JP6009451B2 - 引き出し - Google Patents

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Description

本発明は、請求項1の前段に記載の引き出しに関する。
前面パネルの傾き調節は、調節装置によって行われる。
調節装置は、互いに対応する調節部品から成り、一方は前面パネルに留められ、他方はフレームアタッチメントに作動可能に留められる。
この固定は、これまで、多部品ハウジングによって行われてきた。
他部品ハウジングは、調節装置を受け入れ、フレームアタッチメントを介して案内される接続手段によって、ハウジング部品が互いに接続される。
デザイン面で不利であるこのハウジングの厚みの増加に加えて、フレームアタッチメントへの通路穿孔の導入は、望ましいシンプルで費用効率の高い生産に鑑みると、非常に不利だと考えられる。
とりわけ、ガラス板をフレームアタッチメントとして用いる場合は影響が大きい。
ガラス板はしばしば用いられるが、当然ながら加工は必ず困難をともなう。
一枚板の安全ガラス(ESG)から製造されるガラスアタッチメントの場合、ガラス板が割れてしまうため、孔あけを行うことができない。
このような引き出しは大量生産される部品として用いられるため、特に前述の高い製造費は非常に問題であると考えなければならない。
所望の効率とそれによる費用効率の高い生産に、常に反するためである。
本発明は、より高い費用効率にて生産可能で取り付け可能であり、より魅力的な視覚デザインへの需要を満たすよう、このタイプの引き出しを改良することを目的とする。
この目的は、請求項1の特徴を有する引き出しによって達成される。
従来技術とは対照的に、フレームアタッチメントへの穿孔の導入は省略することができ、その結果、フレームアタッチメントがガラスから成る場合、特に特筆すべき費用の削減をもたらす。
前述のように、ガラスの加工には、常に多大な労力がともなうためである。
さらに、本発明により、フレームアタッチメントに一枚板の安全ガラスを使用することが可能となる。
一枚板の安全ガラスは、一枚の特殊な熱処理したガラス板から成る。
このガラスは熱処理により、衝撃および衝突へのより増強した耐性を有する。
このガラスは、割れると、鋭い角を持たない極めて小さな破片に分解する。
このため、引き出しの使用者が怪我をする危険性は著しく減少する。
ガラスの代わりに、石、金属、木、プラスチック、もしくはプレートまたはシートとして実現される複合材料も、本発明による解決手段でフレームアタッチメントとして使用することができる。
従って、材料の選択およびフレームアタッチメントのデザインに最大の柔軟性もたせることが可能になる。
本発明の改良により、ホルダーは調節部材を支持し、調節部材はホルダーに対して可動となっている。
ホルダーはプレート状であり、フレームアタッチメントに接着される。
原則として、ホルダーは、木や木材など加工しやすい材料から成る場合、フレームアタッチメントにネジ留めできる。
この目的のため、ホルダーは通路穿孔を有する。
通路穿孔は皿穴穿孔として構成され、木製ネジなどを受け入れるのに使用されるのが好ましい。
正確に位置決めするため、ホルダーは、フレームアタッチメントを支持するフレームと対応する位置決め補助器具を有することができる。
例えば、フレームの凹部と係合する凸状のものである。
調節部材を支持し、前面パネルに配置されるべきホルダーが、プレート状に構成されるように、後部接続要素もまたプレート状に構成でき、フレームアタッチメントを後壁に接続するのに使用される。
後壁では、一方では、この接続要素はフレームアタッチメントの定位置に接着され、もう一方では、後壁または後壁に留められるアタッチメントブラケットにぴったり合うように接続される。
調節部材は、本発明によると、フレームアタッチメントの幅広の側面の一方の領域に位置決めされ、ホルダーに調節可能に配置され、さらに前面パネルに留められるアタッチメント部分にぴったり合うように係合し、モジュールとしてホルダーとともに組立済みである。
非常に平坦な構造であるホルダーを覆うため、ホルダーがフレームアタッチメントの上に留められた後、キャップがその上に押し込まれる。
キャップは、ホルダーに取り外し可能に連結された直方体のインレーと、このインレーを少なくとも可視領域において完全に覆うカバーから成る。
また、このキャップは、可視要素として適切にデザインされた表面を有する。
したがって、このキャップはデザイン要素を形成し、また顧客がそれぞれ望むように後で取り換えたりデザインにすることができ、これにより高レベルのデザインの柔軟性が保証される。
あるいは、ホルダーはまた、キャップなしで一体としても構成できる。
一体としての実施形態は、例えば、プラスチックまたは亜鉛ダイキャスト部品として生産できる。
しかしながら、可視表面はここで有利に表面処理を受ける。
