JP5998852B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体装置に関し、特に出力端子と電源端子あるいは接地端子との間に流れる電流を制御する半導体装置に関する。
従来より、図7に示すように半導体装置の出力回路400は、整流回路410が、出力端子Voutと、出力ドライバであるNMOSトランジスタM5の端子430との間に接続されている。整流回路410は、出力端子Voutの電圧が接地電圧より低くなった場合に、接地電圧から出力端子Voutに流れる逆流電流を防止する(非特許文献1など)。
"MAX13020-MAX13021_jp.pdf page4"、[online]、平成18年5月、MAXIM発行、[平成23年10月15日検索]、インターネット<URL:http://datasheets.maximintegrated.com/jp/ds/MAX13020-MAX13021_jp.pdf>
図7の整流回路410を、一般的にP型の半導体基板(以下、「Psub」と略記する)に形成する場合を、図4を用いて説明する。まず、Psub31の表面にはN型ウエル領域(以下、「Nwell」と略記する)32と、その中に形成されたP型拡散層(P)33と、が形成される。これにより、P型拡散層(P)33とNwell32とのPN接合によりダイオードが形成される。Nwell32に端子430、P型拡散層(P)33に出力端子Voutが接続される。これにより、出力端子Voutの電圧が接地電圧より低くなった場合には、ダイオードは逆バイアスされ、接地電圧から出力端子Voutに流れる逆流電流を防止できる。
しかしながら、図4に示す整流回路410は、Psub31、Nwell32、P型拡散層(P)33の縦構造により、Nwell32をベース端子、P型拡散層(P)33をエミッタ端子、Psub31をコレクタ端子とする寄生のPNP型バイポーラトランジスタB4が形成される。NMOSトランジスタM5がオン状態となる場合に、出力端子Voutから、P型拡散層(P)33とNwell32とのPN接合により形成されるダイオードを介して、接地電圧に電流が流れる。この電流は、バイポーラトランジスタB4にとってはベース電流である。Psub31には接地電圧が印加されているため、バイポーラトランジスタB4はバイポーラ動作を行い、コレクタ電流が流れる。つまり、図4に示す整流回路410は、出力端子Voutから端子430に電流が流れるとき、寄生のバイポーラトランジスタB4のコレクタ電流によって、出力端子VoutからPsub31に電流がリークする恐れがある。例えば、NMOSトランジスタM5(図7)がカレントミラー回路を構成する場合、整流回路410に流れる電流は、寄生のバイポーラトランジスタB4のリーク電流分が分流してしまう。カレントミラー回路に、所定の電流が供給されず、電流精度に誤差が生じ、また回路動作が不安定となる課題がある。
本願に開示の技術は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、出力端子と電源端子、あるいは出力端子と接地端子との間に流れる電流を制御する半導体装置において、半導体基板へのリーク電流を防止することが可能な半導体装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本願に開示される技術に係る半導体装置は、第1導電型の基板上に形成されて、出力端子と電源端子、あるいは出力端子と接地端子との間に流れる電流を制御する半導体装置である。第1導電型とは異なる第2導電型の第1領域と、第1領域内に形成される第1導電型の第2領域と、第2領域内に形成される第2導電型の第3領域と、第1導電型の電界効果トランジスタとを備えている。また、第1ないし第3結線を有している。第1結線は第1領域と電界効果トランジスタの第1のソース・ドレイン端子とを接続する。第2結線は第2領域と電界効果トランジスタの第2のソース・ドレイン端子とを接続し、出力端子に至る経路を形成する。第3結線は第3領域と電界効果トランジスタのゲート端子とを接続し、電源端子に至る経路、あるいは接地端子に至る経路を形成する。
本願に開示の技術が提供する半導体装置では、出力端子を介して流れる逆流電流を防止しながら、通常動作時には、出力端子に流れる電流のうち半導体基板にリークしてしまうリーク電流を抑制することができる。半導体基板へのリーク電流を流す寄生のバイポーラトランジスタの動作を抑止することができ、また、動作を抑止できない寄生のバイポーラトランジスタについては小さなトランジスタサイズとすることができるためである。
