JP6003454B2 - シート着座姿勢マネキン - Google Patents

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Description

本発明は、シート着座姿勢マネキンに関する。詳しくは、シートへの着座状態を確認するために使用するシート着座姿勢マネキンに関する。
従来から、椅子(以下「シート」と称する)として、人が着座する際の座(腰掛)となるシートクッションと、人が着座した際の背凭れとなるシートバックと、を備えるものが広く利用されている。このようなシートを開発するに当たっては、シートに着座した人の快適性を考慮している。また、シートの快適性を評価するために、シート着座姿勢マネキンを使用することが知られている(特許文献1参照)。
上記シート着座姿勢マネキンは、代表的な体形を再現したつくりとなっており、その姿勢をシートに合わせて変化させ、人間がどのように座ることができるかを表現しようとするものである。つまり、上記シート着座姿勢マネキンは、シートが代表的な体形の人をどのように座らせるかを測定するために利用されるものである。
米国特許出願公開第2009/0151444号明細書
ところで着座姿勢には、猫背姿勢や胸を張った姿勢など個人差がある。着座姿勢の個人差は、シート自体に起因する部分と人間自体の個人差に起因する部分がある。しかし、上記したように従来のシート着座姿勢マネキンは代表的な体形を再現したものであり、人間の個人差を表現可能なものではなかった。つまり、人間の個人差をふまえてシートを評価できるようなものではなかった。
本発明は、上記した点に鑑みて創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、人間の個人差に起因する着座状態の違いを表現可能なシート着座姿勢マネキンを設けることにある。
上記課題を解決するために、本発明のシート着座姿勢マネキンは次の手段をとる。
先ず、第1の発明は、シートへの着座姿勢を確認するためのシート着座姿勢マネキンであって、少なくとも頭部と、胸部と、骨盤部と、大腿部とを有し、前記頭部と前記胸部との間には頭部と胸部を連結する頚椎部が構成され、前記胸部と前記骨盤部との間には胸部と骨盤部を連結する腰椎部が構成され、前記骨盤部と前記大腿部との間はその相対角度が変化可能に連結構成され、前記頚椎部は前後方向に変位可能なバネ部材と、当該バネ部材と胸部との連結角度の設定を調整可能な首付角調整機構と、が直列的に配設されて構成されており、前記首付角調整機構による連結角度を想定着座者に快適とされる角度に設定した想定着座者マネキンを構成した状態においては、前記胸部に対する前記バネ部材の相対角度が、姿勢の個人差の違いをふまえて前記想定着座者の姿勢を表現できるように前記首付角調整機構にて調節された状態で固定されていることを特徴とする。
この第1の発明によれば、首付角調整機構を用いて調整することにより、体形の個人差(後述する首付角)を設定することが可能である。よって、体形の個人差と着座姿勢との関係を把握することが可能となる。つまり、体形の異なる人へのシートの適応度を把握することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記腰椎部は前後方向に変位可能なバネ部材で構成されており、大腿部と骨盤部との間はその最小相対角度の設定を調整可能なLヒップ角調整機構を備えており、前記Lヒップ角調整機構で設定した最小相対角度が想定着座者の大腿部に対する骨盤の角度を狭めていった場合に苦痛に感じない限度角度以内で設定した想定着座者マネキンを構成可能なことを特徴とする。
この第2の発明によれば、更にLヒップ角調整機構をも用いて調整することにより、より良好に(後述するLヒップ角も含めて)体形の個人差を設定することが可能である。よって、体形の個人差と着座姿勢との関係を把握することが可能となる。つまり、体形の異なる人へのシートの適応度を把握することが可能となる。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明において、前記頚椎部のバネ部材の変位状態を読み取ることのできる変位状態確認手段を備えることを特徴とする。
この第3の発明によれば、シート着座姿勢マネキンにバネ部材の変位状態を読み取るために使用される変位状態確認手段が備えられているため、当該手段を介して変位状態を読み取ることが可能となる。
