JP6010118B2 - クレイスタンチンaおよびその誘導体の合成 - Google Patents

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Description

本発明は、クレイスタンチンA、その誘導体、およびそれへの中間体を合成する方法に関する。
クレイスタンチンA(I)は、熱帯植物のCleistanthus collinusから単離されるジフィリングリコシドである。
Figure 0006010118
クレイスタンチンAは、抗癌能を持つジフィリングリコシドである。クレイスタンチンAは、DNA合成および癌細胞分裂を阻害することによって、また癌細胞をアポトーシスに追いやることによって増殖を阻止することが分かっている。クレイスタンチンAは、これらの性質によって、癌治療の投薬計画に役に立つ有望な薬剤となっている。クレイスタンチンAを単離する慣用法は、Cleistanthus collinusの乾燥した葉を石油エーテルで処理して脱脂パウダーを得、次いで、これをアセトンで抽出し、ベンゼンおよびクロロホルムで処理して黒色の残渣を得るステップを含む。次いで、アセトンで再結晶化した後に純粋なクレイスタンチンAを単離する。このような方法は非常に長くかかり、グラム規模の量には十分でないため、下記ジフィリン(II)のグリコシル化で終了する合成手順が開発されている。
Figure 0006010118
したがって、ジフィリン(II)は、クレイスタンチンAの合成に際して主要な中間体である。ジフィリンおよびクレイスタンチンAの合成は、特許文献1に報告されており、その全体を参照によって本明細書に援用する。このジフィリンの合成は、市販の出発原料からわずか5つの直線的ステップで完成するが、非常に低い温度を必要とする金属化ステップを含む。このような温度は、小さな実験室規模では容易に実行できるが、危険な試薬の使用および長い反応時間を要することから工業規模では大きな問題となっている。さらに、このような条件は、化合物を製造できる規模を制限し、最終的に有効医薬成分(API)の生産経費が増えてしまう。そのため、よりロバストで、短時間かつ商業的に実現可能な、ジフィリン、その類似体、およびその中間体の合成の必要性が依然として残っている。
国際特許出願公開第2010/089778号
Charlton et al "Hindered Rotation in Arylnaphthalene Lignans" J. Org. Chem. 1996, 61(10), 3452-3457
したがって、一態様では、本発明は、短時間で常温にて実行できるジフィリンの中間体化合物の合成方法を提供する。
一実施形態では、本発明は、式Dの化合物:
Figure 0006010118
を合成する方法であって、
(a)式Cの化合物:
Figure 0006010118
の溶液を準備するステップ、
(b)前記溶液を超音波処理するステップ、および
(c)前記溶液を、アリールアルデヒド溶液およびアルキルリチウム試薬と超音波処理下で反応させて、式Dの化合物を形成するステップを含む方法を提供する。式DおよびCの化合物は以下、本明細書中で詳細に説明する。
別の態様では、本発明は、短時間で常温で実行できる、ジフィリン(II)またはその誘導体を合成する方法を提供する。
いくつかの実施形態では、本発明は、下記式IIIの化合物:
Figure 0006010118
を合成する方法であって、
(a)式Dの化合物を、式Eの化合物:
Figure 0006010118
と、式Fの化合物:
Figure 0006010118
を効率的に形成する条件下で、反応させるステップ、および
(b)前記化合物Fを、金属水素化物と反応させて、式IIIの化合物を形成するステップ
を含む方法を提供する。
式E、FおよびIIIの各化合物は、以下、本明細書中で詳細に説明する。
一実施形態では、前記中間体化合物Fは、ジメチル1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−ヒドロキシナフタレン−2,3−ジカルボキシレートであり、前記ジメチル1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−ヒドロキシナフタレン−2,3−ジカルボキシレートの、水素化アルミニウムリチウムによる還元はジフィリン(II)をもたらす。
さらに別の態様では、本発明は、クレイスタンチンAのアセテート誘導体を製造するための改善された合成する方法を提供する。
一実施形態では、本発明は、式IVの化合物:
Figure 0006010118
を製造する方法であって、
(a)式IIIの化合物:
Figure 0006010118
を準備するステップ、および
(b)前記式IIIの化合物を、式Vのピラノース:
Figure 0006010118
と、式IVの化合物を効率的に形成する条件下で、反応させるステップ
を含む方法を提供する。式III、IVおよびVの各化合物は、以下、本明細書中で詳細に説明する。
さらに別の態様では、本発明は、短時間で実行でき、常温で金属化ステップを実行する、クレイスタンチンAを製造する改善された方法を提供する。
一実施形態では、本発明は、クレイスタンチンA(I):
Figure 0006010118
を製造する方法であって、
式IVの化合物:
Figure 0006010118
を、クレイスタンチンA(I)を効率的に形成する条件下で、反応させるステップ
を含む方法を提供する。特定の一実施形態では、効率的な条件は、式IVの化合物をアルカリおよび溶媒で処理して、式Iの化合物を形成することを含む。
一般の態様では、本発明は、クレイスタンチンA、その誘導体、およびその中間体を合成する方法を提供する。クレイスタンチンAは、ジフィリングリコシドであり、その合成の主なステップの1つは、中間体ジフィリンのグリコシル化である。ジフィリンの合成の主要な一ステップは、アリールリチウムとアリールアルデヒドとの反応から形成されるアリールリチウムアニオンの縮合である。このようなアリールリチウムアニオンは、ハロゲン化アリールをリチウム試薬で処理することによって生じるリチウム−ハロゲン交換によって容易にその場(in situ)で生成される。リチウム試薬は、感湿性および/または自然発火性であり、非常に低い温度で反応させる必要がある。その上、リチウム試薬の反応性が、部分的にその高い求核性に起因しているため、不要な副反応を起こしやすい。このような副反応は、ハロゲン化アリールへのアルキルリチウムのSAr付加を含み、結果として所望のアリールリチウムアニオンではなく、アルキル化アリール種が生じる。アルキル化アリール種は、リチウム−ハロゲン交換に伴う副生成物大半を占め、出発原料を使えなくしてしまう。このような副生成物の生成は最初の合成のステップでは許容され得るが、後段階の中間体が使用不能な物質に変換される、合成のより後の段階では特に望ましくない。したがって、リチウム試薬の使用に伴う危険および副反応の可能性の両方を最小限にするために、低温が必要となる。上で考察した通り、このような温度は、小規模では問題にならないように思われるが、大規模な商業規模では、低温に達しさせ、維持し、かつ/または制御することは非常に困難であり、そのためこのような反応を非効率かつ高価にしてしまう。
驚くべきことに、このような縮合を高温で実施できることがわかった。その上、このような高温で行う縮合は副反応が少ない。したがって、本発明は、式IIIの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
mは0〜3であり、
nは0〜4であり、
およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合または任意選択で置換される二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は任意選択で、独立に−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成する)
またはその薬学的に許容される塩を製造する方法を提供する。
特に、本発明は、このような化合物を製造するのに有用な合成中間体を製造する方法を提供する。
ある実施形態では、本発明の化合物は、一般に、以下に説明するスキームI:
スキームI
Figure 0006010118
(式中、R、R、R、n、m、PG、およびLGのそれぞれは本明細書中の実施形態で定義され、説明される通りである)に従って製造される。
