JP2009203906A - ターボ真空ポンプ - Google Patents

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Abstract

【課題】回転軸の環境温度を下げ、または回転軸に作用する応力を下げ、長期間安定した稼働を行うことができるターボ真空ポンプを提供する。
【解決手段】軸方向に気体を吸い込む吸気部23Aと、回転翼80、24と、該回転翼に対向するように配置された固定翼71、28とを有し、吸気部より吸い込まれた気体を排気する排気部50と、2つの軸受31、33に回転可能に支持され、2つの軸受間の外側において回転翼を貫通し、回転翼を回転させる回転軸21とを備え、回転軸には、第1の中空部分22が軸方向に形成され、第1の中空部分に挿入され、回転翼と、回転軸の2つの軸受の少なくとも一方の少なくとも一部とを貫通するよう配置された第1の挿入軸39であって、回転軸の材料より高い熱伝導性を有する材料からなる第1の挿入軸をさらに備えるターボ真空ポンプとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、気体を排気する運動量移送式のターボ真空ポンプに関し、特に大ガス流量を排気する用途に適したターボ真空ポンプの回転軸の構造等に関する。
図20に示すように、従来のターボ真空ポンプ201は、排気部250と、運動制御部251と、回転軸221と、排気部250と運動制御部251と回転軸221とを収納するケーシング253とを備える。回転軸221は鉛直方向上下に配置される。
ケーシング253は、上ハウジング223と、上ハウジング223の下方側に配置された下ハウジング237と、上ハウジング223と下ハウジング237との間に配置されたサブケーシング240を備える。上ハウジング223は、吸気ノズル223Aを有し、サブケーシング240は、外周面に形成された排気ノズル223Bを有する。上ハウジング223は、排気部250と回転軸221の排気部250側の部分とを収納する。下ハウジング237は、運動制御部251と、回転軸221の運動制御部側部221Bとを収納する。吸気ノズル223Aには吸気開口部255Aが形成され、排気ノズル223Bには排気開口部255Bが形成されている。吸気ノズル223Aは、ガスを吸気開口部255Aから吸気し、排気ノズル223Bは、吸気されたガスを排気開口部255Bから排気する。
排気部250は、複数段(4段)からなる固定翼228と、複数段(5段)からなる回転翼としての遠心翼(遠心ドラッグ翼)224とを含んで構成される。固定翼228は、各遠心翼224の直後流側に配置されている。
回転軸221の上部の吸気部側端面215には、中空部222が軸方向に形成されている。運動制御部251は、上ラジアル磁気軸受231と、下ラジアル磁気軸受233と、アキシャル磁気軸受234とを、鉛直方向上方から下方にこの順序で含んで構成される。回転軸221の上ラジアル磁気軸受231から図中、上方に張り出している部分、すなわち回転軸221の上ラジアル磁気軸受231と下ラジアル磁気軸受233の間の部分に隣接する、図中、上方の部分がオーバーハング部である。
すなわち、ターボ真空ポンプ201は、回転体がオーバーハング構造であるため、回転体の固有振動数の低下や、オーバーハング部側の上ラジアル磁気軸受231の支持荷重の増加によるターボ真空ポンプの大型化を招いていた。この対策として、オーバーハング側の回転軸221に中空部222を設けて中空軸とし、固有振動数の低下を抑制しつつ、回転体のオーバーハング部の質量を軽くする対策が取られていた(特許文献1、図1)。
特開2005−307859
しかし、ターボ真空ポンプの排気容量の増大等により回転翼を大きくしたりすると、上記のような構造のターボ真空ポンプであっても、回転軸のオーバーハング部の割合が大きくなり、また、排気容量の増大により、回転翼の発熱対策が必要となる。
回転翼は、一般に高比強度を有し、かつ加工性、表面処理性に優れたアルミニウム合金が用いられる。回転翼のアルミニウム合金は高速回転により遠心応力が運転中に常に作用するので、必然的にクリープ現象が起こる可能性がある。クリープ現象は、温度と相関関係を有するため、高温環境(150℃以上)下では、短期間に回転翼がクリープ変形を生じ、破壊を起こしてしまう場合がある。よって、長期間安定した稼働を行うためには、回転翼の環境温度を下げる必要、または回転翼に作用する応力を下げる必要がある。
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、回転翼の環境温度を下げ、または回転翼に作用する応力を下げ、長期間安定した稼働を行うことができるターボ真空ポンプを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係るターボ真空ポンプ1は、例えば図1に示すように、軸方向に気体を吸い込む吸気部23Aと;回転翼80、24と、該回転翼80、24に対向するように配置された固定翼71、28とを有し、吸気部23Aより吸い込まれた気体を排気する排気部50と;2つの軸受31、33に回転可能に支持され、2つの軸受31、33間の外側において回転翼80、24を貫通し、回転翼80、24を回転させる回転軸21とを備え;回転軸21には、第1の中空部分22が軸方向に形成され;第1の中空部分22に挿入され、回転軸21の材料と異なる材料からなる第1の挿入軸39をさらに備える。
このように構成すると、第1の中空部分に挿入され、回転軸の材料と異なる材料からなる第1の挿入軸を備えるので、回転軸が中実である場合より、異なった機械的性質を有する回転軸を備えるターボ真空ポンプとすることができる。異なった機械的性質とは、例えば、異なった熱伝導性であり、第1の挿入軸を回転軸の材料より高い熱伝導性を有する材料からなるものとすることにより、回転軸の軸方向の熱伝導性が向上することができる。また、異なった機械的性質とは、例えば、重量であり、第1の挿入軸を回転軸の材料より低い密度を有する材料からなるものとすることにより、剛性の低下をほとんど生じることなく、重量が軽減した回転軸とすることができる。
挿入軸は、二つの挿入軸(第1の挿入軸と第2の挿入軸)に分割され、互いに異なった機械的性質を有する材料からなるようにしてもよい。このようにすると、さらに異なった機械的性質を有する回転軸を備えるターボ真空ポンプとすることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の態様に係るターボ真空ポンプ1は、例えば図1に示すように、軸方向に気体を吸い込む吸気部23Aと;回転翼80、24と、該回転翼80、24に対向するように配置された固定翼71、28とを有し、吸気部23Aより吸い込まれた気体を排気する排気部50と;2つの軸受31、33に回転可能に支持され、2つの軸受31、33間の外側において回転翼80、24を貫通し、回転翼80、24を回転させる回転軸21とを備え;回転軸21には、第1の中空部分22が軸方向に形成され;第1の中空部分22に挿入され、回転翼80、24と、回転軸21の2つの軸受31、33の少なくとも一方の少なくとも一部とを貫通するよう配置された第1の挿入軸39であって、回転軸21の材料より高い熱伝導性を有する材料からなる第1の挿入軸39をさらに備える。
このように構成すると、第1の挿入軸を備えるので、回転翼で発生した熱が、回転軸から第1の挿入軸に伝達されて第1の挿入軸を軸方向に通り、第1の挿入軸の、2つの軸受の少なくとも一方の少なくとも一部をカバーする部分にまで効率よく伝達され、当該部分からポンプ外に廃棄されるようにすることができるので、回転翼の環境温度を下げることができ、長期間安定した稼働を行うことができる。
本発明の第3の態様に係るターボ真空ポンプ1は、例えば図1に示すように、上記本発明の第2の態様に係るターボ真空ポンプにおいて、第1の挿入軸39が、回転軸21の材料より低い密度を有する材料からなる。
このように構成すると、第1の挿入軸39が、回転軸21の材料より低い密度を有する材料からなるので、回転軸、回転翼の動アンバランスにより生じるふれまわりを小さくし、ふれ回りによる軸受荷重を低減させることができ、またふれ回りによる回転軸、回転翼の応力を小さくすることができる。
本発明の第4の態様に係るターボ真空ポンプ1は、例えば図12に示すように、上記本発明の第3の態様に係るターボ真空ポンプにおいて、第1の挿入軸39Aが、第2の中空部分20を有する。
このように構成すると、第1の挿入軸が、第2の中空部分を有するので、第1の挿入軸が回転翼に生じた熱を軸方向に伝達する機能を維持しつつ、回転軸、回転翼、第1の挿入軸を含んで構成される回転体の重量を軽くすることができる。
