JP6014192B1 - 無人作業車の制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】目標位置までの効率的な移動を実現することが可能な無人作業車の制御装置を提供する。【解決手段】無人作業車の制御装置は、作業車1から目標位置までの目標移動経路RTを生成する経路生成手段43と、目標移動経路RTに沿って作業車1が走行するように走行手段18を制御する走行制御手段44とを備える。経路生成手段43は、作業車1を中心として放射状に延びる第1放射直線群および目標位置を中心として放射状に延びる第2放射直線群の中から、作業車1から目標位置までの距離が最短となる第1放射直線および第2放射直線をそれぞれ選択し、目標移動経路RTは、選択した第1放射直線と第2放射直線とを含んで生成される。【選択図】図3

Description

本発明は、エリアワイヤによって画定された作業領域を自律走行して芝刈りなどの作業を行う無人作業車の制御装置に関する。
従来、エリアワイヤによって画定された作業領域を自律走行しつつ作業を行うように、電動モータとバッテリとを有する無人作業車を制御する装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置は、バッテリの充電が必要になると、磁気センサの検出値に基づいてエリアワイヤに沿って作業車を走行させ、充電ステーションまで帰還させる。
特開2013−164742号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置は、エリアワイヤに沿って作業車を走行させるため、目標位置(充電ステーション)までの移動の道のりが長くなる。このため、作業車の目標位置までの効率的な移動を実現することができない。
本発明の一態様は、走行手段を有する作業車を、エリアワイヤによって画定される作業領域を自律走行するように制御する無人作業車の制御装置であって、作業車の位置を検出する位置検出手段と、目標位置を特定する目標位置特定手段と、位置検出手段により検出された作業車から前記目標位置特定手段により特定された目標位置までの目標移動経路を生成する経路生成手段と、経路生成手段により生成された目標移動経路に沿って作業車が走行するように走行手段を制御する走行制御手段と、を備え、経路生成手段は、作業車を中心として放射状に延びる第1放射直線群および目標位置を中心として放射状に延びる第2放射直線群の中から、作業領域における第1放射直線群と第2放射直線群との交点を算出することにより、作業車から目標位置までの距離が最短となる第1放射直線および第2放射直線をそれぞれ選択し、目標帰移動路は、選択した第1放射直線と第2放射直線とを含み、交点を経由して生成されることを特徴とする。
本発明によれば、自律走行する作業車を中心として放射状に延びる第1放射直線群および充電装置を中心として放射状に延びる第2放射直線群の中から、作業車から目標位置までの距離が最短となる第1放射直線および第2放射直線をそれぞれ選択して目標移動経路を生成する。したがって、作業車から目標位置までの移動の道のりが短くなり、作業車の目標位置までの効率的な移動を実現することができる。
本発明の実施形態に係る無人作業車の構成を概略的に示す側面図。 本発明の実施形態に係る無人作業車の構成を概略的に示す平面図。 本発明の実施形態に係る無人作業車の制御装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態に係る無人作業車によって作業を行う作業領域の一例を示す図。 エリアワイヤからの距離と磁界強度との関係を示す図。 図4の充電ステーションの構成を示すブロック図。 トレースモード時の作業車の動作を示す図。 図3のECUにより生成される作業領域マップの一例を示す図。 図8の変形例を示す図。 図3のECUで実行される処理の一例を示すフローチャート。 図10の目標帰還経路の生成に係る処理を説明するフローチャート。
以下、図1〜図11を参照して本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る無人作業車の構成を概略的に示す側面図であり、図2は平面図である。本発明の制御装置は、種々の無人作業車(以下、単に作業車と呼ぶ場合もある)に適用することができるが、本実施形態では、特に芝刈り作業を行う移動式芝刈り機に適用する。なお、以下では、平面視における作業車の直進方向(長さ方向)および直進方向に垂直な車幅方向を、それぞれ前後方向および左右方向と定義するとともに、作業車の高さ方向を上下方向と定義し、この定義に従い各部の構成を説明する。
図1,2に示すように、無人作業車1は、シャシ11とフレーム12とを有する車体10と、車体10を接地面GRから走行可能に支持する左右一対の前輪13および左右一対の後輪14とを備える。前輪13は、ステー11aを介してシャシ11の前側に回転可能に取り付けられる。後輪14は、前輪13よりも大径であり、シャシ11の後側に直接、回転可能に取り付けられる。作業車1は、ユーザ自身が搬送可能な重量および寸法を有する。一例を挙げると、作業車1の全長(前後方向長さ)は500mm程度、全幅は300mm程度、高さは300mm程度である。
