JP6007711B2 - 膜電極接合体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、膜電極接合体の製造方法に関する。
近年、環境問題やエネルギー問題の有効な解決策として、燃料電池が注目を浴びている。燃料電池とは、水素などの燃料を酸素などの酸化剤を用いて酸化し、これに伴う化学エネルギーを電気エネルギーに変換するものである。
燃料電池は、電解質の種類によって、アルカリ形、リン酸形、高分子形、溶融炭酸塩形、固体酸化物形などに分類される。このうち高分子形燃料電池(PEFC)は、低温作動、高出力密度であり、小型化・軽量化が可能であることから、携帯用電源、家庭用電源、車載用電源としての応用が期待されている。
高分子形燃料電池(PEFC)は、電解質膜である高分子電解質膜を燃料極(アノード)と空気極(カソード)とで挟んだ構造となっており、燃料極側に水素を含む燃料ガス、空気極側に酸素を含む酸化剤ガスを供給することで、下記の電気化学反応を起こして発電する。
アノード:H → 2H + 2e ……(1)
カソード:1/2O + 2H + 2e → HO ……(2)
アノード及びカソードは、それぞれ触媒層とガス拡散層との積層構造からなる。アノード側の触媒層に供給された燃料ガスは、電極触媒によりプロトンと電子となる(反応1)。プロトンは、アノード側の触媒層内の高分子電解質を通り、カソードに移動する。電子は、外部回路を通り、カソードに移動する。カソード側の触媒層では、プロトンと電子と外部から供給された酸化剤ガスとが反応して水を生成する(反応2)。このように、電子が外部回路を通ることにより発電することができる。
従来、高分子電解質膜の一方の面に空気極(カソード)側電極となる触媒層、他方の面に燃料極(アノード)側電極となる触媒層を形成した構造体である膜電極接合体の製造方法としては、触媒を担持した炭素粒子、高分子電解質及び溶媒からなる触媒層用スラリーを製造して、この触媒層用スラリーを高分子電解質膜に直接塗工して製造する方法や、転写基材又はガス拡散層に塗工して後、高分子電解質膜に熱圧着して製造する方法が知られている。
このうち、高分子電解質膜に触媒層用スラリーを直接塗工して膜電極接合体を製造する方法は、高分子電解質膜と触媒層との界面の密着性が良く、発電性能及び耐久性に優れた膜電極接合体を作製することができる。
しかし、触媒層用スラリーを高分子電解質膜に直接塗工すると、塗工の際に高分子電解質膜が触媒層用スラリーの溶媒により膨潤し、また乾燥の際に収縮する。そのため、触媒層を目的の形状で形成することができない。
かかる不具合を解決するために、特許文献1の発明では、目的の形状にくりぬかれた穴を有するマスキング部材を電解質膜上に配置して、触媒層用のスラリーを高分子電解質膜に直接塗工する方法が提案されている。
上記手法を用いることで、触媒層をおおよそ目的の形状に形成することができ、マスキング部材としてガスバリア性シート(ガスケット部材)を積層することで、ガスケット部材付きの膜電極接合体を簡易的に製造することができる。
特開2005‐63780公報
しかしながら、特許文献1の方法では、触媒層用スラリーの塗工工程での電解質膜の膨潤・収縮及び塗膜の乾燥収縮により、ガスケット部材と触媒層との間に隙間が生じる。そのため、当該隙間においては、高分子電解質膜が露出した状態となる。高分子電解質膜の露出は、膜電極接合体の劣化を加速させ、耐久性を低下させることが知られている。
本発明の目的は、高分子電解質膜の両面に対向して触媒層が配置され、前記触媒層の周囲にガスケット部材を配置した膜電極接合体において、触媒層を目的の形状にすることができ、かつ、触媒層とガスケット部材との間に隙間がなく、耐久性に優れた膜電極接合体の製造方法を提供することである。
)本発明の一形態は、高分子電解質膜の両面に開口部を有するガスケット部材を配置し、前記ガスケット部材の開口部部分の前記高分子電解質膜に触媒層用スラリーを直接塗工し、乾燥させて触媒層を形成する1工程と、前記第1工程の終了後、前記触媒層と前記ガスケット部材との間に生じた隙間に充填材としてのインクを塗布することにより前記間を埋める第2工程と、を備え、前記第2工程では、前記インクとして前記触媒層用スラリーを用いる膜電極結合体の製造方法である。
(2)前記第1工程は、前記ガスケット部材としてフィルムを用いる、ようにしてもよい。
(1)の本発明の一形態によれば、触媒層とガスケット部材との間に隙間がなく、耐久性に優れた膜電極結合体、高分子形燃料電池を提供することができる。
また、(2)の本発明の一形態によれば、圧縮変形性に優れた膜電極結合体を提供することができる。
本発明の一実施形態である膜電極結合体の縦断面図である。 本発明の一実施形態である高分子形燃料電池の分解斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。なお、本発明は、以下に記載する各実施の形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて設計の変更等の変形を加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれものである。