一態様では、本発明は、上のスキームIに示すステップによる式Dの化合物ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル(フェニル)メタノールを製造する方法を提供する。ステップS−1で、脱離基LGが中間体Aに組み込まれ、中間体Bが形成される。当業者であれば、様々な脱離基が、提供される方法で好適に使用されることを認識するであろう。本明細書において「脱離基」という用語は、追加される所望の化学的部分によって容易に置き換えられる化学的部分を指す。好適な脱離基は、当業者によく知られており、好適に選択することができる。このような脱離基はハロゲンを含む。ある実施形態では、LGは臭素である。いくつかの実施形態では、LGはヨウ素である。
いくつかの実施形態では、nは0である。いくつかの実施形態では、nは1である。いくつかの実施形態では、nは2である。いくつかの実施形態では、nは3である。いくつかの実施形態では、nは4である。いくつかの実施形態では、RはL−Rである。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合である。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは任意選択で置換されている二価C1〜5炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは任意選択で置換されている二価C1〜4炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは任意選択で置換されている二価C1〜3炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられている。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは任意選択で置換されている二価C1〜2炭化水素鎖であり、Lの片方または両方のメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられている。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは任意選択で置換されている二価C1〜2炭化水素鎖であり、Lの1つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられている。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは−O−である。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Rは、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Rは、水素である。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合であり、Rは水素である。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、RはC1〜6脂肪族から選択される任意選択で置換されている基である。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、RはC1〜5脂肪族から選択される任意選択で置換されている基である。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、RはC1〜4脂肪族から選択される任意選択で置換されている基である。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合であり、Rはn−ブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチルである。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合であり、Rは−CHCHCHCHである。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、RはC1〜3脂肪族から選択される任意選択で置換されている基である。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合であり、Rはプロピルまたはイソプロピルである。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合であり、Rは−CHCHCHである。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、RはC1〜2脂肪族から選択される任意選択で置換されている基である。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合であり、Rは−CHCHである。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは−O−であり、Rは−CHCHである。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Rは任意選択で置換されているメチル基である。いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは共有結合であり、Rは−CHである。
いくつかの実施形態では、RはL−Rであり、Lは−O−であり、Rは−CHである。
いくつかの実施形態では、中間体Aは、
Figure 0006010118
から選択される。
ステップS−1のいくつかの実施形態では、このようなLGは、求電子芳香族置換反応を介して組み込むことができる。S−1のいくつかの実施形態では、ハロゲンLGは、求電子芳香族置換反応を介して、中間体Aに組み込まれる。いくつかのこのようなS−1の実施形態では、中間体Bの化合物は、中間体AとXを反応させることによって製造される。いくつかの実施形態では、XはCl、BrまたはIである。S−1のいくつかの実施形態では、中間体Bの化合物は、酸の存在下で中間体AとXを反応させることによって製造される。ステップS−1での使用に好適な酸は、これらに限定されないが、塩酸などの鉱酸、および酢酸などの有機酸を含む。ステップS−1のいくつかの実施形態では、中間体Aを、酢酸の存在下で、Xで処理する。ある実施形態では、臭素および酢酸の存在下での、3,4−ジメトキシベンズアルデヒドの求電子芳香族置換反応は、2−ブロモ−4,5−ジメトキシベンズアルデヒドをもたらす。
ステップS−2で、アリールアルデヒドは、保護基PGに変換される。中間体CのPGは、好適なカルボニル保護基である。好適なカルボニル保護基は、当業者によく知られており、そのような当業者は好適に選択することができる。好適なカルボニル保護基は、これらに限定されないが、環状アセタールおよびジアルキルアセタール、モノチオアセタールまたはチオアセタールを含む。環状アセタールは、1,3−ジオキソランおよび1,3−ジオキサンを含む。環状チオアセタールは、1,3−ジチアンおよび1,3−ジチオランを含む。ステップS−2のいくつかの実施形態では、中間体CのPG部分は、1,3−ジオキソラニル部分である。ステップS−2のいくつかの実施形態では、中間体CのPG部分は、1,3−ジオキサニル部分である。ステップS−2のいくつかの実施形態では、中間体CのPG部分は、1,3−ジチオラニル部分である。ステップS−2のいくつかの実施形態では、中間体CのPG部分は、1,3−ジチアニル部分である。ステップS−2のいくつかの実施形態では、PG部分は、−CH(OCHである。ステップS−2のいくつかの実施形態では、PG部分は、−CH(SCHである。ステップS−2のいくつかの実施形態では、PG部分は、−CH(OCである。ステップS−2のいくつかの実施形態では、PG部分は、−CH(OCである。ある実施形態では、本発明は、ベンズアルデヒドBをエチレングリコールまたはその均等物で処理することによって、中間体Cを製造する方法を提供する。いくつかの実施形態では、本発明は、ベンズアルデヒドBを、触媒量の酸およびエチレングリコールまたはその均等物で処理することによって、中間体Cを製造する方法を提供する。エチレングリコールおよびアルデヒドの縮合を触媒する好適な酸は、塩酸などの鉱酸およびp−トルエンスルホン酸などの有機酸の両方を含む。ある実施形態では、触媒p−トルエンスルホン酸の存在下での2−ブロモ−4,5−ジメトキシベンズアルデヒドおよびエチレングリコールの縮合は、2−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシフェニル)−1,3−ジオキソランをもたらす。当業者であれば、中間体Aの中のアルデヒド部分の酸化状態を改変して、式Aの他の出発原料が利用可能となりうることを理解するであろう。たとえば、いくつかの実施形態では、適切に置換された安息香酸は、求電子芳香族置換反応条件を受け、中間体Bの安息香酸類似体を生成する。次いで安息香酸部分は、たとえばオルトエステルとして保護されて、ステップS−3でアリールリチウム形成を可能にする。次いで、ステップS−4の前またはその間に、オルトエステルPGは、脱保護される、かつ/またはアルデヒドまたはアルデヒド酸化状態に変換される。