シャシ11とフレーム12とで包囲された作業車1の内部空間15には、作業機16と、作業機駆動用の作業モータ17と、後輪駆動用の走行モータ18と、充電ユニット19と、バッテリ20とが配置される。
作業機16は、回転体と回転体に取り付けられた芝刈り用のブレードとを有し、全体が略円盤形状を呈する。作業機16は、回転体中央の回転軸を上下方向に向けて配置され、高さ調節機構21により接地面GRからのブレードの高さを調整可能に構成される。高さ調節機構21は、例えばユーザにより操作可能なねじを備える。作業モータ17は、作業機16の上方に配置された電動モータにより構成され、その出力軸が回転体の回転軸に連結され、回転体と一体にブレードを回転駆動する。
走行モータ18は、左右の後輪14の左右内側に配置された一対の電動モータ18L,18Rにより構成される。走行モータ18L,18Rの出力軸は、左右の後輪14の回転軸にそれぞれ連結され、走行モータ18L,18Rは、左右の後輪14を互いに独立に回転駆動する。すなわち、作業車1は、前輪13を従動輪、後輪14を駆動輪として構成され、走行モータ18L,18Rは、左右の後輪14を互いに独立に正転(前進方向への回転)または逆転(後進方向への回転)させる。左右の後輪14の回転に速度差を生じさせることで、作業車1は任意の方向に旋回することができる。
例えば、左右の後輪14をそれぞれ正転させた際に、右後輪14の回転速度が左後輪14の回転速度よりも速いと、その速度差に応じた旋回角で作業車1は左方に旋回する。一方、左後輪14の回転速度が右後輪14の回転速度よりも速いと、その速度差に応じた旋回角で作業車1は右方に旋回する。左右の後輪14を互いに同一速度で一方を正転、他方を逆転させると、作業車1はその場で旋回する。
充電ユニット19は、AC/DC変換器を含み、フレーム12の前端部に設けられた端子22に配線を介して接続されるとともに、バッテリ20に配線を介して接続される。端子22は、接点22aを有し、端子22が接点22aを介して充電ステーション3(図4参照)に接続することで、バッテリ20に充電することができる。バッテリ20は、配線を介して作業モータ17と走行モータ18とに接続され、作業モータ17と走行モータ18とは、ドライバを介してバッテリ20から供給される電力により駆動する。
作業車1の前部には、左右方向に離間して一対の磁気センサ51(磁気センサ51L,51R)が配置される。より具体的には、図2に示すように、作業車1の車幅方向中心を通り、かつ、直進方向に向かう中心線CLに対して左右対称に、一対の磁気センサ51L,51Rが配置される。
図3は、本発明の実施形態に係る無人作業車の制御装置の構成を示すブロック図である。図3において、作業車1に搭載されたECU(電子制御ユニット)40は、CPU,ROM,RAM、その他の周辺回路などを有する演算処理装置を含んで構成されるマイクロコンピュータである。
ECU40には、作業車1の各種状態を検出するセンサ群50と、充電ユニット19と、バッテリ20と、操作スイッチ25と、表示部26と、作業モータ17と、左右一対の走行モータ18(18L,18R)とが接続される。センサ群50は、左右一対の磁気センサ51(51L,51R)と、Yawセンサ52と、Gセンサ53と、方位センサ54と、GPSセンサ55と、接触センサ56と、左右一対の車輪速センサ57(57L,57R)と、電圧センサ58とを含む。
磁気センサ51は、磁界の大きさ(磁界強度)を示す信号を出力する。Yawセンサ52は、作業車1の高さ方向の軸線(Z軸)回りに生じる角速度(ヨーレート)を示す信号を出力する角速度センサであり、Yawセンサ52からの信号により作業車1のZ軸回りの旋回角を検出することができる。Gセンサ53は、作業車1に作用する直交3軸(X軸、Y軸、Z軸)方向の加速度を示す信号を出力する。方位センサ54は、地磁気に応じた信号を出力する2軸または3軸構造の地磁気センサであり、方位センサ54からの信号により所定方位(例えば北)に対する作業車1の向きを検出することができる。
GPSセンサ55は、GPS衛星からの電波を受信し、作業車1の位置(緯度、経度)を検出する。接触センサ56は、作業車1が障害物等に接近または接触するとオン信号を出力する。車輪速センサ57L,57Rは、左右の後輪14の車輪速を示す信号をそれぞれ出力し、車輪速センサ57からの信号により、作業車1の走行距離を算出することができる。電圧センサ58は、バッテリ20の残電圧を検出する。
操作スイッチ25は、ユーザにより操作され、作業車1の動作開始等を指令するメインスイッチと、非常停止を指令する非常停止スイッチとを含む。表示部26は、ユーザに提供するための各種情報を表示するディスプレイにより構成される。
以上のように構成された作業車1は、予め定められた作業領域内を自律走行して作業を行う。図4は、作業領域ARの一例を示す図である。作業領域ARは、予め敷設(例えば接地面GRから所定深さに埋設)されたエリアワイヤ2によって画定される。エリアワイヤ2には電流が流され、これにより作業領域ARに磁界が発生する。なお、エリアワイヤ2上には、バッテリ20を充電するための充電ステーション3が配置される。作業領域ARは、作業車1の走行範囲を規定し、作業予定領域の他、作業を行わない非作業の領域を含んでもよい。
