JP6015010B2 - 振動素子、振動子、発振器および電子機器 - Google Patents

振動素子、振動子、発振器および電子機器 Download PDF

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Description

本発明は、振動素子、振動子、発振器および電子機器に関する。
近年、小型で高周波発振する圧電発振器の振動素子として、励振する主振動の振動モードが厚みすべり振動であり、優れた周波数温度特性の三次曲線を有するATカット水晶振動子が、多くの電子機器に使用されていが、更なる高周波化と小型化が実現される振動子が要求されている。ATカット水晶振動子の高周波化には、振動素子の振動部分の厚みを薄くすることが一般的であるが、振動部分の薄型化に伴い、振動部分に形成される励振電極も、より薄い導電層にする必要があった。
しかし、励振導電層をより薄くすることで、導通抵抗の上昇などの課題があった。これに対して、特許文献1では、振動部分の水晶振動素子の厚みと、励振導電層の厚みと、の最適な厚み比によって振動子を形成することによって、水晶と導電層との間に生じる熱ひずみを低減し、良好な周波数温度特性を得ることが開示されている。
また、特許文献2でも、特許文献1と同様に、振動部分における水晶振動素子と導電層との適正な厚み比によって振動子を形成することによって、ヒステリシスによるリフロー前後の周波数変化および周波数温度特性の変化を防止することが開示されている。さらに、励振導電層を薄くすることに導通抵抗が大きくなりCI値が増加する場合には、引出電極の膜厚を励振導電層より厚くすることで改善できることも開示されている。
特開平11−284484号公報 特開2005−203858号公報
しかし、上述の特許文献1,2に開示されているように、励振電極をより薄く形成することによって良好な周波数温度特性を有する振動子を得ることができても、励振電極に比べ引出電極を厚膜化することによって励振電極と引出電極との間の電気的な接続が不安定となる恐れがあった。
そこで、励振電極に対して厚膜の引出電極を形成しても、電気的接続を確実に取ることができる振動素子、振動子を提供し、確実に動作する発振器および電子機器を提供する。
本発明は、少なくとも上述の課題の一つを解決するように、下記の形態または適用例として実現され得る。
〔適用例1〕本適用例の振動素子は、振動部と、前記振動部と一体化され、前記振動部の厚みより厚い肉厚部と、前記振動部の両主面に配置されている一層以上の導電層からなる励振電極と、前記厚肉部に配置されており、前記励振電極と電気的に接続されている、一層以上の導電層からなるリード電極と、を含み、前記励振電極および前記リード電極の少なくとも一層が、同一層であることを特徴とする。
本適用例の振動素子によれば、リード電極と励振電極とに跨って少なくとも一層の導電層が形成されることにより、リード電極と励振電極との電気的な接続が確実に保持され、動作の信頼性が高い振動素子を得ることができる。
〔適用例2〕上述の適用例において、前記リード電極は、前記同一層上に一層以上の導電層が積層されたものである、ことを特徴とする。
上述の適用例によれば、振動部の振動性能を高めるために励振電極は、極力薄く成膜されるが、薄膜化によって増加する抵抗による損失、いわゆるオーミックロスが増加する。振動に寄与しないリード電極を励振電極より厚く形成することによって、オーミックロスを低減することができ、これによりCI値の劣化を抑制することができる。
〔適用例3〕本適用例の振動子は、上述の振動素子と、前記圧電振動素子が収容されているパッケージと、を備えていることを特徴とする。
本適用例の振動子によれば、リード電極と励振電極との電気的な接続が確実に保持され、動作の信頼性が高い振動素子を得ることができる。更にオーミックロスが低減され、CI値の劣化が抑制される振動子を得ることができる。
〔適用例4〕本適用例の発振器は、上述の振動素子と、前記圧電振動素子を励振する発振回路と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の発振器によれば、リード電極と励振電極との電気的な接続が確実に保持され、動作の信頼性が高く、オーミックロスが低減されてCI値の劣化が抑制される振動子を用いることで、信頼性が高く安定した性能の発振器を得ることができる。
