JP6004327B2 - 一液型エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

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本発明は、チオール系硬化剤を使用した一液型エポキシ樹脂組成物に関し、詳細には、低温硬化性に優れ、しかも貯蔵安定性、硬化物耐水性、硬化物Tgが改善され、有機EL素子の封止材として好適に使用することができる一液型エポキシ樹脂組成物に関する。
一液型エポキシ樹脂組成物は接着剤や封止材等に広く使用されており、電子部品用途においても広く使用されている。電子部品のうち、有機EL素子は、液晶のバックライトや自発発光性の薄型平面表示デバイスとして近年期待を集めている。
有機EL素子は有機化合物多結晶半導体からなる発光層を電極で挟んだ構造を有するが、有機層や電極を水分や酸素の影響から保護するために、有機EL素子を形成した基板に凹部を有するガラスキャップ(ザグリガラス)を被せてシールし、有機EL素子を中空封止することが提案されている。この凹部内にはP等の吸着乾燥剤が詰められており、水分による影響から有機EL素子を保護している。しかしながら、近年の低コスト化の要求から、吸着乾燥剤・ザグリガラスの撤廃が求められている。また従来の中空封止構造では大型化に対応できないといった問題もあり、樹脂封止といった中実封止が検討されている。
有機EL素子封止材としての一液型エポキシ樹脂に要求される性能としては、有機EL素子が水分や湿分に極めて弱いという問題に対応できる耐水性、硬化時に高温に曝すと性能が低下するという問題に対応できる低温硬化性、さらに、透明性の確保、アウトガスの影響等の課題に充分対応可能であることが要求される。
有機EL素子の封止用途に、従来一般的なアミン硬化系エポキシ樹脂組成物や酸無水物硬化系一液型エポキシ樹脂組成物の使用が検討されたが、アミン硬化剤による着色やアウトガスの問題や酸無水物硬化剤における高温硬化性の問題があり、有機EL素子封止材として充分な性能を確保することは困難であった。
低温硬化性が良好なエポキシ樹脂としては、チオール硬化系エポキシ樹脂組成物が知られている。しかしながら、チオール硬化剤は反応性が高いので低温硬化性に優れるが、その反面、安定性が悪いので、一般に二液型エポキシ樹脂組成物として使用され、一液型エポキシ樹脂組成物として使用することが難しいという問題があった。これに対する解決手段として、例えば、特許文献1には、1級チオール化合物を硬化剤として使用しつつ、アミン化合物とエポキシ化合物との反応物及びイミダゾール化合物を配合した低温硬化性エポキシ樹脂組成物が開示されている。しかしながら、該組成物は貯蔵安定性が充分ではない。
特許文献2には、1級チオール化合物を硬化剤として使用しながら、テトラキスフェノール系化合物によってイミダゾール化合物やアミン系化合物が包接されている包接体を硬化促進剤として使用した一液型熱硬化性エポキシ樹脂組成物が開示されている。しかしながら、該一液型熱硬化性エポキシ樹脂組成物は、安定性がある程度改善されているものの、依然として貯蔵安定性に難点があった。また、該一液型熱硬化性エポキシ樹脂組成物は、耐水性が充分ではないので、有機EL素子の封止材として好ましい特性ではない。さらに、硬化物のTgが低いという問題があった。
特開2002−284860号公報 特開2010−90329号公報
本発明は、低温硬化性に優れ、しかも貯蔵安定性、硬化物耐水性、硬化物Tgが改善され、有機EL素子の封止材として好適に使用することができる一液型エポキシ樹脂組成物、該組成物を使用した有機EL構造物、有機ELデバイスを提供することを目的とする。
本発明は、下記の(A)〜(C)成分を含有する一液型エポキシ樹脂組成物である。
(A)分子内に二個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、
(B)分子内に二個以上の2級チオール基を有する2級チオール、及び
(C)ホストに包接されたイミダゾール化合物、アミン化合物又は含窒素複素環化合物である硬化促進剤。
本発明はまた、上述の一液型エポキシ樹脂組成物を用いて有機EL素子を封止してなる有機EL構造物、該有機EL構造物を有する有機ELデバイスでもある。
(1)本発明の一液型エポキシ樹脂組成物は、上述の構成により、チオール化合物を硬化剤とすることによる良好な低温硬化性を充分に発揮し、加うるに、貯蔵安定性が従来のものより有意に改善されているので、有機EL構造物の製造工程に使用することにより、工程管理性、歩留り等の向上に資することができる。
(2)本発明の一液型エポキシ樹脂組成物は、上述の構成により、硬化物の耐水性に優れ、しかも、ボイドの発生がなく、水分や酸素に対する封止性に優れている。また、硬化物のTgが従来のものより有意に高く、用途の拡大に資することができ、例えば、耐熱性に優れ、あるいは比較的高温でも強度の低下を抑制できる。
(3)本発明の有機EL構造物は、上述の一液型エポキシ樹脂組成物を用いて有機EL素子が封止されているので、発光構造の封止性に優れ、しかも封止工程に伴う性能低下が防止されている。本発明の有機EL構造物を用いることにより、本発明の有機ELデバイスは、ダークスポットの発生、成長を確実に抑制し、長期間にわたって安定な発光特性を維持することができる。
