JP6000159B2 - ロケットエンジン - Google Patents

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Description

本発明は、ロケットエンジンに関し、特に炭化水素を燃料とする液体ロケットエンジンに関する。
炭化水素を推進薬とする液体ロケットエンジンが知られている。その液体ロケットエンジンは、推進薬(酸化剤と炭化水素)を供給するためのターボポンプを備えている。そのターボポンプは、タービンの回転により駆動される。そのタービンは、炭化水素を燃料とし、例えばLOX(Liquid Oxygen)を酸化剤とするガスジェネレータ(副燃焼器)と呼ばれる補助燃焼器で発生した燃焼ガスで回転する。例えば、非特許文献1には、このようなガスジェネレータサイクルを適用した液体ロケットエンジンが開示されている。
図1は、その非特許文献1に記載された液体ロケットエンジンの構成を示す概略図である。本図において、左上の図が、ガスジェネレータサイクルを適用した液体ロケットエンジンである。このロケットエンジンでは、ターボポンプとして燃料ポンプ及び酸化剤ポンプが用いられている。燃料ポンプは燃料タービンで駆動され、酸化剤ポンプは酸化剤タービンで駆動される。そして、燃料タービン及び酸化剤タービンは、ガスジェネレータで燃焼した燃焼ガスにより駆動される。
このようなガスジェネレータサイクルを液体ロケットエンジンに採用する場合、以下の問題点が有る。第1の問題点は、燃焼器が一つ余分に必要になる点である。燃焼器が一つ余分に必要となるため、信頼性が低下するおそれがあり、コストも高くなる。第2の問題点は、タービンを駆動した燃焼ガスは、そのまま排気される点である。タービン駆動後の燃焼ガスのエネルギーが有効活用されず損失となるため、エネルギー損失が大きい。第3の問題点は、ガスジェネレータに極めて高い信頼性が要求される点である。ガスジェネレータは燃焼を伴うために作動環境が厳しいにもかかわらず、その故障はロケットエンジンにとって致命的である。ガスジェネレータが故障した場合、液体ロケットエンジンはタービン駆動力を即座に失い、燃料や酸化剤の供給が困難になるからである。このように、ロケットエンジンのシステムがロバスト(robust)でない。
図1の右上の図は、段階的燃焼サイクルを適用したロケットエンジンである。このロケットエンジンでは、本燃焼器の前に予燃焼器を設け、その予燃焼器の予燃焼ガスで、燃料タービン及び酸化剤タービンを駆動し、その予燃焼ガスを本燃焼器に供給している。この場合、タービン駆動後の燃焼ガスを更に燃焼に使用しているため、上記第2の問題点は発生しない。しかし、予燃焼器という補助燃焼器を用いていることに変わりはなく、上記の第1及び第3の問題点が有ることに変わりはない。また、図1の下の図は、液体水素が気化して膨張することを利用した膨張サイクルを適用したロケットエンジンである。このロケットエンジンは、燃料として炭化水素を用いるロケットエンジンには適用困難である。
George P.Sutton,Oscar Biblarz,"Rocket Propulsion Elements",Seventh Edition,John Wiley & Sons,Inc.p223(Figure 6−9),(2001).
