JP6001235B2 - 注出器 - Google Patents
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Description
そして、このような点鼻薬注出用容器で採用される注出器は、鼻孔内に挿入し易いように、先細りの外形形状とされた先端部を備えた長尺筒状の噴出ノズルを備えた形態が一般的である。これにより、ノズル先端部を鼻孔内の所望位置まで進入させて、患部に薬剤を供給できる。
上記目的は、液状の内容物を収納している容器本体の口部に装着する装着キャップによってポンプ機構が固定され、
先端側にノズル先端部を有して前記内容物を流通可能に形成してあるノズル本体を前記容器本体の中心軸線方向に沿って移動させることにより前記ポンプ機構を機能させて前記内容物を前記ノズル先端部から噴出させる注出器であって、
前記ノズル本体に指掛け操作用の操作部が設けてあると共に、前記操作部と前記ノズル先端部との間に、前記ノズル先端部の挿入量を規制するストッパーを備え、更に前記ノズル先端部に対して前記ストッパーの位置を移動させることにより前記ノズル先端部から前記ストッパーまでの距離を可変とする位置可変機構が設けてあり、
前記操作部がフランジ状の操作片であって、該操作片と前記ストッパーとが一体に形成してある、ことを特徴とする注出器により達成される。
先端側にノズル先端部を有して前記内容物を流通可能に形成してあるノズル本体を前記容器本体の中心軸線方向に沿って移動させることにより前記ポンプ機構を機能させて前記内容物を前記ノズル先端部から噴出させる注出器であって、
前記ノズル本体に指掛け操作用の操作部が設けてあると共に、前記操作部と前記ノズル先端部との間で前記ノズル本体を囲むように配置され、前記ノズル先端部の挿入量を規制するストッパーを備え、更に前記ノズル先端部から前記ストッパーまでの距離を可変とする位置可変機構が設けてあり、
前記操作部がフランジ状の操作片であって、該操作片と前記ストッパーとは別体に形成してあり、
前記ストッパーは、第1分割体と、前記第1分割体とヒンジ部で接続されている第2分割体とを備え、前記ストッパーは、前記第1分割体と前記第2分割体とで前記ノズル本体を挟むことにより、前記ノズル本体を囲むように配置される、ことを特徴とする注出器により達成される。
図1は、本発明に係る注出器を、容器本体にセットして点鼻薬注出用容器を構成した場合について示した図である。図1で、符号1は液状の内容物となる点鼻薬を収納する容器本体である。この容器本体1の上方に設けた口部1aに注出器10がセットされている。
上記装着キャップ11は、下側の大径部11aの上に、これより小さい小径部11bを設けた円筒の段状構造とされており、大径部11aの内周壁に形成したネジ部11nが口部1aの外周壁に形成したネジ部1nと係合している。また、小径部11bは、容器本体1の中心軸線CL方向でノズル本体16の往復相対移動を可能とするスライド支持構造となっている。
すなわち、ノズル本体16には指掛け操作用の操作部としてフランジ状の操作片17が設けてある。この操作片17は使用者が点鼻薬注出用容器を使用するときに、親指を容器本体1の底部1bに当てながら、例えば人差し指及び中指を引っ掛けて、ノズル本体16を手前に引く操作(ノズル本体16を装着キャップ11に接近させる操作)を行うために設けた構造体である。この操作片17は少なくとも指を引っ掛けることが可能な構造であればよく、その形状は特に限定されない。
ノズル本体16のノズル先端部16aとは反対側(図1で、下側)となるノズル本体16の基部16bは拡径した円筒構造体に形成してある。この基部16bが装着キャップ11の小径部11bの内壁に摺動可能に配置されることで、前述したようなノズル本体16の往復移動の動作が可能となっている。
上記基部16bの外側には、上記操作片17と前記ストッパー18とを一体に形成した複合構造体20が配置してある。この複合構造体20の下側は基部16bと共に小径部11b内に収納されるようになっている。そして、複合構造体20は本体円筒部20aの外側に突出するフランジ状の操作片17及びストッパー18が間隔をもって配置され、指が引っ掛かり易いように操作片17の方が大きな外形形状に形成してある。
