JP2007240431A - 欠陥検査装置および欠陥検査方法 - Google Patents

欠陥検査装置および欠陥検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光沢を有するワークの表面における欠陥検査の精度と効率とを向上させることが可能な欠陥検査装置および欠陥検査方法を提供する。
【解決手段】光源1A,1Bは被検査面Aに対して異なる方向から一斉に照射光を照射する。これにより1回の検査における検査領域(照射領域)が広くなる。照射光LA1,LB1は特性が異なる光であり、撮像装置2ではその特性の違いを認識して光源1A,1Bのそれぞれに対応する2つの画像を生成することができる。これにより撮像装置2にノイズ光が混入しても撮像装置2では画像生成の際にノイズ光を除去できる。また、主制御部3では各画像を用いて欠陥の有無を判定する処理を行なう。この処理は主制御部3の内部で並列に実行できる。よって、1回の検査に要する時間を短縮することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光沢を有するワークを検査対象として、このワークの表面に欠陥が生じていないかどうかを検査する技術に関する。
近年、工業製品には筐体の表面を金属で形成したり光沢を持たせたりすることによって高級感、美感を持たせたものが多い。製品の表面の凹凸や傷、汚れ等の欠陥は商品価値を損なうため、検査によりこれらの欠陥を有する不良品を取り除いている。たとえば、携帯電話や家電製品などは、筐体として、本体の表面に透明樹脂によるコーティング層が形成された構成のものが使用されている。このような筐体では本体部は一般に樹脂等により形成されて所定の色彩で着色されている。この本体部の表面に上述のコーティング層が形成されることによって表面に光沢や色彩の変化などが生じ、これにより商品価値が高められる。
上記のようなコーティング層を有する成形体を製造する工場では、コーティング層の表面に凹凸が生じたり、本体部とは異なる色彩が付着したりするといった欠陥が生じていないかどうかが検査される。欠陥検出のために現場の作業員による目視検査が従来から行なわれている。しかしながらこの種の筐体を用いた製品の多様化や大量生産に伴い、作業員の負担が大きくなるとともに検査に要する時間も多大になりつつある。そこでこれらの問題を解決するために欠陥検査を自動化することが試みられている。
図17は、従来の欠陥検査装置の構成を示す概略図である。
図17を参照して、欠陥検査装置110は、撮像装置112と、主制御部113と、図示しない光源とを備える。光源はワークWの被検査面Aに向けて照射光L1を照射する。照射光L1はワークWの被検査面A上で正反射する。これにより正反射光L2が生じる。なお「正反射」とは入射角と等しい角度で光が反射する現象である。
ワークWは光沢を有する検査対象であり、たとえば、金属や表面に透明材の層が形成される樹脂等である。一般的に正反射光成分の大小によって、物体表面の光沢の大小が定められる。つまり「ワークWが光沢を有する」ということは「ワークWの表面で光が正反射する」ということと同じ意味である。
図示しない光源と、撮像装置112と、ワークWとの配置は、撮像装置112が正反射光L2を受光できるように予め調整されている。正反射光L2はレンズ121により一旦集光される。撮像装置112の内部に設けられる撮像素子は集光された正反射光を受け取って画像データを生成する。
ここで照射光L1が被検査面Aのうちの正常部を照射した場合には、正常部からの正反射光L2はレンズ121に入射する。しかし欠陥Dで正反射した正反射光L2はレンズ121に入射しない。したがって撮像装置112が撮像した画像において、欠陥Dに対応する領域は正常部に対応する領域よりも暗くなる。
図17の欠陥Dが凹状の欠陥であっても上述の原理が成り立つ。よって画像上では凹状の欠陥に対応する領域が周囲よりも暗くなる。このように画像上の明度差を利用することで被検査面における凹凸欠陥の有無を自動的に検査することが可能になる。
図18は、図17の主制御部113による凹凸欠陥の検査を模式的に示す図である。
図18を参照して、主制御部113は撮像装置112から検査画像IMG1を受ける。主制御部113は検査画像IMG1と、予め記憶するモデル画像IMG2とを比較する。検査画像IMG1には周囲と明度差を有する(すなわち周囲よりも暗い)欠陥領域DA,DBを含む。モデル画像IMG2は撮像装置112が凹凸欠陥のない被検査面を予め撮像することによって得られる画像である。そのため、モデル画像IMG2には周囲と明度差が生じる領域が存在しない。主制御部113は検査画像IMG1とモデル画像IMG2とを比較する。主制御部113は欠陥領域DA,DBの存在により図16の被検査面Aに欠陥が存在すると判定する。
一般的にワークの表面は曲面である場合が多い。図17および図18に示す方法を曲面上の欠陥検出に単純に適用した場合には以下に説明する課題が発生する。
図19は、被検査面が曲面の場合に、図17の欠陥検査装置110による検査において生じる問題点を説明する図である。
図19を参照して、被検査面Aが曲面であるため、照射光L1が斜めに入射する部分(傾斜部分)が被検査面Aに存在する。この傾斜部分からの正反射光L2はレンズ121に入らない。よって被検査面Aが曲面の場合には平面の場合よりも検査領域が狭くなる。
このような問題を解決する従来の方法のうち、以下に2つの例を示す。
図20は、被検査面が曲面の場合に広い検査領域を確保できる方法を説明する図である。
図20を参照して、光源101は適切な大きさの検査領域を確保するために、その照射面ができるだけ大きく(たとえばレンズ121の面よりも大きく)なるように設定される。光源101の発光面積を増やすことによって被検査面Aでの検査領域、すなわち照射領域を広げることができる。光源101がLED(Light Emitting Diode)等の発光素子の場合には発光素子の個数を増やすことなどにより発光面積を増やすことができる。
