JP6011148B2 - 生産システム、ロボット及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生産システム、ロボット及び制御装置に関する。
ロボットと作業者とが作業工程を分担して製品を生産する生産システムが知られている。このような生産システムは、例えば、セル生産方式のシステムに適用されている。
例えば、特許文献1には、人と共存する作業場所にロボットを投入する場合に、床の上に障害物があっても配置することができるとともに、作業者の安全を確保することができる作業ロボットが記載されている。
特開2011−51056号公報
ところで、ロボットは停止することなく稼働することができるのに対し、人間である作業者は休憩(例えば、食事、睡眠など)を取る必要がある。そのため、上記のような生産システムにおいては、作業者が休憩の間は製品を作ることができないため、作業者の休憩時間に合わせてロボットの稼働を停止せざるを得ない。すなわち、上記のような生産システムでは、作業者の休憩により、ロボットの稼働率や製品の生産効率が低下する。
そこで、本発明は、ロボットと作業者とが作業工程を分担して製品を生産する生産システムにおいて、作業者が作業を行っていない対象物に対して、ロボットが作業者の作業の少なくとも一部を分担することで、生産効率の低下を抑制することを目的とする。
本願は、上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その例を挙げるならば、以下のとおりである。
上記の課題を解決する本発明の第一の態様は、第一のロボットと、前記第一のロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の前に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を記憶する記憶部と、前記作業情報に基づいて前記第一のロボットを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記作業者が前記第二の作業を行った対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して前記第一のロボットが前記第一の作業を行うように前記第一のロボットを制御し、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して前記第一のロボットが前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行うように前記第一のロボットを制御する、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、作業者がいなくなるなどして第一の領域に対象物が置かれていなかった場合でも、作業者が作業を行っていない対象物が第二の領域に置かれていれば、その対象物に対して作業者の作業の少なくとも一部を第一のロボットが分担して作業を継続できるので、生産効率の低下を抑制することができる。
また、上記の生産システムであって、第二のロボットを有し、前記記憶部は、前記第二の作業の前に前記第二のロボットが行う第三の作業に関する作業情報を記憶し、前記制御部は、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業を行って前記対象物を第三の領域に置くように前記第二のロボットを制御するか、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を前記第二の領域に置くように前記第二のロボットを制御するか、を選択して前記第二のロボットを制御する、ことを特徴としてもよい。
上記の構成によれば、作業者がいなくなるなどしても、作業者の作業の少なくとも一部を第二のロボットが分担して作業を継続できるので、生産効率の低下を抑制することができる。
また、上記の生産システムであって、前記作業者が居るか居ないかを検出する検出部を有し、前記制御部は、前記検出部により前記作業者が居ると検出された場合には、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業を行って前記対象物を前記第三の領域に置くように前記第二のロボットを制御し、前記検出部により前記作業者が居ないと検出された場合には、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を前記第二の領域に置くように前記第二のロボットを制御する、ことを特徴としてもよい。
上記の構成によれば、作業者の有無を検出し、検出結果に応じて第二のロボットの制御の選択を行うため、作業者が居ても居なくても作業を継続できるので、生産効率の低下を抑制することができる。
また、上記の生産システムであって、前記検出部は、センサーから出力される情報、カメラから出力される画像情報、又は前記作業者のスケジュール情報、に基づいて前記作業者が居るか居ないかを判定する、ことを特徴としてもよい。
上記の構成によれば、簡単に作業者の有無を検出することができる。
また、上記の生産システムであって、前記検出部は、前記第三の領域に置かれている対象物の数を検出し、前記対象物の数と所定の閾値とを比較し、前記対象物の数が前記所定の閾値以上の場合に、前記作業者が居ないと判定する、ことを特徴としてもよい。
上記の構成によれば、動的な作業者ではなく、静的な対象物を検出対象とするため、検出処理を簡単にしたり、検出精度を向上したりすることができる。
上記の課題を解決する本発明の第二の態様は、生産システムで使用されるロボットであって、可動部と、前記可動部が行う第一の作業、及び前記第一の作業の前に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得部と、前記作業情報に基づいて前記可動部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記作業者が前記第二の作業を行った対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して前記可動部が前記第一の作業を行うように前記可動部を制御し、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して前記可動部が前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行うように前記可動部を制御する、ことを特徴とする。
