JP6014532B2 - 差動機構規制装置 - Google Patents

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Description

本発明は、デフロック機構と呼ばれる差動機構規制装置の改良に関する。
左右輪に回転速度差を発生させる装置が差動伝達装置(デフ装置)である。走行状態によっては左右輪に回転速度差を付けないことが求められる。この場合は差動機構規制装置が付設される。差動機構規制装置を備える差動伝達装置が各種提案されている(例えば、特許文献1(図3)参照。)。
特許文献1の図3に示すように、想像線で示されるレバー部材(75)(括弧付き数字は、特許文献1に記載された符号を示す。以下同様)で、フォーク部材(74)を揺動させ、このフォーム部材(74)で、ロックピン(70)をピン穴(71及び72)に挿入する。すると、リングギヤ(48)に出力側カム(66)が一体化され、デフロック状態が完成する。すなわち、操作子でレバー部材(75)を操作することにより、デフ装置におけるロックとアンロックの切替えに代表される駆動モードの切替えが行われる。
ところで、走行する際のデフロックとは別に、駐車中においてもデフをロック状態にしておきたいという要望がある。そして、電気的アクチュエータを使わずに、機械的に2つの用途のデフロック機構(差動機構規制装置)を設けようとする場合、駆動モード切替えのために装備する操作子及び差動機構規制装置とは別に、駐車のためにデフロックを行う操作子及び差動機構規制装置を装備する必要がある。
結果、2つの操作子により独立して操作される差動機構規制装置が大型化し、差動伝達装置の大型化を招き、車両の重量増加に繋がる。
車両の軽量化が求められる中、機械的に2つの操作子に接続される差動機構規制装置の小型化が求められる。
特開2011−117511公報
本発明は、機械的に2つの操作子に接続される差動機構規制装置の小型化を図ることを課題とする。
請求項1に係る発明は、パワーユニットからの動力を伝達するプロペラシャフトの端部に設けられるピニオンギヤと、このピニオンギヤと噛合うリングギヤと、このリングギヤと共に回転し差動機室を形成するデフケースと、このデフケースに収納される差動機構と、この差動機構の一部を構成し前記リングギヤに伝達された動力をドライブシャフトに伝達する左右出力側カムと、前記リングギヤ及び前記デフケースを収納するギヤケースと、を有する差動伝動装置に備えられ、
前記差動機構の差動を規制する差動機構規制装置であって、
前記ギヤケースに支持されると共に、第1操作子の操作に応じて前記デフケース又前記リングギヤと、前記出力側カムに跨って第1ピンを挿入する第1スライド部材と、
前記ギヤケースに支持されると共に、第2操作子の操作に応じて前記デフケース又前記リングギヤと、前記出力側カムに跨って第2ピンを挿入する第2スライド部材と、を備え、
前記第1スライド部材と前記第2スライド部材は、並んで配置され、前記第2ピンは前記第1スライド部材を貫通するように設けられていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、第1操作子の操作により回動させられ第1スライド部材を作動させる第1回転軸を備え、第2操作子の操作により回動させられ第2スライド部材を作動させる第2回転軸を備え、第1回転軸と第2回転軸を、ドライブシャフトを挟んで車両前後に分けて配置したことを特徴とする。
請求項3に係る発明では、第1回転軸と第2回転軸は、車幅方向でオフセットし、第1回転軸を回転させる第1アームは、車幅方向で第2回転軸側に延び、第2回転軸を回転させる第2アームは、車幅方向で第1回転軸側に延びるように取付けられることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、第1スライド部材は環状に形成され、第1ピンは周方向に等間隔を開けて複数設けられると共に、第1ピンの周方向間に複数の第2ピンが挿通可能な開口が設けられることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、第1操作子は駆動モードを切替える切替えレバーであり、第2操作子は車両の駐車時に操作する切替えレバーであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、第1スライド部材と第2スライド部材は、並んで配置され、第2ピンは第1スライド部材を貫通するようになっているので、第1スライド部材と第2スライド部材は互いに接近して配置することができ、第1スライド部材と第2スライド部材の配置スペースを小さくでき、機械的に2つの操作子に接続される差動機構規制装置であっても小型化が可能となる。
