JP6000059B2 - 鉄線外装ケーブルの外装鉄線接続金具及び外装鉄線接続方法 - Google Patents

鉄線外装ケーブルの外装鉄線接続金具及び外装鉄線接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、海底ケーブルのような鉄線外装を有するケーブルの接続部に用いる外装鉄線接続金具と、それを用いた外装鉄線の接続方法に関するものである。
従来、ケーブルの外装鉄線を接続する方法としては、両端側にねじ孔を有するスリーブを外装鉄線の本数分用意し、各鉄線の端部にねじ切り加工を施した上で、各スリーブのねじ孔に鉄線の端部をねじ込むとともに、各鉄線とスリーブを溶接する、という方法が公知である(特許文献1参照)。
また、両端側に多数の外装鉄線を1本ずつ挿入する多数の溝又は穴を形成した筒状連結具を用意し、この筒状連結具をケーブル本体の接続部の外周に配置した後、筒状連結具の各溝又は穴に鉄線の端部を挿入して、各鉄線を筒状連結具に溶接する、という方法も提案されている(特許文献2参照)。
特公昭56−1005号公報 特開2010−178613号公報
しかし、特許文献1に開示された接続方法では、それぞれの鉄線にねじ切り加工を施し、各スリーブを回転させて鉄線とスリーブをねじ結合させることにより1本1本の鉄線に張力を加え、さらに各鉄線とスリーブを溶接する必要があるため、多大な労力と時間を要する。また、鉄線に緩みがないようにするためには鉄線がケーブル本体の接続部に接した状態で溶接を行う必要があることから、溶接時の高熱がケーブル本体の接続部に伝わり、接続部の絶縁材料が損傷し、絶縁性能を低下させる危険性がある。
これに比べ、特許文献2に開示された接続方法は、鉄線1本ずつねじ切り加工する必要がなく、溶接部がケーブル本体の接続部から離れるため、ケーブル本体の接続部に高熱が伝わるおそれが少ないという点で、特許文献1の開示された方法より改善が見られる。しかし特許文献2に開示された方法は、鉄線を筒状連結具に溶接するときに鉄線に張力を加えることができないため、鉄線に緩みが発生しやすい。特にケーブル本体の接続部のまわりの鉄線に緩みがあると、鉄線外装ケーブルに張力が加わったときに、鉄線の緩みの分の張力がケーブル本体の接続部にかかることになり、接続部でのケーブル導体の引き抜けやケーブル導体の断線につながるおそれがある。
本発明の目的は、外装鉄線の接続に要する労力と時間が少なくて済み、しかも接続部の外装鉄線に張力を加えることができる鉄線外装ケーブルの外装鉄線接続金具と、それを用いた外装鉄線接続方法を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、
ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされる鉄線固定金具を有し、
当該鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部にケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分と、ケーブル軸線方向に傾斜するテーパー面とを有しており、
当該テーパー面と対向するテーパー面を備えた部材と、前記鉄線固定金具とを、締付け部材を用いて押し付けるように締め付けることにより、前記鉄線固定金具を前記部材の前記テーパー面に沿ってスライドさせて前記ケーブルの外装鉄線に張力を加えることを特徴とするものである。
また、請求項2に係る発明は、
ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
周方向に複数に分割されていて前記第一の鉄線固定金具の周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具と、
前記第一の鉄線固定金具上に前記第二の鉄線固定金具を押し付ける締付け部材とを備え、
前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記締付け部材により、一方のケーブルの外装鉄線の端部を固定した前記第一の鉄線固定金具に、他方のケーブルの外装鉄線の端部を固定した前記第二の鉄線固定金具を押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具を前記第二の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って、かつ前記第二の鉄線固定金具を前記第一の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って互いに反対方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とするものである。
また、請求項3に係る発明は、
ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされる連結金具と、
周方向に複数に分割されていて前記連結金具のケーブル軸線方向の一端側半部の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
周方向に複数に分割されていて前記連結金具のケーブル軸線方向の他端側半部の周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具と、
前記連結金具上に前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を押し付ける締付け部材とを備え、
前記連結金具は、ケーブル軸線方向の一端側半部の外周面に、ケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が小さくなるように第一のテーパー面を形成し、かつケーブル軸線方向の他端側半部の外周面に、ケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が小さくなるように第二のテーパー面を形成したものからなり、
前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を押し付ける前記締付け部材により、それぞれ外装鉄線の端部を固定した第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とするものである。
また、請求項4に係る発明は、
ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の一方のケーブル側の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の他方のケーブル側の周囲に筒状に組み合わされる複数の第二の鉄線固定金具と、
周方向に複数に分割されていて前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具の周囲に筒状に組み合わされる連結金具と、
前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具上に前記連結金具を押し付ける締付け部材とを備え、
