JP6013936B2 - 自転車 - Google Patents

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本発明は、自転車に関し、詳しくは、尾灯や、方向指示器、カメラ等の後方安全装置を収容可能なテールボックスを有し、テールボックスから延びるコード類を雨、泥、ゴミ等の外部因子から保護しうる構造に容易に応用可能なテールボックス取り付け構造を有する自転車に関する。
今日、健康志向や環境志向の高まりから、通勤や通学等における移動手段として自転車に注目が集まっている。しかしながら、市街地では自動車の交通量が多いため、自転車の走行に危険がおよぶ場合も少なくない。今日、自転車後方に尾灯を取り付け、夜間における後方の安全性を向上させた自転車が知られている。このような自転車は、通常、尾灯は、クランプとネジ部材によって自転車のシートステーやシートポストに取り付けられている。しかしながら、このような自転車は、長く続けて使用すると、ネジ部材が弛むことがあり尾灯が上下にがたついてしまうという問題点を有している。
このような問題に対して、特許文献1では、尾灯のような付属品をシートチューブに取り付けても上下にがたつくことがなく、かつ、尾灯のような付属品をフレームの機械的強度を損なうことなく取り付けることができる自転車用付属品アセンブリーおよびそれを備えた自転車が提案されている。
特開2009−227273号公報
しかしながら、自転車の走行中の安全性をより向上させるためには、尾灯以外にも、方向指示器や自転車後方を撮影するためのカメラのような撮像装置を搭載する構成も考えられる。この場合、方向指示器は運転者が手元で操作することになり、また、カメラで後方を撮影した映像は、例えば、ハンドルに備えられたモニターで確認することになるが、方向指示器と運転者の手元にある方向指示器制御装置とを繋ぐコードや、カメラとモニターを繋ぐコードが必要となる。このようなコードは、自転車のフレームに沿って這わせることが通常であるが、この場合、コードが雨や泥、またはゴミ等の外部因子により損傷を受け可能性がある。
また、カメラ等がシートステイやシートポストに取り付けられていると、カメラが左右にぶれて撮影角度がずれてしまうということも考えられる。また、尾灯やカメラ等の付属品をシートステイやシートポストに取り付けると、サドルの上下の可動範囲を制限することになってしまい好ましくない。
そこで、本発明の目的は、尾灯や、方向指示器、カメラ等の後方安全装置を収容可能なテールボックスを有し、テールボックスから延びるコード類を雨、泥、ゴミ等の外部因子から保護しうる構造に容易に応用可能なテールボックス取り付け構造を有する自転車を提供することにある。
本発明者らは、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、テールボックスの取り付け位置、および取り付け方法を下記構成とすることで、上記課題を解消することができることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の自転車は、サドルを支持するシートチューブと、ハンドルを支持するヘッドチューブと、前記シートチューブと前記ヘッドチューブとを繋ぐトップチューブと、を備えてなる自転車において、
前記シートチューブの車体後方にテールボックスを備え、前記トップチューブと前記テールボックスとが、前記テールボックスに設けられた平板状の取り付け部と、前記トップチューブに設けられた被取り付け部と、を介して固定されてなり、前記トップチューブが、前記テールボックスから延びるコードを収容する溝を有し、該溝と、前記取り付け部と、前記被取り付け部と、を一体的に覆うトップチューブカバーを有することを特徴とするものである。
本発明の自転車においては、前記取り付け部が上下に離間した2カ所に第1の取付孔を有し、かつ、前記被取り付け部材が前記取り付け部の前記第1の取付孔に対応する位置に第2の取付孔を有し、前記取り付け部と前記被取り付け部とが、第1の取付孔と第2の取付孔とを介して締結部材で固定されてなることが好ましい。また、本発明の自転車においては、前記第1の取付孔および前記第2の取付孔のうち一方が、他方よりも自転車前後方向に長いことが好ましい。さらに、本発明の自転車においては、前記テールボックスに撮像装置が、前記ハンドルに前記撮像装置により撮影された映像を表示する表示装置が、それぞれ備えられてなり、前記撮像装置と前記表示装置とが前記コードにより接続されていることが好ましい。さらにまた、本発明の自転車においては、前記トップチューブカバーのシートチューブ近傍は、前記トップチューブよりも自転車幅方向に広いことが好ましい。また、本発明の自転車においては、前記トップチューブカバーは、前記トップチューブの長手方向に直交する断面において前記溝の底部に向かって伸びる脚部を有し、前記脚部が前記溝の底部と接するように前記トップチューブカバーが前記溝内に嵌め込まれていることが好ましい。