請求項2に係る発明では、第1回転軸と第2回転軸を、ドライブシャフトを挟んで車両前後に分けて配置したので、第1・第2回転軸を回転させる部材同士の干渉を容易に避けることができると共に車幅方向に大型化することを抑制できる。
請求項3に係る発明では、第1回転軸と第2回転軸をオフセットし、第1回転軸を回転させる第1アームを第2回転軸側に延び、第2回転軸を回転させる第2アームを第1回転軸側に延ばしたので、第1・第2アームのコンパクトな配置が可能となり、差動機構規制装置の小型化が図れる。
請求項4に係る発明では、第1スライド部材は、環状に形成されているため、複数の開口が設けられているにも拘わらず、剛性は十分に大きい。よって、高い剛性でデフロックが実施できる。
請求項5に係る発明では、第1操作子で駆動モードを切替え、第2操作子で駐車のためのデフロックを行う。用途が異なる2つの操作子は、相互に干渉することなく操作され、操作の一環でデフロック操作がなされる。
車両の駆動系を示す平面図(略図)である。 シフトレバーパネルの斜視図である。 車両の駆動系及びシフトレバーを示す側面図である。 シフトレバー機構の斜視図である。 変速機の要部の構成図である。 シフトレバーの作用図である。 シフトレバーの作用図である。 差動伝動装置の平面断面図である。 差動伝動装置の側面図である。 図9の10矢視図である。 図10の11a−11a、11b−11b、11c−11c矢視図である。 第1スライド部材の作用図である。 第2スライド部材の作用図である。 差動伝動装置の平面図である。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
なお、第1・第2操作子を図1〜図7で説明し、本発明に係る差動機構規制装置の詳細を図8以降で説明する。
図1に示すように、車両10は、パワーユニット11と、このパワーユニット11の動力を変速する歯車式変速機に代表される変速機12と、この変速機12から前後に延びて動力を伝える前プロペラシャフト13及び後プロペラシャフト14と、前プロペラシャフト13で伝えられる動力を左右に配分する前差動伝動装置15及び後プロペラシャフト14で伝えられる動力を左右に配分する後差動伝動装置70と、前差動伝動装置15によりドライブシャフト17L、17R(Lは運転者を基準に左を示し、Rは運転者を基準に右を示す添え字である。以下同じ)を介して駆動される前駆動輪18L、18R及び後差動伝動装置70によりドライブシャフト19L、19Rを介して駆動される後駆動輪21L、21Rとを備える。
車両10は、平坦な路面の他、原野などの不整地面をも走行可能な不整地走行車両が好適であり、そのために前差動伝動装置15に、前デフロック機構22と、2輪/4輪駆動切替え機構23を備える。
加えて、車両10は後差動伝動装置70に、差動機構(図8、符号74)を非作動状態にするデフロック機構としての差動機構規制装置90を備える。差動機構規制装置90は、互いに平行に配置される、すなわち並んで配置される第1スライド部材91と第2スライド部材92を有する。
車両10は、さらに、操向ハンドル25と運転者が座る運転席26を備え、この運転席26の車幅方向右側に第1操作子27及び第2操作子41を備える。
なお、いわゆる、左ハンドル車の場合は、第1操作子27と第2操作子41は運転者の左側に配置される。
第1操作子27は、この例では、駆動モードを切替える切替えレバーであって、第1ワイヤ31を介して前デフロック機構22に連結され、第2ワイヤ32を介して2輪/4輪駆動切替え機構23に連結され、第3ワイヤ33を介して第1スライド部材91に連結される。
また、第2操作子41は、この例では、走行モード(駐車モードを含む。)を切替える切替えレバー、すなわちシフトレバーであって、第4ワイヤ34を介して変速機12に連結され、第5ワイヤ35を介して第2スライド部材92に連結される。以下、第2操作子41をシフトレバー41と記す。
図2に示すように、車体フレーム36(車体フレームに付設されるブラケットやコラムも車体フレームの一部を構成するものとする。)に、シフトレバーパネル37が取付られる。このシフトレバーパネル37に、L字形状の孔38が設けられ、この孔38にシフトレバー41が挿通される。この例では、シフトレバーパネル37の右側に第1操作子27が挿通される。
詳細は省くが、第1操作子27に第1ワイヤ31、第2ワイヤ32及び第3ワイヤ33の一端が連結され、第1操作子27を回動や移動させることで、第1ワイヤ31、第2ワイヤ32及び第3ワイヤ33が操作される。