〔適用例5〕本適用例の電子機器は、上述の振動素子、または上述の発振器を備えることを特徴とする。
本適用例の電子機器によれば、リード電極と励振電極との電気的な接続が確実に保持され、動作の信頼性が高く、オーミックロスが低減されてCI値の劣化が抑制される振動子を用いることで、信頼性が高く安定した性能の電子機器を得ることができる。
第1実施形態に係る振動素子を示す、(a)は平面図、b)は(a)に示すA−A´部の断面図、(c)は(a)に示すB−B´部の断面図。 ATカット水晶基板と結晶軸との関係を説明する斜視図。 第1実施形態に係る振動素子の導電層の構成を説明する拡大断面図。 第1実施形態に係る振動素子の製造フローチャート。 第1実施形態に係る振動素子の製造方法を示す概略断面図および概略平面図。 第1実施形態に係る振動素子の製造方法を示す概略断面図および概略平面図。 第3実施形態に係る振動子を示す、(a)は平面図、(b)は(a)に示すC−C´部の断面図。 第4実施形態に係る発振器を示す、(a)は平面図、(b)は(a)に示すD−D´部の断面図。 第5実施形態に係る電子機器の模式図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る振動素子を示し、(a)は平面図、(b)は(a)に示すA−A´部の断面図、(c)は(a)に示すB−B´部の断面図である。図1(a)に示すように、振動素子1は、圧電材料から形成された圧電基板10と、圧電基板10の両面に形成された電極20と、を備えている。圧電基板10は、矩形の平面形状に薄肉の平板状に形成された振動部11と、振動部11の矩形平面の3辺と繋がる振動部11より厚肉に形成された厚肉部としての支持部12と、を備えている。図1(b)に示すように、振動部11の振動の主面としての一方の面11a(以降、第1振動面11aという)は、支持部12の一方の面12a(以降、第1支持面12aという)より段差面12bと繋がり、いわゆる振動部11は支持部12から陥没した形態となっている。しかし、振動部11の振動の主面としての他方の面11b(以降、第2振動面11bという)と支持部12の他方の面12c(以降、第2支持面12cという)とは、同一面に形成されている。
電極20は、第1振動面11aおよび第1支持面12aに形成される第1電極21と、第2振動面11bおよび第2支持面12cに形成される第2電極22、とを備えている。第1電極21は、第1振動面11aに形成された第1励振電極21aと、第1励振電極21aに接続し第1振動面11aと段差面12bと第1支持面12aとに形成される第1リード電極21bと、パッケージの備える接続電極と接続される第1支持面12aに形成された第1パッド21cと、を備えている。同様に、第2電極22は、第2振動面11bに形成された第2励振電極22aと、第2励振電極22aに接続し第2振動面11bと第2支持面12cとに形成される第2リード電極22bと、パッケージの備える接続電極と接続される第2支持面12cに形成された第2パッド22cと、を備えている。
振動素子1は、第1パッド21cおよび第2パッド22cから入力された励振電流によって、第1励振電極21aと第2励振電極22aとの間の振動部11に電界が生じ、圧電効果により振動部11が振動する。圧電基板10を、三方晶系の圧電材料に属する水晶を用いて形成する場合、図2に示すように、互いに直交する結晶軸X,Y,Zを有する。X軸は電気軸、Y軸は機械軸、Z軸は光学軸と、それぞれ呼称され、XZ面をX軸の回りに所定の角度θだけ回転させた平面に沿って、切り出された平板が圧電基板10として用いられる。
例えば、ATカット水晶基板の場合、角度θは35.25°(35°15′)である。ここで、Y軸とZ軸とをX軸の回りに角度θ回転させ、Y´軸およびZ´軸とすると、ATカット水晶基板は、直交する結晶軸X,Y´,Z´を有する。従ってATカット水晶基板は、厚み方向がY´軸であり、Y´軸に直交するX軸とZ´軸を含む面が主面であり、主面に厚み滑り振動が主振動として励振される。このように形成されるATカット水晶基板から圧電基板10が形成される。なお、本実施形態に係る圧電基板10は、図2に示す角度θが35.25°のATカットに限定されず、例えば、厚み滑り振動を励振するBTカットなどの圧電基板であってもよい。