実施形態に係る整流回路を備えたデバイス100が接続されるシステムのブロック図である。 第1実施形態に係る整流回路1の基板断面図である。 図2に示す整流回路1を備えた出力回路200の回路図である。 一般的な整流回路410の基板断面図である。 第2実施形態に係る整流回路2の基板断面図である。 図5に示す整流回路2を備えた出力回路300の回路図である。 整流回路410を備えた出力回路400の回路図である。
図1は、実施形態に係る整流回路を備えたデバイス100が接続されるシステム図である。図1に示すデバイス100には、バス線120が接続され、接地端子110を介して接地電圧が接続されている。デバイス100は、図3に図示する出力回路200を備え、バス線120に接続されており、信号を出力する。出力回路200に逆流防止用の整流回路が備えられる。デバイス100間の通信は、LIN(Local Interconnect Network)、CAN(Controller Area Network)などの車輌に用いられる車載システムの規格に基づいて、バス線120を介して行なわれる。こうした車載システムの規格では、デバイス100の接地端子110が接地電圧から外れた場合に、デバイス100内部の接地電圧を電源電圧と同電位にするように定められている。これは、バス線120に接続されるデバイス100等の接続機器を保護する、フェールセーフの機能である。このとき、接地端子110が接地電圧から外れたデバイス100では、デバイス100内部の接地電圧が電源電圧と同電位となることで、出力回路200の接地電圧側から、バス線120に電流が流れる恐れがある。出力回路200を構成する半導体基板の基板電圧は接地電圧に接続されているので、断線により同様に電源電圧となる。この結果、出力回路200には、接地電圧と出力端子Voutが接続されるバス線120との電位関係が逆転する場合があり、接地電圧側から出力端子Voutを介してバス線120に向かって逆流電流が流れてしまうことが考えられる。この逆流電流を防止するために整流回路1(図3)が備えられる。以下では、デバイス100内部の接地電圧側からバス線120に流れる逆流電流を防止する整流回路について説明する。
図2は、第1実施形態に係る整流回路1の基板断面図である。図3は、図2に示す整流回路1を含む出力回路200の等価回路図である。まず、図3に示す出力回路200の説明を行なう。出力回路200は、整流回路1、抵抗R1、NMOSトランジスタM1、および出力バッファ制御回路3を備える。整流回路1は、一端を出力端子Voutに接続され、他端である端子10はNMOSトランジスタM1のドレイン端子に接続される。NMOSトランジスタM1はソース端子が接地電圧を印加される。抵抗R1は、電源電圧に一端を印加され、他端を出力端子Voutに接続される。NMOSトランジスタM1は、出力回路200において出力端子Voutを接地電圧に駆動する出力ドライバである。NMOSトランジスタM1のゲート端子は出力バッファ制御回路3に接続される。出力バッファ制御回路3は、NMOSトランジスタM1のゲート電圧を制御することで、NMOSトランジスタM1のオン・オフ状態を制御する。出力端子Voutが接地電圧より電圧が高い場合には、NMOSトランジスタM1がオン状態になると、整流回路1は、出力端子Voutと接地電圧との間をNMOSトランジスタM1を介して接続する。整流回路1には電流が流れる。一方、出力端子Voutの電圧が接地電圧より低い場合には、整流回路1は、NMOSトランジスタM1がオン状態であっても逆バイアス状態となり、接地電圧から出力端子Voutに流れる逆流電流を防止する。
図2の整流回路1の基板断面図を用いて、半導体基板に形成される整流回路1の縦構造の説明をする。まず、整流回路1の基板はPsub11であって、その表面にはNwell(第1領域)12と、Nwell12の中にはP型ウエル領域(以下、「Pwell」と略記する)(第2領域)13、さらにPwell13の中にN型拡散層(N)(第3領域)14が形成される。出力端子Voutに接続されるPwell13と、NMOSトランジスタM1に接続されるN型拡散層(N)14とにより逆電流の防止用のダイオードが形成される。
