JP6008905B2 - 光半導体装置 - Google Patents

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本発明は、光半導体チップを金属パッケージに内蔵した光半導体装置に関するものである。
光の送受信に使用される光半導体装置においては、半導体レーザーや発光ダイオード、フォトダイオード等の光半導体チップを金属パッケージ中に配置し、電気信号を外部に取り出すリードと光半導体チップを、金属パッケージ内において金属ワイヤで接続した構成を有する場合が多い。また、光半導体装置の金属パッケージとしては、光ファイバーとの接続が容易で、汎用性の高いTO(Transister Outline)型パッケージが広く用いられている。
一方、近年のインターネット通信の需要増加に伴い、光ファイバー通信装置の高速化が図られている。光半導体装置においても、高速化に伴うS/N比の劣化を防ぎ高性能な光半導体素子を提供するために、光半導体チップと多機能を有する半導体部品を一つのパッケージに収容する技術が必要とされている。
特許文献1および2には、絶縁性のフレキシブル基板を用いて、複数の半導体部品を一つのパッケージに収容する技術が開示されている。
特開平9−232500号公報 特開平10−4510号公報
しかしながら、上記の特許文献1および2に開示された従来技術は、光半導体装置に用いられるパッケージとは異なる大型パケージに適用される技術であり、本発明とは、目的または課題が相違するものである。以下、本発明が解決しようとする課題について、図を用いて説明する。
図1は、TO型パッケージを用いた光半導体装置1と光ファイバー40の接続を示した模式図である。TO型パッケージは、ベース3とキャップ2で構成される。キャップ2には、光ファイバー40との間で光の送受信を行うためのレンズ5が設けられている。TO型パッケージの内部には光半導体チップが配置され、ベース3の外面から内面に貫通して挿入されているリード4との間で、電気的に接続される。
図2は、光信号を受信して電気信号に変換する光半導体装置のA-A断面(図1参照)を示す模式図である。ベース3内面の部品配置面3bには、サブマウント7上にボンディングされたフォトダイオードチップ6が設置されている。サブマウント7の表面には金属配線が設けられており、フォトダイオードチップ6との間で電気的に接続されている。また、部品配置面3b上には、プリアンプ、TIA(Trans Impedance Amplifier)等の半導体部品8、およびキャパシタ、抵抗等のパッシブ部品9が配置されている。
サブマウント7上にボンディングされているフォトダイオード6は、半導体部品8またはパッシブ部品9を介して、金属ワイヤ10によりリード4に接続されている。光ファイバー40からフォトダイオード6に入射された光は、フォトダイオード6で電気信号に変換され、半導体部品8で増幅され、リード4により外部に取り出される。リード4は、ベース3の外面から部品配置面3bへ貫通して設けられた開口4bに挿入されている。また、リード4は、絶縁性のガラス焼結体12により、ベース3と絶縁されている。
図3は、図1に示したTO型パッケージの部品配置を示した模式図である。図1および図2には示していないリードを含めて、5本のリード4が、ベース3の部品配置面3b内に配置されている。ベース3に設けられた5つの開口4bには、リード4と、リード4の周りを覆うガラス焼結体12が封着されている。また、フォトダイオード6をボンディングしたサブマウント7と半導体部品8およびパッシブ部品9が配置され、金属ワイヤ10により接続されている。
上記の光半導体装置において高速光信号を受信するためには、半導体部品8を多機能化した半導体部品に置き換え、複数の機能素子間を電気信号が伝わる際の損失を無くすことが有効である。多機能化した半導体部品をTO型パッケージに収容する場合には、多機能化のためにチップサイズが拡大した半導体部品、および新たに必要となるパッシブ部品を配置することが必要となる。そこで、ベース3の部品配置面3bの限られたスペース内に、これらの部品を配置するスペースを確保することが問題となる。
