以下に添付図面を参照して、この発明にかかるカード利用支援システム、カード利用支援方法およびカード利用支援プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(カード利用支援システムのシステム構成)
まず、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、カード利用支援装置110と、顧客の端末装置120と、決済端末装置130と、を備えている。カード利用支援装置110は、インターネットなどのネットワーク140を介して、顧客の端末装置120や決済端末装置130と通信可能に接続されている。
カード利用支援装置110は、具体的には、たとえば、サーバコンピュータなどと称されるコンピュータ装置(図2−1を参照)によって実現することができる。顧客の端末装置120は、具体的には、たとえば、パーソナルコンピュータなどと称されるコンピュータ装置(図2−2を参照)や、スマートフォンなどの携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)によって実現することができる(図2−3を参照)。
決済端末装置130は、具体的には、たとえば、CAT(Credit Authorization Terminal)端末などのカードの信用照会端末や、INFOX端末などの多機能決済端末装置によって実現することができる(図2−4を参照)。決済端末装置130は、POS端末に接続され、あるいはPOS端末に一体に組み込まれ、POS端末を介してネットワーク140に接続されていてもよい。
(カード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成するカード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2−1は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成するカード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図2−1において、コンピュータ装置は、CPU211と、ROM212と、RAM213と、HDD(ハードディスクドライブ)214と、HD(ハードディスク)215と、通信I/F(インターフェイス)216と、を備えている。カード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置が備える各部211〜216は、バス210によってそれぞれ接続されている。
CPU211は、カード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM212は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM213は、CPU211のワークエリアとして使用される。HDD214は、CPU211の制御にしたがってHD215に対するデータのリード/ライトを制御する。HD215は、HDD214の制御で書き込まれたデータを記憶する。
通信I/F216は、インターネットなどのネットワーク140を介して顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置や決済端末装置130に接続されている。通信I/F216は、インターネットなどのネットワーク140と内部とのインターフェイスをつかさどり、カード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置におけるデータの入出力を制御する。
(顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2−2は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示す説明図である。
図2−2において、顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置は、CPU221と、ROM222と、RAM223と、HDD224と、HD225と、ディスプレイ226と、入力デバイス227と、通信I/F228と、を備えている。顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置が備える各部221〜228は、バス220によってそれぞれ接続されている。
CPU221は、顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどり、RAM223をワークエリアとしながらROM222に記憶された各種プログラムを実行する。HDD224は、CPU221の制御にしたがってHD225に対するデータのリード/ライトを制御する。HD225は、HDD224の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ディスプレイ226は、各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ226は、たとえば、買い物条件を指定する入力画面や、決済承認要求に対する承認情報を入力する入力画面などを表示する。ディスプレイ226は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど、公知の各種のディスプレイによって実現することができる。
入力デバイス227は、複数の入力キーを備えたキーボードによって実現することができる。キーボードは、数字を入力するテンキーを備えている。また、キーボードは、入力位置や操作位置を移動させるカーソルキーを備えていてもよい。入力デバイス227は、入力位置や操作位置を指定するマウスなどのポインティングデバイスを備えていてもよい。入力デバイス227は、当該入力デバイス227に対する入力操作に応じた信号を出力する。
通信I/F228は、カード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置との間での通信をおこなう。通信I/F228は、カード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置と顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、カード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御する。
顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置は、通信I/F228を介してカード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置との間で通信をおこなうことによって、たとえば、ディスプレイ226に表示した各種の入力画面を介して入力された各種の入力情報をカード利用支援装置110を実現するコンピュータ装置に送信する。
(顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)のハードウエア構成について説明する。
図2−3は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機のハードウエア構成を示すブロック図である。図2−3においては、顧客の端末装置120を実現する携帯型電話機として、スマートフォンのハードウエア構成を示している。
図2−3において、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現するスマートフォンは、CPU231と、ROM232と、RAM233と、通信I/F234と、ディスプレイ235と、操作部236と、マイク237と、スピーカ238と、カメラ239と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する顧客の端末装置120を実現するスマートフォンが備える各構成部231〜239は、バス230によってそれぞれ接続されている。
CPU231は、スマートフォン全体の制御をつかさどる。ROM232は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM233は、CPU231のワークエリアとして使用される。通信I/F234は、インターネットなどのネットワーク140を介して、当該ネットワーク140に接続されたコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、通信I/F234は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
ディスプレイ235は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ235は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
操作部236は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部236は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部236は、当該操作部236に対する入力操作に応じた信号を出力する。
操作部236をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ235の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。また、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合は、信号の出力を停止する。あるいは、タッチパネルは、タッチパネルに対する筆記部材の接触が解除された場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触がないことを示す信号を出力してもよい。
