JP6001881B2 - 油中水型乳化日焼け止め化粧料 - Google Patents

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Description

この発明は、油中水型乳化日焼け止め化粧料に関し、特に、使用性に優れた油中水型乳化日焼け止め化粧料に関する。
日焼け止め化粧料には、所望の紫外線防御効果を得るために、紫外線吸収剤や紫外線散乱剤が配合されている。しかし、高い紫外線防御効果を発揮させるために、紫外線吸収剤の配合量を多くすると、油っぽくなったり、べたつき感が生じたりすることにより使用性が悪くなる場合があり、また紫外線散乱剤の配合量を多くすると、白浮きやきしみが生じたり、感触が重くなったりすることにより使用性が悪くなる場合がある。
これまで、日焼け止め化粧料の使用性を改善することを目的として、種々の試みがなされている。その中の1つとして、例えば、特許文献1には、「紫外線散乱剤と、化粧料全量に対して0.25〜1.5%(質量百分率)のオクチルメトキシシンナメートと、油分及び/又は水とを含有する日焼け止め化粧料」(特許文献1の請求項1参照。)が記載されている。
また、特許文献2には、「特定の使用感が悪い紫外線吸収剤に、特定構造のアルキルアリール1,3−プロパンジオンシリコーン誘導体からなる紫外線吸収剤を配合すると、該紫外線吸収剤の使用感が向上し、UV−A領域の吸収に対する要求を十分に満足する日焼け止め化粧料を提供できる」(特許文献2の段落番号0014参照。)と記載されている。
特開2003−327521号公報 特開2007−131612号公報
この発明は、所望の紫外線防御効果を有しつつ、良好な使用性を有する油中水型乳化日焼け止め化粧料を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段は、
(1)化粧料全質量に対して、油溶性の紫外線吸収剤としてパラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシル、サリチル酸2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル、2,4-ビス-[(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ)-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、及び、ジメチコジエチルベンザルマロネート、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステルから選ばれる1種又は2種以上を10質量%以上25質量%以下と、粉体として(メタ)アクリル酸メチルを構成モノマーとして有するアクリルポリマー、メチルシロキサン網状重合体、合成雲母、及び、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体から選ばれる2種以上を15質量%以上25質量%以下と、水性成分と油性成分とを含有し、紫外線散乱剤が無含有であるか又は5質量%以下である油中水型乳化日焼け止め化粧料である。
この発明によると、紫外線吸収剤を特定割合含有することにより所望の紫外線防御効果を維持することができ、また、特定の粉体から選ばれる2種以上を特定割合含有することにより、紫外線吸収剤を含有することにより生じるべたつき感等を軽減することができるので、良好な使用性を有する油中水型乳化日焼け止め化粧料を提供することができる。さらに、この発明によると、紫外線散乱剤を多くとも5質量の割合で含有するだけで、所望の紫外線防御効果が得られるので、白浮きやきしみを生じたり、感触が重くなったりするのを防止することができ、のび広がりが良く、良好な使用性を有する油中水型乳化日焼け止め化粧料を提供することができる。
以下において、この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料の実施形態について説明する。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料(以下において、単に化粧料と称することもある。)は、化粧料全質量に対して、特定の紫外線吸収剤から選ばれる1種又は2種以上を10質量%以上25質量%以下と特定の粉体(紫外線散乱剤を除く。)から選ばれる2種以上を15質量%以上25質量%以下と水溶性成分と油性成分とを含有し、紫外線散乱剤が無含有であるか又は5質量%以下である
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、紫外線散乱剤を多くとも5質量%として、紫外線吸収剤を10質量%以上25質量%以下という高い割合で含有しても、特定の粉体から選ばれる2種以上15質量%以上25質量%以下含有することにより、紫外線吸収剤を含有することにより生じる油っぽさやべたつき感を軽減することができる。よって、この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、所望の紫外線防御効果を有しつつ、良好な使用性を有する。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は少なくとも以下に示す特定の油溶性紫外線吸収剤を含有し、この他に化粧料に配合され得る紫外線吸収剤を含有してもよい。紫外線吸収剤としては、例えば、パラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシル、ジパラメトキシケイ皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、パラメトキシケイ皮酸イソプロピル・ジイソプロピルケイ皮酸エステル混合物、2,5−ジイソプロピルケイ皮酸メチル、トリメトキシケイ皮酸メチルビス(トリメチルシロキシ)シリルイソペンチルドロメトリゾールトリシロキサン等のケイ皮酸系紫外線吸収剤、サリチル酸2−エチルヘキシル、サリチル酸ホモメンチル、サリチル酸オクチル等のサリチル酸系紫外線吸収剤、2,4−ビス−[(4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ)−フェニル]−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン等のトリアジン系紫外線吸収剤、4−(2−β−グルコピラノシロキシ)プロポキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノン、ジヒドロキシジメトキシベンゾフェノンスルホン酸nナトリウム、ジヒドロキシベンゾフェノン、テトラヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸及びその三水塩、ヒドロキシメトキシベンゾフェノンスルホン酸ナトリウム等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステル、パラアミノ安息香酸、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル等の安息香酸系紫外線吸収剤、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−シアノ−3,3ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル、2,2−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチルフェノール)、ジメチルコジエチルベンザルマロネート、シノキサート、1−(3,4ジメトキシフェニル)−4,4−ジメチル−1,3ペンタンジオン、ジメトキシベンジリデンジオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル、テレフタリリデンジカンフルスルホン酸、ドロメトリゾールトリシロキサン、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、フェルラ酸等を挙げることができる。油中水型乳化日焼け止め化粧料は、前述した紫外線吸収剤のうち、少なくともパラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシル、サリチル酸2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル、2,4-ビス-[(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ)-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、及び、ジメチルコジエチルベンザルマロネート、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステルから選ばれる一種を単独で、又は2種以上を組合せて含有する
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤を化粧料全質量に対して10質量%以上25質量%以下含有し、好ましくは、12質量%以上20質量%以下含有する。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤を前記範囲内で含有することで、所望の紫外線防御効果を有することができる。前記紫外線吸収剤の含有量が10質量%未満であると、紫外線防御効果が十分得られない場合があり、前記紫外線吸収剤を25質量%を超えて含有させることは、安全性の面から好ましくない。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、以下に示す特定の粉体を含有し、この他に化粧料に含有され得る粉体を含有してもよい。粉体としては、板状、紡錘状、針状、繊維状、及び球状等の形状、多孔質、無孔質、粒子径等の粒子構造等により特に限定されず、例えば、無機粉体、有機粉体、色素粉体、複合粉体等を挙げることができる。
前記粉体としては、タルク、カオリン、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、合成雲母、絹雲母等のマイカ、無水ケイ酸、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ベントナイト、セリサイト、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン(微粒子酸化チタンを除く。)、酸化亜鉛(微粒子酸化亜鉛を除く。)、酸化マグネシウム、酸化アルミニウム、硫酸バリウム、窒化ホウ素、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、グンジョウ、コンジョウ、酸化コバルト、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、カラミン等の無機粉体、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ラウリル酸ビニル、ステアリン酸ビニル、スチレン、ビニルトルエン、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、マレイン酸等を構成モノマーとして有するアクリルポリマー、メチルシロキサン網状重合体、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体等のシリコーン樹脂、ポリエチレン、セルロース、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン等の有機粉体、カロチノイド系色素、フラボノイド系色素、フラビン系色素、キノン系色素、ポルフィリン系色素、クルクミン、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体等を挙げることができる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、これらの粉体のうち、少なくとも(メタ)アクリル酸メチルを構成モノマーとして有するアクリルポリマー、メチルシロキサン網状重合体、合成雲母、及び、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体から選ばれる2種以上を含有し、この他にこれらの粉体の1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。これらの中でもシリコーン樹脂、アクリルポリマー、ナイロンなどの有機粉体、無水ケイ酸、タルク、マイカなどの無機粉体が使用性向上の点で好ましい。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、粉体を化粧料全質量に対して15質量%以上25質量%以下含有する。ただし、この発明において、前記粉体に紫外線散乱能を有する紫外線散乱剤は含まれない。例えば、酸化チタンや酸化亜鉛等は、平均粒径が100nm未満の微粒子粉体の場合には紫外線散乱能を有するので、粉体として例示した酸化チタンや酸化亜鉛等には、平均粒径が100nm未満の微粒子粉体は含まれない。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、高い紫外線防御効果を発揮するように高い割合で紫外線吸収剤を含有しても、比較的高い割合で粉体を含有することにより、油っぽさやべたつき感を軽減することができ、のび広がりが良好で、使用性が良好である。前記粉体の含有量が10質量%未満であると、油中水型乳化日焼け止め化粧料が油っぽくなり、使用時にべたつきを感じることがあり、粉体の含有量が30質量%を超えると、のび広がりが悪くなるおそれがある。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、水性成分を含有する。水性成分としては、水及び水に可溶な成分を挙げることができ、水に可溶な成分としては、エタノール、イソプロピルアルコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のアルコール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、ユキノシタ、ボタン、葛根、エイジツ、アーティチョーク、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液、エデト酸塩、クエン酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸塩、ポリリン酸塩、メタリン酸塩、グリシン等の金属イオン封鎖剤等が挙げられる。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、これらの水性成分を必要に応じて1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、水性成分を化粧料全質量に対して、20質量%以上35質量%以下含有するのが好ましく、25質量%以上30質量%以下含有するのが特に好ましい。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料が前記範囲内で水性成分を含有すると、油中水型乳化日焼け止め化粧料を肌に塗る際の、のび広がりが良くなり、使用性がより一層良好になる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、さらに、前述した油溶性紫外線吸収剤以外の油に可溶である油性成分を含有する。油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油、揮発性油等の性状を問わず、油脂、ロウ類、炭化水素、エステル油、脂肪酸、高級アルコール、シリコーン油類、フッ素系油を挙げることができる。
油性成分としては、例えば、硬化油、モクロウ、カカオ脂、硬化ヒマシ油、オリーブ油、ヒマシ油、マカデミアナッツ油、月見草油等の油脂、ミツロウ、ラノリン、ゲイロウ、キャンデリラロウ、カルナウバロウ、イボタロウ、ホホバロウ、ホホバ油、液状ラノリン等のロウ類、パラフィンワックス、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、重質流動イソパラフィン(水添ポリブテン)、水添ポリイソブテン、揮発性炭化水素、イソドデカン(2,2,4,6,6−ヘプタメチルペンタン)等の炭化水素、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ステアリン酸オクチル、パルミチン酸オクチル、イソノナン酸イソノニル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジ2−エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリミリスチン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、ジオクタン酸ペンタエリトリット、トリ2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、リンゴ酸ジイソステアリル、炭酸ジカプリリル、安息香酸アルキル(C12〜C15)等のエステル油、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベへン酸、イソステアリン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、イソステアリルアルコール、オレイルアルコール、オクチルドデカノール等の高級アルコール、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルトリメチコン、ヘプタメチルエチルトリシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン等の環状シリコーン、アミノ変性ポリシロキサン、アルキル変性ポリシロキサン、フッ素変性ポリシロキサン等の変性ポリシロキサン等のシリコーン油、パーフルオロポリエーテル、パーフルオロデカリン、パーフルオロオクタン等のフッ素系油、天然ビタミンE等が挙げられる。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、これらの油性成分を必要に応じて1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、油性成分を化粧料全質量に対して、20質量%以上50質量%以下含有するのが好ましく、25質量%以上45質量%以下含有するのが特に好ましい。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料が前記範囲内で油性成分を含有すると、化粧料の安定性が良好となり、また使用性がより一層良好になる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、紫外線防御効果を高めるために、必要に応じて紫外線散乱剤を含有していてもよいが、紫外線散乱剤が高い割合で含有されると白浮きやきしみを生じたり、感触が重くなったりすることがあるので、化粧料全質量に対して無含有であるか又は5質量%以下であり、3質量%以下であるのが特に好ましい