小型のTO型パッケージにおいては、部品配置面3bに占めるガラス焼結体12が封着された開口4bの面積が占める割合が大きくなる。一方、ガラス焼結体12の上には部品を配置できない。このため、部品配置のための実質的なスペースが限られている。また、多機能化した半導体部品を収納するために、新たな入力端子としてリード4の数を増やすような場合には、さらにスペースが減少することになる。
また、収容する部品数が増えることにより、金属ワイヤによる配線が複雑となり、金属ワイヤ間の交差が無い部品の配置をすることが困難となる問題も生ずる。
そこで、本発明は、上記の問題を解決し、多機能化した半導体部品を備えて、高速光信号の送受信を可能とした光半導体装置を実現することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る光半導体装置は、キャップとベースとで構成され、前記キャップと前記ベースとの間に内部スペースを有する金属パッケージを備える。前記金属パッケージは、前記ベースの外面から内面に貫通した複数の開口に挿入され、前記スペースに端部が突出するリードと、前記複数の開口のそれぞれに充填され前記リードの側面を覆う絶縁体と、を有する。さらに、前記ベースの内面を覆い、前記リードの側面近傍まで前記絶縁体を覆う絶縁フィルムと、前記絶縁フィルム上に配置された半導体部品と、前記絶縁フィルム上において、前記半導体部品の周りに配置された受動部品と、を備える。前記半導体部品および前記受動部品の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が前記絶縁フィルムを介して前記絶縁体上に配置される。前記リードは、前記絶縁フィルムを貫通し、前記半導体部品もしくは前記受動部品に金属ワイヤを介して電気的に接続される。
また、本発明の別の態様では、光半導体装置は、キャップとベースとで構成され、前記キャップと前記ベースとの間に内部スペースを有する金属パッケージを備える。前記金属パッケージは、前記ベースの外面から内面に貫通した複数の開口に挿入され、前記スペースに端部が突出するリードと、前記複数の開口のそれぞれに充填され前記リードの側面を覆う絶縁体と、を有する。さらに、前記ベースの内面上に配置された半導体部品と、前記半導体部品が配置された部分を除く前記ベースの内面を覆い、前記リードの側面近傍まで前記絶縁体を覆う絶縁フィルムと、前記絶縁フィルム上に配置された受動部品と、を備える。前記受動部品は、少なくともその一部が前記絶縁フィルムを介して前記絶縁体上に配置される。前記リードは、前記絶縁フィルムを貫通し、前記半導体部品もしくは前記受動部品に金属ワイヤを介して電気的に接続される。
本発明によれば、絶縁フィルムによりリードの側面を覆う絶縁体がカバーされるので、ベースの内面において、部品を配置できるスペースが拡大される。これにより、チップサイズの大きな半導体部品や、複数のパッシブ部品の配置が可能となる。
本発明に係る光半導体装置によれば、多機能化した半導体部品を備えて、高速光信号の送受信を可能とすることができる。
本発明に係る光半導体装置と光ファイバーの接続を示した模式図である。 従来技術に係る光半導体装置のA-A断面を示す模式図である。 従来技術に係る光半導体装置の部品配置を示した模式図である。 本発明に係る光半導体装置の部品配置を示した模式図である。 本発明に係る光半導体装置のB-B断面を示す模式図である。 本発明に係る光半導体装置のベースに絶縁フィルムを接着した状態を示す模式図である。 本発明に係る光半導体装置のC−C断面を示す模式図である。 本発明に係る光半導体装置の部品配置を示した模式図である。 本発明に係るインピーダンス整合のための計算モデルを示した模式図である。 本発明に係る別の実施例を示す模式図である。 本発明に係る光半導体装置のD-D断面を示す模式図である。 本発明に係る別の実施例に使用される絶縁フィルムを示す模式図である。 本発明に係る別の実施例に使用される絶縁フィルムを示す模式図である。 本発明に係る別の実施例に使用される絶縁フィルムを示す模式図である。 本発明に係る別の実施例に使用される絶縁フィルムを示す模式図である。 本発明に係る別の実施例に使用される絶縁フィルムを示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態では、図面中の同一部分には同一番号を付してその詳しい説明は適宜省略し、異なる部分について適宜説明する。