本発明によれば、尾灯や、方向指示器、カメラ等の後方安全装置を収容可能なテールボックスを有し、テールボックスから延びるコード類を雨、泥、ゴミ等の外部因子から保護しうる構造に容易に応用可能なテールボックス取り付け構造を有する自転車を提供することができる。
本発明の一好適な実施形態に係る自転車の側面図である。 本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスの背面斜視図である。 本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスの背面図である。 本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスの側面図である。 本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスとトップチューブの接続状態を示す平面透視図である。 本発明の一好適な実施形態に係る自転車のトップチューブの長手方向断面図である。 撮像装置の角度と、撮像装置により撮影可能な領域と、の関係を説明する図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明の一好適な実施形態に係る自転車の側面図であり、図示する自転車1は、サドル2を支持するシートチューブ3と、ハンドル4を支持するヘッドチューブ5とを有している。シートチューブ3の上部とヘッドチューブ5の上部とがトップチューブ6を介して接続されており、また、図示例においては、シートチューブ3の下部にはボトムブラケットシェル7が配置されており、シートチューブ3の下部とヘッドチューブ5の下部から延びるダウンチューブ8とが、ボトムブラケットシェル7を介して接続されている。さらに、図示例においては、ボトムブラケットシェル7からチェーンステイ9が、シートチューブ3の略中央部からシートステイ10が、それぞれ、自転車後輪11の装着位置に向かって延びている。
本発明の自転車は、図示するように、シートチューブ3の車体後方にテールボックス12を備えている。図2は、本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスの背面斜視図を、図3は、本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスの背面図を、図4は、本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスの側面図を、それぞれ示す。図示するように、本発明の自転車においては、このテールボックス12には尾灯13、方向指示器14および後方撮影用のカメラのような撮像装置15を搭載することができる(後述)。この場合、テールボックス12には尾灯13や方向指示器14の光源および電装用バッテリーを収容してもよい。
図5は、本発明の一好適な実施形態に係る自転車のテールボックスとトップチューブの接続状態を示す平面透視図である。図示するように、本発明の自転車1においては、トップチューブ6とテールボックス12とが、テールボックス12に設けられた平板状の取り付け部12aと(図2、4も併せて参照)、トップチューブ6に設けられた被取り付け部6aと、を介して固定されている。図示例においては、被取り付け部6aは、トップチューブ6の取り付け面に設けられた平板である。
図示例においては、取り付け部12aが上下に離間した2カ所に第1の取付孔を有し、かつ、被取り付け部材6aが取り付け部の第1の取付孔に対応する位置に第2の取付孔を有し、取り付け部12aと被取り付け部6bとが、第1の取付孔と第2の取付孔とを介して締結部材で固定されてなることが好ましい。図示例においては、取り付け部12aには第1の取付孔としてネジ穴12bが設けられており、また、被取り付け部6aには、第2の取付孔として取り付け部12aのネジ孔12bに対応する位置にネジ孔が設けられており、これらのネジ孔同士を重ねて、ネジ16で固定する構造となっているが、本発明の自転車においては、取り付け部12aおよび被取り付け部6aの形状はこれに限られるものではない。
