JP5998579B2 - マルチディスプレイシステムの映像表示装置、方法及びプログラム - Google Patents

マルチディスプレイシステムの映像表示装置、方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、複数の分割映像を複数のディスプレイで表示することにより全体で一つの映像を表示するマルチディスプレイシステムに関し、詳しくはその映像表示装置、方法及びプログラムに関する。
旧来のマルチディスプレイシステムでは、映像専用端末のみが有する信号同期制御機能(Vertical Syncのみ)を活用し、映像同期性を確保していた。この場合、信号経路及び信号系統の全てにおいて映像信号が時間管理された状態で入出力されていれば、同期性が損なわれる機会は少なかった。
近年は、大型表示システムの高機能化及び高性能化の要望が高まると同時に低コスト化への要望から、マルチディスプレイの活用が広がっている。また、システムコスト低減の要望から、情報処理端末を活用する機会が高まっている。つまり、情報処理端末は、高速処理化の進展により、マルチディスプレイシステムの映像処理機器として必要不可欠となっている。
また、映像伝送システム技術では、圧縮/伸張技術を採用し汎用ネットワークを主伝送路とした映像信号伝搬システムが標準採用されることにより、同期の欠損及びローカルクロック(基準信号タイミング)により処理される非同期システムが主流となりつつある。この影響を受け、各表示ディスプレイの同期性が失われると、大きな時間遅延と遅延時間差を生じることになる。そのため、マルチディスプレイ表示をした場合、各ディスプレイ間に表示時間差が発生することにより非同期映像となるため、視認性能及び品質に悪影響を及ぼしてしまう。この各ディスプレイ間の時間差による非同期表示を「胴切れ映像」と呼ぶ。
非同期要因としては、複数の処理端末による非同期分散処理、圧縮伝送(ネットワーク)による非同期処理、すなわち、汎用信号処理・演算器、映像伝送装置、ネットワーク伝送などが挙げられる。なお、ネットワーク伝送は、非同期であり、時間管理の仕組みが無い。
図6に、マルチディスプレイシステムによる表示例を示す。図6に示すマルチディスプレイシステムは、四つのディスプレイ11〜14から構成される。数学用語で言えば、ディスプレイ11は第一象限、ディスプレイ12は第二象限、ディスプレイ13は第三象限、ディスプレイ14は第四象限を、それぞれ担当している。ここでは、一例として、画面の左下から右上へ動いている「円」が、画面の中心に到達した状態を表示している。図6[A]は正常な映像である。図6[B]は、ディスプレイ11〜14間の同期性が失われたため、胴切れ映像となったものである。図6[B]では、ディスプレイ11,13に遅延が生じている。
特許文献1には、画像出力装置と二つの画像表示装置とを有する画像表示システムが開示されている。この画像出力装置は、タイミングインデックス信号を生成し、画像信号に挿入するタイミングインデックス信号生成部と、タイミングインデックス信号が挿入された画像信号を、画像表示装置に送信する画像信号送信部とを備えている。画像表示装置は、画像信号に挿入されたタイミングインデックス信号を復号するタイミングインデックス信号復号部と、復号されたタイミングインデックス信号を他の画像表示装置に送信するタイミングインデックス信号送信部とを備え、タイミングインデックス信号の送信に基づいて、画像表示の同期が取られている。これにより、表示するコンテンツの種類によらず、複数の画像表示装置によって同期のとられた画像表示を行おうとしている。
特開2009−1224412号公報
従来のマルチディスプレイシステムでは、前述のとおり、情報処理機器の混在とネットワーク伝送の影響とを受け、映像信号伝搬に時間遅延と遅延バラツキとが発生する。これにより、映像信号の同期性が失われる可能性があった。このため、マルチディスプレイシステムにおいて、各ディスプレイ間の非同期による不具合表示(胴切れ映像)が発生する。
特許文献1の技術は、ベースバンドビデオ信号におけるタイミングインデックス信号を付加し、それを読み出すものである。したがって、近年の信号伝送の主流である圧縮伝送(例えばMPEG−4 AVC/H.264や他の圧縮伝送方式)では、上記のタイミングインデックス信号インデックスなどはデータ削減の対象となって削除されるかデータ圧縮処理により無効信号となる可能性が高い。
そこで、本発明の目的は、確実に胴切れ表示を抑制し得る映像表示装置を提供することにある。
本発明に係るマルチディスプレイシステムの映像表示装置は、
一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理部と、
前記信号処理部へ映像信号を供給する信号供給部とを備え、
前記信号供給部は、前記映像信号の一フレームの中に、前記フレームの番号を示す映像マーカを、複数の前記信号処理部に対応して挿入し
前記複数の信号処理部は、
前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成し、前記基準パルスを他の前記信号処理部へ出力する基準パルス生成手段と、
他の前記信号処理部で生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力手段と、
入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとに基づき、前記信号処理部同士で同期をとって前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正手段と、
を有する。
本発明に係るマルチディスプレイシステムの映像表示方法は、
一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに対して、前記分割映像を表示させる方法であって、
映像信号の一フレームの中に、前記フレームの番号を示す映像マーカを、複数の前記分割映像に対応して挿入する第一ステップと、
前記複数のディスプレイごとに別々に実行される第二ステップと、
を含み、
