JP5997079B2 - 昇降機装置、及び昇降機装置のガイド装置 - Google Patents

昇降機装置、及び昇降機装置のガイド装置 Download PDF

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Description

本発明は、昇降機装置、及び昇降機装置の乗りかごの昇降を案内するガイド装置に関する。
昇降機装置は、建屋に設けられた昇降路の内部を昇降する乗りかごと、昇降路に設けられて乗りかごの昇降を案内するガイドレールを備える。乗りかごは、ガイド装置を備え、ガイド装置に案内されてガイドレールに沿って昇降する。また、乗りかごには、テールコードと呼ばれるコードが接続される。テールコードは、乗りかごの制御線や電力線を束ねて構成されるコードであり、乗りかごの下部と昇降路との間に吊り下げられて設置される。
特許文献1に記載の昇降機のテールコードの制振装置では、 建屋の揺れに伴って起きるテールコードの振動を抑制するために、昇降路壁に、テールコードが振動したときに該テールコードが当たる複数個の制振体を設けている。また、昇降路に部分的な囲いを設けて、テールコードが振動したときに該テールコードがその囲いに当たるようにしている。
特許文献2に記載のエレベーター装置では、乗かごの昇降時に受ける空気抵抗を少なくし、かご室外で発生する空力騒音の遮音効果を高くするために、かご室をこのかご室と振動絶縁された被い体で被っている。さらに、乗かご昇降方向に対して被い体の上下部を流線形に形成している。
特開平6−321457号公報 特開平6−329372号公報
高層建築物においては、建屋の揺れに伴うテールコードの振れが大きくなることがある。テールコードは、振れが大きくなると、ガイドレールを固定するボルト類へ引っ掛かったりガイドレールを跨いだりすることがあり、振れが収まってもこのようなガイドレールに引っ掛かったままの状態になることがある。テールコードがガイドレールに引っ掛かっている状態のときに乗りかごが昇降してくると、テールコードは、乗りかごとガイドレールとの間に挟み込まれ、または乗りかごの突起物や尖端部と接触して、損傷する可能性がある。
従来の昇降機装置では、テールコードの振れが大きくなり、テールコードがガイドレールに引っ掛かって乗りかごとガイドレールとの間に挟み込まれることについては考慮していない。このため、テールコードを損傷する可能性があるという課題を従来の昇降機装置は有する。
例えば、特許文献1に記載のテールコードの制振装置では、テールコードの振れが大きくなった場合には、テールコードがガイドレールの近傍まで振れて、テールコードがガイドレールに引っ掛かる可能性がある。このような場合には、テールコードが乗りかごとガイドレールとの間に挟み込まれる可能性があるが、これへの対応については考慮されていない。
また、特許文献2に記載のエレベーター装置では、ガイド装置を被う被い体(整流カバー)は、整流目的で設けられるため上下端が鋭角の形状をしており、テールコードと接触した際にテールコードを損傷させる可能性がある。さらに、テールコードは、被い体の終端部(被い体の終端の断面部)と摺動したり、被い体とガイドレールとの間に挟み込まれたりすることにより、損傷する可能性がある。また、被い体はガイド装置を包み込む形状であるので、テールコードが被い体に接触すると、被い体が変形してガイド装置に接触し、乗りかごの昇降を妨げる可能性がある。
本発明は、ガイドレールに引っ掛かったテールコードの損傷を防止することができる昇降機装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明による昇降機装置は、以下のような特徴を有する。昇降路を昇降する乗りかごと、前記昇降路に設けられ前記乗りかごの昇降を案内するガイドレールと、前記乗りかごの下部に設けられ前記ガイドレールに沿って移動するガイド装置とを備える昇降機装置において、前記ガイド装置の下部にガイド装置カバーをさらに備える。前記ガイド装置カバーは、閉空間を形成する複数の面で構成され、前記複数の面が互いに90度以上の角度で接し、前記乗りかごの昇降方向において前記ガイド装置から遠ざかるにつれて前記ガイドレールに向かって細くなる部分を下部に備える。