ここで、Psub11、Nwell12、Pwell13、およびN型拡散層(N)14の縦構造により、図2に示す寄生のバイポーラトランジスタB1、B2が形成される。バイポーラトランジスタB1は、Pwell13をベース端子、N型拡散層(N)14をエミッタ端子、Nwell12をコレクタ端子とする寄生のNPN型バイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタB2は、Nwell12をベース端子、Pwell13をエミッタ端子、Psub11をコレクタ端子とする寄生のPNP型バイポーラトランジスタである。
また、PMOSトランジスタM2は、Psub11にあって、Nwell12とは別の領域に形成される。PMOSトランジスタM2のバックバイアス領域は、Psub11の中に形成されたNwell15により形成される。ソース・ドレイン端子は、Nwell15の中に形成されたP型拡散層(P)16、17により形成される。PMOSトランジスタM2の導通により、Nwell12とPwell13とを略同電位として、寄生のバイポーラトランジスタB2の動作を抑止する。
ここで、Psub11、Nwell15、およびP型拡散層(P)16の縦構造により、図2に示す寄生のバイポーラトランジスタB3が形成される。バイポーラトランジスタB3は、Nwell15をベース端子、P型拡散層(P)16をエミッタ端子、Psub11をコレクタ端子とする寄生のPNP型バイポーラトランジスタである。尚、Psub11、Nwell15、およびP型拡散層(P)17についても同様の縦構造を有しているが、Nwell15およびP型拡散層(P)17が同電位に結線されているため、寄生のバイポーラ動作は生じない。
Nwell12、Nwell15、およびP型拡散層(P)17はそれぞれ接続される(第1結線)。出力端子Voutは、Pwell13とP型拡散層(P)16とが接続される(第2結線)。端子10は、N型拡散層(N)14とPMOSトランジスタM2のゲート端子とが接続される(第3結線)。また、Psub11には、接地電圧が印加される。
次に、NMOSトランジスタM1がオン状態になり、出力端子Voutから端子10に電流が流れる場合について説明する。このとき、整流回路1において、Pwell13とN型拡散層(N)14とで構成されるダイオードのPN接合が順バイアスされるため、出力端子Voutが端子10の端子電圧よりPN接続の順方向電圧VF1だけ高くなる。PMOSトランジスタM2のしきい値電圧Vthは、チャネル領域の不純物濃度を調整することでPN接合の順方向電圧VF1と比べ小さく設定することができる。この条件では、Pwell13とN型拡散層(N)14とのPN接合が順方向にバイアスされて電流が流れる際、PMOSトランジスタM2はオン状態となる。PMOSトランジスタM2がオン状態となると、PMOSトランジスタM2を介してNwell12にも出力端子Voutと略同電圧が印加される。寄生のバイポーラトランジスタB1は、Pwell13とN型拡散層(N)14との順バイアスにより流れる電流がベース電流となり、動作する。バイポーラトランジスタB1のコレクタ端子には、PMOSトランジスタM2を介して出力端子Voutから電流が供給されるので、バイポーラトランジスタB1のコレクタ電流は端子10に流れる。寄生のバイポーラトランジスタB1がオン状態になったとしても、これにより流れるコレクタ電流は端子10に流れることとなり、端子10に流れる電流には影響を与えない。
また、PMOSトランジスタM2がオン状態となることで、Nwell12とPwell13とが略同電位となることにより、バイポーラトランジスタB2のベース・エミッタ端子には略同電位が印加される。これにより、バイポーラトランジスタB2のベース・エミッタ端子間は順バイアスされず、バイポーラトランジスタB2のバイポーラ動作が抑制される。出力端子VoutからPsub11に流れるリーク電流が抑止される。
また、PMOSトランジスタM2は、寄生のPNP型バイポーラトランジスタB3の縦構造を有している。このため、PNP型バイポーラトランジスタにおいて、ベース端子となるPMOSトランジスタM2のバックバイアス領域(Nwell15)とエミッタ端子となるPMOSトランジスタM2のソース端子(P型拡散層(P)16)とで形成されるPN接合のバイアス状態によっては、バイポーラ動作することも考えられる。
しかしながら、PMOSトランジスタM2のドレイン端子(P型拡散層(P)17)とバックバイアス領域(Nwell15)とは結線されている。そのため、PMOSトランジスタM2に電流が流れるオン状態においては、PMOSトランジスタM2のバックバイアス領域(Nwell15)とソース端子(P型拡散層(P)16)との電位差は小さなものとなり、その結果、PNP型バイポーラトランジスタにおいて、ベース端子とエミッタ端子との間は十分に電流が流れるほどの順バイアスには至らず、寄生のPNP型バイポーラトランジスタB3のバイポーラ動作は小さなものとなる。これにより、P型拡散層(P)16からPsub11に流れるリーク電流は小さな値に留めることができる。