[膜電極結合体の構造]
本実施形態にかかる膜電極結合体の構造について説明する。
図1は、本実施形態の膜電極結合体12の縦断面図である。この膜電極接合体12は、高分子電解質膜1の一方の面に空気極(カソード)側電極となる触媒層2が積層され、他方の面に燃料極(アノード)側電極となる触媒層3が積層されている。そして、これらの触媒層2,3の周囲には、それぞれガスケット部材13,14が配置されている。そして、触媒層2とガスケット部材13との間の隙間21、触媒層3とガスケット部材14との間の隙間22には、それぞれ充填材が充填されている。
[高分子形燃料電池の構造]
次に、上記の膜電極結合体12を用いた高分子形燃料電池の構造について説明する。
図2は、本実施形態の高分子形燃料電池の単セル11の分解斜視図である。高分子形燃料電池(の単セル)11においては、膜電極結合体12の空気極側電極となる触媒層2及び燃料極側電極となる触媒層3(触媒層3は図2においては高分子電解質膜1に隠れている)と対向して、空気極側のガス拡散層4及び燃料極側のガス拡散層5が配置されている。これによりそれぞれ空気極6及び燃料極7が構成される。そして、空気極側のガス拡散層4及び燃料極側のガス拡散層5に面して反応ガス流通用のガス流路8を備え、相対する主面に冷却水流通用の冷却水流路9を備えた導電性で、かつ、ガス不透過性の材料よりなる一組のセパレータ10により挟持して高分子形燃料電池の単セル11が構成されている。そして、空気や酸素などの酸化剤を空気極6に供給し、水素を含む燃料ガス又は有機物燃料を燃料極7に供給して発電するようになっている。
[膜電極結合体の製造方法]
次に、前述の膜電極接合体12の製造方法について説明する。
この膜電極接合体12の製造方法は、次の第1工程、第2工程を経て膜電極接合体12を製造する。
(1)第1工程
高分子電解質膜1の一方の面に空気極(カソード)側電極となる触媒層2が積層され、他方の面に燃料極(アノード)側電極となる触媒層3が積層されて、これらの触媒層2,3の周囲には、それぞれガスケット部材13,14が配置された構造体を製造する。
この製造には、高分子電解質膜1に触媒層2、3を形成後、ガスケット部材13,14を貼り合せることにより行ってもよいし、高分子電解質膜1にガスケット部材13,14を貼り合せた後、触媒層2,3を形成することにより行ってもよい。
高分子電解質膜1に触媒層2、3を形成するには、高分子電解質膜1に触媒層用スラリーを直接塗工することにより形成する。
(2)第2工程
第1工程の終了後、触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間21,22を充填材で埋める。この充填材の形成は、隙間21,22にインクを塗布することにより行う。
具体的には、第1工程でのインクの塗布による高分子電解質膜1への触媒層2,3の形成は、例えば、高分子電解質膜1に触媒層2,3するのに用いたのと同様の触媒層用スラリーを塗布、乾燥することにより行うことができる。
この触媒層用スラリーの乾燥方法としては、特に限定しないが、温風乾燥、IR(赤外)乾燥、減圧乾燥等が好ましい。
ここで、従来の開口部を備えたガスケット部材13,14付き高分子電解質膜1への触媒層用スラリーの塗布では、触媒層用スラリーの乾燥収縮により高分子電解質膜の露出が生じると共に、製造された膜電極接合体12に大きな残留応力が生じる。
本実施形態では、触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間21,22のみをインクで塗布するため、触媒層用スラリーの乾燥収縮は小さく、高分子電解質膜1の露出を防ぐことができる。また、製造された膜電極接合体12の残留応力を低減できる。
本実施形態で用いるインクの塗布方法としては、ドクターブレードコート法、ディッピングコート法、スリットコート法、ダイコート法、スプレー法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、ディスペンサ印刷法、インクジェット印刷法、グラビア印刷法などの塗布法を挙げることができる。隙間21,22へのインクの塗布であることを考慮すると、予め定められた位置にインクを塗布できるディスペンサ印刷法及びインクジェット印刷法が好ましい。
本実施形態では、前記インクが前述の触媒層用スラリー又はガスシール材であることが望ましい。触媒層用スラリーを用いた場合、ガスケット部材13,14の開口部と同じ形状に触媒層2,3を形成することができ、触媒層2,3の有効面積を大きくすることができる。また、ガスシール材を用いた場合、高分子電解質膜1の露出部分がガスシールされ、供給ガスが直接高分子電解質膜1へ届くことを妨げることができる。これにより、高分子電解質膜1の劣化を抑制することができる。