更に、位置可変機構として、前記ノズル本体16側の基部16bの外周壁と、この外周壁に対向するように配置される複合構造体20の内周壁とのそれぞれにネジ部16nとネジ部20nが設けられ、これらが互いに係合してネジ構造が形成されている。
このように、本願発明によると、点鼻薬用として好適で、ノズル先端部の挿入量を調整できる注出器を提供でき、このような注出器を備えた点鼻薬注出用容器は使い勝手のよいものとなる。
図2は図1に示す注出器とは異なる注出器について示している図、また図3(a)は図2に示した注出器に採用したストッパーの平面図、図3(b)はこのストッパーの側面での一部断面構成図である。更に、図4は図2に示した注出器に採用するのが好ましいストッパー構造例を示している図である。
図4は、ストッパー18に適用するのが好ましい構造例を示した図である。このストッパー18は、第1分割体18−1と第2分割体18−2とにより分割形成してあり、これらがヒンジ部18hで接続してある。第1分割体18−1には第1係止部となる係止爪18p−1が、また第2分割体18−2には第2係止部となる係止突起18p−2が設けてある。係止爪18p−1が係止突起18p−2に係止されて、正規の形状のストッパー18となる。このような構造のストッパー18であれば、ノズル本体16を装着キャップ11側に組付けした後でも、ストッパー18を簡単にセットできる。なお、このように係止する構造を採用せず第1分割体18−1と第2分割体18−2と接着剤によって接着してもよい。この場合は係止構造を設ける必要がないので、第1分割体18−1及び第2分割体18−2を単純な構造にできる。
ただし、図4で例示する半分割構成としてあるストッパー18は好適構造の例示である。ストッパー18は、図3で示しているような一体型で形成してもよい。この場合は、予めノズル本体16のネジ部16sに、ネジ部18sを係合させストッパー18をセットとしてから、その後の注出器10の組付け作業をすればよい。
上述した注出器の場合は、ストッパー18のノズル先端部16aからの距離を可変とする位置可変機構としてネジ構造が採用されていた。図5で示す注出器10では、これとは異なる位置可変機構が採用されている。すなわち、ノズル本体16の外周壁上に長手方向(中心軸線CL方向)に沿って凹凸を繰り返して形成してある線状凹凸部16rと、この線状凹凸部16rに係止するストッパー18側に設けた係止爪19aとによる係止構造により位置可変機構が構成されている。
なお、ノズル本体16について、線状に形成される2本の線状凹凸部16rの間には中心軸線CL方向に延在する長溝が形成してある。そして、ストッパー18の内壁には、この長溝に嵌合する突起18prが形成してある。これによりストッパー18は回転規制されつつ、ノズル本体16に沿ってスライドするようになっている。ただし、上記のような長溝は必須の構成ではなく、形成しなくてもよい。また、ここで示すストッパー18について、先に図4で説明したのと同様に、図6中で示している仮想線LNで半分割した構造とし、接着或いは係止構造で一体に形成することができる。
このような構造はストッパー18を樹脂材で一体成形しておけば、支軸19ptが支点として機能すると共に、捩れを戻す反力発生部にもなるので、使用者が突起部19prから指を離して押込みを止めると、係止爪19aを凹凸部16rに再び係止させることができる。
上記に対して、図8は係止爪19aの形状を変更したブロック体19について示す図である。このブロック体19に設けた係止爪19aの先端当接側(フランジ部18f側)の下側には先端側から手前側(容器本体1側)に向かって下向きに傾斜するテーパー面19taが形成してある。
しかも、テーパー面19taを設けた側と反対側の背面19bcは、前述した場合と同様に垂直な面であるので、いわゆるラチェット構造を含む位置可変機構となってストッパー18を押す返す力に対しては確実に位置決めできる。
