で全反射を繰り返すため、検出されるX線強度はほとんど変化しないが、半影量Δpは光源位置28により大きくなる、即ち分解能が悪くなる。
ところで、X線源1とスリットレンズ3の相対位置のアライメントの目的は、X線検出器4に形成される半影量Δpを最小にすること、即ち分解能を最良にすることである。上述のように、従来は検出されるX線強度に着目してアライメントを行っていたため、例えばX線検出器4のノイズが5%程度ある場合、分解能が最良として推定される光源位置y_estがy_est=0.06となる可能性があった。x=0.06での像の半影量Δpは0.44mmとなり、最小値に比べ2倍程度大きくなる。
そこで、光源位置28の絶対値が0.15mmを超えた領域に着目する。この領域のX線強度は、X線源1が、スリットレンズ3の入口にX線が入射するときの視射角が臨界角を超える位置にあるときに各X線通路から出射され検出されたX線強度である。また、この領域では、ガラス薄板間でのX線の視射角が臨界角を超えるため反射率が急激に低下する。従って、検出されるX線強度が急激に低下する。本実施形態では、最大強度の50%を持つ光源位置を内挿により求め、それらをy1、y2とし(ステップ3)、最良推定光源位置y_estをy1、y2の平均位置とする(ステップ4)。光源位置28をy_estに移動させ(ステップ5)、アライメント完了となる。この場合、X線検出器4のノイズが5%程度あったとしても、ノイズに起因する光源位置y_estへの影響は0.005mm程度であり、半影量Δpの増加は最小値に比べ0.02mm程度に収まる。このように、本発明では上記領域で検出されたX線強度に基づいて、X線源1とスリットレンズ3が配置される。
本実施形態では、最大強度の50%を持つ光源位置28をy1、y2としたが、y1、y2は同じ強度を持つ光源位置28であれば50%に限らない。例えば最大強度の80%となる光源位置28をy1、y2としても良い。この場合、光源位置駆動機構21の駆動範囲を狭くすることができるので、アライメントを短時間で完了させることができる。また、光源位置駆動機構21のストロークを短くできるメリットもある。本実施形態ではX線源内の電子線23を偏向させることにより光源位置28を変化させたが、X線源(光源本体)又はスリットレンズ3を駆動しても良い。
〔第2の実施形態〕
図8に、検出されるX線の強度を、スリットレンズ3の位置を固定したときの光源中心位置の関数とし、そのX線の強度の一次微分係数を求めた結果を示す。第1の実施形態と同様に、光源中心位置を光源位置28(X線源1の位置)とした。本実施形態では、y1、y2を一次微分係数が最大、最小となるときの光源位置とし、最良推定光源位置y_estをy1、y2の平均位置とする点が第1の実施形態と異なる。図8では−0.25mm<y<0.25mmの領域の微分係数を示しているが、y1、y2を求めるために全領域を計測する必要はない。−0.23mm<y<−0.14mm、0.14mm<y<0.23mmの領域を計測すれば良い。第1の実施形態では検出されるX線強度が最大となる位置が必要であるため、−0.14mm<y<0.14mmの領域も計測する必要があるが、本実施形態では必要な領域を狭めることができるのでアライメントを更に短時間で完了することができる。上記領域だけを計測した場合、計測領域を40%程度に狭めることができるので、アライメントに必要な時間も40%に短縮することができる。
本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、X線検出器4のノイズに起因する光源位置y_estへの影響は小さくなるため、半影量Δpを小さくすることができる。
本実施形態では、一次微分係数が最大、最小となるときの光源位置を用いてアライメントを行ったが、一次微分係数の絶対値が等しくなるときの光源位置から最良推定光源位置を導出しても良い。
〔第3の実施形態〕
図9に、検出されるX線の強度を、スリットレンズ3の位置を固定したときの光源中心位置の関数とし、そのX線の強度の二次微分係数を求めた結果を示す。第1の実施形態と同様に、光源中心位置を光源位置28(X線源1の位置)とした。図8に示す一次微分係数の位置依存性から分かるように、スリットレンズ3内のX線の反射が臨界角となる前後で一次微分係数が大きく変わるため、二次微分係数にその特徴が顕著に現れる。本実施形態では、y1、y2を二次微分係数がピークとなるときの光源位置とし、最良推定光源位置y_estをy1、y2の平均位置とする点が第1・第2の実施形態と異なる。y1、y2は二次微分係数がピークとなるときの光源位置の前後0.02mm程度を計測することで十分検出可能である。この場合、第1の実施形態に比べ計測領域を1/5以下に狭めることができるので、アライメントに必要な時間も1/5以下に短縮することができる。
