JP6001909B2 - 蒸気タービンプラント - Google Patents

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JP6001909B2 JP2012090428A JP2012090428A JP6001909B2 JP 6001909 B2 JP6001909 B2 JP 6001909B2 JP 2012090428 A JP2012090428 A JP 2012090428A JP 2012090428 A JP2012090428 A JP 2012090428A JP 6001909 B2 JP6001909 B2 JP 6001909B2
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Description

本発明の実施形態は、蒸気タービンプラントに関する。
従来の蒸気タービンプラントの第1例を図20に示す。この第1例の蒸気タービンプラントにおいては、ボイラ1への給水6が給水ポンプ7によりボイラ1に供給され、ボイラ1で加熱される事で蒸気2に変化する。ボイラ1では、例えば石炭を燃料とし発生した燃焼排ガスや太陽熱によって給水6を加熱する。ボイラ1にて発生した蒸気2が蒸気タービン3に流入して膨張し、蒸気タービン3の回転軸を回転させる軸動力を発生する。この時、蒸気2は蒸気タービン3の内部にて圧力、温度ともに低下し、排気4となる。蒸気タービン3からの排気4は復水器5に流入する。排気4は通常、その一部が凝縮していて液体になっているが、ほとんどが気体状態である。排気4は、復水器5において図示していない復水冷却水により冷却され、給水6に戻る。給水6は蒸気に変化しその後、水に戻されながら、給水ポンプ7の上流に戻り、循環する。復水冷却水は図示していない復水冷却水ポンプで復水器5に搬送されており、海水や河川水が用いられる事が多い。復水冷却水は復水器5により加熱された後、海や河川に排出される。膨張していく蒸気によって回転する蒸気タービン3の回転軸は冷却不要である第2の発電機9に接続されており、発生した軸動力を用いて第2の発電機9が駆動され発電が行われる。
タービンによって駆動される発電機には冷却が必要なものが多く、空気、水素、または純水により冷却されている発電機が存在するが、第2の発電機9は冷却しなくて運転するよう設計され、強制的には冷却されない発電機である。
次に、従来の蒸気タービンプラントの第2例を図21に示す。この第2例の蒸気タービンプラントにおいては、図20に示す第1例の蒸気タービンプラントとは、発電機が異なる。第1例で使用した冷却不要の第2の発電機9を使用せず、冷却が必要な第1の発電機8を使用する。このため、この第2例においては、第1の発電機8の他に第1の発電機8を冷却する冷却系統が設けられている。この冷却系統においては、冷却媒体10は流量調節弁33で流量調節されながら、搬送機12により第1の発電機8に流入し、第1の発電機8を冷却する。冷却媒体10としては空気、水素、または純水が用いられ、冷却媒体10が気体の場合は、搬送機12は送風機であり、液体の場合はポンプである。冷却媒体10は第1の発電機8にて加熱された後、冷却媒体冷却器11で冷却水15により冷却される。冷却媒体冷却器11を流出した冷却媒体10は搬送機12により循環する。冷却水15は流量調節弁34で流量調節されながら、冷却水ポンプ17により冷却媒体冷却器11に流入する。冷却水15は冷却媒体冷却器11にて加熱された後、冷却水冷却器14で冷却される。冷却水冷却器14から流出した冷却水15は冷却水ポンプ17により循環する。冷却水冷却器14としては、例えば冷却塔または水熱交換器が用いられる。冷却塔が用いられた場合、冷却水14を冷却する第2の冷却媒体13として大気が用いられる。第2の冷却媒体13として用いられる大気は強制的に送風してもよい。図21に示す第2例の蒸気タービンプラントにおいては、強制的には送風させない冷却塔であるとして、大気を搬送する送風機を図示していない。大気を強制的に送風する冷却塔を用いてもよく、その場合は送風機が必要になる。冷却水冷却器14として水熱交換器が用いられた場合、第2の冷却媒体13は、海水または河川水が用いられる。この場合、第2の冷却媒体13を搬送するポンプが必要であり、また冷却水15を冷却した後、第2の冷却媒体13は海や河川に戻される。
次に、従来の蒸気タービンプラントの第3例を図22に示す。この第3例の蒸気タービンプラントは、図21に示す第2例の蒸気タービンプラントにおいて、冷却系統の冷却媒体冷却器11を油冷却器37に置き換えた構成を有している。この油冷却器37は、蒸気タービン3の軸受35の潤滑油36を冷却するものである。すなわち、第2例においては第1の発電機8を冷却するために用いられる冷却水10を冷却するのに対して第3例においては蒸気タービン3の軸受35に用いられる潤滑油を冷却し、冷却器の冷却対象が異なっている。このため、第3例の蒸気タービンプラントにおいては、発電機として冷却が必要な第1の発電機8を用いても、冷却が不要である第2の発電機9を用いてもよい。冷却が不要である第2の発電機9を用いた場合、冷却が必要である第1の発電機8の冷却系統は図示されていない。
冷却系統において、蒸気タービン3の軸受35に用いられる潤滑油36は流量調節弁39で流量調節されながら、油ポンプ28により軸受35に流入し、蒸気タービン3の回転軸と軸受35の間を潤滑する。潤滑時、軸受35と回転軸との間にて発生する熱によって潤滑油36の温度が上昇するが、油冷却器37において冷却水15により冷却される。油冷却器37によって冷却された潤滑油36は油ポンプ28により循環する。潤滑油36によって潤滑される軸受として、図22では蒸気タービン3の下流側に位置する軸受35を図示しているが、上流側に位置する軸受や第1の発電機8の軸受の潤滑に用いる潤滑油も同様に冷却する。蒸気タービン3の回転軸と発電機8の回転軸とが減速機を介して接続されている場合は、減速機の潤滑に用いる潤滑油も同様に冷却する。なお、潤滑油36を冷却する冷却水15に関する冷却系統は、図21に示す第2例と同じ構成となっている。