ここで、電極20について図3を用いて説明する。図3は図1(b)に示す断面図の部分拡大図である。第1電極21は、図3に示すように、導電層としての第1導電層31a、第2導電層31b、および第3導電層31cが第1振動面11aおよび第1支持面12a上に積層され、形成されている。また第2電極22は、導電層としての第1導電層32a、第2導電層32b、および第3導電層32cが第2振動面11bおよび図示されないが第2支持面12c上に積層され、形成されている。
振動部11の第1振動面11a表面には第1電極21の第1励振電極21aとして、第1導電層31aと第2導電層31bとが積層されている。第1導電層31aは、例えば圧電基板10の水晶との密着性に優れたニッケル(Ni)を下地層として成膜され、第1導電層31aの表層に、導電膜として金(Au)を用いて第2導電層31bを成膜する。また支持部12の第1支持面12a、段差面12bおよび第1振動面11aには第1電極21の第1リード電極21bとして、第1導電層31aと第2導電層31bと第3導電層31cとが積層されている。第3導電層31cとしては、導電膜として金が成膜される。
第1励振電極21aと第1リード電極21bとには、共通導電層として第1導電層31a、第2導電層31bを有し、第1リード電極21bを厚く形成するために第1リード電極21bには、共通電極の第2導電層31b上に第3導電層31cが積層されている。このように第1電極21を形成することにより、振動部11の振動性能を高めるために第1励振電極21aは、極力薄く成膜されるが、薄膜化によって増加する抵抗による損失、いわゆるオーミックロスを低減するために第1リード電極21bを第1励振電極21aより厚膜に形成する。これによりCI値の劣化を抑制することができる。また、第1導電層31aと第2導電層31bとを、第1励振電極21aと第1リード電極21bとの共通電極として、同一層膜としていることにより、第1リード電極21bと第1励振電極21aとの電気的な接続が確実に行われ、高い信頼性を有する振動素子1を得ることができる。
同様に、第2振動面11bおよび第2支持面12cに形成される第2電極22においても、第2振動面11b表面には第2励振電極22aとして、第1導電層32aと第2導電層32bとが積層され、第2支持面12cおよび第2振動面11bには第2リード電極22bとして、第1導電層32aと第2導電層32bと第3導電層32cとが積層されている。第2電極22においても、振動部11の振動性能を高めるために第2励振電極22aは、極力薄く成膜されるが、薄膜にするに従って増加する抵抗による損失、いわゆるオーミックロスを低減するために第2リード電極22bを第2励振電極22aより厚膜に形成する。これによりCI値の劣化を抑制することができる。また、第1導電層32aと第2導電層32bとを、第2励振電極22aと第2リード電極22bとの共通電極として、同一層膜としていることにより、第2リード電極22bと第2励振電極22aとの電気的な接続が確実に行われ、高い信頼性を有する振動素子1を得ることができる。
なお本実施形態では第1導電層31a,32a、第2導電層31b,32b、第3導電層31c,32cの3層の導電層が積層される電極20の構成を説明したが、これに限定はされない。少なくとも第1励振電極21aおよび第2励振電極22aの導電層の厚みより、第1リード電極21bおよび第2リード電極22bの導電層の厚みが厚く形成されていればよい。更に、第1励振電極21aおよび第2励振電極22aを構成する1層以上の導電層と、第1リード電極21bおよび第2リード電極22bを構成する1層以上の導電層とにおいて、少なくとも1層以上の同一層を有していれば、導電層の層数には限定されない。
(第2実施形態)
第2実施形態として、上述した第1実施形態に係る振動素子1の圧電基板10への電極20の形成方法の一つの実施形態を例示する。図4は、第2実施形態に係る圧電基板10への電極20の形成方法を示すフローチャートである。また、図5,6は振動素子1の製造方法を示す図1に示すA−A´部における概略断面図、および概略平面図である。
〔圧電基板準備工程〕
まず、図5(a)に示すように、水晶により形成された圧電基板10を準備する圧電基板準備工程(S1)を行う。圧電基板準備工程(S1)では、検査等の品質チェックにより良品と判定された圧電基板10を、洗浄、計数、冶具への取り付け、などを行い、次の第1導電層成膜工程に移行する。