タッチパネルは、抵抗膜方式、静電容量方式、電磁誘導方式、表面弾性波方式など公知の各種の方式によってタッチパネルに対する筆記部材の接触位置を検出し、検出した接触位置に応じた電気信号を、CPU231に対して出力する。電磁誘導方式を採用する場合、電子ペンなどと称される専用の筆記部材を用いる。
マイク237は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカ238は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
カメラ239は、操作部236の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM233などに記憶される。通信I/F234は、インターネットなどのネットワーク140に接続され、当該ネットワーク140と顧客の端末装置120を実現するスマートフォンの内部とのインターフェイスをつかさどる。
(決済端末装置130のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する決済端末装置130のハードウエア構成について説明する。図2−4は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100を構成する決済端末装置130のハードウエア構成を示すブロック図である。
図2−4において、決済端末装置130は、CPU241と、ROM242と、RAM243と、ディスプレイ244と、キーボード245と、ネットワークI/F246と、ブザー247と、カードリーダ248と、プリンタ249と、を備えている。また、決済端末装置130が備える各部241〜249は、バス240によってそれぞれ接続されている。
CPU241は、決済端末装置130全体の制御をつかさどる。ROM242は、カード決済に際して実行させる各種のプログラムなどを記憶している。RAM243は、CPU241のワークエリアとして使用される。CPU241は、カード決済に際して、ネットワークI/F246を介してカード利用支援装置110との間で通信をおこなう。
キーボード245は、カード決済をおこなう店舗の店員などによるカード決済にかかる各種の入力操作を受け付けたり、顧客(カードの利用者)による暗証番号の入力操作を受け付けたりする。キーボード245は、入力された情報をCPU241に出力する。ディスプレイ244は、たとえば液晶パネルを備えた表示装置によって実現することができる。ディスプレイ244を実現する液晶パネルは、定型メッセージ、数字、記号などを表示することができる。また、ディスプレイ244を実現する液晶パネルは、7セグメント方式のディスプレイであってもよい。
ブザー247は、決済端末装置130においてエラーが発生した場合などに所定のブザー音声を出力する。ブザー247としては、たとえば圧電ブザー、電子ブザー、電磁ブザーなど公知の各種のブザーを用いることができる。カードリーダ248は、カードを用いた決済において、カードに記録された情報を読み出し、読み出された情報をCPU241に対して出力する。カードは、ICチップを備えたタイプであってもよいし、磁気ストライプを備えたタイプであってもよい。
プリンタ249は、伝票用紙に対して決済の内容などを印字する印字処理をおこなう。プリンタ249は、たとえば複写が可能な伝票用紙に対する印字が可能なインパクトドットプリンタなどを用いることができる。プリンタ249は、インパクトドットプリンタに限るものではなく、サーマルプリンタ、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなど公知の各種の印字方式のプリンタによって実現することができる。プリンタ249は、伝票用紙を保持する用紙保持機構、伝票用紙に対して印字をおこなうプリンタヘッドなどを備えて構成されている。
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100が用いる各種のデータベースについて説明する。この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100においては、加入店舗情報データベース、ゲーム情報データベース、特典情報データベースなどの各種のデータベースを用いる。
カード利用支援システム100が用いる各種のデータベースは、たとえば、カード利用支援装置110が備えるHD215に記憶される。カード利用支援システム100が用いる各種のデータベースは、たとえば、カード利用支援装置110と一体に設けられた記憶媒体に記憶されるものに限らない。カード利用支援システム100が用いる各種のデータベースは、たとえば、カード利用支援装置110とは別体のコンピュータ装置に設けられた記憶媒体やカード利用支援装置110とは別体の記憶装置に記憶されるものであってもよい。
(加入店舗情報データベースの一例)
つぎに、加入店舗情報データベースの一例について説明する。図3−1は、加入店舗情報データベースの一例を示す説明図である。図3−1において、加入店舗情報データベース310は、ゲームの種類を識別するゲーム識別情報ごとに、複数の部分図形を組み合わせて構成される対象図形における各部分図形の位置情報と、当該ゲーム識別情報によって識別されるゲームに加入する店舗の識別情報と、を関連付けて記憶する。
この発明にかかる実施の形態において、ゲームは、たとえば、カード決済をおこなうごとに、対象図形における各部分図形を1つずつ指定することによって進行し、当該対象図形を構成するすべての部分図形が指定された場合に終了するルールが定められているゲームとする。このようなゲームは、具体的には、たとえば、日本地図における47の都道府県をすべて指定した場合に終了する、いわゆる「国盗り合戦ゲーム」のようなゲームによって実現することができる。
この場合、対象図形は、具体的には、たとえば、47個の部分図形によって構成される日本地図によって実現することができる。また、この場合、日本地図を構成する47個の各都道府県のそれぞれによって部分図形を実現することができる。また、この場合、部分図形の位置情報は、たとえば、「東京都」を示す部分図形の、対象図形をなす日本地図における位置を示す。
部分図形の位置情報は、対象図形における部分図形ごとに設定されている。具体的には、たとえば、上記のように、都道府県に対応して設けられた47個の部分図形によって構成される日本地図によって対象図形を実現する場合、部分図形の位置情報は、都道府県に対応して設けられた47個の部分図形がそれぞれ、どの都道府県であるのかを示す。
あるいは、この発明にかかる実施の形態において、ゲームは、たとえば、カード決済をおこなうごとに、複数の部分図形を組み合わせて構成される対象図形における各部分図形を1つずつ指定することによって進行し、指定された部分図形がなす形状が所定の形状を構成する場合に終了するルールが定められているゲームとしてもよい。このようなゲームは、具体的には、たとえば、縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形において直線状に連続する5マスを指定した場合に終了する、いわゆる「ビンゴゲーム」などのゲームによって実現することができる。
この場合、対象図形は、具体的には、たとえば、ビンゴゲームと称されるゲームに用いられる縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形によって実現することができる。この場合、縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形を構成する25個のマスによって、それぞれ部分図形を実現することができる。また、この場合、部分図形の位置情報は、たとえば、「右から1列目、上から2行目」、「縦:右から1番目、横:上から2番目」、「5−1」などのように、25マスの方眼図形における各マスの位置を示す。
店舗の識別情報は、カード利用支援システム100が運営するゲーム企画に加入する店舗を一意に特定可能な情報であって、たとえば、所定桁数の数字やアルファベットの組み合わせによって実現することができる。チェーン展開している店舗の場合、加入店舗情報データベース310においては、出店場所が異なっていても同一の店舗の識別情報が記憶されていてもよい。
加入店舗情報データベース310において、部分図形の位置情報と店舗の識別情報とは、店舗の識別情報によって識別される店舗の実際の位置(立地場所)に基づいて、実際の位置が近い店舗に対応する部分図形どうしが、対象図形においては互いに離間した位置関係となるように設定することができる。
また、加入店舗情報データベース310において、部分図形の位置情報と店舗の識別情報とは、関連する業種の店舗であれば、当該店舗に対応する部分図形どうしが、対象図形においては互いに離間した位置関係となるように設定するようにしてもよい。これにより、ゲームにおいて、実際の立地場所が近い店舗において、短期間に集中してカード決済をおこなわせることを抑制し、顧客がより広範囲を行動するようにすることができる。そして、顧客の行動範囲を広げることによって、当該顧客のカードの利用促進を図ることができる。
また、加入店舗情報データベース310において、部分図形の位置情報と店舗の識別情報とは、実際の位置が近い店舗に対応する部分図形どうしが、対象図形において互いに隣り合う位置関係となるように設定したり、関連する業種の店舗に対応する部分図形どうしが、対象図形において互いに近接した位置関係となるように設定したりしてもよい。これにより、顧客に対して短期間に集中してカード決済をおこなわせ、当該顧客のカードの利用促進を図ることができる。
カード利用支援システム100が運営するゲーム企画における各ゲームにおいて、カード決済をおこなうことにより指定する部分図形は、カード決済をおこなった店舗に応じて決定される。具体的には、指定する部分図形は、ゲーム企画に加入する店舗の識別情報に関連付けられた各部分図形の位置情報に基づいて決定される。