図5は、エリアワイヤ2からの距離dと磁界強度Hとの関係を示す図である。図5に示すように、磁界強度Hは、エリアワイヤ2からの距離dに応じて変化する。すなわち、磁界強度Hは、エリアワイヤ2上において0となり、作業領域ARの内側でプラス、外側でマイナスの値となる。作業時には、ECU40が磁気センサ51L,51Rからの検出値を読み込み、検出値がマイナスになると、例えばYawセンサ52の検出値に基づき作業車1を作業領域ARの内側に向けて所定角度だけ旋回させる。これにより作業領域ARの内側で作業車1を走行(例えばランダムに直進走行)させながら作業を行うことができる。
図6は、エリアワイヤ2上に配置された充電ステーション3の構成を示すブロック図である。図6に示すように充電ステーション3は、商用電源31にコンセント32を介して接続される充電器30と、充電器30に接続された端子33およびステーションコイル34とを有する。充電器30は、AC/AC変換器301と、AC/AC変換器301の動作を制御するECU(電子制御ユニット)302と、エリアワイヤ2とステーションコイル34とに交流を通電して信号を発生させる信号発生器303とを有する。
商用電源31からの交流は、AC/AC変換器301で適宜な電圧に降圧される。作業車1が充電ステーション3まで帰還して、作業車1の端子22の接点22aが端子33に接続すると、AC/AC変換器301で降圧された電力が作業車1に供給され、バッテリ20が充電される。ステーションコイル34は、充電ステーション3上に配置され、ステーションコイル34を流れる電流によって磁界が生じる。この磁界によって、図4に示すように充電ステーション3を中心として半径1m程度の円内に充電器検出エリア3aが形成される。作業車1の充電器検出エリア3a内への進入は、磁気センサ51により検出される。
本実施形態では、ECU40からの指令により、作業車1を作業モードとトレースモードと帰還モードとで動作させる。作業モードは、作業車1が作業領域AR内を自律走行しながら作業(芝刈り作業)を行うモードである。帰還モードは、バッテリ20への充電が必要になったときに、作業車1を充電ステーション3まで帰還させるモードである。トレースモードは、エリアワイヤ2に沿って作業車1を走行させるモードである。トレースモードは、作業モードの前に実行され、トレースモードにおいて作業領域ARを把握する。
図7は、トレースモード時の作業車1の動作を示す図である。図7に示すように、トレースモードにおいては、一対の磁気センサ51R,51Lのうち一方の磁気センサ(例えば51L)をエリアワイヤ2の内側に位置させた状態で、他方の磁気センサ(例えば51R)がエリアワイヤ2上を矢印A方向に移動するように、ECU40の指令によりエリアワイヤ2に沿って作業車1を周回走行させる。すなわち、ECU40が磁気センサ51Rの出力を監視し、磁気センサ51Rによって検出される磁界強度Hが0となるように走行モータ18L,18Rを制御する。
例えば、磁気センサ51Rによって検出される磁界強度Hがプラスになると、右側の走行モータ18Rを減速かつ左側の走行モータ18Lを増速させ、作業車1を右側に旋回させる。一方、磁気センサ51Rによって検出される磁界強度Hがマイナスになると、右側の走行モータ18Rを増速かつ左側の走行モータ18Lを減速させ、作業車1を左側に旋回させる。これにより、磁気センサ51Rをエリアワイヤ2に近づけ、磁気センサ51Rにより検出される磁界強度Hを0に維持する。
トレースモードは、作業車1の端子22が充電ステーション3の端子33に接続した状態から開始され、作業車1がエリアワイヤ2に沿って周回走行した後、端子22が再度端子33に接続したときに終了する。トレース走行開始から終了までの作業車1の位置は、GPSセンサ55により検出される。ECU40は、GPSセンサ55からの信号に基づき、充電ステーション3を基準(原点)とした作業領域ARの境界線(図8のL0)の位置座標を特定する。
ところで、帰還モードにおいて、作業車1をエリアワイヤ2に沿ってトレース走行させれば、作業車1を目標位置である充電ステーション3まで帰還させることができる。例えば、図4の位置Aにおける作業車1を、矢印A1に示すように直進走行させ、エリアワイヤ2に到達した後、充電ステーション3に向けて旋回させ、矢印A2に示すようにエリアワイヤ2に沿って走行させる。あるいは図4の位置Bにおける作業車1を、矢印B1に示すように直進走行させ、エリアワイヤ2に到達した後、充電ステーション3に向けて旋回させ、矢印B2に示すようにエリアワイヤ2に沿って走行させる。これによりエリアワイヤ2上の充電ステーション3まで作業車1を帰還させることができる。
しかしながら、トレース走行で作業車1を帰還させると、帰還時の道のりが長くなる。このため、帰還に要する時間が長くなり、作業効率が低下する。また、作業車1は、帰還の度に同一の経路(エリアワイヤ2上)を通るため、エリアワイヤ2に沿って轍が生じやすい。そこで、本実施形態では、轍の発生を防止し、かつ、効率的な帰還モードを実現するため、以下のように無人作業車の制御装置を構成する。