上記の課題を解決する本発明の第三の態様は、生産システムで使用されるロボットであって、前記ロボットは、可動部と、前記可動部が行う第一の作業、及び前記第一の作業の後に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得部と、前記作業情報に基づいて前記可動部を制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記可動部が対象物に対して前記第一の作業を行って前記対象物を第一の領域に置くように前記可動部を制御するか、前記可動部が前記対象物に対して前記第一の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を第二の領域に置くように前記可動部を制御するか、を選択して前記可動部を制御する、ことを特徴とする。
上記の課題を解決する本発明の第四の態様は、生産システムで使用されるロボットを制御する制御装置であって、前記ロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の前に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得部と、前記作業情報に基づいて前記ロボットを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記作業者が前記第二の作業を行った対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して前記ロボットが前記第一の作業を行うように前記ロボットを制御し、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して前記ロボットが前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行うように前記ロボットを制御する、ことを特徴とする。
上記の課題を解決する本発明の第五の態様は、生産システムで使用されるロボットを制御する制御装置であって、前記ロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の後に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得部と、前記作業情報に基づいて前記ロボットを制御する制御部と、を有し、前記制御部は、前記ロボットが対象物に対して前記第一の作業を行って前記対象物を第一の領域に置くように前記ロボットを制御するか、前記ロボットが前記対象物に対して前記第一の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を第二の領域に置くように前記ロボットを制御するか、を選択して前記ロボットを制御する、ことを特徴とする。
上記の課題を解決する本発明の第六の態様は、生産システムで使用されるロボットを制御する制御装置のプログラムであって、前記ロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の前に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得ステップと、前記作業情報に基づいて前記ロボットを制御する制御ステップと、を前記制御装置に実行させ、前記制御ステップでは、前記作業者が前記第二の作業を行った対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して前記ロボットが前記第一の作業を行うように前記ロボットを制御し、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行うように前記ロボットを制御する、ことを特徴とする。
上記の課題を解決する本発明の第七の態様は、生産システムで使用されるロボットを制御する制御装置のプログラムであって、前記ロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の後に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得ステップと、前記作業情報に基づいて前記ロボットを制御する制御ステップと、を前記制御装置に実行させ、前記制御ステップでは、前記ロボットが対象物に対して前記第一の作業を行って前記対象物を第一の領域に置くように前記ロボットを制御するか、前記ロボットが前記対象物に対して前記第一の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を第二の領域に置くように前記ロボットを制御するか、を選択して前記ロボットを制御する、ことを特徴とする。
上記の課題を解決する本発明の第八の態様は、ロボットと作業者とが作業を分担して製品を生産する生産方法であって、第一のロボットと、前記第一のロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の前に作業者が行う第二の作業と、を有し、前記第一のロボットは、前記作業者が前記第二の作業を行った対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して前記第一の作業を行い、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行う、ことを特徴とする。
上記した以外の課題、構成、及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の一実施形態に係る生産システム1の一例を示す図である。 図2は、生産システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。 図3は、作業情報5010の一例を示す図である。 図4は、作業者在席の場合のロボットの動作の一例を説明する図である。 図5は、作業者不在の場合のロボットの動作の一例を説明する図である。 図6は、コンピューター900のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図7は、ロボットA10の制御の一例を示すブロック図である。 図8は、ロボットB20の制御の一例を示すフロー図である。 図9は、生産システム1の変形例1を示す図である。 図10は、生産システム1の変形例1を示す図である。 図11は、生産システム1の変形例2を示す図である。 図12は、生産システム1の変形例3を示す図である。 図13は、生産システム1の変形例4を示す図である。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態の一例に係る生産システム1を示す図である。本図は、生産システム1が含まれる作業空間を、上空側から見下ろした概略図である。
