JP5888899B2 - 映像処理装置、映像処理方法、及びプログラム - Google Patents

映像処理装置、映像処理方法、及びプログラム Download PDF

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本発明は、映像処理装置、映像処理方法、及びプログラムに関し、特に、空間分割された映像信号を合成するために用いて好適なものである。
近年、LCDやPDPに代表される表示パネルの高解像度化が進み、現在普及しているFHD(1920×1080)を超える4k2k(3840×2160)の解像度を持つ高解像度表示パネルが製品化されている。このような高解像度表示パネルへの映像信号の入力は、FHDの映像信号を伝送することが可能な映像入力インタフェイスを複数本用いて実現されている。このような映像入力インタフェイスの代表的なものとしては、HD-SDI(High Definition Serial Digital Interface)やDVI(Digital Visual Interface)がある。各映像入力インタフェイスは、空間分割された映像領域の1領域の映像伝送を担っている。このように複数本の映像入力インタフェイスを用いて高解像度映像を伝送する場合、映像入力インタフェイスごとに遅延時間が異なる場合がある。このように高解像度表示パネルへ映像信号を伝送する際に伝送路の遅延時間が異なっても、空間分割された映像が正しく合成され出力される技術が開示されている。特許文献1によると、入力映像にフレーム番号を付与し、合成時に同じフレーム番号の映像を合成して表示パネルに出力する技術が開示されている。
特開2003−299046号公報
しかしながら、空間分割された映像に付与されたフレーム番号を基に映像を合成する場合、送信側にフレーム番号を入れる機能が必須となる。したがって、フレーム番号を挿入する機能を持たない映像送信装置を用いると、各映像入力インタフェイスの遅延時間が大きい場合、空間分割されたフレームを、当該フレームと合成すべきフレームとは異なる(空間分割された)フレームと合成してしまう虞がある。そうすると、出力される映像が乱れる。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、汎用的な映像送信装置を用いても、映像送信装置からの空間分割された映像を正しく合成することを目的とする。
本発明の映像処理装置は、映像が複数の領域に空間分割された複数の映像信号を入力する入力手段と、前記複数の映像信号のうち第1映像信号の映像フレームと、前記複数の映像信号のうち第2映像信号の複数の映像フレームであって、時間的に異なる複数の映像フレームのそれぞれとの境界領域での連続性に関する評価値を画素データに基づいて算出する算出手段と、前記第1映像信号の映像フレームと共に表示させる前記第2映像信号の映像フレームを、前記複数の映像フレームの中から、前記算出された評価値を用いて1つ選択する選択手段と、前記第1映像信号の前記映像フレームと共に、前記選択手段により選択された前記第2映像信号の映像フレームを表示させる表示制御手段とを有し、前記算出手段は、前記連続性に関する評価が行われる前記複数の映像フレームの数を、前記第1映像信号と前記第2映像信号の入力の時間差に基づいて判定することを特徴とする。
本発明によれば、汎用的な映像送信装置を用いても、映像送信装置からの空間分割された映像を正しく合成することができる。
映像処理装置の構成の第1の例を示す図である。 映像信号の入出力のタイミングを示す図である。 映像処理装置で入出力される映像信号の内容を示す図である。 境界比較部の処理手順を説明するフローチャートである。 評価係数と映像入力信号の各画素の輝度値を示す図である。 映像処理装置の構成の第2の例を示す図である。
以下に、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
まず、第1の実施形態について説明する。
図1は、映像処理装置100の構成の一例を示す図である。
映像処理装置100は、第1、第2の映像信号入力部101、102と、データ蓄積部103と、第1、第2の同期映像読み出し部104、105と、境界比較部106と、第1、第2の映像信号出力部107、108とを備えて構成される。また、映像処理装置100は、第1、第2の映像信号出力部107、108を介して映像表示部110に接続される。映像表示部110は、映像処理装置100から出力された映像を表示する。