図3に示すように、ECU40は、主に帰還モードに関する機能的構成として、マップ生成部41と、位置特定部42と、経路生成部43と、走行制御部44とを有する。
マップ生成部41は、トレースモードにおいて作業車1をトレース走行させた際のGPSセンサ55の検出値に基づき、作業領域ARのマップ(作業領域マップMP)を生成する。なお、トレースモードによる走行は、エリアワイヤ2を敷設した後に一度だけ行えばよく、このときに得られた作業領域マップMPは、ECU40の記憶部(メモリ)に記憶される。図8は、作業領域マップMPの一例を示す図である。作業領域マップMPは、GPSセンサ55により検出されたエリアワイヤ2の位置と充電ステーション3の位置P0とを用いて形成される。なお、作業領域マップMP上のエリアワイヤ2の位置は、境界線L0で表す。
具体的には、トレース走行開始時の充電ステーション3の位置P0を原点とし、かつ、方位センサ54により規定される所定方向を基準とした直交2軸座標の平面(XY平面)上において、境界線L0の内側の作業領域ARを格子状に等間隔に分割する。これにより作業領域ARに複数のセル2aを配列し、作業領域マップMPを形成する。このようにして形成された作業領域マップMPの各セル2aは、それぞれ固有の位置座標(X座標、Y座標)を有する。なお、境界線L0の内側の作業領域ARを等間隔に分割するのではなく、所定位置(例えば充電ステーション3の位置)を起点としてX方向およびY方向に所定ピッチ毎にセル2aを形成してもよい。
位置特定部42は、作業領域マップMP上における作業車1の現在位置(例えば図8の位置A、位置B)に対する充電ステーション3の位置を特定する。充電ステーション3は作業領域マップMPの原点P0に位置するため、作業車1の位置をGPSセンサ55により検出し、作業領域マップMP上における作業車1の位置座標(XY座標)を把握することで、作業車1から見た充電ステーション3の位置を特定できる。
経路生成部43は、GPSセンサ55により検出された作業車1から位置特定部42により特定された充電ステーション3までの目標帰還経路RTを生成する。この場合、まず、図8に示すように、作業領域マップMP上に第1放射直線群431g(斜線部)と第2放射直線群432g(斜線部)とを形成する。第1放射直線群431gは、作業車1を中心として作業領域AR内で所定角度θ1(図では30°)毎に放射状に延びる複数の第1放射直線431からなり、第2放射直線群432gは、充電ステーション3を中心として作業領域AR内で所定角度θ2(図では30°)毎に放射状に延びる複数の第2放射直線432からなる。なお、複数の第1放射直線431および第2放射直線432は、それぞれセル単位で形成される。第1放射直線群431gおよび第2放射直線群432gは、それぞれ方位センサ54により検出された所定方位を基準として形成される。
次いで、経路生成部43は、第1放射直線群431gおよび第2放射直線群432gの中から、作業車1から充電ステーション3までの距離が最短となる第1放射直線431および第2放射直線432をそれぞれ選択する。そして、選択した第1放射直線431と第2放射直線432とにより、目標帰還経路RTを生成する。
この場合、図8に示すように、第1放射直線431と第2放射直線432とが交差する交点P1が複数ある場合、交点P1を経由して第1放射直線431と第2放射直線432とを通る帰還経路は複数存在する。したがって、経路生成部43は、第1放射直線431と第2放射直線432との各交点P1を算出し、その中から、作業車1の現在位置から充電ステーション3までの距離(セル2aの個数)が最短となる交点(目標交点)P1aを含む経路を、目標帰還経路RTとして選択する。
一方、第1放射直線431と第2放射直線432との交点P1が作業領域ARに存在しない場合、経路生成部43は、以下のように目標帰還経路RTを生成する。図9は、作業領域マップMPの他の例を示す図である。図9では、作業車1の現在位置AまたはBを中心とした複数の第1放射直線431は、充電ステーション3を中心とした第2放射直線432と交差せず、エリアワイヤ2の位置を示す境界線L0と交差する。したがって、第1放射直線431と第2放射直線432との交点P1は存在しない。
この場合、経路生成部43は、まず第1放射直線431と境界線L0とが交差する複数の第1交点P11、および第2放射直線432と境界線L0とが交差する複数の第2交点P21をそれぞれ算出する。次いで、エリアワイヤ2に沿った第1交点P11から第2交点P21までのワイヤ経路RTaを含むように目標帰還経路RTを生成する。すなわち、経路生成部43は、第1放射直線群431gおよび第2放射直線群432gの中から、ワイヤ経路RTaを経由した作業車1の現在位置(図9の位置A,B)から充電ステーション3の位置P0までの経路が最短となる第1放射直線431および第2放射直線432を選択する。そして、選択した第1放射直線431と第2放射直線432、およびワイヤ経路RTaにより目標帰還経路RTを生成する。