生産システム1は、ロボットA10及びロボットB20と、作業者60とが作業工程を分担して製品を生産するセル生産システムである。生産システム1の作業内容は特に限定されず、例えば、複数の部品を組み合わせる組み立て作業であってもよいし、部品を加工する加工作業であってもよいし、これらの作業の組み合わせであってもよい。
本図に示すように、生産システム1は、ロボットA10と、ロボットB20と、撮影装置30と、作業台40と、制御装置50と、を備える。生産システム1には、作業者60が入ることができる作業者空間が設けられている。作業者空間は、ロボットA10及びロボットB20が位置するロボット空間に挟まれている。
ロボットA10、作業者60、及びロボットB20は、製品を生産する作業工程を分担しており、それぞれ、作業台40の上で担当の作業を行う。本実施形態では、ロボットA10は、作業者60の前工程の作業を行う。ロボットB20は、作業者60の後工程の作業を行う。
ロボットA10及びロボットB20の構成は、特に限定されないが、例えば、次のようなロボットで実現すればよい。ロボットは、ロボット本体に、2本のアームが取り付けられており、それぞれのアームの先端には、ハンド等のエンドエフェクターが取り付けられている。ハンドは、例えば、作業対象物(以下、「ワーク」ともいう。)を直接持って作業したり、電動ドライバーなどの工具を持ってワークに対して作業を行ったりするものである。それぞれのアームは、複数のジョイントと、複数のリンクとを有する。それぞれのジョイントは、ロボット本体とリンクや、リンクどうし、リンクとエンドエフェクターを、回動自在に(ただし、所定の可動範囲内で回動可能に)連結している。それぞれのジョイントは、例えば、回転ジョイントであり、リンク間の角度を変化させたり、リンクを軸回転させたりできるように設けられている。ロボット本体は、それぞれのジョイントを連動させて駆動することにより、エンドエフェクターを、自在に(ただし、所定の可動範囲内で)移動させることができるとともに、自由な方向へ向けることもできる。ロボットのアームは、例えば、それぞれのアームに7つのジョイントを有する7軸アームとすることができる。
撮影装置30は、作業台40の上に置かれる作業対象物や作業者60を含む作業空間を撮影し、画像情報を出力する。撮影装置30は、例えば、可視光カメラ、赤外線カメラ等のカメラを含んで構成される。設置場所は、特に限定されず、例えば、床の上、作業台40の上、天井、壁などとすることができる。もちろん、撮影装置30は、撮影範囲や撮影方向に応じて複数台設けられていてもよい。
作業台40は、三つに分割され、ロボットA10、作業者60、及びロボットB20に対して、作業台41、作業台42、及び作業台43が割り当てられている。ロボットA10、作業者60、及びロボットB20の作業位置は、作業台40の一辺側に設定されている。
作業台41には、ロボットA10が作業を行うのに必要な治具、部品、工具などが置かれていてもよい。作業台43には、ロボットB20が作業を行うのに必要な治具、部品、工具などが置かれていてもよい。作業台42には、作業者60が作業を行うのに必要な治具、部品、工具などが置かれていてもよい。
本実施形態では、作業台42には、作業者60が作業を行うための領域Aと、ロボットA10が作業者60にワークを引き渡すための領域B1と、作業者60がロボットB20にワークを引き渡すための領域B2と、ロボットA10がロボットB20にワークを引き渡すための領域Cと、が含まれている。各領域の使い方については、詳細に後述する。
なお、図では、ロボットA10及びロボットB20のエンドエフェクターや作業者の手が、上述の各領域に届かないように見えるが、届くものとして説明する。また、本実施形態では、上述の各領域は、物理的に別の領域としているが、各領域の一部又は全部は、他の一つ以上の領域と重なっていてもよい。また、上述の領域B1、領域B2、及び領域Cは、作業台42ではなく、他の作業台41あるいは作業台42にあってもよい。
制御装置50は、ロボットA10及びロボットB20の動作を制御する装置である。制御装置50は、撮影装置30から画像情報を取得し、ロボットA10及びロボットB20の制御に使用する。制御装置50は、有線又は無線によりロボットA10及びロボットB20と通信可能に接続されている。
詳細は後述するが、作業者60は、休憩時間などにより、作業者空間から居なくなることがある。そのため、ロボットA10及びロボットB20の動作は、作業者60が居る場合と居ない場合とで異なる。
各ケースの作業の流れは、簡単に説明すると以下のとおりである。
(1)作業者60が居る場合:
ロボットA10は、所定領域(不図示)に置かれたワークを把持して作業台41に移し、作業を行い、作業台42の領域B1に置く。作業者60は、領域B1に置かれたロボットA10の作業後のワークを把持して領域Aに移し、作業を行い、領域B2に置く。ロボットB20は、領域B2に置かれた作業者60の作業後のワークを把持して作業台43に移し、作業を行い、所定領域(不図示)に置く。
(2)作業者60が居ない場合:
ロボットA10は、所定領域(不図示)に置かれたワークを把持して作業台41に移し、作業を行い、作業台42の領域Cに置く。ロボットB20は、領域Cに置かれたロボットB20の作業後のワークを把持して作業台43に移し、作業を行い、所定領域(不図示)に置く。
もちろん、上記の生産システム1の構成は、本実施形態の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、一般的な生産システムが備える構成を排除するものではない。
図2は、生産システム1の機能構成の一例を示すブロック図である。
ロボットA10は、動作制御部100と、可動部110と、を備える。
可動部110は、位置および向き(「姿勢」ともいう。)の変更が可能なロボットの部位であって、アーム、リンク、エンドエフェクターなどである。可動部110は、動作制御部100の制御により、位置および向きを変化させる。
動作制御部100は、制御装置50からの制御命令に従って、可動部110の位置及び向きを変化させる。なお、動作制御部100は、直接的にはロボットのジョイントの回転を制御することで、間接的に可動部110の位置及び向きを変化させる。
ロボットB20は、動作制御部200と、可動部210と、を有する。動作制御部200及び可動部210は、上述の動作制御部100及び可動部110と同様なので、説明を省略する。
制御装置50は、制御部500と、記憶部510と、を備える。
