JP5996989B2 - 空気調和機 - Google Patents

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本発明は空気調和機に関する。
高温高湿の環境下では熱中症発症の危険性が高まる。熱中症発症の可能性を論じるにあたり、「湿球黒球温度」(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)という指標が用いられる。湿球黒球温度(WBGT)は人体の熱収支に影響の大きい湿度、輻射熱、及び気温をパラメータとして用いる指標で、その算出方法は次の通りである。
屋外:WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.2×黒球温度+0.1×乾球温度
屋内:WBGT(℃)=0.7×湿球温度+0.3×黒球温度
WBGTを公衆衛生に役立てようとする試みが従来からなされている。例えば特許文献1には、屋外の一定地域の湿球黒球温度を監視し、熱中症予防に繋がる情報を表示するシステムが記載されている。
特開2012−37495号公報
本発明は、湿球黒球温度(WBGT)を自動空調運転の制御パラメータの一つとすることにより、熱中症発症の危険を低減できる空気調和機を提供することを目的とする。
本発明に係る空気調和機は、温度検出器及び湿度検出器と、前記温度検出器が測定した室内温度及び前記湿度検出器が測定した室内相対湿度に基づき湿球黒球温度を簡易推定する判定部と、前記湿球黒球温度が警戒レベルに達したと前記判定部が判定したとき、注意信号を発令する注意信号部を備え、当該空気調和機には前記注意信号の発令と共に自動空調運転を行う「監視自動空調運転モード」が設定されており、前記「監視自動空調運転モード」が選択されたとき、当該空気調和機の制御部は、前記湿球黒球温度が警戒レベルに達したと前記判定部が判定したことを受けて当該空気調和機の自動空調運転を開始することを特徴としている。
この構成によると、湿球黒球温度が警戒レベルに達したとき、空気調和機は自動空調運転を開始するから、熱中症発症の危険性を軽減することができる。湿球黒球温度を簡易推定により得ることとすることにより、湿球黒球温度測定機能を容易に空気調和機に組み込むことができる。
上記構成の空気調和機において、前記「監視自動空調運転モード」の他、前記注意信号が発令されるものの前記自動空調運転は行われない「監視モード」が設定されていることが好ましい。
この構成によると、湿球黒球温度が警戒レベルに達したとき、空気調和機の自動空調運転で対処するか、その他のやり方、例えば扇風機の使用などで対処するかを、使用者が選択することができる。
上記構成の空気調和機において、前記「監視自動空調運転モード」による前記自動空調運転は、前記警戒レベルが低位の間は送風運転であり、前記警戒レベルが高位に引き上げられると冷房運転とされることが好ましい。
この構成によると、まず送風運転を行うことで、使用者に快適感を与えつつ、警戒レベルが高位に移行するのを抑制することができる。そして湿球黒球温度の警戒レベルが低位の間は送風運転でしのぐことで、消費電力を削減することができる。
上記構成の空気調和機において、前記注意信号には注意信号表示が含まれ、前記注意信号表示は前記警戒レベルの変動に伴って表示色が変わることが好ましい。
この構成によると、湿球黒球温度の警戒レベルを一目で見分けることができる。
上記構成の空気調和機において、前記「監視自動空調運転モード」による前記自動空調運転は使用者の操作で一時停止が可能であることが好ましい。
この構成によると、「監視自動空調運転モード」による自動空調運転を一時的に停止すべき理由が生じたときや、使用者が空気調和機の空調運転を不要と感じたときは、使用者の意思で自動空調運転を一時的に停止させることができる。
上記構成の空気調和機において、前記「監視自動空調運転モード」による自動空調運転中に他の空調運転モードを使用者が選択したときは、選択された空調運転モードに移行することが好ましい。
この構成によると、「監視自動空調運転モード」による自動空調運転中であっても、使用者の意思で他の空調運転モードに移行することができる。
