JP5997516B2 - 真空バルブおよび接点の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、接点に含有される耐弧成分を微細化し、耐電圧特性を向上し得る真空バルブおよび接点の製造方法に関する。
従来、導電成分のCu中に耐弧成分のCrを混合した接点では、焼結法などで製造した接点の接触面にエネルギー照射を行い、耐弧成分を微細化し、耐電圧特性の向上が図られている(例えば、特許文献1参照。)。
この種の真空バルブを図4に示すが、筒状の真空絶縁容器1の両端開口部には、固定側封着金具2と可動側封着金具3が封着されている。固定側封着金具2には、固定側通電軸4が貫通固定され、真空絶縁容器1内の端部に固定側接点5が固着されている。固定側接点5に対向し、接離自在の可動側接点6が可動側封着金具3を移動自在に貫通する可動側通電軸7の端部に固着されている。可動側通電軸7の中間部には、伸縮自在のベローズ8の一方端が封着されており、他方端が可動側封着金具3に封着されている。これにより、真空絶縁容器1内の真空を保って、可動側通電軸7を軸方向に移動させることができる。接点5、6の周りには、筒状のアークシールド9が設けられている。
このような接点5、6の一方を図5を参照して説明する。接点5は、導電成分のCuと耐弧成分のCrを所定量混合して製造され、基材層10と微細層11で構成されている。また、円板状に形成され、図示点線でその範囲を示すように、中央部で平坦な円状の接触面12aと、接触面12aに連接する円周端部の曲率面12bと、曲率面12bに連接する円周側面12cと、円周側面12cに連接し接触面12aと対向する底面12dで構成されている。底面12dは、電極などを介して通電軸4に固着される。
耐弧成分の微細化は、1〜100W/cm2のエネルギーを有する電子ビーム13を接触面12aと平行に移動させ、平均粒径数100μmの基材Cr14aを数10μm以下の微細Cr14bにしている。微細層11の深さは、2〜100μmであり、接触面12aと略平行して形成される。
これにより、Crが微細化され、耐電圧特性の向上を図ることができる。しかしながら、電界強度が高くなる曲率面12bでは、微細層11と基材層10が混在する。このため、大きな粒径を有する基材層10部分では、耐電圧特性を向上させることが困難となる。耐電圧特性を確実に向上させるためには、接触面12aを含めた少なくとも曲率面12bのCrを微細化することが望まれていた。なお、エネルギー照射を長時間繰り返して実施し、曲率面12aを覆うまで微細層11を深くすることも一手法であるが、作業が困難なものとなる。
特開2012−4076号公報
本発明が解決しようとする課題は、一対の接点5、6が接離する接触面12aと、接触面12aに連接し電界強度が上昇する曲率面12bの耐弧成分の微細化を図り、耐電圧特性を向上させることのできる真空バルブを提供することにある。接点5、6の微細化にあたっては、短時間でのエネルギー照射を行うものとする。
上記課題を解決するために、実施形態の真空バルブは、接離自在の一対の接点を有する真空バルブであって、前記接点は、接離する接触面と、前記接触面に連接するとともに、端部となる曲率面と、前記曲率面に連接する円周側面と、前記円周側面に連接するとともに、前記接触面と対向する底面とで構成され、前記接触面から前記曲率面を介して前記円周側面までの表面、耐弧成分を微細化した微細層形成され、前記微細層の深さは、前記接触面、前記円周側面よりも前記曲率面が深いことを特徴とする。
本発明の実施例1に係る真空バルブに用いられる接点の構成を示す断面図。 本発明の実施例1に係る真空バルブに用いられる接点の製造方法を説明する図。 本発明の実施例2に係る真空バルブに用いられる接点の製造方法を説明する図。 本発明に係る真空バルブの構成を示す断面図。 従来の真空バルブに用いられる接点の製造方法を説明する図。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
先ず、本発明の実施例1に係る真空バルブを図1、図2を参照して説明する。図1は、本発明の実施例1に係る真空バルブに用いられる接点の構成を示す断面図、図2は、本発明の実施例1に係る真空バルブに用いられる接点の製造方法を説明する図である。なお、従来と同様の構成部分は、同一符号を付した。また、真空バルブの構成は、従来と同様であるので、その説明を省略し、接点は、固定側を用いて説明する。
図1に示すように、接点5は、導電成分のCuと耐弧成分のCrを所定量混合して製造され、基材層20と微細層21で構成されている。また、円板状に形成され、図示点線でその範囲を示すように、中央部で平坦な円状の接触面12aと、接触面12aに連接する円周端部の曲率面12bと、曲率面12bに連接する円周側面12cと、円周側面12cに連接し接触面12aと対向する底面12dで構成されている。微細層21は、接触面12aから曲率面12bを介して円周側面12cまでの表面に設けられている。曲率面12bの深さは、接触面12a、円周側面12cよりも深いものの、従来と同程度の2〜100μmである。粒径は、従来と同様に、基材Cr14aが数100μm、微細Cr14bが数10μm以下である。