しかしながら図20に示す方法の場合には欠陥Dに対して様々な方向から照射光L1が入射する。これにより欠陥Dからの正反射光L2の一部がレンズ121に入射する可能性がある。このような光を以後、「ノイズ光」と称する。
ノイズ光が撮像装置に入った場合、検査画像上では正常部と欠陥部との明度差が小さくなる。つまり被検査面が曲面の場合において、検査領域を広げるために光源を大きくすると欠陥の検出精度が低下するという問題が生じる。
特開平11−23243号公報(特許文献1)には、図20に示す問題を解決可能な検査装置の例が開示される。この検査装置では、光の強度を調整可能な複数の光源が使用される。
上述の検査装置では、まず、予め検出された表面の曲率に基づいて光源の光軸角度や光の強度が調整される。次に、検査装置は複数の光源を順次発光して、各光源に対応した検査領域について欠陥検査を行なう。複数の光源がそれぞれ照射した複数の領域を欠陥検査することによって、上述の検査装置は検査領域を広げることができる。また、各光源の発光タイミングを異ならせることによってノイズ光の発生を防ぐことができる。
特開平11−23243号公報
図21は、特開平11−23243号公報(特許文献1)に開示される検査方法の問題点を説明する図である。
図21を参照して、制御装置はまず第1の光源(光源A)を点灯させて得た検査画像IMG1Aとモデル画像IMG2Aとを比較する。検査画像IMG1Aは、ある検査領域の画像である画像パターンPA1を含む。モデル画像IMG2Aは画像パターンPA1に対応する画像パターンPA2を含む。制御装置は画像パターンPA1,PA2の比較によって、ある1つの検査領域における欠陥の有無を判定する。
次に、制御装置は第2の光源(光源B)を点灯させて、検査画像IMG1B中の画像パターンPB1とモデル画像IMG2B中の画像パターンPB2とを比較して欠陥の有無を判定する。続いて制御装置は第3の光源(光源C)を発光させて検査画像IMG1C中の画像パターンPC1とモデル画像IMG2C中の画像パターンPC2とを比較して欠陥の有無を判定する。
このように特開平11−23243号公報(特許文献1)に開示される検査方法では、光源ごとに異なるタイミングで、発光と撮像と画像比較とが行なわれる。そのため、複数の光源のすべてを順次発光させる必要がある。これらの理由によって、上述の検査方法の場合には検査時間が長くなるという問題が生じる。しかしながら、特開平11−23243号公報(特許文献1)にはこの問題、および、この問題の解決方法は開示されていない。
本発明の目的は、光沢を有するワークの表面における欠陥検査を効率的に、かつ、精度よく行なうことが可能な欠陥検査装置および欠陥検査方法を提供することである。
本発明は要約すれば、表面に光沢性がある検査対象に対して光を照射して、反射光により検査対象の表面における欠陥の有無を検査する欠陥検査装置であって、撮像装置と、複数の第1の光源と、主制御部とを備える。撮像装置は、特性が互いに異なる複数の第1の照射光が表面で正反射した正反射光を受けて検査対象の表面を撮像し、正反射光を特性の違いに応じて分離して複数の第1の検査画像を生成する。複数の第1の光源は、複数の第1の照射光のそれぞれを、互いに異なる方向から、複数の第1の照射光のそれぞれが検査対象の表面で正反射して撮像装置に入射するように、かつ、正反射光を受光した撮像装置によって撮像される検査対象の表面の複数の領域が互いに重なり合うまたは隣接するように、検査対象の表面に対して同時に照射する。主制御部は、複数の第1の光源が同時に点灯するよう複数の第1の光源を制御して、撮像装置から複数の第1の検査画像を取得して、複数の複数の第1の検査画像に基づいて、検査対象の表面上において周囲に比べて凸状または凹状となる欠陥の有無を判定する。
「特性が異なる複数の第1の照射光」には、偏光状態が異なる場合や波長が異なる場合を含む。
照射光は拡散照明光を含む。
「正反射光を受光した撮像装置によって撮像される検査対象の表面の複数の領域が互いに重なり合うまたは隣接するように」には、撮像装置の光軸に対して照射光の光軸が平行に近い照射光の反射によって撮像される領域から、互いの光軸のなす角度が大きい照射光によって撮像される領域の順に並ぶように配置される場合を含む。また、各領域が隙間を生じないように互いにオーバーラップさせながら並べて配置する場合を含む。また、領域を同心円状に配置する場合を含む。
好ましくは、特性は、ピーク波長である。撮像装置は、ピーク波長の違いに基づいて正反射光を色分解するカラーカメラである。
より好ましくは、欠陥検査装置は、第2の光源をさらに備える。第2の光源は、検査対象の表面に対して、複数の第1の照射光のいずれともピーク波長が異なる第2の照射光を照射する。第2の光源は、複数の第1の照射光が照射される前記検査対象の表面のうち前記複数の第1の照射光の正反射光を受光して前記撮像装置が撮像する領域を照射し、かつ、前記検査対象の表面で前記第2の照射光が拡散反射することにより生じる拡散反射光が前記撮像装置に入射するように配置される。撮像装置は、拡散反射光を受けて第2の検査画像をさらに生成する。主制御部は、複数の第1の光源とともに第2の光源を点灯させる。主制御部は、撮像装置から取得した第2の検査画像を用いて、周囲に比べて色が異なる欠陥の有無を判定する。
第2の照射光は、検査対象の表面で正反射することにより生じる正反射光が撮像装置に入射しないように配置される場合を含む。
複数の第1の光源と第2の光源とを同時に照射する場合を含む。
さらに好ましくは、第2の光源は、第2の照射光のピーク波長を変更可能である。
さらに好ましくは、複数の第1の光源のそれぞれは、複数の第1の照射光のピーク波長を変更可能である。
より好ましくは、第2の光源は、赤色の波長帯、緑色の波長帯、および青色の波長帯の間で、第2の照射光のピーク波長を変更可能である。