従って、本発明の目的は、信頼性がより高くエネルギー損失の少ない、炭化水素を燃料とするロケットエンジンを提供することにある。また、本発明の他の目的は、ロバストな、炭化水素を燃料とするロケットエンジンを提供することにある。また、本発明の更に他の目的は、燃料と酸化剤との混合が促進され、ガスの排気が無くなり、燃焼効率が向上した、炭化水素を燃料とするロケットエンジンを提供することにある。
この発明のこれらの目的とそれ以外の目的と利益とは以下の説明と添付図面とによって容易に確認することができる。
以下に、発明を実施するための形態で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、特許請求の範囲の記載と発明を実施するための形態との対応関係を明らかにするために括弧付きで付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、特許請求の範囲に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
本発明のロケットエンジンは、燃料流路(31〜39)と、触媒部(51/52)と、タービン(12)と、第1ポンプ(11)と、燃焼室(21)と、ノズル(22)とを具備している。燃料流路(31〜39)は、炭化水素系の燃料が流通する。触媒部(51/52)は、燃料流路(31〜39)の途中に設けられ、燃料をガス化する。タービン(12)は、燃料流路(31〜39)の途中に設けられ、ガス化された燃料で駆動される。第1ポンプ(11)は、タービン(12)の駆動により燃料を燃料流路(31〜39)へ供給する。燃焼室(21)は、燃料流路(31〜39)から供給されたガス化された燃料と、酸化剤とを燃焼する。ノズル(22)は、記燃焼室(21)の燃焼ガスを送出し、燃料流路(31〜39)の一部と熱交換して冷却される。
上記のロケットエンジンにおいて、燃料流路(31〜39)は、第1経路(31〜39)と、第2経路(31、32、39)とを備えていてもよい。第1経路(31〜39)は、燃料をノズル(22)での熱交換及び触媒層(51/52)でのガス化後に燃焼室(21)へ導く。第2経路(31、32、39)は、燃料をそのまま燃焼室(21)へ導く。燃焼室(21)は、第1経路(31〜39)経由で供給されたガス化した燃料と、第2経路(31、32、39)経由で供給された燃料との混合燃料を燃焼していてもよい。
上記のロケットエンジンにおいて、触媒部(51)は、燃料流路(31〜39)の途中でのノズル(22)と熱交換する箇所における燃料流路の内部に設けられていてもよい。
上記のロケットエンジンにおいて、触媒部(51)は、燃料を触媒で熱化学分解してガス化を行う。熱化学分解の吸熱反応でもノズル(22)を冷却してもよい。
上記のロケットエンジンにおいて、触媒部(51)は、燃料流路(31〜39)の内壁を覆うように層状に形成されていてもよい。
上記のロケットエンジンにおいて、触媒部(52)は、燃料流路(31〜39)の途中でのノズル(22)と熱交換する箇所よりも後段に設けられていてもよい。
上記のロケットエンジンにおいて、触媒部(52)は、容器内に格納された複数の触媒粒で形成されていてもよい。
上記のロケットエンジンにおいて、酸化剤流路(41〜43)と、第2ポンプ(13)とを更に具備していてもよい。酸化剤流路(41〜43)は、酸化剤が燃焼室(21)まで流通する。第2ポンプ(13)は、タービン(12)の駆動により酸化剤を酸化剤流路(41〜43)へ供給する。タービン(12)と第1ポンプ(11)と第2ポンプ(13)とは、同じ回転軸(14)に接続されている。
本発明のロケットは、ロケットエンジン(3、3a)と、燃料タンク(4)と、酸化剤タンク(5)とを具備している。ロケットエンジン(3、3a)は、上記各段落のいずれかに記載されている。燃料タンク(4)は、ロケットエンジン(3、3a)の燃料流路に接続されている。酸化剤タンク(5)は、ロケットエンジン(3、3a)の酸化剤流路に接続されている。