前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、外周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記連結金具は、ケーブル軸線方向の一端側半部の内周面に、ケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が大きくなるように第一のテーパー面を形成し、かつケーブル軸線方向の他端側半部の内周面に、ケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が大きくなるように第二のテーパー面を形成したものからなり、
前記締付け部材により、前記連結金具を、それぞれ外装鉄線の端部を固定した第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具に押し付ける方向に締め付けることで、第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とするものである。
また、請求項5に係る発明は、
二重鉄線外装ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされると共に、ケーブル軸線方向に四つの区間に分けられ、ケーブル軸線方向の一端側の区間を第一の区間、他端側の区間を第二の区間、第一の区間の隣りの区間を第三の区間、第二の区間の隣りの区間を第四の区間とされた連結金具と、
周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第一の区間の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第二の区間の周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具と、
周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第三の区間の周囲に筒状に組み合わされる第三の鉄線固定金具と、
周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第四の区間の周囲に筒状に組み合わされる第四の鉄線固定金具と、
前記連結金具上に前記第一ないし第四の鉄線固定金具を押し付ける締付け部材とを備え、
前記連結金具は、第一の区間及び第三の区間の外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が小さくなるように第一のテーパー面及び第三のテーパー面を形成し、第二の区間及び第四の区間の外周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が小さくなるように第二のテーパー面及び第四のテーパー面を形成したものからなり、
前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記第三の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり
前記第四の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
前記締付け部材により、それぞれ内層側外装鉄線の端部を固定した前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を、前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、それぞれ外層側外装鉄線の端部を固定した前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を、前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を前記連結金具の第三のテーパー面及び第四のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とするものである。
また、請求項6に係る発明は、
請求項2記載の接続金具を用いた、鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
一方のケーブルの外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
他方のケーブルの外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
第一の鉄線固定金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に前記第二の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
締付け部材により、前記第一の鉄線固定金具に前記第二の鉄線固定金具を押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具を前記第二の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って、かつ前記第二の鉄線固定金具を前記第一の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って互いに反対方向にスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とするものである。
また、請求項7に係る発明は、
請求項3記載の接続金具を用いた、鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
一方のケーブルの外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
他方のケーブルの外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
連結金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
締付け部材により、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とするものである。
また、請求項8に係る発明は、
請求項4記載の接続金具を用いた、鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
一方のケーブルの外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
他方のケーブルの外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に連結金具を筒状に組み合わせた後、
締付け部材により、前記連結金具を前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とするものである。
また、請求項9に係る発明は、
請求項5記載の接続金具を用いた、二重鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
一方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
他方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
一方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線を第三の鉄線固定金具に固定し、
他方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線を第四の鉄線固定金具に固定し、
