JP5998723B2 - 駆動装置 - Google Patents

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    • H02N2/067Large signal circuits, e.g. final stages generating drive pulses

Description

本発明は、圧電素子に駆動信号を印加して、移動体を移動させる駆動装置に関する。
圧電素子により得られる機械的変位は比較的微小であるため、圧電素子を用いた駆動装置は、精密かつ正確な制御が要求されるアクチュエータ等として好適に利用される。圧電素子を用いた駆動装置の適用例としては、例えば、撮像装置に含まれる光学系を移動させる駆動装置等が挙げられる。
しかし、このような駆動装置を適用した撮像装置等では、駆動時に動作音が発生し、問題となる場合があった。特に、動画撮影のように、画像とともに音声を取得する撮影では、光学系を駆動する際に発生する動作音が、環境音の取得を阻害し、問題となっている。駆動装置の駆動音を低減するための従来技術としては、例えば、駆動パルス電圧を徐々に増加・減少させる技術等が提案されている。
特開平9−191676号公報
駆動パルス電圧を徐々に増加・減少させる従来の技術では、動作音の低減には有効であるものの、移動体の移動速度の低下が大きく、また、制御信号に対する応答性の低下も大きいという問題を有している。
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、動作音の抑制と、移動体の好適な駆動性を両立し得る駆動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る駆動装置は、
駆動パルス信号によって伸縮する圧電素子と、
前記圧電素子に連結される支持シャフトと、
前記支持シャフトと摩擦係合し、前記支持シャフトに沿って移動可能な移動体と、
駆動電圧値に対応する電圧値を有する前記駆動パルス信号を、前記圧電素子に印加して、前記移動体を前記支持シャフトに対して相対移動させる駆動部を有し、
前記駆動電圧値の時間変化を表す駆動電圧波形は、前記駆動電圧値が第1の値から第2の値に急激に低下する第1低下部分と、前記駆動電圧値が前記第2の値から第3の値まで前記第1低下部分に比べて緩やかに低下する第2低下部分と、前記駆動電圧値が前記第3の値から基準値まで前記第2低下部分に比べて急激に低下する第3低下部分と、を有する。
本発明の発明者らは、駆動装置で発生する動作音を低減するための技術を鋭意検討した結果、移動体を停止させた際に生じる慣性力等によって、移動体自身が振動する現象が、動作音の一因となっているとの知見を得た。そこで、本発明に係る駆動装置では、移動体を停止させる際に、駆動パルス信号を基準値まで一気に低下させるのではなく、第1〜第3低下部分に分けて駆動電圧値を低下させることにより、停止時の移動体の振動及びリンギングの抑制と、良好な駆動性の両立を実現した。
すなわち、本発明に係る駆動装置では、第2の値まで急激に電圧を低下させた後、第3の値まで緩やかに電圧を低下させ、さらに第3の値から基準値まで電圧を急激に低下させることによって、単に徐々に電圧を変化させる従来技術に比べて、移動体を素早く停止させることができる。また、電圧値が比較的高い第1低下部分では、電圧を急激に低下させて移動体を急減速させたとしても、その後の第2低下部分で緩やかに電圧を低下させることにより、停止時に移動体が振動する現象を効果的に抑制できる。さらに、第3の値から基準値までは、移動体が支持シャフトに対してほとんど相対移動を生じず、移動体は支持シャフトに対してほぼ停止していると考えられるため、第3低下部分で電圧を急激に低下させたとしても、停止時に移動体が振動する現象に対しては、ほとんど影響がない。