本発明のロケットエンジンの始動方法は、炭化水素系の燃料と酸化剤とを、圧力を用いて燃焼室(21)へ供給し、燃焼させるステップを備えている。更に、燃焼室(21)が燃焼で加熱されたとき、燃料を、圧力を用いて、ノズル(22)を熱交換で冷却しながら、触媒部(51/52)へ供給し、ガス化するステップを備えている。更に、ガス化された燃料でタービン(12)を駆動するステップを備えている。更に、タービン(12)で第1ポンプ(11)を駆動して、燃料の一部を、ノズル(22)を熱交換で冷却しながら、触媒部(51/52)でガス化するステップを備えている。更に、タービン(12)で第1ポンプ(11)を駆動して、燃料の残りを、燃焼室(21)へ供給するステップをそなえている。更に、タービン(12)で第2ポンプ(13)を駆動して、酸化剤を、燃焼室(21)へ供給するステップを備えている。更に、ガス化された燃料と、供給された燃料と、供給された酸化剤とを燃焼室(21)で燃焼させるステップを備えている。
本発明により、炭化水素を燃料とするロケットエンジンにおいて、信頼性をより高く、エネルギー損失を少なくすることができる。また、炭化水素を燃料とするロケットエンジンにおいて、ロバスト性を高めることができる。また、炭化水素を燃料とするロケットエンジンにおいて、燃料と酸化剤との混合を促進し、ガスの排気を無くし、燃焼効率を向上させることができる。
図1は、非特許文献1に記載された液体ロケットエンジンの構成を示す概略図である。 図2は、第1の実施の形態に係るロケットエンジン及びそれを適用したロケットの構成を示す概略図である。 図3は、第1の実施の形態に係るロケットエンジンの触媒部の一例を示す概略図である。 図4は、第1の実施の形態に係るロケットエンジンの始動動作を示すフロー図である。 図5は、第2の実施の形態に係るロケットエンジン及びそれを適用したロケットの構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施の形態に係るロケットエンジン及びそれを適用したロケットに関して、添付図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
第1の実施の形態に係るロケットエンジン及びそれを適用したロケットの構成について説明する。図2は、本実施の形態に係るロケットエンジン及びそれを適用したロケットの構成を示す概略図である。ロケット1は、炭化水素の燃料及び酸化剤を燃焼して、燃焼ガスを後方へ噴出させることで飛行する。ロケット1は、ロケット本体2と、ロケットエンジン3とを具備している。
ロケット本体2は、燃料タンク4と、酸化剤タンク5と、制御部6とを備えている。燃料タンク4は、液体の炭化水素の燃料を貯蔵している。燃料タンク4は、制御部6の制御に基づいて、燃料をガス加圧などの手段によりロケットエンジン3へ送出する。酸化剤タンク5は、液体の酸化剤(例示:LOX)を貯蔵している。酸化剤タンク5は、制御部6の制御に基づいて、酸化剤をガス加圧などの手段によりロケットエンジン3へ送出する。制御部6は、コンピュータに例示される情報処理装置であり、図示されていない処理装置(例示:CPU)と、記憶装置(例示:RAM、ROM)と、入力装置(例示:キーボード)と、出力装置(例示:ディスプレイ)と、インターフェースとを備えている。制御部6は、インターフェースを介して少なくとも燃料タンク4と、酸化剤タンク5と、ロケットエンジン3とを制御する。
ロケットエンジン3は、燃料タンク4及び酸化剤タンク5から液体の炭化水素の燃料及び酸化剤を供給され、それら燃料及び酸化剤を燃焼して、燃焼ガスを後方へ噴出させる。ロケットエンジン3は、燃料流路31〜39と、触媒部51と、タービン12と、第1ポンプ11と、第2ポンプ13と、燃焼室21と、ノズル22と、酸化剤流路41〜43と、バルブV1と、バルブV2と、回転軸14とを備えている。
