JP6010338B2 - ブロワ - Google Patents

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Description

本発明は、ブロワに関する。
各種工場(食品の工場、工業製品を製造する工場など)や農業ハウス内で送風を行う場合には、例えば、空気(気体)に圧力を加えて送り出すブロワ(送風装置)が用いられる。ブロワには、その用途や設置環境により、様々な種類がある。本出願人は、そのカタログやホームページに示されるように、様々な種類のブロワを製造・販売するとともに、現在に至るまで、新たなブロワを次々と発明している。
一方、本出願人が出願したものではないブロワの一例として、引用文献1には、複数枚の回転羽根と、複数のケーシング分割体とを有する多段式ブロワが記載されている。ケーシング分割体には、固定羽根が一体的に形成されているとともに、回転羽根が一枚ずつ装置されている。そして、これらのケーシング分割体が、軸方向に連結されている。これにより、複数のケーシング分割体から構成される多段式ブロワが構成される。
特許文献1に記載のブロワを用いて、送風を行う場合は、回転羽根の回転と、固定羽根の案内作用とに基づいて、筐体の吸込口から吸い込んだ気体を、上流側の回転羽根から、下流側の回転羽根へ、順次、送り出していくことで、ブロワの吐出口から、高圧の気体を吐出し、送風を行う。
特開2000−64984号公報
特許文献1に記載の多段式電動ブロワにおいては、連結されたケーシング分割体とケーシング分割体との継ぎ目から、空気が漏洩して、圧力損失が大きくなるおそれがある。
本発明は、上述の事情の下になされたもので、圧力損失の小さいブロワを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明のブロワは、
ブロワの外郭体の少なくとも一部を構成するケーシングと、
前記ケーシングの外側に配置され、前記ケーシング内に片持ち式に支持される回転軸を備える原動機と、
前記回転軸に固定され、前記回転軸とともに回転する複数の回転羽根と、
前記回転羽根と前記回転羽根との間に配置し、かつ、この回転羽根同士を隔てるとともに、前記ケーシングに固定された固定羽根と、
を備え、
前記ケーシングは、前記回転羽根と前記固定羽根とを囲繞するとともに、単一の構成材で構成したブロワにおいて、
前記回転軸には、径方向に突出するように多数本のピン部材が嵌め込まれており、この多数本のピン部材間に、それぞれ設けた複数のカラーを設けるとともに、この複数のカラー間に、前記各回転羽根が挟まれることにより、当該各回転羽根は、前記回転軸に対して、軸方向に位置決めされた状態で固定されることを特徴とする。
前記ケーシングは、耐蝕性を有する素材からなっていてもよい。
耐腐食性を有する前記素材は、ステンレス鋼であってもよい。
前記ケーシングの内側に嵌め込まれた複数の内嵌部材を有し、
前記固定羽根の外周側端部が、前記内嵌部材と前記内嵌部材とに挟まれることにより、前記固定羽根は、前記ケーシングに対して、軸方向に位置決めされた状態で固定(配置)されていてもよい。
前記ケーシングは、略円筒形状に形成され、
前記内嵌部材は、前記ケーシングの内径と同等の外径を有する略円筒形状に形成されていてもよい。
前記内嵌部材は、耐蝕性を有する素材からなっていてもよい。
前記固定羽根は、前記ケーシングの内周面に、止め具によって固定された状態で配置されていてもよい。
前記回転羽根には、前記回転軸に固定するために用いられるボス板材が取り付けられ、
前記回転羽根は、耐蝕性を有する素材からなる第1板材から形成され、
前記ボス板材は、耐蝕性を有する素材からなるとともに、前記第1板材の厚みよりも厚い板厚の第2板材から形成されていてもよい。
前記回転軸には、径方向に突出するように、ピン部材が嵌め込まれ、
前記ボス板材には、前記ピン部材に対応する溝部が形成され、
前記ピン部材が、前記溝部に係合することにより、前記回転羽根は、前記回転軸に対して廻り止め(固定)されていてもよい。
前記回転軸は、回転軸本体と、前記回転軸本体の外周に嵌め込まれる複数のカラーを有し、
前記回転羽根は、前記カラー間に挟まれることにより、前記回転羽根は、前記回転軸に対して、軸方向に位置決めされた状態で固定されていてもよい。
前記カラーは、前記回転軸本体の外径と同等の内径を有する略円筒形状に形成されていてもよい。
前記カラーは、耐蝕性を有する素材からなっていてもよい。
前記ケーシングには、前記回転軸を挿通するための挿通孔が形成され、
前記挿通孔近傍には、空気の漏洩を抑制するためのシール材が取り付けられていてもよい。
前記シール材は、貫通孔が形成された略円環形状に形成され、
前記シール材の前記貫通孔と、前記回転軸との間には、微小な隙間が形成されていてもよい。
前記シール材は、貫通孔が形成された略円環形状に形成され、
前記貫通孔は、内径が、前記回転軸の外径よりも小さくなるように形成され、
前記シール材の内周側端部が、軸方向に折れ曲がって、前記回転軸に接触していてもよい。
本発明に係るブロワでは、ケーシングは、回転羽根と固定羽根とを囲繞するとともに、単一の構成材で構成されている。このため、回転羽根及び固定羽根の径方向外周に、空気が漏洩する継ぎ目等が存在せず、結果的に、圧力損失を小さくすることができる。