より好ましくは、複数の第1の光源のそれぞれは、赤色の波長帯、緑色の波長帯、および青色の波長帯の間で、複数の第1の照射光のピーク波長を変更可能である。
好ましくは、特性は、偏光方向である。撮像装置は、偏光分離部と、複数の撮像部とを含む。偏光分離部は、偏光方向の違いを用いて、正反射光を複数の第1の光源ごとに分離する。複数の撮像部は、複数の第1の光源に対応して分離された正反射光を偏光分離部からそれぞれ受けて、複数の第1の検査画像をそれぞれ生成する。
より好ましくは、検査対象の表面は、曲面である。
より好ましくは、検査対象の表面は、平面である。
本発明の他の局面に従うと、表面に光沢性がある検査対象に対して光を照射して、反射光を撮像装置によって受光することによって検査対象の表面における欠陥の有無を検査する欠陥検査方法である。欠陥検査方法は、特性が互いに異なる複数の照射光をそれぞれ発する複数の光源を用いて、互いに異なる方向から、複数の照射光のそれぞれが検査対象の表面で正反射して撮像装置に入射するように、かつ、正反射した複数の照射光のそれぞれを受光した撮像装置によって撮像される検査対象の表面の複数の領域が互いに重なり合うまたは隣接するように、検査対象の表面に対して複数の照射光を同時に照射するステップと、撮像装置を用いて、表面で正反射した複数の照射光を受けて検査対象の表面を撮像し、複数の照射光を特性の違いに応じて分離して複数の検査画像を生成するステップと、複数の検査画像に基づいて、検査対象の表面上において周囲に比べて凸状または凹状となる欠陥の有無を複数の検査画像を用いて判定するステップとを備える。
本発明によれば、光沢を有するワークの表面における欠陥検査を効率的に、かつ、精度よく行なうことが可能になる。
以下において、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
[実施の形態1]
図1は、実施の形態1の欠陥検査装置の基本構成を示す図である。
図1を参照して、欠陥検査装置100は、表面に光沢性があるワークW(検査対象)に対して表面の凹凸欠陥(周囲よりも凹状または凸状の欠陥)の有無を検査する。ワークWは、たとえば金属や表面に透明材がコーティングされた樹脂等である。なお、このワークWの表面(被検査面A)は曲面である。
欠陥検査装置100は、複数の光源1A,1Bと、撮像装置2と、主制御部3とを備える。
複数の光源1A,1Bは互いに異なる方向から被検査面Aに向けて拡散照射光を同時に照射する。光源1Aから発せられた照射光LA1は被検査面A上で正反射する。これにより正反射光LA2が生じる。同様に、光源1Bから発せられた照射光LB1は被検査面A上で正反射する。これにより正反射光LB2が生じる。照射光LA1,LB1は「特性が異なる」光であり、具体的にはピーク波長が互いに異なる(すなわち互いに色が異なる)光である。正反射光LA2,LB2は撮像装置2に入射する。
このように、光源1A,1Bは、特性が互いに異なる照射光LA1,LB1のそれぞれを、互いに異なる方向から、照射光LA1,LB1のそれぞれが被検査面Aで正反射して撮像装置2に入射するように、かつ、正反射光LA2,LB2を受光した撮像装置2によって撮像される被検査面Aの複数の領域が互いに重なり合うまたは隣接するように、被検査面Aに対して同時に照射する。
撮像装置2は正反射光LA2,LB2を受けて、被検査面Aを撮像し、正反射光LA2,LB2を特性の違い(すなわちピーク波長の違い)に応じて分離して光源1A,1Bのそれぞれに対応する2つの検査画像を生成する。
主制御部3は、光源1A,1Bが同時に点灯するように光源1A,1Bを制御する。また主制御部3は、撮像装置2から2つの検査画像を受ける。主制御部3は被検査面Aにおける凹凸欠陥の有無を2つの検査画像を用いて判定する。
主制御部3は、光源制御部35と、欠陥認識部30とを含む。光源制御部35は光源1A,1Bの点灯および消灯のタイミングを制御したり、各光源の光量を調整したりする。欠陥認識部30は撮像装置2から受ける検査画像と予め記憶するモデル画像とを比較する。欠陥認識部30はモデル画像よりも暗い領域が検査画像中に存在し、かつ、その領域の面積が所定の大きさ以上であれば、その領域は被検査面A上の欠陥であると認識する。
このように光源1A,1Bは被検査面Aに対して異なる方向から同時に照射光を照射する。これにより1回の検査における検査領域(照射領域)が広くなる。照射光LA1,LB1は特性が異なる光であり、撮像装置2ではその特性の違いを認識して光源1A,1Bのそれぞれに対応する2つの画像を生成することができる。これにより撮像装置2にノイズ光が混入しても撮像装置2では画像生成の際にノイズ光を除去できる。また、主制御部3では各画像を用いて欠陥の有無を判定する処理を行なう。この処理は主制御部3の内部で並列に実行できる。よって、1回の検査に要する時間を短縮することができる。
なお図1では複数の光源として光源1A,1Bを示すが、本発明では光源の個数は2より多くてもよい。
図2は、図1の主制御部3の構成をより詳細に説明する図である。
図2を参照して、主制御部3は、CPU(Central Processing Unit)31と、メモリ32と、入力部33と、出力部34と、光源制御部35と、カメラ制御部36と、検査画像メモリ37と、モデル画像メモリ38と、パラメータ保存用メモリ39とを備える。これらのブロックは、CPUバスを介してデータのやり取りを互いに行なう。
CPU31は主制御部3の全体の動作を制御する。メモリ32はCPU31上で実行されるプログラムを格納する。入力部33は、検査に必要な条件やパラメータなどを入力するものであり、たとえばキーボードやマウス等により構成される。出力部34は、検査結果を出力するものであり、外部装置やモニタ装置(いずれも図示せず)に対するインターフェース回路により構成される。