上記構成の空気調和機において、前記「監視自動空調運転モード」が選択されているときに使用者の選択により他の空調運転モードに移行した場合、当該他の空調運転モードを終了させることで「監視自動空調運転モード」に復帰することが好ましい。
この構成によると、使用者の意思で他の空調運転モードに移行していても、当該他の空調運転モードを終了させることで「監視自動空調運転モード」に復帰するから、熱中症発症の危険軽減という目的が継続して維持される。
本発明によると、湿球黒球温度が警戒レベルに達したとき、空気調和機は自動空調運転を開始するから、使用者は労せずして熱中症発症の危険性を軽減することができる。湿球黒球温度は簡易推定により得るものであるから、湿球黒球温度測定機能を備えた空気調和機を容易に実現できる。
空気調和機の概略構成図で、冷房運転時の状態を示すものである。 空気調和機の概略構成図で、暖房運転時の状態を示すものである。 空気調和機の制御ブロック図である。 空気調和機のリモートコントローラの正面図である。 空気調和機のリモートコントローラの、蓋を開いた状態の正面図である。 空気調和機室内機の表示部の概略構成図である。 WBGTを室内温度と室内相対湿度より簡易推定するための表である。 WBGTに基づく警戒レベルを示す表である。 WBGTに基づく自動空調運転について説明する表である。
<第1実施形態>
セパレート型空気調和機1の概略構成を図1に示す。空気調和機1は室外機10と室内機30により構成される。
室外機10は、板金製部品と合成樹脂製部品により構成される筐体11の内部に、圧縮機12、切替弁13、室外側熱交換器14、膨張弁15、室外側送風機16などを収納している。圧縮機12と膨張弁15は、空気調和機1の冷凍サイクルに含まれる構成要素の中で主要な役割を果たす。切替弁13は四方弁である。膨張弁15には開度制御の可能なものが用いられる。室外側送風機16はプロペラファンとモータの組み合わせからなる。
室外機10は2本の冷媒配管17、18で室内機30に接続される。冷媒配管17は冷房運転時には液体冷媒が流れ、冷媒配管18に比較して細い管が用いられている。そのため冷媒配管17は「液管」「細管」などと称されることがある。冷媒配管18には冷房運転時、気体冷媒が流れ、冷媒配管17に比較して太い管が用いられている。そのため冷媒配管18は「ガス管」「太管」などと称されることがある。冷媒には例えばHFC系のR410AやR32等が用いられる。
室外機10の内部の冷媒配管で、冷媒配管17に接続される冷媒配管には二方弁19が設けられ、冷媒配管18に接続される冷媒配管には三方弁20が設けられる。二方弁19と三方弁20は、室外機10から冷媒配管17、18が取り外されるときに閉じられ、室外機10から外部に冷媒が漏れることを防ぐ。室外機10から、あるいは室内機30を含めた冷凍サイクル全体から、冷媒を回収する必要があるときは、三方弁20を通じて回収が行われる。
室内機30は、合成樹脂製部品により構成される筐体31の内部に、室内側熱交換器32、室内側送風機33などを収納している。室内側熱交換器32は、3個の熱交換器32A、32B、32Cを、室内側送風機33を覆う屋根のように組み合わせたものである。室内側送風機33はモータにクロスフローファンを組み合わせたものである。
空気調和機1の運転制御を行う上で、各所の温度を知ることが不可欠である。この目的のため、室外機10と室内機30に温度検出器が配置される。室外機10においては、室外側熱交換器14に温度検出器21が配置され、圧縮機12の吐出部となる吐出管12aに温度検出器22が配置され、圧縮機12の吸入部となる吸入管12bに温度検出器23が配置され、膨張弁15と二方弁19の間の冷媒配管に温度検出器24が配置され、筐体11の内部の所定箇所に室外温度測定用の温度検出器25が配置される。室内機30においては、室内側熱交換器32に温度検出器34が配置され、筐体31の内部の所定箇所に室内温度測定用の温度検出器35が配置される。温度検出器21、22、23、24、25、34、35はいずれもサーミスタにより構成される。
