JP6016373B2 - Nmrプローブ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、核磁気共鳴(NMR)測定を行なう際に用いられるNMRプローブ装置であって、試料管投入口と試料管支持装置との間で、試料管を、管状の試料管通路を介して、ガス流によって駆動して、移送することにより、NMRプローブ装置を磁場発生装置に装着したままの状態で試料管の導入及び排出のできるNMRプローブ装置の分野に属する。
NMR(核磁気共鳴)装置は、スピン磁気モーメントを有する原子核に静磁場を印加し、該スピン磁気モーメントにラーモアの歳差運動を発生させて、そこに歳差運動と同じ周波数の高周波を照射して共鳴させることにより、該スピン磁気モーメントを有する原子核の信号を検出する分析装置である。
固体状態の試料のNMRスペクトルには、双極子相互作用のような、溶液中では回転ブラウン運動で消去されている相互作用がそのまま現れるため、スペクトルの線幅が極端に広くなり、化学シフト項が覆い隠されてしまう。この現象を克服し、シャープな固体NMRスペクトルを得る方法のひとつが、1958年にE.R.Andrewによって発見されたMAS(Magic Angle Spinning)法である。MAS法では、試料管は静磁場B0の方向から概ね54.7°だけ傾けて高速回転させられ、これにより、異方的な相互作用を取り除き、化学シフト項を取り出すことができる。
MAS法を実施するためのNMRプローブ装置(以下、MASプローブ装置と呼ぶ)は、超伝導磁石に代表される磁場発生装置の細長い穴状の測定空間に挿入されることにより、NMR測定に供される。一般に、磁場発生装置の発生する磁場は、測定空間に平行(ソレノイド型空芯磁石)または垂直(スプリット型空芯磁石)のどちらかである。一方、MASプローブ装置では、試料を収めた試料管は、試料管支持装置において磁場に対して傾いた回転軸上に設定される。試料管支持装置は、測定に際し試料管を支持し、その姿勢や運動を精密に規定するものであり、試料管の導入および排出は特定の方向からしか行なうことができない。
このため、MASプローブ装置を磁場発生装置に取り付けた状態では、磁場に対して傾いた回転軸を持つ試料管支持装置に外部から試料管を導入することは難しい。そこで、試料管支持装置に試料管を導入するには、MASプローブ装置を磁場発生装置から一旦取り外して行なうのが一般的である。
しかしながら、MASプローブ装置は、使用に際して予め標準試料を用いたNMR測定等によりマジックアングルを精密に調整することを要する。試料交換のためにMASプローブ装置を磁場発生装置に対して脱着すると、この調整値がずれるので、その都度調整を実施しなければならない。この脱着作業は人力による他ないので、人的過誤の原因となるばかりでなく、NMR測定の効率を著しく低下させる。
このような問題を解決するために、例えば特許文献1〜2に示されるように、試料管支持装置から離れた磁場発生装置の外側から試料管を投入できるようにしたトップロード型MASプローブ装置が提案されている。トップロード型MASプローブ装置では、MASプローブ装置を磁場発生装置に対して脱着することなく、試料交換を行なうことができる。
図1には、トップロード型MASプローブ装置の概略構成例が示されている。図1において、超伝導磁石100は、冷媒を収容する断熱容器1と、その冷媒によって低温に維持されるソレノイド型の超伝導コイルCとから構成される。断熱容器には、超伝導コイルCの内部を通るように貫通孔2が形成されている。このように、磁場へのアクセスは、間口に対して奥行きの長い、細長い穴状のアクセス空間である貫通孔2を介して行われる。その貫通孔2の内部にはMASプローブ装置3が挿入されている。MASプローブ装置3は、試料管支持装置50と、貫通孔2の上端部に設けられる試料管投入口20と、試料管投入口20と試料管支持装置50を接続する試料管通路10と、試料管通路10の途中に設けられる方向転換装置40とから構成される。試料管は、試料管支持装置50内で、超伝導コイルCが発生する静磁場Hに対して傾いた回転軸上で、その周囲を精密な気体軸受によって支持され、測定中は高速度で回転する。
図2は、図1におけるMASプローブ装置3の部分の構成を更に詳細に示している。図2において、被測定物である試料は、概ね円柱形状の試料管60の内部に封入されている。試料が封入された試料管60は、試料投入口20に投入されて、試料管支持装置50に移送され、測定が行われる。また、測定を終えた試料管60は、試料管支持装置50から戻されて試料投入口20から取り出される。