カード利用支援装置110は、カード決済がおこなわれることにより決済端末装置130から出力された完了通知を受け付けると、当該カード決済がおこなわれた店舗の識別情報を特定し、加入店舗情報データベース310において、特定した店舗の識別情報に関連付けられた部分図形の位置情報を特定し、特定した位置情報によって特定される部分図形を指定する。
加入店舗情報データベース310において、店舗の識別情報は、ゲーム識別情報ごとに、対象図形における各部分図形の位置情報に対して複数関連付けられていてもよい。一つの位置情報に対して店舗の識別情報が複数関連付けられている場合、たとえば、複数の店舗の識別情報によって識別される複数の店舗のうち、いずれかの店舗でカード決済がおこなわれると、該当する部分図形を指定するように、ゲームを進行するようルールを定めることができる。
あるいは、一つの位置情報に対して店舗の識別情報が複数関連付けられている場合、カード決済をおこなうことによって指定される店舗を、あらかじめ一つに指定しておいてもよい。具体的には、たとえば、一つの位置情報に対して、「A店」、「B店」、「C店」の3つの店舗の識別情報が関連付けられている場合、顧客aの場合はA店でカード決済をおこなった場合に該当する部分図形を指定し、顧客bの場合はB店でカード決済をおこなった場合に該当する部分図形を指定するように、ゲームを進行するようルールを定めてもよい。
この場合、加入店舗情報データベース310においては、ゲーム識別情報ごとに、部分図形の位置情報と店舗の識別情報との関連付けパターンを複数記憶しておくことができる。関連付けパターンは、1つのゲームにおいて、いずれの部分図形の位置情報にどの店舗の識別情報が関連付けられているか、すわなち、対象図形における店舗の配置を示す。
そして、加入店舗情報データベース310においてゲーム識別情報ごとに複数の関連付けパターンを記憶しておく場合、たとえば、顧客によって当該顧客が参加するゲームのゲーム識別情報が指定されたときに、当該ゲーム識別情報に関連付けて記憶された複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを抽選により選択することによって、顧客ごとに異なるゲームを進行させることができる。
複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを選択するための抽選は、顧客の端末装置120から送信された指定情報を受け付けた場合に限らず、複数回おこなってもよい。複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを選択するための抽選は、たとえば、顧客の端末装置120から送信された指定情報を受け付けてから所定時間が経過するごとにおこなうことができる。
また、複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを選択するための抽選は、たとえば、顧客の端末装置120から送信された指定情報を受け付けた日時にかかわらず、あらかじめ定められた所定の更新日時が到来するごとにおこなうようにしてもよい。具体的には、所定の更新日時は、たとえば、カード利用支援システム100の運用者などによって、「毎日深夜1時」、「毎月第1金曜日」などのように、任意に設定することができる。
この実施の形態において、加入店舗情報データベース310の記憶内容は、複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを選択するための抽選がおこなわれるごとに、当該抽選の結果に基づいて更新される。この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100の運用上、抽選がおこなわれた場合、該当する日時を顧客に通知するようにしてもよい。あるいは、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100の運用上、抽選がおこなわれる予定がある場合、該当する抽選予定の日時を顧客に事前に通知するようにしてもよい。
加入店舗情報データベース310においては、ゲーム識別情報ごとに、達成条件が設定されていてもよい。達成条件は、対象図形を構成する各部分図形のうち、カード決済をおこなうことによって指定された部分図形の配列が満たすべき条件を示す。また、加入店舗情報データベース310において、達成条件は、1つのゲームに対して複数設定されていてもよい。
カード利用支援システム100においては、対象図形を構成する各部分図形のうち、カード決済をおこなうことによって指定された部分図形の配列が達成条件を満たした場合に、該当する顧客に対して、所定の特典を付与することができる。加入店舗情報データベース310において、1つのゲームに対して複数の達成条件が設定されている場合、いずれかの達成条件を満たすごとに、該当する顧客に対して、所定の特典を付与するようにしてもよい。
(ゲーム情報データベースの一例)
つぎに、ゲーム情報データベースの一例について説明する。図3−2は、ゲーム情報データベースの一例を示す説明図である。図3−2において、ゲーム情報データベース320は、顧客のカードの識別情報と、加入店舗情報データベース310が記憶するゲーム識別情報のうち当該顧客が指定したゲームのゲーム識別情報と、当該ゲームの進行状況を示す進行情報と、を関連付けて記憶する。
進行情報は、たとえば、既に指定された部分図形を特定する情報によって実現することができる。具体的には、進行情報は、たとえば、都道府県に対応して設けられた47個の部分図形によって構成される日本地図によって対象図形を実現する場合、既に指定された部分図形が東京都であるのか北海道であるのか何県あるいは何府であるのかを示す情報によって実現することができる。進行情報は、たとえば、既に指定された部分図形が、いつ指定されたのかを示す情報を含んでいてもよい。
また、ゲーム情報データベース320は、カードの識別情報、ゲーム識別情報、進行情報に加えて、顧客によって指定された通知条件を、カードの識別情報に関連付けて記憶していてもよい。通知条件は、カード決済をおこなうごとに、当該カード決済をおこなった顧客に対して、ゲームの進行状況を通知するかどうかを指定する情報であって、顧客によって任意に設定することができる。あるいは、通知条件は、カード利用支援システム100の運営者などによって任意に設定されるものであってもよい。
ゲーム情報データベース320においては、加入店舗情報データベース310において、ゲーム識別情報ごとに、位置情報と店舗の識別情報との関連付けパターンが複数記憶されている場合、顧客のカードの識別情報とゲーム識別情報と進行情報とに加えて、関連付けパターンに関する情報を関連付けて記憶していてもよい。関連付けパターンに関する情報は、顧客に対していずれの関連付けパターンのゲームが設定されているかを示す。
また、ゲーム情報データベース320は、カードの識別情報に関連付けて、通知条件を記憶している。通知条件は、たとえば、ゲームが達成条件を満たす前に当該ゲームの進行状況を通知するか、すなわち、ゲームの途中経過を通知するか否かを指定する。通知条件は、たとえば、カード決済をおこなうごとに、ゲームの途中経過を通知するか否かを指定する。また、通知条件は、たとえば、所定回数のカード決済をおこなうごとに、ゲームの途中経過を通知するか否かを指定するものであってもよい。
また、通知条件は、ゲームの途中経過を通知するか否かに加えて、たとえば、「ゲームの達成までに所定条件を満たした場合に、ゲームの途中経過を通知する」のような通知条件を指定するものであってもよい。この場合、具体的には、たとえば、日本地図における47の都道府県をすべて指定した場合に終了するゲームであれば、「残りの都道府県の数があと1つになった時点でゲームの途中経過を通知する」という通知条件を指定することができる。また、この場合、通知するまでの残り数は、1に限るものではなく、2以上であってもよい。
また、具体的には、たとえば、縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形において直線状に連続する5マスを指定した場合に終了するゲームであれば、「リーチが成立した時点でゲームの途中経過を通知する」という通知条件を指定することができる。また、この場合、リーチ(直線状に4マスが連続し、あと1つでビンゴになる状態)の数を通知する指定ができるようにしてもよい。
また、ゲーム情報データベース320は、カードの識別情報ごとに、同一のゲーム識別情報によって識別されるゲームにおいて、達成条件を満たすと判断した順位(達成順位)を示す情報を進行情報として、関連付けて記憶している。達成条件を満たすと判断した順位は、たとえば、該当する完了通知を受け付けた日時に基づいて特定することができる。
図3−2においては、「4980−1234−5678−9012」というカードの識別情報に関連付けられたゲームが、達成条件を満たす前の状態であるため、便宜上、達成順位の欄に「−」が記載してある。順位(達成順位)は、たとえば、「100番までカウントする」などのように、順位(達成順位)をカウントする上限値を設定してもよい。この場合、ゲーム情報データベース320は、100番以降の順位(達成順位)は記憶しない。
(特典情報データベースの一例)
つぎに、特典情報データベースの一例について説明する。図3−3は、特典情報データベースの一例を示す説明図である。図3−3において、特典情報データベース330は、ゲーム識別情報と、達成条件を満たした場合の特典に関する特典情報とを関連付けて記憶する。
特典情報は、たとえば、特典の内容を特定するための識別情報や、特定された特典の内容を示す情報などを含んでいる。また、特典情報は、たとえば、特典が受けられる店舗あるいは場所を示す情報や、特典が付与されたことを通知するメッセージ情報などを含んでいる。特典情報は、テキスト形式であってもよく、任意の画像や二次元コードなどの画像であってもよい。