室内機30の筐体31の内部には室内相対湿度を測定する湿度検出器36が配置される。室内機30には室内に吹き出される空気の中にプラスイオンとマイナスイオンを放出するイオン発生装置37も配置される。室内機30の空気吹出部には上下方向の風向と左右方向の風向を調整可能な風向調整装置38(図3参照)が配置されている。室内機30の内部において、室内側熱交換器32の上流側には室内側熱交換器32に流入する空気中の塵埃を捕捉するフィルタ(図示せず)が配置されており、そのフィルタに対してはそれを自動的に清掃するフィルタ清掃装置39(図3参照)が配置されている。
空気調和機1の全体制御を司るのは図3に示す制御部40である。制御部40は室内温度が使用者によって設定された目標値に達するように制御を行う。
制御部40は圧縮機12、切替弁13、膨張弁15、室外側送風機16、室内側送風機33、イオン発生装置37、風向調整装置38、及びフィルタ清掃装置39に対し動作指令を発する。また制御部40は温度検出器21〜25、及び温度検出器34、35からそれぞれの検出温度の出力信号を受け取り、湿度検出器36からそれが検出した相対湿度の出力信号を受け取る。制御部40は温度検出器21〜25、34、35、及び湿度検出器36からの出力信号を参照しつつ、圧縮機12、室外側送風機16、及び室内側送風機33に対し運転指令を発し、切替弁13と膨張弁15に対しては状態切り替えの指令を発する。
制御部40には操作部41、表示部42、判定部43、及び注意信号部44が付属している。操作部41は使用者が操作を行うためのものであり、後述するリモートコントローラとして構成されている。表示部42は各種表示を行うためのものであり、室内機30の一部に設けられている。判定部43は温度検出器35が測定した室内温度及び湿度検出器36が測定した室内相対湿度に基づき湿球黒球温度(以下「WBGT」の略称を用いる)を簡易推定し、WBGTが警戒レベルに達したかどうかを判定する。注意信号部44は、WBGTが警戒レベルに達したと判定部43が判定したとき、注意信号を発令する。
操作部41となるリモートコントローラ50の構成を図4、5に示す。リモートコントローラ50は手で握れる細長い筐体51を有する。以下の説明では、図4、5で上になっている側を「上」、下になっている側を「下」、左になっている側を「左」、右になっている側を「右」と方位を割り当てるものとする。なお図4、5に示すリモートコントローラ50の構成は単なる例示であり、発明を限定するものではない。
筐体51の表面は、上部が表示部52、下部が操作部53と区分されている。表示部52は形状が上下に長い矩形で、液晶パネルなどの表示要素と、それを覆う保護レンズにより構成される。
操作部53は、その面積の大部分が蓋54によって覆われる。蓋54はヒンジ部55(図5参照)によって筐体51に連結され、ヒンジ部55を支点として開閉する。操作部53には、蓋54より上の部分と蓋54によって覆われる部分の2箇所に、各種操作ボタンやインジケータランプが分散して配置される。以下、どの箇所に何が配置されているかにつき説明する。
蓋54より上の部分には、表示部52のすぐ下の箇所に、イオン発生を選択するためのイオン発生選択ボタン56と、空気調和機1の空調運転を開始するための空調開始ボタン57が横並びで並ぶ。その下には空気調和機1の空調運転を停止させるための停止ボタン58が置かれている。
蓋54によって覆われる部分には、図5に示す通り、計10個の操作ボタンが配置されている。10個の操作ボタンは3列に並ぶ。左側の列には3個の操作ボタンが配置され、中央の列には4個の操作ボタンが配置され、右側の列には3個の操作ボタンが配置されている。
中央の列の4個の操作ボタンは、上から順にメニュー選択ボタン59、上昇ボタン60、下降ボタン61、決定ボタン62となっている。メニュー選択ボタン59は各種メニューを選択するのに用いる。各種メニューの中には空気調和機1の空調運転モードも含まれる。上昇ボタン60と下降ボタン61は、表示部52に表示された選択肢を選択したり、表示部52に表示された数値を増減したりするのに用いる。決定ボタン62は上昇ボタン60と下降ボタン61による選択や数値増減を決定するのに用いる。