試料投入口20と試料管支持装置50との間は、管状の試料管通路10(10a〜10c)により接続されている。試料管60は、試料管通路10内をその円筒軸に概ね平行に移動することにより、試料管投入口20と試料管支持装置50との間を相互に移動できる。
試料管60を試料管支持装置50内に回転軸方向から導入するには、試料投入口20から垂直に下りてくる試料管60の円柱軸の方向を試料管支持装置50の回転軸に平行な方向(試料管支持装置への導入方向)に転換する必要があり、そのために方向転換装置40が試料管支持装置50近傍に設けられる。
測定が終了した後の試料管60の試料管支持装置50から試料管投入口20へ向けての移動(試料管排出時)は、試料管通路10内を流れるガスによる駆動により行なわれる。このガスは、高圧ガス発生装置230から弁210による制御の下にパイプ200を介して試料管支持装置50の底部に供給される。
試料管排出時、試料管60は試料管支持装置50の底部から噴出するガスにより強く押されて方向転換装置40に移動する。方向転換装置40は、その内壁に試料管60の方向を変える曲面が形成されており、方向転換装置40に進入した試料管60は、その内壁に押し当てられつつ、その内壁に沿って移動することにより、垂直方向への方向転換が行なわれる。垂直方向へ方向転換された試料管60は、ガス圧により試料投入口20の位置まで押し上げられる。この間、試料管を試料管投入口20まで重力に逆らって押し上げるのに十分な流量のガスが、弁210を介して試料管支持装置50の底部から供給される。
一方、試料管60の試料管投入口20から試料管回転部50へ向けての移動(試料導入時)は、主に重力により行なわれる。ただし、急激な落下を避けるため、試料管投入口20への投入時にはガス圧により試料管60を浮上させておき、その後徐々にガス圧を低下させてゆっくりと降下させるなどの工夫が採用されている。
このように、トップロード型MASプローブ装置では、プローブ装置を磁場発生装置に装着したままの状態で測定試料を交換できる。そのため、試料交換に伴うプローブ装置の再調整等が不要となり、NMR測定装置が効率よく使用できる。また、標準試料等で十分に調整された状態を保持したまま異なる試料の測定を続けることができるので、高精度なNMRスペクトルを容易に得ることができる。
実開昭57−59356号公報 米国特許第7282919号公報 特開2003−177172号公報
前記のような従来技術のMASプローブ装置では、試料管排出時に、試料管60は試料管支持装置から強い力で押し出され、そのため試料管60の外周部と試料管支持装置50内部の軸受とが強く擦り合わされる。これにより、試料管の外周部及び試料管支持装置50内部の軸受が磨耗してしまう。一般に、この軸受にはマイクロメートルのオーダーの精度で作製された気体軸受が用いられており、僅かな磨耗でも試料管支持装置の性能は劣化してしまう。
また同様に、試料管排出時に、試料管60は方向転換装置40の内壁に激しく衝突し、強く押し付けられつつ、内壁に束縛された運動により方向転換される。このときの衝撃と摩擦のため、試料管の外周部、特にMAS駆動のためのタービン翼が破損したり、破損しないまでも大きな磨耗をもたらし、試料管の寿命を短くしたりしていた。試料管が磨耗すると、MASプローブ装置の動作が不良となったり、試料管の出し入れ時に試料管通路の途中で詰まったりする不具合を引き起こす。
例えば、特許文献3に示されるような複雑な形状の試料管のタービン翼は、高速回転を実現するための空力的な性能は優れていて高性能であるが、曲面的なタービン翼の複雑で繊細な構造が試料管の外側に露出しているために、機械強度は脆弱である。このようなタービン翼をもつ試料管は、従来技術のMASプローブ装置では、破損や磨耗を起こしやすく、実用上、使用することが困難であった。
また、前記の衝突と摩擦は、方向転換装置40の内壁にも磨耗をもたらし、不具合の原因となる。
本発明の目的は、上述した点に鑑み、このような試料管やNMRプローブ装置内部の破損や磨耗を減少させ、長期間に渡って繰り返し安定した試料交換を行なえるNMRプローブ装置を提供することにある。