本実施形態においても、第1・第2の実施形態と同様に、X線検出器4のノイズに起因する光源位置y_estへの影響は小さくなるため、半影量Δpを小さくすることができる。
本実施形態では、二次微分係数がピークとなるときの光源位置を用いてアライメントを行ったが、二次微分係数の絶対値が等しくなるときの光源位置から最良推定光源位置を導出しても良い。また、より高次の微分係数を用いて最良推定光源位置y_estを導出しても良い。
1:X線源、2:X線、3:スリットレンズ、4:X線検出器、5:仮想面、6:仮想面の入口側の接平面、11:X線反射基板、21:光源位置駆動機構、22:電子線源、23:電子線、24:電子レンズ、25:透過型ターゲット、26:偏向器、27:真空容器、28:光源位置、31:ソーラースリット

Claims (16)

  1. X線源と、隣接する一対により規定される間隙をX線通路とするように、間隔を空け 置された複数のX線反射基板を有するX線平行化光学素子と、を備えるX線光学装置の調整方法であって、
    前記X線平行化光学素子に前記X線源からのX線が入射するときの視射角が臨界角を超えるとともに、前記X線平行化光学素子を通過したX線の強度が前記X線源の位置に対し て極大をとる領域を挟む2つの領域の少なくとも一方において、前記X線源を配置し、前 記X線通路から出射されたX線の強度を検出する工程と、
    前記2つの領域の少なくとも他方において前記X線平行化光学素子に対する相対位置を 変化させるとともに、前記X線源の強度を検出し前記一方の領域と前記他方の領域のそれ ぞれにおける前記X線の強度が等しくなるときの前記X線源の位置y1、y2を同定する 工程と、
    前記同定したy1とy2の加法平均で求められる強度平均位置に前記X線源を移動させ る工程と、を有することを特徴とするX線光学装置の調整方法。
  2. 前記X線源は、ターゲットと前記ターゲットに向けて電子線を照射する電子源を有し、
    前記X線源の位置y1、y2を同定する工程は、前記電子線を偏向させることで前記相 対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項1に記載のX線光学装置の調整方法
  3. 前記X線源の位置y1、y2を同定する工程は、前記X線源を移動させることで前記相 対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線光学装置の調 整方法。
  4. 前記X線源の位置y1、y2を同定する工程は、前記X線平行化光学素子を移動させる ことで前記相対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項1又は2に記載のX線 光学装置の調整方法。
  5. 前記X線の強度を前記X線源の位置の関数としたとき、前記関数の一次微分係数を求め 、前記一次微分係数が最大、最小となるときの前記X線源の位置y11、y21を同定す る工程と、前記y11と前記y21の加算平均で求められる1次微分平均位置に前記X線 源を移動させる工程、とをさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項 に記載のX線光学装置の調整方法。
  6. 前記X線の強度を前記X線源の位置の関数としたとき、前記関数の二次微分係数を求め 、前記二次微分係数がピークとなるときの前記X線源の位置y12、y22をそれぞれ求 める工程と、前記y12と前記y22の加算平均で求められる2次微分平均位置に前記X 線源を移動させる工程と、をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一 項に記載のX線光学装置の調整方法。
  7. X線源と、隣接する一対により規定される間隙をX線通路とするように、間隔を空けて 配置された複数のX線反射基板を有するX線平行化光学素子と、を備えるX線光学装置の 調整方法であって、
