JP6011934B2 - コネクタの嵌合状態検査方法及び嵌合状態検査装置 - Google Patents
コネクタの嵌合状態検査方法及び嵌合状態検査装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6011934B2 JP6011934B2 JP2012260445A JP2012260445A JP6011934B2 JP 6011934 B2 JP6011934 B2 JP 6011934B2 JP 2012260445 A JP2012260445 A JP 2012260445A JP 2012260445 A JP2012260445 A JP 2012260445A JP 6011934 B2 JP6011934 B2 JP 6011934B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fitting
- connector
- locking piece
- imaging
- state
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
Description
このため、コネクタの嵌合が適切に行われたか否かを、コネクタ嵌合作業時の「カチッ」という音の有無、目視による「爪部のかかり具合」の確認等によって、コネクタの全ての嵌合箇所について実施している。
この検査方法は、チューブとホースとの連結部分をカメラで撮像し、撮像画像の配管画像Mに対して濃淡レベルをスキャンして、チューブの拡径部分であるスプール部及びホースの先端の位置座標をそれぞれ検出し、スプール部からホースの先端までの寸法L1を測定する。
また、配管画像Mに対して濃淡レベルをスキャンして、ホースクリップの先端の位置座標を検出する。そして、ホースの先端からホースクリップの先端までの寸法L2を測定する。その後、寸法L1、L2が予め設定された許容範囲内であれば、外観検査は合格とするものである。
前記挿入体と前記嵌合体とが接続された状態の前記爪部及び前記係止片に光を照射して、前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する撮像工程と、
前記撮像工程にて撮像された撮像画像から反射光の濃淡を示す濃淡画像パターンを作成する画像処理工程と、
前記画像処理工程にて作成された前記濃淡画像パターンに基づいて前記係止片の傾斜状態を検出し、該傾斜状態に基づいて前記コネクタが正常に嵌合しているか否かを判定する判定工程と、を備える。
また、撮像工程、画像処理工程及び判定工程は、PC等のコンピュータを用いて短時間で実施することができる。このため、従来、人が行っていた嵌合時の音確認作業や嵌合状態の目視確認作業を省くことができる。これにより、検査の作業効率を向上させることができる。
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を直角に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する径方向撮像処理と、
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を平行に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する軸方向撮像処理と、を実行することとしてもよい。
また、係止片が爪部に正常に係合している場合、即ちコネクタの嵌合状態が異常の場合は、係止片によって反射する反射光が撮像装置に入力されるため、濃淡画像パターンには白色で表される。一方、係止片が爪部に正常に係合していない場合、即ちコネクタの嵌合状態が異常の場合、係止片から反射する反射光が撮像装置に入力されないため、濃淡画像パターンには黒色で表される。これにより、コネクタの嵌合状態を濃淡の違いによって容易に確認することができる。
前記径方向撮像処理にて撮像された画像に基づいて、前記係止片の傾斜状態が、予め正常であると設定された係止片の径方向正常傾斜条件と合致するかどうかを比較する径方向比較処理と、
前記軸方向撮像処理にて撮像された画像に基づいて、前記係止片の傾斜状態が、予め正常であると設定された係止片の軸方向正常傾斜条件と合致するかどうかを比較する軸方向比較処理と、を実行し、
前記径方向比較処理及び前記軸方向比較処理による比較結果のうち、少なくとも何れか一方向の比較結果が合致する場合に、前記コネクタの嵌合状態は正常であると判定することとしてもよい。
そして、軸方向又は径方向のうち少なくとも何れか一方向の撮像画像に基づいて挿入体と嵌合体との嵌合状態は正常であると判定するため、挿入体及び嵌合体が明瞭に撮像されていないことによって検査ラインが停止することを防止できる。これにより、検査ラインが停止した際に作業員が検査箇所へ行って撮像できるように作業する等の手間を省くことができる。したがって、検査の作業効率を向上させることができる。