この目的を達成するため、本発明にかかるNMRプローブ装置は、NMRプローブ装置を磁場発生装置に装着したままの状態で試料管の導入及び排出のできるNMRプローブ装置であって、試料管をNMRプローブ装置に出し入れするための試料管投入口と、NMR測定中に試料管を支持する試料管支持装置と、前記試料管投入口と前記試料管支持装置とを接続しその相互間で試料管を移送することのできる管状の試料管通路と、前記試料管投入口と前記試料管支持装置との間で試料管を移送するために前記試料管通路内部にガス流を発生させるガス駆動装置とを備え、前記ガス駆動装置は、前記試料管投入口と前記試料管支持装置との間の前記試料管通路に開口すると共に前記試料管通路内に前記試料管投入口方向に向けてガスを噴出させるガス噴出口を備え、前記試料管支持装置に支持された試料管を、前記ガス噴出口からの前記試料管投入口方向に向けたガス噴出に伴って発生する負圧により前記試料管支持装置から前記試料管投入口方向に向けて移動させるように構成されることを特徴とする。
また、前記磁場発生装置は細長い穴状のアクセス空間をもつ超伝導磁石であり、前記試料管支持装置は固体NMR測定用のMAS装置であり、前記試料管通路の途中に試料管の移送方向を転換する方向転換装置を備え、前記ガス駆動装置は前記試料管投入口と方向転換装置との間の前記試料管通路の途中であってその線路上の中点よりも前記試料管支持装置に距離的に近い位置に設定されることを特徴とする。
また、前記方向転換装置の内部に、試料管に対して方向転換を促す方向にガスを、前記ガス駆動装置の動作に応じて噴出させる、前記試料管通路の内径に較べて小口径のガスポートを設けたことを特徴とする。
また、前記ガス噴出口は、前記試料管通路の内径に比べて小口径であることを特徴とする。
また、前記ガスポートのガス噴出角は当該部分の試料管通路の軸方向に対して10〜30°の範囲であり、前記ガスポートの口径は前記試料管通路の内径の1/10から1/3の範囲であることを特徴とする。
また、前記試料管通路の前記ガス噴出口の前記試料管投入口側および前記試料管支持装置側の近傍に、試料管通路内の圧力を検出する圧力計を設けたことを特徴とする。
また、前記試料管通路の前記ガス噴出口の前記試料管投入口側の近傍に、試料管通路内のガスを外部に逃がすガスポート、および、そこから逃がすガスの量を調節する弁を設けたことを特徴とする。
また、前記試料管支持装置は、試料管の回転状況を検出する反射型の光学式検知装置を備え、さらに前記光学式検知装置の光照射方向の延長線上で試料管を間にはさむような位置に光検知装置を設定することにより、試料管支持装置内の試料管の有無を検出できようにしたことを特徴とする。
本発明のNMRプローブ装置によれば、NMRプローブ装置を磁場発生装置に装着したままの状態で試料管の設定や交換のできるNMRプローブ装置であって、試料管をNMRプローブ装置に出し入れするための試料管投入口と、NMR測定中に試料管を支持する試料管支持装置と、前記試料管投入口と前記試料管支持装置とを接続しその相互間で試料管を移送することのできる管状の試料管通路と、前記試料管投入口と前記試料管支持装置との間で試料管を移送するために前記試料管通路内部にガス流を発生させるガス駆動装置とを備え、前記ガス駆動装置は、前記試料管投入口と前記試料管支持装置との間の前記試料管通路に開口すると共に前記試料管通路内に前記試料管投入口方向に向けてガスを噴出させるガス噴出口を備え、前記試料管支持装置に支持された試料管を、前記ガス噴出口からの前記試料管投入口方向に向けたガス噴出に伴って発生する負圧により前記試料管支持装置から前記試料管投入口方向に向けて移動させるように構成されるので、試料管やNMRプローブ装置内部の破損や磨耗を減少させ、長期間に渡って繰り返し安定した試料交換を行なえるNMRプローブ装置を提供することが可能になった。

ここで、ガス駆動装置は試料管の移送を妨げないものとして、試料管通路の途中に設定され、試料管通路の一部を形成する。このように、ガス駆動装置を、試料管通路の途中に設定したことにより、この上流区間と下流区間とで、試料管通路内を流れるガスの流速や流量を変化させ、試料管を移送する駆動力を変化させることができるようになった。すなわち、駆動力はガスの流速および流量と正の相関関係にあるので、ガス駆動装置と試料管支持装置との間(区間A)における駆動力(駆動力A)と、ガス駆動装置と試料管投入口との間(区間B)における駆動力(駆動力B)を別々に設定することができるようになった。
以下では、試料管支持装置に設定された試料管を試料管投入口へと移送するときのガス駆動装置の作用について説明する。ガス駆動装置は試料管支持装置から試料管投入口へ向けてガス流を発生させる。試料管通路の内部は区間A(上流)では負圧となり、区間B(下流)では陽圧となる。区間Aを流れるガスは、試料管支持装置の底部に設定された通気口を介して大気圧から供給される。負圧により大気圧から吸入できるガス量には自ずと上限があるので、駆動力Aの上限も自ずと制限される。このため、本発明の構成では、故障等の何らかの理由により駆動力Aが過大となって試料管や試料管通路に磨耗や破損をもたらす危険性が少ない。