本発明の自転車のように、テールボックス12の取り付け部12aを平板状とすることで、図2に示すように、テールボックス12の取り付け面であって平板状の取り付け部12aの横の領域に、テールボックス12から延びるコードを挿通する挿通口12cを設けることができる。したがって、例えば、トップチューブ6の内部にコードを挿通する空間を設ければ、コードは外部に露出することがなくなるため、外部因子によるコードの損傷を防止することができる。なお、本発明の自転車に係るテールボックス12においては、取り付け部12aは、取り付け面の中央に配置するよりも、中央より左右いずれか一方にずらして配置することが好ましい。このようにすることで、コード類を通す一方の挿通口12cの開口面積を大きくすることができ、コード類の挿通作業が容易になる。
なお、後に詳細に説明するが、本発明の自転車においては、テールボックス12にカメラのような撮像装置15を取り付けてもよいが、この場合、撮像装置15の取り付け位置は、テールボックス12の自転車進行方向右側が好ましい。この場合、撮像装置15のコードは他のコードと比較して太いため、撮像装置15が搭載される側(ここでは自転車進行方向右側)の挿通孔12cを大きくすることが好ましい。
本発明の自転車においては、被取り付け部6aの構造は、1枚の平板に限られるものではなく、例えば、被取り付け部6aを2枚の平板で形成して、この平板2枚の間に平板状の取り付け部12aを挿入し、その後これらをネジのような締結部材で固定してもよい。また、図示はしないが、被取り付け部6aを平板状の取り付け部12aが挿入可能な凹部を有する凸部とし、この凹部に平板状の取り付け部12aを挿入したのち、これらをネジのような締結部材で固定してもよい。このテールボックス12とトップチューブ6の接続部は、後述するトップチューブカバー18等で覆うことにより、外部因子による損傷を防止することができる。なお、取り付け部12aおよび被取り付け部6aを図示するように平板で形成する場合は、強度を確保するために、材質としてはアルミ、ステンレス等の金属が好ましいが、これに限られるものではない。
また、本発明の自転車においては、図示するように、取り付け部12aには上下に離間した第1の取付孔としてネジ孔12bを2個設け、かつ、被取り付け部6aには取り付け部12aに設けられたネジ孔12bに対応する位置に第2の取付孔としてネジ孔を設け、これらネジ孔を介して締結部材であるネジで固定する構造が好ましい。取り付け部12aと被取り付け部6aとを上下2か所で固定することで、両者の固定を強固なものとすることができ、自転車走行中の振動により、テールボックス12がずれてしまうことを防止することができる。
さらに、本発明の自転車においては、テールボックス12の取り付け部12aに設けられた第1の取付孔12bおよびトップチューブ6の被取り付け部6aに設けられた第2の取付孔のうち一方が、他方よりも自転車前後方向に長いことが好ましい。例えば、取り付け部12aの取付孔12bを、トップチューブ6の被取り付け部6aに設けられた取付孔よりも自転車前後方向に長尺形状とすることができる。このような構造とすると、テールボックス12の取り付け時に、テールボックス12の自転車前後方向の位置を調整することができる。また、自転車の製造上、取り付け部12aの位置に多少のバラツキが生じてしまい、テールボックス12とトップチューブ6との間に隙間が生じてしまう可能性がある。このような場合であっても、第1の取付孔12bおよび第2の取付孔のうち一方を、他方よりも自転車前後方向に長くしておくことで、テールボックス12の位置を調整して、生じた隙間をなくすことが可能となる。
さらにまた、図3に示すように、本発明の自転車においては、テールボックス12にカメラのような撮像装置15を、図1に示すように、ハンドル4に撮像装置15により撮影された映像を表示するモニターのような表示装置17を、それぞれ設けることが好ましい。この場合、撮像装置15と表示装置17とがコードにより接続される。撮像装置15で自転車後方を撮影し、撮像装置15で撮影された映像をハンドル4に設けられた表示装置17に表示することにより、自転車走行中における自転車後方の確認が容易になり、自転車走行時の安全性を向上させることができる。なお、撮像装置15の取り付け位置、取り付け角度等については、後に詳細に説明する。