図20乃至図22では、蒸気タービン3は1台であったが、複数台としてもよく、再熱サイクルや再生サイクルを構成してもよい。
発電機8,9におけるエネルギ損失は、蒸気タービン3の回転軸から受ける軸動力の1%程度である。発電機8,9の軸受におけるエネルギの損失は、発電機8,9の軸受の潤滑油に渡される熱であり、これは発電機のエネルギ損失(蒸気タービン3から受ける軸動力の1%)の10%程度である。残りの損失は潤滑油以外に渡される熱である。潤滑油以外に渡される熱は、図20に示す第1例では第2の発電機9は冷却されていないので、第2の発電機9の接触固体や周囲大気に放熱される。図21に示す第2例では冷却が必要な第1の発電機8を冷却しているので、多くは最終的に大気または水からなる冷却媒体13に放熱し、一部は第1例のように接触固体や周囲に放熱している。潤滑油36に渡される熱は、図22に示す第3例のように最終的に第2の冷却媒体13に放熱している。
以上説明したように、従来の蒸気タービンプラントにおいては、排熱を有効に活用していない。
特開2007−240049号公報
本実施形態は、排熱を有効に活用することができる蒸気タービンプラントを提供する。
本発明にかかる蒸気タービンプラントは、水を蒸気に変化させるボイラと、前記ボイラか
らの蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンの排気を冷却し前記水に戻
す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送する第1ポンプと、前記蒸気タービンから発生さ
れる軸動力により駆動される発電機と、前記発電機を冷却することにより温度上昇した第
1冷却媒体を第2冷却媒体を用いて冷却する第1冷却器と、前記第1冷却器において前記
第1冷却媒体との熱交換により温度上昇した第2冷却媒体を用いて前記水を加熱する加熱
器と、を備え、前記加熱器から流出する前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流入させな
いように構成したことを特徴とする。
また本発明にかかる蒸気タービンプラントは、水を蒸気に変化させるボイラと、前記ボ
イラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンの排気を冷却し前記
水に戻す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送する第1ポンプと、前記蒸気タービンから
発生される軸動力により駆動される発電機と、を備えている蒸気タービンプラントであっ
て、第1冷却媒体を用いて、前記蒸気タービンプラントに用いられる潤滑油を冷却し、第
2冷却媒体を用いて前記第1冷却媒体を冷却する第1冷却器と、前記第1冷却器において
前記潤滑油との熱交換により温度上昇した前記第2冷却媒体を用いて前記水を加熱する加
熱器と、を備え、前記加熱器から流出する前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流入させ
ないように構成したことを特徴とする。
またさらに本発明にかかる蒸気タービンプラントは、水を蒸気に変化させるボイラと、
前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンの排気を冷却
し前記水に戻す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送する第1ポンプと、前記蒸気タービ
ンから発生される軸動力により駆動される発電機と、前記発電機を冷却することにより温
度上昇した第1冷却媒体を第2冷却媒体を用いて冷却する第1冷却器と、前記第1冷却器
において前記第1冷却媒体との熱交換により温度上昇した第2冷却媒体を用いて前記水を
加熱する加熱器と、を備え、第3冷却媒体を用いて、前記加熱器から流出する前記第2冷
却媒体を冷却する第2冷却器を備え、冷却された前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流
入させ、前記加熱器から流出した前記第2冷却媒体が、前記第2冷却器に流入する前記第
3冷却媒体より低温の時は、前記加熱器にて温度低下した前記第2冷却媒体を前記第2冷
却器に流入させずに前記第1冷却器に流入させることを特徴とする。
またさらに本発明にかかる蒸気タービンプラントは、水を蒸気に変化させるボイラと、
前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンの排気を冷却
し前記水に戻す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送する第1ポンプと、前記蒸気タービ
ンから発生される軸動力により駆動される発電機と、を備えている蒸気タービンプラント
であって、第1冷却媒体を用いて、前記蒸気タービンプラントに用いられる潤滑油を冷却
し、第2冷却媒体を用いて前記第1冷却媒体を冷却する第1冷却器と、前記第1冷却器に
おいて前記潤滑油との熱交換により温度上昇した前記第2冷却媒体を用いて前記水を加熱
する加熱器と、を備え、第3冷却媒体を用いて、前記加熱器から流出する前記第2冷却媒
体を冷却する第2冷却器を備え、冷却された前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流入さ
せ、前記加熱器から流出した前記第2冷却媒体が、前記第2冷却器に流入する前記第3冷
却媒体より低温の時は、前記加熱器にて温度低下した前記第2冷却媒体を前記第2冷却器
に流入させずに前記第1冷却器に流入させることを特徴とする。
またさらに本発明にかかる蒸気タービンプラントは、水を蒸気に変化させるボイラと、