駆動力Aには、試料管を試料管支持装置から排出してガス駆動装置に至ることのできる必要十分な最小限の比較的弱い駆動力を設定し、駆動力Bには試料管をガス駆動装置から試料管投入口まで重力に逆らって移送するのに十分な比較的強い駆動力を設定することにより、試料管やNMRプローブ装置内部の破損や磨耗を減少させると同時に試料管を試料投入口まで確実に移送することができる。この効果は、ガス駆動装置を試料管支持装置に近い位置に設定することにより、駆動力Aをより小さく設定し、駆動力Bをより大きく設定することによってより顕著に現れる。
NMR測定によく用いられる超伝導磁石は、間口に較べて奥行の長い、細長い穴状のアクセス空間を持ち、NMR測定に必要な強磁場の発生する空間はこの細長い穴状の空間の奥に設定される。このため、試料管通路の長さは試料管の長さに較べて長く、それは少なくとも2倍以上であり、典型的には、例えば外径4mmの試料管の場合10から100倍である。この比率は、試料管と磁場磁石との組み合わせ次第ではそれ以上に達することもあり、上限はない。このような装置においては、要求される駆動力Bと駆動力Aの比率(B/A)は必然的に大きくなるので、本発明の効果はより著しくなる。
このように、本発明の効果は、要求される駆動力Bと駆動力Aの比率(B/A)が大きいほどより顕著になるので、ガス駆動装置を試料管支持装置に近い位置に設定することが望ましく、試料管投入口と方向転換装置との間のその線路上(試料管通路の長さに着目した場合)の中点よりも試料管支持装置に距離的に近い位置に設定されることが望ましい。また、試料管投入口と方向転換装置との間に重力に逆らって大きな高低差がある場合は、ガス駆動装置はその高低差上の中点よりも試料管支持装置に近い位置に設定するのが望ましい。
NMRプローブ装置が方向転換装置を備える場合は、方向転換装置内部での各種磨耗が問題となるので、ガス駆動装置は、方向転換装置と試料管投入口との間のなるべく方向転換装置に近い位置に設定するのが望ましい。方向転換装置は試料管通路の一部を形成する。
本発明の詳細について、主として試料管支持装置がMAS装置である場合を例にとって説明してきたが、本発明における試料管支持装置は必ずしもMAS装置に限定されるものではない。本発明は、ガス流により試料管が試料管支持装置からの排出されるときや方向回転装置を通過するとき等に、試料管や試料管通路や試料管支持装置の破損や磨耗が問題となるような装置に適用することができる。
従来の固体NMR装置を示す図である。 従来のトップロード型MASプローブ装置の一例を示す図である。 本発明のトップロード型MASプローブ装置の一例を示す図である。 本発明のトップロード型MASプローブ装置の一例を示す図である。 本発明にかかるトップロード型MASプローブ装置の拡大図である。 本発明にかかる方向転換装置の一例を示す図である。 本発明にかかる試料管回転部の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[実施例1]
図3は、本発明にかかるMASプローブ装置の一実施例であり、図3において、被測定物である試料は、概ね円柱形状の試料管60の内部に封入されている。試料が封入された試料管60は、試料投入口20に投入されて、試料管支持装置50に移送され、また、測定を終えた試料管60は、試料管支持装置50から戻されて試料投入口20から取り出される。
試料投入口20と試料管支持装置50との間は、試料管通路10(10a〜10c)により接続されている。試料管60は、試料管通路10内をその円筒軸に概ね平行に移動することにより、試料管投入口20と試料管支持装置50との間を相互に移動できる。
試料管支持装置50自体は、試料投入口20から延びる鉛直線に対して、概ね54.7°傾いた軸上で試料管を高速回転させるように構成されている。
試料管60を試料管支持装置50内に導入するには、試料投入口20から垂直に下りてくる試料管60の円柱軸の方向を試料管支持装置50の回転軸に平行な方向(試料管支持装置への導入方向)に転換する必要があり、そのために方向転換装置40が試料管支持装置50近傍に設けられる。両者は、相互の中心間距離で、概ね0.02メートル程度である。