本発明によると、ガイドレールに引っ掛かったテールコードの損傷を防止することができる昇降機装置を提供することができる、
本発明の実施例による昇降機装置の全体図である。 本実施例による昇降機装置の乗りかごの平面図である。 本実施例による昇降機装置の乗りかごの正面図である。 乗りかごの下部に設けられたガイド装置と、ガイド装置の下部に設けられたガイド装置カバーとを示す側面図である。 乗りかごの下部に設けられたガイド装置と、ガイド装置の下部に設けられたガイド装置カバーとを示す正面図である。 乗りかごの下部に設けられたガイド装置と、ガイド装置の下部に設けられたガイド装置カバーとを下から見た斜視図である。 ガイド装置と、8つの角が丸みを帯びた形状であるガイド装置カバーとを下から見た斜視図である。 ガイド装置と、上部の面の形状が円弧状に湾曲した面であり、下部の面と底面部とで構成される形状が四分球状に湾曲した面であるガイド装置カバーとを下から見た斜視図である。 ガイド装置と、開口部を有するガイド装置カバーとを下から見た斜視図である。 ガイド装置カバーとガイドレールの水平断面図である。 テールコードが跨いでいる状態のガイドレールを示す水平断面図である。 ボルト類へテールコードが引っ掛かっている状態のガイドレールを示す水平断面図である。 テールコードがガイドレールを跨いでいる状態を示すガイドレールの部分正面図である。 図6Aに示すようにガイドレールに引っ掛かっているテールコードを、ガイド装置カバーがガイドレールから押し出す様子を示す図である。 ガイドレールを固定するボルト類へテールコードが引っ掛かっている状態を示すガイドレールの部分正面図である。 図6Cに示すようにガイドレールに引っ掛かっているテールコードを、ガイド装置カバーがガイドレールから押し出す様子を示す図である。
本発明による昇降機装置は、乗りかごの昇降を案内するために乗りかごに設けたガイド装置が、乗りかごの昇降方向の一端部(下部または上部)に立体のガイド装置カバーを備える。このガイド装置カバーは、乗りかごの昇降方向においてガイド装置から遠ざかるにつれて(上から下に向かうにつれて、または下から上に向かうにつれて)ガイドレールに向かって細くなる部分を、乗りかごの昇降方向においてガイド装置から遠い端部(下部または上部)に備えており、テールコードの損傷を防止することができる。テールコードがガイドレールに引っ掛かっていても、ガイド装置カバーは、乗りかごが昇降する際にテールコードをガイドレールから押し出してガイドレールから離し、テールコードを正規の吊り状態へ戻すことができる。また、ガイド装置カバーは、テールコードに傷を付けるような終端部や鋭角部を持たない立体形状であるため、テールコードが接触しても、テールコードの損傷を防止することができる。
以下、本発明の実施例による昇降機装置について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例による昇降機装置の全体図である。昇降機装置1は、建屋2に設けられた昇降路3の内部を上下に昇降する乗りかご4と、釣合いおもり5を備える。乗りかご4と釣合いおもり5は、ロープ6に連結され、ロープ6は、昇降路3の上部に設けられたシーブ7とプーリ8に巻きつけられている。シーブ7が作動すると、ロープ6が上下に駆動して、乗りかご4と釣合いおもり5は互いに反対方向に昇降する。また、昇降路3に設けられた制御機器(図示せず)と乗りかご4の下部とは、テールコード9で接続されている。テールコード9は、乗りかご4の制御線や電力線を束ねて構成されるコードであり、昇降路3と乗りかご4との間に吊り下げられ、乗りかご4とともに昇降する。