ステップS−3で、中間体Cのアリール環は、アルキルリチウムで金属化されて、アリールリチウムアニオンをその場で形成する。本発明で使用するのに好適なアルキルリチウムは、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムおよびtert−ブチルリチウムを含む。いくつかの実施形態では、式Cのアリール環は、n−ブチルリチウムで処理される。
中間体Cをアルキルリチウムで処理して形成されるアリールアニオンを、アリールアルデヒドと反応させて中間体Dを形成する。いくつかの実施形態では、アリールアルデヒドは、任意選択で置換されているピペロナールである。上で考察されるように、このような求核付加は、低温、たとえば−70℃で一般に行われる。通常、このような低温で行う反応は、所望の温度に達するまで3時間以上かかる。反応が−70℃などの標的温度に達すると、反応温度を、求電子剤を、または求電子剤にゆっくり添加することによって注意深く維持しなければいけない。
約−60℃から約−80℃の温度は、一般に、固体二酸化炭素(たとえば、ドライアイス)または液体窒素を使用することによって達成される。これらの試薬は両方とも小規模で危険であり、大規模ではその危険が増幅されるだけである。たとえば、ドライアイスおよび液体窒素は両方とも、未保護の皮膚を即座に凍結または火傷させ、凍傷を引き起こす。さらに、ドライアイスは室温で容易に昇華し、空気中に二酸化炭素ガスを放出し、狭い場所において酸素を置き換える。同様に、液体窒素は室温未満で蒸発し、空気中で酸素を置き換えうる。したがって、ドライアイスおよび液体窒素は両方とも、換気の悪い場所で用いる場合、窒息の恐れがある。さらに、二酸化炭素および窒素は両方とも無臭、無色かつ無味であり、なんの感覚または事前の警告なしに対象を窒息させる恐れがある。
約−60℃から約−80℃の温度で、ステップS−3などの求核付加反応は、少なくとも8〜9時間以上の反応時間が規模によっては必要となることがある。容量が大きい場合には、より長い冷却時間が必要となるからである。さらに、容量が大きい場合の温度は維持と制御がより困難である。このような温度を維持するのが困難なため、副反応がよく起こり、不純物の率が高くなってしまう。このような不純物は、生成物の単離を困難にし、全体の収率を低くさせてしまう一因となる。
超音波処理は、音響エネルギー(すなわち、超音波)の印加による試料中の粒子の撹拌である。驚くべきことに、アリールリチウムアニオンのアリールアルデヒドへの求核付加に超音波処理を利用すると、より純粋な反応プロフィールが得られることがわかった。したがって、いくつかの実施形態において、本発明は、中間体Dの化合物を製造する方法を提供する。本方法は、アリールリチウムアニオンのアリールアルデヒドへの求核付加反応を含み、求核付加反応は超音波処理下で行う。さらに驚くべきことに、このような求核付加反応は室温で行うことができ、これにより反応時間を減らし、ドライアイスおよび/または液体窒素の使用に伴う危険を取り除くことができることが分かった。その上、超音波処理中に形成される不純物は最小量であり、そのため反応の選択性の改善が実証された。したがって、いくつかの実施形態では、本発明は、アリールアニオンのアリールアルデヒドへの求核付加を含む、中間体Dを製造する方法を提供し、前記求核付加は、室温で、超音波処理下で行われる。ある実施形態では、(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)4,5−ジメトキシフェニル)リチウムアニオンのピペロナールへの求核付加は、(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノールをもたらし、前記求核付加は、スキームIIのように、室温で、超音波処理下で行われる。
スキームII:
Figure 0006010118
いくつかの実施形態では、このような超音波処理による反応は、1〜3時間以内で完了する。さらに、超音波処理の利用は、環境にやさしく、温度制御に関係する廃棄物(ガス状排出物および/または廃溶媒など)を生成しない。
ステップS−4で、中間体Dを、イソベンゾフラン部分にその場で変換し、それを次いで、ジカルボキシルアセチレン中間体Eと付加環化反応させて、中間体Fを得る。たとえば非特許文献1を参照されたい。ステップS−4のいくつかの実施形態では、付加環化反応はディールス・アルダー反応である。
当業者であれば、イソベンゾフラン中間体の形成を可能にするために、ステップS−4などの付加環化反応がPG(すなわち、アルデヒド)の除去または脱マスキングを必要とすることを認識するであろう。中間体DのPG部分を除去する好適な条件は当技術分野でよく知られている。ステップS−4のいくつかの実施形態では、中間体Dは、酸で処理される。ステップS−4のPGを除去するのに好適な酸は、有機酸および鉱酸を含む。いくつかの実施形態では、中間体Dは有機酸で処理される。このようないくつかの実施形態では、中間体Dは酢酸で処理される。いくつかの実施形態では、中間体Dは鉱酸で処理される。このようないくつかの実施形態では、中間体Dは塩酸で処理される。したがって、いくつかの実施形態では、酢酸の存在下でのイソベンゾフランおよびジカルボキシルアセチレン部分Eの付加環化は、アルキル1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−ヒドロキシナフタレン−2,3−ジカルボキシレートFをもたらす。
いくつかの実施形態では、中間体Dを酸で処理し、加熱してイソベンゾフランをその場で生成させる。当業者であれば、様々な酸が、酸に感受性のアセタール基を脱保護するのに有用であることを認識するであろう。このようないくつかの実施形態では、中間体Dを鉱酸で処理して加熱する。いくつかの実施形態では、中間体Dを有機酸で処理して加熱する。いくつかの実施形態では、ステップS−4のディールス・アルダー反応に、有機酸の存在下で、少なくとも100℃の温度まで熱を与える。いくつかの実施形態では、ステップS−4のディールス・アルダー反応に、酢酸の存在下で、少なくとも100℃の温度まで熱を与える。いくつかの実施形態では、ステップS−4のディールス・アルダー反応に、酢酸の存在下で、少なくとも120℃の温度まで熱を与える。いくつかの実施形態では、ステップS−4のディールス・アルダー反応に、酢酸の存在下で、少なくとも140℃の温度まで熱を与える。
いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜5脂肪族である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜4脂肪族である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜3脂肪族である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、任意選択で置換されているプロピル基である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜2脂肪族である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、任意選択で置換されているエチル基である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、任意選択で置換されているメチル基である。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、−CHである。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、−CHCHである。いくつかの実施形態では、中間体Eの各Rは、−CHCHCHである。
ある実施形態では、酢酸の存在下、140℃での、5−(5,6−ジメトキシイソベンゾフラン−1−イル)ベンゾ[d][1,3]ジオキソールおよびアセチレンジカルボン酸ジエチルのディールス・アルダー反応は、1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−ヒドロキシナフタレン−2,3−ジカルボン酸ジメチルをもたらす。