第4の発明は、第1の発明乃至第3の発明の何れかにおいて、前記腰椎部は前後方向に変位可能なバネ部材で構成されており、前記頚椎部のバネ部材と前記腰椎部のバネ部材は板バネであることを特徴とする。
この第4の発明によれば、人間の腰椎部及び頚椎部にあたる部分を板バネを使用して表現するため、着座姿勢における腰椎及び頚椎の形状が把握しやすくなる。
第5の発明は、第4の発明において、シート着座姿勢マネキンがシート上に着座した状態を基準として、前記腰椎部のバネ部材と前記シートの間に配置される支持部材を備えるとともに、前記支持部材が、前記シートに当接可能なプレートであって、前記腰椎部のバネ部材が挟み込まれている挟み込み部を有し、前記挟み込み部には、前記腰椎部のバネ部材に向けて凸の円弧状とされた面を備えた支持箇所が設けられており、前記腰椎部のバネ部材は、マネキンのシート着座状態では複数個の支持部材を介してシートに当接支持されるようになっており、さらに前記支持箇所に当接していることを特徴とする。
この第5の発明によれば、支持部材を介してシートからの力をバネ部材に伝えることができる上、支持部材がバネ部材の曲げ剛性に与える影響を抑制することが可能である。
本発明によれば、人間の個人差に起因する着座状態の違いを表現可能なシート着座姿勢マネキンとすることができる。
本発明のシート着座姿勢マネキンを通常着座状態でシートに着座させた状態を表す図である。 位置確認手段を付設したシート着座姿勢マネキンの側面図である。 位置確認手段の状態変化図である。 シート着座姿勢マネキンの腰椎部周りの側面図である。 シート着座姿勢マネキンの腰椎部カバーの断面図である。 シート着座姿勢マネキンの腰椎部カバーの分解図である。
以下に、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。なお、本説明における上下方向、前後方向等の方向表示は、シート着座姿勢マネキン1の通常着座状態における方向を示している。
図1は本発明が適用される実施形態のシート着座姿勢マネキン1をシートクッション91とシートバック92とヘッドレスト93を有したシート90に着座させた状態を示す。ただし、腰椎部カバー22については一部省略して記載している。
シート着座姿勢マネキン1は、複数の主要部を直列状に接続させることで形成されている。主要部は剛性体若しくは弾性体により形成されている。剛性体同士を接続する部位は互いに回動自在に接続されている。剛性体と弾性体を接続する部位は互いに密着固定されている。
本実施の形態においては、前記剛性体として、頭部2と、胸部3と、骨盤部4と、大腿部5と、小腿部6と、足部7と、を設けている。また、剛性体と接続する弾性体としてはバネ部材が好ましく、本実施例では板バネを使用しているが、前記板バネを有する部位として腰椎部12と、頚椎部11と、を設けている。
前記大腿部5は通常着座状態のときにシートクッション91上に前後方向に延びるように位置する部位である。
前記骨盤部4は大腿部5と回動可能に連結される部位であり、通常着座状態のときに主にシートクッション91上の後側に位置することになる部位である。
前記胸部3は通常着座状態のときに骨盤部4よりも上側に位置する部位であり、腰椎部12により骨盤部4と接続される部位である。また、シート90に着座するときにシートバック92の前側に位置することになる部位である。
前記頭部2は通常着座状態のときに胸部3よりも上側に位置する部位であり、頚椎部11により胸部3と接続される部位である。また、ヘッドレスト93があるシート90に対して通常着座状態のときにヘッドレスト93の前側に位置することになる部位である。
前記小腿部6は大腿部5に回動可能に接続される部位であり、通常着座状態のときに主にシートクッション91よりも前側に位置することになる部位である。
前記足部7は小腿部6に回動可能に接続される部位であり、通常着座状態のときに小腿部6よりも下側に位置することになる部位である。
前記頚椎部11は板バネ80と首付角調整機構30を直列的に配設した構成である。頚椎部11は頭部2と胸部3の間を連結する部位である。
前記腰椎部12は板バネである。腰椎部12は胸部3と骨盤部4の間を連結する部位である。
前記胸部3、骨盤部4、大腿部5、小腿部6には錘70を着脱することが可能な錘取り付け部71と、当該錘取り付け部71に取り付けられた錘70が備え付けられている。当該錘70を取り替えることにより各部の重量が調整可能である。
