JP2020024060A - 空気処理装置 - Google Patents

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Michiko Kaihatsu
巳智子 開発
数喜 島崎
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数喜 島崎
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Abstract

【課題】空気処理装置が室内環境に与える影響の大きさを在室者に知らせることができるようにする。【解決手段】空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)は、処理した空気を室内へ吹き出す。空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)は、在室者に見える光を発する少なくとも1つの発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)と、空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)が室内環境に与える影響の大きさを示す少なくとも1つの影響指標に応じて、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方を変化させる調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)とを備える。【選択図】図3

Description

本開示は、空気処理装置に関するものである。
従来より、部屋の温度や湿度に応じて色の光を発生させる空気処理装置の表示装置が知られている(例えば、特許文献1)。同文献には、温度センサおよび湿度センサと、光発生部と、温度センサまたは湿度センサの検出信号に応じて光発生部を制御して、温度または湿度に対する人の感覚に合わせた色の光を表示させる表示制御部とを備えた空気処理装置の表示装置が開示されている。
特開平5−126392号公報
ところで、特許文献1の表示装置によると、部屋の温度と湿度の状態を視覚的かつ直感的に表示できるものの、それはあくまで空気処理装置の周囲環境の状態を表示するにとどまる。つまり、当該表示を目にする在室者は、室内環境の状態を知ることはできても、空気処理装置が室内環境に与える影響の大きさを知ることはできない。
本開示の目的は、空気処理装置が室内環境に与える影響の大きさを在室者に知らせることができるようにすることにある。
本開示の第1の態様は、処理した空気を室内へ吹き出す空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)を対象とする。この空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)は、在室者に見える光を発する少なくとも1つの発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)と、上記空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)が室内環境に与える影響の大きさを示す少なくとも1つの影響指標に応じて、上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方を変化させる調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)とを備える。
第1の態様では、調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標に応じて、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方を変化させる。ここで、光の見え方とは、在室者に対する光の見せ方でもある。このため、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の見え方を変化させることにより、空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)が室内環境に与える影響の大きさを知らせることができる。
本開示の第2の態様は、上記第1の態様において、上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、上記影響指標に応じて、上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させることを特徴とする。
第2の態様では、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の色および明るさの少なくとも一方を変化させることにより、空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)が室内環境に与える影響の大きさを知らせることができる。なお、光の色を変化させるとは、光の色相、彩度、および明度のうち少なくとも1つを変化させることを言う。また、光の明るさを変化させるとは、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)の光束および輝度の少なくとも一方を変化させることを言う。
本開示の第3の態様は、上記第2の態様において、上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、第1の上記影響指標に応じて上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)の光の色を変化させると同時に、上記第1影響指標と異なる第2の上記影響指標に応じて上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)の光の明るさを変化させることを特徴とする。
第3の態様では、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の色および明るさの両方を変化させることにより、空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)が室内環境に与える影響の大きさを知らせることができる。
本開示の第4の態様は、上記第1〜第3の態様のいずれか1つにおいて、内部へ空気が吸い込まれるケーシング(31,121,221,311,411,511)と、上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に設けられ、該ケーシング(31,121,221,311,411,511)内で処理された空気を室内へ吹き出すファン(33,122,223,524)とを備えることを特徴とする。
第4の態様では、ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれた空気は、当該ケーシング(31,121,221,311,411,511)内で処理される。処理後の空気は、ファン(33,122,223,524)によって室内へ吹き出される。
本開示の第5の態様は、上記第4の態様において、上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、少なくとも上記ファン(33,122,223,524)の送風量(AF)を上記影響指標とすることを特徴とする。
第5の態様では、ファン(33,122,223,524)の送風量(AF)に応じて、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方が変化する。
本開示の第6の態様は、上記第4または第5の態様において、上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に設けられ、該ケーシング(31,121,221,311,411,511)内を流れる空気を温度調節する温度調節部(32,123,222)を備え、上記ファン(33,122,223)は、上記温度調節部(32,123,222)において温度調節された空気を室内へ吹き出すことを特徴とする。
第6の態様では、ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれた空気は、当該ケーシング(31,121,221,311,411,511)内で温度調節部(32,123,222)によって温度調節される。温度調節された空気は、ファン(33,122,223)によって室内へ吹き出される。
本開示の第7の態様は、上記第6の態様において、上記温度調節部(32,123,222)は、上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内を流れる空気を熱媒体と熱交換させる熱交換器(32,123,222)であることを特徴とする。
第7の態様では、ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれた空気は、熱交換器(32,123,222)における熱媒体との熱交換を通じて温度調節される。温度調節された空気は、ファン(33,122,223)によって室内へ吹き出される。
本開示の第8の態様は、上記第7の態様において、冷媒を圧縮する圧縮機(21)と上記熱交換器(32,123,222)とを有して冷凍サイクルを行う冷媒回路(11,111,211)を備えることを特徴とする。
第8の態様では、圧縮機(21)および熱交換器(32,123,222)を有する冷媒回路(11,111,211)において冷凍サイクルが行われる。当該熱交換器(32,123,222)では、ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれた空気と冷媒とが熱交換する。そのようにして加熱または冷却された空気は、ファン(33,122,223,524)によって室内へ吹き出される。