ステップS−5で、ナフチレンジカルボキシレートFを金属水素化物で処理して、中間体IIIのラクトン部分の縮合−環化を行う。当業者であれば、中間体Fのヒドロキシル基が、金属の6員環の配位を通して還元の選択性を制御して、近位カルボン酸エステルの還元に誘導することを認識するであろう。中間体Fの選択された還元に役に立つ好適な金属水素化物は、ホウ化水素、ボランおよびアルミニウム水素化物を含む。ステップS−5のいくつかの実施形態では、金属水素化物は、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素亜鉛およびボランから選択される。ある実施形態では、水素化アルミニウムリチウムによる1−(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−4−ヒドロキシナフタレン−2,3−ジカルボン酸ジメチルの還元は、ジフィリン(II)をもたらす。
別の態様によれば、本発明は、式IVの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
mは0〜3であり、
nは0〜4であり、
およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
、RおよびRのそれぞれは、独立に、水素、R、または−C(O)Rであり、
各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族基または好適なヒドロキシル保護基である)
またはその薬学的に許容される塩を製造する方法であって、
(a)式IIIの化合物:
Figure 0006010118
(式中、n、m、RおよびRは、それぞれ、上で定義され、本明細書に記載されている通りである)
を準備するステップ、および
(b)前記式IIIの化合物を、式Vのピラノース:
Figure 0006010118
(式中、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、水素、R、または−C(O)Rであり、
各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族基または好適なヒドロキシル保護基である)
と、式IVの化合物を効率的に形成する条件下で、反応させるステップ
を含む方法を提供する。
式Vの化合物の合成は、参照によりその全体を本明細書に援用する特許文献1に記載されている。
一実施形態によれば、式IIIの化合物を形成させる条件は塩基を含む。当業者であれば、様々な塩基が、上のステップ(b)での使用に好適であることを認識するであろう。好適な塩基には、水酸化物などの無機または鉱塩基、ならびにアルキルアミンおよびアルコキシドなどの有機塩基が含まれる。いくつかの実施形態では、水酸化ナトリウムの存在下で、式IIIの化合物を式Vの化合物と反応させる。このようないくつかの実施形態では、水酸化ナトリウムは水溶性である。いくつかの実施形態では、式IIIの化合物は、水酸化ナトリウムの2モル水溶液の存在下で、式Vの化合物と反応させる。
当業者であれば、式IIIの化合物が、水酸化ナトリウム水溶液に不溶であることを認識するであろう。当業者であれば、上のステップ(b)での水酸化ナトリウム水溶液の使用に相間移動試薬を必要とすることをさらに認識するであろう。したがって、いくつかの実施形態では、上のステップ(b)で1種または複数の相間移動試薬を用いる。好適な相間移動試薬には、テトラブチルアンモニウム塩などのテトラアルキルアンモニウム塩が含まれる。いくつかの実施形態では、式IIIの化合物は、水酸化ナトリウム水溶液および臭化テトラブチルアンモニウムの存在下で、式Vの化合物と反応させる。
いくつかの実施形態では、本発明は、式IIIの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
mは0〜3であり、
nは0〜4であり、
およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成する)
を製造する方法であって、
(a)式Fの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
mは0〜3であり、
nは0〜4であり、
およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、L1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
各Rは、任意選択で置換されている脂肪族である)
を準備するステップ、および
(b)前記化合物Fを金属水素化物と反応させて、式IIIの化合物を生成するステップ
を含む方法を提供する。
上に記載の通り、上のステップ(b)での使用に好適な金属水素化物には、アルミニウム水素化物、ホウ化水素およびボランが含まれる。いくつかの実施形態では、金属水素化物は、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウム、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素リチウム、水素化ホウ素亜鉛およびボランから選択される。いくつかの実施形態では、ステップ(b)で使用する金属水素化物は、水素化アルミニウムリチウムである。当業者であれば、2モル当量の水素化物が、ナフタレン環のヒドロキシル基に近位のカルボキシレート(「近位カルボキシレート」)の還元を行うにあたって必要であることを認識するであろう。当業者であれば、多くの金属水素化物試薬が、式Fの化合物に移動させることができる水素化物を2個以上持つことをさらに認識するであろう。したがって、いくつかの実施形態では、近位カルボキシレートを完全に還元するために必要とするのは、2モル当量未満の金属水素化物試薬である。
当業者であれば、式Fの化合物を、金属水素化物などの塩基で処理すると、ヒドロキシル基が即座に脱プロトン化されるであろうことも理解されるだろう。したがって、上記ステップ(b)のいくつかの実施形態では、式Fの化合物を、少なくとも2モル当量の金属水素化物で処理して、式IIIの化合物がもたらされる。上のステップ(b)のいくつかの実施形態では、式Fの化合物を、少なくとも2モル当量の水素化アルミニウムリチウムで処理し、この場合、第1当量の金属水素化物は、ヒドロキシル基の脱プロトン化によって消費され、第2当量は近位カルボキシレートを還元させるのに有効である。当業者であれば、金属水素化物などの反応性試薬が、非極性、非プロトン性溶媒の使用を必要とすることを認識するであろう。上のステップ(b)で使用する好適な非極性、非プロトン性溶媒には、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサンおよびMTBEなどのエーテル、ならびにヘキサンまたはシクロヘキサンなどの炭化水素溶媒が含まれる。
いくつかの実施形態では、ステップS−5は、約−10℃から約0℃の温度範囲で行われる。いくつかの実施形態では、ステップS−5は、室温で行われる。
いくつかの実施形態では、本発明は、式Fの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
mは0〜3であり、
nは0〜4であり、
およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族である)
を製造する方法であって、
(a)式Dの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
mは0〜3であり、
nは0〜4であり、
およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
PGは、−CH(OR)、2−(1,3−ジオキソラニル)または2−(1,3−ジオキサニル)である)
を準備するステップ、
(b)前記式Dの化合物を、式Eの化合物:
Figure 0006010118
(式中、各Rは、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族である)
と、式Fの化合物を形成するのに有効な条件下で、反応させるステップ
を含む方法を提供する。
上記の通り、式Dの化合物および式Eの化合物の反応は、環化反応である。特に、このような反応は、ディールス・アルダー反応である。上にさらに記載したように、当業者であれば、ディールス・アルダー反応のジエン成分がイソベンゾフランであり、式Dの化合物からその場で生成されることを認識するであろう。いくつかの実施形態では、式Dの化合物からイソベンゾフランをその場で生成するのに有効な条件は、酸の存在下で式Dの化合物を加熱することを含む。当業者であれば、様々な酸が、このような反応を促進させる、かつ/または容易にするのに有用であることを認識するであろう。好適な酸には、これらに限定されないが、酢酸、塩酸、p−トルエンスルホン酸などが挙げられる。いくつかの実施形態では、式Dの化合物は酢酸で処理される。