本発明の第5の態様に係るターボ真空ポンプ1は、例えば図13に示すように、上記本発明の第1の態様乃至第4の態様のいずれか1の態様に係るターボ真空ポンプにおいて、回転翼70、24が複数であり、該複数の回転翼70、24が、前記吸い込んだ気体を前記軸方向に排気する、回転軸21の吸気部側端面15に固定された少なくとも1段のタービン翼70を含み;第1の中空部分22に挿入されるボス19であって、ボス19を介してタービン翼70を回転軸21に固定するボス19を備える。
このように構成すると、ボスを備えるので、少なくとも1段のタービン翼を簡易に回転軸の吸気部側端面に固定することができる。
本発明の第6の態様に係るターボ真空ポンプ1は、例えば図1に示すように、軸方向に気体を吸い込む吸気部23Aと;回転翼80、24と、該回転翼80、24に対向するように配置された固定翼71、28とを有し、吸気部23Aより吸い込まれた気体を排気する排気部50と;2つの軸受31、33により回転中に回転可能に支持され、2つの軸受間31、33の外側において回転翼80、24を固定し、回転翼80、24を回転させる回転軸21とを備え;回転軸21には、第1の中空部分22が軸方向に形成され;第1の中空部分22に挿入され、回転軸21の材料より高い密度の材料からなる第2の挿入軸52をさらに備える。
このように構成すると、第1の中空部分に挿入され、回転軸の材料より高い密度の材料からなる第2の挿入軸をさらに備えるので、回転軸、回転翼、第2の挿入軸を含んで構成される回転体の重心を軸受の方向に近づけることができるので、回転体の動アンバランスにより生じるふれまわりを小さくし、ふれまわりによる軸受荷重を小さくすることができ、またふれ回りにより回転軸、回転翼に生じる応力を小さくすることができ、長期間安定した稼働を行うことができる。
上記目的を達成するため、本発明の第7の態様に係るターボ真空ポンプ1は、例えば図1、図3に示すように、上記本発明の第6の態様に係るターボ真空ポンプにおいて、第2の挿入軸52の重心の軸方向位置が、回転翼80、24から遠い方の軸受33と、回転軸21の吸気部側端面15とは反対側の端面17との間に配置される。
このように構成すると、回転体の重心を軸受に近づけ自重により生じる軸受荷重を低減することができ、また回転体の動アンバランスにより生じるふれ回りを小さくし、ふれ回りにより回転軸、回転翼に生じる応力を小さくすることができる。
以上説明したように、本第1の発明に係るターボ真空ポンプによれば、第1の中空部分に挿入され、回転軸の材料と異なる材料からなる第1の挿入軸を備えるので、回転軸が中実である場合より、異なった機械的性質を有する回転軸を備えるターボ真空ポンプとすることができる。
以上説明したように、本第2の発明に係るターボ真空ポンプによれば、第1の挿入軸を備えるので、回転翼で発生した熱が、回転軸から第1の挿入軸に伝達されて第1の挿入軸を軸方向に通り、第1の挿入軸の、2つの軸受の少なくとも一方の少なくとも一部をカバーする部分にまで効率よく伝達され、当該部分からポンプ外に廃棄されるようにすることができるので、回転翼の環境温度を下げることができ、長期間安定した稼働を行うことができる。
本第3の発明に係るターボ真空ポンプによれば、第1の中空部分に挿入され、回転軸の材料より高い密度の材料からなる第2の挿入軸をさらに備えるので、回転軸、回転翼、第2の挿入軸を含んで構成される回転体の重心を軸受の方向に近づけることができるので、回転体の動アンバランスにより生じるふれまわりを小さくすることができ、ふれまわりによる軸受荷重を小さくすることができ、またふれ回りにより回転軸、回転翼に生じる応力を小さくすることができ、長期間安定した稼働を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。なお、各図において互いに同一あるいは相当する部材には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の構成を示す正面断面図、図2は、図1のターボ真空ポンプ1の後述のタービン翼部73の正面断面図、図3は、図1のターボ真空ポンプ1の後述の回転軸21の吸気部側端面15周辺の部分断面図である。以下、図1〜図3を参照して説明する。ターボ真空ポンプ1(以下、適宜ポンプ1という)は、縦型であり、排気部50と、運動制御部51と、中空軸構造である回転軸21と、排気部50と運動制御部51と回転軸21とを収納するケーシング53とを備える。回転軸21は鉛直方向上下に配置され、排気部50側の排気部側部21Aと、運動制御部51側の運動制御部側部21Bと、排気部側部21Aと運動制御部側部21Bの間の円板形状の大径部54とを有する。
ケーシング53は、上ハウジング(ポンプステータ)23と、上ハウジング23の鉛直方向(ポンプ1の軸方向)下方側に配置された下ハウジング37と、上ハウジング23と下ハウジング37との間に配置されたサブケーシング40と、ポンプ1の最下部において下ハウジング37に蓋をする略円盤状の底部ハウジング37Aを備える。上ハウジング23は、最上部に形成された吸気部としての吸気ノズル23Aを有し、サブケーシング40は、側面に形成された排気部としての排気ノズル23Bを有する。上ハウジング23は、排気部50と回転軸21の排気部50側の排気部側部21Aとを収納する。吸気ノズル23Aには吸気開口部55Aが形成され、排気ノズル23Bには排気開口部55Bが形成されている。吸気ノズル23Aは、流体としてのガス(例えば、腐食性プロセスガス、または反応生成物を含むガス)を吸気開口部55Aから鉛直方向下方に吸気し、排気ノズル23Bは排気開口部55Bから、吸気されたガスを鉛直方向下方に排気する。
排気部50は、複数段(8段)からなる固定翼71、28と、複数段(3段)からなる回転翼としての第1のタービン翼70と、複数段(3段)からなる回転翼としての第2のタービン翼80と、複数段(3段)からなる回転翼としての遠心翼(遠心ドラッグ翼)24とを含んで構成される。第1のタービン翼70、第2のタービン翼80、及び遠心翼24は、アルミ合金により作られている。第1のタービン翼70は1段目(初段)から3段目まであり、タービン翼部73を構成する。第2のタービン翼80、及び遠心翼24は、回転軸21上に取り付けられている。固定翼71は、6段からなり第1のタービン翼70、及び第2のタービン翼80の直後流側に配置され、固定翼28は、2段からなり1段目及び2段目の遠心翼24の直後流側に配置されている。第2のタービン翼80の最終段の下流側で1段目の遠心翼24(回転翼として7段目)の上流側には、隔壁としての遠心隔壁43が配置され、3段目の第2のタービン翼80(タービン翼として最終段の6段目)を出た気体は遠心隔壁43の開口部43Aを通り開口部43Aから1段目の遠心翼24に吸い込まれる。排気部50は、遠心翼24のいわゆるガスに対する遠心力による翼外方向への排気作用と、固定翼28と固定翼28との間のガスの粘性によるドラッグ作用とを兼ね備え、ガスを排気する。
第2のタービン翼80の最終段の直後流側に配置された固定翼71は、平面に形成された排気側面79を排気側に有し、遠心隔壁43は平面に形成された排気側面98を吸気側に有し、排気側面79と排気側面98との間には、略中空円筒状の空間(流路損失緩和空間69)が形成されている。この空間の外径は、第2のタービン翼80の最終段の外径にほぼ等しく形成されている。
1段目の遠心翼24は、第2のタービン翼80の最終段から軸方向距離Lxだけ離れて配置されており、遠心翼24と第2のタービン翼80の間には流路損失緩和空間69が形成されている。この空間69は、流体の流れが軸方向から径方向に移行する際の損失を緩和する目的で形成されている。第2のタービン翼80の最終段(タービン翼としても最終段)の直後流側に配置された固定翼71の排気側面79と、遠心翼24の1段目の後述の吸気側の前端面26A(図9(b))との間に軸方向距離Lxが設けられている。第1のタービン翼70の最終段(タービン翼として3段目)と第2のタービン翼80の初段(タービン翼として4段目)との間には上記のような流路損失緩和空間は形成されていない。
排気部50は、前述のように、3段の第1のタービン翼70を有するタービン翼部73を備える。タービン翼部73のボス部74には中空部12が形成され、中空部12の底部105には貫通孔58が形成されている。中空部12の内径は、貫通孔58の内径より大きく形成されている。貫通孔58の内径は、回転軸21の外径より小さく形成されている。タービン翼部73の下部の端面(反吸気側部端面)11Bは、端面11Bから突出する段付部14が形成されている。貫通孔58は、段付部14をも貫通している。