特典は、ゲームの内容に応じて設定することができる。たとえば、喫茶店やカフェなどと称される飲食店が加入するゲームの場合、当該ゲームに設定された達成条件を達成した場合に所定額あるいは所定率の割り引きや、「コーヒー1杯無料」などのような商品の提供などの特典を設定することができる。
特典情報データベース330において、特典情報は、達成条件ごとにそれぞれ設定することができる。具体的には、たとえば、「001」というゲーム識別情報によって識別されるゲームに関する達成条件のうち、「関東地方(1都6県)を指定する」という達成条件に「富士山頂からの景色の待受画像がもらえる」という特典情報を設定し、「日本全国(47都道府県)を指定する」という達成条件に「宇宙からの日本の画像(夜景)の待受画像がもらえる」という特典情報を設定することができる。
(顧客情報データベースの一例)
つぎに、顧客情報データベースについて説明する。図3−4は、顧客情報データベースの一例を示す説明図である。図3−4において、顧客情報データベース340は、クレジットカード番号と、顧客に関する情報(図3−4においては「顧客情報」と記載)と、を関連付けて記憶している。この実施の形態においては、クレジットカード番号によって顧客の識別情報を実現することができる。
クレジットカード番号においては、最初の6桁の銀行識別番号(Bank Identification Number:BIN)によって、クレジットカード会社などのカードの発行事業者を特定することができる。クレジットカード番号は、BINを含み、カードの発行事業者によって割り当てられた任意の数列によって構成され、カードごとに固有の情報とされている。
顧客に関する情報は、クレジットカードの所有者である顧客およびクレジットカードに関する各種の情報であって、たとえば、クレジットカードの所有者である顧客の氏名、住所、電子メールアドレスなどを含む。また、顧客に関する情報は、たとえば、クレジットカードの有効期限、電話番号、性別など、を含んでいてもよい。また、顧客に関する情報は、たとえば、クレジットカードの顧客の年収や、所定期間における利用限度額など、クレジットカードの所有者である顧客の支払い能力に関する情報を含んでいてもよい。
所定期間は、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの期間であって、たとえば1ヶ月間とすることができる。締め日は、クレジットカード会社が加盟店への立替払金額やカードの所有者である顧客(カードの利用者)への請求金額を確定するための締め切り日であり、たとえば「毎月10日」、「毎月25日」などのように設定されている。具体的には、たとえば締め日が「毎月10日」である場合、所定期間は、毎月11日〜翌月の10日までの期間とされる。
所定期間ごとの利用金額は、たとえば、1ヶ月ごとに締め日がある場合、前回の締め日の翌日から次回の締め日までの累積のクレジットカード決済の利用金額とされる。この実施の形態のカード利用支援システム100においては、所定期間ごとの利用金額に応じて、参加対象として指定できるゲームを制限できるようにしてもよい。
具体的には、たとえば、所定期間ごとの利用金額が、毎回所定金額以上である顧客の場合、達成条件を満たした場合に価値の高い特典が得られるゲームに参加できるように制限を設けることができる。また、具体的には、たとえば、所定期間ごとの利用金額が、所定金額以上となった翌月に、達成条件を満たした場合に価値の高い特典が得られるゲームに参加できるように制限を設けるようにしてもよい。
また、顧客に関する情報は、たとえば、支払い方法、支払いに利用する金融機関名、支店名、預金種目や口座番号など、支払いに関する情報を含んでいてもよい。具体的には、たとえばリボルビング払いを設定しているクレジットカードの所有者である顧客(カードの利用者)に関しては、リボルビング払いによる1回あたりの支払い額を、支払いに関する情報として記憶するようにしてもよい。
また、顧客に関する情報は、たとえば、顧客の家族構成に関する情報を含んでいてもよい。具体的には、顧客情報データベース340は、たとえば、子供、親、兄弟の氏名、生年月日、性別などを示す情報を、クレジットカード番号に関連付けて記憶していてもよい。
顧客に関する情報は、たとえば、クレジットカードの発行受付時(申し込み時)など、クレジットカードが発行される前にクレジットカードの所有者である顧客から取得し、クレジットカードの発行元によって顧客情報データベース340に登録される。また、顧客に関する情報は、たとえば、子供が生まれた場合や引っ越しをした場合など、顧客から変更があった旨の申請を受け付けた場合に適宜更新されるものであってもよい。
これにより、クレジットカード番号が指定された場合は、指定されたクレジットカード番号に関連付けられている各種の情報を特定することができる。顧客情報データベース340においては、クレジットカード番号以外にも、クレジットカードの所有者である顧客(カードの利用者)の氏名および住所や電話番号、電子メールアドレスなど、任意の情報が指定されることによって、指定された任意の情報に関連付けられた情報を抽出することができる。
(カード利用支援装置110の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100が備えるカード利用支援装置110の機能的構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100が備えるカード利用支援装置110の機能的構成を示すブロック図である。
図4において、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100が備えるカード利用支援装置110の各機能は、記憶部401と、完了通知受付部402と、ゲーム特定部403と、位置情報取得部404と、更新部405と、特典情報取得部407と、通知条件受付部409と、生成部408と、判断部406と、出力部410と、指定情報受付部411と、選択部412と、によって実現される。
カード利用支援装置110の各機能を実現する記憶部401、完了通知受付部402、ゲーム特定部403、位置情報取得部404、更新部405、判断部406、特典情報取得部407、生成部408、通知条件受付部409、出力部410、指定情報受付部411、選択部412は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援装置110を構成する各部によって実現することができる。
記憶部401は、加入店舗情報データベース310、ゲーム情報データベース320、特典情報データベース330および顧客情報データベース340などの各種のデータベースを記憶する。記憶部401は、各種のデータベースにおける各情報を更新可能に記憶する。
完了通知受付部402は、決済端末装置130から出力された完了通知を受け付ける。完了通知は、カードの識別情報と当該カードの識別情報によって識別されるカードを用いた決済(以下「カード決済」という)をおこなった店舗の識別情報とを含む。完了通知は、カード決済にかかる決済金額に関する情報を含んでいてもよい。完了通知受付部402は、たとえば、決済端末装置が設置された各店舗においておこなわれたカード決済が完了するごとに、当該カード決済にかかる完了通知を受け付ける。
ゲーム特定部403は、ゲーム情報データベース320を参照して、完了通知受付部402が受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報が関連付けられたゲーム識別情報を特定する。ゲーム情報データベース320において、該当するカードの識別情報に、複数のゲーム識別情報が関連付けられている場合、ゲーム特定部403は、たとえば、全てのゲーム識別情報を特定する。あるいは、ゲーム情報データベース320において、該当するカードの識別情報に、複数のゲーム識別情報が関連付けられている場合、ゲーム特定部403は、たとえば、ゲーム情報データベース320において直近に記憶されたゲームの識別情報を特定してもよい。
また、あるいは、ゲーム特定部403は、たとえば、完了通知に含まれる決済金額に基づいて、決済金額が所定額以上である場合に、完了通知受付部402が受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報が関連付けられたゲーム識別情報を特定してもよい。さらに、この場合、該当するカードの識別情報に複数のゲーム識別情報が関連付けられていれば、ゲーム特定部403は、たとえば、決済金額が所定額以上である場合に全てのゲーム識別情報を特定するものであってもよく、ゲーム情報データベース320において直近に記憶されたゲームの識別情報を特定するものであってもよい。
位置情報取得部404は、加入店舗情報データベース310を参照して、ゲーム特定部403が特定したゲーム識別情報に関連付けられるとともに完了通知受付部402が受け付けた完了通知に含まれる店舗の識別情報に関連付けられた部分図形の位置情報を取得する。具体的には、たとえば、対象図形が、それぞれがいずれかの都道府県の外形を示す47個の部分図形によって構成される日本地図である場合、位置情報は、いずれの都道府県の位置に該当するかを示す情報によって実現することができる。また、具体的には、たとえば、対象図形が、5×5=25マスの方眼図形である場合、位置情報は、いずれのマスの位置に該当するかを示す情報によって実現することができる。
更新部405は、ゲーム情報データベース320において完了通知受付部402が受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に関連付けられたゲーム識別情報に、位置情報取得部404が取得した位置情報を進行情報として関連付けて記憶することにより当該ゲーム情報データベース320の更新をおこなう。更新部405は、完了通知受付部402が完了通知を受け付ける前と受け付けた後において変更した情報を更新する。更新部405は、たとえば、完了通知受付部402が完了通知を受け付けることにともなって取得した位置情報をゲーム情報データベース320に追加することによってゲーム情報データベース320の更新をおこなう。
