JP6016150B2 - 研削スリップ条痕観察装置及び研削スリップ条痕観察方法 - Google Patents

研削スリップ条痕観察装置及び研削スリップ条痕観察方法 Download PDF

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本発明はウェーハの外周部に備えられたノッチ部に形成された研削スリップ条痕を観察できる研削スリップ条痕観察装置及び研削スリップ条痕観察方法に関する。
インゴットをウェーハに切断する切断装置としては、特許文献1等に開示されたブレードによるスライシング装置、及び特許文献2等に開示された、ワイヤ列によるワイヤソーが知られている。このような切断装置によって切断されたウェーハは、特許文献3等に開示された面取り装置の砥石によって、その外周部、及びノッチ部が研削されて面取り加工される。
前記面取り装置は、ウェーハの外周部を粗研削する粗研削用砥石、粗研削された外周部を仕上げ研削する精研削用砥石、ノッチ部を粗研削する粗研削用砥石、及び粗研削されたノッチ部を仕上げ研削する精研削用砥石を備えている。このような面取り装置によって面取り加工されたウェーハは、特許文献3等に開示された測定手段によって外周部の形状が測定される。
特許文献3の測定手段は、ウェーハを載置して回転可能なテーブル、ウェーハの外周部の上面側を撮像する上面用CCDカメラ、外周部の下面側を撮像する下面用CCDカメラ、外周部の側面側を撮像する側面用CCDカメラ、ウェーハの外周部に光を照射するLED照明装置、画像処理ユニット、モニタ、及びコントローラ等によって構成されている。
特許文献3の測定手段によれば、LED照明装置から出射された光をウェーハの外周部で反射させ、その反射光を3台のCCDカメラにて撮像し、3台のCCDカメラで撮像されたウェーハの外周部の画像を、画像処理ユニットで信号処理してコントローラに送信し、コントローラにて面取り面の寸法を演算する。
また、特許文献4には、ウェーハのノッチ部の形状(ノッチ部の開口幅、開口角度、及び面取り幅等)を認識する形状認識装置(ウェーハの形状測定装置に相当)が開示されている。
前記形状認識装置はウェーハステージ、撮像手段、第1照明手段、第2照明手段、第3照明手段、及び制御手段を備えている。
ウェーハは、前記ウェーハステージに載置される。前記撮像手段は、ウェーハのノッチ部の一面側をウェーハの表面に対して垂直方向から撮像する。前記第1照明手段は、撮像手段とノッチ部を結ぶ撮像光路上に配置され、ウェーハの他面側からノッチ部に光を照射する。前記第2照明手段は、ウェーハの一面側に配置され、ウェーハの面取り面を照射しない角度でウェーハの表面に対して光を照射する。前記第3照明手段は、ウェーハの一面側に配置され、ウェーハの面取り面とウェーハの表面に対して光を照射する。
そして、制御手段は、第1照明手段のみを点灯し、撮像手段からの画像データに基づいてウェーハのノッチ部の形状を測定するモードと、第1照明手段及び第2照明手段を点灯し、撮像手段からの画像データに基づいてウェーハの面取り幅を測定するモードと、第3照明手段のみを点灯し、撮像手段からの画像データに基づいてウェーハのノッチ部の観察を行うモードとに切り替える。
特開平10−100136号公報 特開2000−218500号公報 特開2005−153085号公報 特許第3282786号公報
しかしながら、特許文献3、4の測定装置では、ウェーハのノッチ部の面取り面の形状は測定できるものの、ノッチ部の面取り面に形成されている研削条痕を視認することができず、その研削条痕に基づいてウェーハの品質を評価することができないという問題があった。
ノッチ部を面取り加工する際には、高速回転している棒状の砥石(直径約2mm)を、略U字形のノッチ部の形状(深さ約1.1mm、開口幅約3.3mm)に沿って移動させることによりノッチ部の両側の直線部と、両側の直線部を結ぶ円弧状部とを研削する。このとき、ノッチ部の両側の直線部に、種々の要因(砥石スリップ、振動、負荷変動等)に起因してウェーハの主面と平行な複数の研削(スリップ)条痕が生じる場合がある。この研削条痕は、その間隔、及び研削条痕の山の高さによってウェーハの品質に影響を与えるため、前記間隔、及び研削条痕の山の高さを確認する必要がある。従来は、作業者がルーペを用いて研削条痕を視認していたが、熟練を要する。このため、前記研削条痕を光学的に観察可能な装置を開発することが、従来から望まれていた。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ウェーハのノッチ部の研削条痕を観察できる研削スリップ条痕観察装置及び研削スリップ条痕観察方法を提供することを目的とする。
本発明の目的を達成するための研削スリップ条痕観察装置は、ウェーハの主面に対して垂直な棒状の回転砥石によりウェーハの外周部に形成されたU字形状のノッチ部であって、且つ回転砥石による研削による研削スリップ条痕が形成されているノッチ部の研削スリップ条痕を観察する研削スリップ条痕観察装置において、ウェーハの主面に対して平行な方向からノッチ部に向けて光を照射する照明手段と、照明手段からノッチ部に向けて照射された光を、ウェーハの主面と平行面内で各方位に拡散する拡散手段と、拡散手段を通過してノッチ部に向かう光を、ノッチ部の開口幅の方向に平行な方向の一定範囲内に制限する遮光手段と、ウェーハの主面に対して直交する方向からノッチ部を撮像する撮像手段と、を備える。なお、遮光手段は、拡散手段を通過してノッチ部に向かう光のうち、ノッチ部の開口幅の方向に平行な方向における両側の周辺部の光を遮光する。