次に、製造方法を図2を参照して説明する。
図2に示すように、例えば焼結法で製造した接点部材を、接触面12、曲率面12b、円周側面12c、底面12dが構成されるよう円板状に機械加工する。そして、曲率面12bが頂点になるよう傾斜させ、その中心軸を電子ビーム13の照射方向に対し、角度θ=45度に傾ける。即ち、電子ビーム13の照射方向に対して曲率面12bを最も近づける。電子ビーム13は、従来と同様の1〜100W/cm2のエネルギーを真空中で照射し、円周側面12cから曲率面12bを介して接触面12aの中央部まで移動させる。同時に、接点5の中心軸を回転させる。所定時間照射し、急冷すると、図1で示したような微細層21を形成することができる。
なお、角度θは、45度に限定されるものではなく、電子ビーム13の焦点を曲率面12bに合わせ、接点5を傾斜させるものであればよい。また、電子ビーム13の方を傾けてもよい。更に、電子ビーム13を移動させなくても、曲率面12bに焦点を合わせれば、接触面12aと円周側面12cにも弱いながらもエネルギーが到達するので、微細層21を形成させることができる。
上記実施例1の真空バルブによれば、電子ビーム13の照射方向に対して接点5の中心軸を傾け、曲率面12bを最も近づけ、焦点を合わせてエネルギー照射を行っているので、接点5が接触する接触面12aは当然のこと、電界強度が上昇する曲率面12bにCrを微細化した微細層21を設けることができ、耐電圧特性を向上させることができる。
上記実施例1では、耐弧成分をCrで説明したが、W、Nb、Ta、Ti、Moおよびこれらの炭化物のうち、少なくとも1種類を用いることができる。また、補助成分として、Bi、Te、Se、Sb、Coのうち、少なくとも1種類を5wt%含有させることができる。更には、導電成分にAgを用いることができる。このような接点5、6は、真空バルブに組み込んで電流コンディショニングを行うと、耐電圧特性を安定、向上させることができる。
次に、本発明の実施例2に係る真空バルブを図3を参照して説明する。図3は、本発明の実施例2に係る真空バルブに用いられる接点の製造方法を説明する図である。なお、この実施例2が実施例1と異なる点は、接点の形状である。図3において、実施例1と同様の構成部分においては、同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、接点5の中央部には、円状の凹部22を設けている。このため、接触面12aは、環状となる。電子ビーム13は、移動させずに照射を行い、接点5を回転させる。これにより、曲率面12bを含めた接触面12aと円周側面12cの耐弧成分を微細化することができる。
上記実施例2の真空バルブによれば、実施例1による効果のほかに、電子ビーム13の移動が不要となるため、作業性が向上する。
以上述べたような実施形態によれば、電界強度が上昇する接点の端部の耐弧成分を確実に微細化することができ、耐電圧特性を向上させることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 真空絶縁容器
2、3 封着金具
4、7 通電軸
5、6 接点
8 ベローズ
9 アークシールド
10、20 基材層
11、21 微細層
12a 接触面
12b 曲率面
12c 円周側面
12d 底面
13 電子ビーム
14a 基材Cr
14b 微細Cr
22 凹部

Claims (3)

  1. 接離自在の一対の接点を有する真空バルブであって、
    前記接点は、接離する接触面と、
    前記接触面に連接するとともに、端部となる曲率面と、
    前記曲率面に連接する円周側面と、
    前記円周側面に連接するとともに、前記接触面と対向する底面とで構成され、
    前記接触面から前記曲率面を介して前記円周側面までの表面、耐弧成分を微細化した微細層形成され、前記微細層の深さは、前記接触面、前記円周側面よりも前記曲率面が深いことを特徴とする真空バルブ。
  2. 導電成分と耐弧成分とを混合した接点部材を製造し、
    接離する接触面、端部の曲率面、外周の円周側面、前記接触面と対向する底面で構成される円板状の接点に加工し、
    前記曲率面が頂点になるように前記接点を傾斜させ、
    前記接点を回転させながら前記曲率面にエネルギー照射を行い、
    前記耐弧成分を微細化することを特徴とする接点の製造方法。
  3. 前記エネルギー照射後に、電流コンディショニングを行うことを特徴とする請求項2に記載の接点の製造方法。
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