図2Aは、本実施例による昇降機装置の乗りかご4の平面図であり、図2Bは、本実施例による昇降機装置の乗りかご4の正面図である。図2Aに示すように、昇降路3には、固定材を介して、乗りかご4の昇降を案内するガイドレール11が設けられる。
図2Aと図2Bに示すように、テールコード9は、一端が昇降路3の壁面に固定され、他端が乗りかご4の下部に固定され、昇降路3と乗りかご4との間で垂れ下がっている。テールコード9がガイドレール11に接触せずに昇降路3と乗りかご4との間で垂れ下がっている状態が、テールコード9の正規の吊り状態である。
図2Bに示すように、乗りかご4は、上部と下部の左右に1つずつガイド装置10を備える。ガイド装置10がガイドレール11に沿って移動することで、乗りかご4は昇降路3の内部を昇降する。
また、図2Bに示すように、乗りかご4の上部に設けられたガイド装置10は、上部にガイド装置カバー12を備え、乗りかご4の下部に設けられたガイド装置10は、下部にガイド装置カバー12を備える。
高層建築物においては、建屋の揺れに伴うテールコード9の振れが大きくなることがある。テールコード9は、振れが大きくなると、ガイドレール11を固定するボルト類へ引っ掛かったりガイドレール11を跨いだりして、ガイドレール11に引っ掛かることがある。テールコード9がガイドレール11に引っ掛かっている状態のときに乗りかご4が昇降してくると、テールコード9は、乗りかご4とガイドレール11との間に挟み込まれたり、乗りかご4の突起物や構成部品の端部と接触したりして、損傷する可能性がある。
しかし、ガイド装置カバー12は、テールコード9がガイドレール11に引っ掛かっていても、乗りかご4が昇降する際に、テールコード9をガイドレール11から押し出してガイドレール11から離し、テールコード9を昇降路3と乗りかご4との間でガイドレール11に接触せずに垂れ下がっている正規の吊り状態へ戻すことができる。乗りかご4が上昇する際には、乗りかご4の上部に設けられたガイド装置10の上部にあるガイド装置カバー12が、テールコード9をガイドレール11から押し出す。乗りかご4が下降する際には、乗りかご4の下部に設けられたガイド装置10の下部にあるガイド装置カバー12が、テールコード9をガイドレール11から押し出す。このようにして、ガイド装置カバー12は、テールコード9が乗りかご4とガイドレール11との間に挟み込まれるのを防止し、テールコード9の損傷を防止することができる。
以下の説明では、乗りかご4の下部に設けられたガイド装置10の下部にあるガイド装置カバー12を例に挙げて、本実施例の昇降機装置1について説明する。すなわち、乗りかご4が下降する際に、ガイド装置カバー12が、テールコード9をガイドレール11から押し出して離す場合について説明する。乗りかご4の上部に設けられたガイド装置10の上部にあるガイド装置カバー12は、乗りかご4が上昇する際にテールコード9をガイドレール11から押し出して離すためのものであり、その構成や作用の説明は、上下の方向を逆にすれば以下の説明を適用できるので、省略する。
図3Aは、乗りかご4の下部に設けられたガイド装置10と、ガイド装置10の下部に設けられたガイド装置カバー12とを示す側面図である。図3Bは、図3Aに示したガイド装置10とガイド装置カバー12の正面図である。図3Cは、図3Aに示したガイド装置10とガイド装置カバー12を下から見た斜視図である。
ガイド装置10は、ガイドローラ20と支持台21とを備え、ガイドローラ20がガイドレール11を転動することにより上下に移動し、乗りかご4がガイドレール11に沿って昇降するのを案内する。支持台21は、ガイドローラ20の上方にある上面部と、ガイドローラ20の下方にある下面部と、上面部と下面部を接続する柱部とを有し、ガイドローラ20を回転可能に固定する。図3A〜図3Cに示したガイド装置10では、3つのガイドローラ20が支持台21に固定されている。また、支持台21の下面部22は、ガイド装置カバー12を構成する。
ガイド装置カバー12は、ガイドレール11を跨ぐようにガイド装置10の下部に設けられ、ガイド装置10とともにガイドレール11に沿って上下に移動する。また、ガイド装置カバー12が昇降路3のガイドレール11が設けられている壁面やガイドレール11と摺接しないように、ガイド装置カバー12と昇降路3の壁面及びガイドレール11との間には、隙間が設けられる。
ガイド装置カバー12は、閉空間を形成する複数の面で構成された立体形状であり、上部の上面部12a、底部の底面部12c、及び上面部12aと底面部12cとの間の側面部12bを有する。ガイド装置カバー12が閉空間を形成しているため、ガイド装置カバー12を形成する面は、終端部(面の終端の断面部)が昇降路3内に露出しない。また、ガイド装置カバー12を構成する複数の面は、互いに90度以上の角度で接するように設ける。このため、ガイド装置カバー12は、テールコード9に傷を付けるような終端部や鋭角部を持たない形状であるため、テールコード9がガイド装置カバー12に接触しても、テールコード9を損傷することがない。
ガイド装置カバー12の上面部12aは、支持台21の下面部22である。ガイド装置カバー12の側面部12bは、複数の面で構成される。ガイド装置カバー12の底面部12cは、1つまたは複数の面で構成される。ガイド装置カバー12の側面部12bと底面部12cを構成する面は、平面でも曲面でもよい。但し、側面部12bのうち、昇降路3のガイドレール11が設けられている壁面に対向する面12bf(以下、単に「昇降路3に対向する面12bf」または「面12bf」と呼ぶ)は、平面とする。ガイド装置カバー12の上面部12a、底面部12c、及び側面部12bの面12bfは、それぞれガイドレール11を跨ぐための凹部を有する。また、ガイド装置カバー12を構成する曲面は、鋭角部分が形成されない程度の小さな曲率を持つ曲面である。
図3A〜図3Cに示すように、ガイド装置カバー12の側面部12bは、昇降路3に対向する面12bfと、上面部12aと面12bfとに接する上部の面12buと、底面部12cと面12bfと上部の面12buとに接する下部の面12blとで構成される。下部の面12blは、乗りかご4の昇降方向においてガイド装置10に近づくにつれて(下から上に向かって)、ガイドレール11から遠ざかる向きに傾斜するように設けられる。すなわち、ガイド装置カバー12の側面部12bの下部の面12blで形成される部分は、乗りかご4の昇降方向においてガイド装置10から遠ざかるにつれて(上から下に向かうにつれて)、ガイドレール11に向かって細くなっていく形状である。下部の面12blがこのような形状であるため、ガイド装置カバー12は、ガイドレール11に引っ掛かっているテールコード9を、主に下部の面12blでガイドレール11から押し出してガイドレール11から離すことができる。なお、テールコード9を効果的に押し出すために、ガイドレール11に対する下部の面12blの傾斜角は、できるだけ小さい方が好ましい。
下部の面12blは、上述したようにガイドレール11に対して傾斜するように設けられているので、上面部12aと直接接続すると、鋭角で接することになる。このため、側面部12bに上部の面12buを設け、下部の面12blが上部の面12buに接し、上部の面12buが上面部12aに接するように構成することで、ガイド装置カバー12を構成する面が互いに90度以上の角度で接するようにしている。
図3A〜図3Cに示したガイド装置カバー12は、側面部12bが11個の面(1つの面からなる面12bfと、5つの面からなる上部の面12buと、5つの面からなる下部の面12bl)で構成され、底面部12cが1つの面で構成されている。側面部12bの上部の面12buと下部の面12blは、5つの面で構成しなくても、3つ以上の面で構成すればよい。上部の面12buと下部の面12blを3つ以上の面で構成すれば、ガイド装置カバー12を構成する面(上面部12a、面12bf、上部の面12bu、下部の面12bl、及び底面部12c)が互いに90度以上の角度で接するようにして閉空間を形成することができる。底面部12cは、複数の面で構成してもよい。