以下、本発明に係る好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
図4は、本発明の光半導体装置に係るベース3内面の部品配置を示した模式図である。本発明においては、ベース3の部品配置面3bの全体を、絶縁フィルム14がカバーしている。絶縁フィルム14は、リード4の近傍までをカバーし、ガラス焼結体12の大部分を覆っている。絶縁フィルム14をベース3に接着する方法としては、樹脂系の接着剤を用いても良いし、導電ペーストで接着しても良い。また、後述するように、絶縁フィルム14の接着面である裏面に金属パターンを形成し、ハンダによって接着することもできる。
図中に示すように、サブマウント7上にボンディングされたフォトダイオードチップ6、およびTIAとLIA(Limiting Amplifier)の機能を有する半導体部品8b、パッシブ部品9が、絶縁フィルム14上に配置されている。フォトダイオードチップ6がボンディングされたサブマウント7も半導体部品であるが、以下の説明では区別して記載する。
本発明においては、ガラス焼結体12が封着された開口4bの占める面積の大部分を、絶縁フィルム14がカバーしている。これにより、部品配置が可能な領域が拡大し、多機能化しチップサイズの拡大した半導体部品8bおよび複数のパッシブ部品9の配置が可能となっている。
図5は、図4に示したベース3のB-B断面を模式的に示したものである。ベース3の部品配置面3b上に絶縁フィルム14が配置されている。リード4は、絶縁フィルム14に設けられた開口15を貫通して、絶縁フィルム14の表面に端部を突出している。
本実施例において、開口15の直径は約0.4mであり、リード4の直径は約0.2mmである。したがって、リード4と開口15の間に生じる隙間は約0.1mmである。一方、ベース3に設けられた開口4bの直径は、約1.0mmである。すなわち、直径0.2mmのリード4と0.1mmの隙間を除いた、開口4bの幅0.3mmのドーナツ状の部分が、絶縁フィルム14でカバーされている。
また、図5に示すように、半導体部品8b、およびサブマウント7上にボンディングされたフォトダイオード6、パッシブ部品9が、絶縁フィルム14上に配置されている。
図6は、金属パターン17、18を形成した絶縁フィルム14を、ベース3の部品配置面3bに接着した状態を示す模式図である。図中の金属パターン17はGNDパターンであり、後述するスルーホール21を介して裏面金属パターン22およびベース3と電気的に接続されている。一方、金属パターン18は、リード4と半導体部品8bの出力端子の間を配線するために設けられた配線パターンである。
図7は、図6に示したベース3のC−C断面を示した模式図である。ベース3の部品配置面3b上に絶縁フィルム14が接着されている。絶縁フィルム14の裏面の全面に、裏面金属パターン22が形成されている。ベース3の部品配置面3bと絶縁フィルム14の裏面は、ハンダまたは導電ペーストで接着され、電気的に接続されている。ベース3の外面にはグランド端子23が付設されており、光半導体装置の使用時には、ベース3および裏面金属パターン22はグランド電位に保持される。
絶縁フィルム14の表面に形成されたGNDパターン17は、スルーホール21を介して裏面金属パターン22と電気的に接続されている。したがって、光半導体装置の使用時に、GNDパターン17はグランド電位となる。一方、絶縁フィルム14の表面に形成された配線パターン18と裏面金属パターン22の間には、スルーホール21は設けられていない。配線パターン18は、絶縁フィルム14を間に挟んで、裏面金属パターン22に対向するマイクロストリップラインである。
絶縁フィルム14の裏面全面に渡って裏面金属パターン22を形成することにより、裏面全面がグランド電位に保持される。その結果、絶縁フィルム14の表面に形成されるマイクロストリップラインの浮遊容量は、絶縁フィルム14の厚さと誘電率で定まる一定の値となる。これにより、絶縁フィルム14の表面に形成される電気回路の周波数特性が安定し、光半導体装置の性能が向上する。
