JP6001398B2 - ポリアリレート繊維の染色方法 - Google Patents
ポリアリレート繊維の染色方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6001398B2 JP6001398B2 JP2012215418A JP2012215418A JP6001398B2 JP 6001398 B2 JP6001398 B2 JP 6001398B2 JP 2012215418 A JP2012215418 A JP 2012215418A JP 2012215418 A JP2012215418 A JP 2012215418A JP 6001398 B2 JP6001398 B2 JP 6001398B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dyeing
- polyarylate
- dye
- fiber
- knitted fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D06—TREATMENT OF TEXTILES OR THE LIKE; LAUNDERING; FLEXIBLE MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- D06P—DYEING OR PRINTING TEXTILES; DYEING LEATHER, FURS OR SOLID MACROMOLECULAR SUBSTANCES IN ANY FORM
- D06P3/00—Special processes of dyeing or printing textiles, or dyeing leather, furs, or solid macromolecular substances in any form, classified according to the material treated
- D06P3/34—Material containing ester groups
- D06P3/52—Polyesters
- D06P3/523—Polyesters using vat or sulfur dyes
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Textile Engineering (AREA)
- Coloring (AREA)
Description
極性溶媒を含有する処理液で前記ポリアリレート繊維を浸漬処理する溶媒処理工程と、
この溶媒処理工程後に、必要により前記ポリアリレート繊維を熱処理する熱処理工程とを有しており、
前記各工程において、前記建染染料或いは前記硫化染料を還元・水溶化する薬剤、又は、操作を使用することなく、
下記に示す2つの染色操作、
染色操作1:染料付与工程→溶媒処理工程、
染色操作2:染料付与工程→溶媒処理工程→熱処理工程、
のうち少なくとも1つの染色操作を1回以上備えていることを特徴とする。
当該染色方法の前に行う前染色工程又は後に行う後染色工程とを有しており、
前記前染色工程又は前記後染色工程において、前記ポリアリレート繊維が建染染料及び硫化染料以外の染料で染色されてなることを特徴とする。
(1)第1実施形態
本第1実施形態に係る染色方法は、ポリアリレート繊維に建染染料(可溶化建染染料を除く)又は硫化染料から選ばれる水に不溶性の染料を付与する染料付与工程と、極性溶媒を含有する処理液でポリアリレート繊維を浸漬処理する溶媒処理工程とを有している。本第1実施形態においては、まず、ポリアリレート繊維に建染染料又は硫化染料を非還元状態で付与する染料付与工程を行い、続いて、建染染料又は硫化染料が付与されたポリアリレート繊維に対して極性溶媒を含有する処理液で処理する溶媒処理工程を行う。
この染料付与工程で使用される建染染料(可溶化建染染料を除く)は、通常、綿などの染色に使用される染料を使用することができる。また、本発明においては、染色液に分散させた状態で平均分散粒子径が数μm以下、好ましくは、1μm以下のスーパーファイン染料を使用することがよい。また、これらの建染染料の中でも特に、C.I.Vat Yellow 33、C.I.Vat Brown 1、C.I.Vat Red 1、C.I.Vat Violet 9、C.I.Vat Blue 4、C.I.Vat Blue 6、C.I.Vat Blue 20、C.I.Vat Green 1、C.I.Vat Green 3、C.I.Vat Black 8、C.I.Vat Black 25などの各染料を使用することがより好ましい。
染料付与工程後のポリアリレート繊維は、洗浄することなく続く溶媒処理工程に投入される。この溶媒処理工程においては、ポリアリレート繊維が極性溶媒で浸漬処理される。本発明においては、極性溶媒を広く解釈し、溶媒分子構造中に極性の官能基を有する物質をいうものとする。例えば、極性溶媒のうち非プロトン性極性溶媒としては、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、アセトフェノン、メチルエチルケトン、N−ブチルフタルイミド、N−イソプロピルフタルアミド、N-メチルホルムアニリドなどを挙げることができる。これらの非プロトン性極性溶媒は、単独で使用してもよく、或いは、2種以上配合して、又は、後述のプロトン性極性溶媒と配合して使用するようにしてもよい。これらの非プロトン性極性溶媒の中で、ポリアリレート繊維の収縮や物性低下を起こしにくく、且つ、建染染料又は硫化染料の染着に特に有効な溶媒としては、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシドが好ましい。