本発明の有機EL構造物の縦断面模式図。 本発明の有機EL構造物の縦断面模式図。
本発明の一液型エポキシ樹脂組成物(以下単に本発明の組成物という。)において、分子内に二個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(A)(以下、単にエポキシ樹脂(A)という。)としては、特に限定されず、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ジシクロペンタジエン型エポキシ樹脂、ポリエーテル型エポキシ樹脂、シリコーン変性エポキシ樹脂等を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。これらのうち、貯蔵安定性や粘度の観点から好ましくはビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂であり、より好ましくはビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂である。
また、エポキシ樹脂(A)に加えて、さらに必要に応じて、粘度調節等のために、1官能エポキシ樹脂を配合することもできる。上記1官能エポキシ樹脂としては、フェニルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、エチルジエチレングリコールグリシジルエーテル、ジシクロペンタジエングリシジルエーテル、2−ヒドロキシエチルグリシジルエーテル等を挙げることができる。
上記1官能エポキシ樹脂の配合量は、エポキシ樹脂(A)に対して0〜200重量%が好ましく、より好ましくは5〜50重量%である。配合量が200重量%を超えると硬化性が低下する。
本発明の組成物において、分子内に二個以上の2級チオール基を有する2級チオール(B)(以下、単に2級チオール(B)という。)としては、例えば、下記一般式(1)で表される化合物を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
Figure 0006004327
式中、Rはアルキル基を表し、Rは単結合又はアルキレン基を表し、Rは炭素以外の原子を含んでいても良いn価の脂肪族基を表し、nは2〜4の整数を表す。
のアルキル基は直鎖状でも分岐状でもよい。例えば、炭素数1〜10のアルキル基が挙げられる。このようなアルキル基として、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、イソペンチル基、2−メチルブチル基、1−エチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基、4−メチルペンチル基、3−メチルペンチル基、2−メチルペンチル基、1−メチルペンチル基、3,3−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、1,1−ジメチルブチル基、1,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブチル基、2,3−ジメチルブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等が挙げられる。
のアルキレン基としては、例えば、炭素数1〜5のアルキレン基が挙げられる。このようなアルキレン基としては、メチレン、エチレン、トリメチレン、プロピレン、イソプロピリデン等が挙げられる。
の脂肪族基としては、例えば、炭素数1〜15の脂肪族基が挙げられ、異種原子として窒素原子、酸素原子、硫黄原子などの原子を有していても良い。
これらのうち、貯蔵安定性の観点から好ましくは、Rが炭素数1〜5のアルキル基であり、Rが単結合であり、Rがn価の炭素数1〜7の脂肪族基である2級チオールであり、より好ましくは1,4−ビス(3−メルカプトブチリルオキシ)ブタン、1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、トリメチロールエタントリス(3−メルカプトブチレート)である。
本発明の組成物において、ホストに包接されたイミダゾール化合物、アミン化合物又は含窒素複素環化合物である硬化促進剤(C)(以下、単に硬化促進剤(C)という。)としては、例えば、イミダゾール化合物、アミン化合物、含窒素複素環化合物等の硬化促進化合物がゲストとしてホストに包接された包接体を挙げることができる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記包接体において、ホストとしては、例えば、ジカルボン酸系化合物、テトラキスフェノール系化合物、ピリジン誘導体、4,4’,4’’−トリヒドロキシトリフェニルメタン、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノンなどを挙げることができる。