また、例えば、前記駆動電圧波形は、前記駆動電圧値が前記基準値から第4の値まで急激に上昇する第1上昇部分と、前記駆動電圧値が前記第4の値から第5の値まで前記第1上昇部分に比べて緩やかに上昇する第2上昇部分と、前記駆動電圧値が前記第5の値から前記第1の値まで前記第2上昇部分に比べて急激に上昇する第3上昇部分と、を有しても良い。
移動体が加速する際にも、駆動パルス信号を一気に上昇させた場合には、リンギング(音鳴き)が発生する場合があるが、移動体を加速させる際に、第1〜第3上昇部分に分けて駆動電圧値を上昇させることにより、加速時における移動体の振動及びリンギングを抑制し、かつ良好な駆動性を実現できる。すなわち、第1上昇部分と第3上昇部分では、電圧を急激に上昇させることによって、単に徐々に電圧を変化させる従来技術に比べて、移動体を素早く加速させることができる。また、基準値から第4の値までは、移動体が支持シャフトに対してほとんど相対移動を生じず、電圧を急激に上昇させたとしても、リンギングの発生に対する悪影響は少ない。また、既にある程度の速度まで、移動体が加速されている第3上昇部分では、急激に電圧を上昇させても、移動体は比較的安定して加速及び移動を継続することが可能であり、リンギングの発生に対する悪影響は少ない。
また、例えば、前記駆動電圧波形において、前記第2低下部分と前記第2上昇部分とは、互いに対称な形状であっても良い。
第2低下部分と第2上昇部分とを互いに対称な形状とすることにより、駆動部に含まれる回路を単純化し、コストを抑制することが可能である。また、移動体が支持シャフトに対して相対移動を開始する電圧と停止する電圧との間には大差がないと考えられるため、加速時における第4の値と、減速時における第2の値を同じにすることは、開発・設計の観点からも合理的である。
また、例えば、前記駆動電圧波形は、前記第3上昇部分と前記第1低下部分の間で、前記駆動電圧値が前記第1の値に維持される電圧維持部分を有しても良く、
前記電圧維持部分の時間長さをW1とし、前記第2低下部分の時間長さをW2とした場合、W2/W1は、10〜100であっても良い。
電圧維持部分では駆動電圧が第1の値に維持され、移動体に対して大きな力を与え続けることができるので、このような駆動装置は、移動体をより高速で移動させることができる。また、電圧維持部分の時間長さW1と、第2低下部分の時間長さW2との比を所定の範囲内とすることにより、移動体を緩やかに減速及び停止させる時間を十分に確保し、停止時に移動体が振動する現象をより効果的に抑制できる。
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動装置の概略図である。 図2は、図1に示す駆動部の内部構造の一例を示す回路図である。 図3は、駆動パルス信号と駆動電圧波形の関係を表す概念図である。 図4は、図3に示す駆動電圧波形の詳細を説明するための概念図である。 図5は、図1に示す駆動装置を用いて実施される移動体の駆動例を表すグラフである。 図6は、実施例及び参考例に係る駆動装置によって駆動された移動体について、移動の停止時に観測された移動体の挙動を示したグラフである。 図7は、参考例に係る駆動装置で用いられた駆動電圧波形を表す概念図である。 図8は、駆動電圧値と移動体の移動量との関係を表すグラフである。 図9は、駆動電圧波形における第2低下部分の時間長さW2と、停止時に発生する移動体の振動量との関係を表すグラフである。
図1は、本発明の一実施形態に係る駆動装置10の概略図である。駆動装置10は、圧電素子12、支持シャフト14、錘16、移動体20及び駆動部30を有する。駆動装置10は、光学系22を備える移動体20を含み、撮像装置内において光学系22を移動させる機構の一部として使用されているが、本発明に係る駆動装置10の用途はこれに限定されるものではない。
圧電素子12は、駆動部30によって印加される駆動パルス信号によって伸縮する。圧電素子12としては、例えば圧電性を有する材料を、極性の異なる電極を交互に挟みながら積層した積層型圧電素子等を採用することができるが、特に限定されない。