方向転換装置と試料投入口との間の長さ(試料管の移動に着目した場合の中心間)をL1、方向転換装置とMAS装置との間の長さ(試料管の移動に着目した場合の中心間)をL2、とすると、一般にL1はL2と較べて桁違いに大きくなる。
具体的には、例えば、日本電子製ECA500NMR装置(磁場強度=11.7T)においては、L1が1メートル、L2が0.02メートルである。この場合、試料管を方向転換装置から試料投入口へと移動するためには、重力に逆らって、1メートルもの距離を垂直に上へと持ち上げなければならない。そのため、試料管を方向転換装置から試料投入口へと移動させるのに要する力F1は、試料管をMAS装置から方向転換装置へと移動させるのに要する力F2に較べて、少なくとも10倍以上の大きさとなる。
また同様に、例えば、日本電子製ECA930NMR装置(磁場強度=21.8T)においては、L1が2.5メートル、L2が0.02メートルとなる。このように、磁場強度が高まり磁石が大きくなればなるほどL1は大きくなるが、L2は特に変わらない。このため、L1とL2の割合は装置によって大きく変化する。
本発明においては、試料管通路10aと10bの間に、新たにガス駆動装置30が設けられている。ガス駆動装置30には、ガスボンベ、ガスタンク、コンプレッサ、減圧弁、流量調整弁等によって構成された高圧ガス供給装置230、弁210、ガス配管200等を介して、高圧ガスが供給される。
ガス駆動装置30は、方向転換装置40と試料投入口との間において、方向転換装置の近傍(一般には、相互の中心間距離で概ね0.1m以内)に設定される。ガス駆動装置30は試料管通路の一部を形成し、その内部では、本管(試料管通路)に対して、本管の内径の概ね1/2以下の内径のガス噴出口をもつ枝管32が接続されている。枝管32の内径は本管の内径の概ね1/10〜1/3であることが噴射効率の観点から望ましい。
枝管32は本管の長手方向に対して、試料管投入口に向かう(aからbへの)方向に向かってガスが噴出するような角度に設定されている。本管に対して枝管を取り付ける角度αは概ね45度以下でなければならない。角度αが45度よりも大きいと、試料管通路内のガスを駆動する効率が著しく低下してしまい好ましくない。角度αは概ね10〜30度の範囲にあると効率が良く望ましい。
枝管からガスを噴射するとその慣性により、本管(試料管通路)内では試料管投入口に向かう方向に対してガス流が発生する。また高速で噴出したガスはベルヌイ効果により局所的に負圧を発生させ周囲のガスを引き寄せる。すなわち、ガス駆動装置は、上流aからガスを吸い込み、下流bへとガスを噴出する、ポンプ様の動作をする。上流aでは、このポンプの作用により負圧が発生する。
本管(試料管通路)に対して枝管を取り付ける角度を調整することにより、吸込力と噴出力との割合を調整することができる。また、本管の内径と枝管の内径との比率を調整することによっても、吸込力と噴出力との割合を調整することができる。
高圧ガスは、一般には空気が用いられる。測定によっては、窒素やヘリウム等、目的に応じた特定の種類の気体が用いられることもある。
ガス配管200は、概ね0〜0.5MPa(絶対圧)の圧力に耐え得る配管であり、耐圧ウレタン管などで構成されていることが好ましい。
測定が終了した後の試料管排出時、試料管60の試料管支持装置50から試料管投入口20へ向けての移動は、ガス駆動装置により試料管通路10内に発生するガス流による駆動により行なわれる。
本実施例においては、試料管投入口20と試料管支持装置50との間にガス駆動装置30が置かれ、試料管投入口20に向けてガスを噴出させているので、試料管60を駆動するガスの流量(駆動力)は、ガス駆動装置30を境に大きく変化する。すなわち、試料管投入口20とガス駆動装置30との間の駆動力は、試料管支持装置50とガス駆動装置30との間の駆動力よりもずっと大きく設定することができる。
試料管60は、試料管支持装置50からガス駆動装置30までの間は、試料管がこの間を移動し得る最小限のガスの流量で駆動されるように設定することができ、試料管支持装置50や方向転換装置40において通路や装置の内壁に強く押し当てられることがなく、磨耗しにくい。また、ガス駆動装置30と試料管投入口20との間には、ガス駆動装置30から大きな流量の空気を流すことができるので、通路10aが長くても、試料管60は安定して試料管投入口20の位置まで押し上げることができる。