本発明の実施形態1に係るブロワの斜視図である。 ブロワの側面図である。 ブロワのYZ断面図である。 図3の一部を拡大して示したYZ断面図である。 図3の一部を分解して示した分解断面図である。 ケーシング及びモータユニットの側面図である。 回転軸の斜視図である。 シール材等のYZ断面図である。 (A)は、回転羽根の斜視図である。(B)は、回転羽根のYZ断面図である。 回転羽根のボス板材の斜視図である。 ボス板材等のXZ断面図である。 図11のA−A断面図である。 (A)は、固定羽根の斜視図である。(B)は、固定羽根のYZ断面図である。 (A)は、固定羽根を固定した状態で外周側端部及びその近傍を示したYZ断面図(その1)である。(B)は、固定羽根を固定した状態で外周側端部及びその近傍を示したYZ断面図(その2)である。 組付けたブロワの動作を説明するためのYZ断面図である。 比較例に係る組付けたブロワのYZ断面図である。 本発明の実施形態2に係る組付けたブロワのYZ断面図である。 (A)は、本発明の実施形態2に係る固定羽根を固定した状態で外周側端部及びその近傍を示したYZ断面図(その1)である。(B)は、本発明の実施形態2に係る固定羽根を固定した状態で外周側端部及びその近傍を示したYZ断面図(その2)である。 (A)は、本発明の実施形態2の変形例に係る固定羽根を固定した状態で外周側端部及びその近傍を示したYZ断面図(その1)である。(B)は、本発明の実施形態2の変形例に係る固定羽根を固定した状態で外周側端部及びその近傍を示したYZ断面図(その2)である。 シール材の変形例を示すYZ断面図(その1)である。 シール材の変形例を示すYZ断面図(その2)である。
《実施形態1》
以下、本発明の実施形態1に係るブロワ10について図1〜図16を用いて説明する。なお、図中のXY平面は水平な面であり、図中のZ軸の方向は鉛直方向である。
ブロワ10は、例えば、各種工場(食品の工場、工業製品を製造する工場など)や農業ハウス内で送風を行うために用いられる。ブロワ10は、図1及び図2に示すように、ケーシングユニット20とモータユニット30とを有する。ケーシングユニット20には、ブロワ10の外部の空気を吸い込むための吸込口12と、ブロワ10の内部から、空気を吐出するための吐出口13とが形成されている。また、ブロワ10は、図3に示すように、吸込口12から吸い込まれた空気に、圧力を加えるために用いられる回転羽根40及び固定羽根50を有する。
ケーシングユニット20は、図4に示すように、回転羽根40及び固定羽根50等を装置するブロワ10の外郭体である。ケーシングユニット20(外郭体)は、ケーシング21(筒部でなる包囲形状)と、フランジ部22と、吸込側カバー20aと、4つの内嵌リング25,26,27,28とを有する。
ケーシング21は、略円筒形状に形成されている。ケーシング21は、全ての回転羽根40及び固定羽根50を囲繞するように形成されている。ケーシング21は、例えば、耐蝕性を有する素材からなる。さらに好ましくは、ケーシング21は、ステンレス鋼からなる。ケーシング21は、単一の構成材(部材)からなり、例えば、プレス加工することにより形成される。
フランジ部22は、ケーシング21の+Y側に接着された略円板状の部材である。フランジ部22は、ケーシング21と同様に、例えば、耐蝕性を有する素材からなる。好ましくは、フランジ部22は、ステンレス鋼からなる。フランジ部22の中心には、Y軸方向に貫通する貫通孔23が形成されている。この貫通孔23は、内径が、モータユニット30の回転軸31の外径よりもやや大きく形成されている。貫通孔23には、モータユニット30の回転軸31が挿通される。また、フランジ部22の+Y側の面には、複数のリブ24が形成されている。このリブ24には、ボルトを挿入するための貫通孔24aが形成されている。貫通孔24aは、1つのリブ24に対して、例えば、2つずつ形成されている。
吸込側カバー20aは、中央に吸込口12が形成された部材である。吸込側カバー20aは、複数のボルトで、ケーシング21の−Y側に取り付けられる。吸込側カバー20aは、ケーシング21と同様に、例えば、耐蝕性を有する素材からなる。好ましくは、吸込側カバー20aは、例えば、ステンレス鋼からなる。
ケーシング21の内部には、図5に示すように、4つの内嵌リング25〜28(内嵌部材)が嵌め込まれている。内嵌リング25〜28は、固定羽根50を、ケーシング21に対して、Y軸方向に位置決めするために用いられる。内嵌リング25〜28は、ケーシング21の内径と同等の外径の円筒形状に形成されている。内嵌リング25〜28は、ケーシング21と同様に、例えば、耐蝕性を有する素材からなる。好ましくは、内嵌リング25〜28は、ステンレス鋼からなる。内嵌リング25〜28は、例えば、ロール加工・プレス加工等で形成される。また、鍛造加工等もあり得る。
内嵌リング25〜28同士の間には、固定羽根50の外周端部が挟まれる。具体的には、内嵌リング25と内嵌リング26との間、内嵌リング26と内嵌リング27との間、内嵌リング27と内嵌リング28との間それぞれに、固定羽根50の外周側端部が挟まれる。固定羽根50の外周側端部が、内嵌リング25〜28に挟まれることで、固定羽根50は、Y軸方向に位置決め固定される。なお、最も+Y側に配置される内嵌リング28は、完全な円筒形状ではなく、ケーシングユニット20の吐出口13に対応する位置に、空気が通過する通路が形成されている。