燃料流路31〜39は、炭化水素の燃料が流通する流路(例示:配管)である。触媒部51は、燃料流路31〜39の途中に設けられ、燃料をガス化する。タービン12は、燃料流路(31〜39)の途中に設けられ、ガス化された燃料で駆動される。第1ポンプ11は、タービン12の駆動により燃料を燃料流路31〜39へ供給する。第2ポンプ13は、タービン12の駆動により酸化剤を酸化剤流路41〜43へ供給する。第1ポンプ11及び第2ポンプ13はターボポンプである。燃焼室21は、燃料流路31〜39から供給された燃料(ガス化された燃料を含む)と、酸化剤とを燃焼する。ノズル22は、燃焼室21の燃焼ガスを送出するロケットノズルである。また、燃料流路31〜39の一部と熱交換して冷却される。酸化剤流路41〜43は、酸化剤が燃焼室21まで流通する流路(例示:配管)である。バルブV1は、制御部6の制御に基づいて、燃料流路31〜39において、直接燃焼室21へ燃料を供給する経路及びノズル22との熱交換後に燃焼室21へ燃料を供給する経路のうちの少なくとも一方に燃料を供給する、又は、燃焼の供給を停止する。バルブV2は、制御部6の制御に基づいて、酸化剤流路41〜43において、燃焼室21へ酸化剤を供給する、又は、酸化剤の供給を停止する。回転軸14は、タービン12と第1ポンプ11と第2ポンプ13とを共通に接続する。タービン12の駆動により、回転軸14が回転し、同軸の第1ポンプ11及び第2ポンプ13駆動される。
燃料流路31〜39は、炭化水素の燃料が流通する流路であり、一端を燃料タンク4に接続され、他端を燃焼室21に接続されている。このうち、燃料流路31は、一端を燃料タンク4に接続され、他端を第1ポンプ11の供給口に接続されている。燃料タンク4の燃料を第1ポンプ11へ供給する。第1ポンプ11は、燃料を燃料流路32へ吐出する。燃料流路32は、一端を第1ポンプ11の吐出口に接続され、他端をバルブV1の供給口に接続されている。第1ポンプ11から吐出された燃料をバルブV1へ供給する。バルブV1は、燃料流路32からの燃料を燃料流路33及び燃料流路39のうちの少なくとも一方に供給する。燃料流路33は、一端をバルブV1の一方の吐出口に、他端を燃料流路34の一端に接続されている。バルブV1から送出された燃料を燃料流路34へ供給する。
燃料流路34は、1本又は複数本設けられ、燃焼室21の側面に上下方向に沿い、かつ、ノズル22の側面に上下方向に沿うように設けられている。特に、ノズル22の側面においては、ノズル22の先端と後端との間に上下方向に沿って延在している。1本又は複数本の燃料流路34は、その途中及び他端を複数の燃料流路35の一端に接続されている。燃料流路33から供給された燃料を複数の燃料流路35へ供給する。複数の燃料流路35は、ノズル22の壁面に左右方向に沿うように互いに平行に設けられている。複数の燃料流路35は、一端を1本又は複数本の燃料流路34の途中及び他端に接続されている。1本又は複数の燃料流路34から供給された燃料を1本又は複数の燃料流路36へ供給する。燃料流路36は、1本又は複数本設けられ、ノズル22の側面に上下方向に沿い、かつ、燃焼室21の側面に上下方向に沿うように設けられている。特に、ノズル22の側面においては、ノズル22の先端と後端との間に上下方向に沿って延在している。1本又は複数本の燃料流路36は、その途中及び一端を複数の燃料流路35の他端に接続されている。複数の燃料流路35から供給された燃料を燃料流路37へ供給する。
このように、燃料流路34〜36は、燃焼室21及びノズル22の表面に沿って設けられている。そして、燃料流路34〜36の燃料は相対的に低温であり、燃焼室21及びノズル22の燃焼ガスは相対的に高温である。すなわち、燃料流路34〜36は相対的に低温であり、燃焼室21及びノズル22は相対的に高温である。したがって、燃料流路34〜36は、燃焼室21及びノズル22と熱交換をして、燃焼室21及びノズル22を冷却する。一方、燃料流路34〜36の燃料はその熱交換により加熱される。
また、燃料流路34〜36の少なくとも一部は、触媒部51を含んでいる。触媒部51は、炭化水素の燃料を、熱化学分解反応により、炭化水素数の小さい燃料に変換する。この反応後の燃料は沸点が低いためガス化する。すなわち、燃料流路34〜36(の少なくとも一部)は、液体の燃料を、触媒部51での熱化学分解反応によりガス化する。このとき、その熱化学分解反応は吸熱反応である。したがって、燃料流路34〜36(の少なくとも一部)は、その吸熱反応によっても、燃焼室21及びノズル22を冷却することができる。