前記第二ステップでは、前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成し、前記基準パルスを他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップへ出力し、他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップで生成された前記基準パルスを入力し、入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとに基づき同期をとって前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する
本発明に係るマルチディスプレイシステムの映像表示プログラムは、
一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理手段を、
それぞれに対応して設けられたコンピュータに機能させるための映像表示プログラムであって、
前記信号処理手段に供給される映像信号は、一フレームの中に、前記フレームの番号を示す映像マーカが、複数の前記信号処理手段に対応して挿入されており、
前記信号処理手段は、前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成し、前記基準パルスを他の前記信号処理手段へ出力し、他の前記信号処理手段で生成された前記基準パルスを入力し、入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとに基づき、前記信号処理手段同士で同期をとって前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する手段である
本発明によれば、各ディスプレイにおいて同期をとって各分割映像を表示できるので、胴切れ映像を確実に抑制できる。その理由は、信号供給部で映像信号に時間情報を加えることにより、各信号処理部で非同期状態を検知して遅延補正を適用できるからである。
実施形態1のマルチディスプレイシステム及び映像表示装置を示すブロック図である。 実施形態1における信号処理部の具体例を示すブロック図である。 実施形態1における映像マーカを示す平面図であり、図3[A]は一フレーム全体を示し、図3[B]は図3[A]の一部を拡大した一つの映像マーカを示す。 実施形態1における信号処理部の動作の一例を示すフローチャートである。 実施形態1における各信号処理部が出力する映像信号の一例を示すタイミングチャートであり、図5[A]は遅延補正前を示し、図5[B]は遅延補正後を示す。 マルチディスプレイシステムによる表示例を示す平面図であり、図6[A]は正常な映像を示し、図6[B]は胴切れ映像を示す。
以下、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)について説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の構成要素については同一の符号を用いる。
図1は、本実施形態1のマルチディスプレイシステム及び映像表示装置を示すブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
マルチディスプレイシステム10は、一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイ11〜14と、映像表示装置20とを備える。ディスプレイ11〜14は、一例として、動いている円を正常に表示している。
映像表示装置20は、複数のディスプレイ11〜14に一対一に設けられ、対応するディスプレイにそれぞれ分割映像を表示させる複数の信号処理部21〜24と、信号処理部21〜24へ映像信号を供給する信号供給部25とを備える。信号供給部25と信号処理部21〜24との間には、例えばIPパケット遅延などの遅延要因15が存在する。
信号供給部25は、映像信号の一フレーム分の中に、当該フレームの番号を示す映像マーカを、複数の信号処理部21〜24に対応して複数挿入する機能を有する。複数の信号処理部21〜24は、映像信号の一フレーム分の中からそれぞれ映像マーカを抽出し、フレームの番号が一致するように複数の信号処理部21〜24同士で同期をとって分割映像を表示させる機能を有する。分割映像は、例えばLVDS(Low Voltage Differential Signaling)によって信号処理部21〜24から各ディスプレイ11〜14へ出力される。
本実施形態1によれば、各ディスプレイ11〜14において同期をとって各分割映像を表示できるので、胴切れ映像を確実に抑制できる。その理由は、信号供給部25で映像信号に時間情報を加えることにより、各信号処理部21〜24で非同期状態を検知して遅延補正を適用できるからである。
図2は、図1における信号処理部の具体例を示すブロック図である。以下、図1及び図2に基づき説明する。
信号処理部21は、信号供給部25から映像信号を受信する受信手段311と、受信された映像信号の中から映像マーカを復調する映像マーカ復調手段321と、映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを信号処理部22へ出力する基準パルス生成手段331と、信号処理部24で生成された基準パルスを入力する基準パルス入力手段341と、入力した基準パルスと生成した基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段351と、求められた時間的な差に基づき同期をとりながら、受信された映像信号をディスプレイ11へ出力する遅延補正手段361と、を有する。
信号処理部22は、信号供給部25から映像信号を受信する受信手段312と、受信された映像信号の中から映像マーカを復調する映像マーカ復調手段322と、映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを信号処理部23へ出力する基準パルス生成手段332と、信号処理部21で生成された基準パルスを入力する基準パルス入力手段342と、入力した基準パルスと生成した基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段352と、求められた時間的な差に基づき同期をとりながら、受信された映像信号をディスプレイ12へ出力する遅延補正手段362と、を有する。