図9に示すように、目標帰還経路RTを構成するワイヤ経路RTaは、複数の第1交点P11の中から選択した第1交点(目標第1交点)P11aと、複数の第2交点P21の中から選択した第2交点(目標第2交点)P21aとの間に形成されるが、目標第1交点P11aと目標第2交点P21aとの間に、他の交点P11,P21は存在しない。したがって、経路生成部43は、複数の第1交点P11および第2交点P21の中から、第1交点P11から第2交点P21までの道のりが最短となるものを目標第1交点P11aおよび目標第2交点P21aとして選択することで、目標帰還経路RTを生成することができる。経路生成部43は、作業車1が帰還動作を行う前に目標帰還経路RTを算出し、ECU40の記憶部に記憶する。
走行制御部44は、方位センサ54(方向検出器)とGPSセンサ55(位置検出器)とからの信号に基づき作業車1の向きおよび位置を検出し、経路生成部43により生成された目標帰還経路RTに沿って作業車1が走行するように走行モータ18L,18Rに制御信号を出力する。これにより、作業車1をエリアワイヤ2に沿ってトレース走行させる場合よりも、充電ステーション3までの帰還の道のりが短くなり、効率的な帰還動作を実現できる。なお、作業車の向きを検出する方向検出器として、方位センサ54の代わりに、あるいは方位センサ54とともにYawセンサ52を用いることもできる。
図10は、ECU40における処理、とくに帰還モード時の処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、予めトレースモードで作業車1を走行させて作業領域マップMPを取得した後、作業モードで作業を行っているときに、電圧センサ58の検出値が所定値以下となり、バッテリ20への充電が必要になると開始される。
まず、ステップS1で、作業車1から充電ステーション3までの目標帰還経路RTを生成する。図11は、ステップS1の処理(経路生成処理)をより具体的に示すフローチャートである。図11に示すように、目標帰還経路RTを生成する際には、まず、ステップS1Aで、位置特定部42での処理により、作業領域マップMP上の充電ステーション3の位置、すなわち作業領域マップMPの原点位置を特定する。
次いで、ステップS1Bで、経路生成部43での処理により、作業領域マップMP上に、作業車1を中心とした第1放射直線群431gと充電ステーション3を中心とした第2放射直線群432gとを形成する。次いで、ステップS1Cで、経路生成部43での処理により、ステップS1Bで形成された複数の第1放射直線431と複数の第2放射直線432との交点P1があるか否かを判定する。
ステップS1Cで肯定されるとステップS1Dに進み、経路生成部43での処理により、作業車1から充電ステーション3までの道のりが最短となる目標交点P1aを選択する。さらに、第1放射直線群431gおよび第2放射直線群432gの中から目標交点P1aを含む第1放射直線431および第2放射直線432を選択し、目標交点P1aを経由する第1放射直線431と第2放射直線432とにより目標帰還経路RTを生成する。
一方、ステップS1Cで否定されるとステップS1Eに進み、経路生成部43での処理により、複数の第1放射直線431と境界線L0とが交差する第1交点P11および複数の第2放射直線432と境界線L0とが交差する第2交点P21の中から、作業車1から充電ステーション3までの道のりが最短となる目標第1交点P11aおよび目標第2交点P21aをそれぞれ選択する。すなわち、作業車1から充電ステーション3までの道のりが最短となるワイヤ経路RTaを選択する。さらに、第1放射直線群431gの中から目標第1交点P11aを含む第1放射直線431を選択するとともに、第2放射直線群432gの中から目標第2交点P21aを含む第2放射直線432を選択し、ワイヤ経路RTaを経由する第1放射直線431と第2放射直線432とにより目標帰還経路RTを生成する。
目標帰還経路RTの生成が完了すると、図10のステップS2に進む。なお、以降の処理は、主に走行制御部44が実行する。ステップS2では、方位センサ54のキャリブレーションを実行する。例えば、走行モータ18に制御信号を出力し、作業車1をその場で360°回転させてキャリブレーションを行う。なお、キャリブレーションの方法についての詳細な説明は省略する。次いで、ステップS3で、所定時間(例えば1秒)毎にGPSセンサ55からの信号を読み込み、作業領域マップMP上の作業車1の現在位置を特定する。
次いで、ステップS4で、目標帰還経路RTと作業車1の現在位置とを比較して、作業車1が目標帰還経路RT上を走行しているか否かを判定する。ステップS4で肯定されるとステップS5に進み、否定されるとステップS6に進む。ステップS6では、方位センサ54あるいはYawセンサ52の検出値により作業車1の現在の向きを把握した上で、走行モータ18に制御信号を出力し、作業車1を目標帰還経路RTに向けて旋回させる。