図3は、本実施の形態に係るロケットエンジンの触媒部の一例を示す概略図である。この図は、燃料流路34〜36の断面図を示している。燃料流路34〜36を構成する配管50の中に触媒が配置され、触媒部51を構成している。この図の例では、配管50の内壁を覆うように層状に触媒が形成されている。ただし、配管50が閉塞しなければ、粒状やリング状の触媒を用いても良い。触媒部51の触媒としては、H−ZSM−5触媒のようなゼオライト系触媒や、プラチナ触媒やパラジウム触媒やロジウム触媒のようなPGM(Platinum Group Metals:白金族)系触媒や、高表面積の酸化物系触媒のうちの少なくとも一つ若しくはこれらを複合した触媒を含んでいることが反応効率の面から好ましい。また、触媒として白金族元素を坦持したゼオライト系触媒若しくは白金族元素を坦持した高表面積の酸化物系触媒又はその両者を有しすることが更に好ましい。
再び図2を参照して、燃料流路37は、一端を1本又は複数本の燃料流路36に接続され、他端をタービン12の供給口に接続されている。燃料流路34〜36でガス化された燃料をタービン12へ供給する。タービン12は、ガス化された燃料により回転し、回転軸14を回転させる。その回転軸14の回転により第1ポンプ11及び第2ポンプ13が駆動する。燃料流路38は、一端をタービン12の吐出口に接続され、他端を燃料流路39の途中に接続されている。タービン12を回転させたガス化された燃料を燃料流路39(の途中)へ供給する。燃料流路39は、一端をバルブV1の他方の吐出口に、他端を燃焼室21に接続されている。バルブV1から送出された燃料及び燃料流路38から供給されたガス化された燃料のうちの少なくとも一方を燃焼室21へ供給する。
すなわち、燃料流路31〜39は、第1経路(31〜39)と、第2経路(31、32、39)とを備えていると見ることができる。ただし、第1経路(31〜39)は、燃料を、ノズル22で熱交換し、触媒部51でガス化した後に燃焼室21へ導く。触媒部51は、燃料流路31〜39の途中でのノズル22と熱交換する箇所における燃料流路の内部に設けられている。第2経路(31、32、39)は、燃料をそのまま燃焼室21へ導く。そして、燃焼室21は、第1経路(31〜39)経由で供給されたガス化した燃料、及び、第2経路(31、32、39)経由で供給された燃料のうちの一方の燃料又は両方を混合した混合燃料を燃焼する。
酸化剤流路41〜43は、酸化剤が流通する流路(経路)であり、一端を酸化剤タンク5に接続され、他端を燃焼室21に接続されている。このうち、酸化剤流路41は、一端を酸化剤タンク5に接続され、他端を第2ポンプ13の供給口に接続されている。酸化剤タンク5の酸化剤を第2ポンプ13へ供給する。第2ポンプ13は酸化剤を酸化剤流路42へ吐出する。酸化剤流路42は、一端を第2ポンプ13の吐出口に接続され、他端をバルブV2の供給口に接続されている。第2ポンプ13から吐出された酸化剤をバルブV2へ供給する。バルブV2は、酸化剤流路42からの酸化剤を酸化剤流路43に供給する。酸化剤流路43は、一端をバルブV2の一方の吐出口に、他端を燃焼室21に接続されている。バルブV2から送出された酸化剤を燃焼室21へ供給する。
次に、本実施の形態に係るロケットエンジンの動作について説明する。
1.始動動作
図4は、本実施の形態に係るロケットエンジンの始動動作を示すフロー図である。まず、制御部6の制御により、燃料タンク4の液体の炭化水素の燃料を、直接燃焼室21へ供給する。それと同時に、制御部6の制御により、酸化剤タンク5の酸化剤を、燃焼室21へ供給する(ステップS01)。具体的には、燃料タンク4の燃料を、ガスによる圧力により、燃料流路31−第1ポンプ11−燃料流路32−バルブV11−燃料流路39を介して燃焼室21へ供給する。同時に、制御部6の制御により、酸化剤タンク5の酸化剤を、ガスによる圧力により、酸化剤流路41−第2ポンプ13−酸化剤流路42−バルブV12を介して燃焼室21へ供給する。それにより、燃料と酸化剤とが燃焼する。その結果、燃焼室21及びノズル22が燃焼(燃焼ガス)により加熱される。この場合、ガス加圧のみで、駆動していない第1ポンプ11や第2ポンプ13を介して燃料及び酸化剤を供給しているので、燃料や酸化剤の流量は多くない。