圧電素子12の一方の端部には支持シャフト14が連結されており、圧電素子12の他方の端部には、錘16が連結されている。錘16は、圧電素子12の伸縮に伴い、支持シャフト14に変位を与えるための慣性体として機能する。なお、錘16は、さらに別の部材に連結されていても良い。
支持シャフト14は、圧電素子12の伸縮に伴い変位する。支持シャフト14は、図1に示すように、支持シャフト14の軸方向であるZ方向に変位する。ただし、支持シャフト14は、圧電素子12に連結されているため、圧電素子12の伸縮量の範囲内で往復運動する。
支持シャフト14には、移動体20が摩擦係合している。移動体20は、支持シャフト14に沿って、Z方向に移動可能である。移動体20は、保持枠24と、当該保持枠24によって保持される光学系22とを有している。移動体20は、略円板状の形状を有しており、移動体20の直径方向は、支持シャフト14の軸方向であるZ方向に略直交するように配置されている。
移動体20の一方の端部には、支持シャフト14と摩擦係合する係合部26が形成されている。移動体20は、係合部26を介して、支持シャフト14に対して支持される片持ち支持構造である。
移動体20は、支持シャフト14と一体となって変位することも可能であるが、支持シャフト14に対して相対移動することにより、圧電素子12の伸縮量の範囲を越えて移動することが可能である。例えば、支持シャフト14を低速で変位させた場合は、移動体20と支持シャフト14との係合は維持され、移動体20は支持シャフト14と伴に変位するが、支持シャフト14を高速で変位させた場合は、移動体20と支持シャフト14との間にすべり変位が発生し、移動体20と支持シャフト14との間に相対移動が生じる。したがって、往復運動における往路と復路で速度が異なる非対称な往復運動を、支持シャフト14に行わせることにより、駆動装置10は、支持シャフト14に摩擦係合する移動体20を、圧電素子12の伸縮量の範囲を越えて移動させることができる。
駆動部30は、圧電素子12に対して駆動パルス信号(図3参照)を印加する。図2は、図1に示す駆動部30の内部構造の一例を示す回路図である。駆動部30は制御部32を有しており、制御部32は、駆動部30に含まれるトランジスタの端子に印加する電圧等を制御する。駆動部30は、圧電素子12に含まれており、互いに極性の異なる第1電極12aと第2電極12bに対して、図3に示すような第1駆動パルス信号40及び第2駆動パルス信号42を印加する。なお、駆動部30は、図2の回路図に示す例に限られず、圧電素子12の電圧を変化させる駆動パルス信号を印加できるものであれば、特に限定されない。また、駆動パルス信号40,42については、後ほど詳述する。
図1に示す駆動装置10が備えられる撮像装置内には、光学系22を透過した光が導かれる撮像素子(不図示)が配置されている。駆動部30は、図3に示す駆動パルス信号40,42を、圧電素子12の第1電極12a及び第2電極12bに印加することにより、移動体20に保持された光学系22と撮像素子との光学的な距離を変化させることができる。
図3における上部のグラフは、図2に示す駆動部30によって、圧電素子12の第1電極12aに印加される第1駆動パルス信号40と、第2電極12bに印加される第2駆動パルス信号42とを表している。図3に示すように、第1駆動パルス信号40と第2駆動パルス信号42は、駆動電圧値VD(図3の下部のグラフ)に対応する電圧値VA,VBを有する信号であり、本実施形態では、電圧値VAと電圧値VBは同一である。しかし、電圧値VAと電圧値VBは、必ずしも同一である必要はなく、例えば電圧値VAと電圧値VBのうち一方のみが駆動電圧値VDと同一であり、他方は駆動電圧値VDに対して所定の割合を掛けた値としても良い。