前記画像処理工程にて作成された前記濃淡画像パターンの前記係止片に対応する白色部分が、予め正常な濃淡の画像パターンとして設定された合格画像パターンの前記係止片に対応する白色部分と合致するかどうかを確認する画像確認処理と、を実行することとしてもよい。
前記挿入体の基端の前記撮像画像内における座標位置を検出する挿入体基端検出処理と、
前記嵌合体の先端の前記撮像画像内における座標位置を検出する嵌合体先端検出処理と、
前記挿入体基端検出処理及び前記嵌合体先端検出処理によりそれぞれ検出された位置座標より、前記挿入体の基端から前記嵌合体の先端までの距離を算出する算出処理と、
前記算出処理により算出された距離が、予め規定された規定範囲内か否かを確認する距離確認処理と、を実行し、
前記画像確認処理による結果が合致し、且つ前記距離確認処理による確認結果が前記規定範囲内である場合に、前記挿入体と前記嵌合体との嵌合状態が、前記径方向正常傾斜条件と合致するものとしてもよい。
前記画像処理工程にて作成された前記濃淡画像パターン内における前記係止片と前記爪部との係合部の濃淡が黒色部分の面積を計測する計測処理と、
前記計測処理により計測された前記黒色部分の面積が、予め規定された規定値未満か否かを確認する面積確認処理と、を実行し、
前記面積確認処理による確認結果が前記規定値未満である場合に、前記挿入体と前記嵌合体との嵌合状態が、前記軸方向正常傾斜条件と合致するものとしてもよい。
前記ロボットは、予め設定された前記挿入体と前記嵌合体との接続位置情報に基づいて、前記挿入体及び前記嵌合体を撮像可能な所定位置に前記撮像装置を移動させるとともに、前記撮像装置にて前記挿入体及び前記嵌合体を撮像することとしてもよい。
前記挿入体と前記嵌合体とが接続された状態の前記爪部及び前記係止片に光を照射して、前記挿入体及び前記嵌合体を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置にて撮像された撮像画像より反射光の濃淡を示す濃淡画像パターンを作成する画像処理手段と、
前記画像処理手段にて作成された前記濃淡画像パターンに基づいて前記係止片の傾斜状態を検出し、該傾斜状態に基づいて前記コネクタが正常に嵌合しているか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記撮像装置は、
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を直角に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する径方向撮像処理と、
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を平行に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する軸方向撮像処理と、を実行する。
従来、嵌合された状態の挿入体及び嵌合体を撮像しても、光量不足であったり、ワイヤーハーネス等の他の部品の影になったりして、挿入体及び嵌合体が明瞭に撮像されていない場合があったが、本発明では、軸方向及び径方向から撮像するため、少なくとも何れか一方向から挿入体及び嵌合体を確実に撮像することができる。
また、係止片が爪部に正常に係合している場合、即ちコネクタの嵌合状態が異常の場合は、係止片によって反射する反射光が撮像装置に入力されるため、濃淡画像パターンには白色で表される。一方、係止片が爪部に正常に係合していない場合、即ちコネクタの嵌合状態が異常の場合、係止片から反射する反射光が撮像装置に入力されないため、濃淡画像パターンには黒色で表される。これにより、コネクタの嵌合状態を濃淡の違いによって容易に確認することができる。
また、撮像工程、画像処理工程及び判定工程は、PC等のコンピュータを用いて短時間で実施することができる。このため、従来、人が行っていた嵌合時の音確認作業や嵌合状態の目視確認作業を省くことができる。これにより、検査の作業効率を向上させることができる。
図1に示すように、エンジン11(組立て対象物に相当)の生産ライン12の終盤は、エンジン11にワイヤリングハーネス、各種配管などが組み付けられるドレスアップライン13と呼ばれ、このドレスアップライン13の中に、コネクタの嵌合状態を検査する検査ライン14が設けられ、この検査ライン14にコネクタ嵌合状態検査装置20が設置されている。
検査ライン14では、各パレット17及びエンジン11は、一定の流れの途中でコネクタ42の嵌合状態の検査のために一時停止される。