前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、前記蒸気タービンの排気を冷却
し前記水に戻す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送する第1ポンプと、前記蒸気タービ
ンから発生される軸動力により駆動される発電機と、を備えている蒸気タービンプラント
であって、前記蒸気タービンプラントに用いられる潤滑油を冷却し、前記潤滑油の保有す
る熱により前記水を加熱する熱交換器と、を備え、第2冷却媒体を用いて、前記蒸気ター
ビンプラントに用いられる潤滑油を冷却する第1冷却器を備えており、前記潤滑油の冷却
の際に、前記水の一部または全部を用いて行うことと、第2冷却媒体を用いて行うことが
切り替え可能であることを特徴とする。
第1実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第2実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第3実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第4実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第5実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第6実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第7実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第8実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第9実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第10実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第11実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第12実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第13実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第14実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第15実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第16実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第17実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第18実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 第19実施形態による蒸気タービンプラントを示す概念図。 従来の蒸気タービンプラントの第1例を示す概念図。 従来の蒸気タービンプラントの第2例を示す概念図。 従来の蒸気タービンプラントの第3例を示す概念図。
以下に、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態による蒸気タービンプラントを図1に示す。この第1実施形態の蒸気タービンプラントは、ボイラ1と、蒸気タービン3と、復水器5と、給水ポンプ7と、冷却不要である第2の発電機9と、熱回収器21とを備えている。熱回収器21は、第2の発電機9の全体あるいは一部を覆うように設けられ、第2の発電機9から放熱される熱の一部を熱回収器21が回収する。熱回収器6は第2の発電機9の外郭から熱回収するので、用いる熱媒体は、純水でない水でもよい。
ボイラ1への給水6が給水ポンプ7により熱回収器21を流通させてからボイラ1に供給され、ボイラ1で加熱される事で給水6は蒸気2に変化する。ボイラ1では、例えば石炭を燃料とし発生した燃焼排ガスや太陽熱によって給水6を加熱する。ボイラ1にて発生した蒸気2が蒸気タービン3に流入して膨張し、蒸気タービン3の回転軸を回転させる軸動力を発生する。この時、蒸気2は蒸気タービン3の内部にて圧力、温度ともに低下し、排気4となる。蒸気タービン3からの排気4は復水器5に流入する。排気4は通常、その一部が凝縮していて液体になっているが、ほとんどが気体状態である。排気4は、復水器5において図示していない復水冷却水により冷却され、給水6に戻る。給水6は蒸気に変化しその後、水に戻されながら、給水ポンプ7の上流に戻る。復水冷却水は図示していない冷却水ポンプで復水器5に搬送されており、海水や河川水が用いられる事が多い。復水冷却水は復水器5により加熱された後、海や河川に排出される。膨張していく蒸気によって回転する蒸気タービン3の回転軸は冷却不要である第2の発電機9に接続されており、発生した軸動力を用いて第2の発電機9が駆動され発電が行われる。
この第1実施形態においては、第2の発電機9から放熱される熱の一部が熱回収器21を介して給水6に伝達されるので、熱回収器21を通過した給水6は温度が上昇し、温度が上昇した給水6がボイラ1に供給される。このため、ボイラ1で加熱する熱量は低減されるので、タービン3の出力に対するボイラ1の入熱量は小さくなる。すなわち、タービンサイクル効率を向上させることができる。
以上説明したように、第1実施形態によれば、排熱を有効に活用することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態による蒸気タービンプラントを図2に示す。この第2実施形態の蒸気タービンプラントは、図1に示す第1実施形態において、給水ポンプ7からの供給される給水6を第1分岐給水29と第2分岐給水28に分岐し、流量調節弁31を設けた構成となっている。第2分岐給水28は流量調節弁31を介して熱回収器21に送られる。熱回収器21を通過して第2の発電機9の熱の一部が伝達された第2分岐給水28は、第1分岐給水29と合流して合流給水30となり、ボイラ1に供給される。第1分岐給水29と第2分岐給水28の流量比は流量調節弁31によって調節される。