第1駆動パルス信号40のパルス幅ΔtAと、第2駆動パルス信号42のパルス幅ΔtBは、互いに異なる値となっている。このような駆動パルス信号40,42を印加される圧電素子12は、往復運動における往路と復路で速度が異なる非対称な往復運動を発生し、移動体20を、支持シャフト14に対して相対移動させることができる。なお、第1駆動パルス信号40及び第2駆動パルス信号42の印加周期ΔtCは特に限定されないが、例えば、6〜8μs程度とすることができる。
図3の下部には、駆動電圧値VDの時間変化を表す駆動電圧波形50が示してあり、図3の下部のグラフにおける縦軸は、駆動電圧値VDである。先に述べたように、図3の上部に示す第1駆動パルス信号40及び第2駆動パルス信号42の電圧値VAと電圧値VBは、駆動電圧値VDに対応しており、駆動電圧波形50に従って、時間とともに変化する。図3の下部のグラフにおける横軸のスケールは、図3における上部のグラフの横軸のスケールより大きく、図3の下部のグラフにおけるパルス印加時間ΔtDの間に、複数の第1駆動パルス信号40及び第2駆動パルス信号42が印加される。
本実施形態において、図3に示す基準値V0は、図2に示す回路図の接地電圧に等しい。したがって、駆動電圧値VDが基準値V0より大きい所定の値である時間(パルス印加時間ΔtDに対応する時間)は、駆動電圧値VDに等しい所定の電圧値VA,VBを有する駆動パルス信号40,42が、圧電素子12に印加される。また、駆動電圧値VDが基準値V0に等しい時間(パルス休止時間ΔtEに対応する時間)は、駆動パルス信号40,42の電圧値VA,VBが0となり、圧電素子12における電極12a,12bの電位は変化しない。なお、パルス印加時間ΔtDは、移動体20の移動量に応じて適宜設定されるが、例えば、3〜6ms程度とすることができる。
図4は、図3に示す駆動電圧波形50の詳細を表す概念図である。駆動電圧波形50は、駆動電圧値VDが基準値V0から第4の値V4まで急激に上昇する第1上昇部分51と、駆動電圧値VDが第4の値V4から第5の値V5まで緩やかに上昇する第2上昇部分52と、駆動電圧値VDが第5の値V5から第1の値V1まで急激に上昇する第3上昇部分53とを有する。
駆動電圧波形50の第1上昇部分51では、駆動電圧値VDが、基準値V0から第4の値V4まで急激に上昇する。第1上昇部分51における単位時間当たりの電圧上昇率は、第2上昇部分52より大きければ特に限定されないが、例えば、時刻t1直前の駆動パルス信号40,42(n番目)の電圧値VA,VBを基準値V0とし、時刻t1直後の駆動パルス信号40,42(n+1番目)の電圧値VA,VBを第4の値V4とすることができる。
駆動電圧波形50の第2上昇部分52では、駆動電圧値VDが、第4の値V4から第5の値V5まで緩やかに上昇する。第2上昇部分52における単位時間当たりの電圧上昇率は、第1上昇部分51より小さく、0より大きければ特に限定されない。第2上昇部分52では、駆動電圧値VDが遷移的に上昇するため、駆動パルス信号40,42の電圧値VA,VB(図3参照)も、駆動電圧値VDに対応して、遷移的に上昇する。
駆動電圧波形50の第3上昇部分53では、駆動電圧値VDが、第5の値V5から第1の値V1まで急激に上昇する。第3上昇部分53における単位時間当たりの電圧上昇率は、第2上昇部分52より大きければ特に限定されないが、例えば、時刻t2直前の駆動パルス信号40,42(n番目)の電圧値VA,VBを第5の値V5とし、時刻t2直後の駆動パルス信号40,42(n+1番目)の電圧値VA,VBを第1の値V1とすることができる。
また、駆動電圧波形50は、駆動電圧値VDが第1の値V1に維持される電圧維持部分54を有する。電圧維持部分54は、第3上昇部分53と第1低下部分55の間にあり、電圧維持部分54の間、駆動パルス信号40,42の電圧値VA,VB(図3参照)は、第1の値V1に維持される。