次いで、ステップS5で、磁気センサ51の検出値を用いて作業車1が作業領域AR内に位置するか否かを判定する。ステップS5で否定されるとステップS7に進み、方位センサ54あるいはYawセンサ52の検出値により作業車1の現在の向きを把握した上で、走行モータ18に制御信号を出力し、作業車1を作業領域AR側に旋回させ、ステップS3に戻る。一方、ステップS5で肯定されるとステップS8に進み、接触センサ56の検出値を用いて作業車1の進行方向に障害物が存在するか否かを判定する。
ステップS8で肯定されるとステップS9に進み、走行モータ18に制御信号を出力し、作業車1を所定量だけ後退させる。次いで、ステップS1に戻り、新たな目標帰還経路RTを生成する。すなわち、前回の目標帰還経路RTには障害物があり、目標帰還経路RT上を走行不能であるので、その経路RTを除いた上で、作業車1から充電ステーション3までの距離が最短となる新たな目標帰還経路RTを生成する。
ステップS8で否定されるとステップS10に進み、走行モータ18に制御信号を出力し、作業車1を直進走行させる。次いで、ステップS11で、磁気センサ51の検出値に基づき充電ステーション3を検出したか否か、すなわち充電器検出エリア3a内に作業車1が進入したか否かを判定する。ステップS11が肯定されるとステップS12に進み、否定されるとステップS3に戻る。
ステップS12では、作業車1の端子22を充電ステーション3の端子33に接続するためのドッキング動作を実行する。ドッキングの方向は、充電ステーション3の配置によって定まり、例えば図4の矢印C方向である。端子22は作業車1の進行方向先端部に設けられているため、ドッキング動作時には、作業車1を矢印C方向に沿って充電ステーション3に向けて走行させる。これにより端子22,33同士が接続し、端子22,33を介してバッテリ20が充電される。
本実施形態に係る無人作業車の制御装置の動作をより具体的に説明する。作業モードで走行中に、電圧センサ58の検出値が所定値以下となり、バッテリ20の充電が必要になると、帰還モードに移行する。このとき、作業車1が図8のAまたはBに位置すると、ECU40の経路生成部43は、第1放射直線431と第2放射直線432との交点P1のうち、作業車1から充電ステーション3までの距離が最短となる目標交点P1aを経由して目標帰還経路RTを生成する(S1D)。
作業車1は、走行制御部44からの指令により、まず目標帰還経路RTの第1放射直線431に沿って直進走行する(ステップS10)。作業車1が目標交点P1aを過ぎて目標帰還経路RTからそれると、目標帰還経路RTに向けて旋回する(ステップS6)。以降、作業車1は第2放射直線432に沿って直進走行する(ステップS10)。直進走行時に障害物(例えば人)を検出すると、作業車1は所定量後退する(ステップS9)。このとき、経路生成部43は、障害物との衝突を回避する新たな目標帰還経路RTを生成する。作業車1が充電ステーション3に接近するとドッキング動作を開始し、作業車1の端子22と充電ステーション3の端子33とが接続する(ステップS12)。
一方、帰還モードに移行した際に、作業車1が図9のAまたはBに位置すると、経路生成部43は、第1放射直線431と境界線L0との交点P11、および第2放射直線432と境界線L0との交点P21のうち、作業車1から充電ステーション3までの距離が最短となる目標第1交点P11aおよび目標第2交点P21aを経由して目標帰還経路RTを生成する(S1E)。
この場合、作業車1は、走行制御部44からの指令により、第1放射直線431に沿って直進走行し(ステップS10)、エリアワイヤ2を超えると、作業領域AR側に向けて旋回する(ステップS7)。以降、目標第2交点P21aに至るまで作業車1はエリアワイヤ2に沿ってトレース走行する。作業車1が目標第2交点P21aを過ぎて目標帰還経路RTからそれると、目標帰還経路RTに向けて旋回する(ステップS6)。以降、作業車1は第2放射直線432に沿って直進走行する(ステップS10)。
本実施形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)走行モータ18(走行手段の一例)を有する作業車1を、エリアワイヤ2によって画定される作業領域ARを自律走行するように制御する無人作業車の制御装置は、作業車1の位置を検出するGPSセンサ55(位置検出手段の一例)と、充電ステーション3の位置(目標位置の一例)を特定する位置特定部42(目標位置特定手段の一例)と、GPSセンサ55により検出された作業車1から位置特定部42により特定された充電ステーション3までの目標帰還経路RT(目標移動経路の一例)を生成する経路生成部43(経路生成手段の一例)と、経路生成部43により生成された目標帰還経路RTに沿って作業車1が走行するように走行モータ18を制御する走行制御部44(走行制御手段の一例)とを備える。経路生成部43は、作業車1を中心として放射状に延びる第1放射直線群431gおよび充電ステーション3を中心として放射状に延びる第2放射直線群432gの中から、作業車1から充電ステーション3までの距離が最短となる第1放射直線431および第2放射直線432をそれぞれ選択し、目標帰還経路RTは、選択した第1放射直線431と第2放射直線432とを含んで生成される(ステップS1D,ステップS1E)。