一方、測定に先立って試料を導入するときは、試料管60の試料管投入口20から試料管回転部50へ向けての移動は、主に重力により行なわれる。急激な落下を避けるため、試料管投入口20への投入時にはガス圧により試料管60を浮上させておき、その後徐々にガス圧を低下させてゆっくりと降下させるようにしても良い。
ただし、必要に応じて、降下方向へのガス駆動装置を追加で設定して、重力によらずに、能動的に試料管を駆動して降下させ、試料管支持装置50に試料を導入できるように構成することも可能である。
このように、本実施例のトップロード型MASプローブ装置では、MASプローブ装置を磁場発生装置に装着したままの状態で、スムーズに試料管60を交換できる。そのため、長期間に渡って繰り返し安定した試料交換を行なうことができる。
なお、日本電子製ECA500NMR装置(試料管の外径=4mm、方向転換装置と試料投入口との間の長さL1=1m)に対して、本実施例を適用し、以下のように構成したところ、良好に動作することが確認された:本管(試料管通路)の内径〜4.2mm、枝管を取り付ける角度α〜20度、枝管のガス噴出口の内径〜1.2mm。
本実施例のガス駆動装置は、NMRプローブ装置内部に機械的な可動部分を持たないため、誤動作や故障が起こり難いことに特徴がある。また、ガスの流量に着目すると、上流(試料管支持装置50側)の流量よりも下流(試料管投入口20)の流量の方が、原理的に常に大きい。また、下流側の流量は試料管支持装置近傍の大気圧からの吸入量であり、それには自ら上限があるので、誤作動により過大な駆動力が上流側に加わることもない。また、運転時に外部から制御するのは供給するガスの流量だけであり、制御が簡単であるという特徴も併せ持つ。
[実施例2]
図4は、本発明にかかるNMRプローブ装置の別の実施例、図5はその部分拡大図(上面図および断面図)である。図4において、図3の実施例と同一の構成要素には同一の符号が付されている。
本実施例においては、図3の実施例に加えて、ガス駆動装置30の前後に、試料管通路内の試料管通過を妨げないような、少量のガスを流したり、ガス圧力を測定したりするための小径のガスポート13、14が設けられている。これらのガスポート13、14は、ガス駆動装置30と一体に形成しても良い。
ガスポート13、14から連通するガス配管300、400には、圧力計320、420が接続されている。ガス配管300、400は、概ね0〜0.5MPa(絶対圧)の圧力に耐え得る配管であり、耐圧ウレタン管などで構成されていることが好ましい。
この圧力計320、420が示す圧力値から、試料管の位置等、MASプローブ装置の運転状況が分かるようになった。
これにより、例えば試料管が詰まったときなどに、無理な駆動を行なって試料管に損傷を与える危険が低減された。また、すでに試料管が設定されている試料管支持装置50にさらに試料管60を送り込んで、誤操作によって試料管60を損傷させる危険も低減された。
例えば、ガス駆動装置が動作しているとき、試料管60が試料投入口20の所定の位置にある場合の圧力計320の圧力をP1a、同じく圧力計420の圧力をP1bと置く。
また、ガス駆動装置が動作しているとき、試料管60がない場合の圧力計320の圧力をP2a、同じく圧力計420の圧力をP2bと置く。
また、ガス駆動装置が動作しているとき、試料管60が試料管支持装置50側で詰まった場合の圧力計320の圧力をP3a、同じく圧力計420の圧力をP3bと置く。
また、ガス駆動装置が動作しているとき、試料管60が試料管投入口20側で詰まった場合の圧力計320の圧力をP4a、同じく圧力計420の圧力をP4bと置く。
すると各圧力の関係は、P4a>P1a〜P3a>P2a、また、P4b>P1b>P2b>P3b、となる。
すなわち、ガス駆動装置が動作しているとき、圧力計420の圧力がP2bよりも有意に小さければ、試料管60が試料管支持装置50側で詰まっていると判定され、また、圧力計420の圧力がP1bよりも有意に大きければ試料管60が試料管投入口20側で詰まったと判定される。このように、所定の位置に設定された圧力計により、MASプローブ装置全体の運転状況を容易に把握することができる。
ちなみに、トップロード型MASプローブ装置では、試料管支持装置50に設定された試料管60は目視できないので、なんらかの方法で装置の運転状況を監視することが必要である。試料管60が試料管支持装置50の所定の位置にないときに、試料管支持装置50にMAS駆動用のガスを供給すると、試料管60は試料管通路10の中で予期しない運動を始め、損傷や磨耗を引き起こすからである。