さらに、駆動電圧波形50は、駆動電圧値VDが第1の値V1から第2の値V2まで急激に低下する第1低下部分55と、駆動電圧値VDが第2の値V2から第3の値V3まで緩やかに低下する第2低下部分56と、駆動電圧値VDが第3の値V3から基準値V0まで急激に低下する第3低下部分57と、を有する。
駆動電圧波形50の第1低下部分55では、駆動電圧値VDが、第1の値V1から第2の値V2まで急激に低下する。第1低下部分55における単位時間当たりの電圧低下率は、第2低下部分56より大きければ特に限定されないが、例えば、時刻t4直前の駆動パルス信号40,42(n番目)の電圧値VA,VBを第1の値V1とし、時刻t4直後の駆動パルス信号40,42(n+1番目)の電圧値VA,VBを第2の値V2とすることができる。
駆動電圧波形50の第2低下部分56では、駆動電圧値VDが、第2の値V2から第3の値V3まで緩やかに低下する。第2低下部分56における単位時間当たりの電圧低下率(絶対値)は、第1低下部分55より小さく、0より大きければ特に限定されない。第2低下部分56では、駆動電圧値VDが遷移的に低下するため、駆動パルス信号40,42の電圧値VA,VB(図3参照)も、駆動電圧値VDに対応して、遷移的に低下する。
駆動電圧波形50の第3低下部分57では、駆動電圧値VDが、第3の値V3から基準値V0まで急激に低下する。第3低下部分57における単位時間当たりの電圧低下率は、第2低下部分56より大きければ特に限定されないが、例えば、時刻t5直前の駆動パルス信号40,42(n番目)の電圧値VA,VBを第3の値V3とし、時刻t5直後の駆動パルス信号40,42(n+1番目)の電圧値VA,VBを基準値V0とすることができる。
駆動電圧波形50において、第1〜第3上昇部分51〜53と、第1〜第3低下部分55〜57の形状は、それぞれ個別に設定することが可能であるが、図4に示す例では、第2上昇部分52と第2低下部分56とが互いに対称な形状となっている。第2上昇部分52と第2低下部分56とを互いに対称な形状とすることにより、第2上昇部分52における電圧上昇率と、第2低下部分56における電圧低下率の絶対値が同じになるため、駆動部30の制御部32に含まれる回路を単純化することができ、コストを抑制することが可能である。また、以下に示すように、駆動電圧値VDにおける第3の値V3は第4の値V4と同じ値とし、第2の値V2を第5の値V5と同じ値とすることが、リンギング防止の観点からも合理的である。
図8は、駆動電圧値VDと、その駆動電圧値VDに対応する電圧値VA,VBを有する駆動パルス信号40,42を所定時間印加した場合に発生する移動体20の移動量との関係(実測値)を表したものである。図8に示すように、所定の電圧値を越える領域においては、駆動電圧値VDの上昇とともに移動量が増加する傾向にあるが、所定の電圧値を下回る領域では、駆動電圧値VDを変化させても、移動体20は、支持シャフト14に対して相対移動を生じない。
そこで、図4に示す駆動電圧波形50における第3の値V3及び第4の値V4は、移動体20が相対移動を発生し始める電圧値VS(図8参照)に近い値とすることが好ましい。これにより、電圧を急激に上昇・低下させて移動体20を素早く移動させることが可能であり、しかも、電圧値VSを下回る領域では移動体20が相対移動していないため、第3の値V3及び第4の値V4を下回る領域で電圧を急激に上昇・低下させたとしても、移動体20が振動してリンギングが発生する現象に対しては、ほとんど影響がない。
図9は、図4に示す駆動電圧波形50における第2低下部分56(第2上昇部分52)の傾きと、第3の値V3(第4の値V4)と、電圧維持部分54の時間長さW1とを固定した状態で、第2低下部分56(及び第1上昇部分52)の時間長さW2を変化させた際に、移動体20に生じる振動が、どのように変化するかを表したものである。図9の横軸は、駆動電圧波形50における第2低下部分56の時間長さW2であり、縦軸は、その駆動電圧波形50を用いて移動体20を駆動した際、停止時に移動体20に発生する振動の大きさを表している。図9の左側部分からわかるように、第2低下部分56の時間長さW2が比較的短い領域では、W2の時間長さが長くなるに従って、移動体20の振動が小さくなる。