図2に示すように、検査ライン14の両側にロボット23a、23bが配置され、各パレット17及びエンジン11が一時停止中に、ロボット23a、23bの先端にそれぞれ取付けられたカメラ21a、21bが独立してエンジン11近傍の異なる所定位置(エンジン11の機種毎に定められた位置)に移動し、コネクタがカメラ21a、21bで撮像される。
図3に示すように、イグニッションコイル41のコネクタ42は、外方に突出する爪部43aを外周に有する挿入体43と、爪部43aに係合可能な係止片44aを有する嵌合体44と、を備えている。
挿入体43を嵌合体44の差込口44eから挿入すると、嵌合体44の係止片44aが爪部43aを乗り越えた後、係止片44aの穴44d内に爪部43aが係合することで挿入体43の抜け出しを防止する。係止片44aは、爪部43aを乗り越えることができるように外方へ向かって可動可能であり、合成樹脂により形成されている。
本明細書中では、図3中に示すように、嵌合体44を挿入体43に差し込んだり、取り外したりする方向を軸方向という。また、軸方向と直交する方向を径方向という。
本実施形態では、イグニッションコイル41用のコネクタ42を用いたが、これに限定されるものではなく、爪部43aを有する挿入体43及び係止片44aを有する嵌合体44とからなるコネクタ42であればよい。
図4に示すように、コネクタ嵌合状態検査装置20は、カメラ21a、21bと、パレットセンサ25と、検査処理装置26と、照明灯22と、ロボット23a、23bとを備えている。
パレットセンサ25は、検査ライン14にパレットが到着して一時停止したことを検知したら、パレットが到達した旨のパレット位置信号PPSを検査司令部51へ出力する。
また、検査司令部51は、パレット位置信号PPSが入力したら、各種処理及び制御(詳細は後述する)を指令する制御信号SSを作成し、処理・制御部52へ出力する。
また、カメラ21bは、図7(a)及び図8(a)に示すように、照明灯22の光が照射されたコネクタ42全体を軸方向から撮像する。照明灯22は、嵌合体44の係止片44aを有する面に対して光を平行に照射している。
カメラ21a、21bによってそれぞれ撮像された撮像画像GSa、GSbは、カメラ21a、21bからそれぞれ画像処理部54に出力される。
また、画像処理部54は、撮像画像GSa内の挿入体43の基端43c部分(図5(a)のII部分)を抽出し、反射光の濃淡を示す濃淡画像パターンR2を作成する。
さらに、画像処理部54は、撮像画像GSa内の嵌合体44の挿入体43に接続される先端44c部分(図5(a)のIII部分)を抽出し、反射光の濃淡を示す濃淡画像パターンR3を作成する。作成された濃淡画像パターンR2、R3は、座標検出部60へ出力される。
画像確認部56は、入力した濃淡画像パターンR1と、記憶部55から出力される合格画像パターンPPとが一致するかを確認する。
図5(c)は合格画像パターンPPを示す図であり、図6(b)は不合格画像パターンの一例を示す図である。合格画像パターンPPは、嵌合体44の係止片44aが挿入体43の爪部43aに正常に係合している状態(図5(a)及び図5(b))を示し、不合格画像パターンは、嵌合体44の係止片44aと挿入体43の爪部43aとの係合が正常でない状態(図6(a))を示している。
座標検出部60は、挿入体43部分とイグニッションコイル41部分との濃淡の違いによって、挿入体43の基端43c位置のX座標を検出する。
また、挿入体43部分と嵌合体44部分との濃淡の違いによって、嵌合体44の先端44c位置のX座標を検出する。
検出された挿入体43の基端43c位置及び嵌合体44の先端44c位置のX座標値は、それぞれ距離算出部61に出力される。
距離Dが規定範囲内の場合は、挿入体43と嵌合体44が正常に嵌合している状態と考えられる。
一方、距離Dが規定範囲の下限値よりも短い場合は、挿入体43と嵌合体44が異常に接近している状態であり、何れか一方が破損していたり、間違ったコネクタ42が用いられたりしているおそれがある。また、距離Dが規定範囲の上限値よりも長い場合は、挿入体43が嵌合体44内に十分に挿入されていないおそれがある。このため、距離Dが規定範囲外の場合は、不良な嵌合状態である。
なお、正常な嵌合状態のコネクタ42における挿入体43の基端43c位置から嵌合体44の先端44c位置までの距離の規定範囲は、予め設定されており、記憶部55内に記憶されている。
具体的には、画像確認部56からの信号が一致信号ASで、且つ距離確認部62からの信号が範囲内信号IPの場合に、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致するものとする。
一方、入力した信号に不一致信号DS及び範囲外信号OPのうち少なくとも何れか一方が含まれている場合は、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致しないものとする。