光源制御部35は、CPU31からの指示に応じて光源1A,1Bの各々の点灯および消灯や光量を制御する。カメラ制御部36は、CPU31からの指示に応じて撮像装置2の動作を制御する。これにより撮像装置2は検査画像を生成する。
検査画像メモリ37は、各光源により撮像された被検査面の画像データを格納する。モデル画像メモリ38は、検査に先立って良品のワークが撮像されたときに生成されたモデル画像を格納する。ここで、両画像データは、それぞれのワークの同位置を撮像することにより生成される。なお撮像装置2から送られる検査画像およびモデル画像は画像バスを介して検査画像メモリ37およびモデル画像メモリ38にそれぞれ格納される。
パラメータ保存用メモリ39は検査に必要な各種パラメータを格納する。各種パラメータは、たとえば後述する差分演算画像を2値化するための2値化しきい値、欠陥の有無を判別するための判定用しきい値、光源1A,1Bの光量の調整値などである。なお、モデル画像と同様に、これらのパラメータの値は検査に先立って特定される。
ここで、CPU(Central Processing Unit)31と、メモリ32と、入力部33と、出力部34と、カメラ制御部36と、検査画像メモリ37と、モデル画像メモリ38と、パラメータ保存用メモリ39とは図1の欠陥認識部30に含まれる。
図3は、図2の主制御部3が実行する検査処理の流れを示すフロー図である。
図3および図2を参照して、処理が開始されると、まずステップS1において、CPU31および光源制御部35はパラメータ保存用メモリ39に保存された条件(パラメータ)に基づき、光量を調整して、光源1A,1Bを同時に点灯する。
次にステップS2において、CPU31およびカメラ制御部36は撮像装置2を制御する。これにより撮像装置2は撮像を行なって各光源に対応する検査画像を出力する。検査画像は検査画像メモリ37に格納される。
次に、ステップS3においてCPU31はモデル画像メモリ38からモデル画像を読出し、検査画像メモリ37に格納される検査画像とモデル画像との差分画像を生成する。
CPU31は、たとえば光源1Aが被検査面を照射することにより得られる検査画像と、その検査画像に対応するモデル画像とで、対応関係にある画素間の濃度値の差を求める。この濃度差の値を用いることにより、モデル画像に対する明度の差の度合を示す差分画像データが生成される。CPU31は、光源1Bが被検査面を照射することにより得られる検査画像に対しても同様の処理を行なって差分画像を生成する。
ステップS4において、CPU31は所定の2値化しきい値を用いて、差分画像から2値化画像を生成する。この処理は2つの差分画像の各々に対して行なわれる。
ステップS5において、CPU31は2値化画像にラベリング処理を施す。ここでラベリング処理とは、連結している画素に同じラベルを付加することで複数の領域をグループとして分類する処理であり、画像処理において広く用いられる。
ラベリング処理の手法には様々な種類があるが、代表的な手法である4近傍によるラベリング処理では、まず、画像上でラベルが付加されていない画素を見つけ、その画素に新しいラベルを付加する。次に、その画素に対して±x方向および±y方向の4方向に連結している画素に同じラベルを付加する。4近傍によるラベリング処理では、画像内にラベルを付加する画素がある限り、この操作が繰返される。
本実施の形態ではこのラベリング処理により、検査画像においてモデル画像と明度差が生じている領域、すなわち複数の画素のうち同一のラベルが付加された画素によって形成される領域が特定される。
ステップS6において、CPU31は同一のラベルが付加された複数の画素によって形成される領域毎に、その領域の面積を計測する。そしてCPU31は計測した面積が所定値以上の大きさであれば、その領域に凹凸欠陥が存在すると判定する。
ステップS7においてCPU31は上記の判別結果を出力部34に出力する。CPU31が判別結果を出力すると全体の処理が終了する。
続いて本実施の形態による効果について、図を参照しながら説明する。
図4は、実施の形態1による効果を説明する模式図である。
図4および図1を参照して、画像IMG1には画像パターンPA,PBが含まれる。画像パターンPA,PBは撮像装置2が正反射光LA2,LB2をそれぞれ受けることにより生成した被検査面Aの検査画像である。このように実施の形態1では複数の領域を一度に撮像できる。また、画像IMG1中の画像パターンPA,PBをモデル画像IMG2中の画像パターンPA,PBとそれぞれ比較する際に並列して比較処理を実行できる。これにより、主制御部3では画像パターンPA中の欠陥領域DAおよび画像パターンPB中の欠陥領域DBを同時に認識できる。よって実施の形態1によれば、複数の光源を順次点灯する場合に比較して検査時間を短縮できるので検査効率を向上できる。
図5は、実施の形態1による別の効果を説明する模式図である。
図5を参照して、光源1A,1Bはそれぞれ照射光LA1,LB1を照射する。欠陥Dによって正反射光LB2の一部がノイズ光Nとなって撮像装置2に入射する。しかしながら撮像装置2では正反射光LA2とノイズ光Nとの特性の違いを利用して、ノイズ光Nを除去できる。これにより検査画像において、正常部に対応する領域と欠陥部に対応する領域との明度差を大きくできる。よって、実施の形態1によれば欠陥検出の精度を向上させることができる。
図6は、実施の形態1の欠陥検査装置100の具体例を示す図である。
図6を参照して、光源1Aは赤色光を発するプレート型光源である。光源1Bは青色光を発するリング型の光源である。光源1A,1Bはいずれも複数個のLEDを具備している。
撮像装置2は、ワークWの上方に光軸を鉛直方向に向けて配置される。撮像装置2の光軸にはハーフミラー4が設けられる。なお光源1Aはハーフミラー4の側方に設けられる。