(2)第2実施形態
本第2実施形態に係る染色方法は、ポリアリレート繊維に建染染料(可溶化建染染料を除く)又は硫化染料から選ばれる水に不溶性の染料を付与する染料付与工程と、極性溶媒を含有する処理液でポリアリレート繊維を浸漬処理する溶媒処理工程と、溶媒処理工程後のポリアリレート繊維を熱処理する熱処理工程とを有している。本第2実施形態において、これら一連の工程を総称して「染色操作2」という。なお、この染色操作2(染料付与工程→溶媒処理工程→熱処理工程)は、1回のみ行うようにしてもよく、或いは、必要により複数回繰り返すようにしてもよい。この染色操作2を複数回繰り返すことにより、より濃色のポリアリレート繊維を得ることができる。
本第2実施形態における染料付与工程は、上記第1実施形態における染料付与工程と同様の操作を行う。
本第2実施形態における溶媒処理工程は、上記第1実施形態における溶媒処理工程と同様の操作を行う。但し、本第2実施形態においては、溶媒処理後のポリアリレート繊維は、洗浄、中和洗浄或いは還元洗浄されることなく、続く熱処理工程に導入される。
上述の溶媒処理工程後のポリアリレート繊維においては、建染染料又は硫化染料は既に染着している。ここで、熱処理を行うことにより、ポリアリレート繊維に対する建染染料又は硫化染料の染着が更に進行し染色物がより堅牢となると考えられる。但し、極性溶媒として硫酸を使用した場合には、繊維強度が大きく低下するので熱処理を行うことができない。
(3)第3実施形態
本第3実施形態に係る染色方法は、上記第1実施形態又は上記第2実施形態において説明した染色操作1又は染色操作2の前に、ポリアリレート繊維を建染染料及び硫化染料以外の染料により染色する前染色工程を有している。なお、前染色工程の後に行う上記染色操作1又は染色操作2は、1回のみ行うようにしてもよく、或いは、必要により複数回繰り返すようにしてもよい。この染色操作1又は染色操作2を複数回繰り返すことにより、より濃色のポリアリレート繊維を得ることができる。
本第3実施形態に係る染色方法においては、まず、未染色のポリアリレート繊維に対して前染色工程を行う。この前染色工程においては、建染染料及び硫化染料以外の染料を含有する染色液を使用する。この前染色工程の染色方法は、どのような方法であってもよいが、主として浸染による染色が行われる。この前染色工程で使用する染色液の処方は、使用される染料における通常の染色方法と同様にすればよい。従って、ポリアリレート繊維自体を染色する場合には、キャリヤなどを併用するようにしてもよい。一方、ポリアリレート繊維が他の化学繊維或いは天然繊維との混合繊維であって、これら他の繊維を染色する場合には、当該他の繊維に対する通常の染色方法を行うようにすればよい。
本第3実施形態における染料付与工程は、上記第1実施形態又は上記第2実施形態における染料付与工程と同様の操作を行う。
本第3実施形態における溶媒処理工程は、上記第1実施形態又は上記第2実施形態における溶媒処理工程と同様の操作を行う。
本第3実施形態においては、必要により熱処理工程を行うようにしてもよい。なお、第3実施形態において熱処理工程を行う場合には、上記第2実施形態における熱処理工程と同様の操作を行う。
(4)第4実施形態
本第4実施形態に係る染色方法は、上記第1実施形態又は上記第2実施形態において説明した染色操作1又は染色操作2の後に、ポリアリレート繊維を建染染料及び硫化染料以外の染料により染色する後染色工程を有している。なお、後染色工程の前に行う上記染色操作1又は染色操作2は、1回のみ行うようにしてもよく、或いは、必要により複数回繰り返すようにしてもよい。この染色操作を複数回繰り返すことにより、より濃色のポリアリレート繊維を得ることができる。
本第4実施形態における染料付与工程は、上記第1実施形態又は上記第2実施形態における染料付与工程と同様の操作を行う。
本第4実施形態における溶媒処理工程は、上記第1実施形態又は上記第2実施形態における溶媒処理工程と同様の操作を行う。
本第4実施形態においては、必要により熱処理工程を行うようにしてもよい。なお、第4実施形態において熱処理工程を行う場合には、上記第2実施形態における熱処理工程と同様の操作を行う。
本第4実施形態における後染色工程は、上記第3実施形態において説明した前染色工程と同様の操作を行う。但し、後染色工程で染色するポリアリレート繊維は、上記第3実施形態の前染色工程と異なり、上記染色操作1又は上記染色操作2により既に建染染料又は硫化染料で染色されている。