また、寄生のPNP型バイポーラトランジスタB3は、縦構造的に図4に示す一般的な整流回路410における寄生のバイポーラトランジスタB4に対応する構成である。ここで、PNP型バイポーラトランジスタB3はPMOSトランジスタM2のP型拡散層(P)16をエミッタ端子として構成される。P型拡散層(P)16はPMOSトランジスタM2のソース端子を構成するものであるため、P型拡散層(P)16とNwell15とのPN接合の面積は限定された面積に過ぎない。一方、PNP型バイポーラトランジスタB4はP型拡散層(P)33をエミッタ端子として構成されるところ、P型拡散層(P)33は逆流電流を防止するために設けられるダイオードを構成するものであり、このダイオードは通常動作時には十分に電流を流す能力が要求される。このため、ダイオードを構成するP型拡散層(P)33とNwell32とで形成されるPN接合の面積は十分に大きな面積を確保する必要がある。このことからも、寄生のPNP型バイポーラトランジスタB3のエミッタ面積は、一般的な整流回路410に用いられる寄生のバイポーラトランジスタB4のエミッタ面積に比して充分に小面積となる。このため、整流回路410の場合と比してリーク電流は小さな値となる。
次に、端子10から出力端子Voutに電流が逆流する場合について説明する。図1において説明したように、NMOSトランジスタM1を介して端子10に印加される接地電圧が出力端子Voutの電圧より高くなる場合、Pwell13とN型拡散層(N)14とにより形成されるPN接合に逆バイアスが印加され、N型拡散層(N)14からPwell13に流れる逆流電流が防止される。同様に、接地電圧が印加されているPsub11より出力端子Voutの方が高い電圧になるが、この場合、Pwell13とNwell12で構成されるPN接合、およびP型拡散層(P)16とNwell15とで構成されるPN接合が、共に逆バイアスになり、P型基板11からの逆流電流も防止される。
図5は、第2実施形態に係る整流回路2の基板断面図である。図6は、図5に示す整流回路2を含む出力回路300の等価回路図である。まず、図6に示す出力回路300の説明を行なう。出力回路300は、整流回路2、抵抗R2、PMOSトランジスタM4、および出力バッファ制御回路4を備える。整流回路2は、一端を出力端子Voutに接続され、他端である端子20はPMOSトランジスタM4のドレイン端子に接続される。抵抗R2は、接地電圧に一端を印加され、他端を出力端子Voutに接続される。PMOSトランジスタM4は、出力回路300において出力端子Voutを電源電圧に駆動する出力ドライバである。PMOSトランジスタM4のゲート端子は出力バッファ制御回路4に接続される。出力バッファ制御回路4は、PMOSトランジスタM4のゲート電圧を制御することで、PMOSトランジスタM4のオン・オフ状態を制御する。出力端子Voutが電源電圧より電圧が低い場合には、PMOSトランジスタM4がオン状態になると、整流回路2は、出力端子Voutと電源電圧との間をPMOSトランジスタM4を介して接続する。整流回路2には電流が流れる。一方、出力端子Voutの電圧が電源電圧より高い場合には、整流回路2は、PMOSトランジスタM4がオン状態であっても、整流回路2によって、電源電圧から出力端子Voutに流れる逆流電流を防止する。
図5の整流回路2の基板断面図を用いて、整流回路2の基板に形成される縦構造の説明をする。まず、整流回路2の基板はN型基板(以下、「Nsub」と略記する)21であって、その表面にはPwell(第1領域)22と、Pwell22の中にはNwell(第2領域)23、さらにNwell23の中にP型拡散層(P)(第3領域)24が形成される。NMOSトランジスタM4に接続されるP型拡散層(P)24と、出力端子Voutに接続されるNwell23とにより逆電流の防止用のダイオードが形成される。
ここで、Pwell22、Nwell23、およびP型拡散層(P)24の縦構造により、図6に示す寄生のバイポーラトランジスタB5、B6が形成される。バイポーラトランジスタB5は、Nwell23をベース端子、P型拡散層(P)24をエミッタ端子、Pwell22をコレクタ端子とする寄生のPNP型バイポーラトランジスタである。バイポーラトランジスタB6は、Pwell22をベース端子、Nwell23をエミッタ端子、Nsub21をコレクタ端子とする寄生のNPN型バイポーラトランジスタである。