前記の第1工程において、前記触媒層用スラリーは、電解質、触媒粒子、溶媒を含む。この触媒層用スラリーは、触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間21,22に塗布する。さらに、必要に応じて乾燥工程を経ることで、触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間を触媒層2,3と同じ材料で埋めることができる。
以下では、以上説明した膜電極結合体、及び高分子形燃料電池の構造、並びに膜電極結合体の製造方法に使用する各種材料について、詳細に説明する。
本実施形態で用いる電解質としては、イオン伝導性を有するものであれば良いが、触媒層2,3と高分子電解質膜1との密着性を考え、高分子電解質膜1と同質の材料を選択することが好ましい。例えば、フッ素系樹脂としては、Nafion(デュポン社製、登録商標である)、炭化水素系樹脂としては、エンジニアリングプラスチック、又はその共重合体にスルホン酸基を導入したものなどが挙げられる。
本実施形態で用いる触媒層2,3を構成する触媒に使用する粒子としては、白金やパラジウム、ルテニウム、イリジウム、ロジウム、オスミウムの白金族元素の他、鉄、鉛、銅、クロム、コバルト、ニッケル、マンガン、バナジウム、モリブデン、ガリウム、アルミニウムなどの金属又はこれらの合金、又は酸化物、複酸化物等が使用できる。その中でも、白金や白金合金が好ましい。また、これらの触媒の粒子の粒径は、大きすぎると触媒の活性が低下し、小さすぎると触媒の安定性が低下するため、0.5〜20nmが好ましい。更に好ましくは、1〜5nmが良い。
触媒の粒子は単体で用いても良く、好ましくは、導電性担体に担持させて用いると良い。導電性担体としては、一般的に、カーボン粒子が使用される。カーボン粒子の種類は、微粒子状で導電性を有し、触媒におかされないものであればどのようなものでも構わないが、カーボンブラックやグラファイト、黒鉛、活性炭、カーボンファイバー、カーボンナノチューブ、フラーレンが使用できる。カーボン粒子の粒径は、小さすぎると電子伝導パスが形成されにくくなり、また大きすぎると電極触媒層が厚くなり抵抗が増加することで、出力特性が低下したりするので、10〜1000nm程度が好ましい。更に好ましくは、10〜100nmが良い。
本実施形態で用いる触媒層用スラリーの溶媒としては、特に限定しないが、電解質を分散または溶解できるものが良い。一般的に用いられる溶媒としては、水、メタノール、エタノール、1‐プロパノール、2‐プロパノール、1‐ブタノール、2‐ブタノール、イソブチルアルコール、tert‐ブチルアルコール等のアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルプロピルケトン、メチルブチルケトン、メチルイゾブチルケトン、メチルアミルケトン、ペンタノン、へプタノン、シクロヘキサノン、メチルシクロヘキサノン、アセトニルアセトン、ジエチルケトン、ジプロピルケトン、ジイソブチルケトンなどのケトン類、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、ジオキサン、ジエチレングリコールジメチルエーテル、アニソール、メトキシトルエン、ジエチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジブチルエーテル等のエーテル類、イソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、シクロヘキシルアミン、ジエチルアミン、アニリンなどのアミン類、蟻酸プロピル、蟻酸イソブチル、蟻酸アミル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸イソペンチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、プロピオン酸ブチルなどのエステル類、その他酢酸、プロピオン酸、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等を用いてもよい。また、グリコール、グリコールエーテル系溶媒としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、ジアセトンアルコール、1‐メトキシ‐2‐プロパノール、1‐エトキシ‐2‐プロパノールなどが挙げられる。
前記ガスシール材は、特に限定しないが、塗布が可能であれば良い。一般的に、シリコーンゴム、エチレン‐プロピレン‐ジエンゴム、ニトリルブタジエンゴム等のゴム類、シリコーンエラストマー類、熱可塑性エラストマー類、熱硬化性エラストマー類、UV硬化樹脂などが挙げられる。これらの材料を単独で用いても良く、または上述した触媒層用スラリーの溶媒などに溶解させてインクを調製し、触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間21,22に塗布する。さらに、必要に応じて乾燥工程、硬化工程を経ることで、触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間21,22をガスシール材で埋めることができる。