連結金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に第一及び第二の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
締付け部材により、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの内層側外装鉄線に張力を加え、
さらに前記連結金具の周囲に前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
締付け部材により、前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を前記連結金具の第三のテーパー面及び第四のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外層側外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とするものである。
本発明によれば、外装鉄線を固定した鉄線固定金具をテーパー面に沿って、連結金具を用いない場合は互いに反対方向へ、連結金具を用いる場合は互いに接近する方向へ、スライドさせて外装鉄線を接続するので、両ケーブルの外装鉄線に張力を加えることができ、外装鉄線を緩みのない状態で接続することができる。
本発明の一実施例に係る外装鉄線接続金具を用いた鉄線外装ケーブルの接続部を示す半分切開正面図。 図1の接続金具を構成する第一の鉄線固定金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 図1の接続金具を構成する第二の鉄線固定金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 図2及び図3の鉄線固定金具を用いて外装鉄線を接続する途中の段階を示す断面図。 本発明の他の実施例に係る外装鉄線接続金具を用いた鉄線外装ケーブルの接続部を示す半分切開正面図。 図5の接続金具を構成する連結金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 図5の接続金具を構成する第一の鉄線固定金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 本発明のさらに他の実施例に係る外装鉄線接続金具を用いた鉄線外装ケーブルの接続部を示す半分切開正面図。 図8の接続金具を構成する第一の鉄線固定金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 図8の接続金具を構成する連結金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は右側面図、(E)は左側面図。 本発明のさらに他の実施例に係る外装鉄線接続金具を用いた二重鉄線外装ケーブルの接続部を示す半分切開正面図。 図11の接続金具を構成する連結金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)は右側面図。 図11の接続金具を構成する第一の鉄線固定金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は底面図、(D)右側面図、(E)は左側面図。 図11の接続金具を構成する第三の鉄線固定金具の、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線断面図、(C)は左側面図。
<実施例1> 図1は本発明の一実施例に係る外装鉄線接続金具(請求項2に対応)を用いた鉄線外装ケーブルの接続部を示す。図において、1Aは一方の鉄線外装ケーブルのケーブル本体、1Bは他方の鉄線外装ケーブルのケーブル本体、2Aは一方のケーブル本体1A上に撚り合わされた外装鉄線、2Bは他方のケーブル本体1B上に撚り合わされた外装鉄線、3はケーブル本体1A、1Bの接続部、4は外装鉄線2A、2Bの接続金具である。
ここで用いる外装鉄線接続金具4は、周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部3の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具5Aと、周方向に複数に分割されていて前記第一の鉄線固定金具5Aの周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具5Bと、第一の鉄線固定金具5A上に第二の鉄線固定金具5Bを押し付けるボルト(締付け部材)6とから構成されている。
第一の鉄線固定金具5Aは、図2に示すように、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される溝7Aを形成し、外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面8Aを形成したものである。溝7Aは第一の鉄線固定金具5Aの外周面に開口しているが、開口幅は外装鉄線の直径より狭く設定されている。これは、溝7Aに挿入された外装鉄線が開口部から飛び出さないようにするためである(以下、同じ)。
第二の鉄線固定金具5Bは、図3に示すように、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される溝7Bを形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて前記第一の鉄線固定金具のテーパー面8Aと同じ勾配で内径が小さくなるようにテーパー面8Bを形成したものである。溝7Bは第二の鉄線固定金具5Bの内周面に開口しているが、開口幅は外装鉄線の直径より狭く設定されている。
また、第一の鉄線固定金具5Aのテーパー面8Aの軸線方向及び周方向中間位置にはボルト6(図1参照)がねじ込まれるネジ孔9が形成され、第二の鉄線固定金具5Bのテーパー面8Bの軸線方向及び周方向中間位置にはボルト挿通孔10が形成されている。ボルト挿通孔10はケーブル軸線方向に長い長孔となっている。
以上のような外装鉄線接続金具を用いて鉄線外装ケーブルの外装鉄線を接続するには、まず、複数の第一の鉄線固定金具5Aにそれぞれ一方のケーブルの外装鉄線2Aの端部を固定する。この作業は、鉄線固定金具5Aの溝7Aに外装鉄線2Aの端部を挿入した後、溝7Aの開口部に沿って外装鉄線2Aを鉄線固定金具5Aに溶接することにより行う。鉄線固定金具5Aは周方向に複数に分割されているため、溶接は、鉄線固定金具5Aをケーブル本体接続部3から離した状態で行うことができる。このため溶接時の高熱がケーブル本体接続部に伝わらなくなり、ケーブル本体接続部の熱的損傷を確実に防止することができる。
第二の鉄線固定金具5Bに他方のケーブルの外装鉄線2Bの端部を固定する作業も同様に行われる。
一方のケーブルの外装鉄線2Aを固定した第一の鉄線固定金具5Aは、図4に示すように、ケーブル本体接続部3の周囲に筒状に組み合わせて配置される。他方のケーブルの外装鉄線2Bを固定した第二の鉄線固定金具5Bは、第一の鉄線固定金具5Aの周囲に筒状に組み合わせて配置される。
その後、第二の鉄線固定金具5Bのボルト挿通孔10にボルト6を挿通し、周方向の同じ位置にある第一の鉄線固定金具5Aのネジ孔9にボルト6をねじ込んで、第二の鉄線固定金具5Bを第一の鉄線固定金具5Aに押し付ける方向に締め付ける。