すなわち、本実施形態に係る制御装置では、作業車1の位置をGPSセンサ55で検出するとともに、作業車1の現在位置を中心とした第1放射直線群431gと充電ステーション3を中心とした第2放射直線群432gをそれぞれ形成し、これら放射直線群431g,432gの中から、作業車1から充電ステーション3までの距離(道のり)が最短となる一対の放射直線431,432を選択する。このため、作業領域ARの内側を通過して作業車1を充電ステーション3(目標位置)まで帰還させることができる。したがって、トレース走行によって作業車1を帰還させる場合に比べ、目標位置までの帰還の道のりを短縮することができ、作業車1の効率的な帰還動作、すなわち目標位置までの効率的な移動を実現することができる。また、トレースモード時のようにエリアワイヤ2に沿って作業車1を帰還させる必要がないため、轍の発生も防止できる。
ところで、GPSセンサ55を備える作業車1を充電ステーション3まで帰還させる場合、GPSセンサ55により作業車1の現在位置を検出し、この作業車1の位置と作業領域マップMP上の充電ステーション3の位置とを直線で結んだ経路を帰還経路とすることが考えられる。しかしながら、この場合、直線上にエリアワイヤ2が存在すると、直線の一部が作業領域ARの外側に位置することになる。このため、帰還経路上に、作業車1が走行できない区間が生じ、作業車1の効率的な帰還動作が困難となる。
この点、本実施形態では、作業車1および充電ステーション3を中心とした放射直線群431g,432gを利用して目標帰還経路RTを生成するため、作業車1と充電ステーション3とを結ぶ直線上にエリアワイヤ2が存在する場合(例えば図8のB位置から帰還する場合)であっても、エリアワイヤ2を回避した単純な経路で作業車1を帰還させることができ、帰還時間を短縮できる。また、目標帰還経路RTがワイヤ経路RTaを含む場合(図9)であっても、ワイヤ経路RTaの長さは最短であり、帰還経路の道のりを短縮できる。すなわち、本実施形態によれば、作業車1と充電ステーション3との間に狭路が存在する場合等、作業領域ARが複雑形状であっても、効率的な帰還動作を実現可能である。
(2)経路生成部43は、作業領域ARにおける第1放射直線群431gと第2放射直線群432gとの交点P1aを算出し、目標帰還経路RTは、この交点P1aを経由して生成される(ステップS1D)。したがって、目標帰還経路RTは、第1放射直線と第2放射直線との組み合わせ、すなわち一対の直進走行の組み合わせからなり、走行パターンが単純であって、走行制御が容易である。
(3)経路生成部43は、第1放射直線群431gとエリアワイヤ2との第1交点P11、および第2放射直線群432gとエリアワイヤ2との第2交点P12をそれぞれ算出し、目標帰還経路RTは、第1交点(目標第1交点)P11aから第2交点(目標第2交点)P21aまでのエリアワイヤ2に沿った経路RTaを経由して生成される(ステップS1E)。したがって、第1放射直線431と第2放射直線432との交点P1が存在しない場合であっても、作業車1を最短ルートで帰還させることができる。
(4)経路生成部43は、複数のセル2aを配列してなる作業領域マップMP上に目標帰還経路RTを生成する(図8,9)。作業領域マップMPを用いることにより、XYの位置座標とともに目標帰還経路RTをセル2aの属性データとして記憶し、セル単位で作業車1を帰還させればよいので、データ処理が容易である。
(5)作業車1と障害物との接触の有無を検出する接触センサ56を設け、帰還モードで走行中に障害物を検出すると、作業車を一旦後退させて、新たな目標帰還経路RTを生成する(ステップS9)。したがって、障害物を回避して作業車1を効率よく充電ステーション3まで帰還させることができる。
−変形例−
上記実施形態は、例えば以下のような変形が可能である。上記実施形態では、GPSセンサ55により作業車1の位置を検出するようにしたが、車輪速センサ57の検出値により作業車1の走行距離を検出するとともに、Yawセンサ52の検出値により作業車1の向きを検出することで、作業車1の位置を検出するようにしてもよい。この場合、GPSセンサ55を省略することができる。したがって、位置検出手段の構成は上述したものに限らない。なお、GPSセンサ55を用いると、作業車1の絶対位置を検出できるため、精度よい位置検出が可能である。
上記実施形態では、エリアワイヤ2上に充電ステーション3を配置したが、エリアワイヤ2上ではなく、その近傍に配置してもよい。バッテリ20(二次電池)を充電する充電ステーション3(充電装置)の構成は図6のものに限らない。上記実施形態では、充電ステーション3の位置を目標位置として、帰還モード時に作業車1を充電ステーション3の位置まで帰還させるようにしたが、充電ステーション3の位置以外を目標位置として、作業車1を目標位置まで移動させるようにしてもよい。したがって、経路生成部43は、目標帰還経路RTとは異なる目標位置までの目標移動経路を生成してもよい。