インレーとカバーもまた、キャップを形成するために組立済みであり、フレームアタッチメントに上から押し込まれ、キャップはフレームアタッチメントの両側を幅と高さに合わせて覆う。
一体化された調節部材を有するホルダーは、前面パネルを留める際、フレームアタッチメントの片側にのみ、好ましくは内側に配置されるため、外側に残っているキャップの領域は非常に薄くとどめることができる。
これにより、厚みに関して大変繊細なキャップの実施形態が得られ、この領域の全体の印象を決定する。
適切な道具を用いて調節部材を作動させるために、対応する工作孔がインレー、カバー、および/またはキャップに設けられており、これを使用することで調節部材に到達することが可能になる。
調節中にキャップを取り外すこともまた想定できる。
フレームアタッチメントに留められる後部接続要素と、後壁にぴったり合うように係合し、しっかりと接続される戻り止めブラケットもまた、それぞれキャップを備えており、キャップは基本的な構造において、正面ホルダーを覆うために設けられているキャップと対応している。
すなわち、それらのキャップはそれぞれ、ホルダーまたは戻り止めブラケットにぴったりと合うように接続されたインレーと、それを覆うカバーから成り、さらに板金部品として構成されるのが好ましい。
後部接続要素の、一体とした実施形態の場合、アタッチメントブラケットの戻り止め要素もまた、一体的に構成される。
本発明の更なる着想によれば、ホルダーおよび/または後部側接続要素は、フレームアタッチメントにぴったり合うように保持される。
この目的のために、ホルダーまたは接続要素は、フレームアタッチメントの長手方向の伸びに対して横方向に配列された溝と係合する戻り止め舌部を有し、このタイプの留め具は、とりわけ、フレームアタッチメントがガラスから成る場合を想起させる。
溝もまた、生産中、すなわち、フレームアタッチメントが所定の大きさにカットされる際、問題なく、そして大幅にコストを削減して導入することができる。
ホルダーは、レールとして構成されるのが好ましい。
レールは、断面がU型をしており、2つの対向する脚部がフレームアタッチメントの溝と係合する戻り止め舌部を有するクリップ部を有しており、その一方で脚部を接続するウェブがフレームアタッチメントの前縁を押圧する。
溝は便宜上連続しているため、組立済みのモジュールとして設けられる調節装置を押し込むことができる。
調節部材を収納するため、ポケット形のバルジが、片側にある2つの戻り止め舌部の間に設けられており、調節部材が位置決めされている。
前述のように、穿孔は既知の調節装置を留めるためにフレームアタッチメントの中に導入され、ガラス板をフレームアタッチメントとして用いる際は比較的大きな縁端距離を必要とし、それにより、調節装置は全体的に比較的大きく構成されている。
これは、調節装置の可視の構成要素はガラス表面に対してできるだけ小さくとどめるべきというデザイン上の要求に反している。
この目的のため、十分な大きさのある接着面が設けられなくてはならないので、これは同様に、ホルダーがフレームアタッチメントに接着される調節装置にもあてはまる。
前述の、ホルダーのフレームアタッチメントへのぴったりと合うような接続は、その寸法決めが、キャップの寸法決めのように、もっぱら調節装置の機能に使われる構成要素によって決定されるため、ここでの認識できる利点を提供する。
この点において、特にぴったりと合うように保持される調節装置を備えた引き出しは、デザイン要素としての要求を十分に満たすことができる。
本発明のさらなる有利な実施形態は、従属請求項の内容を特徴とする。
以下、本発明の例示的実施形態について、添付の図面をもとに記述する。
本発明に係る引き出しの斜視図である。 本発明に係る引き出しの例示的実施形態の一部分の詳細図である。 引き出しの別の部分の、これもまた詳細図である。 引き出しの側面の分解図である。 図4の引き出しの部分の部分的な組立状態を示す。 本発明のさらなる例示的実施形態の分解図である。 図6の例示の組立状態を示す。 引き出しの後部の詳細図である。 図4の引き出しの側面の、図6および図8に対応した実施形態の変形例であり、これもまた分解図である。 図9の引き出しの側面の部分的な組立状態を示す。 図4および図5、並びに、図6および図8の部分の組立状態を示す。
図1は、互いに対向しており且つ後壁3に取り付けられている側部フレーム1を有する引き出しを示しており、プレート状で、具体的にはガラス製の、これもまた後壁3に接続されているフレームアタッチメント2が、フレーム1に配置されている。
それぞれの場合において、ひとつの調節装置を通して、フレームアタッチメント2は、傾きが調節可能な前面パネル4に接続されている。
調節装置は、前面パネル4に留められたアタッチメント部分18と、アタッチメント部分18と係合し、フレームアタッチメント2の幅広の側面の一方の領域に位置決めされ、図2および図4に示される例の場合における接着によりフレームアタッチメント2の内側に留められるプレート状のホルダー6に対して可動である調節部材7から成る。