図4Aは、図3Cと同様にガイド装置10とガイド装置カバー12を下から見た斜視図であり、8つの角が丸みを帯びた形状であるガイド装置カバー12を示す図である。ガイド装置カバー12は、角のうち少なくとも1つの角を、丸みを帯びた形状にしてもよい。また、辺のうち少なくとも1つの辺を、丸みを帯びた形状にしてもよい。すなわち、ガイド装置カバー12は、ガイド装置カバー12を構成する面が互いに接する部分のうち、少なくとも一部を曲面状にしてもよい。
また、上部の面12buと下部の面12blは、それぞれ1つの曲面で構成してもよい。この場合にも、下部の面12blは、乗りかご4の昇降方向においてガイド装置10に近づくにつれて(下から上に向かって)、ガイドレール11から遠ざかる向きに傾斜するように設け、ガイド装置カバー12の下部の面12blで形成される部分は、乗りかご4の昇降方向においてガイド装置10から遠ざかるにつれて(上から下に向かうにつれて)、ガイドレール11に向かって細くなっていく形状とする。
また、上部の面12buの形状を円弧状に湾曲した面とし、下部の面12blと底面部12cとで構成される形状を四分球状に湾曲した面としてもよい(四分球とは、半球を、球の中心を通り半球の平面部に垂直な面で切断した形状である)。すなわち、ガイド装置カバー12を、上面部12aと上部の面12buと面12bfとで半円柱を形成し、下部の面12blと底面部12cと面12bfとで四分球を形成するような形状にしてもよい。
図4Bは、図3Cと同様にガイド装置10とガイド装置カバー12を下から見た斜視図であり、上部の面12buの形状が円弧状に湾曲した面であり、下部の面12blと底面部12cとで構成される形状が四分球状に湾曲した面であるガイド装置カバー12を示す図である。
図4Cは、図3Cと同様にガイド装置10とガイド装置カバー12を下から見た斜視図であり、開口部23を有するガイド装置カバー12を示す図である。ガイド装置カバー12を構成する複数の面のうち少なくとも1つの面は、軽量化などのために、穴やスリットなどの開口部23を有していてもよい。図4Cに示した例では、ガイド装置カバー12は、底面部12cに3つの開口部23を有する。
ガイド装置カバー12が開口部23を有する場合には、厳密にはガイド装置カバー12は閉空間を形成しない。しかし、開口部23の縁(ガイド装置カバー12を形成する面の終端部)を、面取りなどをすることにより曲面状に加工することによって、テールコード9がガイド装置カバー12に接触しても、開口部23の縁でテールコード9に傷を付けないようにすることができる。このため、開口部23を有するガイド装置カバー12であっても、開口部23を持たないガイド装置カバー12と変わらない効果を得ることができる。開口部23の大きさは、テールコード9がガイド装置カバー12の内部に入らないように、テールコード9の太さ(横断面積)よりも小さくするのが好ましい。
ガイド装置カバー12とガイドレール11との隙間にテールコード9が挟み込まれるのを防ぐために、ガイド装置カバー12とガイドレール11との隙間は、テールコード9の断面の大きさよりも小さくする。ガイド装置カバー12の側面部12bの昇降路3に対向する面12bfが平面であるのは、ガイド装置カバー12とガイドレール11との隙間にテールコード9が挟み込まれるのを防ぐためでもある。
図5Aは、図3A〜図3Cに示したガイド装置カバー12とガイドレール11の水平断面図である。ガイド装置カバー12の昇降路3に対向する面12bfは、ガイド装置カバー12の内部に向かって凹んでいる凹部を有し、この凹部でガイドレール11を跨ぐ。
図5Bと図5Cは、ガイドレール11の水平断面図であり、ガイドレール11にテールコード9が引っ掛かっている状態を示す図である。図5Bは、テールコード9がガイドレール11を跨いでいる状態を示しており、図5Cは、ガイドレール11を固定するボルト類へテールコード9が引っ掛かっている状態を示している。