熱回収器21に流入する給水を適切な流量に調節する事ができ、第1実施形態と比較して熱回収器21とその前後の配管における第2分岐給水28の圧力損失を低減する事ができる。
また、第2実施形態も第1実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第3実施形態)
第3実施形態による蒸気タービンプラントを図3に示す。この第3実施形態の蒸気タービンプラントは、図2に示す第2実施形態において、第1分岐給水29と第2分岐給水28が合流した箇所と、ボイラ1との間に第2の給水ポンプ32を設けた構成となっている。この第2の給水ポンプ32を設けたことにより、給水ポンプ7と第2の給水ポンプ32の圧力上昇分担を調節し、熱回収器21の耐圧などの設計事項に適切な入口圧力にする事ができる。図1に示す第1実施形態と同様の技術を施すこともできる。
この第3実施形態も第2実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態による蒸気タービンプラントを図4に示す。この第4実施形態の蒸気タービンプラントは、図21に示す第2の従来例において、給水を加熱する熱交換器である給水加熱器16を新たに設けた構成となっている。冷却が必要である第1の発電機8を冷却する冷却系統100は、第1の発電機8を直接に冷却する一次冷却系統110と、この一次冷却系統の冷却媒体を冷却する二次冷却系統120とから構成される。
一次冷却系統110においては、冷却媒体10は流量調節弁33で流量調節されながら、搬送機12により第1の発電機8に流入し、第1の発電機8を冷却する。冷却媒体10としては空気、水素、または純水が用いられ、冷却媒体10が気体の場合は、搬送機12は送風機であり、液体の場合はポンプである。冷却媒体10は第1の発電機8にて加熱された後、冷却媒体冷却器11で二次冷却系統120の冷却水15により冷却される。冷却媒体冷却器11を流出した冷却媒体10は搬送機12により循環する。
また、二次冷却系統120においては、冷却水15は流量調節弁34で流量調節されながら、冷却水ポンプ17により冷却媒体冷却器11に流入し冷却媒体10を冷却する。冷却水15は冷却媒体冷却器11にて加熱された後、給水加熱器16を通り、給水6により冷却され、その後、冷却水冷却器14にて冷却される。冷却水冷却器14から流出した冷却水15は冷却水ポンプ17により循環する。冷却水冷却器14としては、例えば冷却塔または水熱交換器が用いられる。冷却塔が用いられた場合、冷却水15を冷却する第2の冷却媒体13として大気が用いられる。第2の冷却媒体13として用いられる大気は強制的に送風してもよい。図4に示す第4実施形態の蒸気タービンプラントにおいては、強制的には送風させない冷却塔であるとして、大気を搬送する送風機を図示していない。大気を強制的に送風する冷却塔を用いてもよく、その場合は送風機が必要になる。冷却水冷却器14として水熱交換器が用いられた場合、第2の冷却媒体13は、海水または河川水が用いられる。この場合、第2の冷却媒体13を搬送するポンプが必要であり、また冷却水15を冷却した後、第2の冷却媒体13は海や河川に戻される。
この第4実施形態においては、給水ポンプ7からの給水6をボイラ1に供給する前に、給水加熱器16を通過させ、その後にボイラ1に供給するとともに、冷却媒体冷却器11を通過した二次冷却系統120の冷却水15を、給水加熱器16を介して冷却水冷却器14に流入するようにした構成となっている。このような構成としたことにより、冷却水15は給水加熱器16にてボイラ給水6を加熱した分、温度が低下し、その後、冷却水冷却器14に流入し冷却され、冷却媒体冷却器11での冷却動作に適した温度まで温度が低下する。なお、冷却器11での冷却動作に適した温度まで、冷却水15が給水加熱器16で冷却されるのならば、冷却水冷却器14は不要である。給水6は給水加熱器16で加熱された分、ボイラ1で加熱する熱量は低減されるので、蒸気タービン3の出力に対するボイラ1の入熱量は小さくなる。即ちタービンサイクル効率が向上する。
なお、発電機を、冷却要である第1の発電機としているが、冷却不要である第2の発電機を適用しても、同様の効果が得られる。
この第4実施形態も第1実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
一次冷却系統110と二次冷却系統120を合体させ、第1の発電機8を冷却した後の冷却媒体10を給水加熱器16に流通させ、その後、冷却媒体冷却器11を流通させて搬送機12に戻すという構成は、冷却媒体10が、空気、水素、または純水であるので、現実的でない。
(第5実施形態)
第5実施形態による蒸気タービンプラントを図5に示す。この第5実施形態の蒸気タービンプラントは、図4に示す第4実施形態において、給水ポンプ7を給水加熱器16の上流側から下流側に移した構成となっている。
この第5実施形態においては、給水ポンプ7を通過する際、給水6は加熱され温度上昇するため、給水加熱器16における給水6と冷却水15との温度差は、第4実施形態に比べて第5実施形態の方が大きく熱交換量が大きくなる。給水6が給水加熱器16で加熱された量が大きい分、ボイラ1で加熱する熱量はより低減されるので、蒸気タービン1の出力に対するボイラ1の入熱量は第4実施形態より小さくなる。即ちタービンサイクル効率が向上する。
この第5実施形態も第1実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第6実施形態)