判断部406は、更新部405が更新をおこなうごとに、ゲーム情報データベース320を参照して、位置情報取得部404が取得した位置情報によって特定される部分図形の配列が、あらかじめ定められた所定の達成条件を満たすか否かを判断する。具体的には、たとえば、対象図形が上記の日本地図である場合、当該日本地図において「関東地方」、「近畿地方」などの特定の地域に含まれる都府県の位置を示す位置情報が、ゲーム情報データベース320における該当するカードの識別情報にすべて関連付けて記憶されたか否かを判断することによって、所定の達成条件を満たすか否かを判断することができる。
また、具体的には、たとえば、対象図形が、5×5=25マスの方眼図形である場合、当該方眼図形において、位置情報によって特定されるマスが縦・横・斜めのいずれかの方向において列をなすか否かを判断することによって、所定の達成条件を満たすか否かを判断することができる。
特典情報取得部407は、判断部406が達成条件を満たすと判断した場合に、特典情報データベース330を参照して、達成条件を満たしたゲームのゲーム識別情報に関連付けられた特典情報を取得する。特典は、顧客に提供される恩典を示す。特典は、具体的には、たとえば、特定の商品やサービスの割り引きを受けられる権利、特定の店舗における決済に所定金額を充当できる権利(所定金額を割り引く権利)などによって実現することができる。また、特典は、具体的には、たとえば、特定の商品を受け取ることができる権利や、特定のサービスを受けることができる権利などによって実現されるものであってもよい。
生成部408は、更新部405が更新をおこなうごとに、ゲーム情報データベース320を参照して、位置情報取得部404が取得した位置情報によって特定される部分図形を、当該部分図形を含む対象図形における他の部分図形と区別して示す対象画像の画像情報を生成する。生成部408は、判断部406が達成条件を満たすと判断した場合に、対象画像の画像情報を生成するようにしてもよい。
生成部408は、完了通知受付部402が受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に関連付けられた通知条件に基づいて、対象画像の画像情報を生成する。すなわち、生成部408は、顧客によって指定された条件に基づいて、対象画像の画像情報を選択的に生成するようにしてもよい。具体的には、たとえば、「カード決済ごとに通知する」という通知条件が設定されている場合、生成部408は、カード決済ごとに対象画像の画像情報を生成する。
通知条件受付部409は、生成部408による画像情報の生成にかかる通知条件の入力を受け付ける。通知条件は、たとえば、「カード決済をおこなうごとに、ゲームの進行状況を通知するか否か」を指定する。あるいは、通知条件は、たとえば、「所定回数のカード決済をおこなうごとに、ゲームの進行状況を通知する」、「所定期間が経過するごとに、ゲームの進行状況を通知するか否か」などを指定するものであってもよい。
更新部405は、通知条件受付部409が受け付けた通知条件に基づいて、ゲーム情報データベース320における通知条件を更新する。更新部405は、通知条件受付部409が通知条件を受け付けるごとに、受け付けた通知条件に基づいて、ゲーム情報データベース320における通知条件を更新する。
出力部410は、生成部408が生成した対象画像の画像情報を所定の外部装置に出力する。所定の外部装置は、たとえば、顧客の端末装置120によって実現することができる。画像情報の出力先となる外部装置は、たとえば、ゲームの指定時に、顧客によって任意に指定することができる。
出力部410は、判断部406が達成条件を満たすと判断した場合に、特典情報取得部407が取得した特典情報および生成部408が生成した画像情報を出力してもよい。この場合、出力部410は、通知条件受付部409が受け付けた通知条件にかかわらず、判断部406が達成条件を満たすと判断すると、特典情報取得部407が取得した特典情報および生成部408が生成した画像情報を出力する。
指定情報受付部411は、顧客の端末装置120から、ゲームの種類を指定する指定情報を受け付ける。指定情報は、顧客が指定したゲームの種類を識別するための情報であって、当該指定情報の送信元となる顧客のカードの識別情報と当該顧客が指定したゲームの種類を識別可能なゲーム識別情報とを含む。
ゲームの種類は、たとえば、顧客の端末装置120を介して、当該顧客の端末装置120をインターネットなどのネットワーク140上に開設された所定のWEBサイトにアクセスさせ、当該所定のWEBサイトが提供する表示内容にしたがって顧客に対して入力操作をおこなわせることにより指定させることができる。そして、顧客の端末装置120において、ゲームの種類を指定した状態で、さらに、所定の入力操作がおこなわれた場合、当該顧客の端末装置120からカード利用支援装置110に対して指定情報が出力される。
選択部412は、指定情報受付部411が指定情報を受け付けた場合に、加入店舗情報データベース310を参照して、指定情報受付部411が指定情報を受け付けることによって指定されたゲームのゲーム識別情報に関連付けて記憶された複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを抽選により選択する。上記の更新部405は、選択部412が選択した関連付けパターンを、指定情報受付部411が受け付けた指定情報に関連付けて、ゲーム情報データベース320に記憶する。
選択部412は、たとえば、指定情報受付部411が指定情報を受け付けてから所定時間が経過するごとに、指定されたゲームのゲーム識別情報に関連付けて記憶された複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを抽選により選択してもよい。この場合、加入店舗情報データベース310において、カードの識別情報に関連付けられた関連付けパターンの情報は、所定時間ごとに随時更新される。
あるいは、選択部412は、たとえば、あらかじめ定められた所定の更新日時が到来するごとに、指定されたゲームのゲーム識別情報に関連付けて記憶された複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを抽選により選択してもよい。この場合、指定情報受付部411が指定情報を受け付けた日時にかかわらず、所定の更新日時が到来するごとに、加入店舗情報データベース310におけるカードの識別情報に関連付けられた関連付けパターンの情報が更新される。
(表示画面例)
つぎに、表示画面例について説明する。図5−1、図5−2、図5−3および図5−4は、顧客の端末装置120が表示する表示画面例を示す説明図である。図5−1、図5−2、図5−3および図5−4において、表示画面510、520、530、540は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100における顧客の端末装置120が備えるディスプレイ226に表示される。
表示画面510は、日本地図によって対象図形を実現し、各都道府県によって部分図形を実現するゲームにおいて、顧客の端末装置120が備えるディスプレイ226に表示される。このゲームにおいては、カード決済をおこなうごとに、部分図形の位置情報に関連付けられた店舗の識別情報に基づいて、該当する都道府県が順次指定される。指定された都道府県は、指定されていない都道府県と区別して表示される。
表示画面510においては、東京都が指定された状態を示している。表示画面510に示した状態から、ゲームに加入した店舗において複数回カード決済をおこなうと、指定された都道府県の数が増え、たとえば表示画面520に示した状態となる。表示画面520においては、東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県、大阪府、山口県が指定された状態を示している。
表示画面530は、縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形によって対象図形を実現し、当該方眼図形を構成する25個のマスによって部分図形を実現するゲームにおいて、顧客の端末装置120が備えるディスプレイ226に表示される。このゲームにおいては、カード決済をおこなうごとに、部分図形の位置情報に関連付けられた店舗の識別情報に基づいて、該当するマスが順次指定される。指定されたマスは、指定されていないマスと区別して表示される。
表示画面530においては、カード決済をおこなうことにより指定されたマスに、当該マスによって実現される部分図形の位置情報に関連付けられた店舗名を表示している。このように、部分図形が指定されるごとに、当該部分図形の指定にかかる店舗名やカード決済の日時などをあわせて表示してもよい。これにより、顧客が利用した店舗の履歴を確認することができる。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100において、各ゲームは、たとえば、該当する店舗においてカード決済をおこなった場合にはじめて店舗名を表示(通知)する仕様にすることができる。このように、該当する店舗においてカード決済をおこなった場合にはじめて店舗名を表示(通知)する仕様のゲームをおこなった場合、どの店舗を利用することによっていずれの部分図形が指定されるかが、カード決済をおこなうまでわからない。これによって、顧客に対して、カード決済をおこなうごとに、ドキドキワクワク期待させる期待感を与えることができる。