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料に含有される紫外線散乱剤は、油中水型乳化日焼け止め化粧料が塗られた肌に照射された紫外線を乱反射させて散乱させることで、紫外線が肌の中へ侵入するのを防止する。紫外線散乱剤は、化粧料に含有され得る紫外線散乱剤である限り特に限定されず、例えば、微粒子酸化亜鉛、微粒子酸化チタン、酸化セリウム等の無機物の紫外線散乱剤を挙げることができる。微粒子酸化チタン及び微粒子酸化チタンは、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡の撮影画像の画像解析及びレーザー回折法により測定したときの平均粒径が1nm以上100nm未満の粉末である。この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、これらの紫外線散乱剤の1種又は2種以上を任意に選択して用いることができる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、前述した成分の他に本発明の効果を損なわない範囲で、水酸化ナトリウム等の塩基性物質、乳化剤、保湿剤、防腐剤、酸化防止剤、アスコルビン酸グルコシド等の薬剤、及び香料などを含有することができる。これらの成分が水溶性の場合には、上述した水性成分に含まれ、油溶性の場合には、上述した油性成分に含まれる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、例えば、次のようにして製造することができる。まず、水性成分をよく混合し、溶液Aを作製する。一方、紫外線吸収剤、粉体、油性成分、及び必要に応じて紫外線散乱剤を混合し、溶液Bを作製する。次いで、溶液Bに溶液Aを加えて乳化させ、油中水型乳化日焼け止め化粧料を製造する。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料の剤型は油中水型の乳化剤であり、医薬部外品、化粧料等の形態に広く適用可能である。適用例としては、例えばサンケア製品に用いられる他、乳液、クリーム、美容液等の日焼け止め用の基礎化粧料、化粧下地、ファンデーション等の日焼け止め用のメーキャップ化粧料等に用いることができる。
この発明の油中水型乳化日焼け止め化粧料は、紫外線吸収剤、粉体、水性成分、及び油性成分を含有する。これら4つの成分が前述した範囲内で含有される場合には、これら4つの成分と必要に応じて含有される前述した紫外線散乱剤等とが合計で100質量%になるように含有される。
以下に、例を挙げて本発明をさらに詳しく説明する。本発明はこれらの例により限定されるものではない。
(油中水型乳化日焼け止め化粧料の製造)
表1に示す成分(A)〜成分(D)をよく混合し、これによく混合した成分(E)を加えて撹拌して油中水型乳化日焼け止め化粧料を製造した。なお、表中の数値の単位は質量%である。
(使用性評価)
10名の評価者により、製造した油中水型乳化日焼け止め化粧料の使用性に関して、以下の基準に基づいて評価した。結果を表1に示す。
◎:10名中8名以上が良好と判断した。
○:10名中6名以上8名未満が良好と判断した。
×:10名中6名未満が良好と判断した。
(紫外線防御効果)
SPFアナライザー(Labsphere社製)を用いて以下のようにしてSPF値を測定した。ブランクテープ(試料なし)と、テープ40cm(5.0×8.0cm)に100点ほど試料を置き、均一に広げ、試料を塗布したテープを用意した。試料は50mgとし、塗布時は指サックを使用した。なお、テープはトランスポアテープ(住友3M株式会社製)を用いた。ブランクテープでバックグランドを測定し、基準設定を行う。バックグランドの測定によりSPFアナライザーの調整を終えた後、試料のSPFをSPFアナライザーで測定した。その結果、いずれの試料もSPF値が50以上であり、十分な紫外線防御効果を有していた。
Figure 0006001881
表1に示すように、油中水型乳化日焼け止め化粧料(No.2〜4)は、所望の紫外線防御効果を有しつつ、使用性が良好であった。一方、この発明の範囲外であるNo.1の化粧料の使用性に関して良好であると評価しなかった評価者は、この化粧料を油っぽく、べたつき感があると評価した。また、No.5の化粧料の使用性に関して良好であると評価しなかった評価者は、この化粧料を肌に塗布する際の延びが良くないと評価した。
以下に示すNo.6〜8の油中水型乳化日焼け止め化粧料について、No.1〜5と同様にして製造し、同様にして評価を行った。なお、いずれの試料もSPF値が50以上であり、十分な紫外線防御効果を有していた。
(実施例)No.6 サンスクリーンミルク
Figure 0006001881

※6)商品名:CITHROL DPHS−SO−(AP)(クローダジャパン株式会社製)
表2に示すように、このサンスクリーンミルク(No.6)は、所望の紫外線防御効果を有すると共に、使用性が良好であった。
(実施例)No.7 ホワイトニングサンスクリーンミルク
Figure 0006001881

※7)商品名:KSP−105(信越化学工業株式会社製)
表3に示すように、このホワイトニングサンスクリーンミルク(No.7)は、所望の紫外線防御効果を有すると共に、使用性が良好であった。
(実施例)No.8 サンスクリーンミルク
Figure 0006001881
※8)商品名:ノムコートSG(日清オイリオグループ株式会社製)
表4に示すように、このサンスクリーンミルク(No.8)は、所望の紫外線防御効果を有すると共に、使用性が良好であった。

Claims (1)

  1. 化粧料全質量に対して、油溶性の紫外線吸収剤としてパラメトキシケイ皮酸2−エチルへキシル、サリチル酸2−エチルヘキシル、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、2−シアノ−3,3−ジフェニルプロパ−2−エン酸2−エチルヘキシルエステル、2,4-ビス-[(4-(2-エチルヘキシルオキシ)-2-ヒドロキシ)-フェニル]-6-(4-メトキシフェニル)-1,3,5-トリアジン、及び、ジメチコジエチルベンザルマロネート、2−[4−(ジエチルアミノ)−2−ヒドロキシベンゾイル]安息香酸ヘキシルエステルから選ばれる1種又は2種以上を10質量%以上25質量%以下と、粉体として(メタ)アクリル酸メチルを構成モノマーとして有するアクリルポリマー、メチルシロキサン網状重合体、合成雲母、及び、架橋型シリコーン・網状型シリコーンブロック共重合体から選ばれる2種以上を15質量%以上25質量%以下と、水性成分と油性成分とを含有し、紫外線散乱剤が無含有であるか又は5質量%以下である油中水型乳化日焼け止め化粧料。
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