記憶部510には、制御部500がロボットの作業を制御するための作業情報5010が格納される。作業情報5010には、例えば、図3(作業情報5010の一例を示す図)に示すように、作業ごとに、当該作業を識別する作業ID5011と、作業者が在席している場合の当該作業の担当を特定する担当情報5012と、作業者が不在である場合の当該作業の担当を特定する担当情報5013とが関連付けられたレコードが含まれる。なお、作業情報5010には、作業ごとに、当該作業を行うロボットの動作を制御するために使用する制御情報が含まれている(不図示)。
本図の例では、一連の作業工程は、順に作業a〜hで構成されている。作業者が在席している場合には(担当情報5012を参照)、作業と担当の対応関係(作業:担当)は、a〜c:ロボットA、d〜e:作業者、f〜h:ロボットB、である。
作業者が不在の場合には(担当情報5013を参照)、作業と担当の対応関係(作業:担当)は、a〜d:ロボットA、e〜h:ロボットB、である。すなわち、作業者60の作業の一部(作業d)をロボットAの作業として割り当て、作業者60の作業の一部(作業e)をロボットBの作業として割り当てている。
作業者60の作業のロボットへの割り当て方は、例えば、作業者60の作業が一つである場合には、ロボットA又はロボットBに当該作業を割り当てればよい。また、例えば、作業者60の作業が複数である場合には、作業者の作業の少なくとも一部をロボットAに割り当て、その残りを、ロボットBに割り当てればよい。ロボットA及びロボットBの作業負荷(作業時間など)がなるべく等しくなるように、作業者60の作業をロボットへ割り当てるようにしてもよい。
もちろん、上記の作業情報5010の構成は一例であり、作業者の有無に応じたロボットの動作を制御できれば、上記の構成に限られない。
制御部500は、制御装置50を統括的に制御する。制御部500は、画像取得部5
01と、作業者検出部502と、ワーク検出部503と、ロボット制御部504と、を備
える。
画像取得部501は、作業台40の上に置かれるワークや作業者60を含む作業空間の画像情報を、撮影装置30から取得する。
作業者検出部502は、画像取得部501により取得された画像情報を解析し、作業者60が居るか居ないか(作業者60の有無)を検出する。作業者の有無の検出方法は、特に限られず、既存の様々な画像認識技術を用いることができる。例えば、作業者の特徴点を抽出し、マッチング処理により、作業者を認識することができる。
ワーク検出部503は、画像取得部501により取得された画像情報を解析し、ワークが有るか無いか、ワークの位置、向きなどを検出する。ワークの検出方法は、特に限られず、特に限られず、既存の様々な画像認識技術を用いることができる。例えば、ワークの特徴点を抽出し、マッチング処理により、ワークを認識することができる。
ロボット制御部504は、ロボットA10及びロボットB20のそれぞれに対して、その動作を制御する制御命令を生成し、出力する。
(ロボットA10の動作の制御)
ロボット制御部504は、作業者検出部502により作業者60が居ることを検出した場合には、担当情報5012を参照する。また、担当情報5012が「ロボットA」である作業ID5011(図3の例では、作業a〜c)を特定する。それから、特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットAに出力する。
ここで、ロボット制御部504は、図4(作業者在席の場合のロボットの動作の一例を説明する図)に示すように、ロボットAに作業a〜cを実行させた後、作業後のワークを領域B1に置くようにロボットAを制御する。
一方、ロボット制御部504は、作業者検出部502より作業者60が居ないことを検出した場合には、担当情報5013を参照する。また、担当情報5013が「ロボットA」である作業ID5011(図3の例では、作業a〜d)を特定する。それから、特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットAに出力する。
ここで、ロボット制御部504は、図5(作業者不在の場合のロボットの動作の一例を説明する図)に示すように、ロボットAに作業a〜c及び作業dを実行させた後、作業後のワークを領域Cに置くようにロボットAを制御する。
(ロボットB20の動作の制御)
ロボット制御部504は、ワーク検出部503により領域B2及び領域Cに置かれるワークを検出する。領域B2にワークがある場合には、担当情報5012を参照する。また、担当情報5012が「ロボットB」である作業ID5011(図3の例では、作業f〜h)を特定する。それから、特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットBに出力する。
ここで、ロボット制御部504は、図4に示すように、領域B2に置かれているワークを把持するようにロボットBを制御する。その後、ロボットBに作業f〜hを実行させる。
一方、領域Cにワークがある場合には、担当情報5013を参照する。また、担当情報5013が「ロボットB」である作業ID5011(図3の例では、作業e〜h)を特定する。それから、特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットBに出力する。
ここで、ロボット制御部504は、図5に示すように、領域Cに置かれているワークを把持するようにロボットBを制御する。その後、ロボットBに作業e〜hを実行させる。
上述した制御装置50は、例えば、図6(コンピューター900のハードウェア構成の一例を示すブロック図)に示すような、CPU(Central Processing Unit)901と、メモリー902と、HDD(Hard Disk Drive)等の外部記憶装置903と、有線又は無線により通信ネットワークやロボットに接続するための通信装置904と、マウス、キーボード、タッチセンサーやタッチパネルなどの入力装置905と、液晶ディスプレイなどの出力装置906と、DVD(Digital Versatile Disk)などの持ち運び可能な記憶媒体に対する情報の読み書きを行う読み書き装置907と、外部機器と接続するUSB(Universal Serial Bus)などのインターフェイス装置908と、を備えるコンピューター900で実現できる。
例えば、記憶部510は、CPU901がメモリー902又は外部記憶装置903を利用することにより実現可能である。制御部500は、外部記憶装置903に記憶されている所定のプログラムをメモリー902にロードしてCPU901で実行することで実現可能である。制御部500と撮像装置30との通信は、例えば、CPU901が通信装置904又はインターフェイス装置908を利用することで実現可能である。制御部500とロボットA10及びロボットB20との通信は、例えば、CPU901が通信装置904又はインターフェイス装置908を利用することで実現可能である。