上記ジカルボン酸系化合物としては、例えば、5−t−ブチルイソフタル酸、5−ニトロイソフタル酸、5−ヒドロキシイソフタル酸などのイソフタル酸系化合物、2,3−ピリジンジカルボン酸、2,6−ピリジンジカルボン酸を挙げることができる。これらのうち、貯蔵安定性の観点から好ましくは5−ニトロイソフタル酸、5−ヒドロキシイソフタル酸である。
上記テトラキスフェノール系化合物としては、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタンなどを挙げることができる。これらのうち、貯蔵安定性の観点から好ましくは1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンである。
上記硬化促進剤(C)としては、例えば、ジカルボン酸系化合物若しくはテトラキスフェノール系化合物に包接されたイミダゾール化合物、アミン化合物又は含窒素複素環化合物が好ましく、これには、ジカルボン酸系化合物又はテトラキスフェノール系化合物に包接されたイミダゾール化合物、ジカルボン酸系化合物又はテトラキスフェノール系化合物に包接されたアミン化合物、ジカルボン酸系化合物又はテトラキスフェノール系化合物に包接された含窒素複素環化合物が含まれる。
イミダゾール化合物としては、例えば、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−イソプロピル−2−メチルイミダゾールを挙げることができ、貯蔵安定性の観点から、2−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾールが好ましい。
アミン化合物としては、例えば、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピペリジン、ピペラジン、ピリジン、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、テトラメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンジアミン、オルトフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、ビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、N,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、トリスジメチルアミノフェノールを挙げることができ、貯蔵安定性の観点から、トリスジメチルアミノフェノールが好ましい。
含窒素複素環化合物としては、例えば、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7を挙げることができ、貯蔵安定性の観点から、1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7が好ましい。
ジカルボン酸系化合物に包接されたイミダゾール化合物としては、具体的には、例えば、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−メチルイミダゾール、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−エチル−4−メチルイミダゾールを挙げることができる。テトラキスフェノール系化合物に包接されたイミダゾール化合物としては、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1−イソプロピル−2−メチルイミダゾールなどを挙げることができる。
ジカルボン酸系化合物に包接されたアミン化合物としては、具体的には、例えば、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたジエチルアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたトリエチルアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたピペリジン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたピペラジン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたピリジン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたエチレンジアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたトリメチレンジアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたテトラメチレンジアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたヘキサメチレンジアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたジエチレントリアミン又はトリエチレンジアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたオルトフェニレンジアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたメタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミン、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたN,N−ジメチルアミノヘキサノール、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接されたN,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミンを挙げることができる。