図5Bや図5Cに示すようにテールコード9がガイドレール11に引っ掛かっていると、テールコード9は、下降してきた乗りかご4とガイドレール11との間に挟み込まれたり、乗りかご4の突起物や構成部品の端部と接触したりして、損傷する可能性がある。
しかし、ガイド装置カバー12は、ガイドレール11に対して図5Aに示すように取り付けられているので、乗りかご4が下降する際に、テールコード9をガイドレール11から押し出してガイドレール11から離し、テールコード9の損傷を防止することができる。また、ガイド装置カバー12の角部は角度が鈍角もしくは直角、または曲面であり、ガイド装置カバー12が閉空間を形成している(従って、ガイド装置カバー12を形成する面は、終端部(面の終端の断面部)が昇降路3内に露出しない)ために、ガイド装置カバー12とテールコード9が接触しても、テールコード9は損傷しない。
図6A〜図6Dを用いて、乗りかご4が下降する際に、ガイド装置カバー12が、ガイドレール11に引っ掛かっているテールコード9をガイドレール11から押し出してガイドレール11から離し、テールコード9の損傷を防止する過程を説明する。
図6Aは、ガイドレール11の部分正面図であり、テールコード9がガイドレール11を跨いでいる状態を示している(図5Bに対応する)。図6Bは、図6Aに示すようにガイドレール11に引っ掛かっているテールコード9を、ガイド装置カバー12がガイドレール11から押し出す様子を示す図である。図6Cは、ガイドレール11の部分正面図であり、ガイドレール11を固定するボルト類へテールコード9が引っ掛かっている状態を示している(図5Cに対応する)。図6Dは、図6Cに示すようにガイドレール11に引っ掛かっているテールコード9を、ガイド装置カバー12がガイドレール11から押し出す様子を示す図である。
ガイドレール11に沿って乗りかご4が下降すると、ガイド装置10の下部に設けられたガイド装置カバー12は、主に側面部12bの下部の面12blがガイドレール11に引っ掛かっているテールコード9(図6A、図6Cを参照)に接触する。さらに乗りかご4が下降していくと、ガイド装置カバー12は、主に側面部12bの下部の面12blでテールコード9をガイドレール11から押し出していき(図6B、図6Dを参照)、テールコード9をガイドレール11から離し、テールコード9を正規の吊り状態へ戻す。このような作用により、ガイド装置カバー12は、テールコード9が、ガイドレール11とガイド装置10との間に挟み込まれて、損傷するのを防ぐことができる。
ガイド装置カバー12は、乗りかご4の上部に設けられたガイド装置10と乗りかご4の下部に設けられたガイド装置10とのうち、両方に設けてもよく、どちらか一方のみに設けてもよい。但し、どちらか一方のみに設ける場合には、テールコード9は乗りかご4の下方でガイドレール11に引っ掛かることが多いので、乗りかご4の下部に設けられたガイド装置10にガイド装置カバー12を設けるのが好ましい。
ガイド装置カバー12は、テールコード9との繰り返しの接触に耐えられるように、強度と靭性を備えた金属、例えばアルミニウムで構成するのが好ましい。また、錆止めなどのために、ガイド装置カバー12の表面に塗装をしてもよい。但し、テールコード9とガイド装置カバー12との摩擦が大きくなるような塗装は好ましくない。
ガイド装置カバー12は、既存の昇降機装置1のガイド装置10にも取り付け可能であるという利点や、ガイド装置10から取り外すのが容易であるため保守性に優れるという利点を持つ。さらに、ガイド装置カバー12は、テールコード9が接触して変形しても、ガイド装置10を包み込む形状ではないのでガイド装置10に接触せず、乗りかご4の昇降を妨げることがないという利点も持つ。