左側の列の3個の操作ボタンは、上から順に電気代確認ボタン63、お知らせボタン64、切タイマーボタン65となっている。電気代確認ボタン63は空気調和機1の消費電力料金を確認するのに用いる。お知らせボタン64は表示部52に各種お知らせを表示させるのに用いる。切タイマーボタン65は空気調和機1の空調運転を自動的に停止させる切タイマーを設定するのに用いる。
右側の列の3個の操作ボタンは、上から順に風量調整ボタン66、上下風向調整ボタン67、左右風向調整ボタン68となっている。風量調整ボタン66は室内側送風機33の吹出風量を調整するのに用いる。上下風向調整ボタン67は風向調整装置38の上下風向を調整するのに用いる。左右風向調整ボタン68は風向調整装置38の左右風向を調整するのに用いる。
室内機30の筐体31の一部に設けられた表示部42には、図6に示す通り、各種インジケータランプが横一列で配置されている。それは左から順にイオン発生指示ランプ70、エコ自動ランプ71、運転ランプ72、みはりランプ73、タイマーランプ74、及びおそうじランプ75である。なお図6に示す表示部42の構成は単なる例示であり、発明を限定するものではない。
イオン発生指示ランプ70はイオン発生装置37が動作中であるときに点灯する。エコ自動運転ランプ71は空気調和機1がエコ自動運転モードで運転中であるときに点灯する。運転ランプ72は空気調和機1が空調運転中であるときに点灯する。みはりランプ73はWBGTを監視しているときに点灯するものであり、注意信号部44が発令する注意信号の中の注意信号表示となる。タイマーランプ74はタイマー予約中に点灯する。おそうじランプ75はフィルタ清掃装置39が動作中であるときに点灯する。
ランプ70〜75の光源はすべて発光ダイオード(LED)である。運転ランプ72とみはりランプ73は後で説明する通り表示色が変化するようになっている。
図1は空気調和機1が冷房運転あるいは除霜運転を行っている状態を示す。この時圧縮機12は冷房時循環、すなわち圧縮機12から吐出された冷媒が先に室外側熱交換器14に入る循環様式で冷媒を循環させる。
圧縮機12から吐出された高温高圧の冷媒は室外側熱交換器14に入り、そこで室外空気との熱交換が行われる。冷媒は室外空気に対し放熱を行い、凝縮する。凝縮して液状となった冷媒は室外側熱交換器14から膨張弁15に入り、そこで減圧される。減圧後の冷媒は室内側熱交換器32に送られ、膨張して低温低圧となり、室内側熱交換器32の表面温度を下げる。表面温度の下がった室内側熱交換器32は室内空気から吸熱し、これにより室内空気は冷やされる。吸熱後、低温の気体状の冷媒は圧縮機12に戻る。室外側送風機16によって生成された気流が室外側熱交換器14からの放熱を促進し、室内側送風機33によって生成された気流が室内側熱交換器32の吸熱を促進する。
図2は空気調和機1が暖房運転を行っている状態を示す。この時は切替弁13が切り替えられて冷房運転時と冷媒の流れが逆になる。圧縮機12は暖房時循環、すなわち圧縮機12から吐出された冷媒が先に室内側熱交換器32に入る循環様式で冷媒を循環させる。
圧縮機12から吐出された高温高圧の冷媒は室内側熱交換器32に入り、そこで室内空気との熱交換が行われる。冷媒は室内空気に対し放熱を行い、室内空気は暖められる。放熱し、凝縮して液状となった冷媒は室内側熱交換器32から膨張弁15に入り、そこで減圧される。減圧後の冷媒は室外側熱交換器14に送られ、膨張して低温低圧となり、室外側熱交換器14の表面温度を下げる。表面温度の下がった室外側熱交換器14は室外空気から吸熱する。吸熱後、低温の気体状の冷媒は圧縮機12に戻る。室内側送風機33によって生成された気流が室内側熱交換器32からの放熱を促進し、室外側送風機16によって生成された気流が室外側熱交換器14による吸熱を促進する。
表示部42の運転ランプ72は空気調和機1の空調運転中点灯する。運転ランプ72の表示色は空調運転モードによって変えるものとする。例えば、冷房運転時には青色、暖房運転時には橙色、除湿運転時には緑色、イオン発生装置37のみを稼働するときや送風運転時には白色、といった具合に色を割り当てる。なお、このような色の使い分けは単なる例示であり、発明を限定するものではない。