テトラキスフェノール系化合物に包接されたアミン化合物としては、具体的には、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたジエチルアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたトリエチルアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたピペリジン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたピペラジン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたピリジン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたエチレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたトリメチレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたテトラメチレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたヘキサメチレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたジエチレントリアミン又はトリエチレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたオルトフェニレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたメタフェニレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたパラフェニレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたビス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたN,N−ジメチルアミノヘキサノール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたN,N,N’,N’−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたジエチルアミン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたトリエチルアミン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたピリジン、1,1,2,2−テトラキス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたエチレンジアミン、1,1,2,2−テトラキス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたピリジン、1,1,2,2−テトラキス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接されたエチレンジアミンなどを挙げることができる。
ジカルボン酸系化合物に包接された含窒素複素環化合物としては、具体的には、例えば、5−ニトロイソフタル酸に包接された1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された1,5−ジアザビシクロ(4,3,0)ノネン−5などを挙げることができる。テトラキスフェノール系化合物に包接された含窒素複素環化合物としては、具体的には、例えば、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7などを挙げることができる。
なお、上述の包接体の製造方法は特に限定されず、公知の方法を用いることができる。例示すれば、ホスト化合物とゲスト化合物(例えば、イミダゾール化合物やアミン化合物)とを、例えば、直接接触させたり、溶液中で混合したり、あるいは、その溶液から再結晶する等の操作により製造することができる。