そして、コネクタ42の嵌合状態が正常条件と合致する場合には、合致信号RASを作成し、合致しない場合には、非合致信号RUSを作成する。合致信号RAS及び非合致信号RUSは、後述する判定部57に出力される。
図4に示すように、処理・制御部52は、面積計測部64と、面積確認部65と、軸方向比較部66と、を備えている。
図7(b)は合格画像パターンを示す図であり、図8(b)は不合格画像パターンの一例を示す図である。合格画像パターンPQは、嵌合体44の係止片44aが挿入体43の爪部43aに正常に係合している状態(図7(a))を示し、不合格画像パターンは、嵌合体44の係止片44aと挿入体43の爪部43aとの係合が正常でない状態(図8(a))を示している。
したがって、嵌合体44の係止片44aが挿入体43の爪部43aに正常に係合している場合、濃い黒色の領域はほとんど発生しない。
本実施形態では、薄い黒色と、濃い黒色との境界の濃淡値を所定閾値とする。なお、薄い黒色と、濃い黒色との境界の濃淡値は、各現場によって異なる値となるため、予め計測しておく。
そして、所定閾値以下の濃い黒色の領域の面積Sを計測する。計測された面積Sは、面積確認部65へ出力される。
面積Sが規定値未満の場合は、係止片44aが嵌合体44の外方に突出していない状態であり、係止片44aが爪部43aに正常に係合している状態である。
一方、面積Sが規定値以上の場合は、係止片44aが嵌合体44の外方に突出している状態であり、係止片44aが爪部43aに正常に係合していないおそれがある。
具体的には、入力した信号が規定値未満信号VUの場合、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致するものとする。一方、入力された信号が規定値外信号VOの場合、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致しないものとする。
そして、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致する場合には、合致信号AASを作成し、合致しない場合には、非合致信号AUSを作成する。合致信号AAS及び非合致信号AUSは、後述する判定部57に出力される。
判定部57は、径方向比較部63及び軸方向比較部66からの信号のうち、少なくとも何れか一方の信号が合致信号RAS、AASであれば、コネクタ42の嵌合状態は正常であると判定する。
一方、径方向比較部63及び軸方向比較部66からの信号が共に非合致信号RUS、AUSの場合にのみコネクタ42の嵌合状態は異常であると判定する。
図9は、本発明に係るコネクタ42の嵌合状態検査方法を説明するフローチャートである。
図9に示すように、まず、検査ライン14を流れてきたエンジン機種の検査情報を取得する(ステップS1)。
エンジン11が検査ライン14の所定位置に停止していない(ステップS2:NO)と判定した場合は、再度、ステップS2を実行する。
一方、エンジン11が検査ライン14の所定位置に停止した(ステップS2:YES)と判定した場合は、続いて、カメラ21a、21bをロボット23a、23bによりそのエンジン機種の所定位置に移動させて、カメラ位置を固定する(ステップS3)。
その後、カメラ21a、21bをそのエンジン機種の所定の倍率までズームする。なお、ズーム機能のないカメラを使用してもよい。
続いて、カメラ21bでコネクタ42を軸方向から撮像する(ステップS5)。
カメラ21a、21bによってそれぞれ撮像された撮像画像GSa、GSbは、それぞれ画像処理部54に出力される。
図10は、本発明に係る径方向の濃淡画像パターンR1と、合格画像パターンPPとの比較方法を説明するフローチャートである。
図10に示すように、画像処理部54は、濃淡画像パターンR1、R2、R3を作成する(ステップS11)。
画像処理部54は、ステップS4にて撮像された撮像画像GSa内の係止片44aと爪部43aとの係合部分(図5(a)のI部分)を抽出し、濃淡画像パターンR1を作成する。作成された濃淡画像パターンR1は、画像確認部56へ出力される。
また、画像処理部54は、撮像画像GSa内の挿入体43の基端43c部分(図5(a)のII部分)を抽出し、濃淡画像パターンR2を作成する。
さらに、画像処理部54は、撮像画像GSa内の嵌合体44の挿入体43に接続される先端44c部分(図5(a)のIII部分)を抽出し、濃淡画像パターンR3を作成する。作成された濃淡画像パターンR2、R3は、座標検出部60へ出力される。
そして、一致する場合には一致信号ASを作成し、不一致の場合(例えば、図6(B)の場合)には不一致信号DSを作成する。一致信号AS又は不一致信号DSは、径方向比較部63へ出力される。
座標検出部60は、濃淡画像パターンR2より、挿入体43の基端43c位置のX座標を検出する。検出された挿入体43の基端43c位置のX座標値は距離算出部61に出力される。