次に、制御部6が、燃焼による加熱により燃焼室21が所定の温度に上昇したことを確認する(ステップS2)。燃焼室21の温度は、例えば、温度センサ(図示されず)で判定する。あるいは、燃料及び酸化剤供給後、所定の時間が経過したことにより、上記の所定の温度に上昇したとみなしても良い。あるいは、他のパラメータを計測して、上記の所定の温度に上昇したか中を判定しても良い。
その後、所定の温度に上昇したことが確認された場合、制御部6の制御により、燃焼室21へそのまま燃料を供給するだけでなく、熱交換器(燃料流路34〜36)経由で燃焼室21へも燃料を供給する(ステップS03)。具体的には、制御部6の制御により、バルブV1の開度を変化させて、燃料流路39だけでなく、燃料流路33へも燃料を流すようにする。すなわち、燃料タンク4の燃料を、ガス加圧により、燃料流路31−第1ポンプ11−燃料流路32−バルブV11−燃料流路39を介して燃焼室21へ供給すると同時に、バルブV11−燃料流路33を介して、燃料流路34−燃料流路35−燃料流路36へ供給する。このとき、燃料流路34−燃料流路35−燃料流路36の燃料は、燃焼室21やノズル22と熱交換して、燃焼室21やノズル22を冷却する。それと共に、燃料流路34−燃料流路35−燃料流路36の少なくとも一部に設けられた触媒部51は、その燃料を熱化学分解してガス化し、吸熱反応でノズル22を冷却する。
燃料流路34−燃料流路35−燃料流路36の少なくとも一部でガス化された燃料は、燃料流路37を介してタービン12に供給され、タービン12を駆動する。タービン12を駆動したガス化した燃料は、燃料流路38−燃料流路39を介して燃焼室21へ供給される。タービン12の駆動により、第1ポンプ11が駆動される。それにより、第1ポンプ11が燃料タンク4の燃料を供給口から吸入し、吐出口から吐出するようになる。同時に、タービン12の駆動により、第2ポンプ13が駆動される。それにより、第2ポンプ13が酸化剤タンク5の酸化剤を供給口から吸入し、吐出口から吐出するようになる。その結果、燃料側では、第1ポンプ11の駆動により、所望の流量の燃料が燃料流路31〜39へ供給される。その結果、燃料の一部が燃料流路34〜36においてガス化され、残りの液体の燃料と燃料流路39で混合されて燃焼室21へ供給される。また、酸化剤側では、第2ポンプ13の駆動により、所望の流量の酸化剤が燃焼室21へ供給される。それにより、継続的な燃焼が燃焼室21で行われる。
以上のようにして、本実施の形態に係るロケットエンジン3が始動する。
2.定常動作
タービン12の駆動により、第1ポンプ11が駆動されている。それにより、第1ポンプ11が定常的に燃料タンク4の燃料を燃料流路31経由で供給口から吸入し、吐出口から燃料流路32経由でバルブV1へ吐出している。同時に、タービン12の駆動により、第2ポンプ13が駆動されている。それにより、第2ポンプ13が定常的に酸化剤タンク5の酸化剤を酸化剤流路41経由で供給口から吸入し、吐出口から酸化剤流路42経由でバルブV2へ吐出している。
バルブV11の開度により、燃料の一部は、バルブV11−燃料流路33を介して、燃料流路34−燃料流路35−燃料流路36へ供給される。一方、燃料の残りは、バルブV11−燃料流路39を介して、燃焼室21へ供給される。その燃料の一部は、燃料流路34−燃料流路35−燃料流路36において、燃焼室21やノズル22と熱交換して、それらを冷却する。それと共に、その燃料の一部は、燃料流路34−燃料流路35−燃料流路36の少なくとも一部の触媒部51により、熱化学分解されてガス化され、その吸熱反応で燃焼室21やノズル22を冷却する。ガス化された燃料は、燃料流路37を介してタービン12に供給され、タービン12を駆動する。タービン12を駆動したガス化した燃料は、燃料流路38−燃料流路39を介して燃焼室21へ供給される。
酸化剤は、バルブV2−酸化剤流路43を介して燃焼室21へ供給される。それにより、燃焼室21において、ガス化された燃料と液体の燃料と液体の酸化剤とが混合されて燃焼する。
以上のようにして、本実施の形態に係るロケットエンジン3が定常的に動作する。