第1、第2の映像信号入力部101、102は、ビデオ入力インタフェイスであり、外部から映像信号を入力する。第1、第2の映像信号入力部101、102は、例えば、HDMIやDVI等のデジタルビデオ信号規格のインタフェイスで構成され、各種の映像コンテンツを入力する。本実施形態では、空間分割された2つの映像信号が、それぞれ第1、第2の映像信号入力部101、102に入力されるものとする。
データ蓄積部103は、第1、第2の映像信号入力部101、102から入力された映像信号を蓄積する。データ蓄積部103は、例えば、SDRAM等のメモリで構成されるフレームメモリである。
第1、第2の同期映像読み出し部104、105は、境界比較部106から指定されたフレームをデータ蓄積部103から読み出し、第1、第2の映像信号出力部107、108に出力する。第1、第2の同期映像読み出し部104、105は、例えば、境界比較部106から指定されたアドレスのデータの読み出しを行うDMAコントローラである。
境界比較部106は、データ蓄積部103に蓄積されている空間分割された映像信号の境界部分の連続性の算出と比較を行い、第1、第2の同期映像読み出し部104、105に、読み出すフレームを指定する。境界比較部106は、例えば、CPUがROMに記憶されたコンピュータプログラムを実行することにより実現することができる。
第1、第2の映像信号出力部107、108は、第1、第2の同期映像読み出し部104、105によって読み出された映像信号を表示パネルに出力するインタフェイスである。第1、第2の映像信号出力部107、108は、例えば、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)に代表される表示パネルへの標準画像インタフェイスである。
映像表示部110は、空間分割された映像信号をそれぞれの表示領域に出力して映像を表示する。映像表示部110は、例えば、LCD(液晶ディスプレイ)やPDP(プラズマディスプレイパネル)等に代表される表示パネルである。
図2は、映像処理装置100に入力される映像信号と、映像処理装置100から出力される映像信号の入出力のタイミングの一例を示す図である。具体的に図2(a)は、正しく合成される場合の各映像信号の入出力のタイミングの一例を示す図であり、図2(b)は、誤って合成される場合の各映像信号の入出力のタイミングの一例を示す図である。また、図3は、映像処理装置100で入出力される映像信号の内容の一例を示す図である。具体的に図3(a)は、映像処理装置100に入力される1フレーム目の映像信号の一例を示す図であり、図3(b)は、映像処理装置100に入力される2フレーム目の映像信号の一例を示す図である。図3(c)は、正しく映像処理装置100から出力される2フレーム目の映像信号の一例を示す図であり、図3(d)は、誤って映像処理装置100から出力される2フレーム目の映像信号の一例を示す図である。
前述したように、本実施形態では、2つの領域に空間分割された映像信号が映像処理装置100に入力される。尚、空間分割される領域の個数に限定はなく3つ以上であってもよい。この場合、映像信号入力部、同期映像読み出し部、及び映像信号出力部を、空間分割される領域の数と同数、映像処理装置100に設けるようにするのが好ましい。
図2に示す例では、2つの領域に空間分割された映像の映像信号である「第1、第2の映像入力信号」として、3フレーム分の映像信号が映像処理装置100で受信されていることを示す。
図2において、211、212、213は、それぞれ第1の映像入力信号の第1、第2、第3のフレームである。また、221、222、223は、それぞれ第2の映像入力信号の第1、第2、第3のフレームである。また、215、225は、それぞれ第1、第2の映像入力信号に対する垂直同期信号を示す。
一方、231、232、233は、それぞれ第1の映像出力信号の第1、第2、第3のフレームである。また、241、242、243は、それぞれ第2の映像出力信号の第1、第2、第3のフレームである。また、235、245は、それぞれ第1、第2の映像出力信号に対する垂直同期信号を示す。
図3(a)において、300は、第1、第2の映像入力信号の第1のフレームの内容を示す映像である。図3(b)において、310は、第1、第2の映像入力信号の第2のフレームの内容を示す映像である。映像の中央で空間分割され、図に向かって左側が、第1の映像入力信号に基づく画像であり、右側が、第2の映像入力信号に基づく映像である。