回転軸21には、回転軸21を軸方向に貫通する中空部分22が形成されている。中空部分22の形状は円筒形をしており、中空部分22の中心軸線は回転軸21の中心軸線に一致している。中空部分22には、第1の挿入軸39と第2の挿入軸52が挿入されている。第1の挿入軸39の外径は中空部分22の内径に等しく、第2の挿入軸52の外径も中空部分22の内径に等しい。第1の挿入軸39の軸方向の長さと、第2の挿入軸52の軸方向の長さと、段付部14の突出する軸方向の長さとを足したものが、回転軸21の長さに等しい。よって、中空部分22は、第1の挿入軸39、第2の挿入軸52、段付部14によって空間部を生じることなく、充填されている。中空部分22の軸方向の長さは、回転軸21の軸方向の長さに等しい。第1の挿入軸39、第2の挿入軸52は、絞まり嵌めやろう付け等によって、中空部分22に挿入されている。絞まり嵌めやろう付け等としたのは、回転軸21と第1の挿入軸39、第2の挿入軸52との密着性を高めるためである。特に回転軸21からの熱伝導性を改善するために設置する第1の挿入軸39は、ろう付け等による冶金的接合方法により回転軸21に接合されるのが望ましい。段付部14はしまり嵌めによって、中空部分22に挿入されている。図中、上から段付部14、第1の挿入軸39、第2の挿入軸52の順序で配置されている。
回転軸21の中空部分22の内周面22Aと第1の挿入軸39の吸気部側端面56によって、凹部13が形成され、凹部13の底部、すなわち吸気部側端面56にはねじ穴16が形成されている。吸気部側端面56には、タービン翼部73がネジ部材としての六角ボルト78により固定して取り付けられ、回転軸21の凹部13にはタービン翼部73の段付部14が係合している。タービン翼部73の端面11Bは、回転軸21の吸気部側端面15に接触し、段付部14の底面14Aは、第1の挿入軸39の吸気部側端面56に接触している。回転軸21の吸気部側端面15は、回転軸21の回転翼側の端面でもある。段付部14が凹部13へ係合する構造により、タービン翼部73の回転軸21に対する同心出しが容易となり、タービン翼部73の中心軸線を回転軸21の中心軸線に一致させ、タービン翼部73の回転軸21の中心軸線に垂直な面からの傾きを生じることなく取り付けることができるので、高速回転中にアンバランスが変化することを防ぎ、高速回転時の安定性を得ることができる。六角ボルト78は、貫通孔58を貫通し、ねじ穴16に挿入されている。中空部12の内径は、六角ボルト78の頭部の外径よりわずかに大きく形成し、六角ボルト78の挿入、ねじ込みに適した値とする。
1段目の遠心翼24は、回転軸21の吸気部側端面15から離れた位置に配置されている。図中、六角ボルト78の本数は一本であるが、軸心から等距離に等配された複数本であってもよい。
円管状の円管リング41が、回転軸21の排気部50側の排気部側部21Aに、焼き嵌め(締り嵌め)にて取り付けられている。円管リング41の吸気部側端面41Aは、回転軸21の吸気部側端面15と面一となっている。第2のタービン翼80の中心部には、嵌合孔82(図7)が形成され、遠心翼24の中心部には、嵌合孔25(図9)が形成されている。円管リング41が焼き嵌めにて取り付けられた回転軸21が嵌合孔82、嵌合孔25を貫通し、第2のタービン翼80及び遠心翼24は、回転軸21に嵌合により固定して取り付けられ、順々に積層されている。円管リング41は、回転軸21の径方向、第2のタービン翼80と回転軸21との間、遠心翼24と回転軸21との間に位置する。円管リング41は、回転軸21の軸方向に、2段の第2のタービン翼80及び3段の遠心翼24が取り付けられている箇所をカバーし、遠心翼24が取り付けられていない大径部54に対応する箇所から吸気部側端面15に至る箇所をカバーする。円管リング41の、第2のタービン翼80の最終段と遠心翼24の初段との間の流路損失緩和空間69に対応する箇所には円管リング41の径方向外側に軸スリーブ42が取り付けられている。
円管リング41は、回転軸21の、第2のタービン翼80及び遠心翼24が貫通固定される部分に焼き嵌めされている。回転軸21に円管リング41を焼き嵌めることにより、円管リング41を含む回転する軸の全体の剛性が上がっているので、当該回転する軸の延長が可能であり、最終段の第2のタービン翼80と1段目の遠心翼24との間の軸方向寸法(流路損失緩和空間69の軸方向長さ)を十分に取ることができ、第2のタービン翼80の排気性能を向上させることができる。
回転する軸を円管リング41と回転軸21に分けたことにより、円管リング41の材質を回転軸21のそれとは違う高ヤング率材料にすることも可能である。
下ハウジング37は、運動制御部51と、回転軸21の運動制御部51側の運動制御部側部21Bとを収納する。運動制御部51は、上保護ベアリング35と、上ラジアル磁気軸受31と、回転軸21を回転駆動するモータ32と、下ラジアル磁気軸受33と、下保護ベアリング36と、アキシャル磁気軸受34とを、鉛直方向上方から下方にこの順序で含んで構成される。上ラジアル磁気軸受31と、下ラジアル磁気軸受33とは、回転軸21を、回転軸21の運動制御部側部21Bにおいて回転自在に支持する。アキシャル磁気軸受34は、図中下方向にかかる回転体の自重による力、図中上下にかかるスラスト力を支持する。回転体は、回転軸21、円管リング41、第1のタービン翼70を有するタービン翼部73、第2のタービン翼80、遠心翼24、第1の挿入軸39及び第2の挿入軸52を含んで構成される。なお、回転軸21の排気部側部21Aは、回転軸21のオーバーハング部となっている。なお、回転軸21の中空部分22は、上ラジアル磁気軸受31と、下ラジアル磁気軸受33とを貫通する。また、回転軸21の反吸気部側端面17には、スラスト盤103が植込ボルト104(図中、一部記載)によって取り付けられている。アキシャル磁気軸受34は、スラスト盤103を挟んで配置され、スラスト盤103からの回転体の自重、スラスト力を支える。
各磁気軸受31、33、34は、いずれも能動磁気軸受である。磁気軸受31、33、34のいずれかに異常が発生したときには、上保護ベアリング35は、上ラジアル磁気軸受31の代わりに回転軸21を回転軸21の径方向に支持し、下保護ベアリング36は、下ラジアル磁気軸受33およびアキシャル磁気軸受34の代わりに、回転軸21を回転軸21の径方向および軸方向に支持する。磁気軸受31が回転翼側の磁気軸受31であり、磁気軸受33が反回転翼側の磁気軸受33である。
下ハウジング37と回転軸21の運動制御部側部21Bとの間には収納室83が形成されている。磁気軸受31、33、及びモータ32は収納室83に収納されている。
図4の部分断面図を参照して説明する。磁気軸受31は、電磁石の鉄心31Mとコイル31C及び変位センサ85の鉄心85Tとコイル85Cを含んで構成される。磁気軸受33は、電磁石の鉄心33Mとコイル33C及び変位センサ86の鉄心86Tとコイル86Cを含んで構成される。モータ32はモータの鉄心32Mとコイル32Cを含んで構成される。磁気軸受31のコイル31Cの回転翼側の近傍、磁気軸受33のコイル33Cの反回転翼側の近傍には、回転体の変位を検出する変位センサ85、86が取り付けられている。変位センサ85、86は、鉄芯85T、86Tとコイル85C、86Cを含んで構成される。
コイル85C、コイル31C、コイル32C、コイル33C、コイル86Cは、モールド材(例えば、エポキシ樹脂)により全体が覆われている。変位センサ85の鉄心85Tと電磁石の鉄心31Mの間であって、コイル85C及びコイル31Cの、回転軸21の径方向外周側にスペーサ6が、配置されている。電磁石の鉄心31Mとモータ32の鉄心32Mの間であって、コイル31C及びコイル32Cの、回転軸21の径方向外側にスペーサ7が、配置されている。モータ32の鉄心32Mと電磁石の鉄心33Mの間であって、コイル32C及びコイル33Cの、回転軸21の径方向外側にスペーサ8が、配置されている。電磁石33Mと鉄芯85Tの間であって、コイル32Cとコイル33Cの、回転軸21の径方向外側にスペーサ9が、配置されている。スペーサ6〜9は、電磁石の鉄心31M、モータ32の鉄心32M、電磁石の鉄心33Mの、回転軸21の軸方向の位置を決めている。
図中、以下の部品のそれぞれの内周面は、僅かな凹凸のある、すなわち段付きの一つの面F1上に配置されている。すなわち、変位センサ85のコイル85Cと鉄芯85T、磁気軸受31の電磁石31Mとコイル31C、モータ32のコイル32Cと鉄心32M、磁気軸受33のコイル33Cと電磁石の鉄心33M、変位センサ86のコイル86Cと鉄芯86Tの、それぞれの内周面は、一つの面F1上に配置されており、さらに、当該それぞれの内周面は、熱の輻射率を高めるよう表面処理がなされている。表面処理とは、例えば、黒色の無電解Niメッキやセラミックスを含んだコーティングのことである。
下ハウジング37の外周側には冷却媒体通路84が形成され、不図示の冷却水配管、あるいは低温パージ配管が冷却媒体通路84に接続され、冷却媒体通路84に冷却媒体としての冷却水、あるいは低温パージ気体が供給され下ハウジング37が冷却される。
図5の部分断面図を参照して説明する。回転軸21の運動制御部側部21Bには、変位センサ85、86(図4)に対向する位置に変位センサターゲット87、88が取り付けられ、電磁石の鉄心31M、33M(図4)に対向する位置に電磁石ターゲット89、91が取り付けられている。また、モータの鉄心32に対向する位置にモータロータ90が取り付けられている。各ターゲットおよびモータロータ87〜91の軸方向には、各ターゲットおよびモータロータ87〜91の軸方向の位置を決めるリング状のスペーサ92〜97が取り付けられている。