座標検出部60は、濃淡画像パターンR3より、嵌合体44の先端44c位置のX座標を検出する。検出された嵌合体44の先端44c位置のX座標値は距離算出部61に出力される。
距離算出部61は、挿入体43の基端43c位置及び嵌合体44の先端44c位置のX座標値に基づいて、挿入体43の基端43cから嵌合体44の先端44cまでの距離Dを算出する。算出された距離Dは、距離確認部62に出力される。
距離確認部62は、距離Dが予め規定された規定範囲内かを確認する。距離Dが規定範囲内である場合には、規定の範囲内であることを示す範囲内信号IPを作成し、範囲外である場合には範囲外信号OPを作成する。範囲内信号IP又は範囲外信号OPは、径方向比較部63へ出力される。
径方向比較部63は、画像確認部56からの信号が一致信号ASで、且つ距離確認部62からの信号が範囲内信号IPの場合に、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致するものとする。
一方、入力された信号に不一致信号DS及び範囲外信号OPのうち少なくとも何れか一方が含まれている場合は、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致しないものとする。
そして、コネクタ42の嵌合状態が正常条件と合致する場合には、合致信号RASを作成し、合致しない場合には、非合致信号RUSを作成する。合致信号RAS又は非合致信号RUSは、判定部57に出力される。
図11は、本発明に係る軸方向の濃淡画像パターンA1と、合格画像パターンPQとの比較方法を説明するフローチャートである。
図11に示すように、画像処理部54は、濃淡画像パターンA1を作成する(ステップS21)。
画像処理部54は、ステップS5にて撮像された撮像画像GSb内の係止片44aと爪部43aとの係合部分(図7(A)のIV部分)を抽出し、濃淡画像パターンA1を作成する。作成された濃淡画像パターンA1は、面積計測部64へ出力される。
面積計測部64は、濃淡画像パターンA1内から濃淡値が、予め規定された所定閾値以下の濃い黒領域の面積Sを計測する。計測された面積Sは、面積確認部65へ出力される。
面積確認部65は、計測された黒領域の面積Sが、予め規定された規定値未満かを確認する。面積Sが規定値未満である場合には、規定値未満であることを示す規定値未満信号VUを作成し、規定値以上の場合には、規定値外信号VOを作成する。作成された規定値未満信号VU又は規定値外信号VOは、軸方向比較部66に出力される。
軸方向比較部66は、面積確認部65からの信号に基づいて、コネクタ42の嵌合状態が軸方向の正常条件と合致するかを比較する。
面積確認部65からの信号が規定値未満信号VUの場合、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致するものとして、合致信号AASを作成する。一方、規定値外信号VOの場合、コネクタ42の嵌合状態は正常条件と合致しないものとして、非合致信号AUSを作成する。合致信号AAS又は非合致信号AUSは、判定部57に出力される。
判定部57は、径方向比較部63及び軸方向比較部66からそれぞれ入力した信号のうち、少なくとも何れか一方の信号が合致信号RAS、AASであれば、コネクタ42の嵌合状態は正常であると判定する。
嵌合状態が正常であると判定した場合(ステップS8:YES)は、合格信号PSを作成する。作成された合格信号PSは、表示部58へ出力され、ステップS9にて「合格」と表示される。
一方、径方向比較部63及び軸方向比較部66からそれぞれ入力した信号が共に非合致信号RUS、AUSの場合、コネクタ42の嵌合状態は異常であると判定する。
嵌合状態が異常であると判定した場合(ステップS8:NO)は、不合格信号RSを作成する。作成された不合格信号RSは、表示部58へ出力され、ステップS10にて「不合格」と表示される。
また、従来のように、撮像された画像に対してコネクタ42からカメラ21a、21bまでの距離に応じた補正を行う必要がない。このため、コネクタ42の嵌合状態を精度良く確認することができる。
また、本実施形態では、径方向の濃淡画像パターンと合格画像パターンとを比較(ステップS6)した後に、軸方向の濃淡画像パターンと合格画像パターンとを比較(ステップS7)する順番で説明したが、これに限定されるものではなく、軸方向の比較を実行した後に、径方向の比較を実施してもよいし、径方向の比較と軸方向の比較を並行して実行してもよい。
12 生産ライン
13 ドレスアップライン
14 検査ライン
16 コンベア
17 パレット
20 コネクタ嵌合状態検査装置
21a、21b カメラ(撮像装置に相当)
22 照明灯
23a、23b ロボット
25 パレットセンサ
26 検査処理装置
35 安全柵
41 イグニッションコイル
42 コネクタ