第6実施形態による蒸気タービンプラントを図6に示す。この第6実施形態の蒸気タービンプラントは、図5に示す第5実施形態において、閉ループ形式の二次冷却系統120を開ループ形式の二次冷却系統120Aに置き換えた構成となっている。すなわち、第5実施形態の冷却水冷却器14を使用しないで、冷却水15として例えば海水または河川水を用いた構成となっている。冷却水15は海や河川から冷却水ポンプ17で吸い上げられる。冷却水15は給水加熱器16を通過後に、海や河川に戻される。冷却水冷却器11が海や河川から遠くない場所に設置されている場合に適している。ただし、海水を使用する場合は冷却水冷却器11と、給水加熱器16と、その前後の海水流路は腐食対策が必要になる。
この第6実施形態も第5実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態による蒸気タービンプラントを図7に示す。この第7実施形態の蒸気タービンプラントは、図5に示す第5実施形態において、二次冷却系統120に給水加熱器16を流通しない分岐流路と、開閉弁18と、開閉弁22を設けた構成となっている。
この第7実施形態においては、冷却媒体冷却器11を通過後の冷却水15を、開閉弁18,22を設けた2つの流路に分岐する。分岐された冷却水の一方は開閉弁18を通して第1分岐冷却水20として給水加熱器16に流入し、その後、冷却水冷却器14に流入する。他方は開閉弁22を通して第2分岐冷却水19として給水加熱器16をバイパスし冷却水冷却器14に流入する。
通常は、開閉弁18を全開し開閉弁22を全閉させ、第1分岐冷却水20のみを冷却水冷却器14に流入させる。冷却媒体冷却器11によって温度上昇した冷却水15が給水6より低温である場合は、給水加熱器16において給水6を更に冷却しないように、開閉弁18を全閉し開閉弁22を全開させ、第2分岐冷却水19のみを冷却水冷却器14に流入させる。即ち、給水加熱器16をバイパスさせる。
このような構成を用いたことにより、冷却水15が給水6より低温だった場合に、給水加熱器16にて給水6を冷却する事を防ぐ事ができる。
この第7実施形態も第5実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第8実施形態)
第8実施形態による蒸気タービンプラントを図8に示す。この第8実施形態の蒸気タービンプラントは、図6に示す第6実施形態において、二次冷却系統120Aに給水加熱器16を流通しない分岐流路と、開閉弁18と、開閉弁22を設けた構成となっている。
この第8実施形態においては、冷却媒体冷却器11を通過後の冷却水15を、開閉弁18、22を設けた2つの流路に分岐する。分岐された冷却水15の一方は第1分岐冷却水20として開閉弁18を介して給水加熱器16に流入し、その後、排出される。他方は排水38として給水加熱器16に流入させずに開閉弁22を介して排出される。冷却水が海水や河川水の場合は、海や河川に排出する。通常は、開閉弁18を全開し開閉弁22を全閉させ、第1分岐冷却水20のみを流通させる。冷却水冷却器11によって温度上昇した冷却水15が給水6より低温だった場合は、給水加熱器16において給水6をさらに冷却しないように、開閉弁18を全閉し開閉弁22を全開させ、排水38のみを流通させる。この場合は、冷却水15を給水加熱器16に流入させない。
このような構成を用いたことにより、冷却水15が給水6より低温だった場合に、給水加熱器16にて給水6を冷却する事を防ぐ事ができる。
この第8実施形態も第5実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第9実施形態)
第9実施形態による蒸気タービンプラントを図9に示す。この第9実施形態の蒸気タービンプラントは、図5に示す第5実施形態において、二次冷却系統120に、冷却水冷却器14を流通しない分岐流路と、開閉弁23、26を設けた構成となっている。開閉弁34は取り除いてもよく、図9では示していない。
この第9実施形態においては、給水加熱器16を通過後の冷却水15を、開閉弁23、26を設けた2つの流路に分岐する。分岐された冷却水の一方は開閉弁23を介して第3分岐冷却水25として冷却水冷却器14に流入する。他方は第4分岐冷却水24として冷却器14をバイパスする。その後、第3分岐冷却水25と第4分岐冷却水24は合流し、冷却水ポンプ17を介して冷却媒体冷却器11に流入する。通常は、開閉弁23を全開し開閉弁26を全閉させ、第3分岐冷却水23のみを二次冷却系統120に流通させる。給水加熱器16にて温度低下した冷却水15が、大気または水からなる第2の冷却媒体13より低温である場合は、冷却水冷却器14において冷却水15を加熱してしまわないように、開閉弁23を全閉し開閉弁26を全開させ、第4分岐冷却水19のみを二次冷却系統120に流通させる。この場合は、冷却水15は冷却水冷却器14をバイパスさせるように流通させる。冷却水15が第2の冷却媒体13より低温である場合に、冷却水冷却器14において冷却水15を冷却する事を防ぐ事ができる。
この第9実施形態も第5実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第10実施形態)
第10実施形態による蒸気タービンプラントを図10に示す。この第4実施形態の蒸気タービンプラントは、図22に示す従来の第3例において、蒸気タービン3の軸受35に用いられる潤滑油36を冷却する冷却系統150として冷却水冷却器14にて冷却した冷却水15ではなく、給水6により冷却する構成となっている。
蒸気タービン3の軸受35に用いられる潤滑油36は流量調節弁39で流量調節されながら、油ポンプ28により軸受35に流入し、蒸気タービン3の回転軸と軸受35の間を潤滑する。潤滑時、軸受35と回転軸との間に発生する熱によって潤滑油36の温度が上昇するが、油冷却器37において給水ポンプ7で搬送される給水6により冷却される。油冷却器37によって冷却された潤滑油36は油ポンプ28により循環する。潤滑油36によって潤滑される軸受として、図10では蒸気タービン3の下流側に位置する軸受35を図示しているが、上流側に位置する軸受や発電機9(8)の軸受の潤滑に用いる潤滑油も同様に冷却する。蒸気タービン3の回転軸と発電機9(8)の回転軸とが減速機を介して接続されている場合は、減速機の潤滑に用いる潤滑油も同様に冷却してもよい。