また、図2に示すように、シート着座姿勢マネキン1の胸部3、腰椎部12、骨盤部4及び大腿部5には接面部8が形成されている。当該接面部は、シート着座姿勢マネキン1がシート90と接触する面側に形成される。当該接面部8はシート90と接触しうる部分であり、シート着座姿勢マネキン1に対してシート90からの力を伝えうる部分であるともいえる。
図1に示すように、当該接面部8としては、胸部カバー21と、腰椎部カバー22と、骨盤部カバー23と、大腿部カバー24と、を設けている。
胸部カバー21は、胸部3を覆うように後側(着座時のシートバック92側)に設けられている。
腰椎部カバー22は、5つの腰椎部カバー構成要素60からなり腰椎部12を覆うように後側(着座時のシートバック92側)に上下方向に連続して設けられている。
骨盤部カバー23は、骨盤部4を覆うように後側(着座時のシートバック92及び/又はシートクッション91側)に設けられている。
大腿部カバー24は、大腿部5を覆うように下側(着座時のシートクッション91側)に設けられている。
腰椎部12周りは湾曲する部位であることから、腰椎部カバー22においては、複数の腰椎部カバー構成要素60を組み合わせた構成としている。
図4〜6に示すように、腰椎部カバー構成要素60は、プレートを略C字形状の弧を描くように反らせた弧状プレート61の中央から錨形状となるように支持棒62を突出させ、その支持棒62の端部に腰椎部12の板バネを挟みこむための挟み込み部63を設けた構造である。当該腰椎部カバー構成要素60は、腰椎部12に対する支持部材としての役割を担う。
挟み込み部63は中空の角柱形状であり、一面を形成するプレート63cがプレート締結部材63dを介して着脱自在なことにより、内方に板バネの腰椎部12を配置させることが可能な構造である。
挟み込み部63の支持棒62側の面は円弧を描くような形状である凸カーブ63aを有しており、腰椎部12と接する面を極力減少させるようにしている。腰椎部12の曲げ剛性が板バネの腰椎部12と接する面に影響されにくくするためである。
また、着脱自在なプレート63cには板バネの腰椎部12との間にゴム材63bを配置しており、凸カーブ63aとゴム材63bとの間に板バネの腰椎部12が位置するようにしている。
当該ゴム材63bは凸カーブ63aとすることも可能であり、その場合は、凸カーブ63a間に板バネの腰椎部12が位置するようになる。
図1及び2に示されているように、頭部2と胸部3を連結する頚椎部11は、板バネ80及び首付角調整機構30により構成されている。首付角調整機構30は胸部3と板バネ80との相対角度を調節固定する機能を有する。異なる視点に立つと、この首付角調整機構30は胸部3と頭部2との相対角度を調節固定する機能を有するともいえる。
当該首付角調整機構30は頚椎部11の構成要素である板バネ80の一端と接続される板状体32を有し、この板状体32が胸部3に連結されており、頭部2と胸部3との間に板バネ3と首付角調整機構30とは直列的に配列されて構成されている。
首付角調整機構30を構成する板状体32は回転軸33を中心に回転可能な構造である。所望の位置まで回転させた板状体32は板状体固定螺子31で固定することができる。また、固定した板状体32を回転させたい場合は板状体固定螺子31を緩めることで回転させることができる。このようにして胸部3と頭部2との間の連結角度を調整することができるようになっている。
骨盤部4と大腿部5とは回動可能に接続されているが、骨盤部4には大腿部5の回動角度を調整可能なLヒップ角調整機構40を備えている。本実施例においては、Lヒップ角調整機構40は大腿部5側の骨盤部4の端部位置を調整可能とする構造である。大腿部5の端部は骨盤部4の端部と当接する構造であるため、骨盤部4の端部の位置が変わることにより、大腿部5と骨盤部4とが当接する位置が変わることになる。これにより、大腿部5が回動できる角度範囲を設定可能としている。大腿部5が回動できる角度範囲を設定するということは、大腿部5と骨盤部4との最小相対角度を設定すると言い換えることもできる。
当該Lヒップ角調整機構40は骨盤部4の大腿部側端部に設けた挟み込み体41を有する。挟み込み体41は当接プレート43の両端部から扇形の延設部を当接プレート43に対して垂直方向に延設して構成される構造である。骨盤部4には当該挟み込み体41を貫通するような挟み込み体回動軸44が設けられている(図2参照)。