本発明の組成物において、これらのうち、上記硬化促進剤(C)としては、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−メチルイミダゾール、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7が好ましく、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−メチルイミダゾールや1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−メチルイミダゾールがより好ましい。
本発明の組成物において、上記2級チオール(B)の配合量は、上記エポキシ樹脂(A)に対して、硬化性の観点から、30〜200重量%が好ましく、50〜100重量%がより好ましい。
本発明の組成物において、上記硬化促進剤(C)の配合量は、上記エポキシ樹脂(A)に対して、硬化性の観点から、0.01〜20重量%が好ましく、0.05〜1重量%がより好ましい。
本発明の組成物には、必要に応じて、その他の添加剤を配合してもよい。上記添加剤としては、例えば、カップリング剤、充填材を挙げることができる。その配合量は、例えばカップリング剤の場合、組成物中に0〜20重量%、充填材の場合、組成物中に0〜1000重量%が好ましい。
本発明の組成物は、上述の各成分を、常温にて混合することにより、あるいは必要に応じて、さらに脱泡することにより、調製することができる。
本発明の組成物の硬化条件としては、50〜100℃、30分〜3時間が好ましく、60〜80℃、1時間〜2時間がより好ましい。加圧・加熱して硬化させる場合は、加圧条件は30〜250MPaが好ましい。
本発明の組成物は、例えば、電子部品、半導体デバイス等の封止材として使用することができ、具体的には、半導体集積回路、液晶ディスプレイやタッチパネルなどの半導体素子回路、有機EL素子、LED等の発光素子、光導波路基板、水晶振動子、MEMS、パワーデバイス等の封止材として使用することができる。
封止方法としては、本発明の組成物(封止材)を対象に塗布し、硬化させることにより封止することができる。塗布方法としては、トランスファー法、射出法、滴下法、印刷法など公知の塗布方法が使用可能だが、滴下法が好ましい。より詳細には、本発明の組成物は、ODF法(液晶滴下工法)と同じようにして用いることができ、具体的には、上下にある基材のうち、下側の基材に本発明の組成物を滴下し(drop)、そのあとで上側の基材をかぶせて一気に貼り合わせることにより、樹脂封止することができる。
また本発明の組成物の粘度は、塗布方法に応じて適宜調整されるが、例えば、滴下法(ODF法)の場合は、100〜1500mPasが好ましく、300〜1000mPaとすることがより好ましい。
本発明の組成物は、有機EL素子封止材、特に、有機EL素子全面封止材として好適である。ここで有機EL素子全面封止とは、以下に詳述するように、有機EL素子全面を覆うように封止材硬化物で封止することをいう。
本発明の有機EL構造物は、上述の本発明の組成物を用いて有機EL素子を封止してなる。図1に示すように、有機EL構造物は、一般的に、ガラス、樹脂フィルム等の基板上にカソード、アノードの両電極層や発光有機半導体層を積層してなる発光構造を有する。カソード、アノードの両電極層や発光有機半導体層を積層してなる発光構造を有機EL素子という。そして、この有機EL素子の全面を覆うように本発明の組成物の硬化物で封止したものが、本発明の有機EL構造物である。
上記有機EL構造物においては、基板に対向して、発光構造の保護や封止のために、発光構造と間隔を開けてガラス、樹脂フィルム等の封止基板が設けられることもある。また必要に応じて、有機EL素子が封止材と直接接触するのを防ぐため、有機EL素子表面に無機パッシベーション膜等の保護膜を設けても良い。無機パッシベーション膜は、例えば、SiO、Si、Al、ITO、SiOxNy等を挙げることができる。また、図2に示すように、基板上の有機EL素子を取り囲むようにダムとよばれるスペーサ部材を配設し、このダム内に封止材を充填させた構造であっても良い。
本発明の組成物を用いて有機EL素子を封止する工程としては特に限定されず、有機EL素子の公知の樹脂封止工程を採用することができる。
本発明の有機ELデバイスは、上述の本発明の有機EL構造物を発光素子として複数配列してなる。上記有機ELデバイスとしては、例えば、平面表示デバイス、平面発光デバイスを挙げることができる。
本発明の有機EL構造物の製造方法は、基板上に形成された有機EL素子の全面を覆うように本発明の組成物を塗布する工程(A)、前記本発明の組成物を硬化させて有機EL素子を封止する工程(B)を有する。
工程(A)では、図1、2に示すような、アノード電極層(4、12)、発光有機半導体層(6、14)、カソード電極層(7、15)を順次積層した有機EL素子を形成した基板(5、13)に、本発明の組成物を滴下法(ODF法)等の手段で塗布する。有機EL素子表面は保護膜(2、9)で保護されており、この保護膜を介して、有機EL素子全面を覆うように本発明の組成物を塗布する。塗布量は、封止するのに必要な量であればよく、一般には、塗布厚み10〜500μm程度である。なお、本発明の有機EL構造物、その製造方法において、保護膜は必須ではなく、例えば、有機EL素子表面に、直接、本発明の組成物を塗布することも可能である。その後、必要に応じて、塗布された前記組成物から溶剤を揮発させ組成物を乾燥させる。乾燥は、室温にて通気乾燥させても良いし、例えば、50〜100℃、10秒〜10分の条件で加熱乾燥させても良い。
本発明の組成物は、この段階では樹脂硬化反応は実質的に生じない。
工程(B)では、前記組成物を硬化させて、本発明の組成物の硬化物で有機EL素子を全面封止する。図中では封止樹脂(1、8)で示す。硬化条件としては、有機EL素子の性能低下を防止するため、60〜80℃、1時間〜2時間で行うことが好ましい。加圧・加熱により硬化させる場合、加圧条件としては、30〜250MPaが好ましい。封止基板(3、10)を設ける場合は、塗布した本発明の組成物(未硬化物)に密着するよう封止基板を配設した後、前記組成物を硬化させれば良く、より具体的には、有機EL素子を形成した基板に本発明の組成物を滴下し、そのあとで封止基板をかぶせて一気に貼り合わせ、硬化させることにより、有機EL素子を樹脂封止することができる(ODF法と同じ手法。)。または、塗布した本発明の組成物を硬化させた後、必要に応じて、硬化物の表面を研磨等により平坦化し、接着剤を介して前記硬化物表面と封止基板とを貼着しても良い。
また本発明の有機EL構造物の製造方法では、基板上に形成された有機EL素子の外周を囲うようにダムを形成する工程(A1)、前記ダム内に本発明の一液性エポキシ樹脂組成物を充填する工程(A2)を有していても良い。具体的には、図2に示すように、基板上の有機EL素子の外周を囲うようにスペーサ部材(ダム)(11)を形成した後、このダム内に本発明の組成物を滴下法などの手法により充填することで、有機EL素子全面を覆うことができる。前記ダムは、基板に絶縁フィルム等を貼着して形成しても良いし、ダム剤と呼ばれる樹脂組成物を基板に塗布して形成しても良い。ダムの高さは、有機EL素子より高く設定する必要があり、例えば、10〜500μm程度である。なお、本発明の組成物をダム剤として用いることも可能であり、例えば、粘度1000mPas〜100Pasの本発明の組成物をディスペンス法で塗布してダムを形成した後、粘度300〜1000mPasの本発明の組成物を滴下法で塗布して、有機EL素子全面を覆うことも可能である。
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、以下の記載は専ら説明のためであって、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
以下の実施例、比較例中の略号の意味は以下のとおり。なお、表中の配合量の単位は重量部である。
EP−828(製品名):ビスフェノールA型エポキシ樹脂、三菱化学社製
2級チオール(1):ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)
2級チオール(2):トリメチロールエタントリス(3−メルカプトブチレート)
1級チオール(1):ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)(PEMP)、SC有機化学社製
1級チオール(2):ジペンタエリスリトールヘキサキス(3−メルカプトプロピオネート)(DPMP)、SC有機化学社製
YH−306(製品名):酸無水物硬化剤、三菱化学社製
DBU:1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7、サンアプロ社製、3級アミン系硬化促進剤
2MZ:2−メチルイミダゾール、四国化成社製、イミダゾール系硬化促進剤
TEP−2MZ:2−メチルイミダゾールが1,1,2,2−テトラキス−(4−ヒドロキシフェニル)エタンで包接された硬化促進剤、日本曹達社製
HIPA−2MZ:2−メチルイミダゾールが5−ヒドロキシイソフタル酸で包接された硬化促進剤、日本曹達社製
実施例1〜3、比較例1〜5
表1に記した配合で各成分を混合し、それぞれエポキシ樹脂組成物を得た。得られた樹脂組成物について、以下の評価を行った。結果を表1に示した。
<粘度安定性>
初期粘度に対する、25℃で24時間経過後の組成物粘度の上昇倍率を求めて、以下の基準で評価した。粘度は25℃でE型粘度計(東機産業社製RC−500)で測定した。
○:1.0倍以上1.5倍未満
△:1.5倍以上3.0倍未満
×:3.0倍以上
<硬化度>
PETフィルム上に樹脂組成物を膜厚100μmで塗布し、80℃で1時間加熱した後、硬化物試験片を作製した。これを用いて、アセトンに浸漬する前後の硬化物試験片の重量を求めて、以下の式で硬化度(%)を算出した。評価は以下の基準で行った。なお、硬化しなかったものは×と判定した。
硬化度(%)=(アセトン浸漬後の重量/アセトン浸漬前の重量)×100
○:硬化度98%以上
△:硬化度70%以上98%未満
×:硬化度70%未満
<耐水性>
上述のようにして得た硬化物試験片を25℃で24時間水中に浸漬し、水中に浸漬する前後の硬化物試験片の重量を求めて、以下の式で吸水率(%)を算出した。評価は以下の基準で行った。なお、硬化しなかったものは測定しなかった。
吸水率(%)=(浸漬後硬化物重量−浸漬前硬化物重量)/浸漬前硬化物重量×100
○:吸水率1.5%未満
×:吸水率1.5%以上
<Tg>
樹脂組成物を縦10mm×横60mm×厚み2mmの型に流し込み、80℃で1時間加熱硬化して膜厚100μmの硬化物試験片を作成した。各試験片をそれぞれ粘弾性測定装置(セイコーインスツルメント社製DMS6100)を用いて、昇温速度2℃/minの条件でE′、E′′を測定し、tanδからTgを求めた。なお、硬化しなかったものは測定しなかった。
Figure 0006004327
実施例1〜3の結果から、2級チオールを用いた本発明の樹脂組成物は、いずれも粘度安定性、硬化度、耐水性に優れ、また高Tg化されていた。一方、1級チオールを用いたこと以外は実施例と同じであるにもかかわらず、比較例3、4は、いずれも、粘度安定性が悪く、耐水性も悪く、また耐水性試験中に白化(加水分解によると思われる。)した。さらに、Tgは2級チオールを用いた場合に比べて有意に低いことが確認された。また、包接体ではなく保護されていない硬化促進剤を用いた比較例1、2は、硬化促進剤の配合量が実施例よりもかなり少ないにもかかわらず、粘度安定性が悪く、また耐水性も劣っていた。酸無水物を用いた比較例5は、実施した温度では硬化しなかった。
これらのことから、2級チオールを用いた本発明の組成物は、1級チオールを用いた場合に比べて予想外に優れた特性を、少なくとも、貯蔵安定性、耐水性、耐加水分解性、高Tg化の点において、明確に優れた性能を発揮したことが判った。
1、8.封止樹脂
2、9.保護膜
3、10.封止基板
4、12.アノード
5、13.基板
6、14.発光有機半導体層
7、15.カソード
11.ダム

Claims (10)

  1. 下記の(A)〜(C)成分を含有する一液型エポキシ樹脂組成物:
    (A)分子内に二個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂、
    (B)分子内に二個以上の2級チオール基を有する2級チオール、及び
    (C)ホストに包接されたイミダゾール化合物、アミン化合物又は含窒素複素環化合物である硬化促進剤であり、前記2級チオール(B)は、1,4−ビス(3−メルカプトブチリルオキシ)ブタン、1,3,5−トリス(3−メルカプトブチルオキシエチル)−1,3,5−トリアジン−2,4,6(1H,3H,5H)−トリオン、ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトブチレート)、及び、トリメチロールエタントリス(3−メルカプトブチレート)からなる群から選択される少なくとも1種である。
  2. 前記硬化促進剤(C)は、ジカルボン酸系化合物若しくはテトラキスフェノール系化合物に包接されたイミダゾール化合物、アミン化合物又は含窒素複素環化合物である請求項に記載の一液型エポキシ樹脂組成物。
  3. 前記硬化促進剤(C)は、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−メチルイミダゾール、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−エチル−4−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、及び、1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)ウンデセン−7からなる群から選択される少なくとも1種である請求項記載の一液型エポキシ樹脂組成物。
  4. 前記硬化促進剤(C)は、5−ヒドロキシイソフタル酸に包接された2−メチルイミダゾール及び/又は1,1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エタンに包接された2−メチルイミダゾールである請求項記載の一液型エポキシ樹脂組成物。
  5. 前記エポキシ樹脂(A)に対して、前記2級チオール(B)の配合量は、30〜200重量%であり、前記硬化促進剤(C)の配合量は、0.01〜20重量%である請求項1〜のいずれかに記載の一液型エポキシ樹脂組成物。
  6. 基板上に形成された有機EL素子の全面を覆うように請求項1〜のいずれかに記載の一液型エポキシ樹脂組成物を塗布する工程、前記一液型エポキシ樹脂組成物を硬化させて有機EL素子を封止する工程、を有する有機EL構造物の製造方法。
  7. 一液型エポキシ樹脂組成物を塗布する工程は、基板上に形成された有機EL素子の外周を囲うようにダムを形成する工程、及び、前記ダム内に請求項1〜のいずれかに記載の一液型エポキシ樹脂組成物を充填する工程、を有する請求項記載の有機EL構造物の製造方法。
  8. 前記一液型エポキシ樹脂組成物の硬化条件は、50〜100℃、30分〜3時間である請求項又は記載の有機EL構造物の製造方法。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の一液型エポキシ樹脂組成物を用いて有機EL素子を封止してなる有機EL構造物。
  10. 請求項記載の有機EL構造物を有する有機ELデバイス。
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