上記の所定のプログラムは、通信装置904を介してネットワークから、外部記憶装置903にダウンロードされ、それから、メモリー902上にロードされてCPU901により実行されるようにしてもよい。また、通信装置904を介してネットワークから、メモリー902上に直接ロードされ、CPU901により実行されるようにしてもよい。また、コンピューター900が、読み書き装置907にセットされた記憶媒体、又はインターフェイス装置908に接続された記憶媒体から、上記の所定のプログラムを、外部記憶装置903あるいはメモリー902にロードするようにしてもよい。
上記の機能構成は、生産システム1の構成を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分類したものである。構成要素の分類の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。生産システム1の構成は、処理内容に応じて、さらに多くの構成要素に分類することもできる。また、1つの構成要素がさらに多くの処理を実行するように分類することもできる。また、各構成要素の処理は、1つのハードウェアで実行されてもよいし、複数のハードウェアで実行されてもよい。
例えば、制御装置50全体、又は、制御装置50の少なくとも一部の機能は、ロボットA10及びロボットB20のそれぞれが備えるようにしてもよい。この場合、撮影装置30は、制御装置50ではなくロボットA10及びロボットB20のそれぞれに接続されるようにしてもよいし、ロボットA10及びロボットB20のそれぞれに内蔵されるようにしてもよい。また、記憶部510を、制御装置50、ロボットA10及びロボットB20の外部装置として用意し、制御装置内あるいはロボット内の制御部500が、記憶部510から作業情報を取得するようにしてもよい。
図7は、ロボットA10の制御の一例を示すブロック図である。本フローは、例えば、ワーク一つに対する作業ごとに繰り返される。
本フローが開始されると、画像取得部501は、作業者60を含む作業者空間の画像情報を、撮影装置30から取得する(S101)。それから、作業者検出部502は、ステップS101で取得された画像情報を解析し、作業者空間に作業者の有無を検出する(S102)。
作業者検出部502、ステップS102での検出結果に基づいて、作業者空間に作業者が在席するか否かを判定する(S103)。
作業者が在席する場合(S103:Y)には、ロボット制御部504は、担当情報5012を参照し、担当情報5012が「ロボットA」である作業ID5011(図3の例では、作業a〜c)を特定し、当該特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットA10に出力する(S104)。もちろん、ロボット制御部504は、ステップS104の直前に、所定領域に置かれたワークを把持して作業台41に移す動作を制御する制御命令を生成し、ロボットA10に出力してもよい。それから、ロボット制御部504は、ステップS104での作業後のワークを、領域B1に置く動作を制御する制御命令を生成し、ロボットA10に出力する(S105)。そして、処理をステップS101に戻す。
なお、作業者60は、ステップS105によりロボットA10により領域B1に置かれたワークを領域Aに移し、作業(図3の例では、作業d〜e)を行い、当該作業後のワークを領域B2に置く。
一方、作業者が不在の場合(S103:N)には、ロボット制御部504は、担当情報5013を参照し、担当情報5013が「ロボットA」である作業ID5011(図3の例では、作業a〜d)を特定し、当該特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットA10に出力する(S106)。もちろん、ロボット制御部504は、ステップS106の直前に、所定領域に置かれたワークを把持して作業台41に移す動作を制御する制御命令を生成し、ロボットA10に出力してもよい。それから、ロボット制御部504は、ステップS106での作業後のワークを、領域Cに置く動作を制御する制御命令を生成し、ロボットA10に出力する(S107)。そして、処理をステップS101に戻す。
なお、上記のステップS104〜S105では、領域B1にワークが留まっていることを判断せずに作業を行っているが、例えば、ロボット制御部504は、ステップS104又はS105の直前に、ワーク検出部503により領域B1に留まっているワークの数を検出し、所定数(例えば、1個)以上である場合には、ワークの数が所定数未満となるまで、ロボットA10の動作を待機させるようにしてもよい。
同様に、上記のステップS106〜S107では、領域Cにワークが留まっていることを判断せずに作業を行っているが、例えば、ロボット制御部504は、ステップS106又はS107の直前に、ワーク検出部503により領域Cに留まっているワークの数を検出し、所定数(例えば、1個)以上である場合には、ワークの数が所定数未満となるまで、ロボットA10の動作を待機させるようにしてもよい。
応用としては、例えば、ロボット制御部504は、ステップS104又はS105の直前に、ワーク検出部503により領域B1に留まっているワークの数を検出し、所定数(例えば、1個)以上である場合には、処理をステップS106に進める(ステップS104を実行済みの場合は、ステップS106では、ロボットAの作業は省略してよい。)ようにしてもよい。このようにすれば、例えば、作業者60の作業負担を軽減することができる。
図8は、ロボットB20の制御の一例を示すフロー図である。本フローは、例えば、ワーク一つに対する作業ごとに繰り返される。
本フローが開始されると、画像取得部501は、領域B2を含む作業空間の画像情報を、撮影装置30から取得する(S201)。それから、ワーク検出部503は、ステップS201で取得された画像情報を解析し、領域B2にワークの有無を検出する(S202)。
ワーク検出部503は、ステップS202での検出結果に基づいて、領域B2にワークが有るか否かを判定する(S203)。