当業者であれば、上記のディールス・アルダー反応などの反応が、約100℃から約200℃の温度範囲で行われることを認識されよう。いくつかの実施形態では、上のステップ(c)は、約100℃の温度で酢酸を使用して行う。いくつかの実施形態では、上のステップ(c)は、約120℃の温度で酢酸を使用して行う。いくつかの実施形態では、上のステップ(c)は、約140℃の温度で酢酸を使用して行う。いくつかの実施形態では、上のステップ(c)は、少なくとも140℃の温度で酢酸を使用して行う。
当業者であれば、上のステップ(c)で使用するのに好適な溶媒は、沸点が100℃以上のものを含むことを理解するであろう。本発明で役立つ好適な溶媒には、酢酸などの極性、プロトン性溶媒および高沸点のアルコール、ベンゼンおよびその誘導体(たとえば、トルエン、キシレン)、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドならびにジグリムが挙げられる。いくつかの実施形態では、上のステップ(c)は、酢酸中で行われる。
いくつかの実施形態では、好適な溶媒には、クロロホルムまたは塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素溶媒、ジエチルエーテルまたはテトラヒドロフランなどのエーテル、およびヘキサンまたはシクロヘキサンなどの炭化水素溶媒が挙げられる。いくつかの実施形態では、1種または複数の試薬が好適な溶媒として働くことができる。ある実施形態では、本発明は、式Dの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
mは0〜3であり、
nは0〜4であり、
およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
PGは、−CH(OR、−CH(SR、2−(1,3−ジオキソラニル)、2−(1,3−ジオキサニル)、2−(1,3−ジチオラニル)または2−(1,3−ジチアニル)から選択され、
は、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族基である)
を製造する方法であって、
(a)式Cの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
nは0〜4であり、
各Rは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
PGは、−CH(OR、−CH(SR、2−(1,3−ジオキソラニル)、2−(1,3−ジオキサニル)、2−(1,3−ジチオラニル)または2−(1,3−ジチアニル)から選択され、Rは、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族基であり、
LGはハロゲンである)
の溶液を準備するステップ、
(b)前記溶液を超音波処理するステップ、および
(c)前記溶液を、アリールアルデヒド溶液およびアルキルリチウム試薬と、超音波処理下で、反応させて、式Dの化合物を形成するステップ
を含む方法を提供する。
上記の通り、アリールリチウムアニオンを形成する、式Cのハロゲン化アリールとアルキルリチウム試薬との反応は、一般に、望ましくない副反応を回避するために低温度で行う。このような温度は、通常、−65℃から約−80℃である。いくつかの実施形態では、上のステップ(c)は、−65℃より高い温度で行う。いくつかの実施形態では、上の超音波処理下のステップ(c)は、約0℃から約25℃の範囲以内の温度で行う。いくつかの実施形態では、上のステップ(c)は、室温で、たとえば約25℃から約35℃で、超音波処理下で行う。
上記の通り、好適なアルキルリチウム試薬には、n−ブチルリチウム、sec−ブチルリチウムおよびtert−ブチルリチウムが挙げられる。いくつかの実施形態では、アルキルリチウム試薬は、n−ブチルリチウムである。
いくつかの実施形態では、本発明は、式Dの化合物を製造する方法であって、(a)式Cの化合物の溶液を準備するステップ、(b)前記溶液を超音波処理するステップ、および(c)前記溶液を、アリールアルデヒド溶液およびアルキルリチウム試薬と反応させて、式Dの化合物を形成するステップを含む方法を提供する。いくつかの実施形態では、アリールアルデヒドは、ピペロナールである。
当業者であれば、このような反応が、非極性、非プロトン性溶媒の使用を必要とすることを理解するであろう。好適な非極性、非プロトン性溶媒には、ジエチルエーテル、メチルtert−ブチルエーテル(MTBE)、テトラヒドロフランもしくはジオキサンなどのエーテルまたはヘキサンもしくはシクロヘキサンなどの炭化水素溶媒が挙げられる。
いくつかの実施形態では、本発明は、式Cの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
各Rは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
PGは、−CH(OR、−CH(SR、2−(1,3−ジオキソラニル)、2−(1,3−ジオキサニル)、2−(1,3−ジチオラニル)または2−(1,3−ジチアニル)から選択され、Rは、C1〜6脂肪族であり、
LGはハロゲンである)
を製造する方法であって、
(a)式Bの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
nは0〜4であり、
各Rは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
LGはハロゲンである)
を準備するステップ、および
(b)前記式Bの化合物をアルコールと反応させて、式Cの化合物を生成するステップであって、アルコールは、HOR、エチレングリコール、HSR、1,3−プロパンジオール、1,2−エタンジチオールまたは1,3−プロパンジチオールから選択され、
はC1〜6脂肪族である、ステップ
を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態では、上のステップ(b)は、触媒量の酸を使用して行う。好適な触媒酸は、塩酸などの鉱酸およびp−トルエンスルホン酸などの有機酸の両方を含む。いくつかの実施形態では、ステップ(b)は、p−トルエンスルホン酸を使用して行う。
いくつかの実施形態では、上のステップ(b)は、メタノールまたはエタノールを使用して行う。したがって、いくつかの実施形態では、式Bの化合物は、メタノールまたはエタノールと反応して、式Cの化合物をもたらし、この場合、PGは、それぞれ、−CH(OCHまたは−CH(OCHCHである。いくつかの実施形態では、式Bの化合物は、エチレングリコールと反応して、式Cの化合物をもたらし、この場合、PGは−2−(1,3−ジオキソラニル)である。いくつかの実施形態では、式Bの化合物は、1,3−プロパンジオールと反応して、式Cの化合物をもたらし、この場合、PGは−2−(1,3−ジオキサニル)である。いくつかの実施形態では、式Bの化合物は、CHSHと反応して、式Cの化合物をもたらし、この場合、PGは−CH(SCHである。いくつかの実施形態では、式Bの化合物は、CHCHSHと反応して、式Cの化合物をもたらし、この場合、PGは−CH(SCHCHである。
いくつかの実施形態では、式Bの化合物は、1,2−エタンジチオールと反応して、式Cの化合物をもたらし、この場合、PGは1,3−ジチオラニルである。いくつかの実施形態では、式Bの化合物は、1,3−プロパンジチオールと反応して、式Cの化合物をもたらし、この場合、PGは1,3−ジチアニルである。
好適な溶媒または溶媒混合物は、溶媒が反応成分を可溶化するように、かつ/または反応の進行を容易にするように選択される。好適な溶媒には、ハロゲン化炭化水素溶媒(たとえば、クロロホルムまたは塩化メチレン)、ベンゼンおよびその誘導体(たとえば、トルエン、キシレン)、エーテル(たとえば、MTBE、テトラヒドロフランおよびジオキサン)などが挙げられる。いくつかの実施形態では、好適な溶媒は、テトラヒドロフランまたはジオキサンなどの極性、非プロトン性溶媒である。
一実施形態によれば、上のステップ(b)のアルコールは、反応溶媒として働く。エチレングリコールまたは1,3−プロパンジオールを溶媒として使用する場合、当業者であれば、反応混合物が、酢酸エチルまたは塩化メチレンなどの非混和性有機溶媒中に注がれることを理解するであろう。次いで非混和性有機層を水で洗浄し、過剰のアルコールを除去する。
いくつかの実施形態では、触媒酸の存在下での式Bの化合物とアルコールの反応に熱を加える。いくつかの実施形態に際して、反応混合物を還流する。いくつかの実施形態では、ステップS−2に、約90℃から約95℃まで熱を加える。
いくつかの実施形態では、本発明は、式Bの化合物:
Figure 0006010118
(式中、
nは、0〜4であり、
各Rは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