この研削スリップ条痕観察装置によれば、撮像手段で撮像されるノッチ部の研削スリップ条痕の画像が明部と陰影のある暗部とが交互に羅列した縞模様となるので、この画像からノッチ部の研削スリップ条痕を観察することができる。
本発明の他の態様に係る研削スリップ条痕観察装置において、遮光手段は、ノッチ部に向かう光を制限することにより、研削スリップ条痕を示す縞模様をノッチ部に生じさせる。これにより、撮像手段で撮像されるノッチ部の画像からノッチ部の研削スリップ条痕を観察することができる。
本発明の他の態様に係る研削スリップ条痕観察装置において、ノッチ部には、ウェーハの主面に対して傾斜して形成された面取り面であって、ウェーハの外周部に各々の一端部が連結される両側の直線状部と、両側の直線状部の各々の他端部が連結される円弧状部とからなるU字形状の面取り面が形成され、面取り面には、面取り面の幅方向に沿って研削スリップ条痕が形成されており、遮光手段は、照明手段からノッチ部の直線状部に入射する光の光線のうち、直線状部の法線に対して円弧状部側に傾いた方向から入射する光線であって直線状部の法線に対する光線の入射角が基準入射角以上である光線を遮光する。これにより、研削スリップ条痕の円弧状部側の斜面で反射される光の量がその反対側の斜面で反射される光の量よりも大幅に少なくなるため、撮像手段で撮像される研削条痕の画像は、明部と陰影のある暗部とが交互に羅列した縞模様となる。
本発明の他の態様に係る研削スリップ条痕観察装置において、照明手段から照射される光の波長は570nm以下である。これにより、照明手段からの光は、570nmを超える波長の光と比較して散乱し易く、また、ノッチ部で反射する光が、ノッチ部に形成されている研削スリップ条痕の散乱作用によって更に散乱するので、研削条痕が一層明確になる。
本発明の目的を達成するための研削スリップ条痕観察方法は、ウェーハの主面に対して垂直な棒状の回転砥石によりウェーハの外周部に形成されたU字形状のノッチ部であって、且つ回転砥石による研削による研削スリップ条痕が形成されているノッチ部の研削スリップ条痕を観察する研削スリップ条痕観察方法において、ウェーハの主面に対して平行な方向からノッチ部に向けて光を照射する照明ステップと、照明ステップでノッチ部に向けて照射された光を、ウェーハの主面と平行面内で各方位に拡散する拡散ステップと、拡散ステップで拡散されてノッチ部に向かう光を、ノッチ部の開口幅の方向に平行な方向の一定範囲内に制限する遮光ステップと、ウェーハの主面に対して直交する方向からノッチ部を撮像する撮像ステップと、を有する。
本発明の研削スリップ条痕観察装置及び研削スリップ条痕観察方法によれば、ウェーハのノッチ部の研削スリップ条痕を観察することができる。
実施の形態のウェーハの形状測定装置が搭載されたウェーハの面取り装置の正面図 ウェーハテーブルに取り付けられたツルアーの側面図 外周加工砥石の構成を示した説明図 実施の形態の形状測定装置の全体構成を示した斜視図 図4に示した形状測定装置の平面図 図4に示した形状測定装置の要部拡大側面図 図4に示した形状測定装置の要部拡大平面図 カメラによって撮像されたウェーハのノッチ部の画像を示した説明図 LED照明装置の拡散板に遮光板が取り付けられた要部拡大平面図 ノッチ部の直線部に発生している研削条痕を誇大表示した説明図 遮光板によって遮光されて得られたノッチ部の画像を示した説明図 遮光板によって遮光された光とノッチ部の直線部に向う光とが示された説明図
以下、添付図面に従って本発明に係るウェーハの形状測定装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1は、実施の形態のウェーハの形状測定装置70が搭載されたウェーハの面取り装置10の正面図である。
面取り装置10はウェーハ送り部20、砥石回転部50、ウェーハの形状測定装置70、及びこれらの動作を制御するコントローラ15等から構成されている。また、不図示であるが、面取り装置10は、ウェーハ供給/収納部、ウェーハ洗浄/乾燥部、及びウェーハ搬送部も備えている。
まず、面取り装置10の主要部について説明する。
〔ウェーハ送り部20の構成について〕
ウェーハ送り部20は、Xテーブル24を有している。このXテーブル24は、面取り装置10の本体ベース11に設置されたX軸ベース21、2本のX軸ガイドレール22、22、4台のX軸リニアガイド23、23…、及びボールスクリュー(不図示)とステッピングモータ(不図示)とを備えたX軸駆動部25によって、図1の紙面に直交するX方向に移動される。
Xテーブル24には、Yテーブル28が搭載されている。このYテーブル28は、2本のY軸ガイドレール26、26、4台のY軸リニアガイド27、27…、及びボールスクリュー(不図示)とステッピングモータ(不図示)とを備えたY軸駆動部(不図示)によって、Xテーブル24に対し図1のY方向に移動される。
Yテーブル28には、Zテーブル31が搭載されている。このZテーブル31は、2本のZ軸ガイドレール29、29と4台のZ軸リニアガイド(不図示)によって上下方向に案内され、ボールスクリュー(不図示)とステッピングモータ(不図示)とからなるZ軸駆動手段30によって、Yテーブル28に対し図1のZ方向に移動される。