本実施の形態では、炭化水素の燃料の全流量のうち、一部を燃焼室21及びノズル22の冷却のために冷却用の燃料流路34〜36に流す。この冷却用の燃料流路34〜36に施した触媒部51により炭化水素をガス状態に熱化学分解する。それにより、燃焼させずに酸化剤及び燃料の供給用のターボポンプ(第1ポンプ11、第2ポンプ13)を駆動するタービン12の駆動用ガスとして利用する。燃料の全流量のうち、50%〜80%を冷却用の燃料流路34〜36に供給することが好ましい。50%より少ない場合、燃料流路34〜36による十分な冷却効果が得られない。80%より多い場合、燃料流路34〜36が冷却され過ぎて熱化学分解が起こりにくくなる。
また、本実施の形態では、タービン12を駆動したガス化した燃料を、残りの液体の燃料と混合させ燃焼室21に導入/燃焼させる。これにより、全ての燃料を無駄なく燃焼室21の燃焼に用いることができ、エネルギー損失を低減することができる。
また、本実施の形態では、燃焼室21へ供給する燃料は液体の燃料と気体の燃料との混合流となるので、燃焼室21において、燃料と酸化剤とを混合し易くすることができる。その結果、燃焼を促進することができる。それにより、燃焼効率をより向上させることができる。
本実施の形態では、非特許文献1のようなガスジェネレータ(補助燃焼器)を削除することができる。それにより、ロケットエンジンの質量を軽くすることができると共に、その信頼性をより向上させることができる。また、本実施の形態では、非特許文献1のようなガスジェネレータ(補助燃焼器)を用いるときに排出する燃焼ガスが発生しないので、エネルギー損失を低減することができ、エネルギー効率をより向上させることができる。更に、本実施の形態では、非特許文献1のような副燃焼室による燃焼ガスを使用せず、燃焼室の熱を活用した熱化学分解反応ガスを利用してタービンを駆動しているため、タービン駆動系の故障の確率を大幅に減少させることができる。
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態に係るロケットエンジン及びそれを適用したロケットの構成について説明する。本実施の形態では、燃料流路の配管ではなく別体で触媒部を設けている点で第1の実施の形態と相違している。以下では、主に相違点について説明する。
図5は、本実施の形態に係るロケットエンジン及びそれを適用したロケットの構成を示す概略図である。本実施の形態のロケットエンジン3aでは、触媒部52が、燃料流路34〜燃料流路36の少なくとも一部の配管内ではなく、燃料流路37の途中に、触媒反応器として別体に設けられている。言い換えると、第1の実施の形態では、触媒部51は燃料流路34〜燃料流路36でもあり触媒部51でもあったが、本実施の形態では、触媒部52は独立した触媒反応器であり、燃料流路の途中に設けられている。すなわち、燃料流路31〜39の途中における、燃料がノズル22と熱交換する箇所よりも後段に設けられている。具体的には、触媒部52は、燃料流路37aと燃料流路37bとの間に設けられている。ここで、燃料流路37aは、一端を燃料流路36の他端に接続され、他端を触媒部52に接続されている。燃料流路37bは、一端を触媒部52に接続され、他端をタービン12の供給口に接続されている。
触媒部52は、容器と、その容器内に設けられた触媒とを備えている。触媒の種類については、第1の実施の形態と同様のものを用いることができる。ただし、触媒部52は容器形状を有しているので、圧力損失をほとんど気にせずに、粒状又はリング状などの形状を有する触媒を内部に複数格納して用いることができる。この触媒部52に、燃焼室21やノズル22を冷却して高温になった炭化水素の燃料を通すことで、容易に熱化学分解反応を起こさせ、ガス状の燃料とすることができる。なお、この場合、燃料流路34〜燃料流路36には触媒部51を設けない。
本実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、触媒部を径の小さい燃料流路に設ける場合、製造コストが上昇する可能性がある。しかし、本実施の形態では、触媒部として製造の容易な専用の触媒反応器を設けているので、製造コスト上昇を抑えることができる。また、触媒部を径の小さい燃料流路に設ける場合、圧力損失の増大を招く可能性がある。しかし、本実施の形態では、触媒部として製造の容易な専用の触媒反応器を設けているので、圧力損失の増大を抑えることができる。更に、推進薬を燃焼させる燃焼室に比較して、触媒部52は作動温度が低くなり、作動環境が緩和される。それにより、コーキングのような現象をより防止することができる。