本開示の第9の態様は、上記第8の態様において、上記調光部(34,150,250,360,470,620)は、少なくとも上記圧縮機(21)の回転速度(RS)を上記影響指標とすることを特徴とする。
第9の態様では、圧縮機(21)の回転速度(RS)に応じて、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方が変化する。
本開示の第10の態様は、上記第6〜第9の態様のいずれか1つにおいて、上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、少なくとも室内へ吹き出される空気の温度(T2)を上記影響指標とすることを特徴とする。
第10の態様では、ケーシング(31,121,221,311,411,511)から室内へ吹き出される空気(以下、吹出空気とも言う)の温度(T2)に応じて、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方が変化する。
本開示の第11の態様は、上記第6〜第10の態様のいずれか1つにおいて、上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、少なくとも上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれる空気の温度(T1)と室内へ吹き出される空気の温度(T2)との差(ΔT)を上記影響指標とすることを特徴とする。
第11の態様では、ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれる空気(以下、吸込空気とも言う)の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)に応じて、発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方が変化する。
本開示の第12の態様は、上記第6〜第11の態様のいずれか1つにおいて、第1の上記発光部(131,341,451,531)および第2の上記発光部(132,342,452,532)を備え、上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれる空気の温度(T1)に応じて上記第1発光部(131,341,451,531)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させると同時に、室内へ吹き出される空気の温度(T2)に応じて上記第2発光部(132,342,452,532)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させることを特徴とする。
第12の態様では、吸込空気の温度(T1)に応じて第1発光部(131,341,451,531)の光の色および明るさの少なくとも一方が変化すると同時に、吹出空気の温度(T2)に応じて第2発光部(132,342,452,532)の光の色および明るさの少なくとも一方が変化する。これにより、第1発光部(131,341,451,531)および第2発光部(132,342,452,532)が発する光を見る在室者に対して、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)の両方を見せることにより、空気処理装置(10,110,210,310,410,610)が室内環境に与える影響の大きさをより細かく知らせることができる。
本開示の第13の態様は、上記第4または第5の態様において、上記ケーシング(511)内に設けられ、該ケーシング(511)内を流れる空気を浄化する浄化部(521,522,523)を備え、上記ファン(524)は、上記浄化部(521,522,523)において浄化された空気を室内へ吹き出すことを特徴とする。
第13の態様では、ケーシング(511)内に吸い込まれた空気は、当該ケーシング(511)内で浄化部(521,522,523)によって浄化される。浄化された空気は、ファン(524)によって室内へ吹き出される。
本開示の第14の態様は、上記第13の態様において、第1の上記発光部(531,642)および第2の上記発光部(532,643)を備え、上記調光部(550,650)は、上記ケーシング(511)内に吸い込まれる空気の清浄度(C1)に応じて上記第1発光部(531,642)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させると同時に、室内へ吹き出される空気の清浄度(C2)に応じて上記第2発光部(532,643)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させることを特徴とする。
第14の態様では、吸込空気の清浄度(C1)に応じて第1発光部(531,642)の光の色および明るさの少なくとも一方が変化すると同時に、吹出空気の清浄度(C2)に応じて第2発光部(532,643)の光の色および明るさの少なくとも一方が変化する。これにより、第1発光部(531,642)および第2発光部(532,643)が発する光を見る在室者に対して、吸込空気の清浄度(C1)および吹出空気の清浄度(C2)の両方を見せることにより、空気処理装置(510,630)が室内環境に与える影響の大きさをより細かく知らせることができる。
本開示の第15の態様は、上記第4〜第14の態様のいずれか1つにおいて、室内に設置されて上記ケーシング(311,411)の吸込口(311a,411a)に接続される吸込ユニット(321,430)と、室内に設置されて上記ケーシング(311,411)の吹出口(311b,411c)に接続される吹出ユニット(331,440)とを備え、上記発光部(341,342,451,452)は、上記吸込ユニット(321,430)および上記吹出ユニット(331,440)の少なくとも一方に設けられていることを特徴とする。
第15の態様では、室内の空気が、吸込ユニット(321,430)および吸込口(311a,411a)を介してケーシング(311,411)内に吸い込まれる。ケーシング(311,411)内の空気は、その中で処理された後に、吹出口(311b,411c)および吹出ユニット(331,440)を介して室内に吹き出される。そして、吸込ユニット(321,430)および吹出ユニット(331,440)の少なくとも一方に設けられた発光部(341,342,451,452)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の見え方を変化させることにより、空気処理装置(310,410)が室内環境に与える影響の大きさを知らせることができる。
図1は、実施形態1の空気処理装置(空気調和装置)の冷媒回路図である。 図2は、実施形態1の室内ユニットの斜視図である。 図3は、実施形態1における、吸込空気の温度と吹出空気の温度との差と、発光部が発する光の色との関係を示す表である。 図4は、実施形態1の変形例1における、ファンの送風量と、発光部が発する光の明るさとの関係を示す表である。 図5は、実施形態1の変形例2における、圧縮機の回転速度と、発光部が発する光の色および明るさとの関係を示す表である。 図6は、実施形態1の変形例3の室内ユニットの斜視図である。 図7は、実施形態1の変形例3における、吸込空気の温度および吹出空気の温度と、発光部が発する光の色との関係を示す表である。 図8は、実施形態2の室内ユニットの断面図である。 図9は、実施形態3の室内ユニットの断面図である。 図10は、実施形態4の空気処理装置(空気調和装置)の概略構成図である。 図11は、実施形態4の吸込ユニットの断面図である。 図12は、実施形態4の吹出ユニットの断面図である。 図13は、実施形態5の空気処理装置(換気装置)の概略構成図である。 図14は、実施形態6の空気処理装置(空気清浄機)を側方から見た概略断面図である。 図15は、実施形態6の空気処理装置(空気清浄機)を上方から見た概略断面図である。 図16は、実施形態6における、吸込空気の清浄度および吹出空気の清浄度と、発光部が発する光の色との関係を示す表である。 図17は、実施形態7の空気処理システムの概略構成図である。 図18は、実施形態7における、空気調和装置の運転モード、空気調和装置における吸込空気の温度と吹出空気の温度との差、ならびに空気清浄機における吸込空気の清浄度および吹出空気の清浄度と、空気調和装置および空気清浄機のそれぞれの発光部が発する光の色との関係を示す表である。
《実施形態1》
実施形態1について説明する。本実施形態の空気処理装置(10)は、冷却または加熱した空気を室内に吹き出す空気調和装置(10)として構成されている。
−空気調和装置の構成−
図1に示すように、本実施形態の空気調和装置(10)は、室外ユニット(20)と、室内ユニット(30)とを備える。室外ユニット(20)と室内ユニット(30)とは、互いに配管接続されていて、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を構成している。
室外ユニット(20)は、圧縮機(21)と、四方切換弁(22)と、室外熱交換器(23)と、室外ファン(24)と、膨張弁(25)と、室外制御器(26)とを有する。室外ユニット(20)は、屋外に配置されている。室外制御器(26)は、例えば、マイクロプロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されたメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とで構成されている。室外制御器(26)は、圧縮機(21)の回転速度、四方切換弁(22)の切替え、室外ファン(24)の回転速度、および膨張弁(25)の絞り度の制御等を行う。空気調和装置(10)は、四方切換弁(22)の切替えを行うことにより、冷媒回路(11)において冷媒が流れる方向を可逆に切り替えられるように構成されている。