上記実施形態では、マップ生成部41での処理により、予めトレースモードで作業車1を走行させた際の作業車1の位置検出値を用いて作業領域マップMPを作成するとともに、位置特定部42での処理により、作業領域マップMP上の充電ステーション3の位置を特定するようにしたが、作業領域マップMPを用いずに作業車1の現在位置に対する充電ステーション3の位置あるいは他の目標位置を特定してもよい。したがって、目標位置特定手段の構成は上述したものに限らない。予めトレースモードで作業車1を走行させるのではなく、作業モードで作業領域ARを走行させ、その際に検出される作業車1の位置座標を用いて、作業領域マップMPを作成するようにしてもよい。
上記実施形態では、第2放射直線群432gが充電ステーション3を中心として放射状に延びるようにしたが、第2放射直線群432gは充電ステーション3以外の目標位置を中心として放射状に延びるものであってもよい。したがって、作業車1を中心として放射状に延びる第1放射直線群431gおよび目標位置を中心として放射状に延びる第2放射直線群432gの中から、作業車1から目標位置までの距離が最短となる第1放射直線431および第2放射直線432をそれぞれ選択し、選択した第1放射直線431と第2放射直線432とを含んで目標帰還経路RT等の目標移動経路を生成するのであれば、経路生成手段としての経路生成部43の構成はいかなるものでもよい。
上記実施形態では、走行制御部44が、経路生成部43により生成された目標帰還経路RTに沿って作業車1が走行するように走行モータ18を制御するようにしたが、目標移動経路に沿って作業車1が走行するように作業車1の走行および旋回動作を制御する走行制御手段の構成はこれに限らない。上記実施形態では、左右一対の走行モータ18L,18Rにより作業車1を走行かつ旋回させるようにしたが、走行手段の構成はこれに限らない。例えば、前輪13あるいは後輪14を操舵可能なアクチュエータを作業車1に搭載し、アクチュエータの駆動により作業車を旋回させるようにしてもよい。作業車1に、左右一対の磁気センサ51L,51Rではなく、単一の磁気センサ51を設けるようにしてもよい。したがって、作業車1の構成は上述したものに限らない。
上記実施形態は、芝刈り作業車に適用したが、本発明は、これに限らず種々の無人作業車に適用可能である。したがって、作業機16の構成は上述したものに限らない。
以上の説明はあくまで一例であり、本発明の特徴を損なわない限り、上述した実施形態および変形例により本発明が限定されるものではない。上記実施形態および変形例の構成要素には、発明の同一性を維持しつつ置換可能かつ置換自明なものが含まれる。すなわち、本発明の技術的思想の範囲内で考えられる他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。また、上記実施形態と変形例の1つまたは複数を任意に組み合わせることも可能である。
1 無人作業車、2 エリアワイヤ、3 充電ステーション、18 走行モータ、20 バッテリ、40 ECU、42 位置特定部、43 経路生成部、44 走行制御部、54 方位センサ、55 GPSセンサ、431 第1放射直線、431g 第1放射直線群、432 第2放射直線、432g 第2放射直線群、RT 目標帰還経路

Claims (3)

  1. 走行手段を有する作業車を、エリアワイヤによって画定される作業領域を自律走行するように制御する無人作業車の制御装置であって、
    前記作業車の位置を検出する位置検出手段と、
    目標位置を特定する目標位置特定手段と、
    前記位置検出手段により検出された前記作業車から前記目標位置特定手段により特定された前記目標位置までの目標移動経路を生成する経路生成手段と、
    前記経路生成手段により生成された前記目標移動経路に沿って前記作業車が走行するように前記走行手段を制御する走行制御手段と、を備え、
    前記経路生成手段は、前記作業車を中心として放射状に延びる第1放射直線群および前記目標位置を中心として放射状に延びる第2放射直線群の中から、前記作業領域における前記第1放射直線群と前記第2放射直線群との交点を算出することにより、前記作業車から前記目標位置までの距離が最短となる第1放射直線および第2放射直線をそれぞれ選択し、前記目標移動経路は、選択した前記第1放射直線と前記第2放射直線とを含み、前記交点を経由して生成されることを特徴とする無人作業車の制御装置。
  2. 請求項1に記載の無人作業車の制御装置において、
    前記経路生成手段は、前記第1放射直線群と前記第2放射直線との前記交点が存在しないとき、前記第1放射直線群と前記エリアワイヤとの第1交点、および前記第2放射直線群と前記エリアワイヤとの第2交点をそれぞれ算出し、前記目標移動経路は、前記第1交点から前記第2交点までの前記エリアワイヤに沿った経路を経由して生成されることを特徴とする無人作業車の制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の無人作業車の制御装置において、
    前記経路生成手段は、複数のセルを配列してなるマップ上に前記目標移動経路を生成することを特徴とする無人作業車の制御装置。
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