また、NMOSトランジスタM3は、Nsub21にあって、Pwell22とは別の領域に形成される。NMOSトランジスタM3のバックバイアス領域は、Nsub21の中に形成されたPwell25により形成される。ソース・ドレイン端子は、Pwell25の中に形成されたNwell26、27により形成される。NMOSトランジスタM3の導通により、Pwell22とNwell23とを略同電位として、バイポーラトランジスタB2の場合と同様に、寄生のバイポーラトランジスタB6の動作を抑止する。
ここで、Nsub21、Pwell25、およびN型拡散層(N)26の縦構造により、図6に示す寄生のバイポーラトランジスタB7が形成される。バイポーラトランジスタB7は、Pwell25をベース端子、N型拡散層(N)26をエミッタ端子、Nsub21をコレクタ端子とする寄生のNPN型バイポーラトランジスタである。尚、Nsub21、Pwell25、およびN型拡散層(N)27についても同様の縦構造を有しているが、バイポーラトランジスタB3の場合と同様に、Pwell25およびN型拡散層(N)27が同電位に結線されているため、寄生のバイポーラ動作は生じない。
Pwell22、Pwell25、およびN型拡散層(N)27はそれぞれ接続される(第1結線)。出力端子Voutには、Pwell22とNwell26とが接続される(第2結線)。端子20には、P型拡散層(P)24とNMOSトランジスタM3のゲート端子が接続される(第3結線)。また、Nsub21には、電源電圧が印加される。
次に、PMOSトランジスタM4がオン状態になり、端子20から出力端子Voutに電流が流れる場合について説明する。このとき、整流回路2において、P型拡散層(P)24とNwell23とで構成されるダイオードのPN接合が順バイアスされるため、端子20が出力端子Voutの端子電圧よりPN接続の順方向電圧VF5だけが高くなるので、P型拡散層(P)24、Nwell23のPN接合に順バイアスが印加される。NMOSトランジスタM3のしきい値電圧Vth3は、P型拡散層(P)24、Nwell23によるPN接合の順方向電圧VF5と比べ小さく設定される。この条件では、P型拡散層(P)24、Nwell23のPN接合が順方向にバイアスされて電流が流れる際、NMOSトランジスタM3はオン状態となる。NMOSトランジスタM3がオン状態となると、Pwell22にも出力端子Voutと略同電圧が印加される。寄生のバイポーラトランジスタB5はP型拡散層(P)24、Nwell23との順バイアスにより流れる電流がベース電流となり、動作する。バイポーラトランジスタB5のコレクタ端子は、NMOSトランジスタM3を介して出力端子Voutに接続されるので、バイポーラトランジスタB5のコレクタ電流は出力端子Voutに流れる。寄生のバイポーラトランジスタB5がオン状態になったとしても、これにより流れるコレクタ電流は出力端子Voutに流れることとなり、バイポーラトランジスタB2の場合と同様に、出力端子Voutに流れる電流には影響を与えない。
また、NMOSトランジスタM3がオン状態となることで、Pwell22とNwell23とが略同電位となることにより、バイポーラトランジスタB6のベース・エミッタ端子には略同電位が印加される。これにより、バイポーラトランジスタB6のベース・エミッタ端子間は順バイアスされず、バイポーラトランジスタB6のバイポーラ動作が抑制される。Nsub21から出力端子Voutに流れるリーク電流が抑止される。
また、NMOSトランジスタM3は、寄生のNPN型バイポーラトランジスタB7の縦構造を有している。しかしながら、NMOSトランジスタM3のドレイン端子(N型拡散層(N)27)とバックバイアス領域(Pwell25)とは結線されている。そのため、NMOSトランジスタM3に電流が流れるオン状態においては、NMOSトランジスタM3のバックバイアス領域(Pwell25)とソース端子(N型拡散層(N)26)との電位差は小さなものとなる。その結果、寄生のNPN型バイポーラトランジスタB7のベース端子とエミッタ端子との間は十分に電流が流れるほどの順バイアスには至らず、バイポーラ動作は小さなものとなる。これにより、バイポーラトランジスタB3の場合と同様に、Nsub21からN型拡散層(N)26に流れるリーク電流は小さな値に留めることができる。