また、図2に示すように、第1の映像入力信号と第2の映像入力信号は、外部の映像信号伝送路等の影響により、映像信号入力スキュー(skew)Tの期間を持って映像処理装置100に入力される。映像信号入力スキューTは、第1、第2の映像信号入力部101、102が、第1、第2の映像入力信号を入力するタイミングの時間差に対応するものである。
この映像入力スキューTが、1フレームの垂直同期信号の期間の半分を超えていない場合、図2(a)に示すように、垂直同期信号が近いフレームを同期させて映像を出力すると、入力時に空間分割されたフレームと同じフレームと同期して映像が出力される。このため、図3(c)に示す映像320のように、各領域の映像が正しく合成され、映像が乱れずに表示される。
一方、この映像入力スキューTが、1フレームの垂直同期信号の期間の半分を超えてしまった場合、図2(b)に示すように、第2の映像入力信号の第1のフレーム221と、第1の映像入力信号の第2のフレーム212の垂直同期信号が接近する。このような場合に垂直同期信号が近いフレームを同期させて映像を出力すると、入力時に空間分割されたフレームとは異なったフレームと同期して映像が出力される。このため、図3(d)に示す映像330のように、各領域の画像が誤って合成され、映像が乱れて表示されてしまう場合がある。
本実施形態では、このような場合においても、図3(c)に示すように、同一の映像入力信号のフレームから空間分割されたフレームを読み出し、それらを同期して表示することができるようにする。そのために、本実施形態では、境界比較部106が、空間分割された映像信号の境界の連続性を評価する。このようにするための処理手順の一例を以下に詳細に示す。
図4は、境界比較部106の処理手順の一例を説明するフローチャートである。また、図5は、境界領域の連続性の評価するための評価係数(図5(a))と、映像入力信号の各画素の輝度値(図5(b)、(c))の一例を示す図である。図5(b)、(c)では、各画素の輝度値を量子化し、0〜9の値にして示している。尚、図5では、説明を簡単にするために、量子化した輝度値を用いて、空間分割された映像の境界領域の連続性の評価する場合を例に挙げて示す。しかしながら、空間分割された映像の境界領域の連続性の評価するための用いる情報は、これらに限定されるものではない。空間分割された映像領域の連続性を映像信号から判断できるデータであれば、どのような情報を用いて、空間分割された映像の境界領域の連続性を評価してもよい。例えば、RGB各色の値を用いて境界領域の連続性を評価してもよい。
図4のフローチャートと、図5の各画素の輝度値(の量子化値)とを用いて、空間分割された映像の境界領域の連続性を評価する方法の一例を説明する。また、以下の説明では、第1、第2の映像信号入力部101、102は、すでに2フレーム分の映像信号を受信しており、データ蓄積部103には、空間分割された映像信号が2フレーム分ある状態(図2(a)の時刻tの状態)であるものとする。
図4のステップS401において、境界比較部106は、基準映像入力信号の境界領域の映像データ(境界領域にあたる基準映像入力信号)の読み出しを行う。基準映像入力信号とは、複数の領域に空間分割された映像入力信号のうちの1つを指す。本実施形態では、2つの領域に空間分割された映像に対応する、第1、第2の映像入力信号が映像処理装置100に入力されている。したがって、これら第1、第2の映像入力信号の何れかが基準映像入力信号となる。ここでは、第1の映像入力信号が基準映像入力信号であるとする。さらに、時刻tでは、基準映像入力信号である第1の映像入力信号の第2のフレーム212(2フレーム目)を処理対象とする。
ここでは、境界比較部106は、図5に示す境界510から当該境界510に垂直な方向(水平方向)に2画素分の領域520の映像データを、基準映像入力信号である第1の映像入力信号の第2のフレーム212から読み出すものとする。前述したように、本実施形態では、この映像データは、輝度値を量子化した値である。
次に、ステップS402において、境界比較部106は、合成対象の映像入力信号のフレームの境界領域の映像データ(境界領域にあたる合成対象の映像入力信号)のうち、未だ読み出していないフレームの映像データの読み出しを行う。合成対象の映像入力信号とは、基準映像入力信号以外の映像入力信号であり、本実施形態では、第2の映像入力信号である。