43 挿入体
43a 爪部
43b ピン
43c 基端
44 嵌合体
44a 係止片
44b 端子台
44c 先端
44d 穴
44e 差込口
51 検査司令部
52 処理・制御部
54 画像処理部
55 記憶部
56 画像確認部
57 判定部
58 表示部
59 ロボット制御部
60 座標検出部
61 距離算出部
62 距離確認部
63 径方向比較部
64 面積計測部
65 面積確認部
66 軸方向比較部
Claims (7)
- 外方に突出する爪部を有する挿入体と、前記挿入体を挿入した際に、前記爪部を乗り越えて前記爪部に係合して前記挿入体の抜け出しを防止する係止片を有する嵌合体とから構成されるコネクタの嵌合状態検査方法であって、
前記挿入体と前記嵌合体とが接続された状態の前記爪部及び前記係止片に光を照射して、前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する撮像工程と、
前記撮像工程にて撮像された撮像画像から反射光の濃淡を示す濃淡画像パターンを作成する画像処理工程と、
前記画像処理工程にて作成された前記濃淡画像パターンに基づいて前記係止片の傾斜状態を検出し、該傾斜状態に基づいて前記コネクタが正常に嵌合しているか否かを判定する判定工程と、を備え、
前記撮像工程は、
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を直角に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する径方向撮像処理と、
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を平行に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する軸方向撮像処理と、を実行することを特徴とするコネクタの嵌合状態検査方法。 - 前記判定工程は、
前記径方向撮像処理にて撮像された画像に基づいて、前記係止片の傾斜状態が、予め正常であると設定された係止片の径方向正常傾斜条件と合致するかどうかを比較する径方向比較処理と、
前記軸方向撮像処理にて撮像された画像に基づいて、前記係止片の傾斜状態が、予め正常であると設定された係止片の軸方向正常傾斜条件と合致するかどうかを比較する軸方向比較処理と、を実行し、
前記径方向比較処理及び前記軸方向比較処理による比較結果のうち、少なくとも何れか一方向の比較結果が合致する場合に、前記コネクタの嵌合状態は正常であると判定することを特徴とする請求項1に記載のコネクタの嵌合状態検査方法。 - 前記径方向比較処理は、
前記画像処理工程にて作成された前記濃淡画像パターンの前記係止片に対応する白色部分が、予め正常な濃淡の画像パターンとして設定された合格画像パターンの前記係止片に対応する白色部分と合致するかどうかを確認する画像確認処理と、を実行することを特徴とする請求項2に記載のコネクタの嵌合状態検査方法。 - 前記径方向比較処理は、
前記挿入体の基端の前記撮像画像内における座標位置を検出する挿入体基端検出処理と、
前記嵌合体の先端の前記撮像画像内における座標位置を検出する嵌合体先端検出処理と、
前記挿入体基端検出処理及び前記嵌合体先端検出処理によりそれぞれ検出された位置座標より、前記挿入体の基端から前記嵌合体の先端までの距離を算出する算出処理と、
前記算出処理により算出された距離が、予め規定された規定範囲内か否かを確認する距離確認処理と、を実行し、
前記画像確認処理による結果が合致し、且つ前記距離確認処理による確認結果が前記規定範囲内である場合に、前記挿入体と前記嵌合体との嵌合状態が、前記径方向正常傾斜条件と合致するものとすることを特徴とする請求項3に記載のコネクタの嵌合状態検査方法。 - 前記軸方向比較処理は、
前記画像処理工程にて作成された前記濃淡画像パターン内における前記係止片と前記爪部との係合部の濃淡が黒色部分の面積を計測する計測処理と、
前記計測処理により計測された前記黒色部分の面積が、予め規定された規定値未満か否かを確認する面積確認処理と、を実行し、
前記面積確認処理による確認結果が前記規定値未満である場合に、前記挿入体と前記嵌合体との嵌合状態が、前記軸方向正常傾斜条件と合致するものとすることを特徴とする請求項2に記載のコネクタの嵌合状態検査方法。 - 前記撮像装置は、前記挿入体と前記嵌合体とを接続して構築される組立て対象物の検査ラインの側方に設けられたロボットに搭載されており、
前記ロボットは、予め設定された前記挿入体と前記嵌合体との接続位置情報に基づいて、前記挿入体及び前記嵌合体を撮像可能な所定位置に前記撮像装置を移動させるとともに、前記撮像装置にて前記挿入体及び前記嵌合体を撮像することを特徴とする請求項1〜5のうち何れか一項に記載のコネクタの嵌合状態検査方法。 - 外方に突出する爪部を有する挿入体と、前記挿入体を挿入した際に、前記爪部を乗り越えて前記爪部に係合して前記挿入体の抜け出しを防止する係止片を有する嵌合体とから構成されるコネクタの嵌合状態検査装置であって、