    前記X線平行化光学素子に前記X線源からのX線が入射するときの視射角が臨界角を超 えるとともに、前記X線平行化光学素子を通過したX線の強度が前記X線源の位置に対し て極大をとる領域を挟む2つの領域を同定する工程と、
    前記X線の強度を前記X線源の位置の関数としたとき、前記2つの領域のそれぞれにお いて前記X線源の前記X線平行化光学素子に対する相対位置を変化させることにより前記関数の一次微分係数を求め、前記関数の一次微分係数が最大、最小となるときの前記X線源の位置y1、y21を同定する工程と、
    前記y1と前記y21の加算平均で求められる1次微分平均位置に前記X線源を移動させる工程と、を有することを特徴とするX線光学装置の調整方法。
  8. 前記X線源は、ターゲットと前記ターゲットに向けて電子線を照射する電子源を有し、
    前記X線源の位置y12、y21を同定する工程は、前記電子線を偏向させることで前 記相対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項7に記載のX線光学装置の調整 方法。
  9. 前記X線源の位置y11、y21を同定する工程は、前記X線源を移動させることで前 記相対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項7又は8に記載のX線光学装置 の調整方法。
  10. 前記X線源の位置y11、y21を同定する工程は、前記X線平行化光学素子を移動さ せることで前記相対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項7又は8に記載の X線光学装置の調整方法。
  11. 前記関数の二次微分係数を求め、前記二次微分係数がピークとなるときの前記X線源の 位置y12、y22をそれぞれ求める工程と、前記y12と前記y22の加算平均で求め られる2次微分平均位置に前記X線源を移動させる工程と、をさらに有することを特徴と する請求項7乃至10のいずれか一項に記載のX線光学装置の調整方法。
  12. X線源と、隣接する一対により規定される間隙をX線通路とするように、間隔を空けて 配置された複数のX線反射基板を有するX線平行化光学素子と、を備えるX線光学装置の 調整方法であって、
    前記X線平行化光学素子に前記X線源からのX線が入射するときの視射角が臨界角を超 えるとともに、前記X線平行化光学素子を通過したX線の強度が前記X線源の位置に対し て極大をとる領域を挟む2つの領域を同定する工程と、
    前記X線の強度を前記X線源の位置の関数としたとき、前記2つの領域のそれぞれにお いて前記X線源の前記X線平行化光学素子に対する相対位置を変化させることにより前記関数の二次微分係数を求め、前記関数の二次微分係数がピークを呈するときの前記X線源の位置y、y22を同定する工程と、
    前記y12と前記y22の加算平均で求められる2次微分平均位置に前記X線源を移動させる工程と、を有することを特徴とするX線光学装置の調整方法。
  13. 前記X線源は、ターゲットと前記ターゲットに向けて電子線を照射する電子源を有し、
    前記X線源の位置y12、y22を同定する工程は、前記電子線を偏向させることで前 記相対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項12に記載のX線光学装置の調 整方法。
  14. 前記X線源の位置y12、y22を同定する工程は、前記X線源を移動させることで前 記相対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項12又は13に記載のX線光学 装置の調整方法。
  15. 前記X線源の位置y12、y22を同定する工程は、前記X線平行化光学素子を移動さ せることで前記相対位置を変化させて行われることを特徴とする請求項12又は13に記 載のX線光学装置の調整方法。
  16. 前記X線平行化光学素子の一端面をX線の入口、他端面をX線の出口としたときに、前 記出口の前記X線反射基板のピッチが、前記入口のピッチよりも大きいことを特徴とする 請求項1乃至15のいずれか1項に記載のX線光学装置の調整方法。
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