本実施形態では、境界比較部106は、合成対象である第2の映像入力信号のフレームの映像入力スキューTに依存した数だけ複数のフレームの比較を行う。ここでは、境界比較部106は、合成対象の候補である第2の映像入力信号の第1のフレーム221の境界領域のデータの読み出しを行うものとする。また、境界比較部106は、図5(b)に示す境界510から当該境界510に垂直な方向(水平方向)に2画素分の領域522の映像データを読み出すものとする。
次に、ステップS403において、境界比較部106は、基準映像入力信号と合成対象の映像入力信号との境界領域の連続性の評価を行う。本実施形態では、この境界領域の連続性の評価に、図5(a)に示す評価係数500を用いる。評価係数500は、ステップS402、S403で読み出した映像データの「境界510に垂直な方向(水平方向)の画素」のそれぞれに対応する係数を有する。具体的に、評価係数500は、境界510を境に一方の領域の映像データの「境界510に垂直な方向(水平方向)の画素」に対応する値を正の係数とし、他方の領域の映像データの「境界510に垂直な方向(水平方向)の画素」に対応する値を負の係数とする。さらに、評価係数500の絶対値は、境界510に隣接している画素に対応する係数である程、大きな値を有している。
境界比較部106は、ステップS401、S402で読み出した映像データと、当該映像データに対応する評価係数500の値とを乗算した値の和の絶対値を、境界510に垂直な方向のライン(水平ライン)毎に求め、求めた絶対値の和を評価値とする。例えば、境界510に隣接する左右2画素の映像データの値が全て同じだった場合には、評価値は0となる。また、境界510を境に左右どちらかの領域の映像データの値が高く、他方の映像データの値が0に近い場合、評価値は大きな値となる。すなわち、ラプラシアンフィルタ等を用いてエッジ(画像の中の領域の境界)を検出する計算と同様の処理を行う。よって、評価値が0に近い方がより連続した領域であると判定される。
ステップS401とステップS402において読み出した境界領域の映像データ520、522に、当該映像データ520、522に対応する評価係数500の値を乗算した結果を以下に示す。境界領域の映像データ520の1ライン目の値は0と0である。同じく境界領域の映像データ522の1ライン目の値は0と0となる。よって、評価係数500を用いた評価値の演算により、(式1)に示される値が得られる。
|(−3×0)+(−5×0)+(5×0)+(3×0)|=0 ・・・(式1)
同様に、境界領域の映像データ520の2ライン目の値は0と9である。一方、境界領域の映像データ522の2ライン目の値は0と0である。よって、評価係数500を用いた評価値の演算により、(式2)に示される値が得られる。
|(−3×0)+(−5×9)+(5×0)+(3×0)|=45 ・・・(式2)
境界比較部106は、これらの演算を全てのラインに対して行って得られた全ての評価値を加算する。1ライン目の評価値は0となり、2ライン目の評価値は45となり、3ライン目の評価値は27となり全てのラインの評価値の和は142となる。
次に、ステップS404において、境界比較部106は、評価値を算出するために使用された「合成対象の映像入力信号のフレーム」の数が、評価対象のフレームの数に達したか否かを判定する。評価対象のフレーム数は、映像入力スキューTに依存するものであり、基準映像入力信号のフレームと、合成対象の映像入力信号の複数のフレームとの比較が行われる。映像入力スキューTが長いほど、評価対象のフレーム数は多くなる。本実施形態では、評価対象のフレームの数は2であるとする。尚、評価対象のフレーム数は2に限定されることなく2以上の数であればよい。これまでの説明では、ステップS402とステップS403において、映像データの読み出しと連続性の評価とを行ったのは1フレームである(評価値を算出するために使用された「合成対象の映像入力信号のフレーム」は、フレーム221だけである)。よって、評価値を算出するために使用された「合成対象の映像入力信号のフレーム」の数は、評価対象のフレームの数に達していないので、ステップS402に戻る。