当該挟み込み体回動軸44を中心に回動可能な挟み込み体41を所望の位置まで回動させてから挟み込み体固定螺子42で固定することができる。固定した挟み込み体41を回動させたい場合は挟み込み体固定螺子42を緩めることで回動させることができる。
なお、大腿部5は骨盤部4に対して回動軸35により回動可能に取り付けられている。しかし、大腿部5には、前記当接プレート43に当接してそれ以上の回動が阻止される係止部36が設けられており、図1及び図2でみて大腿部5の時計回り方向のそれ以上の回動が阻止されるようになっている。これにより骨盤部4に対する大腿部5のいわゆる前屈方向の回動規制を調整可能としている。
Lヒップ角調整機構40は骨盤部4の代わりに大腿部5に設けることも可能である。また、大腿部5と骨盤部4の回動軸を挟み込み体回動軸44として使用することも可能であるし、各々を別々に設けることも可能である。
頭部2と胸部3の相対角度を調節可能としている理由について説明する。
人間の頭部は頚椎及びその周辺の筋肉で胸部と繋がっている。繋がってはいるものの頭部と胸部の相対的な位置は唯一に定められるものではなく、ある程度の自由度がある。
ところで、頭部と胸部との相対的な位置が変わると、頭部重量を首周りの筋力で支える力が変化する。言い換えると、頭部と胸部との相対的な位置をある特定の位置にすれば、首周りの筋力を最も使用しない状態(以後、頭部快適状態という)となる。
この頭部快適状態というのは、無重力状態で脱力したときに体が自然にバランスをとる状態である。そして、この自然にバランスをとる状態が人によって異なるのである。
その違いは頭部と胸部との相対角度の違いとして現れる。頭部快適状態における頭部と胸部との相対角度について、本発明においては首付角と定義する。
人によって首付角に違いがあるということは、首回りの筋力を最も使用しない状態とする頭部と胸部の相対位置(相対角度)は、人によって違うということである。
この違いを表現することができるシート着座姿勢マネキン1とするために、バネ部材11と首付角調整機構30を直列に配設した構成を採用している。
なお、頭部2と胸部3が弾性体により接続されているのみ、若しくは頭部2と胸部3の相対角度が変化可能で特定の位置で固定できるのみでは、首付角の違いを十分に表すことができない。なぜなら、頭部2と胸部3が弾性体により接続されているのみでは、首付角の個人差を表すことにはならず、相対角度が変化可能に固定できるのみでは、首周りの筋力にかかる負荷が十分に表せないからである。
次に、骨盤部4と大腿部5の相対角度を調節可能としている理由について説明する。
人間の骨盤部と大腿部の相対角度を狭めていくと苦痛に感じるようになる。これは、臀部や大腿部裏側にある各筋肉の延びに対する許容値を超えるためである。
この各筋肉の延びに対する許容値には個人差がある。つまり、骨盤部と大腿部の相対角度の許容値には個人差がある。
本発明においては、この骨盤部と大腿部の相対角度の許容値をLヒップ角と定義する。
このLヒップ角が違うということは、着座状態において、シートクッション91に対する骨盤部の向きに違いが生じるということである。そして、当該骨盤の向きの違いから骨盤部と接続されている腰椎の曲がり方に違いが生じるということである。
この違いを表現することができるシート着座姿勢マネキン1とするために、胸部3と骨盤部4とをバネ部材で接続し、さらには当該骨盤部4と大腿部5との相対角度が調整可能にできるようにしているのである。
図2はシート着座姿勢マネキン1にバネ部材(80,12)の変位状態を読み取るために使用される位置確認手段50を設けている状態を示している。この位置確認手段50は、本実施形態では頚椎部11箇所と腰椎部12箇所に設けられている。
腰椎部12箇所に設けられる位置確認手段50を例にして説明すると、当該位置確認手段50は骨盤部4に設けた棒状体51と、胸部3に設けた位置認識部材52と、を有する構成である。位置認識部材52には格子状の評価表示部52Aを設けている。当該評価表示部52Aは棒状体51の先端部が評価表示部52Aのどの部分に位置するのかによって評価内容を読み取ることに利用されるものである。当該位置確認手段50を用いれば、胸部3と骨盤部4の相対的な位置の差が理解でき、しいては、腰椎部12であるバネ部材の変位状態が理解できる。
例えば図3の(a)に示すような位置認識部材52の評価表示部52Aと棒状体51の先端部の位置関係の場合、胸部3が骨盤部4より後側に位置しすぎており、快適な着座姿勢でないことが理解される。