すなわち、第一の鉄線固定金具5Aを、そのテーパー面8Aと対向するテーパー面8Bを備えた部材である第二の鉄線固定金具5Bに、締付け部材であるボルト6を用いて押し付けるように締め付ける。
この締め付けにより両鉄線固定金具5A、5Bはテーパー面8A、8Bに沿って互いに反対方向にスライドするので、外装鉄線2A、2Bに張力が加わる。
ボルト6を外装鉄線2A、2Bに所要の張力がかかるまで締め付けると、図1に示すような外装鉄線接続部が得られる。この外装鉄線接続部は、第一の鉄線固定金具5Aに一方のケーブルの外装鉄線2Aが溶接により固定され、第二の鉄線固定金具5Bに他方のケーブルの外装鉄線2Bが溶接により固定され、かつ、周方向の同じ位置にある鉄線固定金具5A、5Bがボルト6で連結されて、両ケーブルの外装鉄線2A、2Bに張力が加えられたものとなる。したがって、ケーブル本体接続部3付近の外装鉄線2A、2Bは緩みのない状態となり、鉄線外装ケーブルに張力がかかった場合でも、外装鉄線がその張力の大部分を受け持つことになり、ケーブル本体接続部3が損傷するおそれがなくなる。
上記実施例では、第一及び第二の鉄線固定金具5A、5Bに外装鉄線を挿入する溝7A、7Bを形成したが、溝7A、7Bの代わりに穴(鉄線固定金具の外周面・内周面に開口していない)を形成してもよい。穴を形成する場合は、筒状部材と外装鉄線の溶接は穴の入口で行うことになる(以下の実施例でも同じ)。
<実施例2> 図5は本発明の他の実施例に係る外装鉄線接続金具(請求項3に対応)を用いた鉄線外装ケーブルの接続部を示す。図1と同様、1A、1Bは鉄線外装ケーブルのケーブル本体、2A、2Bは外装鉄線、3はケーブル本体接続部、4は外装鉄線接続金具である。
ここで用いる外装鉄線接続金具4は、周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部3の周囲に筒状に組み合わされる連結金具11と、周方向に複数に分割されていて前記連結金具11のケーブル軸線方向の一端側半部の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具12Aと、周方向に複数に分割されていて前記連結金具11のケーブル軸線方向の他端側半部の周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具12Bと、前記連結金具11上に第一の鉄線固定金具12Aを押し付ける第一のボルト(締付け部材)13Aと、前記連結金具11上に第二の鉄線固定金具12Bを押し付ける第二のボルト13Bとから構成されている。
連結金具11は、図6に示すように、ケーブル軸線方向の一端側半部の外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が小さくなるように第一のテーパー面14Aを形成し、かつケーブル軸線方向の他端側半部の外周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が小さくなるように第二のテーパー面14Bを形成したものである。
第一の鉄線固定金具12Aは、図7に示すように、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される溝15Aを形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて前記第一のテーパー面14Aと同じ勾配で内径が小さくなるようにテーパー面16Aを形成したものである。溝15Aは第一の鉄線固定金具12Aの外周面に開口しているが、開口幅は外装鉄線の直径より狭く設定されている。
第二の鉄線固定金具12Bは、第一の鉄線固定金具12Aと左右が反対になるだけで、第一の鉄線固定金具12Aと同じ構造である。すなわち、図5に示すように、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される溝15Bを形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて前記第二のテーパー面14Bと同じ勾配で内径が小さくなるようにテーパー面16Bを形成したものである。溝15Bは第二の鉄線固定金具12Bの外周面に開口しているが、開口幅は外装鉄線の直径より狭く設定されている。
また、連結金具11の第一及び第二のテーパー面14A、14Bのそれぞれの軸線方向及び周方向中間位置には、第一及び第二のボルト13A、13Bがねじ込まれるネジ孔17A、17Bが形成されている。これに対応して、第一及び第二の鉄線固定金具12A、12Bのテーパー面16A、16Bのそれぞれの軸線方向及び周方向中間位置には、ボルト挿通孔18A、18Bが形成されている。ボルト挿通孔18A、18Bはケーブル軸線方向に長い長孔となっている。
以上のような外装鉄線接続金具を用いて鉄線外装ケーブルの外装鉄線を接続するには、まず、複数の第一の鉄線固定金具12Aにそれぞれ一方のケーブルの外装鉄線2Aの端部を固定する。この作業は、鉄線固定金具12Aの溝15Aに外装鉄線2Aの端部を挿入した後、溝15Aの開口部に沿って外装鉄線2Aを鉄線固定金具12Aに溶接することにより行う。鉄線固定金具12Aは周方向に複数に分割されているため、溶接は、鉄線固定金具12Aをケーブル本体接続部3から離した状態で行うことができる。このため溶接時の高熱がケーブル本体接続部に伝わらなくなり、ケーブル本体接続部の熱的損傷を確実に防止することができる。
第二の鉄線固定金具12Bに他方のケーブルの外装鉄線2Bの端部を固定する作業も同様に行われる。
次に、複数の連結金具11を、ケーブル本体接続部3の周囲に筒状に組み合わせて配置した後、その周囲に第一及び第二の鉄線固定金具12A、12Bを筒状に組み合わせて配置する。
その後、第一及び第二の鉄線固定金具12A、12Bのボルト挿通孔18A、18Bにボルト13A、13Bを挿通し、周方向の同じ位置にある連結金具11のネジ孔17A、17Bにボルト13A、13Bをねじ込んで、連結金具11に第一及び第二の鉄線固定金具12A、12Bを押し付ける方向に締め付ける。
すなわち、第一及び第二の鉄線固定金具12A、12Bを、それらのテーパー面16A、16Bと対向するテーパー面14A、14Bを備えた部材である連結金具11に、締付け部材であるボルト13A、13Bを用いて押し付けるように締め付ける。
この締め付けにより第一及び第二の鉄線固定金具12A、12Bは連結金具11のテーパー面14A、14Bに沿って互いに接近する方向にスライドするので、外装鉄線2A、2Bに張力が加わる。
ボルト13A、13Bを外装鉄線2A、2Bに所要の張力がかかるまで締め付けると、図5に示すような外装鉄線接続部が得られる。この外装鉄線接続部は、第一の鉄線固定金具12Aに一方のケーブルの外装鉄線2Aが溶接により固定され、第二の鉄線固定金具12Bに他方のケーブルの外装鉄線2Bが溶接により固定され、かつ、周方向の同じ位置にある鉄線固定金具12A、12Bが連結金具11を介して連結されて、両ケーブルの外装鉄線2A、2Bに張力が加えられたものとなる。したがって、ケーブル本体接続部3付近の外装鉄線2A、2Bは緩みのない状態となり、鉄線外装ケーブルに張力がかかった場合でも、外装鉄線がその張力の大部分を受け持つことになり、ケーブル本体接続部3が損傷するおそれがなくなる。
<実施例3> 図8は本発明のさらに他の実施例に係る外装鉄線接続金具(請求項4に対応)を用いた鉄線外装ケーブルの接続部を示す。図1と同様、1A、1Bは鉄線外装ケーブルのケーブル本体、2A、2Bは外装鉄線、3はケーブル本体接続部、4は外装鉄線接続金具である。