図6に、本発明の一好適な実施形態に係る自転車のトップチューブの長手方向断面図を示す。テールボックス12に撮像装置15を、ハンドル4に表示装置17を設ける場合、トップチューブ6に、コードを収容する溝6cを設け、かつ、この溝6cと、取り付け部12aと、被取り付け部6aと、を一体的に覆うトップチューブカバー18を有する構造とすることが好ましい。この場合、トップチューブ6の溝6cの底部を形成する壁部を、上述の被取り付け部6aとして利用してもよい。図6に示すように、トップチューブ6に溝6cを設け、この溝6cに撮像装置15と表示装置17とを繋ぐコードや、方向指示器14とハンドル4に配置された方向指示器制御装置(図示せず)を繋ぐコードを収容し、その後、溝6cをトップチューブカバー18で覆うことで、外部因子によるコードの損傷を防止することができる。また、トップチューブカバー18を設けることで、外観を損なうこともない。さらに、コードをトップチューブ6内を挿通させるのではないので、メンテナンス等も容易となる。なお、トップチューブカバー18のヘッドチューブ6側端部には切欠きを設け、この切欠きからコードを外部に出して、ハンドル4に設けられた表示装置17と接続すればよい。
本発明の自転車においては、トップチューブカバー18は、トップチューブ18の長手方向に直交する断面において溝6cの底部に向かって伸びる脚部18aを有し、脚部18aが溝6cの底部と接するように、トップチューブカバーが溝内に嵌め込まれていることが好ましい。図示する例においては、溝6cを覆うトップチューブカバー18は、略コ字型の形状を有し、このトップチューブカバー18の内部にコードが収容される。このように溝6cの深さとトップチューブカバー18の脚部18aの高さを同じにすることで、トップチューブカバー18が溝6cへ落ち込むことを防止することができる。
本発明の自転車においては、トップチューブカバー18の脱落を防止するために、トップチューブカバー18の脚部18aの先端部と溝6cの底部を面ファスナー等で固定してもよい。この場合、上述の、トップチューブカバー18の脚部18aが、溝6cの底面に接している状態には、面ファスナー等を介して接している状態も含まれる。なお、本発明の自転車においては、トップチューブカバー18の断面形状は、トップチューブ6の形状に合わせて略U字型としてもよい。また、図示するように、溝6cの側部とトップチューブカバー18の側部との間に空間19を設けて、自転車の軽量化を図ってもよい。
本発明の自転車においては、トップチューブカバー18の材質については特に制限されるものではない。例えば、トップチューブカバー18を透明なアクリル樹脂製とし、この内部にEL(Electro−Luminescence)シート等を配置し発光させることで、夜間走行時における安全性を向上させることができる。また、トップチューブカバー18にデザイン画を施して、意匠性を向上させてもよい。例えば、トップチューブカバー18に外部からは高反射性を有し、かつ、内側からは透光性を有するシートを貼付し、その内側に低透過性シートでデザイン画やロゴ等を貼付すれば、昼間は光沢のある外観を呈し、夜間はELシート等の発光によりデザイン画やロゴを浮かび上がらせることも可能である。
本発明の自転車は、前述のとおり、テールボックス12には撮像装置15を、ハンドル4には撮像装置15により撮影された映像を表示する表示装置17を、それぞれ設けていることが好ましい。この場合、図5に示すように、撮影方向が自転車進行方向に対して右後方のみを撮影するように、撮像装置15の撮影方向が傾斜していることが好ましい。これは、自転車が走行車線の左側を通行するものであることや、自動車やオートバイ等のように走行車線を変更することがないこと、との理由からである。また、撮像装置15の撮影方向が自転車進行方向に対して右後方に傾斜しているため、撮像装置15は、自転車1の右後方を撮影することになり、運転者に、自転車1の左側走行を促す効果も得られるといえる。
なお、撮像装置15は、シートチューブ3の後方の左右双方に取り付けられていても特に問題はないが、本発明の自転車においては、自転車1の右側後方が撮影できればよいので、図3に示す例では、テールボックス12の自転車進行方向右側にのみ撮像装置15が取り付けられている。また、図示例においては、撮像装置15はテールボックス12に埋め込まれて取り付けられているが、撮像装置15の取り付け方法はこれに限られるものではなく、テールボックス12の下側に配置されていてもよい。