信号処理部23は、信号供給部25から映像信号を受信する受信手段313と、受信された映像信号の中から映像マーカを復調する映像マーカ復調手段323と、映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを信号処理部24へ出力する基準パルス生成手段333と、信号処理部22で生成された基準パルスを入力する基準パルス入力手段343と、入力した基準パルスと生成した基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段353と、求められた時間的な差に基づき同期をとりながら、受信された映像信号をディスプレイ13へ出力する遅延補正手段363と、を有する。
信号処理部24は、信号供給部25から映像信号を受信する受信手段314と、受信された映像信号の中から映像マーカを復調する映像マーカ復調手段324と、映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを信号処理部21へ出力する基準パルス生成手段334と、信号処理部23で生成された基準パルスを入力する基準パルス入力手段344と、入力した基準パルスと生成した基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段354と、求められた時間的な差に基づき同期をとりながら、受信された映像信号をディスプレイ14へ出力する遅延補正手段364と、を有する。
信号処理部21〜24は全部で4個ある。ここで、xを1から4までのいずれかの整数とする。このとき、xが1すなわち1番目の信号処理部21の基準パルス生成手段331は、生成した基準パルスを、x+1すなわち2番目の信号処理部22の基準パルス入力手段342へ出力する。xが2すなわち2番目の信号処理部22の基準パルス生成手段332は、生成した基準パルスを、x+1すなわち3番目の信号処理部23の基準パルス入力手段343へ出力する。xが3すなわち3番目の信号処理部23の基準パルス生成手段333は、生成した基準パルスを、x+1すなわち4番目の信号処理部24の基準パルス入力手段344へ出力する。xが4すなわち4番目の信号処理部24の基準パルス生成手段334は、生成した基準パルスを、xが1すなわち1番目の信号処理部21の基準パルス入力手段341へ出力する。
この具体例によれば、信号処理部21〜24の内部構成を全て同じにできる。したがって、信号処理部21〜24について、製造が容易である、増減などの設計変更にも簡単に対応できる、などの利点がある。なお、受信手段311〜314は、既存の信号処理部とほぼ同じものである。
図3は実施形態1における映像マーカを示す平面図であり、図3[A]は一フレーム全体を示し、図3[B]は図3[A]の一部を拡大した一つの映像マーカを示す。以下、図1乃至図3に基づき説明する。
前述したように、信号供給部25は、映像信号の一つのフレーム40の中に、フレーム40の番号を示す映像マーカ41〜44を、複数の信号処理部21〜24に対応して複数挿入する機能を有する。
図3[B]は、図3[A]に示す一つの映像マーカ43を、拡大して示している。図3[B]において、図示するようにX軸方向及びY軸方向を定めて一画素を一単位とし、映像マーカ43を構成する画素を、X−Y座標で呼ぶことにする。
映像マーカ43は、一つのフレーム40の中の特定の位置にある基準画素43(x,y)及び変調画素43(x+1,y),43(x,y−1),43(x+1,y−1)からなる。基準画素43(x,y)は、基準画素43に隣接する複数の画素43(x−1,y−1),43(x−1,y),43(x−1,y+1),43(x,y+1),43(x+1,y+1)の輝度及び色彩を平均化したものである。変調画素43(x+1,y),43(x,y−1),43(x+1,y−1)は、基準画素43(x,y)の輝度をフレーム40の番号に応じて変調したものである。
フレーム40の番号(0〜9)と、変調画素43(x+1,y),43(x,y−1),43(x+1,y−1)の各変調度との関係は、例えば次のようになる。ただし、基準画素43(x,y)の輝度は50%以上あるものとする。変調画素43(x+1,y),…の輝度は、基準画素43(x,y)の輝度に次の変調度が加算される。
0 → −5%、−5%、−10%
1 → −5%、−5%、0%
・・・
8 → −5%、−10%、0%
9 → −5%、−10%、−10%
このように、三つの変調画素43(x+1,y),…が三つのレベルの変調度を採り得るので、合計27通りの情報すなわちフレーム40の番号(0〜26)に対応可能である。
一方、信号処理部21〜24(例えば遅延補正手段361〜364)は、変調画素43(x+1,y),…を復調する。つまり、信号処理部21〜24は、三つの変調画素43(x+1,y),…の輝度から基準画素43(x,y)の輝度を差し引くことにより前述の三つの変調度が求められるので、これらの三つの変調度に対応するフレーム40の番号を次のように知ることができる。
−5%、−5%、−10% → 0
−5%、−5%、0% → 1
・・・
−5%、−10%、0% → 8
−5%、−10%、−10% → 9
その後、信号処理部21〜24は、三つの変調画素43(x+1,y),…の輝度を基準画素43(x,y)の輝度と同じにすることにより、ディスプレイ11〜14へ出力する前の映像信号の中から映像マーカ41〜44を消去する。このとき、基準画素43(x,y)は基準画素43に隣接する複数の画素43(x−1,y−1),…の輝度及び色彩を平均化したものであるので、基準画素43(x,y)及び変調画素43(x+1,y),…は周囲の画素に溶け込んで目立たなくなる。
図4は、実施形態1における信号処理部の動作の一例を示すフローチャートである。以下、図1乃至図4に基づき説明する。
信号処理部21の映像マーカ復調手段321は、受信した映像信号のフレーム40に含まれる映像マーカ41を復調することによりフレーム40の番号を検知し、そのフレーム40の番号を基準パルス生成手段331へ順次出力する。フレーム40の番号は0〜9まで用意されている。基準パルス生成手段331は、それらのフレーム番号0〜9に応じてパルス0〜9を生成する。パルス0が前述した「基準パルス」である。生成されたパルス0〜9は、信号処理部22の基準パルス入力手段342へ順次出力される。