リモートコントローラ50のイオン発生選択ボタン56を押すとイオン発生装置37が動作を開始する。空気調和機1の停止中にイオン発生装置37を動作させたときは、イオン発生装置37は自身のファンで室内空気中にイオンを拡散させる。空気調和機1の空調運転中にイオン発生装置37を動作させたときは、イオン発生装置37は室内側送風機33から吹き出される空気の中にイオンを放出する。
イオン発生装置37は対となる電極を備え、電極間に交流波形またはインパルス波形の高電圧を印加してコロナ放電を行わせることによりイオンを発生させる。
一方の電極には正電圧が印加され、コロナ放電により空気中の水分子が電離して水素イオンが生成される。この水素イオンが溶媒和エネルギーにより空気中の水分子とクラスタリングする。これにより、H+(H2O)m(mは0または任意の自然数)から成る空気イオンの正イオンが放出される。
他方の電極には負電圧が印加され、コロナ放電により空気中の酸素分子または水分子が電離して酸素イオンが生成される。この酸素イオンが溶媒和エネルギーにより空気中の水分子とクラスタリングする。これにより、O2 -(H2O)n(nは任意の自然数)から成る空気イオンの負イオンが放出される。
+(H2O)m及びO2 -(H2O)nは空気中の浮遊菌やにおい成分の表面で凝集してこれらを取り囲む。そして、下記の式(1)〜(3)に示すように、衝突により活性種である[・OH](水酸基ラジカル)やH22(過酸化水素)を微生物等の表面上で凝集させて浮遊菌やにおい成分を破壊する。ここで、m’、n’は任意の自然数である。従って、正イオン及び負イオンを散布することにより、室内の殺菌及びにおい除去を行うことができる。
+(H2O)m+O2 -(H2O)n→・OH+1/2O2+(m+n)H2O ・・・(1)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ 2・OH+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(2)
+(H2O)m+H+(H2O)m’+O2 -(H2O)n+O2 -(H2O)n’
→ H22+O2+(m+m'+n+n')H2O ・・・(3)
空気調和機1が動作停止中であるときにリモートコントローラ50のメニュー選択ボタン59を押し、上昇ボタン60、下降ボタン61、及び決定ボタン62を操作して「フィルタ清掃」を選択すると、フィルタ清掃装置39が動作を開始し、室内側熱交換器32の上流側に配置された図示しないフィルタを清掃する。これにより、室内機30の熱交換能力を回復させることができる。
空気調和機1には「監視自動空調運転モード」が設定されている。「監視自動空調運転モード」を選択すると、室内のWBGTを監視しつつ、空気調和機1の自動空調運転が行われる。
室内のWBGTは、温度検出器35が測定した室内温度と、湿度検出器36が測定した室内相対湿度に基づき、求められる。判定部43は室内温度と室内相対湿度を図7の表にあてはめてWBGTを簡易推定する。
図7の表では、21℃から40℃まで1℃刻みの気温が列を構成し、20%から100%まで5%刻みの相対湿度が行を構成している。行列中の「A」「B」「C」「D」の文字はWBGTの程度を表し、その意味づけは図8の表の通りである。
WBGTの値が25℃未満のときはレベルAとされる。これは「注意」の位置づけである。WBGTの値が25℃以上28℃のときはレベルBとされる。これは「警戒」の位置づけである。WBGTの値が28℃以上31℃未満のときはレベルCとされる。これは「厳重警戒」の位置づけである。WBGTの値が31℃以上のときはレベルDとされる。これは「危険」の位置づけである。レベルB以上が熱中症発症に対して警戒を要する警戒レベルということになる。レベルDは最も高位の警戒レベルである。
制御部40は、判定部43が下したWBGTの判定に基づき、図9の表のように自動空調運転の運転制御を行う。WBGTがレベルA(注意)の間、空気調和機1は停止している。WBGTがレベルB(警戒)に達すると空気調和機1は送風運転を開始する。「送風運転」とは圧縮機12を駆動しないで室内側送風機33のみ駆動する空調運転モードのことである。このようにまず送風運転を行うことで、使用者に快適感を与えつつ、WBGTがレベルB(警戒)からレベルC(厳重警戒)、さらにはレベルD(危険)へと、警戒レベルが高位に移行するのを抑制することができる。