本発明の自転車1においては、上記撮像装置15の撮影方向の傾斜角度については、具体的には、撮像装置15の撮像面を、自転車1の進行方向と反対の方向に対して10°〜15°の角度θで自転車進行方向右側に傾けて、撮像装置15の撮影方向を、自転車1の運転者の真後ろから右に10°〜15°の角度で傾いているものとすることが好ましい。この角度は、好適には12°±1°である。これにより、自転車1の右後方を走行する車両を撮像装置15により良好にとらえることができる。図7は、撮像装置の角度と、撮像装置により撮影可能な領域と、の関係を説明する図である。図示する例においては、片側2車線の道路の左側の走行車線の左端を自転車1が走行しており、この自転車1の約10mの後方の走行車線20および追い越し車線21を、それぞれ自動車22a、22bが走行している。なお、10mとは、乗用車2台分に相当する距離である。
撮像装置15の撮影方向を、自転車1の進行方向と反対方向とすると、撮像装置15により撮影される領域は、図中の領域Aである。したがって、表示装置17には、領域Aの映像、すなわち、走行車線20を走行する自動車22aしか表示されず、自転車1の運転者は追い越し車線21を走行している自動車22bに気づくことができない。そこで、本発明の自転車1においては、撮像装置15の撮影方向を、自転車1の進行方向に対して好ましくは10°〜15°、好適には12°±1°の角度で右に傾け、領域Bを撮影している。これにより、追い越し車線21を走行する自動車22bも映像にとらえることができ、安全性を向上させることができる。
また、図5に示すように、本発明の自転車においては、トップチューブカバー18のシートチューブ3近傍は、トップチューブ6よりも自転車幅方向に広いことが好ましい。本発明の自転車はシートチューブ3の後方にテールボックス12を配置しているため、撮像装置15と表示装置17とを繋ぐコードや方向指示器14と方向指示器制御装置とを繋ぐコードは、シートチューブを迂回して配置される。そこで、本発明の自転車においては、トップチューブ6を覆うトップチューブカバー18のシートチューブ3近傍をトップチューブ6よりも自転車幅方向に厚みを持たせることで、シートチューブ3を迂回するコードをスムーズに収容することを可能としている。なお、本発明においては、トップチューブカバー18のシートチューブ3近傍の幅は、コードをスムーズに収容でき、かつ、自転車の運転の妨げにならない程度に適宜設計すればよい。
さらに、本発明の自転車に係るテールボックス12の好適な形状としては、図4に示すように、テールボックス12の後部の高さ方向略中央部が後方に突き出た形状(突き出し部)をしている。また、撮像装置15は、この突き出し部の下側に配置されており、かつ、撮像装置15の先端が、突き出し部の端部よりも自転車前後方向前方に位置している。すなわち、撮像装置15の先端よりも突き出し部端部のほうが、自転車前後方向後方に突き出ている。このような構造とすることにより、昼間走行時に、太陽光が直接撮像装置15に入射することを防止することができる。また、雨天走行時でも、撮像装置15に雨による水滴の付着を防止することができるため、雨天時においても、後方の視界を良好に確保することができる。
さらにまた、本発明の自転車においては、テールボックス12の車体後方側の側面部12Aを、車軸方向の中央部から端部に向かい傾斜した形状で形成して、この傾斜角度と、撮像装置15の撮影方向の傾斜角度とを対応させれば、テールボックス12の側面部12Aに対し撮像装置15を垂直に近い形で配置することができ、撮像装置15に当たる光や影の状態をより均等にすることができ、好ましい。この場合、テールボックス12と撮像装置15との間に隙間が生じにくいので、撮像装置15の防水の観点からも好適である。さらに、この場合、尾灯13がテールボックス12の表面から突出していることに加えて、テールボックス12自体も車軸方向中央部が後方に突出した形状となるので、テールボックスの車軸方向中央部がより強調されることになる。よって、方向指示器14によりどちらに曲がるかを表示した際の視認性を向上できるとともに、尾灯13自体についても、後方だけでなく左右や斜め後方からの視認性を、より向上することができる。