信号処理部22の基準パルス比較手段352は、信号処理部21で生成されたパルス0〜9を、基準パルス入力手段342を介して入力する。基準パルス比較手段352は、パルス1〜9をそれぞれ入力したときにカウント値nを「1」増やし、パルス0を入力したときにカウント値を「0」に戻す(ステップ103〜106)。一方、基準パルス比較手段352は、信号処理部22の映像マーカ復調手段322でフレーム番号0が検知された時(ステップ101,102)、すなわち基準パルス生成手段332でパルス0が生成された時、その時のカウント値nを遅延補正手段362へ出力する(ステップ107)。このカウント値nが、信号処理部21で入力した映像信号と信号処理部22で入力した映像信号との時間的な差に相当する。遅延補正手段362は、求められた時間的な差に基づき同期をとりながら、受信された映像信号をディスプレイ12へ出力する(ステップ108)。
以上、主として信号処理部22の動作を説明したが、他の信号処理部21,23,24の動作もこれに準ずる。
図5は実施形態1における各信号処理部が出力する映像信号の一例を示すタイミングチャートであり、図5[A]は遅延補正前を示し、図5[B]は遅延補正後を示す。以下、図1乃至図5に基づき説明する。
図5[A]では、信号処理部21が出力する遅延補正前の映像信号(フレーム番号)に合わせて、信号処理部21が生成するパルスの波形も示している。つまり、信号処理部21は、映像信号のフレーム番号0〜9に対応して、パルス0〜9を生成している。図5[A]に示す例において、信号処理部21は、信号処理部24でパルス0が生成された時にカウント値を「0」に戻し(図4ステップ103)、その3フレーム後に自らパルス0を生成するので、その時のカウント値nは「3」となる(ステップ107)。この例では、比較対象に対して、カウント値nが0の場合は位相が一致しており、カウント値nが1から4までの場合は位相が遅れており、カウント値nが5から9までの場合は位相が進んでいる、と判断するものとする。したがって、信号処理部21におけるカウント値nが「3」であるため、信号処理部21の映像信号は信号処理部24の映像信号よりも3フレーム分遅れている。この場合は、信号処理部21の映像信号をこれ以上遅らせることはしない。
一方、図5[A]に示す例において、信号処理部22〜23のカウント値nは、いずれも「9」である。そのため、信号処理部22〜23の映像信号は比較対象に対していずれも1フレーム分進んでいる。したがって、遅延補正手段362〜364はそれぞれ、受信手段312〜314に対して、ディスプレイ12〜14(遅延補正手段362〜364)及び映像マーカ復調手段322〜324への映像信号の出力を1フレーム分遅らせるように指示を出す。
続いて、図5[A]に示す例から一周期後において、信号処理部21のカウント値nは「2」、信号処理部22のカウント値nは「0」、信号処理部23,24のカウント値nは「9」となる。更に、図5[A]に示す例から二周期後では、信号処理部21のカウント値nは「1」、信号処理部22,23のカウント値nは「0」、信号処理部24のカウント値nは「9」となる。そして、図5[A]に示す例から三周期後では、信号処理部21〜24のカウント値nは全て「0」になる。この最終的な状態が図5[B]である。
次に、本実施形態1の映像表示方法及び映像表示プログラムについて説明する。
本実施形態1の映像表示方法は、本実施形態1の映像表示装置20の動作を方法の発明として捉えたものである。すなわち、本実施形態1の映像表示方法は、一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイ11〜14に対して、分割映像を表示させる方法であって、映像信号の一つのフレーム40の中に、そのフレームの番号を示す映像マーカ41〜44を、複数の分割映像ごとに複数挿入する第一ステップと、映像信号の一つのフレーム40の中から複数の分割映像ごとに映像マーカ41〜44を抽出し、フレーム40の番号が一致するように同期をとって複数の分割映像を表示させる第二ステップと、を含む。
この場合、第二ステップは、複数のディスプレイ11〜14ごとに別々に実行され、第一ステップで得られた映像信号を受信する受信ステップと、受信された映像信号の中から映像マーカ41〜44を復調する映像マーカ復調ステップと、映像マーカが示すフレーム40の番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、その基準パルスを他のディスプレイ11〜14における第二ステップへ出力する基準パルス生成ステップと、他のディスプレイ11〜14における第二ステップで生成された基準パルスを入力する基準パルス入力ステップと、入力した基準パルスと生成した基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較ステップと、求められた時間的な差に基づき同期をとりながら、受信された映像信号をディスプレイ11〜14へ出力する遅延補正ステップと、を有する、
としてもよい。
本実施形態1の映像表示プログラムは、本実施形態1の映像表示装置20における信号処理部21〜24の各手段をコンピュータに機能させるためのものである。すなわち、本実施形態1の映像表示プログラムは、一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイ11〜14に一対一に設けられ、対応するディスプレイ11〜14にそれぞれ分割映像を表示させる複数の信号処理手段(信号処理部21〜24)を、コンピュータに機能させるためのものであって、これらの信号処理手段(信号処理部21〜24)に供給される映像信号は、一つフレーム40の中に、そのフレームの番号を示す映像マーカ41〜44が、複数の信号処理手段(信号処理部21〜24)に対応して複数挿入されており、複数の信号処理手段(信号処理部21〜24は、映像信号の一つのフレーム40の中からそれぞれ映像マーカ41〜44を抽出し、フレーム40の番号が一致するように複数の信号処理手段(信号処理部21〜24)同士で同期をとって分割映像を表示させる手段を有する。