ワークがある場合(S203:Y)には、ロボット制御部504は、領域B2に置かれているワークを取る動作を制御する制御命令を生成し、ロボットB20に出力する(S204)。それから、担当情報5012を参照し、担当情報5012が「ロボットB」である作業ID5011(図3の例では、作業f〜h)を特定し、当該特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットB20に出力する(S205)。もちろん、ロボット制御部504は、ステップS205の直後に、ロボットB20の作業後のワークを所定領域に置く動作を制御する制御命令を生成し、ロボットB20に出力してもよい。そして、処理をステップS201に戻す。
ワークがない場合(S203:N)には、画像取得部501は、領域Cを含む作業空間の画像情報を、撮影装置30から取得する(S206)。それから、ワーク検出部503は、ステップS206で取得された画像情報を解析し、領域Cにワークの有無を検出する(S207)。
ワーク検出部503は、ステップS207での検出結果に基づいて、領域Cにワークが有るか否かを判定する(S208)。
ワークがある場合(S208:Y)には、ロボット制御部504は、領域Cに置かれているワークを取る動作を制御する制御命令を生成し、ロボットB20に出力する(S209)。それから、担当情報5013を参照し、担当情報5013が「ロボットB」である作業ID5011(図3の例では、作業e〜h)を特定し、当該特定した作業の動作を制御する制御命令を生成し、ロボットB20に出力する(S210)。もちろん、ロボット制御部504は、ステップS210の直後に、ロボットB20の作業後のワークを所定領域に置く動作を制御する制御命令を生成し、ロボットB20に出力してもよい。そして、処理をステップS201に戻す。
ワークがない場合(S208:N)には、画像取得部501は、処理をステップS201に戻す。
なお、上記のフローでは、ステップS203でNの場合にのみ、ステップS206が開始されるが、このような順序に限られない。例えば、ステップS203でNの場合だけでなく、ステップS205の後にもS206が開始されるようにしてよい。また、例えば、ステップS201〜S205と、ステップS206〜S210とを、前後に入れ替えてもよい。
上記の図7及び図8のフローの各処理単位は、制御装置50の処理を理解容易にするために、主な処理内容に応じて分割したものである。処理単位の分割の仕方や名称によって、本願発明が制限されることはない。制御装置50の処理は、処理内容に応じて、さらに多くの処理単位に分割することもできる。また、1つの処理単位がさらに多くの処理を含むように分割することもできる。また、本願発明の目的を達成できるのであれば、各処理単位の順序を適宜変更してもよい。
以上、本発明の一実施形態の一例について説明した。本実施形態によれば、作業者が作業を行っていない対象物に対して、ロボットが作業者の作業の少なくとも一部を分担することで、生産効率の低下を抑制することができる。
例えば、上記の実施形態では、作業空間に、作業者が作業後にワークを置く領域B2と、作業者の前工程のロボットが作業後にワークを置く領域Cとを設け、作業者の後工程のロボットは、これらの領域に置かれているワークに対して、領域に対応した作業を行う。このようにすることで、作業者がいなくなるなどして領域B2にワークが置かれていなかった場合でも、作業者が作業を行っていない対象物が領域Cに置かれていれば、その対象物に対して作業者の作業の少なくとも一部を後工程のロボットが分担して作業を継続できるので、生産効率の低下を抑制することができる。
また、例えば、上記の実施形態では、作業者の前工程のロボットは、ワークに対する作業内容及びワークを置く領域(領域B1、領域C)を切り替えることができる。このようにすることで、作業者がいなくなるなどしても、作業者の作業の少なくとも一部を前工程のロボットが分担して作業を継続できるので、生産効率の低下を抑制することができる。
また、例えば、作業者の前工程のロボットは、作業者の有無を検出し、作業者が居る場合と居ない場合とで、異なる作業を行って、異なる領域(領域B1、領域C)にワークを置く。また、作業者の後工程のロボットは、異なる領域(領域B2、領域C)に置かれたワークに対して、異なる作業を行う。このように、作業空間に設定された各領域を使って、作業者の前後工程のロボットが連携することにより、作業者が居る場合も居ない場合も、簡単な構成でロボットの稼働率や生産効率を向上することができる。
なお、上記の本発明の実施形態は、本発明の要旨と範囲を例示することを意図し、限定するものではない。多くの代替物、修正および変形例が当業者にとって明らかである。
上記の実施形態では、ロボットB20は、ワークを受け取る領域(領域B2と領域C)に応じて、当該ワークに対する作業内容を切り替えているが、ロボットA10と同様に、作業者の有無により、作業内容を切り替えるようにしてもよい。すなわち、ロボット制御部504は、作業者が居る場合は、領域B2のワークを取って作業を行うようにロボットB20を制御し、作業者が居ない場合は、領域Cのワークを取って作業を行うようにロボットB20を制御する。
上記の実施形態では、作業者の有無は、撮影装置30により取得した画像情報を解析することで検出しているが、この検出方法に限られない。
例えば、作業者空間の状況を監視できる位置に、赤外線センサーや距離センサーなどの人感センサーを設置し、作業者検出部502は、このセンサーの出力値を用いて作業者の有無を検出してもよい。また、例えば、作業者空間の床に、圧力センサー、重量センサーなどの人感センサーを設置し、作業者検出部502は、このセンサーの出力値を用いて作業者の有無を検出してもよい。また、例えば、赤外線カメラを設置し、当該カメラの画像情報から得られる温度変化に基づいて、作業者の有無を検出してもよい。
また、例えば、記憶部510に、作業者60のスケジュール情報(作業者が在席して作業を行う時間帯、及び作業者が不在の時間帯、を特定する情報を含む。)を格納しておき、作業者検出部502は、当該スケジュール情報を参照して作業者の有無を検出してもよい。
また、例えば、作業者検出部502は、撮影装置30やセンサーにより、領域B1に留まっているワークの数を検出し、所定数(例えば、1個)以上である場合には、作業者が不在であると判断し、所定数未満である場合には、作業者が在席していると判断するようにしてもよい。このようにすれば、動的な作業者ではなく、静的な対象物を検出対象とするため、検出処理を簡単にしたり、検出精度を向上したりすることができる。また、作業者の作業が滞っている場合(領域B1のワークの数が所定数以上の場合)に、作業者60の作業負担を軽減することができる。
上記の実施形態では、ロボットA10、作業者60、及びロボットB20の作業位置は、作業台40の一辺側に設定されているが(図1参照)、このような配置に限られない。