図1および図2に示すように、室内ユニット(30)は、ケーシング(31)と、このケーシング(31)内に収容された室内熱交換器(32)および室内ファン(33)と、室内制御器(34)とを有する。室内ユニット(30)は、室内の壁面に取り付けられている。すなわち、本実施形態の室内ユニット(30)は、いわゆる壁掛型に構成されている。室内熱交換器(32)は、温度調節部を構成し、室内ファン(33)は、ファンを構成し、そして室内制御器(34)は、調光部を構成している。
ケーシング(31)の上面には室内空気を吸い込むための吸込口(図示せず)が形成され、ケーシング(31)の下面には調和空気を室内に吹き出すための吹出口(31a)が形成されている。ケーシング(31)の前面(すなわち、壁面と反対側の面)には、在室者に見える光を発する発光部(41)が設けられている。発光部(41)は、ケーシング(31)の長手方向(すなわち、図2における左右方向)に延びる細長い形状に形成されている。なお、発光部(41)の形状は、これに限られるものではない。
室内熱交換器(32)の風上側には、ケーシング(31)内に吸い込まれる空気(すなわち、吸込空気)の温度(T1)を測定する吸込温度センサ(51)が設けられている。室内熱交換器(32)の風下側には、ケーシング(31)から室内へ吹き出される空気(すなわち、吹出空気)の温度(T2)を測定する吹出温度センサ(52)が設けられている。吸込温度センサ(51)が測定する吸込空気の温度(T1)および吹出温度センサ(52)が測定する吹出空気の温度(T2)は、無線通信または有線通信によって室内制御器(34)へ送られる。
室内制御器(34)は、例えば、マイクロプロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されたメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とで構成されている。室内制御器(34)は、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)に応じて、室内ファン(33)の回転速度の制御等を行う。また、室内制御器(34)は、空気調和装置(10)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標、ここでは吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)に応じて、発光部(41)が発する光の見え方、ここでは色を変化させる。
−影響指標と光の色との関係−
図3は、吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)と、発光部(41)が発する光の色との関係を示す表である。同図に示すように、室内制御器(34)は、吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)が大きくなるにつれて、発光部(41)が発する光の色が濃くなるように発光部(41)を制御する。ここで、室内制御器(34)は、暖房運転時には発光部(41)が発する光の色を暖色系(例えば、橙色)に設定する一方、冷房運転時には発光部(41)が発する光の色を寒色系(例えば、青色)に設定することが好ましい。
−運転動作−
次に、空気調和装置(10)の運転動作について説明する。暖房運転や冷房運転を行う場合には、圧縮機(21)、室外ファン(24)、および室内ファン(33)が駆動される。これにより、冷媒回路(11)において冷媒が循環し、蒸気圧縮式の冷凍サイクルが行われ、暖房運転や冷房運転等が行われる。ここで、暖房運転時には、四方切換弁(22)の切替えにより、室内熱交換器(32)が放熱器(凝縮器)として機能し、室外熱交換器(23)が蒸発器として機能する。一方、冷房運転時には、四方切換弁(22)の切替えにより、室外熱交換器(23)が放熱器(凝縮器)として機能し、室内熱交換器(32)が蒸発器として機能する。
ここで、室内ユニット(30)の運転中には、室内ファン(33)の回転により、室内空気が吸込口を通ってケーシング(31)内へ流入する。ここで、室内空気の温度(T1)は、吸込温度センサ(51)によって測定される。ケーシング(31)内へ流入した空気は、室内熱交換器(32)を通過する間に加熱または冷却され、その後、吹出口(31a)を通って室内へ吹き出される。
室内ユニット(30)は、室内空気の温度(T1)(すなわち、吸込空気の温度(T1))が所定の目標温度となるように調和空気を室内へ吹き出す。ここで、室内制御器(34)は、例えば、吸込空気の温度(T1)と目標温度との差に基づいて室内ファン(33)の回転速度を制御する。
−発光部が発する光の見え方の変化−
次に、発光部(41)が発する光の見え方(ここでは、色)がどのように変化するかについて説明する。暖房運転または冷房運転の開始時には、室内空気の温度(T1)(すなわち、吸込空気の温度(T1))と所定の目標温度との差が大きく、このために室外制御器(26)によって圧縮機(21)の回転速度が比較的高く設定されることが多い。この場合、室内熱交換器(32)における冷媒の単位時間当たりの流量が大きくなり、室内熱交換器(32)に到達した室内空気が比較的大幅に加熱または冷却される。そうすると、吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)が比較的大きくなる。そのため、室内制御器(34)によって、発光部(41)が発する光の色が濃く設定される。例えば、冷房運転の開始時には、発光部(41)が発する光の色が濃い青色に設定される一方、暖房運転の開始時には、発光部(41)が発する光の色が濃い橙色に設定されることが考えられる。
そして、暖房運転または冷房運転を継続していると、当該運転の開始時に比べて、室内空気の温度(T1)(すなわち、吸込空気の温度(T1))と所定の目標温度との差が小さくなっていき、このために室外制御器(26)によって圧縮機(21)の回転速度が低められていく。この場合、室内熱交換器(32)における冷媒の単位時間当たりの流量が小さくなっていき、室内熱交換器(32)に到達した室内空気が加熱または冷却される程度も小さくなっていく。そのため、室内制御器(34)によって、発光部(41)が発する光の色が薄められていく。例えば、冷房運転を開始して十分に時間が経過した場合、発光部(41)が発する光の色が薄い青色に設定される一方、暖房運転を開始して十分に時間が経過した場合、発光部(41)が発する光の色が薄い橙色に設定されることが考えられる。
−実施形態1の効果−
本実施形態の空気調和装置(10)は、在室者に見える光を発する発光部(41)と、上記空気調和装置(10)が室内環境に与える影響の大きさを示す少なくとも1つの影響指標に応じて、上記発光部(41)が発する光の見え方を変化させる室内制御器(34)とを備える。したがって、室内制御器(34)は、空気調和装置(10)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標に応じて、発光部(41)が発する光の見え方を変化させる。このため、発光部(41)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の見え方を変化させることにより、空気調和装置(10)が室内環境に与える影響の大きさを知らせることができる。
また、本実施形態の空気調和装置(10)は、上記室内制御器(34)が、上記影響指標に応じて、上記発光部(41)の光の色を変化させる。したがって、発光部(41)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の色を変化させることにより、空気調和装置(10)が室内環境に与える影響の大きさを知らせることができる。
また、本実施形態の空気調和装置(10)は、内部へ空気が吸い込まれるケーシング(31)と、上記ケーシング(31)内に設けられ、該ケーシング(31)内で処理された空気を室内へ吹き出す室内ファン(33)とを備える。したがって、ケーシング(31)内に吸い込まれた空気は、当該ケーシング(31)内で処理される。処理後の空気は、室内ファン(33)によって室内へ吹き出される。
また、本実施形態の空気調和装置(10)は、上記ケーシング(31)内に設けられ、該ケーシング(31)内を流れる空気を温度調節する室内熱交換器(32)を備え、上記室内ファン(33)は、上記室内熱交換器(32)において温度調節された空気を室内へ吹き出す。したがって、ケーシング(31)内に吸い込まれた空気は、当該ケーシング(31)内で室内熱交換器(32)によって温度調節される。温度調節された空気は、室内ファン(33)によって室内へ吹き出される。
また、本実施形態の空気調和装置(10)は、冷媒を圧縮する圧縮機(21)と上記室内熱交換器(32)とを有して冷凍サイクルを行う冷媒回路(11)を備える。したがって、圧縮機(21)および室内熱交換器(32)を有する冷媒回路(11)において冷凍サイクルが行われる。当該室内熱交換器(32)では、ケーシング(31)内に吸い込まれた空気と冷媒とが熱交換する。そのようにして加熱または冷却された空気は、室内ファン(33)によって室内へ吹き出される。