ホルダー6は、フレームアタッチメント2の接着面9に押圧される。
これらの図面で、また図6および図9に示されるホルダー6の変形例の場合において、調節部材7は、ホルダー6に取り付けられる調節要素8と、調節部材7と係合し、アタッチメント部分18にぴったり合うように留められるスライド10から成るということは明らかに見てとれる。
そして、アタッチメント部分18を使うことにより、前面パネル4は、調節要素8を軸に回転する際、その傾きを変えることができる。
例えば、フレームアタッチメントが木または木材から成る場合、ホルダー6を代替的にまたは付加的にフレームアタッチメント2に接続する可能性を提供するために、皿頭孔14がホルダー6に設けられ、通しネジが案内される。
それぞれのフレームアタッチメント2は、接続要素11によって後壁3に留められ、詳細が図3および図8にそれぞれ例示的な実施形態として示されている。
図3で認識可能な接続要素11は、図4におけるホルダー6のように接着面9を介してフレームアタッチメント2に接着されるプレート状の支持具12と、アタッチメントブラケット15がぴったり合うように保持されるレセプタクル13から成り、戻り止め要素19を介して後壁3に接続される。
アタッチメントブラケット15との整合のため、レセプタクル13はT溝として構成され、T溝と適合するアタッチメントブラケット15が挿入される。
上述のホルダー6の更なる実施形態の変形例は、図6および図7で認識可能である。
ホルダー6は、ここでは、断面がU型であり、両端に2つのクリップ部21を有するトラフとして構成される。
クリップ部21は、戻り止め舌部23を有する対向する脚部に設けられており、戻り止め舌部23は、フレームアタッチメント2の溝24にぴったり合うように係合し、溝24は、フレームアタッチメント2の長手方向の伸びに対して横方向に伸長する。
溝24は、少なくとも1つの長手方向縁部に対して開かれており、本例においては、上方の長手方向縁部へ向かって開かれている。
これにより、組立済みであり、調節部材7を有し、モジュールとして設けられるホルダー6が、図7に示されるように最終的な位置を取るまで、フレームアタッチメント2に押し込むことができる。
調節部材7を受け取るために、バルジ22が2つのクリップ部21の間に設けられ、これにより、フレームアタッチメント2とバルジ22の壁との間にポケットが形成される。
ポケットの中には、調節部材7が、取り換え可能に挿入される。
図8では、図6におけるホルダー6の留め具と比較可能な、後方側接続要素11もまた、整合によりフレームアタッチメント2に保持されている。
その目的のために、プレート状の支持具12もまた、フレームアタッチメント2の溝24と係合する戻り止め舌部23を有する。
接続要素11をアタッチメントブラケット15に接続するため、戻り止めウェブ25が、アタッチメントブラケット15のレセプタクル13の上に形成され、アタッチメントブラケット15の対応部に接続される。
図4および図9は、個々の部品の詳細図であり、これらを用いることで、フレームアタッチメント2は、前面パネル4および後壁3に留められている。
戻り止め要素19に加えて、アタッチメントブラケット15は、センタリング補助具20を有する。
センタリング補助具20は、取付補助具として、特に、前領域においてあらかじめ取付けられた後に、回転によって取付が行われる場合に用いられる。
図1に見られるように、それを使用することによりフレームアタッチメント2が前面パネルに留められる調節装置と、それを使用することによりフレームアタッチメント2が後壁に留められている後部接続要素11は、それぞれ押込キャップ5によって覆われている。
これらのキャップ5は、それぞれインレー16から成り、一方は、一体化された調節部材7を有するホルダー6上に案内され、他方は、接続要素11上に案内されることにより、これらの構成要素は見えなくなる。
インレー16の上に押し込まれ、インレー16を完全に覆うカバー17は、インレー16の魅力的な表面を実現する。
図5においては、既に接続要素11上に押し込まれているキャップ5が認識可能であり、その一方、ホルダー6に配置されるキャップ5は、押し込まれる前の状態が示されている。
対照的に、図10では、両方の端キャップ5がまだ、かぶせられていない。最後に、図11は、この点において完成しているフレームアタッチメントを図示している。
すなわち、この図では、前面パネル4に配置されるホルダー6もまた、対応するキャップ5によって覆われている。
1 フレーム
2 フレームアタッチメント
3 後壁
4 前面パネル
5 キャップ
6 ホルダー
7 調節部材
8 調節要素
9 接着面
10 スライド
11 接続要素
12 支持具
13 レセプタクル
14 皿頭穿孔
15 アタッチメントブラケット