ここで用いる外装鉄線接続金具4は、周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部3の一方のケーブル側の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具21Aと、周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の他方のケーブル側の周囲に筒状に組み合わされる複数の第二の鉄線固定金具21Bと、周方向に複数に分割されていて前記第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bの周囲に筒状に組み合わされる連結金具22と、前記第一の鉄線固定金具21A上に連結金具22を押し付ける第一のボルト(締付け部材)23Aと、第二の鉄線固定金具21B上に連結金具11を押し付ける第二のボルト23Bとから構成されている。
第一の鉄線固定金具21Aは、図9に示すように、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される溝24Aを形成し、外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面25Aを形成したものである。
第二の鉄線固定金具21Bは、第一の鉄線固定金具21Aと左右が反対になるだけで、第一の鉄線固定金具21Aと同じ構造である。すなわち、図8に示すように、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される溝24Bを形成し、外周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面25Bを形成したものである。
溝24A、24Bは、実施例2と同様、第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bの外周面に開口しているが、開口幅は外装鉄線の直径より狭く設定されている。
また、連結金具22は、図10に示すように、ケーブル軸線方向の一端側半部の内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて前記第一の鉄線固定金具21Aのテーパー面25Aと同じ勾配で内径が大きくなるように第一のテーパー面26Aを形成し、かつケーブル軸線方向の他端側半部の内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて前記第二の鉄線固定金具21Bのテーパー面25Bと同じ勾配で内径が大きくなるように第二のテーパー面26Bを形成したものである。
また、第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bのテーパー面25A、25Bのそれぞれの軸線方向及び周方向中間位置には、第一及び第二のボルト23A、23Bがねじ込まれるネジ孔27A、27Bが形成されている。これに対応して、連結金具22の第一及び第二のテーパー面26A、26Bのそれぞれの軸線方向及び周方向中間位置には、ボルト挿通孔28A、28Bが形成されている。ボルト挿通孔28A、28Bはケーブル軸線方向に長い長孔となっている。
以上のような外装鉄線接続金具を用いて鉄線外装ケーブルの外装鉄線を接続するには、まず、複数の第一の鉄線固定金具21Aにそれぞれ一方のケーブルの外装鉄線2Aの端部を固定する。この作業は、実施例2と同様に行われる。第二の鉄線固定金具21Bに他方のケーブルの外装鉄線2Bの端部を固定する作業も同様に行われる。
次に、ケーブル本体接続部3の周囲に第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bを筒状に組み合わせて配置した後、その周囲に複数の連結金具22を筒状に組み合わせて配置する。
その後、連結金具22のボルト挿通孔28A、28Bにボルト23A、23Bを挿通し、周方向の同じ位置にある第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bのネジ孔27A、27Bにボルト23A、23Bをねじ込んで、第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bを連結金具22の内面に押し付ける方向に締め付ける。
すなわち、第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bを、それらのテーパー面25A、25Bと対向するテーパー面26A、26Bを備えた部材である連結金具22に、締付け部材であるボルト23A、23Bを用いて押し付けるように締め付ける。
この締め付けにより第一及び第二の鉄線固定金具21A、21Bは連結金具22のテーパー面26A、26Bに沿って互いに接近する方向にスライドするので、外装鉄線2A、2Bに張力が加わる。
ボルト23A、23Bを外装鉄線2A、2Bに所要の張力がかかるまで締め付けると、図8に示すような外装鉄線接続部が得られる。この外装鉄線接続部は、第一の鉄線固定金具21Aに一方のケーブルの外装鉄線2Aが溶接により固定され、第二の鉄線固定金具21Bに他方のケーブルの外装鉄線2Bが溶接により固定され、かつ、周方向の同じ位置にある鉄線固定金具21A、21Bが連結金具22を介して連結されて、両ケーブルの外装鉄線2A、2Bに張力が加えられたものとなるので、実施例2と同様の効果が得られる。
<実施例4> 図11は本発明のさらに他の実施例に係る外装鉄線接続金具(請求項5に対応)を用いた二重鉄線外装ケーブルの接続部を示す。1A、1Bは二重鉄線外装ケーブルのケーブル本体、2A1、2B1は二重鉄線外装ケーブルの内層側の外装鉄線、2A2、2B2は二重鉄線外装ケーブルの外層側の外装鉄線、3はケーブル本体接続部、4は外装鉄線接続金具である。
外装鉄線接続金具4は、連結金具31と、第一ないし第四の鉄線固定金具32A、32B、32C、32Dと、これら第一ないし第四の鉄線固定金具32A〜32Dを押し付ける第一ないし第四のボルト(締付け部材)33A〜33Dとから構成されている。
連結部材31は、周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部3の周囲に筒状に組み合わされるもので、ケーブル軸線方向に四つの区間、すなわちケーブル軸線方向の一端側の第一の区間a、他端側の第二の区間b、第一の区間aの隣りの第三の区間c、第二の区間bの隣りの第四の区間dの四つの区間からなるものである。
第一の鉄線固定金具32Aは、周方向に複数に分割されていて前記連結金具31の第一の区間aの周囲に筒状に組み合わされるものである。
第二の鉄線固定金具32Bは、周方向に複数に分割されていて前記連結金具31の第二の区間bの周囲に筒状に組み合わされるものである。
第三の鉄線固定金具32Cは、周方向に複数に分割されていて前記連結金具31の第三の区間cの周囲に筒状に組み合わされるものである。
第四の鉄線固定金具32Dは、周方向に複数に分割されていて前記連結金具31の第四の区間dの周囲に筒状に組み合わされるものである。