図中、以下の部品のそれぞれの外周面は、僅かな凹凸のある、すなわち段付きの一つの面F2上にある。すなわち、スペーサ92、変位センサターゲット87、スペーサ94、電磁石ターゲット89、スペーサ96、モータロータ90、スペーサ97、電磁石ターゲット91、スペーサ95、変位センサターゲット88、スペーサ93(図中、上から下へこの順序で配置)の、それぞれの外周面は、ほぼ一つの面F2上にあり、さらに、それぞれの外周面は、熱の輻射率を高めるよう前述の電磁石の鉄心31M、33M、モータの鉄心32M等(図4)と同様の表面処理がなされている。
面F1(図4)と面F2の間には、100〜1000μmの隙間が形成されている。面F1と面F2とは、空間を形成し、当該空間は最終段の遠心翼24(図1)の出口に形成された排気流路10(図1)と、最終段の遠心翼24の後述の基部27の裏面27B(図9)と対向するサブケーシング40(図1)に形成されたシール面100(図11)を介して連通しており、ポンプ1(図1)の運転中は真空環境下にある。そのため、回転体と静止体との間は、熱落差が大きくなりやすいので、面F1を形成する前述の内周面、面F2を形成する前述の外周面に熱輻射による伝熱性を高めるための表面処理を施している。ここで、回転体とは、回転軸21等に加えて変位センサターゲット87、88、電磁石ターゲット89、91、モータロータ90、スペーサ92〜97をも含み、静止体とは、収納室83(図1)内の磁気軸受31、33、及びモータ32(図1)をも含むものである。
図1〜図3に戻って説明を続ける。面F1(図4)と面F2(図5)間の伝熱性能を高めるため、磁気軸受34の近傍よりパージガス(例えば、不活性ガス(例えば、窒素ガス))を導入することもできる。具体的には、下ハウジング37及び底部ハウジング37Aにパージガス導入路107を形成し、ガス入口部108を下ハウジング37の側周部37Bに形成し、ガス出口部109を底部ハウジング37Aの磁気軸受34側に形成する。パージガスの流量制御手段としての制御弁110を有するパージガス供給ライン111をガス入口部108に接続する。パージガス供給ライン111に供給されたパージガスは制御弁110て流量を毎分数cc〜毎分数百cc(制御弁1次側における流量)に制御されて、ガス入口部108に供給され、パージガス導入路107を経て、ガス出口部109から磁気軸受34が収納されているポンプ1内の空間に供給される。供給されたパージガスは、下保護ベアリング36を通り、面F1(図4)と面F2(図5)に挟まれた空間を通り、さらに上保護ベアリング35を通り、次にシール面100(図11)を通り、排気流路10に放出される。制御弁110は不図示の制御装置により制御されるものとするとよい。パージガスを導入することにより、面F1(図4)と面F2(図5)に挟まれた空間の圧力を上昇させることができ、面F1と面F2間のガスによる伝導伝熱を増加させ、伝熱効率を向上させることができる。また、パージガス自身(典型的には大気温度)により回転軸21を冷却することができる。パージガスの供給流量は、ポンプ1の性能に影響を与えない範囲、すなわちポンプ1の許容排気口圧力(数十から数千Pa)以下の流量であり、ポンプ1の運転状態に応じて変更して設定することができる。
第1の挿入軸39の吸気部側端面56は、回転軸21の吸気部側端面15よりわずかに、図中、下側に引っ込んだ位置にある。第1の挿入軸39の反吸気部側端面57は、磁気軸受31、33間であって反回転翼側の磁気軸受33の近くの位置であって、モータ32の鉄心32M(図4)に対向するモータロータ90(図5)の、図中、下側の側面90S(図5)と同じ軸方向位置にある。第1の挿入軸39は、回転軸21の軸方向の位置に関しては、第2のタービン翼80が貫通する位置、及び遠心翼24が貫通する位置、回転翼側の磁気軸受31が取り付けられる位置と反回転翼側の磁気軸受33が取り付けられる位置との間の何れかの位置をカバーするように長さを決めるとよい。第1の挿入軸39を図のようにすると、第2のタービン翼80、遠心翼24からの熱を、冷却媒体通路84により冷却される、回転翼側の磁気軸受31とモータ32との間の第1の挿入軸39の部分に、第1の挿入軸39を軸方向に通して運ぶことができる。
第2の挿入軸52は、第1の挿入軸39の、図中、真下に隙間無く配置されており、第2の挿入軸52の反吸気部側の端面67は、回転軸21の反吸気部側の端面17と面一になっており、第2の挿入軸52の軸方向の重心は、磁気軸受31、33間の外側であって、反回転翼側の磁気軸受33と回転軸21の反吸気部側の端面17との間に位置している。
図6(a)、(b)を参照して、タービン翼部73(図1)の構成を説明する。図6(a)は、タービン翼部73を吸気ノズル23A(図1)側から見た平面図であり、タービン翼部73については1段目の第1のタービン翼70のみを図示し、六角ボルト78(図1)を省略した図である。図6(b)は、1段目の第1のタービン翼70を放射状に中心に向かって見た図を平面上に部分的に展開した図である。
タービン翼部73は、ボス部74と、3段(図1)からなる第1のタービン翼70と、ボス部74と第1のタービン翼70の間にある取付リング59を有し、第1のタービン翼70は取付リング59の外周部に放射状に形成された板状の複数の羽根75を備える。取付リング59はボス部74と一体に形成されている。ボス部74には、中空部12及び貫通孔58が形成されている。羽根75は、回転軸21の中心軸線からβ1(例えば、10〜40度)だけねじれた捩れ角をもって形成されている。2段目、3段目の第1のタービン翼70の構成(図6(a)、(b)に不図示)は、1段目の第1のタービン翼70の構成と同じであるが、羽根75の枚数、羽根75の取付角度β1、ボス部74の羽根75を形成した部分の外径、羽根75の長さは、適宜変えてもよい。
図7(a)、(b)を参照して、第2のタービン翼80(図1)の構成を説明する。図7(a)は、第2のタービン翼80を吸気ノズル23A(図1)側から見た平面図であり、六角ボルト78(図1)を省略している。図7(b)は、1段目の第2のタービン翼80を放射状に中心に向かって見た図を平面上に部分的に展開した図である。
第2のタービン翼80は、ボス部72と、板状の複数の羽根81と、ボス部72と羽根81の間の取付リング99とを備える。羽根81は、各取付リング99の外周部に放射状に形成されている。ボス部72には、嵌合孔82が形成されている。羽根81は、回転軸21の中心軸線からβ2(例えば、10〜40度)だけねじれた捩れ角をもって形成されている。2段目の第2のタービン翼80の構成は、1段目の第2のタービン翼80の構成と同じであるが、羽根81の枚数、羽根81の取付角度β2、ボス部72の羽根81を形成した部分の外径、羽根81の長さは、適宜変えてもよい。
図8(a)、(b)、(c)を参照して、1段目の固定翼71の構成を説明する。図8(a)は、1段目の固定翼71を吸気ノズル23A(図1)側から見た平面図である。図8(b)は、1段目の固定翼71を放射状に中心に向かって見た図を平面上に部分的に展開した図であり、図8(c)は図8(a)のX−X断面図である。
固定翼71は、円環状の円環部76と、円環部76の外周部に放射状に形成された板状の羽根77とを備える。円環部76の内周部は軸孔60を形成し、軸孔60を回転軸21(図1)が貫通している。羽根77は、回転軸21の中心軸線からβ3(例えば、10〜40度)だけねじれた捩れ角をもって形成されている。2段目〜6段目の固定翼71の構成は、1段目の固定翼71の構成と同じであるが、羽根77の枚数、羽根77の取付角度β2、円環部76の外径、羽根77の長さは、適宜変えてもよい。
図9(a)、(b)を参照して遠心翼24の構成を説明する。図9(a)は、1段目の遠心翼24を吸気ノズル23A(図1)側から見た平面図であり、図9(b)は、正面断面図である。1段目の遠心翼24は、ボス部61を有する略円板状の基部27と、基部27の一方の面である表面27A上に固定される渦巻状羽根26とを備える。遠心翼24の回転方向は、図9(a)中時計方向である。
渦巻状羽根26は、図9(a)に示すような渦巻き形状の複数(6枚)の羽根からなる。渦巻状羽根26は、回転方向に対して後ろ向き(回転方向とは反対向き)にガス流れ方向に延びる構造である。吸気側の前端面26Aを有する渦巻状羽根26は、ボス部61の外周面61Aから基部27の外周部27Cまで達している。表面27Aの反対側の他方の面は裏面27Bであり、表面27Aおよび裏面27Bは、回転軸21(図1)の中心軸線に対して例えば、垂直である。なお、前述の嵌合孔25は、ボス部61に形成されている。2段目、3段目の遠心翼24の構成(図9(a)、(b)に不図示)は、1段目の遠心翼24の構成と同じであるが、渦巻状羽根26の枚数、形状、ボス部61の外径は、渦巻状羽根26により形成される流路の長さは、適宜変えてもよい。なお、遠心翼24の裏面27Bでは、ガスの粘性作用のみで、遠心翼24の外周側から内周側へガスを圧縮している。