16 インレー
17 カバー
18 アタッチメント部分
19 戻り止め要素
20 センタリング補助具
21 クリップ部
22 バルジ
23 戻り止め舌部
24 溝
25 戻り止めウェブ

Claims (16)

  1. 互いに対向し、後壁(3)に取り付けられる側部フレーム(1)を有し、
    傾きが調節可能な前面パネル(4)に各々が調節装置を介して接続されるプレート状のフレームアタッチメント(2)が配置される引き出しにおいて、
    前記調節装置は、前記フレームアタッチメント(2)のそれぞれに接続されるホルダー(6)を有し、
    前記ホルダー(6)は、前記フレームアタッチメント(2)の幅広の側面の一方の領域において前記フレームアタッチメント(2)に対して可動になるよう位置決めされた調節部材(7)を支持し、
    前記前面パネル(4)に固定されたアタッチメント部分(18)に係合し、
    前記調節部材(7)は、前記ホルダー(6)に配置される調節要素(8)と、前記ホルダー(6)と可動であり、前記前面パネル(4)に接続されるアタッチメント部分(18)とぴったり合うように係合するスライド(10)とから成ることを特徴とする
    引き出し。
  2. 前記ホルダー(6)は、プレート状に構成されることを特徴とする
    請求項1に記載の引き出し。
  3. プレート状の支持具(12)を備え、
    前記フレームアタッチメント(2)に接続される接続要素(11)が、前記フレームアタッチメント(2)を前記後壁(3)に接続するために設けられることを特徴とする
    請求項1または2に記載の引き出し。
  4. 前記ホルダー(6)および前記接続要素(11)は、材料結合により、接着、またはぴったり合う方法により、前記フレームアタッチメント(2)に接続されることを特徴とする
    請求項3に記載の引き出し。
  5. 前記ホルダー(6)はクリップ部(21)を有し、
    前記クリップ部(21)は、前記フレームアタッチメント(2)の前縁を包括し、断面がU型であり、その対向する脚部が前記フレームアタッチメント(2)の戻り止め凹部と係合する戻り止め舌部(23)を備えることを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれか一項に記載の引き出し。
  6. 前記戻り止め凹部は、前記フレームアタッチメント(2)の長手方向の伸びに対して横方向に伸長する溝(24)として構成されることを特徴とする
    請求項5に記載の引き出し。
  7. 前記溝(24)は、前記フレームアタッチメント(2)の少なくとも1つの長手方向縁部に向かって開いていることを特徴とする
    請求項6に記載の引き出し。
  8. 前記調節部材(7)が取り換え可能に挿入されるポケットが、前記クリップ部(21)の間に形成されることを特徴とする
    請求項5乃至7のいずれか一項に記載の引き出し。
  9. 前記接続要素(11)の前記プレート状の支持具(12)は、前記フレームアタッチメント(2)の好ましくは溝のある戻り止め凹部と係合する戻り止め舌部(23)を有することを特徴とする
    請求項3又は4に記載の引き出し。
  10. 前記ホルダー(6)および/または前記接続要素(11)は、前記フレームアタッチメント(2)側に、前記引き出しの内側に対向し配置されることを特徴とする
    請求項3、4又は9に記載の引き出し。
  11. 前記接続要素(11)は、前記後壁(3)に、インターロックで、接続されるアタッチメントブラケット(15)を受け入れるためT溝として構成されたレセプタクル(13)を有することを特徴とする
    請求項3、4、9又は10に記載の引き出し。
  12. 前記ホルダー(6)および前記接続要素(11)は、キャップ(5)によって隠されることを特徴とする
    請求項3、4、9、10又は11に記載の引き出し。
  13. 前記キャップ(5)は、インレー(16)およびインレーを覆うカバー(17)から成ることを特徴とする
    請求項12に記載の引き出し。
  14. 前記キャップ(5)は、前記フレームアタッチメント(2)の両側に対して押圧されることを特徴とする
    請求項12又は13に記載の引き出し。
  15. 前記ホルダー(6)および前記調節部材(7)は、モジュールとして組立済みであり、および/または、
    前記インレー(16)および前記カバー(17)はモジュールとして組立済みであることを特徴とする
    請求項13又は14に記載の引き出し。
  16. 戻り止めウェブ(25)は、前記アタッチメントブラケット(15)がぴったり接続するために、前記レセプタクル(13)に形成されることを特徴とする
    請求項11乃至15のいずれか一項に記載の引き出し。
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