連結金具31は、図12に示すように、前記第一の区間a及び第三の区間cの外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が小さくなるように第一のテーパー面34A及び第三のテーパー面34Cを形成し、前記第二の区間b及び第四の区間dの外周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が小さくなるように第二のテーパー面34B及び第四のテーパー面34Dを形成したものである。
第一の鉄線固定金具32Aは、図13に示すように、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線2A1(図11参照)の端部が固定される溝35Aを形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて前記連結金具31の第一のテーパー面34Aと同じ勾配で内径が小さくなるようにテーパー面36Aを形成したものである。
第二の鉄線固定金具32Bは、第一の鉄線固定金具32Aと左右が反対になるだけで、構造は同じである。すなわち、図11に示すように、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線2B1の端部が固定される溝35Bを形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて前記連結金具31の第二のテーパー面34Bと同じ勾配で内径が小さくなるようにテーパー面36Bを形成したものである。
第三の鉄線固定金具32Cは、図14に示すように、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線2A2(図11参照)の端部が固定される溝35Cを形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて前記連結金具31の第三のテーパー面34Cと同じ勾配で内径が小さくなるようにテーパー面36Cを形成したものである。
第四の鉄線固定金具32Dは、第三の鉄線固定金具32Cと左右が反対になるだけで、構造は同じである。すなわち、図11に示すように、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線2B2の端部が固定される溝35Dを形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて前記連結金具31の第四のテーパー面34Dと同じ勾配で内径が小さくなるようにテーパー面36Dを形成したものである。
第一ないし第四の鉄線固定金具32A〜32Dの溝35A〜35Dは、実施例2、3と同様、第一ないし第四の鉄線固定金具32A〜32Dの外周面に開口しているが、開口幅は外装鉄線の直径より狭く設定されている。
また、連結金具31の第一ないし第四のテーパー面34A〜34Dの軸線方向及び周方向中間位置にはそれぞれ、第一ないし第四のボルト33A〜33Dがねじ込まれるネジ孔37A〜37Dが形成されている。これに対応して、第一ないし第四の鉄線固定金具32A〜32Dのテーパー面36A〜36Dの軸線方向及び周方向中間位置にはそれぞれ、ボルト挿通孔38A〜38Dが形成されている。ボルト挿通孔38A〜38Dはケーブル軸線方向に長い長孔となっている。
以上のような外装鉄線接続金具を用いて二重鉄線外装ケーブルの外装鉄線を接続するには、まず、複数の第一の鉄線固定金具32Aにそれぞれ一方のケーブルの内層側外装鉄線2A1の端部を固定する。この作業は実施例2と同様に行うことができる。同様に、第二の鉄線固定金具32Bに他方のケーブルの内層側外装鉄線2B1の端部を固定し、第三の鉄線固定金具32Cに一方のケーブルの外層側外装鉄線2A2の端部を固定し、第四の鉄線固定金具32Dに他方のケーブルの外層側外装鉄線2B2を固定する。
次に、複数の連結金具31を、ケーブル本体接続部3の周囲に筒状に組み合わせて配置した後、その周囲に第一及び第二の鉄線固定金具32A、32Bを筒状に組み合わせて配置する。
その後、第一及び第二の鉄線固定金具32A、32Bのボルト挿通孔38A、38Bにボルト33A、33Bを挿通し、周方向の同じ位置にある連結金具31のネジ孔37A、37Bにボルト33A、33Bをねじ込んで、第一及び第二の鉄線固定金具32A、32Bを連結金具31に押し付ける方向に締め付ける。この締め付けにより第一及び第二の鉄線固定金具32A、32Bは連結金具31の第一及び第二のテーパー面34A、34Bに沿って互いに接近する方向にスライドするので、内層側外装鉄線2A1、2B1に張力が加わる。ボルト33A、33Bを外装鉄線2A1、2B1に所要の張力がかかるまで締め付ける。
次に、連結金具31の周囲に、第三及び第四の鉄線固定金具32C、32Dを筒状に組み合わせて配置した後、第三及び第四の鉄線固定金具32C、32Dのボルト挿通孔38C、38Dにボルト33C、33Dを挿通し、周方向の同じ位置にある連結金具31のネジ孔37C、37Dにボルト33C、33Dをねじ込んで、第三及び第四の鉄線固定金具32C、32Dを連結金具31に押し付ける方向に締め付ける。この締め付けにより第三及び第四の鉄線固定金具32C、32Dは連結金具31の第三及び第四のテーパー面34C、34Dに沿って互いに接近する方向にスライドするので、外層側外装鉄線2A2、2B2に張力が加わる。ボルト33C、33Dは外装鉄線2A2、2B2に所要の張力がかかるまで締め付ける。
これにより図11に示すような外装鉄線接続部が得られる。この外装鉄線接続部は、両ケーブルの内層側外装鉄線2A1、2B1及び外層側外装鉄線2A2、2A2に張力が加えられたものとなるので、ケーブル本体接続部3付近の外装鉄線は緩みのない状態となり、鉄線外装ケーブルに張力がかかった場合でも、外装鉄線がその張力の大部分を受け持つことになり、ケーブル本体接続部3が損傷するおそれがなくなる。
1A、1B:ケーブル本体
2A、2B:外装鉄線
3:ケーブル本体接続部
4:外装鉄線接続金具
5A:第一の鉄線固定金具
5B:第二の鉄線固定金具
6:ボルト
7A、7B:溝
8A、8B:テーパー面
9:ネジ孔
10:ボルト挿通孔
11:連結金具
12A:第一の鉄線固定金具
12B:第二の鉄線固定金具
13A、13B:ボルト
14A:第一のテーパー面
14B:第二のテーパー面
15A、15B:溝
16A、16B:テーパー面
17A、17B:ネジ孔
18A、18B:ボルト挿通孔
21A:第一の鉄線固定金具
21B:第二の鉄線固定金具
22:連結金具
23A、23B:ボルト
24A、24B:溝
25A、25B:テーパー面
26A:第一のテーパー面
26B:第二のテーパー面
27A、27B:ネジ孔
28A、28B:ボルト挿通孔
31:連結金具
32A:第一の鉄線固定金具
32B:第二の鉄線固定金具
32C:第三の鉄線固定金具
32D:第四の鉄線固定金具
33A〜33D:ボルト
34A:第一のテーパー面
34B:第二のテーパー面
34C:第三のテーパー面
34D:第四のテーパー面
35A〜35D:溝
36A〜36D:テーパー面
37A〜37D:ネジ孔
38A〜38D:ボルト挿通孔

Claims (9)

  1. ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
    周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされる鉄線固定金具を有し、
    当該鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部にケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分と、ケーブル軸線方向に傾斜するテーパー面とを有しており、