あるいは、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100において、各ゲームは、対象図形における各部分図形に関連付けられた店舗名をゲームの開始時点から表示(通知)する仕様としてもよい。対象図形における各部分図形に関連付けられた店舗名をゲームの開始時点から表示(通知)する仕様のゲームをおこなった場合、どの店舗に行けばよいかが事前に分かるため顧客に安心感を与えることができ、顧客は計画性を持ってカード決済をおこなうことができる。
表示画面540においては、縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形を用いておこなうビンゴゲームにおいて、直線状に4マスが連続し、あと1つでビンゴになる状態を示している。この状態から、該当する店舗でカード決済をおこなうことにより、残りの1マス(図5−4における左から2列目、上から3行目のマス)が指定された場合、達成条件を満たすことになる。
表示画面540においては、「あと1店舗でコーヒー1杯サービス!」などのように、達成条件を満たした場合の特典を通知するメッセージなどを、あわせて表示してもよい。また、達成までの期限が定められているゲームの場合、表示画面510、520、530、540においては、当該期限を通知するメッセージなどを表示してもよい。
(カード利用支援装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援装置110の処理手順について説明する。図6は、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援装置110の処理手順を示すフローチャートである。図6のフローチャートは、決済端末装置からカード決済の完了通知が出力された場合に開始される。
図6のフローチャートにおいて、まず、決済端末装置から出力された、カード決済の完了通知を受け付けるまで待機する(ステップS601)。ステップS601において、カード決済の完了通知を受け付けた場合(ステップS601:Yes)、受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報と店舗の識別情報とを抽出する(ステップS602)。
つぎに、ステップS602において抽出したカードの識別情報に基づいて、カード決済をおこなった顧客が指定したゲームを特定する(ステップS603)。ステップS603においては、ゲーム情報データベース320を参照して、ステップS602において抽出したカードの識別情報に関連付けられたゲーム識別情報を特定することによって、カード決済をおこなった顧客が指定したゲームを特定することができる。
そして、ステップS603において特定したゲームに加入している店舗の識別情報を取得する(ステップS604)。ステップS604においては、加入店舗情報データベース310を参照して、ステップS603において特定したゲームのゲーム識別情報に関連付けられた店舗の識別情報を取得する。
つぎに、ステップS604において取得した店舗の識別情報に基づいて、位置情報を取得し(ステップS605)、ステップS605において取得した位置情報に基づいてゲーム情報を更新する(ステップS606)。ステップS605においては、加入店舗情報データベース310を参照して、ステップS604において取得した店舗の識別情報に関連付けられた部分図形の位置情報を取得する。これにより、カード決済をおこなった店舗に対応する部分図形を指定することができる。
ステップS603において特定したゲームに達成条件が設定されているか否かを判断し(ステップS607)、達成条件が設定されている場合(ステップS607:Yes)、ゲーム情報データベース320における進行情報に基づいて、指定された部分図形の配列が達成条件を満たすか否かを判断する(ステップS608)。
ステップS608において、指定された部分図形の配列が達成条件を満たす場合(ステップS608:Yes)、通知先を特定する(ステップS609)。ステップS609においては、顧客情報データベース340を参照して、ステップS601:Yesにおいて受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に関連付けられた顧客情報に基づいて、通知先を特定することができる。
つぎに、ステップS609において特定した通知先に達成条件を達成したことを通知する達成通知を生成し(ステップS610)、当該通知先に対してステップS610において生成した達成通知を出力して(ステップS611)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS607において、ステップS603において特定したゲームに達成条件が設定されていない場合(ステップS607:No)、および、ステップS608において、指定された部分図形の配列が達成条件を満たさない場合(ステップS608:No)、該当するゲームの進行状況の途中経過を通知するか否かを判断する(ステップS612)。
ステップS612においては、ゲーム情報データベース320を参照して、ステップS601:Yesにおいて受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に関連付けられた通知条件に基づいて、該当するゲームの進行状況の途中経過を通知するか否かを判断することができる。ステップS612において、該当するゲームの進行状況の途中経過を通知しない場合(ステップS612:No)、一連の処理を終了する。
ステップS612において、該当するゲームの進行状況の途中経過を通知する場合(ステップS612:Yes)、通知条件における通知条件に基づいて、通知条件を満たすか否かを判断する(ステップS613)。ステップS613において、通知条件を満たさない場合(ステップS613:No)、一連の処理を終了する。
ステップS613において、通知条件を満たす場合(ステップS613:Yes)、通知先を特定する(ステップS614)。ステップS614においては、ステップS609と同様に、顧客情報データベース340を参照して、ステップS601:Yesにおいて受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に関連付けられた顧客情報に基づいて、通知先を特定することができる。
そして、ステップS614において特定した通知先に達成条件を達成したことを通知する途中経過通知を生成し(ステップS615)、当該通知先に対してステップS615において生成した途中経過通知を出力して(ステップS616)、一連の処理を終了する。
上述した図6のフローチャートにおいては、ステップS608において達成条件を満たすか否かを判断するようにしたが、これに限るものではない。たとえば、ステップS608において、達成条件を満たすか否かの判断に加えて、達成条件を満たす場合には当該達成条件を満たした順位が、ゲームを達成した順位の中で所定順序以内であるか否かを判断するようにしてもよい。
これによって、特典が与えられる顧客を制限し、特典が与えられることに対する付加価値を高めることができる。また、特典が与えられる顧客を制限することにより、たとえば、販売価格に換算した場合に価値の高い商品やサービスを提供するなどのように、与える特典の内容の充実を図ることができる。これによって、カードを利用することに対する興趣を添えることができる。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、たとえば、ゲームを達成した順位に応じて、特典が与えられる顧客を制限するとともに、与えられる特典の差別化を図るような運用としてもよい。具体的には、たとえば、達成順位の高い顧客ほど、販売価格に換算した場合に価値の高い商品やサービスを提供するなどのように、与える特典を制限することができる。
これによって、同じゲームに参加している顧客どうしの競争心を高め、カードを利用することに対する一層の興趣を添えることができる。そして、これによって、店舗における集客効果および販売促進効果の一層の向上を図り、カードの利用促進を期待することができる。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、たとえば、チェーン展開している店舗どうし、商店街単位などのように、複数の店舗が同一のゲームに加入するとともに、どの店舗がどのゲームに加入しているかを広告しておくことにより、カードの利用促進を図るとともに、当該チェーン展開している店舗や商店街に限定して販売促進を図ることができる。
具体的な運用例としては、たとえば、ゲームに加入している店舗より当該店舗が加入しているゲームを広告し、対象図形を構成する部分図形の数より多数の店舗が同一のゲームに加入するとともに、当該ゲームの仕様を該当する店舗においてカード決済をおこなった場合にはじめて店舗名を表示(通知)する仕様とすることができる。
この場合、対象図形を構成する部分図形の数よりもゲームに加入した店舗の数の方が多くても、同一のゲームに加入したすべての店舗に公平に販売促進の機会を与えることができる。これにより、ゲーム企画に賛同し、ゲームに加入する店舗の数を増やすことができる。
そして、カード利用支援システム100において、ゲームに加入する店舗から所定の加入金を徴収するような運用とすることにより、ゲームに加入する店舗の数を増やすことによって、ゲームに加入する店舗の収益向上のみならず、カード利用支援システム100の運用者の収益向上を図ることができる。
また、具体的な別の運用例としては、たとえば、チェーン展開している店舗のうち、特定の地域(たとえば、「近畿地方」、「関東地方」など)内で営業する各店舗においてカード決済をおこなうごとに、部分図形を指定する仕様のゲームとしてもよい。これにより、チェーン展開している同系列の複数の店舗を、同じ顧客が巡ることになるので、当該顧客から、各店舗についての印象や評価(接客態度の良し悪し、店舗内の清掃状態や衛生状態、品揃え、接客スピードなど)を、同種の店舗どうしで比較した意見を収集することができる。店舗側は、このようにして収集した意見を、店舗の業務内容の改善に役立てることができるので、一層の集客効果および販売促進効果を期待することができる。