この第10実施形態においては、給水ポンプ7で搬送される給水6は、油冷却器37を流通しその際、熱を受け取る。油冷却器37を流出した給水6はボイラ1に流入する。給水6が温度上昇している分、ボイラ1で加熱する熱量は低減されるので、タービン3の出力に対するボイラ1の入熱量は小さくなる。即ちタービンサイクル効率が向上する。
この第10実施形態も第1実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第11実施形態)
第11実施形態による蒸気タービンプラントを図11に示す。この第11実施形態の蒸気タービンプラントは、図10に示す第10実施形態において、冷却水ポンプ7からの給水6を第1分岐給水29と第2分岐給水28に分岐し、流量調節弁31を新たに設けた構成を有している。
この第11実施形態においては、分岐された給水6の一方は第1分岐給水29として流量調節弁31を通った後、油冷却器37を流通する。他方は第2分岐給水28として、油冷却器37を流出した第1分岐給水29と合流し、合流給水30となる。合流給水30はボイラ1に流入する。第1分岐給水29と第2分岐給水28の流量比は流量調節弁31で調節する。油冷却器37に流入する冷却水の流量を適切に調節する事ができ、第10実施形態と比較して油冷却器37とその前後の配管における第1分岐給水29の圧力損失を低減する事ができる。
この第11実施形態も第10実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第12実施形態)
第12実施形態による蒸気タービンプラントを図12に示す。この第12実施形態の蒸気タービンプラントは、図11に示す第11実施形態において、第1分岐給水28と第2分岐給水29が合流された箇所とボイラ1との間に第2の給水ポンプ32を設けた構成となっている。給水ポンプ7と第2の給水ポンプ32とによって圧力上昇分担を調節し、冷却器37の耐圧などの設計事項に適切な入口圧力にする事ができる。図10に示す第10実施形態の技術を施すことができる。
この第12実施形態も第11実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第13実施形態)
第13実施形態による蒸気タービンプラントを図13に示す。給水ポンプ7が停止していて、かつ蒸気タービン3が回転している状況がある。第11実施形態においては、給水ポンプ7を運転していない時は、潤滑油36の冷却ができず、軸受35において適切に潤滑ができなくなる。そこで、第13実施形態では、給水ポンプ7が運転していない時にも、潤滑油36の冷却ができるように、二次冷却系統160と、開閉弁27とを新たに設けた。
この二次冷却系統160は、冷却水冷却器14と、冷却水ポンプ17と、開閉弁22と、流量調節弁34とを備えている。給水ポンプ7を運転している時は、冷却水ポンプ17を停止し、開閉弁22、流量調節弁34を全閉し開閉弁27を全開する。これにより、流量調節弁31で流量調節する事で、第10実施形態と同じ状態とする。
給水ポンプ7を運転していない時は、冷却水ポンプ17を運転し、開閉弁27、流量調節弁31を全閉し開閉弁22を全開する。これにより、流量調節弁34で流量調節する事で、冷却水冷却器14にて冷却した冷却水15を油冷却器37に流入させ潤滑油36を冷却する。なお、冷却水15については第6実施形態のように、冷却水15として例えば海水または河川水を用い、冷却水冷却器14を設けずに海や河川に戻す構成にしてもよい。
このような構成としたことにより、給水ポンプ7を運転していない時も、潤滑油36の冷却を行うことができる。
この第13実施形態も第11実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第14実施形態)
第14実施形態による蒸気タービンプラントを図14に示す。この第14実施形態の蒸気タービンプラントは、図22に示す従来の第3例において、給水加熱器16を新たに設けた構成となっている。給水加熱器16を通過した冷却水15は冷却水冷却器14に流入する。
この第14実施形態においては、冷却水15は給水加熱器16において給水6を加熱した分、温度が低下する。その後、冷却水冷却器14に流入し冷却され、油冷却器37での冷却動作に適した温度まで温度が低下する。油冷却器37での冷却動作に適した温度まで、冷却水15が給水加熱器16で冷却されるのならば、冷却水冷却器14は不要である。給水6は給水加熱器16で加熱された分、ボイラ1で加熱する熱量は低減されるので、蒸気タービン3の出力に対するボイラ1の入熱量は小さくなる。即ちタービンサイクル効率が向上する。
この第14実施形態も第13実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第15実施形態)
第15実施形態による蒸気タービンプラントを図15に示す。この第15実施形態の蒸気タービンプラントは、図14に示す第14実施形態において、給水ポンプ7を給水加熱器16より下流に設置した構成となっている。給水ポンプ7を通過する際、給水6は加熱され温度上昇するため、給水加熱器16における給水6と冷却水15との温度差は、第14実施形態より第15実施形態の方が大きく熱交換量が大きくなる。給水6が給水加熱器16で加熱された量が大きい分、ボイラ1で加熱する熱量はより低減されるので、タービン3の出力に対するボイラ1の入熱量は第14実施形態より小さくなる。即ちタービンサイクル効率が向上する。
この第15実施形態も第14実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第16実施形態)