図9の注出器10は、装着キャップ11上にキャップ状のヘッド部16adがセットされ、このヘッド部16adを装着キャップに対して接近および遠離する操作して注出するように構成してある。このヘッド部16adは、前述した実施例と構成を対比すると、ノズル本体16の基部側の外形形状を変形した構造とみることができ、ヘッド部16adの天壁部16tpが指掛けされる操作部に対応している。なお、ヘッド部16ad内は不図示であるが点鼻薬を流通させる液通路が配備してある。
なお、図9ではノズル本体16に設けた位置可変機構は、図5と同様の係止構造であるが、もちろん図2で示したネジ構造としてもよい。
そして、図9の注出器10は、ノズル先端部16a側が回動するので、更に使い勝手のよい注出器となる。また、ノズル先端部16aが容器本体1の側部に位置するように回動させれば、小さく折り畳んだ状態としコンパクト化できる。
ただし、本発明による注出器を点鼻薬用注出用とする用途は好適な一例であり、他の液状の内容物の注出器として用いてもよい。
1a 口部
10 注出器
11 装着キャップ
12 ポンプ機構
16 ノズル本体
16a ノズル先端部
16n ネジ部(ネジ構造 位置可変機構)
16s ネジ部(ネジ構造 位置可変機構)
16r 線状凹凸部(係止構造 位置可変機構)
16ad ヘッド部
17 操作片(操作部)
18 ストッパー
18s ネジ部(ネジ構造 位置可変機構)
19 ブロック体
19a 係止爪(係止構造 位置可変機構)
20 複合構造体
20n ネジ部(ネジ構造 位置可変機構)
ND 点鼻薬(液状の内容物)
CL 中心軸線
Claims (4)
- 液状の内容物を収納している容器本体の口部に装着する装着キャップによってポンプ機構が固定され、
先端側にノズル先端部を有して前記内容物を流通可能に形成してあるノズル本体を前記容器本体の中心軸線方向に沿って移動させることにより前記ポンプ機構を機能させて前記内容物を前記ノズル先端部から噴出させる注出器であって、
前記ノズル本体に指掛け操作用の操作部が設けてあると共に、前記操作部と前記ノズル先端部との間に、前記ノズル先端部の挿入量を規制するストッパーを備え、更に前記ノズル先端部に対して前記ストッパーの位置を移動させることにより前記ノズル先端部から前記ストッパーまでの距離を可変とする位置可変機構が設けてあり、
前記操作部がフランジ状の操作片であって、該操作片と前記ストッパーとが一体に形成してある、ことを特徴とする注出器。 - 液状の内容物を収納している容器本体の口部に装着する装着キャップによってポンプ機構が固定され、
先端側にノズル先端部を有して前記内容物を流通可能に形成してあるノズル本体を前記容器本体の中心軸線方向に沿って移動させることにより前記ポンプ機構を機能させて前記内容物を前記ノズル先端部から噴出させる注出器であって、
前記ノズル本体に指掛け操作用の操作部が設けてあると共に、前記操作部と前記ノズル先端部との間で前記ノズル本体を囲むように配置され、前記ノズル先端部の挿入量を規制するストッパーを備え、更に前記ノズル先端部から前記ストッパーまでの距離を可変とする位置可変機構が設けてあり、
前記操作部がフランジ状の操作片であって、該操作片と前記ストッパーとは別体に形成してあり、
前記ストッパーは、第1分割体と、前記第1分割体とヒンジ部で接続されている第2分割体とを備え、前記ストッパーは、前記第1分割体と前記第2分割体とで前記ノズル本体を挟むことにより、前記ノズル本体を囲むように配置される、ことを特徴とする注出器。 - 前記位置可変機構は、前記ノズル本体の外周壁と該外周壁に対向するように配置される前記ストッパーの内周壁とのそれぞれにネジ部を設けて互いに係合させたネジ構造である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の注出器。
- 前記位置可変機構は、ノズル本体の外周壁上に長手方向に凹凸を繰り返して形成した線状凹凸部と、前記ストッパー側に設けた前記状凹凸部に係止する係止爪とによる係止構造である、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の注出器。
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