この場合、信号処理手段(信号処理部21〜24)は、供給された前記映像信号を受信する受信手段311〜314と、受信された映像信号の中から映像マーカ41〜44を復調する映像マーカ復調手段321〜324と、映像マーカ41〜44が示すフレーム40の番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、その基準パルスを他の信号処理手段(信号処理部21〜24)へ出力する基準パルス生成手段331〜334と、他の信号処理手段(信号処理部21〜24)で生成された基準パルスを入力する基準パルス入力手段341〜344と、入力した基準パルスと生成した基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段351〜354と、求められた時間的な差に基づき同期をとりながら、受信された映像信号をディスプレイ11〜14へ出力する遅延補正手段361〜364と、を有する、としてもよい。
本プログラムは、非一時的な記録媒体(non-transitory storage medium)、例えば光ディスク、半導体メモリなどに記録されてもよい。その場合、本プログラムは、記録媒体からコンピュータによって読み出され、実行される。
次に、本実施形態1について、図面を参照して更に詳細に説明する。
[構成の説明]
同期表示方法に関する本実施形態1の機能構成を説明する。まず、表示対象の映像素材に映像マーカ(フレーム番号)41〜44を書き込む。この映像信号は、遅延要因15すなわち非同期(遅延要素)となる信号処理(情報端末・圧縮伝送ネットワーク)を経由する。信号処理部21は映像マーカ41を読出し同期に必要なフレームから基準パルスすなわち同期信号(V−Sync)を生成する。このV−Sync信号は、信号処理部22の基準パルス入力手段342に引き渡される。信号処理部22では、信号処理部21と同様に、入力した映像信号と入力した同期信号との位相を比較する。この位相比較により遅延が確認された場合には、遅延補正手段362により同期位相となるべく機能動作する。この処理を各ディスプレイ11〜14ごとに実施することにより、各ディスプレイ11〜14における同期化が完了しマルチディスプレイ表示における同期が完了する。
[動作の説明]
同期表示のため、表示対象の映像素材に映像マーカ41〜44の信号を書き込む。ディスプレイ11〜14が四面の場合、分割される四箇所に書き込む(九分割時には分割される九箇所)。映像マーカ41〜44には時系列の情報コードが書き込まれている。例えば、最初のフレーム(1枚の映像)にはフレーム番号0、次はフレームにはフレーム番号1・・・など任意の順番識別コードを書き込む。この映像マーカ41〜44が埋め込まれた映像信号が、各信号処理装置及び伝送装置を経由することにより、到達遅延時間にバラツキを含む状態で各信号処理部21〜24に到達する。これが遅延時間バラツキの要因となる。
信号処理部21では、映像マーカ41をデコード(復元)し、そのフレーム番号を検知し、そのフレーム番号に同期した基準パルスを生成し、これを信号処理部22の同期基準として送出する。信号処理部22は、信号処理部21と同様に遅延伝送された映像信号からフレーム番号をデコード検知し、そのフレーム番号と信号処理部21から受信した基準パルスとを比較することにより、同期信号処理状態にあるか否かを判定し遅延時間を計測・算出する。信号処理部22の遅延補正手段362は、この算出遅延時間値に応じて遅延補正値を適用することにより、ディスプレイ11とディスプレイ12との表示同期を確保する。
上記再同期処理を信号処理部22→信号処理部23→信号処理部24→信号処理部21→信号処理部22→・・・と繰り返すことにより、各信号処理部21〜24における遅延補正−再同期表示が繰返し循環し、これによりディスプレイ11〜14の表示が同期する。
また、映像マーカ41〜44は、隣接する画素情報(輝度・色彩情報)から生成する。隣接した情報から映像マーカ41〜44を生成することにより、信号処理部21〜24で近似色に復元することが可能となる。したがって、映像マーカ41〜44の検出精度を確保しつつ、ディスプレイ11〜14で映像マーカ41〜44を見えにくくなるように復元できる。
隣接した画素情報(Luminance:輝度値及びChrominance:色彩情報)を、映像マーカ41〜44として変調信号生成する。例えば、レベル変調の場合は、+50%又は50%などに変調する。この映像マーカ41〜44の生成(コード化)は、後段の信号処理による情報の消失及び劣化影響を受けない範囲での変調方法が必要であり、詳細を規定するものではない。
[発明の効果]
マルチディスプレイを利用した大型表示装置における映像表示遅延を最小化することにより、確実な同期(補正)表示を実現できる。すなわち、非同期表示時の問題点であった胴切れ映像の抑制が可能となる。その理由は、映像信号及びマルチ構成ディスプレイ間に時間情報を加えることにより、非同期状態を検知し、遅延補正を適用できるからである。
今後主流となる高精細(超高精細)映像のマルチプロセッサ処理化(情報処理デバイス・描画用グラフィクスデバイス)に伴う非同期信号処理問題を、改善及び解決できる。その理由は、映像専用処理装置と比較しての、汎用情報処理装置の普及に伴うコスト優位性・多元化処理優位性を生かして、映像表示における再同期化処理が必要不可欠となるからである。
映像同期に必要な情報データを有効表示エリア以外(ブランキング部又は付帯情報ヘッダ部)への書き込む制御方法も考えられる。しかし、汎用で一般的な信号処理装置(映像圧縮・伝送装置など)の効率化及びデータ量削減の目的から、これらデータ部が削除されがちである。つまり、データ処理装置及び伝送路を通過確認された限られたシステム環境では、有効となる場合があるが、保障されるものではない。ここで、映像マーカを有効表示エリア部に挿入した本発明では、上記のような処理系に置いても同期に必要なデータ保持・伝送復元を目的とした機能動作が可能となる。
マルチディスプレイ表示における各分割映像表示の同期化が実施されることで、非同期による映像表示の不具合(胴切れ表示)が改善され、視認性の良好な大型で高精細表示を実現できる。マルチディスプレイと同様な分散した信号処理回路における視覚効果や文字挿入など、映像編集追加処理を実施する場合における同期化処理が容易になる。
[その他]