前記挿入体と前記嵌合体とが接続された状態の前記爪部及び前記係止片に光を照射して、前記挿入体及び前記嵌合体を撮像する撮像装置と、
前記撮像装置にて撮像された撮像画像より反射光の濃淡を示す濃淡画像パターンを作成する画像処理手段と、
前記画像処理手段にて作成された前記濃淡画像パターンに基づいて前記係止片の傾斜状態を検出し、該傾斜状態に基づいて前記コネクタが正常に嵌合しているか否かを判定する判定手段と、を備え
前記撮像装置は、
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を直角に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する径方向撮像処理と、
前記嵌合体の前記係止片を有する面に対して光を平行に照射して、当該光の照射方向から前記挿入体及び前記嵌合体を撮像装置で撮像する軸方向撮像処理と、を実行することを特徴とするコネクタの嵌合状態検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012260445A JP6011934B2 (ja) | 2012-11-29 | 2012-11-29 | コネクタの嵌合状態検査方法及び嵌合状態検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012260445A JP6011934B2 (ja) | 2012-11-29 | 2012-11-29 | コネクタの嵌合状態検査方法及び嵌合状態検査装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014107177A JP2014107177A (ja) | 2014-06-09 |
JP6011934B2 true JP6011934B2 (ja) | 2016-10-25 |
Family
ID=51028480
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012260445A Active JP6011934B2 (ja) | 2012-11-29 | 2012-11-29 | コネクタの嵌合状態検査方法及び嵌合状態検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6011934B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102014018995A1 (de) | 2014-12-18 | 2016-06-23 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Gesetzen des Staates Delaware) | Verfahren zum Betrieb eines Scheinwerfers sowie Kraftfahrzeugscheinwerfer |
DE102015010042A1 (de) | 2015-08-01 | 2017-02-02 | GM Global Technology Operations LLC (n. d. Ges. d. Staates Delaware) | Prüfanordnung zur Prüfung mindestens einer Verbindungsschnittstelle und Verfahren zur Prüfung mindestens einer Verbindungsschnittstelle mit einer Prüfanordnung |
JP7010037B2 (ja) * | 2018-02-08 | 2022-01-26 | 日本電気株式会社 | 検査システム、検査方法およびプログラム |
US20210048871A1 (en) * | 2018-02-14 | 2021-02-18 | Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. | Power control method and power control system |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07119698B2 (ja) * | 1986-10-03 | 1995-12-20 | 本田技研工業株式会社 | 所定の位置的な関係をもって配設される部材の検査装置 |
JP3038846U (ja) * | 1996-12-18 | 1997-06-30 | 株式会社明成 | コネクタ端子検査装置 |