試料管60を試料管支持装置50から取り出すには、試料管支持装置50の回転軸の方向を試料投入口20からの鉛直軸に平行な方向に転換する必要があり、その目的のために方向転換装置40が試料管回転部50近傍に設定される。両者は、相互の中心間距離で、概ね0.02メートル程度である。
方向転換装置40の内部は、試料管支持装置50の軸に平行な方向に試料管60を収納できる長さ(図7c)と、MASプローブ装置の軸に平行な方向に試料管60を収納できる長さ(図7f)を併せ持ち(両軸のなす角度が概ね54.7°であることは言うまでもない)、かつ、試料管60がそれら2つの状態の間で相互に姿勢転換できるように、試料管通路10の横幅方向に方向転換用の広い空間を持っている。
方向転換装置40は試料管支持装置50の近傍(一般には、相互の中心間距離で概ね0.02m)に設定される。
本実施例においては、さらに方向転換装置40の内部にもガスポート45が設けられており、弁510を介して供給されるガスをガス駆動装置30の軸方向(試料管60の取り出し方向)に向けて噴出できるようになっている。ガス駆動装置30の動作によりこの近傍の試料管通路の内部が負圧となると、ガスを大気圧から吸引してガスポート45から噴出する。このように、ガスポート45は、ガス駆動装置の作用に呼応して協調的に動作して作用を及ぼす。ここから噴出するガスは、試料管に回転モーメントをもたらし、試料管の方向がガス駆動装置30の方向に転換するよう促す作用をする。その様子を拡大したものが図6である。
弁510は、通常開に設定される。そして開の程度を適宜調節して、ガスポート45から噴出するガスの流量を調節するのに用いられる。また、全閉にして、ガスポート45の作用を無効化する場合にも使用される。
その結果、方向転換装置40をスムーズに通過した試料管60は、その勢いを保ちつつ、ガス駆動装置30をも通過する。ガス駆動装置30を通過した試料管60は、今度は主にガス駆動装置30から供給されるガスの力により、試料投入口20の位置まで押し上げられる。
試料投入口20では、図5の上から2番目の図に示すように、試料管は、試料管通路から噴出すガスによって下から吹き上げられ、試料管投入口の所定の位置で停止するようになっている。
なお、ガス配管300に設けられた弁310は、通常は閉の状態となっている。この弁は、ガス駆動装置30からのガスを逃がすことができる。これにより、この近傍のみにガス駆動装置30の駆動をかけて、試料管通路10aの途中の位置に試料管を一時的に保持させることができる。これにより、試料管60が方向転換装置40に過大な速度で進入するのを妨げることができるようになった。
図7は、本実施例に用いられる試料管支持装置の一例である。左図は、試料管支持装置50を、試料管60の回転軸を含む平面で切ったときの断面図、右図は、試料管支持装置50を、試料管60の回転軸に直交する平面で切ったときの断面図を示したものである。
図7左図において、51a、51bは、試料管60の周方向に所定の間隔で設けられたジャーナル気体軸受である。また52は、試料管60の回転軸方向に設けられたスラスト気体軸受である。これらは、小穴から高圧のガスを噴出させることにより、試料管60との間で軸受として働く。試料管60のスラスト軸受側には、金薄膜を蒸着させた試料管外周部61が設けられている。
試料管60のスラスト軸受側と反対側には、タービン翼が設けられている。タービンを駆動させるために、タービン駆動装置(ステータ)53が設けられる。タービン駆動装置53は、小穴から所定の方向に高圧のガスを噴出させることにより、試料管60のタービンを駆動させる。
図7右図において、61aは金薄膜である。金薄膜は、試料管外周部61の半周ほどの範囲に蒸着されており、試料管60の回転とともに、金薄膜の蒸着されている面と金薄膜の蒸着されていない面とが場所的に交互に入れ替わる。ここに光ファイバー710を用いて光を照射し、別の光ファイバー720によって照射光の反射光を受光すれば、光ファイバー720の受光強度は、試料管60の回転に同期して変動する。これにより、受光強度の変化の周期を測定すれば、試料管60の回転数を検知することができる。
本実施例では、従来技術において既存のファイバー710および720に対して、新たに光ファイバー730が、概ね光ファイバー710の延長線上に設定されている。この位置関係は、試料管60が所定の位置に存在していないときに、光ファイバー710からの出射光が光ファイバー730に入射する位置関係である。その結果、光ファイバー730への入射光の有無により、試料管60の有無を検知することができるようになった。