1.複数のディスプレイを組合せた大型・高精細表示システム装置(マルチディスプレイシステム)のディスプレイ間コンテンツ表示の同期性を確保する制御・管理システムを提供する。2.非同期の映像信号伝送路における映像信号処理装置・分配路及び信号処理回路が混在したシステムにおいて、構成システムの低コスト化と有効かつ効率的な再同期表示とを実現する。3.上記同期表示処理のため埋め込まれた画素マーカと、その画素マーカ(ノイズ成分)の削除(見えにくくする)手法とを実現することにより、画質の劣化を抑制できる。
以上、上記実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細については、当業者が理解し得るさまざまな変更を加えることができる。また、本発明には、上記実施形態の構成の一部を相互に適宜組み合わせたものも含まれる。
上記の実施形態の一部又は全部は以下の付記のようにも記載され得るが、本発明は以下の構成に限定されるものではない。
[付記1]一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理部と、
これらの信号処理部へ映像信号を供給する信号供給部とを備え、
この信号供給部は、前記映像信号の一フレーム分の中に、当該フレームの番号を示す映像マーカを、前記複数の信号処理部に対応して複数挿入する機能を有し、
前記複数の信号処理部は、前記映像信号の一フレーム分の中からそれぞれ前記映像マーカを抽出し、前記フレームの番号が一致するように当該複数の信号処理部同士で同期をとって前記分割映像を表示させる機能を有する、
マルチディスプレイシステムの映像表示装置。
[付記2]前記信号処理部は、
前記信号供給部から前記映像信号を受信する受信手段と、
受信された前記映像信号の中から前記映像マーカを復調する映像マーカ復調手段と、
前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを他の前記信号処理部へ出力する基準パルス生成手段と、
他の前記信号処理部で生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力手段と、
入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段と、
求められた前記時間的な差に基づき前記同期をとりながら、受信された前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正手段と、
を有する、
付記1記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置。
[付記3]前記信号処理部が全部でN個あり、xを1からNまでのいずれかの整数としたとき、
xが1からN−1までのx番目の前記信号処理部の前記基準パルス生成手段は、生成した前記基準パルスを、x+1番目の前記信号処理部の前記基準パルス入力手段へ出力し、
xがNすなわちN番目の前記信号処理部の前記基準パルス生成手段は、生成した前記基準パルスを、xが1すなわち1番目の前記信号処理部の前記基準パルス入力手段へ出力する、
付記2記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置。
[付記4]前記映像マーカは、前記一フレームの中の特定の位置にある基準画素及び変調画素からなり、
前記基準画素は、その基準画素に隣接する複数の画素の輝度及び色彩を平均化したものであり、
前記変調画素は、前記基準画素の輝度を前記フレームの番号に応じて変調したものである、
付記2又は3記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置。
[付記5]前記信号処理部は、前記変調画素を復調した後、前記変調画素の輝度を前記基準画素の輝度と同じにすることにより、前記ディスプレイへ出力する前の前記映像信号の中から前記映像マーカを消去する機能を有する、
付記4記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置。
[付記6]付記1乃至5のいずれか一つに記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置と、
前記複数のディスプレイと、
を備えたマルチディスプレイシステム。
[付記7]一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに対して、前記分割映像を表示させる方法であって、
映像信号の一フレーム分の中に、当該フレームの番号を示す映像マーカを、前記複数の分割映像ごとに複数挿入する第一ステップと、
前記映像信号の一フレーム分の中から前記複数の分割映像ごとに前記映像マーカを抽出し、前記フレームの番号が一致するように同期をとって当該複数の分割映像を表示させる第二ステップと、
を含むマルチディスプレイシステムの映像表示方法。
[付記8]前記第二ステップは、前記複数のディスプレイごとに別々に実行され、
前記第一ステップで得られた前記映像信号を受信する受信ステップと、
受信された前記映像信号の中から前記映像マーカを復調する映像マーカ復調ステップと、
前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップへ出力する基準パルス生成ステップと、
他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップで生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力ステップと、
入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較ステップと、
求められた前記時間的な差に基づき前記同期をとりながら、受信された前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正ステップと、
を有する、
付記7記載のマルチディスプレイシステムの映像表示方法。
[付記9]一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理手段を、
コンピュータに機能させるための映像表示プログラムであって、