染料付与は連続法で行い、試験用マングル装置を使用し、ポリアリレート編物に建染染料を含有する染色液をパッド・ニップして建染染料を付与した。このときのピックアップ率は、58重量%であった。染色液には、建染染料:Mikethren Blue BC super−fine(ダイスタージャパン株式会社製建染染料、C.I.Vat Blue 6:以下「Blue BC」という)50g/Lを非還元の状態で分散し、マイグレーション防止剤として、GERMADYE AM−X(RAON CHEMICAL株式会社製)10g/Lを併用した。
実施例1においては、極性溶媒として、ベンジルアルコール(99.5%品)を希釈せずに使用した。処理液の付与には試験用マングル装置を使用し、染料付与工程後のポリアリレート編物に連続法で溶媒処理を行った。このときの処理温度は30℃であった。処理はポリアリレート編物を処理液に1秒間浸漬し直ぐにマングルで搾液した。このときのピックアップ率は、61重量%であった。この溶媒処理工程後のポリアリレート編物に対して、湯洗、水洗を行って乾燥し、実用的な染色濃度を有するブルーに染色された実施例1のポリアリレート編物(染色操作1回)を得た。
染色されたポリアリレート編物の表面染色濃度をトータルK/S値として表わした。トータルK/S値が大きいほど、ポリアリレート編物が濃色に染まっていることを示す。トータルK/S値とは、波長400nm〜700nmの測定範囲で20nm間隔に測定した16波長のK/S値16個を合計した値である。K/S値は、下記のKubelka−Munk式により、各波長における反射率Rから求められる。ここで、Kは吸光係数、Sは光散乱係数を表す。
なお、各波長における反射率Rの値は、積分球を搭載した分光光度計UV−3100(株式会社島津製作所製)を用いて測定した。ポリアリレート編物に対して、上式により計算して求めたトータルK/S値を表1に示す。
染色されたポリアリレート編物の濃色の度合いを上述のL*a*b*表色系における明度(L*値)で評価した。L*値は、100(白)〜0(黒)の範囲で表され、L*値が小さいほど濃色であると評価する。なお、L*値は、色彩色差計CR−200(ミノルタカメラ株式会社製)を用いて測定した。求めたポリアリレート編物のL*値を表1に示す。
上記染色濃度(トータルK/S値)及び明度(L*値)以外に染色物の基本的評価項目として染色堅牢度を確認した。特にポリアリレート編物の染色堅牢度で問題とされる耐光堅牢度(JIS L0842)を評価した。ポリアリレート編物の耐光堅牢度は、光照射による染料の変退色に加え、繊維自身の黄褐変が重なり評価しづらいことから、次のようにして評価した。ポリアリレート編物に対してブルースケールの4級照射を行い、その変化を変退色用グレースケールで級判定した。なお、級判定は、1級(不良)から5級(良好)の5段階に加え、各級の中間の評価も行った。例えば、3級と4級の間の評価は、3−4級とした。その評価結果を表1に示す。
実施例2においては、使用する染料を建染染料:Indanthren Brilliant Pink R(ダイスタージャパン株式会社製建染染料、C.I.Vat Red 1:以下「Pink R」という)に変更した以外は、上記実施例1と同様の操作を行った。このときのピックアップ率は58重量%であった。
実施例2においては、ベンジルアルコールによる溶媒処理工程の操作条件は、上記実施例1と同様にして行った。このとき、溶媒処理工程でのピックアップ率は61重量%であった。この溶媒処理工程後のポリアリレート編物に対して、湯洗、水洗を行って乾燥し、実用的な染色濃度を有するレッドに染色された実施例2のポリアリレート編物(染色操作1回)を得た。
実施例3においては、上記実施例1と同様に建染染料:Blue BCを使用し、上記実施例1と同様の操作を行った。このときのピックアップ率は58重量%であった。乾燥も、上記実施例1と同様の操作を行った。乾燥後のポリアリレート編物は、洗浄或いは還元洗浄を行うことなく、そのまま、続く各溶媒処理工程に投入した。
実施例3においては、N−メチル−2−ピロリドン(98%品)は、水で希釈し60重量%水溶液として使用した。DL−乳酸(90%品)は、希釈せずに使用した。シュウ酸(2水和物)は、水で溶解し10重量%水溶液として使用した。処理液の付与には試験用マングル装置を使用し、染料付与工程後のポリアリレート編物に連続法で溶媒処理を行った。このときの処理温度は、いずれも30℃であった。処理はポリアリレート編物を処理液に1秒間浸漬し直ぐにマングルで搾液した。このときの各極性溶媒のピックアップ率は、それぞれ、N−メチル−2−ピロリドン水溶液72重量%、DL−乳酸81重量%、シュウ酸水溶液75重量%であった。
熱処理には試験用ベーキングボックス装置を使用し、各溶媒処理後のポリアリレート編物(各溶媒が付与された状態)に130℃で2分間の乾熱処理を行って建染染料をポリアリレート編物に染着した。この熱処理工程後のポリアリレート編物に対して、湯洗、水洗を行って乾燥し、実用的な染色濃度を有するブルーに染色された実施例3の各ポリアリレート編物(染色操作1回)を得た。
実施例4においては、使用する染料を建染染料:Pink Rに変更した以外は、上記実施例3と同様の操作を行った。このときのピックアップ率は58重量%であった。
実施例4においては、各極性溶媒による溶媒処理工程の操作条件は、上記実施例3と同様にして行った。このときの各極性溶媒のピックアップ率は、それぞれ、N−メチル−2−ピロリドン水溶液72重量%、DL−乳酸81重量%、シュウ酸水溶液75重量%であった。