〔第1導電層成膜工程〕
第1導電層成膜工程(S2)では、図5(b)に示すように、圧電基板10の主面側の両面全面に第1導電層31a,32aを成膜する。成膜材料としては、圧電基板10を形成する水晶との密着性に優れるニッケル(Ni)を、スパッタリング法、蒸着法あるいはCVD法などの方法により約7nmの厚さに成膜する。成膜後、次の第2導電層成膜工程へ移行する。なお、第1導電層成膜工程(S2)において、圧電基板10の図示側面部10aに第1導電層31a,32aが成膜されてもよい。
〔第2導電層成膜工程〕
第2導電層成膜工程(S3)では、図5(c)に示すように、第1導電層成膜工程(S2)において成膜された第1導電層31a,32aの表面に第2導電層31b,32bを成膜する。成膜材料としては導電性、耐食性に優れる金(Au)を、スパッタリング法、蒸着法あるいはCVD法などの方法により約60nmの厚さに成膜する。なお、第2導電層成膜工程(S3)においても、圧電基板10の図示側面部10a側に第2導電層31b,32bが成膜されてもよい。
〔マスク形成工程〕
第2導電層成膜工程(S3)によって第2導電層31b,32bが形成されると、マスク形成工程(S4)に移行する。マスク形成工程(S4)は、図5(d)に示すように励振電極21a,22aに対応する領域を覆うようにマスク40を形成する。マスク40は、例えばステンレス、チタンなどの金属によってマスク40を成形し第2導電層31b,32b表面に接着剤などにより固着する方法、あるいは、耐熱樹脂材料を第2導電層31b,32b表面にマスク40の形状に形成する方法、などによって形成される。マスク40が形成され、第3導電層成膜工程に移行する。
〔第3導電層成膜工程 〕
第3導電層成膜工程(S5)では、図6(e)に示すように、マスク形成工程(S4)によって形成されたマスク40の表面も含め、第2導電層31b,32b表面上に第3導電層31c,32cを成膜する。第3導電層31c,32cは導電膜として金を、スパッタリング法、蒸着法あるいはCVD法などの方法により約200nmの厚さに成膜する。これによって、後述する方法によって形成されるリード電極21b,22bが、励振電極21a,22aより厚く成膜することができる。
第3導電層31c,32cがマスク40の表面も含めて成膜された後、図6(f)に示すように、マスク40を第2導電層31b,32bから離間させることにより、マスク40の表面に成膜された第3導電層31c,32cの一部導電層31d,32dも含めて除去され、その領域には第2導電層31b,32bが露出する。そして次にエッチングマスク形成工程へ移行する。
〔エッチングマスク形成工程〕
エッチングマスク工程(S6)では、図6(g)に示すように、いわゆるファオトリソグラフィ技術を用いてエッチングパターンにレジスト剤を成形しエッチングマスク50を形成する。すなわち、電極20に対応する領域形状に、エッチングマスク50が形成される。エッチングマスク50が形成された後、電極エッチング工程に移行する。
〔電極エッチング工程〕
電極エッチング工程(S7)では、導電層を形成するNiおよびAuを除去することができるエッチング液に浸漬することにより、図6(h)に示すように、エッチングマスク50に覆われていない導電層が圧電基板10から除去される。そして、エッチングマスク50を除去することにより、図1あるいは図3に示す振動素子1が形成される。
上述した製造方法によって形成される振動素子1は、第1導電層31a,32aおよび第2導電層31b,32bが、励振電極21a,22aとリード電極21b,22bと亘って同一層として形成されていることで、電気的な接続を確実に維持しながら、リード電極21b,22bの膜厚を厚く形成することができる。よって、オーミックロスを低減し、CI値の劣化を抑制することができる振動素子1を得ることができる。
(第3実施形態)
第3実施形態として、第1実施形態に係る振動素子1を備える振動子を説明する。図7は、第3実施形態に係る振動子100を示し、(a)は蓋部材を省略した平面図、(b)は(a)に示すC−C´部の断面図である。振動子100は、図7(a),(b)に示すように、矩形の箱状に形成されたパッケージ本体200と、金属あるいはセラミックスもしくはガラスなどから形成される蓋部材300と、により形成されるパッケージ400の内部に、振動素子1が気密に収納される構成となっている。