これらの信号処理手段に供給される映像信号は、一フレーム分の中に、当該フレームの番号を示す映像マーカが、前記複数の信号処理手段に対応して複数挿入されており、
前記複数の信号処理手段は、前記映像信号の一フレーム分の中からそれぞれ前記映像マーカを抽出し、前記フレームの番号が一致するように当該複数の信号処理手段同士で同期をとって前記分割映像を表示させる手段を有する、
マルチディスプレイシステムの映像表示プログラム。
[付記10]前記信号処理手段は、
供給された前記映像信号を受信する受信手段と、
受信された前記映像信号の中から前記映像マーカを復調する映像マーカ復調手段と、
前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを他の前記信号処理手段へ出力する基準パルス生成手段と、
他の前記信号処理手段で生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力手段と、
入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段と、
求められた前記時間的な差に基づき前記同期をとりながら、受信された前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正手段と、
を有する、
付記9記載のマルチディスプレイシステムの映像表示プログラム。
本発明の活用例として、旧来の大型映像表示監視システムを構築するビデオウォール(監視・管制で活用)の表示映像の同期化、及び、近年街中、パブリックスペースで多く活用されているデジタルサイネージュ用途の表示品質向上と視認性の改善など、利用可能な範囲は拡大する。
10 マルチディスプレイシステム
11,12,13,14 ディスプレイ
15 遅延要因
20 映像表示装置
21,22,23,24 信号処理部
25 信号供給部
311,312,313,314 受信手段
321,322,323,324 映像マーカ復調手段
331,332,333,334 基準パルス生成手段
341,342,343,344 基準パルス入力手段
351,352,353,354 基準パルス比較手段
361,362,363,364 遅延補正手段
40 フレーム
41,42,43,44 映像マーカ

Claims (10)

  1. 一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理部と、
    前記信号処理部へ映像信号を供給する信号供給部とを備え、
    前記信号供給部は、前記映像信号の一フレームの中に、前記フレームの番号を示す映像マーカを、複数の前記信号処理部に対応して挿入し
    前記複数の信号処理部は、
    前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成し、前記基準パルスを他の前記信号処理部へ出力する基準パルス生成手段と、
    他の前記信号処理部で生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力手段と、
    入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとに基づき、前記信号処理部同士で同期をとって前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正手段と、
    を有する、
    マルチディスプレイシステムの映像表示装置。
  2. 一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理部と、
    これらの信号処理部へ映像信号を供給する信号供給部とを備え、
    この信号供給部は、前記映像信号の一フレーム分の中に、当該フレームの番号を示す映像マーカを、前記複数の信号処理部に対応して複数挿入する機能を有し、
    前記複数の信号処理部は、
    前記映像信号の一フレーム分の中からそれぞれ前記映像マーカを抽出し、前記フレームの番号が一致するように当該複数の信号処理部同士で同期をとって前記分割映像を表示させる機能を実現するために、それぞれ、
    前記信号供給部から前記映像信号を受信する受信手段と、
    受信された前記映像信号の中から前記映像マーカを復調する映像マーカ復調手段と、
    前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを他の前記信号処理部へ出力する基準パルス生成手段と、
    他の前記信号処理部で生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力手段と、
    入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段と、
    求められた前記時間的な差に基づき前記同期をとりながら、受信された前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正手段と、
    を有する
    マルチディスプレイシステムの映像表示装置。
  3. 前記信号処理部が全部でN個あり、xを1からNまでのいずれかの整数としたとき、
    xが1からN−1までのx番目の前記信号処理部の前記基準パルス生成手段は、生成した前記基準パルスを、x+1番目の前記信号処理部の前記基準パルス入力手段へ出力し、
    xがNすなわちN番目の前記信号処理部の前記基準パルス生成手段は、生成した前記基準パルスを、xが1すなわち1番目の前記信号処理部の前記基準パルス入力手段へ出力する、
    請求項2記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置。
  4. 前記映像マーカは、前記一フレームの中の特定の位置にある基準画素及び変調画素からなり、
    前記基準画素は、その基準画素に隣接する複数の画素の輝度及び色彩を平均化したものであり、
    前記変調画素は、前記基準画素の輝度を前記フレームの番号に応じて変調したものである、
    請求項2又は3記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置。