本発明は上記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、各実施の形態は適宜変形又は変更され得ることは明らかである。
1 ロケット
2 ロケット本体
3、3a ロケットエンジン
4 燃料タンク
5 酸化剤タンク
6 制御部
11 第1ポンプ
12 タービン
13 第2ポンプ
14 回転軸
21 燃焼室
22 ノズル
31、32、33、34、35、36、37、37a、37b、38、39 燃料流路
41、42、43 酸化剤流路
51、52 触媒部

Claims (7)

  1. 炭化水素系の燃料が流通する燃料流路と、
    前記燃料流路の途中に設けられ、燃料をガス化する触媒部と、
    前記燃料流路の途中に設けられ、前記ガス化された燃料で駆動されるタービンと、
    前記タービンの駆動により前記燃料を前記燃料流路へ供給する第1ポンプと、
    前記燃料流路から供給された前記ガス化された燃料と、酸化剤とを燃焼する燃焼室と、
    前記燃焼室の燃焼ガスを送出し、前記燃料流路の一部と熱交換して冷却されるノズルと
    を具備し、
    前記触媒部は、前記燃料流路の途中での前記ノズルと熱交換する箇所における前記燃料流路の内部に設けられている
    ロケットエンジン。
  2. 請求項1に記載のロケットエンジンにおいて、
    前記燃料流路は、
    前記燃料を前記ノズルでの前記熱交換及び前記触媒層での前記ガス化後に前記燃焼室へ導く第1経路と、
    前記燃料をそのまま前記燃焼室へ導く第2経路と
    を備え、
    前記燃焼室は、前記第1経路経由で供給された前記ガス化した燃料と、前記第2経路経由で供給された前記燃料との混合燃料を燃焼する
    ロケットエンジン。
  3. 請求項1又は2に記載のロケットエンジンにおいて、
    前記触媒部は、
    前記燃料を触媒で熱化学分解して前記ガス化を行い、
    前記熱化学分解の吸熱反応でも前記ノズルを冷却する
    ロケットエンジン。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のロケットエンジンにおいて、
    前記触媒部は、前記燃料流路の内壁を覆うように層状に形成されている
    ロケットエンジン。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のロケットエンジンにおいて、
    前記酸化剤が前記燃焼室まで流通する酸化剤流路と、
    前記タービンの駆動により前記酸化剤を前記酸化剤流路へ供給する第2ポンプと
    を更に具備し、
    前記タービンと前記第1ポンプと前記第2ポンプとは、同じ回転軸に接続されている
    ロケットエンジン。
  6. 請求項1乃至にいずれか一項に記載のロケットエンジンと、
    前記ロケットエンジンの燃料流路に接続された燃料タンクと、
    前記ロケットエンジンの酸化剤流路に接続された酸化剤タンクと
    を具備する
    ロケット。
  7. 炭化水素系の燃料と酸化剤とを、圧力を用いて燃焼室へ供給し、燃焼させるステップと、
    前記燃焼室が燃焼で加熱されたとき、前記燃料を、圧力を用いて、ノズルを熱交換で冷却しながら、触媒部へ供給し、ガス化するステップと、
    前記ガス化された燃料でタービンを駆動するステップと、
    前記タービンで第1ポンプを駆動して、前記燃料の一部を、前記ノズルを熱交換で冷却しながら、前記触媒部でガス化するステップと、
    前記タービンで第1ポンプを駆動して、前記燃料の残りを、前記燃焼室へ供給するステップと、
    前記タービンで第2ポンプを駆動して、前記酸化剤を、前記燃焼室へ供給するステップと、
    前記ガス化された燃料と、前記供給された燃料と、前記供給された酸化剤とを前記燃焼室で燃焼させるステップと
    を具備する
    ロケットエンジンの始動方法。
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