ステップS402に戻ると、境界比較部106は、合成対象の映像入力信号のフレームの境界領域の映像データのうち、未だ読み出していないフレームの映像データの読み出しを行う。前回のステップS402では、合成対象の映像入力信号のフレームの候補である「第2の映像入力信号の第1のフレーム221」の境界領域の映像データの読み出しを行った。そこで、本ステップでは、境界比較部106は、第2の映像入力信号の第2のフレーム222の境界領域の映像データの読み出しを行う。ここでは、境界比較部106は、図5(c)に示す境界510から当該境界510に垂直な方向(水平方向)に2画素分の領域521の映像データを読み出す。
次に、ステップS403において、境界比較部106は、基準映像入力信号と合成対象の映像入力信号との境界領域の連続性の評価を行う。前述したように、ここでは、ステップS402、S403で読み出した映像データと、当該映像データに対応する評価係数500の値とを乗算した値の和の絶対値を、境界510に垂直な方向のライン(水平ライン)毎に求め、求めた絶対値の和を評価値とする。1ライン目の評価値は0となり、2ライン目の評価値は0となり、3ライン目の評価値は15となり、全てのラインの評価値の和は55となる。
次に、ステップS404において、境界比較部106は、評価値を算出するために使用された「合成対象の映像入力信号のフレーム」の数が、評価対象のフレームの数に達したか否かを判定する。前述したように、本実施形態では、評価対象のフレーム数は2であり、すでに2フレーム分の評価を行っている。よって、評価値を算出するために使用された「合成対象の映像入力信号のフレーム」の数が、評価対象のフレームの数に達したと判定され、ステップS405に進む。
ステップ405に進むと、境界比較部106は、基準映像入力信号のフレームの境界部分との連続性の高いフレームを合成対象の映像入力信号のフレームの中から選択する。前述したように、ステップS404で演算された評価値が0に近い「合成対象の映像入力信号のフレーム」が基準映像信号のフレームの境界部分との連続性が高いと判断される。ステップS404で演算された「合成対象の映像入力信号の評価値」は、第1のフレーム221で「142」、第2のフレーム222で「55」である。したがって、合成対象の映像入力信号の第2のフレーム222の評価値の方が、第1のフレーム221の評価値よりも0に近い。よって、合成対象の映像入力信号の第2のフレーム222が、基準映像入力信号のフレームの境界部分との連続性が高いフレームとして選択される。
次に、ステップ406において、境界比較部106は、選択したフレームの番号(フレーム番号)を第1、第2同期映像読み出し部104、105に通知する。ここでは、境界比較部106は、基準映像入力信号である第1の映像入力信号の第2のフレーム212の番号を第1の同期映像信号読み出し部104に出力する。そして、第1の同期映像信号読み出し部104は、第1の映像入力信号の第2のフレーム212の映像データをデータ蓄積部103から読み出す。また、境界比較部106は、合成対象の映像入力信号である第2の映像入力信号の第2のフレーム222の番号を第2の同期映像信号読み出し部105に出力する。そして、第2の同期映像信号読み出し部105は、第2の映像入力信号の第2のフレーム222の映像データをデータ蓄積部103から読み出す。
第1、第2同期映像信号読み出し部104、105で読み出された映像データは、それぞれ第1、第2の映像信号出力部107、108を介して映像表示部110に出力される。その結果、映像表示部110は、図3に示す映像320を表示する。
次に、再びステップS401に戻り、境界比較部106は、基準映像入力信号の境界領域の映像データの読み出しを行う。境界比較部106は、前回、ステップS401で読み出したフレームの次のフレームの読み出しを行う。前回は、第2のフレーム211の映像データが読み出されたので、本ステップでは、第3のフレーム213の映像データの読み出しが行われる。その後、境界比較部106は、ステップS402〜S406の処理を繰り返し、基準映像入力信号の各フレームに対応するフレームを、合成対象の映像入力信号から決定する。
以上のように本実施形態では、複数の領域に空間分割された基準映像入力信号と合成対象の映像入力信号の夫々の境界部分の輝度値と評価係数500とを用いて、当該一方の映像入力信号と他方の映像入力信号との境界の連続性を評価するための評価値を算出する。この評価値に基づき、基準映像入力信号の境界と連続している合成対象の映像入力信号を決定し、これらを合成して表示する。したがって、空間分割された映像データのフレームにフレーム番号を付与する等の特殊な機能を持たない映像送信装置によって送信された映像信号であっても、空間分割された映像データを正しく合成して表示することができる。よって、汎用的な映像送信装置を用いても、映像処理装置100は、高解像度の映像を提供することが可能である。
尚、合成対象の映像入力信号のフレームを特定する処理は、映像入力スキューTが安定していれば、基準映像入力信号のフレームが出力されるたびに行わなくてもよい。この場合、例えば、第1、第2同期映像読み出し部104、105は、境界比較部106で特定された「合成対象の映像入力信号のフレーム番号」を記録し、インクリメントして読み出すようにすることができる。このようにすれば、合成対象の映像入力信号のフレームを特定する処理を、最初の1回しか行わないようにしてもよい。
また、評価値を算出するための評価係数は、図5(a)に示した評価係数500に限定されるものではない。例えば、単に境界に隣接している画素同士を比較し、その結果として得られる値を評価値としてもよい。このようにして得られる評価値は、評価係数500の値を「0、1、−1、0」とした場合の評価値に包含される。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、境界比較部106が、データ蓄積部103に蓄積された第1、第2の映像入力信号の境界領域を読み出す場合を例に挙げて説明した。これに対し、本実施形態では、境界比較部606が、第1、第2の映像信号入力部601、602から、第1、第2の映像入力信号の境界領域を直接取得するようにする。このように、第1の実施形態と本実施形態では、境界比較部606による、第1、第2の映像入力信号の取得方法が主として異なる。したがって、本実施形態の説明において、第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図5に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
図6は、本実施形態の映像処理装置600の構成の一例を示す図である。
本実施形態の映像処理装置600の境界比較部606は、第1、第2の映像信号入力部601、602から映像入力信号を受信している。第1、第2の映像信号出力部107、108及び境界比較部106のその他の処理は、第1の実施形態と同じである。また、データ蓄積部103、及び第1、第2の同期映像読み出し部104、105も第1の実施形態と同じである。
第1、第2の映像信号入力部601、602は、入力された映像入力信号をデータ蓄積部103に出力すると同時に、当該映像入力信号の境界領域の映像データ(境界領域にあたる映像入力信号)を境界比較部606に出力する。境界比較部606は、第1、第2の映像信号入力部601、602から入力された「境界領域にあたる映像信号入力信号」を蓄積(保持)する機能を有する。または、第1、第2の映像信号入力部601、602は、入力された映像入力信号の全てを境界比較部606に出力し、境界比較部606が、当該映像入力信号の境界領域の映像データのみを蓄積しても良い。
境界比較部606の処理手順としては、第1の実施形態とほぼ同様であるので、図4のフローチャートを用いて説明を行う。まず、本実施形態では、ステップS401とステップS402のデータ蓄積部103からの境界領域の映像データの読み出しが不要になる。その代りに、境界領域の内部に蓄積している境界領域の映像データを演算に用いる。基準映像入力信号の各フレームに対応するフレームを、合成対象の映像入力信号から決定する方法は第1の実施形態と同じである。
以上のように本実施形態では、境界比較部606は、第1、第2の映像信号入力部601、602から直接、境界領域の映像データを取得して、出力するフレームの選択を行う。したがって、第1の実施の形態と同様に、同一の映像入力信号のフレームから空間分割されたフレームを読み出し、それらを同期して表示することができる。
尚、前述した実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
(その他の実施例)