送風運転を行ったにも関わらず、WBGTがレベルC(厳重警戒)やレベルD(危険)に進んだときは、空気調和機1は冷房運転を開始する。冷房運転の設定温度は、例えば28℃としておくのがよい。
このように、WBGTが警戒レベルに達したとき、空気調和機1は自動空調運転を開始するから、熱中症発症の危険性を軽減することができる。WBGTは簡易推定により得るものであるから、WBGT測定機能を容易に空気調和機1に組み込むことができる。
図9に示す通り、WBGTがレベルC(厳重警戒)やレベルD(危険)からレベルB(警戒)に下がったときは、空気調和機1の空調運転は冷房運転から送風運転に切り替えられる。このように、WBGTの警戒レベルが低位のときは送風運転でしのぐことで、消費電力を削減することができる。
WBGTがレベルB(警戒)から再びレベルC(厳重警戒)やレベルD(危険)に上がったときは、空気調和機1の空調運転は送風運転から冷房運転に切り替えられる。レベルB(警戒)からレベルA(注意)に下がったときは空気調和機1の空調運転は停止する。
注意信号部44は、判定部43が下したWBGTの判定に基づき、図9の表のように注意信号を発令する。注意信号としては、表示部42のみはりランプ73による注意信号表示と、図示しない発音体から発せられる注意音が用いられる。
みはりランプ73の表示色は、WBGTがレベルA(注意)のときは緑色とされ、レベルB(警戒)のときは橙色とされ、レベルC(厳重警戒)やレベルD(危険)のときは赤色とされる。このように表示色が変わることにより、WBGTの警戒レベルを一目で見分けることができる。なお、このような色の使い分けは単なる例示であり、発明を限定するものではない。
WBGTの値が25℃未満から25℃に達したときは注意音が鳴り、使用者に注意を喚起する。WBGTの値が28℃未満から28℃に達したときも注意音が鳴り、使用者に注意を喚起する。WBGTの値が25℃以上から25℃未満に下がり、空気調和機1が空調運転を停止したときも注意音が鳴る。このように音でも使用者に注意を喚起することにより、表示部42から目を離していても注意信号を認識することができる。
レベルBとレベルC/Dの間で注意音が鳴るのは、WBGTの値が25℃未満から25℃に達したときの一度と、28℃未満から28℃に達したときの一度だけであり、一旦28℃に達した後、冷房運転から送風運転に切り替わるとき、あるいはその送風運転から再び冷房運転に切り替わるときには注意音は鳴らない。これは空気調和機1の使用環境をできるだけ静粛なものとするための配慮である。
上記のような注意音の鳴動設定は単なる例示であり、発明を限定するものではない。
本実施形態では室内機30の筐体31の一部に表示部42を設けたが、リモートコントローラ50の方に表示部42を設けてもよい。このようにすれば、表示部42を見るのに高い位置にある室内機30を見上げなくて済むので、みはりランプ73による注意信号表示に一層気づきやすくなる。
<第2実施形態>
第2実施形態の空気調和機1は、「監視自動空調運転モード」に加えて「監視モード」が設定されている。「監視モード」では、空気調和機1の自動空調運転を伴うことなく、注意信号の発令のみが行われる。
「監視モード」での注意信号部44の動作は図9の表に示す通りである。すなわち「監視自動空調運転モード」のときの動作と全く同じである。但し空気調和機1はこの時は空調運転を停止している。
第2実施形態の空気調和機1では、WBGTが警戒レベルに達したとき、空気調和機1の自動空調運転で対処するか、その他のやり方、例えば扇風機の使用などで対処するかを、使用者が選択することが可能となる。
<第3実施形態>
第3実施形態の空気調和機1は、「監視自動空調運転モード」を選択し、それに基づく自動空調運転が行われているとき、使用者の操作で自動空調運転を一時停止させることができるようになっている。
「監視自動空調運転モード」による自動空調運転中にリモートコントローラ50のボタンに対し所定の操作を行うことにより自動空調運転は一時停止する。一時停止のための専用ボタンを設けておくとよい。一時停止の間、みはりランプ73は点灯したままである。一時停止中にもう一度リモートコントローラ50のボタンに対し所定の操作を行うことにより、例えば一時停止専用ボタンをもう一度押すといった操作により、自動空調運転が再開する。