図8は、図6に示した絶縁フィルム14上に部品を配置し、金属ワイヤ10で配線を行った状態を示す模式図である。サブマウント7上にボンディングされたフォトダイオード6と、半導体部品8bが配置されている。また、GNDパターン17上にパッシブ部品9が配置され、リード4およびサブマウント7、半導体部品8bとの間を、金属ワイヤが接続している。これらの接続は、フォトダイオード6および半導体部品8bに対して、リード4から駆動電圧を供給するための配線である。
光ファイバーから光半導体装置に入射した光信号は、フォトダイオード6において電気信号に変換される。サブマウント7と半導体部品8bの間は、フォトダイオード6において変換した電気信号を半導体部品8bに伝達する金属ワイヤ10により接続されている。半導体部品8bの信号出力端子8cと配線パターンの端部18aの間も、金属ワイヤ10により接続されている。また、配線パターン18の他方の端部18bは、リード4に接続されている。
半導体部品8bの出力端子8cから出力される電気信号は、配線パターン18を伝わり、リード4から外部へ出力される。この際に、配線パターン18と半導体部品8b、およびリード4との間において電気信号の反射を低減するために、インピーダンスの整合を取ることが可能である。これにより、電気信号の伝達損失を低減して、光半導体装置の性能を向上させることができる。
例えば、半導体部品8bをTIAとLIAの機能を備えた増幅器であるとすれば、その出力端子8cにおける特性インピーダンスは50Ωに設計されている。したがって、配線パターンの端部18aにおいて、ストリップラインとしての特性インピーダンスが50Ωとなるように配線パターン18の形状を設計しておけば、インピーダンスの整合をとることができる。一方、リード4のインピーダンスは約35Ωであるから、他方の端点18bにおいて配線パターン18の特性インピーダンスが35Ωとなるように形状の設計をしておけば良い。
図9は、インピーダンスの計算に用いたモデルを示した模式図である。絶縁フィルム14の表面に線幅Wの配線パターン(マイクロストリップライン)18が配置され、裏面の全面に裏面金属パターン22が設けられている。マイクロストリップライン18の長さは、無限として計算する。
図9に示したモデルを用いてシュミレーションした結果を表1に示す。絶縁フィルム14の厚さは50μmとし、誘電率はポリイミドフィルムの3.2を用いている。特性インピーダンスZ(Ω)が、35Ω、50Ωとなるマイクロストリップライン18の線幅Wは、それぞれ0.18mmと0.1mmである。この結果より、リード4側の配線パターン18の幅を0.18mmとし、半導体素子8b(増幅器)側の配線パターン18の幅を0.1mmとすれば、インピーダンス整合が取れることがわかる。
Figure 0006008905
上記のインピーダンス整合は、図8に示す2つの配線パターン18の両方において実施される。
また、図8に示す部品配置において、電気信号が伝達されるサブマウント7と半導体部品8bの間の配線、および半導体部品8bと配線パターン18の間の配線、配線パターン18とリード4の間の配線を形成する金属ワイヤ10を短くする必要がある。金属ワイヤ10が長くなると、その部分の特性インピーダンスが大きくなり電気信号の伝達損失が増える。また、部品間をつなぐ金属ワイヤのループ形状が区々となり、特性インピーダンスのバラツキが大きくなるために、高周波帯域における光半導体装置の性能が安定しないという問題を生じる。
本発明によれば、部品配置の自由度が大きいので、サブマウント7と半導体部品8bを、常に近接して配置することが可能となり、上記の問題を避けることができる。また、配線パターン18を介在させることにより、配線パターン18の端部18aと半導体部品8bの間、および配線パターン18の他方の端部18bとリード4の間を、短い金属ワイヤでつなぐことが可能となる。
半導体部品8bの出力端子8cとリード4の間を金属ワイヤ10で直接接続する従来技術では、金属ワイヤ10を短くするために、半導体部品8bの出力端子とリード4を近接して配置する必要があった。このためには、リード4の配置と半導体部品8bの配置位置を考慮して設計した高価な専用部品を使用しなければならなかった。一方、本発明においては、半導体部品8bに合わせて配線パターン18を変更することで問題を回避でき、汎用部品の使用が可能となる。
図10は、本発明の別の態様を示す模式図である。図中に示した符号に係る要素で、前述の図8と共通するものは説明を省略する。また、GNDパターン17上に配置されるべきパッシブ部品9の表示も省略している。