駆動モードを切替える第1操作子27が右側に配置され、走行モード(駐車モードを含む。)を切替える第2操作子(シフトレバー41)が左側に配置される。すなわち、用途が異なる2つの操作子27、41は、相互に干渉することなく操作され、操作の一環でデフロック操作がなされる。
図3に示すように、第2操作子であるシフトレバー41に第4ワイヤ34及び第5ワイヤ35の一端が連結され、第4ワイヤ34の他端が変速機12に連結され、第5ワイヤ35の他端が差動機構規制装置90に連結される。
図4に示すように、シフトレバー機構40は、車体フレーム36に取付けられるシフトレバーパネル37と、このシフトレバーパネル37に設けられるL字形状の孔38に挿通されるシフトレバー41と、このシフトレバー41に付属する諸々の部品とからなる。L字形状の孔38及び諸々の部品を以下詳しく説明する。
L字形状の孔38は、車両前後に延びるガイド溝42と、前端の角43(コーナー)から車幅方向に且つ運転者側へ長く延びるパーキングゲート44とからなり、ガイド溝42に低速前進ゲート45、高速前進ゲート46、中立ゲート47及び後進ゲート48を有する。運転者は、シフトレバー41を、低速前進ゲート45、高速前進ゲート46、中立ゲート47及び後進ゲート48、パーキングゲート44の何れかにセットすることができる。このセットする行為はシフト操作と呼ばれる。
車体フレーム36に、第1回動部材52Aが第1支持ピン51で回動可能に支持されており、コ字部52と第1レバー部53が形成される。第1支持ピン51で第1回動部材52Aのコ字部52が取付けられ、このコ字部52から車両後方へ延ばした第1レバー部53に第4ワイヤ34の一端が連結される。
コ字部52に、第1支持ピン51と直交する向きの延ばされる第2支持ピン54を介してシフトレバー41の基部41Aが取付けられる。この基部から車幅方向に且つ運転者側に第2レバー55(第2回動部材55A)が延ばされる。この第2レバー55の先端55aが車両後方へ折曲げられ、この先端55aにボールプランジャ56を介して第5ワイヤ35の一端が連結される。
ここで重要なことは、第1支持ピン51の中心軸を兼ねる第1回動軸58は、ボールプランジャ56のボール(図6、符号56b)の中心近傍を通る。また、第2支持ピン54の中心軸を兼ねる第2回動軸59が第1回動軸58に直角で近傍になるように配置されることである。
より好ましくは、本実施例で採用した、第1支持ピン51の中心軸を兼ねる第1回動軸58は、ボールプランジャ56のボール(図6、符号56b)の中心を通り、第2支持ピン54の中心軸を兼ねる第2回動軸59が第1回動軸58に直角に交わる構造である。
ガイド溝42にシフトレバー41があるときには、シフトレバー41は第1回動軸58を中心に回動し、結果、第4ワイヤ34が引かれ、変速機(図1、符号12)で、走行モードに応じた切替えがなされる。シフトレバー41が角43に到達すると、シフトレバー41はパーキングゲート44の入口に到達する。
図5は変速機の一部を示す図であり、変速機12には、プロペラシャフト14の回転を規制する駆動力伝達遮断機構12Aを備える。この駆動力伝達遮断機構12Aは、プロペラシャフト14の回転を規制することで、ドライブシャフト17L、17Rの回転も規制され、後駆動輪21L、21Rの回転を規制するものである。
駆動力伝達遮断機構12Aは、パーキングギヤ61と、第4ワイヤ34で回動されるパーキングポールシャフト62と、このパーキングポールシャフト62で回動されるパーキングポール63と、このパーキングポール63を非パーキング側へ付勢するリターンスプリング64とを備える。図4で、シフトレバー41がパーキングゲート44の入口に到達すると、図5に示すリターンスプリング64に抗してパーキングポール63が回動され、爪65がパーキングギヤ61に噛み込む。
これで、第1のパーキング状態が得られる。パーキング状態においては変速機12に接続されるプロペラシャフト14の回転も規制され、ロック状態になる。
図2に示すように、第2支持ピン54廻りにトーションばね67が取付けられ、このトーションばね67でシフトレバー41が角43から離れる方向へ付勢されている。すなわち、トーションばね67の付勢作用で、シフトレバー41は、低速前進ゲート45、高速前進ゲート46、中立ゲート47、後進ゲート48、パーキングゲート44の何れかの奥に押付けられる。
パーキングゲート44の作用を次に説明する。
図6はシフトレバー41が角(図4、符号43)にあるときの状態図であり、この状態からシフトレバー41は、第2回動軸59を中心にして、車体中心側へ回動する。