モータユニット30は、例えば、三相誘導電動機等の駆動源から構成され、ケーシング21に、ボルト等によって固定されている。モータユニット30は、図6に示すように、回転軸31、モータベース32、モータケーシング33、モータケーシング33の内部に装置されたロータ、ステータ等を有している。回転軸31は、ケーシングユニット20のフランジ部22に形成された貫通孔23に挿入されている。モータユニット30には、ケーブル等を介して、電源からの100V、200V、220V、230V、240V、380V、400V、415V、440V、460V等の電圧が供給される。モータユニット30に電圧が供給されることによって、モータユニット30のロータが回転する。このロータの回転運動は、回転軸31に出力される。
回転軸31は、ケーシング21内に片持ち式に支持されるとともに、モータケーシング33から−Y方向に突出して形成されている。回転軸31は、図5に示すように、回転軸本体31aと、回転軸本体31aの外周に嵌め込まれる5つのカラー35,36,37,38,39(外嵌部材)とを有する。
回転軸本体31aの端面(−Y側の端部の面)には、図7に示すように、ボルトを固定するためのネジ孔31bが形成されている。また、回転軸本体31aの+Z側及び−Z側には、円柱形状に形成されたピン部材34を嵌め込むためのピン孔31cが形成されている。本実施形態においては、ピン孔31cは、+Z側に4つ、−Z側に4つ、合計8つ形成されている。
回転軸31の外周には、図4及び図5に示すように、回転軸31の外径と同等の内径に形成された円筒形状のカラー35〜39が、嵌め込まれている。カラー35〜39は、例えば、ステンレス鋼からなる。カラー35〜39は、いずれも、同じ外径に形成され、−Y側から、カラー35、カラー36、カラー37、カラー38、カラー39の順にはめ込まれている。カラー35〜39は、例えば、耐蝕性を有する素材からなる。好ましくは、カラー35〜39は、ステンレス鋼からなり、例えば、旋盤加工、鈑金加工、ロール加工、鍛造加工等の各種加工で形成される。
ケーシングユニット20のフランジ部22に形成された貫通孔23の−Y側には、図8に示すように、ケーシングユニット20内部の空気の漏洩を抑制するためのシール材29が取り付けられている。シール材29は、例えば、ステンレス鋼からなる。このシール材29は、略円環形状に形成されており、ボルト等によって固定されている。シール材29の中央には、Y軸方向に貫通する貫通孔29aが形成されている。貫通孔29aは、その内径が、回転軸本体31aに嵌め込まれたカラー39(最も+Y側に配置されたカラー39)の外径よりも、若干大きくなるように形成されている。貫通孔29aの内径が、カラー39の外径よりも若干大きく形成されることにより、シール材29の貫通孔29aと、カラー39との間には、微小な隙間が形成される。この隙間が形成されても、使用には障害がない分野での使用を図る。また、寸法が小さいことから、問題は少ない。この貫通孔29aとカラー39との隙間の寸法は、例えば、0.5mm(={(貫通孔29aの内径)−(カラー39の外径)}/2)である。この隙間の寸法は、一例であり、何ら限定されない。換言すれば、任意である。
モータベース32は、図6に示すように、モータユニット30のモータケーシング33を支持する支持台である。モータベース32は、例えば、ステンレス鋼からなり、プレス加工により形成される。このモータベース32の上面には、モータケーシング33が、配置され、ボルトによって固定される。これにより、モータベース32は、モータケーシング33を支持する。また、モータベース32の−Y側には、ケーシングユニット20を取り付けるための取付部32aが形成されている。この取付部32aには、2つの貫通孔32bが形成されている。取付部32aに形成された貫通孔32bと、ケーシングユニット20のリブ24に形成された貫通孔24aとにボルトを挿入して締結することにより、ケーシングユニット20は、モータユニット30に固定される。
回転羽根40は、図4及び図5に示すように、モータユニット30の回転軸31に取り付けられ、その回転により、+Y方向に空気を送り出す羽根である。本実施形態においては、4枚の回転羽根40が、等間隔ごとに、回転軸31に取り付けられている。回転羽根40は、図9(A)及び図9(B)に示すように、主板41と、主板41に対して平行に配置された側板42と、主板41と側板42との間に配置されたブレード43と、主板41の中央に固定されたボス板材44とを有する。
主板41は、円板形状に形成されている。主板41の中心には、Y軸方向に貫通する貫通孔41aが形成されている。貫通孔41aは、その内径が、モータユニット30の回転軸31の外径と同等となるように形成されている。また、貫通孔41aには、一対のキー溝41bが形成されている。このキー溝41bは、後述するボス板材44に形成された貫通孔44aのキー溝44b(溝部)と、同等の溝幅となるように形成されている。
側板42は、円板形状に形成されており、その外径は、主板41の外径と同等となるように形成されている。側板42の中心には、Y軸方向に貫通する貫通孔42aが形成されている。貫通孔42aは、その内径が、主板41の内径よりも大きくなるように形成されている。この貫通孔42aは、空気が通過する通路として用いられる。
ブレード43は、主板41と側板42との間に、略放射状に配置された部材である。ブレード43は、湾曲するように形成され、主板41と側板42との間に、複数枚配置されている。本実施形態では、9枚のブレード43が、Y軸を中心とする円周に沿って、等間隔に形成されている。ただし、これに限らず、ブレード43の枚数を、適宜、変更することも可能である。ブレード43同士の間は、空気が通過する通路となる。