第16実施形態による蒸気タービンプラントを図16に示す。この第16実施形態の蒸気タービンプラントは、図15に示す第15実施形態において、閉ループ形式の二次冷却系統160を開ループ形式の二次冷却系統160Aに置き換えた構成となっている。すなわち、第15実施形態の冷却水冷却器14を使用しないで、冷却水15として例えば海水または河川水を用いた構成となっている。冷却水15は、海や河川から冷却水ポンプ17で吸い上げる。冷却水15は給水加熱器16を通過後に、海や河川に戻す。油冷却器37が海や河川から遠くない位置に設置されている場合に適している。ただし、海水を使用する場合は油冷却器37と給水加熱器16とその前後の海水流路は腐食対策が必要になる。
この第16実施形態も第15実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第17実施形態)
第17実施形態による蒸気タービンプラントを図17に示す。この第17実施形態の蒸気タービンプラントは、図14に示す第14実施形態において、油冷却器37を通過した冷却水を分岐し、開閉弁22を設けた構成となっている。
この第17実施形態においては、分岐された冷却水の一方は第1分岐冷却水20として開閉弁18を介して給水加熱器16に流入し、その後、冷却器14に流入する。分岐された他方の冷却水は第2分岐冷却水19として給水加熱器16をバイパスし、開閉弁22を介して冷却水冷却器14に流入する。通常は、開閉弁18を全開し開閉弁22を全閉させ、第1分岐冷却水20のみを冷却器14に流通させる。
油冷却器37にて温度上昇した冷却水15が給水6より低温だった場合は、給水加熱器16にて給水6を更に冷却しないように、開閉弁18を全閉し開閉弁22を全開させ、第2分岐冷却水19のみを冷却器14に流通させる。即ち給水加熱器16をバイパスさせる。
このような構成を用いたことにより、冷却水15が給水6より低温だった場合に、給水加熱器16において給水6を冷却する事を防ぐ事ができる。
この第17実施形態も第14実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第18実施形態)
第18実施形態による蒸気タービンプラントを図18に示す。この第18実施形態の蒸気タービンプラントは、図17に示す第17実施形態において、二次冷却系統160Aに、給水加熱器16を流通しない分岐流路と、開閉弁18と、開閉弁22とを設けた構成となっている。
この第18実施形態においては、油冷却器37を通過後の冷却水15を、開閉弁18、22をそれぞれ設けた2つの流路に分岐する。冷却された冷却水15の一方は、第1分岐冷却水20として開閉弁18を介して給水加熱器16に流入し、その後、排出される。分岐された冷却水15の他方は排水38として給水加熱器16に流入せずに開閉弁22を介して排出される。冷却水が海水や河川水の場合は、海や河川に排出する。通常は、開閉弁18を全開し開閉弁28を全閉させ、第1分岐冷却水20のみを流通させる。油冷却器37にて温度上昇した冷却水15が給水6より低温だった場合は、給水加熱器16にて給水6を冷却しないように、開閉弁18を全閉し開閉弁22を全開させ、排水38のみを流通させる。即ち給水加熱器16に流入させない。
このように、第18実施形態においては、冷却水15が給水6より低温だった場合に、給水加熱器16にて給水6を冷却する事を防ぐ事ができる。
この第18実施形態も第17実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
(第19実施形態)
第19実施形態による蒸気タービンプラントを図19に示す。この第19実施形態の蒸気タービンプラントは、図17に示す第17実施形態の冷却系統160において、開閉弁23、26を設けた構成となっている。開閉弁34は取り除いてもよく、図19では、設けていない。
この第19実施形態においては、給水加熱器16を通過後の冷却水15を、開閉弁23、26をそれぞれ設けた2つの流路に分岐する。分岐された冷却水の一方は開閉弁23を介して第3分岐冷却水25として冷却水冷却器14に流入し、他方は第4分岐冷却水24として冷却器14をバイパスする。その後、第3分岐冷却水25と第4分岐冷却水24は、合流し、冷却水ポンプ17を介して油冷却器37に流入する。通常は、開閉弁23を全開し開閉弁26を全閉させ、第3分岐冷却水25のみを二次冷却系統160に流通させる。給水加熱器16にて温度低下した冷却水15が、大気または水からなる第2の冷却媒体13より低温である場合は、冷却水冷却器14において冷却水15を加熱してしないように、開閉弁23を全閉し開閉弁26を全開させ、第4分岐冷却水24のみを二次冷却系統160に流通させる。この場合は、冷却水15は冷却水冷却器14をバイパスさせるように流通させる。冷却水15が第2の冷却媒体13より低温である場合に、冷却水冷却器14において冷却水15を冷却する事を防ぐ事ができる。
この第19実施形態も第17実施形態と同様に、排熱を有効に活用することができる。
以上説明したように、各実施形態によれば、排熱を有効に活用することのできる蒸気タービンプラントを提供することができる。
なお、第1乃至第19実施形態においては、蒸気タービンは1台であったが、複数台であってもよい。この場合、複数台の蒸気タービンは、蒸気に関して直列に接続されてもよいし、並列に接続してもよい。また、再熱サイクルや再生サイクルを構成してもよい。
第10乃至第19実施形態においては、潤滑油36が潤滑するのは、蒸気タービン3の上流側軸受、下流側軸受などの軸受や、発電機9(8)の軸受や、減速機があれば図示していない減速機の軸受といった蒸気タービンプラントに用いられている軸受の内の少なくとも1つであればよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 ボイラ
2 蒸気
3 蒸気タービン
4 排気
5 復水器
6 給水
7 給水ポンプ
8 第2の発電機
9 第1の発電機
10 冷却媒体
11 冷却媒体冷却器
12 搬送機