図7は回動後のシフトレバー41を示し、第5ワイヤ35が下方へ押され、第2のパーキング状態が得られる。この第2のパーキング状態の詳細は後述する。
図6において、シフトレバー41を図面表裏方向(車両前後)へ回動させることで、低速走行モード、高速走行モード、中立モード、後進モード及び第1のパーキング状態からなる走行モードの一つが選択されるが、このモード選択操作時は、コ字部52が第1回動軸58を中心に回動するだけで、ボールプランジャ56のボール56bは、常に第1回動軸58上にある。結果、第2レバー55は回動しなく、第5ワイヤ35は押し引きされない。
一方、図7において、第2レバー55が第2回動軸59を中心に回動するときには、コ字部52は停止したままであるため、走行モードに影響を与えない。
駐車状態にするためのシフトレバー41の操作による各部材の動きをまとめると、まず、ガイド溝42に沿ってシフトレバー41を角43まで操作すると、第1回動部材52Aを回動させて第4ワイヤ34を引っ張ることにより駆動力伝達遮断機構12Aのパーキングポール63を回動させてパーキングギヤ61に爪65を嵌合させて動力の伝達を遮断状態にする。
そして、さらにシフトレバー41を左側のパーキングゲート44側に操作することで、第2レバー55(第2回動部材55A)が回動して第5ワイヤ35を引っ張ることにより第2アーム115を回動させ、この回動によって第2スライド部材92が作動してデフロック機構90がロック状態になる。
したがって、シフトレバー41をパーキングゲート44の端部44Aまで操作することにより、駆動力伝達遮断機構12Aをオン(遮断状態)にすると共にデフロック機構90をロック状態にすることができる。
以上に述べたように、1本のシフトレバー41で、図3に示す変速機12及び差動機構規制装置90の操作がなされる。この差動機構規制装置90が取付けられる後差動伝達装置70の詳細を次に説明する。
図8に示すように、後差動伝達装置70は、後プロペラシャフト14の端部に設けられるピニオンギヤ71と、このピニオンギヤ71と噛合うリングギヤ72と、このリングギヤ72と共に回転し差動機室を形成するデフケース73と、このデフケース73に収納され左右輪の回転速度差を設けることができる差動機構74と、この差動機構74の一部を構成しリングギヤ72に伝達された動力をドライブシャフト(図1、符号19L、19R)に伝達する左右出力側カム75L、75Rと、リングギヤ72及びデフケース73を収納するギヤケース76とを有する。
リングギヤ72と右出力側カム75Rとの間に、ワッシャー(シム)88と皿ばね89が介設され、右出力側カム75Rが左出力側カム75L側へ付勢される。
左出力側カム75Lにスプライン溝75Laが設けられ、このスプライン溝75Laにドライブシャフト19Lの一端が嵌められる。同様に、右出力側カム75Rにスプライン溝75Raが設けられ、このスプライン溝75Raにドライブシャフト19Rの一端が嵌められる。
ギヤケース76は、ピニオンギヤ71を回転自在に支える第1ケース半体77と、この第1ケース半体77にボルト78で連結する第2ケース半体79とからなる。第2ケース半体79に差動機構規制装置90が収納される。
デフケース73は、リングギヤ72と反対側が筒状軸81とされ、この筒状軸81は、先に行くほど小径になるようにして、大径部82、中径部83及び小径部84を有し、小径部84が軸受85を介してギヤケース76に支持される。
差動機構規制装置90の構成要素の一つである第1スライド部材91が大径部82に軸方向移行自在に嵌められ、差動機構規制装置90の構成要素である第2スライド部材92が中径部83に軸方向移行自在に嵌められている。
第1ケース半体77から第2ケース半体79を外して差動機構規制装置90を露出させた形態を図9に示す。
図9に示すように、ドライブシャフト(図1、符号19L)を嵌めることができる車軸穴86を挟んで、車両前方に差動機構規制装置90の構成要素である第1回転軸93が縦向きに配置され、車両後方に第2回転軸94が縦向きに配置される。
すなわち、車両前後に分けることで、回転軸93、94を回転させる部材(具体的には、第1アーム114と第2アーム115)同士の干渉を容易に避けることができると共に車幅方向に大型化することを抑制できる。
第1回転軸93の上端の第1アーム114に、第4ワイヤ34が連結され、第1回転軸93の途中にハーフリング状の第1シフトフォーク95が取付けられる。さらに、第1回転軸93に、上トーションスプリング96及び下トーションスプリング97が巻かれる。