前記ガスケット部材は、塗布成形、インモールド成型、フィルム積層等で形成できるが、特にフィルム積層が好ましい。
前記ガスケット部材13,14は、フィルムからなるようにしてもよい。膜電極接合体12は、圧縮力が掛かった状態で積層され、使用される。また、膜電極接合体12には好適な厚さが存在するため、ガスケット部材13,14には、厚さの均一性及び圧縮変形性に優れていることが好ましい。フィルムからなるガスケット部材13,14は、厚さが均一のため、ガスケット部材13,14として好適であり、さらに圧縮変形性に優れる材料が望ましい。ここで、「圧縮変形性に優れる」とは、圧力が加えられた時の材料の変形量が少ないことをいう。
フィルムからなるガスケット部材13,14は、少なくともフィルムの一方面に粘着層または接着層を備えたものであり、他方面に離型層を備えていても良い。粘着層は、フィルムと高分子電解質の間に具備され、界面のガスシール性を向上させる。離型層は、ガスケット部材表面に塗布されたインクの除去を容易にする。
前記フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミドなどの圧縮変形性に優れる材料が挙げられる。これらは、単独で用いても良く、組み合わせても良い。
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[触媒層用スラリーの製造]
白金担持カーボン(TEC10E50E、田中貴金属社製)を容器に入れ、水を加えて混合後、2‐プロパノールと電解質(Nafion(登録商標である)分散液、和光純薬工業社製)を加えて撹拌して、触媒層用スラリーを得た。
[ガスケット部材付き高分子電解質膜の作製]
ガスケット部材(粘着層付PETフィルム)に開口部(サイズ50mm×50mm)を形成後、高分子電解質膜1(Nafion211CS、デュポン社製)の両面に貼り合せた。
[耐久性評価]
膜電極接合体12の両面に、ガス拡散層4,5(SIGRACET(登録商標である) 35BC、SGL社製)を配置して、市販のJARI標準セルを用いてOCV耐久性評価を行った。セル温度は、100℃として、アノードに加湿水素、カソードに加湿酸素を供給した。加湿条件は、相対湿度25%で行った。
[比較例1]
ガスケット部材13,14付き高分子電解質膜1に、触媒層用スラリーをドクターブレードで塗工し、80℃の炉内で乾燥することで膜電極接合体12を製造した。触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間は、約50μmであった。
[実施例1]
比較例1で製造した膜電極接合体12の触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間21,22に、前記触媒層用スラリーをディスペンサ印刷法により塗布して、80℃の炉内で乾燥することで膜電極接合体12を製造した。この膜電極接合体12においては、触媒層2,3とガスケット部材13,14との間に隙間は、観察されなかった。
[実施例2]
比較例1で製造した膜電極接合体12の触媒層2,3とガスケット部材13,14との隙間21,22に、ガスシール材をディスペンサ印刷法により塗布して、100℃の炉内で乾燥することで膜電極接合体12を製造した。この膜電極接合体12においては、触媒層2,3とガスケット部材13,14との間に隙間は、観察されなかった。
本実施例の製造方法で製造した膜電極接合体12(実施例1,2)の耐久性評価結果は、比較例1と比べて約2倍(30時間)の耐久性を示した。
このように、本実施例の製造方法では、耐久性に優れた膜電極接合体12を簡易に製造できることがわかった。
1 高分子電解質膜
2 触媒層
3 触媒層
4 ガス拡散層
5 ガス拡散層
6 空気極
7 燃料極
8 ガス流路
9 冷却水流路
10 セパレータ
11 高分子形燃料電池
12 膜電極接合体
13 ガスケット部材
14 ガスケット部材
21 隙間
22 隙間

Claims (2)

  1. 高分子電解質膜の両面に開口部を有するガスケット部材を配置し、前記ガスケット部材の開口部部分の前記高分子電解質膜に触媒層用スラリーを直接塗工し、乾燥させて触媒層を形成する1工程と、
    前記第1工程の終了後、前記触媒層と前記ガスケット部材との間に生じた隙間に充填材としてのインクを塗布することにより前記隙間を埋める第2工程と、を備え
    前記第2工程では、前記インクとして前記触媒層用スラリーを用いる膜電極結合体の製造方法。
  2. 前記第1工程は、前記ガスケット部材としてフィルムを用いる、請求項1に記載の膜電極結合体の製造方法。
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