しかし、図9のグラフの右側部分からわかるように、第2低下部分56の時間長さW2が一定以上の領域では、移動体20の振動がほとんど見られなくなり、第2低下部分56の時間長さW2を変化させても、移動体20の振動の大きさにほとんど変化が生じない。すなわち、第2低下部分56の時間長さW2を、電圧維持部分54の時間長さW1に対して所定以上確保できれば、リンギング防止の観点からは十分であると考えられる。たとえば、電圧維持部分54の時間長さをW1とし、第2低下部分56の時間長さをW2とした場合、W2/W1は、10〜100とすることが、リンギング防止と駆動性の確保を両立させる観点から好ましい。
図5及び図6は、図3及び図4に示す駆動電圧波形50及び駆動パルス信号40,42を用いて、図1に示す移動体20を移動させた実施例に係る駆動装置10の駆動結果を表したものである。図5及び図6の縦軸は、移動体20でも特に振動が発生し易い移動体端部28(図1参照)の位置を表しており、横軸は時間を表している。実施例では、駆動周期(図3のパルス印加時間ΔtDとパルス休止時間ΔtEの和に対応)を33.3msとし、移動体20を断続的に移動させた。
図6において実線60で示されるグラフは、図5のグラフの一部を拡大したものである。図6には、実施例の駆動結果とともに、参考例1(点線81)及び参考例2(一点鎖線83)の駆動結果も合わせて表示してある。参考例1では、図7(a)に示す駆動電圧波形80を用いて移動体20を移動させ、参考例2では、図7(b)に示す駆動電圧波形82を用いて移動体20を移動させた。なお、参考例1及び参考例2に係る駆動では、駆動電圧波形以外の条件については、実施例と同様とした。
図6において実線60で示される実施例の駆動結果では、点線81で示される参考例1に係る駆動結果に比べて、移動体20に生じる振動が大幅に抑制されていることが分かる。すなわち、点線81で示される参考例1に係る駆動結果では、停止時に移動体20が大きく振動していることが分かるが、実線60で示される実施例の駆動結果では、移動体20はほとんど振動していないことがわかる。また、移動体20の移動速度についても、実施例は参考例1と大差なく、振動の減衰に要する時間を考慮すれば、参考例1に対して遜色のない駆動性を有していることがわかる。
参考例1は、図7(a)に示すように、基準値V0から第1の値V1まで急激に変化させる駆動電圧波形80を用いているため、移動体20の移動速度は速いが、図6において点線81で示されるように、停止時に移動体20が大きく振動してしまい、リンギングの問題が生じてしまう。また、参考例2は、図7(b)に示すように、基準値V0から第1の値V1まで緩やかに変化させる駆動電圧波形82を用いているため、図6において一点鎖線83で示されるように、移動体20の振動は少ないものの、移動速度が遅く、実施例と比較して駆動性が劣ることが分かる。
表1は、実施例、参考例1及び参考例2に係る駆動において、測定された音響ノイズ(300〜1000Hzの平均値)を表したものである。
Figure 0005998723
表1に示すように、人間が比較的聞き取りやすい周波数帯における音響ノイズの実測値で比較しても、実施例に係る駆動では、参考例1に係る駆動に比べて大幅にリンギングが抑制されており、参考例2に近い結果となっていることが分かる。
以上のように、図1〜図4に示す駆動装置10は、緩やかに駆動電圧値VDが変化する第2上昇部分52及び第2低下部分56と、急激に駆動電圧値VDが変化する第1及び第3上昇部分51,53及び第1及び第3低下部分55,57とを有する駆動電圧波形50に従って、駆動パルス信号40,42の電圧値を変化させる。これにより、駆動装置10は、リンギングの抑制と、良好な駆動性の両立を実現した。したがって、駆動装置10は、動画撮影が可能な撮像装置のレンズ駆動装置等として、特に好適に用いることができる。