同様に、第2回転軸94の上端の第2アーム115に、第5ワイヤ35が連結され、第2回転軸94の途中にハーフリング状の第2シフトフォーク99が取付けられる。さらに、第2回転軸93に、上トーションスプリング101及び下トーションスプリング102が巻かれる。
また、第1シフトフォーク95の上方に、フォーク検出センサ103が配置さ、フォーク検出センサ103で第1シフトフォーク95が所定の位置にあることを確認する。
同様に、第2シフトフォーク99の上方に、フォーク検出センサ104が配置され、フォーク検出センサ104で第2シフトフォーク99が所定の位置にあることを確認する。
所定の位置は、デフロック位置又はアンロック位置であるが、使用頻度が高いアンロック位置がより好ましい。
図10に示すように、左出力側カム75Lに複数の穴108が設けられ、これらの穴108に重なるようにデフケース73にピン穴109が貫通形成される。
そして、第1スライド部材91からピン穴109を貫通し、穴108に嵌る第1ピン111が複数延ばされ、第2スライド部材92からピン穴109を貫通し、穴108に嵌る第2ピン112が複数延ばされる。
第1スライド部材91は、第1シフトフォーク95で軸方向に移動され、第2スライド部材92は、第2シフトフォーク99で軸方向に移動される。
2つのスライド部材91、92が並んで設けられ、第2ピン112が第1スライド部材91を貫通するようにしたので、2つのスライド部材91、92の配置スペースを小さくできる。すなわち、機械的に2つの操作子に接続される差動機構規制装置90であっても小型化が可能となる。
図11(a)に示すように、デフケース73に複数(この例では6個)のピン穴109が等ピッチ、すなわち周方向に等間隔を開けて、設けられる。
図11(b)に示すように、第1スライド部材91には、隣り合う第1ピン111、111の間に開口113が配置されるように、3個の第1ピン111と3個の開口113が設けられている。第1スライド部材91は、環状に形成されているため、3個の開口113が設けられているにも拘わらず、剛性は十分に大きい。よって、高い剛性でデフロックが実施できる。
図11(c)に示すように、第2スライド部材92には、3個の第2ピン112が設けられ、これらの第2ピン112は、第1スライド部材91の開口113を貫通して、デフケース73のピン穴108を貫通する位置に配置される。
第1ピン111の作用を図12で説明し、第2ピン112の作用を図13で説明する。
図12(a)はデフロックのアンロック状態を示す。この状態から第4ワイヤ34を弛めると、第1アーム114が弛められ、トーションスプリング(図9、符号96又は97)の付勢作用で第1回転軸93が図面反時計方向に回転する。すると、第1シフトフォーク95が第1スライド部材91をデフケース73側へ押す。
すると、図12(b)に示すように、第1ピン111が左出力側カム75Lの穴108に嵌合する。第1ピン111がデフケース73と左出力側カム75Lに跨って挿入されるため、左出力側カム75Lの回転が阻止され、デフロック状態が完成する。
なお、図12(a)から(b)への作用中、図9に示すトーションスプリング96とトーションスプリング97の一方で第1シフトフォーク95が、デフロック側へ付勢されて前進する。このときにトーションスプリング96とトーションスプリング97の他方が第1シフトフォーク95の前進速度を緩和する作用を発揮する。いわゆる、ロストモーション(緩慢な動き)がなされるため、図12(a)に示す第1スラスト部材91は、穏やかにデフケース73に当接する。
図13(a)はデフロックのアンロック状態を示す。この状態から第5ワイヤ35を弛めると、第2アーム115が弛められ、トーションスプリング(図9、符号101又は102)の付勢作用で第2回転軸94が図面時計方向に回転する。すると、第2シフトフォーク99が第2スライド部材92をデフケース73側へ押す。第2ピン112は想像線で第1スライド部材91を貫通しているため、第1スライド部材91の位置に関係なく移動可能となる。
結果、図13(b)に示すように、第2ピン112が左出力側カム75Lの穴108に嵌合する。第2ピン112がデフケース73と左出力側カム75Lに跨って挿入されるため、左出力側カム75Lの回転が阻止され、この左出力側カム75Lに連結しているドライブシャフト(図1、符号19L)の回転が阻止され、第2のパーキングブレーキ状態が完成する。
なお、図13(a)から(b)への作用中、図9に示すトーションスプリング101とトーションスプリング102の一方で第2シフトフォーク99が、デフロック側へ付勢されて前進する。このときにトーションスプリング101とトーションスプリング102の他方が第2シフトフォーク96の前進速度を緩和する作用を発揮する。いわゆる、ロストモーション(緩慢な動き)がなされるため、図13(a)に示す第2スラスト部材92は、穏やかにデフケース73に当接する。