実施例4においては、熱処理工程の操作条件は、上記実施例3と同様にして行い建染染料をポリアリレート編物に染着した。この熱処理工程後のポリアリレート編物に対して、湯洗、水洗を行って乾燥し、実用的な染色濃度を有するレッドに染色された実施例4の各ポリアリレート編物(染色操作1回)を得た。
未染色のポリアリレート編物を通常の方法で精練してから、分散染料による染色を行った。染色は浸染法で行い、高温高圧染色試験機ミニカラー(株式会社テクサム技研製)を使用してポリアリレート編物を染色した。染色液には、Dianix Blue E−R 150%(ダイスタージャパン株式会社製分散染料、C.I.Disperse Blue 56:以下「Blue E−R」という)5.0%owfを使用し、pH5の酢酸/酢酸ナトリウム系緩衝液を使用して染色した。
実施例6においては、使用する染料を硫化染料:Asathio Blue RC200(旭化学工業株式会社製硫化染料、C.I.Sulphur Blue 7:以下「Blue RC200」という)、Asathiosol Bordeaux S−3B(旭化学工業株式会社製硫化染料、C.I.Sulphur Red 6:以下「Bord. S−3B」という)又はAsathiosol Indigo Green S−BG(旭化学工業株式会社製硫化染料、C.I.Sulphur Blue 15:以下「Green S−BG」という)に変更した以外は、上記実施例1と同様の操作を行った。このときのピックアップ率は56重量%であった。
実施例6においては、極性溶媒N−メチル−2−ピロリドン又はDL−乳酸による溶媒処理工程の操作条件は、上記実施例3と同様にして行った。このときの各極性溶媒のピックアップ率は、それぞれ、N−メチル−2−ピロリドン水溶液72重量%、DL−乳酸81重量%であった。
実施例6においては、熱処理工程の操作条件は、上記実施例3と同様にして行い硫化染料をポリアリレート編物に染着した。この熱処理工程後のポリアリレート編物に対して、湯洗、水洗を行って乾燥し、実用的な染色濃度を有する染色された実施例6の各ポリアリレート編物(染色操作1回のみ)を得た。
(1)上記各実施例においては、ポリアリレート繊維に建染染料又は硫化染料を含有する染色液を付与した後に当該ポリアリレート繊維を乾燥するが、これに限ることはなく、染色液を付与した後にポリアリレート繊維を乾燥することなく溶媒処理工程に投入するようにしてもよい。
(2)上記各実施例においては、染料付与工程で建染染料又は硫化染料を付与したポリアリレート繊維を洗浄することなく続く溶媒処理工程に投入した。しかし、染料付与工程後の建染染料又は硫化染料は、ある程度の親和性をもってポリアリレート繊維に付着している。従って、染料付与工程後のポリアリレート繊維を洗浄してから溶媒処理工程に投入するようにしてもよい。
(3)上記各実施例においては、染色操作後に還元洗浄を行っていないが、必要により還元洗浄を行うようにすればよく、また、還元洗浄の処方はアルカリ系に限るものではなく、酸性系の還元処方による還元洗浄を行うようにしてもよい。
(4)上記実施例3〜実施例6においては、極性溶媒として光学異性体の混合したDL‐乳酸を使用したが、これに限るものではなく、D‐乳酸或いはL‐乳酸を使用するようにしてもよい。
(5)上記実施例5においては、分散染料の染色にキャリヤ或いは濃染剤を使用していない。本発明においては、前染色或いは後染色は、あくまでも補助的な染色であり、キャリヤなどを使用しなくてもよいが、必要により各種キャリヤなどを併用して、更に濃色に染色するようにしてもよい。
(6)上記実施例5においては、上記第3実施形態に基づいて分散染料の染色を建染染料による染色操作前に前染色工程として行ったが、これに限るものではなく、上記第4実施形態に基づいて分散染料の染色を建染染料による染色操作後に後染色工程として行うようにしてもよい。
(7)上記各実施例においては、ポリアリレート編物に対して染色を行ったが、これに限るものではなく、織物、不織布などであってもよく、或いは、糸、ワタなどであってもよい。
Claims (4)
- ポリアリレート繊維に建染染料(可溶化建染染料を除く)又は硫化染料から選ばれる水に不溶性の染料を付与する染料付与工程と、
極性溶媒を含有する処理液で前記ポリアリレート繊維を浸漬処理する溶媒処理工程と、
この溶媒処理工程後に、必要により前記ポリアリレート繊維を熱処理する熱処理工程とを有しており、
前記各工程において、前記建染染料或いは前記硫化染料を還元・水溶化する薬剤、又は、操作を使用することなく、
下記に示す2つの染色操作、
染色操作1:染料付与工程→溶媒処理工程、
染色操作2:染料付与工程→溶媒処理工程→熱処理工程、
のうち少なくとも1つの染色操作を1回以上備えていることを特徴とするポリアリレート繊維の染色方法。 - 前記極性溶媒は、溶解度パラメーター(δ)の値が18〜32(MPa)1/2の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載のポリアリレート繊維の染色方法。