また、本実施形態の空気調和装置(10)は、上記室内制御器(34)が、上記ケーシング(31)内に吸い込まれる空気の温度(T1)と室内へ吹き出される空気の温度(T2)との差(ΔT)を上記影響指標とする。したがって、ケーシング(31)内に吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)に応じて、発光部(41)が発する光の見え方が変化する。
−実施形態1の変形例1−
実施形態1の変形例1について説明する。本変形例は、上記実施形態1と影響指標等が異なる。以下、実施形態1と異なる点について主に説明する。
図4は、室内ファン(33)の送風量(AF)と、発光部(41)が発する光の明るさとの関係を示す表である。このように、本変形例の空気調和装置(10)における影響指標は、室内ファン(33)の送風量(AF)(具体的には、室内ファン(33)の回転速度)である。そして、室内制御器(34)は、室内ファン(33)の送風量(AF)が大きくなるにつれて、発光部(41)が発する光の明るさをより高く設定する。
その他の構成および得られる効果は、上記実施形態1と同様である。
また、本変形例の空気調和装置(10)は、上記室内制御器(34)が、上記室内ファン(33)の送風量(AF)を上記影響指標とする。したがって、室内ファン(33)の送風量(AF)に応じて、発光部(41)が発する光の見え方が変化する。
−実施形態1の変形例2−
実施形態1の変形例2について説明する。本変形例は、上記実施形態1と影響指標等が異なる。以下、実施形態1と異なる点について主に説明する。
図5は、圧縮機(21)の回転速度(RS)と、発光部(41)が発する光の色および明るさとの関係を示す表である。このように、本変形例の空気調和装置(10)における影響指標は、圧縮機(21)の回転速度(RS)である。そして、室内制御器(34)は、圧縮機(21)の回転速度(RS)が高くなるにつれて、発光部(41)が発する光の色をより濃く設定すると同時に、その明るさをより高く設定する。
その他の構成および得られる効果は、上記実施形態1と同様である。
また、本変形例の空気調和装置(10)は、上記室内制御器(34)が、上記圧縮機(21)の回転速度(RS)を上記影響指標とする。したがって、圧縮機(21)の回転速度(RS)に応じて、発光部(41)が発する光の見え方が変化する。
また、本変形例の空気調和装置(10)は、上記室内制御器(34)が、上記影響指標に応じて、上記発光部(41)の光の色および明るさの両方を変化させる。したがって、発光部(41)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の色および明るさの両方を変化させることにより、空気調和装置(10)が室内環境に与える影響の大きさをより明確に知らせることができる。
−実施形態1の変形例3−
実施形態1の変形例3について説明する。本変形例は、上記実施形態1と発光部(41)の数および影響指標等が異なる。以下、実施形態1と異なる点について主に説明する。
図6は、本変形例の室内ユニット(30)の斜視図である。同図に示すように、室内ユニット(30)のケーシング(31)には、2つの発光部(41)、すなわち第1発光部(41)および第2発光部(42)が設けられている。第1発光部(41)は、吸込口の近傍に設けられている。第2発光部(42)は、吹出口(31a)の近傍に設けられている。第1発光部(41)および第2発光部(42)は、ケーシング(31)の長手方向(すなわち、図6における左右方向)に延びる細長い形状に形成されている。なお、第1発光部(41)および第2発光部(42)の形状は、これに限られるものではない。
図7は、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)と、第1発光部(41)および第2発光部(42)が発する光の色との関係を示す表である。このように、本変形例の空気調和装置(10)における影響指標は、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)である。そして、室内制御器(34)は、吸込空気の温度(T1)が高くなるにつれて、第1発光部(41)が発する光の色をより濃く設定すると同時に、吹出空気の温度(T2)が高くなるにつれて、第2発光部(42)が発する光の色をより濃く設定する。
その他の構成および得られる効果は、上記実施形態1と同様である。
また、本変形例の空気調和装置(10)は、第1発光部(41)および第2発光部(42)を備え、上記室内制御器(34)は、上記ケーシング(31)内に吸い込まれる空気の温度(T1)に応じて上記第1発光部(41)の光の色を変化させると同時に、室内へ吹き出される空気の温度(T2)に応じて上記第2発光部(42)の光の色を変化させる。したがって、吸込空気の温度(T1)に応じて第1発光部(41)の光の色が変化すると同時に、吹出空気の温度(T2)に応じて第2発光部(42)の光の色が変化する。これにより、第1発光部(41)および第2発光部(42)が発する光を見る在室者に対して、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)の両方を見せることにより、空気調和装置(10)が室内環境に与える影響の大きさをより細かく知らせることができる。
《実施形態2》
実施形態2について説明する。
図8は、実施形態2の空気調和装置(110)の室内ユニット(120)の断面図である。同図に示すように、室内ユニット(120)は、天井設置型(より具体的には、天井埋込型)の室内ユニットであって、ケーシング(121)と、室内ファン(122)と、室内熱交換器(123)と、ドレンパン(124)と、フィルタ(125)と、風向調節羽根(126)と、第1発光部(131)および第2発光部(132)と、第1反射板(141)および第2反射板(142)と、室内制御器(150)とを備える。室内熱交換器(123)は、温度調節部を構成し、室内ファン(122)は、ファンを構成し、室内制御器(150)は、調光部を構成している。
ケーシング(121)は、図8に示すように、概ね中空直方体状に形成されている。ケーシング(121)は、天井(100)に埋め込まれている。ケーシング(121)の下面には、室内空気を吸い込むための吸込口(121a)と、室内へ調和空気を吹き出すための吹出口(121b)とが形成されている。吸込口(121a)は、ケーシング(121)の下面中央に形成され、吹出口(121b)は、当該吸込口(121a)を取り囲むように複数形成されている。
室内ファン(122)は、ケーシング(121)内の略中央に配置されている。室内ファン(122)は、回転することで、吸込口(121a)を介してケーシング(121)内へ室内空気を吸い込むと共にケーシング(121)から吹出口(121b)を介して室内へ調和空気を吹き出すように構成されている。この例では、室内ファン(122)は、概ねケーシング(121)の中央部から外周部へ向かう空気流れを作り出す。
室内熱交換器(123)は、室内ファン(122)を取り囲むように設けられている。室内熱交換器(123)は、その内部を流れる空気と冷媒回路(111)を流れる冷媒とを熱交換させるように構成されている。室内熱交換器(123)は、この例では1つ設けられているが、その数はこれに限定されない。
ドレンパン(124)は、室内熱交換器(123)の下方に配置されている。ドレンパン(124)は、室内熱交換器(123)で空気中の水分が結露することで生じるドレン水を受けるように構成されている。
フィルタ(125)は、吸込口(121a)と室内ファン(122)との間に設けられている。フィルタ(125)は、ケーシング(121)内に吸い込まれた空気中の塵埃などを除去するように構成されている。
風向調節羽根(126)は、吹出口(121b)に配置されている。風向調節羽根(126)は、水平方向に延びる板状部材によって構成されている。風向調節羽根(126)は、吹出空気の風向を上下方向において調節するように構成されている。
第1発光部(131)は、例えばLED(Light Emitting Diode)で構成されている。第1発光部(131)は、ケーシング(121)の吹出口(121b)の近傍に配置されている。第1発光部(131)は、ケーシング(121)の周方向において、吹出口(121b)が存在する範囲の全体にわたって並んで複数配置されている。第1発光部(131)は、在室者に見える光を発するように構成されている。第1発光部(131)の光は、吹出口(121b)から漏れ出してまたは第1反射板(141)に反射されて在室者に視認される。
第2発光部(132)は、例えばLEDで構成されている。第2発光部(132)は、ケーシング(121)の吸込口(121a)の近傍に配置されている。第2発光部(132)は、ケーシング(121)の周方向において、吸込口(121a)が存在する範囲の全体にわたって並んで複数配置されている。第2発光部(132)は、在室者に見える光を発するように構成されている。第2発光部(132)の光は、吸込口(121a)から漏れ出してまたは第2反射板(142)に反射されて在室者に視認される。
第1反射板(141)は、吹出口(121b)の近傍において、ケーシング(121)の中心側の壁面に沿って配置された板状の部材である。第1反射板(141)は、ケーシング(121)の周方向に延びている。第1反射板(141)は、第1発光部(131)の光を反射して室内空間に導くように構成されている。
第2反射板(142)は、吸込口(121a)の近傍において、ケーシング(121)の外周側の壁面に沿って配置された板状の部材である。第2反射板(142)は、ケーシング(121)の周方向に延びている。第2反射板(142)は、第2発光部(132)の光を反射して室内空間に導くように構成されている。