JP5680005B2 (ja) * | 2012-02-24 | 2015-03-04 | 株式会社東芝 | コネクタの嵌合状態を検査する検査方法および検査装置、並びにコネクタを有する電気機器の組立方法 |
-
2012
- 2012-11-29 JP JP2012260445A patent/JP6011934B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014107177A (ja) | 2014-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9852500B2 (en) | Guided inspection of an installed component using a handheld inspection device | |
JP6011934B2 (ja) | コネクタの嵌合状態検査方法及び嵌合状態検査装置 | |
JP5680005B2 (ja) | コネクタの嵌合状態を検査する検査方法および検査装置、並びにコネクタを有する電気機器の組立方法 | |
JP2011107024A (ja) | 筒形圧着端子の外観検査装置 | |
KR20070092607A (ko) | 결함 검사 장치 및 결함 검사 방법 | |
US20090268965A1 (en) | Shape evaluation method, shape evaluation device, and 3d inspection device | |
US20070002315A1 (en) | Apparatus and method for inspecting screw portion | |
TWI664422B (zh) | 圖像檢查裝置、生產系統、圖像檢查方法、圖像檢查用程式及記憶媒體 | |
JP5689969B2 (ja) | ビードフィラー検査装置、ビードフィラー検査用プログラム及びビードフィラー検査方法 | |
CN109425327B (zh) | 检查系统和检查用图像的修正方法 | |
US9626752B2 (en) | Method and apparatus for IC 3D lead inspection having color shadowing | |
JP2007240431A (ja) | 欠陥検査装置および欠陥検査方法 | |
KR20210120229A (ko) | 영상기반 지그 검사 시스템 및 그 방법 | |
TWI785484B (zh) | 檢查裝置及熔接裝置 | |
CN116745869A (zh) | 用于检查组件、特别是线束的处理步骤的正确执行的方法、数据结构和系统 | |
JP2014106164A (ja) | コネクタの嵌合状態検査方法及び嵌合状態検査装置 | |
WO2022080170A1 (ja) | コネクティングロッドの検査方法及び検査装置 | |
JP6594052B2 (ja) | 組み立て設備検査方法 | |
JP6734190B2 (ja) | ハーネス保持部材の外観検査装置及びハーネス保持部材の外観検査方法 | |
WO2015118997A1 (ja) | 品質管理システム | |
KR101498726B1 (ko) | 구조물 검사 장치 및 방법 | |
US10432838B2 (en) | Lighting for industrial image processing | |
KR101876035B1 (ko) | 차체 실러 도포 품질 확인 장치 및 방법 | |
JP2021188937A (ja) | はみ出し検査装置および検出方法 | |
EP4266138A1 (en) | Method and system for machine determining wire contact insertion |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150918 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160603 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160801 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160826 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160908 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6011934 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |