JP6003789B2 - 弾性表面波センサ - Google Patents

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本発明は、遅延線タイプの弾性表面波素子を用いて、被取付体に作用する物理量を測定する弾性表面波センサに関する。
圧電体基板上に弾性表面波(SAW:Surface Acoustic Wave)を励振するための櫛形電極(IDT:InterDigital Transducer)が形成されたSAW素子が知られている。このSAW素子が用いられたSAWセンサ、とくに、遅延線タイプのSAWセンサでは、例えば、入力用IDTと出力用IDTを有するトランスバーサルフィルタ型SAW素子が用いられる。トランスバーサルフィルタ型SAWセンサは、入力用IDTで発生させたSAWと、出力用IDTで検出されたSAWの位相の差(位相角)、ひいては遅延時間の差、を基に測定対象の物理量を求めるものである。より詳しくは、入力用IDTにより励振されたSAWが圧電体基板の表面を伝搬する際に、測定対象の変化により、SAWの伝搬経路の長さや、伝搬速度が変化し、出力用IDTが検出するSAWの位相角が変化する。この位相角の変化量から測定対象の物理量を求めるものである。
なお、遅延線タイプのSAW素子の構成として、入力用IDTと出力用IDTを別に有する構成(トランスバーサルフィルタ型)のほかに、SAWを反射する反射器を設けることにより、一つのIDTに入力と出力を兼用させた構成(反射型)もある。
具体的な適用事例では、特許文献1に示すように、回転するシャフトにより動力が伝達される際に生じるトルクを検出するトルクセンサとして、シャフトに遅延線タイプのSAW素子が取り付けられたものが提案されている。このような構成のトルクセンサを用いれば、シャフトの回転による歪みを定量化することができる。
特許第3108881号公報
しかしながら、回転するシャフトには、軸の周りの力のモーメント(トルク)に起因する歪みだけでなく、軸に垂直な方向周りの力のモーメントも存在する。このモーメントによるシャフトの撓みは、本来トルクに起因する歪みのみを検出するはずのSAW素子に撓みに起因する変形を与えてしまう。このため、ひとつのSAW素子から得られる出力には、トルクに起因する信号成分に、シャフトの撓みに起因する信号成分が重畳されてしまう。このため、シャフトの撓みを検出するSAW素子を別途設けて、撓みに起因する信号成分を減算する補正処理を行う必要がある。さらには、温度に起因するSAW素子の変形やSAWの音速変化を考慮に入れれば、温度に起因する信号成分を補正するためのSAW素子が必要となる。
複数のSAW素子の信号を区別する方法として、各SAW素子の遅延時間を意図的に異ならせ、信号同士が干渉しないように分離する方法がある。遅延時間はSAWが伝搬する伝搬経路の長さにより変更することができる。しかしながら、伝搬経路の長さの異なる複数のSAW素子を用意しなければならず、用意するSAW素子の中には、伝搬経路の長い、体格の大きなSAW素子を含まざるを得なくなる。換言すれば、SAW素子の実装域の大きさに制限がある場合においては、複数のSAW素子の信号を分離できない虞がある。
また、複数のSAW素子を、それぞれ異なる駆動周波数で駆動させることにより、信号を分離する方法もある。しかしながら、SAW素子ごとに所定の周波数のSAWを発生させる信号源が必要になり、信号源の増加による体格、コストの増大に繋がる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で所望の物理量を精度良く測定することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、被取付体(100)に取り付けられ、該被取付体あるいは自身に作用した物理量を測定する弾性表面波センサ(10)であって、被取付体に配置される複数のSAW素子(20)と、該SAW素子と通信可能に接続され、SAW素子で検出されたSAWの位相角θを検出する信号処理回路(30)と、を有し、n個のSAW素子が、信号処理回路に対して互いに電気的に直列に接続された直列素子群(29)を成し、信号処理回路からi番目のSAW素子の位相角をθiとするとき、測定対象となる物理量の変化に起因する位相角の変化量を除く、測定対象でないノイズとなる物理量の変化による位相角の変化量δθが、位相角θiの変化量δθiを用いて、次の数式2を満たすように、SAW素子が配置されることを特徴とする。
Figure 0006003789
複数のSAW素子を、信号処理回路に対して直列に接続した場合、位相角θは、数式3に示すように、各々のSAW素子の位相角θiの和として観測される。
Figure 0006003789
測定対象となる物理量の変化以外に、SAW素子の位相角を変化させる因子が存在しなければ、物理量の変化に起因するSAW素子の位相角の変化Δは、各々のSAW素子の位相角の変化Δiの和として表される。すなわち、観測される位相角は数式4のようになる。
Figure 0006003789
したがって、位相角の変化Δから測定対象の物理量を算出することができる。しかしながら、SAW素子の位相角を変化させる因子として、測定対象とする物理量以外のノイズが存在する。ノイズとなる物理量の変化に起因する位相角の変化量をδθとし、各々のSAW素子の位相角の変化量をδθiとすると、観測される位相角は数式5のようになる。
Figure 0006003789
ここで、各SAW素子の配置を、数式2を満たすようにすることにより、ノイズとなる物理量の変化に起因する位相角の変化量δθをゼロとすることができる。すなわち、観測される位相角にノイズ成分が重畳しないようにすることができる。したがって、ノイズを補正しつつ測定対象の物理量を測定することができる。
また、SAW素子のうち、1番目(i=1)のSAW素子に対して、並列に接続された複数のSAW素子を有し、これにより複数の直列素子群を備えるようにすることができる。
これによれば、複数のノイズに対して、個別に補正を行いつつ、測定対象の物理量を測定することができる。
数式2を満たすようなSAW素子の配置としては、i≧2のSAW素子におけるSAWの伝搬路方向と、i=1のSAWの伝搬路方向との成す角を調整して所定の角度とする配置を採用することができる。また、励振用電極が形成された基板の厚さを調整して、複数のSAW素子ごとに所定の厚さとする配置を採用することができる。また、SAW素子と被取付体とを接合する接合材の厚さを調整して、SAW素子ごとに所定の厚さとする配置を採用することができる。また、SAW素子の伝搬経路の長さを調整して、SAW素子ごとに所定の長さとする配置を採用することができる。さらには、励振用電極が形成される基板の表面に励振用電極および伝搬路を覆う被覆膜を形成し、その被覆膜の膜厚を調整して、SAW素子ごとに所定の膜厚とする配置を採用することができる。
第1実施形態に係る弾性表面波センサの回路構成を示す図である。 シャフトに配置された弾性表面波センサ(トルクセンサ)の概略構成を示す図である。 トルクセンサのxz平面における断面図である。 トルクセンサのz軸正の方向から見た上面図である。 第2実施形態に係るトルクセンサのz軸正の方向から見た上面図である。 第2実施形態の変形例に係るトルクセンサのxz平面における断面図である。 第3実施形態に係るトルクセンサのxz平面における断面図である。 第4実施形態に係るトルクセンサの弾性表面波素子の断面を示す図であり、図1に示すVIII−VIII線に沿う断面図である。 第5実施形態に係る弾性表面波センサの回路構成を示す図である。 トルクセンサのyz平面における断面図である。 第6実施形態に係る弾性表面波センサの回路構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の各図相互において、互いに同一もしくは均等である部分に、同一符号を付与する。また、各図において、空間内の方向をx軸、y軸、z軸により規定する。y軸はx軸に直交し、z軸はx軸とy軸により規定されるxy平面に直交する方向の軸と定義する。z軸の正方向は、x軸の正方向のベクトルとy軸の正方向のベクトルの外積が示す方向と定義する。
(第1実施形態)
最初に、図1を参照して、本実施形態に係る弾性表面波センサ(以下、弾性表面波をSAWと略す)の概略構成について説明する。
本実施形態のSAWセンサ10は、図1に示すように、2つのSAW素子20と、SAW素子20と通信可能に接続された信号処理回路30と、を有する。このSAWセンサ10は、SAW素子20として、一つのトランスバーサルフィルタ型SAW素子21と、一つの反射型SAW素子24と、を有する。そして、これらのSAW素子21,25は信号処理回路30に対して、反射型SAW素子25が末端となるように互いに直列に接続される。すなわち、本実施形態のSAWセンサ10は、2つのSAW素子21,25からなり(n=2)し、1つの直列素子群29を有する。なお、トランスバーサルフィルタ型のSAW素子21が、信号処理回路30から1番目(i=1)のSAW素子であり、反射型のSAW素子25が、信号処理回路30から2番目(i=2)のSAW素子である。
信号処理回路30に含まれる信号源31(後述)により生じた、所定の周波数を有する正弦波信号がトランスバーサルフィルタ型のSAW素子21を経由して反射型のSAW素子25に達し、SAW素子25の反射器28(後述)で反射される。そして、その信号は再びトランスバーサルフィルタ型のSAW素子21を経由して信号処理回路30に戻る。信号処理回路30は入力した信号と、反射して戻った信号とを比較して位相角を算出する。
各要素について、詳しく説明する。
本実施形態に係るSAWセンサ10は、上記したように、トランスバーサルフィルタ型のSAW素子21と、反射型のSAW素子25と、を有する。トランスバーサルフィルタ型SAW素子21には、圧電体基板22の表面に2つのIDT23,24が形成されている。反射型SAW素子25には、圧電体基板26の表面に1つのIDT27と、一つの反射器28とが形成されている。本実施形態では、信号処理回路30とトランスバーサルフィルタ型SAW素子21のIDT23が、無線通信可能なアンテナ40を介して接続される。また、トランスバーサルフィルタ型SAW素子21のIDT24と、反射型SAW素子25のIDT27とが電気的に接続される。
本実施形態において、圧電体基板22,26は、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO)からなる。また、IDT23,24,27は、例えばアルミニウムからなる。IDT23,24,27は、一例として、櫛の歯数が20本の2つの電極が対となって構成され、計40本の歯が9.6μmのピッチで配置されている。また、反射器28は、IDT23,24,27と同一の材料であるアルミニウムからなり、SAWの進行方向と垂直な方向に延びた40本の電極が9.6μmのピッチで並設されてなる。
信号源31からIDT23に所定周波数の正弦波信号が入力されると、圧電体基板22にSAWが発生し、IDT23からIDT24に向かって進行していく。そして、SAWはIDT24により電気的な信号に変換され、その信号がIDT27に入力される。IDT24からの信号が入力されると、IDT27から反射器28に向かってSAWが進行していく。SAWは反射器28により反射され、IDT27に戻る。反射したSAWは再びIDT27によって電気的な信号に変換されて、IDT24に入力される。そして、圧電体基板22で再びSAWに変換され、IDT23で電気的な信号に変換されて検出信号として検出される。
信号処理回路30は、信号源31と、SAW素子21の接続先を切り替えるスイッチ32と、入力された波を進相あるいは遅相させる移相器33と、入力された2つの波を乗算する第1ミキサー34aおよび第2ミキサー34bと、所定の周波数以上の波の成分をカットする低域通過フィルタ35aおよび35bと、低域通過フィルタ35aおよび35bの出力信号と検出信号から位相角を算出する位相角算出部36と、を有する。
信号源31は、スイッチ32を介して上記IDT23と無線接続される。信号源31は、IDT23に対して、電圧を周期的に変動させて印加できるようになっている。スイッチ32は、SAW素子21と信号源31とを電気的に仲介するとともに、第1ミキサー34aおよび第2ミキサー34bとも接続されている。すなわち、このスイッチ32は、SAW素子21と電気的に接続される対象として、信号源31と、ミキサー34a,34bと、を切り替えられるようになっている。IDT23に正弦波信号を入力するタイミングでは、スイッチ32が信号源31とSAW素子21とを電気的に接続する。一方、IDT23から検出信号を出力させるタイミングでは、スイッチ32がミキサー34a,34bとSAW素子21とを電気的に接続する。
移相器33は、信号源31と第2ミキサー34bと電気的に接続されている。信号源31から入力される正弦波信号の位相を所定の角度だけ進相あるいは遅相させ、第2ミキサー34bに出力する。なお、本実施形態における移相器33は、入力される信号を90deg進相させる90deg移相器である。
第1ミキサー34aは、入力側の端子に、信号源31と、スイッチ32のうちIDT23から検出信号が出力される側と、が電気的に接続されている。また、第1ミキサー34aの出力側の端子には、低域通過フィルタ35aを介して、位相角算出部36が電気的に接続されている。すなわち、第1ミキサー34aには、正弦波信号と検出信号とが入力され、ミキシング(乗算)される。
第2ミキサー34bは、入力側の端子に、移相器33と、スイッチ32のうちIDT23から検出信号が出力される側と、が電気的に接続されている。また、第2ミキサー34bの出力側の端子には、低域通過フィルタ35bを介して、位相角算出部36が電気的に接続されている。第2ミキサー34bには、正弦波信号を90degだけ進相させた信号と、検出信号と、が入力され、ミキシング(乗算)される。
位相角算出部36は、低域通過フィルタ35a,35bを介して、第1ミキサー34aおよび第2ミキサー34bと電気的に接続されている。位相角算出部36は、第1ミキサー34aから出力され、低域通過フィルタ35aを通過した信号と、第2ミキサー34bから出力され、低域通過フィルタ35bを通過した信号と、に基づいて、正弦波信号と検出信号との位相の差(位相角)を算出する。
次に、本実施形態に係るSAWセンサ10の動作について説明する。なお、信号処理回路30内の動作については周知であるためその詳細説明を省略する。
SAW素子における圧電体基板をSAWが伝搬する伝搬速度をv、IDT間、あるいはIDT−反射器間においてSAWが伝搬する距離をxとおき、入力される正弦波信号の周波数をfとする。この場合、電極間をSAWが伝搬する際の位相角は、概ねf・(x/v)で表すことができる。x/vは遅延時間に相当する。以下、SAW素子21のIDT間をSAWが伝搬する距離をxとし、伝搬速度をvとする。また、SAW素子25のIDT間をSAWが伝搬する距離をxとし、伝搬速度をvとする。
本実施形態では、図1に示すように、SAW素子21とSAW素子25とが直列に接続されている。信号処理回路30から入力された正弦波信号は、SAW素子21および25を往復する。SAWが伝搬する伝搬経路の長さは、SAW素子21において、概ね2xである。これを伝搬経路の長さλとおく。より詳しくは、この伝搬経路の長さλは、IDTおよび反射器直下における音速変化等の要因を補正した実効的な伝搬経路長であり、λ≒2xである。また、SAW素子21と同様に、SAW素子25における実効的な伝搬経路の長さは、概ね2xである。これを伝搬経路の長さλとおく。すなわち、λ≒2xである。以降、この実効的な伝搬経路の長さλ(ここではλおよびλ)について、単に、伝搬経路の長さと表現することがあるが、IDT間あるいはIDT−反射器間の幾何学的距離に加え、IDTおよび反射器の大きさ、IDTおよび反射器直下における音速変化の影響を補正した実効的な伝搬経路の長さを意味するものである。
なお、SAW素子21における遅延時間τはτ=λ/vと表すことができる。さらに位相角θはθ=f・(λ/v)となる。また、SAW素子25における遅延時間τはτ=λ/vと表すことができる。さらに位相角θはθ=f・(λ/v)となる。
したがって、本実施形態において観測される位相角θは、数式3より、次に示す数式6のように表される。
Figure 0006003789
そして、ノイズとなる物理量の変化による位相角の変化量δθは、数式6を全微分したものに相当する。すなわち、数式7に示すように表すことができる。
Figure 0006003789
本実施形態では、上記δθがゼロと等しくなる、あるいは可能な限りゼロに近づけるようにSAW素子21,25の配置を調整する。とくに、SAW素子21,25を構成する圧電体基板22,26を伝搬するSAWの伝搬方向の、相対的な角度を調整する。
図2〜図4を参照して、本実施形態に係るSAWセンサ10の適用様態を具体的に説明する。言い換えれば、数式7に示すδθをゼロとするための様態の例を説明する。
なお、本実施形態において、運動していない(外力を受けていない)状態におけるSAW素子21およびSAW素子25の特性(SAWの実効的な伝搬経路の長さや伝搬速度)は同一であると仮定する。
また、図2〜図4では、SAW素子21,25を電気的に接続する配線、SAW素子21と信号処理回路30とを通信可能に接続するアンテナ40、および、信号処理回路30は図示を省略している。
本実施形態におけるSAWセンサ10は、動力を伝達する、被取付体としてのシャフト100に接合されてトルクを測定するトルクセンサである。測定対象はトルクであり、トルクは、シャフト100が回転する際のシャフト100の歪みを、SAW素子21,25を用いて検出することにより得られる。
図2に示すように、シャフト100の回転軸をx軸と規定する。すなわち、シャフト100はx軸周りの力のモーメントにより回転する。このシャフト100には、図2および図3に示すように、SAWセンサ21,25を配置するための凹状の切欠き110が形成される。この切欠き110のうち平面とされた底面110aにSAW素子21,25が接合される。なお、底面110aはxy平面に平行とされ、切欠き110は、xy平面に対して対称となるように2箇所形成される。そして、2つの切欠き110にSAW素子21,25がそれぞれ配置される。なお、説明の便宜上、SAW素子21がz軸の正側、SAW素子25がz軸の負側に配置されるものとする。
本実施形態におけるSAW素子21,25は、図4に示すように、SAWの伝搬方向が、x軸およびy軸に対して、例えば45度を成すように配置されている。そして、SAW素子21およびSAW素子25におけるSAWの伝搬方向は直交(互いの伝搬方向の成す角は90度)している。
次に、本実施形態に係るSAWセンサ10の作用効果について説明する。
上記した様態の、SAWセンサ10が取り付けられたシャフト100が外部からのトルクを受けて回転運動を行う場合を考える。回転方向は、例えば、図2中、Rに示すように、シャフト100の角運動量ベクトルがx軸の負方向を向く方向とする。
SAW素子21が接合された切欠き110の底面110a近傍では、トルクの影響により、SAW素子21を伝搬するSAWの伝搬経路の長さが伸びる方向に変形する。一方、SAW素子25が接合された切欠き110の底面110a近傍においても、トルクの影響により、SAW素子25を伝搬するSAWの伝搬経路の長さが伸びる方向に変形する。シャフト100に印加される外力がトルクのみであれば、SAW素子21または25のいずれか一つを備えていることにより、数式4から、トルクを検出することができる。
しかしながら、シャフト100に印加される外力はトルクのみとは限らない。例えば、トルクに加えて、シャフト100がz軸正方向に凸になるように、y軸周りの力のモーメントが印加されたとする(図3中、Mと示す)。本実施形態のようにトルクを検出するSAWセンサ10にとって、y軸周りの力のモーメント(以下、撓みと表現する)は、数式7に示すノイズに相当する。
シャフト100の撓みに起因するSAW素子21,25の変形よる、SAWの伝搬速度の変化は極めて小さい(δvi≒0)と仮定すると、数式7は数式8のように表すことができる。
Figure 0006003789
従来構成のように、ただ一つのSAW素子を有するSAWセンサにおいては、δλ≠0であるから、δθをゼロにすることができず、位相角θの観測値として、シャフト100の撓みの成分δθが必ず重畳してしまう。
これに対して、本実施形態では、2つのSAW素子21,25が信号処理回路30に対して直列に接続されている。加えて、上記したように、SAW素子21およびSAW素子25におけるSAWの伝搬方向が直交する(互いの伝搬方向の成す角は90度)ように配置されている。
このため、シャフト100の撓みにより、SAW素子21が接合された切欠き110の底面110a近傍では、SAW素子21を伝搬するSAWの伝搬経路の長さが伸びる方向に変形する。一方、SAW素子25が接合された切欠き110の底面110a近傍では、SAW素子25を伝搬するSAWの伝搬経路の長さが縮む方向に変形する。また、SAW素子21,25がxy平面に対して対称に配置されている。このため、SAW素子21,25の変形量は、絶対値が等しく、符号が逆の関係となる。すなわち、δλ=−δλ(≠0)である。つまり、SAW素子21,25を直列に接続しつつ、上記のように配置することにより、数式8から、δθ=0とすることができる。したがって、本実施形態のようにSAWセンサ10を構成することにより、ノイズを補正しつつトルクによるシャフトの歪みを測定することができる。
(第2実施形態)
第1実施形態では、数式7におけるδθがゼロと等しくなる、あるいは可能な限りゼロに近づけるように、SAWの伝搬方向の相対的な角度のみを調整する例を示した。これに対して、本実施形態では、SAW素子21,25の、圧電体基板22,26の厚さを調整する例に説明する。例えば、SAW素子21,25の設置角度に制限がある場合などに適用可能である。なお、信号処理回路30およびSAW素子21,25の電気的接続の様態は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
先ず、SAW素子21,25の幾何学的配置について説明する。
本実施形態におけるSAW素子21,25の配置は、図5に示すように、SAW素子21について、SAWの伝搬方向が、x軸およびy軸に対して、例えば45度を成すように配置されている(第1実施形態と同様)。一方、SAW素子25は、SAWの伝搬方向がx軸の沿うように配置されている。すなわち、SAW素子21およびSAW素子25におけるSAWの伝搬方向の成す角が45度となるように配置されている。
そして、本実施形態では、SAW素子25を構成する圧電体基板26の厚さが、SAW素子21の圧電体基板22の厚さよりも厚くされている。
次に、本実施形態に係るSAWセンサ10の作用効果について説明する。
第1実施形態と同様に、トルクに加えて、シャフト100がz軸正方向に凸になるように、y軸周りの力のモーメントが印加された場合を考える。トルクの影響によるシャフト100の変形は第1実施形態と同様であるので説明を省略する。
そして、シャフト100の撓みにより、SAW素子21が接合された切欠き110の底面110a近傍では、SAW素子21を伝搬するSAWの実効的な伝搬経路の長さが伸びる方向に変形する。一方、SAW素子25が接合された切欠き110の底面110a近傍では、SAW素子25を伝搬するSAWの伝搬経路の長さが縮む方向に変形する。本実施形態では、SAW素子25が、SAWの伝搬方向としてx軸と平行に配置されており、SAW素子21およびSAW素子25におけるSAWの伝搬方向の成す角が45度となるように配置されている。このため、仮に、SAW素子21,25を構成する圧電体基板22,26の厚さが互いに同一である場合には、シャフト100の撓みによる、SAW素子21およびSAW素子25の伝搬経路の長さの変化δλおよびδλは、|δλ|<|δλ|の関係となる(δλ≒−δλcos45°)。したがって、数式8に示すδθをゼロとすることができない。
このため、本実施形態では、SAW素子25を構成する圧電体基板26の厚さが、SAW素子21の圧電体基板22の厚さよりも厚くされている。これにより、SAW素子25の圧電体基板26表面がシャフト100の変形の影響を受けにくくなり、圧電体基板26表面の変形量を減ずることができる。すなわち、圧電体基板26の厚さを調整することで、|δλ|=|δλ|の関係を満足するようにすることができる。このように、SAW素子21の圧電体基板22の厚さと、SAW素子25の圧電体基板26の厚さの関係を調整することにより、数式8に示すδθをゼロとすることができる。
なお、本実施形態では、SAW素子25が、SAWの伝搬方向としてx軸と平行にされ、SAW素子21およびSAW素子25におけるSAWの伝搬方向の成す角が45度となるように配置される例について説明したが、各素子21,25の配置はこの例に限定されない。各素子21,25の幾何学的な配置に応じて、圧電体基板22,26の厚さを調整すればよい。
(第2実施形態の変形例)
第2実施形態ではSAW素子21,25をそれぞれ構成する圧電体基板22,26の厚さを調整することにより、δθ=0とするようにした。第2実施形態に変形例として、図6に示すように、シャフト100とSAW素子21,25とを接合するための接合材50の厚さを調整してもよい。具体的には、シャフト100とSAW素子21とを接合する接合材51の厚さよりも、シャフト100とSAW素子25とを接合する接合材52の厚さを厚くするようにすれば、第2実施形態と同様の効果を奏する。すなわち、接合材52の厚さを調整することで、|δλ|=|δλ|の関係を満足するようにすることができる。このように、シャフト100とSAW素子21の接合材51の厚さと、シャフト100とSAW素子25の接合材52の厚さの関係を調整することにより、数式8に示すδθをゼロとすることができる。
なお、接合材50は、例えば、ガラス素材を用いることができる。
(第3実施形態)
第2実施形態では、SAW素子21,25を構成する圧電体基板22,26、若しくは、SAW素子21,25とシャフト100とを接合する接合材51,52の厚さを調整することで数式8に示すδθをゼロにする例を示した。これに対して、本実施形態では、SAW素子21,25の体格もしくはIDT23,24,27や反射器28の配置を変更することによりSAWの実効的な伝搬経路の長さ(λ,λ)を調整して数式8に示すδθをゼロにする例について説明する。
本実施形態においても、SAW素子21,25が、図5に示すような幾何学的配置をされていることを仮定する。すなわち、第2実施形態と同様に、SAW素子25が、SAWの伝搬方向としてx軸と平行に配置されており、SAW素子21およびSAW素子25におけるSAWの伝搬方向の成す角が45度となるように配置されている。
図5に示すような幾何学的配置の場合、第2実施形態と同様に、仮にSAW素子21,25の伝搬経路の長さが互いに同一である場合には、シャフト100の撓みによる、SAW素子21およびSAW素子25の伝搬経路の長さの変化δλおよびδλは、|δλ|<|δλ|の関係となる。このため、数式8に示すδθをゼロにすることができない。
これに対して、本実施形態では、図7に示すように、反射型のSAW素子25の体格自体を小さくすることにより伝搬経路の長さλ(換言すると、IDT27と反射器28との間をSAWが伝搬する距離x)が短くされている。伝搬経路の長さの変化δλは、変形前の伝搬経路の長さλに比例する。このため、反射型のSAW素子25の伝搬経路の長さλを短くすることにより、|δλ|=|δλ|の関係を満足するようにすることができる。このように、SAW素子21の伝搬経路の長さλと、SAW素子25の伝搬経路の長さλの関係を調整することにより、数式8に示すδθをゼロとすることができる。
(第4実施形態)
本実施形態に係るSAWセンサ10は、第1実施形態の構成に加えて、図8に示すように、SAW素子21において、IDT23,24が形成された圧電体基板22の表面に被覆膜61を有する。また、SAW素子25においても、IDT23および反射器28が形成された圧電体基板26の表面に被覆膜62を有する(以下、被覆膜61,62を合わせて被覆膜60と示す)。なお、図8は、図1におけるVIII−VIII線に沿う断面図であるが、SAW素子21,25が、信号処理回路30に対して互いに直列に接続されていることを明示するために、信号処理回路30と配線とを描画している。
第1実施形態に係るSAWセンサ10では、シャフト100の撓みによるノイズ成分を、SAW素子21,25の幾何学的配置により相殺するものである。しかしながら、第1の実施形態に示した様態では、他のノイズ成分、例えば、温度によるSAW素子21自身の変形やシャフト100の変形の成分、を相殺することができない。また、温度変化に起因するSAWの伝搬速度の変化についても補正することができない。
これに対して、本実施形態では、SAW素子21,25が被覆膜60を有する。この被覆膜60は、励振用電極(IDT23,24,27、および反射器28)を覆うように形成される。本実施形態における被覆膜60はガラスを主成分としており、負の熱膨張率を有するタングステン酸ジルコニウム(ZrW)を含む。すなわち、SAW素子21,25は、正の熱膨張率を有するニオブ酸リチウムを主成分とする圧電体基板22,26と、負の熱膨張率を有する被覆膜60とから構成される。
被覆膜60は、その負の熱膨張率により、圧電体基板22,26の変形を妨げる。また、被覆膜60と圧電体基板22,26の界面を伝搬するSAWの伝搬速度も、被覆膜60の質量負荷効果により、被覆膜60がない場合に較べて遅くなる。被覆膜60のこれらの効果は、被覆膜60の厚さに依存し、被覆膜60の厚さを調整することによって、SAW素子21,25全体の熱膨張率を調整できるとともに、SAWの伝搬速度も調整することができる。本実施形態では、トランスバーサルフィルタ型のSAW素子21が有する被覆膜61の膜厚よりも、反射型のSAW素子25が有する被覆膜62の膜厚が厚くされている。これにより、SAW素子21は圧電体基板22の熱膨張特性が優位とされ正の熱膨張率を有し、SAW素子25は被覆膜62の熱膨張特性が優位となって負の熱膨張率を有するようにできる。また、SAW素子25を伝搬するSAWの伝搬速度はSAW素子21の伝搬速度よりも小さくなる。
このように、被覆膜60の厚さを調整することにより、各SAW素子21,25の実効的な伝搬経路の長さの変化(δλi)の正負、および、SAWの伝搬速度の変化(δvi)を変更することができる。したがって、被覆膜60の厚さを調整することによって、数式7に示す位相角の変化δθをゼロにすることができる。本実施形態の構成は、とくに温度に起因するSAW素子21,25の変形による、位相角のノイズを補正することに好適である。なお、負の熱膨張率を有する材料としては、タングステン酸ジルコニウムに代えて、LiO−Al−nSiOなどのシリコン酸化物を用いてもよい。
(第5実施形態)
上記した各実施形態におけるSAWセンサ10は、2つのSAW素子21,25を有し、それが直列に接続された例を示した。すなわち、特許請求の範囲に記載のn個の弾性表面波素子において、n=2の場合を示した。また、直列素子群29は1つである例を示した。これに対して、本実施形態では、1つの直列素子群29において、n=3の例を示す。
本実施形態におけるSAWセンサ10は、図9に示すように、SAW素子20として、信号処理回路30に対して直列に接続された3つのSAW素子71,72,73を有する。具体的には、トランスバーサルフィルタ型SAW素子71が信号処理回路30に接続され、同じくトランスバーサルフィルタ型のSAW素子72がSAW71に直列接続され、反射型SAW素子73がSAW素子72に直列接続される。そして、これらのSAW素子71〜73は、図10に示すように、シャフト100の円周に沿って順に配置される。例えば、SAW素子71は接合面71aがz軸に直交する面に沿うように配置される。また、SAW素子72は接合面72aがy軸に直交する面に沿うように配置される。また、SAW素子73は、接合面73aがyz座標系における第4象限に位置するように配置される。そして、第1実施形態〜第4実施形態で示したように、SAW素子71〜73の配置や被覆膜の厚さ等を調整する。
これによれば、本実施形態に係るSAWセンサ10は、第1実施形態に例示したようなy軸周りの力のモーメントに起因する撓みに加えて、z軸周りの力のモーメントに起因する撓みに対しても感度を有する。よって、シャフト100の撓みの成分をより正確に補正することができる。
(第6実施形態)
上記した各実施形態では、直列素子群29が1つの例を示したが、この例に限定されない。本実施形態におけるSAWセンサ10は、図11に示すように、直列素子群29aと29bとを有する。直列素子群29aは、信号処理回路30に接続されたSAW素子81と、SAW素子81に直列接続されたSAW素子82とを有する。また、直列素子群29aは、直列素子群29aと共通のSAW素子81と、SAW素子81に直列接続されたSAW素子83,84とを有する。
このような構成では、複数のノイズ成分に対して、それぞれ個別に補正することができる。例えば、シャフト100に取り付けられるトルクセンサにおいて、直列素子群29aでは温度によるSAW素子20の変形を補正することができる。また、直列素子群29bではシャフト100の撓みによるSAW素子20の変形を補正することができる。
なお、本実施形態では、例えば直列素子群29bについて、トランスバーサルフィルタ型SAW素子81,83と反射型SAW素子84が直列に接続された例を示したが、トランスバーサルフィルタ型SAW素子81に直接反射型SAW素子84が接続された構成であってもよい。すなわち、直列素子群内のSAW素子の数は、ノイズを相殺するに十分な数だけでよい。
(その他の実施形態)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
上記した各実施形態では、ある直列素子群において、n=2、n=3の場合について説明したが、上記例に限定されるものではない。直列に接続して直列素子群を構成するSAW素子は任意の数でよい。ただし、SAW素子はノイズとなる成分を補正するために必要な数を用いればよく、とくに上記実施形態のように、n=2であっても十分な効果を奏することができる。加えて、n=2とすることにより、より簡素な構成を以って、ノイズを補正しつつ所望の物理量を検出することができる。
また、直列素子群29についても、上記した各実施形態に示した数に限定されるものではない。第6実施形態のように、直列素子群29を複数有する場合には、直列素子群29それぞれの遅延時間を意図的に異ならせるか、あるいは、それぞれ異なる駆動周波数fで動作させることにより、各直列素子群29からの信号を分離することができる。
10・・・弾性表面波センサ
20(21,25)・・・弾性表面波素子
29・・・直列素子群
30・・・信号処理回路
40・・・アンテナ

Claims (8)

  1. 被取付体(100)に取り付けられ、該被取付体あるいは自身に作用した物理量を測定する弾性表面波センサであって、
    前記被取付体に配置される複数の前記弾性表面波素子(20)と、
    該弾性表面波素子と通信可能に接続され、前記弾性表面波素子で検出された弾性表面波の位相角θを検出する信号処理回路(30)と、を有し、
    n個の前記弾性表面波素子が、前記信号処理回路に対して互いに電気的に直列に接続された直列素子群(29)を成し、
    前記信号処理回路からi番目の前記弾性表面波素子の位相角をθiとするとき、
    測定対象となる物理量の変化に起因する位相角の変化量を除く、測定対象でないノイズとなる物理量の変化に起因する位相角の変化量δθが、位相角θiの変化量δθiを用いて、次の数式1を満たすように、前記弾性表面波素子が設けられることを特徴とする弾性表面波センサ。
    Figure 0006003789
  2. 前記弾性表面波素子のうち、1番目(i=1)の弾性表面波素子に対して、並列に接続された複数の前記弾性表面波素子を有し、これにより複数の前記直列素子群を備えることを特徴とする請求項1に記載の弾性表面波センサ。
  3. n=2であることを特徴とする請求項1または2に記載の弾性表面波センサ。
  4. i≧2の前記弾性表面波素子における弾性表面波の伝搬路方向と、i=1の前記弾性表面波素子における弾性表面波の伝搬路方向との成す角を所定の角度とすることにより数式1を満たすことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の弾性表面波センサ。
  5. 前記弾性表面波素子において、励振用電極が形成される基板の表面に直交する、基板の厚さを、複数の前記弾性表面波素子ごとに所定の厚さとすることにより数式1を満たすことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の弾性表面波センサ。
  6. 前記弾性表面波素子と前記被取付体とを接合する接合材の厚さを、複数の前記弾性表面波素子ごとに所定の厚さとすることにより数式1を満たすことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の弾性表面波センサ。
  7. 前記弾性表面波素子において、伝搬経路の長さを、複数の前記弾性表面波素子ごとに所定の長さとすることにより数式1を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の弾性表面波センサ。
  8. 前記弾性表面波素子は、励振用電極(23,24,27,28)が形成される基板の表面に、前記励振用電極を覆う、負の熱膨張率を有する被覆膜(60)を有し、
    前記被覆膜の膜厚を、複数の前記弾性表面波素子ごとに所定の膜厚とすることにより数式1を満たすことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の弾性表面波センサ。
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