室内制御器(150)は、例えば、マイクロプロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されたメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とで構成されている。室内制御器(150)は、室内ユニット(120)の各構成要素(例えば、室内ファン(122)、および風向調節羽根(126)等)の動作を制御する。
また、室内制御器(150)は、空気調和装置(110)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標、ここでは吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)に応じて、第1発光部(131)および第2発光部(132)が発する光の見え方、ここでは色を変化させる。具体的に、室内制御器(150)は、吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)が大きくなるにつれて、第1発光部(131)および第2発光部(132)が発する光の色が濃くなるように第1発光部(131)および第2発光部(132)を制御する。ここで、室内制御器(150)は、暖房運転時には第1発光部(131)および第2発光部(132)が発する光の色を暖色系(例えば、橙色)に設定する一方、冷房運転時には第1発光部(131)および第2発光部(132)が発する光の色を寒色系(例えば、青色)に設定することが好ましい。
−実施形態2の効果−
本実施形態の空気調和装置(110)によっても、上記実施形態1と同様の効果が得られる。
《実施形態3》
実施形態3について説明する。
図9は、実施形態3の空気調和装置(210)の室内ユニット(220)の断面図である。同図に示すように、室内ユニット(220)は、天井設置型(より具体的には、天井吊下げ型)の室内ユニットであって、ケーシング(221)と、室内熱交換器(222)と、室内ファン(223)と、第1風向調節羽根(224)および第2風向調節羽根(225)と、発光部(231)と、反射板(241)と、室内制御器(250)とを備える。室内熱交換器(222)は、温度調節部を構成し、室内ファン(223)は、ファンを構成し、室内制御器(250)は、調光部を構成している。
ケーシング(221)は、図9に示すように、概ね中空直方体状に形成されている。ケーシング(221)は、天井(200)に吊り下げられている。ケーシング(221)の下面には、室内空気を吸い込むための吸込口(221a)が形成されている。ケーシング(221)の前面(すなわち、図9における左側面)には、室内へ調和空気を吹き出すための吹出口(221b)が形成されている。
室内熱交換器(222)は、ケーシング(221)内の略中央に配置されている。室内熱交換器(222)は、その内部を流れる空気と冷媒回路(211)を流れる冷媒とを熱交換させるように構成されている。室内熱交換器(222)は、この例では1つ設けられているが、その数はこれに限定されない。
室内ファン(223)は、吸込口(221a)の上方に配置されている。室内ファン(223)は、回転することで、吸込口(221a)を介してケーシング(221)内へ室内空気を吸い込むと共にケーシング(221)から吹出口(221b)を介して室内へ調和空気を吹き出すように構成されている。この例では、室内ファン(223)は、図9において概ね右方から左方へ向かう空気流れを作り出す。
第1風向調節羽根(224)は、室内熱交換器(222)の下流側に配置されている。第1風向調節羽根(224)は、上下方向に延びる複数の板状部材によって構成されている。第1風向調節羽根(224)は、吹出空気の風向を水平方向において調節するように構成されている。第1風向調節羽根(224)は、例えばユーザが手動で向きを調節できるものであってもよい。
第2風向調節羽根(225)は、吹出口(221b)に配置されている。第2風向調節羽根(225)は、水平方向に延びる板状部材によって構成されている。第2風向調節羽根(225)は、吹出空気の風向を上下方向において調節するように構成されている。
発光部(231)は、例えばLEDで構成されている。発光部(231)は、第1風向調節羽根(224)の下方に配置されている。発光部(231)は、ケーシング(221)の幅方向(図9における紙面直交方向)において、吹出口(221b)が存在する範囲の全体にわたって並んで複数配置されている。発光部(231)は、在室者に見える光を発するように構成されている。発光部(231)の光は、吹出口(221b)から漏れ出してまたは反射板(241)に反射されて在室者に視認される。
反射板(241)は、第2風向調節羽根(225)の一方の面に設けられた板状の部材である。反射板(241)は、ケーシング(221)の幅方向に延びている。反射板(241)は、発光部(231)の光を反射して室内空間に導くように構成されている。
室内制御器(250)は、例えば、マイクロプロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されたメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とで構成されている。室内制御器(250)は、室内ユニット(220)の各構成要素(例えば、室内ファン(223)および第2風向調節羽根(225)など)の動作を制御する。
また、室内制御器(250)は、空気調和装置(210)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標、ここでは吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)に応じて、発光部(231)が発する光の見え方、ここでは明るさを変化させる。具体的に、室内制御器(250)は、吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)が大きくなるにつれて、発光部(231)が発する光の明るさが高くなるように発光部(231)を制御する。ここで、室内制御器(250)は、暖房運転時には発光部(231)が発する光の色を暖色系(例えば、橙色)に設定する一方、冷房運転時には発光部(231)が発する光の色を寒色系(例えば、青色)に設定することが好ましい。
−実施形態3の効果−
本実施形態の空気調和装置(210)によっても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
《実施形態4》
実施形態4について説明する。
図10は、実施形態4の空気調和装置(310)の概略構成図である。同図に示すように、空気調和装置(310)は、複数の室内空間(301)に対する空気調和を行うダクト式の空気調和装置として構成されている。空気調和装置(310)は、ケーシング(311)と、少なくとも1つの吸込ユニット(321)と、少なくとも1つの吹出ユニット(331)と、第1発光部(341)および第2発光部(342)と、第1反射板(351)および第2反射板(352)と、制御器(360)とを備える。制御器(360)は、調光部を構成している。
ケーシング(311)は、天井裏の空間に配置された略直方体状の箱体である。ケーシング(311)には、吸込口(311a)および吹出口(311b)が形成されている。ケーシング(311)の内部には、それぞれ図示を省略する、熱交換器およびファン等が収容されている。熱交換器は、それぞれ図示を省略する、圧縮機、四方切換弁、室外熱交換器、および膨張弁と共に図1と同様の冷媒回路を構成している。熱交換器は、温度調節部を構成している。
ケーシング(311)における吸込口(311a)の近傍には、吸込空気の温度(T1)を測定する吸込温度センサ(371)が設けられている。また、ケーシング(311)における吹出口(311b)の近傍には、吹出空気の温度(T2)を測定する吹出温度センサ(372)が設けられている。吸込温度センサ(371)が測定する吸込空気の温度(T1)および吹出温度センサ(372)が測定する吹出空気の温度(T2)は、無線通信または有線通信によって制御器(360)へ送られる。
吸込ユニット(321)は、天井(300)に設けられていて、室内空間(301)に臨んでいる。図11に示すように、吸込ユニット(321)の下面には、室内空気を吸い込むためのユニット吸込口(321a)が形成されている。吸込ユニット(321)は、吸込ダクト(320)を介してケーシング(311)の吸込口(311a)に接続されている。ファンが駆動されると、吸込ユニット(321)および吸込ダクト(320)を介して、ケーシング(311)内に室内空気が吸い込まれる。
吹出ユニット(331)は、天井(300)に設けられていて、室内空間(301)に臨んでいる。図12に示すように、吹出ユニット(331)には、室内へ調和空気を吹き出すためのユニット吹出口(331a)が形成されている。このユニット吹出口(331a)には、複数層に重なった傘状の吹出グリル(331b)が設けられている。吹出ユニット(331)は、吹出ダクト(330)を介してケーシング(311)の吹出口(311b)に接続されている。ファンが駆動されると、吹出ダクト(330)および吹出ユニット(331)を介して、ケーシング(311)から室内空間(301)へ空気が吹き出される。
第1発光部(341)は、例えばLEDで構成されている。図11に示すように、第1発光部(341)は、吸込ユニット(321)の内部に配置されている。第1発光部(341)は、在室者に見える光を発するように構成されている。第1発光部(341)の光は、ユニット吸込口(321a)から漏れ出してまたは第1反射板(351)に反射されて在室者に視認される。
第2発光部(342)は、例えばLEDで構成されている。図12に示すように、第2発光部(342)は、吹出ユニット(331)の吹出グリル(331b)に設けられている。第2発光部(342)は、吹出グリル(331b)の全周にわたって並んで複数配置されている。第2発光部(342)は、在室者に見える光を発するように構成されている。第2発光部(342)の光は、吹出グリル(331b)から漏れ出してまたは第2反射板(352)に反射されて在室者に視認される。