図10(a)、(b)を参照して1段目の固定翼28の構成を説明する。図10(a)は、固定翼28を吸気ノズル23A(図1)側から見た平面図である。図10(b)は、正面断面図である。固定翼28は、外周壁62と側壁63とを有する固定翼本体30と、側壁63の片方の表面63Aから突出し、断面が凸形状である渦巻状ガイド29とを備える。遠心翼24(図1)の回転方向は、図10(a)中時計方向である。
渦巻状ガイド29は、図10(a)に示すような渦巻き形状の複数(6枚)のガイドからなる。渦巻状ガイド29は、回転方向に対して前向き(回転方向と同じ向き)にガス流れ方向に延びる構造である。渦巻状ガイド29は、固定翼28の外周壁62の内周部62Aから側壁63の内周部63Cまで達している。回転軸21(図1)の中心軸線に直角な平面上にある、渦巻状ガイド29の端面29Aは、滑らかな面である。側壁63の、渦巻状ガイド29とは反対側に位置する裏面63Bは、平らで滑らかな面である。したがって、遠心翼24(図9)の渦巻状羽根26に直接面する固定翼28の裏面63Bは、遠心翼24の渦巻状羽根26の間に形成された方向65(図9(a))に沿う流路を流れるガスの流れを乱すことはない。2段目の固定翼28の構成(図10(a)、(b)に不図示)は、1段目の固定翼28の構成と同じであるが、渦巻状ガイド29の枚数、形状は、適宜変えてもよい。
図11に、サブケーシング40(図1)の最終段の遠心翼24(図9)に対向する面100を吸い込み側から見た図を部分的に示す。以下、さらに適宜、図1、図9を参照して説明する。当該面100には、渦巻状ガイド106が形成され、当該面100は、シール面100として作用する。渦巻状ガイド106は、遠心翼24の円板状の基部27の裏面27Bと数十〜数百μmの間隔で配置されている。図11に示すように、動翼回転方向が時計回りの方向である場合、渦巻状ガイド106はシール面100の内径側から外径側に向かって時計回りの方向にスパイラル状に延びている。そして、遠心翼24の回転によって、遠心翼24とシール面100との相互作用によってシール作用を発生する。これにより、遠心翼24の外径側から運動制御部51側への、ポンプ1で排気したガスの流入を防止している。このように、遠心翼24とシール面100は非接触シール機構を構成している。
図1〜図3に戻って説明する。吸気部側端面15には、タービン翼部73が六角ボルト78により固定して取り付けられているとして説明したが、六角ボルト78は、他のボルト、例えば、六角穴付きボルトであってもよい。
回転軸21は、炭素鋼系の材料(熱伝導率λ:30〜50W/mK、密度ρ:7600〜7900kg/cm)とし、第1の挿入軸39の材料は、アルミニウム合金(熱伝導率λ:100〜220W/mK、密度ρ:2700〜2800kg/cm)や黒鉛(熱伝導率λ:70〜120W/mK、密度ρ:1700〜1900kg/cm)とするとよい。すなわち、第1の挿入軸39の材料は、回転軸21の材料より、熱伝導率が高く、軽量な(密度の低い)材料とする。第2の挿入軸52の材料は、タングステン合金(密度ρ:11200〜14800kg/cm)のような高密度材料とするとよい。
次に、図1〜図11を適宜参照してターボ真空ポンプ1の作用を説明する。
1段目の第1のタービン翼70が回転することによって、ポンプ1の吸気ノズル23Aから図1中、軸方向にガスが導入される。第1のタービン翼70を使用することにより排気速度を大きくすることができ、比較的多量の気体を排気することができる。導入されたガスは固定翼71により減速され圧力が上昇する。同様に2段目、3段目の第1のタービン翼70及び2段目、3段目の固定翼71、さらに1段目から3段目の第2のタービン翼80及び4段目から6段目の固定翼71により軸方向に排気され、圧力が上昇する。
次に、1段目の遠心翼24が回転しているので、軸方向にガスが導入される。1段目の遠心翼24に導入されたガスは、1段目の遠心翼24と1段目の固定翼28との相互作用、すなわち当該ガスの粘性によるドラッグ作用、さらに遠心翼24の回転による遠心作用により、1段目の遠心翼24の基部27の表面27Aに沿い、1段目の遠心翼24の外径側へ向かわせるガスの圧縮、排気が行われる。
すなわち、1段目の遠心翼24に導入されたガスは、当該遠心翼24に対して図8(b)中、略軸方向64に導入され、1段目の遠心翼24の渦巻状羽根26の間に形成された流路68を通り外径側に向かう方向に流れ、圧縮され、排気される。このガスの流れの方向は、図8(a)、(b)に示す方向65であり、この方向は、1段目の遠心翼24に対するガスの流れ方向である。
1段目の遠心翼24によって外径側へ向かって圧縮されたガスは、次に1段目の固定翼28に流れ込み、外周壁62の内周部62Aによって、図9(b)中、略軸方向66に方向を変え、渦巻状ガイド29が設けられた空間へ流れ込む。1段目の遠心翼24が回転することによって、固定翼28の渦巻状ガイド29の端面29Aと、1段目の遠心翼24の基部27の裏面27Bとのガスの粘性によるドラッグ作用によって、1段目の固定翼28の側壁63の表面63A(側壁63の渦巻状ガイド29が形成されている方の面)に沿い、1段目の固定翼28の内径側へ向かわせるガスの圧縮、排気が行われる。1段目の固定翼28の内径側に達したガスは、1段目の遠心翼24のボス部61の外周面61Aによって、図8(b)中、略軸方向64に方向が変わり、2段目の遠心翼24に導入される。同様の圧縮、排気が行われ、3段目の遠心翼24を経て、排気ノズル23Bから排出される。
ポンプ1によって吸気された気体は、回転翼70、80、24により排気されることによりエネルギが付与され、後段に行くに従って圧力が上昇し、圧力が上昇した気体は、温度も上昇する。回転軸21が中実軸の場合、気体の温度が上昇することにより、気体の熱は回転翼70、80、24から、円管リング41を介して回転軸21に伝達される。下ハウジング37の冷却媒体通路84に冷却媒体が供給されることにより下ハウジング37が冷却され、冷却された下ハウジング37は、モータ32、磁気軸受31、33、変位センサ85、86を介して、回転軸21を冷却する。したがって、回転翼70、80、24が発生した熱は、回転軸21を吸気部側端面15から反吸気部側端面17に向かう方向に伝達され、冷却媒体通路84の冷却媒体に廃棄されることになる。
回転軸21に中空部分22が形成され、中空部分22に回転軸21より高い熱伝導性を有する第1の挿入軸39が挿入された本実施の形態の場合も、熱の伝達経路は変わらない。本実施の形態の場合、熱は第1の挿入軸39を伝って軸方向により効率的に伝達される。
第1のタービン翼70で発生した熱は、主としてタービン翼部73の段付部14の底面から第1の挿入軸39の吸気部側端面56を介して、第1の挿入軸39に伝達される。第2のタービン翼80で発生した熱は、円管リング41と回転軸21を介して、第1の挿入軸39に伝達される。遠心翼24で発生した熱は、同様に円管リング41と回転軸21を介して、第1の挿入軸39に伝達される。第1の挿入軸39に伝達された熱は、第1の挿入軸39を吸気部側端面15から反吸気部側端面17に向かう方向にさらに伝達され、すなわち、図中、下方に伝達され、磁気軸受31と磁気軸受33との間の部分に到達する。当該部分において、熱は、第1の挿入軸39から回転軸21に伝達され、変位センサターゲット87、88、電磁石ターゲット89、91、モータロータ90、スペーサ92〜97に伝達され、面F1と面F2間の隙間を輻射により伝達され、さらに、磁気軸受31、磁気軸受33、モータ32に伝達され、下ハウジング37を通り、冷却媒体通路84の冷却媒体に伝わり、この冷却媒体に廃棄される。
下ハウジング37の外周側に形成された冷却媒体通路84は、冷却媒体が冷却媒体通路84に供給されることにより、回転軸21の運動制御部側部21Bを冷却し、運動制御部側部21Bが冷却されることにより回転軸21の排気部側部21Aが冷却され、排気部側部21Aを介して回転翼70、80、24の環境温度を下げることができる。しかし、回転体は真空中で静止体と接触することなく回転しているため、回転体と静止体との間の熱伝達を効率よく行う必要がある。回転体と静止体との間の熱伝達を効率よく行うことによって、冷却媒体通路84による回転軸21の運動制御部側部21Bの冷却が効率よく行える。