図14に示すように、第1回転軸93と第2回転軸94は、車幅方向でオフセットし、第1回転軸93を回転させる第1アーム114は、車幅方向で第2回転軸94側に延び、第2回転軸94を回転させる第2アーム115は、車幅方向で第1回転軸93側に延びるように取付けられる。
よって、第1アーム114及び第2レバー55をコンパクトに配置することができる。
配置することができる。
尚、本発明は、不整地走行車両に好適であるが、一般の車両に適用することは差し支えない。
また、実施例では、第1・第2ピンを、デフケースと出力側カムに跨って挿入したが、リングギヤと出力側カムに跨って挿入するようにしてもよい。
本発明は、不整地走行車両に好適である。
10…車両、11…パワーユニット、14…プロペラシャフト(後プロペラシャフト)、19L、19R…ドライブシャフト、27…第1操作子、41…第2操作子(シフトレバー)、70…差動伝達装置(後差動伝達装置)、71…ピニオンギヤ、72…リングギヤ、73…デフケース、74…差動機構、75L、75R…左右出力側カム、76…ギヤケース、90…差動機構規制装置(デフロック機構)、91…第1スライド部材、92…第2スライド部材、93…第1回転軸、94…第2回転軸、111…第1ピン、112…第2ピン、113…開口、114…第1アーム、115…第2アーム。

Claims (5)

  1. パワーユニット(11)からの動力を伝達するプロペラシャフト(14)の端部に設けられるピニオンギヤ(71)と、このピニオンギヤ(71)と噛合うリングギヤ(72)と、このリングギヤ(72)と共に回転し差動機室を形成するデフケース(73)と、このデフケース(73)に収納される差動機構(74)と、この差動機構(74)の一部を構成し前記リングギヤ(72)に伝達された動力をドライブシャフト(19L、19R)に伝達する左右出力側カム(75L、75R)と、前記リングギヤ(72)及び前記デフケース(73)を収納するギヤケース(76)と、を有する差動伝動装置(70)に備えられ、
    前記差動機構(74)の差動を規制する差動機構規制装置(90)であって、
    前記ギヤケース(76)に支持されると共に、第1操作子(27)の操作に応じて前記デフケース(73)又前記リングギヤ(72)と、前記出力側カム(75L)に跨って第1ピン(111)を挿入する第1スライド部材(91)と、
    前記ギヤケース(76)に支持されると共に、第2操作子(41)の操作に応じて前記デフケース(73)又前記リングギヤ(72)と、前記出力側カム(75L)に跨って第2ピン(112)を挿入する第2スライド部材(92)と、を備え、
    前記第1スライド部材(91)と前記第2スライド部材(92)は、並んで配置され、前記第2ピン(112)は前記第1スライド部材(91)を貫通するように設けられていることを特徴とする差動機構規制装置。
  2. 前記第1操作子(27)の操作により回動させられ前記第1スライド部材(91)を作動させる第1回転軸(93)を備え、
    前記第2操作子(41)の操作により回動させられ前記第2スライド部材(92)を作動させる第2回転軸(94)を備え、
    前記第1回転軸(93)と前記第2回転軸(94)を、前記ドライブシャフト(19L、19R)を挟んで車両前後に分けて配置したことを特徴とする請求項1記載の差動機構規制装置。
  3. 前記第1回転軸(93)と前記第2回転軸(94)は、車幅方向でオフセットし、
    前記第1回転軸(93)を回転させる第1アーム(114)は、車幅方向で前記第2回転軸(94)側に延び、
    前記第2回転軸(94)を回転させる第2アーム(115)は、車幅方向で前記第1回転軸(93)側に延びるように取付けられることを特徴とする請求項2記載の差動機構規制装置。
  4. 前記第1スライド部材(91)は環状に形成され、前記第1ピン(111)は周方向に等間隔を開けて複数設けられると共に、前記第1ピン(111)の周方向間に複数の第2ピン(112)が挿通可能な開口(113)が設けられることを特徴とする請求項2又は請求項3記載の差動機構規制装置。
  5. 前記第1操作子(27)は駆動モードを切替える切替えレバーであり、
    前記第2操作子(41)は車両の駐車時に操作する切替えレバーであることを特徴とする請求項2〜4のいずれか1項記載の差動機構規制装置。
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