光源1Aから発せられた照射光LA1(赤色光)はハーフミラー4によって撮像装置2の光軸と重なるように進行方向を変えられて、かつ、光源1Bの中央部(この部分は赤色光を透過する)を通り、被検査面Aを照射する。一方、光源1Bから発せられた照射光LB1(青色の光)は光源1Aの光軸に対して斜めに被検査面Aを照射する。これにより被検査面Aに対して互いに異なる方向から照射光LA1,LB1が入射する。
被検査面Aからの正反射光はハーフミラー4を透過して撮像装置2に入射する。なお、図が煩雑になるのを防ぐため図6では正反射光(図1の正反射光LA2,LB2)は示されていない。
撮像装置2はカラー画像撮像装置(カラーカメラ)である。一般的にカラーカメラはカラーフィルタやプリズム等を備えることによって、入射する光を青色、赤色、緑色の光に色分解することができる。これにより撮像装置2は赤色の画像と青色の画像とを出力することができる。
続いて図6の欠陥検査装置100を用いて行なった欠陥検査の結果を説明する。
図7は、被検査面A上の照射領域を示す模式図である。
図7を参照して、被検査面A上の照射領域A1,A2は光源1A,1Bによりそれぞれ照射される領域である。光源1Bがリング型の光源であるため照射領域A2は照射領域A1を囲むように設けられる。なお、図7では照射領域A1,A2は隣接しているが、実際はある程度重なるように設計される。
位置P1〜P6は照射領域A1,A2に存在する欠陥の位置である。位置P1,P2,P3はそれぞれ照射領域A1の中央付近、端部、境界を示す。位置P4,P5,P6はそれぞれ照射領域A2の端部、中央付近、境界を示す。
図8は、図7の位置P1〜P3における検査結果を説明する図である。
図9は、図7の位置P4〜P6における検査結果を説明する図である。
図8および図9において、グラフの横軸は欠陥近傍の領域における位置を示し、縦軸は撮像装置2が受光する正反射光の光量を示す。なお、グラフにおいて光量が大きく変化する(光量が低下する)位置が被検査面上の欠陥の位置に対応する。また、グラフにおいて光量の変化が大きいことは欠陥の検出感度が高いことを意味する。
図7および図8を参照して、照射領域上の位置が位置P1(中央)から位置P3(境界)に移動するにしたがって光源1Aの正反射光の光量の変化が小さくなる(S/N比が低下する)。この理由は照射領域の端部では中央部に比べて光源1Aの照射光の光量が小さくなるためである。一方、位置P1(中央)から位置P3(境界)に移動するにしたがって光源1Bの照射光の光量が増加する。
図7および図9を参照して、照射領域上の位置が位置P4(端部)から位置P5(中央)に移動するにしたがって光源1Bの照射光の光量が大きくなり、位置P5から位置P6(境界)に移動するにつれて小さくなる。これにより、欠陥における光源1Bの正反射光の光量変化は中央付近で最も大きくなる。つまり、照射領域の中央部付近では欠陥の検出感度が最も高い。なお、照射領域上の位置が位置P4から位置P6に移動するにつれて光源1Aの光量は低下する。また、図7〜図9から、位置P1〜位置P3における欠陥は光源1Aを用いることで検出可能であり、位置P4〜位置P6における欠陥は光源1Bを用いることで検出可能である。
このように実施の形態1では、被検査面に対して異なる方向から特性の異なる光を同時に照射して、その照射光が被検査面上で正反射した光を撮像装置で捉える。撮像装置は照射光の特性の違いを用いて、複数の光源にそれぞれ対応する複数の画像を作成する。主制御部は複数の画像を用いて凹凸欠陥の検査を行なう。よって実施の形態1によれば、効率的に欠陥検査を行なうことができるとともに、精度よく欠陥を検出することができる。
[実施の形態2]
実施の形態2の欠陥検査装置は被検査面の凹凸欠陥だけでなくワーク表面に存在する異色欠陥を検出することができる。なお異色欠陥とは周囲と色が異なる欠陥領域のことを意味する。また「色が異なる」とは、色の属性である明度、彩度、色度のうちの少なくとも1つの属性が異なっていることを意味する。異色欠陥はたとえば製造工程においてワークの色と異なる色の塗料や汚れがワーク表面に付着したり、ワーク表面にしみが生じたりすることにより発生する。
図10は、実施の形態2の欠陥検査装置の構成を説明する図である。
図10を参照して、欠陥検査装置100Aは、光源1Cをさらに備える点で図6の欠陥検査装置100と異なる。欠陥検査装置100Aの他の部分は欠陥検査装置100の対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
光源1Cは被検査面Aに対して照射光LC1を照射する。より詳細に説明すると、光源1Cは、照射光LA1,LB1が照射される被検査面Aのうち照射光LA1,LB1のそれぞれの正反射光LA2,LB2を受光した撮像装置2が撮像する領域を照射する。被検査面Aに対する照射光LC1の入射角度は、照射光LA1,LB1の入射角度のいずれよりも大きい。撮像装置2には照射光LC1が被検査面A上で拡散反射した光(拡散反射光)が入射する。ここで「拡散反射」とは、面上のある点に到達した光がその点を中心に等方的に反射される現象を意味する。撮像装置2は拡散反射光を受けて画像パターンPCを生成する。この画像パターンPCは光源1Cに対応する検査画像である。
主制御部3は、光源1A,1B,1Cが同時に点灯するよう光源1A,1B,1Cを制御する。照射光LC1のピーク波長は照射光LA1,LB1のいずれのピーク波長とも異なる。よって、主制御部3は撮像装置2から3つの画像を受けた場合に、各画像と光源との対応付けを行なうことができる。主制御部3は光源1A,1Bにそれぞれ対応する2つの画像を用いて凹凸欠陥の有無を判定するとともに、光源1Cに対応する画像を用いて異色欠陥の有無を判定する。これにより実施の形態2によれば、被検査面A上の凹凸欠陥と異色欠陥とを同時に検査することが可能になる。
なお、欠陥検査装置100Aが備える主制御部3の構成は、図2に示す欠陥検査装置100が備える主制御部3の構成と同様である。よって欠陥検査装置100Aが備える主制御部3の構成については以後の説明を繰返さない。