また、寄生のNPN型バイポーラトランジスタB7は、縦構造的に図4に示す一般的な整流回路410における寄生のバイポーラトランジスタB4に対応する構成である。バイポーラトランジスタB3の場合と同様に、寄生のNPN型バイポーラトランジスタB7のエミッタ面積は、一般的な整流回路410に用いられる寄生のバイポーラトランジスタB4のエミッタ面積に比して充分に小面積となる。このため、整流回路410の場合と比してリーク電流は小さな値となる。
次に、出力端子Voutから端子20に電流が逆流する場合について説明する。PMOSトランジスタM4を介して端子20に印加される電源電圧が出力端子Voutの電圧より低くなる場合、P型拡散層(P)24と、Nwell23とにより形成されるPN接合に逆バイアスが印加され、Nwell23からP型拡散層(P)24に流れる逆流電流が防止される。同様に、電源電圧が印加されているNsub21より出力端子Voutの方が低い電圧になるが、この場合、この場合、Pwell22とNwell23とで構成されるPN接合、およびPwell25とN型拡散層(N)26とで構成されるPN接合が、共に逆バイアスになり、Nsub21からの逆流電流も防止される。
以上、詳細に説明したように、本願に開示される技術の実施形態によれば、整流回路1において、端子10に印加される接地電圧が出力端子Voutの電圧より高くなり、端子10から出力端子Voutに電流が逆流する場合がある。このとき、Pwell13とN型拡散層(N)14とにより形成されるPN接合に逆バイアスが印加され逆流電流を防止することが可能となる。この場合、同様に接地電圧が印加されているPsub11より出力端子Voutの方が高い電圧になるところ、Pwell13とNwell12で構成されるPN接合、およびP型拡散層(P)16とNwell15とで構成されるPN接合が、共に逆バイアスになり、Psub11からの逆流電流も防止することが可能となる。
同様に、整流回路2においても、端子20に印加される電源電圧が出力端子Voutの電圧より低くる場合には、P型拡散層(P)24と、Nwell23とにより形成されるPN接合に逆バイアスが印加され、逆流電流を防止することが可能となる。更に、Pwell25とN型拡散層(N)26とで構成されるPN接合が逆バイアスになり、Nsub21に向かって流れる逆流電流も防止することが可能となる。
また、通常動作において、整流回路1では、出力端子Voutから端子10に電流が流れると、Pwell13とN型拡散層(N)14とで構成されるPN接合が順バイアスされる。PN接合間の電位差がPMOSトランジスタM2のしきい値電圧を上回ると、PMOSトランジスタM2がオン状態となり、バイポーラトランジスタB2のベース・エミッタ端子には、出力端子Voutと略同電圧が印加される。これにより、バイポーラトランジスタB2のベース・エミッタ端子間は順バイアスされず、バイポーラトランジスタB2のバイポーラ動作が抑制される。出力端子VoutからPsub11に流れるリーク電流を抑止することが可能となる。
同様に、通常動作において、整流回路2では、端子20から出力端子Voutに電流が流れると、P型拡散層(P)24とNwell23とで構成されるPN接合が順バイアスされる。PN接合間の電位差がNMOSトランジスタM3のしきい値電圧を上回ると、NMOSトランジスタM3がオン状態となり、バイポーラトランジスタB6のベース・エミッタには、出力端子Voutと略同電圧が印加される。これにより、バイポーラトランジスタB6のバイポーラ動作が抑制される。Nsub21から出力端子Voutに流れるに流れるリーク電流を抑止することが可能となる。
また、整流回路1において、寄生のPNP型バイポーラトランジスタB3は、PMOSトランジスタM2のドレイン端子(P型拡散層(P)17)とバックバイアス領域(Nwell15)とは結線されているため、PMOSトランジスタM2がオンする場合には、Nwell15とP型拡散層(P)16との電位差は小さなものとなる。ベース端子とエミッタ端子との間は十分に電流が流れるほどの順バイアスには至らず、寄生のPNP型バイポーラトランジスタB3のバイポーラ動作は小さなものとなる。これにより、P型拡散層(P)16からPsub11に流れるリーク電流は小さな値に留めることが可能となる。また、寄生のPNP型バイポーラトランジスタB3のエミッタ面積は、一般的な整流回路410(図4)に用いられる寄生のバイポーラトランジスタB4のエミッタ面積に比して充分に小面積となる。このため、整流回路410の場合と比してリーク電流は小さな値となる。
同様に、整流回路2において、寄生のNPN型バイポーラトランジスタB7は、ベース端子とエミッタ端子との間は十分に電流が流れるほどの順バイアスには至らず、バイポーラ動作は小さなものとなる。これにより、Nsub21からN型拡散層(N)26に流れるリーク電流は小さな値に留めることが可能となる。また、寄生のNPN型バイポーラトランジスタB7のエミッタ面積は、一般的な整流回路に用いられる寄生のバイポーラトランジスタB4のエミッタ面積に比して充分に小面積となる。このため、整流回路410の場合と比してリーク電流は小さな値となる。
ここで、出力回路200、300は半導体装置の一例、また、Nwell12、Pwell22は第1領域の一例、Nwell12、Pwell22は第2領域の一例、N型拡散層(N)14、P型拡散層(P)24は第3領域の一例、Nwell15、Pwell25はバックゲート端子の一例である。
尚、本願に開示される技術は前記実施例に限定されるものではなく、本願に開示される技術の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは言うまでもない。
例えば、整流回路1のNwell12とNwell15は、結線により接続されることで同電位とされているが、N型ウエル領域をNwell12とNwell15とで共有化することで同電位としてもよい。同様に、整流回路2のPwell22とPwell25も共有化してもよい。
また、本実施形態では、出力回路200、300を半導体装置の一例として説明したが、本願はこれに限定されるものではない。例えば、整流回路1、2を半導体装置の一例としてもよい。例えば、出力ドライバであるNMOSトランジスタM1、PMOSトランジスタM4が、大電流の制御を行なうパワートランジスタ素子である場合、NMOSトランジスタM1と出力回路200、PMOSトランジスタM4と出力回路300とは、各々、別体に構成される。整流回路1、2等の電流制御を行なう素子は、同じ電流経路にあっても、パワートランジスタ素子とは独立して実装される場合があるからである。
同様に、デバイス100が半導体装置の一例であってもよい。例えば、デバイス100は、様々な機能ブロックの一つとして外部I/Oに信号を出力する出力回路を備えているからである。
1 整流回路
10 端子
11 P型の半導体基板
12、15 N型ウエル領域
13 P型ウエル領域
14 N型拡散層
16、17 P型拡散層
B1 NPN型バイポーラトランジスタ
B2、B3 PNP型バイポーラトランジスタ
M2 PMOSトランジスタ
Vout 出力端子

Claims (4)

  1. 第1導電型の基板上に形成され、出力端子と電源端子あるいは接地端子との間に流れる電流を制御する半導体装置であって、
    前記第1導電型とは異なる第2導電型の第1領域と、
    前記第1領域内に形成される第1導電型の第2領域と、
    前記第2領域内に形成される第2導電型の第3領域と、
    第1導電型の電界効果トランジスタとを備え、
    前記第1領域と前記電界効果トランジスタの第1のソース・ドレイン端子とを接続する第1結線と、
    前記第2領域と前記電界効果トランジスタの第2のソース・ドレイン端子とを接続し、前記出力端子に至る経路を形成する第2結線と、
    前記第3領域と前記電界効果トランジスタのゲート端子とを接続し、前記電源端子あるいは前記接地端子に至る経路を形成する第3結線とを備えることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記電界効果トランジスタの閾値電圧は、前記第2領域と前記第3領域とで形成されるダイオードの順方向電圧に比較して、絶対値で小さい電圧値であることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記電界効果トランジスタのバックゲート端子は、前記第1結線に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記電界効果トランジスタの前記第1および第2のソース・ドレイン端子と前記バックゲート端子とのPN接合の面積は、前記2領域と前記第3領域とのPN接合の面積に比して小面積であることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の半導体装置。
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