また、本発明の自転車1においては、テールボックス12の幅が、車体後方に向かい拡幅されていることが好ましい。シートチューブ3より車体後方に配置したテールボックス12を車体後方に向かい拡幅された形状としたことで、拡幅された車体後方の側面部に設けられた方向指示器14により、自転車を後方から見た際の視認性を確保しつつ、テールボックス12のサドル2に近い前方の部位については、ペダリングの際に運転者の脚がテールボックス12に干渉することを防止できる。これにより、乗り心地性を損なうことなく、走行時における安全性を向上した自転車を実現することが可能となる。なお、その具体的な寸法についても、特に制限されるものではなく、例えば、幅については、汎用の自転車用の荷台(キャリア)と同程度の幅とすることができる。
さらに、本発明の自転車1においては、タイヤサイズは24インチとすることが好ましい。タイヤサイズを24インチとすることで、サドル2と後輪11との間にテールボックス12を配置するためのスペースを確保しつつ、通勤時の速度性能についても確保した自転車とすることができる。
本発明の自転車1においては、トップチューブ6の車体後方にテールボックス12を備え、トップチューブ6とテールボックス12とが、テールボックス12に設けられた取り付け部12aと、トップチューブ6に設けられた被取り付け部6aと、を介して固定されてなることのみが重要であり、フレームの構造やその材質等については特に制限されるものではなく、既知のフレーム構造や材質を用いることができる。また、撮像装置15についても、自転車に設置可能な程度の寸法および重量を有し、上述のようにして自転車に取り付けて自転車の後方を撮影することができるものであれば、一般的なビデオカメラ等を使用することができ、具体的な構造等については、特に制限されるものではない。さらに、表示装置17についても、撮像装置15で撮影された映像を映し出すことができるものであれば、特に制限はない。この場合、電装用バッテリーは、尾灯や方向指示器等の照明器具の他、上記撮像装置15や表示装置17等の自転車1に具備される各種電装品の電源として使用することができる。
1 自転車
2 サドル
3 シートチューブ
4 ハンドル
5 ヘッドチューブ
6 トップチューブ
7 ボトムブラケットシェル
8 ダウンチューブ
9 チェーンステイ
10 シートステイ
11 後輪
12 テールボックス
13 尾灯
14 方向指示器
15 撮像装置
16 ネジ
17 表示装置
18 トップチューブカバー
19 空間
20 走行車線
21 追い越し車線
22 乗用車

Claims (6)

  1. サドルを支持するシートチューブと、ハンドルを支持するヘッドチューブと、前記シートチューブと前記ヘッドチューブとを繋ぐトップチューブと、を備えてなる自転車において、
    前記シートチューブの車体後方にテールボックスを備え、前記トップチューブと前記テールボックスとが、前記テールボックスに設けられた平板状の取り付け部と、前記トップチューブに設けられた被取り付け部と、を介して固定されてなり、前記トップチューブが、前記テールボックスから延びるコードを収容する溝を有し、該溝と、前記取り付け部と、前記被取り付け部と、を一体的に覆うトップチューブカバーを有することを特徴とする自転車。
  2. 前記取り付け部が上下に離間した2カ所に第1の取付孔を有し、かつ、前記被取り付け部材が前記取り付け部の前記第1の取付孔に対応する位置に第2の取付孔を有し、前記取り付け部と前記被取り付け部とが、第1の取付孔と第2の取付孔とを介して締結部材で固定されてなる請求項1記載の自転車。
  3. 前記第1の取付孔および前記第2の取付孔のうち一方が、他方よりも自転車前後方向に長い請求項2記載の自転車。
  4. 前記テールボックスに撮像装置が、前記ハンドルに前記撮像装置により撮影された映像を表示する表示装置が、それぞれ備えられてなり、前記撮像装置と前記表示装置とが前記コードにより接続されている請求項1〜3のうちいずれか一項記載の自転車。
  5. 前記トップチューブカバーのシートチューブ近傍が、前記トップチューブよりも自転車幅方向に広い請求項4記載の自転車。
  6. 前記トップチューブカバーが、前記トップチューブの長手方向に直交する断面において前記溝の底部に向かって伸びる脚部を有し、前記脚部が前記溝の底部と接するように前記トップチューブカバーが前記溝内に嵌め込まれている請求項4または5記載の自転車。
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