第3実施形態の空気調和機1では、「監視自動空調運転モード」による自動空調運転を一時的に停止すべき理由が生じたときや、使用者が空気調和機1の運転を不要と感じたときは、使用者の意思で自動空調運転を一時的に停止させることができる。空気調和機1の前から長期不在になるなどの理由で空気調和機1を完全に停止させる必要が生じたときは、リモートコントローラ50の停止ボタン58で空気調和機1を停止させる。
<第4実施形態>
第4実施形態の空気調和機1は、「監視自動空調運転モード」による自動空調運転中に他の空調運転モードを使用者が選択したときは、選択された空調運転モードに移行するようになっている。このため、「監視自動空調運転モード」による自動空調運転中であっても、使用者の意思で他の空調運転モードに移行することができる。
上記のように「監視自動空調運転モード」が選択されているときに使用者の選択により他の空調運転モードに移行した場合、当該他の空調運転モードを終了させることで「監視自動空調運転モード」に復帰する。このため、熱中症発症の危険軽減という目的が継続して維持される。なお他の空調運転モードを終了させて「監視自動空調運転モード」に復帰させるためのボタンは、リモートコントローラ50の停止ボタン58であってもよく、他のボタンであってもよい。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は空気調和機に広く利用可能である。
1 空気調和機
10 室外機
12 圧縮機
14 室外側熱交換器
15 膨張弁
16 室外側送風機
30 室内機
32 室内側熱交換器
33 室内側送風機
35 温度検出器
36 湿度検出器
40 制御部
43 判定部
44 注意信号部

Claims (4)

  1. 温度検出器及び湿度検出器を備えた空気調和機において
    前記温度検出器が測定した室内温度及び前記湿度検出器が測定した室内相対湿度に基づき湿球黒球温度を簡易推定する判定部と、
    前記湿球黒球温度が警戒レベルに達したと前記判定部が判定したとき、注意信号を発令する注意信号部と、
    更に備え、
    当該空気調和機には前記注意信号の発令と共に自動空調運転を行う「監視自動空調運転モード」が設定されており、前記「監視自動空調運転モード」が選択されたとき、当該空気調和機の制御部は、前記湿球黒球温度が警戒レベルに達したと前記判定部が判定したことを受けて当該空気調和機の自動空調運転を開始し、
    前記「監視自動空調運転モード」による前記自動空調運転は、前記警戒レベルが低位の間は送風運転であり、前記警戒レベルが高位に引き上げられると冷房運転とされることを特徴とする空気調和機。
  2. 温度検出器及び湿度検出器を備えた空気調和機において
    前記温度検出器が測定した室内温度及び前記湿度検出器が測定した室内相対湿度に基づき湿球黒球温度を簡易推定する判定部と、
    前記湿球黒球温度が警戒レベルに達したと前記判定部が判定したとき、注意信号を発令する注意信号部と、
    更に備え、
    当該空気調和機には前記注意信号の発令と共に自動空調運転を行う「監視自動空調運転モード」が設定されており、前記「監視自動空調運転モード」が選択されたとき、当該空気調和機の制御部は、前記湿球黒球温度が警戒レベルに達したと前記判定部が判定したことを受けて当該空気調和機の自動空調運転を開始し、
    前記「監視自動空調運転モード」の他、前記注意信号が発令されるものの前記自動空調運転は行われない「監視モード」が設定されていることを特徴とする空気調和機。
  3. 前記注意信号には注意信号表示が含まれ、前記注意信号表示は前記警戒レベルの変動に伴って表示色が変わることを特徴とする請求項1または2に記載の空気調和機。
  4. 前記「監視自動空調運転モード」による前記自動空調運転は使用者の操作で一時停止が可能であることを特徴とする請求項1からのいずれかに記載の空気調和機。
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