また、具体的な別の運用例としては、たとえば、対象図形を構成する部分図形の数と同数の店舗が同一のゲームに加入するとともにゲームの開始時点から店舗名を表示(通知)する仕様とすることができる。この場合、さらに、「ビンゴゲームにおいて直線状に連続する5マスに関連付けられる店舗」や「関東地方に属する一都六県の位置に関連付けられる店舗」などのように、達成条件を満たす際に関連性をもつ部分図形の位置情報に関連付けられる店舗の識別情報は、互いに関連性が低い店舗としてもよい。
より具体的には、たとえば、「カフェ、蕎麦屋、ベーカリー、フレンチレストラン、総菜店」などのように、顧客の嗜好に沿って判断した場合に互いに関連性が低いと思われる店舗の識別情報を、「ビンゴゲームにおいて直線状に連続する5マスに関連付けられる店舗」とする。これにより、顧客の嗜好に制限されることなく、幅広い店舗において販売促進の機会を与えることができる。
また、具体的な別の運用例としては、たとえば、対象図形における特定の位置に割り当てられた部分図形の位置情報を、ゲームに加入している店舗のうち特定の条件に該当する店舗の識別情報に関連付け、当該特定の条件に該当する店舗すべてにおいてカード決済をおこなうことを達成条件としてもよい。
より具体的には、たとえば、「1日あたりの提供数が限られており、かつ提供数が少ない。」、「予約客しか受け付けず、人気が高いために予約が取りにくい。」などのようにカード決済をおこなうこと自体が難しい店舗の識別情報を、対象図形における特定の位置に割り当てられた部分図形の位置情報に関連付けることができる。
これにより、達成条件を満たした場合あるいは達成条件を満たした対象図形を第三者が見た場合に、当該達成条件を満たした顧客が一定の努力をしたことを証明することができる。そして、このような運用とすることにより、カード決済をおこなった顧客の達成感を高めることができる。このような運用下においては、達成条件を満たした場合に、達成条件を満たしたことを証明するカードなどを発行するようにしてもよい。この場合、該当する店舗の識別情報に関連付けられた部分図形が明示された対象図形を印刷したカードを発行してもよい。
また、具体的な別の運用例としては、たとえば、ゲームに加入する店舗の加入料を、対象図形における特定の位置に割り当てられた部分図形の位置に応じて異ならせるようにしてもよい。より具体的には、たとえば、「ビンゴゲーム」のように、縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形において直線状に連続する5マスを指定した場合に終了するゲームにおいて、マスの位置に応じて加入料を異ならせ、ゲームに加入する店舗の加入料を(1)中央のマス、(2)中央のマスを除く対角線上のマス、(3)残りのマスの順で高額にする。
「ビンゴゲーム」において、各マスが、直線状に連続する5マスの指定(ビンゴの成立)に関与する確率は、(1)中央のマス、(2)中央のマスを除く対角線上のマス、(3)残りのマス((1)と(2)以外のマス)の順で多くなる。すなわち、中央のマスは4パターンのビンゴ(行方向、列方向、2本の対角線方向)に関与し、対角線上のマスは3パターンのビンゴ(行方向、列方向、1本の対角線方向)に関与し、残りのマスは3パターンのビンゴ(行方向、列方向)に関与する。
さらに、このような運用においては、対象図形における各部分図形に関連付けられた店舗名をゲームの開始時点から表示(通知)する仕様のゲームとする。これにより、直線状に連続する5マスを指定する(ビンゴを成立させる)ことによりゲームを達成することを主眼にした場合、中央のマスに該当する店舗への来客数の方が中央のマス以外のマスに該当する店舗への来客数よりも多くなることが想定される。すなわち、中央のマスに関連付けられた店舗の方が、中央のマス以外のマスに該当する店舗よりも高い集客効果を期待することができる。
このように、マスの位置に応じて、店舗がゲームに加入することによる集客効果が異なることが想定される場合は、マスの位置に応じて加入料を可変とすることにより、ゲームに加入する店舗どうしの公平性を確保することができる。すなわち、上記の「ビンゴゲーム」などのように、割り当てられるマスの位置によって、ゲームに加入する店舗に不公平感を与える可能性のあるゲームにおいては、当該不公平感を緩和するような運用とすることにより、ゲームに加入する店舗の数を増やすことができる。
そして、カード利用支援システム100においては、上記のように、ゲームに加入する店舗から所定の加入金を徴収するような運用とすることにより、ゲームに加入する店舗の数を増やすことによって、ゲームに加入する店舗の収益向上のみならず、カード利用支援システム100の運用者の収益向上を図ることができる。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100においては、たとえば、都道府県に対応して設けられた47個の部分図形によって構成される日本地図によって対象図形を実現したり、方眼図形によって対象図形を実現したりしたが、対象図形はこれらに限るものではない。対象図形は、たとえば、山手線の線路を模した図形であってもよい。この場合、部分図形は、山手線が発着する駅によって実現することができる。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、カード決済の完了通知を受け付けると、ゲーム識別情報と部分図形の位置情報とを特定し、特定された部分図形を対象図形における他の部分図形と区別して示す対象画像の画像情報を生成し、生成した画像情報を所定の外部装置に出力するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、顧客が指定したゲームに加入する店舗においてカード決済をおこなうごとに、対象画像において区別して示される部分図形の数が増えるので、所定の外部装置を介して対象画像を確認した顧客に対して、カードを利用することに対する興趣を添えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、対象画像において区別して示される部分図形の数が増えるほど、カード決済をおこなった顧客の達成感を高めることができるため、対象画像において区別して示される部分図形の数を増やすために、ゲームに加入する店舗におけるカード決済を促進することができる。
このように、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、顧客に対してカードを利用することに対する興趣を添えることによってカードの利用促進を図るとともに、ゲームに加入する店舗の集客力の向上を図ることができる。
また、ゲームに加入することにより当該ゲームに加入する店舗の集客力の向上を図ることができるので、ゲームへ加入する店舗数の増加が期待できる。そして、ゲームへ加入する店舗数が増加することにより、カード利用支援システム100の運営者の加盟料収入の増加が期待できる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、ゲーム情報データベース320の更新をおこなうごとに、当該ゲーム情報データベース320を参照して、指定された部分図形の配列が、あらかじめ定められた所定の達成条件を満たすか否かを判断し、達成条件を満たす場合に、対象画像の画像情報を生成し、生成した画像情報を所定の外部装置に出力するようにしたことを特徴としている。
このように、上述したこの発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、対象画像において区別して示される部分図形の配列が所定の達成条件を満たす場合に、所定の達成条件を満たした顧客に対して、所定の達成条件を満たした対象画像を確認させることができる。
これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、対象画像において区別して示される部分図形の配列が所定の達成条件を満たすまでの間、「いつ達成されるのか」、「どのような達成条件を満たすのか」などを期待しながらゲームを進めることができるので、カードを利用することに対する興趣を添えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、通知条件に基づいて、対象画像の画像情報を生成し、生成した画像情報を所定の外部装置に出力するようにしたことを特徴としている。この実施の形態においては、具体的には、顧客の端末装置120によって、生成した画像情報の出力先となる所定の外部装置を実現した例について説明した。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、カード決済がおこなわれることによってゲーム情報データベース320の更新がおこなわれるごとに、顧客に対して、カード決済をおこなった店舗に該当する位置における部分図形が区別された対象画像を確認させることができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、カード決済をおこなうごとにゲームの進行状況を確認することができ、カードを利用するごとに当該カードを利用することに対する興趣を添えることができる。
上述したこの発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100においては、生成した画像情報の出力先となる所定の外部装置を、顧客の端末装置120によって実現した例について説明したが、所定の外部装置は顧客の端末装置120に限るものではない。所定の外部装置は、たとえば、インターネットなどのネットワーク140上に所定のWEBサイトを開設するサーバコンピュータなどのコンピュータ装置によって実現してもよい。