これにより、例えば試料管60が詰まったときなどに、無理な駆動をかけて試料管60に損傷を与える危険性が低減される。また、すでに試料管60が設定されている試料管支持装置50にさらに試料管60を送り込んで、誤操作によって試料管を損傷させる危険性も低減される。
また、試料管支持装置50の気体軸受に供給されるガスの流路に流量計を設置しておけば、試料管支持装置50の運転中に試料管60の所定の位置からのずれを、ガス流量の変化(一般には増大する傾向を示す)として検知することもできる。これにより、試料管支持装置50の運転状況を、常時把握することができる。
このように、本実施例のトップロード型MASプローブ装置では、試料管60を試料管支持装置50から試料投入口20の方向にスムーズに方向転換させて取り出すことできるので、試料交換作業を安全に行なわせることができる。
本発明によると、試料管の破損や磨耗が抑制されたので、特許文献3に示されるような複雑な形状のタービン翼をもつ高性能な試料管をも、トップロード型MASプローブ装置で使用できるようになった。
固体NMRのスペクトル測定に広く利用できる。

Claims (8)

  1. NMRプローブ装置を磁場発生装置に装着したままの状態で試料管の導入及び排出のできるNMRプローブ装置であって、試料管をNMRプローブ装置に出し入れするための試料管投入口と、NMR測定中に試料管を支持する試料管支持装置と、前記試料管投入口と前記試料管支持装置とを接続しその相互間で試料管を移送することのできる管状の試料管通路と、前記試料管投入口と前記試料管支持装置との間で試料管を移送するために前記試料管通路内部にガス流を発生させるガス駆動装置とを備え、前記ガス駆動装置は、前記試料管投入口と前記試料管支持装置との間の前記試料管通路に開口すると共に前記試料管通路内に前記試料管投入口方向に向けてガスを噴出させるガス噴出口を備え、前記試料管支持装置に支持された試料管を、前記ガス噴出口からの前記試料管投入口方向に向けたガス噴出に伴って発生する負圧により前記試料管支持装置から前記試料管投入口方向に向けて移動させるように構成されることを特徴とするNMRプローブ装置。
  2. 前記磁場発生装置は細長い穴状のアクセス空間をもつ超伝導磁石であり、前記試料管支持装置は固体NMR測定用のMAS装置であり、前記試料管通路の途中に試料管の移送方向を転換する方向転換装置を備え、前記ガス駆動装置は前記試料管投入口と方向転換装置との間の前記試料管通路の途中であってその線路上の中点よりも前記試料管支持装置に距離的に近い位置に設定されることを特徴とする請求項1記載のNMRプローブ装置。
  3. 前記方向転換装置の内部に、試料管に対して方向転換を促す方向にガスを、前記ガス駆動装置の動作に応じて噴出させる、前記試料管通路の内径に較べて小口径のガスポートを設けたことを特徴とする請求項2に記載のNMRプローブ装置。
  4. 前記ガス噴出口は、前記試料管通路の内径に比べて小口径である請求項1から3のいずれかに記載のNMRプローブ装置
  5. 前記ガス噴出口のガス噴出角は当該部分の試料管通路の軸方向に対して10〜30°の範囲であり、前記ガス噴出口の口径は前記試料管通路の内径の1/10から1/3の範囲であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のNMRプローブ装置。
  6. 前記試料管通路の前記ガス噴出口の前記試料管投入口側および前記試料管支持装置側の近傍に、試料管通路内の圧力を検出する圧力計を設けたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のNMRプローブ装置。
  7. 前記試料管通路の前記ガス噴出口の前記試料管投入口側の近傍に、試料管通路内のガスを外部に逃がすガスポート、および、そこから逃がすガスの量を調節する弁を設けたことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のNMRプローブ装置。
  8. 前記試料管支持装置は、試料管の回転状況を検出する反射型の光学式検知装置を備え、さらに前記光学式検知装置の光照射方向の延長線上で試料管を間にはさむような位置に光検知装置を設定することにより、試料管支持装置内の試料管の有無を検出できようにしたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載のNMRプローブ装置。
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