ポンプ1で、凝縮性ガスを排気する場合は、ポンプ1内部を凝縮性ガスが蒸気圧線図上固化しない温度まで排気流路10を加熱する必要がある。このため、回転翼70、80、24の環境温度をさげるために上ハウジング23、サブケーシング40の冷却を行うことはできない。したがって、下ハウジング37の冷却を行い、回転軸21を通じて回転翼70、80、24の冷却を行う。回転翼70,80、24は高速回転状態にあるため、翼(羽根75(図6)、羽根81(図7)、渦巻状羽根26(図9))の温度が凝縮性ガスの固化温度以下であっても副生成物が翼に多量に付着することはない。よって、上ハウジング23やサブケーシング40を加熱して静翼(羽根77(図8)、渦巻状ガイド29(図10))を必要温度以上に加熱し、他方、翼温度は回転軸21を通じて冷却することによって、できる限り下げることが望ましい。必要温度とは、凝縮性ガスの固化温度である。下ハウジング37を冷却するために、下ハウジング37に冷却媒体通路84を形成している。
変位センサ85のコイル85Cと鉄芯85T、磁気軸受31の電磁石の鉄心31Mとコイル31C、モータ32のコイル32Cと電磁石の鉄心32M、磁気軸受33のコイル33Cと電磁石の鉄心33M、変位センサ86のコイル86Cと鉄芯86Tは、それぞれの内周面は、熱の輻射率を高めるよう表面処理され、変位センサターゲット87、88、電磁石ターゲット89、91、モータロータ90、スペーサ92〜97の、そのぞれの外周面は、熱の輻射率を高めるよう表面処理されているので、これらの内周面と外周面の間で、熱の輻射による伝達を効率よく行うことができ、下ハウジング37による回転軸21の運動制御部側部21Bの冷却を効率よく行うことができる。
本実施の形態のポンプ1は、回転軸21に中空部分22が形成され、中空部分22には第1の挿入軸39が挿入され、第1の挿入軸39の材料は、回転軸21の材料より、熱伝導率が高いので、回転翼70、80、24で発生した熱を、変位センサ85とモータ32との間の部分まで、第1の挿入軸39を通り軸方向に効率よく伝達でき、さらに変位センサ85とモータ32との間の部分において、当該熱を、変位センサ85、磁気軸受31、モータ32を通り径方向に伝達させ、冷却媒体通路84の冷却媒体に廃棄し、回転翼70、80、24の環境温度を下げることができる。
本実施の形態のポンプ1は、回転翼70、80、24は、アルミニウム合金から製作されており、回転翼70、80、24には運転中に高速回転により遠心応力が作用し、クリープ現象が起こる可能性がある。クリープ現象は温度と相関を有するため、高温環境(150℃以上)下では、短期間に回転翼がクリープ変形を生じ、回転翼70、80、24の破壊を起こしてしまう場合がある。よって、回転翼70、80、24に作用する応力を下げ、回転翼70、80、24の環境温度を下げることにより、長期間安定した稼働を行うことができる。
なお、変位センサターゲット87、88、電磁石ターゲット89、スペーサ92〜97、鉄芯85T、86T、電磁石の鉄心31M、33M、モータ32の鉄心32M、スペーサ6〜9は、伝熱性の高い材料で構成すると、下ハウジング37による回転軸21の運動制御部側部21Bの冷却をより効率よく行うことができる。また、スペーサ6〜9は、各コイル85C、31C、32C、33Cと干渉しない位置まで、その内径を小さくし、体積を大きく形成すると、スペーサ6〜9により、より効率的に熱を伝達することができる。これは、コイルの保護、絶縁性改善のため使用するモールド材の熱伝導性能がスペーサ6〜9に用いられるアルミニウム合金等の金属材料に比して小さいためである。但し、熱伝導性の高いモールド材を用いたときはこの限りでない。
本実施の形態のポンプ1の回転体の重心は磁気軸受31、33間の外側であって回転翼側のある。第2の挿入軸52の軸方向の重心は、磁気軸受31、33間の外側であり、反回転翼側の磁気軸受33と回転軸21の反吸気部側の端面17との間に位置し、第2の挿入軸52の材料が第1の挿入軸39の材料より密度が高いので、第2の挿入軸52の材料が第1の挿入軸39の材料と同じ場合と比較して、自重による軸受荷重を低減させることができる。さらに、第2の挿入軸52により、回転体の重心を回転翼側の磁気軸受31に近づく方向に移動させることができ、動アンバランスにより生じるオーバーハング部のふれ回りを小さくすることができ、回転軸21、回転翼70、80、24に生じる応力を下げることができる。磁気軸受31、33は、支持剛性が低いため、ふれ回りの影響を受けやすく、また、ダンピング効果も低いので、ふれ回りに対する安定性が低いため効果が大きい。
本実施の形態のターボ真空ポンプは、磁気軸受31、33、34を備え、回転体は回転中に回転体外部との接触部分がなく、回転体から回転体外部へ熱の伝導による伝達が行われにくい構造であり、また回転体は回転中に真空雰囲気内にあるため、回転体から回転体外部に熱が輻射により伝わりにくい構造であるが、上述の対策を講ずることにより、効率的に回転体外部へ熱を廃棄することができる。
図12は、本発明の第2の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の、前述の第1の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1(図1)との相違点は、第1の挿入軸39(図1)が、第1の挿入軸39A(吸気部側の第1の挿入軸)と第1の挿入軸39B(反吸気部側の第1の挿入軸)の2本に切断されている点、磁気軸受31、33間の外側にある第1の挿入軸39Aに中空部分20が軸方向に形成されている点であり、本実施の形態のターボ真空ポンプ1は、他の点では、前述の第1の実施の形態のターボ真空ポンプ1(図1)と同様の構造である。なお、第1の挿入軸39Aと第1の挿入軸39Bは、回転軸21の大径部54の図中、上側の側面54Sと同じ軸方向位置で切断されている。第1の挿入軸39Aは、回転軸21のオーバーハング部にある。なお、第1の挿入軸39A、39Bは、共に第1の実施の形態のターボ真空ポンプ1の第1の挿入軸39(図1)と同じ材料である。ただし、第1の挿入軸39Aは、中空部分20が形成されているので、回転軸21の材料と同じ密度を有する材料で製作してもよく、あるいは、回転軸21と同じ密度の材料で作られた中実構造の第1の挿入軸39Aより、重量が軽いものであれば、回転軸21の材料より重い密度の材料で製作してもよい。
本実施の形態のターボ真空ポンプ1によれば、第1の挿入軸39Aに中空部分20が設けられており、第1の挿入軸39Aは、回転軸21のオーバーハング部にあるので、第1の挿入軸39Aが回転翼70、80、24に生じた熱を軸方向に伝達する機能を維持しつつ、回転体の重量を軽くすることができ、また回転体の重心を、軸方向、回転翼側の磁気軸受31に近づけることができる。したがって、回転体のふれ回りを小さくすることができる。
図13は、本発明の第3の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の、前述の第1の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1(図1)との相違点は、以下の点である。すなわち、回転軸21に形成されている中空部分22は回転軸21全体を軸方向に貫通しておらず、開口部38を吸気部側端面15に有し、吸気部側端面15からモータ32部分に相当する箇所まで形成されている点、中空部分22の開口部38にはボス19が挿入され、ボス19を介してタービン翼部73が回転軸21の吸気部側端面15に取り付けられている点、凹部13(図14)が回転軸21ではなくボス19に形成されている点、第1の挿入軸39の軸方向の長さは、中空部分22より短く形成され、中空部分22に空間部101が形成されている点、第2の挿入軸52(図1)を備えていない点である。本実施の形態のターボ真空ポンプ1は、他の点では、前述の第1の実施の形態のターボ真空ポンプ1(図1)と同様の構造である。なお、第1の挿入軸39の吸気部側端面56は、第1段の遠心翼24の前端面26A(図9(b))と同じ軸方向位置にある。第1の挿入軸39の反吸気部側端面17は、モータ32の鉄心32Mに対向するモータロータ90の、図中、下側の側面90Sと同じ軸方向位置にある。
図14を参照し、適宜、図13を参照して、ボス19の構造を説明する。ボス19は、円筒形の挿入部49と、挿入部49の上方に形成されたリング状の鍔部44からなる。挿入部49は回転軸21(図14中、二点鎖線で表示)の中空部分22に挿入される。挿入部49には、ねじ穴18が形成されている。挿入部49の中心軸線は、ねじ穴18の中心軸線に一致する。挿入部49の上面45と鍔部44の内周面46は凹部13を形成する。ボス19が中空部分22に挿入されている状態で、鍔部44の下部の端面47は、回転軸21の上部の吸気部側端面15に接触している。タービン翼部73の下部の端面(反吸気側部端面)11B(図2)は、鍔部44の上面48に接している。なお、円管リング41(図14中、二点鎖線で表示)の吸気部側端面41Aは、ボス19の鍔部44の上面48と面一となっている。