第1反射板(351)は、吸込ユニット(321)の内部に配置された板状の部材である。第1反射板(351)は、第1発光部(341)の光を反射して室内空間(301)に導くように構成されている。
第2反射板(352)は、吹出ユニット(331)において、吹出グリル(331b)の内周面に沿って配置された環状かつ板状の部材である。第2反射板(352)は、第2発光部(342)の光を反射して室内空間(301)に導くように構成されている。
制御器(360)は、例えば、マイクロプロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されたメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とで構成されている。制御器(360)は、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)に応じて、ファンの回転速度の制御等を行う。また、制御器(360)は、空気調和装置(310)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標、ここでは吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)に応じて、第1発光部(341)および第2発光部(342)が発する光の見え方、ここでは色を変化させる。具体的に、制御器(360)は、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)が高くなるにつれて、第1発光部(341)および第2発光部(342)が発する光の色が濃くなるように第1発光部(341)および第2発光部(342)を制御する。
−実施形態4の効果−
本実施形態の空気調和装置(310)によっても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の空気調和装置(310)は、室内に設置されて上記ケーシング(311)の吸込口(311a)に接続される吸込ユニット(321)と、室内に設置されて上記ケーシング(311)の吹出口(311b)に接続される吹出ユニット(331)とを備え、上記発光部(341,342)は、上記吸込ユニット(321)および上記吹出ユニット(331)の両方に設けられている。したがって、室内の空気が、吸込ユニット(321)および吸込口(311a)を介してケーシング(311)内に吸い込まれる。ケーシング(311)内の空気は、その中で温度調節された後に、吹出口(311b)および吹出ユニット(331)を介して室内に吹き出される。そして、吸込ユニット(321)および吹出ユニット(331)の両方に設けられた発光部(341,342)、すなわち第1発光部(341)および第2発光部(342)が発する光を見る在室者に対して、そのように光の見え方を変化させることにより、空気調和装置(310)が室内環境に与える影響の大きさを知らせることができる。
《実施形態5》
実施形態5について説明する。本実施形態の空気処理装置(410)は、温度および湿度を調節した外気を室内に吹き出す換気装置(410)として構成されている。
図13は、実施形態5の換気装置(410)の概略構成図である。同図に示すように、換気装置(410)は、複数の室内空間(400)に対する換気を行うダクト式の換気装置として構成されている。換気装置(410)は、ケーシング(411)と、少なくとも1つの吸込ユニット(430)と、少なくとも1つの吹出ユニット(440)と、第1発光部(451)および第2発光部(452)と、第1反射板(461)および第2反射板(462)と、制御器(470)とを備える。制御器(470)は、調光部を構成している。
ケーシング(411)は、天井裏の空間に配置された略直方体状の箱体である。ケーシング(411)には、第1吸込口(411a)および第2吸込口(411b)と、第1吹出口(411c)および第2吹出口(411d)とが形成されている。ケーシング(411)の内部には、それぞれ図示を省略する、熱交換器、ファン、圧縮機、および流路切替機構等が収容されている。熱交換器は、温度調節部を構成している。
第1吸込口(411a)は、室内空間(400)からケーシング(411)内へ室内空気を導くためのものであって、第1吸込ダクト(421)を介して吸込ユニット(430)に接続されている。第2吸込口(411b)は、室外空間からケーシング(411)内へ室外空気を導くためのものであって、第2吸込ダクト(422)を介して室外空間へ連通している。第1吹出口(411c)は、ケーシング(411)内から室内空間(400)へ空気を導くためのものであって、第1吹出ダクト(423)を介して吹出ユニット(440)に接続されている。第2吹出口(411d)は、ケーシング(411)内から室外空間へ空気を導くためのものであって、第2吹出ダクト(424)を介して室外空間へ連通している。
ケーシング(411)における第1吸込口(411a)の近傍には、吸込空気の温度(T1)を測定する吸込温度センサ(481)が設けられている。また、ケーシング(411)における第1吹出口(411c)の近傍には、吹出空気の温度(T2)を測定する吹出温度センサ(482)が設けられている。吸込温度センサ(481)が測定する吸込空気の温度(T1)および吹出温度センサ(482)が測定する吹出空気の温度(T2)は、無線通信または有線通信によって制御器(470)へ送られる。
吸込ユニット(430)、吹出ユニット(440)、第1発光部(451)、第2発光部(452)、第1反射板(461)、および第2反射板(462)の構成は、上記実施形態4のものと同様であるので、ここではその詳細な説明および図示を省略する。
制御器(470)は、例えば、マイクロプロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されたメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とで構成されている。制御器(470)は、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)に応じて、ファンの回転速度の制御等を行う。また、制御器(470)は、換気装置(410)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標、ここでは吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)に応じて、第1発光部(451)および第2発光部(452)が発する光の見え方、ここでは色を変化させる。具体的に、制御器(470)は、吸込空気の温度(T1)および吹出空気の温度(T2)が高くなるにつれて、第1発光部(451)および第2発光部(452)が発する光の色が濃くなるように第1発光部(451)および第2発光部(452)を制御する。
換気装置(410)は、ファンおよび圧縮機を駆動すると共に流路切替機構によってケーシング(411)内の流路を切り替えることにより、第2吸込口(411b)から吸い込んだ室外空気の温度や湿度を調節したものを第1吹出口(411c)から室内空間(400)へ供給する一方、第1吸込口(411a)から吸い込んだ室内空気を第2吹出口(411d)から室外空間へ排出するように構成されている。
−実施形態5の効果−
本実施形態の換気装置(410)によっても、上記実施形態4と同様の効果を得ることができる。
《実施形態6》
実施形態6について説明する。本実施形態の空気処理装置(510)は、吸い込んだ室内空気を浄化して室内に吹き出す空気清浄機(510)として構成されている。
−空気清浄機の構成−
図14および図15に示すように、本実施形態の空気清浄機(510)は、ケーシング(511)と、このケーシング(511)内に収容されたプレフィルタ(521)、集塵フィルタ(522)、消臭フィルタ(523)、およびファン(524)と、第1発光部(531)および第2発光部(532)と、第1反射板(541)および第2反射板(542)と、制御器(550)とを有する。プレフィルタ(521)、集塵フィルタ(522)、および消臭フィルタ(523)は、浄化部を構成し、制御器(550)は、調光部を構成している。
ケーシング(511)は、ケーシング本体(512)と、このケーシング本体(512)の前側(すなわち、図14における左側)に配置された前面パネル(515)と、ケーシング本体(512)の後側の上部に回動可能に支持された吹出口カバー(516)とを有する。ケーシング本体(512)と前面パネル(515)との間には、その左右および下部に、室内空気を吸い込むための吸込口(513)が形成されている。ケーシング本体(512)の後側の上面には、浄化空気を室内に吹き出すための吹出口(514)が形成されている。吹出口(514)は、吹出口カバー(516)によって開閉可能になっている。
プレフィルタ(521)の風上側には、ケーシング(511)内に吸い込まれる空気(すなわち、吸込空気)の清浄度(C1)を測定する吸込清浄度センサ(561)が設けられている。ファン(524)の風下側には、ケーシング(511)から室内へ吹き出される空気(すなわち、吹出空気)の清浄度(C2)を測定する吹出清浄度センサ(562)が設けられている。吸込清浄度センサ(561)が測定する吸込空気の清浄度(C1)および吹出清浄度センサ(562)が測定する吹出空気の清浄度(C2)は、無線通信または有線通信によって制御器(550)へ送られる。