13 第2の冷却媒体
14 冷却水冷却器
15 冷却水
16 給水加熱器
17 冷却水ポンプ
18 開閉弁
21 熱回収器

Claims (6)

  1. 水を蒸気に変化させるボイラと、
    前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンの排気を冷却し前記水に戻す復水器と、
    前記水を前記ボイラに搬送する第1ポンプと、
    前記蒸気タービンから発生される軸動力により駆動される発電機と、
    前記発電機を冷却することにより温度上昇した第1冷却媒体を第2冷却媒体を用いて冷
    却する第1冷却器と、
    前記第1冷却器において前記第1冷却媒体との熱交換により温度上昇した第2冷却媒体
    を用いて前記水を加熱する加熱器と、
    を備え、
    前記加熱器から流出する前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流入させないように構成
    した蒸気タービンプラント。
  2. 水を蒸気に変化させるボイラと、前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービン
    と、前記蒸気タービンの排気を冷却し前記水に戻す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送
    する第1ポンプと、前記蒸気タービンから発生される軸動力により駆動される発電機と、
    を備えている蒸気タービンプラントであって、
    第1冷却媒体を用いて、前記蒸気タービンプラントに用いられる潤滑油を冷却し、第2
    冷却媒体を用いて前記第1冷却媒体を冷却する第1冷却器と、
    前記第1冷却器において前記潤滑油との熱交換により温度上昇した前記第2冷却媒体を
    用いて前記水を加熱する加熱器と、
    を備え、
    前記加熱器から流出する前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流入させないように構成
    した蒸気タービンプラント。
  3. 前記第1冷却器から流出する前記第2冷却媒体が、前記加熱器に流入する前記水より低
    温の場合は、前記第2冷却媒体を前記加熱器に流入させないように構成した請求項また
    記載の蒸気タービンプラント。
  4. 水を蒸気に変化させるボイラと、
    前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービンと、
    前記蒸気タービンの排気を冷却し前記水に戻す復水器と、
    前記水を前記ボイラに搬送する第1ポンプと、
    前記蒸気タービンから発生される軸動力により駆動される発電機と、
    前記発電機を冷却することにより温度上昇した第1冷却媒体を第2冷却媒体を用いて冷
    却する第1冷却器と、
    前記第1冷却器において前記第1冷却媒体との熱交換により温度上昇した第2冷却媒体
    を用いて前記水を加熱する加熱器と、
    を備え、
    第3冷却媒体を用いて、前記加熱器から流出する前記第2冷却媒体を冷却する第2冷却
    器を備え、冷却された前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流入させ、
    前記加熱器から流出した前記第2冷却媒体が、前記第2冷却器に流入する前記第3冷却
    媒体より低温の時は、前記加熱器にて温度低下した前記第2冷却媒体を前記第2冷却器に
    流入させずに前記第1冷却器に流入させる蒸気タービンプラント。
  5. 水を蒸気に変化させるボイラと、前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービン
    と、前記蒸気タービンの排気を冷却し前記水に戻す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送
    する第1ポンプと、前記蒸気タービンから発生される軸動力により駆動される発電機と、
    を備えている蒸気タービンプラントであって、
    第1冷却媒体を用いて、前記蒸気タービンプラントに用いられる潤滑油を冷却し、第2
    冷却媒体を用いて前記第1冷却媒体を冷却する第1冷却器と、
    前記第1冷却器において前記潤滑油との熱交換により温度上昇した前記第2冷却媒体を
    用いて前記水を加熱する加熱器と、
    を備え、
    第3冷却媒体を用いて、前記加熱器から流出する前記第2冷却媒体を冷却する第2冷却
    器を備え、冷却された前記第2冷却媒体を前記第1冷却器に流入させ、
    前記加熱器から流出した前記第2冷却媒体が、前記第2冷却器に流入する前記第3冷却
    媒体より低温の時は、前記加熱器にて温度低下した前記第2冷却媒体を前記第2冷却器に
    流入させずに前記第1冷却器に流入させる蒸気タービンプラント。
  6. 水を蒸気に変化させるボイラと、前記ボイラからの蒸気により駆動される蒸気タービン
    と、前記蒸気タービンの排気を冷却し前記水に戻す復水器と、前記水を前記ボイラに搬送
    する第1ポンプと、前記蒸気タービンから発生される軸動力により駆動される発電機と、
    を備えている蒸気タービンプラントであって、
    前記蒸気タービンプラントに用いられる潤滑油を冷却し、前記潤滑油の保有する熱によ
    り前記水を加熱する熱交換器と、
    を備え、
    第2冷却媒体を用いて、前記蒸気タービンプラントに用いられる潤滑油を冷却する第1
    冷却器を備えており、前記潤滑油の冷却の際に、前記水の一部または全部を用いて行うこ
    とと、第2冷却媒体を用いて行うことが切り替え可能である蒸気タービンプラント。
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