例えば、図9(生産システム1の変形例1を示す図)に示すように、生産システム1aでは、作業者60の作業位置を、ロボットの作業位置と作業台40を挟んで反対側に設定している。この場合、作業台42aでは、領域Aは、作業者側に設けられ、領域Cは、ロボット側に設けられる。なお、撮影装置30は、作業台42aの上に設置している。このようにすれば、作業者60がロボットA10及びロボットB20に挟まれないため、作業者の安全性を向上できる。また、ロボット及び作業者のそれぞれが動作できる空間を広く確保することができるため、作業効率を向上できる。
生産システム1aにおいて、図10(生産システム1の変形例1を示す図)に示すように、作業者60が不在の場合に、ロボットA10及びロボットB20は、作業内容に応じて位置を移動するようにしてもよい。なお、ロボットA10及びロボットB20は、自走式であるものとする。
具体的には、ロボット制御部504は、作業者60が居ない場合に、作業台41を用いて作業a〜cを行い、それから作業台42aの前にスライド移動して領域Cを用いて作業dを行い、ワークを領域Cに置くように、ロボットA10を制御する。その後、作業台41の前にスライド移動するようにロボットA10を制御する。
一方、ロボット制御部504は、領域Cに置かれているワークに対して、作業台42aの前にスライド移動して領域Cを用いて作業eを行い、それから作業台43の前にスライド移動して作業台43を用いて作業f〜hを行うように、ロボットB20を制御する。
上記のようにすれば、ロボットA10及びロボットB20は、より広い作業領域を使用することができ、作業効率を向上できる。また、ロボットは、作業者の作業の一部を行う場合には、作業者の作業環境により近い状況で作業を行える(例えば、作業台42aに置かれている作業者の作業で使用される部品や工具を使うことができる)ため、作業効率を向上できる。
なお、生産システム1において(図1参照)、作業者60が不在の場合、ロボットA10及びロボットB20は、作業内容に応じて位置を移動するようにしてもよい。
具体的には、ロボット制御部504は、作業者60が居ない場合に、作業台41を用いて作業a〜cを行い、それから作業台42の前にスライド移動して領域Aを用いて作業dを行い、ワークを領域Cに置くように、ロボットA10を制御する。その後、作業台41の前にスライド移動するようにロボットA10を制御する。
一方、ロボット制御部504は、領域Cに置かれているワークに対して、作業台42の前にスライド移動して領域Aを用いて作業eを行い、それから作業台43の前にスライド移動して作業台43を用いて作業f〜hを行うように、ロボットB20を制御する。
上記のようにしても、図10の場合と同様の効果が得られる。
また、例えば、図11(生産システム1の変形例2を示す図)に示すように、生産システム1bでは、作業台42bを、作業台41及び作業台43よりも作業者60の方向に延長し、領域AがロボットA10及びロボットB20の横に位置するようにしている。そして、作業者60が不在の場合に、ロボットA10及びロボットB20は、作業内容に応じて向きを変えるようにする。なお、ロボットA10及びロボットB20は、本体部の一部(例えば、腰部)を回転させて、向きを変えられるものとする。
具体的には、ロボット制御部504は、作業者60が居ない場合に、作業台41を用いて作業a〜cを行い、それから作業台42bの方向を向いて領域Aを用いて作業dを行い、ワークを領域Cに置くように、ロボットA10を制御する。その後、作業台41の方向を向くようにロボットA10を制御する。
一方、ロボット制御部504は、領域Cに置かれているワークに対して、作業台42bの方向を向いて領域Aを用いて作業eを行い、それから作業台43の方向を向いて作業台43を用いて作業f〜hを行うように、ロボットB20を制御する。
上記のようにすれば、作業者60がロボットA10及びロボットB20に挟まれないため、作業者の安全性を向上できる。また、ロボット及び作業者のそれぞれが動作できる空間を広く確保することができるため、作業効率を向上できる。また、ロボットA10及びロボットB20は、より広い作業領域を使用することができ、作業効率を向上できる。また、作業者の作業の一部を行う場合には、作業者の作業環境により近い状況で作業を行えるため、作業効率を向上できる。
また、例えば、図12(生産システム1の変形例3を示す図)に示すように、生産システム1cでは、作業者60の作業位置を、ロボットの作業位置と作業台40を挟んで反対側に設定している。この場合、領域Aは、作業者側に設けられ、領域Cは、ロボット側に設けられる。また、作業台42cを、作業台41及び作業台43よりもロボット側の方向に延長し、領域CがロボットA10及びロボットB20の横に位置するようにしている。そして、作業者60が不在の場合に、ロボットA10及びロボットB20は、作業内容に応じて向きを変えるようにする。
具体的には、ロボット制御部504は、作業者60が居ない場合に、作業台41を用いて作業a〜cを行い、それから作業台42cの方向を向いて領域Cを用いて作業dを行い、ワークを領域Cに置くように、ロボットA10を制御する。その後、作業台41の方向を向くようにロボットA10を制御する。
一方、ロボット制御部504は、領域Cに置かれているワークに対して、作業台42cの方向を向いて領域Cを用いて作業eを行い、それから作業台43の方向を向いて作業台43を用いて作業f〜hを行うように、ロボットB20を制御する。
上記のようにしても、図11の場合と同様の効果が得られる。
また、例えば、図13(生産システム1の変形例4)に示すようにしてもよい。図13は、図9と異なり、撮影装置30は、ロボット10及びロボット20の間に設置している。また、図9では作業台42aと他の作業台の縦方向(図中の縦方向)の長さが異なっているのに対し、図13では、作業台42dと他の作業台の縦方向の長さが同じになっている。
上記ようにしても、図9の場合と同様の効果が得られる。
なお、上記の実施形態及び各変形例は、いずれか二つ以上を適宜組み合わせてもよい。
本発明は、セル生産システムに限らず、ライン生産システムのラインの一部など、様々なシステムに適用できる。
1(a〜d):生産システム、10:ロボットA、20:ロボットB、30:撮影装置、40(a〜d):作業台、41:作業台、42(a〜d):作業台、43:作業台、50:制御装置、60:作業者、A:領域、B1:領域、B2:領域、C:領域、100:動作制御部、110:可動部、200:動作制御部、210:可動部、500:制御部、501:画像取得部、502:作業者検出部、503:ワーク検出部、504:ロボット制御部、510:記憶部、5010:作業情報、5011:作業ID、5012:担当情報、5012:担当情報、900:コンピューター、902:メモリー、903:外部記憶装置、904:通信装置、905:入力装置、906:出力装置、907:読み書き装置、908:インターフェイス装置