第1発光部(531)は、例えばLEDで構成されている。第1発光部(531)は、図15に示すように、前面パネル(515)の裏面に配置されている。また、第1発光部(531)は、吸込口(513)の近傍に配置されている。第1発光部(531)は、当該吸込口(513)が延びる範囲の全体にわたって並んで複数配置されている。第1発光部(531)は、在室者に見える光を発するように構成されている。第1発光部(531)の光は、吸込口(513)から漏れ出してまたは第1反射板(541)に反射されて在室者に視認される。
第2発光部(532)は、例えばLEDで構成されている。第2発光部(532)は、図14に示すように、ケーシング本体(512)の吹出口(514)の近傍に配置されている。第2発光部(532)は、ケーシング本体(512)の幅方向(すなわち、図14における紙面直交方向)において、吹出口(514)が存在する範囲の全体にわたって並んで複数配置されている。第2発光部(532)は、在室者に見える光を発するように構成されている。第2発光部(532)の光は、吹出口(514)から漏れ出してまたは第2反射板(542)に反射されて在室者に視認される。
第1反射板(541)は、吸込口(513)の近傍において、ケーシング本体(512)の壁面に沿って配置された板状の部材である。左右の吸込口(513)の近傍に配置された第1反射板(541)は、上下方向に延びており、下部の吸込口(513)の近傍に配置された第1反射板(541)は、左右方向に延びている。第1反射板(541)は、第1発光部(531)の光を反射して室内空間に導くように構成されている。
第2反射板(542)は、吹出口(514)の近傍において、ケーシング本体(512)の内部に配置された板状の部材である。第2反射板(542)は、ケーシング本体(512)の幅方向に延びている。第2反射板(542)は、第2発光部(532)の光を反射して室内空間に導くように構成されている。
制御器(550)は、例えば、マイクロプロセッサと、コンピュータプログラムが記憶されたメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とで構成されている。制御器(550)は、吸込空気の清浄度(C1)および吹出空気の清浄度(C2)に応じて、ファン(524)の回転速度の制御等を行う。また、制御器(550)は、空気清浄機(510)が室内環境に与える影響の大きさを示す影響指標、ここでは吸込空気の清浄度(C1)および吹出空気の清浄度(C2)に応じて、第1発光部(531)および第2発光部(532)が発する光の見え方、ここでは色を変化させる。
−影響指標と光の色との関係−
図16は、吸込空気の清浄度(C1)および吹出空気の清浄度(C2)と、第1発光部(531)および第2発光部(532)が発する光の色との関係を示す表である。同図に示すように、制御器(550)は、吸込空気の清浄度(C1)が高くなるにつれて、第1発光部(531)が発する光の色が薄くなるように第1発光部(531)を制御する。また、制御器(550)は、吹出空気の清浄度(C2)が高くなるにつれて、第2発光部(532)が発する光の色が薄くなるように第2発光部(532)を制御する。なお、制御器(550)は、第2発光部(532)が発する光の色を、吹出空気の清浄度(C2)に関係なく常に薄く設定してもよい。ここで、制御器(550)は、第1発光部(531)および第2発光部(532)が発する光の色をアースカラー系(例えば、緑色)に設定することが好ましい。
−運転動作−
次に、空気清浄機(510)の運転動作について説明する。空気清浄機(510)の運転時には、ファン(524)が駆動される。これにより、吸込口(513)を介して室内空気がケーシング(511)内に吸い込まれ、プレフィルタ(521)、集塵フィルタ(522)、および消臭フィルタ(523)で浄化された空気が吹出口(514)を介して室内空間へ吹き出される。
−発光部が発する光の見え方の変化−
次に、第1発光部(531)および第2発光部(532)が発する光の見え方(ここでは、色)がどのように変化するかについて説明する。空気清浄機(510)の運転の開始時には、室内空気の清浄度(C1)が比較的低いことが考えられる。そのため、制御器(550)によって、第1発光部(531)が発する光の色が濃く設定される。例えば、空気清浄機(510)の運転の開始時には、第1発光部(531)が発する光の色が濃い緑色に設定される一方、第2発光部(532)が発する光の色がやや薄い緑色に設定されることが考えられる。
そして、空気清浄機(510)の運転を継続していると、その開始時に比べて、室内空気の清浄度(C1)が高くなっていく。そのため、制御器(550)によって、第1発光部(531)が発する光の色が薄められていく。例えば、空気清浄機(510)の運転を開始して十分に時間が経過した場合、第1発光部(531)および第2発光部(532)が発する光の色が薄い緑色に設定されることが考えられる。
−実施形態6の効果−
本実施形態の空気清浄機(510)によっても、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態の空気清浄機(510)は、上記ケーシング(511)内に設けられ、該ケーシング(511)内を流れる空気を浄化するプレフィルタ(521)、集塵フィルタ(522)、および消臭フィルタ(523)を備え、上記ファン(524)は、上記プレフィルタ(521)、集塵フィルタ(522)、および消臭フィルタ(523)において浄化された空気を室内へ吹き出す。したがって、ケーシング(511)内に吸い込まれた空気は、当該ケーシング(511)内でプレフィルタ(521)、集塵フィルタ(522)、および消臭フィルタ(523)によって浄化される。浄化された空気は、ファン(524)によって室内へ吹き出される。
また、本実施形態の空気清浄機(510)は、第1の上記発光部(531)および第2の上記発光部(532)を備え、上記制御器(550)は、上記ケーシング(511)内に吸い込まれる空気の清浄度(C1)に応じて上記第1発光部(531)の光の色を変化させると同時に、室内へ吹き出される空気の清浄度(C2)に応じて上記第2発光部(532)の光の色を変化させる。したがって、吸込空気の清浄度(C1)に応じて第1発光部(531)の光の色が変化すると同時に、吹出空気の清浄度(C2)に応じて第2発光部(532)の光の色が変化する。これにより、第1発光部(531)および第2発光部(532)が発する光を見る在室者に対して、吸込空気の清浄度(C1)および吹出空気の清浄度(C2)の両方を見せることにより、空気清浄機(510)が室内環境に与える影響の大きさをより細かく知らせることができる。
《実施形態7》
実施形態7について説明する。本実施形態の空気処理システム(601)は、図17に示すように、上記実施形態1に係る空気調和装置(610)と、上記実施形態6に係る空気清浄機(630)とを備える。ただし、空気調和装置(610)が有する発光部(641)を第1発光部(641)とし、空気清浄機(630)が有する発光部(642,643)を第2発光部(642)および第3発光部(643)とする。そして、空気調和装置(610)の室内制御器(620)と空気清浄機(630)の制御器(650)とは、有線または無線によって互いに通信可能に構成されている。
図18に示すように、空気処理システム(601)では、第1〜第3発光部(641〜643)が発する光の色の系統が統一される。例えば、空気調和装置(610)の運転モードに応じて、すなわち空気調和装置(610)が暖房運転を行っているか冷房運転を行っているかに応じて、前者では第1〜第3発光部(641〜643)が発する光の色の系統が暖色系(例えば、橙色)に統一される一方、後者では第1〜第3発光部(641〜643)が発する光の色の系統が寒色系(例えば、青色)に統一される。
そして、第1〜第3発光部(641〜643)の光の色の系統が統一された状態で、空気調和装置(610)の室内制御器(620)は、吸込空気の温度(T1)と吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)に応じて第1発光部(641)の光の濃淡を調節する一方、空気清浄機(630)の制御器(650)は、吸込空気の清浄度(C1)および吹出空気の清浄度(C2)に応じて、第2および第3発光部(642,643)の光の濃淡を調節する。これらの濃淡の調節については、上記実施形態1および上記実施形態6のものと同様に行われる。
−実施形態7の効果−
本実施形態の空気処理システム(601)は、空気調和装置(610)が備える第1発光部(641)が発する光の色の系統と、空気清浄機(630)が備える第2および第3発光部(642,643)が発する光の色の系統とが統一されている。したがって、空気処理システム(601)全体として、統一感のある美感を在室者に起こさせることができる。
−実施形態7の変形例−
実施形態7の変形例について説明する。本変形例は、上記実施形態7とは、空気清浄機(630)の影響指標が異なる。以下、実施形態7と異なる点について主に説明する。
本変形例の空気清浄機(630)の制御器(650)は、吸込空気の清浄度(C1)および吹出空気の清浄度(C2)を影響指標とせず、空気調和装置(610)と同じ影響指標に基づいて第2および第3発光部(642,643)が発する光の色を変化させる。具体的に、制御器(650)は、空気調和装置(610)における吸込空気の温度(T1)と、空気調和装置(610)における吹出空気の温度(T2)との差(ΔT)が大きくなるほど、第2および第3発光部(642,643)が発する光の色を濃く設定する一方、当該差(ΔT)が小さくなるほど、第2および第3発光部(642,643)が発する光の色を薄く設定する。ここで、室内制御器(620)および制御器(650)は、第1〜第3発光部(641〜643)が発する光の色が互いに同じになるように第1〜第3発光部(641〜643)を制御することが好ましい。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。