なお、本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形例を含む。例えば、上記の実施例は、本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、本発明は、必ずしも説明した全ての構成を備える態様に限定されるものではない。
1…昇降機装置、2…建屋、3…昇降路、4…乗りかご、5…釣合いおもり、6…ロープ、7…シーブ、8…プーリ、9…テールコード、10…ガイド装置、11…ガイドレール、12…ガイド装置カバー、12a…ガイド装置カバーの上面部、12b…ガイド装置カバーの側面部、12bf…ガイド装置カバーの側面部の昇降路に対向する面、12bl…ガイド装置カバーの側面部の下部の面、12bu…ガイド装置カバーの側面部の上部の面、12c…ガイド装置カバーの底面部、20…ガイドローラ、21…支持台、22…支持台の下面部、23…開口部。

Claims (9)

  1. 昇降路を昇降する乗りかごと、前記昇降路に設けられ前記乗りかごの昇降を案内するガイドレールと、前記乗りかごの下部に設けられ前記ガイドレールに沿って移動するガイド装置とを備える昇降機装置において、
    前記ガイド装置の下部にガイド装置カバーをさらに備え、
    前記ガイド装置カバーは、
    閉空間を形成する複数の面で構成され、
    前記複数の面が互いに90度以上の角度で接し、
    前記乗りかごの昇降方向において前記ガイド装置から遠ざかるにつれて前記ガイドレールに向かって細くなる部分を下部に備える、
    ことを特徴とする昇降機装置。
  2. 前記ガイド装置カバーを構成する複数の前記面のうち1つの面は、前記昇降路の前記ガイドレールが設けられている面に対向する平面である請求項1記載の昇降機装置。
  3. 前記ガイド装置カバーを構成する前記平面は、前記ガイドレールを跨ぐための凹部を有する請求項2記載の昇降機装置。
  4. 前記ガイド装置カバーを構成する複数の前記面のうち1つの面は、前記ガイド装置を構成する面である請求項1記載の昇降機装置。
  5. 前記ガイド装置カバーを構成する複数の前記面が互いに接する部分のうち少なくとも一部は、曲面状である請求項1記載の昇降機装置。
  6. 前記ガイド装置カバーを構成する複数の前記面のうち少なくとも1つの面は、円弧状に湾曲した面、または半球を球の中心を通り半球の平面部に垂直な面で切断した形状である四分球状に湾曲した面である請求項1記載の昇降機装置。
  7. 前記ガイド装置カバーを構成する複数の前記面のうち少なくとも1つの面は、開口部を有する請求項1記載の昇降機装置。
  8. 昇降路を昇降する乗りかごと、前記昇降路に設けられ前記乗りかごの昇降を案内するガイドレールと、前記乗りかごの上部に設けられ前記ガイドレールに沿って移動するガイド装置とを備える昇降機装置において、
    前記ガイド装置の上部にガイド装置カバーをさらに備え、
    前記ガイド装置カバーは、
    閉空間を形成する複数の面で構成され、
    前記複数の面が互いに90度以上の角度で接し、
    前記乗りかごの昇降方向において前記ガイド装置から遠ざかるにつれて前記ガイドレールに向かって細くなる部分を上部に備える、
    ことを特徴とする昇降機装置。
  9. 昇降路を昇降する乗りかごに設けられ、前記昇降路に設けられたガイドレールに沿って移動する、昇降機装置のガイド装置において、
    前記乗りかごの昇降方向の一端部にガイド装置カバーを備え、
    前記ガイド装置カバーは、
    閉空間を形成する複数の面で構成され、
    前記複数の面が互いに90度以上の角度で接し、
    前記乗りかごの昇降方向において前記ガイド装置から遠ざかるにつれて前記ガイドレールに向かって細くなる部分を、前記乗りかごの昇降方向において前記ガイド装置から遠い端部に備える、
    ことを特徴とする昇降機装置のガイド装置。
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