パッケージ本体200は、図7(b)に示すように、第1基板210と、第2基板220と、枠状に形成された第3基板230と、を積層し気密固定し、第1基板210の外部面210aに実装端子250が複数形成され、第3基板230の上端面230aにシーリング240が形成されている。第3基板230と第2基板220とにより、振動素子1が収納される凹部200a(以下、キャビティ200aという)が形成される。また、第2基板220の振動素子1を載置する搭載面220aには、後述する振動素子1のパッド21c,22cと電気的に接続される搭載パッド270と電極端子280が形成されている。これらの搭載パッド270と電極端子280とは、パッケージ本体200の内部に形成された内部配線によって実装端子250と電気的に接続されている。なお搭載パッド270は、振動素子1をキャビティ200a内に載置した場合に第1支持面12aに形成された第1パッド21cに対応する領域に形成される。
パッケージ本体200のキャビティ200a内に、振動素子1は第1励振電極21aが第2基板220の搭載面220aと対向するように載置される。そして、振動素子1の第1パッド21cと、第2基板220の搭載面220aに形成された搭載パッド270と、の間に導電性接着剤500を塗布、硬化させることによりパッケージ本体200に振動素子1が固定され、振動素子1の第2支持面12cに形成された第2パッド22cと、第2基板220の搭載面220aに形成された電極端子280と、はボンディングワイヤーBWによって導通接続されている。このようにキャビティ200aに振動素子1を載置固定し、蓋部材300を第3基板230に備えるシーリング240によって気密固定することにより、振動子100が得られる。
第3実施形態に係る振動子100では、振動素子1が支持固定される部位が第1パッド21c部の1点であるが、第1パッド21cが形成されている部位と振動部11との間に貫通溝13(図1参照)を形成することによって、導電性接着剤500に起因して圧電基板10に生じる応力を緩和することができるため、周波数再現性、周波数温度特性、CI温度特性、および周波数エージング特性に優れた振動子100を得ることができる。
(第4実施形態)
第4実施形態として、第1実施形態に係る振動素子1を備える電子デバイスとしての発振器を説明する。図8は、第3実施形態に係る発振器1000を示し、(a)は蓋部材を省略した平面図、(b)は(a)に示すD−D´部の断面図である。発振器1000は、図8(a),(b)に示すように、パッケージ本体1100と蓋部材1200とにより形成されるパッケージ1300の内部に、振動素子1と、振動素子1を励振させる発振回路を含む半導体装置1410と、電圧により容量が変化する可変容量素子、もしくは温度により抵抗値が変化するサーミスター、インダクターなどの少なくともどちらかである電子部品1420と、を備えている。
図8(b)に示すように、パッケージ本体1100は、第1基板1110と、第2基板1120と、第3基板1130と、を積層して形成されている。実装端子1150は第1基板1110の外部面1110bに複数形成されている。第2基板1120と第3基板1130とは、中央部が除去された枠状に形成され、第1基板1110と、第2基板1120と、第3基板1130と、を積層することにより、振動素子1、半導体装置1410、電子部品1420などを収納する凹部1100a(以下、キャビティ1100aという)が形成される。また、第2基板1120の振動素子1を載置する搭載面1120aには、振動素子1のパッド21c,22cと電気的に接続される搭載パッド1170と電極端子1180が形成されている。これらの搭載パッド1170と電極端子1180とは、パッケージ本体1100の内部に形成された内部配線によって半導体装置1410もしくは電子部品1420と電気的に接続されている。なお搭載パッド1170は、振動素子1をキャビティ1100a内に載置した場合に第1支持面12aに形成された第1パッド21cに対応する領域に形成される。