Claims (10)

  1. 第一のロボットと、
    前記第一のロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の前に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を記憶する記憶部と、
    前記作業情報に基づいて前記第一のロボットを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記作業者が前記第二の作業を行った対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して前記第一のロボットが前記第一の作業を行うように前記第一のロボットを制御し、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して前記第一のロボットが前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行うように前記第一のロボットを制御する、
    ことを特徴とする生産システム。
  2. 請求項1に記載の生産システムであって、
    第二のロボットを有し、
    前記記憶部は、前記第二の作業の前に前記第二のロボットが行う第三の作業に関する作業情報を記憶し、
    前記制御部は、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業を行って前記対象物を第三の領域に置くように前記第二のロボットを制御するか、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を前記第二の領域に置くように前記第二のロボットを制御するか、を選択して前記第二のロボットを制御する、
    ことを特徴とする生産システム。
  3. 請求項2に記載の生産システムであって、
    前記作業者が居るか居ないかを検出する検出部を有する
    ことを特徴とする生産システム。
  4. 請求項3に記載の生産システムであって、
    前記制御部は、前記検出部により前記作業者が居ると検出された場合には、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業を行って前記対象物を前記第三の領域に置くように前記第二のロボットを制御し、前記検出部により前記作業者が居ないと検出された場合には、前記第二のロボットが前記対象物に対して前記第三の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を前記第二の領域に置くように前記第二のロボットを制御する、
    ことを特徴とする生産システム。
  5. 請求項3または4に記載の生産システムであって、
    前記制御部は、前記検出部により前記作業者が居ないと検出された場合には、前記第一のロボットと前記第二のロボットの少なくとも一方が前記第二の領域で前記対象物に対して前記第二の作業の少なくとも一部を行うように前記第一のロボットと前記第二のロボットの少なくとも一方を制御する、
    ことを特徴とする生産システム。
  6. 請求項3乃至5のいずれか一項に記載の生産システムであって、
    前記検出部は、前記第三の領域に置かれている対象物の数を検出し、前記対象物の数と所定の閾値とを比較し、前記対象物の数が前記所定の閾値以上の場合に、前記作業者が居ないと判定する、
    ことを特徴とする生産システム。
  7. 第一の作業を行うことが可能な可動部を有し、
    前記可動部は、作業者により第二の作業が行われた対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して、前記第一の作業を行い、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して、前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行う、
    ことを特徴とするロボット。
  8. 作業者が第一の作業を行う生産システムで使用されるロボットであって、
    第二の作業を行うことが可能な可動部を有し、
    前記可動部は、前記第二の作業を行った対象物を第一の領域に置き、前記第二の作業と前記第一の作業の少なくとも一部を行った対象物を第二の領域に置く、
    ことを特徴とするロボット。
  9. 生産システムで使用されるロボットを制御する制御装置であって、
    前記ロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の前に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得部と、
    前記作業情報に基づいて前記ロボットを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記作業者が前記第二の作業を行った対象物が置かれる第一の領域に置かれた対象物に対して前記ロボットが前記第一の作業を行うように前記ロボットを制御し、前記作業者が前記第二の作業を行う前の対象物が置かれる第二の領域に置かれた対象物に対して前記ロボットが前記第二の作業の少なくとも一部及び前記第一の作業を行うように前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
  10. 生産システムで使用されるロボットを制御する制御装置であって、
    前記ロボットが行う第一の作業、及び前記第一の作業の後に作業者が行う第二の作業、に関する作業情報を取得する取得部と、
    前記作業情報に基づいて前記ロボットを制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記ロボットが対象物に対して前記第一の作業を行って前記対象物を第一の領域に置くように前記ロボットを制御するか、前記ロボットが前記対象物に対して前記第一の作業と前記第二の作業の少なくとも一部を行って前記対象物を第二の領域に置くように前記ロボットを制御するか、を選択して前記ロボットを制御する、
    ことを特徴とする制御装置。
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