  5. 前記信号処理部は、前記変調画素を復調した後、前記変調画素の輝度を前記基準画素の輝度と同じにすることにより、前記ディスプレイへ出力する前の前記映像信号の中から前記映像マーカを消去する機能を有する、
    請求項4記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一つに記載のマルチディスプレイシステムの映像表示装置と、
    前記複数のディスプレイと、
    を備えたマルチディスプレイシステム。
  7. 一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに対して、前記分割映像を表示させる方法であって、
    映像信号の一フレームの中に、前記フレームの番号を示す映像マーカを、複数の前記分割映像に対応して挿入する第一ステップと、
    前記複数のディスプレイごとに別々に実行される第二ステップと、
    を含み、
    前記第二ステップでは、前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成し、前記基準パルスを他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップへ出力し、他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップで生成された前記基準パルスを入力し、入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとに基づき同期をとって前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する、
    マルチディスプレイシステムの映像表示方法。
  8. 一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに対して、前記分割映像を表示させる方法であって、
    映像信号の一フレーム分の中に、当該フレームの番号を示す映像マーカを、前記複数の分割映像ごとに複数挿入する第一ステップと、
    前記映像信号の一フレーム分の中から前記複数の分割映像ごとに前記映像マーカを抽出し、前記フレームの番号が一致するように同期をとって当該複数の分割映像を表示させる第二ステップと、
    を含み、
    前記第二ステップは、前記複数のディスプレイごとに別々に実行され、
    前記第一ステップで得られた前記映像信号を受信する受信ステップと、
    受信された前記映像信号の中から前記映像マーカを復調する映像マーカ復調ステップと、
    前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップへ出力する基準パルス生成ステップと、
    他の前記ディスプレイにおける前記第二ステップで生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力ステップと、
    入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較ステップと、
    求められた前記時間的な差に基づき前記同期をとりながら、受信された前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正ステップと、
    を有する
    マルチディスプレイシステムの映像表示方法。
  9. 一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理手段を、
    それぞれに対応して設けられたコンピュータに機能させるための映像表示プログラムであって、
    前記信号処理手段に供給される映像信号は、一フレームの中に、前記フレームの番号を示す映像マーカが、複数の前記信号処理手段に対応して挿入されており、
    前記信号処理手段は、前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成し、前記基準パルスを他の前記信号処理手段へ出力し、他の前記信号処理手段で生成された前記基準パルスを入力し、入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとに基づき、前記信号処理手段同士で同期をとって前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する手段である、
    マルチディスプレイシステムの映像表示プログラム。
  10. 一つの映像が複数に分割された分割映像をそれぞれ表示することにより全体で一つの映像を表示する複数のディスプレイに一対一に設けられ、対応する前記ディスプレイにそれぞれ前記分割映像を表示させる複数の信号処理手段を、
    それぞれに対応して設けられたコンピュータに機能させるための映像表示プログラムであって、
    前記信号処理手段に供給される映像信号は、一フレーム分の中に、当該フレームの番号を示す映像マーカが、前記複数の信号処理手段に対応して複数挿入されており、
    前記信号処理手段は、
    前記映像信号の一フレーム分の中からそれぞれ前記映像マーカを抽出し、前記フレームの番号が一致するように当該複数の信号処理手段同士で同期をとって前記分割映像を表示させる手段を実現するために、
    供給された前記映像信号を受信する受信手段と、
    受信された前記映像信号の中から前記映像マーカを復調する映像マーカ復調手段と、
    前記映像マーカが示すフレームの番号のうち特定の番号に基づき基準パルスを生成するとともに、当該基準パルスを他の前記信号処理手段へ出力する基準パルス生成手段と、
    他の前記信号処理手段で生成された前記基準パルスを入力する基準パルス入力手段と、
    入力した前記基準パルスと生成した前記基準パルスとの時間的な差を求める基準パルス比較手段と、
    求められた前記時間的な差に基づき前記同期をとりながら、受信された前記映像信号を前記ディスプレイへ出力する遅延補正手段と、
    を有する
    マルチディスプレイシステムの映像表示プログラム。
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