以上説明したように、本開示は、空気処理装置について有用である。
10 空気調和装置(空気処理装置)
11 冷媒回路
21 圧縮機
31 ケーシング
32 室内熱交換器(温度調節部)
33 室内ファン(ファン)
34 室内制御器(調光部)
41 (第1)発光部
42 第2発光部(発光部)
110 空気調和装置(空気処理装置)
111 冷媒回路
121 ケーシング
123 室内熱交換器(温度調節部)
122 室内ファン(ファン)
131 第1発光部(発光部)
132 第2発光部(発光部)
150 室内制御器(調光部)
210 空気調和装置(空気処理装置)
211 冷媒回路
221 ケーシング
222 室内熱交換器(温度調節部)
223 室内ファン(ファン)
231 発光部
250 室内制御器(調光部)
310 空気調和装置(空気処理装置)
311 ケーシング
311a 吸込口
311b 吹出口
321 吸込ユニット
331 吹出ユニット
341 第1発光部(発光部)
342 第2発光部(発光部)
360 制御器(調光部)
410 換気装置(空気処理装置)
411 ケーシング
411a 吸込口
411c 吹出口
430 吸込ユニット
440 吹出ユニット
451 第1発光部(発光部)
452 第2発光部(発光部)
470 制御器(調光部)
510 空気清浄機(空気処理装置)
511 ケーシング
521 プレフィルタ(浄化部)
522 集塵フィルタ(浄化部)
523 消臭フィルタ(浄化部)
524 ファン
531 第1発光部(発光部)
532 第2発光部(発光部)
550 制御器(調光部)
610 空気調和装置(空気処理装置)
620 室内制御器(調光部)
630 空気清浄機(空気処理装置)
641 第1発光部(発光部)
642 第2発光部(発光部)
643 第3発光部(発光部)
650 制御器(調光部)
AF (ファンの)送風量
C1 (吸込空気の)清浄度
C2 (吹出空気の)清浄度
RS (圧縮機の)回転速度
T1 (吸込空気の)温度
T2 (吹出空気の)温度
ΔT (T1とT2との)差

Claims (15)

  1. 処理した空気を室内へ吹き出す空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)であって、
    在室者に見える光を発する少なくとも1つの発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)と、
    上記空気処理装置(10,110,210,310,410,510,610,630)が室内環境に与える影響の大きさを示す少なくとも1つの影響指標に応じて、上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)が発する光の見え方を変化させる調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)とを備える
    ことを特徴とする空気処理装置。
  2. 請求項1において、
    上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、上記影響指標に応じて、上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させる
    ことを特徴とする空気処理装置。
  3. 請求項2において、
    上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、第1の上記影響指標に応じて上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)の光の色を変化させると同時に、上記第1影響指標と異なる第2の上記影響指標に応じて上記発光部(41,42,131,132,231,341,342,451,452,531,532,641,642,643)の光の明るさを変化させる
    ことを特徴とする空気処理装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    内部へ空気が吸い込まれるケーシング(31,121,221,311,411,511)と、
    上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に設けられ、該ケーシング(31,121,221,311,411,511)内で処理された空気を室内へ吹き出すファン(33,122,223,524)とを備える
    ことを特徴とする空気処理装置。
  5. 請求項4において、
    上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、少なくとも上記ファン(33,122,223,524)の送風量(AF)を上記影響指標とする
    ことを特徴とする空気処理装置。
  6. 請求項4または5において、
    上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に設けられ、該ケーシング(31,121,221,311,411,511)内を流れる空気を温度調節する温度調節部(32,123,222)を備え、
    上記ファン(33,122,223)は、上記温度調節部(32,123,222)において温度調節された空気を室内へ吹き出す
    ことを特徴とする空気処理装置。
  7. 請求項6において、
    上記温度調節部(32,123,222)は、上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内を流れる空気を熱媒体と熱交換させる熱交換器(32,123,222)である
    ことを特徴とする空気処理装置。
  8. 請求項7において、
    冷媒を圧縮する圧縮機(21)と上記熱交換器(32,123,222)とを有して冷凍サイクルを行う冷媒回路(11,111,211)を備える
    ことを特徴とする空気処理装置。
  9. 請求項8において、
    上記調光部(34,150,250,360,470,620)は、少なくとも上記圧縮機(21)の回転速度(RS)を上記影響指標とする
    ことを特徴とする空気処理装置。
  10. 請求項6〜9のいずれか1項において、
    上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、少なくとも室内へ吹き出される空気の温度(T2)を上記影響指標とする
    ことを特徴とする空気処理装置。
  11. 請求項6〜10のいずれか1項において、
    上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、少なくとも上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれる空気の温度(T1)と室内へ吹き出される空気の温度(T2)との差(ΔT)を上記影響指標とする
    ことを特徴とする空気処理装置。
  12. 請求項6〜11のいずれか1項において、
    第1の上記発光部(131,341,451,531)および第2の上記発光部(132,342,452,532)を備え、
    上記調光部(34,150,250,360,470,550,620,650)は、上記ケーシング(31,121,221,311,411,511)内に吸い込まれる空気の温度(T1)に応じて上記第1発光部(131,341,451,531)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させると同時に、室内へ吹き出される空気の温度(T2)に応じて上記第2発光部(132,342,452,532)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させる
    ことを特徴とする空気処理装置。
  13. 請求項4または5において、
    上記ケーシング(511)内に設けられ、該ケーシング(511)内を流れる空気を浄化する浄化部(521,522,523)を備え、
    上記ファン(524)は、上記浄化部(521,522,523)において浄化された空気を室内へ吹き出す
    ことを特徴とする空気処理装置。
  14. 請求項13において、
    第1の上記発光部(531,642)および第2の上記発光部(532,643)を備え、
    上記調光部(550,650)は、上記ケーシング(511)内に吸い込まれる空気の清浄度(C1)に応じて上記第1発光部(531,642)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させると同時に、室内へ吹き出される空気の清浄度(C2)に応じて上記第2発光部(532,643)の光の色および明るさの少なくとも一方を変化させる
    ことを特徴とする空気処理装置。
  15. 請求項4〜14のいずれか1項において、
    室内に設置されて上記ケーシング(311,411)の吸込口(311a,411a)に接続される吸込ユニット(321,430)と、
    室内に設置されて上記ケーシング(311,411)の吹出口(311b,411c)に接続される吹出ユニット(331,440)とを備え、
    上記発光部(341,342,451,452)は、上記吸込ユニット(321,430)および上記吹出ユニット(331,440)の少なくとも一方に設けられている
    ことを特徴とする空気処理装置。
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