図3の(b)に示すような位置認識部材52の評価表示部52Aと棒状体51の先端部の位置関係の場合、腰椎部12の屈曲度合いが強く、快適な着座姿勢でないことが理解される。
図3の(c)に示すような位置認識部材52の評価表示部52Aと棒状体51の先端部の位置関係の場合、腰椎部12が曲線を描いているため、快適な着座姿勢であることが理解される。
次に、上記シート着座姿勢マネキン1の使用方法例を説明する。
使用例1
本明細書においては、特定の首付角及びLヒップ角を有する人を想定着座者とする。当該想定着座者の性質を表すように、首付角調整機構30及びLヒップ角調整機構40の角度設定をする。当該状態のシート着座姿勢マネキン1を想定着座者マネキンということにする。当該想定着座者マネキンをシートバック92を有するシート90に着座させる。このとき、想定着座者マネキンの頚椎部11である板バネ80が直線状になるようにシートバック92を傾動し固定する。次に腰椎部12の板バネの変形状態を確認する。腰椎部12の板バネの変形状態は胸部3及び骨盤部4に設けられた棒状体51及び位置認識部材52からなる位置確認手段50を用いる。棒状体51の先端部が位置認識部材52の評価表示部52Aのどの部分に位置するのかを目視で判断することで、板バネの変形状態を確認する。
なお、位置認識部材52には、棒状体51の先端がどの部分に位置すれば、不快と感じるのかを予め記入しておき、その部分に棒状体51の先端が位置すれば、不快であり、その部分に位置しなければ快適であると判断することも可能である。
腰椎部12の板バネの変形状態を確認し記録した後、前記した想定着座者とは異なる想定着座者の性質を表すように首付角調整機構30及び/又はLヒップ角調整機構40の角度設定をする。
その後、前記した方法と同様に想定着座者マネキンをシート90に着座させ、シートバック92の傾動角度を調整し、その時の腰椎部12の板バネの変形状態を確認・記録する。
同様な作業を複数回繰り返し、首付角及びLヒップ角の多様性への対応度を総合的に判断する。
使用例2
特定の想定着座者を表すことになるように首付角調整機構30の角度を設定する。当該設定が行われたシート着座姿勢マネキン1である想定着座者マネキンをシートバック92及びヘッドレスト93のあるシート90に着座させる。
着座後シートバック92を後方の特定の位置に大きく傾動させ、傾動後の頚椎部11の板バネ80の変形状態を確認・記録する。
板バネ80の変形状態を確認し記録した後、前記した想定着座者とは異なる想定着座者の性質を表すように首付角調整機構30を設定する。
その後、前記した方法と同様に想定着座者マネキンをシート90に着座させ、頚椎部11の板バネ80の変形状態を確認・記録する。
同様な作業を複数回繰り返し、首付角の多様性への対応度を総合的に判断する。
使用例3
特定の想定着座者を表すことになるように首付角調整機構30及び/又はLヒップ角調整機構40を設定する。当該設定が行われたシート着座姿勢マネキン1である想定着座者マネキンをシート90に着座させる。
着座後の頚椎部11の板バネ80及び/又は腰椎部12の板バネの変形状態を確認・記録する。
前記変形状態を確認し記録した後、前記した想定着座者とは異なる想定着座者の性質を現すように首付角調整機構30及び/又はLヒップ角調整機構40を異なる角度状態となるように設定する。
その後、シート90の形状を変化させることなく、前記した方法と同様に想定着座者マネキンを着座させ、頚椎部11の板バネ80及び/又は腰椎部12の板バネの変形状態を確認・記録する。
同様な作業を複数回繰り返し、首付角及びLヒップ角の多様性への対応度若しくは不快度を総合的に判断する。
以上各実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態のほか、その他各種の形態で実施可能なものである。
例えば、シート着座姿勢マネキンには剛性体の全ての部位が必要なわけでなく、足部や小腿部を設けない構造としても良い。
また、頭部や胸部などの各部位は必ずしも、人体に模した形状にする必要性はなく、人が着座した際の特定の骨の位置と同等の位置に剛性体があることで、着座状態を表現できていればよい。
また、バネ部材の変位状態を把握するために、目視により棒状体と位置認識部材の相対位置を読み取る必要性はない。例えば棒状体に設けた発信部からの信号を、位置認識部材に設けた受信部により電気的に読み込ませ、そのデータを自動的に記録させるようにしても良い。