この場合、カード利用支援装置110が生成した画像情報は、生成するごとに該当するサーバコンピュータなどのコンピュータ装置に出力され、サーバコンピュータなどのコンピュータ装置が備える記憶媒体に記憶される。サーバコンピュータなどのコンピュータ装置が備える記憶媒体に記憶された画像情報は、顧客の端末装置120からアクセス要求があった場合に当該顧客の端末装置120に出力され、当該顧客の端末装置120において所定の表示画面の表示に供される。
また、この場合、サーバコンピュータなどのコンピュータ装置が備える記憶媒体に記憶された画像情報を、顧客の端末装置120において表示させる場合は、当該顧客の端末装置120に対して該当する画像情報を出力する前に、当該顧客の端末装置120においてパスワードの入力などをともなう所定の認証処理をおこなうようにしてもよい。
あるいは、同じゲームに参加しているすべての利用者のゲームの進行状況を閲覧できるようにしてもよい。これによって、「いつ」、「どこの店舗で」カード決済をおこなった顧客が、「どの部分図形を指定したか」を、同じゲームに参加しているすべての利用者が共通して認識することができる。
これにより、同じゲームに参加している顧客どうしの競争心を高めたり、「今、××店に行けば、同じ位置のマスが指定できるかもしれない」などの期待感を高めたりする効果が期待できる。そして、これによって、店舗における集客効果の一層の向上を期待することができる。
また、生成した画像情報の出力先となる所定の外部装置は、たとえば、インターネットなどのネットワーク140に接続され、プリント機能を備えた所定の端末装置(図示を省略する)によって実現してもよい。この場合、所定の端末装置は、カード利用支援装置110が生成した画像情報を、紙などの記録媒体にプリントすることによって出力することができる。
所定の端末装置は、利用者の識別情報の入力をともなう所定の入力操作を受け付けた場合に、カード利用支援装置110から直接、あるいは、必要に応じてサーバコンピュータなどのコンピュータ装置が備える記憶媒体から、該当する画像情報を取得する。そして、上記のように、顧客の端末装置120に表示する所定の表示画面と同様の画像をプリントして出力することができる。
このような所定の端末装置によってこの発明にかかる所定の外部装置を実現する場合、所定の端末装置は、たとえば、駅構内やコンビニエンスストアなど利用しやすい場所、決済をおこなう場所の周辺、決済の順番待ちの客が待機する場所などに設置するとよい。
また、この場合、所定の端末装置は、たとえば、単独の装置として存在するものに限らず、たとえばネットワーク140に接続可能なATMやデジカメプリント装置、チケット出力装置などと兼用し、ATMやデジカメプリント装置が備える機能の一部として顧客の端末装置120に表示する所定の表示画面と同様の画像をプリントして出力してもよい。
また、生成した画像情報の出力先となる所定の外部装置は、たとえば、顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置に接続されたプリンタであってもよい。この場合も、上記の所定の端末装置によってこの発明にかかる所定の外部装置を実現する場合と同様に、顧客の端末装置120を実現するコンピュータ装置に対して所定の入力操作を受け付けた場合に、カード利用支援装置110から直接、あるいは、必要に応じてサーバコンピュータなどのコンピュータ装置が備える記憶媒体から、該当する画像情報を取得する。そして、上記のように、顧客の端末装置120に表示する所定の表示画面と同様の画像をプリントして出力することができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、達成条件を満たすと判断した場合に、特典情報データベース330を参照して、達成条件を満たしたゲームに該当する特典情報を取得し、取得した特典情報および対象画像の画像情報を生成し、生成した画像情報を所定の外部装置に出力するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、対象画像において区別して示される部分図形の配列が所定の達成条件を満たす場合に、顧客に対して、所定の達成条件を満たした対象画像を確認させるとともに、該当する特典を与えることができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、対象画像において区別して示される部分図形の配列が所定の達成条件を満たすまでの途中経過を確認することができ、カードを利用することに対する興趣を添えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、ゲームごとに達成条件を満たした順位が所定順序以内である場合に、取得した特典情報および対象画像の画像情報を生成し、生成した画像情報を所定の外部装置に出力するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、同一のゲームをおこなっている顧客のうち、所定順位内で達成条件を満たした顧客に対して、所定の達成条件を満たした対象画像を確認させるとともに、該当する特典を与えることができる。これにより、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、顧客に対して「特典が受けられる順位で対象図形を完成させよう」という意識を持たせることができ、カードの利用促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、ゲーム識別情報ごとに、部分図形の位置情報と店舗の識別情報との関連付けパターンを複数記憶し、同一のゲームであっても、顧客ごとに部分図形の位置情報と店舗の識別情報との関連付けパターンが異なるようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、異なる顧客が同じゲームを指定し、同じ行動をとった場合にも、顧客ごとに関連付けパターンの異なるゲームを進行させることができる。
これによって、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、たとえば、同じゲームを指定した複数の顧客が同じ店舗においてそれぞれカード決済をおこなった場合、対象画像において区別して示される部分図形を異ならせることができ、「あとは、○○店と××店に行けば画像が完成する。」などのように、対象図形における店舗の位置が判明したために対象図形を完成させるまでの見通しがついてしまうことによってカード決済をおこなった顧客の達成感を低下させることなく、カードを利用することに対する興趣を添えることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、ゲームの種類を指定する指定情報を受け付けてから所定時間が経過するごとに、複数の関連付けパターンの中から一の関連付けパターンを抽選により選択するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、顧客によりゲームが指定されてから所定時間が経過するごとに、顧客が完成させる対象図形における各部分図形の位置情報に関連付けられた店舗の識別情報が変化するため、顧客に対して「変化する前までの対象図形を完成させよう」という意識を持たせることができ、カードの利用促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100は、受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に関連付けられた顧客の端末装置120に割り当てられた電子メールアドレスを送信先として、対象画像の画像情報を出力するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、顧客に対して、当該顧客の端末装置を介して対象画像を確認させることができる。これによって、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100によれば、カード決済をおこなった直後に対象画像を確認させることができるので、顧客に対して、カード決済をおこなったことによりゲームが進行していることを確実に認識させることができる。
なお、この発明にかかる実施の形態のカード利用支援システム100においては、顧客情報データベース340において、店舗の端末装置受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に、顧客の端末装置120を一意に識別可能な個体識別番号を関連付けて記憶しておき、決済端末装置130から受け付けた完了通知に含まれるカードの識別情報に関連付けられた個体識別番号に基づいて、対象画像の画像情報の出力先を特定するようにしてもよい。
この場合、顧客の端末装置120を一意に識別可能な個体識別番号としては、具体的には、たとえば、UID(UNIQUE Indentifier)などと称される番号を用いることができる。また、この場合、顧客の端末装置120を一意に識別可能な個体識別番号としては、具体的には、たとえば、電話番号を用いてもよい。
顧客の端末装置120を一意に識別可能な個体識別番号として電話番号を用いる場合、たとえば、規定数の情報の送受信が可能なショートメッセージサービス(SMS: Short Message Service)を利用して、生成された対象画像の画像情報に関する情報を通知することができる。
この場合、具体的には、たとえば、「ビンゴゲーム」のように、縦5マス×横5マスの計25マスの方眼図形において直線状に連続する5マスを指定した場合に終了するゲームの場合、カード決済をおこなうことによって指定された部分図形の位置を特定可能な情報を送信することによって、生成された対象画像の画像情報に関する情報を通知することができる。
より具体的には、たとえば、「右から1列目、上から2行目」、「ミギカラ5マスメ、ウエカラ1マスメ」などのように、カード決済をおこなうことによって指定された部分図形の位置を特定可能なメッセージを送信することによって、生成された対象画像の画像情報に関する情報を通知することができる。