図11は、異色欠陥検査の原理を説明する図である。
図11を参照して、欠陥D1はたとえばワークWの被検査面A上に付着した塗料である。欠陥D1の検出の際には、欠陥D1が暗い領域として検出される場合(ケース1)と、欠陥D1が明るい領域として検出される場合(ケース2)とのいずれかの場合が生じる。
ケース1は、被検査面Aの拡散反射性が比較的高いために、ワークWよりも欠陥の色彩が暗くなる場合である。欠陥D1が存在しない場合には被検査面Aからの拡散反射光が撮像装置2に入射することにより、被検査面Aの画像は比較的明るくなる。一方、欠陥D1が生じるとその部分では拡散反射光が抑制されるため、画像上の欠陥は正常部分よりも暗い領域となる。
ケース2は、被検査面Aの拡散反射性が比較的小さいために、ワークWよりも欠陥の色彩が明るくなる場合である。欠陥D1が存在しない場合には撮像装置2への入射光が抑えられるため、被検査面Aの画像は比較的暗くなる。一方、欠陥D1の部分では周囲よりも拡散反射光量が大きくなるため、撮像装置2への入射光量が増える。この結果、画像上の欠陥は正常部分よりも明るい領域となる。
異色欠陥に対しては斜め方向から光を照射することで被検査面Aからの正反射光が撮像装置2に入射しないようにする。これにより被検査面Aにおける拡散反射状態を反映した画像が生成される。この画像を用いることで被検査面Aよりも欠陥D1のほうが暗いか明るいかに拘らず、欠陥D1を検出することができる。
なお欠陥検査装置100Aにおける凹凸欠陥および異色欠陥の検査処理フローは図3のフロー図に示す処理フローと同様である。凹凸欠陥、異色欠陥に対して、図3に示す各ステップにおける処理(撮像、差分画像生成、欠陥判定など)が順次または並行に行なわれる。よって、欠陥検査装置100Aにおける検査処理のフローについては以後の説明を繰返さない。
図12は、図10の光源1A〜1Cの各々から照射される照射光の関係を説明する図である。
図12を参照して、異色欠陥検査用の光源には光源1Cが用いられ、凹凸欠陥検査用の光源には光源1A,1Bが用いられる。光源1Cの照射光のピーク波長は波長λCである。光源1A,1Bの照射光のピーク波長はそれぞれλA,λBである。
実施の形態1と同様に波長λAと波長λBとは異なる。さらに実施の形態2では波長λCが波長λA,λBのいずれとも異なる。これにより、撮像装置2では光源1A〜1Cのそれぞれに対応する3つの検査画像を生成できる。3つの検査画像のうち光源1A,1Bのそれぞれに対応する2つの画像は凹凸欠陥検査に用いられて、光源1Cに対応する検査画像は異色欠陥検査に用いられる。
なお、光源1Cにおいては波長λCが変更可能であることが好ましい。図12に示されるように異色欠陥を検出するためには欠陥の色と被検査面Aの色との対応が重要である。しかし製造現場において様々な色の塗料が用いられていると、付着する塗料(異色欠陥)の色を特定できないことがありうる。波長λCが可変であればワークの色および欠陥の色に拘らず異色欠陥を検出することができる。
一方、波長λCと一致しなければ波長λAと波長λBとは固定されていてもよい。その理由は波長λAと波長λBが異なっていれば凹凸欠陥を検出できるためである。ただしユーザの利便性を考慮すると、光源1A,1B,1Cのいずれも照射光の色を変化させる(ピーク波長を変更する)ことが好ましい。これにより、ユーザが検査時の設定をより詳細に行なうことができる。
このように、実施の形態2によれば、凹凸欠陥と異色欠陥とを同時に検査することが可能になる。
また、実施の形態2によれば、異色欠陥検査用の光源は照射光のピーク波長を変更可能であるので、様々な色彩の異色欠陥を検出可能になる。
さらに、実施の形態2によれば、凹凸欠陥検査用の光源は照射光のピーク波長を変化させることができるのでユーザの利便性が向上する。
[実施の形態3]
実施の形態3の欠陥検査装置の構成は図10の欠陥検査装置100Aと同様である。よって実施の形態3の欠陥検査装置の構成については以後の説明を繰返さない。以後、図10を参照しながら実施の形態3の欠陥検査装置を説明する。
実施の形態3の欠陥検査装置において光源1A,1B,1Cは各々のピーク波長を赤色、緑色、青色の波長帯の間で切換える。これにより実施の形態3の欠陥検査装置は実施の形態2の欠陥検査装置と同様に、凹凸欠陥と異色欠陥とを同時に検査することができる。光源1A〜1Cの各々は、たとえば赤色LED、青色LED、および緑色LEDを備えることでピーク波長を切換えることができる。
図13は、実施の形態3における検査用光源の波長帯の組み合わせを示す図である。
図13を参照して、たとえば異色欠陥用の光源(光源1C)から、赤色の光が発せられる場合、凹凸欠陥検査用の光源1A,1Bからは青色の光と緑色の光とがそれぞれ発せられるか、または、緑色の光と青色の光とがそれぞれ発せられる。このように光源1A,1B,1Cから発せられる照射光のピーク波長は互いに異なる。光源1Cが青色の光および緑色の光を発する場合にも同様に光源1A,1B,1Cから発せられる照射光のピーク波長は互いに異なる。
このように実施の形態3によれば、凹凸欠陥検査用の光源および異色欠陥検査用の光源が照射光のピーク波長を、赤色の波長帯、緑色の波長帯、および青色の波長帯の間で切換える。これにより実施の形態3によれば、実施の形態2と同様に、被検査面および欠陥の色に拘らず凹凸欠陥と異色欠陥とを同時に検査することが可能になる。
[実施の形態4]
図14は、実施の形態4の欠陥検査装置の構成図である。
図14および図6を参照して、欠陥検査装置100Bは光源1A,1Bに代えて光源21A,21Bを備える点で欠陥検査装置100と異なる。また、欠陥検査装置100Bは、さらに、光源21A,21Bに対応してそれぞれ設けられる偏光板22A,22Bと、偏光分離部23と、ミラー24とを備える点で欠陥検査装置100と異なる。欠陥検査装置100Bの他の部分は欠陥検査装置100の対応する部分と同様であるので以後の説明は繰返さない。