振動素子1の第2基板1120への固定は、上述した第3実施形態と同様であるため、説明は省略する。半導体装置1410は、第1基板1110の電子部品搭載面1110aの所定位置に接着剤などにより固定し、半導体装置1410の端子と、電子部品搭載面1110aに設けられた電極端子1430とボンディングワイヤーBWによって電気的に接続する。また、電子部品1420は、電子部品搭載面1110aの所定の固定位置に形成された金属バンプなどにより接続固定される。電極端子1430は第1基板1110の内部配線1160によって第1基板1110の外部面1110bに形成される複数の実装端子1150に接続されている。
キャビティ1100aに振動素子1、半導体装置1410および電子部品1420を接続固定し、パッケージ本体1100を蓋部材1200により気密封止することにより発振器1000を得る。
第4実施形態として上述の通り、パッケージ1300の内部に振動素子1と、発振回路を含む半導体装置1410と、電子部品1420と、を備える発振器1000を説明したが、これに限定されない。例えば、COB(Chip On Board)技術を応用し、電子機器のプリント基板、等に振動素子1、および発振回路を含む半導体装置1410と、電子部品1420と、を剥き出しの状態で実装し、その後、チップをモールドしたり、キャップを被せたりして発振器を形成してもよい。または、プリント基板に振動素子1を一方の電極で接合材を介して一点支持し電気的にも接続し、他方の電極をワイヤ接続しても良い。
(第5実施形態)
図9は、電子機器の一例を示す概略構成図である。電子機器2000は、第3実施形態に係る振動子100を備えている。電子機器2000としては、伝送機器などが挙げられ、電子機器2000において振動子100は、基準信号源、あるいは電圧可変型発振器(VCXO)などとして用いられ、小型で特性の良好な電子機器2000を得ることができる。
1…振動素子、10…圧電基板、20…電極。

Claims (7)

  1. 振動部と、
    前記振動部の主面に対する平面視において、前記振動部と並んでいると共に、
    前記振動部と繋がっており、かつ前記振動部の厚さより厚さが厚い厚肉部と、
    前記振動部の両主面のそれぞれに配置されている励振電極と、
    前記厚肉部および前記振動部の両主面のそれぞれに配置されており、同一主面側にある前記励振電極と電気的に接続されているリード電極と、を含み、
    前記励振電極の一電極膜と前記リード電極の一導電膜とが一体的に連続している同一層膜であり、
    前記リード電極は、さらに前記一導電膜と同じ材質の導電層膜を有し、
    前記厚肉部および前記振動部の前記両主面において、前記導電層膜は、前記厚肉部に配置されている前記リード電極の前記一導電膜の表面と、前記振動部に配置されている前記リード電極の前記一導電膜の表面と、に接続している、
    ことを特徴とする振動素子。
  2. 請求項1に記載の振動素子において、
    前記リード電極の厚さは、前記励振電極の厚さより厚い、
    ことを特徴とする振動素子。
  3. 請求項1または2に記載の振動素子において、
    前記同一層膜の材質と前記導電層膜の材質がAuであり、
    前記リード電極の最上層が前記導電層膜である、
    ことを特徴とする振動素子。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の振動素子と、
    前記振動素子が収容されているパッケージと、を備えている、
    ことを特徴とする振動子。
  5. 請求項4に記載の振動子において、
    前記パッケージが搭載面を有するパッケージ本体、蓋部材、及び前記搭載面に載置されている搭載パッド並びに電極端子を有し、
    前記振動素子の両主面の内、一方の主面にある前記リード電極が、前記搭載パッドと対向しているとともに前記搭載パッドと導電性接着剤を介して導通接続しており、
    前記振動素子の両主面の内、他方の主面にある前記リード電極がボンディングワイヤーを介して前記電極端子に導通接続している、
    ことを特徴とする振動子。
  6. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の振動素子と、前記振動素子を励振する発振回路と、を備えている、
    ことを特徴とする発振器。
  7. 請求項4または5に記載の振動子、または請求項6に記載の発振器を備える、
    ことを特徴とする電子機器。
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