タービン翼部73の段付部14がボス19の凹部13へ係合する構造により、タービン翼部73の回転軸21に対する同心出しが容易となり、タービン翼部73の中心軸を回転軸21の中心軸を一致させ傾きを生じることなく取り付けることができるので、高速回転中にアンバランスが変化することを防ぎ、高速回転時の安定性を得ることができる。六角ボルト78は、タービン翼部73の貫通孔58を貫通し、ボス19のねじ穴18に挿入され、タービン翼部73がボス19の鍔部44の上面48に取り付けられている。よって、タービン翼部73はボス19を介して回転軸21の吸気部側端面15に固定されている。
本実施の形態のターボ真空ポンプ1によれば、遠心翼24で発生した熱は、円管リング41から回転軸21へ伝わり、さらに第1の挿入軸39へ伝わり、第1の挿入軸39へ伝わった熱は第1の挿入軸39を軸方向に、図中、下方に移動し、当該熱はさらに第1の挿入軸39の変位センサ85とモータ32との間の部分において、径方向外側に、変位センサ85、磁気軸受31、モータ32を通り、さらに、下ハウジング37から冷却媒体通路84を通り、冷却媒体通路84に供給された冷却媒体に廃棄される。したがって、遠心翼24の環境温度を下げることができる。
回転軸21に形成された中空部分22に、空間部101が設けられており、空間部101は、回転軸21のオーバーハング部に設けられているので、オーバーハング部の重量を軽くし、回転体のふれ回りを小さくすることができる。なお、中空部分22にボス19を挿入し、タービン翼部73をボス19に固定する構造としたので、タービン翼部73を回転軸21の吸気部側端面15に簡易に確実に取り付けることができ、また中空部分22に空間部101を設けることができる。
図15(a)は、本発明の第4の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の構成を示す正面断面図である。図15(b)は、回転軸21の反吸気部側とは反対の端面17の周囲の部分断面図である。本実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の、前述の第1の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1(図1)との相違点は、中空部分22に、第2の挿入軸52(図1)が挿入されていない点、スラスト盤103を取り付けるための植込ボルト104は第1の挿入軸39に植え込まれている点、回転軸21に形成されている中空部分22は回転軸21全体を軸方向に貫通しておらず、ねじ穴16及び凹部13は、回転軸21に形成されている点である。よって、回転軸21のねじ穴16が形成されている部分には、中空部分22は形成されていない。本実施の形態のターボ真空ポンプ1は、他の点では、前述の第1の実施の形態のターボ真空ポンプ1(図1)と同様の構造である。なお、中空部分22は、回転軸21の最終段の第2のタービン翼80の部分まで形成されている。中空部分22の開口部38は、回転軸21の反吸気部側端面17に形成されている。回転軸21の反吸気部側端面17と第1の挿入軸39の反吸気部側端面102は面一に形成されている。
本実施の形態のターボ真空ポンプ1によれば、特に、最終段の第2のタービン翼80、遠心翼24で発生した熱は、円管リング41から回転軸21へ伝わり、さらに第1の挿入軸39へ伝わり、第1の挿入軸39へ伝わった熱は第1の挿入軸39を軸方向に、図中、下方に移動し、当該熱はさらに第1の挿入軸39の変位センサ85、86間の部分において、径方向外側に、変位センサ85、86、磁気軸受31、33、モータ32を通り、さらに、下ハウジング37から冷却媒体通路84を通り、冷却媒体通路84に供給された冷却媒体に廃棄される。したがって、最終段の第2のタービン翼80、遠心翼24の環境温度を下げることができる。
本実施の形態はターボ真空ポンプ1は、図15(a)に図示しないが、中空部分22に、回転軸21の材料より密度が高い材料からなる第2の挿入軸52(図1)を、第1の挿入軸39の図中、下側に備えるようにしてもよい。この場合、第2の挿入軸52の軸方向の重心位置は、磁気軸受31、33間の外側であって、反回転翼側の磁気軸受33と回転軸21の反吸気部側の端面17との間に位置するようにするとよい。
また、図15(a)に図示しないが、第1の挿入軸39の吸気部側端面56は、第1段の遠心翼24の前端面26A(図9(b))と同じ軸方向位置にあるようにしてもよい。このようにすると、回転体のオーバーハング部において、中空部22の空間部を形成することができる。
図16は、本発明の第5の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の、前述の第1の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1(図1)との相違点は、中空部分22に、第2の挿入軸(図1)が挿入されていない点、スラスト盤103を取り付けるための植込ボルト104は回転軸21に植え込まれている点、回転軸21に形成されている中空部分22は回転軸21全体を軸方向に貫通していない点である。本実施の形態のターボ真空ポンプ1は、他の点では、前述の第1の実施の形態のターボ真空ポンプ1(図1)と同様の構造である。なお、中空部分22は、回転軸21の吸気部側端面15から、モータ32の鉄心32Mに対向するモータロータ90の、図中、下側の側面90Sの部分まで形成されている。
本実施の形態のターボ真空ポンプ1によれば、第1のタービン翼70、第2のタービン翼80、遠心翼24で発生した熱は、第1の挿入軸39に伝わり、第1の挿入軸39を、図中、軸方向下方に効率よく伝わり、第1の挿入軸39の変位センサ85とモータ32の間の部分において、変位センサ85、磁気軸受31、モータ32を径方向に伝わり、下ハウジング37に伝わって、下ハウジング37から冷却媒体通路84に伝わり、第1のタービン翼70、第2のタービン翼80、遠心翼24の環境温度を下げることができる。
図17は、本発明の第6の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の、前述の第5の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1(図16)との相違点は、第1のタービン翼70を有するタービン翼部73(図16)を備えていない点、したがって第1のタービン翼70に対向する固定翼71(図16)、タービン翼部73を回転軸21に取り付ける六角ボルト78(図16)を備えていない点、六角ボルト78を取り付けるねじ穴16(図16)が第1の挿入軸39に加工されていない点である。第1のタービン翼70と第1のタービン翼70に対向する固定翼71(図16)とを備えていないので、上ハウジング23の形状が、第5の実施の形態のポンプ1の上ハウジング23(図16)とは異なる。本実施の形態のターボ真空ポンプ1は、他の点では、前述の第5の実施の形態のターボ真空ポンプ1(図16)と同様の構造である。
本実施の形態のターボ真空ポンプ1によれば、第2のタービン翼80、遠心翼24で発生した熱は、第1の挿入軸39に伝わり、第1の挿入軸39を、図中、軸方向下方に効率よく伝わり、第1の挿入軸39の変位センサ85とモータ32の間の部分において、変位センサ85、磁気軸受31、モータ32を径方向に伝わり、下ハウジング37に伝わって、下ハウジング37から冷却媒体通路84に伝わり、第2のタービン翼80、遠心翼24の環境温度を下げることができる。
図18は、本発明の第7の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の構成を示す正面断面図である。本実施の形態に係るターボ真空ポンプ1の、前述の第1の実施の形態に係るターボ真空ポンプ1(図1)との相違点は、中空部分22が回転軸21の全体を貫通せず、中空部分22に第1の挿入軸39(図1)が挿入されておらず、中空部分22には第2の挿入軸52が回転軸21の吸気部側端面15とは反対側の端面17から挿入されている点、六角ボルト78がねじ込まれるねじ穴16、及び凹部13は、回転軸21に形成されている点である。本実施の形態のターボ真空ポンプ1は、他の点では、前述の第1の実施の形態のターボ真空ポンプ1(図1)と同様の構造である。
本実施の形態のターボ真空ポンプ1では、第2の挿入軸52の材料は回転軸21の材料より密度が高く、第2の挿入軸52の軸方向の重心位置は、磁気軸受31、33間の外側であって、反回転翼側の磁気軸受33と回転軸21の反吸気部側の端面17との間に位置しているので、中空部分を形成せず、第2の挿入軸が挿入されていない中実構造の回転軸の場合と比較して、軸受荷重を小さくすることができる。特に、この効果は横型のポンプ(図18に図示せず)の場合で顕著である。
図19に、二つの軸受に支持されたオーバーハング構造の横型の回転体(回転体が水平に配置)の模式図である。オーバーハング部の先端に翼を備えているとする。翼に近い方の軸受を軸受1、翼から遠い方の軸受を軸受2とする。回転体の重心は軸受間の外側であって軸受1からaの距離にあり、軸受間の距離をbとする。回転体の自重による力をF(図中、下向きに作用)、軸受1の反力をF1(図中、上向きに作用)、軸受2の反力をF2(図中、下向きに作用)とする。
ケース1は回転体に重りが付加されないケースとする。
この場合、軸受1の反力F1は次にように表せる。
Figure 2009203906
また、軸受2の反力F2は次にように表せる。
Figure 2009203906
次に、ケース2は、軸受1と軸受2の間の外側(翼とは反対側)であって、軸受2からcの距離に重りが付加されたケースであり、重りの自重による力をFm1とする。
この場合、軸受1の反力F1は次にように表せる。
Figure 2009203906
また、軸受2の反力F2は次にように表せる。
Figure 2009203906
よって、軸受1、軸受2における反力F1、F2は、ケース1の場合より小さくなる。
次に、ケース3は軸受1と軸受2の間で、軸受2からdの距離に重りが付加されたケースであり、重りの自重による力をFm2とする。
この場合、軸受1の反力F1は次にように表せる。
Figure 2009203906
また、軸受2の反力F2は次にように表せる。なお、次に式において、b>dである。
Figure 2009203906
よって、軸受1における反力F1は、ケース1の場合より大きくなるが、軸受2における反力F2は、ケース1の場合より小さくなる。
本発明の第1の実施の形態に係るターボ真空ポンプの正面断面図である。 図1のターボ真空ポンプのタービン翼部の正面断面図である。 図1のターボ真空ポンプの回転軸の吸気部側端面周辺の部分断面図である。 図1のターボ真空ポンプの磁気軸受、モータの部分の部分断面図である。 図1のターボ真空ポンプの回転軸の運動制御部側部、及びその周辺の部分断面図である。 (a)は、図1のターボ真空ポンプのタービン翼部の平面図、(b)は、タービン翼を放射状に中心に向かって見た図を平面上に部分的に展開した図である。 (a)は、図1のターボ真空ポンプの第2のタービン翼の平面図、(b)は、第2のタービン翼を放射状に中心に向かって見た図を平面上に部分的に展開した図である。 (a)は、図1のターボ真空ポンプの第1のタービン翼用及び第2のタービン翼用の固定翼の平面図、(b)は、同正面図であり、(c)は(a)のX−X断面図である。 (a)は、図1のターボ真空ポンプの遠心翼の平面図、(b)は、同正面断面図である。 (a)は、図1のターボ真空ポンプの遠心翼用の固定翼の平面図、(b)は、同正面断面図である。 図1のターボ真空ポンプのサブケーシングを吸込側から見た部分図である。 本発明の第2の実施の形態に係るターボ真空ポンプの正面断面図である。 本発明の第3の実施の形態に係るターボ真空ポンプの正面断面図である。 図13のターボ真空ポンプのボスの断面図である。 (a)は、本発明の第4の実施の形態に係るターボ真空ポンプの正面断面図である。(b)は、回転軸の反吸気部側とは反対の端面の周囲の部分断面図である。 本発明の第5の実施の形態に係るターボ真空ポンプの正面断面図である。 本発明の第6の実施の形態に係るターボ真空ポンプの正面断面図である。 本発明の第7の実施の形態に係るターボ真空ポンプの正面断面図である。 二つの軸受に支持された横型のオーバーハング構造のポンプの模式図である。 従来のターボ真空ポンプの正面断面図である。
符号の説明
1 ターボ真空ポンプ
6、7、8、9 スペーサ
10 排気流路
11B 端面
12 中空部
13 凹部
14 段付部
14A 底面
15 吸気部側端面
16 ねじ穴
17 端面
18 ねじ穴
19 ボス
20 中空部分(第2の中空部分)
21 回転軸
21A 排気部側部
21B 運動制御部側部
22 中空部分(第1の中空部分)
22A 内周面
23 上ハウジング(吸気部)
23B 排気ノズル
24 遠心翼(回転翼)
25 嵌合孔
26 渦巻状羽根
26A 前端面
27 基部
27A 表面
27B 裏面
27C 外周部
28 固定翼
29 渦巻状ガイド
29A 端面
30 固定翼本体
31 上ラジアル磁気軸受
31M 鉄心
32 モータ
32M 鉄心
33 下ラジアル磁気軸受
33M 鉄心
34 アキシャル磁気軸受
35 上保護ベアリング
36 下保護ベアリング
37 下ハウジング
37A 底部ハウジング
37B 側周部
38 開口部
39、39A、39B 第1の挿入軸
40 サブケーシング
41 円管リング
41A 吸気部側端面
42 軸スリーブ
43 遠心隔壁
43A 開口部
44 鍔部
45 上面
46 内周面
47 端面
48 上面
49 挿入部
50 排気部
51 運動制御部
52 第2の挿入軸
53 ケーシング
54 大径部
55A 吸気開口部
55B 排気開口部
56 吸気部側端面
57 反吸気部側端面
58 貫通孔
59 取付リング
60 軸孔
61 ボス部
61A 外周面
62 外周壁
62A 内周壁
63 側壁
63A 表面
63B 裏面
67 端面
68 流路
69 流路損失緩和空間
70 第1のタービン翼(回転翼)
71 固定翼
72 ボス部
73 タービン翼部
74 ボス部
75 羽根
76 円環部
77 羽根
78 六角ボルト
79 排気側面
80 第2のタービン翼(回転翼)
81 羽根
82 嵌合孔
83 収納室
84 冷却媒体通路
85 変位センサ
85C コイル
85T 鉄心
86 変位センサ
86C コイル
86T 鉄心
87、88 変位センサターゲット
89 電磁石ターゲット
90 モータロータ
91 電磁石ターゲット
92〜97 スペーサ
98 排気側面
99 取付リング
100 シール面
101 空間部
102 反吸気部側端面
103 スラスト盤
104 植込ボルト
105 底部
106 渦巻状ガイド
107 パージガス導入路
108 ガス入口部
109 ガス出口部
110 制御弁
111 パージガス供給ライン

Claims (7)

  1. 軸方向に気体を吸い込む吸気部と;
    回転翼と、該回転翼に対向するように配置された固定翼とを有し、前記吸気部より吸い込まれた気体を排気する排気部と;
    2つの軸受に回転可能に支持され、前記2つの軸受間の外側において前記回転翼を貫通し、前記回転翼を回転させる回転軸とを備え;
    前記回転軸には、第1の中空部分が軸方向に形成され;
    前記第1の中空部分に挿入され、前記回転軸の材料と異なる材料からなる第1の挿入軸をさらに備える;
    ターボ真空ポンプ。
  2. 軸方向に気体を吸い込む吸気部と;
    回転翼と、該回転翼に対向するように配置された固定翼とを有し、前記吸気部より吸い込まれた気体を排気する排気部と;
    2つの軸受に回転可能に支持され、前記2つの軸受間の外側において前記回転翼を貫通し、前記回転翼を回転させる回転軸とを備え;
    前記回転軸には、第1の中空部分が軸方向に形成され;
    前記第1の中空部分に挿入され、前記回転翼と、前記回転軸の前記2つの軸受の少なくとも一方の少なくとも一部とを貫通するよう配置された第1の挿入軸であって、前記回転軸の材料より高い熱伝導性を有する材料からなる第1の挿入軸をさらに備える;
    ターボ真空ポンプ。
  3. 前記第1の挿入軸が、前記回転軸の材料より低い密度を有する材料からなる;
    請求項2に記載のターボ真空ポンプ。
  4. 前記第1の挿入軸が、第2の中空部分を有する;
    請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプ。
  5. 前記回転翼が複数であり、該複数の回転翼が、前記吸い込んだ気体を前記軸方向に排気する、前記回転軸の吸気部側端面に固定された少なくとも1段のタービン翼を含み;
    前記第1の中空部分に挿入されるボスであって、前記ボスを介して前記タービン翼を前記回転軸に固定するボスを備える;
    請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のターボ真空ポンプ。
  6. 軸方向に気体を吸い込む吸気部と;
    回転翼と、該回転翼に対向するように配置された固定翼とを有し、前記吸気部より吸い込まれた気体を排気する排気部と;
    2つの軸受により回転中に回転可能に支持され、前記2つの軸受間の外側において前記回転翼を固定し、前記回転翼を回転させる回転軸とを備え;
    前記回転軸には、第1の中空部分が軸方向に形成され;
    前記第1の中空部分に挿入され、前記回転軸の材料より高い密度の材料からなる第2の挿入軸をさらに備える;
    ターボ真空ポンプ。
  7. 前記第2の挿入軸の重心の軸方向位置が、前記回転翼から遠い方の前記軸受と、前記回転軸の吸気部側端面とは反対側の端面との間に配置された;
    請求項6に記載のターボ真空ポンプ。
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