ここで、光源21Aと偏光板22Aとは凹凸欠陥検査用の光源を構成する。同様に、光源21Bと偏光板22Bとは凹凸欠陥検査用の光源を構成する。
実施の形態4では、「特性の異なる光」として、偏光方向が異なる照射光LA1,LB1が被検査面Aを照射する。被検査面Aからの正反射光はハーフミラー4を透過して撮像装置2に入射する。
撮像装置2は、偏光分離部23を含む。偏光分離部23はたとえば偏光ビームスプリッタである。偏光分離部23は偏光方向による反射率の違いを用いて被検査面Aからの正反射光を光源1A,1Bごとに分離する。これにより偏光分離部23からは光源1Aに対応する正反射光LA2と光源1Bに対応する正反射光LB2とが出力される。
撮像装置2は、さらに、撮像部2A,2Bを含む。撮像部2A,2Bは光源1A,1Bに対応して分離された正反射光を偏光分離部23から受ける。正反射光LA2はミラー24によって進行方向を変えられて撮像部2Aのレンズ41に入射する。一方、正反射光LB2は撮像部2Bのレンズ42に入射する。撮像部2A,2Bは正反射光を受けて検査画像を生成する。これにより撮像装置2は光源1A,1Bのそれぞれに対応する2つの検査画像を生成する。
実施の形態4の欠陥検査装置は、正反射光の偏光方向の違いに応じて正反射光を分離することにより撮像部2A,2Bにノイズ光が入射するのを防ぐ。よって実施の形態4によれば凹凸欠陥を精度よく検出することが可能になる。
図15は、図14の撮像部2A,2Bで撮像した検査画像を模式的に示す図である。
図15を参照して、画像パターンPA1,PB1は撮像部2A,2Bがそれぞれ撮像した検査画像である。ここで画像パターンPA1,PB1は互いに重なりあわない画像パターンとなる。このことは偏光分離部23によって正反射光が分離された結果、撮像部2A,2Bにノイズ光が入射しないことを意味する。
このように実施の形態4によれば被検査面に対して偏光方向が互いに異なる光を同時に照射して、その正反射光を偏光方向の違いに応じて分離する。撮像装置は分離された正反射光ごとに撮像を行なうことで複数の光源に対応する複数の検査画像を生成する。これにより実施の形態4によれば実施の形態1と同様に検査効率を向上することができるとともに検査精度を高めることができる。
[実施の形態5]
本発明の欠陥検査装置は被検査面が曲面の場合に限定されず、平面の場合にも適用可能である。以下、平面上の凹凸欠陥を検査可能な欠陥検査装置の構成例を示す。
図16は、実施の形態5の欠陥検査装置の構成を示す図である。
図16を参照して、欠陥検査装置100Cは光源1D,1Eをさらに備える点で図6に示す欠陥検査装置100と異なる。光源1D,1Eは光源1Bと同様にリング型の照明装置である。光源1B,1D,1Eは光源1Aを中心として同心円となるように配置される。これにより被検査面Aが曲面である場合と同様に照射領域を広げることができる。なお、欠陥検査装置100Cの他の部分は欠陥検査装置100の対応する部分の構成と同様であるので以後の説明は繰返さない。
光源1A,1B,1D,1Eは被検査面Aに向けて互いに異なる方向から照射光を発する。またこれらの光源が発する照射光のピーク波長は互いに異なる。各光源からの照射光は被検査面Aで正反射する。図16では光源1Aからの照射光、光源1Eからの照射光がそれぞれ被検査面Aで正反射することで生じた正反射光LA2,LE2を代表的に示す。正反射光LA2,LE2はレンズ21によって集光されて撮像素子25に入射する。
実施の形態1と同様に撮像装置2は特性の違い(ピーク波長の違い)を用いて、複数の光源にそれぞれ対応する複数の画像を作成する。主制御部4は複数の画像を用いて欠陥検査を行なう。これにより実施の形態5によれば被検査面が平面である場合に被検査面上の凹凸欠陥を検出できる。
なお、実施の形態4と同様に、実施の形態5において光源1A,1B,1D,1Eは互いに偏光方向が異なる光を発するように構成されていてもよい。この場合にも実施の形態5の欠陥検査装置は被検査面上の凹凸欠陥を検出できる。
また、実施の形態2,3と同様に実施の形態5における欠陥検査装置100Cは異色欠陥検出用の光源(図10の光源1C)をさらに備えていてもよい。
また、以上の実施の形態1から形態5においては、凹凸欠陥検査に用いられる「特性の異なる照射光」として、「ピーク波長(すなわち色)が異なる光」、「偏光が異なる光」を示した。しかし、本発明において「特性の異なる照射光」とは、上記のような光に限定されず、たとえば位相や強度が異なる光であってもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
実施の形態1の欠陥検査装置の基本構成を示す図である。 図1の主制御部3の構成をより詳細に説明する図である。 図2の主制御部3が実行する検査処理の流れを示すフロー図である。 実施の形態1による効果を説明する模式図である。 実施の形態1による別の効果を説明する模式図である。 実施の形態1の欠陥検査装置100の具体例を示す図である。 被検査面A上の照射領域を示す模式図である。 図7の位置P1〜P3における検査結果を説明する図である。 図7の位置P4〜P6における検査結果を説明する図である。 実施の形態2の欠陥検査装置の構成を説明する図である。 異色欠陥検査の原理を説明する図である。 図10の光源1A〜1Cの各々から照射される照射光の関係を説明する図である。 実施の形態3における検査用光源の波長帯の組み合わせを示す図である。 実施の形態4の欠陥検査装置の構成図である。 図14の撮像部2A,2Bで撮像した検査画像を模式的に示す図である。 実施の形態5の欠陥検査装置の構成を示す図である。 従来の欠陥検査装置の構成を示す概略図である。 図17の主制御部113による凹凸欠陥の検査を模式的に示す図である。 被検査面が曲面の場合に、図17の欠陥検査装置110による検査において生じる問題点を説明する図である。 被検査面が曲面の場合に広い検査領域を確保できる方法を説明する図である。 特開平11−23243号公報(特許文献1)に開示される検査方法の問題点を説明する図である。
