JP5999967B2 - 照射方法、処理装置 - Google Patents
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つまり、イオンの注入密度を均一化するために、照射対象物112の照射面117内を等速(一定値の速度)でスキャンするには、照射領域が完全に照射面117の外側に外れてしまう加速区間150を必要とし、タクトタイムが長くかかるという不都合があった。
本発明は照射方法であって、前記第一の移動工程では、前記第一の渦巻の中心と前記照射領域の中心とを結ぶ線分である第一渦巻半径の長さを前記照射領域の移動に伴って変化させる照射方法であって、移動に伴って前記第一渦巻半径の長さが変化する変化量の絶対値を、移動に伴って前記第一渦巻半径が回転した回転角度の絶対値に比例させる照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記照射領域を前記基準面に対して静止した状態で、前記照射領域の中心が、前記基準面に設定された第二の渦巻上を移動するように、前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させる第二の移動工程を有し、前記第二の移動工程では、前記第二の渦巻の中心と前記照射領域の中心とを結ぶ線分である第二渦巻半径の長さを前記照射領域の移動に伴って変化させる照射方法であって、移動に伴って前記第二渦巻半径の長さが変化する変化量の絶対値を、移動に伴って前記第二渦巻半径が回転した回転角度の絶対値に比例させる照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記第一の移動工程では、前記照射領域の中心が、前記第一の渦巻上を外周から内周に向けて移動するように、前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させ、前記第二の移動工程では、前記照射領域の中心が、前記第二の渦巻上を内周から外周に向けて移動するように、前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させる照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記第一の移動工程で移動した前記照射領域の中心の移動軌跡と、前記第二の工程で移動した前記照射領域の中心の移動軌跡とは、交差しないようにする照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記照射線は、荷電粒子線である照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記照射点を、前記照射領域内で、前記照射領域に対して移動させる照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記照射点は振動移動させる照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記振動移動の方向は、前記照射対象物の移動方向と垂直にする照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記第一の移動工程では、前記照射領域の中心を前記第一の渦巻上で等速で移動させる照射方法である。
本発明は照射方法であって、前記照射対象物を、前記照射線のビーム軸に対して直角な第一の移動方向に沿って往復移動させる第一の移動装置と、前記ビーム軸に対して直角で前記第一の移動方向と交差する第二の移動方向に沿って往復移動させる第二の移動装置とを用いて、前記照射対象物を移動させる照射方法である。
本発明は、前記照射領域内に前記照射線を照射して前記照射点を形成する照射装置と、前記照射対象物を、前記照射線のビーム軸に対して直角な第一の移動方向に沿って往復移動させる第一の移動装置と、前記ビーム軸に対して直角で前記第一の移動方向と交差する第二の移動方向に沿って往復移動させる第二の移動装置と、前記第一、第二の移動装置を制御して、前記照射対象物を移動させる制御装置と、を有し、前記いずれかの照射方法によって、前記照射対象物に前記照射線を照射する処理装置である。
本発明は処理装置であって、前記制御装置は、前記照射領域の中心が前記照射面内で移動する経路を記憶する記憶装置を有する処理装置である。
本発明は、基準面上に配置され、照射対象物の照射線が照射される照射面のうち、前記照射面よりも狭い照射領域内に前記照射線を照射して照射点を形成する照射装置と、前記照射対象物と前記照射領域とを相対的に移動させ、前記照射面に前記照射線を照射させる移動装置と、を有する処理装置であって、前記移動装置は、前記照射領域を前記基準面に対して静止させた状態で前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させるように構成され、前記移動装置を動作させ、前記照射領域の中心が、前記照射面に設定された渦巻上を移動するように、前記照射対象物を移動させる制御装置が設けられた処理装置である。
本発明は処理装置であって、前記制御装置は、前記渦巻の中心と前記照射領域の中心とを結ぶ線分である渦巻半径の長さを前記照射領域の移動に伴って変化させるように構成された処理装置であって、前記制御装置は、移動に伴う前記渦巻半径の長さの変化量の絶対値が、移動に伴う前記渦巻半径の回転角度の絶対値に比例させるように構成された処理装置である。
本発明は処理装置であって、前記移動装置は、前記照射対象物を、前記照射線のビーム軸に対して直角な第一の移動方向に沿って往復移動させる第一の移動装置と、前記ビーム軸に対して直角で前記第一の方向と交差する第二の移動方向に沿って往復移動させる第二の移動装置とを備える処理装置である。
本発明は処理装置であって、前記照射線は、荷電粒子線である処理装置である。
本発明は処理装置であって、前記制御装置は、前記移動装置を動作させ、前記照射領域の中心が前記渦巻上で等速で移動するように、前記処理対象物を移動させるように構成された処理装置である。
照射面よりも小面積の照射領域の中心(又は中心点)が渦巻(又は螺旋)上を移動するときの基本原理を説明する。
一平面上に半直線である基準線が位置しているものとし、基準線の始点を中心点とすると、その一平面内で移動点が渦巻曲線に含まれる中心点を中心とした渦巻曲線上を移動する場合を考える。
その状態から、半径距離Rが漸増するように、移動点が渦巻上を外周に向けて移動したとき渦巻半径は移動に伴って回転する。
数式(1)を展開すると、半径方向速度は下記数式(2)、角速度は下記数式(3)で表される。
以上によって算出された極座標形軌道を直交座標系に展開すれば、2直動軸で駆動することができる。例えば、下記数式(8)、(9)として各直動軸に分配する。
渦巻経路上を等速(vsp)で移動させる場合を、一方軸について検討する。なお、直交軸はπ/2だけ位相が異なるのみである。
軽負荷容量の駆動装置を用いることができるので安価に構成することができる。
照射領域を基準面に対して静止させておくので、照射線が荷電粒子線の場合には、照射線の経路長を長く延ばして偏向マグネットを設置することが不要となり、装置ボリュウムを削減することができ、コスト低減になる。
本発明の処理装置の構造を説明する。
図1は本発明の処理装置10の内部構成図である。
照射装置20は、荷電粒子や電磁波を真空槽16内に射出する照射装置であり、ここでは、照射装置20は、荷電粒子線(イオンビーム)を照射線として射出するイオン照射装置であり、照射装置20は、イオンを発生するイオン源21と、イオン源21からイオンを引き出す引出電極27と、引出電極27で引き出されたイオンの中から所望の種類のイオンを取り出す質量分析部22と、質量分析部22で取り出されたイオンをビーム状に整形するレンズ部26とを有している。
真空配管22cの中心軸線は第一、第二の電磁石22a、22bの表面と平行な一の平面内で弓なりに曲げられており、一端と他端には第一、第二の補助真空配管23、25がそれぞれ接続されている。
第一の補助真空配管23はイオン源21に接続され、引出電極27は第一の補助真空配管23の内側に配置されている。レンズ部26は第二の補助真空配管25の内側に配置されている。
放出口28から放出された照射線(イオンビーム)は、真空排気された真空槽16内を、ここでは集束されながら直進する。符号19は照射線の中心軸線であるビーム軸を示している。
例えば処理装置10が配置された建築物の床面等、基準となる平面を基準面11とすると、照射装置20と真空槽16とは、基準面11に対して静止されている。基板保持装置40の一部は基準面11に対して静止され、他の部分は、基準面11に対して移動するように構成されている。なお、基準面11は、ここでは照射装置20の底面が位置する一の平面であるが、照射装置20に対して静止した一の平面であれば、これに限定されない。
照射位置49は、基準面11に対して静止した位置であり、移動装置30が照射対象物12を移動させる際に、移動装置30は、照射位置49が照射面17に位置するように照射対象物12を移動させる。
照射線のビーム軸19が基準面11に対して静止している場合は、照射点の中心を照射位置49と一致させるために、ビーム軸が照射位置49を通るように照射線が照射される。
本実施形態では、基板保持装置40に設けられた移動装置30は、照射対象物12を、照射線(イオンビーム)のビーム軸19に対して直角な第一の移動方向45に沿って往復移動させる第一の移動装置31と、ビーム軸19に対して直角で第一の移動方向45と交差する第二の移動方向46に沿って往復移動させる第二の移動装置32とを有している。
ここでは第二の移動方向46は第一の移動方向45に対して直角に向けられており、第二の移動方向46は鉛直の向きにされている。
第一、第二のレール31a、32aには、長手方向に沿って複数の電磁石(不図示)が並んで設けられており、第一、第二の可動部材31b、32bには固定磁石(不図示)が設けられている。
腕部材14の他端に取り付けられたチャック13はここでは静電チャックであり、内部に不図示の吸着用電極が埋設されている。チャック13上に照射対象物12が配置された状態で、吸着用電極に電圧が印加されると、チャック13と照射対象物12との間に静電力が発生して、照射対象物12はチャック13に静電吸着され、保持される。
照射対象物12をチャック13に静電吸着させた状態で、第一、第二の移動装置31、32をそれぞれ動作させると、照射対象物12は第一、第二の移動方向45、46に沿って往復移動する。
なお、チャック13をチャック13の表面に対して直角な回転軸線を中心に回転させる回転移動手段は設けられていない。そのため、チャック13には回転体に給電するための回転給電手段(スリップリング)が不要であり、吸着用電極とヒーターとに十分な電力を供給することが容易になっている。また、チャック13の重量が軽減し、移動装置30にかかる負荷が低減している。
制御装置18には、記憶装置が設けられており、記憶装置内には、チャック13の移動方向、移動速度及び、照射線に対する傾きが記憶されている。この傾きは、後述する入射角度φに等しい。
照射領域41の中心が、渦巻42上を渦巻き42に沿って移動させられることにより、照射線を照射面17の外側にはみ出させることが不要になり、タクトタイムが短縮される。
ただし、第一、第二の移動装置31、32を備える構成の方が、イオンの種類や照射面17の大きさに応じて渦巻42の形状を変更することが容易であり、好ましい。
図3(a)、(b)を参照し、符号19は、照射線の中心軸線であるビーム軸であり、移動装置30に、チャック13の向きを制御し、チャック13上の照射対象物12の照射面17の法線29のうち、照射領域の中心を通る法線とビーム軸19とが成す入射角度φを変更できるように構成してもよい。この場合、照射線がイオンビームであり、イオンビーム中のイオンが照射面17から照射対象物12内に注入される場合は、入射角度φを変更すると、イオンの注入深さが変更される。
なお、照射線の径が一定であり、照射位置49が照射面17から離間しても、照射領域の面積が変化しない場合は、補助移動装置を動作させなくてもよい。
本発明の第一例の照射方法を、上述の処理装置10を用いて説明する。
(準備工程)
図1を参照し、真空排気部15を動作させ、真空槽16内を真空排気し、真空雰囲気を形成する。このとき、照射装置20内も放出口28から真空排気され、真空雰囲気が形成される。以後、真空排気部15の動作を継続して、真空槽16内と照射装置20内の真空雰囲気を維持する。
チャック13に設けられた吸着用電極に電圧を印加して、照射対象物12をチャック13に静電吸着させる。チャック13に設けられたヒーターを発熱させて、照射対象物12を加熱する。
図4は照射対象物12の照射面17の拡大図であり、符号421は照射対象物12上に設定された第一の渦巻を示している。本実施形態では第一の渦巻421は、線間ピッチが一定なアルキメデス・スパイラルである。第一の渦巻421上の一点と第一の渦巻421の中心とを結ぶ線分の長さRと、その線分と第一の渦巻421の中心を通る基準線441との間の移動角度θとは、上述したように、R=aθ(aはゼロ以外の定数)の式で示される関係にある。
ここでは、照射領域41の直径と第一の渦巻421の線間ピッチとを等しくしておく。第一の渦巻421の線間ピッチを、照射領域41の直径よりも狭くしてもよい。
照射領域41の直径と第一の渦巻421の線間ピッチとは等しくされており、照射面17には隙間無く一様に照射線が照射される。
第一の半径距離R1が予め決めておいた値になったら、移動装置30の動作を停止し、照射装置20を停止して、照射面17に対する照射線の照射を終了する。
チャック13のヒーターの発熱を停止し、吸着用電極への電圧印加を停止する。チャック13と照射対象物12との間の静電吸着力が解消したら、真空槽16内の真空雰囲気を維持しながら、照射対象物12を真空槽16から搬出する。
本発明の第二例の照射方法を、上述の処理装置10を用いて説明する。
第二例の照射方法のうち、準備工程と終了工程とは第一例の照射方法と同じであり、以下では第二例の照射方法の移動工程を説明し、準備工程と終了工程の説明は省略する。
図6は照射対象物12の照射面17の拡大図であり、符号421、422は照射対象物12上に設定された第一、第二の渦巻を示している。
第一の渦巻421上の一点と第一の渦巻421の中心とを結ぶ線分の長さRと、その線分と第一の渦巻421の中心を通る第一の基準線441との間の角度θとは、R=aθ(aはゼロ以外の定数)の式で示される関係にある。また、第二の渦巻422上の一点と第二の渦巻422の中心とを結ぶ線分の長さRと、その線分と第二の渦巻422の中心を通る第二の基準線442との間の角度θとは、R=aθの式で示される関係にある。
ここでは、照射領域41の直径と、第一の渦巻421と第二の渦巻422との間の間隔とを等しくしておく。
第一の移動角度θ1の変化量が増加するに従って、照射領域41の中心の移動軌跡が長くなり、照射面17のうち照射線が照射された部分の面積が増加する。
第一の移動工程を終了するときの第一の半径距離R1の値を予めゼロに決めておき、第一の半径距離R1がゼロになるまで、照射領域41の第一の渦巻421に沿った移動を継続する。
第二の移動角度θ2の変化量が増加するに従って、照射領域41の中心の移動軌跡が長くなり、照射面17のうち照射線が照射された部分の面積が増加する。
第二の半径距離R2が予め決めておいた値になったら、移動装置30の動作を停止し、照射装置20を停止して、照射面17に対する照射線の照射を終了する。
本発明の第三例の照射方法を、上述の処理装置10を用いて説明する。
第三例の照射方法のうち、準備工程と終了工程とは第一例の照射方法と同じであり、以下では第三例の照射方法の移動工程を説明し、準備工程と終了工程の説明は省略する。
図9は照射対象物12の照射面17の拡大図であり、符号421、422は照射対象物12上に設定された第一、第二の渦巻421、422を示している。
第一の渦巻421上の一点と第一の渦巻421の中心とを結ぶ線分の長さRと、その線分と第一の渦巻421の中心を通る第一の基準線441との間の角度θとは、R=aθ(aはゼロ以外の定数)の式で示される関係にある。また、第二の渦巻422上の一点と第二の渦巻422の中心とを結ぶ線分の長さRと、その線分と第二の渦巻422の中心を通る第二の基準線442との間の移動角度θとは、移動角度θが負なので、R=bθ(b=−a)の式で示される関係にある。
第一の渦巻421の中心と第二の渦巻422の中心とは一致されている。
ここでは、照射領域41の直径と、第一の渦巻421(又は第二の渦巻422)の線間ピッチとを等しくしておく。
照射領域41の直径と、第一の渦巻421の線間ピッチとは等しくされており、照射面17には隙間無く一様に照射線が照射される。
第一の半径距離R1が予め決めておいた値になったら、図11を参照し、照射領域41の中心に、円弧47上を円弧47に沿って移動させる。
照射領域41の直径と、第二の渦巻422の線間ピッチとは等しくされており、照射面17には、第一の移動工程で照射された上に重ねて、隙間無く一様に照射線が照射される。
第二の半径距離R2が予め決めておいた値になったら、移動装置30の動作を停止し、照射装置20を停止して、照射面17に対する照射線の照射を終了する。
なお、図13を参照し、第二の半径距離R2が予め決めておいた値になった後に、移動装置30の動作を停止しないで、上述の移動工程を複数サイクル繰り返してもよい。図13の符号42’は照射領域41の中心の移動軌跡を示している。上述の移動工程を複数サイクル繰り返すことにより、イオンの注入密度を照射面17内で一様に増加できる。
本発明の第四例の照射方法を、上述の処理装置10を用いて説明する。
第四例の照射方法のうち、準備工程と終了工程とは第一例の照射方法と同じであり、以下では第四例の照射方法の移動工程を説明し、準備工程と終了工程の説明は省略する。
図4は照射対象物12の照射面17の拡大図であり、符号421は照射対象物12上に設定された第一の渦巻を示している。本実施形態では第一の渦巻421は、第一例の照射方法と同じ、線間ピッチが一定なアルキメデス・スパイラルである。第一の渦巻421上の一点と第一の渦巻421の中心とを結ぶ線分の長さRと、その線分と第一の渦巻421の中心を通る基準線441との間の角度θとは、R=aθ(aはゼロ以外の定数)の式で示される関係にある。
ここでは、照射領域41の直径と第一の渦巻421の線間ピッチとを等しくしておく。
照射領域41の直径と第一の渦巻421の線間ピッチとは等しくされており、照射面17には隙間無く一様に照射線が照射される。
第一の半径距離R1が予め決めておいた値になったら、移動装置30の動作を停止し、照射装置20を停止して、照射面17に対する照射線の照射を終了する。
更に、照射線は荷電粒子線に限定されず、例えばレーザー光線、紫外線、X線であってもよい。荷電粒子線の場合には、処理装置10から偏向マグネットを省略することが可能となり、装置ボリュウムを小型化できるという利点がある。
例えば、照射領域41の中心に渦巻42、421、422上を移動させる際に、中心が渦巻42、421、422の中心に近い位置では遅く、それよりも遠い位置では、近い位置よりも速く移動させることができる。
11……基準面
12……照射対象物
17……照射面
18……制御装置
19……ビーム軸
20……照射装置
30……移動装置
31……第一の移動装置
32……第二の移動装置
41……照射領域
42……渦巻
421、422……第一、第二の渦巻
43……線分
431、432……第一、第二の線分
441、442……第一、第二の基準線
45……第一の移動方向
46……第二の移動方向
Claims (18)
- 所定の基準面上に配置された照射装置から照射線を射出し、
照射対象物の照射面に含まれ、前記照射面よりも狭い範囲の照射領域内に、ビーム状の前記照射線を照射して前記照射線が照射されている照射点を形成し、
前記照射対象物と前記照射領域とを相対的に移動させ、前記照射面に前記照射線を照射する照射方法であって、
前記照射領域を前記基準面に対して静止した状態で、前記照射領域の中心が、前記基準面に設定された第一の渦巻上を移動するように、前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させる第一の移動工程を有する照射方法。 - 前記第一の移動工程では、前記第一の渦巻の中心と前記照射領域の中心とを結ぶ線分である第一渦巻半径の長さを前記照射領域の移動に伴って変化させる照射方法であって、
移動に伴って前記第一渦巻半径の長さが変化する変化量の絶対値を、移動に伴って前記第一渦巻半径が回転した回転角度の絶対値に比例させる請求項1記載の照射方法。 - 前記照射領域を前記基準面に対して静止した状態で、前記照射領域の中心が、前記基準面に設定された第二の渦巻上を移動するように、前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させる第二の移動工程を有し、
前記第二の移動工程では、前記第二の渦巻の中心と前記照射領域の中心とを結ぶ線分である第二渦巻半径の長さを前記照射領域の移動に伴って変化させる照射方法であって、
移動に伴って前記第二渦巻半径の長さが変化する変化量の絶対値を、移動に伴って前記第二渦巻半径が回転した回転角度の絶対値に比例させる請求項2記載の照射方法。 - 前記第一の移動工程では、前記照射領域の中心が、前記第一の渦巻上を外周から内周に向けて移動するように、前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させ、
前記第二の移動工程では、前記照射領域の中心が、前記第二の渦巻上を内周から外周に向けて移動するように、前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させる請求項3記載の照射方法。 - 前記第一の移動工程で移動した前記照射領域の中心の移動軌跡と、前記第二の工程で移動した前記照射領域の中心の移動軌跡とは、交差しないようにする請求項4記載の照射方法。
- 前記照射線は、荷電粒子線である請求項1乃至請求項5のいずれか1項記載の照射方法。
- 前記照射点を、前記照射領域内で、前記照射領域に対して移動させる請求項1乃至請求項6のいずれか1項記載の照射方法。
- 前記照射点は振動移動させる請求項7記載の照射方法。
- 前記振動移動の方向は、前記照射対象物の移動方向と垂直にする請求項8記載の照射方法。
- 前記第一の移動工程では、前記照射領域の中心を前記第一の渦巻上で等速で移動させる請求項1乃至請求項9のいずれか1項記載の照射方法。
- 前記照射対象物を、前記照射線のビーム軸に対して直角な第一の移動方向に沿って往復移動させる第一の移動装置と、前記ビーム軸に対して直角で前記第一の移動方向と交差する第二の移動方向に沿って往復移動させる第二の移動装置とを用いて、前記照射対象物を移動させる請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の照射方法。
- 前記照射領域内に前記照射線を照射して前記照射点を形成する照射装置と、
前記照射対象物を、前記照射線のビーム軸に対して直角な第一の移動方向に沿って往復移動させる第一の移動装置と、
前記ビーム軸に対して直角で前記第一の移動方向と交差する第二の移動方向に沿って往復移動させる第二の移動装置と、
前記第一、第二の移動装置を制御して、前記照射対象物を移動させる制御装置と、
を有し、
請求項1乃至請求項10のいずれか1項記載の照射方法によって、前記照射対象物に前記照射線を照射する処理装置。 - 前記制御装置は、前記照射領域の中心が前記照射面内で移動する経路を記憶する記憶装置を有する請求項12記載の処理装置。
- 基準面上に配置され、照射対象物の照射線が照射される照射面のうち、前記照射面よりも狭い照射領域内に前記照射線を照射して照射点を形成する照射装置と、
前記照射対象物と前記照射領域とを相対的に移動させ、前記照射面に前記照射線を照射させる移動装置と、
を有する処理装置であって、
前記移動装置は、前記照射領域を前記基準面に対して静止させた状態で前記照射対象物を前記照射領域に対して移動させるように構成され、
前記移動装置を動作させ、前記照射領域の中心が、前記照射面に設定された渦巻上を移動するように、前記照射対象物を移動させる制御装置が設けられた処理装置。 - 前記制御装置は、前記渦巻の中心と前記照射領域の中心とを結ぶ線分である渦巻半径の長さを前記照射領域の移動に伴って変化させるように構成された処理装置であって、
前記制御装置は、移動に伴う前記渦巻半径の長さの変化量の絶対値が、移動に伴う前記渦巻半径の回転角度の絶対値に比例させるように構成された請求項14記載の処理装置。 - 前記移動装置は、前記照射対象物を、前記照射線のビーム軸に対して直角な第一の移動方向に沿って往復移動させる第一の移動装置と、前記ビーム軸に対して直角で前記第一の方向と交差する第二の移動方向に沿って往復移動させる第二の移動装置とを備える請求項14又は請求項15のいずれか1項記載の処理装置。
- 前記照射線は、荷電粒子線である請求項14乃至請求項16のいずれか1項記載の処理装置。
- 前記制御装置は、前記移動装置を動作させ、前記照射領域の中心が前記渦巻上で等速で移動するように、前記処理対象物を移動させるように構成された請求項14乃至請求項17のいずれか1項記載の処理装置。
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