    当該テーパー面と対向するテーパー面を備えた部材と、前記鉄線固定金具とを、締付け部材を用いて押し付けるように締め付けることにより、前記鉄線固定金具を前記部材の前記テーパー面に沿ってスライドさせて前記ケーブルの外装鉄線に張力を加えることを特徴とするケーブルの外装鉄線接続金具。
  2. ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
    周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記第一の鉄線固定金具の周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具と、
    前記第一の鉄線固定金具上に前記第二の鉄線固定金具を押し付ける締付け部材とを備え、
    前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記締付け部材により、一方のケーブルの外装鉄線の端部を固定した前記第一の鉄線固定金具に、他方のケーブルの外装鉄線の端部を固定した前記第二の鉄線固定金具を押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具を前記第二の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って、かつ前記第二の鉄線固定金具を前記第一の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って互いに反対方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とするケーブルの外装鉄線接続金具。
  3. ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
    周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされる連結金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記連結金具のケーブル軸線方向の一端側半部の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記連結金具のケーブル軸線方向の他端側半部の周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具と、
    前記連結金具上に前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を押し付ける締付け部材とを備え、
    前記連結金具は、ケーブル軸線方向の一端側半部の外周面に、ケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が小さくなるように第一のテーパー面を形成し、かつケーブル軸線方向の他端側半部の外周面に、ケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が小さくなるように第二のテーパー面を形成したものからなり、
    前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を押し付ける前記締付け部材により、それぞれ外装鉄線の端部を固定した第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とするケーブルの外装鉄線接続金具。
  4. ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
    周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の一方のケーブル側の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
    周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の他方のケーブル側の周囲に筒状に組み合わされる複数の第二の鉄線固定金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具の周囲に筒状に組み合わされる連結金具と、
    前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具上に前記連結金具を押し付ける締付け部材とを備え、
    前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方のケーブルの外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、外周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が大きくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記連結金具は、ケーブル軸線方向の一端側半部の内周面に、ケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が大きくなるように第一のテーパー面を形成し、かつケーブル軸線方向の他端側半部の内周面に、ケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が大きくなるように第二のテーパー面を形成したものからなり、
    前記締付け部材により、前記連結金具を、それぞれ外装鉄線の端部を固定した第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具に押し付ける方向に締め付けることで、第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とするケーブルの外装鉄線接続金具。
  5. 二重鉄線外装ケーブルの外装鉄線を接続するための金具であって、
    周方向に複数に分割されていてケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わされると共に、ケーブル軸線方向に四つの区間に分けられ、ケーブル軸線方向の一端側の区間を第一の区間、他端側の区間を第二の区間、第一の区間の隣りの区間を第三の区間、第二の区間の隣りの区間を第四の区間とされた連結金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第一の区間の周囲に筒状に組み合わされる第一の鉄線固定金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第二の区間の周囲に筒状に組み合わされる第二の鉄線固定金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第三の区間の周囲に筒状に組み合わされる第三の鉄線固定金具と、
    周方向に複数に分割されていて前記連結金具の第四の区間の周囲に筒状に組み合わされる第四の鉄線固定金具と、
    前記連結金具上に前記第一ないし第四の鉄線固定金具を押し付ける締付け部材とを備え、