LGはハロゲンである)
を製造する方法であって、
(a)式Aの化合物:
Figure 0006010118
を準備するステップ、および
(b)前記式Aの化合物を、ジハロゲンと反応させて、式Bの化合物を形成するステップ
を含む方法を提供する。
いくつかの実施形態では、式Aの化合物を、塩素ガス、臭素またはヨウ素と反応させる。いくつかの実施形態では、式Aの化合物を、臭素と反応させる。いくつかの実施形態では、式Aの化合物を、臭化水素酸と反応させる。いくつかの実施形態では、式Aの化合物を、N−ブロモコハク酸イミドと反応させる。いくつかの実施形態では、ステップ(b)を極性、プロトン性溶媒中で行う。好適な極性、プロトン性溶媒には、アルコール(たとえば、メタノール、エタノール、イソプロパノール)、有機酸(酢酸、ギ酸、プロピオン酸)および水が挙げられる。いくつかの実施形態では、式Aの化合物を酢酸に溶解し、臭素で処理する。
当業者であれば、状況によっては、求電子芳香族置換反応は、昇温を必要とすることを認識するであろう。いくつかの実施形態では、式Aの化合物を酢酸に溶解し、室温で、臭素で処理する。
一実施形態では、本発明は、クレイスタンチンA(I):
Figure 0006010118
を製造する方法であって、
式IVの化合物:
Figure 0006010118
を、クレイスタンチンA(I)を形成するのに有効な条件下で、反応させるステップ
を含む、方法を提供する。特定の一実施形態では、有効な条件とは、式IVの化合物をアルカリおよび溶媒で処理して、式Iの化合物を形成することを含む。当業者であれば、多くのアルカリおよび溶媒が、この反応に使用できることをさらに認識するであろう。好ましい実施形態では、アルカリは、カルボン酸カリウムであり、溶媒はメタノールである。
本発明は、クレイスタンチンA、その誘導体およびそこまでの中間体を製造する改善された方法を提供する。本方法は短時間で実行することができ、金属化ステップを通常の温度で実行する。金属化ステップを1〜3時間のより短時間の中で実行する、好ましくは金属化ステップを0.5〜1時間内で実行する。これにより全体の合成方法の時間が短縮され、効率的になる。
以下の実施例は、本発明を説明するものであり、その範囲を限定するものではない。
(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)メタノールの合成−基本手順
温度計の鞘、水コンデンサおよび滴下漏斗を備えた清潔で乾燥した四口丸底フラスコを超音波処理器中に入れた。乾燥テトラヒドロフランおよび2−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシ)−1,3−ジオキソランをフラスコに入れた。反応物を、室温で超音波処理した。テトラヒドロフランに溶解したピペロナールを、ゆっくり滴下漏斗に通して入れた。n−ブチルリチウムを同時に反応物に入れた。反応を室温で15分間維持し、TLCによってモニターした。反応が完了したら、水を添加して反応混合物を撹拌した。有機層を分離し、真空下で濃縮した。メタノールを粘着性残渣に添加し、フラスコを引っかき結晶化を開始させた。固形物を濾過し、メタノールで洗浄し、真空下の50℃のオーブン中で乾燥させた。単離した生成物が36.9%の収率で得られた。
[比較例1A]
(既知の方法に従って実施する)(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールの合成
火力乾燥した四口丸底フラスコ(100mL)に、2−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシフェニル)−1,3−ジオキソラン(式VII、1.0g、0.9934モル)および無水テトラヒドロフラン(25mL)を窒素雰囲気下で添加した。フラスコをドライアイス−アセトン浴中で−78℃まで冷却し、n−ブチルリチウム(5.3mL、0.005モル)を−78℃で撹拌しながら滴下し、15分間撹拌した。別の火力乾燥したフラスコにピペロナール(0.517g、1.0034モル)および乾燥テトラヒドロフラン(6mL)を入れた。ピペロナール溶液を30分間反応混合物にカニューレ挿入して、添加後、反応混合物をゆっくり室温まで暖め、さらに2.5時間撹拌した。すべての臭素化合物が消費されたことをTLC(50:50、EtOAc:ヘキサン)によって確認した後、飽和塩化アンモニウム溶液を添加することによって反応を止め、酢酸エチルで抽出(3x20mL)した。すべての有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して収率80%の粗生成物を得た。粗生成物を、シリカ・ゲル60〜120(カラム・クロマトグラフ・グレード)で充填した長さ2メートル、直径2.5cmのカラムを用いたカラム・クロマトグラフィーによって精製した。最後に、カラムをEtOAC:ヘキサン(50:50)で溶出し、純粋な生成物(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールを30%の収率で得た。要した合計時間は、約7時間だった。
化合物(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールの詳細なNMR情報は以下の通りであった。
1HNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 7.14 (s, 1H), 6.90-6.78(m,4H), 6.11(s,1H),5.96(s,2H),5.90(s,1H),4.19(t,2H,J=6.6Hz),
4.16(t,2H,J=6.8Hz),4.02(s,3H),3.81(s,3H,3.17(s, 1H). 13CNMR (300 MHz, CDCl3): δ=149.42, 148.11, 147.57, 146.58, 136.95, 135.43, 126.83, 121.04, 119.69, 111.48, 109.50, 107.92, 107.26, 101.65, 100.93, 71.34, 65.05, 55.94, 55.89.
[実施例1]
(本発明に従って実行する)(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールの合成
メカニカル・スターラー、温度計の鞘、コンデンサ、安全管および滴下漏斗を備えた清潔で乾燥した四口丸底フラスコを超音波処理器に配置した。これに乾燥テトラヒドロフラン(120mL)および2−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシ)−1,3−ジオキサラン(5mg、0.017mol)を入れた。前記反応物を25℃の温度で超音波処理した。予め10mLのテトラヒドロフランに溶解したピペロナール(3g、0.019mol)を、滴下漏斗によって添加し、同時にn−ブチルリチウム(20g、0.3125mol)を、室温で、45分以内で、超音波処理下で、反応混合物にゆっくり添加した。添加後、TLC(50:50、EtOAc:ヘキサン)によって反応をモニターし、飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、酢酸エチルで抽出(2x30mL)した。反応の完了後、20mLの水を添加し、すべての有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、粘着性固形物を得た。メタノール(10mL)を添加し、フラスコを引っかいて結晶化を開始させた。2.3gの固形物を単離し、50℃の真空下で乾燥した。単離された生成物を37.55%の収率で得た。化合物(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールの詳細なNMR情報は以下の通りであった。
1HNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 7.14 (s, 1H), 6.90-6.78(m,4H), 6.11(s,1H),5.96(s,2H),5.90(s,1H),4.19(t,2H,J=6.6Hz), 4.16(t,2H,J=6.8Hz),4.02(s,3H),3.81(s,3H,3.17(s, 1H). 13CNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 149.42, 148.11, 147.57, 146.58, 136.95, 135.43, 126.83, 121.04, 119.69, 111.48, 109.50, 107.92, 107.26, 101.65, 100.93, 71.34, 65.05, 55.94, 55.89.
[実施例2]
(本発明に従って実行する)(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールの合成
メカニカル・スターラー、温度計の鞘、コンデンサ、安全管および滴下漏斗を備えた清潔で乾燥した四口丸底フラスコを超音波処理器に配置した。これに乾燥テトラヒドロフラン(120mL)および2−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシ)−1,3−ジオキサラン(5mg、0.0172mol)を入れた。前記反応物を25℃の温度で超音波処理した。予め10mLのテトラヒドロフランに溶解したピペロナール(2.55g、0.0169mol)を、滴下漏斗によって添加し、同時にn−ブチルリチウム(3.96g、0.061モル)を、室温で、60分以内で、超音波処理下で、反応混合物にゆっくり添加した。添加後、TLC(50:50、EtOAc:ヘキサン)によって反応をモニターし、すべての臭素化合物が消費された後、飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、酢酸エチルで抽出(3x30mL)した。反応の完了後、20mLの水を添加し、すべての有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、粘着性固形物を得た。メタノール(30mL)を添加し、フラスコを引っかいて結晶化を開始させた。2.3gの固形物を単離し、50℃の真空下で乾燥した。単離された生成物を36.55%の収率で得た。
化合物(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールの詳細なNMR情報は以下の通りであった。
1HNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 7.14 (s, 1H), 6.90-6.78(m,4H), 6.11(s,1H),5.96(s,2H),5.90(s,1H),4.19(t,2H,J=6.6Hz), 4.16(t,2H,J=6.8Hz),4.02(s,3H),3.81(s,3H,3.17(s, 1H). 13CNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 149.42, 148.11, 147.57, 146.58, 136.95, 135.43, 126.83, 121.04, 119.69, 111.48, 109.50, 107.92, 107.26, 101.65, 100.93, 71.34, 65.05, 55.94, 55.89.
[実施例3]
(本発明に従って実行する)(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールの合成
メカニカル・スターラー、温度計の鞘、コンデンサ、安全管および滴下漏斗を備えた清潔で乾燥した四口丸底フラスコを超音波処理器に配置した。これに乾燥テトラヒドロフラン(120mL)および2−(2−ブロモ−4,5−ジメトキシ)−1,3−ジオキサラン(5mg、0.0172mol)を入れた。前記反応物を30℃の温度で超音波処理した。予め10mLのテトラヒドロフランに溶解したピペロナール(2.55g、0.0169mol)を、滴下漏斗によって添加し、同時にn−ブチルリチウム(3.96g、0.061モル)を、室温で、50分以内で、超音波処理下で、反応混合物にゆっくり添加した。添加後、TLC(50:50、EtOAc:ヘキサン)によって反応をモニターし、すべての臭素化合物が消費された後、飽和塩化アンモニウム溶液を添加し、酢酸エチルで抽出(3x30mL)した。反応の完了後、20mLの水を添加し、すべての有機層を分離し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、真空下で濃縮して、粘着性固形物を得た。メタノール(30mL)を添加し、フラスコを引っかいて結晶化を開始させた。2.3gの固形物を単離し、50℃の真空下で乾燥した。単離された生成物を37%の収率で得た。
化合物(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ[d][1,3]ジオキソール−5−イル)−メタノールの詳細なNMR情報は以下の通りであった。
1HNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 7.14 (s, 1H), 6.90-6.78(m,4H), 6.11(s,1H),5.96(s,2H),5.90(s,1H),4.19(t,2H,J=6.6Hz), 4.16(t,2H,J=6.8Hz),4.02(s,3H),3.81(s,3H,3.17(s, 1H). 13CNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 149.42, 148.11, 147.57, 146.58, 136.95, 135.43, 126.83, 121.04, 119.69, 111.48, 109.50, 107.92, 107.26, 101.65, 100.93, 71.34, 65.05, 55.94, 55.89.
[実施例4]
(本発明に従って製造した)(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノールを使用するクレイスタンチンAの合成
密封した管に、(実施例1〜3のいずれか1つに従って製造した)(2−(1,3−ジオキソラン−2−イル)−4,5−ジメトキシフェニル)(ベンゾ(d)(1,3)ジオキソール−5−イル)−メタノール(0.30g、0.833ミリモル、アセチレンジカルボン酸ジエチル(0.141g、0.833モル)、ジクロロメタン(0.4mL)および氷酢酸(0.242mL)を投入し、混合物を140℃で1時間加熱した。反応の完了がTLC(50:50、EtOAc:ヘキサン)で確認された後、反応混合物を室温まで冷却し、ジクロロメタン(10mL)で希釈し、5%重炭酸ナトリウム溶液で洗浄(3x10mL)し、有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、濃縮した。粗反応物を、EtOAc:ヘキサン(15:85)を用いてシリカ・ゲル上でフラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、白色の固形物で0.3g(75%)の1−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−4−ヒドロキシ−6,7−ジメトキシナフタレン−2,3−ジカルボン酸ジエチルを得た。
二口丸底フラスコに水素化アルミニウムリチウム(0.032g、0.852mmole)および無水テトラヒドロフラン(4mL)を投入し、混合物を撹拌しながら0℃まで冷却した。この懸濁液に、テトラヒドロフラン(4mL)中の1−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−4−ヒドロキシ−6,7−ジメトキシナフタレン−2,3−ジカルボン酸ジエチル(0.200g、0.426mmol)の溶液を滴下し、2時間撹拌し続けた。反応の完了をTLC(1:9,MeOH:DCM)によって確認した後、反応を飽和硫酸ナトリウム溶液で止め、n−ブタノールで抽出(4x20mL)した。有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、濾過し、減圧下で濃縮した。粗残渣を、シリカ・ゲル上でフラッシュ・カラム・クロマトグラフィーによって精製し、黄色の固形物である9−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−4−ヒドロキシ−6,7−ジメトキシナフト[2,3−c]フラン−1(3H)−オンを0.07g(85%)得た。
火力乾燥した三口丸底フラスコ(250mL)に、9−(3’,4’−メチレンジオキシフェニル)−4−ヒドロキシ−6,7−ジメトキシナフト[2,3−c]フラン−1(3H)−オン化合物(1.2g、0.0031モル)、および二塩化メチレン(100mL)を添加し、撹拌して完全に溶かした。次いで2−O−アセチル−3,4−ジメトキシ−α−D−ブロモキシロピラノース(1.8g、0.0063モル)、臭化テトラブチルアンモニウム(0.49g、0.00151モル)および1N水酸化ナトリウム溶液(4mL)を上の溶液に添加した。反応物を、温浸のために、2時間、撹拌しながら維持し、変換をTLC(MeOH:MDC、0.5:9.5)によって確認し、変換が認められなかった場合は、次いで変換が完了するまで温浸を続けた。反応の完了後、反応物を1%重炭酸ナトリウム溶液で洗浄した。層の分離後、二塩化メチレンを濃縮して、1.62g(収率55%)の固形物の酢酸クレイスタンチンAを得た。
清潔で乾燥した三口丸底フラスコ中に、酢酸クレイスタンチンA(1.26g、0.0027モル)、触媒量(0.1g、0.00072モル)の炭酸カリウムおよびメタノール(100mL)を添加し、25℃の温度で1時間よく撹拌した。反応をTLCおよびHPLCによってモニターした。反応の完了後、反応を水によって止め、酢酸エチルで抽出(2x30mL)して、最終生成物を得た。酢酸エチルを濃縮して純粋な1.2gm(収率97%)のクレイスタンチンAを得た。
クレイスタンチンAの詳細なNMR情報は、以下の通りであった。
1HNMR (CDCl3, 300 MHz): δ= 7.92 (s, 1H), 7.05 (d, 1H, J = 1.5 Hz), 6.94 (dd, 1H, J = 1.2, 7.8 Hz), 6.83-6.78 (m, 2H), 6.07 (d, 1H, J = 14.1 Hz), 6.06 (d, 1H, J = 14.4 Hz), 5.49 (d, 1H, J = 14.7 Hz), 5.42 (d, 1H, J = 14.7 Hz), 5.10 (d, 1H, J = 5.7 Hz), 4.10 (dd, 1H, J = 2.4, 12.0 Hz), 4.04 (s, 3H), 3.95-3.88 (m, 1H), 3.80 (s, 3H), 3.68 (s, 3H), 3.49 (s, 3H), 3.45 (dd, 1H, J = Hz), 3.93-3.30 (m, 3H). 13CNMR (300 MHz, CDCl3): δ= 169.75, 151.77, 150.15, 147.41, 144.09, 135.84, 130.61, 128.90, 128.87, 128.35, 126.79, 123.55, 119.13, 110.68, 108.10, 106.04, 103.45, 101.16, 101.02, 82.10, 78.20, 71.13*, 71.11*, 67.26, 61.13, 60.01, 57.91, 56.15, 55.76.