ベース3の部品配置面3b上に接着される絶縁フィルム14は、本実施例の場合、2つの絶縁フィルム14a、14bを積層した多層フィルムである。絶縁フィルム14aと14bの界面には、層間配線25が設けられる。絶縁フィルム14bの表面に形成された金属パターン26と27を接続する層間配線25を、図中に破線で示している。
本実施例の半導体部品8bは汎用部品であり、電圧供給端子は図中31で示した位置にある。一方、駆動電圧は、図中に示したリード4cから供給される。このような場合に、絶縁フィルム14bの表面に配線パターンを形成しようとしても、サブマウント7または半導体部品8bが障害となって、適当なパターンを形成することができない。また、金属ワイヤにより接続するにしても、やはりサブマウント7または半導体部品8bが障害となる。そこで、多層フィルム中に設けられた層間配線25を用いて配線することにより、問題を解決することができる。
図11は、図10に示した実施例におけるベース3のD-D断面を示した模式図である。ベース3の部品配置面3b上に、絶縁フィルム14a、14bを積層した多層フィルム14が配置されている。多層フィルム14の裏面には、裏面金属パターン22が設けられており、ハンダまたは導電ペーストを用いてベース3に接着されている。また、絶縁フィルム14aと14bの界面には、層間配線25が設けられており、絶縁フィルム14bの表面に形成された金属パターン26および27と、スルーホール21を介して電気的に接続されている。
さらに、金属パターン26上にはパッシブ部品9が配置されている。(この場合のパッシブ部品9は、抵抗である。)パッシブ部品9は、金属ワイヤ10によりリード4cと接続されている。一方、金属パターン27は、金属ワイヤ10により半導体部品8bの電圧供給端子31と接続されている。これにより、サブマウント7または半導体部品8bの配置にかかわらず、リード4cと半導体部品8bの電圧供給端子31との接続が可能となっている。
図12〜15は、本発明の別の実施例に使用される絶縁フィルム14を示した模式図である。図中に示した符号に係る要素であって、前述の実施例と共通するものは説明を省略する。
図12は、図6に示した絶縁フィルム14に加えて、半導体部品8bを配置する部分に開口32を設けたものである。開口32は、半導体部品8bの外形よりひと回り大きく、ベース3の部品配置面3bに半導体部品8bを直接ボンディングするために設けられている。このような絶縁フィルム14を用いるのは、半導体部品8bの裏面をグランド電位とする必要があり、さらにグランド電位の変動に半導体部品8bの性能が影響を受け易い場合である。
図13は、フォトダイオード6をボンディングしたサブマウント7と、半導体部品8bの両方を、ベース3の部品配置面3bにボンディングするための開口33を設けた絶縁フィルム14の模式図である。フォトダイオード6の端子を接続するグランド電位と、半導体部品8bの裏面のグランド電位との間に電位差が生じることが原因となり光半導体装置の性能が変動するような場合に、フォトダイオード6の端子と半導体部品8bの裏面を同じグランド電位に保持することを目的として、図13に示す絶縁フィルム14を使用する。
図14は、絶縁フィルム14の表面に配線パターン18および35が設けられた絶縁フィルム14を示す模式図である。配線パターン35を用いて複数の部品間の配線を行う目的で使用される。図中に破線で示すように、半導体部品に対するパッシブ部品9の相互配置が離れて、金属ワイヤの配線長が長くなる場合や、部品の数が増える場合に有効である。
図15は、位置合せマーク37を配置した絶縁フィルム14を示す模式図である。部品の配置や金属ワイヤのボンディングを、自動機を使用して実施する場合の位置合せの目当てとなる位置合せマーク37が配置されている。
図16は、半導体部品8bとリード4を配線する配線パターン18のみを使用する実施例に係る絶縁フィルム14を示している。半導体部品8bおよびリード4と配線パターン18の間を短い金属ワイヤ10で配線し、半導体部品8bおよびリード4と配線パターン18の間においてインピーダンスの整合を取ることにより所望の性能が得られる場合に、簡便に使用することができる。