    前記連結金具は、第一の区間及び第三の区間の外周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて外径が小さくなるように第一のテーパー面及び第三のテーパー面を形成し、第二の区間及び第四の区間の外周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて外径が小さくなるように第二のテーパー面及び第四のテーパー面を形成したものからなり、
    前記第一の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記第二の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記第三の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の一端側の端部に一方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の一端側から他端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記第四の鉄線固定金具は、ケーブル軸線方向の他端側の端部に他方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線の端部が固定される部分を形成し、内周面にケーブル軸線方向の他端側から一端側へ向けて内径が小さくなるようにテーパー面を形成したものからなり、
    前記締付け部材により、それぞれ内層側外装鉄線の端部を固定した前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を、前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、それぞれ外層側外装鉄線の端部を固定した前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を、前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を前記連結金具の第三のテーパー面及び第四のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結する、ことを特徴とする二重鉄線外装ケーブルの外装鉄線接続金具。
  6. 請求項2記載の接続金具を用いた、鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
    一方のケーブルの外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
    他方のケーブルの外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
    第一の鉄線固定金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に前記第二の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
    締付け部材により、前記第一の鉄線固定金具に前記第二の鉄線固定金具を押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具を前記第二の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って、かつ前記第二の鉄線固定金具を前記第一の鉄線固定金具の前記テーパー面に沿って互いに反対方向にスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とする外装鉄線接続方法。
  7. 請求項3記載の接続金具を用いた、鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
    一方のケーブルの外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
    他方のケーブルの外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
    連結金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
    締付け部材により、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とする外装鉄線接続方法。
  8. 請求項4記載の接続金具を用いた、鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
    一方のケーブルの外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
    他方のケーブルの外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
    前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に連結金具を筒状に組み合わせた後、
    締付け部材により、前記連結金具を前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とする外装鉄線接続方法。
  9. 請求項5記載の接続金具を用いた、二重鉄線外装ケーブルの外装鉄線の接続方法であって、
    一方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線を第一の鉄線固定金具に固定し、
    他方の二重鉄線外装ケーブルの内層側外装鉄線を第二の鉄線固定金具に固定し、
    一方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線を第三の鉄線固定金具に固定し、
    他方の二重鉄線外装ケーブルの外層側外装鉄線を第四の鉄線固定金具に固定し、
    連結金具をケーブル本体接続部の周囲に筒状に組み合わせ、その周囲に第一及び第二の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
    締付け部材により、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第一の鉄線固定金具及び前記第二の鉄線固定金具を前記連結金具の第一のテーパー面及び第二のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの内層側外装鉄線に張力を加え、
    さらに前記連結金具の周囲に前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を筒状に組み合わせた後、
    締付け部材により、前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を前記連結金具に押し付ける方向に締め付けることで、前記第三の鉄線固定金具及び前記第四の鉄線固定金具を前記連結金具の第三のテーパー面及び第四のテーパー面に沿って互いに接近する方向へスライドさせて連結するとともに、前記一方のケーブル及び前記他方のケーブルの外層側外装鉄線に張力を加える、ことを特徴とする外装鉄線接続方法。
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