Claims (17)

  1. 式Dの化合物:
    Figure 0006010118
    (式中、
    mは0〜3であり、
    nは0〜4であり、
    およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
    各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
    各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
    同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
    PGは、−CH(OR)、2−(1,3−ジオキソラニル)、または2−(1,3−ジオキサニル)から選択され、
    は、任意選択で置換されている脂肪族基である)
    を製造する方法であって、
    (a)式Cの化合物:
    Figure 0006010118
    (式中、
    nは0〜4であり、
    各Rは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
    各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
    各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
    同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
    PGは、−CH(OR)、2−(1,3−ジオキソラニル)、または2−(1,3−ジオキサニル)から選択され、
    は、任意選択で置換されている脂肪族基であり、
    LGはハロゲンである)
    の溶液を準備するステップ、
    (b)前記溶液を超音波処理するステップ、および
    (c)前記溶液を、アリールアルデヒド溶液およびアルキルリチウム試薬と超音波処理下で反応させて、式Dの化合物を形成するステップ
    を含む方法。
  2. 前記反応を、0〜25℃または室温で行う、請求項1に記載の方法。
  3. LGが臭素またはヨウ素である、請求項1に記載の方法。
  4. 前記アルキルリチウム試薬がn−ブチルリチウムである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記アリールアルデヒドがピペロナールまたは任意選択で置換されているピペロナールである、請求項1に記載の方法。
  6. 式Cの化合物とアリールアルデヒドの溶液が、エーテル類または炭化水素溶媒から選択される非極性、非プロトン性溶媒中で調製される、請求項1に記載の方法。
  7. PGが2−(1,3−ジオキソラニル)である、請求項1に記載の方法。
  8. (a)前記式Dの化合物を、式Eの化合物:
    Figure 0006010118
    (式中、各Rは、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族である)
    と、式Fの化合物:
    Figure 0006010118
    (式中、
    mは0〜3であり、
    nは0〜4であり、
    およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
    各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
    各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
    同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成し、
    各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族である)
    を効率的に形成する条件下で、反応させるステップ
    をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  9. 各Rがエチルである、請求項8に記載の方法。
  10. PGが2−(1,3−ジオキソラニル)である、請求項9に記載の方法。
  11. 前記式Dの化合物および前記式Eの化合物を、酢酸中で加熱する、請求項10に記載の方法。
  12. 前記式Dの化合物および前記式Eの化合物を、約120℃から約140℃まで加熱する、請求項11に記載の方法。
  13. 前記化合物Fを金属水素化物と反応させて、式IIIの化合物:
    Figure 0006010118
    (式中、
    mは0〜3であり、
    nは0〜4であり、
    およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
    各Lは、独立に、共有結合または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は任意選択で、独立に−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
    各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
    同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成する)
    を形成するステップ
    をさらに含む、請求項8に記載の方法。
  14. 金属水素化物が水素化アルミニウムリチウムである、請求項13に記載の方法。
  15. 前記式IIIの化合物を、式Vのピラノース:
    Figure 0006010118
    (式中、R、RおよびRのそれぞれは、独立に、水素、R、または−C(O)Rであり、
    各Rは、独立に、任意選択で置換されているC1〜6脂肪族基または好適なヒドロキシル保護基である)
    と、式IVの化合物:
    Figure 0006010118
    (式中、
    mは0〜3であり、
    nは0〜4であり、
    およびRのそれぞれは、独立に、ハロゲン、−NO、−CN、または−L−Rから選択され、
    各Lは、独立に、共有結合、または任意選択で置換されている二価C1〜6炭化水素鎖であり、Lの1つもしくは2つのメチレン単位は、任意選択で、独立に、−O−、−S−、−N(R)−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−N(R)C(O)O−、−OC(O)N(R)−、−S(O)−、−S(O)−、−S(O)N(R)−、−N(R)S(O)−、−OC(O)−または−C(O)O−によって置き換えられており、
    各Rは、独立に、水素、またはC1〜6脂肪族、フェニル、3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和炭素環、8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族炭素環、窒素、酸素もしくは硫黄から独立に選択される1〜2個のヘテロ原子を含む3〜8員単環式飽和もしくは部分不飽和複素環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む5〜6員ヘテロアリール環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む8〜10員二環式飽和、部分不飽和、もしくは芳香族複素環から選択される任意選択で置換されている基である、あるいは:
    同じ窒素上にある2個のR基は、それらの介在原子と共に、窒素、酸素、または硫黄から独立に選択される1〜4個のヘテロ原子を含む3〜8員飽和、部分不飽和または芳香族環を形成する)
    またはその薬学的に許容される塩を形成するのに効率的な条件下で、反応させるステップ
    をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  16. 請求項15に記載の方法によって得られる式IVの化合物を、アルカリおよび溶媒と反応させて、式(I)のクレイスタンチンAを形成するステップを含む、クレイスタンチンAの製造方法。
    Figure 0006010118
  17. 前記アルカリが炭酸カリウムであり、溶媒がメタノールである、請求項16に記載の方法。
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