符号の説明
1A〜1E,21A,21B,101 光源、2,112 撮像装置、2A,2B 撮像部、3,113 主制御部、4 ハーフミラー、22A,22B 偏光板、23 偏光分離部、24 ミラー、30 欠陥認識部、32 メモリ、33 入力部、34 出力部、35 光源制御部、36 カメラ制御部、37 検査画像メモリ、38 モデル画像メモリ、39 パラメータ保存用メモリ、41,42,121 レンズ、100,100A,100B,110 欠陥検査装置、A 被検査面、A1,A2 照射領域、D,D1 欠陥、DA,DB 欠陥領域、IMG1,IMG1A,IMG1B,IMG1C 画像、IMG2,IMG2A,IMG2B,IMG2C モデル画像、L1,LA1,LB1,LC1 照射光、L2,LA2,LB2,LE2 正反射光、N ノイズ光、P1〜P6 位置、PA,PB,PC,PA1,PA2,PB1,PB2,PC1,PC2,PA11,PB11 画像パターン、S1〜S7 ステップ、W ワーク。

Claims (11)

  1. 表面に光沢性がある検査対象に対して光を照射して、反射光により前記検査対象の表面における欠陥の有無を検査する欠陥検査装置であって、
    特性が互いに異なる複数の第1の照射光が前記表面で正反射した正反射光を受けて前記検査対象の表面を撮像し、前記正反射光を前記特性の違いに応じて分離して複数の第1の検査画像を生成する撮像装置と、
    前記複数の第1の照射光のそれぞれを、互いに異なる方向から、前記複数の第1の照射光のそれぞれが前記検査対象の表面で正反射して前記撮像装置に入射するように、かつ、前記正反射光を受光した前記撮像装置によって撮像される前記検査対象の表面の複数の領域が互いに重なり合うまたは隣接するように、前記検査対象の表面に対して同時に照射する複数の第1の光源と、
    前記複数の第1の光源が同時に点灯するよう前記複数の第1の光源を制御して、前記撮像装置から前記複数の第1の検査画像を取得して、前記複数の複数の第1の検査画像に基づいて、前記検査対象の表面上において周囲に比べて凸状または凹状となる欠陥の有無を判定する主制御部とを備える、欠陥検査装置。
  2. 前記特性は、ピーク波長であり、
    前記撮像装置は、ピーク波長の違いに基づいて前記正反射光を色分解するカラーカメラである、請求項1に記載の欠陥検査装置。
  3. 前記欠陥検査装置は、
    前記検査対象の表面に対して、前記複数の第1の照射光のいずれともピーク波長が異なる第2の照射光を照射する第2の光源をさらに備え、
    前記第2の光源は、前記複数の第1の照射光が照射される前記検査対象の表面のうち前記複数の第1の照射光の正反射光を受光して前記撮像装置が撮像する領域を照射し、かつ、前記検査対象の表面で前記第2の照射光が拡散反射することにより生じる拡散反射光が前記撮像装置に入射するように配置され、
    前記撮像装置は、前記拡散反射光を受けて第2の検査画像をさらに生成し、
    前記主制御部は、前記複数の第1の光源とともに前記第2の光源を点灯させて、前記撮像装置から取得した前記第2の検査画像を用いて、周囲に比べて色が異なる前記欠陥の有無を判定する、請求項2に記載の欠陥検査装置。
  4. 前記第2の光源は、前記第2の照射光のピーク波長を変更可能である、請求項3に記載の欠陥検査装置。
  5. 前記複数の第1の光源のそれぞれは、前記複数の第1の照射光のピーク波長を変更可能である、請求項4に記載の欠陥検査装置。
  6. 前記第2の光源は、赤色の波長帯、緑色の波長帯、および青色の波長帯の間で、前記第2の照射光のピーク波長を変更可能である、請求項3に記載の欠陥検査装置。
  7. 前記複数の第1の光源のそれぞれは、赤色の波長帯、緑色の波長帯、および青色の波長帯の間で、前記複数の第1の照射光のピーク波長を変更可能である、請求項6に記載の欠陥検査装置。
  8. 前記特性は、偏光方向であり、
    前記撮像装置は、
    前記偏光方向の違いを用いて、前記正反射光を前記複数の第1の光源ごとに分離する偏光分離部と、
    前記複数の第1の光源に対応して分離された前記正反射光を前記偏光分離部からそれぞれ受けて、前記複数の第1の検査画像をそれぞれ生成する複数の撮像部とを含む、請求項1に記載の欠陥検査装置。
  9. 前記検査対象の表面は、曲面である、請求項1から8のいずれか1項に記載の欠陥検査装置。
  10. 前記検査対象の表面は、平面である、請求項1から8のいずれか1項に記載の欠陥検査装置。
  11. 表面に光沢性がある検査対象に対して光を照射して、反射光を撮像装置によって受光することによって前記検査対象の表面における欠陥の有無を検査する欠陥検査方法であって、
    特性が互いに異なる複数の照射光をそれぞれ発する複数の光源を用いて、互いに異なる方向から、前記複数の照射光のそれぞれが前記検査対象の表面で正反射して前記撮像装置に入射するように、かつ、正反射した前記複数の照射光のそれぞれを受光した前記撮像装置によって撮像される前記検査対象の表面の複数の領域が互いに重なり合うまたは隣接するように、前記検査対象の表面に対して前記複数の照射光を同時に照射するステップと、
    前記撮像装置を用いて、前記表面で正反射した前記複数の照射光を受けて前記検査対象の表面を撮像し、前記複数の照射光を前記特性の違いに応じて分離して複数の検査画像を生成するステップと、
    前記複数の検査画像に基づいて、前記検査対象の表面上において周囲に比べて凸状または凹状となる前記欠陥の有無を前記複数の検査画像を用いて判定するステップとを備える、欠陥検査方法。
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