Zテーブル31には、θスピンドル33を備えたθ軸モータ32が搭載される。θスピンドル33にはウェーハWを吸着保持するウェーハテーブル34が取り付けられる。ウェーハテーブル34は、θ軸モータ32からの動力がθスピンドル33を介して伝達されて、ウェーハテーブル34の軸心CWを中心に図1のθ方向に回転される。
ウェーハテーブル34の下部には、ツルーイング砥石(以下、ツルアーという)41が取り付けられている。ツルアー41は、ウェーハWの外周部を仕上げ加工(精研削)する砥石のツルーイングに用いる砥石であり、その中心軸がウェーハテーブル34の軸心CWと同軸上に取り付けられている。したがって、ウェーハW及びツルアー41は、ウェーハ送り部20によって図1のθ方向に回転されるとともにX、Y、及びZ方向に移動される。
〔砥石回転部50の構成について〕
砥石回転部50は、外周加工砥石52を備えており、この外周加工砥石52は、スピンドル51を介して不図示のモータに連結されている。これにより、外周加工砥石52は、前記モータの動力がスピンドル51を介して伝達されて軸心CHを中心に回転される。
外周加工砥石52の上方には、軸53Aを回転軸として回転するターンテーブル53が配置されている。ターンテーブル53には、外周精研スピンドル54及び外周精研モータ56、ノッチ粗研スピンドル60及びノッチ粗研モータ62、ノッチ精研スピンドル57及びノッチ精研モータ59が所定の間隔をもって備えられている。
外周精研スピンドル54には、ウェーハWの外周を仕上げ加工する砥石55が取り付けられる。また、ノッチ粗研スピンドル60には、ノッチ部N(notch)を粗研削する砥石61が取り付けられ、更に、ノッチ精研スピンドル57には、ノッチ部Nを仕上げ研削する砥石58が取付けられる。砥石55、58、61は、ターンテーブル53の回転によって夫々の加工位置に位置決めされる。
〔ツルアー41について〕
図2は、ウェーハテーブル34に取り付けられたツルアー41の側面図である。
ツルアー41は、ウェーハテーブル34の下部にウェーハテーブル34の軸心CWと同軸上に取り付けられ、θ軸モータ32によって回転される。また、ウェーハテーブル34の上面の吸着面は、図示しない真空ポンプと連結されており、面取り加工されるウェーハWが前記吸着面に吸着される。
〔外周加工砥石52の構成について〕
図3は、外周加工砥石52の構成を示した説明図である。
外周加工砥石52は、3台の砥石が上下に連設されて構成される。外周加工砥石52のうち最下部に位置する砥石52Aは、ツルアー41の外周形状を形成するための溝52aを有する。中間部に位置する砥石52Bは、ウェーハWの外周を粗研削するための溝52bを有する。最上部に位置する砥石52Dは、ウェーハWのオリフラ及びオリフラコーナーを仕上げ研削するための溝52dを有する。
なお、図3においては説明を簡略にするために、各砥石52A、52B、52Dに夫々1本の溝52a、52b、52dが図示されているが、摩耗による溝形状の変形に対処するため、各砥石52A、52B、52Dには夫々複数本の溝を形成することが好ましい。
〔各砥石の構成について〕
図2に示したツルアー41としては、加工されるウェーハWと略同径、同厚の円盤状GC砥石が用いられ、砥石の粒度は#320である。また、図3の砥石52Aは、直径202mmのダイヤモンド砥粒のメタルボンド砥石であり、粒度#600である。砥石52Bは、直径202mmのダイヤモンド砥粒のメタルボンド砥石であり、粒度#800である。砥石52Dは、直径202mmのダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石であり、粒度#3000である。
一方、図1の砥石55は、直径50mmのダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石であり、粒度#3000である。砥石61は、直径1.8mm〜2.4mmのダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石であり、粒度#800である。砥石58は、直径1.8mm〜2.4mmのダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石であり、粒度#4000である。
〔各スピンドルの回転数について〕
スピンドル51は、ボールベアリングを用いたビルトインモータ駆動のスピンドルであり、8,000rpmで回転される。また、外周精研スピンドル54はエアーベアリングを用いたビルトインモータ駆動のスピンドルであり、35,000rpmで回転される。ノッチ粗研スピンドル60は、エアーベアリングを用いたエアータービン駆動のスピンドルであり、80,000rpmで回転される。ノッチ精研スピンドル57は、エアーベアリングを用いたビルトインモータ駆動のスピンドルであり、150,000rpmで回転される。
次に、前記の如く構成された面取り装置10の作用について説明する。
1)〔砥石52Aによってツルアー41の外周部に面取り加工を行う工程〕
この加工においては、図3の砥石52Aが8,000rpmで回転されている。この状態でZテーブル31がZ軸駆動手段30によって移動され、ツルアー41の高さが砥石52Aの溝52aと一致する高さに位置決めされる。この後、Yテーブル28が砥石52Aに向かって移動されると、ツルアー41の外周部が砥石52Aの溝52a内に切り込まれるとともに、ウェーハテーブル34がθ軸モータ32によって低速で1回転することにより、ツルアー41の外周部が面取り加工される。これによって、ツルアー41の外周部に溝52aの形状が転写される。
2)〔ツルアー41によって砥石52Dに仕上げ研削用の溝52dを形成する工程〕
この工程では、まずZテーブル31をZ軸駆動手段30によって移動して、ツルアー41の高さを、砥石52Dの溝形成位置に位置決めする。
次に、ツルアー41を高速回転させながらY方向に移動して、ツルアー41によって砥石52Dの扁平な外周面に切り込みを形成する。この後、砥石52Dを低速で1回転させることにより、砥石52Dに溝52dが形成される。この後、ツルアー41をY方向の元の位置に戻す。
このように砥石52Aの溝52aの断面形状が、ツルアー41を介して砥石52Dに転写されることにより、砥石52Aの溝52aの断面形状と形状の等しい溝52dが砥石52Dに形成される。
また、砥石55への溝の形成も、砥石52Dの溝52dと同様に、砥石52Aの溝52aの断面形状を、ツルアー41を介して砥石55に転写することにより形成される。更に、砥石58への溝の形成においても、砥石52Aの溝52aの断面形状を、ツルアー41を介して砥石58に転写することにより形成される。
3)〔ウェーハの外周部を面取り加工する工程〕
簡略して説明すると、回転中の砥石52Bの溝52bに、回転中のウェーハWの外周部を押し当てて、ウェーハWの外周面を粗研削する。
次に、回転中の砥石55に、回転中のウェーハWの外周部を押し当てて、ウェーハWの外周面を精研削する。
また、ウェーハWの外周部に備えられたノッチ部Nに関しては、ウェーハ送り部20を駆動してノッチ部Nを、加工位置に移動した砥石61に押し当てるとともに、ノッチ部Nの形状に沿ってウェーハWをウェーハ送り部20によって水平方向に移動する。これによって、ノッチ部Nが砥石61によって粗研削される。この後、加工位置に移動した砥石58にノッチ部Nを押し当てるとともに、ノッチ部Nの形状に沿ってウェーハWをウェーハ送り部20によって水平方向に移動する。これによって、ノッチ部Nが砥石58によって精研削される。更に、オリフラ直線部(不図示)及びオリフラ直線部とウェーハWの円弧状外周部とのコーナー部(不図示)に関しては、砥石52Dによって精研削される。
以上の動作によって、ウェーハWの外周部、ノッチ部N、オリフラ直線部、及びオリフラ直線部とウェーハWの円弧状外周部とのコーナー部が面取り加工される。
次に、実施の形態のウェーハの形状測定装置70について説明する。
図4は、形状測定装置70の全体構成を示した斜視図、図5は、形状測定装置70の平面図、図6は、形状測定装置70の要部拡大側面図、図7は、形状測定装置70の要部拡大平面図である。
実施の形態の形状測定装置70は、ウェーハWの外周部に形成されたノッチ部Nの形状を測定するとともに、ノッチ部Nに形成された研削条痕を視認する装置である。
ノッチ部Nは、図6、図7の如くウェーハWの主面PS(Principal Surface)に対して傾斜して形成された面取り面C(chamfer)を備える。また、ノッチ部Nは、図7の如く、両側の直線部90、90と円弧状部92とを備えた略U字状、又は略V字状の形状を呈している。すなわち、ノッチ部Nは、両側の直線部90、90の各々の一端94がウェーハWの外周部96に連結され、一方の直線部90の他端98が円弧状部92の一端100に連結され、他方の直線部90の他端98が円弧状部92の他端100に連結されている。
〔形状測定装置70の構成について〕
実施の形態の形状測定装置70は、図4に示すようにウェーハWの主面PSを水平姿勢で吸着保持して回転可能な測定テーブル72、LED照明装置(照明手段)74、上面用CCDカメラ(第1の撮像手段)76、下面用CCDカメラ(第2の撮像手段)78、画像処理装置(画像処理手段)80、及びモニタ82から構成されている。
測定テーブル72には、面取り加工終了後に洗浄されたウェーハWが載置される。なお、測定テーブル72を設けることなく、図1に示したウェーハテーブル34を測定テーブルとして兼用してもよい。
図4のLED照明装置74は、測定テーブル72の側方に配置され、ウェーハWのノッチ部Nに、ウェーハWの主面PSに対して平行な方向から光を照射する光源84を備える。また、光源84による照明光の幅、すなわち、図7に示す光源84の幅Lは、ノッチ部Nの開口幅Tよりも長めに設定されている。LED照明装置74の構成については後述する。
図4の如く、上面用CCDカメラ76は、ウェーハWの上面外周部に対向して配置され、ウェーハWのノッチ部Nの上面側の面取り面Cを撮像する。下面用CCDカメラ78は、ウェーハWの下面外周部に対向して配置され、ウェーハWのノッチ部Nの下面側の面取り面Cを撮像する。上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78は、LED照明装置74から照射された光によって照明されたウェーハWの面取り面Cと主面PSとをウェーハWの主面PSに対して直交する方向から撮像する。
図8は、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78によって撮像された画像Pであって、この画像PにはウェーハWのノッチ部Nの面取り面Cを示す白色(明部)の画像P1と、主面PSの黒色(暗部)の画像P2と、空間部の黒色(暗部)の画像P3が示されている。すなわち、図6の如く、LED照明装置74からウェーハWに照射された光のうちノッチ部Nの面取り面Cで反射された光のみが、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78(図6では上面用CCDカメラ76のみ図示)に撮像され、ウェーハWの主面PSで反射された光は、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78の撮像エリアの外に反射される。これにより、図8の如く、ウェーハWのノッチ部Nの面取り面Cを示す画像P1が白色に表示され、主面PSを示す画像P2が黒色に表示される。なお、画像Pは、図4のモニタ82に表示される。
画像処理装置80は、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78によって撮像された白色と黒色とを有する画像のうち、図8に示した白色の画像P1をノッチ部Nの面取り面Cの画像として抽出し、その画像P1を画像処理する機能を備える。すなわち、図4の画像処理装置80は、既知のエッジ検出処理を実行することにより、図8に示した白色の画像P1のみを抽出し、画像P1のノッチ部Nの面取り面の幅寸法(μm)、ノッチ部Nの深さ寸法(mm)、ノッチ部Nの開口幅寸法(mm)等を、その画像中の画素数に基づいて算出する。
実施の形態の形状測定装置70によれば、図4の如くウェーハWのノッチ部Nの面取り面Cに、LED照明装置74の光源84からの光をウェーハWの主面PSに対して平行な方向から照射する。そして、前記光によって照明されたウェーハWのノッチ部Nの面取り面Cと主面PSとをウェーハWの主面PSに対して直交する方向から上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78によって撮像する。そして、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78によって撮像された、図8の白色と黒色とを有する画像Pのうち白色の画像P1をノッチ部Nの面取り面Cの画像として抽出し、画像P1を画像処理装置80によって画像処理することで、ノッチ部Nの面取り面Cの形状(ノッチ部Nの面取り面Cの幅寸法、ノッチ部Nの深さ寸法、ノッチ部Nの開口幅寸法等)を算出する。
ところで、実施の形態の形状測定装置70の特徴は、図6、図7に示したLED照明装置74の光源84から照射する光の波長を570nm以下の短波長としたことにある。
これにより、光源84からの光は、570nmを超える波長の光と比較して散乱し易く、また、図6の如くノッチ部Nの面取り面Cで反射する光が、ノッチ部Nの面取り面Cに形成されている研削条痕(不図示)の散乱作用によって更に散乱するので、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78(図6では上面用CCDカメラ76のみ図示)で撮像されたノッチ部Nの面取り面Cの前記研削条痕をはっきりと視認できる。
なお、570nm以下の波長の光とは、可視光領域内の波長でもよく、紫外光領域を含む波長でもよい。好適には、単一波長の光を安定して発光することができる青色発光LEDを使用して、450nm〜495nmの波長の光を利用することが、測定精度を高める観点で好ましい。
また、面取り面Cの研削条痕は、図1の砥石58によって形成される、主面PSと平行な条痕である。主面PSと平行な研削条痕は、砥石58のノッチ精研スピンドル57を、ウェーハWの主面PSに直交する軸(ウェーハテーブル34の軸心CWと同軸)に対して平行に設定することで形成できる。
一方、図4のLED照明装置74は、光源84から照射された光を拡散する拡散板(拡散手段)86を有している。光源84から照射された光を拡散板86によって拡散させることにより、ノッチ部Nの面取り面Cで反射する反射光を更に散乱させることができ、これによって、ノッチ部Nの面取り面Cに形成されている研削条痕をはっきりと視認できる。
更に、実施の形態のLED照明装置74の光源84は、図6、図7の如く複数の青色発光LED88、88…を正方状に、かつ格子状に配置したパネル型に構成されている。このように、LED照明装置74の光源84を、複数の砲弾形状の青色発光LED88、88…を正方状に配置してなるパネル型としたので、光を更に散乱させることができる。
更にまた、実施の形態で測定するウェーハWのノッチ部Nの面取り面Cの算術平均粗さRaは、0.08μmであることが好ましい。これにより、面取り面Cで反射する光をより一層散乱させることができる。なお、図1の砥石58として、粒度が#1500のダイヤモンド砥粒のメタルボンド砥石を使用することによって、ノッチ部の算術平均粗さRaを0.08μmにできる。なお、ノッチ部Nの算術平均粗さRaを0.03μmにすれば、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78で撮像されたノッチ部Nの画像と他の部分の画像との境界がより明確になるので、ノッチ部Nの形状をより精度よく測定できる。この場合、ノッチ部Nの精研削用砥石として、粒度が#4000のダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石を使用することによって、ノッチ部の算術平均粗さRaを0.03μmにできる。
実施の形態の形状測定装置70は、上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78を備えているが、少なくとも一方のカメラを備えればよい。
図9は、LED照明装置74の拡散板86に遮光板(遮光手段)100が取り付けられた要部拡大平面図である。
遮光板102は、LED照明装置74から、図7のノッチ部Nの直線部90、90の任意点に入射する光のうち、任意点に対して円弧状部92の側に入射する光であって、入射角が5度以上の光を遮光する部材である。そのため、光源84の水平方向の幅Lが、拡散板86の水平方向の両側に配置された遮光板102、102によって幅Gに絞られている。
〔遮光板102の構成について〕
図10は、ノッチ部Nの直線部90に発生している研削条痕104であって、平面視において略三角形形状の研削条痕104を誇大表示した説明図である。
図10の如く、研削条痕104の頂部106から直線部90に下ろした垂線108と直線部90との交点を前述した任意点Pとする。そして、研削条痕104の頂部106から任意点Pを結ぶ垂線108の方向から直線部90に入射する光の入射角を0度とし、任意点Pに対してノッチ部Nの円弧状部92の側に入射する光であって、入射角が5度以上の光を図9の遮光板102によって遮光する。遮光板102は、図9の如く拡散板86の出射面に取り付けてもよく、拡散板86とノッチ部Nとの間に設置してもよい。
〔遮光板102の作用について〕
図10に示した略三角形形状の研削条痕104の斜面のうち、頂部106に対してノッチ部Nの開口部110の側に位置する一方の斜面112には、LED照明装置74からの光が入射するので、一方の斜面112では光を反射する。これに対し、頂部106に対して円弧状部92の側に位置する他方の斜面116に向う光は、遮光板102によって遮光されているので、他方の斜面116には光が入射し難くなる。これにより、他方の斜面116で反射される光の量は、一方の斜面112で反射される光の量よりも大幅に少なくなる。
よって、このときに上面用CCDカメラ76、及び下面用CCDカメラ78で撮像されるノッチ部Nの直線部90の画像は、図11の画像P4に示されるように、図8に示した白色のノッチ部Nの画像P1に対して、白色(明部)と陰影のある黒色(暗部)とが交互に羅列した縞模様となる。したがって、この画像P4をモニタ82に表示させることにより、研削条痕104の間隔、また、白色と黒色とのコントラストの強さに基づいて研削条痕の山の高さを容易に視認できる。すなわち、形状測定装置70に遮光板102を備えることによって、ノッチ部Nに生じている研削条痕104を光学的に観察することが可能となる。
なお、本発明者は、以下の点を実験にて確認した。
図10の如く、任意点Pに対して円弧状部92の側に入射する光であって、入射角が5度を超える光を遮光板102によって遮光した。このような遮光を行わない場合、撮像されたノッチ部Nの直線部90の画像は、白色と黒色との境界部が不明瞭であり、研削条痕104をはっきりと視認することが困難であった。そこで、前述の如く入射角が5度以上の光を遮光板102によって遮光したところ、白色と黒色との境界部が明瞭になり、研削条痕104をはっきりと視認できた。なお、図10の入射角(deg)に記載している評価記号の「A」は、白色と黒色との境界部が明瞭であった入射角を示し、「B」は、白色と黒色との境界部が不明瞭であった入射角を示し、「C」は、白色と黒色との境界部が全く視認不能であった入射角を示している。
したがって、図10の如く、任意点Pに対してノッチ部Nの円弧状部92の側に入射する光であって、入射角が5度以上の光を図9の遮光板102によって遮光することにより、研削条痕104をはっきりと視認できることを実験にて検証できた。
図12には、遮光板102によって遮光された破線で示す光120とノッチ部Nの直線部90に向う実線で示す光122とが示されている。また、直線部90の傾斜角が45度で深さが1.1mmのノッチ部Nが示されている。更に、深さが0.5mmの位置であって、ノッチ部Nの中心軸Aから0.5mmの位置の直線部90に、中心軸Aに対して45度傾斜した光122が照射されていることが示されている。更にまた、遮光板102によって遮光された領域を除く、LED照明装置74の水平方向の照射幅寸法が、中心軸Aを挟んで両側に8mm設定されていること、LED照明装置74の照射面とウェーハWの外周部96との距離(最短距離)が8mmに設定されていることが示されている。
(付記)
上記に詳述した実施形態についての記載から把握されるとおり、本明細書では以下に示す発明を含む多様な技術思想の開示を含んでいる。
(付記1)ウェーハの外周部に備えられたノッチ部の形状を測定するウェーハの形状測定装置において、前記ウェーハの前記ノッチ部に、ウェーハの主面に対して平行な方向から光を照射するとともに前記ノッチ部の開口幅よりも広い範囲に光を照射する照明手段と、前記照明手段から照射された光によって照明された前記ウェーハの前記ノッチ部と前記主面とを前記ウェーハの主面に対して直交する方向から撮像する撮像手段と、前記撮像手段によって撮像された明部と暗部とを有する画像のうち前記明部の画像を前記ノッチ部の画像として抽出し、前記明部の画像を画像処理する画像処理手段と、を備え、前記ノッチ部は、前記ウェーハの外周部に各々の一端部が連結される両側の直線部と、前記両側の直線部の各々の他端部が連結される円弧状部とからなるU字形状に形成され、前記照明手段から前記ノッチ部の前記直線部の任意点に入射する光のうち、前記任意点に対して前記円弧状部の側に入射する光であって、入射角が5度以上の光を遮光する遮光手段が備えられていることを特徴としている。
また、付記1に記載の発明は、ノッチ部の直線部に発生している、平面視において略三角形形状の研削条痕において、その研削条痕の頂部から直線部に下ろした垂線と直線部との交点を任意点とする。そして、研削条痕の頂部から任意点を結ぶ垂線の方向から直線部に入射する光の入射角を0度とし、任意点に対してノッチ部の円弧状部の側に入射する光であって、入射角が5度以上の光を遮光手段によって遮光する。
付記1に記載の発明によれば、略三角形形状の研削条痕の斜面のうち、前記頂部に対してノッチ部の開口部側に位置する一方の斜面には、照明手段からの光が入射するので、一方の斜面では光を反射する。これに対し、前記頂部に対して円弧状部側に位置する他方の斜面に向う光は、入射角が5度未満の光を除き、遮光部材によって遮光されているので、他方の斜面には少量の光のみ入射する。これにより、他方の斜面で反射される光の量は、一方の斜面で反射される光の量よりも大幅に少なくなる。よって、このときに撮像手段で撮像される研削条痕の画像は、明部と陰影のある暗部とが交互に羅列した縞模様となる。したがって、前記画像を表示手段に表示させることによって、ウェーハのノッチ部の面取り面の研削条痕を視認できる。
(付記2)前記照明手段は、570nm以下の波長の光を照射する光源を有する付記1に記載のウェーハの形状測定装置。
付記2に記載の発明により、光源からの光は、570nmを超える波長の光と比較して散乱し易く、また、ノッチ部で反射する光が、ノッチ部に形成されている研削条痕の散乱作用によって更に散乱するので、表示手段に表示されたウェーハのノッチ部の面取り面の研削条痕が一層明確になる。
また、付記2に記載の発明でいう570nm以下の波長の光とは、可視光領域内の波長でもよく、紫外光領域を含む波長でもよい。好適には、単一波長の光を安定して発光することができる青色発光LEDを使用して、450nm〜495nmの波長の光を利用することが、測定精度を高める観点で好ましい。
また、ノッチ部の研削条痕は、精研削用砥石によって形成される、主面と平行な条痕である。主面と平行な前記研削条痕は、面取り装置において、精研削用砥石の回転軸を、ウェーハの主面に直交する軸に対して平行に設定することで形成できる。
(付記3)前記照明手段は、前記光源から照射された前記光を拡散する拡散手段を有する付記1又は2に記載のウェーハの形状測定装置。
付記3に記載の発明によれば、照明手段の光源から照射された光を拡散手段によって拡散させることにより、ノッチ部で反射する反射光を更に散乱させることができ、これによって、表示手段に表示されたウェーハのノッチ部の面取り面の研削条痕がより一層明確になる。
(付記4)前記撮像手段は、前記ウェーハを挟んで一方側に配置された第1の撮像手段と、前記ウェーハを挟んで他方側に配置された第2の撮像手段とを備える付記1、2又は3に記載のウェーハの形状測定装置。
付記4に記載の発明によれば、第1の撮像手段によってウェーハの一方側のノッチ部の面取り面の研削条痕を取得でき、第2の撮像手段によってウェーハの他方側のノッチ部の面取り面の研削条痕を取得できる。
(付記5)前記照明手段は、複数の青色発光LEDを正方状に配置したパネル型の光源である付記1から4のいずれか1項に記載のウェーハの形状測定装置。
付記5に記載の発明によれば、照明手段を、複数の砲弾形状の青色発光LEDを正方状に、かつ格子状に配置してなるパネル型の光源としたので、光を更に散乱させることができる。
(付記6)前記ウェーハの前記ノッチ部の算術平均粗さRaが、0.08μmである付記1から5のいずれか1項に記載のウェーハの形状測定装置。
付記6に記載の発明によれば、ノッチ部で反射する光をより一層散乱させることができる。ノッチ部の精研削用砥石として、粒度が#1500のダイヤモンド砥粒のメタルボンド砥石を使用することによって、ノッチ部の算術平均粗さRaを0.08μmにできる。なお、ノッチ部の算術平均粗さRaを0.03μmにすれば、撮像手段で撮像されたノッチ部の画像と他の部分の画像との境界がより明確になるので、ノッチ部の形状をより精度よく測定できる。この場合、ノッチ部の精研削用砥石として、粒度が#4000のダイヤモンド砥粒のレジンボンド砥石を使用することによって、ノッチ部の算術平均粗さRaを0.03μmにできる。
(付記7)ウェーハの主面に対して垂直な棒状の回転砥石によりウェーハの外周部に形成され、且つ前記ウェーハの主面に対して傾斜して形成された面取り面を有するノッチ部であって、前記面取り面には前記回転砥石の研削により当該面取り面の幅方向に平行な研削条痕が形成されているノッチ部の前記研削条痕の形状を測定するウェーハの形状測定装置において、前記ウェーハの主面に対して平行な方向から前記ノッチ部に光を照射するとともに前記ノッチ部の開口幅よりも広い範囲に光を照射する照明手段と、前記照明手段と前記ノッチ部との間に配置され、前記照明手段から照射された光のうち、中心部の光を通過させ、かつ周辺部の光を遮光する遮光手段と、前記照明手段から照射された光によって照明された前記ノッチ部の前記面取り面の前記研削条痕を前記ウェーハの主面に対して直交する方向から撮像する撮像手段と、を備え、前記ノッチ部の前記面取り面は、前記ウェーハの外周部に各々の一端部が連結される両側の直線状部と、前記両側の前記直線状部の各々の他端部が連結される円弧状部とからなるU字形状に形成され、前記遮光手段は、前記照明手段から前記ノッチ部の前記直線状部に入射する光の光線のうち、前記直線状部の法線に対して前記円弧状部側に傾いた方向から入射する光線であって前記直線状部の法線に対する光線の入射角が基準入射角以上である光線を遮光する、ウェーハの形状測定装置。
(付記8)前記基準入射角は5度である、付記7に記載のウェーハの形状測定装置。
10…面取り装置、11…本体ベース、15…コントローラ、20…ウェーハ送り部、21…X軸ベース、22…X軸ガイドレール、23…X軸リニアガイド、24…Xテーブル、25…X軸駆動部、26…Y軸ガイドレール、27…Y軸リニアガイド、28…Yテーブル、29…Z軸ガイドレール、30…Z軸駆動手段、31…Zテーブル、32…θ軸モータ、33…θスピンドル、34…ウェーハテーブル、41…ツルアー、50…砥石回転部、51…スピンドル、52…外周加工砥石、53…ターンテーブル、53A…軸、52…外周加工砥石、52A…砥石、52a…溝、52B…砥石、52b…溝、52D…砥石、52d…溝、54…外周精研スピンドル、55…砥石、56…外周精研モータ、57…ノッチ精研スピンドル、58…砥石、59…ノッチ精研モータ、60…ノッチ粗研スピンドル、61…砥石、62…ノッチ粗研モータ、70…形状測定装置、72…測定テーブル、74…LED照明装置、76…上面用CCDカメラ、78…下面用CCDカメラ、80…画像処理装置、82…モニタ、84…光源、86…拡散板、88…青色発光LED、90…直線部、92…円弧状部、102…遮光板、104…研削条痕、106…頂部、108…垂線、110…開口部側、112…一方の斜面、114…円弧状部側、116…他方の斜面、120、122…光

Claims (4)

  1. ウェーハの主面に対して垂直な棒状の回転砥石によりウェーハの外周部に形成されたU字形状のノッチ部であって、且つ前記回転砥石による研削による研削スリップ条痕が形成されているノッチ部の前記研削スリップ条痕を観察する研削スリップ条痕観察装置において、
    前記ノッチ部は、直線状部と、前記直線状部の間に位置する円弧状部とを有し、
    前記回転砥石の研削により前記直線状部に形成されている前記研削スリップ条痕は、当該研削スリップ条痕の頂部に対して前記ノッチ部の開口側に位置する第1斜面と、前記頂部に対して前記円弧状部側に位置する第2斜面とを有しており、
    前記ウェーハの主面に対して平行な方向から前記ノッチ部に向けて光を照射する照明手段と、
    前記照明手段から前記ノッチ部に向けて照射された光を、前記ウェーハの主面と平行面内で各方位に拡散する拡散手段と、
    前記拡散手段を通過して前記ノッチ部に向かう光の幅のうち、前記ノッチ部の開口幅の方向に平行な方向の幅を制限する遮光手段であって、前記直線状部に形成されている前記研削スリップ条痕の前記第2斜面に入射する光を制限し且つ前記第1斜面に入射する光の通過を許容する遮光手段と、
    前記ウェーハの主面に対して直交する方向から前記ノッチ部を撮像する撮像手段と、
    を備える研削スリップ条痕観察装置。
  2. 前記ノッチ部には、前記ウェーハの主面に対して傾斜して形成された面取り面であって、前記ウェーハの外周部に各々の一端部が連結される両側の前記直線状部と、前記両側の前記直線状部の各々の他端部が連結される前記円弧状部とからなるU字形状の面取り面が形成され、
    前記面取り面には、当該面取り面の幅方向に沿って前記研削スリップ条痕が形成されており、
    前記遮光手段は、前記照明手段から前記ノッチ部の前記直線状部に入射する光の光線のうち、前記直線状部の法線に対して前記円弧状部側に傾いた方向から入射する光線であって前記直線状部の法線に対する光線の入射角が基準入射角以上である光線を遮光する請求項1に記載の研削スリップ条痕観察装置。
  3. 前記照明手段から照射される光の波長は570nm以下である、請求項1又は2に記載の研削スリップ条痕観察装置。
  4. ウェーハの主面に対して垂直な棒状の回転砥石によりウェーハの外周部に形成されたU字形状のノッチ部であって、且つ前記回転砥石による研削による研削スリップ条痕が形成されているノッチ部の前記研削スリップ条痕を観察する研削スリップ条痕観察方法において、
    前記ノッチ部は、直線状部と前記直線状部の間に位置する円弧状部とを有し、
    前記回転砥石の研削により前記直線状部に形成されている前記研削スリップ条痕は、当該研削スリップ条痕の頂部に対して前記ノッチ部の開口側に位置する第1斜面と、前記頂部に対して前記円弧状部側に位置する第2斜面とを有しており、
    前記ウェーハの主面に対して平行な方向から前記ノッチ部に向けて光を照射する照明ステップと、
    前記照明ステップで前記ノッチ部に向けて照射された光を、前記ウェーハの主面と平行面内で各方位に拡散する拡散ステップと、
    前記拡散ステップで拡散されて前記ノッチ部に向かう光の幅のうち、前記ノッチ部の開口幅の方向に平行な方向の幅を制限する遮光ステップであって、前記直線状部に形成されている前記研削スリップ条痕の前記第2斜面に入射する光を制限し且つ前記第1斜面に入射する光の通過を許容する遮光ステップと、
    前記ウェーハの主面に対して直交する方向から前記ノッチ部を撮像する撮像ステップと、
    を有する研削スリップ条痕観察方法。
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