以上の主板41、側板42、及びブレード43は、例えば、耐蝕性を有する素材からなる。好ましくは、主板41、側板42、ブレード43は、ステンレス鋼からなる。前述の如く、例えば、板厚は、主板41は1.5mm、側板42は1.0mm、ブレード43は1.0mmである。尚、ボス板材44の板厚は、主板41等の板厚よりも大きく、例えば、4.0mmである。
ボス板材44は、図10に示すように、円板形状に形成され、主板41の−Y側の面に、8本のボルトによって固定されている。ボス板材44は、主板41、側板42、ブレード43と同様に、耐蝕性を有する素材からなる。好ましくは、ボス板材44は、ステンレス鋼からなる。ボス板材44は、主板41等の厚みよりも厚い板厚の板材から形成される。板厚は、例えば、4.0mmである。このボス板材44の中央には、Y軸方向に貫通する貫通孔44aが形成されている。この貫通孔44aは、その内径が、主板41の貫通孔41aの内径と同等となるように形成されている。また、貫通孔44aには、一対のキー溝44b(溝部)が形成されている。このキー溝44bには、図11に示すように、ピン部材34が係合する。ピン部材34がキー溝44bに係合することにより、モータユニット30の回転軸31の回転力が、回転羽根40に伝達され、回転羽根40が、回転軸31とともに回転する。また、回転羽根40は、図4、図5、及び図12を参照すると、例えば、回転軸本体31aに嵌め込まれたカラー35〜39間か、又はカラー35〜39と、ピン部材34との間、何れかを介して挟まれることにより、回転軸31に対して、Y軸方向に位置決めされた状態で固定されている。例えば、図12に示すように、回転羽根40は、回転軸本体31aに嵌め込まれたカラー35とカラー36とに挟まれることにより固定されている。
固定羽根50は、図4及び図5に示すように、ケーシング21の内部に固定され、+Y方向に空気を送り出す羽根である。本実施形態においては、3枚の固定羽根50が、等間隔ごとに、ケーシング21の内部に装置(配備)されている。固定羽根50は、図13(A)及び図13(B)に示すように、主板51と、主板51に対して平行に配置された側板52と、主板51と側板52との間に配置されたブレード53とを有する。
主板51は、円板形状に形成されている。主板51の中心には、Y軸方向に貫通する貫通孔51aが形成されている。貫通孔51aは、その内径が、回転羽根40の側板42の貫通孔42aの内径と、同等となるように形成されている。この貫通孔51aは、回転羽根40の側板42の貫通孔42aと同様に、空気が通過する通路として用いられる。また、主板51は、その外径が、ケーシング21の内径と同等に形成されている。
側板52は、円板形状に形成されており、その外径は、回転羽根40の主板41や側板42の外径と同等となるように形成されている。側板52の中心には、Y軸方向に貫通する貫通孔が形成されている。
ブレード53は、主板51と側板52との間に、略放射状に配置された部材である。ブレード53は、湾曲するように形成され、主板51と側板52との間に、複数枚配置されている。本実施形態では、9枚のブレード53が、Y軸を中心とする円周に沿って、等間隔に形成されている。ただし、これに限らず、ブレード53の枚数を、適宜、変更することも可能である。
以上の主板51、側板52、及びブレード53は、例えば、耐蝕性を有する素材からなる。好ましくは、主板51、側板52、ブレード53は、ステンレス鋼からなる。その構造(素材)の一例を説明すると、板厚は、主板51は1.5mm、側板52は1.0mm、ブレード53は1.0mmである。
上述のように構成された固定羽根50は、その外周側端部が、内嵌リング25〜28同士の間に挟まれることで、ケーシング21に対して、Y軸方向に位置決め固定される。例えば、図14(A)及び図14(B)を参照するとわかるように、固定羽根50の主板51の外周側端部が、内嵌リング25と内嵌リング26との間に挟まれることにより固定される。同様に、内嵌リング26と内嵌リング27との間、内嵌リング27と内嵌リング28との間に、主板51の外周側端部が、それぞれ挟まれる。これにより、固定羽根50は、ケーシング21に対して、Y軸方向に位置決め固定される。
以上のように構成されたブロワ10の組み立て方法を説明する。
先ず、図6を参照するとわかるように、モータユニット30のモータケーシング33を、モータベース32にボルトで固定する。続いて、モータユニット30の回転軸31を、ケーシングユニット20のフランジ部22に形成された貫通孔23に挿入した上で、モータベース32の取付部32aの貫通孔32bと、ケーシングユニット20のリブ24に形成された貫通孔24aとをボルトで固定する。これにより、ケーシングユニット20は、モータユニット30に固定される。
次に、図5を参照するとわかるように、カラー39を、モータユニット30の回転軸本体31aに嵌め込む。続いて、ケーシングユニット20のフランジ部22に形成された貫通孔23の−Y側に、シール材29を固定する。続いて、回転軸本体31aに、カラー39を嵌め込み、続いて、回転軸本体31aに、回転羽根40を嵌め込む。このカラー39の切欠き部(図示せず)と、回転羽根40のボス板材44(板形状)のキー溝44bに、ピン部材34を差込み、かつピン部材34を回転軸本体31aに係止する。この作業で、回転羽根40が、回転軸31に対して廻り止めされる。そして、カラー38を、モータユニット30の回転軸本体31aに嵌め込む。これにより、回転羽根40は、カラー39とカラー38の間に挟まれて、Y軸方向に位置決めされる。但し、場合により(図示しないが)、カラー39とピン部材34との間に挟まれて、Y軸方向に位置決めされる。
次に、ケーシング21に、内嵌リング28、固定羽根50、内嵌リング27の順に嵌め込んでいく。これにより、固定羽根50の主板51の外周側端部が、内嵌リング28と内嵌リング27との間に挟まれる。この結果、固定羽根50は、ケーシング21に対して、Y軸方向に位置決めされる。
以上のように、回転軸本体31aに、残りの回転羽根40とカラー35〜38を嵌め込んでいくとともに、ケーシング21に、残りの固定羽根50と内嵌リング25,26を嵌め込む作業で、全ての回転羽根40とカラー35〜39の作業が終了する。続いて、ボルト14を、回転軸本体31aのネジ孔31bに固定する。これにより、回転羽根40とカラー35〜39は、回転軸本体31aに位置決めされる。また、全ての固定羽根50と内嵌リング25〜28とを嵌め込み終えたら、吸込側カバー20aをケーシング21にボルト14aで取り付ける。これらの作業により、ケーシングユニット20に、全ての回転羽根40及び固定羽根50が装置される。本実施形態1に係るブロワ10の組み立てが完了する。
上述のように構成されたブロワ10で、送風を行う場合について、図15を参照して説明する。
先ず、モータユニット30に電源が供給され、モータユニット30の回転軸31が所定の方向に回転する。回転軸31が回転すると、回転軸31に固定された4枚の回転羽根40が、回転軸31とともに回転する。
回転羽根40が回転すると、ケーシングユニット20の外部の空気(気体)が、吸込口12から吸い込まれる。この空気は、最も−Y側に配置された回転羽根40の側板42の貫通孔42aを通過する。貫通孔42aを通過した空気は、回転羽根40の主板41と側板42との間(回転羽根40のブレード43同士の間)を移動し、外径方向に拡がりつつ旋回状態で移動する。そして、外径方向に拡がった空気は、+Y方向に移動する。+Y方向に移動した気体は、+Y側に隣接する固定羽根50の主板51と側板52との間(固定羽根50のブレード53同士の間)を移動することにより、内径方向に案内されつつ移動する。内径方向に案内された空気は、固定羽根50の主板51の貫通孔51aを通過する。
固定羽根50の主板51の貫通孔51aを通過した空気は、+Y側に隣接する回転羽根40の側板42の貫通孔42aを通過する。そして、空気は、回転羽根40の主板41と側板42との間を移動することにより、外径方向に拡がりつつ移動する。外径方向に拡がった空気は、+Y方向に移動する。+Y方向に移動した気体は、+Y側に隣接する固定羽根50の主板51と側板52との間を移動することにより、内径方向に案内されつつ移動する。内径方向に案内された空気は、固定羽根50の主板51の貫通孔51aを通過する。
以上のように、吸込口12から吸い込まれた空気は、−Y側から順に、回転羽根40及び固定羽根50を通過する毎に、漸次、圧縮されていき、空気は、最も+Y側に配置された回転羽根40の側板42の貫通孔42aを通過する。そして、空気は、回転羽根40の主板41と側板42との間を移動することにより、外径方向に拡がりつつ移動する。外径方向に拡がりつつ移動した空気は、Y軸周りに旋回するように移動し、+Y方向に移動し、ケーシングユニット20の吐出口13から、ケーシングユニット20の外部に送り出される。以上により、圧縮空気(圧力)の送風が行われる。
以上、説明したように、本実施形態1に係るブロワ10では、ケーシング21は、回転羽根40と固定羽根50とを囲繞するとともに、単一の構成材で構成されている。このため、回転羽根40及び固定羽根50の径方向外周に、空気が漏洩する継ぎ目等が存在せず、結果的に、ブロワ10の圧力損失を小さくすることができる。
これに対して、例えば、従来のブロワ210(図16に示す比較例)では、ケーシングユニット220は、ケーシング221とフランジ部222とを有し、このケーシング221が、回転羽根240及び固定羽根250毎に、複数のケーシング分割体221aに分割されている。そして、これらケーシング分割体221aが、Y軸方向に連結されることによって構成されている。すなわち、回転羽根240の径方向外周を、単一の部材ではなく、複数の部材(複数のケーシング分割体221a)で囲っているため、ケーシング分割体221aとケーシング分割体221aとの継ぎ目から、空気が漏れて、圧力損失、又は騒音が大きくなるおそれがある。
しかしながら、本実施形態1に係るブロワ10では、単一の部材であるケーシング21が、全ての回転羽根40及び固定羽根50の径方向外周を囲っていることから、従来のブロワ210のように、ケーシング分割体221aとケーシング分割体221aとの継ぎ目から空気が漏れるおそれがない。これにより、圧力損失を小さくすることができる。ひいては、安定した送風を行うことができる。また、ブロワ10の吐出口13からのユーザの所望の圧力の空気を得るために、ブロワ10に不必要に過大な電力を供給することもなく、ブロワ10の使用コストの低減に寄与することができる。
また、本実施形態1に係るブロワ10においては、ケーシング21に継ぎ目等が存在しないため、結果的に、ブロワ10の組み立ての作業性を向上させることができる。詳しくは、例えば、従来のブロワ210(図16に示す比較例)では、ケーシング分割体221aとケーシング分割体221aと間にシール材を挟み込むなど、隙間をシールする作業が必要となる。しかしながら、本実施形態1に係るブロワ10においては、ケーシング21に継ぎ目等が存在しないため、上述のような継ぎ目にシールする作業を不要とし、結果的に、ブロワ10の組み立ての作業性を向上させることができる。
また、本実施形態1に係るブロワ10においては、ケーシング21に継ぎ目等が存在しないため、ブロワ10の美観を向上させることができる。また、ケーシング21に継ぎ目等が存在しないことから、回転羽根40の回転に伴って、ケーシングユニット20の外部に伝わる騒音や振動を、低減させることができる。
また、本実施形態1に係るブロワ10においては、ケーシングユニット20、回転羽根40、固定羽根50、カラー35〜39(外嵌部材)、及び内嵌リング25〜28の各部材は、耐蝕性を有する素材(ステンレス鋼)からなる。このため、ブロワ10の吐出口13から吐出される空気の質の低下を防ぐことができる。例えば、ブロワの各部材(例えば、ケーシング、回転羽根、固定羽等)がダイカスト等で形成されている場合、ブロワ10の使用環境等により、ケーシングユニット20等の各部材に錆が生じ、この結果、この錆が混入した空気が吐出されるおそれが生じる。
しかしながら、実施形態1に係るブロワ10においては、ケーシングユニット20等の各部材は、耐蝕性を有する素材(ステンレス鋼)からなるため、錆が生じにくく、吐出口13から吐出される空気に、錆が混入するおそれも小さい。したがって、ブロワ10を、様々な使用環境で使用することが可能になる。例えば、ブロワ10を、錆が生じ易い湿度の高い環境等で使用することも可能になる。
また、図16に示す比較例に係る従来のブロワ210では、ケーシング221が、複数のケーシング分割体221aから構成され、それぞれのケーシング分割体221a毎に固定羽根250が一体的に形成されている。これに対して、上述したように、本実施形態に係るブロワ10では、ケーシング21は、例えば、旋盤加工か、鈑金加工、ロール加工、鍛造加工等の各種加工で形成され、かつ単一の構成材から構成されており、内周面が平滑な面である。このため、ケーシング21に対する固定羽根50の取付方法が問題となる。本実施形態に係るブロワ10では、固定羽根50の外周側端部が、ケーシング21に嵌め込まれた内嵌リング25〜28同士の間に挟まれていることによって、固定羽根50が、ケーシング21に対して、Y軸方向に位置決めされた状態で固定されている。このため、溶接等、特別な加工を施さずに、製造コストの増加を抑制しつつ、ケーシング21に対する固定羽根50の取付けを実現できる。
また、内嵌リング25〜28と固定羽根50とを、交互に嵌め込んでいくことで、固定羽根50を、ケーシング21内に容易に配置することができ、組立作業を簡素にすることができる。また、内嵌リング25〜28のY軸方向の寸法を、適宜、変更することで、固定羽根50同士の間隔を、容易に調整することができる。
また、本実施形態1に係るブロワ10においては、回転羽根40は、ボス板材44を介して、回転軸31に取り付けられている。そして、このボス板材44は、ステンレス鋼からなる板材から形成されている。これにより、従来のダイカスト等によって形成されたボス板材と比較して、回転羽根40を軽くすることができる。ひいては、回転羽根40の回転を安定したものとすることができ、結果として、ブロワ10の送風を、安定したものとすることができる。
また、本実施形態1に係るブロワ10では、ボス板材44のキー溝44bとピン部材34とが係合することにより、回転羽根40は、回転軸31に対して廻り止めされている。これにより、簡単な構造で、回転軸31に対する廻り止めを実現できる。
また、本実施形態1に係るブロワ10では、例えば、カラー35〜39間に挟まれることにより、回転羽根40は、回転軸31に対して、Y軸方向に位置決めされた状態で固定されている。このため、回転羽根40を、ケーシング21内に容易に配置することができ、組立作業を簡素にすることができる。また、カラー35〜39のY軸方向の寸法を、適宜、変更することで、回転羽根40同士の間隔を、容易に調整することができる。
また、本実施形態1に係るブロワ10では、ケーシングユニット20のフランジ部22に形成された貫通孔23の−Y側にシール材29が取り付けられている。このため、ケーシングユニット20内部の空気の漏洩を抑制することができ、これにより、ブロワ10の圧力損失を小さくすることができる。
《実施形態2》
前記実施の形態1においては、固定羽根50は、内嵌リング25〜28同士の間に挟まれることで、ケーシング21内に配置されているが、その構成は任意である。以下、別の構成の実施形態2に係るブロワ110同等の構成について、図17及び図18を用いて説明する。なお、実施の形態1と同一又は同等の構成については、同一の符号を用いる。
本実施形態2に係るブロワ110は、図17に示すように、ケーシングユニット20と、モータユニット30と、回転羽根40と、固定羽根50と、カラー35〜39とを有する。このうち、ケーシングユニット20及び固定羽根50以外の部材(モータユニット30、回転羽根40、カラー35〜39)は、実施の形態1に係るブロワ10のものと同等のものである。
固定羽根50は、図18(A)及び図18(B)に示すように、主板51と、側板52と、ブレード53とを有する。主板51の外周側端部近傍には、−Y側に湾曲するように形成された曲げ部が形成されている。この曲げ部より先端の部分には、ボルト60を挿入するための孔部61が、回転軸31の径方向(図18においては、Z軸方向)に貫通するように形成されている。一方、ケーシング21には、固定羽根50に形成された孔部61に対応して、ボルト60を挿入するための孔部62が、Y軸方向に貫通して形成されている。固定羽根50は、ボルト60を、孔部61,62に挿入した上で、ナットで締結することにより、ケーシング21に取り付けられる。
以上、説明したように、本実施形態2に係るブロワ110では、固定羽根50は、ボルト60で取り付けられる。このため、固定羽根50を、ケーシング21に強固に取り付けることができる。また、本実施形態1に示したように、固定羽根50を挟み込む内嵌リング25〜28を不要とすることができる。
また、本実施形態2に係るブロワ110においても、上記実施形態1に係るブロワ10と同様に、ケーシング21が、回転羽根40と固定羽根50とを囲繞するとともに、単一の構成材で構成されている。このため、回転羽根40及び固定羽根50の径方向外周に、空気が漏洩する継ぎ目等が存在せず、結果的に、ブロワ110の圧力損失を小さくすることができる。ひいては、安定した送風を行うことができる。また、ブロワ110の吐出口13からのユーザの所望の圧力の空気を得るために、ブロワ110に不必要に過大な電力を供給することもなく、ブロワ110の使用コストの低減に寄与することができる。
また、従来のブロワ210(図16に示す比較例)では、ケーシング分割体221aとケーシング分割体221aとの間にシール材を挟み込むなど、隙間をシールする作業が必要となる。しかしながら、本実施形態2に係るブロワ110においても、上記実施形態1に係るブロワ10と同様に、ケーシング21に継ぎ目等が存在しないため、上述のような継ぎ目にシールする作業を不要とし、結果的に、ブロワ110の組み立ての作業性を向上させることができる。また、ケーシング21に継ぎ目等が存在しないことから、回転羽根40の回転に伴って、ケーシングユニット20の外部に伝わる騒音や振動を、低減させることができる。
なお、本実施形態2に係るブロワ110においては、図18(A)及び図18(B)に示すように、ケーシング21には、ボルト60を挿入するための孔部62が形成され、ボルト60の先端は、ケーシング21の外部に露出している。しかしながら、これに限らず、図19(A)及び図19(B)に示すように、ケーシング21に、ボルト60を挿入するための孔部62を、非貫通状態に形成し、ボルト60の先端は、ケーシング21の外部に露出しないように、ボルト60をケーシング21に取り付けてもよい。これにより、ブロワ110の美観を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態1及び2によって限定されるものではない。
例えば、本実施形態1に係るブロワ10では、図8に示すように、シール材29は、貫通孔29aが形成された略円環形状に形成され、この貫通孔29aと、回転軸31(詳しくは、回転軸31のカラー39)との間には、微小な隙間が形成されている。しかしながら、これに限らず、図20に示すシール材70のように、シール材70の内周側端部を、回転軸31に外嵌されたカラー39に接触させてもよい。略完全封止の形状であり、空気の漏洩を無くす構造である。この場合、シール材70を、弾性を有する素材(例えば、樹脂など)で形成するとともに、図21に示すように、シール材70の貫通孔70aの内径を、回転軸31に外嵌されたカラー39の外径よりも小さくする。そして、カラー39等が外嵌された回転軸31を、+Y側から挿入する。これにより、シール材70の内周側端部が、内側(−Y側)に折れ曲がり、カラー39に接触する。そして、シール材70の内周側端部は、回転軸31の回転に伴って、カラー39の外周面を摺動する。シール材70の内周側端部は、その弾性回復力により、カラー39の外周面を押圧するため、これにより、ブロワ10の圧力損失を抑制することができる。
また、実施形態1及び2に係るブロワ10,110においては、ケーシング21及びフランジ部22は、それぞれ、別々の部品として形成され、フランジ部22は、ケーシング21に接着されている。しかしながら、これに限らず、ケーシング21及びフランジ部22を、単一の構成材(部材)として構成してもよいし、ケーシング21及び吸込側カバー20aを、単一の構成材(部材)として構成してもよい。
また、実施形態1及び2に係るブロワ10,110においては、ケーシングユニット20等の各部材(ケーシング21、フランジ部22、吸込側カバー20a)は、ステンレス鋼からなるが、これに限らず、ステンレス鋼以外の素材からなっていてもよい。しかしながら、錆が生じにくい素材からなることが好ましく、本実施形態のようにステンレス鋼からなることが、最も好ましい。
また、実施形態1及び2に係るブロワ10,110においては、内嵌リング25〜27は、円筒形状に形成されているが、これに限らない。例えば、2つの半円筒形状を組み合わせたものであってもよいし、断面がC形となる形状に形成されていてもよい。
また、実施形態1及び2に係るブロワ10,110においては、カラー35〜39は、円筒形状に形成されているが、これに限らない。例えば、2つの半円筒形状を組み合わせたものであってもよいし、断面がC形となる形状に形成されていてもよい。
尚、図示しないが、ケーシング21等のY方向の幅が同じであっても、カラー35〜39の軸方向の寸法を、大小に変更し、かつ何れかのカラー35〜39を間引きする、又は他のカラー(図示せず)を追加する等して、回転羽根40等と固定羽根50等の枚数を、増減することで、圧力調整することも可能である。
前述した各構造は、本発明の好ましい一例の説明である。従って、本発明は上述した各実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨の範囲において構成の一部を変更する構造、同じ特徴と効果を達成できる構造、等は、本発明の範疇である。
本発明のブロワは、各種工場(食品の工場、工業製品を製造する工場など)に設置されるブロワ、農業ハウス内に設置されるブロワ、クリーニング機械、熱風発生機・燃焼炉・乾燥機、エアシュータや投餌機等の紛粒体輸送機、紡績機・海苔機械等に適している。
10、110、210 ブロワ
12 吸込口
13 吐出口
14 ボルト
14a ボルト
20、220 ケーシングユニット(外郭体)
20a 吸込側カバー
21、221 ケーシング
22、222 フランジ部
23 貫通孔
24 リブ
24a 貫通孔
25、26、27、28 内嵌リング(内嵌部材)
29、70 シール材
29a、70a 貫通孔
30 モータユニット
31 回転軸
31a 回転軸本体
31b ネジ孔
31c ピン孔
32 モータベース
32a 取付部
32b 貫通孔
33 モータケーシング
33a 取付部
34 ピン部材
35、36、37、38、39 カラー
40、240 回転羽根
41 主板
41a 貫通孔
41b キー溝
42 側板
42a 貫通孔
43 ブレード
44 ボス板材
44a 貫通孔
44b キー溝(溝部)
50、250 固定羽根
51 主板
51a 貫通孔
52 側板
53 ブレード
60 ボルト(止め具)
61、62 孔部
221a ケーシング分割体

Claims (14)

  1. ブロワの外郭体の少なくとも一部を構成するケーシングと、
    前記ケーシングの外側に配置され、前記ケーシング内に片持ち式に支持される回転軸を備える原動機と、
    前記回転軸に固定され、前記回転軸とともに回転する複数の回転羽根と、
    前記回転羽根と前記回転羽根との間に配置し、かつ、この回転羽根同士を隔てるとともに、前記ケーシングに固定された固定羽根と、
    を備え、
    前記ケーシングは、前記回転羽根と前記固定羽根とを囲繞するとともに、単一の構成材で構成したブロワにおいて、
    前記回転軸には、径方向に突出するように多数本のピン部材が嵌め込まれており、この多数本のピン部材間に、それぞれ設けた複数のカラーを設けるとともに、この複数のカラー間に、前記各回転羽根が挟まれることにより、当該各回転羽根は、前記回転軸に対して、軸方向に位置決めされた状態で固定されることを特徴とするブロワ。
  2. 前記ケーシングは、耐蝕性を有する素材からなることを特徴とする請求項1に記載のブロワ。
  3. 耐蝕性を有する前記素材は、ステンレス鋼であることを特徴とする請求項2に記載のブロワ。
  4. 前記ケーシングの内側に嵌め込まれた複数の内嵌部材を有し、
    前記固定羽根の外周側端部が、前記内嵌部材と前記内嵌部材とに挟まれることにより、前記固定羽根は、前記ケーシングに対して、軸方向に位置決め固定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブロワ。
  5. 前記ケーシングは、略円筒形状に形成され、
    前記内嵌部材は、前記ケーシングの内径と同等の外径を有する略円筒形状に形成されていることを特徴とする請求項4に記載のブロワ。
  6. 前記内嵌部材は、耐蝕性を有する素材からなることを特徴とする請求項4又は5に記載のブロワ。
  7. 前記固定羽根は、前記ケーシングの内周面に、止め具によって固定された状態で配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のブロワ。
  8. 前記回転羽根には、前記回転軸に固定するために用いられるボス板材が取り付けられ、
    前記回転羽根は、耐蝕性を有する素材からなる第1板材から形成され、
    前記ボス板材は、耐蝕性を有する素材からなるとともに、前記第1板材の厚みよりも厚い板厚の第2板材から形成されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のブロワ。
  9. 前記回転軸には、径方向に突出するように、ピン部材が嵌め込まれ、
    前記ボス板材には、前記ピン部材に対応する溝部が形成され、
    前記ピン部材が、前記溝部に係合することにより、前記回転羽根は、前記回転軸に対して廻り止めされていることを特徴とする請求項8に記載のブロワ
  10. 前記カラーは、前記回転軸本体の外径と同等の内径を有する略円筒形状に形成されていることを特徴とする請求項に記載のブロワ。
  11. 前記カラーは、耐蝕性を有する素材からなることを特徴とする請求項又は10に記載のブロワ。
  12. 前記外郭体には、前記回転軸を挿通するための挿通孔が形成され、
    前記挿通孔近傍には、空気の漏洩を抑制するシール材が取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のブロワ。
  13. 前記シール材は、貫通孔が形成された略円環形状に形成され、
    前記シール材の前記貫通孔と、前記回転軸との間には、微小な隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のブロワ。
  14. 前記シール材は、貫通孔が形成された略円環形状に形成され、
    前記貫通孔は、内径が、前記回転軸の外径よりも小さくなるように形成され、
    前記シール材の内周側端部が、軸方向に折れ曲がって、前記回転軸に接触することを特徴とする請求項1に記載のブロワ。
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