- 前記極性溶媒は、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、ベンジルアルコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、硫酸、ギ酸、乳酸、シュウ酸からなる群より選ばれた少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載のポリアリレート繊維の染色方法。
- 請求項1〜3のいずれか1つに記載のポリアリレート繊維の染色方法と、
当該染色方法の前に行う前染色工程又は後に行う後染色工程とを有しており、
前記前染色工程又は前記後染色工程において、前記ポリアリレート繊維が建染染料及び硫化染料以外の染料で染色されてなることを特徴とするポリアリレート繊維の染色方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012215418A JP6001398B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | ポリアリレート繊維の染色方法 |
PCT/JP2013/075124 WO2014050654A1 (ja) | 2012-09-28 | 2013-09-18 | ポリアリレート繊維の染色方法及び染色されたポリアリレート繊維 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012215418A JP6001398B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | ポリアリレート繊維の染色方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014070295A JP2014070295A (ja) | 2014-04-21 |
JP6001398B2 true JP6001398B2 (ja) | 2016-10-05 |
Family
ID=50388059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012215418A Active JP6001398B2 (ja) | 2012-09-28 | 2012-09-28 | ポリアリレート繊維の染色方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6001398B2 (ja) |
WO (1) | WO2014050654A1 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6825803B2 (ja) * | 2015-02-05 | 2021-02-03 | セイコーエプソン株式会社 | インクジェット捺染用浸透液 |
CN104963221A (zh) * | 2015-05-20 | 2015-10-07 | 东莞百宏实业有限公司 | 一种高抗溶剂色牢度涤纶编织物的制造方法 |
JP6088109B1 (ja) * | 2015-10-28 | 2017-03-01 | 株式会社テザック | 染色ロープ及びその製造方法 |
Family Cites Families (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5248223B2 (ja) * | 1974-09-04 | 1977-12-08 | ||
JPS5140481A (ja) * | 1974-10-04 | 1976-04-05 | Asahi Chemical Ind | |
LU78596A1 (de) * | 1977-11-28 | 1979-06-13 | Ciba Geigy Ag | Monoazofarbstoffe,verfahren zu deren herstellung und ihre verwendung |
JPS57161176A (en) * | 1981-03-24 | 1982-10-04 | Sumitomo Chemical Co | Fastness dyeing of fiber material |
JPS6468580A (en) * | 1987-09-07 | 1989-03-14 | Asahi Chemical Ind | Colored sheet like material |
JP2787459B2 (ja) * | 1989-02-22 | 1998-08-20 | セーレン株式会社 | 芳香族ポリアミド繊維の染色方法 |
JP2905553B2 (ja) * | 1990-05-11 | 1999-06-14 | 株式会社クラレ | 分割方法 |
JPH0813356A (ja) * | 1994-06-20 | 1996-01-16 | Teijin Ltd | 弾性繊維の染色方法 |
JPH1025670A (ja) * | 1996-07-09 | 1998-01-27 | Toyobo Co Ltd | 割繊型複合繊維を含む構造物の染色方法 |
DE19956780A1 (de) * | 1999-11-25 | 2001-06-13 | Freudenberg Carl Fa | Verfahren zur Herstellung gefärbter aus Polyester und Polyamid bestehender textiler Materialien |