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、まず、以上の実施形態の機能を実現するソフトウェア(コンピュータプログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給する。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)が当該コンピュータプログラムを読み出して実行する。
100 映像処理装置、106 境界比較部、110 映像表示部

Claims (9)

  1. 映像が複数の領域に空間分割された複数の映像信号を入力する入力手段と、
    前記複数の映像信号のうち第1映像信号の映像フレームと、前記複数の映像信号のうち第2映像信号の複数の映像フレームであって、時間的に異なる複数の映像フレームのそれぞれとの境界領域での連続性に関する評価値を画素データに基づいて算出する算出手段と、
    前記第1映像信号の映像フレームと共に表示させる前記第2映像信号の映像フレームを、前記複数の映像フレームの中から、前記算出された評価値を用いて1つ選択する選択手段と、
    前記第1映像信号の前記映像フレームと共に、前記選択手段により選択された前記第2映像信号の映像フレームを表示させる表示制御手段とを有し、
    前記算出手段は、前記連続性に関する評価が行われる前記複数の映像フレームの数を、前記第1映像信号と前記第2映像信号の入力の時間差に基づいて判定することを特徴とする映像処理装置。
  2. 前記算出手段は、前記空間分割における境界から所定範囲の画素データに基づいて前記評価値を算出することを特徴とする請求項1に記載の映像処理装置。
  3. 前記算出手段は、前記第1映像信号の映像フレームと前記第2映像信号の複数の映像フレームのそれぞれの画素値のうち、前記空間分割における境界から所定範囲の画素値を取得し、前記取得された画素データに対して前記境界からの距離に応じた係数を乗算することで前記評価値を算出することを特徴とする請求項1又は2に記載の映像処理装置。
  4. 前記算出手段は、前記第1映像信号の映像フレームと前記第2映像信号の複数の映像フレームのそれぞれの画素データとして輝度値を用いて前記評価値を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の映像処理装置。
  5. 前記算出手段は、前記第1映像信号の映像フレームと前記第2映像信号の複数の映像フレームのそれぞれの画素データとして量子化された輝度値を用いて前記評価値を算出することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の映像処理装置。
  6. 映像処理装置が行う映像処理方法であって、
    映像が複数の領域に空間分割された複数の映像信号を入力する入力工程と、
    前記複数の映像信号のうち第1映像信号の映像フレームと、前記複数の映像信号のうち第2映像信号の複数の映像フレームであって、時間的に異なる複数の映像フレームのそれぞれとの境界領域での連続性に関する評価値を画素データに基づいて算出する算出工程と、
    前記第1映像信号の映像フレームと共に表示させる前記第2映像信号の映像フレームを、前記複数の映像フレームの中から、前記算出された評価値を用いて1つ選択する選択工程と、
    前記第1映像信号の前記映像フレームと共に、前記選択工程により選択された前記第2映像信号の映像フレームを表示させる表示制御工程とを有し、
    前記算出工程は、前記連続性に関する評価が行われる前記複数の映像フレームの数を、前記第1映像信号と前記第2映像信号の入力の時間差に基づいて判定することを特徴とする映像処理方法。
  7. 前記算出工程は、前記空間分割における境界から所定範囲の画素データに基づいて前記評価値を算出することを特徴とする請求項に記載の映像処理方法。
  8. 前記算出工程は、前記第1映像信号の映像フレームと前記第2映像信号の複数の映像フレームのそれぞれの画素値のうち、前記空間分割における境界から所定範囲の画素値を取得し、前記取得された画素データに対して前記境界からの距離に応じた係数を乗算することで前記評価値を算出することを特徴とする請求項6又は7に記載の映像処理方法。
  9. コンピュータを請求項1乃至の何れか1項に記載の映像処理装置の各手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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