本発明に係る絶縁フィルム14の材料としては、ポリイミドフィルム、LPC(液晶ポリマー)フィルム等が使用できる。LPCフィルムは、高周波信号の誘電損失が少ないので、高周波帯域の電気信号には好ましいが、耐熱性において劣るので使用できるハンダが限定される問題がある。
絶縁フィルム14は、以下の方法で製作することができる。両面に銅箔が積層されたポリイミド等の絶縁フィルムに、マイクロドリルによりスルーホール21を形成する。表裏の銅箔を電気的に接続するために、銅メッキによるTH(スルーホール)メッキを施す。次に、フォトリソグラフィーおよびエッチングによりパターンを形成する。さらに、マイクロドリルを用いてリード4を挿入する開口15を加工し、最後に打ち抜き加工により外形抜きを行う。
上記の実施例で説明した金属ワイヤとは、例えば金ワイヤである。また、フォトダイオードと半導体部品(増幅器)を備える光半導体装置の実施例について述べたが、面発光レーザーや発光ダイオードとドライバーICの組合せに係る光半導体装置であっても実施することができる。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る光半導体装置は、上述した実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 光半導体装置
2 キャップ
3 ベース
3b 部品配置面
4 リード
4b 開口
6 フォトダイオード
7 サブマウント
8、8b 半導体部品
9 パッシブ部品
10 金属ワイヤ
12 ガラス焼結体
14 絶縁フィルム(多層フィルム)
17 金属パターン(GNDパターン)
18 金属パターン(配線パターン、マイクロストリップライン)
21 スルーホール
22 裏面金属パターン
25 層間配線

Claims (5)

  1. キャップとベースとで構成され、前記キャップと前記ベースとの間に内部スペースを有する金属パッケージであって、
    前記ベースの外面から内面に貫通した複数の開口に挿入され、前記スペースに端部が突出するリードと、
    前記複数の開口のそれぞれに充填され前記リードの側面を覆う絶縁体と、
    を有する金属パッケージと、
    前記ベースの内面を覆い、前記リードの側面近傍まで前記絶縁体を覆う絶縁フィルムと、
    前記絶縁フィルム上に配置された半導体部品と、
    前記絶縁フィルム上において、前記半導体部品の周りに配置された受動部品と、
    を備え、
    前記半導体部品および前記受動部品の少なくともいずれか一方は、少なくともその一部が前記絶縁フィルムを介して前記絶縁体上に配置され
    前記リードは、前記絶縁フィルムを貫通し、前記半導体部品もしくは前記受動部品に金属ワイヤを介して電気的に接続される光半導体装置。
  2. キャップとベースとで構成され、前記キャップと前記ベースとの間に内部スペースを有する金属パッケージであって、
    前記ベースの外面から内面に貫通した複数の開口に挿入され、前記スペースに端部が突出するリードと、
    前記複数の開口のそれぞれに充填され前記リードの側面を覆う絶縁体と、
    を有する金属パッケージと、
    前記ベースの内面上に配置された半導体部品と、
    前記半導体部品が配置された部分を除く前記ベースの内面を覆い、前記リードの側面近傍まで前記絶縁体を覆う絶縁フィルムと、
    前記絶縁フィルム上に配置された受動部品と、
    を備え、
    前記受動部品は、少なくともその一部が前記絶縁フィルムを介して前記絶縁体上に配置され
    前記リードは、前記絶縁フィルムを貫通し、前記半導体部品もしくは前記受動部品に金属ワイヤを介して電気的に接続される光半導体装置。
  3. 前記絶縁フィルムは、前記ベースの内面とは反対側の表面に金属パターンを有し、
    前記リードは、前記金属ワイヤおよび前記金属パターンを介して前記半導体部品に電気的に接続される請求項1または2に記載の光半導体装置。
  4. 前記絶縁フィルムは、前記ベースの内面とは反対側の表面に金属パターンを有し、
    前記金属パターンは、接地端子に電気的に接続される請求項1または2に記載の光半導体装置。
  5. 前記受動部品は、前記金属パターン上に配置された請求項4記載の光半導体装置。
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