また、駆動装置10は、図7(b)に示すような単に緩やかに駆動電圧値VDを変化させる駆動装置に比べて、移動体20の移動速度が速く、パルス印加時間ΔtDを短縮できるため、消費電力を抑制することが可能である。また、パルス印加時間ΔtDを短縮できるため、移動体20の駆動周期を短縮することができ、例えば撮像装置のレンズ駆動装置等として用いた場合には、駆動装置10は、より高速のオートフォーカス動作を実現できる。
なお、駆動装置10に用いられる駆動電圧波形は、図4に示すボトル形状の駆動電圧波形50に限定されず、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲において、様々な改変が可能である。また、図4に示す第1〜第5の値V1〜V5の具体的な値については、移動体20に要求される移動速度や、駆動装置10に求められる静粛性のレベルに応じて、適切な値に設定されることが好ましい。なお、図4に示す基準値V0についても、必要に応じて、回路の接地電圧とは異なる値とすることができる。
10…駆動装置
12…圧電素子
12a…第1電極
12b…第2電極
14…支持シャフト
16…錘
20…移動体
22…光学系
24…保持枠
26…係合部
28…移動体端部
30…駆動部
32…制御部
40…第1駆動パルス信号
42…第2駆動パルス信号
50,80,82…駆動電圧波形
51…第1上昇部分
52…第2上昇部分
53…第3上昇部分
54…電圧維持部分
55…第1低下部分
56…第2低下部分
57…第3低下部分
VD…駆動電圧値
V0…基準値
V1〜V5…第1〜第5の値
VA,VB…電圧値
ΔtA,ΔtB…パルス幅
ΔtC…印加周期
ΔtD…パルス印加時間
ΔtE…パルス休止時間
t1〜t5…時刻

Claims (3)

  1. 駆動パルス信号によって伸縮する圧電素子と、
    前記圧電素子に連結される支持シャフトと、
    前記支持シャフトと摩擦係合し、前記支持シャフトに沿って移動可能な移動体と、
    駆動電圧値に対応する電圧値を有する前記駆動パルス信号を、前記圧電素子に印加して、前記移動体を前記支持シャフトに対して相対移動させる駆動部を有し、
    前記駆動電圧値の時間変化を表す駆動電圧波形は、前記駆動電圧値が第1の値から第2の値に急激に低下する第1低下部分と、前記駆動電圧値が前記第2の値から第3の値まで前記第1低下部分に比べて緩やかに低下する第2低下部分と、前記駆動電圧値が前記第3の値から基準値まで前記第2低下部分に比べて急激に低下する第3低下部分と、を有し、
    前記駆動電圧波形は、前記駆動電圧値が前記基準値から第4の値まで急激に上昇する第1上昇部分と、前記駆動電圧値が前記第4の値から第5の値まで前記第1上昇部分に比べて緩やかに上昇する第2上昇部分と、前記駆動電圧値が前記第5の値から前記第1の値まで前記第2上昇部分に比べて急激に上昇する第3上昇部分と、を有し、
    前記駆動電圧波形は、前記第3上昇部分と前記第1低下部分の間で、前記駆動電圧値が前記第1の値に維持される電圧維持部分を有し、
    前記第3の値と前記第4の値とは同じ値であり、
    前記第1の値において、前記電圧維持部分と前記第1低下部分とが接続されている駆動装置。
  2. 前記駆動電圧波形において、前記第2低下部分と前記第2上昇部分とは、互いに対称な形状であることを特徴とする請求項に記載の駆動装置。
  3. 前記電圧維持部分の時間長さをW1とし、前記第2低下部分の時間長さをW2とした場合、W2/W1は、10〜100であることを特徴とする請求項1または2に記載の駆動装置。
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