また、胸部から大腿部にむけての構成のみでシート着座姿勢マネキンを作ることも可能である。当該構成であると頭部及び頚椎部を設けない構成となるので、首付角の多様性への対応についての検討はできない。しかし、当該構成でもLヒップ角の多様性への対応についての検討は可能である。
また、大腿部から足部にかけて、実施例においては、一組で構成しているが、通常の人間同様、二組で構成することも可能である。
また、バネ部材ではない弾性体を使用することも可能である。
また、首付角とLヒップ角は双方を設定しなくても良く、首付角及びLヒップ角の何れか一つを設定したシート着座姿勢マネキンであっても想定着座者マネキンである。
また、骨盤部と大腿部は必ずしも、回動軸を介して接続されている必要は無く、骨盤部と大腿部との間に接続部を配置し、当該接続部に対して骨盤部及び/又は大腿部が回動可能な構成となるようにしても良い。
1 シート着座姿勢マネキン
2 頭部
3 胸部
4 骨盤部
5 大腿部
6 小腿部
7 足部
11 頚椎部
12 腰椎部
21 胸部カバー
22 腰椎部カバー
23 骨盤部カバー
24 大腿部カバー
30 首付角調整機構
31 板状体固定螺子
40 Lヒップ角調整機構
41 挟み込み体
42 挟み込み体固定螺子
50 位置確認手段
51 棒状体
52 位置認識部材
60 腰椎部カバー構成要素
61 弧状プレート
62 支持棒
63 挟み込み部
63a 凸カーブ面
63b ゴム材
63c プレート
63d プレート締結部材
70 錘
80 板バネ(頚椎部)
90 シート
91 シートクッション
92 シートバック
93 ヘッドレスト

Claims (5)

  1. シートへの着座姿勢を確認するためのシート着座姿勢マネキンであって、
    少なくとも頭部と、胸部と、骨盤部と、大腿部とを有し、前記頭部と前記胸部との間には頭部と胸部を連結する頚椎部が構成され、前記胸部と前記骨盤部との間には胸部と骨盤部を連結する腰椎部が構成され、前記骨盤部と前記大腿部との間はその相対角度が変化可能に連結構成され、
    前記頚椎部は前後方向に変位可能なバネ部材と、当該バネ部材と胸部との連結角度の設定を調整可能な首付角調整機構と、が直列的に配設されて構成されており、
    前記首付角調整機構による連結角度を想定着座者に快適とされる角度に設定した想定着座者マネキンを構成した状態においては、
    前記胸部に対する前記バネ部材の相対角度が、姿勢の個人差の違いをふまえて前記想定着座者の姿勢を表現できるように前記首付角調整機構にて調節された状態で固定されていることを特徴とするシート着座姿勢マネキン。
  2. 請求項1に記載のシート着座姿勢マネキンであって、
    前記腰椎部は前後方向に変位可能なバネ部材で構成されており、大腿部と骨盤部との間はその最小相対角度の設定を調整可能なLヒップ角調整機構を備えており、
    前記Lヒップ角調整機構で設定した最小相対角度が想定着座者の大腿部に対する骨盤の角度を狭めていった場合に苦痛に感じない限度角度以内で設定した想定着座者マネキンを構成可能なことを特徴とするシート着座姿勢マネキン。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のシート着座姿勢マネキンであって、
    前記頚椎部のバネ部材の変位状態を読み取ることのできる変位状態確認手段を備えることを特徴とするシート着座姿勢マネキン。
  4. 請求項1乃至3の何れかに記載のシート着座姿勢マネキンであって、
    前記腰椎部は前後方向に変位可能なバネ部材で構成されており、前記頚椎部のバネ部材と前記腰椎部のバネ部材は板バネであることを特徴とするシート着座姿勢マネキン。
  5. 請求項4に記載のシート着座姿勢マネキンであって、
    シート着座姿勢マネキンがシート上に着座した状態を基準として、前記腰椎部のバネ部材と前記シートの間に配置される支持部材を備えるとともに、前記支持部材が、前記シートに当接可能なプレートであって、前記腰椎部のバネ部材が挟み込まれている挟み込み部を有し、
    前記挟み込み部には、前記腰椎部のバネ部材に向けて凸の円弧状とされた面を備えた支持箇所が設けられており、
    前記腰椎部のバネ部材は、マネキンのシート着座状態では複数個の支持部材を介してシートに当接支持されるようになっており、さらに前記支持箇所に当接していることを特徴とするシート着座姿勢マネキン。
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