JP2007046175A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-02-22 | Seiren Co Ltd | 吸光蓄熱性織編物 |
JP5520581B2 (ja) * | 2009-11-27 | 2014-06-11 | 株式会社クラレ | ポリアリレート繊維からなる繊維構造体の染色物およびその製造方法 |
-
2012
- 2012-09-28 JP JP2012215418A patent/JP6001398B2/ja active Active
-
2013
- 2013-09-18 WO PCT/JP2013/075124 patent/WO2014050654A1/ja active Application Filing
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014070295A (ja) | 2014-04-21 |
WO2014050654A1 (ja) | 2014-04-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5938396B2 (ja) | アラミド繊維の染色方法 | |
Holme | Coloration of technical textiles | |
CN101629390B (zh) | 一种蓝系列涤棉工装面料的高氯洗牢度染色工艺 | |
EP1913195B1 (en) | Process for introducing vat dyes and chemicals into textiles | |
TW201741522A (zh) | 印染用之前處理劑、印染用之前處理方法及染色方法 | |
JP6001398B2 (ja) | ポリアリレート繊維の染色方法 | |
CN102535205B (zh) | 一种织物染色的后处理固色工艺 | |
CN108755176A (zh) | 一种涤锦氨面料一浴法染色工艺 | |
CN110453509A (zh) | 一种隐色体轧染的染色方法 | |
Pawar et al. | Solvent assisted dyeing of silk fabric using deep eutectic solvent as a swelling agent | |
US10662580B1 (en) | Method for dyeing modacrylic/cellulosic blend fabrics | |
JP5520581B2 (ja) | ポリアリレート繊維からなる繊維構造体の染色物およびその製造方法 | |
JP2019073834A (ja) | 難燃性布帛および繊維製品 | |
KR20070001279A (ko) | 셀룰로스성 섬유재료를 건염 가능한 염료로 염색 또는날염하는 방법 | |
JP2008133552A (ja) | 全芳香族ポリアミド繊維の染色方法及びその染色方法により染色されてなる全芳香族ポリアミド繊維染色物 | |
KR20030013529A (ko) | 염색된 나일론/스판덱스 편직물의 견뢰도 향상방법 | |
JP5230894B2 (ja) | 複合素材の染色方法及びその方法により染色された複合素材 | |
Mal et al. | Dyeing and Recent Developments | |
KR101985468B1 (ko) | 멜란지 외관을 가지는 인공피혁의 염색방법 | |
EP3927879B1 (de) | Verfahren zur herstellung farbiger fasermaterialien und deren verwendung | |
US20080115289A1 (en) | Process for selective decolorizating fabric | |
JP4328287B2 (ja) | 繊維製品の加工方法 | |
JP2010163719A (ja) | ポリ乳酸繊維と綿又はセルロース系繊維との複合繊維構造物に対するシルケット加工方法 | |
Bechtold et al. | Textile Coloration with Natural Dyes and Pigments | |
Mal et al. | 9 Dyeing and Recent |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160727 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160823 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160901 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6001398 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |